幕間
語り手
今回のNPC枠は、いつも割とほったらかしにされがちな町枠です
上昇コストをー1していただいて結構ですので、ここぞとばかりにあげましょう
高瀬川の和樹
ほほー
語り手
ゆりからは、和樹と風馬を2にそれぞれ上げます
[ 語り手 ] ゆめ: 11 → 1
シロ
町は4であげられるってことだね。
語り手
そういうこと
シロ
うーん、どうしよっかなー
風馬
ほな今回は町とゆりを3.2に
[ 風馬 ] ゆめ: 10 → 1
高瀬川の和樹
ゆめを4消費して町へのつながりを2→3に上げます。
[ 高瀬川の和樹 ] ゆめ: 8 → 4
シロ
1d2 (1D2) > 2
和樹のを2にしよ。
[ シロ ] ゆめ: 7 → 2
あんまり夢がないから今回はこれで。
語り手
関係増強できましたら、ふしぎとおもいを持っていってくださいね
system
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ: 1 → 7
[ 高瀬川の和樹 ] おもい: 1 → 7
[ 高瀬川の和樹 ] おもい: 7 → 8
system
[ 風馬 ] ふしぎ: 2 → 10
[ 風馬 ] おもい: 0 → 9
system
[ シロ ] ふしぎ: 1 → 7
[ シロ ] おもい: 0 → 5
語り手
そして、変身コストですが、ここは皆さんの故郷なので時間帯コストは0でOKです
高瀬川の和樹
やったー
おもいから4消費して完全変身。
[ 高瀬川の和樹 ] おもい: 8 → 4
風馬
2 2消費で完全変身!
[ 風馬 ] おもい: 9 → 7
[ 風馬 ] ふしぎ: 10 → 8
シロ
んー。人間体のほーがいいかなぁ。
完全変身しとく。
[ シロ ] おもい: 5 → 3
[ シロ ] ふしぎ: 7 → 5
おもいとふしぎから2ずつ。

語り手
みんなの手の中で、それぞれの割りばしに水あめはこねられてゆきます
「あの里山は、ね。これまでに何度も、崩れたことがあるんだ」
おじさんも同じようにしながら、どこか遠い目で水あめを練っています
「なんでも、昔はそのせいで蛇だのなんだのといった地名がついていたとかで」
シロ
八木蛇落地悪谷!!
くらいのヤバさだったのかな。
語り手
「だから、私や近所の悪ガキ連中でもって、虫取りに入ったりするときには、お袋……私のお母さんなんかは、あまり入るな、だの沢には近づくなだのと、うるさく言われたものさ」
シロ
「そーなんだー」
シロはまださんさい。しらない。旅で一歳歳を取った。えっへん。
風馬
「そうだな。うるさいとなまずが困るぞ」
語り手
「ああ、そういえば藤葛木川には、昔はナマズも住んでたとか言ってたっけな」
風馬
「……? いまもいるぞ」
語り手
「おや、そうなのかい?
近頃じゃ、釣り糸も垂れなくなったから、気付かなかったな」
高瀬川の和樹
「ああ、のんべんだらりと穏やかなもんさ」
語り手
「そうかい」
おじさんは、静かに微笑みます
「とはいえ、私が物心ついてからこっち、そんな物騒な経験はしたことが無くってね。
なんでも、私のおばあさんが言うことには、あの山にはお稲荷さんが住まわってるから、そうしたことにも無縁になったとかで」
ゆり
「……」
高瀬川の和樹
「ああ、ここの所は穏やかだったものなあ」
語り手
「……それでもね」
ふと、おじさんの手が止まります
「私も親父の跡について、土木の仕事をするようになって知ったんだが。
この藤葛木のある土地は、それこそいつ地震や地崩れで大変なことになってもおかしくない土地だったんだよ。
親父も、おばあさん―――だから、親父のお母さんのお稲荷さんの話をよく聞いていたから、そのおかげだ、なんて言ってたもんだが……
それでも、備えと言うものは必要だろう」
高瀬川の和樹
「それで、耐震マンションかい」
語り手
「ああ」
と和樹に頷きます
シロ
「ソナエ?」
ゆり
「いざ、地震とかあって困った時のために、準備しておくことよ」
これはシロに
シロ
「じゅんびかー」
語り手
「私なりに勉強して、いつかのためにと準備はしていたり、気付けば市長なんて席に着いたりしたのをいいことに進めていたところ、ここのところの地震だろう。
あれは、間違いなく、いいものなんだ」
手に持った割りばしに、少し力を込めて
「あれでもってお山を固めて、危なげなところを法面で固めれば、多少のことがあっても、大丈夫なはずなんだ」
高瀬川の和樹
「……そっか。あんたなりに、町のみんなのことを思って進めてたんだな。
煽ったりして悪かったよ」
語り手
「なに、いいさ」
シロ
「お方様のことおぼえてるのに、どうしておうちこわしちゃったんだよぉ」
語り手
「おかたさま?」
風馬
「赤い家のきつねだ」
シロ
ここがおきつねさまの手を離れて地震が多い地になって、耐震なら大丈夫、とも言えない気はするにゃあ。
高瀬川の和樹
「ああ。あの山にはお稲荷さまのお社があったんだ。
なあ、どうして壊しちゃったんだい?
