語り手
【♪限りなき冒険の新天地へ】
鹿児川の瑞樹
こんばんはー
カイト
こんばんはー
語り手
こんばんはー
淡雪さんもうちょっとだけお待ちくださいませ
淡雪
おんまたせいたしました
語り手
【♪ボクラノ未来】
語り手
ではこよいのゆうやけこやけ始めましょう
前回は、謎の狸娘と出会い、イマイチ要領を得ない彼女の言葉に従って「おおきなはっぱ」を求め
ひとまず淡雪の店へ着いた途端、狸娘……ツヅミが騒ぎ出したのでした
しかし彼女が指さした先に会ったのは
「おおきなはっぱ」という絵本
表紙には巨大な葉っぱの傍に座る狸のイラストが描かれていました。
これで彼女の願いはかなうのでしょうか……? 
コストの支払いなどは前回終わってますよね
鹿児川の瑞樹
のはず
ニハル
えぇ
カイト
です
語り手
あとニハルさんは変身で想い増えちゃってるところがあったので、確認して修正してくださいまし
ニハル
了解です。いま確認中してます。

語り手
【♪グランヴァレンの伝説】
鹿児川の瑞樹
淡雪さん・瑞樹・カイトくんは半変身、ニハルさんは全変身でしたな
淡雪
でっすでっす
語り手
変身しなくて平気だよってあれほど言ったのにっっ! って思う語り手。
淡雪
変身しないと、見た目完全に化け物だし、しゃべれなくなるので……
語り手
喋れないの? 
淡雪
顔の部分にある銅鏡の表面に文字が出るだけになる。
鹿児川の瑞樹
店の外に出てもシーン続くかと思って…
カイト
ドアとか窓とかガラスだと思うと…
語り手
なるほど
なんか語り手の勝手なイメージで
古書店って、本棚で全面覆われてて中良く見えないイメージだったんで
淡雪
ウチは窓あるよー。
昔ながらのうっすい窓ガラスで、たてつけも悪いけど
割れたら危ない、昔のガラス
語り手
あと淡雪は確かにそれじゃあ狸さんとしゃべるの大変そうですね。
鹿児川の瑞樹
瑞樹がホンヤクしないといけなくなる。>淡雪さん
淡雪
んで、お店を開けたところでしたな

語り手
そうですね
ツヅミは涙目で本を指さしています。
淡雪
「どうぞ、お入りになってくださいな」
語り手
その指先は窓ガラスにぷにぷに当たっています。
淡雪
ガタガタとたてつけの悪い戸を苦労して開けて、
皆を中へ促します。
鹿児川の瑞樹
「おう、邪魔するぜ」
ぬぅっと入ります。
ニハル
「お邪魔します」
カイト
「おじゃましまーす!」
語り手
ツヅミも真似をします
「おじゃまー」
淡雪
古い茶けた書物から、最近の雑誌や文庫本に至るまで棚に収められた狭い店内ですが、きちんと掃除は行き届いて、ほこりもはたいてありますよ
鹿児川の瑞樹
「黴臭ぇねぇ……」 ふすふすと鼻を鳴らしている。
淡雪
「それがまた良いのですよ」
「ええと、ツヅミさんが仰っていたご本は……」
呟きつつ、ショーウィンドウへ向かいます。
語り手
ツヅミは淡雪にピューッとついていきます。
カイト
じゃあその後ろをとことこ追いかけます
淡雪
件の本をそっと手に取ると、懐から眼鏡を取り出しかける。
「ええと……おおきなはっぱ……」
表紙と裏表紙を改める。
鹿児川の瑞樹
眼鏡をかける姿を不思議そうに見ている。
語り手
「それに、おおきなはっぱのあるとこ かいてる?」
淡雪
どのような内容だったか、覚えて居ますか?
語り手
化けるのが苦手なちいさな狸が、最初は小さなものから、だんだん大きなはっぱを試して、最終的に怪獣に化けるお話ですね」
眼鏡だ! 
淡雪
悲しいお話?それとも楽しいお話?
キラーン
語り手
幼児向けの荒唐無稽な愉快な絵本って感じ。
何か情報が載っているような類のものではありません。
淡雪
「~~~という、ツヅミさんのようなちいさなかわいいタヌキさんが、頑張るお話なんですよ」
ページをぺらぺらと繰りながら、内容を思い出し微笑みながら説明する。
ニハル
「かわいい。読みたい」
カイト
「へえ~。でも絵本、なんだよね?ホントにあった話なのかな?」
語り手
「うんうん」
ほっぺを紅潮させ、一生懸命本をのぞき込みます。
鹿児川の瑞樹
「人間はよぅ、よくその丸いやつをかけてるが、それをかけると何か見えるもんなのかい」 淡雪が眼鏡をかけてる様子を見て。
淡雪
「何かが見えるというよりは、そうですね……」
「その、わたくしは少し近い細かいものを見るのが苦手なものでして……これをかけると、それが見やすくなるのですよ」
鹿児川の瑞樹
「ほう。後でかけてみていいかい、そりゃ探し物が捗りそうだ」
淡雪
「結構ですよ。あとでお貸しいたしますね」
鹿児川の瑞樹
「おお、ありがとよ」
語り手
老眼……? 
超遠視? 
