こんばんは
高瀬川の和樹
エッホイエッホイ こんばんは!
守築 茉麻
メンコとベーゴマ
風馬
お手玉とあやとり
高瀬川の和樹
王なら巨大なベーゴマを操って戦いそう
守築 茉麻
巨大ベーゴマいただこう
高瀬川の和樹
やったぜ
風馬
YMD「何遊んでんだテメ」
語り手
ベーゴマバリアー!
二週間の時を経て
シロ
よし軽井沢だ!
語り手
……何があったっけ?(ぽかん
高瀬川の和樹
1・2・3 ポカン!
シロ
メンツ集まったし、おもいざわに襲撃をかけるって話ですよね?
高瀬川の和樹
カチコミだったか
シロ
これからスペクタクル活劇が
風馬
っしゃ地下いくぞ
語り手
地下か
違うじゃないか!(読み返した
シロ
はやいなぁ。
高瀬川の和樹
はやいざわ
シロ
ゆにてーくんさがしにいこうね。
シャーリー
おそいざわ
風馬
ゆにてーくんどこかな
高瀬川の和樹
探しに行く前にイベントがやってきたんじゃないですっけ
シロ
サイレンが
語り手
試聴できずにこんな曲
高瀬川の和樹
赤い水が
語り手
屍人がわらわら

語り手
どこからか、唸るようなサイレンが聞こえてきました
シロ
ピャッ!?
風馬
「なんだ? もう帰る時間か?」
シロ
「ななななななになになに?」
超速で戻ってきて、誰かの足の下に隠れよう。
高瀬川の和樹
「いや、まだなんでも早ぇだろ」思わず身構える。サイレンの出所を首を回して探す。
語り手
そして、和樹の手の中で、いかにも不安を煽るような警報音が鳴ります
『大地震です』
機械の声が、繰り返します
シロ
きーちゃんの足の下に逃げ込もうとしたら怪音が鳴ったのでふーちゃんの足の下に隠れよ。
高瀬川の和樹
スマホに指を滑らせて警報注意報をチェック。
風馬
「えっ」
語り手
その音と声は、人のいない公園から離れた、旧軽井沢のあちこちのところから、かすかに聞こえてきます
それに合わせて、そちらにいたたくさんの人たちが慌てる声も聞こえてきます
高瀬川の和樹
「あ!? ……おい、公園の真ん中行け! 何もねぇ所で伏せろ!」
言うなり公園の中央の、遊具なりがない場所を探してそっちへ走ります。
シャーリー
「ちゅんっ!?」
シロ
「わわわわ」
風馬
「みんな、和樹のところにいくぞ」
シロ
「わん!」
ゆり
「ちょっと、もう! この音嫌いなのよ」
高瀬川の和樹
「そりゃ嫌いなように作ってんだからそうだろ!」
ゆり
ゆりも草履で砂を擦る音をさせながら、みんなと公園の真ん中に集まります
シロ
砂地に伏せておもちになってる。
高瀬川の和樹
姿勢を低くし、頭を庇う。
風馬
逃げ遅れた人がいないかきょろきょろ
高瀬川の和樹
風馬くん気が回るゥ。>逃げ遅れた人が
語り手
やがて、
みんなが公園の真ん中に差し掛かる頃
ご、というお腹の底に響くような音と共に、みんなの足元が滑るように横へと揺れ始めます
いね
「ピョ!?」
いねが慌てて飛び上がり、
みき
みきも地面にしゃがみ込んで、
ななくさ
「ござるっ」
ななくさは思わず地面に尻餅をつきました
シロ
「みゃあぁぁぁぁぁぁ!?」
シャーリー
「ぴゃぁぁぁぁ……!?」
高瀬川の和樹
「ぐ……!」
風馬
「うわっ」
語り手
その揺れは、しばらくみんなを揺さぶり
それは、いつか船の上で感じたような、ゆったりとした揺れでした
そして、どれだけの時間が過ぎたでしょうか
シロ
分離しちゃう
語り手
気がつくと、文字通りの地響きはどこか遠くへと過ぎて行き
揺れも次第に治ったのでした
