TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第十二話『旅するゆうこや』鹿角 二


高瀬川の和樹
よいしょ
シャーリー
いまーす
風馬
コココ
シャーリー
コケコッコ
語り手
お待たせしました
シロ
わんわん
シャーリー
よかった~!
シロ
ふしぎなおねーさんちに泊めてもらった
高瀬川の和樹
もらった
眠さのあまりに色々なことをスルーした和樹

語り手
おっと、そうだ
朝になる前につながり強化をいたしましょう
高瀬川の和樹
淡雪さんにアピールはできますか? おとなで。
語り手
はいな
高瀬川の和樹
こちらからは「好意」で取ります。
語り手
こちらからは興味で
シャーリー
じゃあこちらはけものでアピール~。
風馬
こどもかなあ
「尊敬」で
5点消費で和樹を+1
シロ
こどもあぴーーーる!
おねーさんには「やさしそう」でとる。
高瀬川の和樹
その上で、ゆりへのつながりを+1。夢5消費。
シャーリー
こちらからは「信頼」を。
5点消費してシロちゃんを2に上げます。
[ シャーリー ] ゆめ : 8 → 3
語り手
お子様たちには、保護でいただきます
シャーリー
保護されます。
シロ
和樹を2
PCみんな2いけるわ。
シャーリー
わぁい
語り手
さらに、ゆりから絵本に興味津々だったシロと風馬に2に上げます
処理が終わりましたら進めます

語り手
では
朝になりました
風馬
「こけこっこー!」
高瀬川の和樹
「うーん、眠ぃ…… 勘弁してくれよぉ」ぐだぐだと布団にしがみつく。
シロ
「ンー なんか ひさしぶりなきがするー」
ゆり
「っあ~~」
寝癖のついたゆりが布団の中でもそもそと動いています
シャーリー
「……むにゅぅ……」
ちびきつねさま
「おはよう、みんな」
風馬
「おはよう……誰も起きないぞ」
高瀬川の和樹
「あぁ、おはよう…… 俺ァ雪ん中運転して疲れたんだ、寝かせろい」
シャーリー
「おふとん……あったかいですね……」ぬく……。
語り手
もそもそとしているみんなを眺めていた風馬は、どこからか、とんとんとん、という小気味の良い音が聞こえてくることに気が付きます
風馬
「?」部屋を出て音源を探りに行きます
語り手
風馬がふすまをすら、と開くと、その音はよりよく聞こえるようになり
さらに、ぐつぐつ、という音と一緒にふんわりと何やら良い香りが漂ってきました
シャーリー
また飯テロ回?
風馬
「いい匂いだ。こっちか?」廊下を進む
シロ
スヤリ
シャーリー
すぴゅぅ。
高瀬川の和樹
すかぁ
語り手
風馬が音を頼りにそちらへと向かって行くと
淡雪
台所で、割烹着と三角巾を身につけた淡雪が、一人まな板に向かっていました
風馬
「おはよう、食べ物作ってるのか?」
淡雪
「あら」
不意に声をかけられ、淡雪は振り返りました
「おはようございます、風馬さん」
ふわりと微笑んで、丁寧にお辞儀をしました
「ええ、朝餉の支度を。あら、お鍋が沸いてますわね、おっとっと……」
ぐつぐつという鍋の火を止め
「昨晩は、お休みになれました?」
風馬
「寒くなかった。きつねのほかはまだみんな寝てる」
淡雪
その鍋からは、鰹節のお出汁の香りがふわふわと湯気と一緒に立ち上っています
「そうですか。皆さまお疲れでしたのね」
風馬
「えっと、あわゆき、はひとりか?」
淡雪
「ええ、わたくしはここに一人で住んでおります」
風馬
「そうか、大きい家なのにな。何か手伝うか?」
淡雪
「あら」
高瀬川の和樹
和樹が起きてたら驚いて気を回すやつなのに、いかんせん疲労に負けている
シャーリー
すみゅぅ……。
淡雪
「ありがとうございます。それでは、そちらの棚からお茶碗とお皿を、皆さまの分、出していただけますか?」
風馬
「わかった。オレと、あわゆきと、きつねと……」7組の食器をテーブルに並べる
淡雪
「はい、ありがとうございます。……風馬さん」
淡雪は、ちょいちょいと風馬を白い指先で招きます
風馬
「?」行く
淡雪
「はい、あーん」
何かを摘んだ白い指を、風馬の顔の前に差し出します
風馬
「コケ……?」言われるがままに口を開ける
淡雪
その中にぽん、と何かを放り込まれます
それは、程よく浸かった野沢菜漬けで、風馬の口に爽やかな塩けと、鼻に鮮やかな青葉の香りが広がりました
そしてシャキシャキという、気持ちの良い歯触り
風馬
「………うまい草だ」
淡雪
「うふふ。野沢菜、っていうんですのよ」
風馬
「のざわな、か、これもあわゆきがつくったのか?」
淡雪
「ええ。わたくしが」
風馬
「すごいな。普通の草はもっとにがいぞ」
淡雪
「そうですわね。でも、そうした草もアクを抜いて手をかけてあげますと、美味しく召し上がれますのよ」
土筆とか、ヨモギとか、と指おりながら
シャーリー
飯テロじゃないですか。
淡雪
「これは、早起きで、お手伝いをしてくださったので、ちょっとだけごほうび。皆さまには内緒」
人差し指を桃色の唇に当てて、片目を瞑りました
風馬
「一番鶏だからな、あれ、でもあわゆきのほうが先に起きてたか……?」
淡雪
「あら、そういえば……。うふふ、ではわたくしにも、ご褒美」
言っていたずらっぽく笑うと、自分の口にも野沢菜を放り込みました
「うふふ、おいしく浸かってますわね。皆さまにもぜひ召し上がって頂かないと……。風馬さん、度々お使い立てして申し訳ないのですけれど、皆さまを起こしてきていただけますか?」
風馬
「わかった、よんでくる」
部屋に戻ります

