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こちらには
CoC『キルキルイキル』
かなりガチなネタバレがあります。

女の人 の事情


女の人 の事情(超ネタバレ)
あるところに、加須 茜という女性と、烏座 美穂という女性がルームシェアしていました。
二人は友人で、ずっと一緒にいました。

しかし実はふたりは一人のいびつな処理をされた烏座の体に二人分の意識が無理矢理に詰め込まれた状態であり、『烏座 美穂』は加須 茜が死んだ友人を自らの内に作り出したものだというのでした。

歪んだ体で二人の精神は抱えきれず、どちらかは死ななければ長くは生きられない体だということを知った二人。
烏座は加須のことがずっと嫌いだったと告白。

殺されるのだと覚悟を決めて目を閉じた加須は、烏座の体で現実に目覚めることになります。
烏座が何を思っていたか、加須にはもう分かりません……

何を思っていたか知りたい人は緊張に満ちたリプレイをどうぞ。
ちなみにこの時の加須さんの中の人は語り手、烏座さんの中の人は風馬くん、KPはシャーリーさんでした。


▼カリスの事情▼


カリスともうひとりについて
一柱の女神がいました。
何を思ったかは彼女にしか分かりませんが、ある時彼女は己を二つに裂きました。
それにより彼女は、幼いカリスと、乱暴なサメカリスというふたつの神格に別れました。
カリスが眠ればサメカリスが、サメカリスが眠ればカリスが。ふたりは互いを知ることなく、自分の真の姿も忘れて過ごしていました。

とある事件をきっかけに元に戻った彼女は、それぞれを好いてくれた人たちとの繋がりを大事に思い、再び自分を二つに分けたのでした。



こんばんは
語り手
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
鐘がうるせぇ!
シロ
こんばんはー
語り手
おいでませもぐ
風馬
こんばん登山
シロ
あたしもドーナツもぐもぐするもん!
シャーリー
もぐ
語り手
AIでえっちな絵のついでにNPCの絵も拵えてきたし、やる気充分!
高瀬川の和樹
突然のPCトラブル失礼しました、こんばんは!
語り手
いらっしゃいませ!
風馬
おおっと
シロ
こんばんは!
語り手
大丈夫です?
高瀬川の和樹
今はなおったので大丈夫です
シロ
よかった
語り手
重畳
高瀬川の和樹
PCというか、何やらモニタが不調で
語り手
HMDで利用するしか
高瀬川の和樹
HMD! ない!
語り手
そこでMeta quest!
風馬
Oculusしかない!
シャーリー
???
なにもわからん

