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こちらには
CoC『キルキルイキル』
かなりガチなネタバレがあります。

女の人 の事情


女の人 の事情(超ネタバレ)
あるところに、加須 茜という女性と、烏座 美穂という女性がルームシェアしていました。
二人は友人で、ずっと一緒にいました。

しかし実はふたりは一人のいびつな処理をされた烏座の体に二人分の意識が無理矢理に詰め込まれた状態であり、『烏座 美穂』は加須 茜が死んだ友人を自らの内に作り出したものだというのでした。

歪んだ体で二人の精神は抱えきれず、どちらかは死ななければ長くは生きられない体だということを知った二人。
烏座は加須のことがずっと嫌いだったと告白。

殺されるのだと覚悟を決めて目を閉じた加須は、烏座の体で現実に目覚めることになります。
烏座が何を思っていたか、加須にはもう分かりません……

何を思っていたか知りたい人は緊張に満ちたリプレイをどうぞ。
ちなみにこの時の加須さんの中の人は語り手、烏座さんの中の人は風馬くん、KPはシャーリーさんでした。


▼カリスの事情▼


カリスともうひとりについて
一柱の女神がいました。
何を思ったかは彼女にしか分かりませんが、ある時彼女は己を二つに裂きました。
それにより彼女は、幼いカリスと、乱暴なサメカリスというふたつの神格に別れました。
カリスが眠ればサメカリスが、サメカリスが眠ればカリスが。ふたりは互いを知ることなく、自分の真の姿も忘れて過ごしていました。

とある事件をきっかけに元に戻った彼女は、それぞれを好いてくれた人たちとの繋がりを大事に思い、再び自分を二つに分けたのでした。



こんばんは
高瀬川の和樹
スー
シロ
こんばんはー
語り手
います
シャーリー
語り手
パインあめ
シャーリー
バレたか
風馬
こんばんは!
シャーリー
こんばんはー
そういえばパインあめの豆乳できてましたよ
語り手
よし
風馬
ありましたねえ
高瀬川の和樹
ナニソレ
シャーリー
わかんない
シロ
わからぬ
語り手
あれ
語り手
ちょっと待って
高瀬川の和樹
シャーリー
はい
風馬
まつ!
シャーリー
松よぉ
誤字ったけどニュアンス伝わるやろ
語り手
トラックパッドゴシゴシしたら
ステージが全部どっかにすっ飛んでった
高瀬川の和樹
なにぃ
シャーリー
アッ
語り手
どこに行ったんだ
風馬
迷子のステージ
縮尺を最小にすればどこかに
語り手
いや縮小にしてもいない
シロ
りろーどは?
語り手
あ、帰ってきた
風馬
おかえりなさい!
高瀬川の和樹
よかった ステージも旅に出たかったのか
語り手
よかったよかった
シロ
だれうまー
語り手
ゆうこやが終わってしまうところだった

語り手
というわけで、夕方の山本小屋です
みんなは鍵を持って2Fに上がってゆくところでした

高瀬川の和樹
root?
シロ
ねー
風馬
おとまり!
高瀬川の和樹
おお、いい雰囲気の部屋
風馬
シンプル!
語り手
お部屋にそれぞれのリュック、テントなどを置き
一息
風馬
窓の外をみるぜ!
シロ
ふー
シャーリー
部屋の中を見ます!
高瀬川の和樹
「おお、いいねぇいいねぇ」リュックを置き、ぐるぐると肩を回す。
一息ついてから、ちょっと遅れて外を見る。
語り手
窓の外を見ると、お日様が沈んでゆくところでした
周りには何も無く
遠く離れた高原の終わりの山の稜線に、夕日が少し引っ掛かっていました
ここから見えるどこかに、鏡池はあるのでしょうか
シロ
「まだでかけないのか!?」
風馬
「よるはもうちょっとだ!」
ゆり
「今日はここにお泊まり。
池を探すのは、明日よ」
高瀬川の和樹
「おう、明日は夜じゅう探し回るんだからな。休養とっとかにゃあならん。
はぁ、こういうの見ると風呂に入りたくなるねえ。一日が終わったって感じだ」
加須 茜
「そういえば、お風呂があるって言ってたっけ」
高瀬川の和樹
「そうそう」
カリス
「おふろ!」
シロ
「おふろ!!」
シャーリー
「良いですね……」
語り手
ではみんなでお風呂に行きましょう
シロ
ごく最近いったような気がする
語り手
山本小屋は、お部屋はこれまでの旅館のように作られていましたが
廊下などは本当に山小屋のように、柱などは材木が剥き出しで
何となく、違った趣です
高瀬川の和樹
「おうおう、いいねえ」
風馬
「きのいえだな」
語り手
お風呂の脱衣所も、薄いすりガラスで浴室と隔てられているだけ
ゆり
「……陽が落ちてくると、途端に涼しくなってくるわね」
服を脱いだゆりが、少し慌て気味に浴室へと入って行きました
和樹、ゆりと会話しました。
風馬
和樹どこにいるんだ
シロ
えっち!
高瀬川の和樹
おっと、服脱いでたかゆり いまのなし
語り手
大丈夫、混浴ではないよ
まぁ、脱衣所から浴室まで、上の欄間のところが抜けているので
お話はできそうです
高瀬川の和樹
てっきりまだ廊下かと なるほどなるほど
シロ
いまどきあんまりないやつ!

