つながり成長
ヴィキ
さて、前回
っと、そうだ
まずは幕間挟みましょう
シャーリー
アンドロイドだ~
語り手
慌ててると全然気づかない
語り手
おじさんと一緒にキャンピングカーへ戻っているところでつながり成長
風馬
おじさん1→2で5ポイントで以上かな
シロ
和樹さんを2へ
いっじょ!
高瀬川の和樹
こっちはゆめが1しかないので変更無し ありがとうシロ!
語り手
おじさんからの愛をシロに
おじさんからの恋を風馬に
それぞれ1→2
風馬
ありがとう///
高瀬川の和樹
LOVE!
シャーリー
風馬くんを上げようかな。
風馬
わぁい
シャーリー
ゆめを5消費して2に上げます。


語り手
ではでは
おじさん1と想いもかけぬ再会をしたみんなは
おじさん1とお話するために、ゆりのキャンピングカーまで戻ってきました
シャーリー
わぁい
おじさん
「おう、この中が家になっておるのか」
シロ
「はしるいえだぞ!!」
高瀬川の和樹
「そうそう。狭いが悪かぁねえだろ?」
おじさん
「これは面白い。どれ、よっこらしょ」
そう言っておじさんがドアをくぐ……
「狭いな」
風馬
「……おじさんには小さいな」
高瀬川の和樹
「まあ確かに。おっさんでけぇもんなあ」
シャーリー
「そうですね……」
ゆり
「ひぃぃっ、ダンパーが底突きしそう……」
おじさん
「うむ、狭いがなかなか悪くない」
ぎしぎしと音を立てるキャンピングカーに乗り込んだおじさんは、2人分の席にどっかりと座り、満足そうです
風馬
トレーラーハウスが必要かもしれない
シロ
サメの間でご満悦
ゆり
ハラハラしているゆりとみんなが、それぞれの席やベッドに腰掛けたのを見て
おじさん
「それで、話というのは何だ」
おじさんは尋ねました
高瀬川の和樹
「えーと何だったか、酒じゃなくて……ああ、そうだ。こういう面のおっさんがおっさんの事探しとったのよ」改めてねぶた写真集を引き寄せてくる。
おじさん
「なんだ、酒は無いのか。それは残念……む?」
「これは、先刻どこぞの館で見た張子だな」
高瀬川の和樹
「いやまぁ、酒もあるが」ニュッと昼に買った酒瓶が出てくる。
「利き酒セット、あったあった…… 少し飲むかい?」
シャーリー
「あるんですか……?」
おじさん
「おぅ、これはかたじけない。ぜひぜひ」
シャーリー
「駄目ですよ……今飲んじゃ」
めっしますよ! めっ! という表情。
高瀬川の和樹
「まぁ、へべれけにならん程度によ」紙コップに少し酒を注ぐ。
シャーリー
「……むぅ」車内がお酒臭くなるのが不満らしい。
お酒
シャーリー
結構日本酒って匂いが充満しやすいイメージある。
風馬
利き酒サイズじゃ1口なんじゃ
シロ
観光客向けなら一本500mlとかよね
風馬
1合3本セットとかね
高瀬川の和樹
盛大に酒宴してしまうと話どころじゃなくなりそうだから、ちょっとだけよ
シャーリー
はーい!
シャーリー
ワイン ワイン飲みたい
高瀬川の和樹
吟零に黒糖系のお菓子がめっちゃ合うことを今発見してる
というか吟零、わざとらしさや変なえぐみがなくてさりげなくおいしい
たくさん飲むと甘味が舌に残ってしまうところ、サイズが小瓶なのもこにくいところ

おじさん
「うむ……うむ? まるで水のようだな……」
おじさんは紙コップの中身を覗き込んで、眉を顰めてから
「だが、香りは確かに酒だ。どれ」
そう言って、一口に飲み干しました
風馬
濁り酒しか知らない系人類か
高瀬川の和樹
度数マターかもしれない
おじさん
「ほう、これはこれは。なんとも芳しい」
たちまちにっこり
「いささかお上品だが、これはなかなか、実に爽快」
おじさん
濁ってるのしか知らない人
高瀬川の和樹
時代マターだった
おじさん
「どれ、もう一献……」
と、紙コップを差し出しますが……?
