おひさしぶり
シャーリー
久々の火曜日
シロ
だねー
風馬
実家のような安心感
語り手
なんかあっちこっちアプリがアプデしてるのなんなん
きも
シャーリー
こわ
シロ
それが人間の支配が終わる鐘の音だとは、誰も気付いていなかった……
高瀬川の和樹
人間の支配に代わってSiriの支配になるの?
風馬
ヘイSiriではなく、ご機嫌麗しくおSiri様とおっしゃい
シロ
ヘイって呼びつけられるのが嫌になったので、Siri様お助けくださいって言わないと使えなくなるアプデ
シャーリー
Siri様歌うたって~~~
シロ
おしりさま……
風馬
(筐体の)外出た瞬間終わったわ♪

語り手
というわけで、過去視の真っ最中
シャーリー
はぁい
紅葉
「皆の出立の用意は滞りなく済んだのか?」
風馬
紅葉様!
NPC増えた!
シロ
もみじさまかっこいいー!
高瀬川の和樹
モミジ様かっっっっこいいな!?
シロ
そういえばここって、NPCズもみんな招かれてるの?
語り手
招かれてるけど、語り手のRAMがもう足りないから喋らないよ……
高瀬川の和樹
RAMゥ
シャーリー
RAM……
シロ
さすがに多い……
シャーリー
あぁ……。

BBTにも紅葉
シャーリー
紅葉って見ると一瞬心がBBTに持っていかれそうになる。
シロ
元々あっちも鬼女だったからなぁ……って話してない気がする。
高瀬川の和樹
あっちもオニさんだったのね
シロ
元々鬼の話になる予定だったのだ。
先生、不在の父、クレハ。
風馬
デーモンだっただとぅ
シャーリー
パパ~~~!!!
シロ
というわけで元ネタが同じなので名前が同じでも不思議はないんだze
シャーリー
なるほどねぇ~~~!!!

高瀬川の和樹
「あれが……。往時の紅葉様か」その凛とした様子に、思わず声を漏らす。
紅葉
紅葉、と呼ばれた鬼の女の人がそう三人に問いかけました
シロ
「モミジ? おにのすがたしてる」
風馬
「あれがオニか」
シャーリー
「本当ですね……
オニさん……」
語り手
「……」
そう問われて、三人の男の人は俯き、黙ってしまいました
紅葉
「……どうした。じき、夜が訪れる。草津を目指すのであれば、急ぎ発つべきだ」
シロ
人は離れ難かったか。
語り手
「紅葉、どの……」
なおも暫し黙ってから、長左衛門さんが口を開きます
「我らは、ここに残ろうと思う」
紅葉
「何故だ。
山の神の吐き出した岩や土によって、お前たちの里はすべて埋もれてしまった」
くさつよいとこ
高瀬川の和樹
最高にどうでもいいけど草津っていうと滋賀県の方が先に出ちゃう
風馬
いざ徒歩で
シャーリー
草津は色々なところにありますからね……。僕は群馬……。

紅葉
「いずれ、この地は恵まれた地として生まれ変わろうが、それは今日明日のことではない」
語り手
「それは、重々承知の上にござる」
小兵衛さんが、つらそうに語る長左衛門さんの代わりに口を開きます
「されど、我らはこの地に長くあった。鬼の皆様がたに比ぶれば、さほどのものではないのやも知れませぬが」
「左様。古くは、我らが祖父祖母、さらにその先々の者らが、拓き住んだ土地なれば」
安左衛門さんも加わります
「何より、身にも心にも傷を負ったあの者らが、遠く野山を越え行き着いた先で、生き延びるは困難至極」
生きられない
高瀬川の和樹
この時代、「元の場所にいたい」以外に、真面目に「住んでいた土地のなくなった人間が生きる手段が割とない」のもあるんだよな
シャーリー
ああ……。
シロ
そうね

