シャーリー
とりだよ
高瀬川の和樹
かっぱだよ
風馬
にわとりだよ
GM
RGM-79、ジムです
シャーリー
ガンダム!?
シロ
シロだぞ!!
風馬
連邦のシロい悪魔か!?
GM
シロい方が勝つわ
シロ
かつよー!
シロいっきまーす!
シロいっきまーす!
語り手
みんなは、雪の道を歩きます
シロ
さむいよーねむいよーと文句言いながら。
高瀬川の和樹
上着の襟をかき合わせつつ、前をじっと見据えて。
風馬
妙に動きにくいなと思っている
シャーリー
自分がすずめだったら冬もふっくらできてよかったなぁ。などと思う。
どうして自分はすずめじゃないんだ……?などと思いつつ。
どうして自分はすずめじゃないんだ……?などと思いつつ。
風馬
つばめ すずめ つばめ すずめ……
シロ
つばめすばめつまめ……
風馬
すわろー すぱろー
畜ペン
畜ペン
シャーリー
日本語でも英語でも割と近い発音なのになぁ、などと(とりあたまだから英語を理解してるか怪しいんだわ)
シロ
冬は海外にいるんだし、いる場所によっては外国語も喋れそう。
シャーリー
あー、確かに……。
どこにいるんだろう?
どこにいるんだろう?
語り手
最初の内は色々と話していたみんなも、気が付けば誰も話すことはなく
ただ、荒くなった息の音だけを聞きながら、雪の中に時折ポツポツと落ちているおにぎりなどを追って歩きます
雪の中をつづく、一本、時折二本に分かれる轍を追って、どれだけ歩いたでしょうか
1時間?
2時間?
ただ、荒くなった息の音だけを聞きながら、雪の中に時折ポツポツと落ちているおにぎりなどを追って歩きます
雪の中をつづく、一本、時折二本に分かれる轍を追って、どれだけ歩いたでしょうか
1時間?
2時間?
シロ
「うー」ふらふら。
拾ったお握りの一部を落として進む。
拾ったお握りの一部を落として進む。
語り手
いえ、本当はもっと短かったのかもしれません
追いかける道は、あるところでかくっと曲がり
何やら大きな庭のような場所へと入って行きました
そしてその向こうには、四角い形をした建物
追いかける道は、あるところでかくっと曲がり
何やら大きな庭のような場所へと入って行きました
そしてその向こうには、四角い形をした建物
高瀬川の和樹
雪にほとんど伏せていた顔を、は、と上げる。
風馬
「……この家か?」
シャーリー
「……?」ほよ……?
高瀬川の和樹
「あァ……、そうらしいな。幸い、一息つけそうだ」寒さと珍しい苛立ちにか、ざらついた声で。
シロ
「いえ……?」
「でかーーー……」
「でかーーー……」
風馬
「でも、オレたちが入ったらまた逃げるんじゃないか?」
高瀬川の和樹
目の前の建物はどんな建物ですか? 和樹には何に見える?
語り手
和樹ならば、それが学校であることがわかるでしょう
門の柱には『鹿角町立小学校』とあります
門の柱には『鹿角町立小学校』とあります
シロ
「さむいよ、はやくはいろうよぅ」
高瀬川の和樹
「そうさな、様子を見るか。裏から抜き足……、差し足……、だ」
シャーリー
「入りましょう……」
高瀬川の和樹
外から内部の様子をうかがってみますが、何か居そう?
語り手
追ってきた轍も、その建物の入り口の方へと続いています
中を覗き込むと、ただでさえ陽の光の弱い雪の日の中、真っ暗な廊下と部屋が広がっていて
そこに動く姿などは見えませんでした
中を覗き込むと、ただでさえ陽の光の弱い雪の日の中、真っ暗な廊下と部屋が広がっていて
そこに動く姿などは見えませんでした
シロ
「(ちょっとこわい……)」
「(でもさむい……)」
「(でもさむい……)」
高瀬川の和樹
「見たとこ、すぐには居ねぇ……、か」
学校に裏口などはありそう?
学校に裏口などはありそう?
語り手
建物を反対側まで回り込めば、あるかもしれません
そこで
そこで
ゆり
「……」
突然、ゆりが倒れるようにして転びました
突然、ゆりが倒れるようにして転びました
風馬
「どうした?」
高瀬川の和樹
「って、どうした」助け起こそうとします。
シロ
「どしたの?」
ゆり
「流石に、もう……限界よ……」
シャーリー
「……?」寒いからエンジンがエラーったかな?