高瀬川の和樹
「まあまあ。子供らも居るし、あんまり飲んでちゃ話にならんだろ」半分だけ注ぐ。
シロ
「にゃー。なんかくさい」
シャーリー
目の前で手で大きくばってんを作る。
おじさん
「む、そうか? ワシなぞ童の頃から水の代わりに平らげていたものだがな」
言いながら、また一口に飲み干して
「うむ、よしよし。目も開いてきたところで、どれ。その絵を見せて頂こうか」
そう言って、和樹が広げた写真集を覗き込みます
高瀬川の和樹
「おう」写真集を開いて見せる。
おじさん
「この張子に似た男が、ワシを探していたと?」
高瀬川の和樹
「そうそう」
「何か覚えてねぇか?」
おじさん
おじさんは、ひげがぼうぼうの顎に手を当てて、ふーむ、と唸りました
「……」
高瀬川の和樹
「……?」
おじさん
「……覚えが、ある」
高瀬川の和樹
「おっ」
風馬
「ほんとか!」
シャーリー
「……? 本当……ですか?」
おじさん
「うむ……この、まるで女のようなすらりとした眉に目尻」
シロ
「……(おんなっぽくはなかった)」
高瀬川の和樹
「(ねぶた比…… いや、おっさん比か)」
おじさん
「この色男面、確かにどこかで……」
風馬
「おじさんだったぞ?」
おじさん
「それは、そうであろう」
「この戦姿、この者も武人なのか」
シャーリー
「……(そうですね……)」
おじさん
「……名は何と?」
風馬
「ええと、さか……」
高瀬川の和樹
「……坂上田村麻呂。まあ、この張り子の元になった人間の名で、あんたを探してたおっさんは、似てる、ってだけだが」
知ってか知らずか、少し、何かを予感するように息を呑んだ。
おじさん
「さかのうえの……」
「この者が、ワシを探しておったと……」
高瀬川の和樹
「ああ。……知ってるかい」
おじさん
おじさんは、しばらく写真と睨み合って黙ってから
「……ワシも」
シャーリー
「……?」
おじさん
「ワシも、この男を探していた……ような気がする」
高瀬川の和樹
「……なんで探してたか、覚えてるかい」
「このおっさんにゃ、話を聞きそびれたそうでな」
おじさん
ぐぐぐ、と深く深く腕組みをして、唸るおじさん
シロ
「さがしてる だけいって、いなくなっちゃったんだ」
風馬
「みつけたらおしえてくれっていってたのにな」
おじさん
「何かを……伝えねばならない……」
「何かを、伝えなければならなかった……」
「ように思う」
高瀬川の和樹
「何かを……」
おじさん
「うむ。何かを」
高瀬川の和樹
「そりゃあ、約束、だったりするかい」
おじさん
「……約束?」
高瀬川の和樹
「いや、何となくだ。気にせんでくれ」
どうにかしたい
シロ
あいてがつくもがみさんなら、風馬くんの技でなんとかならないかなとか。
しょーじきこういうときシロはやれることがナーイ
風馬
単純な道具ならなんとかなっても自分より大人のおじさんとどうぐがたりしても本人のINTが足りないんだよなあ

おじさん
「……約束……約束、か」
「えぇい、思い出せん!」
熊の毛のような髪の毛をバリバリを掻きむしって、おじさんは大きな声で言いました
「だが、約束事であった、何か……」
「約束、というその言の葉、イヤに引っかかりおる」
高瀬川の和樹
「約束事……。何かを要求するか、交換するか、……願うか……」
おじさん
「だが、このどうにも落ち着かぬ腹は何だ」
「何か、その約束とやらに、腹を立てておるのか、ワシは」
シャーリー
「うーん……」
高瀬川の和樹
「腹を立てている、か。約束を反故にされでもしたのかい」
おじさん
「約束を、反故に……」
高瀬川の和樹
「ああ。約束事で腹を立てるんなら、望んでもない約束をさせられたか、反故にされたか……」
「そんなもんじゃあ、ねえのかい」
おじさん
おじさんは、顎髭をじょりじょりと乱暴に撫でながら、なおも熊のように唸ってから
はっ、と顔を上げました
「……そうだ」
「ワシは、その約束事を違えられたことで、こやつに一言、申し付けねばならぬ……!」
