KP
顔を洗ったり歯を磨いたりしに水場へ行って戻ってくると、布団が敷かれていた。鮮やかなものだ。

座椅子は置かれたままになっている。
自由に使っていいようだ。
佐倉 光
座椅子に座って、自分たちの荷物を出して一つ一つ改める。
明日外出する時にいくつか持ち歩きたい。
かと言っていつもの重量をそのまま持ち歩くのは無理だ。
この状況で役立つのは紙とペン、あとは一応スマートフォンくらいのものだろうか。
いつものポーチの中身を出して、最低限のものに詰め替える。

いつもの服は試すまでもなく着用するのは無理だ。
こうも不格好に腹が出ていては収まらない。あきらめて手を触れずにおく。

お守りの類は着けておこう。
割と今の状態でいつもの痛みが来たりすると危ない。

牧志のブレスレットを初めてまじまじと見た気がする。
牧志 浩太
いつも身に着けているせいで使用感のあるブレスレットは、すっかり「牧志のもの」だ、という雰囲気を纏っていた。

形容しがたい虹色を宿してきらめく真珠色の鱗は、一種の怖気のような気配を宿し、確かに常ならぬ存在の痕跡なのだと感じさせた。
佐倉 光
あの時のことは正確には何があったのか未だによくわかっていない。
まあ、俺たちの間には随分乏しくなったなけなしのプライバシーだ。無理に知りたいとも思わない。
ただ、大事なもののはずだから牧志の耳飾りと合わせて蓋が閉じるバッグに入れておこう。
もし急に動かなくてはならなくなった時に置き忘れないように。
プライバシーと痛み
KP
なけなしのプライバシーかぁ、確かに。
佐倉 光
そういえばなけなしのプライバシー、佐倉の分は「おばけのまち」の映画館で随分バレましたね。
あれカメラが佐倉側だったので、佐倉しか知らないことが映画化されてる。
KP
ああー、確かに。結果的に佐倉さん側だけ全部バレてる。
牧志も精神が子供になってたから、キャパオーバーで全部覚えきれていないこともあるだろうけど。
それでも印象的なことは全部覚えているし、知らなかったことを随分と色々知りましたね。
佐倉 光
今の状態で歩いている時なんかに痛み来られるとガチ危険ですね!
KP
危ない! 転倒する! 紛らわしい!
やっぱり鬱陶しく寝る前に来ていただきましょうか。

KP
あっ(忘れてた)>痛みチェック
明日の朝に実施……いや、忘れそうなので今お願いします。
失敗した場合、寝ようとしたタイミングで痛みが来ます。
佐倉 光
1D100 35 Sasa 1D100→ 69→失敗
佐倉 光
眠気が襲ってくる。着替えて眠ろう。
仰向けだと重いし落ち着かないので、横向きで寝所におさまる。
なぜかは分からないが、やたら暑い。
牧志 浩太
牧志からは反応がなくなり、緩やかな振動だけを感じる。
一足早く寝入ってしまったらしい。
牧志の『声』が何なのかよく分からないが、呼吸をしていないからだろうか、寝息は聞こえない。
佐倉 光
牧志がいる腹に半ば無意識に触れる。
守らなければならない、と感じるのは、あくまで環境のせいだ。
事実、今の牧志はか弱い存在で、命も運命も俺次第になってしまっている。
短いため息をついて、眠ろうと目を閉じた。
KP
そうして腹を横たえ眠気に身を任せようとすると、いつもの痛みが襲ってくる。
お守りのおかげか普段ほど強烈ではないが、染み込むようにじくじく、じくじくと痛み、変な暑さと相まって眠りづらい。

眠いのに。目すら開けていられないほどに眠いのに、寝づらい。
あまりの眠気による不調で頭が痛んで寝づらい。しんどい。
KP
佐倉さんは痛みにより、HP-1
佐倉 光
いつものやつは忍び寄るように襲ってきた。
生きているのすら間違いの存在が、命を抱えるなど烏滸がましい、というように。
布団をぐちゃぐちゃに蹴飛ばし、それを抱え、縋るように痛みに耐える。
頭痛は水を飲んでも消えず、割れるように痛い。
お守りを握りしめ、うめき声を上げながら耐える。
佐倉 光
HP 10 → 9
KP
耐え難い痛みの中、いつか力尽きて眠りに落ちるまで。
柔らかくとくとくと鼓動を続ける腹は、逃れがたくあなたに取り憑き、しがみつき、寄り添っていた。
牧志 浩太
「……さくら……、さん」
あなたの動きで起きてしまったのだろうか。
苦しむあなたとともに呻きながら、腹の中の小さな小さな手が、いつものように内側を撫でようとした、ように感じた。
牧志 浩太
牧志は〈応急手当〉を試みる。
KP
腹の中から撫でるのはちょっと逆効果な所もあるので、-20で判定。
1d100 39 〈応急手当〉 Sasa 1d100→ 86→失敗
KP
ちょっと逆効果だった……。
佐倉 光
ただの失敗ファンブルじゃないから大丈夫!
佐倉 光
体の中で何かが動くのを感じた。
何だよ。こんな時まで俺の心配か。底抜け野郎が。
いや、俺の体心配するくらいしか、できることがない、か。
辛ぇな、お互い。
佐倉 光
『悪い、起こしたか。
俺のことはいいから、寝てろよ……ってのも、無理だよな』
力尽きるまでのたうち回るのは変わらなかったが、少し楽になったような気がした。
牧志 浩太
「揺れるからな、大丈夫……、俺は居眠りも、できるし」
牧志の声が切れ切れに聞こえた。
圧迫されるのか、牧志も苦しいらしい。
牧志 浩太
「おや、すみ」
微かな声が、力尽きるあなたの耳に届いた。


