こちらには
『欠落コディペンデント』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
モニファと赤寧は謎の施設に拉致され、
赤寧は内臓を奪われ、
モニファは謎の短剣の呪いを受けた。
地下では無惨にも内臓を奪われた死体の群れを目撃、
一階でもまた毒殺され足を失った死体を発見。
二人は無事、脱出することができるのだろうか。
本日第四夜、開始します。
モニファ
よろしく!
Bまで見たところだったかな
ダクトはどんな感じかな
KP
ダクトがあると推測される壁が出っ張っている。
蒼井が破壊しようとした痕跡は見られる。
モニファ
自分だったら壊せそうかな
無理か
KP
できるのではないかなと思う。
モニファ
できちゃう
ふーむ
脱出路を確保しとくべきか
時間はかかりそう?
KP
あなたならそんなにかからないのではないかな。
具体的にはある程度のダメージを与えることで破壊できます。
まあ、5分もあれば?
モニファ
そんなもんか
穴開けとくか
じゃぁ一回だけチャレンジしてみようかな
KP
okでは壁は〈回避〉いたしませんので、攻撃技能がファンブルしない限りは破壊可能です。
ファンブルしたらうっかり当たり所がまずかったことになる。
モニファ
「アカネ、ちょっと下がってるんだぞ」
瀬戸 赤寧
「壊すの?
向こうに何かある?」
いいながら言われたままにさがる。
モニファ
「わからんけど、例えばここに追い詰められた時とか逃げられるかもしれないんだぞ」
瀬戸 赤寧
「わかった、気をつけてね」
KP
赤寧は扉の方へ行き、ギリギリまで閉める。
音が漏れないように、という配慮だろうか。
モニファ
一度、大きく深呼吸をしてから、柔軟体操をするように、その場で小さく跳躍を繰り返す
その後、腕を振りながら身体を捻りつつ、交互に足を大きく引く、独特の舞のような動き

それは、ジンガと呼ばれるカポエイラの基本的な足運び
捻り、戻しを繰り返し、ゴム仕掛けの玩具のように動きは徐々にダイナミックに、力を貯めるように
タイミングを計り、戻す動きを大きくし、体全体を大きく前へと振り出す
同時に腹に膝が付くほど上げた足で以て、踵と足裏を突き出すように蹴り込む
ベンサオンという、突き蹴りの一種
小柄軽量とはいえ42kgの全体重を乗せて蹴り込む

命中判定は一応するんだっけ
KP
命中判定とダメージを。
モニファ
端から見てると豪快なヤクザキックのように見えるかもしれない
CBRB(80,80) 〈MA〉〈キック〉1d100<=80,80) > 55成功,成功成功
2d6+2+2D4 〈MA安全靴キック〉2D6+2+2D4) > 4[1,3]+2+5[2,3] > 11
KP
壁の表面にひびが入り、内側に金属が重なっている継ぎ目のような物が見えた。
ここはかなり丈夫そうだ。だが、あなたの蹴りで大きく凹んでいる。脆そうな所を叩けば破壊は可能だろう。
モニファ
柔軟な金属の板に、バネのように押し戻される感覚
突き込んだ足を前へと置き、引いておいた逆足で、もう一撃ベンサオンを見舞う
CBRB(80,80) MA〈キック〉1d100<=80,80) > 2決定的成功/スペシャル,決定的成功/スペシャル成功
KP
倍ダメでどうぞ
モニファ
(2d6+2+2D4)×2 MA安全靴〈キック〉(2D6+2+2D4)×2) > (10[5,5]+2+4[3,1])×2 > 32
KP
なんじゃこりゃ
モニファ
めっちゃすごいな