言って、立ち上がりました
その勢いで、戸棚の下のところに思い切り頭がぶつかり、ごん、という音とともに車が大きく揺れました
風馬
「おじさん?」
高瀬川の和樹
「どわっ」
シロ
わー
コロコロコロ
風馬
「うわ、ぶつけた」
おじさん
「皆のもの、其奴にあったのはどこだ!?」
風馬
「ねぶたのいえだぞ?」
シロ
「わ・らっせだぞおぉぉ」
目がぐるぐるしてる
シャーリー
「わ……!」ポケットの中に避難しようとして人間の姿であったことを思い出す。
風馬
「シャーリーはいれないぞ……」
シャーリー
「そうですね……」二重の意味で。
「入れません……」
おじさん
「あの館か!」
嵐のような声で叫び、うむっとひとつ頷くと
おじさんはキャンピングカーを飛び出して行ってしまいました
風馬
「あっ、おーい……」
高瀬川の和樹
「うぉい、待てって! 営業時間外だろうよ!」慌てて追いかける。
ゆり
「ちょっと、やめて壊れる……!」
シロ
「ふわぁぁぁぁめがまわるぅぅぅ」
風馬
「じしんみたいだったな」
おじさん
おじさんは、夜の街に飛び出すと、のしのしのしのしと、熊のように体を揺らせて走ってゆきます
そして、その走る速さは、熊どころか鳥のようで、追いかける和樹との間はどんどんと広がってしまいます
シロ
「まってえぇえぇ」
シャーリー
「あわわわ……」
シロ
足音だけで追跡できる?
シャーリー
鳥になって空から街を見下ろします。
よし!
語り手
シロの不思議なちからならばできるでしょう
何より、おじさんは道を走って行くのですから
高瀬川の和樹
「だぁあああ、おっさん速ぇよ! くそ、水ねぇか、水」
シャーリー
「空から見失わない程度に見守ります……」
高瀬川の和樹
「おっ、シロ、任せた」シロが追いかけていくのを見てバトンタッチ!
シロ
正確には相手の【おとな】を1にするのがメインの力なんだよねコレ
高瀬川の和樹
【おとな】なさそう>おじさん
語り手
おじさんは、先ほど出会った神社のところの角を、曲がって行ってしまいます
神社なら、手水舎があるかもしれませんね
風馬
「シロ、シャーリー、たのんだぞ」
高瀬川の和樹
〈みずのみち〉消費が重いから、あっさりシロにバトンタッチする
シャーリー
なぁに、こちらは弱点〈おしゃべり〉よ!
シャーリー
〈おしゃべり〉……? ん……?
語り手
あまりおしゃべらないシャーリーさん
シャーリー
どうして……。
シロ
あと迷わせることはできるけど
まず〈やみよ〉
闇を深くする。
語り手
〈やみよ〉になるとどうなりますっけ
シロ
単純に暗くなる+こちらの【へんげ】に+2
足止めも期待!
夜にのみ真の暗闇を呼べる。闇の中で【へんげ】が+2
語り手
なるほど
街灯が立ち並ぶ街の中、ふいっとその一角だけ、暗くなりました
街灯は確かに灯っているのに、なぜだかその辺りだけ暗くなったのです
語り手
NG:オブジェクト街灯に光源設定し忘れました
風馬
ホラゲーだったかもしれないし
懐中電灯拾わなきゃ
シロ
街灯に光の透過設定入れ忘れたのかも
シロ
ソシテ〈オクリアシ〉ダー!
足音だけで相手についてゆく。相手は恐怖でおとなが0になる。
計10の消費。
語り手
では、シロの白い姿は、不思議なほど暗い闇夜に溶け込んで、あとは風が通り過ぎるような音だけが残りました
シャーリー
幸運を信じて行動するかぜまかせで夜道でおじさんを見つけることってできますか!?
語り手
OKです
シロ
ペタペタペタペタヒタヒタヒタヒタ
まっくろな闇の塊が、おじさんを包んだまま移動してゆく。
語り手
ペタペタという音が、まるで急ぐ人のように小刻みに響いて、おじさんが走った後をついてゆきます
シャーリー
「おじさん……いましたね……」
「あそこだけ急に夜道になってるのでわかりやすいです……」
〈かぜまかせ〉【ふしぎ】4消費します。
なきがごときもの
高瀬川の和樹
あっ、そういえばシーン登場の加算忘れてた
シロ
にゃ!?