高瀬川の和樹
「おーう、そっちゃどうよ?」
では男湯の方から話しかけよう。
カリス
「おひさまでミカン色!」
シロ
「あったかいぞー」
加須 茜
「窓も広くて、パノラマ風呂って風情だね、これは」
高瀬川の和樹
男湯側の風景はどんな風情かしら>語り手
語り手
面している方向は同じなので、男湯の方も、夕焼けのオレンジ色がお風呂の中を染めています
シャーリー
「ほかほかします……」
語り手
まだ明かりを点ける時間いっぽ手前七日
高瀬川の和樹
「おお、そうかそうか。こっちと方向一緒みてぇだなあ、こっちも橙色に染まってら」
シロ
「いいおてんきだなー」
高瀬川の和樹
「ぎりぎり明かりも点いてねぇし、いい時間だ」
語り手
夕日の強い光の中、仄暗いお風呂は一面オレンジ色で、湯船の上におひさまが浮いています
シロ
「これならおつきさまもまんまるなんだぞ!」
風馬
「風が涼しいな、あつくなっても平気みたいだ」
語り手
さて、と言ったところで、【おとな】で4をどうぞ
高瀬川の和樹
おっ。では、おもい1消費。
シロ
【おとな】? そんなものはない!!
シャーリー
ないですね
風馬
【おとな】4に!
語り手
では、【おとな】4出せた人は
湯船にゆらゆらと揺れるおひさまを見て、ふと気付きました
今までに見てきた鏡池の写真は、どれも高い空と池の水面に、月が映っていたな、と
その満月は、ぴったりと空のてっぺんに浮かんでいたことに気付きます
シャーリー
これは……!?
風馬
「……いけのとちがうな」ぼそり
語り手
満月は、時期ごとに空のてっぺんに来る時間が違います
高瀬川の和樹
「んぇ。あー」ふと湯船に揺れる光を見て気づく。
語り手
春のこの時期、満月が南中するのは、ちょうど一日が切り替わる時間
高瀬川の和樹
「そうか。時間決まってんのか。場所が分かんねぇのに? うえぇ」わしゃわしゃと髪を掻き回す。
カリス
「???」
風馬
「でも、それならシャーリーがずっと飛んでなくても探せるぞ」
高瀬川の和樹
「あー、そりゃ確かにな」
ゆり
「なるほど、南中時間ね」
シャーリー
「和樹さんも飛びますか……?
一人より二人……」
高瀬川の和樹
「そういうこと。いや、俺は飛べんし」
シロ
「みんなでとべるやつなかったっけ」
シャーリー
「えっ……」あるよ。
ゆり
「あら、シャーリーならできるでしょ」
シロ
つかったことあるよぉ
シャーリー
あるよ(ふしぎ24供出するか……)
鳥って結構便利でぇ……
加須 茜
「なに、どういうこと?」
高瀬川の和樹
「ああー、そうか。そういやそうだな」
風馬
「またみんなでとぶか……!」
シャーリー
「はい……!」
高瀬川の和樹
「それもいいかもな。見つけた時に話が早い」
シロ
「とびたーい!」
カリス
「ボク、飛んだことあるよ」
シロ
これ風呂の塀越し会話だよな?
高瀬川の和樹
のはず。
語り手
そうです
高瀬川の和樹
「シャーリーは翼を分け与えてみんなで飛べるのよ。
結構大変な仕事だし、誰にでもってわけにゃあいかんがな」
加須 茜
「はぇー。
なんでもアリねぇ」
《つばさをあげる》
シャーリー
メタの話すると3人までは行ける。
シロ
さんにんまでだっけ?
ひとりずつコストかかるっけ
シャーリー
一気にできたっけ? どうだったかな……。
高瀬川の和樹
「つながりを持った人間や仲間の変化に使用し、対象は場面が終わるまで想いかふしぎ2点を代償につばさを使用できる」だから一人ずつ必要そうな気配ね
シャーリー
つながりを持った人間や仲間の変化に使用し、対象は場面が終わるまで想いかふしぎ2点を代償につばさを使用できる これ!
シロ
単体かな?
シャーリー
単体っぽいですね