語り手
さて
みんなは、腹ごしらえも終えて
鏡池が現れるであろう満月の明晩に備えるため
少しでも高原の内側へと向かうために
道の駅:美ヶ原高原を後にして、ハイキングコースへと向かいます
その入り口は、美術館の敷地のすぐ横から、その境を沿うようにして、緑色の草原の中へと
木道が伸びているのでした
シロ
「きのみちだ!!」
風馬
「あるきやすいな!」
語り手
歩き始めると、その境である柵の向こうに、先ほどまでみんなの目を楽しませてきた彫刻たちが、遠くにはヴィーナスの城も見えます
ゆり
「そうねぇ、いずれにしても草履じゃ難儀しそうだったし、ちょうどよかったわね」
高瀬川の和樹
「だな。その格好も似合うしよ」
ゆり
「あら」
シロ
あらあら
ゆり
「どうしちゃったの? たまに素直じゃななぁい」
褒められて、ゆりはなんだか嬉しそうです
シロ
「フツーの人みたいなんだぞ」
ゆり
「普段がヘンみたいに言わない!」
高瀬川の和樹
「はは。変ってのもまぁ、意味の広い言葉だよなあ。
最初から思っちゃいたぜ。言う機会なかっただけで」
ゆり
「あ、あらそう……」
シロ
あらあら
罪な男ねぇ
シャーリー
そうだそうだ~~~
高瀬川の和樹
最初に言わずに不意なタイミングでぶち込むのは浪漫
風馬
エ○河童!!
風馬
「オレは前の方がいいぞ!」
ゆり
「山から降りたら、またね。でもしばらくはこのままでいるわ」
加須 茜
「……なに、この雰囲気」
ちびきつねさま
「なんのかんので、息が合うんだよ、あの二人は」
風馬
「?」
シロ
「なかがいーんだな」
シャーリー
「……ですね……」
高瀬川の和樹
「まぁな。悪かねぇさ」
ゆり
「まぁね、気の置けない、ってやつよ」
加須 茜
「ぐぬぬ……」
シロ
アラアラアカネさん、爆発しろとかいっちゃうひと?
ゆり
多分キャラ的にみぽりんのがモテてたから?
シロ
ほうほう?
加須 茜
「……単車乗る気合い入った男がいればな……」
高瀬川の和樹
「世界の外には居る気がすんだがなぁ」メタ
風馬
誰よその男!
語り手の中の人のことかな……
ちびきつねさま
そんなみんなを横目に見ながら、久しぶりに思い切り走り回れるちびぎつねさまは元気にその辺りを走り回っています
風馬
「シロかけっこだ!」きつねのあとに続いて
シロ
おー!
おっかける。ふつうに。
カリス
「たんしゃってなに?」
高瀬川の和樹
「加須さんが乗ってるみてぇなやつ。バイクのことだな、単車」
カリス
「バイクか! かっこいいよね!」
高瀬川の和樹
「昔は横に側車ってのをつけて荷物だの積んでたんだが、その側車がねぇから単車、なんだとさ」
カリス
「……?????」
シロ
ここの妖怪ども平気で人工物に触るからなー
最早すっかり忘れ去られているが、「ゆうやけこやけ」のPCたちは文明の産物に触ると『びっくり』してしまうのだ!
高瀬川の和樹
「ああ悪い悪い。バイクな、ああやって見ると格好いいもんだなって思うよ」
ゆり
「あんたがマニアックなネタで他の子困らせてどうすんの」
高瀬川の和樹
「悪ぃ。こないだ知ってへぇって思ってよ」
シロ
「たんそくしゃ」
カリス
「シロみたいに短足?」
高瀬川の和樹
「短足じゃねぇなぁ」
シロ
テシテシ
ちびきつねさま
「シロも今の私から見ると、おっきいねぇ」
同じくらいの大きさ
風馬
実は毛を刈るとプードルのようなしなやかなシロの足が?
語り手
八頭身のシロ
シロ
2chでよく見た奴になるな

