クトゥルフ神話TRPG(6版) 真・女神転生 派生シリーズ
光を溶かす水 一覧
KP
倉庫には変わらず、あの甘い匂いがいっぱいに満ちている。
この水甕に顔を突っ込んだら素晴らしいのではないだろうか。
この水甕に顔を突っ込んだら素晴らしいのではないだろうか。
佐倉 光

息を止め顔を逸らし、瓶を水甕に浸して水を掬おうと試みる。
KP
あ、水甕に蓋はあります。
蓋の下から匂いが漏れています。
飲み水は蓋のできる細長い瓶です。
蓋の下から匂いが漏れています。
飲み水は蓋のできる細長い瓶です。
佐倉 光
水甕にとくに蓋なんかもないのか。そして飲み水普通に瓶だったのか。
佐倉 光

では瓶の蓋を開けて持ち、水甕の蓋を動かせるか試みる。
KP
水甕の蓋は嵌められているだけで、鍵などはされていない。
蓋を動かすと、その下から目も眩むほどの芳しい匂いが溢れ出してくる……
蓋を動かすと、その下から目も眩むほどの芳しい匂いが溢れ出してくる……
佐倉 光

目を閉じ、息を止めて瓶を水に突っ込んでひとすくいし、そのまま部屋を出ようとする。
KP
たぷん、と重く甘い水の音がした。
とぷとぷ。
とぷとぷ。
極彩色の雲の中心から溢れ出すあの水の、音に味なんかないというのに、あまい、と分かる音。
無防備な耳から入った音が心臓で跳ねた。
とぷとぷ。
とぷとぷ。
極彩色の雲の中心から溢れ出すあの水の、音に味なんかないというのに、あまい、と分かる音。
無防備な耳から入った音が心臓で跳ねた。
牧志 浩太

位置の加減で、牧志が水甕に顔を突っ込んでいるように見えた。
そうしたらなんとすばらしいだろう!
そうしたらなんとすばらしいだろう!
KP
あなた達の顔のすぐ間近に、芳しい水面がある。
どうせ飲むのだ、少しくらい構わない少しくらい少しくらい、
あなた達は二人とも、水甕の中から目が離せなくなる。
少しくらい少しくらい少しくらい、つまみ飲みを正当化するあらゆる理由が頭の中を流れる。
どうせ飲むのだ、少しくらい構わない少しくらい少しくらい、
あなた達は二人とも、水甕の中から目が離せなくなる。
少しくらい少しくらい少しくらい、つまみ飲みを正当化するあらゆる理由が頭の中を流れる。
KP
水面に口をつけずに耐えようとするなら、それぞれ【POW】×3で判定。
成功すればその衝動に耐えられる。
失敗した場合、出目によって結果が異なる。
成功すればその衝動に耐えられる。
失敗した場合、出目によって結果が異なる。
佐倉 光

1d100 45 【POW】 Sasa 1d100→ 65→失敗
佐倉 光
へへっ
牧志 浩太

1d100 36 【POW】 Sasa 1d100→ 83→失敗
佐倉 光
あーあ
今日はここでお開きか。
今日はここでお開きか。
▼【POW】×3<達成値≦【POW】×5の値で失敗した場合(佐倉さん)
「水」の誘惑に勝てず、水甕から「水」を掬ってたらふく飲んでしまう。
▼【POW】×5を超える値で失敗した場合(牧志)
水甕に頭を突っ込んで腹一杯「水」を飲んでしまう。
▼どちらも翌日になる。
「水」の誘惑に勝てず、水甕から「水」を掬ってたらふく飲んでしまう。
▼【POW】×5を超える値で失敗した場合(牧志)
水甕に頭を突っ込んで腹一杯「水」を飲んでしまう。
▼どちらも翌日になる。
牧志 浩太

ぼちゃん、と大きな音がした。
角度のいたずらではなく、牧志が本当に水甕に顔を突っ込んでいた。
角度のいたずらではなく、牧志が本当に水甕に顔を突っ込んでいた。
牧志 浩太

「んぐ、んぅ、」
両腕で水甕の縁を押さえ、牧志は幸せそうに「水」を飲んでいる。
両腕で水甕の縁を押さえ、牧志は幸せそうに「水」を飲んでいる。
佐倉 光

「おい、牧志……」
溺れちゃうだろ、そんなやり方して……
溺れちゃうだろ、そんなやり方して……
KP
そんな様子を見せつけられて、あなたは……、耐えられるはずがなかった。
さっきから、火炙りにされたみたいに喉が渇いて仕方がないのだ。
さっきから、火炙りにされたみたいに喉が渇いて仕方がないのだ。
佐倉 光

……いいなぁ。
今掬ったばかりの瓶に目を落とす。
一口、今ここで試してもいいだろう。
もともと、影響を調べるつもりだったんだ。
ここで一口飲んで、頭がはっきりしたら、牧志を連れて牢に戻る……
今掬ったばかりの瓶に目を落とす。
一口、今ここで試してもいいだろう。
もともと、影響を調べるつもりだったんだ。
ここで一口飲んで、頭がはっきりしたら、牧志を連れて牢に戻る……
佐倉 光

瓶に口を付ける。
自らの意思で飲むならきっと、家畜か何かに与えられるように飲むよりずっと美味いに違いないのだ。
自らの意思で飲むならきっと、家畜か何かに与えられるように飲むよりずっと美味いに違いないのだ。
KP
実際に、それは美味かった。
与えられるのではなく自分のペースで、自分の意思で、一口また一口飲むごとに、意識が浮き上がっていくのを感じられる。
一口飲むごとに、渇きが癒されていく。
一口飲むごとに、意識が歓びに満たされていく。
一口、もう一口、まだほんの少しだ、もう一口だけ……、
与えられるのではなく自分のペースで、自分の意思で、一口また一口飲むごとに、意識が浮き上がっていくのを感じられる。
一口飲むごとに、渇きが癒されていく。
一口飲むごとに、意識が歓びに満たされていく。
一口、もう一口、まだほんの少しだ、もう一口だけ……、
佐倉 光

「ああぁ」
一口飲んで、深い溜息をついた。
一口飲んで、深い溜息をついた。
佐倉 光

「美味いなぁぁ」
一気に飲み干して、無意識のうちに2杯目をくんでいた。
体の中が洗い流されて、痛みも違和感も疑念も焦りも解けて消える。
一気に飲み干して、無意識のうちに2杯目をくんでいた。
体の中が洗い流されて、痛みも違和感も疑念も焦りも解けて消える。
佐倉 光

思った通りだ、適度に飲めば役に立つ。
思いながら2杯目をあおった。
視界を埋め尽くす嫌なものが全て消え去り、ふわふわと浮き始める。
水瓶に頭を突っ込んだ牧志の背を軽く叩くついでに三杯目をくんだ。
思いながら2杯目をあおった。
視界を埋め尽くす嫌なものが全て消え去り、ふわふわと浮き始める。
水瓶に頭を突っ込んだ牧志の背を軽く叩くついでに三杯目をくんだ。
牧志 浩太

「うぅ、んぶ、ぐぶ、」
牧志は叩かれた背を震わせた。
髪をぐっしょりと濡らしながら、肩をひくつかせて「水」を飲み続ける。
牧志は叩かれた背を震わせた。
髪をぐっしょりと濡らしながら、肩をひくつかせて「水」を飲み続ける。
佐倉 光