移設なりしてくれたら、町のみんなもこうカンカンにはならんかったろう」
語り手
「ああ……お山にあったお社のことか。
あれを壊すだって?」
おじさんは、きょとんという顔
風馬
「こわしたんじゃないのか?」
高瀬川の和樹
「ああ。バラバラにされてトラックに積まれてたよ。もしかして、おじさんが指示したんじゃねぇのかい?」
シロ
「そうだぞ!! お方様、かえるとこなくなっちゃったら、ぐあいわるいのに」
シロ
先に叫んで「エーン」って泣いとくね。
語り手
「冗談じゃあない。壊したりなんてするもんか」
シロ
「だって!!!! こわれてた!!!! うそはいけないんだぞ!!!!」
風馬
「くるまで、はこんでたぞ」
語り手
「ああ、バラしたお社を見たんだね」
高瀬川の和樹
「おう」
シロ
シクシク
語り手
「あそこは、私らが鼻たれの時からの遊び場だったんだ。いつ行っても、優しい若い神主さんがいてね。お菓子をくれたり昔の遊びを教えてくれたりしたもんだ。
あのお社も、大層古くなっていたからね。それに最近は神主さんも見なくなって、お世話する人もいなければ、それこそいつ崩れたっておかしかない」
高瀬川の和樹
「あー、まあお方様こっちにいたもんなあ」
語り手
「昔の建物というやつはね、釘の一本も使わずに組み上げられてるものなんだ。君たちなら、そうだなぁ……プラモデルみたいなもの、といえばわかりやすいかな」
おじさんは首を傾げながら言い
語り手
「だから簡単に分解することもできるし、後から直したり組み上げたりすることもできるものなんだ」
風馬
簡単(宮大工)
高瀬川の和樹
「じゃあ、どっかに組み直してくれるつもりだったってこと?」
語り手
「なもんで、ウチのツテで宮大工を呼んで、移築する予定なんだよ。
そうそう、そういうことさ。
それに、あんな寂しい山の上にぽつねんとあるだけじゃ、お参りも楽にゃできないだろう?」
シロ
「こわしてるけどこわしてないの?」
高瀬川の和樹
「…………まだ揺れてんのに工事始めてたのは? 耐震マンションなら、基礎にヒビでも入っても大丈夫なわけ?」
語り手
おじさんは、うーん、と唸ってから
「ま、そこのあたりは企業秘密ってやつでね。詳しいところは勘弁してほしいが、まだひどくなる前であれば、施工と強化を一緒にできるって代物なのさ」
高瀬川の和樹
「そうなのかい。そりゃ早とちりだったな」
先程の投稿にコミュニティノートで補足しておこう。
シロ
コミュニティノートwww
最新技術を駆使していらっしゃる。
風馬
参考になりましたか?
語り手
「だからこそ、この土地は住んでも大丈夫なんだ、って話と、古い家に住んでる商店のおばちゃんなんかを優先的に住まわせる場所として、急いで拵えようとしてたんだが……」
おじさんは、少し肩を落として、ため息を吐きます
シロ
「でも、まちのひとたち。
プンプンしてた」
高瀬川の和樹
「……んー。こりゃ行き違いだなぁ」
語り手
「……まぁ、ちと急ぎすぎたのかね。地元の土地屋の倅が、お金儲けのために、なんて思われても仕方のないことかね」
語り手
「ははは、政治屋ってのはどうにもそういうものらしいから、仕方ないさ」
シロ
「オジさん。ごめん。ワルいひとかとおもった」
手を止めてしまったので、たらー、と飴が垂れかけている。
語り手
「おっと、飴が垂れてるぞ。さぁ、練った練った」
シロ
「わ、わわ! ねりねり」
シロ
そしてシロの中の人は青森の水飴をコーヒーに投入していただく!
風馬
おしゃれ!