語り手
などなどと
お話をしながら歩きます
格好を改めて臨んだゆりが拍子抜けするほど
道や見渡す辺りはなだらかで
牛が草を食む緑の向こうには、何やらニョキニョキと生えているのが見えます
高瀬川の和樹
「ん?」そちらをよく見る。
風馬
「うしだ」
ゆり
「なんだか不思議な光景だわね」
高瀬川の和樹
「何だありゃ」
シャーリー
「……ですね……」
加須 茜
「あれは、ラジオやテレビ、携帯電話なんかの電波塔だよ。
ここで中継して、電波を山越えさせるんだ。確かね」
シロ
「たかーい」
風馬
「あのほそいいえか。でんぱってなんだ?」
高瀬川の和樹
「へぇ、成程ね。随分集まってんだな。おかげで山でも電話が使える、と」手元のスマートフォンを見ながら。
語り手
和樹の手の中で、スマホの電波表示は元気よく4本並んでいます
ゆり
「電波っていうのはね、はるか空の上から降り注いで、人間を操る……」
シロ
「ええっ」
高瀬川の和樹
「電波なぁ。何て言やいいんだ? 電気の波、ってのもいまいち違うしな」うーん、と考えてる間にゆりが遊んでいた。
ゆり
「操られた人間は、知らず知らずの内に、心を失って操り人形となってしまうのだ……」
高瀬川の和樹
「電気っていうより光だよなぁ……」
シロ
「ナニカきこえる!?
あーちゃんだいじょうぶ? だいじょうぶ??」
唯一人間の茜を心配
加須 茜
「……うっ! 頭の中に毒電波が! あーやーつーラーレールー」
シロ
してたらやられてたー!
足の間を八の字走行しながらわんわん吼える。
風馬
「あかねがあやつられるのか!?」
カリス
「大変だ! まるのみしておとなしくさせる?」
高瀬川の和樹
「目に見えない光の波で、波の大きさや密度で色んなことが伝えられる、光の音みたいなもん…… うーーーん」考え込んでしまい気づいていない。
シャーリー
「うん……?」
風馬
「あのいえのみえないところににげるか!」
加須 茜
「あっはっは。冗談じょうだ……」
語り手
おかしそうにお腹を抱える茜のお腹から上が、不意にピンク色に大きく開いたカリスの中に飲み込まれました
加須 茜
『ウワーーーーッ』
高瀬川の和樹
「光の粒子性、うぇ?
なんだなんだどうした」
シロ
あーあ
風馬
「うわ、カリスあかねたべたらだめだぞ」
カリス
「大丈夫! おとなしくなるまでだから!」
お腹の真ん中から裂けた口で、ジタバタと暴れる茜を平らげつつ
高瀬川の和樹
「電磁波は電場を伝播するが素粒子は光子でなんだって、おぅいなんで食ってんだ」
シロ
あまりの光景にSANチェックびっくりのちしめやかに気絶。
高瀬川の和樹
「出せ出せ」
ゆり
「冗談が通じないより先に口が出るって、やーねー」
シャーリー
「そうですね……」
高瀬川の和樹
「おいおい、何言ったんだ」
ゆり
「いや、宇宙からの毒電波が……」
シロ
「……」ドクコワイ
加須 茜
『……』
ぐったり
高瀬川の和樹
「ああー、そういうことな……。おーいカリス、ゆりの冗談だぜ、それは」
カリス
「じょうだん?」
高瀬川の和樹
「おう。離してやってくれ、何も起きてねぇから」

語り手
そんな騒ぎもありつつ
更にお話をしながら歩いていると、やがて遠くの方に平たい建物が見えてきます
風馬
「だいじょうぶかあかね……あそこに青いいえがあるぞ」
加須 茜
「うん……純粋ないいこをだますようなことはもうしません」
シロ
「デンパコワイ……」
ゆり
「あら……えーと、どうやらあれが山本小屋見たいね」
シロ
「ヤマモトヤマ?」
ゆり
「海苔屋じゃないわよ」
高瀬川の和樹
「おお、あそこか」
ちびきつねさま
「へぇ。なんだか、ホッカイドで見た牛小屋みたいだねぇ」
風馬
「……?
あんなにでかいのにこやなのか?」
風馬
鶏小屋をイメージ
シャーリー
牡蠣小屋っぽいものを想像しておなかすいてごめん
高瀬川の和樹
イメージする小屋がバラバラだ
加須 茜
「なるほど、そうくるか。
そう、あれが山本小屋。
牛じゃなくて、人が泊まったり、休憩するところだよ。
日も傾いてきたし、午後出発でのんびりしてた割には、ちょうどいい塩梅だね」
ゆり
「ハイシーズン真っ只中じゃないし、空きがあるといいけど」
高瀬川の和樹
「だな。こりゃあとっとと聞いてみるか」
語り手
そう話しながら、みんなは山本小屋へと向かいます
シロ
変身しなきゃダメかなー

語り手
と言ったところで
語り手
本当は出発前にやろうと思ってたんだけど、シーンここで切りますね
シロ
おわった
高瀬川の和樹
そういえばシーンなんてものがあった
シロ
わすれちゃうよね
風馬
せやな
語り手
みんなおもいとか結構使ってますからね
高瀬川の和樹
すっかり存在を忘れてた
シャーリー
はぁい
語り手
では繋がりを強化しましょう
高瀬川の和樹
今回は割とゆりとの絡み多いから、ゆりを3、風馬くんを2にします。10消費。
風馬
15全消費して和樹シャーリーシロを2に上げます
語り手
平すようですが、カリス&アカネからは風馬と和樹をそれぞれ2に上げましょう
シロ
きーちゃんとリーさんを2にするね
シャーリー
じゃあシロちゃんと風馬くんを2に。インド人を右に。
風馬
ナマステ
シロ
できたよー
語り手
くぉ~~~~ぶつかる~~~~
こちらも完了
風馬
OK!
シャーリー
おk
インド人を右に置いた
シロ
トスッ
高瀬川の和樹
結構上げてもらえた! ありがとうございます、こちらもOK。
語り手
OK
では、シーン再開します

