こんばんは
シャーリー
どもども
高瀬川の和樹
火山!(こんばんは)
風馬
コンコン
シロ
モッフモッフ
シャーリー
風林火山?
シロ
こんばんは!! フーリンカザン!!
語り手
これぞフーリンカザン
シロ
フーリガン!!
高瀬川の和樹
大乱闘
シャーリー
大迷惑?(ユニコーン)
高瀬川の和樹
大迷惑であることは間違いない>フーリガン

語り手
前回は、みんなが浅間山火山博物館に入ったところでした
そして、その後を追いかけるように、ユニティと一緒にいた女の子が博物館の中へと入っていったのでした
シロ
ハクブツカンにはホネがいっぱいあるんだぞ!!
シロ
ないよ。
高瀬川の和樹
それは違う話の違う施設である。
風馬
でかいほねが!
シャーリー
あるんだぞー!

語り手
さて
中へ入ったみんなの前には、お土産屋さんと軽食が食べられるスペース、この辺りの地形を映し取ったような大きな地図が置かれた床などがあります
登場処理
語り手
あ、そうそう
シーン切り替わったんだったね
みなさん登場処理をどうぞ
シロ
そうでした
高瀬川の和樹
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 17 → 29
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 6 → 17
ふしぎから4、おもいから4消費して完全変身。
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 29 → 25
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 17 → 13
風馬
ふしぎ2おもい6で完全変身!
[ 風馬 ] ふしぎ : 15 → 24
[ 風馬 ] おもい : 13 → 24
[ 風馬 ] ふしぎ : 24 → 22
[ 風馬 ] おもい : 24 → 18
シロ
あたしも各4でぱーふぇくとひゅーまんだ!
[ シロ ] ふしぎ : 20 → 32
[ シロ ] おもい : 15 → 25
[ シロ ] ふしぎ : 32 → 28
[ シロ ] おもい : 25 → 21
シャーリー
おもいを8消費して完全な人間になります。
[ シャーリー ] ふしぎ : 8 → 17
[ シャーリー ] ふしぎ : 17 → 18
[ シャーリー ] おもい : 11 → 22
[ シャーリー ] おもい : 22 → 14

ゆり
「なんか……だだっ広いけど、ロクな展示物もないわね」
風馬
「家の中に山があるぞ!」
シロ
「ホネがない」
ゆり
「山っていうか、岩? 案内所かしらね」
ゆりは、そちらの方へ歩いてゆきます
風馬
「どうくつもあるのか?」わくわく
シロ
「どーくつ??
おみやげやさんしかない」
なんか数字が書かれたボードはあるけど、つまんない。
高瀬川の和樹
「確かに、あんまり物がねぇなあ」一緒に山? の方へ行く。
「スペースはだだっ広いのに、ちと勿体ねぇ気もすんな」
シャーリー
「そうですね……」
語り手
面白そうなご当地ぬいぐるみやお菓子がたくさんあります>お土産
風馬
おいおいノリ悪いぞお前たち!
