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こちらには
CoC『キルキルイキル』
かなりガチなネタバレがあります。

女の人 の事情


女の人 の事情(超ネタバレ)
あるところに、加須 茜という女性と、烏座 美穂という女性がルームシェアしていました。
二人は友人で、ずっと一緒にいました。

しかし実はふたりは一人のいびつな処理をされた烏座の体に二人分の意識が無理矢理に詰め込まれた状態であり、『烏座 美穂』は加須 茜が死んだ友人を自らの内に作り出したものだというのでした。

歪んだ体で二人の精神は抱えきれず、どちらかは死ななければ長くは生きられない体だということを知った二人。
烏座は加須のことがずっと嫌いだったと告白。

殺されるのだと覚悟を決めて目を閉じた加須は、烏座の体で現実に目覚めることになります。
烏座が何を思っていたか、加須にはもう分かりません……

何を思っていたか知りたい人は緊張に満ちたリプレイをどうぞ。
ちなみにこの時の加須さんの中の人は語り手、烏座さんの中の人は風馬くん、KPはシャーリーさんでした。


▼カリスの事情▼


カリスともうひとりについて
一柱の女神がいました。
何を思ったかは彼女にしか分かりませんが、ある時彼女は己を二つに裂きました。
それにより彼女は、幼いカリスと、乱暴なサメカリスというふたつの神格に別れました。
カリスが眠ればサメカリスが、サメカリスが眠ればカリスが。ふたりは互いを知ることなく、自分の真の姿も忘れて過ごしていました。

とある事件をきっかけに元に戻った彼女は、それぞれを好いてくれた人たちとの繋がりを大事に思い、再び自分を二つに分けたのでした。



こんばんは
高瀬川の和樹
こんばんは~
二宮 信
ヘイヘーイ
風馬
ホイホーイ
語り手
やれる
高瀬川の和樹
ホンマニ?
さすがに二人仕事中は無茶ではあるまいか
語り手
しかたがないのだ
風馬
やらねばならぬときもある
シャーリー
それは思う>二人仕事
シロ
こんばんはぁー
シャーリー
おつです~
高瀬川の和樹
一方あまりの寒さに布団参加をキメているこちら
シャーリー
ちょっと腰がやられそうなこちら(敗因:最近結構歩いてしまう)
語り手
仕事しながら晩御飯食べながら語り手する(タスクが一つ増えた
高瀬川の和樹
手が物理的に足りませんくないこと?
シャーリー
ご飯を優先しよう???
ゆり
冗談だと思うでしょ?
真実だからね
シャーリー
ご飯食べ終わるぐらい私待てますよ???
高瀬川の和樹
せめてどれか二つにしようよォ

語り手
前回は、ビーナスラインを走るみんなの前に、山肌に並ぶ変なものや、白い壁と赤い屋根の建物が見えてきたところでした
キャンピングカーと一台のバイクは、その白い建物へと向かってゆきます
高瀬川の和樹
バイクに先導され、建物に車を向ける。
シロ
牛っぽいもの見えたよ
風馬
「いえじゃないぞ、なんだあれ!」
シャーリー
「なんなのでしょう……」
ゆり
「まぁまぁ、いいからいいから」
語り手
キャンピングカーは白い建物の前、広い広い駐車場へと入ります
茜の乗る青いバイクは、一番奥の方へと進んで行きます
そこには、たくさんのバイクが並んで停めており、近くにはそのライダーらしき人達もいます
高瀬川の和樹
「お、並んでんねぇ」
風馬
「しのぶの仲間がたくさんいるぞ!」
加須 茜
茜は、そこの並びにバイクを停めて、ヘルメットを脱ぎました
ゆり
「和樹、せっかくだから近くのとこに停めましょうよ
高瀬川の和樹
「だな」頷いて、キャンピングカーを近い所へ向ける。
語り手
やがて、空いているところを見つけてキャンピングカーを停めると、そこへ茜も歩いてきました
シロ
「あーちゃん!」
風馬
「すごいな、バイクがあんなに」
高瀬川の和樹
「おう、先導ありがとよ」運転席からひらりと降りる。
加須 茜
「ああ、ここは一等のツーリングスポットだからね。
いえいえ。こちらも思う存分ピース交換できてよかったよ」
シロ
ピースしてみせる。
「やえー!」
シャーリー
「やえー……」
加須 茜
その様子に、笑顔で二本指を振りながら
「おっ、よく知ってるな。
なんだ、みんなしてバイクのこと知ってるんだ。
そういえば、みんなもピースしてたもんね」
高瀬川の和樹
「詳しい奴が一人いてな」
ゆり
「ふふふ」
シロ
「ゆーちゃんはとしうえだからな!!」
加須 茜
「え、そのお姉さんが?
そうかぁ、着物着てるから、ちょっと意外」
ゆり
「まぁ、乗り物全般はね。色々と詳しいわけよ」
加須 茜
「へぇ……いいね。今度色々聞かせてよ」
語り手
などと話しながら。
加須 茜
「さて……。着いたものの……」
茜は腕時計を改めます
「9時半か。開館まではまだ30分くらいあるね」
アイス食べたい
シャーリー
今って何月でしたっけ?
卓の中で
加須 茜
えーと
たしか秋手前、ってこないだ決めたような
シャーリー
時間潰すなら近所でアイスとかソフトとか買うのも一興かなと思ったけど寒かったらアウト
加須 茜
9月中旬くらいかな?
シロ
けっこーさむそー
シャーリー
アイス食べれますね! ありがとうございます!