ゆり
和樹に助け起こされたゆりは、顔を顰めて自分の足を見ます
そこには、雪にびしょびしょになった足袋と、倒れた拍子に脱げた草履
「完全に凍傷だわね、これは……」
そこには、雪にびしょびしょになった足袋と、倒れた拍子に脱げた草履
「完全に凍傷だわね、これは……」
シロ
「にくきゅーイタイ」
高瀬川の和樹
「あぁ……、そうか。悪ぃ」気まずそうにその様子を見る。ゆりの格好とペースを考慮していなかった。完全に頭から抜けていた。
シロ
車の人が凍傷になったらタイヤどうなるんだろ。
風馬
カッチカチになるんでは
風馬
「怪我したのか?家に入ってなおそう」
シャーリー
「治しましょう……」
ゆり
「いいわよ。どのみちあそこに一人残るわけにもいかなかったんだし」
高瀬川の和樹
「ああ。抜き足差し足、どころじゃねぇな。入るか」と、風馬に。
シロ
「このままじゃこおっちゃうよ」
シャーリー
「たのもー……」ドアを叩いていいですか?
風馬
校門をオープン
あ、たたくなら先どうぞ
あ、たたくなら先どうぞ
シャーリー
叩く~!
高瀬川の和樹
「ゆり。掴まるか」ゆりに肩を貸そうとします。
ゆり
「ありがと……つつ」
汗の浮いた額にこぼれた髪の毛を張り付かせたゆりが、和樹につかまりながらどうにか立ち上がります
汗の浮いた額にこぼれた髪の毛を張り付かせたゆりが、和樹につかまりながらどうにか立ち上がります
語り手
シャーリーの手が、昇降口のガラス戸を叩きます
大きなガラスは、少しのノックの音も大きく学校の中に響かせます
返事はありませんでしたが、シャーリーがその扉に触れたとき、扉は少しだけ動きました
鍵はかかっていないようです
大きなガラスは、少しのノックの音も大きく学校の中に響かせます
返事はありませんでしたが、シャーリーがその扉に触れたとき、扉は少しだけ動きました
鍵はかかっていないようです
シャーリー
「入れそうです……」
風馬
「入ろう。和樹、怪我をなおすのに何がいるんだ?」
高瀬川の和樹
「ああ」ゆりを伴って室内に入ります。
シロ
中に入ったら腕に抱えていた食べ物をどさどさーっと落とす。
「つかれたあぁ」
「つかれたあぁ」
シロ
モウダメ
シャーリー
かわいいもふもふは回収しようね……。
ブーツだからある程度は平気なんですよ。寒いけど。
ブーツだからある程度は平気なんですよ。寒いけど。
高瀬川の和樹
「本当は、温かい湯がありゃあ一番いい。……いや、本当は、こんな所出て、温かい所で湯につけるのが一番いいんだ」悔しそうに言う。
風馬
「お湯か……台所を探そう」
ちびきつねさま
「いきなりお湯ではいけない。本当に凍えてしまった手足をお湯につけては、腐れてしまうよ」
シャーリー
「駄目、です……」
ちびきつねさま
「まずは流れる水で慣らすんだ」
いつになく難しい顔をしたちびぎつねさま
いつになく難しい顔をしたちびぎつねさま
シャーリー
水は偉大 はっきりわかんだね。
風馬
「わかった、水道を探そう」
シロ
水道凍ってそう
高瀬川の和樹
「水か。どちらにせよ水回りだな、通じてりゃあいいんだが」
シロ
夜ごとに水栓閉める人も、暖房つけるひともいない状態に見えるからなぁー
高瀬川の和樹
凍傷の処置方法、ざっくりggってみたんだけど、最近は「再凍結するといかんからいきなりぬるま湯で急速融解しろ」が主流なのかしら
風馬
まぁ度合にもよるだろうけども
高瀬川の和樹
それはそう
風馬
学校の水道といえばトイレ?調理室?図工室?理科室?
シロ
入ってすぐの所に割と手洗い場とかあるよね
風馬
わりと昇降口にもあるね!
語り手
薄暗い廊下でしたが、それでも雪も風もない、それだけで少し暖かい気すらしてしまいそうです
廊下を少し歩くと、すぐに手洗い場が見つかりました
廊下を少し歩くと、すぐに手洗い場が見つかりました
風馬
蛇口をひねってみます
高瀬川の和樹
「はぁ、くそ、寒いは寒いが、雨風がしのげるっつうのは本当に偉大だな」
語り手
風馬が蛇口を捻ります
からから、と蛇口は回りますが、水は出てきません
からから、と蛇口は回りますが、水は出てきません
風馬
「……水がでないぞ」
シャーリー
「……なんでしょう……この音……」
「……」
どうして私は三点リーダーを挟まなきゃしゃべれないRPを選んだのか謎。
「……」
どうして私は三点リーダーを挟まなきゃしゃべれないRPを選んだのか謎。
高瀬川の和樹
「凍ってるか、止められてるか…… 音?」
シャーリー
「……からからって音……しません?」
風馬
「この水道は壊れてるんだろう、壊れてないところを探そう」
シャーリー
「そう……ですね……」
シャーリー
凍ってるのかな?ってPLは思う。
シロ
閉められっぱなしなのかもしれないしねー
シャーリー
全部駄目な気がするんだよなぁ……。これはPL。
高瀬川の和樹
「栓閉められてんのかもな。こういう所の水道は開け放しにしてると凍って破裂しちまうんだ」
風馬
「せん?」
高瀬川の和樹
「ああ。水を引いてくる場所との間に栓があんだ」
シャーリー
「せんって……?」
風馬
「どこにあるんだ?」
シャーリー
PL、破裂という発想を忘れてた。
ゆり
ゆりが、和樹の肩で呻きます
風馬
「……池とかあればいいんだけどな」
シロ
何かにおいとかするかな?