これは持ち帰る分。
そう思いながら飲んだ。
夢中で瓶を口に運んだ。
渇きが癒える。歓喜に満ちる。
そう思いながら飲んだ。
夢中で瓶を口に運んだ。
渇きが癒える。歓喜に満ちる。
KP
そのうち瓶の感触も分からなくなる。ひとりでに身体が「水」を飲んでいる。
自分から酔いしれるのは、今までで一番気持ちよくて、美しかった。
遠くで何か大きなものが、あなたを見ていた。
そのざらついた肌が、少し近づいて見えた。
あなたは快い水の流れに身を浸しながら、それをうっとりと見上げていた。
自分から酔いしれるのは、今までで一番気持ちよくて、美しかった。
遠くで何か大きなものが、あなたを見ていた。
そのざらついた肌が、少し近づいて見えた。
あなたは快い水の流れに身を浸しながら、それをうっとりと見上げていた。
佐倉 光

ああ。
どうして今までこれをしなかったんだろう。
目の前にあったのに。
遮るものなどなかったのに。
そうだ、あいつらはむしろ、俺たちがこうすることを、望んでいたようじゃないか。
邪魔されることなんてなかったんだ……
どうして今までこれをしなかったんだろう。
目の前にあったのに。
遮るものなどなかったのに。
そうだ、あいつらはむしろ、俺たちがこうすることを、望んでいたようじゃないか。
邪魔されることなんてなかったんだ……
佐倉 光

そんな思考もとろとろと形を失ってゆく。
ああ、神がそこにいる。
ああ、神がそこにいる。
KP
そこにいる。
あなたはうっとりと神を見上げている。
傍らに誰かがいる。その誰かもうっとりと神を見上げている。
遠くで何か長いものがのたうっている。
あなた達はいずれそこへゆく。
恐怖はない。歓びだけが脳を満たしていた。
あなたはうっとりと神を見上げている。
傍らに誰かがいる。その誰かもうっとりと神を見上げている。
遠くで何か長いものがのたうっている。
あなた達はいずれそこへゆく。
恐怖はない。歓びだけが脳を満たしていた。
佐倉 光

床に座り込んだまま、笑い続けた。
こんなに幸せなのだ。かの神の元へゆく。他には何一つ必要ない……
こんなに幸せなのだ。かの神の元へゆく。他には何一つ必要ない……
牧志 浩太

誰かがあなたの横でともにぼんやりと笑っていた。
KP
……やがて、少しずつあなたは落ちてゆく。
誰かとともに落ちてゆく。
ああ……、落ちてしまう。
胸に大穴があいていて、虚しさがその中をごうごうと通り過ぎてゆく。
あなたは風を感じながら、落ちる。落ちる。落ちる、どこかへ。
極彩色の雲が遠ざかる。大いなるものが遠ざかる。
誰かがあなたの手を掴み、あなたの傍らでもがいていた。
もがいてももがいても、落下の速度は緩まない。
誰かとともに落ちてゆく。
ああ……、落ちてしまう。
胸に大穴があいていて、虚しさがその中をごうごうと通り過ぎてゆく。
あなたは風を感じながら、落ちる。落ちる。落ちる、どこかへ。
極彩色の雲が遠ざかる。大いなるものが遠ざかる。
誰かがあなたの手を掴み、あなたの傍らでもがいていた。
もがいてももがいても、落下の速度は緩まない。
佐倉 光

もがくほどに落ちる。
もがくのをやめれば落ちる。
留まれない。
尽きてしまった。
喪失感と虚しさが胸の穴を吹き抜け甲高く鳴っている。
もがくのをやめれば落ちる。
留まれない。
尽きてしまった。
喪失感と虚しさが胸の穴を吹き抜け甲高く鳴っている。
KP
泣き叫ぶような甲高い音に包まれてあなたは落ちていく。
気づけば本当に泣き叫んでいた。
落ちてしまうのが悲しくて、悲しくて泣き叫んでいた。
気づけば本当に泣き叫んでいた。
落ちてしまうのが悲しくて、悲しくて泣き叫んでいた。
佐倉 光

横でもがく誰かの手を掴んでも、少しだって浮かび上がれない。
悲哀を吐き出しながら底知れぬ暗い場所へ。
悲哀を吐き出しながら底知れぬ暗い場所へ。
KP
…………長い叫び声を引いて、あなたは目を開いた。
▼3日目
すべての技能値マイナス補正、禁断症状の悪化が0段階目(補正なし、症状なし)に戻る。
すべての技能値マイナス補正、禁断症状の悪化が0段階目(補正なし、症状なし)に戻る。
KP
……目覚める一瞬、
何か大きく、恐ろしいものが霧の中からこちらを見ているような感覚にとらわれた。
何かが、こちらへ近づいている。
いや、あなたが、あちらへ近づいているのかもしれない。
何か大きく、恐ろしいものが霧の中からこちらを見ているような感覚にとらわれた。
何かが、こちらへ近づいている。
いや、あなたが、あちらへ近づいているのかもしれない。
佐倉 光

何かがいる。
あそこになにかがいる。
そこにゆくことを、俺は望んですらいる!
あそこになにかがいる。
そこにゆくことを、俺は望んですらいる!
佐倉 光

その事に恐怖し、金切り声を上げて目覚めた。
KP
そこはあの水甕の部屋ではなく、もう見慣れてしまった牢の寝床の上だった。
もう施錠すら面倒になったのか、今度は牢に鍵はかかっていない。
檻の入り口にパックの総菜と、飲み水の瓶が置かれていた。
もう施錠すら面倒になったのか、今度は牢に鍵はかかっていない。
檻の入り口にパックの総菜と、飲み水の瓶が置かれていた。
牧志 浩太

横で牧志が身を投げだして、何か譫言をつぶやきながら眠っている。
佐倉 光

目覚めてもまだ、あれが見ているという恐怖が去ってくれない。
誤魔化すように牧志の譫言に耳を澄ませた。
誤魔化すように牧志の譫言に耳を澄ませた。
牧志 浩太

牧志は手足をもがかせながら、不明瞭な呟きを漏らしていた。
やがて、びくんと背が跳ねて、目を開く。
やがて、びくんと背が跳ねて、目を開く。
牧志 浩太

「うわぁあああ!?」
牧志 浩太

「あ、あれ……、牢だ」
KP
何かが、あなた達を静かに見ているような気がした。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
《SANチェック:成功時減少 0 / 失敗時減少 1》。
KP
あ、そうだ。
目覚めたところで不定リセットです。
目覚めたところで不定リセットです。
牧志 浩太

1d100 48 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 77→失敗
SAN 48 → 47
SAN 48 → 47
佐倉 光

1d100 55 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 39→成功
佐倉 光

「……おはよう。気分、どうだ?」
牧志の目を覗き込みながら問いかける。
牧志の目を覗き込みながら問いかける。
牧志 浩太

牧志の眼は、まだ見知った意思の光を湛えていた。
その中に「水」への渇いた欲が絶えずちらつくのが、同じ境遇のあなたには分かってしまう。
その中に「水」への渇いた欲が絶えずちらつくのが、同じ境遇のあなたには分かってしまう。
牧志 浩太

「とりあえず風呂入りたいな。やらかした」
髪の先を指先で巻き取り、嗅ぐ。
粘性の液体の乾いた跡が、微かにぱりぱりと音を立てた。
髪の先を指先で巻き取り、嗅ぐ。
粘性の液体の乾いた跡が、微かにぱりぱりと音を立てた。
佐倉 光

乾いたヤツ剥がすの手伝おうか。
乾いたヤツって甘い匂いとかするのかな。
乾いたヤツって甘い匂いとかするのかな。
KP
乾いたものはぱらぱらと落ちていくだけで、そこまで大量に付着しているわけではなさそうだ。
常に匂いを発しているほどではないが、嗅ぐと微かにあの匂いがする。
常に匂いを発しているほどではないが、嗅ぐと微かにあの匂いがする。
佐倉 光