加須 茜
「せっかくだし、何かぱくつきながら待とうか」
シャーリー
「冷たいのがいいです……」
高瀬川の和樹
「お、いいな。アイスか何かねぇかな」
シロ
「あいすあいすー!」
シャーリー
「アイス……」
加須 茜
「いいねぇ。おいしいソフトクリームがあるよ。
ほかにも、馬肉を使った肉まんとか……」
言いながら、みんなを建物の方へと案内します
高瀬川の和樹
「おお? 馬肉? そっちが気になるな」
加須 茜
「アツアツを頬張るのが美味いんだ」
シロ
「ばにく!」
ウマのともだちはいなかった。
カリス
「肉まん!」
高瀬川の和樹
「よし両方いっちまおう。アツアツの後に冷てぇもん行こう」
加須 茜
「あっはっは、それもいいね!」
ゆり
「無邪気に言うわねぇ、まったく」

語り手
白い建物の入り口へと近づくと、そこには赤い階段があり
上の方には『美ヶ原高原美術館』と書いてあります
風馬
「きれいな家だな」
シャーリー
「ですね……」
カリス
「誰さんち? にくまん」
シロ
「け!!!」
カリス
「毛?」
風馬
「けだな!」
ヶだけ読めるよな!
シャーリー
「ケですね……」
カリス
「ほんとだ」
ゆり
「どっちかっていうと『が』だけどね」
シロ
「カじゃないぞ。カタチが」ぷんすこ
高瀬川の和樹
「そこは漢字の難しいとこだよな。実は漢字じゃねぇんだっけ、あれ?」
ちびきつねさま
「はて……」
シャーリー
「……?
ケにしか見えないです……」
語り手
さてさて、そんなことをしておりますと
シャーリー
はい。
語り手
ここは、シャーリーだけだな
シロ
シャーリーと「ケだよなー」ってやってようとおもったのにッッ
語り手
あ、しまった
判定の前にだ、前回備忘してたのに忘れてた
ここへの到着手前でシーン切れてるんだよ
風馬
おっと
高瀬川の和樹
あっ、そういえば
スカッと忘れてた
つながり
語り手
というわけで、つながろう
茜の駒……増やすべきか
いや、煩雑になるしやめておこう
NPC組はカリス駒に集約します
風馬
かりす1→2!
高瀬川の和樹
はぁい
語り手
ではこちらからは風馬を0→1に
高瀬川の和樹
カリスを1→2、ゆりを1→2します ゆめ10消費
語り手
で、もう一つシロを2に伸ばそう
シャーリー
ギリたりない! のでそうだな、和樹さんを2に伸ばすか。
高瀬川の和樹
おお、ありがとうございます
シロ
うーん、カリス2
あと風馬くんにしとこう。
風馬
ありがとう!