カイト
付喪神も目が悪くなるんですね…
淡雪
文字のつぐもも、だからかもしれない。
鹿児川の瑞樹
むしろ近眼かと思ったけど逆なのね
なるほど……
淡雪
どっちかというと老眼……
淡雪
「はっぱの場所……はっぱの場所……」
ぺらぺらと内容を改めますが、そういったことは書いてありますか?
それともただ適当な『おやまのはっぱ』とかそういう程度かな?
語り手
そうそう
いきなり目の前にある感じの適当描写です。
淡雪
「ううん……残念ですが、詳しい内容までは書いてはいないようです」
ニハル
「ざーんねん」
語り手
「すごーいね! こォんな大きいのに化けてるの!」
目をキラッキラさせてしきりにニハルに同意を求めるツヅミ。
淡雪
巻末の、作者さんのところとかに、原作、とか原案、みたいなのとか書いていないかな
語り手
とくにないみたいだね。
淡雪
「そうなんですよ。最後は、おっきな怪獣になってしまうんです」
最後のページをツヅミに見えるように開いてやる。
鹿児川の瑞樹
「ううん、そうかい。ああそうだ、この葉っぱの名前がわかりゃあ、どこに生えてるかもわかんじゃねぁのかい?」
「人間はものに名前をつけんだろ。それで名前で探すんだ」
淡雪
「そうですね……」
語り手
「いいなぁ、アタシもこんなおっきい葉っぱがあれば、おつきなおっきなものにだってなれるのに」
「おっきなおっきな白いやつになれるのに」
淡雪
「大きな白い……」
タヌキしっぽの生えた豆腐を思い浮かべて、くすりと笑う。
鹿児川の瑞樹
豆腐!w
語り手
ヒドイヤ
でも夢進呈
ニハル
杏仁豆腐食べたくなった…。
鹿児川の瑞樹
「白い奴?」
「そういや、何になりたいんだい?」
カイト
「おっきなものになったら、お友だちを助けられるの?」
語り手
「……」
瑞樹の問いを聞くなり、表情がこわばってしまいます。
そしてカイトには唇を引き結んだままコクリと頷きます。
鹿児川の瑞樹
「……話せねぇのかい? それとも、話したくねぇのか?」
ツヅミの背丈まで屈みこんで、目線を合わせます。
ニハル
「……苦しいなら言わなくてもいいんだよ?」
語り手
唇を引き結んだまま、じわりと目に涙を浮かべます。
鹿児川の瑞樹
「まぁだが、言ってくれりゃあ、他の誰かに頼むって手も使えらぁな」
語り手
「だって……」
鹿児川の瑞樹
「だって?」
ニハル
心配そうに背中をぽんぽんする
淡雪
本を閉じ、ツヅミの言葉を待つ。
語り手
ツヅミはスンと鼻をすすって「おこられる」
ニハル
「おこられる?」
淡雪
「おこられる……どなたにでしょう」
カイト
「だれに?」
鹿児川の瑞樹
「……詳しいわけを教えてくれるかい?」
語り手
ギュッと目を閉じてイヤイヤします。
「はっぱのとこだけ教えて」
頑なにそう言います。
語り手
さあ、心を開かせる技能持ちの方出番です! 
淡雪
キャラシーが開かない……
ニハル
兎は特にそれっぽいの無いなぁ。
淡雪
開いた、けれどお役に立てそうにない
カイト
うーん、〈だいじょうぶ〉とかですか…?でもこれ半変身だと人型で顔舐めるのかしら
淡雪
そうなるねw
カイト
あ、顔舐めるのは例なのかなw なでなでとかで代用したい…
語り手
すりすりとかナデナデでいいのではw
カイト
よっしじゃあそれでなんとか!したい!行きます!
淡雪
やんややんや
語り手
あ、能力の使用法はですね
カイト
アッはい
語り手
単純に宣言して「ふしぎ」をへらします。おしまい。
カイト
「大丈夫だよ、おれたちはツヅミちゃんのこと怒らないし、助けたいんだよ。だから、もう少しだけいろいろ教えてくれないかな?」と、頭を撫でながら
三科カイト のふしぎを-6(ふしぎ:17->11)
「だいじょうぶ」をふしぎ6で使います~
淡雪
「あらあら」
カイト
なんだかいたたまれなくなってぎゅっと
語り手
「でも、だって、だって、アタシ」
ニハル
「大丈夫?」
淡雪
慌てて懐からハンカチを取り出して涙を拭ってやる。
語り手
「急がないと」
「急いで化けないと」
「でもあんなおっきいのに化けられないよぅ」
カイト
「大丈夫、大丈夫だよ。みんなで手伝ったら、きっとすぐなんとかなるからさ」
語り手
「タクヤが困っちゃうのに」
淡雪
「タクヤさん」
ニハル
「タクヤ?」
淡雪
ご存知ですか?
と瑞樹に。
鹿児川の瑞樹
知ってる?>語りて
語り手
そうだなー
瑞樹は山の事どれくらい知ってるのかな
川近辺から出歩いたり、他のもののけたちと親しく話したりする方かな? 
鹿児川の瑞樹
よく出歩いたり話したりしますね。人間にはあまり近寄らないけど、もののけの間では親しくしています。
よく狸と相撲とったり狐と言いあったり蛇と酒飲んで潰されたりしているイメージ。
語り手
なるほど
では、もののけたちの噂で知っているでしょう。
最近森に入って何やらゴソゴソやってる珍しい人間の名前が「たくや」だった気がするね! 
