語り手
では、追いかけ続けるみんな。
気が付くと、町はずれの森のあたりまでやって来ていました。
その森の間の小道を駆け上がれば、そこは―――彼と初めて出会った場所。
ななくさ
「……ここは……」学校かな?
語り手
そう、学校です。
星空を四角く切り取ったようにたたずむ校舎の前、広がる校庭の真ん中で、ユニティは膝に手をついて、息を切らせていました。
ななくさ
「ユニティ……殿……?」
語り手
声を掛けられて、ユニティはちらりとななくさを見やり、それから、腰から例の【こうせんじゅう】を抜き取りました。
みんなで集めた光が3つ光るその【こうせんじゅう】をしばらく見つめてから、
「ちくしょう!」
と大きな声を上げてそれを地面に叩きつけました。
ななくさ
「どうしたんでござるか!? ユニティ殿……」
語り手
見た目よりも軽い音をさせて、一度地面で跳ね返ると、【こうせんじゅう】はみんなの方へからからと転がってきました。
☆【♪STOP】
みき
それを拾い上げよう。
語り手
そのままがっくりと膝をつく、ユニティ。
ななくさ
ユニティくんに駆け寄って支えます。
いね
「おてつだいにきたよ! ゆにてーくん……?」
語り手
ななくさに支えられるユニティ。
今度は突き放すことはせず、しかし力の抜けた身体で、彼は―――涙をこぼしていました。

【♪So nah, so fern】
語り手
「俺の……俺のせいなんだ」
小さく呟く。
「星が落ちてくるのは……俺のせいなんだ」
いね
「どうして?」
ななくさ
「どうして……どうしてユニティ殿のせいになるのでござるか?」
みき
「聞かせてください。何が…… あったのですか?」
語り手
「あの星……ニビルは、俺が、俺たちウルトラ警備隊が輸送していた鉱物の塊なんだ」
暫くの沈黙ののち、彼は口を開きました。
宇宙空間を浮遊する鉱物星ニビルが、原始生命の宿るこの星を打つ軌道で飛んでいたこと。
この星を守るために、彼ら警備隊がその軌道からそらすために、輸送をしていたこと。
彼がその先輩たち数人とその任に当たっていたこと。
語り手
「俺は、浮かれてた……。年若く、警備隊に配属されて、諸先輩たちと星を守る任務につかせられたからだ……」
ななくさ
「……他の先輩達は……?」
語り手
「わからない……。きっとギリギリまで星を守ろうとしていたはずだ。それでも」
ぐ、と言葉を詰まらせる
「いいとこ、見せたかったんだ。俺は調子にのって、先輩たちと足並みをそろえることも忘れて浮かれた……その結果、バランスを崩して……この星、地球に落ちた」
「もともとギリギリの人員だったんだ。俺がヘマしたから……だから、先輩たちでも落下を食い止めることはできなかったんだ……きっと」
「俺のせいだ……俺のせいだ……。俺、この星のことなんて、全然わかってなかった。間違いを犯せば、この星に甚大な被害が出る……。でも、俺は自分の手柄を立てることだけを考えて、この星を守ることなんて忘れちまっていたんだ」
悔しそうな顔から、大粒の涙が零れ落ちる。
みき
「では、」
「あなたたちがいて下さらなかったら、いずれこうなっていたのですね」
「感謝します。ぼくらは、守られていたのですね」
ななくさ
「……守ってくれて、ありがとうでござる」一礼。
いね
「むつかしいことはよく分かんないけど……」
ユニティにぎゅっと抱き着きますね。
「あえて、一緒に遊べて、すごく楽しかったよ!」
ついでに【やすらぎ】使っておくから!
いね のふしぎを-6(ふしぎ:29->23)
語り手
「お前ら……」
呆然と、呟く。
「でも……でも、俺は……俺のせいで、この街が……」
そこまで呟き、また彼の目から涙が落ち、抱きしめるいねの羽毛を濡らします。
「パン屋のおっさんが……。みんなの駄菓子屋が……。おばさんの家が……。この街が、この星が……」

いね
演出するわw
変身段階落として翼を広げます。
語り手
お?
ななくさ
みき
おお。
いね
【はねまくら】を使用・ユニティとのつながりを強化
いね のふしぎを-12(ふしぎ:23->11)
強い風が吹き始めますよ。
【かぜのうた】。
いね のふしぎを-4(ふしぎ:11->7)
語り手
とりあえず、この感動イベント終わったとこで、今日は閉めようと思いますw
みき
はーい!
ななくさ
はーい!
語り手
皆さんも、セリフ演出、
語り手
どんどんどうぞー

いね
「みんなで手伝うよ。あれ、吹き飛ばしちゃえばいいんだよ」
ななくさ
「なるほど! ……でも、どうすればいいのでござるか……? 手伝えること……」
みき
「そう、ですね。ぼくらは原始生命かもしれませんが、この街の、星のものとして、足掻くことくらいはできるでしょう」
いね
いや、かぜのうたじゃなくて
【つばさをあげる】にしようw
いね のふしぎを-4(ふしぎ:7->3)
皆の背にまとわりついた風が翼となります。
「飛んでって、押し返そう!」
「みんなで!」
ななくさ
「……!」空を飛べるぞ!
みき
「ええ、みんなで! ぼくらで足りなければ、みんなで、この街に住まうもの、みんなで!」 空へ向かって、大きく手を伸ばす。
語り手
某白い悪魔「たかが石ころ一つ、押し返してみせる! νガンダムは伊達じゃない!」
いね
五歳児の頭じゃこれがいっぱいいっぱいです。
演出で【ふしぎ】を使い切った件w