語り手
時刻はお待ちかねの夕方!
シロ
宿泊となればヒトにならざるを得ないよなぁ
高瀬川の和樹
イエーイ! おもいから4点消費して完全変身。
シャーリー
おもい4払って完全変身。
シロ
ふしぎとおもいから2ずつで完全変身するね
風馬
同じく完全変身

ちびきつねさま
「またそのカバンかぁ……」
耳をぺたんこにしたちびぎつねさまが、ゆりが無言で指さす網戸付きカバンにトボトボと入って行きます
風馬
「……人になれないと不便だな」
ちびきつねさま
「こればかりは仕方ないねぇ」
シロ
ぬいぐるみのふりをするとかー
シロにくっつけておけば大抵のものはぬいぐるみに見える説
高瀬川の和樹
「ま、部屋に着いたら出りゃいいさな」
シャーリー
「ですね……」
加須 茜
「シロちゃん、どうやってそんなに大きくなってるの」
茜が、人型になったシロを見て、いかにも不思議そうに首を傾げています
高瀬川の和樹
「こればかりは質量保存の問題じゃねぇからなぁ」
シロ
シロは結構ヒトになったりケモノになったりしてますが!
シロ
「ヒトじゃないとおとまりできないんだ」
カリス
「お風呂大きいのあるかなー」
ゆり
「ほら、いいから手続きするわよ」
高瀬川の和樹
おう、とカウンターへ向かう。
語り手
その気になればジャンボジェットになれるゆりと、その後に八尋和邇が化けたカリスが続きます
シャーリー
「そうなんですね……」
シロ
「ぺっとはおふろきんしなんだ」
高瀬川の和樹
「偶に犬や猫も泊まれる宿もあるけど、すねこすりは考慮外だからなぁ」
加須 茜
「すねこすりって、猫なの? 犬なの?」
言いながら、茜も続きます
シロ
「シロはシロだぞ」
風馬
「シロだぞ!」
高瀬川の和樹
「すねこすりはすねこすりなんじゃねぇの。河童も魚でも人でもねぇしな」
加須 茜
「そういうもんかな……」
シャーリー
「かわいいです……」もふ……
シロ
語り手にゆめをささげようとしてちょいちょいカリスに回復魔法かけそうになる。
カリス
ぎゅいーん
語り手の上にカリスのステータスがHPのみあり、それがゼロになっているため。

