鹿児川の瑞樹
ニッソニッソ
語り手
【♪ボクラノ未来】
語り手
学校の異変を調べるため学校公開中の小学校に入り込んだもののけたち。
異変の元を何とかするためには学校にいる「七不思議」たちを復活させる必要がありそうです。
花子さん、階段、窓、図書館。
あと放送室。
七不思議をそのまま再現することで今までの学校霊たちは出てくることができました。
図書館の綴は……どうでしょうか? 
校舎の外では、突如図書館からあふれた文学のかけらと
強い大根推しが
ひとクラスの中で論争を巻き起こしていることは……
まだ彼らは知りません。
鹿児川の瑞樹
大根推しww
ニハル
だいこん おいしい
語り手
おでんの大根は最高です。
鹿児川の瑞樹
牛すじもまとめて推したい>おでん
ニハル
大根と鳥手羽の煮物美味しいですよ…。
鹿児川の瑞樹
鳥手羽! いれたことない うまそう
カイト
たまごといわしつくねもいいですよ…
鹿児川の瑞樹
あ~つくねもいいっすなあ
ニハル
つくねたべたい~~~
カイト
この時間においしいものの話はよろしくないですね
ニハル
半熟卵食べたい……。駄目だ…。
カイト
おでん…具だくさんの…
語り手
それはさておき……

語り手
【♪グランヴァレンの伝説】
語り手
図書室の中。
無数の本が突如かたかたと震え始めます。
そして本棚の間からすいと白い煙のようなものが現れました。
それは薄く揺らめいて、光の中に溶けそうではありましたが
ゆっくりと、しかしはっきりと輪郭を定め始めます。
それは白い髪を首の後ろでくくった和服の少女です。
ため息をつくように夢見るように、少女は一歩踏み出してよろけました。
途端その姿は実体化し、本の震えは収まりました。
鹿児川の瑞樹
「おうおう、大丈夫か。出てこられてなによりだが」
カイト
「綴ちゃん、大丈夫…?」
淡雪
「綴!」
駆け寄って、身体に異常が無いか改める。
語り手
「はぁ……助けて、もらえたんですね……」
「ありがとうございます、皆さん」
綴は皆の顔を見て安堵の表情を浮かべ、そして後ろを振り返ります。
しかし彼女が求めたものは見えなかったらしく、落胆の表情で首を振りました。
鹿児川の瑞樹
「どうした?」
語り手
「あの……私を呼んでくれる時に、ただの再現ではなく……」
「ふたりでされませんでした?」
鹿児川の瑞樹
「ん? おう」
カイト
「うん、淡雪さんと月華さんがすごかったんだよ!」
淡雪
「ええ、わたくしと月華さんで」
語り手
「もしかしたら、と思ったけれど」
「ツクハさんは来られなかったんだな……って」
淡雪
「やはり、ツクハさんも一緒でしたのね」
ニハル
「ツクハちゃんは?どこ?」
語り手
「ツクハさんは学校霊じゃないからなのか、まだ想いが足りないからなのか」
淡雪
「わたくしたちが行ったなぞらえは、あくまで図書室の怪異のもの。おそらく、それとは無関係であったツクハさんまでは」
月華に申し訳なさそうに軽く頭を垂れる。
ニハル
「…そうなの」ちょっとしょんもりしている。
鹿児川の瑞樹
「ううん。このまま追っかけてみるしかねえな」
カイト
「ツクハちゃんも戻ってきてたらよかったけど、戻ってこなかったなら別の方法を考えないとねえ」
語り手
月華は首を振って微笑みました。
「ツクハと一緒にいた……ということでしょう?」
「娘は無事……なのですね?」
「もしかして月華さんですか? はい、さっきまでは」
ニハル
寝たらなんかメッセージ受信できないかな、などと思った兎であった(実行はしない)
鹿児川の瑞樹
ここで唐突に寝るニハルさんすごいな
語り手
それから皆に向かって
「ツクハさんはこの学校の霊穴をおさえている怪異に捕らえられています」
「学校に訪れた狸さんや狐さんや、そういった生徒さんたちと一緒に」
カイト
「そんなにたくさん捕まってるの!? 大変だ…!」
淡雪
「怪異……それは、どのような?」
鹿児川の瑞樹
「怪異。怪異っつったな。この様子じゃァ、蜘蛛か?」
ニハル
「蜘蛛の巣がいっぱいだもんね」
語り手
瑞樹の言葉に頷きます。
「蜘蛛の怪異……だと思います」
「しっかり見たわけではないけれど」
鹿児川の瑞樹
「てっきり人間のまじない師だと思ってたが、怪異か。その蜘蛛、操られてるとか、何かに従ってる様子はあったか?」
語り手
「命令されている感じ……ではないと思うのですが」
「まともに話を聞いてくれない感じはしましたね」
淡雪
「たしか……」
頤に白手袋の指を充て、思い出すようなしぐさ。
「その昔、この地に存在する霊穴を封じたのが、力ある修験者であったとか」
「その方が従え、力を借りたのが蜘蛛であった、と。文献で読んだ記録がございます」
「これは想像なのですが」
「修験者の方が使役していたとなると、それは式によって編まれたモノ、ではないのでしょうか」
語り手
「しき……ですか」
ニハル
「なんかよくわかんないけどかっこいい」
カイト
「しき?」ナンノコッチャなので首を傾げます
淡雪
「となると、わたくしや皆さまといったものとは異なり、故に意思の疎通ができない、といったこともあるのかもしれませんね」
語り手
「うぅん……そこまでは分かりませんけれど……」
鹿児川の瑞樹
「それはあるかもな。しかし、その蜘蛛がなんだって霊穴を押さえて巣張ってんだ」
淡雪
「月華さん、そういった昔語りに、何かお心当たりはございませんか?」
「主によって命じられたままに、今もそこを守護している、ということでは」
語り手
月華は、「術者が生きているならその命令に従うでしょうが、それはずいぶんと昔のことではないのですか?」という
「それでも守り続けるといった例も……あるかも……しれませんが」
鹿児川の瑞樹
「あぁー、それはあるかもな。なんかの拍子に目ぇさましちまったか」
「作られたもんなんだろ。人形の幽霊みてぇなもんと考えりゃ、ないじゃなさそうだ」
淡雪
狸親父はカギのこと、何て呼んでたっけ
語り手
カギはカギかな 巣穴を閉じる鍵
淡雪
あれ、そうだっけ
〇〇のカギだか、なんかそんな呼称があったような気がしたが
記憶違いか
「封じるという使命を与えられたというのならば、それが再び開かれたことで、再び封印のために目を覚ました、とか……」
語り手
「そのひとねぼけてるのかなぁ?」とツヅミ。
鹿児川の瑞樹
「あぁ、案外そうかもな」 ねぼけてるの言葉に。
淡雪
「そういえば」
「わたくしたち、穴、穴と探し回っておりますが」
ニハル
「うん?」
カイト
「そうだね?」
淡雪
「そもそもその穴、ってどちらにあるのでしょうね?」
今更な上に、今はまったく関係のないことを口にする。
思いついたから。
語り手
前回ここに来たときは美術室の奥の廊下突き当り
さっき行ったときは蜘蛛の糸がみっしりで行けなかった
淡雪
奥の廊下なんてあったっけ?