語り手
で、今のお時間は朝
シャーリー
登場処理先にしていいですかね?
語り手
まず、みんなの成長終わってからかな
みんな大丈夫かな?

語り手
ではでは、登場処理をどうぞ
シャーリー
よし
【おもい】を6払って小さな翼状態に。
高瀬川の和樹
【おもい】6・【ふしぎ】2使って完全変身。
風馬
【ふしぎ】6【おもい】2で完全変身!
シロ
かんぜんへんしーん
じかんたい
語り手
ここのゆうこや、いつも朝か夜ばっかり
シャーリー
たまには夕方も出してくださいよぉ!!!
高瀬川の和樹
旅する分どうしても日中の行動が増えますからねぇ
シャーリー
夕方がおこさまは一番わくわくする時間よ!!!
シロ
まっぴるまにドライブする話だからね基本
語り手
これじゃゆうこやじゃなくてまっぴるまだ
高瀬川の和樹
夜中のドライブだとテイストが異なっちゃう
シャーリー
小さいころ夜に外出たらワクワクするような人間だったんです(隙自語)
風馬
わかるぅ
高瀬川の和樹
小さい頃×夜といえば親と一緒に夜鳴きそば
シロ
小さい頃夜に勝手に外に出て……セコム鳴らしてめっちゃくちゃ怒られた思いで。
高瀬川の和樹
あーあー それは大変
語り手
さてさて、シャーリーの文句は横においておいて
シロ
ストッ
シャーリー
なんでや!!!

語り手
シャーリーのみ
【こども】【おとな】で目標値は4です
とどかない
シャーリー
えーっとね。えー……。
【おもい】カツカツなんだよな……。
語り手
たしかに
シャーリー
スルーしたら情報取り逃すしな~と思うとすごく悩む。
シロ
判定なんて失敗しちゃえばイイジャナイ!
語り手
【ふしぎ】も使えなかったっけ
シロ
つかえないよ
シャーリー
【ふしぎ】はね~無理だったはず。
高瀬川の和樹
【おもい】だけですね
シャーリー
じゃあここはスルーで。
シロ
四人いるときは失敗してもいいと思う。
高瀬川の和樹
今回はシャーリー限定だからね
語り手
とはいえ、【おもい】が無いではしかたがない
高瀬川の和樹
ゆうこやだし取り逃してもなんとかなりますって
語り手
ナルカナー
シャーリー
【ふしぎ】は能力のコストだからね……なるべく温存しておきたいんだ……。
シロ
最後に向けて【ふしぎ】ほしいなーって思うとどうしてもねー
高瀬川の和樹
なんですよねぇ ハイコストな能力があると余計に
シロ
でも結局余るなって最近分かったから、【ふしぎ】も使うようにしてるな……
結構このキャンペーン、日中行動多いし他の人間も多いから、変身コストは高め。
高瀬川の和樹
序盤にふっと能力を使いたくなった時に困る>【ふしぎ】不足
シロ
それはある。
高瀬川の和樹
【おもい】、つい判定のためにある程度持っておくの忘れちゃうんですよね

語り手
では、シャーリーはその建物の入り口のところで
「なんか見たことがあるような……」
とだけ思いました
シャーリー
見たことある……!
思い……出せない……!
……鳥頭なんだよな(遠い目)
語り手
思い出せないなー
【おもい】を出せなかったばかりに
高瀬川の和樹
チーン
シャーリー
(リーさんの弱点が鳥頭だったの、たまに私が忘れる)
風馬
せめてゆめをおあがり
シャーリー
ムシャ
シロ
肉マンむしゃしながらぼんやりしてるのか。
語り手
にくまんは中に入ってからだ