風馬
「きつね、ごはんだ」
ちびきつねさま
「おや。ありがたいねぇ」
シャーリー
すや……。
ゆり
「すう……」
高瀬川の和樹
相変わらず枕を抱きしめてスヤスヤしている。
風馬
「………」
「コケコッコー!!!」
高瀬川の和樹
「ふぎゃッ」
たまらずに目を覚ましてゴロゴロと転がる。
シロ
「!?」
「なんだにばんどりか」
風馬
「一番だ!!」
シロ
「すぬーずぅ」
ゆり
「0番でお願いするわ……今後当面」
風馬
「あわゆきがごはんつくったぞ」
ちびきつねさま
「おや、良い匂いがすると思ったら」
シロ
「ごはんか。おきる」
高瀬川の和樹
「でぇえ、あんだよ、うぇ、飯……? は? 飯?」
「おいおいおい待て待て、何から何まで世話になり通しじゃねぇか」
慌てて飛び起き、台所の様子を見に向かう。
風馬
「のざ、うまい草もある」
ゆり
「のざ……?」
風馬
「ないしょだ」
ゆり
「何よ、気になるじゃないの……わかったわよ、行くわよぅ」
ゆりは部屋に置いてあった鏡台に向かい、髪にブラシをかけ始めました
シロ
「のざたべるぅ」
シャーリー
「……のざって……なんですか?」一緒に出る~。
語り手
皆が部屋から出ると
先ほど風馬が感じた香りに加えて、何やら香ばしい香りも。
台所へ辿り着くと
淡雪
割烹着に三角巾の淡雪が、焼いた干物をちゃぶ台の上にきれいに並べられた皿の上に、載せているところでした
シロ
「おいしそおぉぉぉ!」
興奮のあまりその場でぐるぐる。
シャーリー
「わ……!」
淡雪
「あら」
高瀬川の和樹
「すまねぇ、何から何まで世話になり通しちまった」
その様子と、みんなの分まで並べられた朝食を見て淡雪に詫びる。
シャーリー
「すごい……です……」
おなかすいたなぁ。
淡雪
「皆さま、おはようございます」
にこりと目を細めて微笑み
「お気になさらず。一人のものをこしらえるのも、大勢のものをこしらえるのも、さして手間は違いませんわ」
シャーリー
嘘だ……とか思っている。
淡雪
「さぁさ、皆さま、お顔を洗ってらして。お風呂が入り用な方は、後ほどお沸かししますわ」
高瀬川の和樹
「あぁ……、その好意、有り難く受け取るぜ。布団上げてくる」
そう言われて、それ以上詫びを重ねることはせずに、頭を下げて布団を上げに行く。
淡雪
「お気遣いいただきまして」
うふふ、と笑い
シャーリー
「……私は……あとで……」
シロ
「なーなー、どうしてこんなに優しくしてくれるんだ?」
「ここおやどか?」
淡雪
「いいえ。古書店ですわ」
「たまのお客さまですもの。少しくらいお引き止めしても、罰は当たりませんでしょう?」
シロ
「コショテン?」
シャーリー
「こしょて……?」
淡雪
「他の方がお読みになって、もう読まなくなったご本や、一度も読まれないまま、お蔵入りになったご本を、他の方にお安くお求めいただけるお店ですわ」
シロ
「……むつかしー」
高瀬川の和樹
「ついでに言うと、今はもう売ってねェような古い本を、また誰かの手に取ってもらう場所でもあるな」とりあえず自分の布団を上げてきた。
シロ
「とにかくほんのおみせか」
高瀬川の和樹
「そりゃそうだな」
風馬
「……古い本を、また」
高瀬川の和樹
「……ああ、そうか。本の骨董屋、とも言えるな」風馬の呟きを聞いて、ぽそりと一言。
淡雪
「えぇ、そうしたものも、取り扱っておりますわ。……和樹さん、お手間をおかけいたしますね」
言って、頭を下げます
高瀬川の和樹
「いいや、こっちこそさ。こんな旨そうな飯まで拵えてもらって、頭が下がらぁ」
シャーリー
「おいしい……」マイペースにもぐもぐ。
淡雪
「あら、お上手ですわね。でも、ご感想は召し上がってから、改めて頂戴をいたしましょうか」
「さ、皆さまおすわりになって。暖かな内にいただきましょう」
高瀬川の和樹
「そうだな。そいじゃ、頂きます」
風馬
「草だけじゃなくて米もうまいな」
シャーリー
「あ……」一人だけ先に食べてたことに初めて気づいた顔。
「……いただきます……」
語り手
朝食の献立は、えぼ鯛の干物、納豆、ご飯、なめこのお味噌汁、野沢菜のお漬物
高瀬川の和樹
「ああ。染み通る」
シロ
メガテンが飯テロじゃないなーと思ったらこっちが飯テロだった。
語り手
これから屁が止まらなくなるかもしれん
シロ
あわゆきさんはそんなことしないもん!!!
風馬
芋は出てないからセーフ理論
※真・女神転生 TRPG 魔都東京20XXのキャンペーンを前日にやっていて、丁度シモネタみんなでご飯食べる回だった。
シャーリー
えぼ鯛初めて知った。
高瀬川の和樹
同じく>えぼ鯛
風馬
こっちだとウオゼでシャーリーさんとこだとシスとかそういう
シャーリー
食べた記憶……ない……。
高瀬川の和樹
地方名がだいぶんバラけてるようなんですが、そうでなくてもあんまり馴染みがないですな>ウオゼorイボダイ