語り手
ちなみにそちらは「旧校舎」へゆく「渡り廊下」であるとしよう。
淡雪
ああ、そういうことか
了解
我々とりあえず成り行きで七不思議救出しまくってるけど、別に七不思議全部解放したから穴のとこに行ける確信があるわけじゃないんだよなぁw
なんか全部解放したら穴のとこいけるような気になってたw
語り手
ああでも
明らかに学校の雰囲気は変わっていっているよ
淡雪
ふむ
語り手
ゆけない旧校舎
そちらへ行くための七不思議めぐりをしている と考えていただければ
そう的外れな行動をしているわけではないよ
淡雪
「申し訳ありません、また関係のないお話を」
「思い付いたら、整理のために話さずにおれなくて。わたくしの悪い癖ですわ」
カイト
「でも、おれはよくわかってないこと多いから、淡雪さんがいろいろ話してくれるのすっごく助かってるよ」
淡雪
「カイトさん、ありがとう」

淡雪
あ、そうだ
綴に
「綴、あなたとツクハさんは、こちらで何をしていたの?」
語り手
「捕らえられているときに近くにいたので……」
「私の力とツクハさんの力を合わせて」
「何とか外に声を届けようとがんばってたんです」
「夢の中なら、私たち二人が知っていて、その時丁度寝ている人になら何とか」
カイト
「あ!もしかしてそれっておれとニハルちゃんの夢?」
語り手
よく寝ているニハルには届けやすかったのです。
ニハル
すぷーすぷー…。
カイト
よく寝ている…w
語り手
「ツクハさんが自分で何とかしたいと言っていたので」
淡雪
ああ、なるほど、それでああいうメッセージだったのか
てっきりこの異常事態をかぎつけて、自主的に抑えに来てたとかそういうことなんだと思ってたw
語り手
「結局力不足であんな要領を得ない感じになってしまって、かえってご迷惑をおかけしました」
綴は皆にふかぶかと頭を下げました。
「私たちが捕らえられたのは旧校舎ですから」
「【旧校舎】への道を辿られればきっと、ツクハさんやほかの生徒さんの所へ行けると思います」
鹿児川の瑞樹
「いいや、さっき話してくれた分だけでも随分と有難ぇさ。それに、何かあったってことは分かったしな」 綴ちゃんの頭をわしわししよう。
淡雪
綴の頭をそっと白手袋の手で撫でる。
「よく頑張りましたね、綴」
おい、手が多重衝突事故を起こした
ガスッガスッ
語り手
瑞樹にワシワシされて「きゃっ!」てびっくりしてる
もみくちゃ綴
「はい、私、少しは学校霊らしくなれたでしょうか……」
淡雪
「ええ、とても」
語り手
綴はそれから少し困ったような顔をして
「何だか無性に大根を称えたいんですけれど……何でしょう、これは」
ニハル
「だいこん!!!」
淡雪
だいこん?
語り手
「あの素晴らしい白と緑のコントラストが美しく思えて」
カイト
「ニハルちゃんみたいだね」
ニハル
「大根おいしいからね、はるわかっちゃうな~」
「綴ちゃんわかってるね」
語り手
さっきのが早速影響してるな。綴が分裂する日も近いであろう。
そりゃもう大勢がはっきり目撃しているからね
カイト
本好きの綴と、大根好きの綴…
淡雪
「では綴、わたくしたちはそろそろ行きます」
「ことが収まるまで、糸に注意しているのですよ」
語り手
「はい、ここは任せてください。皆さん、気をつけて」
「ツクハさんをお願いします」
カイト
「ツクハちゃん見つけたら、ツクハちゃんと一緒にみんなでまた来るね!」
ニハル
「綴ちゃんも、気を付けてね」
鹿児川の瑞樹
「おうよ、待ってな」
語り手
綴は頭を下げると、再び本棚の間に消えてゆきました。
図書室は再びしんと静まり返りました。
淡雪
その姿を見送ってから
「それでは皆さま、参りましょうか」
ニハル
「うん!」
カイト
「いっくぞー!」
鹿児川の瑞樹
「おうよ」

語り手
【♪金闇の森】
語り手
残る七不思議はふたつ。
淡雪
実質一つだな。
情報なんたら室へ向かおう
語り手
情報なんたらしつは四階です。
鹿児川の瑞樹
元美術室へGOGO
ニハル
いけいけ~!
語り手
その部屋には以前と同じくパソコンがずらりと並んでいます。
ちょっとオシャレな白い長机に作り付けのモニタ。
部屋のすみには古いイーゼルが積まれています。
淡雪
えーと、ここの怪異の詳細は……(メモぱらぱら
語り手
勝手に描かれる絵。
その完成を目にしたものは異世界へ引き込まれてしまうという……
カイト
「絵を描けばいいのかな?」
鹿児川の瑞樹
「ってことだな。勝手に書かれにゃあならんのか?」
淡雪
「勝手に、ですから、ただ描けば良いというわけではなさそうですわね」
ニハル
「できるのを待てばいいの?」
淡雪
おもむろに白手袋を外し、いくらか墨色の減った指先を露わにする。
「やってみましょうか」
イーゼルへと近づき、画板を掛ける。
白いカンバスに指先をつ、と充てると、その一点からじわりと墨が広がり始めた。
かたこと、使えるかな
語り手
何かを描く、のは厳しいけど
芸術は自由なんだよなぁ
完成 が何を指すかもわからないしね
語り手
ぶっちゃけ だるまさんがころんだ しながらへのへのもへじを描く レベルで大丈夫なんだよね!! 
「そういうことが起これば」いいだけだから
ニハル
へ へ
 の の
語り手
クオリティは求められてはいないのだ
淡雪
勝手に、っていうから、筆とか使ってカンバスの前に座って、てのじゃダメなのかと思った

淡雪
出せるのは文字だから
AAでなんとか
いける?
語り手
どの程度のものを描く? 
淡雪
どの程度……解像度とか?
語り手
サイズとか
淡雪
まぁ、カンバス全体は無理でも、それなりの大きさのものを。
あと、墨しか使えないので、基本グレースケールです
語り手
定着させなくてもいいなら
さっきと同じように10倍かな
本来既にあるものを動かしてびっくりさせる技だから
淡雪
じゅっ……
校舎の壁面全体に字を広げたのと同じ消耗だと……っ
語り手
あれはあくまでも文字だからね
文字を敷き詰めて「それなりのクオリティの絵を描く」つもりなら本来とだいぶ違う用途なのでその程度の力がいる
淡雪
そこらへんのキーボードの上の字を使っちゃおうかなー(チラッチラッ
では
10倍使いまーす
 淡雪 のふしぎを-40した
せっかくためたふしぎが……
語り手
〇から芸術を生み出すために力を絞り出すことを選ぶか
その意気や由
淡雪の指先から流れ出す墨は無数の文字を生み出し、カンバスの一角を埋め尽くしてゆく
重なり合う字のその濃淡が、一つの画を描き出してゆくのを、その部屋の全員が目撃するでしょう。
淡雪
某掲示板由来のアスキーアートでも描こうかな
ふざけすぎか
こないだ、美術部員の彼が描いたような、この教室の光景を。
語り手
では、墨の流れは無数の文字で作られた風景画を浮かび上がらせます。
影の濃い部分には画数の多い難読文字が並び、
白い部分は薄墨で
語り手
【♪明日への風】
鹿児川の瑞樹
「ほおぉ。文字で絵、ねえ」
カイト
「そういうこともできるんだ!すごい!」
ニハル
「本当、すごい」
淡雪
「これ、インターネットで見つけた遊び方ですの。ふふ、今のひとたちは面白いことを考えるものですわね」
カイト
「へええ、すごいねえ」
淡雪
文字の伝える力、その姿が時代とその媒体によって姿を変える瞬間を目の当たりにした、当時の驚きと喜びを思い出して、気が付けば鼻歌など口ずさみながら、しばし絵画の時間を楽しんだ。
語り手
それでは楽し気に絵を描く淡雪さんアップのままエンディングです。

ニハル
AA作った人は実際すごいとおもう。
カイト
たしかに…
淡雪
久しぶりのAAver
鹿児川の瑞樹
AAジェネレータとかあったなァ。
ニハル
あったあった
語り手
本日もありがとうございました
カイト
おつかれさまでしたー!
ニハル
ありがとうございました!
お疲れ様でした~
淡雪
お疲れ様でした
鹿児川の瑞樹
おつかれさまでした!

語り手
【♪ボクラノ未来】
語り手
MISSION 七不思議を再現して学校霊たちを救え! 