語り手
みんなが周囲を改めると
高瀬川の和樹
「そいつを閉めると、こっちに水が…… 家なら大概は外だが、こういう場所だと……、ああ、ゆり、どっかで休んどくか、せめて」
シロ
入ってすぐのとことかにベッドのある部屋が!
風馬
保健室!
ゆり
「……うん」
目を閉じて顔を顰めたゆりが、荒い息の中でかろうじて頷きます
目を閉じて顔を顰めたゆりが、荒い息の中でかろうじて頷きます
語り手
みんなが、休めるところを探そうと、周りを確かめたとき
へんげで4で判定をどうぞ
へんげで4で判定をどうぞ
シロ
しんどいけど強化するぅ
[ シロ ] おもい : 2 → 1
これでへんげ4だよぅ
[ シロ ] おもい : 2 → 1
これでへんげ4だよぅ
高瀬川の和樹
想いで+1します。
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 5 → 4
同じくそれでへんげ4。
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 5 → 4
同じくそれでへんげ4。
シャーリー
えーっと、おもいを3点支払います。
[ シャーリー ] おもい : 8 → 5
これでへんげ4
[ シャーリー ] おもい : 8 → 5
これでへんげ4
風馬
おもい2ー
[ 風馬 ] おもい : 5 → 3
4!
[ 風馬 ] おもい : 5 → 3
4!
シロ
この卓ってみんな判定成功しようとするよねw
高瀬川の和樹
だって得られそうな情報は欲しいじゃない(CoC
あとはまあ夢がインフレしているのもある
あとはまあ夢がインフレしているのもある
シロ
ソダネ
シャーリー
私はホームがクトゥルフなんで…… 行ってきます!
語り手
ではみんなは
ふと、奇妙な気配を感じて一度にそちらへと目を向けました
廊下の奥の奥の方
ふと、奇妙な気配を感じて一度にそちらへと目を向けました
廊下の奥の奥の方
シロ
「にゃー……」
高瀬川の和樹
「!」
風馬
「コケ……?」
語り手
何か、白いものがふわりと舞って、一つの部屋の中に入って行きました
風馬
「誰かいるのか?」
シロ
走る
走って追いかける!!!
走って追いかける!!!
風馬
追いかけよう
シロ
抱っこされてたと思うから、腕から飛び出して走る。
高瀬川の和樹
「誰だ……? すまん、頼む」こちらはゆりの傍にとどまります。
語り手
シロと風馬が廊下を走る音が薄暗い中に響きます
風馬
張り紙「廊下をはしらない」
シロ
よめないから
シャーリー
おいかける!
語り手
すぐにその部屋の前へとたどり着くと、その扉はすでに閉じていました
風馬
「ここか?」戸を引いてみる
語り手
扉は、ガラガラがら、とあっさりと開きました
その途端、風馬とシロは突然の風に煽られました
その途端、風馬とシロは突然の風に煽られました
風馬
「わっ」
語り手
溢れ出すのは、オレンジ色の光
シャーリー
一歩遅れてついていきます。
シロ
「にゃっ」
風馬
「なんだ……?」薄眼で
語り手
そして、その光を背後に、そこには
恐ろしげに牙を剥いた、巨大な白い影が佇んでいました
恐ろしげに牙を剥いた、巨大な白い影が佇んでいました
※「うしおととら」の白面の絵が出される。ぎしいぃぃぃ
シロ
やばいやつぅぅぅぅ!
高瀬川の和樹
ナンカデタ!
シャーリー
こわいこわいこわい
なにこれ
ゆうこやはホラーじゃねぇんだぞ!!!??????
なにこれ
ゆうこやはホラーじゃねぇんだぞ!!!??????
シロ
白面だ
にほんがやばいやつだ
にほんがやばいやつだ
高瀬川の和樹
さっきからわりかたサバイバルホラーになってるよね
シャーリー
NG「これは……クトゥルフ神話TRPGだったんですか……?ゆうやけこやけってもっと……犬とか猫とか……可愛いやつでは……?」
シロ
だいじょぶだいじょぶ、白面はきつねさんみたいなものだから
シャーリー
本当に……そうなんですか……?
信じて……いいんですか……?
信じて……いいんですか……?
シロ
……日本ごと沈めたり歴史をゆがめたり国一個焼き払ったりするだけ★
風馬
ナインテールはんや
シャーリー
ほぼ神話生物じゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高瀬川の和樹
これ正体きつねだったりしない?
