白良浜 遠矢
スココンスココン
雨宮レイ
にょきにょき
真田宗司
べちゃぁ
トモキ
なんか久しぶりな気がするなぁ
GM
この森に何が起きているのだ
トモキ
なにかがスココンスココンと落ちてにょきにょき伸びてべちゃぁと潰れ一生を終えた。
GM
あつまれかいぶつの森
つまりビーストバインド
トモキ
なるほどな? 
三上 もも
ギャァ
雨宮レイ
自然だな?
【♪月の光】
GM
前回は
変なおにいさんといっしょにももがあやしいおみせに向かうところで終わったんだったね
雨宮レイ
いかがわしさしかない展開だ…
三上 もも
ですね
真田宗司
事案…
GM
では、今度は
白良浜くんのターン
白良浜 遠矢
おっ
ニッジニッジ


【♪How much_】
GM
大変永らくお待たせをいたしました
時間は遡り、掃除中の教室で、雨宮、トモキ、苧環を見送ったところです
机を後ろに、前に動かし、
元に戻して、ゴミも捨て終わり。
ようやく白良浜の放課後となりました
白良浜 遠矢
「ああ、そうだ……、 バイト、声かけられてたっけ……」時間は経過していないはずなのになんだか久しぶりなような気がする間に、男の言葉を思い出したらしい。
警視庁で、バイト。まったく想像がつかない。警察といっても組織だから、事務員だって掃除人だって、カツ丼を供給する食堂員だっているはずなのだが。
GM
バイトの求人を見ていた時、話しかけて来た冴えない中年男を思い出す。
白良浜 遠矢
胡散臭いが、行ってみよう。先立つものには代えられない。
白良浜 遠矢
今日のお昼はかつどんならぬかつめしでした
GM
トルコライスっぽいアレ
白良浜 遠矢
トルコライスどんなんだっけとぐぐった そうそう、ピラフじゃないしハンバーグもナポリタンもないから、だいぶんシンプルなおもむきではあります
三上 もも
(めしてろだ)
真田宗司
ロコモコ丼一丁
白良浜 遠矢
というわけで、心を決めて警察に行ってみます。
GM
OK
白良浜 遠矢
名刺をなくさないように定期券入れにしまう。
GM
ちょ、ちょっと待ってね
白良浜 遠矢
まつ(ちょこん
GM
OK
白良浜 遠矢
そして画像がブランクのままだった
GM
田園都市線に乗り、直通の半蔵門線で永田町へ。
そこで有楽町線に乗り換えて、桜田門駅へ。
白良浜 遠矢
何も悪いことをしていないはずだが、警察に行くとなると何やら緊張する。
GM
スマホの案内に従えば、4番出口から出れば近いらしい
白良浜 遠矢
てくてく。
慣れない駅でたまに迷いつつ。
GM
4番出口はエレベータの出口。
地上へと到着し、ドアが開くとそこは片側三車線の大きな道路に面した歩道だった。
白良浜 遠矢
エレベータのボタンを何となく小指で押してみたりしつつ。人だとは思えない自分も、感染症にはかかるのだろうか……。
GM
大丈夫、このビースト世界ではコロナ出てない
白良浜 遠矢
よかった(?)
白良浜 遠矢
(※この卓は2020年7月に行われておりますのテロップ)
真田宗司
半魔もコロナ禍で…
白良浜 遠矢
ビースト世界にコロナ禍あったら魔物世界の勢力図もめっちゃめちゃになりそうだし、その裏でいろんなもんが暗躍しそうだなぁ……
GM
その広い通りの反対側に目をやると、赤レンガの瀟洒な建築物が見える。
どこか東京駅にも似たその建物。
白良浜 遠矢
歩道の隅を、少し俯いて歩いていく。隅に寄ってしまうのは、俯いてしまうのはもはや癖だ。
GM
それは法務省旧本館レンガ棟、であることが、縮こまる手の中のスマホの情報でわかる
白良浜が目指す警視庁は、どうやらその反対側。
つまりは今自分が背にしているビル、であるらしかった。
白良浜 遠矢
すごいなこれ>法務省旧本館レンガ棟 確かに東京駅に似てる
設計した人エンデさんっていうのね
GM
でしょ
どっかにリンゴデザイン盛り込んでそうな名前
雨宮レイ
エンデさん…どこかで聞いたなあ…?
真田宗司
どこの死神かなぁ?
三上 もも
呼んだ?
白良浜 遠矢
うろうろとそちらへ向かう。
GM
向かう先の視界は広く開き、都心とは思えぬほどの緑と、堀の水。
皇居だ。
それを見て左を見れば、いかにも厳めしい『警視庁』の金文字が躍る石材。
白良浜 遠矢
もっと縮こまる。
GM