いよいよ大詰め。六つ目の幽霊部員の絵の再現が行われました。
どうやらまだ旧校舎内には、ツクハほか何人も捕えられているようです。
旧校舎は今どうなっているのでしょうか。
淡雪
淡雪のお絵かきか
淡雪=ロス「ね?簡単でしょ?」
語り手
【♪通い合う心と心】
語り手
淡雪さんが悪魔払いの儀式をしたりチタニウムホワイト塗ったりしたかどうかはともかく
キャンバスには見事な『絵』が現れました。
ほんの少しの間静止して教室の風景を描き出した線たちは
見る間にぶるぶると震えてほどけ、消滅してゆきます。
鹿児川の瑞樹
ぶるぶる、ぼくわるいAAじゃないよ
ニハル
プルプル
語り手
「芸術とは流転する。それでいて心には永久に刻まれる」
背後から声が聞こえました。
「これもまた素晴らしい芸術の形」
「お見事ですね……」
【幽霊部員】の青年がいつの間にか現れていました。
青年は相変わらずの学生服に、汚れたエプロンを着用しています。
エプロンには絵の具がついていますね。
前に観たときよりずいぶん落ち着いて大人びて見えます。
淡雪
「いえいえ、とんでもありませんわ」
「お久しぶりでございますね」
語り手
「アスキーアートというやつですね……お久しぶりです」
淡雪
「あら、よくご存じでいらっしゃるのねぇ」
語り手
「皆さんも。お揃いですか」
カイト
「久しぶり!無事でよかったよ!」
ニハル
「いるよ」
語り手
「カイトさん。お久しぶりですね。皆さんも、もっと立ち寄ってくださいよ」
カイト
「うーん、ここは学校だからなかなか来れないんだよね…」
語り手
「はい、ニハルさんこんにちは」
鹿児川の瑞樹
「おうおう、小難しいこと言うようになったなァ。久しぶり」
語り手
「瑞樹さんもこんにちは。夜中なら結構通り道あるんですよ、ここ」
「……それで……皆さんお揃いの理由はやはり」
鹿児川の瑞樹
「おうよ。まァ何だかややこしいことになってんじゃねえか」
語り手
「僕たちがここに縛られたのと関係ありますか」
淡雪
「ええ、どうにもこちらに先日開かれた『穴』の方で少し」
語り手
「強い怨念と執念を感じますね……かつての……」
言いかけて【幽霊部員】は照れ笑いをしました。
「……僕……みたいな?」
淡雪
「うふふ、ではその念を同じように解きほぐしに参りませんとねぇ」
語り手
淡雪の言葉にわずかに笑みが引きつります。
「おっかないなぁ……」
鹿児川の瑞樹
「なんだァ、黒歴史ってやつか」 
語り手
瑞樹に「クロウブラックで塗りつぶしておきたいですね」と答えます。
「他のみんなもこっちに来てるみたいですから
ニハル
「あ、ツクハちゃんいる?」
語り手
「ツクハさん? いや、知らないです。あまり芸術には興味のない方かな?」
ツクハさんにはそういえば殺されかけてたわこの人。
めっちゃ他人行儀。
ニハル
「あれー?」
カイト
「みんな一緒にいると思ってたけど、ちがうのかな…?」
語り手
他のみんな、というのは「学校霊のみんな」のことみたいです
「僕たちの力で七つ目をこじ開けておくことができると思います」
「異変はその先のようですし、何人か閉じ込められた生徒さんがいるようなので」
淡雪
「それは助かりますわねぇ」
語り手
「ツクハさんもそちらではないですか」
ニハル
「なるほど…」
淡雪
「生徒さんたちも……それは急がなければなりませんね」
カイト
「うん、がんばらないと!」
語り手
「では、旧校舎への道へ向かってください。僕たちはなるべく道を開いておきます……ただ」
鹿児川の瑞樹
「ただ?」
語り手
「開きっぱなしになってしまうので、何も知らない人間の子供なんかが入り込むと、ちょっと危ないかな……」
「今は授業中なので、あまりここまで来る人もいないでしょうが」
淡雪
「そうですね……」
「由希さんやタクヤさんのお力をお借りできないでしょうか」
カイト
「見張っててもらう?」
語り手
由希さんやタクヤさんも授業中ですけどね
淡雪
「ええ」
ニハル
「不思議な事を起こしてそっちに夢中になっててもらう?」
鹿児川の瑞樹
「なんとかして隠しとけねェか?」
語り手
「あっ、じゃあさ!」
「まかせてよ!」
ツヅミが胸を張ります。
「壁作っておくから!」
カイト
「一人で大丈夫?」
語り手
「だーいじょうぶだいじーょうぶ!」
「化けるのちょっとは上手くなったんだよぉ」
ニハル
「あっ、たぬきさんだもんね!」
カイト
「そっか!壁になるんだね!」
ニハル
それはエキスパートだよなぁ…>ツヅミちゃん
語り手
毎回尻尾出てるけど? 
カイト
もふもふつきの壁…
ニハル
尻尾出てても化けれないうさぎからすれば尊敬しかないですよ
語り手
毎回耳を出しているうさぎさん
語り手
「そのかわり、ツクハちゃん、絶対助けて」
ニハル
「まかせて!」
カイト
「うん。絶対助けてくる!」
語り手
ツヅミはぽんぽん、と小さな胸をたたきました。
鹿児川の瑞樹
「それじゃァ、そっちは任せたぜ。ツクハのこたぁ任せときな」 どん、と胸をたたく。
淡雪
幽霊部員の人って名前あるんだろうか
語り手
ユウレイブインさんだよ
名前つけてくれるならそれでもいいw
ユウさんとかでもいいし
鹿児川の瑞樹
ユウさんいいな
淡雪
「幽霊部員さん、それとなくツヅミちゃんを助けてさしあげてくださいね」
小声で
語り手
「余裕があれば何とか……」
こちらも小声で。
「みんななら絶対だいじょうぶだもんね! 知ってる!!」
そんなことはつゆ知らぬツヅミ。
「泥船に乗った気で任せてよぉ」
ニハル
「……それ沈むんじゃないかな?」
カイト
「泥船だっけ…?」
淡雪
NG「帰ってきたらご本を読んであげましょうね(かちかち山)」
語り手
唐辛子ブーストつき
動物s二人のツッコミは幸い? ツヅミの耳に届かなかった模様。
では
くだんの廊下へ向かいますか? 
淡雪
はーい
カイト
向かいます!
鹿児川の瑞樹
yes
語り手
ではここで、たまった夢の放出タイムです。
鹿児川の瑞樹
ぼしゅー。
語り手
たまりすぎた夢の使い道に困るという、ゆうこやにあるまじきだだ余りっぷり
これ最後に奇跡起こすのに全部放出したら1000点超えるんじゃ……
鹿児川の瑞樹
1000ってもはや何ができるとかいう次元を超えている…
語り手
最近やった天羅といい、システム初めてやる方にものすごく間違った認識を与えている気がするよ。
夢も合気もこんなにだだ余る物ではありません……
カイト
なんとなくそんな気は…してました……
ニハル
……せやな…。
語り手
ツヅミの感情が全員に対して1ずつ上昇します
22点消費
ニハル
ツヅミちゃんを5に上げて11消費して終了です。
 新条 ニハル の夢を-11した
鹿児川の瑞樹
こちらもツヅミへの感情を4に上げようかな。8消費して残り4。
カイト
ツヅミへを4に上げて、保護から信頼に変えます 8消費で
つながり強化 三科カイト の夢を-8(夢:15->7)
淡雪
もう由希と町上げるしかない状態
語り手
NPCもありえないほど出過ぎてるのに! 
