TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第十五話『旅するゆうこや』海辺の町 13

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こちらには
CoC『キルキルイキル』
かなりガチなネタバレがあります。

女の人 の事情


女の人 の事情(超ネタバレ)
あるところに、加須 茜という女性と、烏座 美穂という女性がルームシェアしていました。
二人は友人で、ずっと一緒にいました。

しかし実はふたりは一人のいびつな処理をされた烏座の体に二人分の意識が無理矢理に詰め込まれた状態であり、『烏座 美穂』は加須 茜が死んだ友人を自らの内に作り出したものだというのでした。

歪んだ体で二人の精神は抱えきれず、どちらかは死ななければ長くは生きられない体だということを知った二人。
烏座は加須のことがずっと嫌いだったと告白。

殺されるのだと覚悟を決めて目を閉じた加須は、烏座の体で現実に目覚めることになります。
烏座が何を思っていたか、加須にはもう分かりません……

何を思っていたか知りたい人は緊張に満ちたリプレイをどうぞ。
ちなみにこの時の加須さんの中の人は語り手、烏座さんの中の人は風馬くん、KPはシャーリーさんでした。


▼カリスの事情▼


カリスともうひとりについて
一柱の女神がいました。
何を思ったかは彼女にしか分かりませんが、ある時彼女は己を二つに裂きました。
それにより彼女は、幼いカリスと、乱暴なサメカリスというふたつの神格に別れました。
カリスが眠ればサメカリスが、サメカリスが眠ればカリスが。ふたりは互いを知ることなく、自分の真の姿も忘れて過ごしていました。

とある事件をきっかけに元に戻った彼女は、それぞれを好いてくれた人たちとの繋がりを大事に思い、再び自分を二つに分けたのでした。


こんばんは
高瀬川の和樹
とぉっ! こんばんは
風馬
こけこっこんばんは!
フウロ・トリオイ
もぐ
高瀬川の和樹
はぐー?
風馬
フクロウか!?
語り手
hug
シャーリー
いる
高瀬川の和樹
シロがいない
神津 樹(ヘカトン)
きた!!
クロ
シロくなかった。
高瀬川の和樹
クロだった
風馬
つまりクロと鏡の中で邂逅
シロ
なるほど!?
高瀬川の和樹
それだ
語り手
グレー
シロ
よごれっちまったかなしみに
遅れてごめんなさい。
高瀬川の和樹
お疲れ様です

シャーリー
町田? >背景画像
語り手
町田
シャーリー
見覚えあったなぁ……
シロ
町田にはよく宇宙人が来るからね、もののけくらいいるよな。

町田にはよく宇宙人が来る……町中巻き込んで侵略受けたりリスまみれになったりお悩み相談したりしてる。『まちだ謎解きゲーム』のこと。
語り手
鏡池で出会った誰かに誘われるまま、そこに浮いた不思議な輪に踏み入ったみんな
気がつくと、そこは街であり、茜が昔住んでいた場所であるということでした
シロ
ヒトはいるの?
風馬
「ココッ、やまだったよな……?」
シャーリー
きょろきょろと周りを見回しますわね。
高瀬川の和樹
「おう」
周囲を見回してみるけど、人はいる? 風景は動いている?
語り手
そこは、駅前の街並みではありましたが、不思議と人の姿は見えませんでした
車も道路に置いてありましたが、動いてはいません
でも、人の声と街の音はそこらじゅうから聞こえて来ました
ゆり
「なんか、リアルなジオラマみたいな……」
シャーリー
「不思議な感じです……」
高瀬川の和樹
「鏡ん中は鏡ん中だ、ってことなのかもな。映ったもの、それらしいもの」
シロ
「スネがない」
風馬
「おとがするのにいないな」
加須 茜
「……どうして、ここなんだろ」
シロ
「すんでたとこならいるかもしれないんだろ?」
高瀬川の和樹
「昔住んでた場所なんだろう? 思い出ってやつじゃねぇのか」
加須 茜
そう言う茜は、呆けているようにも、少しショックを受けているようにも見えました
「思い出、か……」
高瀬川の和樹
「随分、含みがあるな」
加須 茜
「ああ、ごめん。
アタシと美穂が、最後に暮らしてたとこだったからさ。
一緒に……って言ったら、おかしいのかな?」
風馬
「ここにいえがあるのか」
高瀬川の和樹
「おかしかねぇだろう。いたんなら」
加須 茜
「そう……だね」
高瀬川の和樹
「家はどの辺なんだい。それか、よく溜まってた場所とかさ」
加須 茜
「ああ、それなら」
シャーリー
「それなら……?」
加須 茜
「そんなに遠くないから。行ってみようか」
高瀬川の和樹
「ああ。行ってみようぜ、そんなら」
加須 茜
言って、何かに気付いたようにジャンパーのポケットを叩くと、そこから出てきたのは、ギザギザの一本の鍵でした
高瀬川の和樹
「家の鍵か」

