高瀬川の和樹
豊前! こんばんは
GM
もぞぞぞ
もぞ
風馬
kokko!
GM
しまったこのシステム語り手だった。
シャーリー
もぞ
高瀬川の和樹
GMではなかった
シャーリー
GMGM詐欺ができない
守築 茉麻
王です
ネモ
GMです
語り手
語り手です
ティターンズ「よし通れ!」
シャーリー
ネモちゃんどなた!?
ティターンズ!?
キューバリファカチンモ!?
語り手
ネモとジェガンとGMは紙一重
 
ブルーディスt
シャーリー
ブルーディスティネーション!?
語り手
イフリートもいるわよ
シャーリー
ノームは!?
風馬
ウンディーネすらおらんのじゃよ
シャーリー
最高にぽんこつなこといいます
ちょっとといれ
風馬
いっといれー

シロ
ニュッ
語り手
さてさて
前回、淡雪にそっくりな女の子が出てきたところでした
そこでシーン切ってしまおうか
と言うわけで、強化タイムなんだよ
高瀬川の和樹
お、はーい
語り手
えーと
一応、NPCの対象を以下のように少し整理します
淡雪
あわゆき(?)
コンポンウサチーム
この3つにしましょう
一人ずつ全部だと、大変なので
風馬
シャーリー、シロ、お狐様/ゆり、あわゆきをそれぞれ2にして20点消費
高瀬川の和樹
NPC多いですもんね
風馬
コンポウサチームにアッピルすればよかった
シャーリー
コンポンウサ
語り手
そうなんです
高瀬川の和樹
今からでもアピールしたことにできます?>語りて
シャーリー
じゃあシロちゃんと風馬くんを2に上げる。10点消費。
語り手
いいですよー
風馬
わぁい、では薬くれたし信頼で
コンポウサにこどもでアピール
シャーリー
あ、シロちゃんはもう2か。じゃあ和樹さん上げよう
こちらはけものでアピールよ!
シロ
ゆりさんと淡雪を2
コンポンウサ・淡雪?にはけものでアッピル
高瀬川の和樹
淡雪:好意1→対抗1に変更
あわゆき(?):おとなでアピール/興味で取得
コンポンウサチーム:おとなでアピール/信頼で取得

あげる方はお狐様&ゆりを2→3、風馬を1→2にあげます。
シロ
あと淡雪への感情を「このひとこわい」に変更
シャーリー
あわゆき?さんとコンポンウサには保護かなぁ。
語り手
KPUチームからは
風馬に興味
和樹に好意
シャーリーに興味
シロに興味
風馬
KPU/あわゆき?さんからのは弱点で1弱くなるので0にしました!
シロ
あわゆき? こわい
コンポンウサ たのしそう
で、コンポンウサ2にするよ
シロ
チップに感情も載っけたった
語り手
あわゆき(?)からは
全員に対して興味としましょう
KPUから和樹さんへを2に
ゆりから和樹と風馬をそれぞれ2に
風馬
ありがた!

語り手
それでは
淡雪(?)
みんなの前には、ニハルと名乗ったうさみみの女の子に連れられて、和装の女の子がいました
女の子は、戸惑うようにみんなの顔を見渡しています
シロ
「アワワワワワワ」
出現タイム!
お時間はいつ?
淡雪(?)
今は昼です
ふしぎと想いをどうぞ
system
[ シロ ] ふしぎ : 16 → 31
[ シロ ] おもい : 1 → 13
system
[ 風馬 ] ふしぎ : 4 → 18
[ 風馬 ] おもい : 3 → 13
system
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 8 → 20
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 4 → 18
system
[ シャーリー ] ふしぎ : 16 → 28
[ シャーリー ] おもい : 5 → 16
シロ
ほんっっっとこの表助かるわー
風馬
計算らくちん!
シロ
考えたヒト天才か?
記録も楽だしね
風馬
一体誰が!
シロ
わたくしは変身せずにおります。
高瀬川の和樹
もののけしかいない世界だし、久しぶりの半変身で出ましょうか。
シャーリー
じゃあ俺鳥のまま~!
高瀬川の和樹
おもいから6消費します。
風馬
いいや完全変身だね
シロ
変身しない風馬君ってやっぱりキコキコいいながら歩くのかなぁ
風馬
清く正しくホラーになるます
シロ
ボロボロサビサビの風見鶏が歩いてくるの普通にホラーだね、確かに。
うさみみ
「おまたせ!連れてきたよー」
淡雪(?)
