こんばんは
高瀬川の和樹
こんばんは~!
シャーリー
こんばんは~
風馬
こんばんは~
シロ
こんばんは!
KP
10時
高瀬川の和樹
キーパーが出てきた
おじさん
私です
違う
風馬
おじさん!
高瀬川の和樹
今回は分かるけど、KPはやる人多いから登場しても微妙に誰か分からないことある
語り手
一個ずれた
高瀬川の和樹
今まさにお探しのおじさんじゃないですか
シャーリー
あるある

語り手
坂上田村麻呂は、一郎さんが掘り上げた木像に触れ、阿弖流為の名を呼び始めました
坂上田村麻呂
「……何処にある。我が盟友」
「私は、お前に会わなければならない」
「どれだけの時が流れたか」
「もはや知ることも叶わぬ時の果て、かつてお前と見えたこの地で」
「お前の気配はすぐ近くにあると感じるのに、お前の姿は見えぬ」
探す者の気配は感じながらも、出会うことのできない歯痒さからか
呼びかけながら、坂上田村麻呂の眉は少しずつ歪み
苦しそうに、その瞳を閉じます
シロ
でばんだな? でばんだろ?
ちびきつねさま
出番だね!
シャーリー
俺達の出番ってワケね……。
ちびきつねさま
「きっと、神気が足りないのさ」
シロ
「シンキ?」
風馬
「なにがいるんだ?」
ちびきつねさま
「一郎氏は、頑張った」
「けれど、人1人を降ろすだけでも、本当は難しいはずなのさ」
カバンから首だけを出したちびぎつねさまは、くるりと首を風馬に向け
シロ
「じゅーぶんすごいんだな!」
ちびきつねさま
「神気。奇蹟を興すための力だ」
「私たちが、獣から人へと姿を変えるように」
風馬
「そうか、おばけのちからか!」たぶん違う
ちびきつねさま
「無いはずのものを、有るものへと変えるための力だ」
シャーリー
「わかり……ました……」
シロ
「すごいちからだ!!」
シャーリー
すっごーい!
語り手
【ふしぎ】供出タイムです
目標は120点
オーバーフローにはおまけももちろんあります
シャーリー
30点出します。
[ シャーリー ] ふしぎ : 39 → 9
高瀬川の和樹
じゃあ40点ボンと出しちゃいましょうね
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 49 → 9
シロ
44てん出しちゃうよ。
もう今回は道の力要らなさそうだしね。
[ シロ ] ふしぎ : 44 → 0
風馬
〈ふしぎのしな〉で2倍換算して56点出しちゃいましょうね
[ 風馬 ] ふしぎ : 28 → 0
ゆり
「つまり、あたしたちの妖力ってわけね」
高瀬川の和樹
そういえば〈こうらぼし〉のことすっかり忘れてた
シロ
ずっとさむいとこにいたから……
高瀬川の和樹
うん……。
c(40+44+56+30) c(40+44+56+30) > 170
シャーリー
すっごーい!