風馬
例の鍵じゃなかった……
加須 茜
金庫の鍵

加須 茜
「……うん。懐かしいな」
その鍵には、バイクメーカーのキーホルダーがついていました
「行こうか」
そう言って、茜は歩き出します
シロ
尻尾をフリフリしながらついてこ。
高瀬川の和樹
おう、と頷いて歩き出す。
カリス
「もう1人に会えるといいね」
シャーリー
「ええ……」
風馬
「いえにいるといいな!」
シロ
カリスっぽいヒトを町に探す。いないかぁ……
語り手
カリスっぽい人はいないなー

風馬
裏カリスなら俺の隣で寝てるぜかもしれないし
高瀬川の和樹
スヤァ

加須 茜
茜は、みんなを連れて町を歩きます
駅前の賑やかな(と言っても音だけですが)通りを抜け、商店街に入り
高瀬川の和樹
「夢でも見てるみてぇだ。声がするのに誰もいねぇの」
シャーリー
「不思議な感じですね……」
ゆり
「なんか、ゴーストタウンみたい」
シャーリー
「確かに……夢の中のような……」
シロ
「ココどこなんだ??」
シャーリー
「わかりません……」
シャーリー
町田にそっくりなのに……
高瀬川の和樹
何処だろう、と周囲の風景や看板を覗き込む。
加須 茜
「町田ってとこ。一応、東京都なんだよ」

語り手
町田にした
シロ
本当に町田になった。
風馬
神奈川の植民地

風馬
「たしかにまちだな」
高瀬川の和樹
「神奈川じゃねぇやつか」
加須 茜
「そうそう。よく言われるよね」
高瀬川の和樹
「そりゃな。地域ネタのド鉄板だし」
シャーリー
「かな……?
かなりあ……?」
高瀬川の和樹
「かながわ」
シャーリー
「かながわ……」
加須 茜
茜は、ところどころで、そこに喫茶店があって、とかカラオケがあって、とか、懐かしそうな顔で案内をしながら歩きます
その話の端々に、もう1人の人のことが混じります
高瀬川の和樹
へぇ、と物珍しそうに、書き割りの街並みを覗き込む。
ズボンのポケットに手を突っ込んで軽く前かがみに、まるで遠くから来た友人のように。
シロ
「なかいいのか?」
いいんだよな? ともだちなんだし??
ちょっと首を傾げる。
加須 茜
「仲、か」

風馬
仲良し★
シロ
そこんとこどうなんですかねぇ……
そもそも……茜と茜は同一人物扱いか問題。
そうじゃないなら、わざわざ嫌いな人を? さて……という問題。
シャーリー
〈心理学〉します♡

茜にとっては親友だった彼女は、離別の際になって悪意を口にしていたのだ。
加須 茜
「アタシは、そのつもりだったんだけどな……」
高瀬川の和樹
「何だか、複雑みてぇだな。
話したかったってのは、そのことかい?」
加須 茜
「……どうかな」
シャーリー
真顔の鳥。
加須 茜
「いや、そう、かも?
美穂は、幼馴染でさ。
小さい時から、いつも一緒だった」

風馬
おさなな
加須 茜
いつもいっしょ☆
風馬
一緒(物理)