シロ
「ヤダコワイカエル」ガクブル
高瀬川の和樹
「あー、くそ……。震度いくつだよ、さっきの」スマホで地震情報をチェック。
ゆり
「ずいぶん……長くて大きな揺れだったわね……」
風馬
「みんな大丈夫か?」
高瀬川の和樹
「ああそうだ、大丈夫かみんな。こういうのは、もう二三度くらい揺れるから気ぃつけろよ」
語り手
和樹がスマホを立ち上げると
シロ
「まままままマダゆれるの?」
語り手
ブラウザのホーム画面に、たった今入ったばかりの地震の情報が載っていました
タイトルには、長野県軽井沢町で震度4強との文字
シャーリー
「……ぴっ!?」
風馬
「こまったな、ゆれたら動けないぞ」
高瀬川の和樹
「おう、余震ってやつでな。そいつを凌ぎゃ動ける。
……4強? にしちゃえらい揺れたな」
震源地も一緒にチェック。
語り手
和樹がそう首を傾げると
そして、震源地をチェックしようと画面に触れると
それに割り込むようにして、一つの情報の小窓が浮き上がり
それをタップしてしまいます
僅かな読み込みの後、ニュースサイトが立ち上がりました
そこには『ウルトラマン現る』の文字
高瀬川の和樹
「うおっと」
シロ
「こんどはなに!?」
語り手
そこには動画プレーヤーが埋め込んであり、小窓の右上にはLIVEの文字
どこか、森を割って伸びる道の上から見上げるように撮影された映像には、確かに銀色の巨人の姿が映し出されていました
高瀬川の和樹
場所がどこかとかは記載がありますか?
語り手
それは、伊香保の方からこちらへと向かう途中、鎌原の近くを過ぎた辺りの場所のように見えます
巨人の向こうには、浅間山と呼ばれた大きな山が映っています
はんてい
語り手
しまった、こういう時に判定入れればいいんだよな、って思ったね
シロ
まあこんかい判定に参加できるのきーちゃんだけだろうしな。
語り手
CoCなら咄嗟にアイデアで! って言えるんだが、ゆうこやだとそういう瞬発力が無くなるな
風馬
ゆっくりしていってね
シロ
私は軽率にアイデア代わりに使うぞ。
どうせみんなポイント余ってんだろ??? って
シャーリー
語り手ー、このシステムびっくりとかいう判定無かったですっけ。
シロ
びっくりしすぎると逃げたり気絶したりするヤツ。
語り手
びっくり、ありますね!
シロ
割と自発的にやってるヤツ。
シャーリー
ちょっとルルブが今別の部屋にあるんですけどどういう判定でしたっけ。
シャーリー
取ってくるか。
語り手
びっくりは、その強度を語り手が決めて、それに対して判定ですな
シロ
判定って言ってもダイス振るわけじゃないから
足りない分ポイント使って耐えるか、素直にびっくりするかだけだよね?
語り手
そうなるね

高瀬川の和樹
まずは周囲を見回して、全員無事かどうかと、周囲の状況を確認します。
全員無事そうですか?
いね
「ゆにてーくん!」
いつの間にか人の姿に戻ったいねが、和樹のスマホを覗き込んでぴょんと跳ねます
シャーリー
あらあら。
シロ
「ゆにて?」
完全に腰が抜けて無事じゃない白いお餅はある。
シャーリー
びっくりして鳥に戻ってそうだなぁ。
風馬
「これがゆにてーなんだな!」
高瀬川の和樹
全員無事そうなら、みんなにスマホの画面を見せます。
ななくさ
「ゆにてー殿でござる!」
みき
「ほんとだ……ユニティくん、こんなところで何を……」
シャーリー
試しにびっくり判定してみていいですか
語り手
えっと、地震に対してかな?