▼曖昧な夢

KP
あなたは痛みも苦しさもない所で、ぼんやりと浮かんでいた。
大きく膨らんだ腹からとくとくと聞こえる鼓動が身をやさしく揺さぶって、心地よい。

張り詰めた腹の中の生き物が、本来そこにいるべきものではないことを、あなたは知っていた。

それは外の世界に出るべき生き物だ。
その小さな腕を大きく広げ、胸いっぱいに世界を吸い込むべき生き物だ。

あなたは彼の脱出を手伝いたいと感じる。
あなた達は、もうずっと前から互いにそうしてきたのだ。
何度囚われても、互いに手を取って抜け出した。

心地よい重みが下っていくのを感じる。
まるい頭の先が、脱出をせがむのを感じる。

あなたはやさしく腹を撫で、外をせがむ生き物をたしなめる。
まだだ。まだ準備が整っていない。
あともう少し。もう少しだ。
あともう少しで、彼を、外に出してやることができる。


あなたの子を。


佐倉 光
早くその手を取りたい。
だけどまだ早い。
刻を待たなければ。
外に出してやるために。

俺の、子を。


▼2日目:朝

KP
ふわふわとした夢の中から、夢の余韻を引きずって目覚める。
一気に身体の重みが戻ってきて、大きく膨らんだ腹が布団の上へと身体を押しつける。

痛みは治まっていた。
寝ぼけたような動きが腹の中から、内側をぽんぽんと叩く。
佐倉 光
ぼんやりと目を開け、自分の状況を反芻する。
佐倉 光
『そこにいるのか? 牧志……』
億劫さと戦いながらゆっくり体を引きずり起こす。座ったましばらく目を閉じてじっと呼吸する。
夢は覚めなかった。
これは現実だ。少なくとも今は。
牧志 浩太
「ふぁ……ん……」
曖昧な声が聞こえてきた。
何やら寝ぼけているような声とともに、ぽん、ぽん、とまた手足が内側を押す。
牧志 浩太
「おはよ、佐倉さん……。だめだ、まだ真っ暗。
生温かいし、水の中だ。俺、まだ佐倉さんの中にいるんだな」
KP
目を閉じてじっと行う呼吸は苦しい。
膨れ上がった腹は随分と腰の方に下っているとはいえ、座れば胸を圧迫する。
それに、母体というものの役割を考えれば、あなたは牧志の分も呼吸していることになるのだ。

それでも、昨日よりは少しだけ腹の存在に慣れてきた気がする。
どういう姿勢を取るとまだ楽なのかも、少しだけ分かってきた。
佐倉 光
肋の少し下あたりまで圧迫されている。息苦しいし、常に胃が押されてきつい。
俺の体の中は今どうなっているんだ。
座椅子に寄りかかるように、布団を丸めたり工夫をして楽な姿勢を取れるようにする。

