語り手
割とどうでもいいことでありますが、今までNPCとの繋がりを出すとき発生するつながりの数字で「こども1」とか言ってましたが
能力値いうべきだったなって今気づいた!
例えば前回の赤ちゃんはこども3だったりしました。
【♪Ex Industry – 癒しのとき】
語り手
見てはいけないものを見てしまったまさと少年をとっ捕まえ、その口を塞……いえ、誤解を解かねばなりません。
三人は必死に懐柔を試みるのでした……といったところでした。

語り手
時は夕暮れ。
カラスの鳴き声がだんだん遠くなっていきます。
まさと少年はうなだれています。
「……ごめんなさい、慌ててしまって」
「僕はまた見ちゃいけないものを見ちゃったと思ったから」
しのぶ
「いやぁ、こちらこそバタバタしちゃって……って、【また】?」
雪花
「……また?」
ルーク
「ニャフ?」 ブニャンと首をかしげる。
語り手
夕闇は少年の顔に黒々と影を刻みます。
「ぼくは『のいろーぜ』なんだって」
「ないものがいっぱい見えるの」
「スケスケのひととか、変な動物とか」
ルーク
これは常識から外れたものを見てしまってのいろーぜ扱いされている探索者か……?
語り手
げぇむが違います
しかしビンゴです。
しのぶ
「変な……」
なんとなく足元に視線が。
語り手
変言うなw
ものすごくまじめな顔で言った後で、はっと息をのみます。
「あっ、これ言っちゃいけないんだった……誰にも言わないで」
ルーク
ただ一人SANを減らしていく哀れな子供だね
雪花
「うん、わかったよ! 約束!」まさとくんに小指を差し出しますね。
ルーク
「ニャ」 真顔で自分の顔の前にしっぽをにょろにょろさせる。バッテンを作りたいらしい。(無理だ)
しのぶ
嗚呼、尻尾がもう一本あったなら……!
語り手
その日からルーク猫又化が始まったのです。
しのぶ
ご主人様の恨みをはらすまで頑張ると、7本まで行けるらしい。
ルーク
ご主人様の恨みってなんだろう。あんころもちのうらみしかなさそうだ。
語り手
ご主人にあんころ持ち食べられた……!
ルーク
おとうさんならあんころもちをいっしょにたべてもいいのです。

語り手
「さっきもみんなが変な人に見えちゃったから……でも、普通だった」
しのぶ
「……今は黄昏時、ですから。もしかしたら、いつもは隠れている不思議なひとたちが本当に見えているのかもしれませんよ」
なんとなく夕焼けの紅に深い影を刻んだ、しのぶのかお。
語り手
「……うん」
しのぶの心づかいの言葉と意味には気づかずとも、少年は少しだけほおを緩めます。
「怖くないやつなら、いいな」
しのぶ
「きっと、怖くないひとたちだからこそ、みんなのそばに居るんですよ」
にっこり。
ルーク
お、しのぶくんおとなだ。
雪花
まさとくんの反応も可愛いぞこれはよい。
しのぶ
しのぶのおとなぢから
ルーク
これはファインプレーだ、夢を投げざるをえない! むしろ5枚くらい投げたい!
しのぶ
ボクはいくらでもいただいていいんですよ!(鼻息
語り手
「じゃあぼく、そろそろ帰ります」
「帰らないと晩御飯におくれちゃうから……」
雪花
「気を付けてねー」手を振る。
ルーク
「ニャニャー」 しっぽふりふり。
しのぶ
「大丈夫ですか? もし良かったら、送ってあげましょうか」
いちよう気遣い
語り手
「……い、いえ、大丈夫……」
さっきよりは柔らかい拒絶の言葉。しかし……
急に迫る夕闇に沈んだ参道を見て、「や、やっぱり下までお願い……します」
しのぶ
「はい、良いですよ」
柔らかい笑顔で頷いて、社務所から提灯持って来よう
ただし高輝度LED。
しかし昼光色で炎的ゆらめき演出アリという、ムダに凝ったアイテム。
語り手
「ありがとう」
「すごい、提灯だ! ほんもの?」
「あっ、にせものかー」
ルーク
ちょろっとその足元をついていく。
雪花
じゃあしれっとついていきます。
しのぶ
「こういうのも、風情があって良いでしょ?」
ふふ、と笑い、
「さぁ、行きましょうか」
促す。
ルーク
妙に凝ってる! w
雪花
科学の結晶だ!
語り手
ルールブックには、変化が文明の産物使うときにはできるかどうか判定してねって書いてあるんだけどね。
ルーク
しのぶくんは本体が文明の化身だものなぁ
しのぶ
自分の目ン玉自体が高輝度LED&イカリングHIDなものでー
語り手
提灯を興味深そうにのぞきつつくっついていきます。
下まで到着すると、ぺこりと頭を下げます。
「ありがとう、また来ます」
しのぶ
「いえいえ、お気をつけて。ぜひ、お待ちしていますよ。晩御飯、まさとくんの好きなおかずだといいですね」
ルーク
ちょろりと振り返ってまさとくんを見送る。夕闇にぴかりと光る猫の眼。
語り手
「うん。じゃあ、さよなら」
にこりと笑って、二人と一匹に手を振りながら町の中へ去ってゆきます。