「ハルちゃん?あの……?」
シロ
「アワワワワワワワ」
「トカサナイデェェェ」
風馬
「しもやけのくすりってどれだ?教えてくれ」
高瀬川の和樹
「淡雪……、か?」 ゆりの前に立ち、探るようにして聞く。
うさみみ
「ちがうよ、淡雪さんじゃなくて、綴ちゃんだよ」
シャーリー
「つづり……?」
風馬
「あわゆき、じゃ、なかったのか」
シロ
「ツヅリ?」
高瀬川の和樹
「ああ、違うのか。悪ぃな、よく似てるもんだから」
淡雪(?)
「はい、綴といいます……。あの、どなたですか?」
シャーリー
「シャーリー……です……」
シロ
「シロ……」
風馬
「風馬だ」
高瀬川の和樹
「初めまして、俺は和樹。外の寒さで連れが足をやっちまってな、ここに逃げ込んできたんだ」
「それで、そこの連中に助けてもらって、あんたが薬に詳しいっていうんで連れてきてもらった訳だ」
「ああ、それでしもやけの……」
高瀬川の和樹
「ああ。包帯やらは分かるが、薬はさっぱりでな。教えてくれたら助かる」
「わかりました、少し待ってくださいね」
言うと、綴の着物から柄や色が抜け落ちます
そして、入れ替わりにいろいろな字が、白くなった着物の上を滑るように流れてゆきます
高瀬川の和樹
「すまねぇ。有難う」
風馬
「……その服、テレビなのか?」
「違います、私は書物の付喪神なので」
「こうして調べ物をするんです」
シロ
「つーちゃん、あーちゃんのきょーだいか?」
「いえ、私はお母さま……淡雪さんの娘というか、なんと言いますか……」
シャーリー
「娘……?」
高瀬川の和樹
「娘?」
風馬
「あわゆきのこどもなのか!」
「みたいなもの、です。……名前をいただいて、存在を固定してくださった方なので」
シロ
「そっかー、おやこだからにてるんだなー」
高瀬川の和樹
「成程、付喪神だっつってたな」
「……」
似てる、と言われて少し気恥ずかしそうに、嬉しそうに微笑みます
そしてしばし、自分の着物の上を滑る文字を見やっていましたが、やがて
「あ、ありました」
呟き、綴は薬棚へと向かいます
「ヘパリン類似物質とビタミンE…… ヘパリン類似物質と……」
風馬
「へぱ……和樹、わかるか?」
高瀬川の和樹
「分からんが、この様子なら書いてあんだろう」
その様子を眺めながら、Goo〇le…… と思っている。
そして、一つのピンク色のプラスチック製の薬壺を取り出しました
壺には『ヒルドイドソフトクリーム』と書かれています
そしてその名前の上に、確かに『ヘパリン類似物質』と書かれていることが、和樹にはわかるでしょう
「これを、よく塗り伸ばして、ひどいところにはガーゼを当てて、包帯でしっかりと巻いてあげてください」
シロ
子供の強い味方ヒルドイドだ
シャーリー
アイスかと一瞬思ってしまった
高瀬川の和樹
用途外利用されまくって一時期不足したヒルドイドちゃんではないですか
シロ
アワユキさん、指が白くなっちゃってたのきになるよなー。
※彼女の指は、いつも墨色になっている。
ただそれは、前作知ってるから抱ける疑問なのよね。

シャーリー
まじまじと見つめる。
「ガーゼは清潔なものを。定期的に変えてあげてください」
高瀬川の和樹
「すまんな、助かる」
言って、滅菌済ガーゼ、と書かれた小さな包みを差し出します
「お役に立てたら、嬉しいです」
風馬
「よかった。ありがとう。つづり」
高瀬川の和樹
「ああ、勿論。すごく役に立ったよ」
瓶とガーゼを受け取り、言われた通りに処置します。
ゆり
ゆりは処置をされている間、顔を顰めていましたが、包帯まで巻き終えるとようやく少し落ち着いたのか、息をつきました
高瀬川の和樹
「ゆり、すまんな。もう何度かガーゼを替えにゃあならん」
風馬
「……いたいか?」
ゆり
「大丈夫よ。ありがとう……。痛いというか……痛いような、かゆいような」
「掻いてはいけませんよ。掻き壊してしまっては、ひどくなってしまいますので」
高瀬川の和樹
「無理もねぇな、血が戻ってきてんだろう……」
ゆり
「わかってるわ。我慢するわよ」
風馬
ここは和樹に任せてシロとシャーリーに話しかけよう
シャーリー
いえーい!