ちんすこう
高瀬川の和樹
ココナッツちんすこう美味い
シャーリー
ちんすこうおいしい
高瀬川の和樹
ちんすこうの詰め合わせという良いものを入手しまして
語り手
ちん……
シャーリー
塩が好きだな……
高瀬川の和樹
塩これか サクサクでウマァアアイ
シャーリー
ちんすこう
ちんすこう……
むらさきいもか塩……
高瀬川の和樹
使っているのがラードだからなのか、塩と合わせると少しおかず感を覚える後味もありつつさっくり甘い風合いがおいしい
シャーリー
ウワアアアアアアアアアア(ちんすこうすき)

高瀬川の和樹
「人間にとって縛られてるもんが多すぎるからな。その背をちょいと押してやるにゃ、たまにはなんでもありが入用なのよ」
加須 茜
「そのなんでもありが、鏡池にもあることを願うわ……」
言って、茜は湯船に顎まで浸かりました
シャーリー
「ぽかぽかです……」
高瀬川の和樹
「まぁ、まずは風呂だな、風呂」ぷくぷくと湯の中に沈んでいく。
シロ
そしておんなゆからでてくる
高瀬川の和樹
いやいやそんなことしませんよ

語り手
そんなこんなで、大きなヒントを得たみんなは、お風呂で疲れを癒し
美味しい晩ごはんをいただいて
眠りにつ……きます?
何かしたいこと、する人はいますか
シロ
空から探すことになったし、こちらはなにもないかなー
風馬
明日のシャウティングスポット探しでもするかな
高瀬川の和樹
こちらは風馬に「明日は夜に動き回るんだから昼まで寝かせろ」と言いつつ寝ます。
シャーリー
つきますか~。
語り手
では、とは言われつつもうずうずとポイントを探している風馬
空の端っこが、オレンジ色になってきたので、小屋の外へ出てみると
そこは、銀の砂を撒いたような藍色の空と、もうすぐ朝がやってきそうなオレンジ色が混ざった、不思議な空でした
もうすぐ、お日様もそこから上がってくることでしょう
もう少し、それまでには時間がありそうです
風馬
「すごいな、やまがあるのに、すぐにひがみえそうだ。
うーん、あのいえのやねにはのぼれないな」
シャーリー
ムニュムニュ……
風馬
登山するのに4時5時とか寝坊もいいとこ
高瀬川の和樹
登山するのは夜で朝からじゃないから
シャーリー
そうね……
語り手
なんて独り言を呟いていると
オレンジ色の空の向こうから、光の線が差し込む―――
その時でした
「おや、早起きだね」
声を掛けられました
風馬
「コッ……おはよう?」振り向く
語り手
見ると、そこには昨日応対してくれたおじさんが立っていました
口元から、白い息が漏れます
「ああ、おはようさん」
風馬
「おじさんも一番鶏しにきたのか?」
語り手
「一番どり? ……ああ」
にこりと笑い
「いやぁ、おじさんは、もう仕事の時間だからね」
風馬
「そうなのか、はやいな!」
語り手
「そりゃぁ、山屋の泊まる宿だもの」
ほら、と小屋の方を示すと、その玄関にはもう何人ものカラフルな服に大きなリュックを背負った人がいました
その人たちは、もう出発するようです
風馬
「えっ、すごいな。いつもはカラスとリスとねこしかいないのに」
語り手
「山は、動ける時間が短いからね。都会と違って、みんな早起きなのさ。
まぁ、ペースは人それぞれだから、疲れているならゆっくりしていけばいいさ」
そう言って、みんながまだ寝ているであろう部屋の窓を見上げます
風馬
「なんで、山だと時間がみじかいんだ?」
語り手
「昨日、お風呂から見てたろう? お日様が沈んでしまったら、もう真っ暗だ。
都会みたいに、ピカピカはしてないからね。
暗い中で山を歩くのは、危ないからね。みんな明るくなり始めたら出発して、暗くなったら休むのさ」
風馬
「うーん、そうなのか、でも、こまったな」
語り手
「どうしたんだい?」
風馬
「オレたちはいけを探さないといけないから、よる山にいくんだ」
語り手
そう言われて、おじさんは思い出したように
「ああ」
と頷きました
「それもそうだなぁ。