KP
壁は二発目のキックで大破する。
モニファ
「ヤッラー!」
豪快な掛け声と共に突き出された蹴りが金属の板に穴を開けた
KP
表面の漆喰は砕け、中に入れられた鉄線は曲がり、ダクトは大きく破けて人一人余裕で通れそうな大穴があいた。
KP
ちなみに壁さんのHP35でした。
瀬戸 赤寧
「す……すごーい……
筋肉ついてるとは思ってたけど、壁が発泡スチロールか何かみたい」
モニファ
「でも、結構硬かったんだぞ。二発も掛かると思ってなかったぞ」
瀬戸 赤寧
「足、大丈夫? 怪我してない?」
モニファ
「大丈夫なんだぞ。エンジニアブーツだから」
踵で床を突くと、ゴッゴッという重く固そうな音が響く
瀬戸 赤寧
「修行かな??」
首をひねった。
モニファ
「両方合わせて5kgあるぞ」
KP
修行じゃん。
モニファ
「アカネも履くといいんだぞ。脚と腸腰筋鍛えられて、大根足が我輩みたいなカモシカの足になれるぞ」
言いながら、中を覗き込んでみよう
さっき手に入れたマグライトで照らしつつ
瀬戸 赤寧
「ブーツでいいわあたし……重そうだし」
KP
中は伽藍堂だ。やはりダクトだったらしい。
真っ暗で中はよく見えないが、上下に伸びている。
ただ、ここから登るのは無理そうだ。壁に指をかけられるような場所が全くない。
モニファ
手足突っ張って登ったりとか降りたりはできないかな
KP
それもちょっと無理だろう。
モニファ
ふーむ
何のためにあるんだろう(シナリオ的な意味で
モニファ
「ちょっと登ったり降りたりは無理っぽいぞ……」
モニファ

さっきの倉庫とかに、ロープとか無かったかな
KP
ロープか。戻って探すならあるかも知れない。
とはいえ、あなたは呪いのことを忘れるべきではないが……
モニファ
そうなのよね
じゃぁとりあえず一階を探索するしかないか
次はAかな