風馬
「シロ、シャーリー、くすりをもらえたから、あいつらにたべものをあげないと」
シロ
まだ少し距離を取りながら、フンフンと綴のにおいをかいでる。
「わう。そーだな」
「いりぐちにおとしてきちゃった」
風馬
果たしてどれだけ拾って、おおっと
シロ
入ってすぐ気が緩んでその場に落としちゃったんだよ。
風馬
「そうか。じゃあとりにいこう」
高瀬川の和樹
「悪ぃ、任せる」
シロ
「はーい」
語り手
では、シロと風馬は昇降口へ?
シロ
シャーリーもかな?
シャーリー
「そうですね……」
一緒に行きます!
語り手
おっとそうか
では、3人が昇降口へと向かいます

風馬
「おにぎりも、パンも凍ってるかもな……」
シャーリー
「……食べれませんね……」
シロ
「あっためればいいよ」
風馬
「焼けばとけるんじゃないか?」
シロ
「だんぼーのちかくにおいとけばとけるよ」
語り手
薄暗く、静かな廊下には、ストーブに温められた保健室の近くに慣れた体をしんと冷やす、冷たさが漂っていました
シャーリー
ほほう
シロ
「さむぅい」
風馬
「ぴりぴりする」
シロ
「ここ、ヒトのいえだよな。ヒトはいないのか?」
シャーリー
「どうなんでしょう……?」
「……いたい……」
風馬
「これだけおおきな家だ、たくさんいるよな?」
シロ
「おーーーーーーーい」
語り手
シロの声が、しん、と冷たい学校の中に溶けてゆきます
シロ
おーい おーい オーイ
風馬
「……いないのか」
シャーリー
「おーい……」
「いないみたいですね……」
シロ
「こだまか」
シロ
だれかいるって言い張ろうかと思ったけど、山育ちなんだからコダマくらい知ってるわ。
風馬
自然現象には詳しいシロ
シャーリー
かわいいね
風馬
「昼だから、みんなしごとしてるか?」
語り手
廊下を歩いて行くと、昇降口からの明かりが差し込むのが見えるころ、その中におにぎりが一個、落ちているのが遠くからもわかりました
風馬
「あった」
シロ
「あれ、もっとおとしたはずだけど」
語り手
今、廊下から見えているのは、おにぎりが一個だけですね
そこまで行って、昇降口の方、下足箱の間を見れば、まだ落ちているかもしれません
風馬
「そうなのか?さがしてみよう」
シロ
「だってこーんなにひろったんだ」
前足を広げて。
風馬
「じゃあ、いこう」
シロ
「にくきゅーちょっとイタイから、さっきのピンクのちょっともらおー」
風馬についてホテホテと歩いていきますよ。
風馬
「シロも靴をはけばいい」愛玩犬用のあれ!
シロ
「くつかー。こういうときはいいかもなー」
シャーリー
「靴はいいですよ……」
シロ
シャーリーさんがっつりブーツ履いてるんだもんな。
シロはたぶんぺたんこのうわばきみたいなやつ。
語り手
ズック、ってやつ
風馬
鳥類の足は相当寒さ耐性高そうだけども。。
シャーリー
そうだよ今はつばめ。
シロ
にもつ持ちするときはちゃんと変身するよぅー
でも変身しない方が暖かいんだもーん。
語り手
落ちているものの方へと近づくと、それは確かにおにぎりでした
三角形にラッピングされたその上には「しゃけ」と書かれています
風馬
拾い上げる
語り手
そこは、ちょうど下足箱の間を抜けて廊下へと出たところでした
風馬
「……つめたいな、よし、次を探そう」
語り手
おにぎりを拾い上げた風馬が、それを改めていると、ふわ、と何か白い微かなものがその視界をかすめました
風馬
「あれ?」
目で追います
語り手
風磨がその白い微かなものを目で追うと、自然と昇降口の方へと
風馬
「……?」そちらの方に歩いていきます
語り手
昇降口から差し込む、白い雪に照らされた、下足箱の並ぶ空間でした
白い微かなものは、時折見えたり、消えたりしながら、その空中を漂っているようでした
シャーリー
消えるおにぎり!?
