TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第十三話『旅するゆうこや』青森 四


こんばんは
シャーリー
私がねぶただ
生命だよ!
高瀬川の和樹
こんばんは!
語り手
こんばんはー
風馬
いのちのかがやき!
高瀬川の和樹
ミャクミャク様!?
シャーリー
みゃくみゃくさまですね!?
シロ
シロいまーす
シャーリー
りーさん居ます
語り手
帰ってきたらお酒がなくなっていたので悲しい
高瀬川の和樹
それは悲しい
風馬
かなしい
シャーリー
そうね
語り手
冷蔵庫には隠されたビールがあるらしい
シャーリー
凍らせよう
高瀬川の和樹
なんですかそのダンジョンの奥地みたいな
風馬
机の下にウィスキーがあるらしい
シャーリー
チョコレートと一緒に凍らせましょう
風馬
とろとろになるね!
高瀬川の和樹
とろ酒!
シャーリー
とろとろ!
いいなぁ、飲みたいなぁ
風馬
明日はお休み!
シャーリー
車あっつ(車で帰宅しながら参加中)
高瀬川の和樹
あらら
風馬
あついのか……窓少し開けたいね
シャーリー
熱はない!
窓開けます!
徒歩で移動する前にワンクッション入れます。
高瀬川の和樹
はーい>ワンクッション
※一方語り手は始めた途端にシゴトノデンワ攻撃を食らっていた。

語り手
では改めまして
みんなは色々な金魚ねぶた作りを楽しみました
品評会が終わり、ふと壁を見ると、そこには『ねぶた師』というタイトルの付けられたパネルが付いているのでした
高瀬川の和樹
「ん」パネルを見てみる。
シャーリー
「はい……」一緒に見ます。
語り手
そこには、ねぶた師というねぶたを作ることをお仕事にしている人のことが紹介されていました
ねぶた師はねぶたという文化が生まれたその当時から発生した職業であり
現在では文化の保護や後進の育成のため、団体に加盟している人だけが名乗り、ねぶた祭で活躍するねぶたを作ることが認められているとのことでした
シャーリー
へー!
高瀬川の和樹
「花火にゃ花火師、ねぶたにゃねぶた師、か」ほうほう、とその記載を眺めている。
語り手
師匠から弟子へと技術は受け継がれ、今では若い人もねぶた師として活動し、お師匠さんと一緒にねぶたを作っているのだそうです
その横には『これからのねぶたを支える、若きねぶた師』と銘打たれた新聞記事の写しが展示されており、何人かの若いねぶた師の顔が掲載されていました
風馬
「あのでかいのを作るんだな」
帰宅する春日……二重に誰
春日 晴姫
タダイマ
語り手
おかえり春日恭二さん
高瀬川の和樹
おかえりなさい春日さん
語り手
春日さん
高瀬川の和樹
春日さんになんてことを
シャーリー
もう春日恭二でいいです
春日 晴姫はシャーリーの中の人が「真・女神転生TRPG」で演じているPC。
そして、何故か最近ずっと語り手の変換に「春日恭二」が居座っていて、春日を呼ぶ度に召喚されるのだとか。

語り手
【こども】【おとな】で、4以上あれば、更に何かに気づくことができるかもしれません
シロ
ぼやーっと眺めていたけど、何かに気付けるかなぁ。
気付ける?
高瀬川の和樹
お、じゃあ、おもいを1消費して【おとな】4にします。
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 3 → 2
シロ
【こども】で4にするよ。
[ シロ ] おもい : 3 → 2
語り手
和樹とシロでOKかな?
シャーリー
おkです
風馬
OK!