高瀬川の和樹
「……安らぐなァ、こういう飯は。何より……」
シャーリー
「美味しい……」納豆食べたい……。
ゆり
「あはぁ~~おいし~~~。非の打ちどころのない和の家庭朝食が、極上の癒しだわ~~」
シロ
折角だから変身して食べようっと。
「おさかなおいしー」
※皆遅ればせながらの登場処理。
シロ
っと、ふしぎとおもいもらって変身コスト払おう
すっかり忘れてんの。
シャーリー
あ、そうだ。コスト忘れてたわ。
高瀬川の和樹
あ、そうだそうだ
シャーリー
おもいから6点払って変身します。
高瀬川の和樹
ふしぎから4点、おもいから4点払って完全変身。
シロ
朝の半変身で6消費だ!
シャーリー
こちらも半変身で~。
風馬
ふしぎ4おもい2で半変身!

高瀬川の和樹
「おいおい、ゆり。まぁ同感だがよ」
「それに、何だろうな。そんだけじゃなく、……帰ってきたなァ、って気がすんのは」
ゆり
「だって本当のことだもの。なんか涙出てきちゃった、あたし」
高瀬川の和樹
「俺が、こっちの出だからかね」
ゆり
「そういえば、アンタの故郷、ここだったわよね。騒動で忘れてたわ」
淡雪
「お狐さまは、お魚のお塩とか、大丈夫でしたかしら?」
ちゃぶ台の横を覗き込み、魚を咥えたちびぎつねさまに問いかけます
ちびきつねさま
「うん、私はこのくらいでちょうどいいし、問題はないよ」
シロ
「おとーさんに あいにいくんだよな!」
高瀬川の和樹
「ああ」シロとゆりに頷いてみせる。
シャーリー
納豆にはしれっと手を付けてない。
「あの……黒くてぱりっとしたものはないんですか……」
淡雪
「黒くてぱり……」
キョトンと呟いてから、手を打ちます
「ああ、お海苔ですわね?ごめんなさいましね、わたくしったら、気がつきませんで」
立ち上がり、戸棚の中から、金属製の缶を持って戻ります
中から取り出すのは、ちょうど良い大きさの味付け海苔
「はい、どうぞ」
シャーリーに一包み差し出しました
シャーリー
ぱあぁ……と顔がちょっと明るくなる。
「ありがとう……ございます……」
淡雪
「うふふ、どういたしまして」
高瀬川の和樹
「お、いいね。世話になりついでに、俺にも貰っていいかい?」
淡雪
「ええ、どうぞ」
和樹にも
高瀬川の和樹
「ありがとよ。やっぱり朝飯っつったらこいつだな」
シロ
「たべるーーーー」
シロ
大人になって海苔というものの価格に驚いたな… 
風馬
実は案外おたかいですよね…
シャーリー
海苔すごく美味しい(小学生フェイス)
シロ
あと価格に驚くというとハムソーセージ類、とくにチキチキボーン
シャーリー
おなかすく
風馬
肉厚の海苔をちょっと炙って
シロ
たべたーーーーい!
チーズはさんで食べるのもいいよな…
風馬
長いもの短冊巻いたりね!
シロ
いいねぇ美味しそう
シャーリー
最近特撮のせいでおむすび食べたくて仕方ないんですよ。
※ドンブラザーズ放映中!
シロ
今晩は明日のために握り飯を作らねば…
風馬
いいですなぁおむすびの海苔はしっとり派
シャーリー
私もしっとり派ですね。
シロ
どっちでもいいけどパリパリの方が食べやすい。
シャーリー
でもパリッとしてるのも出来立てって感じがして趣深い。
高瀬川の和樹
ごはんに海苔が食べたくなった
シャーリー
セブンの海賊むすび美味しい……