この乾いたヤツで辛さを誤魔化せないだろうか?
ちらと思ったが、昨日の惨状を思い出してやめた。
ちらと思ったが、昨日の惨状を思い出してやめた。
佐倉 光

「俺は多分ここ数日と変わっていないと思う。
夢の中でなにかに寄って行ってる気がする」
夢の中でなにかに寄って行ってる気がする」
牧志 浩太

「俺もだ。
夢の中で何か大きなものが俺を見てて……、夢の中では嬉しかったんだ。
でも、起きたら怖かった」
夢の中で何か大きなものが俺を見てて……、夢の中では嬉しかったんだ。
でも、起きたら怖かった」
佐倉 光

「自分からあの部屋に行くのはともかく、持ち歩くのは無理だと思った方が良さそうだな。
認識甘かった。ごめん。
俺中毒ってなったことないし」
意識的に右の通路からは目を逸らす。
あそこに行けばいつでも溺れられることが分かってしまった。
これはきっと俺たちにとってあまり良くないことだ。
認識甘かった。ごめん。
俺中毒ってなったことないし」
意識的に右の通路からは目を逸らす。
あそこに行けばいつでも溺れられることが分かってしまった。
これはきっと俺たちにとってあまり良くないことだ。
牧志 浩太

「いや、俺も分からなかったし、賛成したし。
禁煙のつらさっていうのが、少し分かった気がするな」
禁煙のつらさっていうのが、少し分かった気がするな」
佐倉 光

「ああ。どうにもならないもんなんだな」
なんとなく、昔見た酔っぱらいを思い出したりなどした。
だからって迷惑かけて良いわけじゃないし、だからって溺れ死んでも良いわけじゃない。
ジャンキー二人だけでこの状況を抜け出すのは大変そうだなってことが身にしみた。
なんとなく、昔見た酔っぱらいを思い出したりなどした。
だからって迷惑かけて良いわけじゃないし、だからって溺れ死んでも良いわけじゃない。
ジャンキー二人だけでこの状況を抜け出すのは大変そうだなってことが身にしみた。
佐倉 光

「ともかくも、飲みすぎで寝過ぎたりしてなきゃいいんだが、俺と牧志が起きた時間がそう変わらないところ見ると、あまり影響は変わらないのかな……」
そう断ずるのは危険だが、ひとまずは。
そう断ずるのは危険だが、ひとまずは。
牧志 浩太

「窓も時計もないのが辛いな。
窓はともかく、時計かスマホくらいどこかにないのかな……」
窓はともかく、時計かスマホくらいどこかにないのかな……」
佐倉 光

「日付がちゃんとカウントできているのか分からないのが怖いな」
日数カウント、できる限りの身支度、互いの身体の異常を確認、その辺を手早く終わらせたら出かけよう。
あの穴は塞がってないか?
もしかして扉やエレベーターは開いていないか? というのを道すがら確認しつつ。
日数カウント、できる限りの身支度、互いの身体の異常を確認、その辺を手早く終わらせたら出かけよう。
あの穴は塞がってないか?
もしかして扉やエレベーターは開いていないか? というのを道すがら確認しつつ。
KP
互いの身体に異常はない。
階段の扉や、エレベーターの扉は相変わらず閉じている。
あの穴は貫通したままだ。
階段の扉や、エレベーターの扉は相変わらず閉じている。
あの穴は貫通したままだ。
佐倉 光

ひとつひとつ確認しながら進む。
KP
穴から外へ出ようとすると、階段の上から話し声が聞こえてきた。
佐倉 光

声を聞きつけて息を潜めて耳をそばだてる。
KP
階段の上から歩いてくるのは、先日見た二人組だ。
「代理人さん達、まだ寝てるかな」
「あれだけ飲んだんだ、寝てるんじゃないか?」
「いなかったら?」
「それはそれで楽だろ」
彼らは水……、普通の水が入ったバケツを持ち、下へ続く階段の扉を開ける。
「代理人さん達、まだ寝てるかな」
「あれだけ飲んだんだ、寝てるんじゃないか?」
「いなかったら?」
「それはそれで楽だろ」
彼らは水……、普通の水が入ったバケツを持ち、下へ続く階段の扉を開ける。
佐倉 光

舐められすぎな気はするけど、好都合だ。
そのまま二人が下のフロアへ去るのを待って、階段の方に出よう。
そのまま二人が下のフロアへ去るのを待って、階段の方に出よう。
佐倉 光

「いなかったら楽、ってのは、どういう意味だ?
勝手に飲んでいるだろう、ってことか?」
勝手に飲んでいるだろう、ってことか?」
牧志 浩太

「もしかしてあれ、掃除するんじゃないか。俺達の牢の。
いなかったら楽ってのは、そういうことかもしれない」
いなかったら楽ってのは、そういうことかもしれない」
佐倉 光

「なるほど。じゃあ今俺たちが上に行っちゃっても別に不審なことはないな」
佐倉 光

「訳分からなくなって彷徨っちまおう」
牧志 浩太

「だな」
牧志は頷き、階段を塞ぐ扉を見上げる。
牧志は頷き、階段を塞ぐ扉を見上げる。
佐倉 光

扉の鍵はかけられている?
KP
下へ向かう扉の鍵は掛かっていない。
佐倉 光

上の階段へ向かう扉を引く。糸さえ切れば開けられそうかな。
KP
扉を開こうとすると、絡められた糸が赤く光った。
牧志 浩太

「!」
KP
糸は光りながらするすると扉の上を這い、扉を引いたあなたに絡みつこうとしてくる!
KP
回避するならば、〈回避〉〈跳躍〉〈隠れる〉のいずれかで判定。
牧志が咄嗟にあなたの肩を引こうとするため、+20%の補正がつく。
無視して扉を開くなら判定不要。
牧志が咄嗟にあなたの肩を引こうとするため、+20%の補正がつく。
無視して扉を開くなら判定不要。
佐倉 光

〈回避〉!
1d100 42 〈回避〉 Sasa 1d100→ 83→失敗
1d100 42 〈回避〉 Sasa 1d100→ 83→失敗
佐倉 光

絡められたものはしょうがない、逃れられないなら扉を開けようと試みる!
牧志 浩太

「くそっ」
牧志が扉に駆け寄り、扉を開くのを手伝う。
牧志が扉に駆け寄り、扉を開くのを手伝う。
KP
残った糸がぷちぷちとちぎれながら、扉が開かれる。
糸はするするとあなたに絡みつく。
何重にも絡まって、あなたの両手と首を縛り上げてしまった。
苦しさを感じるほど強く縛られてはいないが、このままでは手が使えない。
糸はするするとあなたに絡みつく。
何重にも絡まって、あなたの両手と首を縛り上げてしまった。
苦しさを感じるほど強く縛られてはいないが、このままでは手が使えない。
佐倉 光

くびり殺されなくて良かった。
佐倉 光

「進もう」
このチャンスを逃すわけには行かない。
このまま脱出しようとしたらくびり殺されるかも知れないけどな。
このチャンスを逃すわけには行かない。
このまま脱出しようとしたらくびり殺されるかも知れないけどな。
佐倉 光

拘束されることに対して意味もなく鼓動が早まっているが、
まだ動けないほどのことじゃない。
怖いなんて言っている場合じゃない。
まだ動けないほどのことじゃない。
怖いなんて言っている場合じゃない。
佐倉 光