高瀬川の和樹
「ん、どうした?」 入口に目を留めているシャーリーに聞く。
シャーリー
「あ……いえ……
……?」
シロ
「んんん?」
風馬
「はやくいこう!」
シャーリー
「ですね……」
カリス
「肉まん!」
加須 茜
「はいはい、ほらこっち」
語り手
茜は、みんなを入り口の中へといざないます
風馬
「真ん中を上るぞ」
シロ
「にっくまん! にっくまん!」
中の人が食べたい。
語り手
真ん中のエスカレーターを上り
中へ入ると、そこは色々なお土産が売っているところでした
その奥の方に、『肉まん』『ソフトクリーム』ののぼりも見えます
高瀬川の和樹
「お、あったあった。こういう空間ってのは心が躍るねぇ」
ゆり
「お酒もあるしねぇ」
早速酒瓶を手に取るゆり
シロ
「おもちゃ! ぱずる!!」
加須 茜
「まぁまぁ、今から荷物を増やすこともないし、まずは腹ごしらえだよ」
高瀬川の和樹
「ま、そりゃそうか。おぅい、荷物が多いと見て回るのに難儀だぜ。帰りにしようや」
シャーリー
「……いいですね……」
風馬
「そうだな……たくさんあるから大丈夫か」
語り手
色々なものに後ろ髪を引かれながら
売店で肉まんやソフトクリームを手に、みんなは茜に誘われるままもう一度外へ
そこは、大きく目の前が広がる展望台のようなところでした
風馬
「ずっと遠くまで見える!」
高瀬川の和樹
「おお、おお、おお! いいねぇ!」 柵のすぐ前まで駆け寄って、大きく腕を伸ばして風景を味わう。
シロ
「わぁ! はしる!!」
とっとことっとこ走る。
ゆり
「こらー! 車も通るんだから、走らない!」
加須 茜
「どう、最高でしょ?」
言いながら、茜は肉まんを一かじり
シャーリー
「……綺麗です……」
高瀬川の和樹
「だなぁ……。こうやってっとさ、空って広いなって思うよ」
加須 茜
「そうだね……」
風馬
「やっぱり、飛びたくなるぞ……」
加須 茜
「飛ぶ?」
風馬
「ああ、オレはうまく飛べないからな」
シャーリー
じゃあ風馬くんには《つばさをさずける》を……冗談です。
シロ
ここでやったら大騒ぎだな
風馬
周囲の人間に強制びっくり
高瀬川の和樹
「おぅい、風馬。あっち見てみろよ、向こうにあの野っ原が見えるぜ」 和樹の はなしをそらす !
風馬
「だってにわt……なんだ、さっきのとこか!?」
高瀬川の和樹
「そうそう。ほれ、まだバイクが走ってら」
シロ
「はしりたーい!」
柵に手をかけてピョンコピョンコ
カリス
「ボク飛んだことあるよー」
風馬
「あかねのバイクとかけっこしてもいいかもな」
加須 茜
「へぇ、かけっこ早いんだ?」
シャーリー
「私も……飛んだことあります……」
風馬
「シロははやいぞ!」
加須 茜
「そうなの? パラグライダーとか?
へぇ。じゃぁ今度競争してみようか」
悪戯っぽく笑います
ゆり
「やめてよ、本気にするわよこの子」
シロ
「やーるー! はしるー!」
加須 茜
「OK、OK、今度ね」
ついてく
シロ
どんなものにもついてゆける というだけで別に本体は早くない。
あと憑いてったひとの【おとな】が0になる。ヒタヒタヒタヒタ
風馬
二足歩行の鶏よりは早いから……
横転不可避
シロ
ニワトリってけっこう早くないかなぁ