しのぶ
では、見えなくなってから、ほぅ、と小さく息をつく。
「びっくりしましたね……」
ルーク
「ニャ」 こくこくとうなずく。
雪花
「……そうだね。危なかったぁ」
語り手
からすの声に交じってかすかなあくびの音が聞こえたり聞こえなかったり。
ルーク
では、ここで耳としっぽがついてる状態に変身します。
少年の姿が見えなくなったころ、猫がくるりと宙返りをするとそこに少女がいる。
「のいろーぜっていってたけど、おとながしんじないやつを前にもみちゃったかんじ?」
「あわれなたんさくしゃなかんじ?」
しのぶ
「見たところ、【さんち】はまだ大丈夫そうでしたけれど」
雪花
「ゲームが違うような気もするけど、たぶんそんな感じなんだよね」
「……ところでゲームってなんだっけ? あたらしいえあこん?」
しのぶ
「そうみたい、ですね……本当にボクたちを見ることができる子なのか、それとも……。それは、わかりませんけど。でも、なんだか悲しそうでした」
ルーク
「うんうん。……やーいやーいへんなこというやつーとか、そんなかんじ?」 へにょり、とみみぺたりする。
悲しそう、に頷いて。
しのぶ
「うん……」
雪花
「見えてるものをいっしょに感じられないっていう苦しみもあるかもしれないね……」
語り手
見える人……って、このゲームでは大体の変化普通に見えるしなぁ。どう扱ったらいいんだ。
しのぶ
変身を見抜いてしまうとかかな。
語り手
さっき普通の人に見えちゃったな。きっと夕暮れで変化の力が強いから誤魔化されたんだな。
雪花
河童とか人外とかにエンカウント率が高いのかなぁと。
語り手
最近だと妖怪ウォッチとか流行ってるし、どっちかっていうと羨望のまなざしで見られそうな気もするが。
しのぶ
子供同士なら。
でも行き着くところは【うそつき】よばわりなんだろうな、きっと
語り手
大人が絡むと間違いなくそうなるね。
ルーク
でしょうなぁ。親世代は少なくとも「気持ち悪いこというんじゃありません」だろうし。
雪花
ですねぇ……。
語り手
そんな大人の言葉を聞いて、子供の見方も変わってゆくのさ。
しのぶ
そもそも妖し側も、【人と親に関わるべからず】が不文律だし。
ルーク
「うん……。 うーん、むつかしいのです。なかったことにするのがいいのか、ひみつを共有するのがいいのか」
「みんないっしょにともだちになれたらうれしいけど、たしかそれってだめなやつ?」
語り手
雪花は昔、「二和の滝のアオタイショー」からそんな話を聞いたような。
しのぶ
「ダメ、なんでしょうか?」
なんとなく、自分が普段から抱く憧れの光景【ライダーと心を通わせること】を思い浮かべて、寂しげ。
雪花
「だめって昔聞いたよ。それに私、おばあちゃんともみどりちゃんとも離れたくないのですよ……」
「人間の姿だから、二人とも仲良くしてくれてるんだって……思うな」
ルーク
「おーぷんにしてみたらあんがいどうにかなったり…… だめかー」
しのぶ
「ダメ、なんでしょうか……」
もう一度ぽつりと呟いたその言葉は、小さく、薄闇に溶けた。
雪花
「……」沈黙で首を振ります。
語り手
やりたいこととか特に何もなければ場面変わって翌日の夕暮れになりますyo。
ルーク
okですzo。
語り手
ではシーン閉じます。
しのぶ
しのぶは妖のルールを教えてくれる人がいなかったので、きっと妖のタブーに対する忌避感が薄いはず、と考えています。
そういえば我がカワサキが、未来のコンセプトバイクの構想として、AI搭載してライダーと100%コミュニケーション成立させるバイク、というシロモノを提案したらしいが、はたして。
ルーク
なにそれ強烈にロマンを
ロマンを感じる……
雪花
ロボアニメの世界が現実に……!?
雪花
AIの性別選べるのかな……(そわそわ)
しのぶ
渋いおっさんバイクがお好みか>性別
雪花
機械と言ったら男性人格の方がロマンあるなぁって個人的には思ってるけど、女性人格はなかなか見ない気がするので興味があります。