紅葉
「……」
紅葉は、彼らの言うことを、目を閉じてじっと聞いていました
そして、再び口を開きます
「その疲れ果てた者らで、この地をどうしようと言うのか。
つがいを失い、子を失い、深手を負い。
疲れ果てた者らで、どうしようと言うのか」
語り手
「……家族になりまする」
長左衛門さんが答えます
紅葉
「……家族?」
語り手
「左様。家族にござる。……いや、一族に」
小兵衛さん
「残された者、皆一つの一族となりまする」
安左衛門さん
「妻を失った男は、主なき女の主となり」
「主を失った女は、妻なき男の妻となり」
「親を失った子は、子を失った親の子に」
「子を失った親は、親を失った子の親に」
ぎり、と拳を握り締め、噛み締め吐き出すように語る三人の言葉は、そう決めた、決めざるを得なかった心のままに、徐々に早く、強く紡がれます
「……そうして、残された者みな、一族になりまする」
「我ら皆、鎌原にて生まれ育った者なれば」
「たとえ岩土に齧り付いてでも、興し耕し、再び鎌原を甦らせたく、考えております」
高瀬川の和樹
「……背負うか。背負ったのか。運命を共にする、下手すりゃ共に潰れる覚悟で……」

シャーリー
なんかこのシリーズ風土記と言うか歴史の勉強っぽい側面あるから教育テレビ見てる的な気持ちになる……。
シロ
この家族の再編は実際にやってたんだよ。
シャーリー
へぇ~!

紅葉
「……
寺に退いた者らは?」
語り手
「……総意にござる」
三人の男の人たちは、強い視線で紅葉にそう答えました
紅葉
「……」
紅葉は、その視線を受けて、しばらく黙ってから
「わかった」
そう、答えました
「しかし」
しかし、と続けます
「山の神の怒りは、未だ覚めやらぬ。
いずれ、また近いうちにでも再び火を吐き、石を飛ばすだろう」
語り手
「……!」
男の人たちは、その言葉に、おお、という声と呻きを漏らしました
「なんという仕打ちか」
「どうしても我らをこの地に生きさせまいと……」
シロ
「ほかのとこいけばいいのに???」
シャーリー
「……よくわかりません……」
高瀬川の和樹
「他の場所行った所で、耕す場所がねぇんだよ、この時代は。人間と土地が結ばれてたんだ。他の場所は他の人間のもんだった。今も、国が変わりゃあそんなもんだがな」
シロ
「そうなのかぁ……」
語り手
項垂れる男の人たちを前に、紅葉は暫し腕を組み、目を閉じて黙ってから
紅葉
「よかろう」
高瀬川の和樹
その次に続く言葉が、何となく予期できた。
ただ、そうだとすれば、なぜ嘘など書いたのかが分からなかった。
紅葉
「ならば、私が今一度、働くとしよう」
語り手
「紅葉どの……?」
風馬
「もみじはなにするんだ?」
高瀬川の和樹
「言ってたろう、自分から縛られたって。
そういう事なんだろうよ」
紅葉
「あの山には、山の神の力の拠り所たる柱がある。
それを我が身に移し、我が身を縛ろう。
お前たちは、我の手の者と共に、そのための鉄の鎖と鎧を打ち上げるのだ。
さすれば、力を奪われた山の神はたちどころにおとなしくなるだろう」
高瀬川の和樹
「なんて覚悟だよ、人も、鬼も。あの街が、こっから続いてんのか……」小さく呟く。
シロ
ふむふむ
語り手
男の人たちは、その言葉をしばらく呆然と聞いてから
「しかし。それでは紅葉どのは……?」
紅葉
「地の底で眠りにつくこととなる」
語り手
そんな、と男の人たちは慌てます
「さようなことを、紅葉どのにさせるわけには参りませぬ!」
長左衛門さん
「左様。遠く昔、我らの父祖らがこの地で往生していたところを助けてくださったのも、紅葉どのであると聞き及んでおる」
小兵衛さん
「此度のことについても、どれほどに紅葉どのや、鬼の方々にお助けいただいたことか」
安左衛門さん
紅葉
それでも、紅葉はそれらの心配そうな顔を笑い飛ばしました
「なに、故にこそよ。
貴様らの父祖が、寝小便を垂れていた頃から、この地のことはよく知っておる。
だから、な。
貴様らが、それほどの覚悟で臨むと言うのならば、我が一肌脱がぬわけにもゆくまいて」
語り手
その言葉に、男の人たちは、涙を溢れさせて頭を下げるのでした
紅葉
「だがな」
紅葉は更に続けます
「所詮は鬼一人の身。いずれ限界は訪れる。
いつか、我は力に飲まれ、鉄の抑えも跳ね除けて暴れるだろう。
その折は、我を討つのだ」
語り手
そんな、と三度、男の人たちは打ちのめされます
紅葉
「お前たちの覚悟の上に成り立つ土地だ。その頃合いにはきっと、我を討つほどにも力をつけているだろう。
そうして、我を討ちさえすれば、貴様らの子らは晴れて山の神に怯えて暮らすことも無くなろう。
なに、山一つを削れと言うよりは、いくらか与しやすかろう?」
シロ
人間はためらいなく討てるように伝承を作った?
風馬
なるほどなあ
高瀬川の和樹
なるほどなぁ
高瀬川の和樹
「……おい、まさか。そこまで覚悟の上だったか、紅葉。こうなることまで。こう伝わることまで」