高瀬川の和樹
幕間で変更がなかったからうっかり
語り手
そうなんです、ちょっとおまってくださいね
シャーリー
あ、我も。

語り手
濃くなった闇の中、まるで泳ぐようにシロはおじさんを追ってゆきます
神社の角のところを曲がり、いつかのバイクのような重さを感じさせない華麗なコーナリングで立ち上がると
突然目の前に現れた、固い柱のようなものに、ごっちーん! とシロはぶつかってしまいました
シロ
ミキャ!
額をぶっつけて、涙目で転がる。
語り手
「おっとっと?」
驚くような声
シロ
「いたいぞ!! シロはきゅうにとまれないぞ!!」
語り手
「おや、これは失敬。しかしこれだけ暗いのに急ぐと危ないぞ」
シロ
「くらくしてるの!!!」
語り手
シロがごっつんこしてしまったことで、周りから闇が急に晴れてゆきます
おじさん2
そこにいたのは、おじさん2でした
シロ
「あれれ??」
「あれれれれれ?」
おじさん2
「うむ?」
おじさんは眉を顰めます
シロ
「あっちゃんおっかけてたのに」
おじさん2
「喋る犬とは、これは面妖な」
シロ
「わ、わんわんだぞ!! いぬだぞ!!!」
シロ
これ一人で二人だったりするの??
語り手
そして、シャーリー
シャーリーは空から、確かに闇の塊を追いかけていたはずです
シャーリー
追いかけてます!
語り手
その塊は、神社の角を曲がったところで、ちょうどシロの悲鳴が聞こえたところでピタリと止まり
その闇がしぼんで消えた時には、おじさん2がそこにいました
シャーリー
あらあら
おじさん2
「なるほど、これは確かに犬に違いない」
おじさん2はシロの前にしゃがみ込むと、どれ、と手を伸ばしてその白い毛を揉むように撫で回します
風馬
セットのねぶただったかもしれんし
高瀬川の和樹
そういえばお兄さんは二人のねぶたを作ったって言ってたね
語り手
お兄さんが見せてくれたねぶたは、確かに2人セットのものでしたね
シロ
ばらばらにうろついているのかと思ったけど、二人のおじさん同時に出たことないからな―。
風馬
「シーロー、どこだー?」
高瀬川の和樹
「おーい、おっさーん、シロやーい」
シロ
「こっちだぞーーーー」
「わんわん!!」
おじさんのなでなでにうっとりしつつ。
高瀬川の和樹
「おお、居た居た」
おじさん2
「おや?」
風馬
「……あ」
おじさん2
「知った顔があるな」
風馬を見て、笑いました
風馬
「おじさん、おじさんいたぞ!」
シャーリー
急降下します。
おじさん2
「そして、知らない顔も」
シロ
「おじさんおっかけてたらおじさんにぶっかった」
おじさん2
和樹を見ます
シロ
「わんわん」
わんわんって言えばいいと思ってる。
シャーリー
定位置の風馬くんのポケットにすっぽりと入る。
高瀬川の和樹
「って、おお? 知ってるってことは、あんたがおっさんを探してたおっさ…… 訳わからんな」
風馬
「そうだぞ和樹」
おじさん2
「うん?」
高瀬川の和樹
「俺達、あんたが探してたおっさんを追いかけてこっちへ来たんだよ。見てねぇかい?」
おじさん2
「私が探していたおじさんというとーーー」
「こーんな」
と言って、頭をもじゃもじゃとさせて
「そしてこーんな」
顎の周りをもじゃもじゃとさせて
「熊みたいなおじさんかい?」
シロ
「そうだぞ。そのおじさんおっかけてたのに」
「わん」
高瀬川の和樹
「ああ、そうだ」
シャーリー
「ちゅん」
風馬
「そうだぞ」
高瀬川の和樹
「えーっと、風馬、あのメモどこだ」
風馬
メモは持ってるかな? おじさんにあげちゃった?