階段に踏み込んでみて、糸が絞まってこないか確認する。
KP
階段に踏み出しても、糸が絞まってくることはなかった。
そういうものではないらしい、今の所。
存在を知らしめるように、糸があなたの首元を這い回った。
そういうものではないらしい、今の所。
存在を知らしめるように、糸があなたの首元を這い回った。
佐倉 光

「うぇ、動いてる。気持ち悪」
KP
階段に踏み込んで扉をくぐる。
そこは今までよりも少し明るい明かりに照らされた、土壁の廊下だった。
階段を出た所は、先程の階と同じく角になっているようだ。
前へ続く廊下と左側に続く廊下が見える構成は、あの地図で見た通り変わらない。
そこは今までよりも少し明るい明かりに照らされた、土壁の廊下だった。
階段を出た所は、先程の階と同じく角になっているようだ。
前へ続く廊下と左側に続く廊下が見える構成は、あの地図で見た通り変わらない。
KP
そして、ここに上り階段は見当たらない。
階段は下り階段だけで終わっている。
階段は下り階段だけで終わっている。


佐倉 光

「こっから先は何とかエレベーター動かすしかないみたいだな。
この糸も気になるし」
声を潜めて話す。
この糸も気になるし」
声を潜めて話す。
牧志 浩太

「みたいだな。
どこかの部屋にでも入れたらその糸、ほどけないか試してみよう」
どこかの部屋にでも入れたらその糸、ほどけないか試してみよう」
佐倉 光

まずは廊下に出てすぐ左の部屋でいつも通り〈聞き耳〉を立ててから開けよう。
人の気配があったらそこは後回しだ。
人の気配があったらそこは後回しだ。
KP
この階層は何となく、人の気配が多い。
どことなく、生活感、のようなものを感じる。
どことなく、生活感、のようなものを感じる。
KP
〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光

1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 62→成功
KP
微かに室内から、誰かの笑い声が聞こえた。
何か面白いものでも読んで笑っているような、そういう声だ。
何か面白いものでも読んで笑っているような、そういう声だ。
佐倉 光

指でバツを作ってそっと扉から離れる。
では廊下の人の気配を伺いつつ、階段に近い右から回ろう。
では廊下の人の気配を伺いつつ、階段に近い右から回ろう。
牧志 浩太

牧志は頷いて、続いてそっと部屋の前を離れる。
KP
回ろうとしたところで、佐倉さんのみ【幸運】で判定。
佐倉 光

1d100 75【幸運】 Sasa 1d100→ 11→成功
KP
……角を曲がる直前に、反対側の突き当たりに、先程と同じような衣装を着た人がいるのに気づいた。
その人影は、角を曲がって姿を消す。
距離が遠いおかげか、こちらに気づいた様子はなかった。
その人影は、角を曲がって姿を消す。
距離が遠いおかげか、こちらに気づいた様子はなかった。

佐倉 光

そっと一番手前の扉の前に伏せ、物音を聞く。
KP
〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光

1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 93→失敗
KP
一つ向こうの扉から、水の流れるような音がする……。
しかしその音に紛れてしまって、目の前の部屋に人がいるかどうかは、よく分からなかった。
しかしその音に紛れてしまって、目の前の部屋に人がいるかどうかは、よく分からなかった。

佐倉 光
わぁー、やべーのいそう。
下の部屋は水くめる部屋っぽいし、碌でもない物があるか、でなくとも入ったら今日の探索終わっちゃいそう。
下の部屋は水くめる部屋っぽいし、碌でもない物があるか、でなくとも入ったら今日の探索終わっちゃいそう。
KP
何があるんでしょうね。
佐倉 光

三つ目の扉はどうだろう? やはり聞こえない?
奥の部屋まで這いずっていって中の物音探る。
奥の部屋まで這いずっていって中の物音探る。
KP
改めて、〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光

1d100 79〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 75→成功
KP
あまり自信はないが……、人が活動しているような気配はないように思えた。
佐倉 光

迷っていても仕方ない。
牧志に扉を開けてくれと伝える。
何しろ腕が封じられてしまっているのだ。
牧志に扉を開けてくれと伝える。
何しろ腕が封じられてしまっているのだ。
牧志 浩太

牧志は頷き、一瞬角の向こうを確認した。
素早く扉を開け、中を確認してあなたを招く。
素早く扉を開け、中を確認してあなたを招く。
佐倉 光

何とか起き上がって後に続く。
牧志 浩太

牧志があなたを引っ張り上げ、身を起こすのを助ける。
あなたが室内に入ると、すぐに扉を閉じた。
あなたが室内に入ると、すぐに扉を閉じた。
佐倉 光
考えてみりゃこういうの牧志に任せた方が良かったよね!
牧志 浩太
確かに、素早く起き上がれる牧志がやるのはありだったかも。
KP
室内は、下の階にあった誰かの居室と雰囲気が似ていた。
寝床、机、小さな本棚。細々とした小物、衣装入れ。
寝床の上に着替えが放り投げられているのと、机の上にタブレットが置かれており、画面の中で漫画本が開いたままになっているのが、ちょっとした違いだろうか。
タブレットがあるからなのか本棚は空で、本の代わりに粗削りな彫像のようなものが置かれている。
寝床、机、小さな本棚。細々とした小物、衣装入れ。
寝床の上に着替えが放り投げられているのと、机の上にタブレットが置かれており、画面の中で漫画本が開いたままになっているのが、ちょっとした違いだろうか。
タブレットがあるからなのか本棚は空で、本の代わりに粗削りな彫像のようなものが置かれている。
佐倉 光

物をどけて探す、みたいな事ができないな。
糸が千切れるか試して、鋏を探してもらって、
駄目なら仕方ないから観察と見張りに徹して探索は牧志メインでやってもらおう。
糸が千切れるか試して、鋏を探してもらって、
駄目なら仕方ないから観察と見張りに徹して探索は牧志メインでやってもらおう。
佐倉 光

しかし彫像か。なんか思い出すな。
彫像の想い出(ネタバレ)
TRPGリプレイ【置】CoC『嗚呼、素晴らしき偶像!』 佐倉&牧志 1
彫像が重要だった教団
牧志 浩太

「とりあえず、それ切れないか試してみよう」
細々とした小物の中に日用の鋏があるのを見つけ、牧志がそれを取り上げる。
細々とした小物の中に日用の鋏があるのを見つけ、牧志がそれを取り上げる。
佐倉 光

「腕だけでも切れてくれると助かるんだけどな」
切りやすいように少しでも間隔を広げようと力を込める。
切りやすいように少しでも間隔を広げようと力を込める。
KP
力を込めてもそれは殆ど動かないが、僅かに動きはした。
実体のある何かではあるようだ。
実体のある何かではあるようだ。
牧志 浩太

牧志が、あなたの動きで僅かにできた隙間に鋏を差し入れようとする。
牧志 浩太

「うわっ」
しかし、近づくとそれは牧志にも絡みついてこようとする。
鋏を入れるより絡みつく方が速く、牧志は危うく巻き込まれそうになって一歩引く。
しかし、近づくとそれは牧志にも絡みついてこようとする。
鋏を入れるより絡みつく方が速く、牧志は危うく巻き込まれそうになって一歩引く。
牧志 浩太