胃、といえば。
佐倉 光
『牧志の胃袋、どうなってんだ、今』
牧志 浩太
「胃袋もちゃんといるな。俺相応の大きさになってる、と思う。
最初は随分鳴いてたけど、食べなくても栄養が来るのに気づいたのかな?
今は大人しくしてる」
もそもそと小さな動きを感じた。胃のあたりに触れて確かめているのだろう。
佐倉 光
『そうなんだ……』
時間を巻き戻して若返った、わけではなくて、あの牧志そのものが胎児になっているのか。
俺の中で。
牧志 浩太
「ああ……。
ああ、そうだよな。胃袋がこうだってことは、ここにいるのは今の俺なんだ。
今の俺が、あいつもろとも胎児になってるんだ」
佐倉 光
『おはよう。今日は長の家には行ってみるとして……』
佐倉 光
『墓地が気になる。この村の住人は、胎内に戻って産まれ直すってことをしてるはずだ。
そうして、いつかはもりさまの所へ行って消える。
墓地は『まともに死んだ』奴がいるところだ。そいつらと産まれ直すヤツの差って何なんだろうな。
いつからこうなっているのか分かるかも知れない』
牧志 浩太
「そうだな、そうしよう。俺も賛成。
それから、明日以降になるかもしれないけど、産屋も気になるな。
使われなくなった理由がある、ってことだろ? 本当に狭かっただけかもしれないけど」
牧志 浩太
「あとは、出口か。一応、最悪のために退路は確認しておきたい」
佐倉 光
『どれも気になるっちゃなるんだよな。
出口から出たらすぐ自分たちの元通りに戻れるなんて思っちゃいないけど』
佐倉 光
『産屋か。余所者がこうなる理由なんかがそこにあったりしねぇかな……』
牧志 浩太
「糸口がないし、当たれる所を当たってみるしかないな。
何か分かるといいんだけど……」
だけど。その後に牧志は口を噤む。
牧志 浩太
「それにしても、羊水って独特な味だな。食事も影響してるのかな? これ」
佐倉 光
(昨日小便だとか言ってなかったっけ)
そんな思いがよぎったが、牧志に伝えようとするのはやめといた。
KP
「おはよう、起きなさいましたか。朝ご飯を持ってきましたよ」
その時、障子の向こうに人影が見えた。こちらへ声がかけられる。
背格好からして、最初に会った女性だろう。
佐倉 光
腹がはだけている寝間着を手早く脱いで、着替える。
佐倉 光
「ああ、どうぞ」
佐倉 光
こうなったらもてなしは目一杯受けて血肉にして、少しでも早く脱出できるように気力と体力を充実させよう。
KP
からり、と障子が開いた。
入ってきた女性は、あなたの姿を見て皺の寄った目を嬉しそうに微笑ませた。
KP
「調子はどうですか、お変わりはありませんかね。
何か不便があったら、いつでも言いなさって下さいね。
声をかけてくださったら、誰かが見ていますから」
牧志 浩太
「いや、見てるのか、ずっと。こっちを」
佐倉 光
『ふさわしくない行動をとったら邪魔されるんだろうな。
昨日の夜みたいに』
牧志 浩太
「ああ、そうだろうな。
この人達にとってまずいことをしたら、一気に敵に回るかもしれない。気をつけ」
牧志 浩太
「ようがないな。出来る範囲で、になるか」

KP
妊婦生活二日目。
佐倉 光
勝手に母性を芽生えさせないでいただきたいっ
KP
体を勝手に弄ったのみならず頭まで弄るとはひどいはなしだ。
佐倉 光
医者に質問するの忘れたなぁー。
「医者自身はいつどこから来た」「その時の状況」

KP
お膳が置かれる。
柔らかく炊かれた白米、香の物、それにふっくらとした卵焼き。
昨日話題に出た枇杷を小さく切ったものが添えられていた。
佐倉 光
とにかく空腹だ。
あの脳を弄られたとき以来感じたことのないような空腹で胃袋が喚いている。
腹が減って腹が減って、もう何でも食べたい。
こんな美味しそうなものを見せられちゃ黙っていられない。
佐倉 光
「いただきます」
調べるための俺たち二人の活力を得るために、食事だ!
牧志 浩太
「頂きます」
消化されて血管に乗った栄養が牧志の所へ行くのはもっと後になるだろうが、牧志も同じように唱える。
KP
よく炊き上がった白米の粒を、ふっくらとした卵の表面を胃が、舌が待ち構えている。

ひとつ噛んだ瞬間に、腹の底から喜びと欲がこみ上げた。
もっと、もっと食べたい。味わいたい。胃袋に入れたい。
底が抜けたように腹が減ってたまらない。
いくらでも食べられてしまいそうだ。
佐倉 光
『いくらでも食えるな。腹に穴が開いてるみたいだ』
そして食事が美味い。
自分で自分の食欲に呆れてしまう。
これが二人分ってやつか。
佐倉 光
『それでも東浪見ほどじゃない、と思うと、あいつの腹どうなってるんだよ』
佐倉 光
『無事かな、みんな』
牧志 浩太
「無事だといいな。
俺達だけがこんな所に連れてこられただけで、咄嗟に運転を代わってくれて、どこか近くに止まって先輩に連絡入れてくれてて……」
牧志 浩太
「東浪見だったら、腹に二人くらい子供入れても平気そう」
佐倉 光
『ああ、そうだな……』
佐倉 光
『確かに。あいつなら一人や二人……』
佐倉 光
『いや、結構足元見えないの効くぞ。
歩くのが怖いし腹が邪魔で屈めないし』
佐倉 光
そんな話をしながらしっかりと食事を平らげる。
食事が終わったら、昨日整えた荷物を持って、まず長の家だ。