高瀬川の和樹
大丈夫そう
シャーリー
お、やったぁ。

シロ
くるんとまわってお着替え。
腰に鈴をつけて、シャンシャン鳴らしながらお祈りしよ。
シャーリー
では減らしておきます。
高瀬川の和樹
木の像にそっと手をかざして、この街の風に耳をそばだてる。
シロ
「はやくこないと、ちこくしちゃうんだぞ」
シャーリー
kawaii
シロちゃん so cute
シロ
わぁい
シャーリー
「そうですね……」
風馬
「シロはおまつりみたいだな」
語り手
窓の外、かもめたちが乗る風が、この三角の塔へと集まってくるのを感じます
シロ
まつりだもん!! 祭り。
シャーリー
「……あ……カモメさん達……」
語り手
それは、あるはずのガラスをすり抜けて、展望台の中へと入り込み
差し込んでくる朱色の日の光までも、水のように織り込んで
吹き抜けると、みんなの体から溢れた光も取り込んで
シロ
「わぁ、がらすは!?」
風馬
「とりだ!」
シャーリー
「綺麗……」
高瀬川の和樹
「ああ、海よ、変わらぬ海の風よう。憶えているかい、知っているかい、この地の上で生きて死んだ連中のことを」僅かに目を閉じて、小さな声で歌うように言う。
河童は川の生き物。川はそのおしまいのところで、海に続くのだ。
さくら
シロ
なんかしらんが私の中で佐倉が騒いでる……
そうだな英雄召喚だな。うん。あと今シロちゃんだから。
高瀬川の和樹
佐倉くんwww

坂上田村麻呂
「これは……」
朱色の風は、坂上田村麻呂の周りをぐるりと回って
「ああ……これは、この地の潮の香りか」
シャーリー
「しお……」
坂上田村麻呂
「石に覆われても、この地の風と海は、そのままここにあるのだな……」
語り手
吹き抜けた先、彼の背後へと吹いてゆき
旋風のように周りながらわだかまると
おじさん
気がつけばそこに、熊のような大きな背中がありました
シャーリー
「……あ」
風馬
「おじさん!」
シロ
「おかえりぃぃぃぃ!」
シャーリー
「おじさん……です……」
おじさん
「……む」
高瀬川の和樹
「よう。遅れたな、おっさん」ふっと目を開き、笑いかける。
シャーリー
「……」
シロ
「あーちゃんおかえりぃぃぃ! さがしたぞ!!」
足下をぐるぐる回る。
シャーリー
「よかった……」
風馬
「そうだぞおそいぞ!」
シャーリー
じっとアテルイさんを見つめている。
おじさん
「うむ……? 何やら頭がはっきりをせぬが……」
語り手
そういえば、50点オーバーしてますからね
欲しいすごいふしぎがあったら、リクエストくださいね
シロ
やっぱりお祭りに間に合うようにして貰わないとなそこは。
交通整理とかなんとかで、今更いきなり参加とか人間の都合では難しそうだけど、するっと違和感なく入る……ついでに演舞とかしてほしいなぁー
(単に巨人の演舞かっこよさそうだなって思っただけ)
シャーリー
あぁ~……。いいですね!
高瀬川の和樹
ああ~~~ いいなそれ>演舞
風馬
演舞で演武!
おじさん
「お前たちか。……なんだか随分と久しい気がするぞ。和樹。風馬。シロ坊。ちびくろ」
「そして、化け狐に、女狐か」
ゆり
「セットみたいに言わないでよね」
高瀬川の和樹
「女狐…… うーん」
シャーリー
「女狐……」
シロ
めぎつね
風馬
「きつね?」
シロ
「お方様のことかー」
ゆり
「語感がイマイチよろしくないわ」
おじさん
「そして……」
おじさんは、坂上田村麻呂をチラリと見やり
高瀬川の和樹
「まあ、さすがにおっさんの頃はそういう言い回しも無かったんじゃねぇかなあ。そりゃいいとして、積もる話があんだろう、おっさん」
おじさん
「……貴様は……」
シャーリー
シャーリーさんは笑わないと思うけど、ここで笑ったらゆりさん怒りそうだな。
シロ
シロはたぶん、どうしてお方様を二回呼んだんだろうって思ってるな。
シロ
「ずーーーーーーーーーっとあいたがってたんだぞ」
坂上田村麻呂
「ああ。そうさな」
坂上田村麻呂は、おじさんに向き直り
「……久しいな。大和で別れて以来か」
おじさん
おじさんは、その物言いと彼の姿に、しばらく訝しげな顔をしていましたが
坂上田村麻呂
「阿弖流為」
おじさん