それじゃぁ、電気のカンテラを貸してあげよう。
後で納屋から出しておくから、取りに来るといい」
風馬
「でんきか! わかった、ありがとう!」
語り手
「大層明るいから、便利だよ。それでも無理は禁物だから、夜はまたこの小屋か、この先の王が鼻ホテルに泊まるようにね」
風馬
「みんなにいってみるぞ」
語り手
「ああ、そうするといい。
それじゃ、みんな起きたら朝ごはんを食べにおいで。おじさんはまだ仕事があるから」
そう言って、おじさんは小屋の方へと戻って行きました
風馬
「またなー!」手を振り
あらためて東の空を見る
語り手
見ると、お日様はすっかりと顔を出していました
光が当たっている顔が、少しずつ暖かくなってきます
空の藍色は、その反対側へと追いやられていました
風馬
「おっと、こーけこーっこーーー!」
語り手
「お、なんだ、鶏?」
「鶏飼い始めたのか?」
出発して行った人たちが、不思議そうな顔で振り返るのが見えました
風馬
「よかった、ここのにわとりはねぼすけなやつばかりみたいだ」
語り手
風馬はしっかりと一番鶏を務め上げるのでした
風馬
しばらくバサバサして部屋に戻ろう
語り手
外の広いところで声を張ったせいか、部屋に戻るとみんなまだ寝ているかもしれません
でも、風馬が部屋に戻るまでに見たように、既に出発をしようとしている人はまだまだ居り
高瀬川の和樹
大事なものはスルー力だ。全力で寝る。
語り手
その微かに伝わる騒がしさに、ゆりや茜などは、ううん、と声を漏らして寝返りを打っています
シャーリー
「すぷー……」
風馬
「みんなはやまでもかわらないな。かりすもねてるのか」
カリス
「スピー」
やっぱり『もう一人』は出てきていないようです
風馬
「こっ」つんつん
カリス
「ふが……
……んー……なに?」
メガネを枕元に置いているためか、眠さのためか、やぶ睨みに睨まれます
風馬
「…かりすだな」
カリス
「うん……」
風馬
「ここのひとはもうみんなおきてるぞ。ねてるのはおまえたちだけだ」観測範囲内
カリス
「えー?」
ふわふわと周りを見回し
「……寝てるじゃん」
シロ
スヤリ
風馬
「あかねもねてるな……」
加須 茜
「すー」
シャーリー
「すぴゅ……」
高瀬川の和樹
「すこー」
ゆり
「するるる」
風馬
ちくしょうかわいいなみんな
ちびきつねさま
「やぁ、風馬。お勤めご苦労様」
床の間で丸くなっていたちびぎつねさまが、あくびを漏らして労いました
風馬
「きつね!
おかしいな」
ちびきつねさま
「どうしたんだい」
風馬
「きつねもやまにすんでるのに……」
ちびきつねさま
「うん?」
風馬
「やまにいるとはやおきになるっておじさんがいってたぞ」
シロ
山にいたけど夜行性だぞ
風馬
すねこすりの生活スタイル
ちびきつねさま
「まぁ、山は山でも、私は随分と里山で過ごしてきたからねぇ。
野山の狐とは、少し、違うのさ」
風馬
「そうか。わかった、みんなが起きるまでまってるぞ」
ちびきつねさま
「うん、そうするといいさ。それまで、私と石投げでもするかい」
風馬
「ひとがそとをあるいてるから、あぶないぞ。
たくさん、あるいてたぞ」
ちびきつねさま
「おや、そうなのかい。みんな早起きなことだね」
風馬
「ねているのは(ry」2回め
ちびきつねさま
「それじゃ、石置きにしよう」
かつて、みんなが藤葛木にいた頃、お社の境内で狐が教えてくれた遊びを口にします
風馬
「おう!」
ちびきつねさま
石置き―――いわゆるマルバツや簡単な五目並べのような遊び
では、ちびぎつねさまと風馬は部屋をそろりと出て行き
語り手
みんなが起きてきたのは―――
9時くらい?
シロ
そんくらい?
語り手
そのくらいには、もう宿の中は空っぽでしょう
高瀬川の和樹
「ふぁあああああ」巨大な欠伸をしながら、9時くらいにようやく目を覚ます。
「おう、よく寝た」
風馬
「……」
シャーリー
「……ごはん……」
シロ
「まだみんなねてるのかー