KP
ではAの部屋。
この扉には鍵がかかっていない。
モニファ
〈聞き耳〉セットで開けてみる
KP
物音もない。扉を開けるときも変な抵抗などはなく、すんなりと開いた。
棚、机、ロッカー、ベッドが設置された簡素な部屋だ。
今までの惨状を思えば随分綺麗に見えるだろう。
棚には本がびっしりと詰まっているようだ。
モニファ
「図書室みたいだぞ」
瀬戸 赤寧
「書斎……には普通ベッドはないか。読書好きな人の部屋って感じ?」
KP
ざっと見て、ベッドとロッカーには別段変わったところは見当たらない。
モニファ
どんな本があるんだろ
KP
棚のチェックですね?
個人的な本棚ぐらいの量に見受けられる……。
〈図書館〉をどうぞ。
モニファ
CCB<=85〈図書館〉1D100<=85) > 96 > 致命的失敗
あれ
KP
本を引っ張り出そうとしたら、何かに引っかかっていたのか一気に高所の本がなだれ落ちてきた。
モニファ
か、〈回避〉
KP
あなたの上に重くて大きな専門書が束になって落下してくる。
〈回避〉振ってみていいよ。
【幸運】でもいい。
モニファ
それか〈受け流し〉かなw
KP
武器は今持ってないでしょ
モニファ
武器?
我輩の武器はこの全身だぞ?
ちなみにMAあると〈受け流し〉できるんだぞ
KP
戦闘態勢ではないので、まずは危機に気づけるかってことになります。
おとなしく〈回避〉か幸運を振ってください。
ちなみに〈受け流し〉はターン最初にどの攻撃を受け流すかの宣言が必要(どこに警戒するか決める)ので、こういう咄嗟の時には使えないんじゃないかなとKP思います。
モニファ
CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 68 > 成功
KP
では、専門書の直撃は免れた。だが大量の本がどさどさとあなたの上に降り積もる。
モニファ
「あだだ」
瀬戸 赤寧
「ああもう何やってんのよ……」
本をどけてあなたに手を差し伸べる。
モニファ
「この棚高くて上の方取りにくいぞ」
その手を取って立ち上がる
KP
ごちゃごちゃになっちゃったし…・・
瀬戸 赤寧
CCB<=70 【幸運】 (1D100<=70) > 70 > 成功
おっ
モニファ
瀬戸 赤寧
「モニファ、頭の上の本」
モニファ
「ん」
立派な褐色のおでこに器用に乗った本
手に取ってみる
KP
特にすり切れた本があなたの頭に乗っていた。
『エジプト神話』の本だ。この騒動でバラバラになってしまった本の一部らしい。
読めたのはこんなページだ。
瀬戸 赤寧
「ノリが劣化しちゃってばらばらになっちゃってるみたい」
トート神
夜の神、月を統べるもの。
病を治す呪文を熟知し、死者を導く導き手となる。死者の審判において、死者の名前を記録する作業を行う神である。聖獣はトキ。
モニファ
「あー、トートのこと書いてある。タイムリーなんだぞ」
瀬戸 赤寧
「そいつ、モニファを虐めている悪いヤツね」
モニファ
「うーん。そうなんだけど。
でも、どっちかっていうと、ここに書いてあることの方が本当のお仕事なんだぞ」
瀬戸 赤寧
「なんか書記みたいな仕事してるのね」
モニファ
「決して相手をボコボコにする神様じゃないぞ」
瀬戸 赤寧
「拷問の神様とかじゃないんだ。
うーん、じゃあ偽物?」
モニファ
「神様の偽物って何なんだぞ……」
瀬戸 赤寧
「えーとほら、神様の振りをして信者からお金を巻き上げるみたいな?」
モニファ
「じゃぁここ、新興宗教のとこなんだぞ?」
瀬戸 赤寧
「地下の怖いのとかそれっぽくない?」
モニファ
「新興宗教っていうより、ヤバいカルトなんだぞ」