語り手
入り口を潜ると、なんとも味わいのあるラウンジ……というよりは、待合のような空間です
高瀬川の和樹
「おお。いいねぇ、風情がある」
ゆり
「いいわねぇ、いかにもって感じ」
風馬
「みんなここの絵か?」飾ってある写真やポスターを見ながら
高瀬川の和樹
「随分褪せてんなぁ、この写真」
風馬
「いけの絵はないのか?」
シロ
「ないかな!」
シャーリー
「ないんですか……?」
語り手
「やぁ、ようこそいらっしゃい」
みんなが壁にかかった写真を見ながら話していると、後ろから声を掛けられました
見ると、日に焼けた浅黒い肌のお爺さん……よりのおじさんが居ました
高瀬川の和樹
「やあ、お邪魔してるよ。ちと人数多いんだが、空部屋はあるかい?」
シロ
大所帯だよなー
語り手
「おや、ご予約のお客さんじゃないんだね」
高瀬川の和樹
「ああ。ちょっと急に予定が変わってさ。どうかな」
語り手
「えーと……」
おじさんは、カウンターの向こうで何やら確認をしてから
シャーリー
「どうですかね……」
語り手
「……うーん。一部屋だけなら、用意できるかな。その人数だと狭いかもしれないけど。
食事は、間に合わせでよければ用意するよ。どうだい」
シロ
ちっちゃくなれるのが二人いるから!
6人が4人は結構大きい
シャーリー
いるよぉ!
語り手
確かに
高瀬川の和樹
「急に悪いね、じゃあ世話にならせてもらうよ」
シロ
「わあい!」
風馬
「ありがとう!」
語り手
「そうかい。そりゃよかった」
おじさんは、ニカっと白い歯で笑いました
語り手
※ちなみに、山本小屋は本来完全予約制です
 ご宿泊を希望の際はご注意ください
シロ
はーい
高瀬川の和樹
その注意書きは大事! はーい
シロ
火山博物館がまだある時空だもの。ヨヤクくらいなくても大丈夫さ!
語り手
「じゃあ、これ、鍵ね。部屋は2階。
夜は冷えるから、そこのストーブで温まってゆっくりするのもいいし」
おじさんが指さすところには、薪ストーブ
風馬
「よるはいけにいくぞ!」
ゆり
「池に行くのは、明日!」
高瀬川の和樹
「ああ、ありがとう。いいねえストーブ。あ、そうだ」
シャーリー
「?」
高瀬川の和樹
「俺達鏡池の写真見て探しに来てんだけどさ、何か知らないかな」
シロ
近くに寄っていってしげしげ見てる。
かづのでみたのとにてるー
語り手
かすみです
シロ
へへっ
名付けた本人が間違えちゃった。
語り手
「へぇ、鏡池を」
おじさんが、目を丸くします
風馬
「しってるのか?」
高瀬川の和樹
「そうそう。食堂で写真見たんだ」
語り手
「そりゃぁね、ずっとここにいるから。
何度か、見たことはあるね。
これでも、何度か、しか見たことはないけどね」
高瀬川の和樹
「そうなのかい? どの辺によく出るとか、知らねぇかな」
語り手
和樹に訊かれて、おじさんはうーん、と腕組み
「そりゃぁ、わからないなぁ」
シロ
「くわしそーなやついない? しゃしんとるのがすきなヒトとか」
語り手
「そういう人は、なかなかいないんじゃないかなぁ」
シロ
「そっかー」
語り手
「なにしろ、どこに湧くのかは、本当にわからないものなんだ。
正直、私が見たのも、本当のところ鏡池だったのかはわからない。
ただ、前の日までそこには池なんて無かったはずだし。
別の日にそこへ行った時は、やっぱりそこには何も無かったからね」
高瀬川の和樹
「そうかぁ。ううん、なかなか難しいな。ありゃあ見事なもんだったから、ぜひ見たいもんだ」
語り手
「そうだねぇ……
一応、写真だけはあるけどね」
言って、おじさんはカウンターの内側に少し潜り込んでから
小さな写真たてを取り出して見せてくれます
そこには、これまでと同じように、小さな鏡のように澄んだ池と、
その水面と空に浮かぶまん丸の月が写っていました
高瀬川の和樹
「おお、すげぇもんだなぁ……。ありがとう。こいつは、いつのもんなんだい?」
シロ
別に満月映ってればタライでもかまわん説……!
語り手
「これは、いつだったかなぁ……」
おじさんは、もう一度腕組みで唸ってから
「2、3年前だったかな」
シャーリー
特に意味なくおじさんの真似してみます。
加須 茜
「狙い撃ちはやっぱり無理か……」
高瀬川の和樹
「だなぁ。でも、結構最近だしさ、なんだか希望が出てきたな」
カリス
「うんうん! ほんとにあるんだ!」