シロ
「どうした?」
半変身して落ちてるゴハン拾ってた。
風馬
「なにかある」
近づいて、触れる?
語り手
そして、下足箱の間には昇降口から廊下へ向かって、点々とパンやおにぎりが落ちています
シロ
あ、おちてないのか。じゃあ、「あれー?」って探してる。
風馬
「あ……食べ物だ」
シロ
「あ、そっちにあったのか」
「おかしーな、さっきこんなにばらってなんなかったぞ」
語り手
それに触れようと、または拾おうと近づいてみると
その白い微かなものは、数が増えてゆきます
シロ
まっしろしろすけだ
高瀬川の和樹
まっしろしろすけでておいでぇ
風馬
「増えた!」
シロ
「へ、なんかいるの?」
風馬の後ろに隠れる。
語り手
それは、蚕の吐き出すそれのように、細く微かな糸のようでした
空中で、微かな風の唸りに波をうち、緩やかに漂っています
風馬
「なんだこれ、ひもだ」
シロ
「ヒモ?」
おそるおそる覗く。
語り手
昇降口の方へと近づくほど、それは数が多くなるのか、ちらちらと見えることも増えてゆきます
風馬
「シロ、たべものならこっちにあったぞ」
「でも、このひもはなんだ……」
シロ
「うん……」
ヒモを気にしながら拾う。
シャーリー
「なんでしょうか……?」
風馬
「外から入ったのか?」昇降口に向かいます
シロ
「くものす?」
シャーリー
「くも……?」
語り手
食べ物を拾おうと昇降口へ近づくなら、その数はもっと増えてきて
触ろうとしなくても、触りそうになります
シロ
choice さわっちゃう さわらないよ (choice さわっちゃう さわらないよ) > さわらないよ
おにぎりやパンを一心不乱に拾う。
風馬
「これもあとでつづりに聞くか」1つ持って帰ろう!触る!
高瀬川の和樹
イベント進行の鑑だ! >触る
シャーリー
choice[触る,触らん] (choice[触る,触らん]) > 触る
じゃあ嘴で持って帰ります。
語り手
では、風馬とシャーリーがそれに触れようとすると
「それに触れるなっ!」
突然後ろから、激しい声が聞こえました
風馬
「わっ!」
手をひっこめよう
シロ
「ピャッ!」
語り手
そして、3人は手をぐいっと引っ張られます
風馬
「な、なんだ」
シロ
「わわ、おにぎりが、ぱんが」
シャーリー
えぅ?
「わぁ……」
お面の女の子
そこには、怒ったような顔のお面の女の子と、
たぬき
心配そうなまる耳の女の子がいました
シャーリー
まるまる!
風馬
「つくは、か」
たぬき
「大丈夫?触ってない?」
まる耳の子は、心配そうに3人の体を改めます
お面の女の子
「そうだ」
風馬
「どうした?今おまえたちのたべものを拾いにいったんだ」
「あのひもの下にたくさんあるんだ」
シロ
つーちゃんだとつづりとかぶるなー。
はーちゃんにしよ。
お面の女の子
「食べ物を手に入れる前に、危うく淡雪に墨にされてしまうところだったぞ」
シロ
「……え?」
「このしろいの、あーちゃん?」
シャーリー
「えっ……?」
そんな怖い子でしたっけ?
シロ
でしたっけねぇ?
シャーリー
覚えてない……。
いい子だった記憶しかない……。
高瀬川の和樹
あの墨もののけのなれのはてなの?
シロ
ヒトもいないからなぁ。
風馬
「すみにされる?変なことを言うな」
お面の女の子
「正しく言えば、そうではないが……。他の者はどうした?もしや、もうやられてしまったのか?」
シャーリー
「えっ」
風馬
「和樹たちならくすりの部屋だ」
廊下の奥を指さして
お面の女の子
「保健室か。まだ無事ならば良いが。合流した方が良い。事情もわからないのでは、いつやられてしまうかわからんからな」
風馬
「あのひもはあわゆきのなのか?」
「でも、あわゆきの家にはあんなのなかったぞ?」
お面の女の子
「皆が揃ってから、教えてやる。今は保健室へ」
シャーリー
「はい……」
風馬
「わかった」
シロ
「えぇぇぇぇコワい……」
お面の女の子
言って、昇降口に漂う白いものを睨みつけたまま、みんなの背中を押します
風馬
大人しく保健室に戻ろう
たぬき
「ほら、早く早く」
シャーリー
戻ろ!