淡雪
由希を何故だかいきなり5に上げる
突然あふれだす保護欲
つながり強化により 淡雪 の夢を-30
語り手
想いはつながっているのだ
カイト
更新おっけーです
鹿児川の瑞樹
こちらも更新OK。
淡雪
おk
ニハル
おkです
語り手
オッケェ

語り手
【♪螺旋要塞メルセデク】
語り手
廊下は相変わらず糸に覆われています。
しかし今、廊下の奥の壁に向かって、旧校舎の床が切り取られたブロックのように道となって糸の上に覆い被さっています。
今ならこの床の上を歩いて渡ることができそうです。
背後にはツヅミが作り上げた、ちょっとぬくもりを感じる壁が立ち塞がっています。
といったところで
語り手
皆さん登場をどうぞ
鹿児川の瑞樹
シーン登場により、 鹿児川の瑞樹 のふしぎを+36
シーン登場により、 鹿児川の瑞樹 の想いを+32
淡雪
シーン登場により、 淡雪 のふしぎを+43
シーン登場により、 淡雪 の想いを+30
カイト
シーン登場により、 三科カイト のふしぎを+39
シーン登場により、 三科カイト の想いを+34
ニハル
シーン登場により、 新条 ニハル のふしぎを+36
シーン登場により、 新条 ニハル の想いを+32
鹿児川の瑞樹
「さァて、クライマックスと洒落込むかァ?」 帽子を脱ぎ、気合を入れる。
脱いだ帽子の下からは白い髪と、河童であることを示す、つるりとした頭頂。
折角なので半変身で登場します。
時間帯はいつかしら
語り手
まだ昼さ! 
あっ、ただし
ニハル
鹿児川の瑞樹
おっ?
淡雪
 淡雪 の想いを-8
語り手
以前【ユウレイブイン】さんがやっていたように
時間帯を書き換えることはできそうだ
彼にお願いするなら旧校舎の時間帯を好きな時間に変えてしまうことができるぞ! 
できるぞ!! 
鹿児川の瑞樹
お、ではせっかくだから書き換えてもらいましょう。ゆうやけこやけ、我らの領分。
ニハル
折角システム名にもなってるんだからだから夕方にしたいなぁ…と個人的には思います。
鹿児川の瑞樹
夕方にしてもらうように御願いします。
ニハル
ここは今から夕方!
カイト
わあいわあい
語り手
じゃあ別れ際にそんなお願いをしたと言うことで
鹿児川の瑞樹
では想いから4消費。
変身により 鹿児川の瑞樹 の想いを-4(想い:257->253)
ニハル
フル変身します。
想いから4出します。
変身: 新条 ニハル の想いを-4した
カイト
誰に会ってもいいように全変身で!
2ずつ出します
 三科カイト の想いを-2(想い:273->271)
 三科カイト のふしぎを-2(ふしぎ:296->294)

語り手
【♪狂喜の牢獄】
語り手
ゆうやけこやけのBGMじゃないなw
鹿児川の瑞樹
完全にボス戦ムード。
カイト
ラスダンって感じがとっても…
ニハル
このゆうこや…いつもと違うぞ…!?(BGMが)
語り手
この卓では割といつものことだった…
語り手
廊下を進むにつれ、不自然な夕闇が急速に迫ってきます。
鹿児川の瑞樹
「誰そ彼時、逢魔ヶ時。やっぱこうじゃなけりゃァ、大事する時には気合が出んよなァ!」
淡雪
「ひとつ気合を入れて参りましょうか」
カイト
「うん、みんな手伝ってくれたんだ。がんばろう!」
ニハル
「えいえい、おー!」気合を入れる。
鹿児川の瑞樹
「おうよ!」
語り手
歩いて行くにつれ影が背後に長く伸びてゆきます。
目の前にあるのはただの壁。
いえ、それは夕暮れの闇の中に細い光が形作る扉。
亀裂のような光が壁に四角くはしります。
壁を覆っていた無数の糸は光に灼かれて剥がれ落ちました。
鹿児川の瑞樹
ヒュウ、と口笛を吹く。
語り手
糸による押さえを失った扉は、内側から弾けるように勢いよく開きます。
ニハル
家の息子さんがやっているゲームの演出のようだ、と思う。
カイト
おおーなんかすごいなあ!と思ってます
語り手
扉の向こうは光あふれてよく見えません……
と、突然
激しい吸引力が、その場にいる全員をのみこみます。
鹿児川の瑞樹
「うおっ」
ニハル
「きゃっ!?」
カイト
「わっ!?」
淡雪
「あらまぁ」
語り手
「この力は……!?」
咄嗟のことで抵抗するいとまもなく、五人は扉の奥へ吸い込まれてしまいました。
後の方でツヅミが悲鳴を上げたのがほんの一瞬聞こえましたが、
それも瞬時に背後へ消えてゆきました
語り手
【♪ムーンブリア城】
鹿児川の瑞樹
「おうおう、なんでェ。強引だなァ」 周囲の様子を確認します。
語り手
そこはもうひとつの学校でした。
しかし、今まで見てきたのとは比べものにならぬほど糸が無数に巻き付き、
そこはもう「蜘蛛の巣」と呼んで差し支えない有様です。
ニハル
きょろきょろと周囲を見回す。
語り手
全員の体に糸がひっついており、体を自由に動かすのは難しい状況です
そこは今はいってきたばかりの廊下をちょうど鏡に映したような構造で、
見た目は完全に旧校舎ですね。
ニハル
な、なんだってー!!!
カイト
「べたべたする…」
ニハル
「きもちわるい…」
淡雪
「いやですわ、お着物はお洗濯が簡単ではございませんのに」
鹿児川の瑞樹
「来た瞬間に捕らわれの身たァ、洒落にならんな」 動きにくいくらい? 全然動けない?
語り手
廊下の壁にべたべたとくっつけられた感じです。
今のところ動きにくい、くらい。
ただ……
糸に触れる場所から少しずつ力が抜けてゆく気がします。
廊下の向こう側には道を塞ぐほどの大きな蜘蛛がおり、その手前には狐や狸が何匹が糸でぐるぐる巻きになって目を回しています。
鹿児川の瑞樹
「くそ、いかんな。この糸、話に出てた例の糸と同じだぜ」
「それで? 話に出てた蜘蛛ってなァ、奴か」
淡雪
「どうやらそのようですわね」
ニハル
「おっきいね…」
カイト
「どこにいるんだろう…」
淡雪
声届くかな?