過去視に過ぎないことを知っていながら、喘ぐように手を伸ばす。
「名も意味も理由も残らん事まで、承知で」
風馬
「なんだ……もみじは自分をやっつけろっていってるのか?」
高瀬川の和樹
「ああ、そうだ。そうだよ。自分をやっつけろって言ってんだ」
シロ
「ええー……」
シャーリー
「……すごい……ですね……?」
高瀬川の和樹
「ああ、なんて覚悟だよ……」
シロ
「でもそんなのひどい」
高瀬川の和樹
「そうだよ、酷ぇ。でも他に手がなかったんだ。きっと。
そうするしかねぇ奴らだけだったんだ」
語り手
たくさんたくさん溢れる涙に、もはや話すこともできない長左衛門さんたちに、紅葉は更に続けます
紅葉
「泣くなとは言わぬ。だが、すまぬな。貴様らにはもう一つ、嫌な仕事を頼まねばならぬ。
いつか、貴様らの子、孫が。
目覚めた我を悔いることなく討つことができるよう。
伝えるのだ。
荒ぶる山の化身たる、鬼女モミジが、封じられているとな。
そして、目覚めた暁にはそれを討たねばならぬと。
その仕事の後、我らの一族は、この地を離れよう。山の神が均した地が恵みの地となるまで、そうするが我らの倣い」
シロ
「なかよしだったのに?」
高瀬川の和樹
「恩人をやっつけろなんて、辛ぇだろ。辛くないようにって、そこまで考えたんだ……
……そりゃいいが鬼側にはちゃんと伝えといてくれよ。争いの種だし」
思わず突っ込んでしまった。聞こえようはずもない。
「まぁ、歴史なんてそんなもんか……」
シャーリー
「……」
シロ
「つたえよーとしてえをかいたら、うそになっちゃったのかー」
高瀬川の和樹
「じゃねぇかなぁ。紅葉の覚悟が、鬼も、人も思い及ばんほどに強かったんだ。
凄ぇ奴だよ」小さく、溜め息を吐く。
ヨシノ
「きっと、秘密だったからだよ……」
シャーリー
「秘密……?」
ヨシノ
「全部秘密で、鬼たちが帰ってくるまでには全部終わるお話だったのに。
それでも、ご先祖さまたちはこの話を残しておきたかったんだ……」
高瀬川の和樹
「ああ……
そりゃあ、そうだな……」
ヨシノ
「人のために、自分を捧げたモミジさまの優しいお話を。
でも、秘密にしすぎたから、きっと……」
高瀬川の和樹
「そりゃあそうだよ。人間だって、本当は残したかったろうにな……」
風馬
「……」
シロ
「むつかしいなぁ」
語り手
みんなが見下ろしている中で
おいおいと、拭っても拭っても流れる涙の男の人たちと、紅葉の姿が、やがてすうっと遠ざかり、霞んで行きます
淡雪
「お時間のようですわね」
風馬
「あわゆき」
淡雪
「戻るといたしましょう。今に」
シャーリー
「……ええ」
高瀬川の和樹
「……ありがとよ、淡雪。お前に頼んでよかった。読み解けるのはもう、お前だけになっちまったんだな」
目元の涙を拭って振り返る。
淡雪
「……
遺された皆さまのお声を、届くべき方々に届けることができたのなら。
本望にございますわ」
シロ
「そっかこれ、じにのこってたからわかったのか。これ、じか!
すごいな、じ!」
淡雪
「字とは、書かれていることがすべてではございませんから」
風馬
「ちゃんと読めたらいいのにな」
シャーリー
「そうですね……でも難しいです……」
語り手
荒れた山の血の景色はどんどんと霞んでゆき
やがて、気づくと、みんなは博物館のあの部屋の中に立っているのでした
シロ
「ふわー。ぜんぶうそでほんとだった」
高瀬川の和樹
「俺達だけなのが口惜しいなあ。ここにいる連中こそが、本当は受け取るべき物語だったろうにな……」