他に何か、役立ちそうな本はあるかな
KP
ここの本にはぱっと見なさそうだ。
……とはいえ、ぐちゃぐちゃになってしまったので良くわからない、というのが正確なところではあるが。
モニファ
「うーん……お片付けするのも、もう面倒くさいぞ……」
瀬戸 赤寧
「見なかったことにしよ? 本詰め込んでた人が悪いよ」
モニファ
「そうなんだぞ。我輩もう痛い目見たからもうおあいこなんだぞ」
KP
赤寧はあなたのおでこに、ぺちぺちしてるのか痛いの飛んでけしてるのか良くわからないアクションをする。
モニファ
「なんでそう我輩のおでこ触りたがるんだぞ」
瀬戸 赤寧
「なんか触りたくなるから」
ぺたぺた。
モニファ
あとは机とベッド?
あとロッカーか
KP
一応その三つだね。
瀬戸 赤寧
「あ、ロッカー空だったよ」
モニファ
「ハゲたらどうするんだぞ。……って、手が早いんだぞ」
瀬戸 赤寧
「手分けしようと思って別のとこみてたら凄い音がするんだもの、びっくりした」
モニファ
空っぽだと? そんなことあるのか?
KP
メタいこというとロッカーは情報なしです。
モニファ
ふむぅ
モニファ
「それじゃ、あとは机調べてみるぞ。アカネはベッド調べて欲しいんだぞ」
KP
机の上には様々な紙が何枚も置いてある。
先ほどあなた方ももらった古代エジプト展のチラシもある。
その下に一枚のプリントが置かれていた。
『ミスル・カンパニー日本支社 新入社員合同ガイダンス』
日本支社長:埃島 及(ちりしま いたる)の名前で発信されている。
日付は七か月前、内容は何の変哲もない新入社員ガイダンスの案内のようだ。
また、机の下にはバッグが二つ丁寧に並べられている。
モニファ
プリント
プリントってまたなんか懐かしいな
藁半紙に印刷されてそう
モニファ
この会社名のこととか、何か覚えてないかな
KP
エジプト展を主催している会社だな、とは思った。
他の場面では聞いたことがない名前だ。
瀬戸 赤寧
「ベッド、何もないみたいよ。
少し使ったみたいな跡はあるけど、それだけ」
モニファ
「そか。まぁ、誰かがきっと使ってたんだぞ。
犯人か……この会社の人間か」
プリントをアカネに手渡し
瀬戸 赤寧
「普通の会社っぽい。
ってことは、この服もあったし、エジプト展関係なんだ、この建物」
モニファ
「うーん……
埃島 及って……本名なんだぞ?」
瀬戸 赤寧
「あまりこういうので偽名って聞いたことないけどね。
あっ、ほら、さっき言ってた監視カメラがあるよ」
モニファ
「でも、埃及って、エジプトの当て字なんだぞ。それに、ミスルって言葉も、出来過ぎ……んあ」
言われて、天井を見上げる
KP
部屋の隅に、この部屋全体をうつしているカメラらしきものが設置されていた。
モニファ
一応確認するけど、起動してる赤ランプあるかな?
KP
ないみたいだ。
モニファ
「ちゃんと止まってるから大丈夫なんだぞ。……配電盤一箇所落としただけで全部止まる監視カメラ、ってセキュリティ的にどうかと思うんだぞ」
言いながら、カメラのことはもう忘れたように机の下に頭隠して尻隠さず状態で潜り込む
意味深ネーム
KP
名前については謎解きとは関係ないよ……って言っておこう。
モニファ
あ、そうなの
KP
この人はそういう名前なんだ。
モニファ
ふむふむ
KP
物語に出てくる名称は基本謎解きとは無関係と考えて下さい。
立ち位置を分かりやすくするためにそうなっている、程度のものですね。
モニファ
そうか
名前とか深読みしても意味ないと
KP
某シナリオみたいなことはナイデス。
割とシナリオや立ち位置に関係が深いワードで名前が付けられているみたいですよ。