シロ
「あーちゃんわるいやつなのか……」
「そうじゃなくみえたのに……」
語り手
そして5人は保健室へと戻ってきました

高瀬川の和樹
「あん、どうした。食い物見つかったか」 少し額に汗をたらしながら、戻ってきたのを見て顔を上げる。
シャーリー
ただいま!
「怖かったです……」
赤ベコのように頭を振る。
風馬
「少ししか拾えなかった、触ったらだめなひものせいだ」
語り手
温められた柔らかい空気が、3人を包みます
シャーリー
その言葉に同意しています。
シロ
「これしかとれなかった」
語り手
ツクハは、保健室の中へとずかずかと進んでゆくと、窓の近くや、みんなの周りを難しい顔で改めます
お面の女の子
「ここには出ていないか」
「大丈夫か。欠けた者はいないか」
シロ
「いと?」
シャーリー
「います……」
風馬
「みんないるぞ」
高瀬川の和樹
「ああ、いるぜ」ゆりの様子を確認しますが、無事?
シロ
「いるなー」
語り手
ゆりも、ベッドに体を起こしたまま、キョトンとその様子を眺めています
「ツクハさん、どうかしたんですか」
お面の女の子
「ああ、『いと』が出た。また塞がねばならんな」
「よし。先ほど迷い込んだものを含め、皆揃っているな」
腰に手を当てて、みんなを見渡します
高瀬川の和樹
「ああ」
風馬
きょとんとしてよう
高瀬川の和樹
「その様子、どうやら訳があるらしいな。丁度いい、さっきから聞きたかったんだ」
額の汗を拭う。
お面の女の子
「いいだろう。お前たちも既に巻き込まれた身。教えてやろう」
「その前に」
自分の胸に手を当てて
シャーリー
「その前に……?」
お面の女の子
「私は、この地を守護せし仙狐の一族、霊狐ツクハという者」
シロ
「はーちゃん」
シャーリー
「はーちゃんさん……」
風馬
「せんこのれいこ?何個あるんだ?」
高瀬川の和樹
せんこのれいこ笑った
シロ
だってまだしっぽたりないんだもん
一文字だとかぶる名前ばっかり。
「つーちゃんおおすぎもんだい」
たぬき
「あたしはツヅミ。狸で、ツクハちゃんのおともだち」
シャーリー
「つーちゃんさん……?」
シロ
「みーちゃん」
シャーリー
「みーちゃんさん……」
うさみみ
「ハルは、ニハル」
「うさぎだよ」
シロ
「るーちゃん……」
シャーリー
「るーちゃんさん……」
高瀬川の和樹
「ほう、守護する狐…… お方様と近ぇようなものか」
風馬
「きつねと、たぬきとうさぎだったのか」
シャーリー
ぽんぽん……。
ちびきつねさま
「私は、他の神々と結縁して霊力を得たけれど、この子らは天地の霊気を取り込んだ神霊のようだね」
高瀬川の和樹
仙狐の一族と霊狐ツクハについて、和樹は何か知らない? 小さい頃のことだったので覚えてないかもしれないけど。>語り手
語り手
この地の出身の和樹なら、この鹿角には昔から狐と狸の大将が居て、ナワバリ争いをしていた、ということは知っています
風馬
じゃあこちらもお狐様を抱き上げて
「オレたちの町のかみさまのきつねだ」
なお例によって伸びる猫状態
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは、風馬に抱っこされてにゅいーんと伸び
シロ
 「おー、はーちゃんかみさまか!?
高瀬川の和樹
「ってこたぁ、この町がこうもよく分からん状況になってるわけも、知ってるって訳だな?」
ちびきつねさま
「武蔵国は多摩の地、藤葛木の地を任されている狐だよ。名前は特に無く、正一位などには程遠いちっぽけなものではあるけれどね」
ツクハ
「ご紹介、痛み入る」
ちびぎつねさまに頭を下げて
「うむ。全ては我らの知己である淡雪という太古妖の仕業だ」
ツクハのその言葉に、綴が青い顔で俯きます
シロ
「チキ?」
「あーちゃんはつーちゃんのかーちゃんなんだろ? わるいやつなのか?」
「お母さまは、悪い人ではありません!」
綴が声を大きくします
シャーリー
「うん……?」
風馬
ちらりとつづりをみて
「そうだぞ、あわゆきはいいやつだった」
話をややこしくしておこう
シロ
コネコネ
高瀬川の和樹
「まあ待て待て。まずは状況を教えてくれや」綴をなだめます。
ツクハ
「お前たち、淡雪に会ったのか」
うさみみ
「溶かされなくて、よかったねぇ」
シャーリー
「???」わかんない……。
高瀬川の和樹
「あぁ。雪で往生してたら助けてくれてな。だが、妙な所もあった。それで気にしてたのさ」
風馬
「うまい草もくれたぞ」
うさみみ
「おいしい草!?なにそれ気になる」
ツヅミ
「ハルちゃん、ややこしくなる……」
シロ
食欲旺盛コンビ
風馬
ニハルと草食トークしておくから難しい話はまかせた!