高瀬川の和樹
これはあまりの覚悟の重さ その後伝承がそうなった理由も含め、いい話だなぁ……
風馬
せつなみ
高瀬川の和樹
やはり今シリーズ好き
語り手
なんかすごい夢をいただいてしまった!
風馬
お納めくだしあ
シロ
夢と覚悟に溢れるシーンだったね。
高瀬川の和樹
本当に お収めください
伝承が曲げられた理由までもが紅葉の覚悟だったというのがすごい

淡雪
「皆さま、お疲れ様でございました」
風馬
「ありがとう!」
高瀬川の和樹
「ああ。まさかこんな事になってたたぁな。伝えてくれてありがとよ、淡雪」
淡雪
「いえいえ、どういたしまして。少しでも御恩をお返しできたのなら、幸いでございます」
言ってにこりと微笑むと、淡雪は深々と頭を下げるのでした
高瀬川の和樹
「互い様さ。
……紅葉を討つ、か……」
風馬
「和樹、でも」
淡雪
和樹と風馬がそう呟いた途端
どこかから、音楽が聞こえてきました
シャーリー
おろ
淡雪
すると、淡雪が慌てて帯の内を探り
「あら、ごめんあそばせ。わたくしの電話が……」
折りたたみ式の携帯電話を取り出し、開くと
「ええっと、お話するボタンはどれだったかしら……」
苦労しながらボタンを押して耳に当てます
高瀬川の和樹
「あー、淡雪、そっちだ。その赤いの」
風馬
「みどりの電話の絵だぞ」
赤いと切っちゃう!
高瀬川の和樹
間違えた!
シロ
動転しとる
淡雪
「ああ、ありがとうございます」
ぴっ
なんとか通じたw
高瀬川の和樹
「間違えた。緑の方か、悪ぃ」
淡雪
「はい、もしもし……あら、綴、どうしたの……あら、問屋さんが? あらあら、わたくしったらすっかり忘れて……ええ、ええ。わかりました。とりあえずお茶をお出ししておいて……はい、すぐに戻りますから……」
などと、携帯電話におしゃべりしてから
パタン、と閉じたそれを帯に戻しながら
「皆さま、申し訳ございません。わたくし少々所用ございまして」
高瀬川の和樹
「おう、今回は本当に助かった。後で土産でも送るよ」
風馬
「うまいパンがあるぞ」
淡雪
「あら。それはそれは……でも、どうかお気遣いなく」
シャーリー
ほほう……。
シロ
「すっごいとおいからな」
淡雪
「ええ、そうですわね。でもわたくしにとっては一っ飛びでございますわ」
高瀬川の和樹
「いいよ。何かせにゃあ俺の気持ちが収まらん。送らせてくれ」
淡雪
「あらあら。うふふ、では楽しみにさせていただきますわね」
高瀬川の和樹
「ああ」
淡雪
「それでは、また何かお困りごとがございましたら、いつでもお声がけくださいましね」
高瀬川の和樹
「ありがとよ。改めて、本当に助かった」深く一礼する。
高瀬川の和樹
宿題:淡雪に軽井沢のお土産を送る
淡雪
「いえいえ。それでは皆さま、ご機嫌よう。お気をつけて旅をお続けくださいまし」
風馬
「またみんなであおう!」
シャーリー
「ありがとう……ございます……」
淡雪
そう微笑んで手を振ると、案内板の文字に向かってぴょんと飛び込み
その姿が文字へと解け、案内板の文字に紛れて消えてしまうのでした
語り手
後に残るのは、これまでと同じ案内板のみ
シロ
またのびてた
高瀬川の和樹
「…………はーーー、なんちゅう覚悟だよ」溜め息ひとつ。
風馬
「どうなってるんだこれ」案内板をしげしげ
ユニティ
「……それは、こちらのセリフだ。
つくづく、非常識な生き物だな、お前たちは」
風馬
「?」
シロ
だいだらぼちにいわれたくない。
でも彼が言いたいのは多分そういうことじゃないので。
高瀬川の和樹
「人間みてぇな事言うじゃねえか。俺達はあるべくしてあるもんじゃなく、あるようにしてあるもんだぜ」くく、と弱々しく笑う。