シャーリー
ですね
語り手
では、そうだなー
震度相当で4にしようか
……高いかな
まぁいいか
では目標値4でびっくり判定をどうぞ
これは【おとな】、かな
高瀬川の和樹
おっ、では冷静でいたいのでおもいを1点消費してクリアします。
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 2 → 1
(おもいを登場に使い過ぎた)
風馬
おなじく耐えよう
[ 風馬 ] おもい : 10 → 8
シロ
あたしは逃走になっちゃう。
足が縺れたからその場に転んでお餅になりました。ジタバタ
シャーリー
じゃあ鳥もどこかに散! します。
シロ
シャーリーさん飛んでたら地震関係ないな。
語り手
いねも鳥だったのをいいことに、飛んでやり過ごしました
風馬
「あっ、シロ!」拾いに行く
シロ
もしーわたしのー ねーがーいごとがー
飛び立つ二羽を見て、シロは翼が欲しいなって思いました。
シャーリー
「ぴゃぁぁぁぁ……」パタタタ……。
語り手
ななくさはコロコロして、みきはこわばった顔をしながらも耐えたようでした
風馬
「コケ……」羨望
みき
「どこだろう、ここ……。あの山が見えるから……」
みきは、視線を上げて、建物の向こうに見える浅間山を見やりました
シロ
ふーちゃんは飛ばないで助けてくれたからやさしい。
高瀬川の和樹
「鎌原の辺りだ。……今の所、揺れなさそうだな」
みき
「ななくさくん、いねちゃん、そんなに遠くないのかも……行ってみましょう!」
高瀬川の和樹
「俺達も行こうぜ。車出すよ」
シロ
「だいだらぼち、いるのか?」ペト
みき
「えっ、でも……」
和樹の申し出に、みきは思わず引こうとしますが
風馬
「しゃーりー! いねー! いくぞー!」
カウント済み
ななくさ
「拙者、腰が抜けて……」
ごろーんと地面に転がるななくさでした
シロ
「いくぅ~」
おなじくコシヌケ組。
ゆり
「あんたたち、腐っても野生動物でしょ?」
呆れたようなゆり
風馬
「シロといぬは地震が苦手なんだな」
ななくさ
「拙者、座敷犬でござるからして……」
シロ
「だってじめんだよ? じめんはうごかないんだよ?
うごかないからじめんなんだよ??」
高瀬川の和樹
「俺達もそいつに会ってみてぇんだ。車あった方が早いだろ、ああ……俺達のこと怪しいと思うんなら、別行動でもいいが」
みき
「いえ、決してそんなことは……」
和樹の言葉に、みきは更に少し迷うようにしてから
シャーリー
「ぴっ……」ただいま……。
ゆり
「鎌原の方でしょ? ここからだと一山越えないと行けないわよ」
シロ
「いっしょにいけばこわくないぞ~」
みき
ゆりのその言葉に
「……そう、ですね。すみません、お願いしてもよろしいでしょうか?」
言い直しました
いね
「地面動くのこわいから、一緒に行くのー」
ちびきつねさま
「探しびとは同じなのだから、一緒に行くのがよかろうね」
そうちびぎつねさまも言い、みんなはひとまずキャンピングカーを目指すのでした
高瀬川の和樹
「よし、それじゃ行くか」
幕間
語り手
といったところで、シーンを閉じましょう
登場人物も増えましたので、幕間処理を
ななくさやいねたちは、一塊として扱います
シロ
みきくんがリーダーだ
風馬
お、じゃあみきくんたちに好意で1とろう
シロ
けものアッピルして、「友情」でもらう
語り手
では、こちらからは皆さんに信頼で
シャーリー
こちらも「好意」で
高瀬川の和樹
「おとな」でアピールして、「好意」で取ります。
合わせて風馬くんへのつながりを2に上げます。
シャーリー
今回増やすことができない……!