加須 茜
「アタシと違って、物静かなやつでさ」
風馬
「なまずみたいなやつか」
ゆり
「いや、例え方よ」
ゆりが小さくツッコミます
シャーリー
「なまず……」
風馬
たとえじゃないんだけどなぁ
加須 茜
そんな様子に、茜は小さく笑います
「真反対みたいなやつだったけど、それが逆に良かったんじゃないか、なんて。
思ってたんだけどね」
高瀬川の和樹
「思ってた、か」
加須 茜
「なんのかんので、そっと笑ってたりしてたからさ」
話しながらも、茜の町の紹介を挟みつつ
でも、いつしか足を止めている時間が少しずつ長く
シロ
「どうした? つかれた?」
高瀬川の和樹
何となく、次に来るものを想像した。
風馬
「どうした、まいごか?」
シャーリー
「空を飛びましょうか……?」
加須 茜
その様子は、その頃の風景を、目の前の街並みに映して眺めているような
「ううん。……ごめん。早いとこ行かないとね」
首を振って、また歩き出す
そんなことを繰り返します
「……でも。
結局、アタシの思い込みだったのかもしれないな」
風馬
思い込みガチ勢
加須 茜
「あいつにとっては、そうじゃなかったみたい。
今じゃ、あいつが静かに笑ってた、その顔も、なんだか思い出せなくなってきちゃってさ」
街並みは、段々と静かな、家が並んでいるような光景へと変わってゆきます
そして、やがて一つのマンションの前で足を止めました
「アタシは、あいつの本当の顔を探して旅をしていたのかもしれない」
高瀬川の和樹
「ここか」とす、と足を止める。
加須 茜
「うん。ここだ」
シロ
「ついたのかー。
いるといいな!」
加須 茜
「どうかな……」
ポケットから再び取り出す鍵には『402』という数字のシールが貼られています
茜は、建物の中に入って、奥のエレベーターのボタンを押します
高瀬川の和樹
その横についてゆく。
加須 茜
扉が開き、みんなを乗せたエレベーターは静かに登ってゆきます
そして、4という数字が扉の上で光ったところで止まり、扉が開きます
402号室は、少し廊下を進んだところにありました
その前で、茜は足を止めます
鍵を持ったまま、しばらく佇み
「……」
高瀬川の和樹
無言で、覚悟がつくのを待っている。
シロ
「…………いかないの?」
加須 茜
「ん……
あのさ。
あまり、楽しいことにはならないかもしれないよ?」
シロ
「でも、あいにきたんだろ?」
高瀬川の和樹
「それでも聞きてぇような、真意があんだろう。あんじゃねえかと思ってんだろう?
そんなら、付き合うさ」
シャーリー
「ええ……私も同じ気持ちです……」
風馬
「けんかしたのか? オレたちがあってきたやつはみんな仲直りしたぞ」
北のほうのひとたち

シロ
あたためてほぐしてなかなおりさせるのがオシゴトの我ら。
高瀬川の和樹
そういえば我々のおしごとだ!
シャーリー
アッ

加須 茜
「仲直り……
そっか。じゃぁ、お願いしようかな」
困ったような、迷いを残したような顔で、これまでと打って変わったような、曲がった笑顔で弱く微笑み
鍵をそっと、差し込みました
高瀬川の和樹
回る鍵を、静かに見守るように眺めている。

加須 茜
では、ここで美穂さんご本人にご登壇いただいて
烏座 美穂
出番や
加須 茜
いらっしゃった!
高瀬川の和樹
おっご当人だ
烏座 美穂
(さっきつくりました)
加須 茜
ありがとうございますw
シロ
みほさん、後でメーカー教えてね。
高瀬川の和樹
どきどき
シロ
そうか、こっちのエンドだと部屋残ってるんだ……
高瀬川の和樹
ですねぇ……