みき
【むくむく】を演出で使いたいんだけど、びっくりさせちゃうかな?
語り手
むくむくって大きくなるとかだっけ?
みき
そうですそうです。大きく見せるだけな感じですけどね。
語り手
全身からジャキジャキ刃生えるとかかw
いね
こわいw
語り手
なるほど、大きく見せるのか
いね
びっくりはとりあえず抵抗できればいいし、2びっくり程度なら大丈夫じゃないかな?
みき
うーん、ユニティくんがびっくりしたらしまらないから無しでいこう。
それに、これっchu演出が思い浮かばなかった。

語り手
おk
ななくさの演出を期待の目で見つめる語り手
ななくさ
役に立ちそうな能力無いなぁ……。
語り手
【ほえる】んだ、ななくさw
いね
ななくさが【ほえる】ことでユニティがびっくりして変身解除されて光の巨人に戻る! めでたし!
ななくさ
なるほど!?!?
ん、誰かがもし危険な目にあいそうだったら【みがわり】使いたいのでとりあえず温存しておきたいと思います。
ユニティくんが心配だよ僕。

語り手
ではみんなが頑張ってくれたので。
語り手
「お前ら……」
呟くユニティ。
その時、みんなの身体が突然光を放ちます。
あたたかな光は、ゆるやかな線となって、ユニティに注がれます。
えーと、今こうせんじゅう持ってるのはみきくんだったか
いね
そうだね
みき
ですな
語り手
では、光はユニティじゃなくて、みきの持つこうせんじゅうに注がれる。
みき
光が注がれているのに気づき、それを掲げ持つ。
ななくさ
「光っている……でござる……」
いね
「あっ、ゆにてーくんの……」
あれが揃ったら、どうなるんだっけ?
みんなで頑張って集めた光。あれが揃ったら、ユニティくんが喜んで、それで……
それで、もっと何かあった気がする。
……でもあんまり思い出したくない。
語り手
掲げられた【こうせんじゅう】は、以前にユニティがそうしたように二つに折れ、その中には今までに見た3つの光と、そして中央により強く輝く光が一つ。
次いで、そこから3つの光が抜け飛び、まるでみんなに返すようにみき、ななくさ、いねの胸の前へと収まります。
そして掲げられたこうせんじゅう自体は、ふわりと飛翔しユニティの元に。
それらの光はすべて暖かく穏やかな光の線でつながれていました。
ななくさ
「綺麗な光でござる……」……この光がそろったってことは、きっと……。
いね
「すごいね! ゆにてーくん、すごいね! みんな光ってる!」
みき
「ユニティさんの…… 力」
語り手
「俺の……本当の力。皆をつなぐ……ユナイトする力……これが」
こうせんじゅうと光の束を愛おしそうに抱きしめ、ユニティがかみしめるように呟く。
「……あたたかいな」
そして、強い視線でみんなを見つめ、
「みんなの力、貸してもらうぞ」
これまでの弱気を振り払うように、彼は告げたのでした。
みき
「ええ、もちろん」 と、うれしそうに微笑む。

語り手
これで彼だけが変身して全部片づけちゃったりしないからね! 次回ラストバトルではみんなにも頑張ってもらうからね!
ななくさ
がんばろう。
いね
もはやカスカスの私に何ができるのだろうかw
気持ちだけでがんばるよ
語り手
とりあえずタイムオーバーで最後駆け足で語りつくしたけど、今日はこの辺でよろしいか
いね
演出用スキル軒並み使えて満足でございますw
みき
いいですぞーぃ
次回、ラストバトル!
語り手
ラストバトル!
いね
ほのぼのあったかバトル!
語り手
バトル……ほのぼのあったかとはいったい……うごごごご
ななくさ
はーい! ラストバトルかぁ……。

みき
最終回!
語り手
こんばん最終回!
ななくさ
最終回!
いね
最終回なの!
語り手
前回のゆうこや
ついにユニティに力が戻った! 
彗星ニビルをみんなで迎え撃て!
みき
うてー!(カキーン)
語り手
バットで。