風馬
あ、みきくんたちからのつながりは0になります「おとしもの」なので。。
語り手
あっと
了解です
高瀬川の和樹
おおっと かなしい
語り手
そして調整ありがとうございます
シロ
じゃあ、きーちゃんに1とっとくー

語り手
登場処理をお願いいたします
現在時刻はお昼
シロ
[ シロ ] ふしぎ : 11 → 20
[ シロ ] おもい : 7 → 15
いつも通り毛玉です。
高瀬川の和樹
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 13 → 21
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 1 → 11
ふしぎから4、おもいから4消費して完全変身します。
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 21 → 17
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 11 → 7
風馬
[ 風馬 ] ふしぎ : 11 → 19
[ 風馬 ] おもい : 8 → 17
同じく完全変身
[ 風馬 ] おもい : 17 → 13
[ 風馬 ] ふしぎ : 19 → 15
シャーリー
じゃあ今回は鳥で。
地震があったら怖いので。
[ シャーリー ] ふしぎ : 13 → 20
[ シャーリー ] おもい : 5 → 12
語り手
皆さん早くも逞しくなってきましたね
シロ
神降ろししちゃうぞって思ったけどもう光の巨人来てたね。
高瀬川の和樹
ムッキムッキ
語り手
人数の増えた面々は、駐車場に停めていたキャンピングカーに乗り込み、出発しました
シロ
さすがにせまそう
ななくさ
「家と車のマリアージュでござる! どこいってもお泊まりできるでござる!」
シロ
ななくさくんと並んでる。
いね
「くるまみたいに走る巣箱!」
高瀬川の和樹
「いきなりでけぇ車とか、不審な自覚はあるんだよ自覚は……」運転席で独り言。
ゆり
「何か言った?」
シロ
「にゃ??」
風馬
「ゆりでかいか?」
高瀬川の和樹
「あー、なんでもない」
ゆり
「……?」
怪訝な顔でスマホを見やり
「和樹、さっきの地震やらで、きっと中軽井沢や追分のとこはめちゃ混みよ、きっと。このまま旧軽井沢を奥の三笠ホテルまで行って、白糸ハイランドウェイで上がりましょ。
勾配は急だけど、さっき4WDにしたから問題ないでしょ、多分」
言って、ダッシュボードの上で、進む方向を指さします
高瀬川の和樹
「おう、ありがとよ。そういう所助かるな」4WD発言に。
シロ
4WDに『したから』ってパワーワード
風馬
つよい
高瀬川の和樹
「うわ、触った感じがだいぶん違ぇ」
シャーリー
「……よん……?」なんて?
ゆり
「ふふふ。他に欲しい装備があったら言いなさいよ」
得意げに
風馬
ニトロもつめる
シロ
パワーニト……
もう書かれてた。
じゃあキノコとバナナー
風馬
DADのシールをリアガラスに
語り手
キャンピングカーは、早くも平静を取り戻した人々が観光に沸く旧軽井沢銀座の前を過ぎ、静かな杉並木が並ぶ道の方へと進んで行きます
高瀬川の和樹
「装備なあ。どっかのタイミングでオートパイロット検討してくれ」
シロ
オートパイロットってつまりゆりさんが運転するということでは
風馬
最初に疲れるって断られたやつや
ゆり
そうよ
ゆり
「完全な自動運転なんて、まだまだよ。こないだもテスラや日産のプロパイロット2.0で事故った奴がいたじゃないの」
シャーリー
「…………???」
何の話???
シロ
さあ、さっぱりだ
高瀬川の和樹
「お前の神通力でなんとかなんねぇのか」
ゆり
「前にも言ったでしょ。あたしの力はほとんど車体の再現に回してんの。その上運転までなんて、無理よ。
それこそ、シンプルな駕籠とかだったら、空飛ぶくらいいけるけどね」
風馬
「かごで空飛ぶのか……」
シロ
「とべるのか!」
ゆり
「飛べるわよ。そもそも最初にあんたたちと会った時、飛んできたじゃない」
みき
「なんていうか……、お二人はすごく……人間みたいですね」
運転席のすぐ後ろに座っていたみきが、恐る恐る言います
高瀬川の和樹
「そういや空から飛んで…… ん?」
風馬
「何いってるんだ? 最初から車だったぞ」
シャーリー
「うん……?