おじさん2
持ってていいですよ
高瀬川の和樹
「そういや、なんで探してんだい?」
風馬
「このおじさんだろ、なんか怒ってたぞ」
おじさん2
「ああ、なるほど」
「そうか、見つけてくれたんだね。ありがとう」
「しかし、こちらでは見ていないなぁ」
そして、和樹に向き直り
「―――ふむ。私は、彼に会って謝らないといけないことがあってね」
シロ
「なんかヤなことあったっていってたぞ。それか。わんわん」
シロ
とってつけたようなわんわんである。
おじさん2
「そうか、イヤなことか……」
高瀬川の和樹
「謝らなきゃあならんこと、かい。おっさん随分怒ってたぜ、何か行き違いでもあったのかい?」
「よけりゃあ、伝えといてやるぜ」
おじさん2
「ううむ。しかしこればかりは、ちゃんと面と向かって言わなければならないことだからね」
「しかし、そうか。彼はやはり怒っていたか。無理もない」
高瀬川の和樹
「ああ。……何があったんだい?」
おじさん2
「うむ……。些か恥ずかしいことなんだがね」
「私は、彼との約束を違えてしまったんだ」
「それはさぞ怒っていたことだろうね」
「私は、それこそ彼にこの首を獲られてもおかしくはないだろう」
シャーリー
おう?
高瀬川の和樹
「ほう」
「一体、何を違えた」
おじさん2
おじさん2は、和樹の問いかけに、しばらく迷うように黙ってから
「―――彼の命懸けの約束を、ね」
風馬
「やくそく、やぶったのか」
高瀬川の和樹
「……」
シャーリー
ポケットの中で静かに聞いてる。
シロ
「イノチガケか……それって」
「ヒトジチとかウラギリとかそういうやつだな」
おじさん2
「………」
おじさん2はシロの問いかけに、じっと黙り
シロ
「に、にゃー」
おじさん2
「―――そうだ」
風馬の言葉に、ゆっくりと深く頷きました
高瀬川の和樹
「なあ、おっさん。これは俺の好奇心だからさ、話してくれんでもいいが」
「約束と分かってたなら、なんで、違えなけりゃあならんかったんだい」
「違えなけりゃあならん理由は、何だったんだい」
おじさん2
「……私の力が足りなかったからだ」
「それにも関わらず、私は彼との約束を安請け合いしてしまった」
「だから、私は二重にも三重にも彼を裏切ったことになる」
「おそらく、ただでは済むまい」
「だが、私は彼に一言謝らなければならない」
シロ
「でもおじさんどっかいっちゃったぞ……たしかにおっかけてたのに」
高瀬川の和樹
「そうか。 ……目前にすりゃあ、尽力したくもならぁな。その結果を相手が、どう思うにしろ……」
おじさん2
「……そうだな」
「彼は必死だった。なればこそ、私もそれに応えねばならないと思ったのだが……」
シロ
「へんだぞ。ぜーったいへんだぞ」
おじさん2
「変かな?」
「まぁ……どう思われようとも、私の罪は消えない」
高瀬川の和樹
和樹は相手のエモーショナルに引き込まれちゃうから、それはさておき事態にツッコミ入れてくれるのありがたい
シロ
へんだぞ、はおじさんへのツッコミではない。念のため。
おじさん2
おじさんが勝手にそう思っただけだよ
「みんな、使い立てをしてしまってすまないが、また彼を見つけたら教えてくれないか」
風馬
「いいぞ……あ、でも」
「おじさんをみつけたらおじさんがいなくなったぞ。おじさんどこにすんでるんだ?」
「このいえ(神社)か?」
シロ
「そーだぞ! どこへつれてけばいいかわかんないぞ!! こまるぞ!!!」
おじさん2
「さて……住まいというものは持ち合わせてはいなくてな」
「ここ暫くは、この街の中を彷徨いているのだが」
高瀬川の和樹
「困ったなあ。電話でもありゃあ連絡できるんだが」
シロ
「じゃあ、なんてよべばいい?」
「よぶから、きて」
おじさん2
シロの言葉に、おじさん2は、ふむ、と鼻を鳴らして顎を撫でてから
シャーリー
「……」ポケットの中で大人しくぬくぬくしてる……。
「伝書燕……あ……いえ……なにも」
風馬
いぬととりのいる生活
高瀬川の和樹
“呼ぶから来て”のシロと、電話で連絡取ろうとする=電話がないと連絡できない、と思っている和樹の差が面白い