語り手
そうして、遠く松本市の街並みや静かに吹き渡るさわやかな秋の風を楽しみながら
みんなの手の中の肉まんやソフトクリームが小さくなったころ
カラーンコローンと大音響の鐘の音
シロ
ピャッ
語り手
突然、鐘の音が鳴り響きました
シロ
こそーっと車の下に入る。
ちびきつねさま
「こらこら、車が動いたら轢かれてしまうよ」
ちびぎつねさまが、シロのしっぽを咥えて引き戻したり
シロ
ひーん
高瀬川の和樹
「おお?」辺りを見回す。
加須 茜
「おっ」
ゆり
「来た来た」
高瀬川の和樹
「何だ何だ」
風馬
「なんだ??」
加須 茜
「ふふふ、アモーレの鐘、だよ」
風馬
「あもーれ?」
シャーリー
なんだなんだ?
加須 茜
「そう、アモーレの鐘」
加須 茜
「午前10時。美ヶ原高原美術館の開館を教えてくれる鐘さ」
シャーリー
「なるほど……」
高瀬川の和樹
「アモーレねぇ。恋人の聖地みてぇなもんか?」
加須 茜
「そうそう。高い山の上には、そういうところが多いけど、ここもそういうとこでね」
高瀬川の和樹
「ああ、成程。そいつぁ有難い、こんな所で時計とにらめっこじゃ風情がねぇからな」
加須 茜
「でしょ?
最高だよね……」
茜は、文字通り遠くを見るように、鐘の音を聞きながら展望台からの風景を眺めます
加須 茜
その前髪が、静かに風に揺れます
シロ
よし、バレてないバレてない……
そーっと『おとな』たちの後ろに戻る。
風馬
「あの鐘合図なのか。でもこのいえあいてたぞ?」
ゆり
「美術館の方が開いたってことよ」
風馬
「ここじゃないのか!」
シャーリー
「そうなのですか……?」
語り手
そうだなー
うむ
語り手
じゃぁ、その鐘の音や風、そして風景と茜の表情を見て
シャーリーは思い出します
あのお風呂の脱衣所で見た、茜の写真
正確には茜ともう一人がバイクと一緒に写っていた写真
その背景が、ここのものであることを。
高瀬川の和樹
ああ、それでシャーリーのみ。
語り手
そうだったんですよ
シャーリー
あ~なるほど。
風馬
女湯に入れない我々は
語り手
広がる風景を背後に、一台のバイクと、二人の女の人
シャーリー
「……あ。
……女の人……」
ゆり
「ん?」
高瀬川の和樹
「ん?」
風馬
「いっぱいいるぞ?」
カリス
「ボクも女だよ。
よく間違われるけど」
シャーリー
「あ……いえ……
茜さんと……もう一人誰か……」
シロ
「にじゅー?」
加須 茜
「……ああ」
その言葉に、茜が振り向きます
加須 茜
「そっか、キミには見られちゃってたもんね」
言って、ジャケットの内ポケットから一枚の紙きれを取り出します
それは、写真でした
高瀬川の和樹
自然と、写真に視線が向かう。
加須 茜
そこには、バイクが一台と、茜の姿と、もう一人の女の人
シロ
「このヒトにじゅーか」
風馬
「ほんとだ。ともだちか?」
加須 茜
「……これが、あたし」
指さすのは、黒い髪に赤い色の入ったもう一人の女の人の方
風馬
「そっちじゃないぞ?」
加須 茜
「そう見えるよね。
私が、元二重人格だって話したでしょ。
その時、あたしたちはお互いがそれぞれ別の人間だと思ってた」
風馬
「???」鳥には難しい
加須 茜
「その時、鏡に映って見えたあたしは、確かにこの姿で」
写真をもう一度指差し
シャーリー
「……難しいです……」
シロ
「よくわかんないけど、あーちゃんもへんしんしたのか」
加須 茜
「でも、実際はこの体……美穂の頭の中にいただけだった」
今度は自分の胸に手を当てます
シロ
「???」
加須 茜
「わかんないよね」
小さく苦笑します
高瀬川の和樹
「ん? だが待ってくれよ。二人揃って映ってるじゃねぇか、写真に」
加須 茜
「そう。
たくさん旅をして、色々なところで写真も撮ったけど。
自分たちが『そう』だったと気付いた後、そこに映っていたのは全部美穂の姿だった。
その時は、全部あたし自身……加須 茜だと思って撮ってたけどね」
加須 茜
「で。
今の旅を始めて少ししてから、気付いたんだ。
この一枚が、いつの間にか紛れ込んでいたことに。
不思議だよね」
そっと、写真を手で撫でます
シャーリー
「不思議です……」
高瀬川の和樹
「そりゃまた……、えれぇこったな。けどよ、俺達から見てもあんたはあんただぜ」
風馬
「あかねしかいないぞ」
加須 茜
「だよね」
また苦笑
高瀬川の和樹
「幽霊だ、とでも言うのかい」
シロ
「いないのにいる?」
加須 茜
「さぁ、どうなんだろ。
本当の美穂は、あたしなんかとは似ても似つかないやつだったのに。
今、ここにこうしているのは、あたし……加須茜の人格だけ」
シロ
包丁をファミリーって呼ぶ人だったね
風馬
なんかっていうなよ! 明らかに美穂のほうが性格悪いぞ!
シロ
フクザツ!
高瀬川の和樹
「あんたにも分からねぇ、か。
それでかい、鏡を探してたのは」
加須 茜
「そう。まぁ、鏡のことはみんなから聞いて初めて知ったけどさ。
ここには、何かがあるんじゃないか、この写真は何かの手がかりなんじゃないか、って思って。
だから、もう一度ここに来ようと思った。
そうしたら、みんなに会えて、鏡の話も聞けたってわけ」
高瀬川の和樹
「そういうことか。……途方もねぇや。そんでさ、鏡を見つけて、どうしてぇんだい。
何があったか詳らかにしてぇのか、それか」
加須 茜
「……」
高瀬川の和樹
「ただ、話してぇのか」
加須 茜
「……わからないんだよね。
昔、子供のころに色々あってさ。
その時は、確かにあたしはあたしとして、存在してた。それこそ、アルバムとかには写真もあるんだ。
でも、あることが原因で、あたしたちはこの美穂の体に押し込められた……らしくて。
そして……」
加須 茜
茜は、少しだけつらそうな顔をして
「……美穂は消えちゃった。
わからないんだ。あたしは、あたしとして、その時から生きていたのか。美穂はどうだったのか」
シャーリー
「……どうして消えたんですか……?」
加須 茜
「もしかしたら、美穂はあたしの心が生み出した、ただの幻だったのかもしれない。もしかしたら、逆かもしれない。
それは……。話すのは、やめとくよ。あまり気持ちのいい話じゃないしね」
元シナリオ
シャーリー
両生還()
風馬
おはKP
このゲストの話のPLは語り手と風馬、KPはシャーリーでした。
シャーリー
キルキルは結構組むPLによってテンションが変わってきますね()
風馬
テンション↑↑
シャーリー
私も割とライトに帰ってきたからな……
気分上々↑↑
シロ
中のヒトは「なるほどなーそうかぁ……」と思ってるけど、外のヒトは「フーン????」ってなってるこの温度差。
風馬
鳥類には難しい話だ
シロ
どーぶつは「バナナァ」って顔して聞いてるよ。
風馬
実在性の曖昧なもののけたち