語り手
では、和樹とシロの2人は、何人かが集合している写真の中に、さっきおじさんを追い出した男の人がいることに気付きます
そして、シャーリーはその輪の中にいるお兄さんが、何もないテントの中で悔しそうにしていたお兄さんであることに気付きます
シロ
「あ、さっきのひとだ」
高瀬川の和樹
「ああ。ねぶたを作ってる人だったんだな。そりゃピリピリもするわな」
シャーリー
「あ、あの人なんですね……」
シロ
「あのカミはるのやってたひとなのか」
風馬
「ねぶたを作る人とケンカしたのか?」
おじさん
「うーむ」
シロ
「つくってるとちゅうでじゃまされたら、おこっちゃうかもなー」
うんうん、と訳知り顔でうなずく。
高瀬川の和樹
「それどころか、あんだけ手をかけたもんが盗まれた、とありゃあな。怒るし悲しいだろうよ」
おじさん
「なるほど、あれは物部らの工房であったのか」
「そこに門外漢が立ち入ったとなれば、腹の座りも悪くなろうというもの」
高瀬川の和樹
「あぁ、そういうことだな。しかしおっさん、なんでまたその工房に入らにゃならんのだ? ねぶた師だった、って訳でもねぇんだろう」言いながら、写真の中におじさんの顔がないか探します。
シャーリー
一緒に探してます!
おじさん
「そうだな。ワシのこの野太い指では、とてもとても物部の真似事など出来はすまい」
そう言って見せる手は、よく見ると古い傷跡やマメの跡だらけで、ゴツゴツとしており、細かい作業ができるようには見えません
風馬
「おじさん金魚つくるのうまかったぞ?」
高瀬川の和樹
「わからんなぁ」言いながら写真を眺める。
シロ
写真にねぶたって写ってるの?
語り手
写真の中をあらためて見ても、おじさんの姿はありません
ねぶたの一部だけが写っています
高瀬川の和樹
「なんか思い出さんのかい」
語り手
それは、1人のおじさんの姿であり、顔も他のねぶたと同じような勇ましい者でしたが、おじさんのものとは似ていません
ひげも少なく、髪もいくらか整ったもののように見えます
おじさん
「む? むーん……」
おじさんは腕組みをして、その写真を眺めていましたが
やがて、一つ唸ると
「この『ねぶた』の顔……覚えがあるような……」
シャーリー
「本当ですか……?」
おじさん
顎ひげをごしごしと撫でながら、しばらく眺めていましたが
「いや、気のせいか」
「まぁ、ねぶたとやらに知り合いも居ようはずがないからな!」
そう言って、わっはっは、と笑いました
高瀬川の和樹
「ねぶたの知り合いかよ! いや、んー? だがおっさん、ってことはねぶた師じゃなくても、関係者だったんじゃねぇのか」
「そうでもなきゃ、小屋に用事なんかねぇだろ、そもそも」
シロ
「そーだな、見たことあるんだろ?」
おじさん
「うーむ? どうなのだろうな」
「だがしかし、それならばあれほど無碍にされたのは何故だ」
シャーリー
「うーん……?」
わかんないって顔してる。
語り手
そのまましばらく、みんなでうーん、と考え込んでいると
ゆり
「ちょっとぉ、いつまでそんなところで唸ってるのよ。展示はまだあるんだから、先に進みましょうよ」
シロ
「そうだなっ!」
かんがえるのあきた。
シャーリー
かんがえるのキャンセル!
高瀬川の和樹
「まぁ、そうだな」
「わからんもんはわからんわぁな。進むか」
風馬
「次は何があるんだ」

語り手
みんなが進んで行くと
先ほど、回廊のところから遠巻きに見ることのできた、大きなねぶたがいくつも並んで展示されている広間へと辿り着きました
そこには、薄暗く広い空間に、幾つものねぶたが並んでいます
高瀬川の和樹
「おお、おおおお。近づくとでっけぇな!」思わず駆け寄って、ベッチーン! 案内板にぶつかる。
「いっで!」
シロ
まだちょっと怖いので、和樹の後ろにいたけど、いきなり走り出したんで取り残されて目を白黒させてる。
シャーリー
「大丈夫ですか……!?」
風馬
「大丈夫か和樹……」
高瀬川の和樹
「おう、大丈夫大丈夫。ちとテンション上がり過ぎた」脛をさすっている。
シャーリー
「本当ですか……良かった……」
おじさん
「わっはっは。ここは暗いからのぅ。慌てるとそうして痛い目を見る」
高瀬川の和樹
「大丈夫大丈夫、ちとぶつけただけよ。しかしまぁ、見事なもんだなぁ……」
風馬
「この中にはおじさんの知ってるねぶたはいないのか?」
おじさん
「ん? うーん……?」
「おっ」
シロ
「おっ?」
後ろから覗き込む。
おじさん
なんとなく辺りを見回していたおじさんは、ふと声をあげました
覗き込んだ先にあるのは
トイレ。
高瀬川の和樹
「トイレ」
シャーリー
トイレかぁ。
おじさん
「わっはっは。厠だ!」
高瀬川の和樹
「いかん、ちとトイレ」トイレへ行きます。
シロ
「なんだ、オテアライか!」
高瀬川の和樹
「おてあらいだ」
風馬
「なんだ、トイレいきたかったのか」
おじさん
「ちと催してきたな」
「和樹、共に参ろうか」
そう言って、おじさんはトイレの方へと歩き出しました
シロ
つれしょん!
高瀬川の和樹
「おう」
ツレショーン
おじさん
では、和樹とおじさんは、トイレへと出掛けて行きます
ゆり
「全く、トイレ行く時まで豪快に笑うのね、あの人」
シャーリー
「明るいですね……」
風馬
「よく笑うな」
シロ
「だすときもちいーもんな」
またも訳知り顔。
ゆり
「女の子がそういうこと言わないの」
シャーリー
「そうですよ……」
シロ
「……ぶー……」
シャーリー
可愛いよ~~~
風馬
「水が出ると変な感じだぞ」
シャーリー
風見鶏がもよおすとは
シロ
風馬さんもよおすことあるの?
風馬
一応飲み食いしてるから最低限出すんじゃないかなあ
シロ
たまってると錆びちゃうのかしら。
風馬
溜まったまま人間モード解除すると危ないかもしれない
高瀬川の和樹
水を溜めておけなくなって排出!
シロ
朝露とかに変換しといて!