【♪バーンマイトのテーマ】
いね
タロウさん! メビウスさん! あついヤツ、頼んます!
語り手
光を取り戻した武器を手に、みんなは西の空を見上げます。
そこには、熱く燃え始め、恐ろしい赤の光をまとう彗星ニビルの姿がありました。
いね
お星さまだっていうから、小さくてキラキラしてるのかと思ったらなんか想像と違った。コワイ。
みき
「星が、近づいてきている…… あんなに、燃えているんですね」
ななくさ
「とても……とても熱そうでござる……」あんなのが落ちてくるのか……と思ったら怖いものがある。
いね
「燃えちゃったら、ヨダカじゃないけどおほしさまになれるかなぁ」
みき
いねちゃんに同じネタで返したかったけど、シグナルとシグナレスしかとっさに浮かばなくてアウト。
いね
天かける電車で現実逃避の旅に出るか。
語り手
※あ、今回割と語り手が好き勝手な演出というか、それゆうこやじゃないよな? 的なところも多分にあると思います。
一回限りなので、ノリということでお許しいただきたく。
みき
※熱ければいいとも!
ななくさ
※いいとも!
いね
もうBGMがゆうこやじゃないし。
語り手
「大丈夫だ、問題ない。たかが石ころ一つ。弾き飛ばしてやるさ」
それでもユニティは不適に笑います。
「ウルトラマンの力は、伊達じゃない!」
言い、手に持った『こうせんじゅう』を構えなおします。
「みんなの力、借してもらうぞ!」
みき
「ええ、貸し賃は明日の約束で」
いね
「うでには自信がないけど、頑張って押すね!」
まだ押し返す気満々です。
「……燃えちゃうかもだけど」
みき
「燃えちゃいませんよ。大丈夫、一緒にがんばりましょう」 いねちゃんに微笑んでみせる。その真鍮色の眼は少し震えている。
いね
「うん、うん、みんな一緒だもんね、こわくないよ」
みんなの手を握るよ。
語り手
手に持つ『こうせんじゅう』の銃身を握りしめ、えいやとばかりに逆側へと折り曲げると、それは【じゅう】からまるで【短剣】のような姿へと形を変えます。
そうすることでより光を強めた短剣を空へと振りかざし、ユニティは叫びます。
 
『 ユ ニ テ ィ ――――――!』


途端に短剣は強く光を放ち、みんなの目の前は真っ白な光に埋め尽くされてしまうのでした。
ななくさ
いねちゃんの手を力強く握り、目をぎゅっと細める。

【♪スペシウムゼペリオンのテーマ】
いね
ウルトラマンさん! ティガさん! 光の力 お借りします!
語り手
次にみんなの目が見えるようになった時。
そこに広がっているのは、深い緑いろに広がる森と山。そして、少し離れたところにある光の海―――。
少しすれば気づいたかもしれません。
それが、みんなが
今日まで暮らしていた森であり、街であることに。
いね
『こんなに高く飛んだの初めて!』
語り手
そして、もう一つ。
気が付けば、自分たちの姿は見えなくなってしまっていることに。
一緒に手をつないでいたはずの
ともだちの姿も見えません。
ななくさ
急に不安になるじゃないですか!
みき
「(──父は炎、母は大地。だいじょうぶ、怖くはない)」 一度祈り、そこに確かにあるはずの手の感触をたどる。
語り手
しかし、その代わりとでも言うようにその森の中に立つ、淡い光を放つ4人の巨人たちの姿にも気づくことでしょう。
ななくさ
「……あれ……は……?」
いね
メビウスさんみたいな合体変身かと思ったら全員巨大化だったでござる。
ななくさ
wwwwwwwwww
みき
でござる。
ななくさ
突然巨大化するよ!
いね
いや、違うか、パイセンか。
一緒に運搬やってたウルトラマンたちかな。
語り手
一人は、かつて暗い学校の中で見た、ユニティと同じ姿。
一人は、細身の姿の全身に、刃のように鋭い鰭のようなものを身に着けた姿。
一人は、その背中に大きな翼をもった姿。
一人は、その両肩に、狼を思わせる銀の獣の頭をあしらった姿。
そして、それぞれがそれぞれであることに、何故かはわかりませんが、きっと気づいたことでしょう。
気が付けばみんなは、光の巨人となっていたのでした。
いね
自分らだったーッ!?
語り手
※本人たちだった。
ななくさ
吃驚ですね!?
語り手
※好き勝手しました。
いね
みきくんの能力スゴイナー。びっくりしちゃうな。(現実逃避)
前回【むくむく】やるって言ってたなって。
みき
そういえば言ってましたな。
でも光るのはムリです。
いね
こうなったら落ちてくる星にごっつい顔があることを期待。(ムジュラ感)
ななくさ
世界が崩壊しそう!

みき
『ふふっ。みんな、かっこいいですよ』 柔らかく笑む。
いね
『すごいよすごいよ!? なんか体軽いよ!』
ななくさ
『まるで、雲の上にいるかのような気持ちでござる』
語り手
『ああ、みんななかなか様になってるぞ、悪くない』
ふ、と笑うような不思議な声が頭に響きます。
『さて、みんなの晴れの姿をずっと見ていたいところだが、残念ながらこの惑星の上では俺の力は長くは保たない』
言って、自らの胸にある4弁の花のように光る不思議な青い光を指差します。
そして西の空の赤い星に向き直ります。
『やるぞ、みんな』
みき
『はい!』
いね
『押すの?』
えいえいっとファイティングポーズ。
ななくさ
『あっし達はやればできる子でござる!』
語り手
ユニティは首を振ります。
『残念ながら、あの質量を押し戻すのは力だけでは無理だ』
だが、と続けます。
ななくさ
『だが?』
語り手
『俺たちはウルトラマンだ。ウルトラマンにはウルトラマンらしいやり方ってモンがあるのさ』
『俺たちの身体は純粋なエネルギーの塊だ。身体の中に力が渦巻いているのを感じるだろう?』
『そいつをぶつけてやるのさ』
※補足註:みんなで光線撃つぞ
みき
『ベーゴマですね』
ななくさ
『ベーゴマ』
いね
『べーごまか!』
ななくさ
『わかりやすいでござるな!』
語り手
『ふふ、そうだ。俺たちのベーゴマで、あのドデカイベーゴマをふっ飛ばしてやるのさ』
いね
『ひも巻けるもん! 大丈夫だもん!』