風馬
「でも、写真にいるぞ?」
加須 茜
「……うん」
シロ
「まぼろし??」
加須 茜
「あたしはさ、知りたいんだ。
あたしが美穂だと思っていたのは、本当に美穂だったのか。色々あったけれど、あたしがただ一人の親友だと思ってた、あいつが、あいつだったのか。
……だから、話したい。会って、確かめることができるなら、そうしたい。
だからさ」
高瀬川の和樹
「そうか……」一度煙を呑むように、大きく息をついて。
「途方もねえなぁ。正直、驚いたよ。でもさ。
会って話せるといいな。幻だったとしても、そこに居たんなら居たってことだろ」
加須 茜
茜は、写真を眺めながら聞いています
高瀬川の和樹
「あるべくしてあんじゃなくて、あるようにあんだ、俺達は。だから、そう思うよ」
加須 茜
茜は、その不思議な言い方に、ほんの一度、瞬きをしましたが
すぐに、ふっと微笑んで
シャーリー
「そうですね……」
加須 茜
「ありがと」
高瀬川の和樹
「おっと、妙な言い方したがる癖が出ちまったかな。気にしねぇでくれよ。吸ってもいいかい?」 VAPEを取り出す。
加須 茜
「ああ、もちろん」
高瀬川の和樹
ありがとよ、と一言言って、バニラの香りの水蒸気を燻らせる。
河童の川流れ
シャーリー
違うな(用法を調べた)
河童の川流れってそうか、猿も木から落ちるってことね。
流れに身を任せるって意味じゃないのね!
風馬
弘法大使も筆をあやまるし
高瀬川の和樹
和樹はもう河童のフェリー流れしたから
シャーリー
wwwwwwwwwwwwwwww
ごめん笑っちゃった
風馬
長いものにまかれようぜ!