語り手
さて、みんながなんとなく一つのねぶたの前で待っていると
おじさん2
ふと、すぐ近くで同じようにねぶたを見上げたり、案内板を覗き込んでいる1人のおじさんがいました
おじさんは、ふむふむ、と頷いたり唸ったりしながら、案内板を眺めています
おじさん2
シャーリー
誰ぇ!?
シロ
あらおじさん。
シャーリー
おっじさーん。
シロ
名前!!
そんなCRPGの敵キャラみたいな呼び名!!
シャーリー
オッジサーン
高瀬川の和樹
おじさん2 が あらわれた!
シャーリー
キングおじさんを作ろう。
シロ
なくなったねぶたって、なんのねぶただったんだろうなぁ。
当然乗っているのがひとりとは限らないのだった。

風馬
「………」じー
おじさん2
ふと、風馬がじーっと見ていることに気づいたのか
「ん? どうかしたかい」
声を掛けてきます
風馬
「おじさんもねぶたみにきたのか?」
シャーリー
「そうなんですか……?」
おじさん2
「んん~~」
おじさんは腕組みで少し考えるようにしてから
「いや。おじさんは人を探しに来たんだ」
シロ
「ヒトサガシか」
「けーさつにきくとわかるって、みっちゃんがいってたぞ」
シャーリー
空から青森を見て探せないかなーとか思っている。
風馬
「そうなのか、一緒に探すか?」
おじさん2
「おや。手伝ってくれるのかい?」
風馬
「手伝うぞ、誰を探すんだ?」
おじさん2
「そうか。ありがとう」
頭を下げてから
少しの間、うーん、とまた考えて
何かを思いついたように、手に持ったパンフレットを広げると
手に持ったペンで何かをさらさらと書き込みました
風馬
不思議そうに見ている
高瀬川の和樹
このおじさんも言葉が共通語なんだよなあ
おじさん2
それを2つ折りにして、
「こんなおじさんが居たら、連れてきてくれないか」
そう言って、風馬のポケットにパンフレットを押し込みました
その上からぽんぽん、と軽く叩いてから
シロ
どれどれ? と横から覗く。
……あっ、しまわれちゃった。
確実なる収納
風馬
なんでみんなオレのポケットにものを入れたがるんだ
高瀬川の和樹
唯一ポケットの存在が明確だから?
おじさん2
ポケットが間違いなくついてるのが見えるから
シロ
あたしのふくにもついてるのに。
※しょっちゅう元の姿に戻っちゃうお陰で、入れといた木の実とかがすぐどっかいっちゃう。
高瀬川の和樹
だめじゃん
シロ
どんぐりって毛の間に引っかかってくれないんだよねー
高瀬川の和樹
どんぐり収納性が悪い