そう呼びかけられると
一瞬、は、とした顔をしてから
「そう……か」
「ワシの名は、阿弖流為……」
阿弖流為
「そうだ、そうであったわ」
「はっはっは! 思い出したわ! いや、何故こうもしぶとく忘れておったものか」
「己のことすらわからずにおったとは、いや、失敗失敗」
そう言って、笑いました
風馬
「ほんとになまえ忘れてたのか、でも、よかったな」
一郎
「あ、それは、それは、わのせい……」
思わず正直に言いかけて、風魔の言葉に黙りました
シロ
「なんだ、わすれてたのか」
阿弖流為
「おぅ。すっかりぽんと忘れておったわ!」
「何やら、この山のごとき櫓に行かねばならぬような気だけはしていたのだが……」
「はて、これはどうしたものかな」
シャーリー
「なんとかなると思いますよ……」
シロ
「はなすこととかないのか?」
言って坂上田村麻呂を指す。
「なんか、はなさないといけないことがいっぱいあるってきいたけど」
阿弖流為
「おぅ」
高瀬川の和樹
「言いたいことがある。そう言ってたろう、おっさん」
阿弖流為
和樹とシロに頷き、阿弖流為は田村麻呂にずんずんと歩み寄り
坂上田村麻呂
「……」
阿弖流為
そのままの勢いで、突然殴りつけました
シロ
「わぁ!?」
風馬
「あっ!」
語り手
田村麻呂は、それを避けようともせず、展望台の床に転がります
高瀬川の和樹
「おっと」ひょい、と道をあける。
シロ
「な、なにすんだよぉ」
風馬
「ケンカはだめだっていったろ!」坂上田村麻呂に駆け寄る
シャーリー
「……えっ」
「そ……そうです……」
シロ
「やっぱくびいるの? くびは、なくなっちゃうとこまるからだめだぞ!!」
高瀬川の和樹
止めることはなく、展望台の柱にもたれかかってその様子を見ている。
坂上田村麻呂
風馬に助け起こされると、
「委細なし」
田村麻呂は風馬をそっと押しやり、起き上がります
口元から一筋、垂れた血を拭い
シャーリー
「か……和樹さん……?」おろおろしてる。
ゆり
「ちょっと、乱暴はやめなさいよ、あんたたち!」
高瀬川の和樹
「まあまあ。一発殴らにゃあ気がすまん、ってこともあるろう。河原でケンカして分かり合う、なんてのはちと古いかもしれんがね」
阿弖流為
「おぅ。相も変わらず、丈夫で何より」
ようやく起き上がった田村麻呂の胸を蹴飛ばします
シロ
ハラハラしてる。
ゆり
「……二発、いったわよ」
高瀬川の和樹
「いったなあ」
風馬
「なんでだよ!」
シャーリー
「怖いです……」
「喧嘩は駄目ですよ……」和樹さんの背後にスッと隠れる。
坂上田村麻呂
「下がっていなさい」
けんか
シャーリー
野鳥、そんなに人間の喧嘩を見たことない説
高瀬川の和樹
カラスと鳥のケンカの方が多そう
シャーリー
流石に間に入る勇気はない野鳥。
あー、ありそう。
風馬
ツバメ同士でもケンカすることはあるから。。
シロ
間に入ったらぺたんこになっちゃうよ。
シャーリー
野鳥は殴り合いしないから……
知らんけど。

阿弖流為
「その澄ました面、二目と見られぬようにしてくれよう」
呻いて体を起こした田村麻呂の顔面を、その岩のような拳で打ち据えます
坂上田村麻呂
田村麻呂の鼻から、たちまち血が溢れます
それでも、田村麻呂は阿弖流為をじっと見やったまま
シロ
おろおろ、おろおろ。
どうしよう。やめてほしいけど、すっごくおこるようなことなんかしたっていってた。
一郎
「ま、待でじゃ。なんど―――」
シャーリー
「ちゅん……」
シロ
「やめてよぉぉぉぉぉ!」
坂上田村麻呂
「口出し無用!」
大きな声で、一喝
シロ
「やめないと、ころばすぞ!!」
ふしぎはない。
高瀬川の和樹
「まあまあ、見てな。……ありゃあ、あいつらが出す答えだぜ」すっ、と、一郎の前に出る。
「俺らが割って入ったら、あいつらの答えじゃあ、なくなっちまう」
阿弖流為
「さても、忌々しい澄まし面よ」
風馬
「………」
シロ
「でもさぁっ、でもさぁっ……」
和樹の横でおろおろしてる。
阿弖流為
ぶうん、という風鳴りの音を立てて、阿弖流為の拳が幾度も田村麻呂の顔を、腹を、胸を打ち据えます
坂上田村麻呂
「……」