KP
外は相変わらず、薄暗くぼんやりとした陽光に包まれていた。
ずっと薄曇りの日のような、釈然としない朝だ。

昨日に比べると少しは、膨れ上がった腹の存在にも慣れてきた。
それでも起き上がろうとするだけで寝床に引きつけられそうに重く、腹と腰でその重さを抱えて歩けば、腰がじくじくと痛む。
牧志 浩太
牧志の頭が骨盤の下へ向けて、重さをかけているのが分かる。
彼は下を向いているらしい。
佐倉 光
妊婦って辛すぎだろ。
こんなの何ヶ月も耐えられるかよ。
佐倉 光
いや、女は骨格から向いた作りをしてるんだ。
男なのに無理にこんな事させられてるせいで、余計に辛いのかもしれない。
佐倉 光
向いていない身体で出産に至ったらどうなる?
俺も牧志も、無事でいられるのか?
KP
「お早うございます」
「おはようー」
「よっ」
歩く姿を見た村の人々が、親愛の表情で声をかけてくる。
佐倉 光
「ああ……」
曖昧な返事をしかけて、ヒランヤを握る。
敵対心を煽っても良いことないぞ!
佐倉 光
「おはよう」
挨拶するぐらいタダだ。やっとくに越したことはない。
KP
「漬けてた梅酒ができたんだ、どうだい」
「ちょっと、大事な時なんですからお酒はだめよ」
「お花取ってきたの! 赤ちゃんも匂い、わかるかな?」
牧志 浩太
「さすがに花の香りは分かりそうにないな」
KP
挨拶を返すと、わらわらと人がやってくる。
いい香りの花を差し出す子供がいたり、梅酒の瓶を持ち出そうとしてたしなめられる人がいたり、とにかくあなた達に何かしたいようだ。
佐倉 光
「どうしてそんなに良くしてくれるんです?」
問いかける。
村民が増えるからか?
生け贄が増えるからか?
KP
「そりゃあ、子供は宝だからな」
「大事なもりさまと村みんなの子供でもありますもの」
「赤ちゃん、かわいいもん!
ねえねえ、生まれたらさわらせてー」
「こらこら、だめよ勝手に」
佐倉 光
「ありがとう、触るのは遠慮してくれるかな。こういうの慣れなくて」
KP
「そっか、ごめんなさい」
素直に謝って手を引っ込める。
佐倉 光
『子は宝って言葉、ここで聞くとなんか不穏に聞こえるんだよな』
足早にそこから立ち去ろうとする。
牧志 浩太
「俺もだよ。
優しさも逆に不穏だ。ここまで来ると怖くなってくる」
KP
「またねー」
その場を去れば村人たちは追ってこない。
しかし、どこからか常に薄く、誰かの視線を感じる。

それは敵意や注意といったものではなく、静かに見守る親愛の視線だ。
何かあれば助けに来るし、手を貸してくれと頼めば、すぐに貸してくれそうな視線。

そんな視線がつかず離れず、常にあなたを取り巻いている。
佐倉 光
『これほどに善意が気持ち悪いっての、初めてだ』
視線を集めるのは正直気持ちの良いものではない。
むしろ嫌いだ。
牧志 浩太
「もしかして、今も見られてるのか。あの感じ。
居心地悪いな……」
あなたの置かれた状態を想像してか、牧志も呻く。
佐倉 光
そそくさと長の家へ向かう。

KP
並ぶ家々の間を抜けて、村の端の方へと向かう。

見た所村の規模はそう大きくなく、住人は子供を含めて三、四十人程度か。
前はもっと人がいたのか、空き家が目立つ。

村の周囲を取り巻く、鬱蒼とした森が近づいてくる。
よくある杉林ではなく、広葉樹を主とした種類様々な木々からなる森のように見えた。
佐倉 光
牧志に簡単に風景を説明しながら歩く。
牧志 浩太
「空き家が目立つか……。人口が減ったっていうより、『行った』から減ったってことか?