狐が「俺アイツと話しちゃったもんね!」と自慢していたのを覚えている。
鹿児川の瑞樹
「タクヤ?……ん、ちょっと待てよ、聞いたことがあるぜ」
ニハル
「知ってるの?瑞樹さん」
鹿児川の瑞樹
「最近、森に入って何かしてる人間だな? 狐のやつがそいつと話したって言ってたぜ」
淡雪
「あらあら、さすが瑞樹さん。よくご存知ですのね」
カイト
「人間なんだ!」
語り手
それを聞いたツヅミは真っ青になって瑞樹からずざざざざと離れます。
「さ、さ、さ」
ニハル
「どうしたの?」
淡雪
「あら、あら?」
語り手
「サヨナラッ」
あたふたと逃げ出そうとしますよ。
語り手
【♪たすけてアルウェン】
鹿児川の瑞樹
「まぁ、山ん中じゃそこそこ顔は広いからな。……おい、そいつに何かするつもりはねぇから、逃げんなって」
ちょいんと捕まえられる?
ニハル
「逃げないで」
淡雪
「よほど知ってほしくないことがおありのようですね」
カイト
「大丈夫だよ!瑞樹さん怒んないから!……たぶん」
語り手
よし、捕まえる人どうやって捕まえるか宣言だッ
淡雪
あらあら、と困ってるようなそうでもない様子でいるだけなので、見てるだけ。
鹿児川の瑞樹
書店の中ですよな? 入口に先回りします。
それで捕まらなければ、〈つかまえる〉を使います。
ニハル
ダッシュで捕まえます。
語り手
わき目もふらずたったか逃げますよ
淡雪
「ああ、ご本を蹴っ飛ばさないでくださいましね」
カイト
直接ツヅミを狙います
語り手
じゃあ、普通に捕まえる人は〈けもの〉で4
判定を行う人は、〈けもの〉に目標値に足るだけの想いを追加することで成功させることができます。
〈けもの〉2の人は想い2を出せば成功できるわけです。
ニハル
誰か任せた(熱い掌返し)
語り手
うさぎさぁぁん! 
ニハル
うさぎさんけもの忘れてるから……。
語り手
折角だから失敗描写しとけば? >ニハル
ニハル
一生懸命捕まえようとするが、野性を忘れてるせいでうまく捕まえられない。
「ぐぬぬ…」
鹿児川の瑞樹
じゃあ「つかまえる」を使用します。瑞樹の手がニューンと伸びて、ちょいっと捕獲。
鹿児川の瑞樹
鹿児川の瑞樹 のふしぎを-4(ふしぎ:12->8)
カイト
ここで退くのはカイトじゃない!と行きたかったですが瑞樹さんが捕まえたので急ブレーキします
語り手
「いやぁぁぁぬるぬるー!」
ジタバタしています。
鹿児川の瑞樹
「だぁから、落ち着けって。取って食やしねえよ」 ニュッとツヅミの顔を覗き込む。
語り手
つかまえる の効果でツヅミは「びっくり」して死んだふりします。
ぱたり。
淡雪
タヌキだからな
「あらあら、相変わらずお見事な業でございますね」
鹿児川の瑞樹
「……うん、一応捕まったな」 あっしもた。ちょっと気まずげなのである。
語り手
【♪Ex Industry – 癒しのとき】
ニハル
「びっくりしちゃったね…」
カイト
「……大丈夫、ツヅミちゃん?」
淡雪
「大丈夫ですよ」
にこにことしならが、ツヅミの下へ近づく。
「タヌキさんは、びっくりすると死んだふりをしてしまうのです」
袖に流れる動物図鑑の文字を横目で見ながら。
鹿児川の瑞樹
「悪ぃ、驚かせたな。そういうつもりじゃなかったんだが」 ツヅミをそこらへんに寝かせて、気まずそうに頭をかく。
語り手
白目むいてたツヅミは「心臓とまった」と言いつつムクリと起きました。
淡雪
あらあら、それは大変。とにこにこしながら、お茶を差し出します。
ポットから淹れたやつね。
語り手
「びっくりしたよぉ」
鹿児川の瑞樹
びっくりさせてしまったので、一歩下がっておきます。
語り手
「すごいね、あんなに遠くにいたのに」
しげしげと瑞樹を眺めます。
鹿児川の瑞樹
「まぁ、河童だからな。驚かして悪い」
淡雪
ついでに茶菓子代わりに買っておいた駄菓子をあけて、小皿で出してやる。
語り手
びっくりしたせいで変に冷静になったのか、淡雪のお茶をお礼を言いながら受け取ってズズーっと飲みます。
で、ニハルとカイトに「こっちこそ、驚かせちゃってごめんねぇ」
カイト
「あのね、ツヅミちゃん。怒らないし本当に手伝いたいんだ。だから、もう少しいろいろ教えてくれないかな」
語り手
「うぅん……」
ツヅミは眉根を寄せます。
「話したら、はっぱみつけるの、てつだってくれる?」
カイト