加須 茜
がちゃ、という音と共に鍵は回り
茜は、一つ心を決めるように息を吐いてから、ドアのノブに手を掛けました
扉は、ゆっくりと開いて行きます
風馬
「くんくん……カレーの匂いだ」
シロ
「ほんとだカレーだ」
シャーリー
「……美味しそうですね」
烏座 美穂
キッチンにちらりと後ろ姿が
語り手
そこは、小さなマンションの一室でした
シロ
語り手がNPCが何を言うか知らないというスリリングな展開。
加須 茜
そうなんだよね
ここでトドメを刺しに来られたら、たちまちゆうこやがゆうこやじゃなくなす
シロ
そしたらマモスクかCoCに移行しよっかー
加須 茜
「あ……」
高瀬川の和樹
ここ暫く一緒に過ごしてきた後ろ姿は、間違いない。
加須 茜
声が、小さく漏れます
烏座 美穂
「茜ちゃん? 帰ったの?」キッチンから声
加須 茜
「あ、あ……」
開いたドアの前で、茜の体が震えます
風馬
「……?」
シロ
「いたじゃん」
ゆり
「ど、どうすんのよ」
ゆりが両手を握って、生唾を飲み込みます
シャーリー
「……どうなるんでしょうか……」
どうなる?
シャーリー
キルキルのKP「どうなるのこれぇ!!!」
烏座 美穂
お前が始めた物語やで
シャーリー
私が始めたの……?
私こんな物語始めた記憶ない……キルキル回した記憶しかない……
シャーリーさんがみんなにキルキルイキルを回してくれたのでした。ありがとうございます。
シロ
雲外鏡の言によると、これは茜の望み。
そして茜は真相は謎ながら一応美穂が作り上げたもの。
これはこれは……かがみがうつしたかがみか
高瀬川の和樹
あ~~ 鏡が映した鏡 なるほどォ
烏座 美穂
無限になるぅ
シロ
そこに真実が映っていたかどうかは知る由もないが。

カリス
「見たことある背中見えたぞ」
高瀬川の和樹
「さぁ。俺が口出す事じゃねぇや」そう言いながらも、手は宙に浮いている。必要ならば背中を押せる手。
加須 茜
茜は、幾度か口を開いては、閉じ
息を吐いては飲み込み
「み、ほ……?」
震える声で、名前を呼びます
烏座 美穂
「冷蔵庫なんもなくてさ、カレーでいいよね」
加須 茜
「あ、うん……」
懐かしい匂い
ズボラな自分と違って、あいつはいつも必ず何某かのメニューを作っていてくれたっけ
自分ではせいぜいボンカレーだ
高瀬川の和樹
ボンカレー!
ひさし~~~く食べてないなボンカレー
シャーリー
レトルトカレー、美味しいですよねぇ……
たべたーい
加須 茜
恐る恐る、三和土に靴を脱いで、床を踏む
リビングまで続く廊下が、なぜかすごく長く感じる
あ、皆さんも狭い部屋ですがよろしかったらどうぞ
シャーリー
「おじゃまします……」
高瀬川の和樹
彼女が床を踏んだ後、その一歩後ろで同じく靴を脱ぎ、大股に床へと上がる。
「邪魔するぜ」
シロ
ホテホテと廊下を歩こうとして……洗面所借りて足洗ってからにしよ。
加須 茜
えらい
高瀬川の和樹
えらい
シロ
おててあらったらえらいポイント(ゆめ)いただいちゃった。
加須 茜
やがて、ようやくリビングに届き、キッチンが見える
そこに、懐かしい背中を見つけた
烏座 美穂
「おかえり。誰か一緒なの?」振り向く
加須 茜
「あ、ああ、ごめん。ちょっと、友達と一緒でさ……」
なんとなく、話を合わせるように
シロ
「わん!」
烏座 美穂
「多……子供に、犬まで」
高瀬川の和樹
「邪魔してすまんね。旅先で意気投合してさ」
加須 茜
「ごめん、事前に言ってなかった……」
烏座 美穂
「ああ……ご迷惑おかけしまして」
高瀬川の和樹
「なに、邪魔なら引っ込んどくぜ」
ゆり
「すみません、なし崩しで手ぶらで……」
加須 茜