シャーリー
あるいはビーストバインドじゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高瀬川の和樹
いや九尾白面じゃなくて、化かされてる的な意味で
風馬
化かされちゃうかー
高瀬川の和樹
ツクハちゃん(前の話に出てきた狐)の名前が出てきたしあるかなって
シロ
なんか敵対してるみたいだからね。
シロ
「……!」
シャーリー
「……」何も見なかった。
語り手
風馬とシロは[びっくり]してしまいます
シロ
なんぼびっくりだろ
風馬
びっくり!
語り手
判定無用らしいのよ
風馬
じゃあしりもちでもついておこう
シロ
へんげは3よ
語り手
へんげでびっくりですね
風馬
へんげ2ですね
語り手
白い獣は、9つに分かれた尾の先一つ一つに人魂のような火を灯し、それに照らされた顔はばっくりとふたつに割れ、中には赤黒い舌と恐ろしげな牙が並びます
いやらしげに歪めた目でもって、ふたりを睨みつけると
びっくり度合いは4としましょう
尻餅ついて動けなくなる
いやらしげに歪めた目でもって、ふたりを睨みつけると
びっくり度合いは4としましょう
尻餅ついて動けなくなる
シロ
「ピャアアァァアァァアァァァァァァ」
SAN値を減らします。
SAN値を減らします。
風馬
「な、なんだこいつ……」
語り手
「淡雪の手の者かぁぁぁァァァ」
喉の奥で低く濁った声で、獣が唸ります
喉の奥で低く濁った声で、獣が唸ります
シロ
「チガウヨアワユキさんのてじゃないよシロだよ」
風馬
「あわゆきはいないぞ!」
語り手
「斯様な処へ、何用があって潜り込んだぁぁァァァ」
風馬
「……それより、水の場所を教えてくれ!」
「ゆりが怪我してるんだ!」
「ゆりが怪我してるんだ!」
シロ
「さむかったんだもぉぉぉぉんウワァァァァン」
語り手
「水……?ゆり……?」
「この鹿角で、淡雪の他に動けるものがあろうとは、怪しい輩めぇェェェ」
「この鹿角で、淡雪の他に動けるものがあろうとは、怪しい輩めぇェェェ」
シロ
「このまちのヒトやっぱりとけちゃったんだうわァァァァン」
シャーリー
こわかった
高瀬川の和樹
おっとその言葉には啖呵をきりたい所だが全力で不在 任せた
風馬
「オレたちは昨日きたばかりだ!」
「それより、水がないとゆりがなおらない!」
「足が白くなってるんだ」
「それより、水がないとゆりがなおらない!」
「足が白くなってるんだ」
シロ
「かみさまさがしにきただけなのにぃぃぃぃぃ」
「みつかるのはおばけばっかりだぁぁぁぁぁぁ」
「みつかるのはおばけばっかりだぁぁぁぁぁぁ」
語り手
「神だと?」
獣は、恐ろしい鼻面をシロと風馬の目の前にまで近づけて、生臭い息を吐きます
獣は、恐ろしい鼻面をシロと風馬の目の前にまで近づけて、生臭い息を吐きます
シロ
コロッと後ろに転がって毛玉になってガタブルしてます。
風馬
「ああ、かみさまもさがしてるけど、いまは水だ!」
シャーリー
任せた
シロ
風馬君が頼りになる!!
シロは自分のことばっかりだ!
シロは自分のことばっかりだ!
語り手
「……ねぇ、ツクハちゃん」
ふと、やわらかい声が聞こえました
ふと、やわらかい声が聞こえました
風馬
「……?」聞き覚えのある声だ
語り手
「……しっ」
獣は、目玉だけをギョロリと後ろへ向けて、小さく息を吐きました
「……コホン」
「足が白くなっているだと……」
獣は、目玉だけをギョロリと後ろへ向けて、小さく息を吐きました
「……コホン」
「足が白くなっているだと……」
風馬
「少しふくらんでるんだ」
シロ
「シロはおいしくないよたべものひろってきたからそっちたべてよ」
語り手
「あ、それハルが落っことしたやつ!」
もう一つの声が聞こえました
「……静かにせぬか」
ぽしょぽしょという囁くような声で獣
もう一つの声が聞こえました
「……静かにせぬか」
ぽしょぽしょという囁くような声で獣
高瀬川の和樹
やっぱりツクハちゃんだ
シロ
あたまにこだからおしゃべりしてるのかな?