「もちろん!」
淡雪
「瑞樹さんみたいに、皆さん色々な得意なことがありますのよ?だからきっと、お力になってくださいます」
頷き。
ニハル
「もちろんだよ!」
鹿児川の瑞樹
「おうよ」
うん、と頷く。
語り手
「ええとね……アタシねタクヤがなにやってるのか知りたくて」
ニハル
「うん」
語り手
「ずっと近くで見てたんだけど」
「少し前からヒトになって見ててね、タクヤと色々話すようになったの」
「おそら飛びたいんだって言ってた」
ニハル
「空?」
鹿児川の瑞樹
「空を? 鳥でもねぇのにか?」
語り手
「へんだよね? 人間なのに。はねないのにね?」
「でもなんかおおきい白いのがまいにち大きくなっていって」
「それができたら、おそら飛べるんだって」
カイト
「毎日大きくなる大きい白いの……?」
ニハル
「うーん?」
淡雪
「ううん……」
悩みながら、着物の表面を文字が滑る。
イカロスのお話などなど
鹿児川の瑞樹
「大きくて、白いの……?」
語り手
「乗せてあげるっていってた」
カイト
「飛行機……は、白いけど大きくならないもんねえ」
鹿児川の瑞樹
「ひこうき? なんだそりゃ?」
淡雪
「飛行機は、空を飛ぶ乗り物ですのよ」
ニハル
「そうそう、凄いよね」
語り手
「ヒコーキ……?」
カイト
「人間がたくさん空を飛ぶためのでっかいやつだよ。おれもテレビでしか見たことないけど」
鹿児川の瑞樹
「ああ、たまに飛んでる鳥か。人間を乗せて飛ぶ鳥がいるのかい」
ニハル
「居るんだよ。ふしぎだよね」
淡雪
立ち上がり、近くの本棚からのりもの図鑑を取ってきて、皆に見せてやる。
「鳥、ではなく機械ですわ」
鹿児川の瑞樹
「きかい?」
ニハル
「きかいなの!?」
淡雪
「ええと、くるまみたいなものですわ」
「大きなものですと、400人もひとを乗せて飛ぶことができるのだそうです」
語り手
のりもの図鑑をのぞき込んで「ふわーすごいねぇー」と目を丸くするツヅミ。
「ちょっとにてるかも」
「でもこんなにおっきくないよ」
鹿児川の瑞樹
「400人! 背中が人だらけじゃねぇか!」
「まぁともかく、じゃあその大きい白いのも、こいつの仲間か」
淡雪
「背中ではなく、お腹のなかにひとがお座りになれる椅子などがついているのです」
内部の写真のページを開いて見せる。
鹿児川の瑞樹
「なんだこりゃ。変な奴だなぁ…… 鳥にもうわばみがいるとは知らなかったぜ」
如何せん おとな が 0なのである。
淡雪
「ええとですね、ううん……」
瑞樹にどう説明したものか、頭をひねって呻る。
語り手
「椅子ないよ」
ツヅミは首をひねる。
淡雪
「ううん……グライダーのようなものでしょうか……?」
ページをぺらぺらとめくり、小型飛行機やグライダーのページを開いてみる。
語り手
あ、それならグライダーのページでピョンと跳ねる。
「それにすっごい似てる!」
淡雪
「あら」
「こちら?」
グライダーの写真を指差す。
語り手
「ええとね? こんてすと? がもうすぐで」
「いそがなきゃいけないの」
淡雪
「ああ!」
ぱん、と白手袋の手を打つ。
ニハル
鳥人間コンテストかな?
鹿児川の瑞樹
その大きくて白いの、中に自転車ついてたりしないだろうな。
同じことを。
語り手
ニハルやカイトなら聞いたことあるかもしれませんね
カイト
「もしかして、鳥人間?毎年テレビでやってるやつだけど……」
ニハル
「あっ、まさか」
「それそれ」
語り手
『トリニンゲンコンテスト』
淡雪
「鳥人間コンテスト!でございますね」
語り手
「うんうん」
鹿児川の瑞樹
一人よくわからん顔をしている。
「じゃあ、タクヤだったか? そいつはその鳥を飼いならす練習をしてたのかい。森で」
人間が動物を飼いならすことは知っているから、鳥の変化を飼いならす練習をしているのだと理解。
淡雪
「違いますよ、瑞樹さん。タクヤさんはグライダーをお造りになろうとしていらっしゃるのだそうです」
ニハル
人間なりの空を飛ぶチャレンジだよと瑞樹さんには言っとこ。
鹿児川の瑞樹
「ううん、よくわからんな。まあ置いておいてだ」
鹿児川の瑞樹
ほんとに鳥人間だ!!
ここはSHIGAだったのか。
淡雪
全国から集まるからw
ニハル
私もここは滋賀県かな?って思いました。
語り手
瑞樹さんにツッコミを入れたいがツヅミはツッコミが入れられない!!