語り手
※で、ですね
※奇跡の力使うために、想いとふしぎを使ってもらおうかと思ったのですが、せっかくですので、このシーンの直前に幕間処理を挟んでいたってことにして、夢使ってつうながり上げて、ふしぎと想いを最後に増強していただいて良いです、と
※本当は前回の終わりに挟もうと思ってたのですが、入れられてなかったので……
ななくさ
※了解です。
語り手
ここでユニティからもつながり強められれば良いのに、さすがに夢が足りないな……w
ユニティからみきとななくさへのつながりをそれぞれ3に引き上げます。
みき
ではせっかくだから、ユニティくんへのつながりを8+12=20点使って5まで上げます。
夢23 → 3。
シーン登場:みき のふしぎを+13した:(ふしぎ:38->51)
シーン登場:みき の想いを+7した:(想い:38->45)
ななくさ
ではこちらは-13でユニティくんへの憧れを5にします。
シーン登場してななくさ のふしぎを+13しました。(ふしぎ:17->30)
シーン登場してななくさ の想いを+12しました。(想い:19->31)
いね
いね の夢を-20した(夢:36->16)
20点消費でユニティへの尊敬を5に。
みきくんへの感情を4
ぐぬぬ……
さすがにみんな5は無理か。
ここは地球を救うヒーローへの思いを込めてユニティ5のままで。
みき
シーン登場:みき の想いを+1した:(想い:45->46)
語り手
OKかな?
ななくさ
計算ミスってました! すみません! 夢-20いるんだこれ!
いね
けっこうでかいよね。
さすがに強さ5は手ごわい。
ななくさ
で、あまりはいねちゃんへの家族を4に強めて、夢8点消費。
いね
ありがとう
ななくさ
おっけーです!
いね
いね のふしぎを+12(ふしぎ:3->15)
いね の想いを+15(想い:30->45)
登場!
語り手
OK

語り手
では、
もう最後は一発勝負でいきます
まずふしぎと想いを好きなだけ消費して、宣言してください。
その合計値によって、結果を多少変えようと思っております。
よっぽどへちょいことにならない限り、滅亡エンドは無いつもりなので、お気軽にご参加ください
ななくさ
ふしぎと想い、両方30出します。
いね
後先考えずに全部出します。
いね のふしぎを-15(ふしぎ:15->0)
いね の想いを-45(想い:45->0)
60ね。
狙いはみきやユニティに任せるw
ノーコンどっせーぃして月を破壊したらえらいこっちゃ。
今更、もっとユニティに絡んで【愛情5】とかになっとけば色々面白かったのになーとか思う。
語り手
ユニティからも全出しで26。
みき
ふしぎを39、想いを46出します。
51 → 12、46 → 0。
ななくさ
ふしぎを使用してななくさ のふしぎを-30しました。(ふしぎ:30->0)
想いを使用してななくさ の想いを-30しました。(想い:31->1)
語り手
合計219かな
みき
んー、と思ったけどやっぱり全部出します。さらに+12じゃ。
12 → 0。
語り手
では231ですな
ではでは