べそをかきながら思う。
べそをかきながら思う。
語り手
「しもやけになっちゃったのかな?」
「しもやけ?やだなぁ、あれかゆいし痛いんだよね」
「お前ら、ちょっと静かにしろ」
気がつけば声は3つ
「しもやけ?やだなぁ、あれかゆいし痛いんだよね」
「お前ら、ちょっと静かにしろ」
気がつけば声は3つ
シロ
きつねとたぬきとうさぎがおる。
風馬
「ほかにもいるのか?」
語り手
「いない!ここには我があるのみ」
風馬
「誰か、水のある場所を教えてくれ」
「お前の家なんだろ?」
「お前の家なんだろ?」
語り手
「ねぇ、ツクハちゃん。本当に困ってるみたいだよ」
シロ
「にくきゅうイタイよ。ゆりのにくきゅうもコチコチだよ」
風馬
「……水をくれたら、たべものをやる」
高瀬川の和樹
舞台裏の緊張感が失われつつあるとはいえ、この獣の生臭い息を目の前にして胸を張る風馬くん非常にかっこいい
シャーリー
かっけぇ
語り手
「えぇい、うるさいうるさい!その前にお前たちを喰らってやろうか!」
風馬
「……お前もにわとりを食べるのか?」
シロ
ころばせていいですか……
ぜんぜんお話聞いてくれないのにちょっとイラッとしてきたから、ころばせていいですかっっ
ぜんぜんお話聞いてくれないのにちょっとイラッとしてきたから、ころばせていいですかっっ
風馬
動けるのかシロw
シロ
びっくり の行動不能はどのくらい続くんだっけな。
語り手
獣が大きな口を開き、風馬とシロの上に覆いかぶさろうとした、その時
ぎゅ~~~~~
ぐるるるるる
大きな音がしたと思った途端
ぽん、という軽い音がしたと思ったら
ぎゅ~~~~~
ぐるるるるる
大きな音がしたと思った途端
ぽん、という軽い音がしたと思ったら
語り手
恐ろしげな獣はあっという間に姿を消し、気がつけば二人は机の並ぶ広い部屋に入ったところで尻餅をついていました
シャーリー
軽い音がしたわ!
風馬
「………あれ?」
お面の女の子
その目の前には、ガー、っと大きな口を開けて、両手を爪のように曲げて凄んだような顔の女の子が立っていました
高瀬川の和樹
戻ってしまうとかわいい
シャーリー
こわかった
風馬
「……なんだ、お前?」
お面の女の子
「我は白面金毛九尾の大怪妖であるぞー」
自分を大きく見せようとでもいうように、背伸びして風馬に覆いかぶさろうとしているような女の子
自分を大きく見せようとでもいうように、背伸びして風馬に覆いかぶさろうとしているような女の子
風馬
「はくめ……名前が長いな」
シロ
「ちっちゃいし、しっぽいっぱいないよ」
高瀬川の和樹
シロの冷静なツッコミ
お面の女の子
「貴様、我を愚弄するのかー」
シロ
「くろー? シロだぞ」
うさみみ
「ツクハちゃん、ツクハちゃん」
よく見ると、後ろにはお店で見たうさみみの女の子と
よく見ると、後ろにはお店で見たうさみみの女の子と
たぬき
まる耳の女の子がいました
風馬
「あ……溶ける耳のやつだ」
お面の女の子
「だから、しーっ」
背後の二人を振り返って、口に人差し指を当てる女の子
背後の二人を振り返って、口に人差し指を当てる女の子
うさみみ
「戻っちゃってるよ」
風馬
「シロ、おにぎり1つくれ」
シロ
じゃあ足元におちてたやつを(都合よく何コかは持ってきた)
高瀬川の和樹
凍ってそう>おちてたおにぎり
シロ
そうなんだよね
風馬
「これ、おまえたちが落としたんだろ?」
語り手
風馬がおにぎりを差し出した途端
ぎゅ~~~~~
ぐるるるるるる
ぎゅ~~~~~
ぐるるるるるる
たぬき
まる耳の女の子の方から、大きな音が聞こえました
高瀬川の和樹
中の人が何か食べたくなった
シロ
「ハラペコのおとがする」
風馬
「……なんだ、腹がへってるのか?」
たぬき
「あはは、お腹空きすぎて、術が解けちゃった」
頭をかきかき
頭をかきかき
風馬
「………水のあるところを教えてくれたら、返す」
シロ
「……シロたちもちょっとはたべたい……ひろったらすこしもらえるってきいた」
うさみみ
「ほんと!?」
たぬき
「ほんと!?」
風馬
「教えてくれなかったら、あわゆきに言う」
シロ
脅迫だー!
高瀬川の和樹
ちょっとじと目の風馬くんだw
風馬
びっくりさせられてちょっとご機嫌ナナメです
うさみみ
「それはごかんべん」
シャーリー
ごかんべん!