シロ
草食トーク……
シャーリー
私も草食トークに混ざる!
風馬
すねこすりと河童の食性とは
高瀬川の和樹
とりあえずキュウリは食うことしかわからない
風馬
尻子玉って肉?
シャーリー
なんだろう?
高瀬川の和樹
元々は尻から内臓をすするという話もあったそうなんで(うろ覚え)、肉では?
シャーリー
肉か。
風馬
じゃあ河童は雑食
シロ
すねこすりはまあ、なんか野草とかねずみとか食べるかも?
そもそもどうぶつじゃないしな……
風馬
大体雑食が多くてよかった
シャーリー
ツバメの主食……あ、ミルワームなんだ……。
風馬
肉食やね
シャーリー
ぴえん

高瀬川の和樹
「あいつは何ぞ隠してるだろう。よかれあしかれな。だから訳を聞きたかった」
シロ
「スミはみたぞ……あのイトにさわったらアレになるのか?」
ツクハ
「綴、淡雪が、性根の優しいものであることは、知っている」
「だが、もはや今のあやつは正気ではない」
「お前たちが、もてなされ、何の気まぐれか解放されたのも、幸運であったと言わざるを得ないだろう」
「この町の者は」
ツクハ
「……全て、あやつによって、墨へと溶かされてしまったのだからな」
シロ
「ゆびについたの、このまちのひと!?」
「ちょっとあらいながしちゃったよ……」
高瀬川の和樹
「──ほう」 ぎらり、と和樹の眼が光った。
「聞かせろ。そいつぁ俺にも無関係じゃねえ」
ツクハ
「ほう。その言い回し……いいだろう、まずはお前の話から聞こう」
高瀬川の和樹
「俺ぁこの町の出だ。今は向こうに住んでるが、元は鹿児川の河童よ。ここには親父も居る。そのはずだ」
変身を解除して、河童の姿をあらわにします。
語り手
その言葉に、この地の3人がざわりとお互いの顔を見合わせます
ツヅミ
「え、鹿児川のって」
ニハル
「……瑞樹さんの知り合い?」
高瀬川の和樹
「知ってんのか。あぁ、”鹿児川の瑞樹”の息子さ、俺は」
ニハル
「あわわ……」
ツヅミ
「ううん……」
2人はうめき、ツクハは腕組みで唸ります
高瀬川の和樹
「生まれた街がこの様子じゃあ、放っちゃおけねえ。……なあ、親父に会ったか、あんたら?」
ニハル
「えっと……」
シャーリー
河童って何歳ぐらいで子供産むんだ?
ツヅミ
「瑞樹さんは……」
ツクハ
「瑞樹は、既にいない。あやつも我らの知己であったが、いの一番に墨に溶かされてしまった」
シロ
「えっ」
イヌやネコや少年少女も溶けちゃったかな?
高瀬川の和樹
「──、」
「くそ」
風馬
「和樹の、親が……?」
高瀬川の和樹
「……、」俯いて、顔を覆う。
「くそ。いや、いい。続けてくれ。聞く」
ゆり
「和樹……」
その背にそっと手を当てる
シロ
「キーちゃん……」
わたしいぬじゃないから、元気づける力ない。
高瀬川の和樹
「悪ぃな……、一緒に聞いてくれ。冷静に聞き通せる自信がねぇや」
ニハル
「瑞樹さんは、ハルたちを『みずのみち』で逃してくれたんだよ」
シャーリー
「そんな……!」
そんなぁ
高瀬川の和樹
「そうだったか……、は、親父ならやりそうだ。突き放したふりして世話焼きな奴だった」
言うとスマホを手に取り、メモアプリを呼び出す。状況をそこへ書き出して、冷静になろうとする。
シャーリー
でもこれどこからどこまでが事実なんだろうって気もする。
シロ
だいじょうぶ? 瑞樹さん下水に流れちゃったりしていない? (おろおろ)
シロの手洗いいい加減だからたぶんだいじょぶ
風馬
後の和樹の弟である
高瀬川の和樹
そう、裏はあるよね感はある KPUトリオも事実を知ってなさそう
シャーリー
かわいいね!
