こんばんは
高瀬川の和樹
こんばんはー! 
語り手
こんばんはー
シャーリー
こんばんは! 
洞川尼助
います! 
風馬
還れ! 
シャーリー
ちょっとポケットがある人になって貰って
高瀬川の和樹
ヤマブシ出没
語り手
胸毛ちくちくな胸元へどうぞ
シャーリー
にわたさんの元気なPCよ!!! >洞川さん
シロ
やふー
高瀬川の和樹
こんばんはー
シロ
すみません遅くなりました
高瀬川の和樹
お疲れさまです
語り手
おそろいかな
ですな
高瀬川の和樹
ですなですな

語り手
ではでは
ここは、ねぶたの家、ワ・ラッセです
ここは、ねぶたのことに関するいろいろなことがわかるところのようです
どの展示も、遊んだり読んだりしている内に、楽しんでねぶたのことがわかるようになっているようです
高瀬川の和樹
写真に映っている人と見比べるとスケールがすごいわけで、こんなの展示してるのは素直にすごい
風馬
物珍し気にあっちこっちをきょろきょろ
高瀬川の和樹
「しかし、すげぇもんだな」展示されているねぶたの明るく輝くのを見上げながら。
シロ
こわいのいっぱい
和樹の背中にしがみついてる。
シャーリー
「……本当に……」
ゆり
「これ、昔は本当に中で火を焚いてたらしいわよ。よく燃えなかったものね」
それ大丈夫なのかな?
シロ
火を燃やすってちょっとやそっとじゃそんなに明るくならない気がするから、結構外側燃える事故なんかもあったんじゃないかなぁって勝手に思っちゃう。
風馬
昔なら街中も暗いからろうそくでも結構がんばれるかもしれない
高瀬川の和樹
周囲が真っ暗だと蝋燭でも結構明るく感じるんですよね、もちろん昔より明るいだろう現代蝋燭での話ですが

高瀬川の和樹
「やるもんだなぁ。 ……ああ、怖がらせちまったか。すまんな」しがみついてるシロの頭を撫でてやる。
シロ
「ヒッ」
語り手
ここには
実際に触れて楽しむことができるところと、字や写真で知識を得ることができるところがあるようです
シロ
触るとこじゃないと役に立てないなー
風馬
「絵(写真)もたくさんあるな……みんなちがう」
シャーリー
「本当に……」
高瀬川の和樹
「ああ。えーっと、こりゃあ……」文章を軽く掻い摘んで読み上げてやります。
語り手
『ねぶたを作ってみよう』(【こども】
『ねぶたになってみよう』(【へんげ】
『ねぶたの始まり』(【おとな】
『ねぶたの歴史』(【おとな】
『実際のねぶた』(【けもの】
大きく分けて、展示はこんな感じ
それぞれのところで、それぞれの能力値で5を出しますと、何かがわかるかもしれませんね
分担しよう
シロ
【へんげ】【こども】なら。
シャーリー
じゃあおもいを2払って【けもの】を5に。
風馬
【おとな】【へんげ】だな
シロ
じゃあまず【こども】
『ねぶたをつくってみよう』を。
こんなぼっことかみでつくれるわけがない。
半信半疑。
風馬
おもい3払って【へんげ】5に
高瀬川の和樹
お、ではおもいを2払って【おとな】を5にします。
これは、2か所ある場合はそれぞれの場所で別個に払う必要がありますか? 
語り手
ちょっとお待ちくださいねw
高瀬川の和樹
はーい(ちょこなん
シャーリー
私はスパロー!
語り手
能力値で記載したのですが、一応、それぞれどちらを見に行くのか教えてくださいましw

シロ
シロ『ねぶたをつくってみよう』【こども】5 にしました。
高瀬川の和樹
『ねぶたの始まり』(【おとな】)5
『ねぶたの歴史』(【おとな】)5
おもいを2払って、この二か所を見に行きます。
シャーリー
『実際のねぶた』(【けもの】5)で。
風馬
『ねぶたになってみよう』(【へんげ】)5で! 
トラブル
語り手
ちょ、すみませんマシントラブル
風馬
あららお大事に! 
高瀬川の和樹
あらら
シャーリー
お大事に~! 
語り手
OKです、すみませんお待たせしました
高瀬川の和樹
お帰りなさいませ、GM中のマシントラブルは慌てますね
語り手
そうなんです
ではでは