ニハル
しかしタクヤくん何歳なんだ…(小学生ぐらいかと思ってた顔)
カイト
私も小学生くらいかと…・・大学生か社会人か……
淡雪
「それは素敵なことでございますねぇ」
のんきににこにこしている。
語り手
「でも」
ツヅミはションボリと口ごもります。
鹿児川の瑞樹
「でも、どうした?」
語り手
「……えと」
ニハル
「?」
語り手
「タクヤが帰ったあとに、風が吹いておおってるやつがめくれちゃって」
「直そうとおもってのぼったら」
「すべって」
ニハル
「あっ」
カイト
「……もしかして、壊しちゃった?」
ニハル
「………」
語り手
ツヅミは、喉を詰まらせたような声を出します。
淡雪
「あらまぁ。それは大変でございますね……お怪我などされませんでした?」
ニハル
ツヅミちゃんの頭よしよししよう。
なでこなでこ
語り手
ニハルのあったかい手になでなでされてえぐえぐとしゃくりあげます。
カイトの問いに対する雄弁な答えですね
鹿児川の瑞樹
「あぁ…… それでか。化けて代わりになろうとしたんだな?」
語り手
「だからっ、おっきなやつのかわりにならなきゃなのに」
「アタシおっきいのに化けられないから」
ニハル
「なるほど…」
語り手
「そうだ、さいしょはね」
「タクヤを探してたんだ……」
カイト
「どのくらい壊しちゃったの?みんなで手伝えば直せないかな?」
語り手
「ううん」
哀しい顔で首を振ります。「わかんないの」
ニハル
「わかんない?」
語り手
「白いやつのことなんかわかんないし、タクヤに言ったらがっかりするし」
語り手
わかんないものに化けようなんて無茶だよなあ(By.語り手)
ニハル
せやな…
淡雪
絶対へんなものがヘンなとこについてたりするぞ
鹿児川の瑞樹
だよなあ。
カイト
化けた上に人を乗せて漕がれて池を横断……
語り手
無理無理である。
淡雪
※語り手、そのコンテストまであとどのくらい時間があるのか、淡雪は文字情報で知っていないかな
語り手
まあ、テレビ見てるニハルやカイトなら知ってるだろうし、淡雪も雑誌とか見ていれば知っているかもしれないね? 
淡雪
どのくらいだろう
語り手
時間は二週間後。
淡雪
ふむふむ
了解
ニハル
いけるやん(?)
語り手
移動の時間なんか考えるともう少し短いだろうけどね。
淡雪
では、皆がツヅミと話している間に、
番台のところ行って、お電話しよう。
チラシなんかも書きとめているだろうから、大会事務局にでも。
語り手
電話は一応使用判定宜しくね
って言っても大人4だかあるんだっけ
淡雪
はーい
おとなでいくつ?
3
語り手が判定値確認中
語り手
常に判定が必要 としか書いてないぞ
3ありゃ電話くらいはいけるでしょ……
淡雪
ではノー消費でもしもししよう
語り手
PCとかは難しそうだが
たぶんスマホならもう少し難しいやつw
淡雪
※事前RPでPC使ってる、とか言ってたけど、たぶんニガテはニガテだ
両手の人差し指でぽちぽちしたり、マウスを机の上の端っこまで行って、そこからどうしたらいいかわからなくなって困るやつ
鹿児川の瑞樹
かわいい。>ニガテ
カイト
苦手でもきっと文を読むために使ってるというのがもうかわいらしい
淡雪
たぶんそこらへんにおいてある雑誌でもって机の面を追加して、そこまでマウスを滑らせていってどうにかしている。
カイト
ち、力技!
ニハル
ツヨイ!
語り手
事務局に何を訊く? 
淡雪
飛行機の納さめる期日と、それに対してトラブルなどの事情によっての猶予が与えられたりするのかどうか。
語り手
そうだねぇ
ぶっちゃけ語り手はリアル事情は知らないのでテキトーだよ! と予防線を張りつつ
2日前までに届いていればOK。
遅刻は厳禁でございます。
淡雪
「……はい、はい……2日前。左様でございますか。…はい。承知をいたしました。……ええ、大変お世話様でございました……失礼をいたします」
暫くぺこぺこと誰もいない方へ頭を下げてから、受話器を置く。
ちん、と黒電話のベルが鳴る。
カイト
電話しながら頭を下げる!高度な人間文化だ!
語り手
ああ、今回の受付は終了していますよ、と釘は刺されるよ。
淡雪
うん?
エントリー自体はしているんだよね?
語り手
してるんだろうね
淡雪
ああびっくりした。
そこからかと思ったw
語り手
ツヅミにそんなことわかんないけど
淡雪
そりゃそうか
カイト
淡雪さんがこれからエントリーすると思われたのでは
鹿児川の瑞樹
しらない女性が声をかけてきたから、新規エントリーは終わってるで? って返されたんでは
淡雪
ああ、そういうことか、そうだよねw
語り手
さいですw
淡雪
では、それに対しては
「あら、残念。うふふ」
とだけ。
鹿児川の瑞樹
妖しげだ!