シャーリー
風馬くんの方チラ。
おじさん2
「それじゃ、頼んだよ」
そう言って笑うと、おじさんはねぶたの向こうへ歩いて行ってしまいました
風馬
「? わかった」
シロ
「おじさーん? みっかったらどこにつれてけばいいんだー?」
語り手
シロがそう声をかけた時には、ねぶたの向こうに隠れてしまいました
シロ
「……いっちゃったぞ」
シャーリー
「あら……」
風馬
「何をかいてたんだ?」ポケットからパンフレットを出す
シロ
ピョンコピョンコ跳ねながらのぞき込む。
おじさん追跡すべきかもだけどパンフの方が気になっちゃった。
風馬
「ちゃんとシロにも見せるぞ」しゃがんで開く
語り手
風馬がパンフレットを取り出すと
記念のスタンプを押す、白い四角い空白に、何やら似顔絵と字が書いてありました
シャーリー
「……一緒に見ます……」
語り手
四角い顔に、ゴツゴツの体
黒く塗りつぶされているのは、ひげと髪の毛でしょうか
書き添えられているのは
『髪もひげもぼうぼう』
『四角い顔と岩みたいな体』
という字
シロ
んーーーーー?
【アイデア】判定が必要な奴か。
語り手
これは、【こども】かな
3あればOKとしようw
【おとな】でもOK
シロ
素で分かるわ
風馬
高瀬川の和樹
シャーリー
想い1払っておとな3にします。
[ シャーリー ] おもい : 3 → 2
語り手
おっ
では、シロとシャーリーはわかります
これは、あのおじさんだ!
シャーリー
コストはガンガン使っていこうな。
シロ
「わかったー!」
風馬
「ゆり、漢字が多くて読めない……え」
ゆり
「何よ、あのイケおじに何を貰ったの……ん?」
シロ
ビシィ、とトイレを指さします。
シャーリー
一番居座りがよさそう(燕視点)
シャーリー
「あ……」
シロ
我々は確認のために現地へ向かうのだった!
シャーリー
だった!
シロ
トイレに突撃。
風馬
「おい、どこにいくんだ?」
シャーリー
駄目です。
止めます。
シロ
えーっ
シャーリー
「めっ……」
語り手
シロがターーっと駆けて行こうとしたところを止められました
シロ
首根っこ掴まれてジタバタしてる。
シロ
b >シャーリーさん
シャーリー
やったぁ!
シャーリー
「さっきのおじさんと……似顔絵のおじさんの顔が一緒でした……」
風馬
「え?」
ゆり
「あらほんと。よく描けてるわねぇ」
風馬
「なんでだ? おじさんのなかまか?」

語り手
さてさて
一方こちらはトイレ
時間はほんの少しだけ戻りまして
おじさん
和樹と一緒にトイレに入ったおじさんは
「おぅ、漏る漏る! はっはっは」
と笑いながら、おしっこをする方に向かうと
和樹がちょっとびっくりするような、滝のような音と共に用を足します
湿気厳禁火気厳禁
風馬
ため込みすぎぃ
シロ
おじさん、変身解除したら湿気厳禁系の方よね。
高瀬川の和樹
湿気厳禁系の方よねぇ
シャーリー
うんうん

高瀬川の和樹
「おっさん小便でもいちいち威勢がいいな! 他に人がいたら驚いてちびっちまうんじゃねぇかね」
おじさん
「おぅ、いくさ場では、いつ後ろから斬られるか、知れたものではないからな!」
高瀬川の和樹
「おっさんさっきから武人って言ってたが、戦すんのかい?」んー? と不思議そうにしている。
おじさん
「あー……うむ」
「よくは知れんがな!」
そう言ってまた笑うと、
「和樹、先に出ておるぞ!」
まだ用を済ませている和樹を置いて、手も洗わずに出て行ってしまいました
高瀬川の和樹
「ああ、待てよ! ……軍人や自衛隊って風にも見えんがなぁ……。それか演劇かね……」
うーん、と首をかしげつつ、用を足して出てくる。
「まぁさかタイムスリップしたら400年未来の青森でしたなんつーわけねぇしな……」
語り手
そして、和樹が出てくると
そこにはおじさんはおらず
シロ
ビシィ!!
語り手
何やら向こうの方で、シロがこちらをビシッと指を指しています
高瀬川の和樹
「ありゃ?」
シロ
「あれ。ちがった」
「おじさんもっとどすどすだもんな」
高瀬川の和樹
「どうした。おっさんどこ行った?」
シャーリー
「おじさんを探してました……」
風馬
「和樹、おじさんがおじさんを探してたぞ」
シロ
間違っちゃいないな。
高瀬川の和樹
「あ? 探してた? あのおっさんを? 誰がよ」
「っつか、誰が、じゃねぇな。なんで、だ」
風馬
「あっちにいったおじさんが」
語り手
風馬が指差すのは、先ほど和樹がぶつかってしまった案内板のある、ねぶたの方
だれが だれを?
風馬
主語と目的語が一緒
シャーリー
戸惑ってる和樹さん可愛い。
ゆめあげちゃう。
高瀬川の和樹
Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo じゃん
シロ
誰がどっちのおじさん探してんだか。
シャーリー