語り手
和樹から参りましょう
入り口近くのトンネルのところです
そこには、たくさんの写真と字で書かれた展示がありました
入り口の方から順番に巡って行くと、ねぶたの始まりについて、書いてあるところから始まっています
高瀬川の和樹
ほうほう、と興味深そうに眺めている。
語り手
その始まりはおよそ1200年前
平安時代の初めの頃にまで遡るとあります
高瀬川の和樹
「ほうほう。お稲荷さんが出来たよかもう少し後くらいだなァ」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。さすがに私も生まれてすらいないよ」
ゆりのバッグから顔だけ出したちびぎつねさまが、唸ります
おいくつ?
シロ
きつねさまっておいくつなんだろうなぁ。
風馬
意外と1200年より若いのね
シロ
まあでも1000年生きてたら伝説級の大物らしいからなー
さすがに九尾の狐ってほどの大物ではないってことかな? 
高瀬川の和樹
ロコンくらい
風馬
進化してなかった

語り手
その頃、今ちょうどみんながいる青森などの場所は、未開の土地であり、
そこには当時のこの国の中心であった、大和とは異なる文化文明を持った人たちが、住んでいたのだそうです
その人たちは、蝦夷と呼ばれました
高瀬川の和樹
「そういやァお狐様、北海道行った時に蝦夷地って呼んでたなア。お狐様が知ってた頃は、まだそうだったのかい?」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。私が人の知恵を身につけて初めての頃は、まだそのような土地があることすら知られてはいなかったよ」
「それからだいぶんしてから、いつしか蝦夷地と呼ばれるようになった、と聞くね」
語り手
ある時、大伴弟麻呂という人が、大和の王様から命令されて、国を広げるためにこの土地へとやってきます
言葉も文化も違う、大和の人と蝦夷の人は、やがて戦争をするようになったのです
蝦夷には、阿弖流為というすごく強い人がいました
大伴弟麻呂は、阿弖流為に大変苦戦をしたそうです
風馬
あてるいはん
シャーリー
tell tell

語り手
でも、大伴弟麻呂には、頼りになる人が付いていたのです
その名を、坂上田村麻呂と言います
風馬
たむらまろはん
シャーリー
聞いたことあるけどfgoに居たかな……。
シロ
おっちゃんこの辺の人の誰かだったりするの?
さすがにこの辺がネタにはならないかな。
語り手
坂上田村麻呂は大変頭が良い人で
ある時、一つの作戦を思いついたのでした
たくさんのぼんぼりを灯した小舟を、川に流したのです
阿弖流為たちは、その有り様を見て、大伴弟麻呂たちの軍隊が、川を登ってきているものと思い攻撃をしましたが
それはただのぼんぼり。
戸惑うその背後から坂上田村麻呂が襲い掛かり、見事阿弖流為たちの軍勢をやっつけたのです
その様子が、今へと長く長く伝えられ、ねぶたの元になった、と書かれています
高瀬川の和樹
「ふうむ。一夜城、みたいなもんかねぇ」
ゆり
「牛の角に松明つけて走らせたり、人ってのは色々思いつくものよね」
「ほんと、その発想力には脱帽するわよ」
風馬
「ふわぁ……」
高瀬川の和樹
「全くだ」
おじさん
「…………」
おじさんは、和樹が読んでくれるその話を、腕組みをしたまま、黙って聞いています
この顔は……!
プレイ当時、ここでおじさんの顔がつきました。
風馬
どこかでみたメーカー! 
高瀬川の和樹
おじさんに顔が! 
シロ
あ、おじさんだー
シャーリー
ただいま
おじさん
ふふふ、これはおじさんメーカー『2』だぜ! 
風馬
2! 
高瀬川の和樹
2! 
おじさんメーカーを使って作られたキャラと言えば、メガテンの山伏さんですね。
シロ
とりあえず一緒にいていいのかな? 
語り手
バラバラに動きますか? 
それでもOKですよ
その場合、おじさんは誰とどこへ行ったか教えてくださいね
シロ
シロはこわいからくっついて歩く。
シャーリー
me too