「何だこれ、助けようとしたら巻き込むようになってるのか」
牧志 浩太

「地味に性格悪い」
KP
脱出して柄の長いワイヤーカッターでも使えば取れるかもしれないが、今の所物理的な手段では外せそうにない。
佐倉 光

「呪物か生き物なんかかな。
ここでお前まで巻き添えになるとまずいし、触るのやめとこう」
ここでお前まで巻き添えになるとまずいし、触るのやめとこう」
牧志 浩太

牧志は室内の物を調べに入る。
気になる物があれば、指示通りに取り上げてくれる。
気になる物があれば、指示通りに取り上げてくれる。
KP
詳しく調べるなら、〈目星〉〈隠す〉〈人類学〉またはタブレットに対して〈コンピューター〉など、
誰かの居室を調査するのにふさわしい技能、いずれか一つで判定。
どれで判定しても情報は同一。
誰かの居室を調査するのにふさわしい技能、いずれか一つで判定。
どれで判定しても情報は同一。
佐倉 光

気になるのは、タブレットにマンガ以外の本はないか。
マンガ自体に意味があるかどうか、は微妙なところだな。
あとはお約束の枕の下に鍵なんかが隠されていないか。
なにより気になるのは彫像だけど、役に立つかどうかは微妙だ。
そっちは俺が見よう。牧志には台座の裏を見て貰うくらいかな。
マンガ自体に意味があるかどうか、は微妙なところだな。
あとはお約束の枕の下に鍵なんかが隠されていないか。
なにより気になるのは彫像だけど、役に立つかどうかは微妙だ。
そっちは俺が見よう。牧志には台座の裏を見て貰うくらいかな。
KP
では、改めまして先程提示した技能で判定。
佐倉 光

振るの忘れてた。アクションを考えるなら〈目星〉かな。
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 100→致命的失敗(ファンブル)
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 100→致命的失敗(ファンブル)
佐倉 光
うぅん?
どうせファンブルするなら〈コンピューター〉振りたかったなー?
どうせファンブルするなら〈コンピューター〉振りたかったなー?
牧志 浩太

1d100 99〈目星〉 Sasa 1d100→ 100→致命的失敗(ファンブル)
KP
なんこれ
佐倉 光
お前ら仲良しだな。
ちょっとぉー。よりによって一発目の調査でこれはないでしょう。
昨日溺れたのがまずかったかなぁ!?
ちょっとぉー。よりによって一発目の調査でこれはないでしょう。
昨日溺れたのがまずかったかなぁ!?
KP
仲いいなぁ。
せっかくのダブル100ファンだし、ここのファンブルは禁断症状の2段階悪化ではなく、【幸運】失敗で起きるはずだったイベントの強制発生にします。
せっかくのダブル100ファンだし、ここのファンブルは禁断症状の2段階悪化ではなく、【幸運】失敗で起きるはずだったイベントの強制発生にします。
▼禁断症状の悪化
1段階目 技能値 合計-10%
指先が震え、細かい作業に困難を覚える。つま先が震え、脚に力を込めにくくなる。
視線が震え、物が見づらくなる。
1段階目 技能値 合計-10%
指先が震え、細かい作業に困難を覚える。つま先が震え、脚に力を込めにくくなる。
視線が震え、物が見づらくなる。
牧志 浩太

「う」
室内の物を調べようとしていた牧志の眼球が不随意に振動した。
室内の物を調べようとしていた牧志の眼球が不随意に振動した。
KP
じりじりと喉を焼く渇望を感じ、タブレットに触れようとした指が小刻みに震えているのを感じた、そのとき。
KP
がたり。
扉が音を立てた。
あなた達は互いに、その危険な物音を聞き取るだろう。
間違いない。
外から、誰かが入ってくる!
扉が音を立てた。
あなた達は互いに、その危険な物音を聞き取るだろう。
間違いない。
外から、誰かが入ってくる!
佐倉 光

咄嗟に物陰に隠れる、ことは……牧志はともかくこっちは難しそうだなぁ。
可能ならそうする。でなければ深呼吸しとく。
可能ならそうする。でなければ深呼吸しとく。
KP
不自由な腕を引きずって寝床の陰に隠れようとした、その時だった。
KP
ピィーッ、ピィーッ、ピィーッ!
あなたの腕と首を縛る糸が、音を立てながら、激しく赤い光の点滅を放ちだした!
あなたの腕と首を縛る糸が、音を立てながら、激しく赤い光の点滅を放ちだした!
牧志 浩太

咄嗟に物陰に隠れようとした牧志の姿をも、その光が照らし出す!
KP
「ゲッ、部屋漁られてるじゃん」
入ってきた人影は声を上げると、素早く部屋の扉を開けた。
このままでは、部屋の外にもこの音が聞こえるだろう。
入ってきた人影は声を上げると、素早く部屋の扉を開けた。
このままでは、部屋の外にもこの音が聞こえるだろう。
KP
戦闘ラウンドだ。相手の【DEX】は12。
2ラウンド目に一人、3ラウンド目にもう一人合流する。
2ラウンド目に一人、3ラウンド目にもう一人合流する。
KP
▼【DEX】12
「あーもう、こういうのほんとヤダ」
やってきた相手は、手近なバスタオルをロープ代わりに手に取る。
「あーもう、こういうのほんとヤダ」
やってきた相手は、手近なバスタオルをロープ代わりに手に取る。
KP
▼【DEX】9
佐倉さん。
佐倉さん。
佐倉 光

「みず寄越せよぉぉぉ!」
言いながらタックルだ!
扉を閉めたいところだが、手は出ない!
言いながらタックルだ!
扉を閉めたいところだが、手は出ない!
佐倉 光

〈組み付き〉? でも腕は使えないしね。
押し倒して牧志に扉を閉めてもらうなり、この信者を何とか無力化させるなり、
少しは役に立てばいいんだけどな。
押し倒して牧志に扉を閉めてもらうなり、この信者を何とか無力化させるなり、
少しは役に立てばいいんだけどな。
佐倉 光

いやー。おとなしく降参しておくべきなのかなぁ?
チャンスだからって焦るのも良くないか?
水が欲しい一心でここまで来ちゃったってことにしておいた方がいいだろうか。
チャンスだからって焦るのも良くないか?
水が欲しい一心でここまで来ちゃったってことにしておいた方がいいだろうか。
佐倉 光

あくまで俺たちは無力でしょうもない欲に流されている哀れな家畜って事にしておいた方が多分良い。
うっかり信者に怪我を負わせたら、「危険な生き物」として警戒されかねない。
なら少しでも情報取りに行くか。
うっかり信者に怪我を負わせたら、「危険な生き物」として警戒されかねない。
なら少しでも情報取りに行くか。
佐倉 光

「水くれよぉ」
ふらふらと部屋の外に出て、どさくさで向かいの扉開けちゃえ。
って牧志にしか開けられないな!
ふらふらと部屋の外に出て、どさくさで向かいの扉開けちゃえ。
って牧志にしか開けられないな!
佐倉 光

というか、さっさと牧志と別れて俺が廊下ウロウロすることで、牧志がここを探る時間稼げない?
信者を扉の外に押しだすようにして、部屋の外へ外へと注意が向くように。
※最終的な行動は、信者に全身でのしかかるようにジャンキー仕草をしつつ、部屋から押しだして囮になろうとします。
自分が目の前の信者の注意を惹けそうならそのまま廊下へ向かってできるだけ長く逃げます。
信者を扉の外に押しだすようにして、部屋の外へ外へと注意が向くように。
※最終的な行動は、信者に全身でのしかかるようにジャンキー仕草をしつつ、部屋から押しだして囮になろうとします。
自分が目の前の信者の注意を惹けそうならそのまま廊下へ向かってできるだけ長く逃げます。
KP
なるほど。
のしかかりつつ部屋から押し出そうとするなら、相手の【STR】(10)と、あなたの【SIZ】で対抗ロールだ!
禁断症状によるマイナス補正が入るので注意。
のしかかりつつ部屋から押し出そうとするなら、相手の【STR】(10)と、あなたの【SIZ】で対抗ロールだ!
禁断症状によるマイナス補正が入るので注意。
牧志 浩太