減る度に誰か外から呼んでるってわけじゃなさそうだな、その感じだと」
KP
その森に半ば寄りかかるようにして、一軒の屋敷があった。
そこが、長の家らしい。
あなたのいる屋敷ほど大きくはないが、よく手入れされた屋根が目に美しい。
佐倉 光
「ああ、多分ここだ、屋敷がある」
牧志 浩太
「森のすぐ近くか。お参りどころとも近いんだよな?
祭司とか、そういう役割なのかな。詳しいことを知っていそうだ」
KP
庭先で老女がひとり、掃き掃除をしていた。
佐倉 光
その老女は角がある? もしくは包帯を巻いている?
KP
老女は背中に大きな瘤があるように見えた。
服の下で分からないが、そこに角があるのかもしれない。
それの正体が角だとすれば、なかなかの大きさだ。
佐倉 光
『減りすぎて人が足りなくなってきたから外から呼び寄せてるって可能性もある。
そういえば昨日の医者も『来たばかりだ』と言っていたんだ。
まともな方法で引っ越してきたのか、訊いておけば良かったな』
牧志 浩太
「減りすぎて人が足りなくなった、だから呼んだ、か……。
ありそうだ。
人間がか、『もりさま』とやらがか分からないけど、ここを維持できなくなるから、外から呼び込んだんだ。くそ」
牧志 浩太
「他にも来た人間がいるとすれば、現代的な服装の人がいないか探せば見つかるかもしれないな。
ずっとその格好をしてくれていれば、だけど」
佐倉 光
「すみません、お話を伺いたいんですが。
この集落のことやもりさまについて詳しい方がここにいらっしゃると聞いて来ました」
老婆に声をかける。
KP
老女は微かに顔を上げて微笑んだ。
あなたの腹に目を留め、嬉しそうに目を細めて笑う。
KP
「まあ、よくおいでなさりました。
どうぞどうぞ、上がっていって下さいな」
老女はあなたを屋敷の中へと案内する。
佐倉 光
堂々と中に入りながら、家の中を観察する。
他に人間はいないか?
仏間などはないか?
KP
部屋のほとんどは襖が閉じられ、火の消えたように人の気配を感じない。
いくつもの部屋があるが、ほぼ使われていないようで、戸の桟に埃が積もっている。
老女は大きく張り出した背を丸めて、廊下の奥へとあなたを導く。
佐倉 光
足元を慎重に探りながら歩く。
KP
「ここにも昔は人がいたんですけれど、みんな先に行ってしまって。
宴会場だって、ずうっと使っていないんですよ。
今はもう、私と姉だけ。誰かを呼ぼうかとも思ったんですけれど、それも躊躇われて」
こつ、こつ、と廊下を歩きながら、老女はつぶやく。
牧志 浩太
「呼ぼうって、外から村にじゃなくて、この家にってことだよな……?」
佐倉 光
「先に行ってしまった、って、もりさまの所へ?
誰かを呼ぶ、という事は、親戚の方が村にお住まいなんですか?」
当たり障りのないように問いかけてみる。
KP
「ええ、ええ、そうなの。息子も孫も娘も、みんな行ってしまって。
この小さな村でしょう、みんな親戚みたいなものですよ」
佐倉 光
「そうなんですか、いなくなってしまうのに前触れもないのでは大変ですね」
KP
「あら、よくご存じで。
そうなんですよ、突然行ってしまうから……、少しだけ、少しだけ気持ちの整理がつかなくて」
KP
膨らんだ腹のせいで、足元はまったく見えない。
何よりも、足元に目が行くたびに腹が目に入るのが、ひどく落ち着かなく感じさせる。
老女の足取りはゆっくりとしたものだが、あなたもまた少しずつその後へ続く。

そうして随分と長く感じる廊下を歩いて、奥の大きな襖に着いた所で、老女は足を止めた。
KP
「姉さあん。お客様ですよ」
まあ、と奥から小さな声がした。若い女の声だった。
どうぞ、と老女が襖を引き開ける。
佐倉 光
若い女の声がしたことに一瞬訝しむが、そういえばここは『そういう』場所なのだと思いなおす。
見た目では年齢は分からないのだ。
佐倉 光
「お邪魔します」
声をあげて存在を知らせる。
もしかしたらここの親玉だ、気をつけないとな。
気を引き締めて踏み入る。
KP
「ええ、どうぞお入りになってください」
中から声がした。
佐倉 光
老婆に案内の礼を言う。
KP
掃除の続きをしにか、老女はその場を立ち去る。
牧志 浩太
一歩中へ踏み入るのに合わせて、牧志が息を呑む。