【♪STOP】
語り手
では、つながりを成長させたりする方います?
まさとのしのぶへのつながりを1アップさせておこう。
ルーク
まさとくんに願いをこめてつながりを1 → 2へあげましょうか。
夢10 → 5。
しのぶ
まさとへのつながりを1 → 3に
一気に上げすぎかな?
2にしとこう
雪花
ではこちらからもまさとくんへのつながりを2に。夢を5点消費します。

【♪パズル】
語り手
それでは翌日
場所は……駄菓子屋。
みんな登場でOKです。
息子さんやお孫さんは修行中らしく、今日はいつも通りおばあちゃんがお店やっています。
しのぶ
ここに姿を見せずに修行中って、どこか【ダガシヤドージョー】的なものがあってそこで血のにじむ特訓を受けているのか
語り手
※どんなお菓子があるとか、どんな店づくりが好まれるとか、そういったことをよそで調査中なのです。
あちこちに見覚えのないカラフルな付箋がペタペタ貼ってあり、丸文字で注意書きがつづられています。
いわく、水あめは白くなるまで練ること、笛ガムの吹き方、云々。
ルーク
おっ、そういうハンドメイド感は好きだぞ。>表
大量の模造紙手書きメニューに満ち溢れた素敵なホットドッグ屋(味はふつう)があったんですが、つぶれちゃったんだよなァ
しのぶ
チェーンでは決してない感じ、たまりません
ルーク
そう決してない感じ。近所の学生でにぎわう感じの安さでした。
つぶれたのか店主がご高齢で引退されたのかも不明なうちになくなっていた……
しのぶ
どこも零細はやってゆくのが厳しい時代。
ルーク
ほんそれ。個人店率がとても高い地元の飲み屋街を全力で応援したい。

しのぶ
常連の子供に教えられる立場なんだな、きっと
語り手
常連の子供たちといえばあなた方のことなのですが……
他はみんな新入りだから駄菓子屋のルールも駄菓子のなんたるかも知らないドシロウトですよ。
ああ、あとたまーにくる翠兄さん。
雪花
みどりちゃん!
ルーク
では早速登場しましょう。人間形態になります、いまは朝?
語り手
そろそろ夕方なので夕方扱いでイイヨ!
ルーク
シーン登場:ルーク のふしぎを+12した
シーン登場:ルーク の想いを+11した
おっありがとう! 4点消費。
雪花
登場します。4点ですね。
シーン登場して、雪花 のふしぎを+10しました。
シーン登場して、雪花 の想いを+9しました。
どんぐりあめたべたい(こなみ)
しのぶ
シーン登場により、しのぶ のふしぎを+11
シーン登場により、しのぶ の想いを+11
語り手
全員いる、と。
店は混雑しています。
というかしました。さっきまで三人しかいなかったのに、どうやら学校帰りの集団がドヤドヤと。
ルーク
「おばあちゃん、もんじゃくださー…… あれこんでる。らっしゅたいむのよかん」
語り手
「ちょこくださーい」「これください」「クジひいていいですか?」「もんじゃ食べたーい」
さながら春先のツバメの巣です。
雪花
「チョコレートバーください!」まざる。
ルーク
「あんころもちひとつ!」
語り手
「はいはい、チョコレートバーにあんころもちね」
おばあちゃんはずいぶん若返ったようです。しゃきしゃきと動いています。
ルーク
「わーい」
しのぶ
「うーん、狙ってたご先祖様(GPZ900:元祖Ninja)の赤カラー買いに来たんだけど……売り切れちゃってないかな……」
要らぬ心配しながらそわそわ。
ルーク
えらい単価の高そうな品を! w>しのぶくん
語り手
今のところプラモほしがるマニアはこの店に目をつけていないみたい……
しのぶ
バイクプラモのためなら糸目はつけない!