シロ
「そうだぞおじさんあっちいったぞ」
「あれ、(ひとりめの)おじさんは?」
高瀬川の和樹
では、そっちを探してみます。
語り手
みんなは2人目のおじさんと出会ったねぶたの方に戻ってきました
その辺りを探してみますが、シロたちがいうようなおじさんの姿はありません
高瀬川の和樹
「いねぇな」周囲を探してみます。
語り手
では
今日は判定系多いな
【こども】で4、または【おとな】で4、どうぞ
シャーリー
探すか!
風馬
【おとな】4にする!
シャーリー
みんな任せたよ(おもいがない)
高瀬川の和樹
じゃあ、ここは皆さんに任せておきます。
シロ
今回は様子見よう。
高瀬川の和樹
「おーい、おっさんやーい」
語り手
では、風馬はふと案内板の内容が目に留まりました
風馬
「……地図か」
語り手
漢字だらけの文字の内容を読むことはできなかったでしょうが
風馬
おとな4なのに!
語り手
そうなんだよねw
シャーリー
一とか花は読めるかも。
語り手
その案内板に書かれている、写真が目に入ります
風馬
「地図の上に絵がかいてるな、ここがここで……」指でなぞりながら
語り手
それは、目の前のそのねぶたのことが書かれているもののようですが、その写真には
ねぶたの顔が写っていました
そのねぶたの顔は、先ほどの『ねぶた師』の記事の写真の後ろに写っていたものと似ており、また
さっき出会ったばかりのおじさんの顔に、大変よく似ていました
風馬
「………あれ?」
シャーリー
んふふwww
風馬
ねぶたをあらためて見上げる
高瀬川の和樹
「おーい、おっさんやー……あん、どうした?」
風馬
「おじさんに似てるぞ」
語り手
見上げると、そこには先ほどのおじさんにそっくりのねぶたが、見栄を切っていました
多いねおじさん
風馬
似てるのはおじさん2のほうですよね?
シロ
和樹さんはしらないヒトだね
高瀬川の和樹
おじさん1だと思ってた
主語の相違
語り手
あ、2の方です
高瀬川の和樹
あ、そっちか
語り手
おじさんだらけの卓でごめんよ
高瀬川の和樹
じゃあなかったことに

風馬
「シロ、シャーリー、あれ」
その顔を指さす
シロ
「にてるなー」
高瀬川の和樹
「似てる? 何がだ?」
風馬
「おじさんを探してたおじさんだ」
高瀬川の和樹
「あのおっさんを探してたっておっさんか。ねぶた似の面ねぇ」
語り手
ちなみに、和樹にはもちろん案内板の内容を読むことができます
高瀬川の和樹
案内板を読んでみます。
語り手
ねぶたには、それぞれ、それが何のねぶたであるかがわかるように、同じく紙と木でできた題目が据えられているのですが
その題目と、案内板のタイトルには
『坂上田村麻呂 蝦夷討伐』
と書かれていました―――
シロ
あらあら
シャーリー
まぁ
おしまい
高瀬川の和樹
坂上田村麻呂vs阿弖流為が現代で発生すんの?
語り手
ゴジラvsキングギドラ的な
高瀬川の和樹
なるほど分かった我々がおじさんの首になる
語り手
と言ったところで、本日締めさせていただきます
シャーリー
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
はーい、お疲れ様でした!
語り手
開始遅かったのに、電話で時間取られてすみません
シロ
らいばる!! おつかれさまー
風馬
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
いえいえ、仕事の事情はしかたない
風馬
いえいえ!
シャーリー
いえいえ! こちらこそすみません!
高瀬川の和樹
むしろこんな時間にお疲れ様です
仕事と家と野球チームの事情は仕方がないと言います
語り手
ありがとうございます!
シャーリー
加古川?
高瀬川の和樹
帰られへんやん
風馬
33-4
シャーリー
せやろ
高瀬川の和樹
なんでや阪神以下略
語り手
チーン


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。