ユニティ
「哲学みたいなことを……
いや、そうか……いわばお前たちは概念が生命を持った存在、ということに……」
顎に手を当てて、ぶつぶつと何かを呟きます
ヨシノ
「ユニティが、難しいこと言ってる……」
いね
「ゆにてーくんはいっつも難しいことしか言わないの」
風馬
「そうなのか」
ななくさ
「ござるな」
風馬
「……でも、やっつけるのか? もみじ」
みき
「やっつけないといけないのでしょうか……」
シロ
「やだ」
高瀬川の和樹
「そうなんだよ。やっつけたかぁねぇなぁ……。人間がきっとそう言うだろうと思って、紅葉は伝承を曲げたんだ。つくづく、俺達の事だけ考えたんだなあ」
風馬
「やっつけたらオニがおこってけんかするかもしれないぞ」
ヨシノ
「それはヤだなぁ」
シャーリー
「それは……駄目ですよ……」
高瀬川の和樹
「ああ。ここまでの覚悟が、鬼と人の禍根になっちまうのは、やだなぁ。
紅葉をやっつけんのもやだけどさぁ、それもやだよ」
珍しく気弱に、どこか泣きそうな声だった。
ユニティ
「……」
ゆり
「でも、今度彼女が現れたら……」
シロ
「だからさぁっ、おはなししたらいーよ」
シャーリー
「……そうですよ。
おはなしは大事……って……」
高瀬川の和樹
おお、ゆうこやらしい展開
シロ
「あのときはやっつけなきゃだめだとおもったけど、ほんとはそーじゃなかったかもしれないしさー。
うっかりしてたかもしれないぞ。
おに、うっかりしてたもん」
ユニティ
「だが、先ほどの過去視が事実だとするなら。
その、山の神とやらの角、つまりは荒ぶるパワーソースがモミジの体に宿っている限り、暴れるしかないのだろう?」
風馬
「かみさまのちからか」
シャーリー
「ぱわーそーす」ウスターソースの仲間でしょうか……。
ななくさ
「あの体に刺さってたトゲみたいなやつでござるな!」
シロ
「それがなくなっちゃえばいいのか?」
高瀬川の和樹
「外しゃあ山は噴火する、宿ったままならば暴れる、か。なあお方様、その神様とやらと話はできんもんかね。盛大に怒っちゃいるだろうが」
シャーリー
ちょっとだけ表でボケてええです?
高瀬川の和樹
ええで
シャーリー
「神様の力ってソースだったんですか……?」風馬くんに聞いてみる。
風馬
「そうなのか? オレはみたことないぞ」
シャーリー
頭の中はソースでいっぱいだ!
ちびきつねさま
「なるほど……
そうだねぇ。元はその神のものだったのだし、何かご存じかもしれないねぇ」
高瀬川の和樹
「日本語にすると一緒だが、元の英語が違ぇんよ、このソースとウスターソースは」律儀にツッコミも入れてしまう。
シャーリー
「……そうなんですか……? ……賢いですね……」
鳥には違いが判らぬ……。
風馬
「やまのかみさまってどこにいるんだろうな」
高瀬川の和樹
「やっぱ山かね。地面の底かもしれんが」
ゆり
「神様だし、やっぱりおやしろかしら?」
風馬
「きつねのいえみたいないえか!」
ちびきつねさま
「そうだねぇ」
高瀬川の和樹
「ああ、かもしれんな」
シロ
「それってニンゲンはしらないかなぁ?」
高瀬川の和樹
ここで二者択一に飲み込まれずに「話せば」って言い出せるのがシロなのは、やっぱりバランスのとれたパーティーだなと感じますね
シロ
でもシロには根拠も何もないんだけどね!
そんな無責任な言を補強していただけて助かってるよ!
いやいや根拠は今回はある! みんなもモミジサマが喋ってたの見たもんな!
高瀬川の和樹
そうそう! ある!
風馬
まだのまれきってない!
高瀬川の和樹
和樹はおとな過ぎて、こういう時に第三の発想に至れないから、和樹としてもシロたちに感謝していると思います