シロ
まあ、何かしら事情はあるし、なんか一人で抱えているんだろう。
高瀬川の和樹
淡雪さんは何か抱えてそうよね
シャーリー
知っててグルになってる可能性もあるかなって。
シロ
ああ、それもありそうではある。
高瀬川の和樹
ああー、それもありうる>知っててグル
シロ
てか「いと」ちゃんもグルでしょこれ
高瀬川の和樹
いとちゃんも絡んでそうよね
いとだけに
シロ
ぐるぐる
風馬
いとをかし
シロ
しかしPCたちにとっちゃただの怖いヒトだ!
だましやがってぇぇぇ!
シャーリー
本当にそれよ
シロ
シロがあの壺倒してたらそれはもう大変なことに。
風馬
じゃばー
シロ
しみこむーしみこむー

ニハル
「学校のプールに……。ほかのおともだちのカイトくんや、家族の人も、すぐに見えなくなって」
ツクハ
「この町の異様な有様に感づいた、我々仙狐や向かいの山の狸の御大将……ツヅミの父上たちも、すぐに動いたのだが」
「すぐに消息は絶えた」
「食糧のこともあるからな。その後、町の様子を改めに出たは良いものの、その時には既に人の子らもほぼ全て、あの大妖に平らげられてしまっていた……」
悔しそうに呻きます
シロ
「たべちゃったの? まちごと!?」
高瀬川の和樹
「……」
シャーリー
「……?」
ツクハ
「あやつは」
「『文字』の付喪神だ。齢は実に6千年。これほどまでに人が勢力を増し、地上という地上を埋め尽くした今、あれに抗することのできる者はあるまい」
シロ
「ろくせんさい!? おばーちゃんだ!」
ツクハ
「万物全てを、その由来の象形へと逆転させ、墨へと解いて吸収する。それがあやつの異能だ」
シロ
やべーなあーちゃん。
シャーリー
やべぇなぁ!
風馬
オレも「鶏」にされてまう!(なれない
高瀬川の和樹
なれない!
シロ
解かれる寸前に自分の正体に気付くな!

シャーリー
「すごい……です……」
高瀬川の和樹
「あぁ……、そうだな。もののけも例外じゃない。俺たちにも名がある」握ったスマホのメモアプリ画面を見つめながら。
シロ
「ヤダ」
シロがクロになっちゃう。
シャーリー
クロちゃん。
ツクハ
「この世の全ては、既に名を受けている。名をつけられぬものには、魍魎と一括りにしてな。あやつに知られれば、それを避ける術はない」
シロ
「なまえいっちゃったぞ!」
風馬
「正体もだ」
高瀬川の和樹
「あの糸は、淡雪の手のもんか」
ツクハ
「一から十まで話せば長くなるが……」
シロ
※具体的には1シナリオ分くらい
ツクハ
「過去、あやつやお前の父上、瑞樹や仲間の力を借りて、神を降ろしたことがあってな」
「その時に、一千年前の式神を神上がりさせた。糸は、おそらくその蜘蛛神のものだろう」
シロ
「かみ!」
シャーリー
「ゴット……?」
高瀬川の和樹
「ほう。そいつぁ大層なもんだ」視線を落としたまま、ざらついた声で言う。
「……淡雪の、そいつの思惑ぁ何だ。分かるか」
「何故、そうする」
ツクハ
「……皆目見当もつかん」
「だが」
「その後、あやつと交流を持つ内に、わかったことがある」
「あやつは、常に人ーーーだけでなく、文字や言葉を扱うものに対しての希望と絶望の狭間で苦悩していた節がある」
「万象と存在を結びつける、言葉、文字という自身の立場にあって、その結びつけるという美点に対して、時に互いを傷つけ汚す汚点の狭間でな」
「その有り様を見て、母上や狸の御大将、瑞樹などは危うさを覚えていたことは確かだ」
高瀬川の和樹
「……振り切れちまったってことか」
「いや、断定はならんな。ならんが……、くそ……、」
シロ
「みんな墨になっちゃえば言葉を悪いことに使えないわオホホホ」ってことだね! みたいな適当推理もできないケモノコドモ
風馬
おとな2じゃ何言ってるのかわかんえ
シロ
おとな2 って普通の人間レベルだったような
シャーリー
わかんえ!!!