(佐倉さん!?)
牧志は思わず声を上げそうになったが、すんでの所であなたの意図に気づいた!
牧志は思わず声を上げそうになったが、すんでの所であなたの意図に気づいた!
佐倉 光

【SIZ】は14。+20から10引いて60!
1d100 60 みずぅぅ Sasa 1d100→ 14→成功
1d100 60 みずぅぅ Sasa 1d100→ 14→成功
佐倉 光

「みずくれよみずくれよみずだよみず」
信者を押しだしつつぼそぼそと囁き続ける。
牧志にあまり聞こえないようにすると同時に人を必要以上に呼び寄せないようにするためだ。
そうやって自分にも「水を求めてここに来ただけ」という暗示をかける。
信者を押しだしつつぼそぼそと囁き続ける。
牧志にあまり聞こえないようにすると同時に人を必要以上に呼び寄せないようにするためだ。
そうやって自分にも「水を求めてここに来ただけ」という暗示をかける。
KP
あなたは相手を押し倒した!
「きゃぁああっ!?」
彼女はもがきながら部屋の外へ倒れ込む。
彼女の注意はこちらに向いている!
そうしていると、確かにあなたはただの前後不覚な危険人物で、渾然とした欲に振り回されているだけなのだ、という気がしてきた……。
「きゃぁああっ!?」
彼女はもがきながら部屋の外へ倒れ込む。
彼女の注意はこちらに向いている!
そうしていると、確かにあなたはただの前後不覚な危険人物で、渾然とした欲に振り回されているだけなのだ、という気がしてきた……。
KP
▼【DEX】8
牧志 浩太

牧志が一瞬、気配だけであなたに頷いたのが見えた。
牧志は室内の調査に入る。
あなたが2ラウンド目の終わりまで信者を引きつけておくことで、牧志は再度調査が行えるものとする。
牧志は室内の調査に入る。
あなたが2ラウンド目の終わりまで信者を引きつけておくことで、牧志は再度調査が行えるものとする。
KP
▼2ラウンド目
KP
▼【DEX】12
反対側の扉が開いた。
その中から湯気が漏れてきて、少し髪の濡れた信者が飛び出してくる。
……浴室?
中に浴室と、並んだトイレのような様子が一瞬見えた。
反対側の扉が開いた。
その中から湯気が漏れてきて、少し髪の濡れた信者が飛び出してくる。
……浴室?
中に浴室と、並んだトイレのような様子が一瞬見えた。
KP
▼【DEX】12
押し倒された信者は嫌悪感をあらわに、あなたを逆に押さえ込もうとする。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 47→成功
押し倒された信者は嫌悪感をあらわに、あなたを逆に押さえ込もうとする。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 47→成功
KP
〈組み付き〉であなたを押さえ込む。
〈回避〉は可能だが、あなたは手を縛られているため、-15%の補正がかかる。
〈回避〉は可能だが、あなたは手を縛られているため、-15%の補正がかかる。
佐倉 光

1d100 32 〈回避〉!! Sasa 1d100→ 65→失敗
KP
押さえ込まれた!
次ラウンドの信者誰かの手番までにこの状態を脱しないと、捕縛されて行動不能になる。
次ラウンドの信者誰かの手番までにこの状態を脱しないと、捕縛されて行動不能になる。
佐倉 光
ちぇ。
普通に水場だったかー。風呂使いてぇー。
普通に水場だったかー。風呂使いてぇー。
KP
実は普通にお風呂でした。
KP
▼【DEX】9
佐倉さん。
相手の【STR】(10)とあなたの【STR】との対抗ロール(禁断症状のマイナス補正あり)手を縛られているぶんさらに-15%の補正で、成功すれば〈組み付き〉状態を脱せる。
佐倉さん。
相手の【STR】(10)とあなたの【STR】との対抗ロール(禁断症状のマイナス補正あり)手を縛られているぶんさらに-15%の補正で、成功すれば〈組み付き〉状態を脱せる。
佐倉 光

ええいもうヤケだ。
-4の-20、更に-15と-10!
俺の小宇宙よ奇跡を起こせ!
1d100 5 脱出! Sasa 1d100→ 2→決定的成功(クリティカル)!
-4の-20、更に-15と-10!
俺の小宇宙よ奇跡を起こせ!
1d100 5 脱出! Sasa 1d100→ 2→決定的成功(クリティカル)!
佐倉 光
www起きたわ奇跡
KP
あなたのヤケが奇跡を起こした!!
自分のどこにこんな力が眠っていたのかと思うほどの力を発揮し、あなたは捕縛を振りほどく!
自分のどこにこんな力が眠っていたのかと思うほどの力を発揮し、あなたは捕縛を振りほどく!
佐倉 光

足で蹴り上げ全身をひねり、奇跡的なタイミングで拘束から抜け出すと、
部屋の中の牧志から意識を逸らすように信者たちに全身で求め訴える。
よこせよこせよこせ
部屋の中の牧志から意識を逸らすように信者たちに全身で求め訴える。
よこせよこせよこせ
KP
「こいつちょっと効きすぎてない?」
「えー、怖っ」
「えー、怖っ」
KP
▼【DEX】8
牧志 浩太

牧志は部屋の調査を行う。
〈目星〉で判定。
1d100 89〈目星〉 Sasa 1d100→ 95→失敗
〈目星〉で判定。
1d100 89〈目星〉 Sasa 1d100→ 95→失敗
佐倉 光
ああー。
牧志 浩太
あっ。失敗した。
二人とも▼禁断症状悪化
2段階目:技能値 合計-20%
皮膚の中を蟲が這い回る感覚がする。
2段階目:技能値 合計-20%
皮膚の中を蟲が這い回る感覚がする。
KP
動き回ったせいか、脳が「水」を求めて頭蓋の中で拍動している。
拘束された身体の中で不快感が蠢く。
拘束された身体の中で不快感が蠢く。
佐倉 光
今日は駄目な日だったんだ。
KP
▼3ラウンド目
もう2ラウンド信者を引きつけることができれば、牧志は再度調査を行える。
もう2ラウンド信者を引きつけることができれば、牧志は再度調査を行える。
KP
▼DEX12
浴室から来た信者が〈組み付き〉であなたを再度取り押さえようとする。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 67→失敗
おっと、動揺したためか失敗。
浴室から来た信者が〈組み付き〉であなたを再度取り押さえようとする。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 67→失敗
おっと、動揺したためか失敗。
KP
▼【DEX】12
もう一人の信者もあなたに〈組み付き〉を仕掛ける。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 16→成功
今あなたを押さえ込もうとしているのは、元からいた方。
〈組み付き〉であなたを押さえ込む。
〈回避〉は可能だが、あなたは手を縛られているため、-15%の補正がかかる。
もう一人の信者もあなたに〈組み付き〉を仕掛ける。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 16→成功
今あなたを押さえ込もうとしているのは、元からいた方。
〈組み付き〉であなたを押さえ込む。
〈回避〉は可能だが、あなたは手を縛られているため、-15%の補正がかかる。
佐倉 光