風馬
「和樹ならみんなにはなせるか?」
高瀬川の和樹
「どうだろうな、事情と現状によりけりだ。
あそこのばぁちゃんなんか、昔の市長さんのこと知ってたろう。話すならあの辺からかもね。
……事情聞きゃあ分かったけどさ。その辺の事情って、話した? 町のみんなに」
完全に飴はそっちのけになっている。
シロ
垂れたらそこ「はむ!」って食べてやろ。
語り手
「そりゃぁ、話したし、市報なんかでも伝えはしたさ。
それでも、ねぇ。
なかなか、難しいものだね」
高瀬川の和樹
「そりゃ、俺達が悪かったかもなぁ……。
俺も覚えてねぇや、ちゃんと聞けてなかったんだ」
語り手
「市長、こんなものでいいですかね? 私ゃそろそろ手が痛くなって」
一緒にいたおじさんが、手を振り振り顔をしかめます
「まだ透けてるとこがあるじゃないか。まったく情けないね、こんな小さな子もがんばってるってのに。
でも、ま、今日のところはこんなものかね。さ、もういいだろう。みんなも飴をおあがり」
風馬
「わかった……ふわふわだな!」
高瀬川の和樹
「ああ、いただきま……うぉ、垂れてら」
シロ
垂れた分は落ちる前にシロの口に消えました。
高瀬川の和樹
もののけ的には「お方様の許可をとるべきでは?」と思うものの、人間的には「まあ人間視点ではそうなるしそれはしょうがないよね」と思う和樹である
シロ
よくわかんないけどわるいひとじゃなかったらしい。
語り手
風馬の言う通り、空気がしっかりと練り込まれた水あめは、雲のような見た目の通りにふわふわで、甘く風味の良いものでした
「ああ、空気がしっかり練り込まれて、おいしいだろう。
本当は、これを薄く焼いたせんべいに挟んで食べるのが倣い、というやつなんだが、まぁこれも乙なものさ」
シロ
「おいしそう!」
高瀬川の和樹
「ああ、それもうまそう」
シロ
金色になった飴をはむはむと食べる。
語り手
「町が……そうだねぇ、町がもし、持ち直したら。
おばさんとこの商店で、せんべいも一緒に買って食べてみるといい」
風馬
「わかった!」
語り手
「さて、と」
やがて、飴をすっかりと舐めあげて、わずかに飴の張り付いた割りばしを口に咥えると、おじさんは立ち上がりました
「思わぬ差し入れで、おかげさまで少し元気が出たよ。苦労もあるが、私は町のために頑張るだけだ。
君たちも、昏くならない内に、親御さんのところに帰って安心させてあげるんだよ」
もう一人のおじさんも、車に乗り込んで行きます
シロ
「はーい」
オヤゴサンはいないし、家族は一緒にいるけど。
強いて言えばオヤゴサンはお方様だ。
語り手
「それじゃぁね、ごちそうさま」
そう言って、市長さんたちは車で走って行きます
風馬
「やっぱりあいつか!」
高瀬川の和樹
「ああ、またな」
シロ
「……
わすれられてなかった。
あれ、じゃあお方様のおうち、ドコ?」
ゆり
「お社はバラされちゃった、っていうし、あいつの姿は見てないって言うし。
どこほっつき歩いてんのかしらね」
高瀬川の和樹
「で、移設するっつってたけど、やっぱ現状トラックの上なんだよな。そう、姿も見てねぇっつうし」
シロ
「きつねはしらないかな」
やまのきつね
ゆり
「うーん、工事の手も入ってるみたいだし、獣は軒並み逃げ出してそうだけれど」
語り手
などと、みんなが橋のところで考えておりますと
高瀬川の和樹
「とりあえず、ばぁちゃんに報告しに行くかね」
語り手
不意に、川面の方からぱちゃん、という微かな水音が上がりました
高瀬川の和樹
「およ」そちらを見る。
風馬
「なんだ?」
語り手
「おや、なにやら賑やかな声が聞こえると思ったら、河童と連中じゃないか。戻ってたとは驚いたね。ずいぶんとのんびりした旅だったじゃないか」
黒く光る丸い頭の下でひげを揺らしながら、ナマズが顔を覗かせていました
シロ
「おっちゃん」
風馬
「なまず! かえったぞ!」
語り手
「おぅ、シロ坊。相変わらずちまっけぇな。風見鶏のボンも―――なんだい、お前さんなんかちょっと顔がやわっこくなりやがったな」
高瀬川の和樹
「よう、噂をすりゃあ影がさす。ああそうさ、ちとのんびりしすぎたがね」
語り手