モニファ
バッグ調べよう
KP
机の下に、ビジネスバッグがふたつ置かれていた。
茶色いレザーのバッグと、黒いナイロンのバッグだ。
モニファ
では中身を改める
KP
どちらから見ます?
モニファ
じゃぁ、茶色の方から
段ボール箱に頭突っ込んだネコみたいな体勢
瀬戸 赤寧
「こっちで広げて見たら?」
ベッドと机をとんとん叩く。
モニファ
「……ん」
ごそごそしながら出ようとして、机に頭をぶつける
「あだっ」
瀬戸 赤寧
「大丈夫? タンコブ二重になってない?」
モニファ
ちゃんとバッグは引き摺り出す
「どつかれてるのは幻の中だから大丈夫なんだぞ」
瀬戸 赤寧
「精神的タンコブがいっぱいできてそう」
モニファ
「正直結構クるものがあるぞ」
じゃぁ2人で調べようね

KP
中身は丁寧に整理されており、書類はすべてクリアファイルに入れられている。
目につくものは、書類、名刺入れ、手帳、長財布だ。
全てチェックしてみる?
モニファ
片っ端から順番に。
KP
ではまず書類から。
【契約書】と書かれた紙が出てきた。
モニファ
けいやくしょ
KP
半年前に失踪した黒田真斗および白波繰世という二人の刑事を探してほしいという内容。
依頼人の名前は黒田真紀、契約を締結したのは蒼井継実という字の汚い男だ。
締結日は今から一週間ほど前になっている。
モニファ
依頼人の年齢とかはある?
KP
ここには書かれていない。
瀬戸 赤寧
「あっ、あれっ、この名前って」
モニファ
「さっきの手帳のお巡りさん……の身内の人なんだぞ?
あと、さっき死んでたひと」
瀬戸 赤寧
「だよねだよね?」
モニファ
「探偵だったんだぞ?」
瀬戸 赤寧
「あの人、お巡りさん探してたんだ」
モニファ
書類は契約書だけ?
KP
書類はそれだけだ。
続いて手帳。
1ページ分だけ破られた形跡がある。
残っている内容は以下の通り。
【緋月の手記①】
アオキという人物に宛てたメモだ。探偵として埃島を怪しいとしてここへ来たらしいことが感情的に書かれている。
モニファ
「……アオキ。蒼井じゃなくて、アオキ?」
モニファ
「……全部って割には続きが無いんだぞ……」
ページを一応最後までペラペラめくってみよう
KP
手に取ると裏にも何か書かれているのが分かる。
モニファ
裏のページってことか
【緋月の手記①】
短剣に呪われたこととそれにより起きたこと、短剣に刻まれた文字、短剣を別の場所に隠したことなどが書かれている。
モニファ
「……もう触っちゃったんだぞ」
【緋月の手記①】
短剣の呪いがあまりに辛く、希死念慮に囚われている。
モニファ
「……」
瀬戸 赤寧
「モニファ、これ……
あの短剣のことで、モニファが見てるヤツのこと?」
モニファ
「たぶん、そうだぞ……
この人、どのくらい長いことあれを見てたんだぞ。
気持ちはちょっとわかるかもしれないぞ……」
瀬戸 赤寧
「さっきのお巡りさんを探すことにしたのが一週間前……
その後から、ってことなのかな。
モニファ……
大丈夫だよね? モニファは」
モニファ
「……
うん……」
頷くが、いつものような覇気は無い
自分も、いずれそうなるのでは、と考えずにはおれない
瀬戸 赤寧
「何か、他には? この人たち、あたしたちと似たようなことになったんじゃないの? 何か見つけてないの?」
モニファ
「ちょっと気になることがあるんだぞ……」
瀬戸 赤寧
「気になること?」
モニファ
さっきのプリント使って、破られたページの内容写し取れないかな
筆圧のとこサラサラって
直接でいいか
KP
鉛筆、鞄の中にペンケースがあって一本入っていたことにしようか。
モニファ
ではそれでサラサラ
KP
読み取れた跡から分かるのは、あなたがナイフとともに見つけたメモがこの手帳から破かれたものだった、ということだ。
モニファ
ああ、そういうことか
「うーん。
何か新しいことわかるとの思ったのに……」
ちょっとしょんぼり
あとは名刺入れと財布か
KP
おそらく、それ以外にもかかれていたものと思うが、筆圧が弱すぎて読み取れない。
サイズ的に、メモは手帳から千切られたページの一部を使って作られたのだ。
モニファ
ふむふむ
名刺は緋月さんのものかな
KP
アルミ製の傷ひとつない名刺入れで、中にはきっかり十枚の名刺が入っている。
蒼井探偵事務所
緋月伊吹(ひづき いぶき と振り仮名が振られている)
また、財布はシンプルなレザーの長財布で、丁寧に使われている。
カード類はきちんと整理され、レシートなどは入っていない。
免許証は『緋月伊吹』のもので、顔写真が判明する。
モニファ
緋月さんなかなか気の強そうな顔
緋月さんがゴールドで青木さんブルーなのも、なんか納得
KP
ああー、免許ね
モニファ
うむ
モニファ
「結構几帳面な感じのひとなんだぞ……」
瀬戸 赤寧
「なんか回りくどい感じの文を書くヒトね。
この人、生きていてくれるといいんだけど……」
モニファ
「だといいけど……」
瀬戸 赤寧
「この人が後を託したかった人、隣の部屋で死んでた……」
モニファ
「たぶん、この人は蒼井ってひと―――なんでかこの人はアオキって呼んでるけど―――と一緒に調査やってて捕まっちゃったんだぞ」
瀬戸 赤寧
「そう、だね……」
モニファ
「蒼井さんがあんなんなっちゃってるから、この人もどうなってるか……
呪いに心を削られて……」
どうなっちゃったんだ、と言おうとして、そら恐ろしい想像をしてしまい、口をつぐむ
瀬戸 赤寧
「は、早く探そう。無事だったら助けて貰えるかも!」
KP
あとはナイロン製のバッグが残っている。
モニファ
「ま、待つんだぞ。一応、調べられるものは調べてから動くんだぞ」
そちらにも手を付けよう
KP
ナイロン製のバッグ。
雑に扱われているようで、ところどころ鉤裂きやほつれが見受けられる。
また、中身も乱雑に詰め込まれてとりあえずチャックを閉めてある様子だ。
チラシやレシートやお菓子のゴミなどが詰まったカバンの中で、目についたのは、調査資料、よれた雑誌、名刺入れだ。
モニファ
「ひどい有様なんだぞ」
瀬戸 赤寧
「ごっちゃごちゃね」
モニファ
とりあえずベッドの上にひっくり返す
KP
では同じく全てチェックでよろしいですね?
モニファ
はーい
KP
調査資料。

よれてあまり意味を成していないクリアファイルに、マジックで【調査資料】と殴り書きがしてある。
中にはくしゃくしゃになった手書きの書類が挟まっていた。字は汚いが、なんとか読めないことはない。
先ほどのものとは別人に書かれたもののようだ。
【調査対象】
甲:黒田真斗(くろだ マサトじゃなくてしんと、と汚い字で欄外に添え書きがある)
乙:白波繰世(しらなみ くりよ すっげー名前、と汚い字で欄外に添え書きがある)
どちらにも写真が添付されている。
警察手帳の物と一致した。