おじさん2
「君たちは、この土地のものではないようだね。―――なら」
「私の名は、坂上田村麻呂という」
シャーリー
わぁ
シロ
「さっちゃんだな」
坂上田村麻呂
「ははは、これはかわいらしく呼ばれたものだね」
高瀬川の和樹
「坂上…… 田村麻呂。ああ、そんな気がしていたよ。おっさん、いいや、大将軍。探していたのは、この地の猛将、阿弖流為じゃねえか」
「なあおっさん、あんた、何者だ? どうして、いまここにいる?」
坂上田村麻呂
和樹の言葉に、す、っと顔から表情が消えます
シロ
さっちゃんさん自覚はおありかなぁ
坂上田村麻呂
「―――そう。私が探しているのは、かの名将・阿弖流為」
「そこでその名を出すとは、君たちは色々と物知りであるようだ」
シャーリー
それほどでも(照)
シロ
あてるいであってるぃ
高瀬川の和樹
シーン>シロ
シロ
ションモリ
シャーリー
しょんもり(謎の便乗)
坂上田村麻呂
少し、居住まいを正すようにして
「私がなぜ、ここにこうしているのか。それはわからない」
「ただ、気が付いた時には、この街に降り立っていた」
「胸の内に後悔と慚愧の念だけをたたえて」
「そして、この地には確かに今彼もいる。わかるんだ。なぜかはわからないけれどね」
高瀬川の和樹
「物知りじゃねえよ。外から来てちいと話を聞いただけの冷やかしもんさ。それだけに、平たく話を聞けるがね」
シロ
「あっちゃんいるぞ。いるけどどこにいるのかわかんないぞ」
フンフン地面のにおいをかいで、腑におちない顔してる。
風馬
「さっきまでいたぞ、ねぶたの家に探しに行ったんじゃないのか?」
シャーリー
これは何も考えてませんでしたのシャーリーのプラカード。
坂上田村麻呂
「私は、これを我が唯一にして最大最後の心残りを果たす機であると思い、足掻いているだけの幽鬼だよ」
「―――きっと、そうなのだろう」
シャーリー
「……幽鬼って……?」和樹さんに。
「……なんか、難しい言葉(青森弁)ではないのに難しいですね……」
高瀬川の和樹
「幽霊ってことさ。特に、心残りがあって苦しんでる幽霊のこった」
シャーリー
「……ああ……なるほど。ありがとうございます……」
風馬
「幽霊? おじさんもおばけなのか?」
シャーリー
「おばけ……」
シロ
「オバケ!!!」
ピャッ!
坂上田村麻呂
「でなければ、遠い大和に生きたはずの私が、ここでこうしているわけはないだろう?」
シロ
「でもおじさんはこわくないなー」
シャーリー
「……そうですね……人となりを知ってるからでしょうか……」
シロ
「んん???」
「おじさんゆーきじゃないだろ? ぶただろ?」
シャーリー
「どうしました……?」
「ねぶた……?」
坂上田村麻呂
「ぶ、ぶた?」
シロ
「へんげぶただ!!」
高瀬川の和樹
「ねぶたとぶたじゃ大違いだな」
シャーリー
「この子が言いたいことはねぶただと……思うのです……」
風馬
「そういえばねぶたによく似てたな」
坂上田村麻呂
「ねぶたというと、あの見事な張子灯籠か」
シャーリー
「はい……」
坂上田村麻呂
「ああ、そういえば、私の写し姿もねぶたになっているのだったね」
「まぁ、やはりあまり名誉なものではないようだが」
シャーリー
ねぶたってもしかしてお盆?(無知)
シロ
そういえばおじさんはねぶただって思ってたんだったわ。
シャーリー
me too
坂上田村麻呂
お盆だよ
シャーリー
ああ、お盆の風習か!
坂上田村麻呂
大体8月2日~11日くらいの間やる
シャーリー
色んな形の灯篭があって日本、面白い。

高瀬川の和樹
「なあおっさん。この地の連中はあんたをすっかり大賊扱いだ。それでも、あんたがただ裏切ったんじゃねえと信じてる奴が、もうひとり、いや爺と孫の二人かな、いたよ」
「そいつはあんたと阿弖流為の間に、確かな約束があったんだと信じて、あんたら二人のねぶたを作ったそうだ」
坂上田村麻呂
「……ほう?」
「そう、なのかい」
シャーリー
「私も……その若いお兄さんを見ました……」
シャーリー
(噂を流すコストはあるぞ!)