語り手
『難しく考えるなよ? 俺たちの中にあるエネルギーを思い切りぶつけてやる、強くそう思うだけで良いんだ』
言ったあとで、
『……自分をその気にさあせるために、ポーズとかもあると、なおいい』
いね
『ぽーず! かっこいいぽーず?』
語り手
【緊急企画】さぁ、オリジナルの光線技を放ってみよう!
【ぼくの わたしの 考えたかっこいい光線】のコーナー
みき
緊急企画!
いね
トリだけに荒ぶる鷹のポーズで撃ってやろうかとか思ったら、そういうウルトラマンが既にいた件について。
語り手
神の奇跡!
コスモース!
>荒ぶる鷹のポーズ
ななくさ
『神の奇跡ポーズ……?』
語り手
ななくさテレビ見てるからなー
いね
いっぱい翼をばたばたさせてうでをぐるぐる回してから、光の玉をえいっと投げる、とても不安になれる感じのフォームで。
ななくさ
肘を直角にしてそれを胸の前に出すポーズとります。テレビの影響ですね。
みき
エネルギーを一振りの刃をかたどった形に変え、赤い星に向けて力いっぱい振るう。
『天目一箇命が末裔、播州三木鍛冶の系譜── 三木定駒、参ります!』
語り手
ユニティはより強い光の灯る両腕を大きく広げ、それを渦を作るように、そしてまるでそれを押し固めるように自らの胸の前へと集めると、それを押し出すようにして十字に交差させた腕を前へと突き出し、叫びます。
『ユナイトロン光線―――ー!』
【♪ハリケーンスラッシュのテーマ】
いね
ゼロさん! ジャックさん! キレのいいヤツ、頼みます!
語り手
いねの投げた光の玉を追うようにして放たれる、ななくさとユニティの2条の光線。
そこへ回転しつつ飛ぶ弓なりの光の刃が合わさって、全ての光はやがて渦を巻く巨大な円盤となりました。
地上から上がる流れ星のように赤い星へと向かう、そう、その姿はまるで―――。
巨大な光のベーゴマのようでした。
いね
『いーけー!』
みき
『いっけぇええええ!!』
ななくさ
『いっけえぇぇ!』
語り手
光のベーゴマは赤い星へと正面から激しく衝突しました。
両者は互いに押し合うように動きを止め、激しく光の飛沫と火花を飛び散らします。
眼下の森と街は、まるで真昼のような強い光で照らされたました。
つりあったように動きを止める両者はそのまま暫く押し合いを続け、しかし次の瞬間、光のベーゴマは大きく弾き飛ばされてしまいました。
いね
『あぁっ!』
ななくさ
『そんな……!』
みき
『あっ、』
いね
『だめー!』
語り手
『いや、まだだ! 俺たちのベーゴマはまだ闘いをやめてはいないぜ!』
光のベーゴマは弾かれたまま、しかし大きく弧を描いて飛び、赤い星の背後をゆっくりと大きく回り込むと、その遠心力を力に変えるようにスピードを上げて、今度は赤い星の横から強くぶつかりました。
ななくさ
世の中の一大事をベーゴマにたとえるあたりなんかゆうこやっぽいなぁと。
いね
そうだね!
みき
シーン回収成功やったぜ。
語り手
せっかく【みんなのベーゴマ】というアイディアいただいたので、ムダにもう一演出入れたよ! w
いね
飛び散った小さな隕石のかけらをめんこバリアで防ごう! とかいってももう不思議も想いも残っていないのだったw
みき
さすがにそこまでいくと冗長みが! w
ななくさ
wwwwwwwww
その発想はなかったです。
語り手
再び激しく飛沫を上げる二つの塊。
正面からでは適わなかった力も、横からの力を受けてその勢いを大きく弱らせたようでした。
光に削られ、いくらかその大きさを減らした星は、やがて徐々に光に押され始めました。
そして気が付けばじりじりと夜の空へ向けて押し出されようとしているのでした。
いね
『いけいけー! がんばれー!』
語り手
その声を受けたように、より激しさを増す光。
ななくさ
『がんばるでござる!』それを見てこちらも声援を送るよ!
みき
『がんばれー!』
語り手
そして次の瞬間、鉄が打ち合うような音が甲高く響いたかと思うと、星は大きく弾かれました。
それを押しやるように後を追って攻撃を加える光のベーゴマ。
それらはどんどんと遠ざかりやがて―――。
【♪STOP】
語り手
赤い星は夜の空の彼方で、花火のように砕け散り、消えたのでした。
光のベーゴマはそのまましばらく飛び続け、やがて静かに溶けて消えて行きました―――。
ななくさ
『やったぁ!』思わずガッツポーズ!
みき
『……消えた』 気の抜けたように、ひとこと。
いね
『やったぁぁ!』
『勝ったよ! やっつけたよ!』