シャーリー
「この子可愛い……」ぬいぐるみもふ……。
シロ
「おみやげかってかえるのか??」
シャーリー
「ゆりさん……マスコットキャラいりませんか……?」
ゆり
「サメちゃんがいるじゃない」
シャーリー
可愛いなんかぬいぐるみを手に取りつつ、
「増やしません……?」
高瀬川の和樹
「まあまあ、後にしようぜ。先に物買っちまうと見て回りづらいしよ」
シャーリー
「うー……」可愛いのでちょっと離れがたい。
「かわうそさん……」
シロ
このシリーズ最近よく見かけるな……
風馬
「何みてるんだ?」
シャーリー
かわうそのぬいぐるみを見せますね。
風馬
「か、わ、うーーーーーーそ」
※胴体が長く、腹にその生き物の名前が間延びして書かれたキーチェーンぬいぐるみのシリーズがある。
シャーリー
梨さんの小説じゃないんだ>かわいそ
ゆり
他にもいます
https://nozawasakuzo.com/blog/461/
高瀬川の和樹
「ぶっ」裏側の文言を見て思わず吹く。
シャーリー
「かわいいです……」
ゆり
「間抜けなぬいぐるみねぇ」
高瀬川の和樹
「吹いたわくっそ」
ゆり
「わかったわよ、サッと買ってきちゃいなさい」
言って、ゆりが500円玉をシャーリーに手渡します
シャーリー
「ありがとうございます……!」
青いイルカさりげなく魚持ってるの芸が細かい。
高瀬川の和樹
ほんとだ>さりげなく
風馬
「………」
シロ
「きゅーってひっぱられたみたいだ」
シャーリー
買いました。チンッ。
風馬
「き、つーーーーーーねはいないか」
高瀬川の和樹
「きつーーーねがいたらお方様見て吹きそうだから、勘弁してくれ」
シロ
いてもおかしくないんだけどね。
うちにある「うーーーーーし」が載ってないし……
高瀬川の和樹
そうなんだ
シロ
もの凄い種類生息していると思われる。
土産物屋に。
シャーリー
へぇ~
ちびきつねさま
「うん? 何だい?」
風馬に抱っこされてだらーーんと伸びたちびぎつねさま
風馬
和樹に見せつけよう
高瀬川の和樹
「ぶっ、……ふ」
ちびきつねさま
「?」
高瀬川の和樹
「ちょ、……っぷ、やべ、ツボ入った」
暫くその場でぷるぷるしている。
シャーリー
「可愛いです……」
ゆり
「バカなことやってないで、さっさと行くわよ」
シロ
「『かーーーーーーっぱ』はないかな。。
『かっぱーーーーーー』でもいいけど」
もうお土産見ちゃったし割と帰る気になっているシロ

シロ
ほんとガラーーーーンとしてるのよね、この博物館。
してた……か(哀しい)
高瀬川の和樹
悲しい……
語り手
みんなが岩をくり抜いて作られた案内所に近づくと
「浅間山火山博物館へようこそ!」
お姉さんが声をかけてきました
風馬
「こんにちは」
語り手
「はい、こんにちは」
風馬
「ここには何があるんだ?」
語り手
「ここは、日本でも有数の活火山、浅間山の姿から火山についてお勉強ができるところですよ。
入り口は、あちらからどうぞー」
高瀬川の和樹
あっち? と言われた方を見る。
語り手
言って、お姉さんが指し示すのは、博物館の隅っこの方
シャーリー
お?
風馬
「あっちか。
どうくつだ!」
語り手
そこには、壁に張り付いたような岩に大きな穴が開いており、その上のところには『博物館入口』とあります
薄暗い中を覗き込むと、少し道が下って続いており、
シロ
「どうくつだ!?」
語り手
その奥はどんどんと暗くなっているようです
シロ
地上階なんざ飾りですよ。
高瀬川の和樹
「へぇ、下があんのかな。
……この上のだだっ広いスペースはなんなんだ?」
シャーリー
「何なのでしょうか……」
ゆり
「地上施設的な?
なんにせよ、ここからが本番みたいね。
よかったわ、しょっぱい伽藍堂の田舎にありがち施設じゃなかったみたいで」
風馬
「家の中にどうくつがあるなんてすごいなー」
ゆり
「さ、それじゃお子様たち先頭でどうぞ」
シロ、シャーリー、風馬に道を譲ります
高瀬川の和樹
賛成、と同じく一歩譲る。
シロ
「……
やだこわい」
風馬
「そうか? じゃあオレがいくぞ」
シロ
choice シャーリー ゆり 和樹 (choice シャーリー ゆり 和樹) > シャーリー
シャーリー
じゃあ先に行きまーす!
あら。
シロ
シャーリーにくっつこうとしたら先行だった!!
シャーリー
「……」
やっぱりやめまーす!
くっついてほしいので!!!