シャーリー
「ですね……」
風馬
「なあ和樹」
高瀬川の和樹
「ん?」
風馬
「オレたちもいけをみつけたらえにできないか?」
高瀬川の和樹
「ああ、そうさな。こいつでよけりゃ写真撮れるぜ」と言ってスマホを掲げる。
ゆり
「あら、いいわねぇ」
シロ
「すまほでもえがかけるのか」
高瀬川の和樹
「おう。この中から出すにはコンビニでも行かにゃ無理だけどな」
語り手
「おや、いいじゃないか。
もし撮れたら、ぜひデータをくれないか」
高瀬川の和樹
「ああ、勿論。急に世話になっちまったし、おかげで池探しに行けるしな」
語り手
「そうかい? 池探しのお役に立てたなら、よかったねぇ」
おじさんはにっこりと微笑みました
高瀬川の和樹
「ああ、こっちに来てから写真見てさ。明日が満月だってんで、予定変えてここに来たんだ」
語り手
「そうかいそうかい。そういえば、鏡池を見るときはいつも満月だったっけね」
シャーリー
「そうなんですか……?」
語り手
「ああ。お兄さんに言われて、思い出したが、確かにそうだったと思うよ」
高瀬川の和樹
「おお、やっぱりそうなんだな。下の写真もそうだったし、間違いねぇ。こりゃもしかしたらもしかするかもしれんぜ」
語り手
「でなきゃ、いくら星空が満天のここでも、池があるかどうかは暗くてなかなか気付かないはずだからね」
高瀬川の和樹
「確かに、月でもなきゃ真っ暗だもんなあ」
シャーリー
「……確かに……」
シロ
なるほどなぁ、と思いながらストーブの周りをぐるぐる回っている。
シャーリー
シロちゃん危ないからこっちおいで。
手招きしよう。
ゆり
「シロ、あんまりストーブに近付くんじゃないわよ。焦げちゃうわよ」
シャーリーと並んで手招き
シロ
はーい。
人間形態だからコゲてないよ。
すねこすりだったらしっぽ焦げてたかも知れない。
語り手
「まぁまぁ、いずれにしても満月は明日だから。
今日はゆっくり休んでいきなよ。ここまで疲れただろう。
高原は空気が薄いからね」
高瀬川の和樹
「ああ、ありがとう」
語り手
「晩御飯までには時間があるし、良ければ部屋で落ち着いたらお風呂でも浸かっておいで。なんなら、少し外を歩いてみたらいい。気持ちがいいよ」
高瀬川の和樹
「ああ、ああ、いいねえ。風呂上がりに高原歩きか」
加須 茜
「贅沢だなぁ……」
高瀬川の和樹
「ああ、そりゃあ聞くだに最高だ」
風馬
「むしがないてるかな」
語り手
風馬の言葉に、おじさんは少し笑い
「そこそこ標高があるからね。鳴く虫はまぁいないけれど。
その代わり、外に出たら空を見上げてごらん。星がうるさいくらいに瞬いているから」
そう言って、おじさんは改めてみんなに部屋の鍵を差し出しました
「どうぞ、ごゆっくり」
高瀬川の和樹
「ああ、ありがとう」鍵を受け取る。
ねむい
シャーリー
ちょうどいいところでそろそろ切ってくださると幸い……(眠くなってきた)
高瀬川の和樹
おやそういえばもうすぐ0時
語り手
なんの、今日はみんなでお風呂でサービスシーンまで行くぜ!
うそです
高瀬川の和樹
風呂寝はあぶないよ
シロ
スヤァ
シャーリー
寝そう

高瀬川の和樹
「ようし、それじゃあ荷物置いてひと風呂といこうぜ」
うーん、と大きく伸びをする。
ゆり
「そうしましょ。パンツルックなんて久しぶりだから、なんだか凝っちゃって」
風馬
「ほしってなくのか……?」首をかしげながらついていく
高瀬川の和樹
「鳴きゃあせんが、鳴いて思えるくらいに瞬くだろうさ、この暗さなら」
シロ
「わーいオフロぉー」
シャーリー
「お風呂……」
語り手
そうして、みんなは燻された木のにおいが漂う山本小屋の中を、ぎしぎしと階段を鳴らしながら2階の部屋へ向かうのでした

語り手
というわけで、本日はこれまで
シロ
おつかれさまでしたー
風馬
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
はーい、ありがとうございました!
語り手
ナイスキープ24時
高瀬川の和樹
ナイッキープ
シャーリー
ありがとうございました!


コメント By.シロ
みんなで山本小屋に移動。
その途中、のんびりと馬鹿話をしているワンシーンです。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。