【♪風の生まれる場所】
語り手
静かに、風が吹き始めました。
赤い花火が散ったあとには、満天の星空が広がります。
その星空は、いつもより少し近くに感じたかもしれません。
ななくさ
『任務遂行でござる!』
みき
『……任務完了、ですね』
いね
『星ってきれいなんだねぇ』
この時間、いつも寝てるから。
語り手
『ああ……みんなのおかげだ』
ユニティは小さく呟きました。
『その……ありがとう』
みき
『こちらこそ、ありがとうございます』
いね
『ゆにてーくんすごい! 熱そうなのやっつけた!』
語り手
『いや! 俺は……! ていうか、もともとこれは俺が撒いた種だし……』
ななくさ
『でも、ユニティ殿が居なければあっしのご主人殿は……』
いね
ユニティの手を取ってぴょんぴょん飛び跳ねます。
『これであんしんして遊べるね!』
みき
『でも、ユニティさんがぼくらに力を貸してくれる気にならなければ、この街は燃えていた』
『風波のあやかしのひとりとして、礼を言います。ユニティさん』
『あやかしの一員』としての発言を出したかったのでねじ込む。
ななくさ
『本当に、ご主人殿と街を救ってくれてありがとうでござる』
いね
『うんうん、燃えちゃったら、えーと、たいへんだったよね!』
『みんなのおうちがなくなって、ごはんもなくなって、死んじゃうかもしれなくて、えーと……大変だったんだ!』
今更ことの重大さになんとなく気づいた模様。
語り手
もう最後にみんなにどかっと夢あげたいね
語り手
『……』
ユニティは暫く黙ったあとで
『……ありがとう』
ぽつりとだけ呟きました。
言葉はたった一つだけでしたが、みんなを光の瞳でまっすぐに見つめながら言うその言葉は、今までの彼とはまったく違う、どこかしっかりとしたもののように感じられたかもしれません。
いね
『良かったね! ほんとに良かった! そんでねそんでね、明日は何して遊ぶ?』
語り手
そしてその時。
夜の空に響く音。
繰り返し響くその音と共に、みんなの胸にあった青い光は赤へと変わり、点滅を始めました。
ななくさ
『この音は……なんでござろう……?』
みき
『これは……?』
いね
『アレ? なにこれ?』
語り手
『時間切れ、だな』
自らの胸の光に手を当てて、ユニティが呟きます。
いね
『じかんぎれ……?』
ななくさ
『時間切れ?』
語り手
『ああ……』
星の広がる空を見上げるユニティ。
いつの間に現れたのでしょう。
そこには、みんなを見下ろす三人の異なる姿の光の巨人が宙に浮いていました。
いね
『まぶしいー』
ななくさ
『……先輩方でござるか?』
語り手
ユニティはななくさに頷きます。
『悪いな、明日の約束は……守れない』
ななくさ
『……寂しいでござるな』
みき
『……お迎えに、こられたのですか?』
いね
『そっか。じゃあ、あさって! しあさってでもいいよ!』
語り手
ユニティが少し困ったように笑う感じが伝わってきます。
みき
『では、……いつかの約束に、変えましょう。また、いずれ。いずれ、どこかで』 その声に、涙の色が滲む。静かな口調の語尾がかすかに震える。
いね
『いずれって、いつ? うん、約束しようね』
みき
『いつか、です』
語り手
『……ああ、約束、する』
ななくさ
気丈に笑顔を浮かべつつ、
『ああ、約束でござるな!』
いね
『《いずれ》いっしょに遊ぶの』
いね
これきっと暫くみきくんとななくさくんが困るやつだ。
語り手
『なぁに、この星も宇宙も丸いんだ。生きてりゃその内また会えるさ!』
静かな空気を振り払うように声を大きくするユニティ。
いね
『あえるさ! でもほんとはあしたがいい』
『でも約束したからね』
ななくさ
『……』ちょっと泣きそう。
黙っていねちゃんの頭を撫でますね。
いね
はふー。きもちいい。
語り手
『わかったわかった……』
困ったように笑い、
『それじゃぁ、行くぜ。……最後に、これだけは忘れないでくれ。この星が、お前らが助けを必要とするとき、俺はまた必ず現れる』
『……約束もあるしな』
胸の赤い光の点滅が早まります。
みき
『ええ、《また会いましょう》 願わくば、こんな危機のない、穏やかなときに』
語り手
ああ、もうセリフの見落とし多いな俺
いね
『ゆびきりげんまんしよう!』
語り手
『ゆびきり……?』
いね
ユニティの手にみんなの手を無理やり重ねさせて、
みき
『ぼくらの間での、約束の儀式です。小指を絡めて、誓うんですよ』 はりせんぼんのーますのことは、二人の精神衛生のために省略した。
語り手
ユニティは黙って小指を差し出し、みんなと絡めます。
いね
『ゆびくっつけるのか! しらなかった』
じゃあコールはみきくんにお任せするね。
ななくさ
お任せでござる!
『指をくっつけるでござるよ』
いね
『こ、こうかな??』
みき
『ゆーびきーりげんまん、うそついたら…… うそついたら、どうしましょう?』 照れ顔で三人を振り返る。
語り手
『嘘ついたら……』
『そうだな、嘘ついたらうまい棒みんなに奢る!』
みき
『ははっ、いいですね! うそついたら、うまい棒おーごる!』
いね
『うそついたらうまい棒おーごる!』
語り手
『おーごる!』
ななくさ
『コンポタ味が嬉しいでござる! 嘘ついたら、うまい棒おーごる!』
語り手
そしてしばらくみんなで指を絡めあって、やがてゆっくりと指をほどきました。
いね
『うまいぼうは食べたいけどいらないから遊びにきてよねー』
ぶんぶん手を振ります。
みき
こちらも大きく手を振る。
語り手
『……じゃぁな、ちっぽけな田舎の星の、ちょっとヘンな俺の……友だち』
ユニティはみんなの顔を順番に見つめてから、言いました。
そして、空を見上げ、力をためるように一度深く屈み込んでから。
「ジュゥワッチ!」
最後に心の声でなく、自らの口から鋭い声を発して飛び上がり、
矢のような速さで、まるで何かを振り切るかのように夜空へまっすぐに飛んでゆきました。
他の巨人もそれを追い、去ると、あとには静かな星空だけ。
ななくさ
『……あっ、嘘ついたらうまい棒おごれないでござるな……!?』どうでもいいことに今更気付く。
いね
確かにな!
語り手
そして彼らの姿が見えなくなると、まるで砂糖がとけるようにみんなの光の身体はほどけ、消えて行き、気が付くともといた校庭に立っていたのでした。

みき
「……行ってしまいましたね」 静かな空を見上げながら。
ななくさ
静かになった空間に、少しの寂しさを覚える。
いね
「いっちゃった」
ななくさ
「……寂しいでござるな」
みき
「ええ……」
語り手
そうして、大変な夜はすぎていったのでした。
いね
明日私の【おしゃべり】が炸裂するけど、まあ、誰も信じないよね。
みき
ないよね。子供のいうことだし。
ななくさ
あらあらーって目で見られるぐらいですかね……?
いね
ななくさくんの飼い主さんはとりあえず聞き流してくれそう。