シロ
なんか……ごめん。
シャーリー
大丈夫ですよ、きっと風馬くんが何とかしてくれるでしょう……。
風馬
ずんずん
シロ
じゃあシャーリーにくっついてガクブルしてる〈こわがり〉
高瀬川の和樹
「おーい、団子になってっと壁にぶつけんぞー」そんな様子をなんだか微笑ましく眺めている。
ゆり
「いいから、ほらさっさと行く!」
シロとシャーリーの背中をグイグイと押しながら、ゆりも続きます
シャーリー
「ちょとだけ……怖いですよね……」ぐいぐいされながらシロちゃんに声をかける。
シャーリー
でも洞窟こわい気持ちはわかる。
暗いし。
シロ
「やだやだ、おばけでるよ、ぜったいおばけでるよ!!
なんかあつそうだしけむりでてるし!!」
ゆり
「あたしたちも似たようなもんでしょうが」
風馬
「あつくないぞ、あかりもある」
高瀬川の和樹
「まあまあ、おばけが出ても困りゃせんって」
シャーリー
「でも……怖いものは怖いですよね……」小さいころ私(PL)もそうでした。
シロ
じゃあ涙目でシャーリーの後ろに隠れながらひっついて行く。
語り手
そうしてみんながやいのやいのと中へと入ってゆくと
女の子
「……」
それを衝立の向こうから伺っていた女の子も、少ししてから、さささっと中へと入ってゆくのでした
風馬
すとーくされている
高瀬川の和樹
め、〈目星〉できない?(ゲーム違い)
女の子
〈隠れる〉95%
シャーリー
感覚的なものとしてけもので代用できません?
語り手
まぁまぁ、気にしないで
シャーリー
気にするよぉ!
風馬
「いわだらけだな」
高瀬川の和樹
「おお、すげぇ風景だ。いや、ほんとなんで地上階だけ雑なんだ?」
語り手
中に入ってしばらくすると、あたりはすっかりと暗くなり、そこかしこで赤黒い光が灯っています

高瀬川の和樹
ぬお~~~今はもうないのよねここ 悲しい
シロ
もう一回くらい行きたかったなぁ……
洞窟探検の気分になれて凄く面白いんだよね。
面白【かった】んだよね……
風馬
かなしみ
シャーリー
あぁ……。
高瀬川の和樹
行ってみたかったなぁ かなち

ゆり
「なるほど、つまり火山の中へと下って行くってわけね。
ギャップがあって面白いじゃないの」
語り手
暗い岩の洞窟は、奥へと続いており
シロ
「おばけのおなかのなかみたい……」
語り手
その向こうからは、何やら唸るような低い音が響いています
シロ
「ほらぁ! おばけのこえだよ!! なんかいるよ!!」
風馬
「声か? だれだー?」
語り手
風馬のその声に応えているのでしょうか、どこからか微かに人の声のようなものも聞こえてきます
風馬
「……?」ずんずん声のする方へ
シャーリー
柳の音だよって言いたいけどリーさんは魔王を知らない。
シャーリー
「おばけのおなか……」想像している。
「ぽよぽよ……」
語り手
道は緩やかにカーブをするように下っており、その大きく膨らんだところには、凸凹とした尖った岩が並び、そこかしこの小さな穴からは時折、煙のようなものが吹き上がっています
オレンジ色に溶けたような岩が、穴から穴へと流れていたり
風馬
「うわっ」
シロ
ピャッ!
かいぶつのはなのあなだよ……!
高瀬川の和樹
「おお、こりゃすげぇーなぁ。雰囲気たっぷりだ」
ゆり
「結構よく出来てるものねぇ」
高瀬川の和樹
「だなあ」
シャーリー
「ちょっとだけ……怖いですね……」
高瀬川の和樹
これは行ってみたかったぞ 本格的に悲しい
シロ
なかなかできない体験ができるとこだったんだ。
高瀬川の和樹
卓で味わわせてくれてありがとうございます
語り手
まるで怪物の胃袋の中のような場所を通り過ぎると、また先が真っ暗なところへとやってきます
みんなの自分の鼻の先もわからないような真っ暗さです
シロ
「うう、ハクブツカンてさいしょこわいところばっかりだ」
風馬
「まっくらだぞ」
高瀬川の和樹
「いや、まぁこんな凝った博物館そうそうねぇが」
シロ
「みんなぁどこぉ~」
シャーリー
「ここです……」
風馬
「ここだぞ」
シロ
シャーリーの袖はがっちり掴んでる。
ゆり
「いるわよ~」
シャーリー
「明かりはないのですか……?」
高瀬川の和樹
「ねぇなー」
語り手
みんながそうしていると
突然、ピカッと強い光が差し込みました
びっくり4、ですかね
真っ暗に少し慣れたみんなの目に、その強い光が差し込みます
高瀬川の和樹
「いで」
風馬
「わっ」
語り手
そこにいたのは、鉄の塊の何者かでした
高瀬川の和樹
強い光を目に受けてしまい、ちょっと呻く。
風馬
キング○ョー?