そういえば、こんな風にいきなり友達連れてきて、困らせたこと、あったなぁ、と思う
烏座 美穂
「別に、えーと、カレー食べます?」
高瀬川の和樹
「いいのかい? じゃあ少し頂こうかな」
シロ
「タベル!」
烏座 美穂
「おっけ……今タベルって言った!?」
加須 茜
「あ、この子しゃべる犬なんだ」
烏座 美穂
「ええ……」
加須 茜
「お、面白いでしょ」
シロ
「わ、わんわん!」
シャーリー
シロちゃんを抱えとこ。
烏座 美穂
「茜ちゃん頭だいじょうぶ?」
加須 茜
「うわ、なんか懐かしい言われ方。
久しぶりに美穂の冷静なツッコミくらったわ」
言ってから、思わずくすりと笑います
風馬
「カレーか、いいな!」
烏座 美穂
「お皿足りるかな……」食器棚に向かいつつ
加須 茜
ようやく、少し力が抜けたように、茜の肩が下がります
「あ、手伝うよ」
言って、茜もキッチンへ
高瀬川の和樹
そのやりとりを聞いて、ふと笑う。
烏座 美穂
「あ、リビングで適当に座っててくださいー」これはみんなに
高瀬川の和樹
「ああ、ありがとう」脚を崩して座る。
シロ
ではあったかそうなところ探して座る。
語り手
そうして、席についたみんなの前に、暖かな湯気を立てるカレーが、並べられます
途中途中で、そそっかしい茜が何かをしでかしそうになり、それを美穂が嗜めるような光景も見られることでしょう
高瀬川の和樹
「ありがとう、頂きます」
そのカレーを少し見下ろして、それから手を合わせる。
シャーリー
シロちゃんの隣にしれっと座ろう。シロちゃんは可愛いので。
「いただきます……」
高瀬川の和樹
食事シーンが発生するとPLも何かを たべ たくなる
シャーリー
ネタバレ:空気って美味しい
シロ
カレーは貰え……ないかな?
高瀬川の和樹
シロの横に座ってコッソリちょっとだけあげよう。
シロ
「アリガトー」
高瀬川の和樹
犬ならアウトだからこっそりな!
烏座 美穂
たまねぎ!
語り手
玉ねぎはそっと取り除いてあげて
シロ
イヌじゃないもん!! シロだもん!!
そもそもイヌならカレー粉もNGだもん!!
語り手
口の周りはカレー色になりそう
高瀬川の和樹
こっそり拭く。>口の周り
語り手
暖かいカレーは、優しい味がして
シロ
ここでカレーってのが。
烏座 美穂
だって前の腐ってたし
加須 茜
頭の中は2人でも、胃袋は1人ぶんだもんなー>腐ったカレー
烏座 美穂
「というかどういう集まりでこうなったわけ?」
加須 茜
「あ、えーと。
そ、それがさ、長野の方へツーリングに行ってたら、そこでたまたま意気投合しちゃって! ……みたいな?」
加須 茜
恐る恐る、みんなの方に目配せ
高瀬川の和樹
「おう。俺達丁度そこいら旅行してて、でも土地勘ねぇのばっか揃っててさ。
どうしたもんかっつってたら、案内してくれたんだ」
風馬
「いっしょに池をさがしたぞ!」
高瀬川の和樹
「で、色々見せてもらって、その縁で今ここよ」
烏座 美穂
「そう……
別に構わないけど」食器を重ねて流しに持っていく
ゆり
「長野から町田、って結構力業よね……」
シロ
とおいな
高瀬川の和樹
「なに、北海道から長野よか遠かねぇ」
いささか実感のこもった物言いである。
ゆり
「なんか、頭の中の距離計だいぶバグってきたわよね」
シャーリー
「…………」和樹さんの言ってることがよくわかってないツバメ
「もっと長いこと飛ぶので慣れてます……」
加須 茜
「あ、うん」
高瀬川の和樹
「美味ぇな、カレー。ありがとう」
烏座 美穂
「おそまつさま」
加須 茜
「うん、久しぶりに美穂のカレー食べた。やっぱ美味いなー」
高瀬川の和樹
ハンカチを取り出して、テーブルを軽く拭く。