シロ
「すっっっっごくあたまいいひとがいたんだな」
ゆりが関心してたからそーなんだなーって思っただけで、意味は理解してない。
風馬
「シロすごいな、いまのわかったのか?」
シャーリー
「すごい……」
シロ
「わかったぞ。すごいやつがいたんだ!」
おじさん
「戦か」
高瀬川の和樹
「ああ、戦よ。……こうやって戦の話ばかり残るのも、何つうか、なあとは思うがね」
風馬
「いくさってなんだ?」きょとん
シロ
いいくさがはえるんだwwwww
シャーリー
「いくさ……」
高瀬川の和樹
「洒落にならんケンカのことよ。住む場所やら食う物を巡って人と人が喧嘩をすんのよ」
シャーリー
「……喧嘩……」
風馬
「ケンカするのか、それはダメだな」
おじさん
「うむ。それで男も女も子も命を落とす」
「命と命の取り合いよ」
シロ
おっちゃん戦国武将の誰かかしら。
風馬
蝦夷じゃなさそうかさすがに
シャーリー
「……ちゅん」怖いなぁ。
シロ
「けんかかー。はしってきょうそうしたらいいのにな」
高瀬川の和樹
「相撲でも取ってしまいにできりゃあ、いいんだがね。それで納得するにゃあ、住む場所も食う物も、頼る物も足らずよ」そう現在形で言って、何かに思いを馳せたのか、いちど目を伏せる。
和樹さん何者?
シロ
和樹さん世界情勢にも心痛めてる
シャーリー
やっぱり人間では? 
高瀬川の和樹
和樹さんたまに世界情勢ニュースに心を痛めつつ、それはそれで日常生活する程度には現代日本人
シャーリー
なんか和樹さんのイメージが段々百〇丸みたいな生い立ちしてそうになってきたんですが
シロ
壮絶だな
シャーリー
川に捨てられて医者の代わりに河童に拾われたってイメージに。
シロ
なくした体のかわりに河童の手足を……いやいやいやいや
そんな壮絶な和樹さんヤダー
高瀬川の和樹
ボディだけ人間だったの??? 
語り手
百鬼丸だったら、骨も皮もなくて内臓だけでしたよな、確か
シャーリー
ですねぇ
シロ
ゲーム版は内臓も取られてたよ……原作通りの数取り戻すためだと思うけど。
シャーリー
ヒッ