【♪PUZZLE MANIAC 2002】
語り手
さて……集団の中に、まさと少年の姿が見えますよ。
五人くらいの男の子の集団に少し距離を置いてはいますが混ざっています。
雪花
「およ?」チョコレートバー充をしながら。
しのぶ
指の間全部にチョコバーはさんで、更に左右両手のそれらを交互にぱくつく感じか
雪花
私のチョコレートバーは108個まであるぞ……!
ルーク
猫形態でそうぐうしたので初対面ですな! 様子だけ見ておきます。距離を置いている感じ? おかれている感じ?
語り手
距離を置いていますね。あまり楽しそうではないです。
「ばっかじゃねーの、おまえらぁ」
元気な大声が響きました。
雪花
つい、大声につられてそちらを振り向く。
語り手
その男の子集団の中にひときわ目立つ男の子がいます。変に分厚い眼鏡かけてますね。
声を上げたのはその子です。
しのぶ
そんな見た目なのに語尾が「ヤンスじゃないのか
ルーク
「うわお」
思わずニャッと言いそうになった。
語り手
「おめーらそんなこともしらないのかよぉ、血塗られた人食いバイク、有名なんだぜー」
「あと、血を吸うお化け桜だろ、それから……」
「気持ち悪いヌメヌメトカゲ! ホラースポットてんこ盛りなんだぜ」
雪花
しのぶくんの方をちらっと見てみる。
しのぶ
「よかったー、最後の一個、ギリギリセーフでしたよーーー、あれ、どうかしました、雪花ちゃん」
【ホコリまみれの最後の一個】を抱えて、店から出てくる。
ウワサをされたから現れた
雪花
「無事にプラモを手に入れれて良かったなって!」にこり。
しのぶ
「ええ、見てください、この血塗られたようなカラーリング! 鮮烈な赤がカッコイイですよね! これが本当の人食いバイク! なんちゃってーーー」
ルーク
「血をふーはふら?」 あんころもちくわえながらそちらへ寄っていきましょう。>でかいこえのおとこ
語り手
「峠で死んだバイク乗りの怨念が染みついた血まみれボディに漆をごってり塗った醜悪なバイクからは、毎晩苦しみの声が漏れ、血が滴っているんだってよー!」
「あの神社にあるんだぜ! その呪いのバイク!」
「ええー、怖い」
「ほんとかよー?」
ざわつく子供たち。
しのぶ
「−−−」
イキイキと興奮しながら話していた表情のまま、固まる。
語り手
ところで眼鏡少年が語る変な噂は、面白半分で語る者もいる程度の与太話。しのぶならきっと聞いたこともあるでしょう。
雪花
はらはらとしながら子供達としのぶくんを交互に見る。
語り手
「俺見たもんね!」
眼鏡の少年は得意げです。
ルーク
「まふん。えせれいのうしゃのよかん」 大声では言わない。
語り手
「そんなわけないじゃん……怖いの見えなかったよ……」
ぼそり、とつぶやく小さな声。
しのぶ
「そ、そうそう、そんなのあるわけないじゃないですk……、あれ?」
語り手
まさとの方を見て舌打ちをする少年。
「おう、まさと、お前見てきたんだろ? 見えたか? 見えただろ? あぁ? 見・え・た・よ・な?」
まさとは青ざめて黙り込んでしまいます。
「……なにもなかった……たぶん」
しぼりだすような声。
ルーク
「まふまふ。なんのはなしなのです? おもしろいはなしですか?」 あんころもちくわえたまま割って入りましょう。>メガネの少年とまさとくんの間
語り手
「あぁ? やっぱ嘘つきだなお前。見えるとか嘘っぱちだな。俺は見たぞ」
少年がそこまで喋ったところでルークに割り込まれました。
「ん? 女には関係ねぇよ」
「女はすぐキャーキャー言ってうるせぇし」
とか言いながらルークをじろじろ見ています。
しのぶ
「なら、男なら良いですか? ……いやしませんよ、そんなバイク」
冷静な、むしろ冷たいくらいの、しかし意識した大きな声で、メガネ少年の背後からまさとに援護射撃。
ルーク
「むー。ああーんいけずぅなのです」
しのぶくんが登場したので、それだけ言って場をゆずる。
雪花
煽ろうと思ったけどルークちゃんの反応が可愛いのでふふっと笑う。
語り手
「何あんた。いるよバーカ。俺は見えるんだ」
「ここは怪物だらけだ。嘘つきは食われるぞ。嘘つきは」
言ってまさとの方を見ます。
しのぶ
「へぇ。ちなみにこの格好見ていただいてお分かりになるか、それは判りませんが、ボクは二和神社の権禰宜です。あのおやしろの軒先をお借りして寝食を得ている身ですが、一度でも見たことがありませんね」
語り手
「決まってんじゃん、人が寝ている時間に奴らは現れるんだよ。あんたがぐーぐー寝てるときに事件は起きてるのさ」
しのぶ
「総漆塗り、フルカウルの【ちょっとだけ】カッコイイバイクなら、ありますけど」
ふんっ、と鼻を膨らませる。
語り手
「走らねーバイクはただの鉄くずじゃん」
しのぶ
「!?」
ビキィ
語り手
「ちょっと、しげる、やめなよー」
周りの子供たちがさすがに逃げ出したいという顔になっています。
しのぶ
「ほぅ……、アナタはその【人が寝ている時間】にナニをして起きていたのですか? 小学生、しかも低学年の子がそのようなこと……。これは大問題ですね。今度境内で寄り合いがあった時、宮司さんにご報告しないといけませんね」
語り手
「夏休みの宿題のカブトムシとってたん で すー」
夏休み? とっくに終わってるよ?
しのぶ
「ほう」
懐からご自慢のKindleを取り出してモニター確認。
「もう二学期はとっくに始まっていますよ?」
ルーク
しのぶくんほんっとに文明に親しんでるな! w
語り手
私物化コラー