しずかだなー」
語り手
みんなのために、おじさんが取っておいてくれた朝ごはん
高瀬川の和樹
地味にうまそうな朝食だなぁ
語り手
固形燃料で焼くベーコンえっぐ
シャーリー
おいしそう
風馬
「おじさんごめんな、みんな全然起きなかったぞ」
語り手
おじさんは、ははは、と笑って
「いいさいいさ、山は自分のペースで行くのが一番だ」
高瀬川の和樹
「ああそうか、山小屋だからみんな早ぇのね。そりゃすまなんだな」
それにしても和樹が起きるのは遅かった。
ゆり
「時間の流れ……というか、世界観がこれまでと全然違うわね」
風馬
「オレとおなじくらい早起きのひとがたくさんいたぞ」
シロ
「ふーちゃんがいっぱい!」
ずらっと並んだ鶏が一斉にコケコッコするさまを思い浮かべている。
なにくわぬかおでへんしんっ
ゆり
いつもと違って、薄くお化粧をしただけのゆりが、小さくあくびをしながら、朝食につきます
加須 茜
「あー、山だもんね」
風馬
「それに、オレたちがよる山にさがしにいくときに、でんきかしてくれるぞ」
語り手
「そうそう、これだよ」
言いながら、みんなのところにおじさんがいくつかのカンテラを持ってきてくれます
シャーリー
「たまご……」つんつん……。
語り手
鳥類の朝食に卵……
高瀬川の和樹
「おお! ありがとう、そりゃあ助かる」
語り手
まぁ、無精卵だし
語り手
「結構強力なやつだからね。気をつけて使って」
高瀬川の和樹
「ありがとう。狸や鳥を脅かさねぇように、気をつけて使わにゃな」
語り手
「ははは、狸はいないかもしれんけどね。
それじゃ、ごゆっくり。食べ終わった食器はあっちの方へ置いといて」
おじさんは笑って、立ち去って行きました
シロ
ざーっと食べて、片付けて、走り回る。
高瀬川の和樹
しんみり美味いなあ、と味わって食べている。
加須 茜
「さて、と……それじゃ、お昼前くらいに出発するとして……」
何個めかのパンにバターを塗りながら
「今日はどのあたりにビバークしようか」
シャーリー
「びばーく」鳥頭。
風馬
「びばーく?」
鳥類の多いPT
シロ
半分が鳥類
シャーリー
PLもわからない>ビバーク
風馬
野宿
シャーリー
はぁん
あざっす
ゆり
「テントで泊まる場所、ってこと」
シャーリー
「てんと……」
ゆり
「空から探すにしても、暗いし……
目印はあったほうがいいわよね。
見つけた後で合流できるように」
高瀬川の和樹
「おう、そうだな」
加須 茜
「とすると、美しの塔とかその辺りかな」
茜が、テーブルの上に広げた地図の上の一点を指します
「なんとなく、高原の真ん中だし、流石に夜なら、その辺りも人がいないんじゃないかな」
高瀬川の和樹
「ふぅむ。いい塩梅かもな」
シャーリー
「ですね……」
ゆり
「結構、近いわね。いいところ見つけたら、軽く辺りも見てみましょうか」
シロ
「なにがあるんだ?  フロか!?」
加須 茜
「その名も美しの塔、っていう、ちっちゃな塔が建ってるんだよ。
この高原、霧が出ることも多くてね。昔は遭難しちゃう人もいたから、その目印に建てたんだとか。
今では、すっかりこの高原のシンボルだけどね」
高瀬川の和樹
「成程ねぇ。そりゃ目印にもいいや」
加須 茜
「結構、風景もいいところらしいよ。見晴らしも効くし、自分で言ってて何だけど、名案かも」
シロ
「ソーナン?  みちにまようことだな。
あたしはソーナンしないぞ!」(ドヤ顔)
加須 茜
「またまた、そういう油断が山では命取りになるんだから」
高瀬川の和樹
「シロはソーナンせなんでも、俺達は普通にソーナンすんの」
シロ
「ソーナンか」
風馬
「そうなのか」素
高瀬川の和樹
「ソーナンだよ」
ゆり
「ソーナンです」
シャーリー
「私もしません……」素
いざというときは飛べばいい
高瀬川の和樹
「みちのけなのはシロだけだし、飛べんのはシャーリーだけなんだからさ。まぁ、俺も最悪水でも見つけりゃ知った場所に戻れるけどよ」