おじさん
「そういうことだ」
「相撲では腹は膨れん。人が増え、国が大きくなれば、入り用も増える」
「足りなくなれば、より多くの地を得なければならん」
高瀬川の和樹
「その為にゃあ、人を、兵を増やしていかにゃあならん…… 堂々巡りだなア」
おじさん
「そして、人は群れば人心を忘れる。言葉もわからぬ相手ならば獣と同じと、容赦なく奪う」
「相手も黙ってはおらん。そうなれば泥沼。地獄の堂々巡りよ」
風馬
(なんかみんな怖い顔してるな)
シロ
「わけっこしたらいいのに……」
高瀬川の和樹
「ああ、俺もそう思うぜ」何か言いかけた言葉をそっと呑んで、シロの頭を撫でる。
語り手
さて、展示にはまだ続きがあるようです
どうやら、今度はねぶたがどのような歴史を辿ったかについて書かれているようです
高瀬川の和樹
「さてと、続きの話もあるぜ」そう、少し意識的に語尾を明るくして話を変える。
語り手
さて、そうした発端を持つねぶたですが、
その後、さまざまに形を変えて受け継がれてゆきます
その中でも大きく変貌を遂げたのが、海を渡った大きな国、今で言う中国からの文化が伝わってきた時でした
中国には、七夕のお祭りがあり、これは日本にも古くに伝わってきていましたが
特に中国では人形を拵えてそれをお祭りする文化があったそうで
その文化と、古来から津軽地方、つまりはこの青森のあたりに伝わっていた過去の伝承や精霊流しなどが混ざり
やがて、紙や蝋燭といった道具が一般の人たちにも広まり始めると、自然とそれを灯籠の形に
更にはそれが人形の姿をとってお祭りされるようになったとされています
近代では、特に端午の節句などとも結びつき
昔話に語られるような英雄や、実在の戦国武将などの偉業、伝説を象ったねぶたが作られるようになってきたのだそうです
高瀬川の和樹
「……すげぇな、七夕の影響力」
シャーリー
「ですね……」
風馬
「こんなたなばたまつりもあるんだな」
シロ
ふーーーーん、っていいながら写真を見てるけど意味は分からない。
小さな写真なら怖くないから落ち着いてみられるよ。
「いろいろあるんだな。コワいのとか、コワいのおおいけど、コワくないのもある」
シャーリー
「ですね……」
語り手
シロが見ている写真には、いろいろなねぶたが写っていて、特に和樹やゆりならばわかるでしょう
『日本武尊の八岐大蛇退治』
『武蔵坊弁慶の勧進帳』
『新田義貞の稲村ヶ崎』
などといった場面を形にしたようなものが白黒やカラーの写真で展示されています
シャーリー
???「宿題!」
シロ
???「ももちゃん、ここに天野先生はいないぞ?」
語り手
兄妹でしょうか、みんなの後ろを小学生くらいの女の子とお兄さんが話しながら通り過ぎて行きます
シロ
なんか表に雑談から漏れてる
変わった組み合わせで観光してるな。
兄妹?……シャーリーの中のヒトはビーストバインドのももちゃん、シロの中のヒトは同作のトモキです。
天野先生は八岐大蛇に強い関わりがあります。
シロ
「でっかいへびだぁー」
「みんなかおにらくがきしてる」
高瀬川の和樹
「ふんふん」三つ目だけ分からなくてスマホで調べている。
語り手
中には『清姫伝説』や『俵藤太の大百足退治』といった、ちょっと怖いものもあります
高瀬川の和樹
「急がば回れ瀬田の唐橋、だっけな。色々あるもんだなぁ」
シロ
「でっかいむしこわいぃ」
風馬
「みんなおはなしの人形なのか!」
おじさん
「血生臭い戦に端を発し、やがては祭り奉られか」
「だが、これで皆が笑い合えると言うなら、悪くはない」
シロ
「ちょっとかっこいいかも」
見慣れてきた。
シャーリー
「…………でもやっぱりちょっと怖くないですか?」
語り手
最近では、アニメやゲームなどをモチーフにしたものもあるのだそうです
……と締めくくられている
高瀬川の和樹
「最近はこんなねぶたもあるらしいぜ」妖怪ウ〇ッチのねぶたをスマホで調べて見せましょう。
シャーリー
ガン〇ム! 
シロ
「ヨーカイヲッチだ!」
高瀬川の和樹
「そうそう」
シャーリー
「……あの、黄色いネズミさんは……」ピカチウのことです。
ゆり
「うわぁ……なんだか、今の壮絶な話聞いた後だと、なんだかねぇ」
シロ
「ニンゲン、こんなのつくってびっくりしないのか??」首ひねってる。
ヨーカイ見たらびっくりするはずなのに? と解せないかお。
高瀬川の和樹
「人間が思い浮かべた妖怪話だからな。誰も本物とは思わずに楽しんでんのさ」
シロ
「ふーん」
そういうのたまにいるのになぁ。
風馬
「にわとりのはないのか……」
シロ
「あ、にわとり?」
指さすのは鳳凰だ。
語り手
そこには、金色で色とりどりの尾羽を持った大きな鶏のねぶたの写真
風馬
「はでなやつだな!」