語り手
蜘蛛は無造作に狐や狸の上を通って
こちらに近づいてきます。
そのサイズたるや。一本一本の足が公園の樹ほどもあるでしょうか。
巨大な腹が廊下を塞いでいます。
ニハル
びっくりしそう。
淡雪
「もし。失礼をいたします」
声を掛ける。
鹿児川の瑞樹
いざとならば投げ飛ばしてやろうと、その後ろで構えを取る。
語り手
蜘蛛は足を止めました。
「まだ たちきれて いない」
たどたどしい言葉が聞こえました。
淡雪
「お忙しいところ、失礼をいたします。少々お時間を頂戴してもよろしいですかしら」
語り手
「いそがしい」
「ひととの つながり いと きらなければ……」
淡雪
「それは申し訳ございません。それは何故でございます」
語り手
「きらなければ おそろしいことに なる」
淡雪
「と仰いますと」
ニハル
頭にハテナをいっぱい浮かべている。
語り手
蜘蛛は淡雪の言葉を素っ気なく無視すると、かさかさと? ずしずしと。更に近寄ってきます。
カイト
やっぱりなんか大変なことしようとしてる…?という目で見てます
語り手
「ひとと もののけは ちかづきすぎては だめ」
「よくないことが おこる」
鹿児川の瑞樹
「ほぅ」
淡雪
「重ねてお尋ねいたします。それは何故」
語り手
幼い、と聞こえるほどの声がぶつぶつと独り言のように言います。
「ひとは よくにおぼれ もののけは ちからにおぼれる」
「きらなくては……」
淡雪
「どなたがそのようなことを?」
ニハル
「お腹空いてたら考えもまとまらないよ。お餅食べる?」蜘蛛が餅を食べるかどうかは知らない。
「…両手が動かない」
語り手
では、声をかけたニハルにくっついていた糸に、蜘蛛は足先をかけます。
「きらなくては……」
ぐいと力がかかる、その瞬間。ニハルの脳裏に今まであった人々の顔が浮かびます。
ニハル
「やだ、やだ!」
淡雪
ふむ
語り手
ぶつり。
糸が切れる。
カイト
「あれ?糸だけ?」
語り手
ニハルは突然、なんだか眠くなってしまいました。
ニハル
すや…。
淡雪
NG:なぁんだいつものことか
語り手
そもそもどうしてここに来たんだっけ。
鹿児川の瑞樹
「おい、ニハル」
語り手
ここどこだっけ。
ニハル
ぐぅ……。
鹿児川の瑞樹
「おい」
語り手
こうやって寝てると誰かがなでてくれた気がするけど、誰だっけ。
鹿児川の瑞樹
「おい、起きろ」
ニハル
ぷぅぷぅと呑気な寝息が聞こえ始めた。
カイト
「ニハルちゃん、大丈夫なのこれ?」
淡雪
「……この糸は、あなたが?」
わずかに声音を落とした声で問う。
語り手
「きらないと……」
今度はカイトに向き直る蜘蛛。
淡雪
「この糸、わたくし共のちからを吸い上げておいでのようですけれど」
語り掛ける。
言いながら、手の巾着から取り出すのはペットボトル。
語り手
「つよくなりすぎたものは きらないと」
カイトの頭に蜘蛛の足がかかります。
カイト
「え、え、ちょっと、待って!?なにを切るの!?」
鹿児川の瑞樹
「……後始末のつもりなら、舐められたもんだなァ。領分くらい弁えてるぜ、俺らはよ」
淡雪
おぃ!お茶!と書かれたそれのフタを開け、
「蜘蛛さん、というのはカフェインを少しでもお取りになると、それはもう大変に酔っぱらってしまうのですってね」
「先ほどからずいぶんとわたくし共のちからを吸い上げておいでですね。茶の香がそれはそれは大変にしみついたであろう、わたくし共から」
「……あなたは、大丈夫?」
リバースカードオープンしたけど、は?しらねぇし関係ねぇよ、と言われたら恥ずかしいから、ここ全部ログ全部消しといて
語り手
淡雪さんはちょっとお待ちください。
ツギハオマエダ
淡雪
ポケーッ
語り手
カイトの頭でぷつり、と音がします。
カイトの頭からいろいろなことが抜けてゆきました。
カイト
ぐう……ってなります?
語り手
ぐう……とはならないけど
人との関わりを忘れたただのイヌになります。
本能に従ってしまう感じかな。
カイト
変身解けます?
語り手
具体的に言うと、一時的にふしぎやおもいが消し飛びます。
カイト
なんと!!!!
語り手
何をなくしていったのだろう、そんなことを考えるはしから、空腹やなんかで埋められていく感じ。
カイト
……人間大好きゴールデンレトリバーの本能ってなんだろう?と今考えております……
語り手
人間のこと忘れちゃったら……どうなるのかな。
とおぼえ?? 
鹿児川の瑞樹
やせいの ゴールデンレトリバーが あらわれた!
カイト
なでると尻尾振ってついてきそう……
ニハル
かわいい
カイト
ではぼんやりおなかすいたなーって感じで耳をかりかり掻いてます 人型のまま
ニハル
シーン登場により、 三科カイト の想いを+32
間違えた!!!
語り手
カイトがニハルの夢に現れたらしい。
カイト
なんと
ニハル
変身: 三科カイト の想いを-32した
すみません…
語り手
淡雪の言葉にはとくに動じたりする様子もなく、蜘蛛はかさかさと淡雪に近づいてきます。
蜘蛛は淡雪に近づき、糸に触れます。
「おおすぎる……」
「きら……ないと……」
蜘蛛が足を動かすごとに、淡雪自身を構成しているちからが強引に引き剥がされてゆくのを感じます。
淡雪
お茶に関しては全く無効かな
語り手
それはわからない。
今のところ反応はないみたい。
淡雪
わからないのかぁ
じゃぁ
《かべぬけ》使って糸から脱出します
語り手
ただの物質ではない、ので……
そうだな
へんげ で8出すのだ
そしたら脱出可能
淡雪
 淡雪 の想いを-5
ほい8
語り手
ただし現状【ふしぎ】【おもい】は半分にされていると思ってください。こんだけあれば関係ないけど! 
淡雪
糸に囚われた箇所が、不意に色を失い文字の塊と化す。
それらはぼろりとほどけ、消える。
語り手
蜘蛛はいきなり手応えがなくなったことはあまり気にする様子もなく、のそのそと瑞樹に向かいます。
淡雪
蜘蛛を観察したいんだけど
ああ、その前に
鹿児川の瑞樹
《すもう》で蜘蛛を投げ飛ばすことはできる? または、《みずのみち》でさっきのお茶に転移して糸から逃げる。>語りて
語り手
どちらでもいいよ。
淡雪
ふわふわで飛び上がって蜘蛛の上にふわりと立ち、口を開けたボトルからぶっかけてやろうとしていた矢先だった
語り手
瑞樹さんが蜘蛛の口に流し込まれる! 
鹿児川の瑞樹
では、《みずのみち》でお茶に転移して糸から逃れ、《すもう》で蜘蛛を投げ飛ばす!
【ふしぎ】を22消費。
変身により 鹿児川の瑞樹 のふしぎを-22(ふしぎ:260->238)
ニハル
情景を想像すると結構シュールだ
カイト
確かに…
語り手
動物チームごめんよ。すぐまた出番来るから待っててね。
ニハル
大丈夫ですよ~
カイト
了解ですw
語り手
【♪この瞬間に全てを賭けて】
鹿児川の瑞樹
「……舐めるな、ッつってんだよ!」 河童の眼がぎらりと光った。次の瞬間、糸に巻かれた彼の姿は消え、この場にある小さな水源から躍り出る。
蜘蛛の巨体に手をかけ、「せぇ…… やッ!」 一息に投げ飛ばす!
語り手
蜘蛛の巨体は突如現れた河童の腕で持ち上げられ、足をバタバタさせながら壁にたたきつけられる。
「あう」
蜘蛛は可愛らしいとおもえるほどの短い悲鳴を上げた。
淡雪
不意に迸る手元からの水柱に、あら、とのんびり驚く。
鹿児川の瑞樹
「悪いなァ、そこくらいしか水が無かったもんでよ」 
淡雪
「いえいえ、相変わらずお見事ですこと」
語り手
「じゃまを しないで」
鹿児川の瑞樹
「物の怪と人の間にはよゥ、そりゃァ領分ってもんがある。だがその領分は、俺らと連中が定めたもんだ」
「悪ィが、邪魔させてもらうぜ」
語り手
「じゃまを するなら」
「わるい おに」
「やっつけないと……」
淡雪
「申し訳ございませんが、そういうわけにも参りません」
気付けば倒れもがく蜘蛛の上にふわりと浮く。
「とはいえ、かような理を説いたところで、今のあなたにはわかろうはずもございませんね」
「まずは、一度頭を冷やされては?」
そのまま、蜘蛛の頭めがけて無造作にボトルを傾ける。
語り手
蜘蛛はボトルを払いのけます。
「わるい おに!」

語り手
いっぽうそのころ。
うさぎは夢の向こうに声を聴いていました。
いぬはなんだか、目の前の騒ぎにうずうずしました。
意味はよくわからないし、とってもあぶない。
カイト
うずうず
ニハル
ぐぅぐぅ。
語り手
本能は『にげだせ』ってさっきから叫んでいます。
だけど。
いぬの首にはなんだかあついものがついていて、それが気になって仕方なくて、
うさぎはなんだか素敵な白い野菜のことを思い出して。
本能の叫び声よりも大事に思えて仕方がないのでした……
語り手

ここで終わります。
淡雪
おつかれさまでしたー
鹿児川の瑞樹
ラスダンとピンチと絶体絶命と覚醒! おつかれさまでした!
カイト
おつかれさまでした!