語り手
と言うわけで、久しぶりの判定タイム
高瀬川の和樹
いえーい
シャーリー
ドンドンパフパフ
語り手
【おとな】、または【へんげ】で4以上をどうぞ
シロ
【へんげ】ーーーー!
1消費して4。
[ シロ ] おもい : 28 → 27
高瀬川の和樹
おもいを1消費して【おとな】4!
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 20 → 19
シャーリー
誰か任せた。
風馬
まかした!
語り手
では、【へんげ】で成功したひとは、軽井沢へやってきてから、なんとなくずっと感じていた、大きな力が、山の方からその南の方へ、伸びていることを感じます
なんとなく、あっちの方! って感じ
語り手
【おとな】で成功した人は、というか和樹ですね
和樹は、スマホで検索をしてみたところ、その名も『浅間神社』と言うおやしろが、浅間山の南側、中軽井沢の近くの追分というところにあることがわかりました
シロ
フンフンと鼻を鳴らす。
「あれかなー」
高瀬川の和樹
パチパチと手の中の小さな板を操り、顔を上げる。ちょうどシロと同じ方向を向いた。
語り手
その方角は、『あっちの方!』と重なります
シャーリー
「おやしろさん……ですか?」
高瀬川の和樹
「あったあった。こいつだ」
シロ
「ずーっとずーっとあっちから、でっかくて重くてごつごつしたにおいがするんだ。
さっきのムカシのなかでかいだからおもいだした」
ゆり
「えっ、どれ? どれよ」
検索が和樹よりも一歩遅れた百合が覗き込みます
風馬
「あっちにみちがあるのか!」
高瀬川の和樹
「これこれ」スマホをゆりに見せる
ゆり
「浅間神社……。なるほどねぇ、まさにこれ、って感じね」
シロ
「ミチのみちがある」ドヤァ
いね
「みちみちなの」
シャーリー
「お手柄……ですね……
少しだけ……そちらの様子を見てきましょうか……?」
ゆり
「そうね、道案内頼むわ。
混むのよ、あっちの方。空いてる道を教えてもらえたら助かるわ」
シロ
じゃあ、今こそみちのけの力でー
高瀬川の和樹
「急ぐって時にそりゃいかんな。頼んだぜ」
語り手
哨戒機(シャーリー)を飛ばして、斥候(シロ)を先行させて……
シャーリー
「わかりました……」俺は鳥!
シャーリー
鳥に戻ります。
はい。
「行ってきます……」
いね
「いねもー」
シロ
シロのキャラシーどこかしら……
高瀬川の和樹
シロが自由すぎてキャラシーから解き放たれている
シャーリー
キャラシ多分リンクありますよ。
ななくさ
「拙者も!」
みき
「流石に燕さんや道の怪さんには敵わないよ……
おとなしく、車に乗せてもらおうね」
いね
「しょんぼり」
ななくさ
「でござる」
高瀬川の和樹
「まあ、俺達は文明の力を借りようぜ」
高瀬川の和樹
今回のポイント、もののけとして発言した直後なのに思いっきり状況に呑まれて「人間=俺達」にしてるところ
風馬
文明(物の怪)
シャーリー
鳥は自由になったのだ……。
高瀬川の和樹
文明から生まれた物の怪だし
シャーリー
ぶんめいってすごいなぁ
シロ
《みちおくり》だな!!!
じゃあ空いてる道に花火あげとこか。
スパーンスパーン
ゆり
「それじゃ、急ぎましょう。二人とも、頼んだわよ」
シャーリー
「……はい」
シロ
車で行けるの? って細道とか、めっちゃぐねぐねした山道もお構いなく選択されます。
語り手
それでもついていけてしまう
それが《みちおくり》
高瀬川の和樹
つよい