語り手
赤いトンネルを歩いて行くと、今度はテレビのようなものが置いてあります
そして、そのテレビの向こう側の壁のところには
シャーリー
「……?」
語り手
のっぺらぼうの顔が付いていました
横にあるパネルには『ねぶたになってみよう』と書いてあります
風馬
「なんだこれ、かかしか?」
シロ
「ピャッ!!」
語り手
風馬が覗き込むと
一瞬、ピカっと光が差します
風馬
「うわっ」
「ひかったぞ」
シャーリー
「ぴっ!?」
語り手
見ると、テレビの画面には、風馬が写っており
風馬
「オレ……?」
語り手
壁ののっぺらぼうには、風馬の顔が映し出されていました
展示されていたねぶたのように、角のところに線が入ってカクカクとしていたのっぺらぼうの顔に、風馬の顔が映し出され、
まるで風馬がねぶたになったような顔だけが、壁に張り付いていました
風馬
「オレがいる!」
シロ
「わーーーー……」
「へんなかおー」
風馬
「オレの顔……へんだな!」認める! 
シロ
見比べてキャッキャしてる。
シャーリー
「わ……!」ちい〇わになっちゃった。
風馬
「でも、ひかってるぞ」
語り手
風馬の言う通り、内側から光っているように見えるその顔は、本当のねぶたのようでした
風馬
「オレも光ってるのか!?」
あわてて自分の顔をぺたぺた
ゆり
「光ってないわよ。ほんとのあんたまでねぶたになっちゃったら困るわ」
高瀬川の和樹
「はは、頑張ればねぶたになれるかもな」
シャーリー
「光ってないです……」
シロ
「ひかってなんかないぞ。ふーちゃんはいつものふーちゃんだ」
風馬
「そうか、よかった」
風馬
今ならアクリルの風見鶏にLED仕込めばライティング風見鶏作れそう
シロ
それはそれでちょっと見てみたい。
シャーリー
「でも……あんな顔になったら…………ちょっと怖いですね……」
おじさん
「ふむ。これはなかなか面白い代物だな」
シロ
「こわいかお……」
ちらっとおじさんを見る。
シャーリー
「こわい……」
おじさん
「む。どうした」
風馬
「……おじさん、ちょっとここにきてくれ」
おじさん
「……? なんだ?」
風馬
のぞき込ませる
おじさん
おじさんは、風馬に言われるままテレビを覗き込み
ピカッ
「うおっ!?」
「な、なんだ、稲妻か」
思わずのけぞっておじさんがテレビを離れると
語り手
壁には、おじさんのねぶたの顔が現れました
ぼうぼうの髪とひげ、びっくりして口を大きく開けたその顔は、これまでの資料で見てきた、本当のねぶたの顔のように見えます
シロ
「アハハハハ……へん」
「じゃないな……さっきみたやつとちょっとにてる?」
風馬
「にてるな! おじさん光る顔が似合うな!」
シャーリー
「……そうかもしれません?」
おじさん
「ううむ、面妖な」
「だが、しかしこれはこれでなかなかの男前」
シロ
「まえ!」
高瀬川の和樹
「おお、似合うな」
おじさん
「はっはっは、そうだろう。流石は武人の面目躍如といったところか」
言って、おじさんはわっはっは、と笑いました
シロ
「ブジン? メンモ?」
シャーリー
「……? どういう意味です……?」
おじさん
「戦びとということだ」
風馬
「いくさびと? おじさんやっぱりケンカしてたのか」
おじさん
「……む?」
風馬にそう言われ、おじさんは腕組みをして唸りました
「そういえば、そうだな……」
「ワシは武人……戦びとであった……ような気がするぞ」
風馬
「なにか思い出したのか!」
シロ
「めずらしーヒトだったんだな」
シャーリー
「そうなんですか……?」よくわからない。
ゆり
「そういう役だった、ってことでしょ」
高瀬川の和樹
「武人、武人なあ。武人っつか兵士ならおらんでもないが、にしちゃ言葉が時代がかってらぁな」そう言いながら、先程からおじさんに何かと解説している時にシロやシャーリーにそうしているような感覚になるのを、うーん、と首をひねっている。
シロ
がんばれ和樹さん!! 
おじさん
おじさんは、なおもしばらく腕組みで むむむ、と唸ってから
「いや、駄目だな! それ以外はとんと思い出せん!」
そう言って、またわっはっは、と笑いました
シロ
「わっはっは」
シャーリー
「……わっはっは」
風馬
「そうだな、でもケンカしたらダメだぞ」
高瀬川の和樹
「まぁいいか、とにかくねぶたで何か思い出した、ってこたぁ、このまま追っていきゃまた何か思い出すかもな」
シャーリー
「……なんか……のどかですね……?」
ゆり
「そんな都合の良い……」
おじさん
「まぁ、ワシのことなどどうでもいいだろう。ここはなかなか面白い。さぁ、いざや先へと進もうぞ」
そう言って、おじさんは自分で先頭に立って歩いて行ってしまいます