【調査対象 甲】
34歳、男性 
半年前、とある事件を調査中に消息を絶った。依頼人は甲の妹。
警察内部の事情がまったく分からない状態での依頼のため、手あたり次第にシラミ潰し戦法で行く。
組織犯罪対策部の刑事ってことだがやっぱり秘密が多いのか、甲は妹に仕事の話をしない。代わりに乙のここが凄いとかここがかっこいいみたいな話ばかりしているらしい。

甲に関しては交友関係を洗った。
甲と乙は警察学校時代からの付き合いで、行動力以外に特筆すべき長所がないと言われる甲をエリートの乙が頭脳でサポートしていたという。
SNSから洗った友人に接触し『古代エジプト展に行こうとしたのを強く止められた』という証言を得たため、ミスル・カンパニー周りの噂が怪しいと睨む。
組対の捜査がエジプト展の出資元に及んだのだとしたらだいぶキナ臭い。

【調査対象 乙】
36歳、男性
依頼人の話によれば同じく組対の刑事で、甲のいわばバディだった。だいたい二人で行動していた。
エリートだが友達があまりいないらしい。確かに身辺を洗っても、友達どころか家族も引っかからなかった。
ただ、名前が珍しいおかげで過去のSNSを辿ることができた。ネットリテラシーの高くない刑事で助かる。3年くらいは放置されているが、その人となりを知るには大いに役立った。

どうもエリートであることが当たり前、出来る人間でいるのが当たり前だという競争の激しい環境で生きてきたようで、唯一親しいといえる甲を絶大に信頼しているようだ。SNSに出てきた個人名はたったひとり、甲のことだけだった。
二人の関係は少なくとも10年は続いていることがわかった。

『エリートぼっち、イブと一緒じゃん』と汚い字で欄外に添え書きがあるが、丁寧に定規を使ったと思われる二重線で消されている。
モニファ
「エリートぼっち……」
瀬戸 赤寧
「あんまり仕事の書類っぽくない……」
モニファ
「なんていうか、個人的な感想まみれなんだぞ。こんなの調査資料になるんだぞ?」
瀬戸 赤寧
「観察眼は凄い、って緋月さん書いてたけど。
雑念すごそう」
モニファ
「でも、確実に事件のことに迫れていた、ってことらしいぞ」
瀬戸 赤寧
「過去形、なのかぁ……」
モニファ
死んじゃったからな……
「組対が動いてるってことは、このミスルなんとかって相当やばそーだぞ」
瀬戸 赤寧
「うう、調べれば調べるほど嫌な情報が出てくる……」
モニファ
「エジプト展の主催てことは、我輩たちが見た展示品とか、海外から引っ張って来てるんだろうし、密輸とかだったら……
人が消されちゃっても……うう、なんか映画みたいな話だぞ」
瀬戸 赤寧
「密輸、ってミイラの?」
モニファ
「我輩が見たことある映画だと、そういう古美術品の中に麻薬とか武器とか隠して密輸するんだぞ」
瀬戸 赤寧
「麻薬に武器? ヤバいやつだ!
そんな馬鹿な……なんてもう言えないなぁ」
モニファ
うーん
現実的な犯罪の話すぎて、儀式とかと結びつかんな
儀式関連のものなんて、普通に古美術品で通りそうだし
KP
名刺入れ。
カバンの比較的きれいな内ポケットに入っており、革製で使い込まれた感じがある。数枚の名刺が入っている。