でも難しくないです?
シロ
むつかしい。アワユキの概念とか知ってるわけじゃないし。
シャーリー
おとな3から漢字読めたはずですし。
風馬
普通の人間漢字読めないのか……
シロ
なんてこった
シャーリー
どうだったかな……?
高瀬川の和樹
普通の人間(ゆうこやに登場する年代)だとむつかしいかんじはよめないかもしれない
風馬
これからのみちの小学生が大体おとな2だったような
シャーリー
簡単な漢字だったら読めそう……?
シロ
ルルブに載ってるNPCのデータ、人間で普通におとな2とかなのよ
語り手
ひらがなだって元は漢字なんだから、淡雪の守備範囲だぞ
シャーリー
漢数字とか、山とか海とか川とか そのあたり
義務教育レベルなら読めそう。
風馬
文字と絵の境界を探れ!
シャーリー
しょうけいもじは?
高瀬川の和樹
いま和樹とツクハが話してる内容を風馬がわかるかどうかの話かな>おとな2
シャーリー
ですです>おとな2

ツクハ
「元々、汚点である汚れた言葉を墨に解いて、吸収するといったことはあったようだ。それゆえに、あやつの指先はいつも黒く染まっていた」
高瀬川の和樹
「……負い過ぎたか」
シロ
「ゆび? しろかったぞ」
ツクハ
「何が切っ掛けかはわからぬ。しかし、あやつはなりふり構わぬようにこの町にあるもの全てを墨に解き、今この大雪で以て全てを白く閉ざそうとしている」
シロ
「ゆきまでふらせられるのか!」
ツクハ
「かつての神降しの際、月を描き出し、我の尾を描き出したことがある」
高瀬川の和樹
「なんて力だ」
ツクハ
「この世にある事象で、およそあやつに再現できぬものは無いのやもしれぬな」
シロ
それ、すさまじいふしぎとゆめパワーだからなぁ。
シロ
「えー、コワイ……」
高瀬川の和樹
「……くそ、もう少し早く戻ってりゃあ」
ツクハ
「知らずに戻っていれば、あやつの墨つぼの水かさがいくらか増えただけとなっていたやもしれぬぞ」
風馬
「よくわからない。あわゆきは何かに困ってて、全部なかったことにするのか?」
高瀬川の和樹
「は、そうだな。でも思わずにゃいられねぇんだよ。分かってる。そこに俺が居てどうこう出来たわけじゃねえ」
「だが最後に引き留めたかった。そんだけだ」
「そんだけだよ」
シロ
「カミサマにあうどころじゃない……」ションボリ
「お母さまは、決してひどいことをする方では……」
高瀬川の和樹
ぎろり、と綴の眼を睨んだ。その碧眼はいささか冷静さを失っている。
「あひ……ごめんなさい……」
綴は、その視線を受けて縮こまってしまいます
シロ
絆でお願いしよう。
「きーちゃん、つーちゃんはあーちゃんじゃないぞ」
高瀬川の和樹
「……、すまん、そうだな。あんたをどうこう言いたかった訳じゃねえ」
シロにたしなめられて、一度深く息を吸う。
「それに、状況も全部分かったわけじゃない。冷静に、ならにゃあならん……」
ゆり
「……」
ゆりは、和樹の背を沈痛な面持ちで眺めてから
「それで、あなたたちはここで何をしているの?」
「そうよ。そんな町の中で、あたしたちは彼女に見逃された」
「これまでにこの町に住むものだけで出来なかったことでも、あたしたちが力を貸せば、何かできるかもしれないわ」
高瀬川の和樹
「ああ、そうだ。外から来たから容赦したにしろ、とっかかりはある……、そうだな」
「すまん、ちと頭が冷えた。助かる」
ゆり
「介抱の借りを返した、ってことでいいわよ」
語り手
静かな雪に覆われた、遠い北の土地の片隅で、旅するもののけたちの新たな冒険が始まろうとしていましたーーー
ってところで今日は〆よう
高瀬川の和樹
おつかれさまでした! なんと緊迫!
シャーリー
お疲れ様でしたー!
風馬
お疲れ様でした!
シロ
おつかれさまー

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。