風馬
「水をくれたら、あわゆきにひみつだし、お店の人に一緒にあやまってやるから」
お面の女の子
「ツ・ヅ・ミぃぃぃぃぃっ!」
振り返って、まる耳の子に飛びかかると、その柔らかそうなほっぺたをぎゅいぎゅいと引っ張るお面の女の子
「なんでお前はいっつも!わたしの足を!引っ張るんだ!」
!の度にリズミカルにほっぺたを引っ張り上げられ、まる耳の子は目を白黒させます
振り返って、まる耳の子に飛びかかると、その柔らかそうなほっぺたをぎゅいぎゅいと引っ張るお面の女の子
「なんでお前はいっつも!わたしの足を!引っ張るんだ!」
!の度にリズミカルにほっぺたを引っ張り上げられ、まる耳の子は目を白黒させます
シロ
ツクハちゃんたらまた任地守れてないじゃないの……
高瀬川の和樹
この術ツヅミ&ツクハの協力でできてたのか
シロ
頭二個あったからね
高瀬川の和樹
なるほどなぁ
シャーリー
なるほどねぇ。
風馬
「……はやくしてくれ、怪我してるんだ」
うさみみ
「そういえば、しもやけになっちゃってるんだっけ?」
シロ
「そうだ、たいへんなんだ」
風馬
「しもやけ、なのか?」
うさみみ
「たぶん……外雪だし。人の足で長く歩くと、なっちゃうんだよね」
「いいよ。ハルがお薬のあるところ教えてあげるよ」
「使い方はわかんないけど」
「いいよ。ハルがお薬のあるところ教えてあげるよ」
「使い方はわかんないけど」
シロ
ダメジャン
風馬
「ほんとか!」
「たぶん、和樹かきつねなら知ってる」
「たぶん、和樹かきつねなら知ってる」
シロ
人間知識に関するこの信頼感w
うさみみ
「よくわかんないけど、こっち」
うさみみの子は、部屋から廊下へ出て行きます
うさみみの子は、部屋から廊下へ出て行きます
風馬
「そっちか!」追いかける
シャーリー
にしかぜニキのやるニハルかわいいな……?
シロ
「わんわん!」
こちらは和樹たちのとこに戻ろう。
こちらは和樹たちのとこに戻ろう。
語り手
「今日という今日は、お前のほっぺがどこまで伸びるか試してあげるわ!」
「ツクハちゃん、ごめん、ごめんて」
3人は、そんな声が聞こえる部屋を後に、廊下に出ました
「ツクハちゃん、ごめん、ごめんて」
3人は、そんな声が聞こえる部屋を後に、廊下に出ました
高瀬川の和樹
「どうした、何があった」ゆりの様子を見ながら、やってきたシロに応える。
シロ
「ヒト? いた。きつねとたぬきと、うさぎ」
こんな調子だけどカクシカするよ。
こんな調子だけどカクシカするよ。
うさみみ
「ハルだよ!」
シャーリー
「なるほど……」
シロ
ハルさんは風馬といったんじゃなかったのか。みんな一緒に来たのか。
風馬
方向一緒だったのかな
うさみみ
ちょうど、ハルが案内する方向が、ゆりと和樹のいる処へ戻る方だったのです
高瀬川の和樹
色々あったようだが端的にカクシカされることだろう。
シロ
風馬もいるならもうちょっと分かりやすい感じでカクシカされただろう。
高瀬川の和樹
「さっきの連中か。……ああ、話をつけてくれたのか。助かる」
シャーリー
「ありがとう……ございます……」
うさみみ
「足がしもやけになっちゃったのは、お姉さん?」
風馬
「ゆり、足をみせてくれ」
ゆり
ゆりは、青白い顔で、目を閉じています
高瀬川の和樹
「ああ。こいつだ」と、ゆりの前にハルを案内します。
語り手
ゆりの足から足袋を脱がすと、白い肌がピンクを通り越して真っ赤になり、全体が腫れてしまっていました
風馬
「……ひどいな」
うさみみ
「うわー、いたそー」
「しもやけってひどいと、ずくずくするんだよね」
「しもやけってひどいと、ずくずくするんだよね」
シャーリー
「……」心配そうにおろおろしてる。
風馬
「ハル、はやく、くすりと水をくれ」
うさみみ
「うん。でもハルじゃどのお薬がいいかわかんないから」
「お兄さん、お姉さんを運んであげられる?」
「お兄さん、お姉さんを運んであげられる?」
高瀬川の和樹
「ああ、そりゃあ俺が見る」頷いて、ゆりを抱き上げます。
うさみみ
「じゃ、こっち」
風馬
「きつねもきてくれ」おきつねさまを抱えていこう
ちびきつねさま
「うんうん」
うさみみ
「わ。ちっちゃいきつね」
「でも、なんかツクハちゃんと違うね」
案内をしつつ、ハルは興味深げにちびぎつねさまを伺います
「でも、なんかツクハちゃんと違うね」
案内をしつつ、ハルは興味深げにちびぎつねさまを伺います
風馬
「今は小さいけど、ほんとは大きいぞ」
シロ
「お方様はあんなおっかないのじゃないもん」
うさみみ
「おっきいの?ツクハちゃんが化けてたやつみたいな?」
「それならいーけど……」
「それならいーけど……」
風馬
「あれきつねだったのか……」
語り手
などと話しながら歩くことしばし
うさみみ
「ここだよ」
語り手
そこは、みんなが入ってきた入り口を挟んだ、反対側にある部屋でした
和樹は、その部屋の上に『保健室』と書いてあるのがわかります
和樹は、その部屋の上に『保健室』と書いてあるのがわかります
シャーリー
「……?」読めない。
「なんでしょう……この文字……」
「なんでしょう……この文字……」
高瀬川の和樹
「保健室か。成程……」
シャーリー
「保健室……」初めて聞いた単語だ……。
うさみみ
「ここに、お薬色々あるんだ」
風馬
「ここに薬があるんだな」
高瀬川の和樹
ベッドがあるなら、ゆりをベッドに寝かせます。
「ああ。学校で怪我したやつの手当てをする場所だ」
「ああ。学校で怪我したやつの手当てをする場所だ」
シロ
「べっどだ!」
シャーリー
珍しそうに周囲を見回す。
語り手
ベッドに下ろされると、足をふかふかの布団に置かれたゆりが少し呻きます
風馬
手伝いたいけど何をすればいいのかわからないからそわそわしている
うさみみ
「お兄さん、こっち」
ハルが手招きすると、そこにはいくつかの棚
ハルが手招きすると、そこにはいくつかの棚
高瀬川の和樹
棚を調べてみます。
語り手
中には、幾つもの薬が入っています
和樹が町の薬屋さんで見かけたものから、本当のお医者さんが使うような、瓶に入ったものまで
色々入っています
和樹が町の薬屋さんで見かけたものから、本当のお医者さんが使うような、瓶に入ったものまで
色々入っています
高瀬川の和樹
「よし、十分残ってる……」
包帯や保温器具、消毒液や、しもやけの薬を探します。
水道なりから水は出せそうですか?