語り手
さてさて
展示はまだ続きます
シロ
だいぶなれてきたぞ! 
語り手
今度は、通路の途中に机が置いてあり、その上には箱に入って、紙や竹ひご、セロテープやハサミなどが置いてあります
横には『ねぶたを作ってみよう』と書かれています
シロ
「おおー。なんだこれ? これでつくれるのか?」
うきうきと席に着く。
語り手
よく見ると、紙には絵が書いてあり、作り方が書かれたパネルもあります
そして、天井からは、金魚の形をした可愛らしいねぶたが釣られていました
作り方には『かわいい金魚ねぶたの作り方』とあります
シャーリー
「楽しそう……です……」
高瀬川の和樹
「すげぇな、こんなの常設してんのか。イベントならともかく」
風馬
「かみのきんぎょか、きれいだな」
シロ
「おさかなつくる!!」
シロの器用度ってどんなもんだろうなぁ。
シャーリー
「作ります……」飛ぶこと以外は不器用ですから……。
皆の器用度は?
シャーリー
3d6 DEX (3D6) > 5[1,3,1] > 5
ひっくいなシャーリー……。
シロ
3d6 (3D6) > 13[4,4,5] > 13
シャーリー
めっちゃ器用だ。
すげ
風馬
3d6 (3D6) > 11[5,1,5] > 11
普通! 
ゆり
3d6 (3D6) > 5[1,1,3] > 5
ゆり、不器用
風馬
なんとなく納得
シャーリー
一緒だ。
ちびきつねさま
3d6 (3D6) > 13[5,4,4] > 13
ちびぎつねさま、人よりちょっと器用
シロ
choice 芸術的!  意外とうまい まあこんなもんでしょ 立体化に失敗 (choice 芸術的!  意外とうまい まあこんなもんでしょ 立体化に失敗) > 芸術的!
シャーリー
わぁ! 
シロ
DEX高かったから追加した選択肢にヒットしちゃった。
頑張らざるを得ないな! 
はっぱとか組み合わせて遊んでたんだな。
シャーリー
山口の金魚提灯も可愛いぞ(金魚つながりで思い出したので)