…………奥さまは魔女……?」
語り手
イッチバン最初、お狐さまがゆりを呼んだ時、空から駕籠で飛んできましたね
風馬
×籠 ○駕籠
風馬が連想しているのは竹で編んだやつ
シロ
遙かなる昔の物語だ
リアルでも劇中でも。
高瀬川の和樹
「あー、まぁそうかもな。ゆりはずっと前から人間の傍にある形だし、俺は……、んー」
ゆり
「河童なんて、それこそ昔から人のそばにいたじゃない? 化けて相撲取ったり」
いたずらっぽく微笑みます
「種族丸ごと、ほとんど人間じゃないの?」
風馬
「河童は人に似てるよな」
高瀬川の和樹
「そんなもんかもなあ。人にちょっかい出すのが、なんだかんだで好きなもんさ。ま、俺ぁ中でも近いがね」からからと笑う。
「そもそも俺達なんて、人の話がなけりゃあ大したキャラもねえしな」
シロ
「きゃら??」
みき
「そうですか……いいな」
最後の言葉は、小さく小さく、囁くように
ゆり
「ま、いつの世も物事書き残すのは人間ばっかりだもの。
人間と関われば関わるほど、その姿は刻まれるし、目立つようになるってわけよ」
シロ
「そーだな、じ ってすごいよな」
シャーリー
「……」淡雪さんをふと思い出した。
高瀬川の和樹
「……」何となく、その最後に落とされた言葉と、彼が小刀の付喪であることを思い出す。
シャーリー
「淡雪さん元気ですかね……」
シロ
「げんきかなぁ」
淡雪
「……くしゅっ」
「母さま、お風邪?」
風馬
「あわゆきならきっとごはんつくってるぞ」
ゆり
「美味しかったわねぇ、淡雪さんの和食」
高瀬川の和樹
「ま、なんだ。俺みてぇに、自分から絡んでもいいかもしれんぜ。鉛筆削る時代じゃなくても、居る分には追い立てられやせんのだしさ」
みき
「そう、ですね……」
和樹の励ましの言葉に、けれどみきは自分の革手袋に覆われた手をじっと見て
「ありがとうございます」
小さくお礼の言葉を呟きました
高瀬川の和樹
「……」なんとなく掛ける言葉が浮かばずに、片手でVAPEを弄ぶ。
時代の向こうに消えていく道具があることを、文明人じみた河童は知っているのだ。
シロ
おじいさん(子供)に石投げられたランプとかな
風馬
「?」
シロ
てぶくろかっこいいな くらいしか思ってない。
いね
「人間と一緒にいると、ご飯もらえるの! パン!」
ななくさ
「拙者も、奥方の鰹節ご飯、大好きでござる!」
シャーリー
「生米……」ほわわ……。
風馬
「とうもろこしうまいよな!」にわとり
いね
「とうもころし!」
ぴょんぴょんと跳ねるいね
シロ
「コロコロシ!」
ゆり
「それより、あんたたちそろそろ座ってシートベルトしなさいよ? ここから山道だから、少し揺れるわよ」

風馬
そうだみきくんも自分のことを太刀魚だと思い込むことによって
シロ
おさかな!
高瀬川の和樹
太刀にレベルアップした上においしい!
風馬
秋刀魚でもいいよ!

シロ
皆の足元で丸まってる。
ゆり
「みきくんだっけ? あんたはこっち来なさいな」
言って、彼を運転席と助手席の間の副座席に誘います
みき
「あ、はい……失礼します」
それに気付いてか、みきは境を乗り越えて、その席へと座りシートベルトをしめました
シャーリー
とりなのでシロちゃんの上でもふもふしてる。
語り手
みんなが椅子に座ると、そろそろ席も足りなくなっていました
風馬
今人間形態は和樹ゆり風馬シャーリーみきいね?