それでも、田村麻呂は身を守ろうともせずに、幾度も打たれ、体が揺れても、それを受け続けます
シロ
もう和樹の後ろに隠れて小さくなってる。
高瀬川の和樹
慌てる皆を制止するように、なだめるように、守るように、静かに前に立っている。
風馬
悲しそうに見てる
ゆり
「ちょっと、和樹……」
痛そうに顰めた顔を片手で覆いながら、ゆりが声をあげます
高瀬川の和樹
「……」
阿弖流為
その間も、阿弖流為の容赦のない拳は、脚は田村麻呂を打ちのめし
坂上田村麻呂
「……!」
とうとう、片膝を突きました
シャーリー
「……」
怖いのでちょっとだけお寿司食べたいとか現実逃避をかましかけてるのを、軌道修正する。
高瀬川の和樹
真顔で、じっと二人を見ている。
阿弖流為
「……」
そんな田村麻呂に、のしのしと近づき、見下ろします
坂上田村麻呂
興奮にか、上がった息に肩を上下させる阿弖流為を、下から見上げ
「……ふ」
瞼も口の端も切れて、腫れ上がった顔で、田村麻呂は笑います
「……流石の剛拳。熊のごとき、相変わらずの重い打擲」
「……できれば、心ゆくまで打たれてやりたかったが……」
「済まぬな、阿弖流為」
「もはや、膝に力が入らぬ」
阿弖流為
「……」
坂上田村麻呂
「もはや、武で語る時代ではないようでな。剣を用立てることは叶わなんだが……」
静かに語りながら、震える膝を折って、阿弖流為の前に座り
背筋をぴんと伸ばして、阿弖流為に向かいます
「……貴様の剛力であれば、私程度の首、折って獲ることは容易かろう」
す、と吸った息を、はぁ、と吐き
「さぁ、獲ってゆかれよ」
シロ
無茶言ってるぞこの人
シャーリー
あったかほのぼのTRPG……あれ……?
風馬
腕力!
シャーリー
首……?
シロ
おっさん達が殴り合って首を取るあったかほのぼのTRPGだよ
シャーリー
首を取るのはCoCとかじゃないですかね?
一郎
「お、おぃ……」
シャーリー
「駄目です……」
ゆり
「ちょっとちょっと、待ちなさいよ」
高瀬川の和樹
「……」
皆の前に立ったまま、動かない。
シャーリー
「……?」
シロ
半泣きで耳塞いでる。
シャーリー
「……駄目ですよ……」
阿弖流為
「……」
坂上田村麻呂
「……」
風馬
「……オレ」
「ぶじん、キライだ」
語り手
その言葉に、しん、と微かに空気が静まり返りましたが
阿弖流為
「……よかろう」
高瀬川の和樹
どうなったとしても見届けよう、と言うかのように、目を逸らすことなく、じっと二人を見つめている。
シロ
「ころべころべころべ」
念じてる。ふしぎはない。
阿弖流為
言って、のし、と一歩さらに踏み込んだ阿弖流為
坂上田村麻呂
静かに、目を閉じた田村麻呂
語り手
次の瞬間
どかん!
という、まるで爆発のような大きな音
シャーリー
「……!?」
シャーリー
NGシーン:「え……雪です……!? 夏なのに……!?」
雪って屋根から落ちるとすごい音しますよねという心。
シロ
するけど。するけど……!
シャーリー
野鳥、北海道で雪を見たから浮かんでしまって……。
語り手
その音に思わず身をすくめてしまった者は恐る恐る
それをじっと見ていた者は、確かに
これまで以上の力と勢いで、阿弖流為がその大きな拳を田村麻呂に振り抜いたのを見ました
坂上田村麻呂
「ぐお…………っ」
さしもの田村麻呂も、その顔を大きく歪ませて
いえ、その拳の勢いに歪ませた顔のまま、どう、と倒れました
ぶは、という漏れる息と共に、床に白い小さなものがいくつか散らばりました
折れ落ちた自らの歯を、思わずついた手の下に見ながら
「ふっ、くく……」
田村麻呂は、なおも笑いました
「まだ……殴り足りぬと見える……」
「よかろう、好きなだけ……」
がくがくと震える腕で身を起こそうとしながら、田村麻呂が言いかけたその時
阿弖流為
「この……痴れ者めが!!!!!」
展望台のガラスが、割れるのではないかと思うほどビリビリと振るわせるほどの大声で、阿弖流為が叫びました
シロ
「わきゃあぁぁぁ!?」
シロは心臓が口から飛び出たので気絶しました。
シャーリー
びっくりしたのでツバメに戻ります。
「ちゅん!」
風馬くんのポケットに吸われる。
風馬
おいで!