語り手
まいどまいどゆうやけこやけってこういうゲームじゃないよねとか思いながらやってる語り手である! 
熱い台詞をありがとうございました! 
ニハル
おつかれさまでした!

鹿児川の瑞樹
にょきにょき
カイト
にょっ
ニハル
にょき
語り手
【♪たすけてアルウェン】
語り手
学校で起きている異変を調べにやってきた四人。
以前に関わったことのある人間の子供たちと出会ったり
狐の母や狸の父に出会ったりしつつ
七不思議の再現を行って、閉じ込められていた学校霊たちを救出しました。
七不思議最後のひとつは【旧校舎】
そちらへ向かった五人は、突如不思議な力に吸い込まれてしまいました。
そして異変の源であるらしい巨大な蜘蛛と遭遇。
ニハルとカイトは『糸を切られて』しまい、いつもの状態ではなくなってしまいました。
蜘蛛の手から逃れた淡雪と瑞樹。
二人が対峙している蜘蛛は、淡雪が投げつけたお茶のボトルをうるさそうに払いのけます。
そんな一触即発の状況の中
本能に任せてスヤスヤ眠るウサギさんと状況もよくわからないまま見つめるわんこ。
これからどうなってしまうのでしょうか……
語り手
【♪課せられた使命】
語り手
さて……
ただのわんこ うさぎと化してしまったふたり。
ほぼ記憶が吹き飛んだ状態で、自分がどうしてここにいるのかも理解できていません。
ただ、うさぎは白くて素敵な味がする野菜の葉っぱのことだけが強く思い出されます。
わんこは……なぜか首に巻き付いているわっかの事が気になります。
鹿児川の瑞樹
うさぎは思い出すのが飼い主のことじゃなくて野菜のことなのがじわじわする
ニハル
なんか…美味しい白いサクサクしたものがあったような…。
カイト
大根が強すぎる…!
語り手
野菜くれるのは誰かなぁってことですよ!  多分!! 
ニハル
なんか…白くて素敵な野菜の後ろに人間がいたような……
語り手
それをメインで書いてくれてイインダヨ!! 
語り手
さて、何か記憶のどこかに何かが引っ掛かっているような。
ニハル
すやすやと寝ながら思い出すのは白い野菜のこと。
語り手
ゆめ とも うつつ ともつかないふわふわした意識のなか、なぜかそれらが気になって仕方ないのでした。
カイト
なんでこんなものつけてるんだっけなーと思いながらかりかり首輪を掻いてます。邪魔なはずなのに、なんでか外したい気持ちにはならない…
ニハル
「…………、食べ……」すやすや。
語り手
では思い出してみませんか? 
ニハル
思い出す~!
カイト
思い出そう!
語り手
どれか一つ能力を選んで、強く強く想ってみましょう。
目標値は10だぜ! 
その感覚や記憶を使って思い出すことになります。
また、そのかわりに
なにか「ちから」を使って、それを起点に思い出しても構いません。
「ちから」なんてないはずだって? 
本当にそうだったかなぁ……
語り手
力使った方が赤字だって? 細かいことはキニスンナ! 
ニハル
思い出したいのでこどもで想い7出します。
あっ、《たすけて》あるやん。
《たすけて》でこの場に誰か呼べませんか?
語り手
力なんて……あったかなぁ? 
もちろんOKですよ。
ニハル
ではふしぎ6消費して《たすけて》を使用。
語り手
【♪通い合う心と心】
ニハル
《たすけて》: 新条 ニハル のふしぎを-6した
カイト
カイトは使えそうな力が思い出せなかったので、けもの3に想い7足して10にします…
 三科カイト の想いを-7(想い:271->264)
語り手
では
わんこはふと、のどの下をワシワシとこすってくれる小さな手や、明るい笑い声や、引っ張っているんだか引っ張られているんだかわからない小さな ヒト のことを思い出します。
それからおいしいものをくれる優しいヒトや、遊んでくれるヒトのこと。
うさぎは、誰かに呼びかけました。
……誰を呼ぶ? 
ニハル
カイトくんの飼い主だし由希ちゃん呼ぶのが一番しっくり来る気がするんですが、時間的に厳しい気がするんですよね。誰が呼べますか?
語り手
OK
指定なしでいこう。
ニハル
はい!
語り手
うさぎのひくひく動く鼻の向こう、夢の中に、いっぱいのヒトの笑顔が見えました。
みんな白くて伸びるものを食べています。
ニハル
「大根だ!」
「ずるい!!!」
語り手
そっちか
ニハル
白いもの=大根って頭に…なってて…。
鹿児川の瑞樹
ずるいww
大根収穫会の風景かしら……
ニハル
wwwwwwwwww
カイト
大根ww
語り手
叫んだ途端、食べてたヒトの中で何人かが振り向きました。
一番大好きなヒトはちょっと遠くて声が届かなかったみたいだけど
すぐ近くで振り向いたのは男の子と女の子で。
「違うよニハル。これはニハルがくれたんじゃないか」
「ねぇ。ほら、大根もち」
ニハル
「あれ?あっ」
「そうだった」納得してしまった。
語り手
「いっぱいもらったよ」
ニハル
「そうだったね」
「……お母さんとお兄さんにも、大根餅いつかあげたいなぁ」
語り手
今度は遠くに見える大好きな……お母さんとお兄さんの顔、はっきり見えました。
語り手
ニハルさんナイス能力&ナイスRPでした。
ニハル
よかった!!!ありがとうございます!
語り手
語り手がやろうとしてたことやってくれた感
ニハル
持っててよかった《たすけて》
語り手
わんこの耳に何か声が聞こえます。
「みんなー!」
聞こえたのは現実の声。
「カイトさーん!」
男の子と女の子の呼ぶ声、そして
「助けに来たよぉー!」
ツヅミの声。
ということで二人とも自分を取り戻してOKです。
カイト
「思い出した! なんでこんなこと忘れてたんだ!」
ニハル
「ツヅミちゃん!」
カイト
「由希、タクヤくん! 大丈夫!?」
語り手
タクヤと由希が転がり込むように廊下におっとっとっと現れます。
「大丈夫! トイレ行ってくるって言ってあるから!」
元気よくタクヤ。
ニハル
「さっすが!」
カイト
「な、なるほど?」
鹿児川の瑞樹
大丈夫! の意味合いはそれじゃないと思うんだなぁ。かわいい。
語り手
その後ろから小さな狸が。
コロコロ転がってくるツヅミを月華がキャッチします。
こちらは変身段階が落ちかけていて、やはり月華も無傷では済まなかったようですね。
語り手
「カイトさーん! よかった無事で!」
由希がカイトにしがみつきます。
カイト
「由希、こんな危ないとこにまで…戻った方がいいよ…」と言いつつ尻尾があったら恐らくぶんぶん振ってます
ニハル
かわいいなぁ>しっぽ振るカイトくん
語り手
「なんかすごく気になっちゃって、抜け出して四階に来てみたら変な壁の前にタクヤくんがいて」
「何あのでっかいの!」

鹿児川の瑞樹
「おうおう、見事に揃ったなァ!……何よりだ」 少し低い声で。噛みしめるように、一言。
ニハル
「よかったー!」
淡雪
「皆さま、ご健勝のようでなによりですわ」
カイト
「ごめん瑞樹さん! 心配かけちゃった…」
鹿児川の瑞樹
「なァに、何とかなったんだ。良かったってもんよ」 わしゃわしゃとカイトくんの頭をなでる。
カイト
なでられると反射でえっへへーと笑っちゃう
ニハル
「淡雪さん!大根思い出せたよ!」ブイサイン。
鹿児川の瑞樹
「大根が先かよ!」 ニハルには思わずツッコミ。
淡雪
「それは何よりですわねぇ(何のことやらさっぱりですけれど)」
ニハル
(せやろな)
ニハル
「大根を忘れるって大事件だったんだから」真顔。
語り手
(せやな。)
鹿児川の瑞樹
「そりゃァ分かるけどよ、……まァいい。んで、アレをどうするか、だが」
語り手
まだ知識は一般人のまま怪異の世界に飛び込んだ由希が心配ですね! 