【♪桜吹雪】
語り手
翌日。
ああ、数日後、にしとこうか
お昼下がりの駄菓子屋に、またみんな集まってるとこ、てな感じで。
いね
きっといねはユニティが遊びに来ないことに関して、みきやななくさを問い詰めて大泣きしたりして困らせているだろう。
みき
ユニティのことを少しなつかしく思いながら、数日間ですっかり手になじんだベーゴマをもてあそんでいる…… と、いねちゃんに問い詰められて困るわけですな。
語り手
あの夜現れた光の巨人たちのことは、おとなたちがなんやかやと騒いだりもしましたが、それはみんなには直接関係の無いことでしょう。
いね
最近ちょっぴり事態が呑み込めてきたところである。
ななくさ
いねちゃんの頭をなでなでしながら混乱するだけの簡単なお仕事です。
いね
「ゆにてーくん、今日もこない」
軽くプンスカしてます。
ななくさ
「……きっと、またいつか来るでござるよ。うん、きっと来るでござる」最後は自分に言い聞かせるように。
いね
「いね知ってるもん。《いつか》は《あした》じゃないもん」
ななくさ
「いね殿はどんどん賢くなるでござるな」なでなで。
いね
なでなでされると機嫌が直ってしまう程度には気を取り直しております!
ななくさ
可愛い。
みき
その様子をほほえましそうに、少しさみしそうな目で眺めている。
語り手
昼下がり。
日差しもだんだん強くなてきたこの頃、日陰で他の子供たちと一緒に遊んだり食べたりしながら、あの不思議な友達のことに想いを馳せる四人。
みき
ユニティがいなくなってからも、子供たちとはよく遊ぶようになった。遠くから眺めていた以前に比べて、彼らとの距離は近くなった。
いね
子供たちと仲良くなるたび、光の巨人に変身してベーゴマやった話をしては笑われるわけだ。
語り手
駄菓子屋の中からは、岩じいが見るでもなく垂れ流しにしているテレビの音が漏れ聞こえてきています。
あ、三人だわ
いね
ふえたー!?
ななくさ
「ユニティ殿がいると思ったら……気のせいでござった……」しょんぼり。
いね
「きのせいだったね」
みき
「でしたね……」
いね
てれぴんの音をなんとなく聞いてます。

語り手
のんびりとした音楽が流れていたそのテレビから、突然ぴんぽんぱんぽーん、という音が聞こえてきました。
『臨時ニュースをお伝えします。長野県北部の山中で、突如巨大な生物が出現。暴れているとの情報が入ってきています―――』
ななくさ
「!?」これは、もしかして。
語り手
『ええと、はい、はい、……現地の映像が入ってきているとのことです。中継の山中さーん!?』
緊迫した声が聞こえてきます。
みき
「!」 びっくりしてテレビを見る。
いね
「なになに?」見るよ。
語り手
おおっ、なんだアレ! やべぇー! などと盛り上がる子供たちの頭越しに、のぞきこむ三人。
そこには、緑あふれる山の中でのたくるトカゲのような姿が映し出されていました。
近くにある鉄塔の大きさなどから、その大きさが相当なものであることが知れます。
いね
新しい『あにめ』かな?
語り手
画面の右上には【LIVE】の文字が。
『はいっ、現地の山中です! 本日未明、突如現れた巨大な、えー、生物は、現在も、えー、市街地へ向けてゆっくりと、えー進行している模様でして―――』
『現在、市街地の全世帯に避難勧告が―――』
そこまで言ってから。
『あっ、あれ? アレは何だ―――ー?』
突然間の抜けたような声がテレビから聞こえてきます。
画面の中には
【♪スペシウムゼペリオンのテーマ】
語り手
いつの間に現れたのか、いつか見たような銀色の肌の巨人が現れ、巨大トカゲに相対していました。
いね
「……あれ?」
みき
あれまあ。思わずぽかんと口を開けてテレビを見ている。
ななくさ
「!」やや興奮気味にテレビに食いついてます。
いね
暫く見ないうちにちいちゃくなっちゃって……
いね
「ゆにてーくん?」
「ねえ、あれゆにてーくんだよ! ゆにてーくんだよね?」
みき
「えっ、ええ」
いね
「《あした》じゃなくて、《きょう》が《いつか》だったんだ!」
ななくさ
「ユニティ殿でござるな!」
語り手
『俺の名はユニティ―――絆の力で、この星を守る!』
テレビの中の巨人は短く告げると、トカゲにとびかかりました。
その途端、テレビがぷつん、と消えてしまいました。
みき
「ええ!《いつか》が《きょう》になる──そんなことも、あったんですね」
いね
「あっ」
ななくさ
「あっ!」
語り手
「……テレビばっか見てんじゃないよ、まったく。外で遊べ外で」
不愛想な岩じいが、テレビのボタンに指をかけたまま不機嫌そうに言いました。
みき
「まだいるかもしれません、会いに行きましょう」 みきは動転しているようだ。
いね
「う、うん、でもどこに?」
語り手
姿は見えなくなってしまいましたが、降ってくる星もやっつけた彼ですから、きっとトカゲ程度になんて負けないでしょうが。
みき
「長野県の山中だと言っていました。長野駅まで行けば、きっと」 言いながら封筒になにか宛名を書き始める。
「ええと、お二人はどうしましょうか。ぼくは郵便で」
いね
自分を送る気かッ
みき
※みきはどうてんしている。
いね
「とぶ!」
「ながのってどこかわかんないけど!」
ななくさ
「走る!」
「あっしはなんとなくでしかわからないでござるが!」
語り手
ではそこに。
「あらあら、今日もみんなお揃い?」
ゆったりとした声を掛けられます。
そこには、ななくさのお母さんが。
ななくさ
ぴゃっ!?
みき
「うわっ」 びっくりした!
ななくさ
「ぴぃ!?」変な声を出す。
いね
「おかーさん、ゆにてーくんが来たんだよ!」
語り手
その手にはこれまた大きなお荷物が。
ななくさ
「えっと、なんでござるか? その荷物……」
語り手
「ああ、これ?
「おばさんねぇ、これからお出かけするのよ? みんな知ってるかしら、長野っていうところ。お父さんがお仕事大変だったからねぇ、そこの別荘で少しゆっくりしてこようかな、って……」
みき
「長野!」
いね
「ながのだ!」
語り手
「ええ、そうよ、長野……どうしたの? みんな興奮しちゃって。長野、好きなのかしら?」
みき
「あの、つれてってもらえませんか? ぼくらも、長野に行きたいんです。友達がそこに来てるかもしれなくて」
いつになく早口である。
いね
「ながのだ!!」
トリになってついてく気満々です。
ななくさくんの背中にでも潜り込もう。
ななくさ
「軽井沢でござるな! ……ななくさ殿はどうなるのでござるか? 連れて行くのでござるか?」
資産家だなぁ……。
みき
ななくさくんチョンボしなかった。
語り手
「え、ええ……? ななくさちゃんなら、もちろんおばさんたちと一緒に行くけど……」
お母さんは暫く考えたあと、
「そうねぇ、この間のお食事会も中止になってしまったし、せっかくだしご一緒しましょうか? みんなで行った方が楽しいものね」
にっこりと笑いました。
もちろん、ちゃんとお母さんのお許しを得てくること、が約束でしたが。
ななくさ
「すごい!」
みき
「ありがとうございます!」
珍しく、ぴょんぴょんと飛び上がって喜ぶ。
いね
「わぁい!」
ななくさ
ななくさの人間体は風邪をひいたとみきくんがフォロー入れてくれるでしょう……。
みき
そこは ふぉろー を入れますとも。
いね
五歳児はおとなの介入なしについてくの難しそうだから、トリでもいいですw
一緒の電車に乗りました! とかいって席に遊びに行くよ!
語り手
盛り上がる一行。
旅立つ彼らは、果たして友だちにもう一度会うことができたのでしょうか。
それはわかりませんが、でもきっと大丈夫でしょう。
だって、ゆびきりしたんですから。
ゆうやけこやけ
第三話
『ふしぎなともだち』
~完~
【♪Shine your ORB】