シロ
つばめの体内磁石すごそう
あんないもできるもん ってぷんすこしてる
高瀬川の和樹
和樹はそのてんうっかり北海道から本州までソーナンしたからなあ 微妙
和樹は幼い頃に北海道から本州まで流されてしまっていたらしい。
シロ
そういえばソーナンだった
ソーナンのプロだわ
風馬
プロの川流れ
高瀬川の和樹
まさに河童の川流れ
シャーリー
プロだなぁ
シロ
うっかりで流れる距離じゃないのよ。

カリス
「ボク、いくらでも水出せるよ。カンペキなフジンだね」
高瀬川の和樹
「成程、そいつぁ完璧な布陣だ。遭難したら頼ろうかね」
カリス
「いいよー。そこらじゅう海みたいにしちゃうから」
高瀬川の和樹
「おいおい、ほどほどにしてくれよ。山の獣が溺れらぁ」
シャーリー
「鳥も困ります……」
風馬
(かりすがじぶんでいけつくればいいんじゃないか?)
ゆり
「いろいろ災害も怖いから、ほどほどに」

語り手
そんなこんなして、朝ごはんを食べ
11時くらいに出発かな
何かそのほか準備をしたかったり、やりたいことがある人はいますか?
風馬
片付け手伝うぞ!(特にシーンは不要です
高瀬川の和樹
山本小屋の近くで《みずのみち》できそうな水場を探しておくくらいかな。シーンは不要です。
語り手
お風呂から水が抜かれてなければ、そこへ戻れるかもしれませんね
シロ
近くを駆け回ってそれらしいとこ探そうと思ったけど、水がないので見つかるはずがなかった。
普通に走り回って満足して戻ってくる。
ターン終了だ!
語り手
ではでは
少し巻き気味でいきましょう
高瀬川の和樹
まきまき
シャーリー
まっきまき