近づくなら、歩哨に立つ制服の警官が軽く会釈で通してくれるだろう。
白良浜 遠矢
もそもそと門をくぐる。
GM
ガラス張のドアを抜けると、広いエントランスロビー。
そして正面には総合受付のカウンターが目に入る。
内側には、数人の警官たちの姿
場違いな学ランの白良浜に気付いた警官が、応対しようとカウンターの向こう側で会釈する。
「いらっしゃいませー」
じゃないよなぁ
「どうされました?」
応対に出た婦人警官が尋ねてくるだろう。
白良浜 遠矢
「あの、すみません……、この方に、アルバイトの件で」 おずおずと名刺を差し出す。
GM
一瞬怪訝な顔で名刺を受け取った婦人警官だったが、その文言を改めると、ああ、と頷いた。
GM
(資料編纂課って警視庁じゃなくて警察庁だった、って今思い出した顔)
うん、ここは警察庁であったことにしよう
正しくは中央合同庁舎2号棟
「どうぞ、そちらのエレベーターで地下2階へ降りて左手の突き当りです」
手で指示されるのは、エレベーターホール。
白良浜 遠矢
「ありがとうございます」 隅の方を歩きながら、案内されたとおりに行く。
GM
縮こまって隅を歩く白良浜を、すれ違う職員が怪訝そうな顔で見送る。
テロ警戒して職質されそうだなw
【♪Secret Base】
白良浜 遠矢
職質されたらあう…… ってなりながら名刺見せてかくかくしかじかする。そんなのを数回ほどやってそうだ。
GM
エレベーターの扉が開くと、いきなり目の前に壁。
狭い通路の横腹に出たようだ。
白良浜 遠矢
普段から不審ムーブだからそこそこ職質されてそうだなぁ。
白良浜 遠矢
言われた通り左手へ向かう。
GM
目の前の案内看板には、『←資料編纂課/ボイラー室 → 』
ちらつく蛍光灯の下、
雑多に置かれた段ボールの列が、狭い通路を更に狭くしている。
なんとなく漂うかび臭いような、或いは懐かしいようなにおい。
暫く進むと、やがて行く手に一つのドアが現れた。
白良浜 遠矢
いかにもバックヤードでございという風合いで、場違いな気がして余計に緊張する。
そのドアに何か表示などはあるだろうか。
GM
黒い樹脂製のプレートに、掠れた白い文字で『資料編纂課』。
プレートは隅が欠け、『資料』と『編纂課』の間に亀裂すら走っている。
更に、
そのプレートの下には、小さくボールペンで書いたものだろうか。
『死霊課』といたずら書き。
白良浜 遠矢
「あの……、」 こんこん、とドアをノック。
GM
返事はない。
白良浜 遠矢
「あの……、すみません」 再度、もう少し強めにノック。
GM
返事はない。
ドアには飛散防止の金属線が入ったスリガラスがはめられており、
そこから中の照明が点いていることはわかるのだが。
白良浜 遠矢
インターホンか何かがないか探す。
GM
残念ながら、そういったものは無さそうだ。
ふと、スリガラスの向こうで何かが動くのが見えた。
白良浜 遠矢
「あの、すみません!」どうにか声を張り上げて、 再度ノック。
GM
見ていると、やはり時折動くのが見える。
しかし返事はない。
ドアには丸い、この寂れたドアにふさわしいノブがついているが……
白良浜 遠矢
目立たないように気弱を装っている、はずが、なんだか普通に気弱になってきてしまった。仮面もかぶれば身に着くのかもしれない。
白良浜 遠矢
手を伸ばして引いてみる。
GM
丸ノブは最初こそ抵抗を示したが、少し力を込めるとあっさりと回った。
ドア同様、いささか錆びついているところがあるのかもしれない。
白良浜 遠矢
「うわっ」 少しよろけて室内にエントリー。
GM
重たそうな鉄性のドアが
あっさりと白良浜を迎え入れる。
内部の第一印象は『図書館』だろうか。
どどんとふ
「白良浜 遠矢」がログインしました。
白良浜 遠矢
失礼、操作ミス
GM
さほど広くもない空間に、スチール製の書棚がいくつも並び、その中には様々な紙の資料や、もっと立体的な『資料』が雑多に納められている。
言われてみれば、なるほど資料編纂課らしいといえばらしいかもしれない。
その手前の部分には、デスクが一つ。
そこには女性が一人着いていた。
艶やかな黒の長髪にピンクのメッシュを入れたノースリーブの女性は、