語り手
「うっせ、バーカ」
しのぶ
「反証不在。これ以上の審理は不要と存じますが、裁判長?」(誰
ルーク
しのぶくんに任せてあんころもち食いながらギャラリーになっている。
雪花
「いやーチョコレートバーおいしいですなぁ」ひたすらチョコレート食べてる。
語り手
バーカ、言いながらしげると呼ばれた少年は舌打ちしながら歩き去っていきます。
そのあとを男の子たちが追いかけてゆき……その場に立ち尽くすまさとは、しのぶやルークの顔をおどおどと見ています。
しのぶ
暫く、キリキリと逆立った眉で少年を見送っていたが、やがて姿が見えなくなるや「ぷしゅ~」っと気が抜けてその場にへたり込む。
「こわかった……」
低学年相手に。
雪花
「大丈夫? チョコレートいる?」
ルーク
「おつかれさまなのです」 しのぶくんにニッキ水を差しだそう。
雪花
最高にしのぶくんあざとい。
ルーク
AZATOI。
しのぶ
「あ、ありがとうございます……」
チョコバーくわえたままニッキ水飲もうとして、目をしろくろ
雪花
「あわわ、そんなのしたら喉に詰まるよ!?」としのぶくんに。
語り手
「おいまさとォ、早く来い鈍くせーなバカ!」
叫び声が聞こえて、まさとは慌てて去っていった子供たちを追いかけてゆきます。
去り際に「ごめんなさい」と小声でささやいて。
しのぶ
「あっ、まさとくん……」
弱弱しく声をかけるけど、おそらく引き止めることはできまいなーー
ルーク
「あのね。あんなのうそだって、しってるひとはみんなしってます」 だいじょうぶ、と去り際のまさとくんに、そっと囁いておこう。
語り手
じゃあその言葉にはコクンと頷いて見せます。