シャーリー
キン〇ジョー?
シロ
ステーン
語り手
びっくり4ですので、おとなで4に達することができないと、びっくりしてしまいます
風馬
普通にびっくりするわこんなん
シロ
「あわ、あわ、あわわわわわわ」
風馬
「なんかいる! なんかいる!」
シャーリー
これっておもい払うことできましたっけ?
語り手
出来ますぞ
能力値加算して、おとなで4まで行けば、びっくりしない
高瀬川の和樹
お、じゃあおもい1払っておとな4。
大人組なので耐えるぜ。
シャーリー
シロちゃんが掴んでいる手前耐えたい心はあるのでおもい2点払います。
シロ
ありがとぉぉぉ!
シャーリー
ちょっとおとなになることねー!(山陰のCM)
風馬
先頭で食らったので尻もち!
シャーリー
「……!」ちょっとびっくりしそうになるが深呼吸で落ち着く。
ゆり
「なんだか、斜め上のが出てきたわね」
高瀬川の和樹
「だなあ。何だこれ?」
風馬
「何だお前!」
シロ
「やっぱり!!!
おばけいるじゃん!!!」
語り手
『地底探査船へようこそ』
前の鉄の塊から、声が響きます
シャーリー
なんだなんだ?
「おばけさん……ですか……?」
うちの子が怖がってるのでやめて下さい!!!
シロ
ママァ!
語り手
『さぁ乗り込んで、我々と一緒に浅間山の地底と大地の歴史の旅へと出発しよう』
シャーリーの問いかけには応えず、鉄の塊は話しかけてきます
高瀬川の和樹
「へえぇ! そういう事か。お化け屋敷じゃ終わらねぇってこったな」ちょっと楽しそうに眼を開く。
ゆり
「なるほどねぇ、確かによく見たらドリルがついてるわ」
風馬
「たび……?」よっこいしょと起き上がる
シロ
おっかないドリルをチラチラ見る。
やだこわい。いたそう。
シャーリー
「お化け屋敷……?」
ちびきつねさま
「人間はすごいものを作るものだねぇ」
ゆり
「面白そうじゃないの。早速お邪魔してみましょうよ」
ゆりが、地底探査船の入り口へと続くタラップを指さします
シロ
はっ。
シロは気付いてしまったよ。
風馬
おお?
シロ
「おもいざわのいりぐちか!!」
風馬
「そうなのか!?」
シャーリー
「なんですって……!?」
高瀬川の和樹
「っくく、成程そうなるか」
風馬
「じゃあつぶれなかった人がいるんだな、いこう!」
ゆり
「思わぬ伏線回収になったわね」
語り手
みんなが中へと入ると、
そこは、宇宙船の操縦室のようになっていました
それが宇宙船のようだ、と思う子がいたかどうか
シロ
「うわーーーー!」
風馬
「なんかすごいな!?」
高瀬川の和樹
「やべぇな、観光って気分でもなかったが普通に面白ぇ。おお、探査船!」
シロ
「すっごい」
触ったらきっとまた【びっくり】しちゃうからさわらないけど。
シャーリー
「光ってます……」
風馬
「テレビがたくさんあるぞ、どれがエアコンのボタンだ!?」

シャーリー
某雪女「全部えあこんだね!」
高瀬川の和樹
でっかいえあこんだね!