1d100 27 〈回避〉 Sasa 1d100→ 26→成功
佐倉 光
頑張るな!!
KP
頑張ったけど……禁断症状のマイナス補正分入れてますか?
佐倉 光
入れてこれです
KP
縛られ補正も入ってる?
佐倉 光
あー、縛られ15 しか入ってないなぁー
ダメデシタ!
奇跡は二度起きなかったね
ダメデシタ!
奇跡は二度起きなかったね
KP
躱した、と思った。
全力で逃れようとしたはずだった。
その瞬間に背骨を蟲が噛んで、あなたは不快感に身を震わせた。
その一瞬で押さえ込まれていた。
全力で逃れようとしたはずだった。
その瞬間に背骨を蟲が噛んで、あなたは不快感に身を震わせた。
その一瞬で押さえ込まれていた。
佐倉 光

「放せよぉぉ」
駄目だ、時間が充分稼げていない! ここで捕まっている場合じゃない。
だけどこれ以上粘り続けるのは無理だ。
駄目だ、時間が充分稼げていない! ここで捕まっている場合じゃない。
だけどこれ以上粘り続けるのは無理だ。
佐倉 光

「体が痛ぇんだよ、もう我慢できないんだ、頼むよぉ」
せめて口車で気を惹こうと試みる。
あくまでも醜く情けなく。悪魔に慈悲を乞い願って興味を惹くやり方だ。
せめて口車で気を惹こうと試みる。
あくまでも醜く情けなく。悪魔に慈悲を乞い願って興味を惹くやり方だ。
KP
「えー……、はいはい、いま下に連れてってあげるから。大人しくしててよね」
KP
▼【DEX】9
佐倉さん。
相手の【STR】(10)とあなたの【STR】との対抗ロール
・禁断症状のマイナス補正あり
・手を縛られているぶん、さらに-15%の補正
で、もし成功すれば〈組み付き〉状態を脱せる。
佐倉さん。
相手の【STR】(10)とあなたの【STR】との対抗ロール
・禁断症状のマイナス補正あり
・手を縛られているぶん、さらに-15%の補正
で、もし成功すれば〈組み付き〉状態を脱せる。
佐倉 光

あ、力ずくじゃなくて口車で相手の気を惹いて時間稼げないかなと。
無理そうならまた奇跡チャレンジするけど。
無理そうならまた奇跡チャレンジするけど。
KP
あ、なるほど。
では、〈言いくるめ〉で判定!
禁断症状のマイナス補正は入る。
ただし、そうする場合は〈組み付き〉離脱チャレンジはできない。
では、〈言いくるめ〉で判定!
禁断症状のマイナス補正は入る。
ただし、そうする場合は〈組み付き〉離脱チャレンジはできない。
佐倉 光

二度の奇跡に期待はできないから少しでも可能性の高い方取りたいね。
佐倉 光

〈言いくるめ〉!
1d100 59 Sasa 1d100→ 95→失敗
1d100 59 Sasa 1d100→ 95→失敗
佐倉 光
ちょっとぉー。さっきから出目高すぎない!?
佐倉 光

「あんたたちの後ろにさぁいるんだよ俺の仲間が助けに来てんだよ」
頭からこぼれる言葉を繋げて行く。
しかし吐き気がするほどの不快感が体中を這っていて、言葉が途切れる。息が切れる。
頭からこぼれる言葉を繋げて行く。
しかし吐き気がするほどの不快感が体中を這っていて、言葉が途切れる。息が切れる。
KP
「仲間?」
「そういえば、もう一人いた……、よね?」
「いたいた」
信者達は、牧志の存在を思い出してしまった!
「そういえば、もう一人いた……、よね?」
「いたいた」
信者達は、牧志の存在を思い出してしまった!
KP
▼【DEX】8
牧志 浩太

あなたが捕まり、信者達が自分の存在を思い出したのを見て、牧志は少し迷った。
このまま、自分だけでもどこかに隠れられないか?
自分だけでも自由になれば、佐倉さんが捕まっている間に……、
このまま、自分だけでもどこかに隠れられないか?
自分だけでも自由になれば、佐倉さんが捕まっている間に……、
牧志 浩太

しかし信者二人がこちらを見ているのを考え、結局調査続行。
KP
▼4ラウンド目
KP
▼【DEX】12
元からいた方の信者が、あなたを入念に捕縛する。
これは対抗不可。
元からいた方の信者が、あなたを入念に捕縛する。
これは対抗不可。
KP
「もう、ほんと大人しくしといてよね……」
あなたは目を塞がれ、足を縛られ、胴と太腿を入念に縛りつけられて、もはや逃れることはできなくなる。
あなたは目を塞がれ、足を縛られ、胴と太腿を入念に縛りつけられて、もはや逃れることはできなくなる。
KP
▼佐倉さん:行動不能
KP
▼【DEX】12
浴室にいた方の信者が牧志に〈組み付き〉を行う。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 43→成功
浴室にいた方の信者が牧志に〈組み付き〉を行う。
1d100 60〈組み付き〉 Sasa 1d100→ 43→成功
牧志 浩太

1d100 3 〈回避〉 Sasa 1d100→ 34→失敗
牧志 浩太

視界が閉ざされる一瞬、牧志が取り押さえられるのが見えた……。
KP
牧志はもう少し粘れる可能性があるけど、二人相手になるし、冗長なので以下は省略。
KP
▼戦闘終了
あなた達は捕縛されてしまった……。
あなた達は捕縛されてしまった……。
KP
めちゃくちゃ頑張ったんだけどなぁ。中盤以降の出目なんだこれ。
佐倉 光
くそー。頑張ったんだけどなぁー。一日無駄とは言わないけど何もできなかったぁー
95出すぎじゃない!?
95出すぎじゃない!?
KP
しょっぱなダブルファンブルで【幸運】ロールが吹き飛ぶし、牧志は調査失敗するし何だこれ。
95出すぎじゃない??
95出すぎじゃない??
佐倉 光
昨日飲み過ぎたのがいけなかったんだ……
KP
まだ体に残ってたかぁ……。
KP
「みはりー、こいつらなんとかしてよー」
「うわ、何だそれ」
「あたしの部屋漁ってたんだよー。
なんで薬チューども部屋漁るわけ?」
「代理人さんって言えよ。お前の……、だって前の代理人さんがいなければ手に入らなかったんだぞ。
じゃあ鍵でもかけろ」
「ここ鍵かけるつくりになってないじゃない」
あなた達はどこかに引きずっていかれる。
「うわ、何だそれ」
「あたしの部屋漁ってたんだよー。
なんで薬チューども部屋漁るわけ?」
「代理人さんって言えよ。お前の……、だって前の代理人さんがいなければ手に入らなかったんだぞ。
じゃあ鍵でもかけろ」
「ここ鍵かけるつくりになってないじゃない」
あなた達はどこかに引きずっていかれる。
佐倉 光
うわべの感謝もない連中の飲み水には毒混ぜてもいいよね!
KP
「以前にも知っててやった」のを証言かましてますしね。
佐倉 光

不快感に声を漏らしながらも、周囲の状況を感じ取ろうと試みる。
周囲の人間の動き、会話。
もしかしたらエレベーターを使ったりしないだろうか?
周囲の人間の動き、会話。
もしかしたらエレベーターを使ったりしないだろうか?
KP
あなた達はどこかに放り込まれる。
ごうん。
周囲が微かに振動した。
僅かな浮遊感。
想像通り、これはエレベーターを使っている。
「みはりー」と呼ばれた人間との会話のすぐ後に、あなた達はエレベーターに放り込まれた。
ごうん。
周囲が微かに振動した。
僅かな浮遊感。
想像通り、これはエレベーターを使っている。
「みはりー」と呼ばれた人間との会話のすぐ後に、あなた達はエレベーターに放り込まれた。
佐倉 光