「ああ、そうさなぁ。
少し前から、地面の方がぐらぐらっと来やがってよ。ああ、言っとくが俺様の仕業じゃないぞ。
おかげで、土地のモンは騒ぎやがるし―――っと」
ナマズがそう言って顔を巡らせますと、田螺の一団が、流れにのって下流の方へと流れて行きます
高瀬川の和樹
「おや、田螺だ」
語り手
「ああ。
なんでも、一族郎党引っ提げて引っ越しするんだってよ」
シロ
「いなくなっちゃうの」
風馬
「そうか……」
高瀬川の和樹
「ああそうか、無理もねぇわなぁ」
語り手
「ああ。どうにも地面が落ち着かねぇからなぁ。土地のモンがいなくなりゃ、昔みたいに静かにゃなるだろうが、藻の生えたコンクリートだかも、人間の手が入らねぇと、水が悪くなるってんじゃねぇか。
それでなくても、川が埋まりでもすりゃ、それどこじゃねぇからな」
高瀬川の和樹
「だろうな。山の方も崩れねぇように固めるっつうし、居具合悪いわな」
語り手
「ああ、まぁなぁ」
流れてゆく田螺にひげを振って見送りつつ
ふと、何かに気付いたように
「っと、そういや狐の野郎に訊いたんだが、お前らがその地面のぐらぐらをなんとかする、ってんで出掛けたんじゃねぇのかい。
そいつの算段はどうなったんでぇ?」
高瀬川の和樹
「そうなのよ。で、当のお方様を探してんだが、見なかったかい?」
語り手
「おお、それよ。その当の本人がここ暫く面を見せてねぇもんでな。
なんでぇ、お前らは知ってんじゃねぇのかい」
風馬
「困ったな……まちにもいなかったぞ」
シロ
「ゆくえふめーなんだよ」
高瀬川の和樹
「いや、俺も帰ったら会えると思ってたのよ」
語り手
「ふうん……」
ひげを揺らし
「うーん。だいぶ参ってた様子だったからなぁ。とはいえ今宵は満月だ。もしかすると、夜にゃ山に出て月でも浴びてるかもしれねぇが」
風馬
「きつねがいないとじしんのとめかたがわからないんだ。なまずはしらないか?」
語り手
「でもよぉ」
高瀬川の和樹
「でも?」
語り手
「もう、どうにもならねぇんじゃねぇか?」
あぶくを一つ、ため息のように吐き出します
「俺もずっとこの川でのたくってるナマズだ。
いつもいつも通りがかる人間の話や、猫から外の話を聞いちゃいるが。
ここの人間どもも、別にこの土地のことはなんとも思ってねぇんじゃねぇか、って思う気もしてよ。
聞いてりゃぁ、手前の家やら持ち物の話ばっかりで、土地の話なんざとんと聞こえて来やしねぇんだぜ。
それで互いにもめたりもしてるってんじゃねぇか。
無理に土地を抑え込んだとこで、この土地なんざ、捨てられっちまうんじゃねぇのか」
シロ
そうじゃないことは中の人は聞いたがシロはいまいちよくわかってない!!
シロ
「そんなことはないと おもう!」
風馬
「みずあめのこどもは……もうこどもじゃないけど、好きだっていってたぞ!」
シロ
「お方様のこと、わすれてなかった!」
高瀬川の和樹
お、ここは和樹はすっこんどこ
語り手
「そりゃ、中にゃそういうやつもいるさ。
土地屋の倅や、商店のばばあはそうでもねぇようだが。
お前らや狐が、体張って守るってのも―――」
ナマズは何かを言いかけましたが、
なんとなく、ゆりの顔に気付いて言葉を引っ込めました
風馬
「しってたのか」
シロ
「ニンゲンってさ、わすれんぼーでおばかだけどさ。
いっぱいいっぱいかんがえててさ。
かんがえてばっかりでいわなかったりするんだ」
青森の親子とか思い出してる。
高瀬川の和樹
「ほんとになぁ。で、言ったつもりで伝えられてなかったりすんだ」
シロ
「だからさ。もっとはなせばいいとおもうんだ」
風馬
「わすれないようにな」
高瀬川の和樹
「語り継げるようにな」
シロ
「ほんになれば、わすれないよな」
風馬
「そうだな。あとポストとかでんしんばしらもずっとここにいるぞ」
高瀬川の和樹
そゆとこ風馬くんだなぁ>ポストとか
語り手
「ああ、そうさな」
高瀬川の和樹
「ナマズよぅ。心配してくれてありがとうな」
語り手
「けっ、よせやい」
ナマズはぷいと尾びれを向けます
「まぁ、俺はどうあってもここを離れるつもりは無ぇ。
たとえ川が埋まろうが、骨を底に埋める覚悟よ」
高瀬川の和樹