語り手
「来年も行いますので是非」と返された。
淡雪
「はい、その際はぜひに。それでは失礼をいたしますね」
では、電話を終えた淡雪が皆のもとに帰って来る。
畳の上を白足袋が摺るさらさらという音と共に。
ニハル
きゃわわ>表の淡雪さん
語り手
あくまで「トリニンゲンコンテスト」であり「鳥人間コンテスト」ではありません。
淡雪
「大丈夫。まだ今しばらくはお時間があるとのことでした」
鹿児川の瑞樹
「おお、そうか。そりゃあ何よりだ」
ニハル
「よかった」
淡雪
にこにことツヅミの隣に座り、頭を撫でてやる。
語り手
「タクヤは時間ナイナイ言ってたよぉ」
語り手
【♪通い合う心と心】
淡雪
「ええ、きっと大変なお仕事なのだとは思いますわ」
「でも、ゼロやマイナスではございませんもの。まだ、なんしかできることは、きっとございますわ」
カイト
「じゃあツヅミちゃんが大きい白いのになるんじゃなくて、直すのを手伝った方がいいのかな?」
鹿児川の瑞樹
「まぁ、一人でその鳥を作る? んだろ。そりゃ大変に違いない」
「一人ならな」
淡雪
「ええ、左様でございますとも」
瑞樹の言葉ににっこりと頷く。
ニハル
「みんなで作れば怖くない」
鹿児川の瑞樹
まあヒコーキってなんだ? 枠が何を手伝えるかは問題だけど、そこはそれ。
淡雪
「それはちょっとその……出来上がるものが怖いものになってしまいそうではございますけれど」
「少なくとも、タクヤさんのお手伝いくらいはできるのではないのでしょうか」
ニハル
「こわくない」言い聞かせるように。
語り手
「えっ? えっ?」
ツヅミはキョロキョロ皆を見回します。
カイト
「そしたら、タクヤくんに会った方がよさそうだね?」
ニハル
「そうだね」
淡雪
「はい」
カイトに頷く。
語り手
「助けてくれるの?」
カイト
「ずっと助けるって言ってるよ?」
ニハル
「当たり前だよ」
淡雪
「何よりも」
ツヅミの肩をぽん、と叩く。
「まずは、タクヤさんにお会いして、ごめんなさい、をしなければいけませんわよね?」
優しく笑う。
「大丈夫。わたくしたちもおそばに居りますわ」
語り手
「う」
ツヅミは泣きそうな顔をします。
鹿児川の瑞樹
「そら、泣くのは終わってからだろ。とっとと行こうぜ」
ニハル
「なかないでー」
淡雪
「あらあら」
語り手
「いっしょに来てくれる?」
ニハル
その言葉に頷く。
鹿児川の瑞樹
「おうよ」
淡雪
「ええ、それはもちろん」
カイト
「もちろん!」
ニハル
「一緒に行くよ。ほっておけないもん」
語り手
皆の力強い答えに、ツヅミはもう一度泣きそうな顔をしてからゴシゴシと手で顔をこすりました。
「ありがとう!」
ニハル
「どういたしまして!」
語り手
「不思議だねぇ、タクヤをたすけなきゃって思ってたのに、アタシが助けられるなんてぇ」
淡雪
「うふふ。本当に不思議ですわねぇ、ご縁というものは」
カイト
「ツヅミちゃんもタクヤくんも、困ってたら助けるよ!」
鹿児川の瑞樹
「助けて助けられて、それがシガラミってもんだろ。ややこしいが、悪かねぇ」 からからと笑う。
淡雪
「さぁさぁ。そうしましたら、さっそくツヅミさんの身支度をしてさしあげなければなりませんわね」
白手袋の手を打つ。
「殿方にお会いするのですもの。とびきり綺麗なお衣装を用立ててさしあげますわ」
淡雪
「あと、御髪も。とても良い香りの椿油がございますのよ。……殿方はそちらでお待ちくださいましね」
鹿児川の瑞樹
「あ、ついでに俺の頭のあれ、なんだ、隠せる帽子ねぇか?」 あれ=ハg
淡雪
「左様でございますね……ハンチング、などでよろしければ……」
鹿児川の瑞樹
「おう、よくわからんがそれでいい。助かるぜ」
淡雪
というわけで、奥の間でお稚児さんみたいな衣装と足袋を着せてさしあげよう。
髪は梳かして、椿油で整えて。
和服なら袖に余裕あるから、腕も隠れるでしょう。

語り手
【♪グランヴァレンの伝説】
カイト
しかしたまに会ってた女の子がキメキメの和装になってたらびっくりしないかしら、タクヤくんは
淡雪
それもまたロマン……
ツヅミちゃんは磨けば光ると見たね
そして始まるロマンス……みたいなトキメキを勝手に想像しているかもしれない>淡雪
語り手
今回の話すっごく短いから
そのつもりでオナシャス
そのかわり三話くらいやる予定
鹿児川の瑞樹
了解でヤンス
ニハル
はーい
語り手
q@to
bk
鹿児川の瑞樹
だから
語り手
くっ
解読されとる
だからこの話ですべての問題が解決するわけではないんじゃよ~
鹿児川の瑞樹
なるほどキャンペーンなのですな
相互に関係のないオムニバスかと思った
語り手
すべてが関係あるかどうかはわからないぞ! 
何故なら語り手がやりたい事件がすべてこじつけられるかまだわかんないからなのだ! 
鹿児川の瑞樹
なるほど!
カイト
楽しみです!

語り手
皆さま、つながり強化される方はどうぞ
鹿児川の瑞樹
PC三人へのつながりをそれぞれ1 → 2にあげよう。
15点消費します。
あ、ちゃう、淡雪さんへは既に2だ。ニハルさん、カイトさん、ツヅミちゃんへのつながりをそれぞれ2にあげます。
淡雪
こちらは皆さんのやつを全部1ずつ上げるよ(ツヅミ含む
鹿児川の瑞樹
これで夢23 → 8。
淡雪
つながり強化 淡雪 の夢を-20(夢:27->7)
カイト
私も1だったみなさんへをみんな2に上げますー
ニハル
瑞樹さんとカイトくんへの感情を2に上げる。なかよしがあるから夢8消費します。
語り手
ツヅミは今回は上げられないな
淡雪
ニハルちゃんだけ、3にアップ。
他のみんなは2
おっと、そうかニハルちゃんは1少ないんだった
夢1返していただこう
鹿児川の瑞樹
あ、そうか。
こちらも1返してもらおう。
語り手
もう画面に大書きいたほうがいいのかw
鹿児川の瑞樹
夢9。
ニハル
うさぎさんはかわいいからね…。
鹿児川の瑞樹
わすれちゃいがちなんですよねw
カイト
なるほど、そうなると私は14消費ですよね
つながり強化 三科カイト の夢を-14(夢:20->6)
ニハル
 新条 ニハル の夢を-8した
夢が9になりました。
語り手
そろそろいい時間だからエンディング流しておこう
語り手
【♪明日への風】
鹿児川の瑞樹
お、いいエンディングテーマ
淡雪
ニハルちゃん、淡雪に対していくつになりまった?