もしか、すると。
見張り、下層にいる奴らがカードキーなどを持っているんじゃないか。
すると、あの部屋にあった予備のローブも役に立つ可能性がある、かもしれない……
あまり抵抗はせずに行こう。
捕まったら水がもらえる。
もう疲れた。今日は無理だ。休みたい。飲みたい……
見張り、下層にいる奴らがカードキーなどを持っているんじゃないか。
すると、あの部屋にあった予備のローブも役に立つ可能性がある、かもしれない……
あまり抵抗はせずに行こう。
捕まったら水がもらえる。
もう疲れた。今日は無理だ。休みたい。飲みたい……
KP
やがてエレベーターが止まり、扉の開く音がする。
何者かがあなた達を持ち上げ、連れて行く……。
何者かがあなた達を持ち上げ、連れて行く……。
佐倉 光

「俺たちをどうする気だよぉぉ。
俺たちに何をさせたいんだよぉぉ」
問いかける。
俺たちに何をさせたいんだよぉぉ」
問いかける。
KP
あなたの叫びに、答える声はなかった……。
……拘束への恐怖と脳の中で膨れ上がる渇望が、あなたの理性を圧倒していく。
……拘束への恐怖と脳の中で膨れ上がる渇望が、あなたの理性を圧倒していく。
KP
「あんな所まで彷徨い出てしまうなんて、悪い子だ」
閉ざされた視界の中、あなたは声を聞いている。
普段「いい子だ」と撫でてくれる声は、なかなか「水」を与えてくれない。
閉ざされた視界の中、あなたは声を聞いている。
普段「いい子だ」と撫でてくれる声は、なかなか「水」を与えてくれない。
佐倉 光

「早くみずを」
そうしないと、自分が書き換えられてしまいそうで怖い。
俺が俺じゃなくなる。
そうしないと、自分が書き換えられてしまいそうで怖い。
俺が俺じゃなくなる。
佐倉 光

「みずをくれ!」
もう演技でもなんでもなく叫んでいた。
今の恐怖を、骨を這う痛みを、置き去りにしてあの雲の上に行きたい。
もう演技でもなんでもなく叫んでいた。
今の恐怖を、骨を這う痛みを、置き去りにしてあの雲の上に行きたい。
KP
あなたの横で、誰かが同じように、叫んでいる。
身を揺らし、閉ざされた眼の下で涙をだらだらと流しながら叫んでいる。
身を揺らし、閉ざされた眼の下で涙をだらだらと流しながら叫んでいる。
KP
「ここでいい子にしているね?」
何者かはあなたの頭をいつものように撫でながら、そう囁いた。
何者かはあなたの頭をいつものように撫でながら、そう囁いた。
佐倉 光

「良い子にする! してますから!
お願いします! みずを……!」
身を捩って顔を床に擦り付けひたすらに懇願する。
お願いします! みずを……!」
身を捩って顔を床に擦り付けひたすらに懇願する。
KP
「いい子だ」
声は、そっとあなたの顎を支えた。
ひとりでに口が開く。
口の中に水が滑り込んできて、渇望に爛れた口内を癒していく。
あらゆる苦痛と恐怖が、一瞬にして消えていく。
代わりに、歓びが脳髄を満たした。
あなたの脳が急速に思考能力を失っていく。
それはよいことのように思えた。
最初から考えてなんていなかった。
みずがほしくてあるきまわっていただけだ……。
声は、そっとあなたの顎を支えた。
ひとりでに口が開く。
口の中に水が滑り込んできて、渇望に爛れた口内を癒していく。
あらゆる苦痛と恐怖が、一瞬にして消えていく。
代わりに、歓びが脳髄を満たした。
あなたの脳が急速に思考能力を失っていく。
それはよいことのように思えた。
最初から考えてなんていなかった。
みずがほしくてあるきまわっていただけだ……。
佐倉 光

「ああ……」
これが欲しかったんだ。ずっとずっと。
おれがおれのままでいられる。
支配されずに済む。
俺は俺の意思でここにいる。
これが欲しかったんだ。ずっとずっと。
おれがおれのままでいられる。
支配されずに済む。
俺は俺の意思でここにいる。
KP
あなたはあなたの意思で……、ここにいる。
光り輝く渦巻く雲の中。
満ち足りて。満たされて。
遠くに見えていた大いなるものが、少し近づいているように見えた。
緩やかな流れがあなたをそこへ運んでいく。
匂い立つあまい樹液の流れが、あなたを運んでいく。
ここは無垢なる楽園。
光り輝く渦巻く雲の中。
満ち足りて。満たされて。
遠くに見えていた大いなるものが、少し近づいているように見えた。
緩やかな流れがあなたをそこへ運んでいく。
匂い立つあまい樹液の流れが、あなたを運んでいく。
ここは無垢なる楽園。
佐倉 光

このまま流れてゆけばいい。
暖かいところで揺蕩ってゆけばいい。
そこに人間ごときの望みなど意味はない……
暖かいところで揺蕩ってゆけばいい。
そこに人間ごときの望みなど意味はない……
KP
流れていくほどに、あなたの思考が、意識が、記憶が、洗い流されていく。
それは素晴らしく心地よい感覚だった。
それは素晴らしく心地よい感覚だった。
佐倉 光

そこにあるのは快感と幸せだけだ。
他者とぶつかり争うこともない。
きっといつか夢の世界で見た理想郷はこんな場所なんだろう。
他者とぶつかり争うこともない。
きっといつか夢の世界で見た理想郷はこんな場所なんだろう。
佐倉 光
実際あんまり変わんないんじゃないだろうか。
その後どうなるか、を除けば。
その後どうなるか、を除けば。
KP
その後どうなるかを除けばね。
KP
ふと何かがあなたの手を引いた。
心細そうに、あなたの手を引いた。
心細そうに、あなたの手を引いた。
佐倉 光

何気なしにふと横を見た。
なんだ、そんな所にいたのか……
二人でどこまでも行けるって、言ったな、あの時も。
なんだ、そんな所にいたのか……
二人でどこまでも行けるって、言ったな、あの時も。
KP
ぐらり、とあなたの身体が傾いた。
それを見てしまったのがいけなかったのだ。
あなたはバランスを崩す。
崩し、虚ろな穴の中へとごうごうと落ちていく。
それはあなたを助けてはくれなかった。
それを見てしまったのがいけなかったのだ。
あなたはバランスを崩す。
崩し、虚ろな穴の中へとごうごうと落ちていく。
それはあなたを助けてはくれなかった。
佐倉 光

うわぁぁぁぁぁ!?
くるくる回りながらなすすべもなく、木の葉のように堕ちてゆく。
どこまでもどこまでも。
それでも手を放す気にはなれなかった。
くるくる回りながらなすすべもなく、木の葉のように堕ちてゆく。
どこまでもどこまでも。
それでも手を放す気にはなれなかった。
KP
落ちていく、落ちていく、落ちていく……、
それはあなたの落下を、むしろ喜んでいるかのようだった。
それはあなたの落下を、むしろ喜んでいるかのようだった。
コメント By.佐倉 光
新しいことを試しつつ、しっかり休んで万全な状態で探索に出るぞ!
からのダブル100ファン。
やっぱり飲み過ぎはダメらしい。
新しいことを試しつつ、しっかり休んで万全な状態で探索に出るぞ!
からのダブル100ファン。
やっぱり飲み過ぎはダメらしい。
メインルート
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子供佐倉ルート
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塔牧志ルート
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波照間ルート
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【クトゥルフ神話TRPG】
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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