シロ
シャーリーさんとりさんだよ
シャーリー
リーさんは鳥。
風馬
ならまだ5人だね!
語り手
実は、クレソンボヤージュでシートベルトついてる席はちょうど5人なのでギリギリなのだ
風馬
なるほど
高瀬川の和樹
ギリギリセーフ!
シロ
犬トリが元の姿でコロコロしてればギリok
語り手
そうそう
動物軍は、リビングのテーブル下で待機
風馬
狐犬すねこすり
ゆり
「あんた、お子様なのに真面目ねぇ。もっと砕けていいのよ?」
そんな風に、困るみきに話しかけたりしつつ
「付喪神同士、仲良くしましょ」
語り手
やがて、キャンピングカーは、入口のところで通行券を購入し
グネグネと曲がる山道を登り
途中、やたらと人と車が集まる小屋の前を通り
ゆり
「相変わらず、白糸の滝は人が多いわね……何が面白いのかしら」
語り手
そんな風にこぼすゆりの言葉を残して、また山道へと入り
高瀬川の和樹
「まあまあ。お約束ってのもありゃあれでいいもんだぜ、なんせインフラが整ってる」
みき
「さっきの町でも、そこへ行こうか、って言っている人がいましたね……。小さいけれど綺麗な滝があるそうですよ」
風馬
「たきか、和樹なら泳げるよな」
ゆり
「それはいいわね。あんた、暗くなって人が少なくなったら、水浴びでもしに来なさいよ」
シロ
泳げるほどの規模あったかなぁー
高瀬川の和樹
「滝をか? 泳げなかねぇが、ちと大変だなあ。上りきったら龍になるかね」
語り手
白糸の滝レベルで登ったら龍になれるなら、チートだ
シャーリー
カープの話ですか?
シロ
こうやっぱり、自分の身長の何倍以上のじゃないと……とか
ゆり
「……実は心霊スポットとしても有名なんだけどね」
ほくそ笑むゆり
風馬
「しんれいすぽっと?」
高瀬川の和樹
「付喪神が心霊スポットの話かよ。面白ぇなおい」
シロ
「オバケか!!!」
ゆり
「そうよぉ。オバケ」
シャーリー
「……おばけ……」
風馬
「おばけか! あいたいな」
シロ
「ヤダ!!!!!!」
ゆり
「いいじゃないの。付喪神だからこそ、そういう何にも憑かない霊ってやつは、興味あるわ」
ななくさ
「幽霊はノーサンキューでござる!
ユニティ殿との一件で、懲り懲りでござる!」
高瀬川の和樹
「ほう、そういうもんかね。その観点は面白ぇな」
みき
「そ、そういうものでしょうか……」
語り手
などと話しながら、車は進みます
風馬
お化けと仲良くしたいのにこけこっこーすると大体去ってしまうのが悩み
シロ
祓っちゃうなぁ
ゆうれい属を嫌っているわけじゃなくて、びっくりさせてくるヒトが嫌なの。

語り手
やがて、森の木々が低くなってくると
前方につい先ほど、軽井沢へと降りてゆく分かれ道のところにもあった青い看板が見えてきました
高瀬川の和樹
「よし、ここまで戻ってきた、後は……」ナビをちらりと確認。
語り手
和樹がナビを覗き込もうとしていると
ゆり
「あら……?」
ゆりが、怪訝な顔をします
高瀬川の和樹
「あん?」
ゆり
「和樹。ここ、右折の草津方面じゃなくて、直進だわ」
そう言って、手のスマホをそちらへ向けます
高瀬川の和樹
「こっちか? そういや、前にあいつが出てきたのもこっち側だったか」
ゆり
画面には、先ほどと同じニュースサイト
「そうみたい。鬼押出しの方って言ってるわ」
シロ
「おに??」
風馬
「おにおし……?」
ゆり
「……そこに何かあるのかしらね。ウルトラマンの好きそうなものとか」
ななくさ
「ユニティ殿は、おじさんのパンと駄菓子が好きでござる!」
シャーリー
「……ウルトラマンの好きな物……?」
シャーリー
ルルイエ……?(好きじゃないと思う)
いね
「ポン菓子とー、コンポタスナックとー……」
高瀬川の和樹
「なんだか微笑ましいな。ウルトラマンも燃料がなきゃ動けん、ってかね?