シロ
もうすっかりポケットがおうちに。
シャーリー
風馬くんのポケットが避難場所になってますね……。
坂上田村麻呂
「……?」
阿弖流為
「どうせ、そのような降らぬ話であろうと思っておったわ!」
高瀬川の和樹
「……」
阿弖流為
「和樹ぃ!!」
阿弖流為が、名を叫びます
高瀬川の和樹
「おう」
緩やかにそちらを向く。
阿弖流為
逆立った目は、田村麻呂に向けたまま
「よぅ止めなんだな」
言って、にかりと笑いました
高瀬川の和樹
「おうよ。だってお前らのだろう、それは」微かに笑い返す。
阿弖流為
「ふっふっ。いい益荒雄だ」
「貴様と狐だけだ」
シャーリー
「……ちゅん」
ちびきつねさま
(ちょっとおしっこ出ちゃったけど)
ゆり
「あん?」
ちびきつねさま
「なんでもないよ」
高瀬川の和樹
お方様……
ゆりの鞄がよからぬことになった可能性
シロ
お方様も「びっくり」してなさる……
風馬
「なんでわらうんだ」
シャーリー
「でも……怒ってもいいと思うんですけど……怯えさせるのは違うと……思います……」素直な気持ち。
坂上田村麻呂
「……彼らは、見届け人だ」
「私が、貴様に獲られるのを、見届けるための―――」
「それが、武人のけじめというものだ」
シャーリー
「人は……難しいです……」
「……よく判りません……」
阿弖流為
「つくづく、戯けた男よ」
「大方、ワシが裏切った貴様を討ちに来るのを待っておったというとこであろう」
高瀬川の和樹
風馬の言葉に、説明したかったのか少し口を開こうとして、この場にふさわしい言葉が浮かばなかったのか、そのまま口をつぐんだ。
坂上田村麻呂
「いかにも。それだけのことを仕出かした」
「私は、貴様と交わした約定を違え、貴様を死地へと追いやり」
「挙句、この地に手を出さぬという誓いすらも違えた」
「もはや、貴様に遭わせる顔も無いとは存ずるが」
シャーリー
ひょこっと出てきてシロちゃんの上に移動する。
もう怒ってない気配を察知。
シロ
choice おきる おきない (choice おきる おきない) > おきない
シャーリー
おきない!
シロ
さっきから「これいつふろうかなー」って待ち構えてた。
坂上田村麻呂
「せめてもこの首、貴様に差し出さねば、恥ずかしゅうて黄泉平坂を下ることも叶わぬ」
語り手
悔しそうに呻く田村麻呂に、しかし阿弖流為は
阿弖流為
「かっ」
と溜めて
「ペッ」
とタンを床に吐き捨てました
「おぅ、その方ら」
言って、みんなをぐるりと見渡します
シロ
「ふぁ!?」
風馬
「………」
シャーリー
「ちゅん」
阿弖流為
「そこで、首を差し出そうと待ち構え、我が拳に好きに打たれるを許したこの男が」
「どれほど矮小で姑息な男に見えるというのか?」
両手を広げて、みんなに問います
シロ
「ちっちゃくはないぞ……」(ぶつり)
シャーリー
「そうです……」
高瀬川の和樹
「姑息なら、逃げ隠れしたろうよ。矮小ならば、真っ向から受けられなんだろうよ」
「俺ぁ、そう思うよ」
一郎
「そ、そんだ。田村麻呂さんは、卑怯でね」