風馬
じゃあ全部エアコンのぼたんだな!
シロ
でっかいえあこんだった。
一部においては間違っていないような気がしなくもない。

高瀬川の和樹
「こういう体験型コンテンツ好きだぜ俺。触れる所あんのかな?」いそいそと操縦室のような場所を見に行く。
語り手
『地底探査船の操縦室へようこそ。この船は、深度6000mの気圧、温度に耐え、
更にタイムトリップも可能な最新鋭艦だ』
シャーリー
「ぴっ……」
高瀬川の和樹
「しんかい6000」小さく呟いた。
シャーリー
「たいむすりっぷ……?」
高瀬川の和樹
「昔の様子が見られる、ってこった」
語り手
『さぁ、出発だ! 少し揺れるよ、気をつけて』
そう言葉が聞こえると、地底探査船は微かに揺れながら動き始めます
シロ
シャーリーにしがみついてる。
シャーリー
しがみつかれています!
高瀬川の和樹
「おおー」
シャーリー
「……揺れてます……
飛びたいですね……」
揺れには慣れてなくて困っている。
シロ
その言葉を聞いてイカナイデと涙目で訴えた。
シャーリー
「……飛びませんよ……?」困ったように笑う。
風馬
「うごいた……のか?」
高瀬川の和樹
「こういうのいいよなァ。3Dシアターとか4DXとか」
語り手
目の前のスクリーンが眩く輝き、気がつくとそこには赤く燃える大きな星が映っていました
シャーリー
火星!?
風馬
「ボールだ!」
シロ
「かじだ!!」
高瀬川の和樹
「当たらずとも遠からず!」
語り手
『現在時間は、現代からおよそ46億年前。この星がちょうど生まれた頃だ』
『生まれた頃、この星は全てが燃えて溶けた岩に覆われた惑星だった』
風馬
「よんじゅ……ゆりみたことあるか?」
ゆり
「な訳ないでしょ」
シャーリー
「星って生まれるんですか……?」鳥にはそれがわからぬ。
高瀬川の和樹
「その頃にはまだ乗り物がねぇんじゃねーの。UFOが実在したらありうるか」
シャーリー
「…………わかりません……」
語り手
『地表の様子を見てみよう』
高瀬川の和樹
「なぁゆり、宇宙船とか探査船とかUFOってお前の範疇?」
テンションが上がって変なことを聞いている。
語り手
言葉と共に、探査船は燃え盛る星へと降りてゆきます
シロ
乗る気か。
ゆり
「うーん……本物は残念ながら見たことないけど、真似るくらいなら……
あ、いえ、見たことあるわ」
高瀬川の和樹
「え、マジかよ」
風馬
「あるのか!」
シロ
あるの!?
シロ
月世界のお迎えってUFOだよね。
ゆり
「直接話したりしたことはないけどね。確か、虚ろ船とかなんとかって言われてた、空飛ぶお釜みたいなやつが……」
腕組みで何かを思い出すように唸るゆりをよそに、探査船はみるみる燃え盛る星へと降りてゆきます
風馬
江戸時代のお話じゃったか
シャーリー
「……?」壮大すぎてスペースキャットならぬスペースバードになってる。
高瀬川の和樹
「おいおいマジかよ。そうかぁ、もしかしたらUFOに会ってるかもしんねーんだな。ま、宇宙から来たヒーローが居んだから、そりゃUFOも居るか」
シロ
たしかにウルトラマンが出た今、UFOのひとつやふたつあるよね。
ゆり
「ああ……そういえば、UFOの実在がどうとか考えるのが馬鹿馬鹿しくなるようなのを追っかけていたわね」
高瀬川の和樹
「それよ。そういやそうだったわ。
あ、一応弁明しとくと、俺別にUFO研究家じゃねぇーからな? ただこういうのってやっぱ浪漫があんじゃん」
シロ
波照間さんは漏れてなかった。
シャーリー
漏らす……?