鹿児川の瑞樹
せやな!
カイト
それですね!
ニハル
由希ちゃんだけCoCしてない?大丈夫?
鹿児川の瑞樹
由希ちゃん逢魔人にならない? 大丈夫?
語り手
間違いなくSANチェック入ってるな
語り手
大蜘蛛は戸惑うようにじりじりとさがります。
「いとが いとが おおすぎるよ……」
「きらなきゃ」
「きら……ないと……」
巨大な脚が大きくゆら、と揺れました。
ニハル
「どうして糸って切らなきゃいけないの?」
ニハル
蜘蛛と感情判定できないかなぁって思っちゃう。
淡雪
「鬼が来るとかなんとか……」
カイト
「糸を切ると鬼が来ないの?」
淡雪
事前に本読んだりしてたけど、鬼に関する話ってあったかなぁ
語り手
鬼が来るというより、人は欲に溺れ、もののけは力に溺れるのがマズいとか言ってたね蜘蛛は。
淡雪
ああ、そうか
淡雪
「どなたがそんなことを?」
語り手
大きな蜘蛛の足がゆらゆら、とよろめきます。
「どく……? ひどい……」
語り手
「ひどいよ……どくなんか のませる なんて……」
ニハル
「毒?」
語り手
蜘蛛の足がくしゃりと力を失いました。
カイト
「おれたちはなにもしてないよ?」
ニハル
「毒って、なに?」毒の概念を知ってるか危うい。
淡雪
「毒ではありませんわ」
ボトルに残った液体を見せ
語り手
「それってお茶?」
問いかけたのはタクヤ。
淡雪
「ただのお茶。……ですけれど、蜘蛛さんはカフェインを接種すると、酔っぱらって巣をまともに編むことすらできなくなりますの」
語り手
「すごいね本物みたい!」などと不思議そうな顔をしつつも呑気なことを言っているのは由希。
「お茶で酔っぱらうの?」
鹿児川の瑞樹
「ヒトが食うもんでも、犬には食わせられん物とかあるだろう。それと同じようなもんだろうな」
「食うと腹を壊すやつだ」 端的な説明。>毒
淡雪
「ええ、その通り」
カイト
「そうなんだあ」
語り手
「犬には玉ねぎあげちゃダメなんだよ!!」と由希。
ニハル
「なるほどー」
淡雪
横たわる蜘蛛に近づき、単眼の並ぶ顔にそっと白手袋の手を当てる。
……顔だけ人だったり蜘蛛の胴体に人の上半身生えてたりするのか
語り手
いや、完全に蜘蛛だね。
でかい眼からぽろぽろナミダこぼしたりはしてるけど。
語り手
お茶がなければ一ターンの殴り合いくらいはあったかもしれないね! とおもう語り手。
語り手
【♪あたたかな想い】
淡雪
「ごめんなさいましね。でも、これでお話できますわねぇ」
今一度問いかける。
「どなたが、そのようなことを?」
語り手
「主さまが いってた」
「ここをふさがないと あぶないって」
淡雪
修験者の名前とかって聞いてるかな?
役行者とか西行法師とか
語り手
役大角さんにしとくかw
淡雪
パチモンくさくなった
「主さまの、お名前は?」
名前から逸話とか、なんか情報ヒッパレないかな、って
語り手
「おおづぬさま」
「みしな おおづぬ さまだよ……」
カイト
「みしな…?」
語り手
カイトは思い出すでしょう。
ずっとずっと前に、『おじいさんのおじいさんの……わすれるほどおじいさん』にそんな名前の人がいる、と、おとうさんが言っていたのを。
「みしな?? 同じ名前だ」由希は知らないようですね。
カイト
「ってことは…由希ってもしかして…そのしゅげんしゃ?さんの子孫なんじゃ…」
語り手
「えっ?」
淡雪
「あらあら」
鹿児川の瑞樹
「おお?」
カイト
「なんか そんなことを聞いたような気がする…?」
ニハル
「すごい」
鹿児川の瑞樹
「ほぉ。意外な巡りあわせだな」
語り手
「カイトさんどうしてそんなこと知ってるの? っていうかそうなの?」
「しゅげんじゃって何?」
淡雪
いつものように滔々と解説しようとして、しかし少し考えてから
「……魔法使いのことですわ」
語り手
「魔法使い!!」
「ということは私も魔法使い!!」
「なの?」
淡雪
えーと、と考えてから、
ぱん、と白手袋の手を打ち、
「そうかも」
語り手
「そうかっ!」
タクヤが「そうかなぁ?」と首をひねっていますが、口に出すことはしませんでした。
カイト
「ねえ、もしかしてさあ、由希がお願いしたらあの蜘蛛、やめてくれないかな。糸切るの」
鹿児川の瑞樹
「まァ、あんがいなんとかなるもんさ。ならにゃあその時考えればいい」
カイト
「うん、試してどうにもならなかったら…力づくしかないかもだけど、話し合いで終わるならそれがいいよ」
ニハル
「うんうん」
鹿児川の瑞樹
さっきから端的な説明がいっぱいでかわいい。
語り手
夢のあげ忘れが酷い。
語り手
月華は黙って皆を見ています。
淡雪
「蜘蛛さん、お名前は?」
蜘蛛には名前無いか
語り手
蜘蛛は困ったように足を振り動かしています。
「なまえは もらってない」
淡雪
「あら、それはおかわいそう」
「でも、よかったですわねぇ」
蜘蛛の頭を撫でながら、由希を手で示す。
語り手
「んっ?」
由希はなんとなくカイトの後ろに隠れますよ。
さすがに見上げるほどの蜘蛛は怖い。
淡雪
あ、っと
そうだ、そのアクションの前にひとつ。
あれ、由希ってもののけのこと知らないんだっけ
語り手
知らないよ。
ニハル
知らなかったはず。
カイト
知らないはず
淡雪
そうかー
語り手
誰も説明してくれなかった。
ただ夢の中で楽しかった思い出はある。
淡雪
ふーむ、もののけの存在をカミングアウトする?
それともこれも夢の中の出来事で終わらせる?
なんとなくなんだけど、このまま由希に任せてしまう、というのも、なんか何も知らない由希を利用してしまうようで、なんとなくすっきりできないような気がする淡雪と中の人
そんなことない?
鹿児川の瑞樹
ふーむ
語り手
なんらかの方法で気絶させて、ふしぎ注いで終われば、彼女はまた今日の事も夢だと思ってくれる、かもしれません。
カイト
カイトはあんまりばれたくないなあって思っちゃう…今の犬とカイヌシの関係でいたい…
淡雪
ああ、いや
カイトは伏せてていいと思うw
語り手
カイトがカイトだってばれなければいいんじゃないかな……
ニハル
そこ大事ですもんね…。
カイト
みんなやさしい…
鹿児川の瑞樹
瑞樹としては「あんまりもののけの存在を知っている人間を増やすのもなア」って思ってるけど、「修験者の子孫なら当事者だ、何も知らんままって訳にもいかんか」 とも思ってるから、どっちにも転ぶかな
語り手
ある日由希が気まぐれに「カイトさんーつてうちの犬のカイト?」って訊かなければダイジョウブ……かな? 
淡雪
あれ、でも
由希、ここまで来る間に七不思議は目撃してるよね
語り手
夢の中で見たね。
ここに来るまでに見たのは「花子さん」だけかな。
あとフワフワの変な壁、
淡雪
ああ、じゃぁ
あまりここで長引かせるのもアレなので
アクションするよ
淡雪
「由希さん、由希さんはどうお思い?」
語り手
「えっ?」
「なにが?」
淡雪
「ご覧になられたでしょう?この世界には、ひとの皆さまが普段知らないような、不思議な、もう一つの世界のひとたちが暮らしていることを」
語り手
「これって、やっぱり、ほんとのことなの……?」
「前に犬になっちゃったのも、全部」
淡雪
「ええ、もしかしたら。」
語り手
じゃあ由希はカイトの目を見て問いかけます。
「カイトさんも そうなんだ?」
淡雪
おっと、その問いを本人に直接ぶつけられるとやばそうだw
カイト
カイトは 嘘が つけない! 白々しく目をそらします
語り手
嘘は付けなくとも ほんとうのことを言わない ことはできると思うよ。
ニハル
「はるもだよー」ここで変身を解いて兎に戻ってもいいですか?