加須 茜
「というわけで、こいつが美穂。アタシの幼馴染」
今更ながらのご紹介
シャーリー
「初めまして……」
シロ
あいさつがわりにすねこすっちゃえ。
烏座 美穂
「茜がお世話になってます」
加須 茜
「おかんか」
烏座 美穂
「おっと、踏んじゃうよ」シロにこすられて
高瀬川の和樹
「どうも、初めまして。俺は高瀬だ」
風馬
「オレは風馬! に……にんげんだ!」
ゆり
「籠目です。よろしくね」
シロ
「ニャー」
烏座 美穂
「犬猫……どうも」
シャーリー
「こちらはシロさんです……」もふもふ……。
烏座 美穂
「シロちゃんか」
高瀬川の和樹
「おう。見るから白いだろ」
シロ
「ニャッ」
前足上げて挨拶。
シャーリー
「シャーリーです……」
烏座 美穂
「外人さんまで」
カリス
「ボクはカリス!」
烏座 美穂
「こっちの子も」
加須 茜
「うん、やっぱ旅って交友関係広がるなーって」

シャーリー
交友関係すごいなー
シロ
このパーティーの交友関係の方が凄いと思うよ……
ヒト、妖怪、神からウルトラマンまでなんでもありだ。
高瀬川の和樹
そりゃあたびするゆうこやだもの、交友関係だって広がる。
シロ
つなげてなんぼだからな。

加須 茜
「みんな、キャンピングカーで旅してんのさ。いいよねー」
烏座 美穂
「へぇ……それで来れたんだ」
加須 茜
「そうそう。それでさぁ」
烏座 美穂
「うん」
語り手
つい先程まで、この部屋に入るまでの強張った様子も、温かいカレーがほぐしたのか
茜は、一人旅で体験したことや、みんなと出会ってからのことなどを、嬉しそうに楽しそうに身振りを交えながら美穂に話して聞かせます
加須 茜
その時折には、みんなに美穂と自分のことを紹介するように、昔話のことなどを織り交ぜて
シロ
(オサナナかー)
語り手
そこで、【おとな】が得意な人は4目指してみましょう
不意にやってくる判定タイム
高瀬川の和樹
ここは欲しい おもい1消費して4!
シロ
当然のようにパス!!
風馬
パス!!
語り手
シャーリーはどうかな?
〈心理学〉する?
シャーリー
和樹さんがやるならパスかな~
高瀬川の和樹
気づくけど喋るかどうかはわかんないよ

語り手
では
【おとな】が足りた和樹は気付きます
そうして楽しそうに話す茜が、時折
加須 茜
「あ」
とか
「……えっと」
と不意に詰まるようにして、言葉を選ぶようにしていることに
それは、茜がみんなの前で言っていた、美穂との『特殊な関係』に触れそうになった時でした
「……」
高瀬川の和樹
「……」
言葉を詰まらせ、選ぶ様子を静かに見ている。
言及はしない。
語り手
そうして続ける話は、どこかぎこちなく
加須 茜
「えと……」
茜が言葉を止めると、自然と会話も止まってしまいました
烏座 美穂
「それにしても、ウチにつれてきてもなんにもないよ? 区内で遊べばいいのに」
加須 茜
「うん……いや、そうじゃなくてさ」
シロ
「…………」
加須 茜
「えっと……」
語り手
団欒は、楽しい時間でした
シロ
「…………」
語り手
でも、ここに来たのは、目的があってのことだったのです
ここは、本当の世界とは違うのです
シャーリー
「……」
高瀬川の和樹
ぽん、と茜の肩を叩く。少し押すようにして。
何か言うことはなく、それだけ。
加須 茜
「あ……
……うん」
茜は、小さく頷いて
シロ
おっ。シロがどーんするよりいい背中押しはいった。
シャーリー
いいぞ^~
加須 茜
「あの、さ。今日ここに来たのは。
美穂と、話したくて」
烏座 美穂
「ここに『来た』のは。
私と、話したくて?」
加須 茜
「うん」
視線を、テーブルへと落としたまま
烏座 美穂
「失敗したの?」
加須 茜
「いや、失敗ってわけじゃ……」
つい、いつものように反射的に答えそうになってしまってから
「……いや、失敗、したのかな。失敗していたのかも」
烏座 美穂
「まさかこの人たちも?」
加須 茜
「いや、この人たちは、付き添いっていうか」
高瀬川の和樹
「俺達の事は気にしなくていいよ。そう、付き添い。ただの付き添いだからさ」
烏座 美穂
「そう。この人数だと即死かと思った」
人数
シロ
ぶんれつ……
それはさすがに。
烏座 美穂
24人の
シロ
なるほどその発想はなかったぜ。
シャーリー
一人で大人数シナリオ通過できるな……
一人でゴダルカ(22人シナリオ)KPとSKP付きで通過できるじゃん……
高瀬川の和樹
笑ってしもた>一人でゴダルカ
彼女らの過去におけるそもそもの問題は、この家には二人は住めない、ということだったのだ。