高瀬川の和樹
「ああ。なんでだかなくなっちまったそうで、大層残念そうだったがね。……歴史は見るもん次第とはいえ、いるんだよ、そういう奴も」
坂上田村麻呂
「…………」
高瀬川の和樹
「だからまぁなんだ、ううん…… 何が言いたいのか、俺にもいまいちわからんなあ」
坂上田村麻呂
おじさんは、少しだけ、寂しそうな顔をしてから
「そうか。いや、ありがとう」
シャーリー
「えっと……、たぶん。見る角度によって受け取るものが違うとか……?」和樹さんに。
「……?」燕もよく判ってない顔。
シロ
「……おじさんでっかいからな」
角度の話によくわからない合いの手。
高瀬川の和樹
「いやこうなんだ、そっから…… ううん……、ああ、そうか。口下手ですまんなあ」
坂上田村麻呂
「いや、構わないさ」
ゆっくりと首を振り
「ありがとう。遠い時、遠い地の若者たち」
シャーリー
燕は恥ずかしそうにちゅんと一鳴きしてポケットに入りますね。もぞ……。
坂上田村麻呂
「だが」
言って、口元をぐいと引き締めると
「これは、私と阿弖流為の2人だけの話だ」
「私が、彼との約束―――彼の身代の見返りに、この地を守ると言った。それを違えたのは変えようのない事実」
坂上田村麻呂
「その禊だけは、我が身命を以て贖わなければならない」
シャーリー
「(また難しい言葉です……)」
シャーリー
シャーリーさん「頭が良いんですね……」って思ってる。
高瀬川の和樹
「命に代えても償わなきゃならん、ってことだ」通訳。
シロ
「ふたりだけじゃないぞ!!! おじさんたちのことしんじて、ぶたつくったおにーさんたちも、えーと、とりさげ? されでこまってたぞ!」
「あと、ぶたなくなっちゃってすっごくこまってたぞ」
シロ
正直、二人を会わせないと話にならんのだろうとは思うけど
ワラッセでいいのかなぁ?
高瀬川の和樹
なのかなぁ?
シロ
ふたりでひとりだとすると、移動しても意味ないのよね。
正直どうするのがいいのかいまいちよーわかんない。
語り手
またそんなんでごめんねぇ
でも今度はちゃんと引っ張るよー
坂上田村麻呂
「心根の優しい君たちのことだ」
「色々と考えてくれていることはあるのだろう」
「だが、どうか彼と私が見えることだけは、邪魔をしないでもらいたい」
風馬
「ちゃんと会わせるためにさがしてたぞ……すぐどっかいっちゃうな」
シロ
じめんに、おじさんがどっかいったにおい残ってる?
語り手
おじさん―――阿弖流為の匂いは、ここでぷっつりと途切れています
シャーリー
あらまぁ
シロ
「ヘーーーーン!」
タシタシタシタシ
ストレスで地面叩いてる。ウサギか。
「おじさんどこにもいってないのにきえちゃった!!!」
シロ
そうするとやっぱり普通に探してもダメな奴だな。
坂上田村麻呂
「うむ……? よくわからないが……」
高瀬川の和樹
「ふうむ。なあおっさん、街を彷徨ってるって言ったろう。もしかして互いに行違ってんじゃねえのかい? こう、そちらがあちらへ行けばあちらはそちらへ、って具合にさ」
坂上田村麻呂
「ふむ……?」
シロ
「まちあわせしたらいーんだ!!」
シャーリー
噂流す?
坂上田村麻呂
「なるほど」
「そうだな……」
シャーリー
「はい……」
坂上田村麻呂
「では、こうしたらどうだろうか」
高瀬川の和樹
「何か心当たりのある場所はねぇのかい? あいつが来そうな場所とかさ」
「おう?」
坂上田村麻呂
「この街の湊に、矢尻のような立派な櫓があったろう」
シロ
「やじりのろ?」
ゆり
「アスパムのことじゃない? 矢尻。というか三角形でしょ」
シャーリー
「……ああ」
高瀬川の和樹
「ああー、ああー、矢尻ね、確かに矢の部分がなくても矢尻は矢尻だわな」
「成程、あれなら目立つし、そういやおっさんと最初に会ったのもあの辺だったな」
風馬
「あの三角のいえか」
坂上田村麻呂
「その頂。私はこれより毎日、夕刻にそこを訪れることにしよう」
高瀬川の和樹
「分かった、おっさんに会ったらそこへ行くよう伝えるよ」
シロ
頂なんすか。
語り手
本当のてっぺんのことじゃないよ!