「そうかそうか、無茶はすんなよ」
語り手
「無茶はお互い様よ」
高瀬川の和樹
「はは、そりゃそうか」
語り手
「お前らの話を、町の連中が聞いてくれるといいな」
高瀬川の和樹
「ま、なるようにしかならんさ」
語り手
「何にしても、悔いの残らんようにできればいいやな」
高瀬川の和樹
「だぁね」
語り手
「俺はいつでもこの川にいるからよ。
俺で手ぇ貸せることがあったら言いな」
シロ
「て」
自分の両手と鰭を見比べ
語り手
「おっと、俺にゃ手は無ぇんだった。ま、鰭でよけりゃ貸してやるさ」
高瀬川の和樹
「おお、そりゃあ心強い」
風馬
「ありがとう!」
語り手
「それじゃぁな。猫やカラス、雀どもにゃ、お前らが帰ぇって来たとは伝えとくぜ」
シロ
「うん」
高瀬川の和樹
「ああ、ありがとよ」
ひらりと手を振る。
語り手
ナマズは、ぷかりと泡を一つ残して、川の中へと消えて行きました
ナマズの話では、おきつねさまは今宵の満月には、山にいるかもしれないという話でした
また、町の人たちは避難している公民館などには、集まっていることでしょう
帰って来たもののけたちは、どのようにするのが良いかと頭を突き合わせることでしょう
シロ
ドーシヨー
語り手
どのように、それぞれみんなに話すべきでしょうか
どのようにするべきでしょうか
そもそもみんなはどうしたいと思うでしょうか
シロ
みんなと一緒にいられるなら、山を守るよ。
風馬
「みんなにはなそう。それからきつねにあって……」
シロ
「うん。おはなししよう。
お方様にも会いたい!」
高瀬川の和樹
「おう。まずは、水飴のこと教えてくれたばぁちゃんに話をしてみるのがいいかもな。
土地をどうするか? 一通り町のみんなと話して、夜にお方様に会ってから決めてもいいんじゃねぇの」
ゆり
「……
ここを守るってんなら、あたしがこないだ言ったことも、忘れるんじゃないわよ」
高瀬川の和樹
「おう」
シロ
「わすれてないもん」
風馬
「そうだな」
高瀬川の和樹
「なあに、河童はいずれ川につく。山につく変わり者がいてもいいさ」
ゆり
「軽々に考えたら、あたしが承知しないからね」
高瀬川の和樹
「おお怖い怖い。あいよ」
ゆり
「それだけ、忘れなけりゃ、それでいいわ」
シロ
「重々承知だよぉ」
という難しい言葉はわかんない。
語り手
では、みんなはまずは公民館を訪れるということで?
風馬
そうですね!
高瀬川の和樹
ということで。
語り手
では、移動をいれつつ、時間帯タイマーを進めます
高瀬川の和樹
はーい カコーン
語り手
そして、残り10分ですし
いざという時のためのふしぎやらのために、幕間を更に挟みましょうか
高瀬川の和樹
おお
語り手
語りてはゆめがまだチャージされてないので、特にありません
高瀬川の和樹
では、ゆめを5消費しておきつねさま&ゆりのつながりを2へアップ!
シロ
こっちのゆめ4かー。うーん。
語り手
町へのコストは安いですからね
シロ
一応PC間も稼げるようにしたいんだよねー。保留しよ。
風馬
まちかなぁ
あ、もう3か
シロを2に!

語り手
では、みんなが公民館へと帰って参りますと
やはり怒る、というのも力を使うことなのでしょう

市長さんを追い返すために怒っていた人たちは、何よりもその怒る原因となった不安などのために一様にくたびれた顔で俯いており

仕切りの薄い段ボール越しのお互いの様子にいらいらしたり、和樹にはわかるでしょうが、限られた電源の譲り合いなどで、ちょっと固い言葉をぶつけあったりなど

どうにも鬱々とした空気がたまっているのでした

語り手
といったところで、本日はこれまで!
高瀬川の和樹
ありがとうございました!
シロ
ありがとうございました!
風馬
お疲れ様でした!
シロ
ペットセラピー!
風馬
シロをもふることで
シロ
モッフモッフ

コメント By.シロ
水飴をなめながら昔のお話。
あれっ、このひともしかして忘れたわけじゃ……ない?

ひとももののけも、話さなければわかり合えないもの。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。