そこそこ派手に入室したはずの白良浜にも気づかず、背中を向けたままデスクに俯いて何やら作業に没頭している。
派手なのか地味なのかわからぬ頭に据えた大振りなヘッドフォンからは、静謐な『図書室』に不釣り合いなシャカシャカという音を漏らし、時折彼女はリズムに乗るように身体を揺らしていた。
白良浜 遠矢
ほかに人はいない?
GM
いない、ように見える。
白良浜 遠矢
「あの……、すみません」 その人に声をかけよう。
GM
白良浜の気弱、はフェイクなのか
白良浜 遠矢
当初はそのつもりだったんですが、なんか普通に気弱だな??ってなってきた
GM
なるほどw
この邂逅は白良浜と相性最悪だったかw
白良浜 遠矢
一応フェイクの要素はある、ということでお願いします。身についちゃってるかもしれないけど。
GM
OK
GM
漏れ出るノイズをなぞるように小さく口ドラムを口ずさむ女性は、白良浜の小さな呼び掛けにはやはり気付かない。
近づいたことで、女性の肩越しにデスクの上が垣間見える。
デスクの上にはいくつもの写真。
そのどれもが、人体の様々な部位を収めたものであったが、幾枚か見ていればそれらがあちらこちらが損なわれたものであることに気付くだろう。
頭部や顔面を欠いたあれらは、もしかすれば既に生命活動を終えたものなのではないだろうか。
【♪The Power of the Heart (P4ver.)】
GM
女性はそれらを時折手に取ったりなどしつつ、手元で何等かの作業。
見ればそれはタブレット端末で、ペン型デバイスをその上で滑らせ、スケッチ、或いはイラストを描くことに没頭しているようだった。
白良浜 遠矢
「……」警視庁。事件の写真だろうか。ああいうものの整理の手伝いをする仕事か? と、アルバイトの内容を考える。
GM
仕事で、というよりはむしろ趣味なのではないかと思えるほど、彼女は楽し気にペンを走らせているようにも見えるが。
白良浜 遠矢
縮こまっていた白良浜は、なぜだかこういうものに怖じることはないのだった。
しかし、何やら邪魔のできない雰囲気だ。どうしたものか。
GM
白良浜くん、知性で判定をしてみないか。
または、覗き見ということで〈ストーキング〉の技でも良い
白良浜 遠矢
〈ストーキング〉はLvがなあ。知性で判定します。
GM
2LVは高いと思うぜ
白良浜 遠矢
あ、そうか2Lvあったか。勘違い。
GM
判定ダイス2個追加で振れて、その中からダイス選べるからね
そうそう
あとはお好みでw
白良浜 遠矢
では〈ストーキング〉でいこう。
GM
どうぞ
白良浜 遠矢
4d6 でも肉体4なのよね
DiceBot : (4D6) → 19[6,6,4,3] → 19
あら~ とか言ったら出目が高い
GM
出目が奔っとるノゥ
白良浜 遠矢
これは失敗かな。
GM
OK
では、白良浜は女性がタブレットにスケッチするその内容について、
見れば写真に収められた死体の部位だけでなく、何やら肉食獣の牙であるとか、爪といったようなものまで絵が描かれていることにだけ気付いた。
というわけで、女性は作業に没頭しているが……。
白良浜はどうする?
白良浜 遠矢
その内容を見て息を呑む。どうしても、考えてしまうのだ。
それはさておき、どうにも作業を邪魔しがたい。少し待つことにする。
GM
待つことしばし。
静かな空間に響くシャカシャカ音。
女性がペンを走らせる音。
時折口ドラム。
シュールな時間がいくらか流れたところで、
「っしゃァ、終わったー!」
女性は叫ぶと、ヘッドフォンを外し大きく伸びを打った。
白良浜 遠矢
「うわっ」
GM
「うわっ」
白良浜の驚きの声に、女性も声を上げて背後を振り返った。
チェアの背もたれが軋む。
そして、しばし無言。
白良浜 遠矢
「あの……、すみません」
GM
「うわあぁァァァーーー!?」
白良浜 遠矢
「うわぁああああ!?」 つられて叫ぶ。
GM
白良浜が最後まで言い終わるのを遮って、女性は絶叫した。
「不審者!不審者が霞が関官庁街の中心部に!」
「誰だオマエ!?」
うろたえ慌てる女性は、デスクに置かれたハンドバッグに咄嗟に手を伸ばし、
すかさず取り出したスプレー缶を白良浜へと向けるや、そのボタンを押し込んだ―――。
てところで今日は〆たいと思うがどうだろうか。