阿弖流為
「おぅよ」
満足げに頷き、腕組みをして、田村麻呂を見下ろします
「貴様が、約定を違えようとして違えたわけではないことなぞ、容易く思い至ろうというもの」
「大方、朝廷の青瓢箪どもが、ワシに怯えて今すぐ殺せと抜かしたのであろうが」
「今すぐ蝦夷を討てと命じたのであろうが」
坂上田村麻呂
その言葉に、田村麻呂は俯いて唇を噛みます
「……しかし、それを止められなんだは、我が不覚」
阿弖流為
「かーーーッ」
先ほどよりも長く溜め
「ペッ」
とまた吐き捨て
「おぅ、その方ら」
また、みんなに問います
「このワシが、それでこの男を討たんとする、矮小で姑息な男に見えるというのか?」
シロ
「ちっちゃくはないぞ……」(ぶつり)
ゆり
「あんた、違う意味で言ってるでしょ」
シロ
なんともシマらぬ。
高瀬川の和樹
「どうみても小さくはねえってさ。同感だ」
「あと、合わせて言うなら、姑息が裸足で逃げ出しそうだ」
阿弖流為
和樹の言葉に、呵呵大笑して
「……ということだ」
風馬
「………」
阿弖流為
「はーーーーっはっはっはっ!」
シャーリー
「ちゅん……」
阿弖流為
「ワシが貴様を打ったのはな」
「そのしみったれた訳知り顔が気に入らんかったからよ」
「それだけだ」
高瀬川の和樹
「にしちゃ派手に打ったがなあ……」
風馬
「………」
シロ
「……ひどくない?」と、よくわかんなかったコドモはストレートに思った。
阿弖流為
「なぁに。このくらいせんと、この男には効かぬでな。見よ」
言って、その大きな拳を開いて見せます
その甲には赤黒いアザと、擦りむいた傷
掌には、打った時に自分の爪で傷つけた小さな傷がいくつも
「これ以上やったら、ワシの拳がイカれてしまうわ」
風馬
「……ちがでると、いたいぞ」
シロ
「いたいよな」
阿弖流為
「おぅ。痛い痛い」
風馬
「それも、わすれたのか?」
シャーリー
「……そうですよ……」
阿弖流為
「だが、痛くなければ覚えぬ」
「そして、思いださん面倒者」
「それが、武人というものだ」
風馬
「……やっぱり、キライだ」
シロ
「ぶじんってバカなのか」
シャーリー
「…………」内心でシロちゃんに同意してるけど口には出さない。
高瀬川の和樹
「厄介なもんだねぇ。俺たちゃ相撲で十分だ、まあ俺ぁ相撲もさっぱりだが」
阿弖流為
「まぁ、オツムの良さで褒められたことはないのう。なぁ、田村麻呂よ」
坂上田村麻呂
しばし、その様子をぽかんと眺めていた田村麻呂は
やがて小さく吹き出して
「……私は、稀代の名将と謳われたのだがね」
そう言って、肩を一つすくめてると、阿弖流為が差し出した傷だらけの手につかまって立ち上がりました
シロ
めっちゃ侮辱したのに許された
ふたりともでっかい。
シャーリー
優しい世界だけど暴力はあかんよ……って心。
風馬
あとはもうぷいってしてる
シャーリー
ぷーいっ
シロ
NG「ぶじんってたたくとなおるんだな。てれびみたいだ!」
テレビがたたくとなおるって知ってるシロちゃんはいません。
風馬
斜め45度チョップだ!