ニハル
あっ、ちょっとまってください。
じゃあさらに夢を4消費して淡雪さんのを3に上げときますね。
淡雪
ありがとざんす!
語り手
結構メキメキ上がるね~
鹿児川の瑞樹
夢をジャンジャンバリバリ配布してますからな
ニハル
 淡雪 の夢を-4した
夢が5に!
淡雪
だからなんで淡雪の下げるんだw
語り手
ニハルさんもちつけ! 
鹿児川の瑞樹
もっちもっち
ニハル
あっ、ごめんなさい
一列間違えてしまう…。
 新条 ニハル の夢を-4した
語り手
「この人に対して」を固定したボタンも作れるといいんだけどね
淡雪
そうするとボタン増えすぎ問題
語り手
いやいや、HPMPいじる時とかヒトのパラいじることまずないじゃないか! 
淡雪
ああ、たしかに
夢減らすのだけは固定でいいな
ニハル
うん…
語り手
【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
語り手
処理終わったら本日はおしまいです
鹿児川の瑞樹
こちらはオッケー
ニハル
おkです
淡雪
OK
カイト
大丈夫です~
語り手
ではまた次回お会いいたしましょう
鹿児川の瑞樹
ありがとうございました!
カイト
おつかれさまでしたー!
語り手
みんなが「葉っぱにこだわらない」方向に動いてくれてほっとしている語り手でした! 

淡雪
あとはツヅミちゃんのお着替えだけだし、奥の間に引っ込む前に瑞樹にハンチングと眼鏡を渡しておこうw
「眼鏡、おかけになります?」
にこにこと。
鹿児川の瑞樹
「おう」 それは掛けてみて、「うわ」 ってスッテンと転んでそのへんにあたまぶつけるよ。
「なんじゃこりゃ、頭がくらくらするぞ」
語り手
度入りなの……? 
淡雪
そりゃ、老眼鏡だし。
語り手
自分の奴か
鹿児川の瑞樹
淡雪さんのかしてくれたのかなって。
淡雪
もちろん、そうだよw
ニハル
ハートフル…
カイト
どれくらい度強いんです……?
淡雪
「あらあら、お皿を打たないようにお気をつけくださいましね」
鹿児川の瑞樹
「こんなもん掛けてよく物が見えるなぁ」
語り手
「割れちゃう?」
鹿児川の瑞樹
「おいおい、皿が割れたら死んじまう」頭をかばうしぐさ。
淡雪
+3とか行ってそうw>強度
いわゆる中度、てところかな
カイト
そこそこ悪そうですね、目
淡雪
近くてこまかいのは、裸眼だときっとこんな顔しながら ↑ 字を見てるw
語り手
きげんわるいの? 
さっききもののすそ踏んだから怒ってる……? 
淡雪
「え、いえ?何故そう思いに?」
きょとんと
鹿児川の瑞樹
「眉間に皺が寄ってるぜ」 眼鏡返しつつ。
淡雪
あらあら、と眼鏡を受け取りつつ
「ごめんなさいましね。わたくし近くて細かいものを見るのが苦手なもので……」
語り手
なんか淡雪さんがちいさなおばあちゃんに見えてきたわたしは
ニハル
wakaru

語り手
【♪限りなき冒険の新天地へ】
カイト
こんばんはー 先週は申し訳なかったです…
ニハル
お疲れ様です…体調大事。
鹿児川の瑞樹
いえいえ、体調は最重要事項
語り手
いえいえ
休むべき時には休んで、リアル大事に元気にTRPG! 
それが私のモットーでございます
淡雪
健全なゆうこやは健全な体調に宿る
カイト
異動前に体調を崩すダメ社会人だったようです
語り手
春だから~
pyd(4f
鹿児川の瑞樹
せんしゅう?