加須 茜
「いや、そうじゃなくて!」
自分は、為したいことがあって、ここへと訪れたはずだ
ここは、そのための場所
「……唐突だったろ。この前は」
烏座 美穂
「唐突、やっとじゃなくて?」
加須 茜
「やっと、だったのか?」
シロ
その場に漂う緊張感を察知して、シャーリーの足元にすり寄る。
シャーリー
「……?」なにもわからない鳥になってますね。
シロ
むっ。しゃべれないのふべん
加須 茜
喋ってもいいのよ
烏座 美穂
犬がシャベッタアアァァでいいのよ
シャーリー
真面目なのは和樹さんに任せて判らないムーブ(ただし緊張は伝わる)しかできねぇ鳥です……。無力鳥……。
烏座 美穂
「なんで今こうなってるのかわからないけど」
加須 茜
「あの時、言ったのは。
本当、だったのか?」
少し口篭ってから、茜は尋ねました
高瀬川の和樹
横で少し居住まいを正す。
それがここで聞きたかった『真意』なのだろうと思った。
烏座 美穂
「え……わざわざそれ確認しに来たの」
加須 茜
「いけないか?」
茜の手は、少し震えていました
烏座 美穂
「本当だよ。全部ホント」
加須 茜
「あそこのたい焼き買って帰って来て、クリームがいい、あんこがいい、って、そりゃ喧嘩みたいな感じになったけど、わいわい騒いだりしたのも。
駅前のハンズで、ぶさかわいいぬいぐるみ見つけて、やいのやいの騒いだ時も」
茜の口から出るのは、美穂との思い出の話の幾つもでした
出てくるのは、他愛のない話題ばかりでしたが、それが茜が次々とすがるように思い出す、大切と思っていた思い出の数々であったろうことは、みんなにも伝わるかもしれません
高瀬川の和樹
言葉の端々から、そんな所だったのではないか、と伺い知れた。
けれど態々ここまで聞きに来たということは、それ程までにあきらめがたかったか、それとも。

それだけとは思いがたい、真意を問い質したくなるような何かが、あったのだろう。
高瀬川の和樹
静かに聞きながら嘴を突っ込むタイミング(なければないで良い)をただ窺う大人和樹ムーブ
シロ
どっかで口を挟もうかと思いつつ、「シャベッタァァァ」すると話がとっ散らかるから今はやめておこうと思うシロ。
加須 茜
「あの時も―――。
この時も―――。
お前は、本当は、イヤだったのか?」
烏座 美穂
「何いってんの? いちいちご機嫌とってたわけじゃないんだけど。別に四六時中嫌な思いしてたわけじゃないし」
加須 茜
「……そうだな。ごめん。
そんなことを一個一個聞きたかったわけじゃないよ」
烏座 美穂
「じゃ何?」
加須 茜
「アタシが聞きたかったのは」
高瀬川の和樹
お、これはちょうど口を開いた所で0時か!?
烏座 美穂
おっといつの間に
高瀬川の和樹
スーパーナイスタイムキープ&ドラマティックヒキの予感
シャーリー
ですわね!
加須 茜
「お前は、アタシといて……
楽しく、は、なかったか?」
楽しかったか、イヤだったか、とは尋ねられなかった
そんな臆病さが、戸惑うような言葉の隙間に垣間見えた気がしました

語り手
ありがとう、24時!
高瀬川の和樹
スーパーナイスタイムキープ&ドラマティックヒキ!
シロ
ありがとうございました!
高瀬川の和樹
TODO: あの結末のことを二人が話さずに終えようとするなら、チョイメターイ察しムーブで背中押す予定
シロ
TODO : 話が止まるようなら喋る。けど大事なとこ終わってからにしたい。
高瀬川の和樹
ありがとうございましたー!
烏座 美穂
おっと回答は次回か!
高瀬川の和樹
これは見入る会話
語り手
キルキルのいろんなことを解決したーいという語り手のエゴ
烏座 美穂
デモワタシハカガミ
語り手
でも、その鏡に鏡を向けると―――?
烏座 美穂
無限ループである
シロ
夜中の二時にそれをやるとな
あの世に繋がるんじゃ。
語り手
あのよー
烏座 美穂
ビートルジュース! ビートルジュース! ビートルジュース!
語り手
キャンディマンじゃなかった
よかった
シロ
二人ともこの世の存在じゃなければ会えるんでね?(てきとー)
語り手
つまり茜が妖怪化することで


コメント By.シロ
あるはずのなかった再会。
これはあの時訊けなかった問いの答え? それともただの慰み?

実際にCoCで行われたセッションの続編要素もあったりするので、今回のNPCさんは当時の中の人である風馬の人が担当しています。
なんと語り手にも今後の展開は分からないのです!

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。