阿弖流為
「全く、オツムばかり鍛えたところで……」
「そんなだから、貴様はそうした女めいたうすら細い面をしておるのだ」
シロ
「(おんなっぽくはない)」
坂上田村麻呂
田村麻呂は、困ったようにもう一度肩をすくめて
「……皆、すまなかった。怯えさせてしまったようだね」
「……私の、早とちりであったようだ」
「この男の清々しい単純さを、忘れていてね。だが、思い出したよ。この痛みのお陰様でね」
高瀬川の和樹
「まあな」いいってことよ、とは言わなかった。みんな盛大に怯えたのは事実だし。
シャーリー
「なら……私はさっちゃんさんを許しますね……」
「アテルイさんはもう怒りませんか……?」
「怒らないなら……さっちゃんさんの言葉を受け入れます……」狡い鳥。
阿弖流為
「おぅ。清清したわ」
ガッハッハ、と笑います
「ワシは拳を痛め、こやつは散々痛い目を見た」
「これで文字通り痛み分けということだな」
シロ
「もうけんかしない?」
阿弖流為
「ああ、せぬせぬ」
坂上田村麻呂
「喧嘩というより、一方的な打擲だったからな」
阿弖流為
「しつこいのぅ、貴様」
言って、2人で大きな声で笑いました

語り手

どこからか、お祭りの拍子のようなものが聞こえてきました
シロ
「はじまってるぞ!!!」
阿弖流為
「む」
坂上田村麻呂
「んん?」
高瀬川の和樹
「っと、もう始まってら」
シャーリー
「……あ……本当です……」
一郎
呆然と見やっていた一郎さんが
はっ、と我に返り
「そ、そんだ! お二方! ねぶだに戻ってけねな!」
たちまち青い顔で慌て始めます
シロ
「ちこくだぞ!!」
二人の足下をぐるぐる走り回る。
阿弖流為
「ねぶた……?」
坂上田村麻呂
「ああ、あれだろう。張子の大人形が大立ち回りをする」
阿弖流為
「おぅ、あれか。なかなかに勇壮な代物であったな」
シャーリー
「……あ」
「それです……」
風馬
「ねぶたにもどる?」
阿弖流為
「うむ」
高瀬川の和樹
「あ、っつか、ここで戻ったらえらいことにならんか」
シャーリー
「ですね……」
坂上田村麻呂
「それと我々に何の関係が?」
シャーリー
「……?」えっ
一郎
「えぇぇぇぇぇぇっ!?」
シロ
あらやだ
シャーリー
ねぶたでは……ない……?
シロ
自覚がないのかそれとも
いやさすがにねぶたじゃないってことは
高瀬川の和樹
「あー、えっと、どうすりゃいいんだ、こっから何も考えてなかったぞ」
ゆり
「……自分が何者なのか、その肝心なところは無自覚みたいね」
高瀬川の和樹
「とりあえず、降りよう。ここに居てもしゃあねえし、ここで戻ったら詰まるろう」
シロ
「えーとえーと、かっこよくぽーずキメて」
「だいのうえにたって」
「こう カーってやるんだ」
シャーリー
「です……」
一郎
「そんだ、お、お二方! とりあえず、戻りながら説明するはんで……!」
阿弖流為
「お、おぅ……?」
坂上田村麻呂
「阿弖流為。どうやら彼らの困りごとのようだ。ひとまず従おうではないか」
高瀬川の和樹
「おう、そうしてくれると助かる」
「……戻らんかったら戻らんかったで。阿弖流為と坂上田村麻呂とねぶた見物ってのもすげぇ経験だなあ……」
語り手
一難去って、また一難
みんなは、来たときと同様、今度は慌ててアスパムを降りるのでした
シャーリー
人生いろいろ
シロ
もうそれでもいいんじゃないかなっておもわなくもないけど、一郎さんとおじいさんがそれだと困るの。
風馬
阿弖流為が汚した床をティッシュで拭いてから降ります
語り手
えらい
高瀬川の和樹
とてもえらい>床を
シャーリー
風馬くん良い子だね……。
ほら、ゆめだよおたべ……。
風馬
mgmg
ちびきつねさま
「さっきの神気が溢れかえっているみたいだし、それでどうにかできると良いのだけれどね……」
語り手
ちびぎつねさまの呟きを残して
今日はこれまで
シロ
はーい
シャーリー
お疲れ様でした~!
風馬
お疲れ様でした!
シロ
おつかれさま!!
高瀬川の和樹
お疲れ様でした~! 大詰め!
シロ
つめつめ

シャーリー
ゆうこや回すのはココフォリアの方が便利ですね(今思った素直な感想)
高瀬川の和樹
カウンターリモコン操作失敗したりしなくても、他人のゆめ値を直接いじれますもんね
とはいえ逆にちゃうもんいじってしまいがちだけど
シャーリー
回す……? 回される……?
あとふしぎとおもいの処理がカウンターリモコンより個人的に楽で。
高瀬川の和樹
あ、それはある
語り手
直接いじれるから、ミスないしね
高瀬川の和樹
能力値弄る系がチャットコマンドでできるからとても楽

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。