KP
その部屋は仏間のようだった。
部屋の奥に仏壇のようなものがある。

薄暗い部屋の中に、簡素な和装を纏った少女が座っていた。
少女はこちらに背を向け、仏壇に何か話しかけていたようだった。

少女の頭には実に三本もの角が、その枝ぶりを誇るように伸びていた。
KP
「ごめんなさい、突然お客様がおいでなさるなんて思わなくて」
少女は傍らにある帽子を手に取り、頭にかぶせながらこちらを向く。
しかし大きな角は隠しきれず、帽子を押し上げてしまう。
佐倉 光
うわぁ異様
KP
こういうのを今欲しいと思ってサッとビジュアル化できるのがChatGPT Plusのいいところ
佐倉 光
『女の子だ。頭に角が三本。なんだ? 仏壇なのかな、あれは』
牧志 浩太
「三本だって? 最初からそういうものなのか……
いや、長だって話なんだよな。まさか、何度も生まれ直してるのか?」
佐倉 光
「お邪魔、します……」
思わずもう一度呟いて入る。
佐倉 光
「突然すみません、
僕、初めてのことで戸惑ってまして、詳しいお話を聞きたいと思いまして」
KP
「まあ、それでうちまで来なさったんですね。
嬉しい。何からお話しましょうか。
この年にもなるとめっきり出不精になってしまって、あの子以外の人と話すのも久しぶりなんですよ」
少女は柔らかな声で笑う。
佐倉 光
「初めまして、タダノといいます」
牧志 浩太
「初めまして、牧志で……」
途中まで言いかけて、外に聞こえないことを思い出す。
佐倉 光
「僕の腹にいる相棒も『よろしく』って言ってます」
一応伝えておく。
KP
「まあ。気がつきなさっているのね。
ありがとう、よろしくお願いします」
あなたの腹を愛しそうに見て、少女は微笑む。
佐倉 光
「ここに昔からお住まいなんですか?
こちらは随分と変わった場所ですね」
KP
「ええ、もうずっと。
タダノさんは、まだこちらへ来なさったばかり?
変わった所、そうかしら。出たことがないものだから、あまり分からなくて」
佐倉 光
「随分変わってますよ。
まず男性は普通妊娠しませんし、大人が胎児に戻って人の腹に宿ったりしないです。
この村のこれ、何なんです? どうしてこうなんですか? 昔からこうなんですか?」
KP
ふふ、と小さく息を吐いて少女は笑う。
「お産のことを変わっていると思いなさるのね。
そうね、変わっているかもしれない。わたしたちが生まれ変わってゆくのは、もりさまのおかげだから。
もりさまの腹を借りて、わたしたちはもりさまの豊穣に繋がるの」
KP
突然、少女が一歩踏み出した。あなたの腹に触れようとする。
あなたは腹の重さのせいで自由に動けない。その上、話を聞く姿勢になっていた所だ。
避けるなら【DEX】×2で判定。
佐倉 光
1d100 20 【DEX】 Sasa 1d100→ 59→失敗
KP
避けようとした身体に重たい腹が取り残されて、バランスを崩す。
少女の手が、腹をそっと支えた。
KP
ばくん、と腹が大きく鼓動した。
かっと熱をもったような感覚に襲われ、全身を揺さぶるような激しい疼きが腹の奥から湧き上がってくる。

その正体は歓びに似た感情だ。
大きな腹の中に確かな鼓動があることが、途方もなく嬉しい。
その鼓動があなたの中心だとすら感じる。
腹の中で突然、牧志が存在を示すように暴れ始める。その痛みさえ嬉しい。

そこにいるのはあなたの子だ。あなたの子。あなたの子。あなたの子!
佐倉 光
「!」
ああ。ここにいるのは俺の大事な、大事な……
KP
感情の嵐は一瞬で過ぎ去る。
牧志 浩太
「な、何だ、さっきの!」
牧志の強張った声。
KP
後に残ったのは、先程の状態が間違いなく異様だった、という確信だけだ。
少女の細い手はあなたの腹から離れ、彼女の膝の上に戻っている。
KP
二人とも《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1》。
牧志 浩太
1d100 46 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 37→成功
佐倉 光
1d100 57 Sasa 1d100→ 35→成功
佐倉 光
「な……」
息を呑んで無意識にヒランヤを探り、その角に指先を押しつけた。
KP
ヒランヤの鋭い角が僅かな痛みをもたらし、慣れた冷たさであなたを正気に引き戻す。
佐倉 光
『長老らしき女に触られた。
こいつは、敵だ。悪意があろうとなかろうと敵だ。
俺たちをこの村のわけのわからない仕組みに取り込もうとしている、敵なんだ!

そっちでも何かあったのか?』
牧志 浩太
「あ、ああ。佐倉さんも何かあったんだな。
突然、早く外に出たくなったんだ。外に出られるのが嬉しくてたまらなくなった。
触れられた……、何か、されたんだな」

佐倉 光
なんだぁー?
この人に触れられるとまずいのか、腹に触れられること自体がまずいのか。
KP
こんなのですが少女に話を聞くことは可能です。
佐倉 光
まずは直球ストレートだ!!