ま、今回は関係なさそうだが」
風馬
「おかし買っていくか?」
ゆり
「流石に駄菓子求めて浅間山ってこたないでしょ。
とにかく、鬼押出しよ」
言って、直進の道を指し示します
手元のスマホを操作すると、映像の音が聞こえてきます
高瀬川の和樹
頷いてそちらにハンドルを切る。
語り手
『先ほどの地震の後、現れたウルトラマンですが、未だ全く動きません』
『先日のように、怪獣が現れることもなく―――』
シロ
でっぱなしなのか
ゆり
「ますますもって、わからないわね……」
風馬
「どうしたんだ?」
語り手
『ウルトラマンは、何を思ってか、浅間山をじっと見つめたまま―――』
高瀬川の和樹
「何やってんだ……?」
シロ
「やまになにかあるのか?」
語り手
キャンピングカーが進んでゆくと、やがて森は割れ
低い木や草がたくさん生えた間の道をまっすぐ進道に入りました
すると、そこに―――
シャーリー
なんだなんだ
♪なんか感動的な曲
語り手
違うのBGM間違えたの
決して彼のカラータイマーがそんなメロディアスになったわけではありません
高瀬川の和樹
あるある
シャーリー
メロディアス
語り手
見通しが効くようになったそこには、浅間山からのびるなだらかな山肌の上、銀色の巨人が確かに立っていました
風馬
「いた!」
いね
「ゆにてーくん! ゆにてーくんだ! おーい! おーい!」
シロ
「ふわーーーーー!
だいだらぼち! だいだらぼち!!」
高瀬川の和樹
「いた! よし、このまま近くまで車回すぞ」
ななくさ
「ユニティ殿ーーーー!」
みき
「ユニティくん……やっと会えた……」
シャーリー
「ゆにてぃ……」
シロ
「そっかー、だいだらぼち、ゆにってゆーのかー」
ゆり
「……ほんとに見上げるばかりの巨人ね……」
高瀬川の和樹
「友達……、なんだな」彼らの様子を見て、実感したように呟く。
シャーリー
「大きいですね……」
頭の上に乗れないかな……。
みき
「はい……僕の、僕たちの、大切な……」
語り手
みんながそれぞれに驚き叫び、和樹がアクセルを踏むと、キャンピングカーはまっすぐな道をスピードを上げて行きます
やがて、まっすぐに伸びる道の途中、何台かの車が停まり、何やらカメラをウルトラマンへ向けているような人たちもいたり
その前を通り過ぎると、ゆりのスマホの画面の中の映像に、駆け抜けるキャンピングカーが映ったり
キャンピングカーはどんどんとウルトラマンへと近づいて行きます
やがて、道路の上では彼に一番近くなったあたりまでやってきた時
また、どこからか、あの『ピコーンピコーン』という音が聞こえてきました
シロ
地震警報?