雪花
「食べ物は逃げないから、安心してゆっくり食べてもいいんだよー」しのぶくんの背中をさすりながら。
語り手
店内には子供たちがまだ数人残っています。ぶっちゃけモブだけども。
「血塗られたバイク?」「ああ、あれ本当?」「嘘に決まってるじゃない」「あたしあいつ嫌い」
しのぶ
よかった、メガネは嫌われていた
雪花
「血塗られたバイクなんて、失礼しちゃうよね」とちょっと怒りをにじませた声で。
語り手
「でもフッシーって本当にいるの?」
雪花
「ふっしー?」しれっと聞いてみよう。
しのぶ
「まったくです」
そこだけはきっぱりと。
ルーク
「ふ○っしー?」
よからぬ聞き方で聞いてみよう。
雪花
「ふなむし?」
しのぶ
「うなむじ?」
語り手
ブレス4にカエレ。
しのぶ
ブレスオブファイア4というゲームの、更にそのファンスピンオフである4コママンガのネタなので、知っている人なんているはずもないのに、そんなこと書いてごめんなさい土下座>うなむじ
ルーク
ようこそ! ロードス島へみたいなものか。>ファンスピンオフ
しのぶ
そんな感じ!

【♪ギルドグラード】
ルーク
「噂は噂、美味しくないあんころもちが話題になっちゃうこともある……」 まさとくんが去ってから台無しな一言を追加する。
しのぶ
そんな渋くキメたルークの背後で、雪花に心配されながら「んがくっく」と悶えているしのぶ。
語り手
雪花の傍に座っていた女の子は、『あ、見たことある人だ』みたいな顔をして
「フッシーってね、大きなヌメヌメ竜がいるんだって」
「でもそれって恐竜のことでしょ?」と隣のおさげの子が言います。
雪花
「竜……」アオタイショウのことかな? と思いますね。
語り手
「そうじゃなくて、ふたわこっていう大きな湖にいるらしいよ」
「だから恐竜でしょ? 化石の」
「生き残りだって言われてるよ」
「ネッシーの真似でしょ? ただの噂だよ」
雪花
察して、あっ。って顔してる。
しのぶ
「雪花ちゃんのお母さんですか?」
小声で
雪花
「たぶん、そう」
としのぶくんに。小声で。
ルーク
二和湖については知っていますか?
しのぶ
しのぶはツーリングスポットとして知っていないかな? 
それ以上の情報も持っていなさそうだけど。
語り手
地震でなくなってしまった湖です。以前の話に出てきた滝のさらに上流にあったのですが……
しのぶ
水なくなっちゃったのに、恐竜の存在が囁かれている、って、その恐竜ナニモノなんだ
雪花
しかもぬめぬめ。とは。
語り手
まあきっと、そんな湖なくなったからいるわけないっていう情報は広まらないんだ。面白くないから。
都市伝説なんてそんなものだ。
ルーク
面白ければ更新される。おもしろくなければ更新されない。
しのぶ
ショッギョムッジョ
ルーク
面白味が最大に達した時点で時はとまるのだ。
雪花
ザ・ワールド!
語り手
しかし化石でもっと町おこしが進めば、いずれフッシーなんてものは消滅してしまう……のかもしれないね。
しのぶ
いや、そこはゆるキャラとして復活を遂げる可能性が!
雪花
「……おかあさん……」と小さくつぶやく。
しのぶ
「ボクたちみたいなひともいるワケですから、もしかしたら本当にいるのかもしれませんよ」
いい加減な根拠ではあるけれど、雪花を励ますつもりで。
雪花
「そう……だね。私にも、おかあさんいるのかなぁ。会ってみたいなぁ……」

【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
語り手
というわけで本日は終了です。
ルーク
おつかれさまでした!
語り手
おつかれさまー
しのぶ
おつかれさまでしたーー
雪花
おつかれさまでしたー!

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。