佐倉 光
「あの……僕たちはここにどうしているんでしょう。
二人で家に帰りたいんですが」
まずはストレートに問いかけてみる。
KP
あら、と不思議そうに少女は顔を上げた。
「きっと、もりさまが呼びなさったんだわ。
この村も随分人が減ってしまったから、悲しんでなさるのね。
大事な時でしょう、お産を終えてから帰ってはどうかしら」

少女の眼に宿っているのは、こちらを案じるやさしい光のように見えた。
佐倉 光
補充された、ってわけかよ。ふざけやがって。
牧志 浩太
「減ったから補充された、ってことかよ」
牧志も同じ内容を漏らした。

佐倉 光
母体は帰ってもいいのかーそっかー
それとも角が生えたらどこにいてもとられるのかなー
KP
どうでしょうねぇ。
佐倉 光
今朝Twitterで、胎児の頭は女性の骨盤を通過できるが、男性は狭くて無理って動画見て、タイムリーだなって思いました。
牧志また不定形になる?
それとも佐倉の骨が女体化する?
KP
おお、タイムリー。
実は今の時点で胎児を抱えられるように&お産できるようにちょっと(ちょっとではない)変化させられています。>佐倉さん下半身

お腹が邪魔で姿勢の変化に気づきにくいですし、確認どころではありませんが。
佐倉 光
胎盤付き袋やら出口やら追加されている時点で骨もそのままなわけがなかった。
よかった骨盤破壊される佐倉も詰まっちゃう牧志もいなかったんだ良くない。
KP
よかったよかったよくない。

佐倉 光
「お産を終えたら二人で帰れるんですか?
僕たちはどこから来たかも分からないんですが。
大体僕は男で、出産なんか無理だと思うんですけど」
KP
「勿論、帰りたければいつでも。
大丈夫。
あの時からずっと、男の人だってみんなこの村でお産をしてきたもの。
あなただって、きっといいお産をしなさるわ」
何でもないことだというように、少女は微笑む。
佐倉 光
「あの時、って、何か特別なことでもあったんですか?」
佐倉 光
『言い方から言って、外から人が来るようになったきっかけじゃなくて、
ここでそういう事が起き始めたきっかけ、ってことだよな』
牧志 浩太
「……! ああ、そうだ。この人、きっかけを知ってるんだ。
何とかする手がかりになる、かもしれない」
KP
少女は穏やかに目を細め、ゆったりと姿勢を崩した。
足袋に包まれた爪先が一瞬見え、その下に何か硬いもの、蹄のような質感が覗いた。
佐倉 光
『あれは、蹄か? ……角か?』
佐倉 光
無言で姿勢を正して聴く態度をとる。

KP
「初めてお会いしたのは、わたしの母だった。
その時までは、ここは冬のきびしい、痩せ細った村だった。
母は森のわずかな恵みを拾いに、その日も森に入った」
KP
「その時何があったのか、よくは知らない。
わたしは産まれる前だったし、母は何も語らなかったそうだから。

母は森から戻らなかった。
探しに行った村の男が母を見つけたとき、母は身籠っていた。

辺りはけものの臭いに満ちていた。
けものの毛にまみれて倒れていた母の腹は、まるで十月十日が経ったかのように膨れていた」
佐倉 光
『おぉ……やべー臭いしかしねぇ。
少なくともマジでそういうのがいる、ってことか』
軽く頷いて相づちを打つ。
牧志 浩太
「あ……、ああ。
そうなる。そうなるんだ。
何か。何かが、森にいる」
そこから思い浮かぶ事態に牧志は声を凍らせ、あなたの声に少し冷静さを取り戻す。
KP
「母は程なくして、わたしと二人の男の子を産んだ。

ひとりはどろどろのかたまりで、産まれてすぐに死んだ。
ひとりは人のかたちをしていなくて、産まれてすぐに走りだして森に消えた。

残りのひとりが、わたし」

そこで少女は一度息を吸い、続きを思い出そうと視線を上に向けた。
佐倉 光
『この人は、デビルハーフってことか。
森には『父親』と兄がいる』
KP
「母は気がふれてしまって、なにも語らなくなった。

それから。それから、この村の土に、温もりが宿るようになった。
日また日と、冬が和らいだ。
育たなかった作物が、みるみるうちに育つようになった」
KP
「それから少しして、不思議なことが起こりはじめた。

弱ったひとや年老いたひとが、忽然と姿を消すようになった。

だれも母には近寄らなかったのに、母がまた身籠った。
生まれた子には角がついていた。
その子は、姿を消したその人しか知らなかったことを、いくつもいくつも語った。
大きくなって、その人そっくりに育った」
KP
「母を疎んでいた人たちは掌を返した。
母に産まれかわらせてほしいと願って、母をまつりあげた。
母はそのたびに、律儀に産んであげていた」
少女の視線が手元を見下ろす。
少し淋しそうな色が、声に混じった。
佐倉 光
「それはそれは……」
佐倉 光
『出産は体に結構な負担がかかるんじゃなかったか?
そんな料理分けてやるみたいなノリでできるもんじゃなかったよな?』
牧志 浩太
「ああ。
そんなに詳しくないけど、読んだ範囲だけでもそうだった。
無理もかかるし、死ぬ危険だってある。
体が元に戻るまでにも、結構かかる。