語り手
11時に山本小屋を出発したみんなは、無事に美しの塔に到着します
シロ
「うつくしーのとうってどこだ?」
加須 茜
「ほら、あれだよ」
高瀬川の和樹
「おお、あれか。明かりかなんかつくのかね? ありゃあ」
加須 茜
茜が指差す先には、確かに塔というには小ぶりな石づくりの建物が立っています
シロ
のぼりたい。うずうず
シロ
てっぺんで啼いたら気持ちよさげ
風馬
こっこ
風馬
「あれか!」
加須 茜
「どうだろう……夜の写真とかで見たことあるけど、そういうのは見たことないし、明かりはつかないんじゃないかな」
ゆり
「しっかし、周りは平らな石畳、その周いはそれこそ柔らかそうな草地。
これ以上ないくらい、ビバーク向きな場所ね、これは」
高瀬川の和樹
「そうか。だな、ここをキャンプ地としようぜ」
シロ
実際ここキャンプしていいとこなのかな
語り手
ほんとはだめです
シロ
だよな。そんなこと言ってたよな。
先住民の許可もらおう。
牛語はわからぬ。
高瀬川の和樹
そういや前回。間があいて忘れてましたな
風馬
牛に許可とろう
シロ
PCたちにとっては昨日だったりほんの数時間前でも、中の人は数週間前。情報忘れちゃうあるある。
数日前の情報でも忘れちゃうもん
シャーリー
わかります
高瀬川の和樹
それなんですよな。ゆうこや間あいたし。
風馬
「うしー! ここでねてもいいかー?」
語り手
「……ぶもー」
声を掛けられ、顔を上げた牛が、尾っぽをゆらゆらと振りつつ、もぐもぐと草を噛みながら鳴きました
シロ
「よろしくー」
高瀬川の和樹
「おう、よろしく。悪ぃな」
シャーリー
「よろしくおねがいします……」
加須 茜
「ま、バレたら歩いてる内に夜になっちゃった、ってことで」
語り手
さてさて
みんなは、その美しの塔の周りのところで、なんとなくここにテントを張ろう、いやだめだ、うわ、牛のフンだ、などと話しながらようやく場所を決め
高瀬川の和樹
「おお、こいつぁでけえフンだ」
ゆり
「ちょっと、やめてよ」
シロ
「うしは こすると あぶない。
おぼえた。
あと、それっぽいみず、ない」
語り手
それから日が傾くまで、なんとなく辺りを見回ったりしてみましたが
語り手
どこを見ても平らな高原には、水が溜まりそうな場所もなく
池そのものも、やはりありませんでした
高瀬川の和樹
「ねえなぁ。バケツ持ってくりゃよかった」セーブポイント
カリス
「水出す?」
水鉄砲を取り出します
シロ
しおみず?
カリス
出てくるのは海水です
シロ
だよなぁ。
ってこれも前にやった記憶。
風馬
牧草地に塩水をまくでない
高瀬川の和樹
「や、牛が難儀しそうだからいいや」
シャーリー
「牛さんが困るのは……」困惑。
風馬
「とうのうえからみてみよう」
高瀬川の和樹
塔に登って塔からあたりを眺めてみる。
語り手
和樹が観光客のいない隙を見て登ってみても
周りはどこまでも緑の絨毯が広がっているだけでした
シロ
目的はともあれ一杯走り回って満足してる。
語り手
和樹の視線の中で、お日様は傾いて行き、いつしか空は茜色になっていました
ゆり
「池どころか、水が溜まりそうな場所も無いわよ……」
高瀬川の和樹
「だなぁ。この辺じゃねぇってことか」
ゆり
「もっと違う場所なのかしら」
シロ
「きょうもいいテンキだ!」
カリス
「空から見たら、見つかるかな……」
シャーリー
「ですね……」
加須 茜
「あまり遠くだと、困っちゃうね……」
風馬
「みんなでさがせばみつかるぞ!」
高瀬川の和樹
「それこそ、シャーリーの翼で手分けしようぜ」
ゆり
「いずれにしても、この時間から動き回るのは、もう無理ね。
腹を括って、夜に備えましょ」
高瀬川の和樹
「おう。この塔にカンテラ一つ置いて目印にしよう」
シロ
「ごはーーーん!」
シャーリー
「ごはん……」るん……!
語り手
と言ったところで、シーンは夜へと進みます
その前に、一度幕間を挟みましょう
風馬
はぁい
シャーリー
まって
私前の時夢減らしてない気がする
語り手
シャーリー、すごい夢あるな
シロ
ああー
ゆめ一杯だったか
語り手
じゃぁ、絆深めタイムにしても微妙だし
直前の幕間でのポイントを確認して、次回はそれを減らしてから幕間にしよう
高瀬川の和樹
はーい
風馬
おっけー
シャーリー
はーい! すみません!
語り手
多分3つくらいあげて15消費とかだったんじゃ無いかな、とは思うが
シャーリー
ふたつ

シャーリー
そしていつものを見ようと思ったらCoCで気になってるシナリオの名前を発見してしまった 僕の悪い癖。
裾丸
まぁまぁ
高瀬川の和樹
なぜ突然裾丸
シロ
スマホだからかな
分身だ
高瀬川の和樹
なるほど
風馬
ヒーローの出番は前回終わりましたよ
語り手
失礼、終わり際にトイレにスマホ持って駆け込んだもので
高瀬川の和樹
あっなるほどトイレ
語り手
ともあれ、続きは次回!
シロ
はーい
風馬
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
はーい、ありがとうございました!
語り手
お疲れ様ー
コメント
シロ
にわとりは早起き。
山本小屋で一日を過ごし、早速湖探しにGo!

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。