白良浜 遠矢
はーい!
スプレーされちゃう
雨宮レイ
目が!目があああ!ってなってしまう
白良浜 遠矢
なってしまう!
真田宗司
金鳥かな、アースかな…
雨宮レイ
虫扱い…
GM
ポリスマグナム、でググったら出てくるやつ
真田宗司
涙がでちゃう。。。


白良浜 遠矢
よいしょよいしょ
真田宗司
ズサーッ
雨宮レイ
よっこらせえ
三上 もも
一列間違えてヒーローだったころの部屋へ行ってしまった…。
トモキ
また作るの忘れてたんだぜログの後半
白良浜 遠矢
いつものだ! ありがとうございます! いつも見直して楽しく直前の内容も把握しやすく助かってます
真田宗司
いつものありがとうございます!
白良浜 遠矢
銭湯の一幕をわかりやすくきれいにまとめてくれててSUKI
雨宮レイ
アリガトウゴザイマス!
白良浜 遠矢
オン卓における臨場感を愛しています
三上 もも
いつものだ!!!ありがとうございます!


【♪月の光】
GM
お待たせをいたしました
雨宮レイ
大丈夫です?
三上 もも
いけます
GM
とりあえず今は大丈夫そうです
それでは始めて参りましょう
白良浜 遠矢
はーい!
雨宮レイ
おー!
真田宗司
いえーい!
三上 もも
いえー!
トモキ
ありがとうにありがとうがんばる


【♪How much_】
GM
壮絶な十数分だった。
突如撒き散らされる、カプサイシンの霧。
白良浜 遠矢
「!?」 咄嗟に顔を腕でガードすることしかできない。
トモキ
壮絶なシーンに暢気なBGMだなぁ
二人ともきっとこんな心理状態じゃないぞw
雨宮レイ
アニメでいうギャグパートに見えてくる…
真田宗司
カプサイシンで↑↑
GM
もはや気体であるそれに、両腕でのガードなど何の役に立とうか。
白良浜 遠矢
目から勝手に涙が溢れ出る。何も見えない。強烈な刺激。初めての体験だ。涙が出る、などという生易しいものではない。
GM
霧吹きでそうされたように、細かな液体の粒子が顔面に付着することを感じた刹那、白良浜の目、鼻、口、顔面のあらゆる粘膜に強烈な刺激。
燃え上がるように、どころではなく、痛い。
とにかく痛い。
目も口も、開き空気に触れるや、強烈な刺激が襲って来る。
白良浜 遠矢
蹲って痛みに耐えることしかできない。空気が恐ろしい。
GM
強烈な刺激と、理解の及ばない苦痛の中目を閉じていると、目が回るような感覚にすら襲われ、たまらず床に倒れ伏すだろう。
三上 もも
痛そう…
白良浜 遠矢
これぞ行動不能。
GM
周囲の状況も飲み込めぬまま、不意に襲われた地獄に白良浜があえいでいると、その耳に絶叫。
「ぎゃああああああああああ!」
白良浜 遠矢
化け物にも催涙スプレーが効くとは思わなかった。パニックになる思考の中で、携帯しようか、などとちょっと思う。
これなら、自分がもし何かやらかしそうになった時でも、自分を止めてくれそうだ……。
真田宗司
締め切った部屋でクマよけスプレーダメぜったい
白良浜 遠矢
ひぃ
雨宮レイ
聞くだけで恐ろしい
白良浜 遠矢
Yes、室内だねここね!>表
GM
甲高いが、もはや取り繕う暇もない女性の悲鳴は、どちらかといえば濁り、しかしそれ故にただならぬ状況を伝えてくる。
「目がーーーーー!目がぁぁぁぁぁぁぁ!鼻も!口も!ああああああああ!おかあさあああああああん!」
古い建物の地下というろくに換気もされない上に、決して広くはない空間でかようなものを撒き散らせばどうなるか。
三上 もも
ホラーだこれ
雨宮レイ
共倒れじゃないの…
白良浜 遠矢
細かい粒子である。直接噴霧されなくても周囲に漂うのだ。
開ける窓もなければ、換気扇を回してくれる第三者もいない。大惨事。
GM
壮絶な十数分だった。