包帯や保温器具、消毒液や、しもやけの薬を探します。
水道なりから水は出せそうですか?
語り手
和樹は、しもやけの薬……を探そうとしますが、消毒薬や傷薬の軟膏、包帯といったものはわかるものの
しもやけに効くもの……となると、少々難しいかもしれません
部屋に備えられた水道の蛇口を回すなら、幸いここは水が出るようです
しもやけに効くもの……となると、少々難しいかもしれません
部屋に備えられた水道の蛇口を回すなら、幸いここは水が出るようです
高瀬川の和樹
「あークソ、普段スマホ頼みだった弊害だな…… お方様、凍傷とかしもやけに効く薬って分かるか?」
ちびきつねさま
「そうだねぇ」
ちびぎつねさまは、前足を顎に当てて少し考えた後
「トウキ、ケイヒにシャクヤク、モクツウ……サイシンとカンゾウにゴシュユ……」
呪文のようなことを言い始めました
ちびぎつねさまは、前足を顎に当てて少し考えた後
「トウキ、ケイヒにシャクヤク、モクツウ……サイシンとカンゾウにゴシュユ……」
呪文のようなことを言い始めました
高瀬川の和樹
「漢方か、あるかな……」
語り手
残念ながら、ここに漢方薬は無いようです……
風馬
「……棚の上のほうにあるかもしれない、和樹オレを持ち上げてくれ」
高瀬川の和樹
「流石にねぇんじゃねーか、葛根湯が精々だろ」風馬をよいしょっと持ち上げます。
風馬
これで和樹のおとなが4にできるよ!
シャーリー
おお……。
高瀬川の和樹
やったぜ! なさそうならとっとと諦めて、流水でゆりの脚を処置します。
語り手
持ち上げられた風馬の前には、青い瓶がいくつも並びます
シロ
「さっきのこわいひととかしらないかな・・・
語り手
その一つ一つにはカタカナでシールが貼られていますが、その中身は珍紛漢紛です
風馬
ラベルを読み上げていこう
語り手
チンキ、ワセリン、カット綿……
風馬
「おきしどーる、よーどちんき」
うさみみ
「どうしたの?」
二人を不思議そうに見上げます
「お薬、ないの?」
二人を不思議そうに見上げます
「お薬、ないの?」
シャーリー
「……ないんですか?」
風馬
ここにさっそうとステロイド軟こうが!
高瀬川の和樹
寒冷地とはいえ保健室にはなさそう
シャーリー
軟膏が!
高瀬川の和樹
「いや、あるにゃああるんだが、どれが何に使うか分からんなと。まあ、水と包帯やらがあっただけでも助かる。ありがとよ」
うさみみ
「ソッカー……」
ハルは、少ししょんぼりとしていましたが
ふと
ハルは、少ししょんぼりとしていましたが
ふと
シャーリー
ふと?