いね
ラストまでウルトラマンだったw
みき
最後のシーンの夢ーッ!
語り手
おつかれさまでした……
ななくさ
ウルトラマンの曲でしたか。
みき
おつかれさまでした!
ななくさ
お疲れ様でした!
語り手
この歌の歌詞がまんま今回の話に当てはまりそうだったので。
ちなみにウルトラマンオーブのED
いね
みきは郵便でどんな遠くでも行けるな。
ななくさ
郵便ってすごい
みき
道中の快適性は保証しません。
いね
500円レターパックならものっそ早いし乗り心地もよさそう。
みき
500円レターパックを使うおかねがあるかどうかですな!
語り手
誰あてに送るんだろう、という疑問がw
みき
それは確かにw
語り手
郵便局留めにしておいて、夜にでもこっそり抜け出すという手が。
みき
郵便局留めまで思いつくかはさすがにわからないけど、ローカルTV局とか適当なところに送って途中で抜け出すはやりそう。
いね
みきくんも文明に浸ってるな。
みき
抜け出し損ねるとひと事件だ。>TV局に刃物送付
いね
ww
確かに
語り手
もののけは人間世界の些末事は気にしない!
雑談窓で最後にひとネタ。
ウルトラマンオーブでは、毎週のその跡枠で、【ガイのヒーロー大研究】というコーナーをやっていまして。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29750367
ガイ=オーブの主人公
見てもらえればわかるように、毎話で登場したウルトラヒーローと、敵役を紹介するコーナーでして
それ風に今回のお話に後枠を付けるとしたらこうなる、というのを、考えてみました、というのが↓
ウルトラヒーロー大研究! 

今日のヒーローは、こいつだ! 

『ウルトラマン・ユニティ』

宇宙警備隊に配属されたばかりの新人戦士。
人々の希望の光を元に自らの力の一部を貸し与え、なんと共にウルトラマンに変身して共闘するという、伝説の超人『ウルトラマンノア』さんの奇跡の力にも似た驚異の能力の持ち主だ。

同時に襲ってくる敵を相手にできたり、本人のユナイトロン光線と共に放たれる四条の光線の威力も絶大で、その戦闘能力は発展途上ながら侮れないものがあるぜ! 

でも普段格好つけているくせに、ゾフィーさんから与えられたユナイトランサーの正しい使い方がわからなかったり、調子に乗ってポカミスをしたり、俺にとっては困った後輩でもある。

まったく、まだまだ修行が足りないな! 
これからもビシビシ鍛えてやるから、覚悟しておけよ! 

お次はこいつだ! 

『ニビル』

鉱物彗星ニビル。
直径は300m、重さは同じ質量の鉄より重い。
それ自体には敵意や悪意はなくても、こんなものが星に衝突したら、タダでは済まないぜ。

地球への衝突軌道から逸らすために、ユニティが先輩ウルトラ戦士たちと輸送の任務についていたんだ。

ユニティのミスであわや地球に衝突してしまうところだったが、人々を守ることに目覚めたユニティが、地球のちょっと変わった仲間たちと共にすんでのところで破壊して、事なきを得た。

次回も見てくれよな!
いね
次回!
語り手
次回(あるとは言っていない


ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。