GM
女性イメージ。
立ち絵はまだない。
こんな花は頭につけてないけど。
真田宗司
アクセス権がないとかなんとか。。
GM
何だと……
白良浜 遠矢
あらほんとだ。「アクセス権をおよこし」ってなってしまった
GM
こうか
トモキ
ケーサツ……の方? 
真田宗司
マル暴かな?
白良浜 遠矢
おっ見えた クリエイティブ系ファンキーかわいいお姉さまって感じでいい
雨宮レイ
パンクだ かわいらしい…


GM
白良浜と、先ほど同室していた女性の二人は、ようやくいくらかの落ち着きを取り戻し、受付だったのであろうか、一つのデスクを挟んで着席しぐったりと椅子にその身を預けていた。
女性は濡れた手ぬぐいを目の上に乗せ、だらしなく開いた口から舌を吐き出したまま、ぜぇぜぇと息をあげていた。
白良浜 遠矢
こちらも同じようなものだ。手ぬぐいがないだけ余計ひどい。人狼の体力で少しは早く復活できたりするのだろうか。無理だろうか。
GM
かんでもかんでもあふれ出す鼻汁に、もはやその気力もなく、両の鼻の孔にティッシュを突っ込んだまま、喘いでいる。
一応、ようやく動けるようになったころに、二人して室内に備えられた手洗いで顔を洗い流し、白良浜にも手ぬぐいを手渡されたことにしておこう。
白良浜 遠矢
「うう……、ありがとうございます……」 ごしごしと顔を拭う。
GM
「っっあーーーー…………死ぬかと思った……」
ようやく人心地ついた女性は、息を一つつき、
「なんか、ごめんねぇ。大丈夫?」
目元の手ぬぐいを下ろして白良浜に問うた。
その目は真っ赤に充血し、未だ涙に潤んだままであったが。
白良浜 遠矢
「ああ……、あんまり大丈夫ではないです……」 思わず本音でた。
GM
「だよねー……」
「ていうか、キミ誰?こんなトコに泥棒に入ったって、盗るものなんて何も無いよ?」
白良浜 遠矢
「あっ……、あの、実は、バイトの件で紹介されまして」ごそごそと名刺を取り出す。
GM
手ぬぐいで片目を拭いながら名刺を受け取り、改める。
「あー……八街のオッサンの紹介かぁ……そういえばバイト寄越すとか言ってたっけ」
鼻からティッシュを抜き取り、ゴミ箱へ放り込む。
「キミ、名前は?」
白良浜 遠矢
「白良浜、です。白良浜遠矢」小さく頭を下げる。
GM
「シララハマくんね……ちょっと待っとってねぇ」
オフィスチェアの背もたれをぐいんと倒し、己の背後にあったデスクへと手を伸ばす。
「えーと、スマホスマホ……」
抜けるような白い腕がすらりと伸び、デスクの上を探る。
やがて、ようやくお目当てのものを見つけ出し、背もたれのバネの力で以て再びデスクの上へ。
手の中のスマホを何やらポチポチといじってから、それを白良浜との間にことりと置く。
白良浜 遠矢
そのスマホに目が行く。
GM
画面には『ヤッさん』『発信中』の文字と、一つの携帯電話とおぼしき電話番号。
スピーカーのボタンが反転したそのスマホから、コール音が鳴り始めた。
白良浜 遠矢
やっさん。八街だから やっさん なのだろうか。
GM
『はいー、八街ですー↑』
やがて、のんびりとした尻上がりの中年男性の声で応答があった。
「あー、飯島っすー。おつかれっすー」
気だるそうに頬杖を突きながら、応える女性。
『おー、レンちゃんかー。おつかれー。どうかした?』
「今、オフィスなんすけどー、シララハマくんが見えてるっすよ」
告げる言葉に、しばし沈黙。
十秒ほどしてから。
『……誰?』
トモキ
おんや? 
真田宗司
忘れられてるのかはたして
白良浜 遠矢
顔を隠すようにしてすみっこにたたずんでいる。
GM
「……」
とぼけた声に、ちら、と白良浜の方を見やり、
「いやいや、バイトくんっすよ。ヤっさん、スカウトしたって言ってたっすよね?」