高瀬川の和樹
漏れてません。男の子的テンションになってるだけです。
語り手
スクリーンには、燃え盛る地上の様子が映し出されます
風馬
「火事だ!」
シロ
「にげないと!!」
語り手
まるで地獄のような有様で、地面から吹き上がったり、空から降ってくる燃えたいわが飛び交うような光景です
シャーリー
「……私はシャーリー私はシャーリー私はシャーリー」怖いので訳が分からないことになってる。
シャーリー
怖いと人間すぐ発狂する(鳥だけど)
ななくさ
「地球丸ごと火事でござる!」
いね
「熱くないよ?」
みき
「……うわぁ……」
風馬
「エアコンのおかげだ!」
風馬
エアコン万能説
シャーリー
えあこん!
語り手
一緒についてきた三人も、スクリーンにかぶりついています
『おっと! 隕石だ!』
そんな声と共に、探査船が少し揺れます
高瀬川の和樹
「おぅっと!」
語り手
『この時代の地球にこれ以上止まるのは危険だ。緊急離脱!』
緊迫感のある声と共に、スクリーンが再び光に覆われると、次には緑が生い茂る地面が映っていました
シロ
ああー、なんかこんなのあったっけ……うろ覚え……
高瀬川の和樹
「いやいや、なかなかどうして面白ぇなぁ。いい所来たじゃねぇか。
お、タツミの仲間映るかな?」
シロ
「じめんだー!!」
語り手
『現在時間は……』
そう機械が言った途端、目の前に
そう、タツミのような鋭い牙を持った大きなトカゲのような顔が大写しになります
シロ
ピャッッッ
シロ
はみでた。
語り手
探査船は、その牙を掻い潜り、ギリギリを回避してゆきます
高瀬川の和樹
「お、出た出た!」
語り手
『おっと、危ない……今のは恐竜だね。今はジュラ紀。約2億年前だ』
風馬
「たつみか!」
語り手
『あの地獄のような光景が、まるで嘘のようだね』
シャーリー
「ジュラ紀……」
シロ
「きいたことある……」
風馬
「シロしってるのか」
シロ
「まえにきゅーちゃんがだーってしゃべってたやつにあった」
シャーリー
「良く覚えてましたね……」
高瀬川の和樹
「そうそう、タツミタツミ」
ゆり
「なんだか、懐かしいわね」
ななくさ
「怪獣でござる!」
いね
「ゆにてーくん、どこー?」
みき
「ここにはいないんじゃないかな……」
語り手
『燃え盛るあの岩は、一体どこに行ってしまったのだろう? わかるかな?』
風馬
「いわがどこかにいったのか?」
シロ
「おそらにとんでった!!」
語り手
『ちょっと、様子を見に行ってみようか』
風馬
「いこう!」
語り手
みんなの答えをよそに、機械が答えると、探査船はぐうんと下向きに舵を切って、地面へと真っ逆さま
みるみる近づいてくる地面に、勢いよくぶつかって、それでも止まることなく、ドリルを使って探査船は突き進みます
シロ
そろそろ気絶するぞこの毛玉。
シャーリー
毛玉になったら持ち運ぶよ……。
語り手
『びっくりしたかな? これは最新鋭の地底探査船だから、このくらい大丈夫!』
現れては割砕かれてゆく岩をくぐり抜け、探査船は地面に潜って行きます
シャーリー
「本当ですか……?」大丈夫に対して。
高瀬川の和樹
「ちゃんとスクリーン見てると、ちゃんと動いてる感じがすんだよなあ、こういうの」
風馬
「地面にはいったのか?」
シロ
choice 怖い。おやすみ。 怖い。逃げる。 怖い。うごけない。 (choice 怖い。おやすみ。 怖い。逃げる。 怖い。うごけない。) > 怖い。おやすみ。
シロ
気絶した。
シャーリー
シロちゃんをキャッチします。
語り手
きゅう
高瀬川の和樹
「あっ」
風馬
「岩が壊れて……あっ、シロ!」
高瀬川の和樹
「ちとハード過ぎたか……」皆そっちのけでテンション上げてたことをちょっと反省。
シロ
あの子一緒に来て後ろで見てんのかな?