蒼井探偵事務所
所長 蒼井継実(あおい つぐみ と振り仮名が振られている)
モニファ
「所長さんだったんだぞ」
瀬戸 赤寧
「あんまり偉い人っぽくないけど」
モニファ
「それこそ、ドラマに出てきそうな昼行灯型名探偵ぽい感じがするぞ……」
瀬戸 赤寧
「偉い人ってもうちょっと、ちゃんとしてない?」
ゴミだらけでボロボロの鞄を見る。
モニファ
「日本の場合、資格制度も無いし、探偵さんなんてきっと色々いるんだぞ」
企業イメージというものがあるだろうが
瀬戸 赤寧
「あんまり、亡くなった人のことを好き勝手言うのも良くないか……」
モニファ
「なんか、現実感が裸足でどっか行っちゃった感じするぞ」
瀬戸 赤寧
「そうだね」
言いながらお腹をペコペコと押す。
モニファ
どっこい、これが現実
この部屋はこのくらいかな?
とりあえず、今はまだ推理云々って時間じゃなさそうだ
KP
そして非現実が襲ってくる。
まずは《SANチェック》から。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2
モニファ
CCB<=77 《SANチェック》 (1D100<=77) > 22 > 成功
KP
目の前に唐突に刃があった。
それはあなたの胸に刃先を埋めると、軽やかに跳ねた。
モニファ
カキーン
KP
刃が切り裂いたあとから一瞬遅れて血が流れる。傷は浅い。だがそこに風が当たるだけで痛みが走る。
『あなた』は反射的に胸を押さえてしまう。
モニファ
「いだいいだいいだい」
胸を抑えて、蹲る
KP
叫んだときにはもう痛みはない。
瀬戸 赤寧
「モニファ!
またなの? 大丈夫? もう、普通の怪我だったら看てあげられるのに。
普通の怪我だったら大変だから、良かった? 良くない! もう、こんなのないよ、酷い!」
モニファ
「うぅ……大丈夫……幻が消えると、痛みもなくなるんだぞ……」
瀬戸 赤寧
「大丈夫に見えないよ……」
KP
赤寧はあなたを支えるように手を差し伸べた。
モニファ
「アカネ、落ち着くんだぞ。アカネまで慌てられたら、我輩が落ち着いてらんないぞ」
額に脂汗を浮かべて、手を取る
瀬戸 赤寧
「ベッドに座って休んでてよ、片付けはあたしがやるから」
モニファ
「すまないんだぞ……」
KP
痛みが残らないのは、《SANチェック》に成功しているからですね。
モニファ
あ、そうなの
KP
失敗すると幻の痛みは増すし痛みも少し残ります。
モニファ
H P減るのか
KP
いや、描写が少し痛そうになるだけなんだけど。
モニファ
なるほど
モニファ
「なんか、はっちゃけ具合が段々酷くなってる気がするぞ。
これ、最後まで行ったら我輩どうなっちゃうんだぞ」
瀬戸 赤寧
「どうにもならない! その前に解決するの!」
モニファ
「うん……」
KP
赤寧は書類をまとめて鞄に突っ込み、元の場所に戻す。
モニファ
「ていうか、なんでトート神はそんな怒ってるんだぞ」
瀬戸 赤寧
「さっき奴隷への拷問って書いてたわ。
拷問って、何かを聞き出すとか、そういうときにするヤツじゃないの?
幻のモニファが何か白状したら許してくれるとか!」
モニファ
「断罪するのは、トート神の仕事じゃないぞ……」
瀬戸 赤寧
「うーん……」
モニファ
「罪深い魂は、ソベク神のおやつでペロッといかれておしまいなんだぞ」
瀬戸 赤寧
「神様はそもそも拷問とかしないんだ。
じゃあやっぱり偽物だよ」
モニファ
「偽物でもなんでもひどいぞ……」
瀬戸 赤寧
言いながら、自分の怪我の様子を見て、〈応急手当〉を試みる。
CCB<=70〈応急手当〉1D100<=70) > 49 > 成功
1d3 (1D3) > 3
[ 瀬戸 赤寧 ] HP : 12 → 13
「……よし、っと。これでちょっとはマシ」
モニファ
「アカネのがリアル負傷だから笑えないんだぞ。大丈夫なんだぞ?」
瀬戸 赤寧
「こっちはこうやってればそんなに痛くないから平気。さ、次のとこ行こう!」
モニファ
「うん……」
ベッドから立ち上がる
KP
では本日はここまで!
ありがとうございましたー。
モニファ
お疲れ様でしたー

コメント By.KP
情報を集めれば焦燥がつのる。
今見えているのは自分たちの行く末なのか。

マーシャルアーツつよいな!

TRPGリプレイ【置】CoC『刻の牢獄』波照間 4

「私の事を覚えている? 波照間さん」

TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉(子)&牧志 6

「現実的に考えると俺達の命か精神かどっちか死にそうだなーって」
「ダイジョブダイジョブ、短期的には命に危険ナイネー」

TRPGリプレイ【置】CoC『回答者Xの報酬』 牧志&氷凪 1

「良かった。話せるのだな。私は氷凪。きみは何者だ?」



本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」