騒動で忘れていたのか、再び怪しむような目で白良浜を睨みながら。
白良浜 遠矢
忘れられている!
雨宮レイ
顔隠しちゃうのか…かわいいな…
白良浜 遠矢
だいたい顔隠しちゃいます。小さくなってる。
トモキ
種族名職業名でしか人を覚えられないタイプの人か?(私だ
GM
『……』
今度はたっぷり二十秒。
「ヤっさん?」
訝しむような問い。
『ん、お、おー』
『そうかそうか、彼かー』
取り繕うような声。
白良浜 遠矢
なんとか思い出してもらえた! 思い出してもらえなかったら不審者のままだったぜ。
GM
『なんか、冴えない感じの?』
「そっす」
『ちょっと頼りない感じで、暗い影がある感じの?』
「んー、まぁ、そんな感じっすかね?」
トモキ
スゴイ シツレイ
雨宮レイ
またスプレーの餌食になるかもしれないところだった…
真田宗司
そして悪口大会
三上 もも
よかった…
GM
『あー、はいはい、覚えてる覚えてる』
『そっかー、彼シララハマくんて言うのかー。なるほどなるほど』
何がなるほどなのかはわからないが。
白良浜 遠矢
そういえば名乗ってなかったのか。>名前
GM
「てかですね、ヤっさんね」
『ん?』
「これ、スピーカーっす」
『……』
今度は五秒。
『……いるの?彼、そこに?』
「ええ」
白良浜 遠矢
マルキコエ!
雨宮レイ
気づいてなかったのかあ…
トモキ
白良浜くんこの散々な評価を聞いてイラッとしたりするんだろうか? 
白良浜 遠矢
白良浜くん目立ちたくない人(自分が化け物だと思っているので)なのでイラッとはしません。
トモキ
やっぱりそんな感じなのかぁ
GM
八秒。
電話の向こうで んん、というしわぶきの声。
『すまないが、今私はまだ現場でね』
思い出したように、渋めに作られた声。
『申し訳ないが、こちらまでご足労願えるかな?』
問われ、白良浜の答えを窺うように、再び女性―――飯島が白良浜を見やる。
白良浜 遠矢
「あ……、分かりました。あの、大丈夫です、気にしてませんから……」
GM
『あ、ホント?なんか悪いね。……それじゃ、待ってるから』
ぷつり。
通話は途切れた。
飯島はふーーーーー、と深く息を吐き。
「まぁ、その、別に悪い人じゃないから。あまり気にせんといてね?」
フォロー。
言いつつ、先刻八街の白良浜に対する評価を否定しなかったのも彼女なのだが。
白良浜 遠矢
「あ、いえ、大丈夫です。それで、どこへ行けばいいですか?」
GM
「ああ、そっか。えーと……」
特段気にしている風でもない彼女は、今しがたまで通話していたスマホの表面に指を滑らせ、
「狂言町、だね」
立ち上がると、背後のデスクの上に散らばった先ほどの写真やらタブレット端末やらをショルダーバッグに適当に放り込んだ。
トモキ
私たちが目撃した変な人かな
雨宮レイ
あの人かあ…
GM
「アタシも仕上がった仕事届けに行くからさ。一緒に行こ」
ショルダーバッグというよりはメッセンジャーバッグか。
白良浜 遠矢
狂言町。―――殺人事件のあった場所。
彼女が先程描いていた絵を思い出して、一瞬どきりとする。
「あ、はい、ありがとうございます」 一拍遅れて、そう頭を下げる。
GM
そうして、白良浜と飯島の二人は地下のオフィスを後にした。


月が見ている

【動画シリーズ】

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【リプレイ】

序章  第一章 第二章 企画 第三章 後夜祭

【続編】

【使用素材など】

「BEAST BIND~魔獣の絆R.P.G.」は井上純弌・藤波智之/
F.E.A.R.(有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ)の著作物です。