加須 茜
「キミの『もう一人』にも会えるといいね」
カリスに
カリス
「ボク? ……うん!」
風馬
「べつのカリスは写真とかないのか?」
カリス
「写真……」
ちょっと難しい顔をして
「ばあちゃんが、前にみんなと一緒のとこ撮ってくれてたかな……」
ゆり
「なんだか、和樹の言う通り、途方もない話ね」
高瀬川の和樹
「おう、正直俺にもよくわかんねぇや。ま、でも、そういうこともあんだろ」
風馬
「だから鏡を探せばいいんだよな」
シロ
「かがみにうつせばふたりになってあえる??」
シロ
自分にコンニチワ? とか思ってるけど。
風馬
自分探しの旅(物理)
ゆり
「まぁね。でもようやく納得がいったわ。それだけ不思議な体験をしてたから、鏡のことにも乗ろうって思ったわけね」
ちびきつねさま
「そういうことなのだろうねぇ。雲外鏡どのは不思議な力を持つと言うし。あるいはそうしたこともできるのかもしれないねぇ」
加須 茜
「ああ……」
茜は、小さくうなずいて微笑み
加須 茜
「い、犬がしゃべった!?」
風馬
「きつねだ!」
シロ
「いぬじゃないぞ お方様だぞ」
高瀬川の和樹
「おお。今更」
ちびきつねさま
「そう、きつねさ」
シロ
ついでにいえば随分前からあたしもケモミミだ。
加須 茜
「え、ちょっと待ってちょっと待って」
シロ
そういえばシャーリーの背中にはちっちゃい翼が生えてる。
語り手
そのくらいは子供向けアクセサリーとして飲み込んでいたのかもしれない
シャーリー
そうそう(震え声)
高瀬川の和樹
「ってか、お方様。初対面の人の前で出てくんなよう。
あん時も誤魔化すのに難儀ぃしたんだぜ」
シャーリー
「そうですよ……」
ちびきつねさま
「そりゃそうかもしれないけれど、ここのところみんなして私を蔑ろにしすぎじゃぁないか。
私もお話に混ぜておくれよ」
風馬
「そうだな。ずっとるすばんだもんな」
加須 茜
「……待って。色々飲み込んだつもりだったけど、不意打ちで脳が追っつかない」
高瀬川の和樹
「仕方ねぇじゃん、お方様が人前で喋ったらびっくりだぜ、びっくり。一応そういうのはせんって理があるだろう」
高瀬川の和樹
「いや、案外ねぇのか? 俺もわかんなくなってきた」
シロ
「ここヒトおおいしなー。
……あっ」
耳出てるのに気付いて慌ててナデナデして隠す。
シロ
「よし!!!」
高瀬川の和樹
「いや、でも堂々と表に出たらマモノがスクランブルしちまうだろう」
シロ
マモノがスクランブルしたらそれはそれで平和だと思ったけどここは東京ではない。
高瀬川の和樹
ない。
ゆり
「今更だし、この機会だからいいような気がしてほっといたわ。
この先色々スムーズでしょ」
高瀬川の和樹
「いやそうだけど」
風馬
「あれ、あかねはおばけじゃないのか?」
加須 茜
「あたしは人間だよ!」
風馬
いうほど人間か?
シロ
一応パーツは全部人間だし……
高瀬川の和樹
「いや割と真面目にどうすりゃいいの? FO展開でもいいやつなの? わかんなくなってきちまったんだけど」
ゆり
「何よ、えふおーって」
高瀬川の和樹
「ふるおーぷん」
ゆり
「いいんじゃないの。びっくりついでに」
高瀬川の和樹
「そりゃそうだけどさぁ~~~っつかここ他にも人いんじゃん」
ちびきつねさま
「まぁまぁ、いいじゃないか。まだ時間も早いせいか、そう人も多くはないし」
高瀬川の和樹
「河童CO、皆さんもCOしてください」
風馬
河童ロラ(巻き)で
高瀬川の和樹
久し振りに発狂する和樹
加須 茜
「なんだろう、こういうことがある度に、自分の中の何かが削られてきたことがあるような気がする。正気とかそういう感じのやつ」
高瀬川の和樹
「奇遇だな、俺も今SANチェックって文字が見える」
風馬
仲良くSANc 1/1D3
シロ
怒濤のSANチェックくらってるwww
びっくり」するだけじゃないのぉ?
シロ
「シロはシロだぞ!!」
加須 茜
「うわぁ、犬が……犬?」
風馬
「シロだぞ!」
ちびきつねさま
「この先のこともあるし、改めて自己紹介でも」
風馬
「わかった。オレは風馬、にわとりだ!」
高瀬川の和樹
「まあそうだけどさぁ、ちょっと一時的発狂終わってからにさせてくれよ」
ゆり
「あんた、もしかしてキレてる?」
高瀬川の和樹
「半分キレてる」
ちびきつねさま
「キレてなどいないよ。稲荷神である私をキレさせたら、たいしたものだよ」
高瀬川の和樹
「お方様のぶっキレは見たかねぇなぁ。
あー、まあいいや。とにかく自己紹介だな、自己紹介。おう」
シャーリー
「あ……私はツバメです……よしなに……」
シロ
ふぅ、我慢の限界。茜の足にすりすりしよ。
【スネこすりたい:8】
加須 茜
「~~~~~~~~~~~!」
高瀬川の和樹
「0時だし次回にしようぜ」
シャーリー
「そうですね……」
シロ
「めたいぞ!!」
高瀬川の和樹
「知ってる!」
シャーリー
「メタ視点って……大事ですもんね……」
高瀬川の和樹
「今の俺は第四の壁だって越えちまうんだぜ、狂人の洞察力で」
シャーリー
「あの……それは発狂してませんか……?
あとルールが違います……」
シロ
わぁ、判定が20%も上がっちゃうね。
40だっけ? 忘れちゃった☆
高瀬川の和樹
あんまり使わないルールなので忘れちゃったtoo
加須 茜
ぴょ、とかぴゃ、とかいうような悲鳴が、アモーレの鐘に混じって美ヶ原の高原に響き渡りました