シロ
びっくらぽん。
坂上田村麻呂
「すまないが、頼んだよ」
高瀬川の和樹
「ああ」
シロ
「ゴメンてゆーだけなのに、ずいぶんたいへんなんだな」
シャーリー
「大変ですね……」
坂上田村麻呂
「千代に渡る痼だ。このくらいの苦労、どうということはないよ」
「ああ、君たちには手を掛けさせて申し訳ないけれどね」
高瀬川の和樹
「それこそ、このくらいどうってこたぁねえさ」
シロ
ちよとかしゃくとかはよくわかんないけど、めーわくかけてごめんっていわれたのはわかった!
高瀬川の和樹
「……そうか、おっさんの頃じゃ、あれ見てピラミッドって思わねぇんだな……」何か自覚したらしい和樹。
坂上田村麻呂
「ぴら……?」
高瀬川の和樹
「ああ、気にせんでくれ」
高瀬川の和樹
錐ですらないが「でかくて三角形の建物見ると思っちまうんだよ」とは和樹曰く。
坂上田村麻呂
「ああ、うむ」
「それでは、今宵はこれで暇するよ」
「申し訳ないが、くれぐれもよしなに頼むよ」
風馬
「まってくれ」
坂上田村麻呂
「うん?」
風馬
「おじさんたちすぐいなくなるからな」自分の腰から鈴を外す
「この鈴あげるからつけとくといいぞ」
シロ
いいアイデア!!
シャーリー
いい!
風馬
猫!
坂上田村麻呂
「おお、そうか」
鈴を受け取り
「何から何まですまないね。……と、これで良いかな」
腰のベルト穴に鈴をくくりつけました
風馬
「これならまいごにならないな」
なお今は町中鈴だらけの模様
語り手
お気持ちばかりの
シロ
まあほら、あてるいさんになったとき鈴ついてたら、「それをどこで?」って訊けるじゃろし
高瀬川の和樹
ですな ナイス
坂上田村麻呂
「では……」
一礼をして、坂上田村麻呂はみんなに背を向け……
「ああ、そうだ」
ふと、足を止めました
「そこの君」
和樹に振り返ります
高瀬川の和樹
「おう?」
坂上田村麻呂
「私は、大将軍ではないよ」
高瀬川の和樹
「そうなのかい?」
坂上田村麻呂
「ただの副将……」
「だからこそ、私は彼との約束を……」
そこまで言って
「いや、なんでもない。忘れてくれ」
シャーリー
「……? はい……」鳥頭だよ、任せて!
高瀬川の和樹
「ただのってこたぁねえだろうさ。だが、辛いね、そういう立場は」
坂上田村麻呂
「それでは。夏の夜風に風邪を引かぬようにな」
高瀬川の和樹
「ああ、そちらこそ」
坂上田村麻呂
それだけ言い残して、その言葉に片手を上げて、坂上田村麻呂は夜の街に消えて行きました

おしまい
語り手
本日はここまで!
シロ
おつかれさまー
語り手
なのですが、すみません先ほどの登場時の想いとふしぎをお持ち帰りください
シロ
ノー変身
シャーリー
おつかれさまでした! 増やします!
高瀬川の和樹
時間は夜ですかな?
シロ
2のみ消費。
語り手
はい、夜です
シャーリー
今はとりちゃんで。
高瀬川の和樹
では完全変身で、おもいから4、ふしぎから2消費。
語り手
では改めて、お疲れ様でした
シロ
おつかれさまぁー
風馬
完全変身! お疲れ様でした!
シャーリー
あ、かぜまかせしたんでさらにおもい+3でいいですか?
語り手
どうぞどうぞ
シャーリー
よし!
今日の僕は鳥!
動物だから夜でもコストはかからないはず!
風馬
あったけぇ!
シャーリー
風馬くんのポケット荒らしをしてます。



ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。