語り手
突き進む探査船のスクリーンは、やがて真っ赤に燃えるドロドロとした何かの中へと飛び込みます
そうして、ようやく止まりました
『ここは、地表からおよそ8kmの地点……』
『マグマ溜まりと言われる場所だ。火山から噴き出る溶岩が溜まっているところだね』
『気圧はおよそ200~250mPa。君たちが裸で出ていたら、あっという間にペシャンコになってしまうね』
『おっと、その前にまるやけになってしまうかな?』
『何せ、温度は1400度ほどあるからね』
シロ
そんな恐ろしい言葉は聞かずに済んだ。
風馬
「やけたら困るな……」
高瀬川の和樹
「だなあ。ま、やけねぇから安心しときな」
高瀬川の和樹
風馬くんやけるっていうかとける……
風馬
元からぺしゃんこではあるからセーフ
高瀬川の和樹
それは確かに
語り手
『46億年前、地上を覆っていたあのたくさんの溶岩は、その表面が冷えて固まり、草木が生えて恐竜がその上を歩いていても』
『こうして、地面の奥深くで溶けたまま、ずっと巡っていたんだ』
『この少し下には、マントルと呼ばれる層があって、ぐるぐると地球の内側を回っている。まるで、もう一つの海のようだね』
と、そこまで声が聞こえたとき
突然、操縦室の中に、けたたましい警報が鳴り響きました
『むっ? いかん! どうやら、このマグマだまりがつながる火山が、噴火しようとしているようだ!』
シロ
警報で起きた。
シャーリー
「あっ……」
風馬
「シロ、ふんかだ!」
語り手
『流石の最新鋭艦でも、このとてつもないエネルギーにさらされてはひとたまりもない!』
シロ
「ふん?
ひとたまりも!?」
風馬
「ふんかだ……ふんかってなんだ!」
語り手
ごごごごご、と船が揺れます
『マグマの流れに逆らわず、脱出するぞ!』
高瀬川の和樹
「おう、噴火ってのはこのドロドロした溶岩が火山から地面の上にボーンと出ることな」
シロ
「おおかじになる!!!!」
シャーリー
「大火事……!?」
ゆり
「ここに来る時に話したでしょ。町や村を3つも3つも飲み込んじゃうくらいの大爆発よ」
シロ
「にげ にげ にげ」
語り手
スクリーンには、これまでにないほどのスピードで溶岩が流れる様子が映っています
警報が鳴り響く中、船は溶岩の中を押されるようにしてみるみる登ってゆき
やがて、どーん、という大きな音と共に目の前が広くひらけました
シャーリー
「逃げましょう……」
風馬
「でた!」
語り手
もくもくと上がる黒い煙の中、船は飛び上がり、やがてその煙からも脱出すると、そこは青い空
シロ
もっかい気絶した。
語り手
きゅう
シロ
〈こわがり〉のひとにはたまらん施設だな。
シャーリー
シロちゃんの頭をよしよしよしよししてます。
語り手
空へと逃げ出した船は、ようやく揺れも収まり、
シャーリー
私はたぶん行けないなぁ。
語り手
ぐるりと船首を回すと、そこには噴煙をあげる大きな火山の火口が見えます
そして、その更に向こうの遠くには、街が点々と連なっているのが見えます
風馬
「これがかざんか……」
語り手
『おっと……脱出の衝撃で、タイムトリップ機能が働いてしまったようだ』
『今は、現代。君たちがこの船に乗り込んだ数分後の時間だ』
シャーリー
「えっ……?」
タイムトリップ
高瀬川の和樹
「これが火山だなあ」
語り手
『我々は、どうやら浅間山の古い時代のマグマだまりから、現代の火口まで戻ってきてしまったようだね』
『そう。これが火山だ』
『この星が生まれた時から、ずっと続いている星の命の息吹』
『そのとてつもないエネルギーを、感じてもらえただろうか』
『この国は、世界でも有数の火山国でもある』
『我々は、これからも、この静かながら猛々しく荒々しい自然と、これからも生きてゆく』
『決して人の力など及ばない、強大な自然と共に。けれど、恐れることはない』