語り手
それでは、みなさんで鎌原の嬬恋資料館を後にしました
というところで、シーンを切りましょう
繋がり強化
シロ
次回ふしぎ12消費!
シャーリー
消費!
語り手
繋がり強化タイム
シャーリー
いえーい
語り手
その前に、
語り手がちょっと夢配り忘れてたので、ささっと配りますね
ざざっと2ずつ進呈
高瀬川の和樹
お、ありがとうございます。あのシーンの最中にゆめを配るのは大変
高瀬川の和樹
こんな話を聞いた後ですし、ユニティヨシノちーむへのつながりを2→3にします。
シャーリー
俺はみきくんたちを2にするぜ~!
風馬
和樹を1->2にします!
シロ
だいだらぼちとよしのへの興味 3
お、するとあと二人あげられるな。
風馬
ゆめふえたしオニトラマンを3にしよう
語り手
うーん、均等に上げるにはちょっと足りない
ヨシノ&ユニティから、
風馬1→2
シロ1→2
シロ
きーちゃん 3
高瀬川の和樹
お、ありがとうございます
シロ
ふーちゃん 3かな~
風馬
ありがとう!
シロ
うーん。それじゃあ折角だから、
ここはPC三人に3にしとこ。
NPCズは次回!

語り手
繋がり強化して、今日はおしまいかなー
やっと山場超えた
高瀬川の和樹
これはいい山場だった 好き
語り手
よかったよかった
そうだな、あと5分あるし、開幕の描写は次回にするとして、登場処理だけやっちゃいましょうか
高瀬川の和樹
お、はーい
語り手
とりあえず、次の舞台は浅間神社です
ギリギリ夕方の時間で、人の姿は見えない神社の境内からスタートです
風馬
車の中からこんにちは
ふしぎ1おもい3で完全変身!
シロ
ひとがいないならこのままでいいやー
シャーリー
こちらも~。
高瀬川の和樹
こちらはとはいえ神社の境内だし、ふしぎに余裕があるし完全変身するかな。
語り手
大丈夫、シーンとしては浅間神社へ向かうシーンちょこっとだけやるからw
シロ
かたりてー、12で大丈夫?
花火スパーンするの。
語り手
《みちおくり》の消費って何だっけ
シロ
12
語り手
ああ、なら12でOKです
system
[ シロ ] ふしぎ : 57 → 45
語り手
OKかな
シロ
okay
語り手
では、本日はこれまで!
シャーリー
はーい! お疲れ様でした!
風馬
おつかれさまでした!
シロ
おつかれさまー
高瀬川の和樹
お疲れ様でしたー!

ひとこと
シロ
伝承を書いた者達は何を思い、何を見て、あのようなものを書いたのか。
文字神は過去へと誘う。
人と鬼がまだ互いを信じていたころ、
紅葉がまだ鬼の姿であった頃のことを。

それは事実をねじ曲げるほどの、強い強い覚悟の物語。


ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。