シャーリー
なんだろうなぁ……。
シャーリー
メタ的に言うとタイマーやろなぁって気はする。
高瀬川の和樹
しかし作中にカラータイマーの概念はない
シャーリー
そうなんですよね
ななくさ
「あっ……あっ……。ユニティ殿、小さくなっちゃうでござる!」
ななくさが思わず前足で窓に張り付いて、慌てます
シャーリー
「小さく……?」
シロ
「ちぢむのか?」
高瀬川の和樹
「そういや、前んときもこんな音がしてたな」
風馬
「な、なんだ?」
みき
「時間切れ……。彼は、あまり長い時間大きくなっていられないんです」
風馬
「おおきくなってるのか」
高瀬川の和樹
「大きくなってる……、ってこたぁ、ありゃ化けてるか何かなのか?」
シャーリー
「へんげってことです……?」
シャーリー
三点リーダーが無いとリーさんらしさが減る
みき
「ええ、そのような……
今の音は、それを知らせる……あっ」
語り手
みきが声を上げると同時、ウルトラマンは突然膝をついて、うずくまるようにします
そして、その体がぱーっと眩しい光を放ち
みんながそれに思わず目が眩んでしまったその後には
どこにもウルトラマンの姿はありませんでした
シロ
「きえちゃったぞ!?」
風馬
「いないぞ……下にいるのか?」目をこらしてみる
高瀬川の和樹
「さっきの話だと、どっかに居んのか」
語り手
風馬が目を凝らす先には、背は低いものの木が林のように立っており
その向こうを見通すことはできません
高瀬川の和樹
「見通し悪いなぁ……」
みき
「ええ、きっと、さっきの彼の足元の辺りに……」
高瀬川の和樹
「とりあえず、さっきの足元まで回してみるぜ」
みき
「あの! 僕たちはここで降ります! ありがとうございました!」
シロ
「えっ、おりるの?」
風馬
「ここでか?」
みき
「はい! 車は道路から外れては行けませんし、後はここから歩いて行ってみます!」
ななくさ
「降りるでござるか?」
風馬
「そうか、じゃあオレたちも歩くか?」
高瀬川の和樹
「それもそうか。ゆり、路肩に停めるぜ」
いね
「ゆにてーくん会いに行くの!」
ゆり
「ええ、そうね……とりあえず、踏み潰される危険は無くなったみたいだし」
語り手
キャンピングカーを道端に停めると
みきは慌てるようにしてリビングの扉を開け、ななくさといねも続きます
降りてから、みきは振り返り
みき
「ここまで、ありがとうございました!」
と言って、しっかりとお辞儀をするのでした
風馬
「おーい、いっしょにいくんじゃないのか?」慌てて追いかけようと
シロ
おなじく
みき
「えっ……
で、でもまた怪獣が出てくるかもしれませんし……」
高瀬川の和樹
「俺達も同じ相手探してんだし、勢い一緒になるよな」
シャーリー
「そうですね……」
シロ
「ばらけたらこわいぞ」
ゆり
「そうよ。それに、帰りの足どうするのよ。探すにしても、人手は多い方がいいんじゃないかしら?
タクシー、ここまで来てくれないわよ。きっと」
高瀬川の和樹
「ってか、電話持ってんのか? 公衆電話とかねぇけど、この辺」
シロ
「いっしょにいけばいーじゃないか」
シャーリー
「旅は道連れ……えっと……です……」
高瀬川の和樹
「そうそう。世はナントカってな」
みき
みんなに色々と言われ、みきは「うっ」と小さく呻き
ななくさ
「みき殿ー! 早く行くでござるー!」
いね
「ゆにてーくーん!」
みき
どんどん先へと行ってしまう二人を見て、少し慌てた後
「うう、すみません……。それでは、重ね重ね申し訳ないのですが……」
最後には折れて頭を下げるのでした
シロ
折れちゃったかぁ……
正体チラ
高瀬川の和樹
みきくんの刀身が大変なことに
風馬
「ゆにてー!」追いつき追い越し
高瀬川の和樹
「気にすんな、すんな。偶然行き先が一緒んなっただけさ」
語り手
そうして、みんなは道路から外れた林の中へと入ってゆくのでした
語り手
と言ったところで本日締めます
シロ
はーい、おつかれSummer
風馬
お疲れ様!
高瀬川の和樹
おつかれさまです!
シャーリー
おつかれさまでしたー
語り手
白糸の滝とかハイランドウェイを端折れば、ユニティのところまで行けたなぁ……って思ったり
でも観光卓ですし
高瀬川の和樹
それ(観光)をすてるなんてもったいない


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。