語り手
ホンヤクされとる……
ニハル
暗号みたいだ…
語り手
先週は私もやろうかやるまいか迷う体調だったのでお気になさらずー
ニハル
環境変わると体調崩すのよくある…。
鹿児川の瑞樹
私も実は今週はじめ体調崩してた
4月だってのにむちゃくちゃ寒いしなあ
語り手
まったく。
ニハル
かくいう私も先週胃もたれで体調くずしたんで心底なくて良かったです。
夕飯の天麩羅が胃にダイレクトアタックして……
カイト
おおうみなさん体調が…ほんと4月ぽくない気候ですよね
鹿児川の瑞樹
なんですよね、桜の季節とは思えない寒さ

語り手
【♪ボクラノ未来】
語り手
ツヅミの探す大きなはっぱ。
それは彼女が壊してしまったというグライダー? のかわりになるものだった。
本当にツヅミがしなければならないこと。
それはグライダー? のかわりになることではなくて、その持ち主である「タクヤ」に謝ること。
そう考えた四人は、ツヅミを人間の姿にしてタクヤに会いに行くことに決めたのでした。
前回はちょうど、幕間に入ったところで終わりましたね。
ツヅミは淡雪の手によって、タヌキさんの手や尻尾がうまい具合に隠れたお嬢さんに変身したのです。
語り手
【♪桜吹雪】
淡雪
「皆さま、お待たせをいたしました」
語り手
というわけでツヅミは鏡を何度ものぞき込んで少女漫画ばりの「これが私?」してるのでした。
語り手
わぁい
鹿児川の瑞樹
圧倒的かわいさ
ニハル
わかる
鹿児川の瑞樹
「おう、終わったかい」 いつもの恰好にハンチング帽のっけて、ひょいと出てくる。
語り手
「すっごいねぇ、ニンゲンみたいだよぉ」
淡雪
鏡覗き込んでるツヅミの後ろ髪を和櫛で梳いてやりながら、微笑む。
ニハル
「すっごーい
ニハル
カイト
「それならタヌキってわかんないね!」
語り手
「淡雪って人を化けさせられるの? 実はすごうでタヌキ?」
鹿児川の瑞樹
「おお、別嬪さんじゃねえか」
淡雪
「うふふ、女の子は力を使わずとも、お化粧できれいになれますのよ?」
「あと、お気持ち、でしょうか」
語り手
鏡に向かって澄ましてみたり変顔をしてみたりしながら、とても嬉しそうに尻尾がユラユラしています。
語り手
「タクヤ、喜ぶかな?」
淡雪
「ええ、それはもう。きっと」
カイト
「喜ぶよ!すっごくかわいいからね!」
ニハル
「うん、喜ぶ!」
淡雪
どうしても目立つしっぽ、その着物からはみ出ている部分に、自分の髪にしているものと同じ組紐を結わえてやる。
鹿児川の瑞樹
「おうおう、そりゃもちろん。びっくりするぜ」
淡雪
「これで、ご自慢のしっぽも、素敵なお飾りですわ」
語り手
「あっでも、謝りに行くんだよね。忘れないようにしなきゃあ」
鹿児川の瑞樹
「おう、そうだぜ。それを忘れちゃ大変だ」
語り手
「ありがとう!」
組紐をのぞき込もうとして、ひっくり返ってしまいそうな勢いで体をひねっています。
淡雪
そっと手鏡で映して見せてやる。
カイト
「ちゃんとしっかり謝って、タクヤくんのことを手伝おう!」
語り手
「うんうん! 助けるんだ!」
鹿児川の瑞樹
「ああ、おいおい。ひっくり返るぜ」 
語り手
ひっくり返りそうになったところで淡雪の鏡に気づいてのぞき込む。
けど真正面から覗こうとするのでやっぱりうまく見えない……
「後で見せてね」
淡雪
「ええ、かしこまりました」

カイト
よく考えたらカイトは嘘のつけない犬なのでうっかりツヅミをタヌキとバラしかねない気が
語り手
ソッカー
それは……楽しみですね? 
鹿児川の瑞樹
我々がフォローせねば
カイト
おおっとフラグが
淡雪
愛があれば……
語り手
ウフフ

淡雪
「それで、そのタクヤさんなのですが」
語り手
「うん」
淡雪
「ツヅミさんは、タクヤさんがどちらにおいでか、ご存じ?」
語り手
「ここで?」と首をかしげます。
おそらく『この町で?』と言いたいのでしょう。
淡雪
「ええ、きっと町にお住まいだとは思うのですが……」
語り手
「うーん。探してたの」
淡雪
「やはり、ご存じではありませんよね」
鹿児川の瑞樹
「そのなんだ、グライダー? のところで張ってりゃ来たりしねえか?」
淡雪
「そういたしますと、やはりお山のグライダーのところへまず窺うべきでしょうか」
カイト
「一人で直してるかもしれないもんね」
ニハル
「そうだね」
語り手
「そっか。そうだね」
カイトの言葉に真剣な顔をするツヅミ。
「早くいかなきゃ」
「うん、案内するね」
淡雪
「よろしくお願いいたしますね」
カイト
「がんばろー!」
ニハル
「いこいこ」
鹿児川の瑞樹
「おう!」
語り手
では四人は、ツヅミ先頭に山へ向かおうとした……のですが。
ニハル
ですが
語り手
「えっと……お山の御堂、どこだっけ」
山では迷わなくとも町では迷子になるタヌキでした。
淡雪
「お堂?」
ニハル
「……瑞樹さん、しらない?」
語り手
瑞樹は知ってます。
鹿児川の瑞樹
「お山の御堂? っつうと……」 記憶を探ります。
語り手
あなたの土地である川のほとりに、小さな古い道祖神があって、その近くにお堂が立っています。
山道のちょうど入口になりますね。
そこそこ上流の方です。
鹿児川の瑞樹
「そういや、川の上のほうに、小さな神さんがいたな」
ニハル
「案内してもらってもいい?」
鹿児川の瑞樹
「おう。川辺なら俺のなわばりだ」
ニハル
「ありがと」


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。