語り手
作るひとは、いずれかの能力値で、達成値を宣言してください
いくつが成功か、はありません
高ければ上手でしょうし、低ければ……
そして、能力値によって色々な金魚ねぶたが出来上がることでしょう
シロ
ではいそいそと作り始める。
高瀬川の和樹
「おう!」うきうきと作り始めるが、作り方は慎重。(【おとな】3)
シャーリー
【けもの】でワイルドに作るぜ! 
【けもの】素の値で作りますね。
風馬
【おとな】2! 
シロ
【こども】でさらにつぎ込む。+4もすりゃいいかな! 
7だ! 
謎のカラフルな生物が完成した。
語り手
なかなか張り切りますね
みんなで椅子に座って、仲良くねぶたを作り始めます
おじさん
おじさんも、ハサミやセロテープに触れるたびに
「おぉ?」
「面妖な」
「なるほど」
などと感心しながら、みんなのやり方を横目に作り始めます
シャーリー
面妖な。
語り手
やがて、金魚ねぶたが出来上がります
和樹の作ったものは、天井に釣ってあるものとそっくりな、整った形のもの
高瀬川の和樹
うんうん、いい感じ、とちょっと嬉しそうにしている。
語り手
シャーリーが作ったものは、同じく綺麗に形は整っていますが、なぜかその金魚には翼と尾羽がついています
シャーリー
「できました……」
シロ
「とりさん?」
シャーリー
「鳥さんです……」金魚どこに行った? 
語り手
風馬のものは、天井のものに似ていますが、ちょっとだけ形が曲がっていました
シャーリー
器用だなーって思いながら見てます。
風馬
「……難しいぞ」
語り手
シロが作ったものは……
シャーリー
シロちゃんの作品を可愛いんだろうなーって思いながらちら、と横目で見る。
語り手
赤いはずの金魚は、なぜかさまざまな色に塗られ、色々な飾りがついていましたが、それらは大変バランスよく飾られていて、まるで金魚の王様のようでした
シロ
奇跡の出来だった。
シャーリー
「…………」予想を裏切らなくてにっこり! 
風馬
「シロのすごいな、光ってるみたいだ」
シロ
「えっへん!!」
高瀬川の和樹
「おおお、すげぇな! かっこいいじゃねぇか」
おじさん
「ほう、素晴らしい出来だな、シロ坊。まるで高天原の雲の海を行く蓬莱魚だ」
シロ
「たかまが……? ほーら? うんうん!」
おじさん
そんなおじさんの手には、すごく厳つい目をして、ひげがぼうぼうの金魚
シロ
「ひげだ……」
「おさかなもしゃきーんってしてる」
風馬
「なんかなまずみたいだ!」
ゆり
「……」
みんながわいわいと互いの金魚を品定めしている後ろで、ゆりはそっと何かをバッグの中に押し込みました
シロ
ゆりさんたら……
シャーリー
「どうかしました……?」ゆりさんの方を見る。
ちびきつねさま
「ゆり、いたい! 飛び出た竹ひごがお腹に刺さるよ!」
ゆり
「うっさいわね。なんだったら食べてもいいわよそれ」
シロ
ゆりさんたら……(再)
高瀬川の和樹
「ゆり……」
シャーリー
「…………」
シロ
「ゆーちゃんもつくったんだな!」
高瀬川の和樹
「まあまあ、こういうのは楽しきゃよかろう」よくわからないフォローをした。
風馬
「きれいなむしだな!」
シロ
ふーまさんたら……
シャーリー
ふーまさんたら……
ゆり
「うっさいわね! 私は大人だから、こんなので喜んだりしないのよ!」
高瀬川の和樹
「ほれ、俺なんか最初に作ったのはこんなのだぜ」
そこには[0時です]というフリップ
シロ
「ひらたいぞ」
高瀬川の和樹
「おう、こいつはフリップっていって、昔のバラエティ番組でな」
シロ
「めたいぞ!!」
シロ
かずきさんたらおとなッッッ! 
風馬
フリップだ! 
ゆり
「へぇ、いい出来じゃないの。ちょっと貸してごらんなさいよ」
なぜか、笑っていない目の笑顔で、ゆりがひらひらと招くように和樹に手招きしました
ちびきつねさま
「やめなよゆり、大人げない……」
語り手
さてさて
みんながそうしていると、机の近くにはもう一枚のパネルがありまして
そこには『ねぶた師』と書かれていました―――
シロ
お、あの怒ってたにーさんたちの情報だな。

おしまい
語り手
ってところで、今日は締めます
高瀬川の和樹
はーい、お疲れ様でした! 
風馬
お疲れ様でした! 
シロ
おつかれさまー
風馬
ネブタ・マスター
高瀬川の和樹
ですなですな
ネブタ・マスター笑った
シャーリー
お疲れ様でした~!


コメント
割とにしかぜGM、メガテンの科学技術館といい、こういう小ネタをぽんぽん出す系が得意なのかな? って気がします。PCとしては色々遊べて楽しいんですよね。
シロとしては、おかげで『こわがり』を薄める事ができて動きやすくなって助かりました。みんなのミニねぶたもそれっぽくて面白かったなぁ。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。