うさみみ
「あ、そうだ!」
耳をピンと立てて、手を打ちました
「ハル、詳しい子知ってるよ!」
耳をピンと立てて、手を打ちました
「ハル、詳しい子知ってるよ!」
高瀬川の和樹
「! そりゃあ助かる!」
風馬
「さっきのやつか?」
うさみみ
「ツクハちゃんもツヅミちゃんも、怪我は舐めて治しちゃうからなー」
「色んな本のこと、いっぱい知ってる子!ちょっと待っててね」
言って、部屋を飛び出して行ってしまいました
「色んな本のこと、いっぱい知ってる子!ちょっと待っててね」
言って、部屋を飛び出して行ってしまいました
シロ
「ここにはほかにもいろいろいるのかな」
高瀬川の和樹
「あの三匹だけじゃねぇ、ってことか」
シロ
「おっきいいえだもんなー」
ちびきつねさま
「なんだかここは不思議な匂いがするよ」
高瀬川の和樹
追いかけはせず、ひとまずゆりの身体を温めつつ、流水でゆりの足を処置します。まずは怪我人である。
語り手
ゆりの足を流水で洗います
その感触に、ゆりは呻いて体をこわばらせます
少し、皮が捲れてしまっているところもありました
その感触に、ゆりは呻いて体をこわばらせます
少し、皮が捲れてしまっているところもありました
高瀬川の和樹
「……」
風馬
「……」
高瀬川の和樹
「すまん、痛むだろうがちと耐えてくれ」
ゆり
「うん……」
「悪いわね……」
「悪いわね……」
高瀬川の和樹
「いや、構わんさ。こういう時にぱーっと火でも出せたら話は早いんだがなあ」
風馬
「ストーブとか、ないのか?」周囲を見回す
シャーリー
「ないんです……?」
ゆり
「よしてよ、うっかり火傷で、これがほんとの火の車……なんて……」
汗の浮いた顔で、少しだけ微笑みました
汗の浮いた顔で、少しだけ微笑みました
シャーリー
狐火……?
風馬
熱あるかなあ
シロ
というか今ここって気温どれくらいなんだろ
語り手
2度とか3度とか
シロ
さっっむ
高瀬川の和樹
ゆうこや ザ・ロング・ダークだったのか
ストーブなり何らかの暖房器具はありますか?>周囲
ストーブなり何らかの暖房器具はありますか?>周囲
語り手
風馬が探すなら、部屋の片隅に灯油のストーブが置いてあるのを見つけます
風馬
「あった」
高瀬川の和樹
「ストーブあんのか、点きそうか?」風馬なら扱えそうと踏んで、ゆりの患部に目を落としたままそう声をかけます。
風馬
使い方知ってるならつけるし、知らなきゃどうぐがたりしますぜ
語り手
風馬がつけるなら、どうぐがたりでしょうか
風馬
「おまえの使い方を教えてくれ」
語り手
ストーブの在り方、使い方が、風馬には手に取るようにわかります
風馬
蓋を開けてチャッカマンで火をつけよう
語り手
幸い、灯油はじゅうぶんに入っていたようで、すぐに火はつきました
狭い窓から、おだやかなオレンジ色の明かりが漏れます
狭い窓から、おだやかなオレンジ色の明かりが漏れます
シャーリー
ストーブの申し子……。
シャーリー
ぬくぽか……。
風馬
「やかん?それもいるのか?」ストーブに言われるがままに上に水の入ったやかんをのっけよう
シロ
「ふー」
語り手
たちまち、柔らかな暖かさが、あたりに漂い始めました
シャーリー
そうか、たちまちがおもむろにの対義語か(よく忘却される)
シロ
おもむろ は いきなり ではないのだった!
風馬
忽 徐
シロ
あと ぶぜん はプンスカではないのだった!
語り手
そんなこんな、みんながしていると
「綴ちゃん、こっちこっち!」
「ちょっと、ハルちゃん、あまり引っ張らないで……」
廊下の方から、そんな声が聞こえてきました
そして、足音がパタパタと近づいてきます
「綴ちゃん、こっちこっち!」
「ちょっと、ハルちゃん、あまり引っ張らないで……」
廊下の方から、そんな声が聞こえてきました
そして、足音がパタパタと近づいてきます
うさみみ
「おまたせー!」
シロ
「わーだれかなー」
うさみみ
扉から、ハルが入ってきました
シャーリー
「わー……!」
うさみみ
そして、扉の方を振り返り
「綴ちゃん、ほら、はいって」
「綴ちゃん、ほら、はいって」
風馬
「つ、ずり……?」
高瀬川の和樹
淡雪とは対立でも綴ちゃんはOKなのか
シロ
でも当然似てるんだよなぁ?
高瀬川の和樹
「……淡雪?」その顔を見て目を瞬く。
語り手
「でも、ハルちゃん、知らない人は、わたしちょっと……」
うさみみ
「いいからいいから!」
無理矢理に腕を引っ張り
無理矢理に腕を引っ張り
淡雪?
そこから現れたのは、どこかで見たことがあるような、着物姿の女の子でした
シロ
「……」
風馬
「あわゆき!?」
シャーリー
見たことある!?
シロ
「……????」
「ちっちゃいあーちゃんだ」
「……」
「ちっちゃいあーちゃんだ」
「……」
語り手
その姿形、佇まいは、確かにあの古書店の女のひとを思わせるものでした―――
といったところで、今日は〆よう
といったところで、今日は〆よう
シロ
おつかれさまー
風馬
お疲れ様でした!
シャーリー
お疲れ様でした~!
語り手
備忘:次回シーンをいい加減に切る
高瀬川の和樹
お疲れさまでしたー! そういえばシーン
風馬
ちょきん
シャーリー
チョキン
コメント By.
第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』
これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。