語り手
ちなみにこの流れ前回もやった気がするんだぜ! 
淡雪
「ひとと同じように、そのすぐそばで笑い、泣き、暮らしているひとたち」
「ひとと、そのもう一つの世界のひと―――もののけ」
ニハル
コロコロとした白い毛玉が由希ちゃんの足元にあった。
語り手
由希はうさぎさんを抱き上げます。
なでなで。
淡雪
「ひとともののけ、二つの世界のひとたちが、これからも一緒に暮らすということ」
「そのことをどうお思い?」
語り手
「うぅん」
由希はニハルをモフモフしながら考え込みます。
ニハル
毛玉は目を細めて幸せそうにしている。
語り手
「いきなり言われてもわかんないよ。でも」
鹿児川の瑞樹
「でも?」
語り手
「カイトとこうやって話せたらいいなぁって思うことはあるよ」
「あっ、カイトってカイトさんのことじゃなくて、うちにいるわんこのこと」
「大きな蜘蛛はちょっと怖かったけど襲ってくるわけじゃないし。七不思議探しは楽しかったなぁ」
カイト
「きっと、由希の言うことはわかってるんじゃないかな…だって、家族なんでしょ。その、カイトって犬の子と、由希とは」
語り手
「うん、私の『弟』!」
由希は全力でニハルをモフモフしながらカイトに笑顔で答えました。
カイト
あぶない、尻尾あったらふってるとこだった…
「そっか、弟なら、きっと伝わってるよ。由希の言ってることも、カイトが言いたいことも」
鹿児川の瑞樹
そうかそうか、と嬉しそうに笑う。
「皆が皆こんなだったら、糸を切るなんて言い出しやせんかったろうになあ、こいつの主もよ」
淡雪
嬉しそうに話す皆を見ながら、しかし言葉を続ける。
己は文字。
綴る内容に嘘はあろうとも、文字そのものに嘘は存在しない。
全てを伝えるものなれば。
「でも、ひとともののけが近づきすぎてしまうと、ひとももののけも、相手のことを利用することに溺れてしまうのかもしれないとしたら?」
語り手
「うーん、利用する?」
由希がぴんと来ないなと言いたそうに首をかしげます。
淡雪
「もののけの力は、特別でひとが考えるよりも大変に強いもの。ひとの生み出す力は、もののけにとって眩しく魅力的なもの。互いがそれだけを求めてしまったら」
語り手
すると、タクヤが言います。「大丈夫だと思う」
鹿児川の瑞樹
「ほう。その心は?」
語り手
「話せばわかる! んだよね?」
「みんながおれにしてくれたようにさ」
ニハル
「たぶんそう!」タクヤくんの意見に賛成だ!
カイト
「そうそう!まずは話してみないと!」
語り手
「知らないままでいたら、ずっと話し合えないじゃん」
ニハル
「判り合うことが一番大事なんだよ」
淡雪
あの、背中を向けて小さくなっていた少年が、今こうして胸を張ってそう語る。
その姿に、己の胸の内が少し熱くなるのを感じる。
鹿児川の瑞樹
「ま、話してもわからんやつはいるがな。そういうやつァ、ちっとこらしめてやればいいのさ」 に、と笑って悪戯っぽいしぐさ。
語り手
人間の大人がいれば、もうちょっと違う意見も出るであろうが、少年少女なのである。
カイト
ふわふわハッピーに夢がある方がよいですよ!
ニハル
そうそう!
ここはあったかい世界!
語り手
大人だって話せばわかるさ! 
ニハル
瑞樹さんの、ちょっと悪戯な仕草、すごいかわいい
語り手
瑞樹さんがこういう時かっこいい
鹿児川の瑞樹
ある意味実力行使寄りの能力だからね、河童。
(つかまえたり投げ飛ばしたり)
淡雪
SUMO
鹿児川の瑞樹
YES SUMO
ニハル
SUMO
カイト
スーモ…
鹿児川の瑞樹
SUUMO
ニハル
緑色って共通点がある…
淡雪
「……由希さん、いかが?」
語り手
「うん……そうだね」
由希は両手を胸に当て、いつの間にか上気した頬で笑いました。
「すっごくワクワクしてるんだ。もっと知りたいし、もっとお友達になりたい」
「そしたらいつか、カイトと話せるようになるかもしれないよね」
鹿児川の瑞樹
「はは、そりゃどうだろうなァ。話せなくても、十分わかってるんじゃねェのか?」
語り手
「うん、カイトがお散歩に行きたいときはすぐ分かるよ!」
「それから、慰めてくれたり、怒られるときは隣にいてくれたり」
鹿児川の瑞樹
「なら、それで十分さ。話せたら楽しいだろう、ってのは分かるがな」
語り手
「うん、ありがとう」
淡雪
皆のその様子、そして由希の微笑みと言葉に頷く。
「では、由希さん、こちらへ」
語り手
由希はカイトの袖を引っ張ります。
「カイトさん……一緒に来てくれる?」
カイト
「もちろん。由希のことはちゃんと守るよ」
語り手
【♪ボクラノ未来】
語り手
由希はほっとしたように微笑んで、カイトと手をつないで淡雪のほうへ歩み寄ってゆきました。
カイト
しれっと手をつないでいる!!
語り手
といったところで次回へ続く! 
次回こそ最終回! 
タブンネ
鹿児川の瑞樹
続く!
淡雪
いぇーい、今日も余分なイベント増やして時間を潰したったぜぇー!
語り手
いやいや、よかったじゃないですか
鹿児川の瑞樹
長引きそうなところに率先してアクションありがとうございます
あと、ゆうこやの根幹に切り込む感じの展開でSUKI
語り手
いつもみんなシナリオの先読んでるだろうって思う。
鹿児川の瑞樹
先は読んでないけどカッコイイ=アクションするタイミングはうかがってる。
カイト
わかりますwいつキメ顔でセリフを言うか…
淡雪
たとえ時間が押していても、俺は遠慮せずアクション入れていくぜぇーー
語り手
淡雪さんはもういつもの淡雪さんだしこの流れは読んでたから全く問題ない!! むしろありがとう。
ニハル
先は読んでないけど積極的にすっとぼけかましていきたいとは思ってます…何かが違う。
語り手
瑞樹さんは所々に引き締めるようにかっこいいシーン入れてくれる……
鹿児川の瑞樹
ワーイありがとうございます
瑞樹はちょっと引いた立ち位置ですからな。
ただ「おとな0のわりにこいつ大人っぽすぎない?」とは自分でも思っている。
語り手
確かに。おとな0だった。
ニハル
おとな…ぜろ…?
カイト
そういえば!
ニハル
うっそだ~~~
おとな4ぐらいある気がしてた。
語り手
人間離れという意味でのおとなゼロ。
鹿児川の瑞樹
そうなんですよ。漢字わかるのをいいことに文明に切り込みすぎだけど。
淡雪
おとなは現代人らしさも表すから……
けものやらが高ければ、つまりけものの世界でのおとなってことさ
語り手
この
瑞樹さんのおとなっぽさは「へんげ」で表現されているのかもしれない。
カイト
なんだか納得しました
鹿児川の瑞樹
へんげが4なのでまさに人間離れかな、とは思っています。
語り手
さあラストこの余りある力で何をする? 次回最終回! こうご期待。
ニハル
さいしゅう…かい?
語り手
た タブンネ
鹿児川の瑞樹
キャンペーンの!ラスト!
カイト
楽しみ!


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。