それに、すごく大変そうで、何だかすごそうなことだったのも覚えてる。

そんな、昔の時代だとしても、頼まれて何度も何度も、っていうようなことじゃなかったよ……」
佐倉 光
『死にたくない奴に利用された、ってとこか』
佐倉 光
『まあ、当然かも知れないな。不老不死は人の夢だ。
可能だったら多少人を踏みつけにしたって叶えたい奴はいるだろう』
牧志 浩太
「ああ……。」
腹の中で羊水が揺らいだ。
牧志が拳を握ったのだ、と感じるだろう。

佐倉 光
佐倉が牧志に問いかけているのは、当然牧志の方が人体に詳しい(〈医学〉が高い)からです。
KP
ですよね。
最後だけ形容がふわふわしているのは、波照間が小さい頃の妹が産まれるでドタバタしていた記憶だからです。

KP
「母は子供たちに囲まれて、息を引き取った。
それから、不思議なことが起こり始めた。

誰かが弱るたび、年老いるたびに。
誰かが戻りたいと望むたびに。
誰かが、子を宿すようになった。
村の男も女もみんな、腹をふくらませるようになった。

誰かが腹に子を宿している限り、村は温かく、豊かで、実りに困ることがなかった。
子を宿した人は村のみなから大事にされて、宿すものも宿されるものもみな、あたたかい歓びを味わえた。

そうして産まれた子は、産まれ直す前の心と顔をそのまま持っていて、必ず体のどこかに角を生やして産まれてきた。

そうして、生涯のどこかで必ず、けものになって森に消えた。

あの森の守り神だと誰かが言い出して、そのうちみんな、もりさまと呼ぶようになった」

そこで、少女は背後の仏壇を振り返った。
そこには位牌の類ではなく、薄暗く落ちる影の中、何かの像のようなものが置かれていた。

「わたしも何度も産まれ直した。
何度も森に入って、連れていってくださいって、もりさまにお願いしたわ。

でもわたしだけ、何本角が増えても、ずっとここにいる。
きっと、母との逢瀬に娘がいては、どうにも具合が悪いのね」

少女はくしゃりと苦笑した。
佐倉 光
「森へゆくこと、ではなく、腹に宿すことが大事なのか……」
佐倉 光
「産まれ直すのはあなただけ、そして外の人間の僕たちが呼ばれたということは、もう村に角がない人間は存在しない……」
牧志 浩太
「うううう」
わなわなと羊水を震わせて、牧志が唸る。
牧志 浩太
「どうして、なんで、そんな目に遭わされて。
いや、憎んでほしい、恨んでほしいって訳じゃないけどさ、でも」
牧志 浩太
「ごめん、佐倉さん、そうじゃないな。
終わったことだし、俺が口出しすることじゃない」
佐倉 光
「僕たちがここへ来たのは昨日です。それですでに出産一週間前だという。
人が人の腹に宿ったとき、皆こんなふうに臨月の状態で始まるんですか?」
KP
いいえ、と少女は首を振る。
そうして、あなたの腹を見て一言。
KP
「いいえ。
きっと、忘れなさったのね」
牧志 浩太
「えっ?」
佐倉 光
「忘れた、って、どういうことです?」
KP
少女はやさしく目を伏せた。

「遠くからだったけど、一度だけ。
数月前にも、お会いしたわ。
村のみなに囲まれて、幸せそうだった。

それも、忘れなさったのね」
佐倉 光
「誰が? もりさまがですか?」
KP
「いいえ。
あなたに、わたしが」
佐倉 光
「僕たちがずっとここで過ごしていたっていうんですか……
十月十日も、ここで!?」
牧志 浩太
「えっ、え……、ちょっと待て、待てよ。
そんな、えっ。そんなわけないだろ」

腹の中で牧志が、あわあわと手足を動かし始めた。
腹に響いて少々苦しい。
佐倉 光
「牧志、ごめん、苦しい」
牧志 浩太
「ご、ごめ、ごめん、えええ」
KP
少女は静かに、こくりと頷いた。
ことさらに肯定することはなかったが、否定することもなかった。
佐倉 光
「そんな馬鹿な、そんな記憶も記録もない……」

佐倉 光
なんてこったい。何ヶ月も過ごして大事に育てていた!
KP
育ててました!
1週間サイクルだとさすがに恵みを得ていられる期間が短いですからね。(?)
あわやというところで【POW】ロールに成功して我に返れたラッキーな二人です。
記録がなかったのは正気じゃなかったのと、日記を書く人がお腹の中だからですね。

コメント By.佐倉 光
じわりじわりと忍び寄るような異常。
ずっと前からこの異常な土地に組み込まれてしまっていたという恐怖。
これは……因習村ホラーだ!

プレイ日:2025年7月14日 ~ 2025年12月15日

作者名: 闇司祭ファラリス

配布・販売サイト: 胎響の村

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本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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