スクリーンには、浅間山の麓へと広がる大きな森が映し出されています
『その息吹は、我々生物にとって、恵みをもたらすものでもあるのだから』
船は、ゆっくりとその光景を眺めながら、再び地面へと向かいます
『それでは、そろそろ元のところへと帰るとしよう』
探査船は、またドリルで地面へと潜り、やがてある程度降ったところで、ようやく止まりました
『ご搭乗、ありがとう。驚かせてしまったかもしれないが、みんなが少しでもこの星のことを知って、楽しんでもらえたなら、幸いだ』
『忘れ物に気をつけて、この後も火山のことについて学んでほしい。それではまた、いつかどこかの時代、どこかの地底で会おう』
風馬
「かざんわかったぞ、ありがとう!」
シロ
「……はっ」
洗濯物が動いた。
高瀬川の和樹
「はー、楽しかった…… シロ大丈夫か?」
シロ
「だい……じょば……ない……」
風馬
「そうか……」
シャーリー
「……あらら……」
風馬
「シロは地面の上のほうが好きだもんな」
シロ
「ヨーカンにみちはない」
高瀬川の和樹
「そうかー……。上でなんか甘い物でも買おうぜ」
ゆり
「なるほどねぇ。なかなかよくできたコンテンツだわ」
高瀬川の和樹
「だなぁ、すげーや。ま、びっくり注意の注意書きは欲しかったけどな」
ゆり
「そうねぇ。お子様には刺激が強かったみたい」
お子様向けのコンテンツのような気もするけど、とゆりが笑います
高瀬川の和樹
「男の子は大興奮だが女の子は泣くタイプのやつだなぁ。
いやー、大人が見ても結構面白いんじゃねぇの、これ」
シロ
びっくり 持ちのもののけじゃなかったら絶対楽しいと思うの……
ゆり
「そうねぇ。ただのびっくり系アトラクション、ってだけでなく、テーマも面白かったわ」
風馬
「でも変だな」
みき
「何がですか?」
高瀬川の和樹
「変?」
風馬
「いわは燃えないぞ?」
シャーリー
「……確かに……」
ゆり
「あら、燃えるわよ?」
シャーリー
「えっ……」
高瀬川の和樹
「それがたっぷり熱すると燃えるし溶けんのよ。正確には、燃えやしねぇが、溶けて熱くなるってとこだな」
風馬
「いわがとけるのか? かたいぞ?」
ゆり
「そうね、酸化はしないけど、最終的にはプラズマになるわね」
高瀬川の和樹
「溶ける溶ける。で、その溶けたのを型にいれて冷やすとヤカンが出来たりする。
ま、岩が、じゃなくて、岩ん中の金属が、か」
ゆり
「そうね。鉄を精錬したり、鋳物にしたりね」
風馬
「やかんっていわなのか……そうか……」
ゆり
「間違っちゃってるじゃないの」
高瀬川の和樹
「すまん、説明が雑だった」
風馬
ここに金属製品が3人おるじゃろ
シロ
そういえばそうだった
ゆり
「まぁまぁ、この先も色々展示があるみたいだし、そこでお勉強しましょ」
高瀬川の和樹
「だな」
語り手
そして、ゾロゾロと探査船を降りてゆくみんな
シャーリー
「……そうですね」
女の子
「……」
その様子を、探査船の出口の陰に隠れて、伺う女の子
みんなが遠ざかってゆき、そろそろ出ようか、というところで
語り手
『地底探査船へようこそ―――』
女の子
「?」
語り手
みんなが次の展示スペースへと歩いていると、後にした探査船のアトラクションの方から、2周目が始まったらしい音と
女の子
「ぴ」
語り手
何か、小さな悲鳴が聞こえたような気がしましたけれど、きっと気のせいでしょう

風馬
シロ
きのせいきのせい
語り手
というわけで、本日はこれまで!
シロ
おつかれさまでしたー
風馬
なんだ気のせいか、お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
お疲れ様でしたー!
なんだ風の音か
シャーリー
おつかれさまでしたー!


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。