語り手
というわけで、ほんじつはこれまで
シャーリー
はぁい!
高瀬川の和樹
お疲れ様でしたー!
風馬
おつかれさまでした!
シロ
おつかれさまー
シロ
最近語り手から「晒してヨシ!!」の合図がお方様COだね。
語り手
おかたさまスイッチ
風馬
神狐(旧神)
飛乗物(アーティファクト)
河童(神話生物)
ワーすねこすり(神話生物)
付喪神(アーティファクト)
ワー燕(神話生物)
うーん、1D6/1D20くらい?
シロ
ワーってびっくりしてるのかと思ったわ。
語り手
わぁすねこすり
シャーリー
ワーってなに?
シロ
ウェアウルフ的な
語り手
半人
ウェアともいう
WARE
シロ
ちがうもん。純すねこすりだもん。
風馬
神狐(旧神)
飛乗物(アーティファクト)
深きもの(奉仕種族)
ティンダロスのすねこすり(神話生物)
付喪神(アーティファクト)
ハーピィ(神話生物)

かっこよくした
シロ
物騒になった。
シャーリー
知ってます? 鳥って実はびっくりされないんですよ
語り手
あなたにはびっくりしなくても、周りがホラー映画ばりのびっくりまみれなので
風馬
じつはガラクタもびっくりされない
シロ
あたしだってそのへんにいる動物としか認識されないはずなのにぃ
角からニュッ
高瀬川の和樹
ガラクタは動いた時点でびっくりでは
犬が喋った時点でびっくりなので
シロ
そうね。どれも喋った時点でびっくりよ。
コメント
シロ
茜はついに自分の事情を語ります。
その話は不思議すぎて、その全てを理解するのはとても難しいことですが、彼女が強くその人のことを思っていることだけはわかるのでした。

なるほどねぇ……


ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。