淡雪
「和樹さんは、こちらのご出身なのですか」
高瀬川の和樹
「ああ。もう離れて長いがね」
「車に乗る頃にゃもうあっちだったせいで、あの体たらくさ」
淡雪
「そうですか。でも、この雪ですから……」
「一度、釧路あたりでお休みになられて、落ち着いてからおいでになってはいかが?」
シロ
「クシロってあのかわのむこうだっけ」
高瀬川の和樹
「そうさなぁ、それがいいかもしれん。ここまでの雪ってのは、こっちでも珍しいんじゃねぇか?」
淡雪
「そうですわねぇ。これほどのものは、なかなか……」
風馬
「外真っ白だな……」
シロ
「すっごいユキだな」
「ユキオンナとかいるのか?」
淡雪
「お車が動きますようでしたら、ぜひ、そうなさいませ」
高瀬川の和樹
「普段降らん雪じゃ難儀だろう、日が昇りきるまで雪でもどけていこうか」
と言って確認するけど、外は今も超吹雪?
語り手
薄いガラスから外を覗くと、吹雪というほどではありませんが、重たそうな雪が降っています
高瀬川の和樹
「……こりゃまたこっちじゃ珍しいな、重そうな雪だ」
淡雪
「……シロさんは、お塩は大丈夫?」
外を気にする和樹から、視線をシロに向け、尋ねます
シロ
「シオ?」
淡雪
「あ、ええと。しょっぱくないですか?」
シロ
「しょっぱいやつか。なめたらおこられる」
「だいじょうぶ!!」
淡雪
「そうですか」
にこりと微笑みます
シャーリー
「美味しいですね……」
淡雪
「以前、お友達に犬さんがいらっしゃいまして。人の食べ物の塩けを気にしておいででしたから、つい」
シロ
「あたしイヌじゃないぞ! イヌじゃなくて、えーと」
風馬
「シロはシロだ!」
シロ
「シロだぞ!!」
声がそろった。
淡雪
「そうですか。シロさんは大丈夫なのですね」
微笑み
「美味しいですか?」
シロ
「おいしーーーー!」
淡雪
「それは何より」
シロ
話をそらされまくっている気がするが、そんなの気づけないぞ
高瀬川の和樹
話をそらしたことにふと気づく。ふと、雪女、という言葉を思い出した。
シロ
街に雪が降っていること、その原因ぽいことなんかに話が及ぶとそらされてる気がするな?
深入りしないで早く立ち去ってほしい?
シャーリー
なめこ汁飲みたい……。
さぼてんのちょっと塩気の濃い味噌汁飲みたい……。
高瀬川の和樹
「車が動いたら」とも言ってるんですよね。深入りしないで立去ってほしいのか、それとも逆にフフフ立去れまいなのか
風馬
トラディショナル雪女なら立ち去らせるより引き留めてフリーズするのが
淡雪
「お代わりのある方は、いらっしゃいます?」
「お味噌汁とご飯、お漬物はまだありますわよ」
シャーリー
「お味噌汁……」
ゆり
「あ、アタシご飯おかわり!」
お茶碗を掲げてゆりがいいます
高瀬川の和樹
「おお、じゃあ言葉に甘えて、飯に漬物をもう少し頂こうか」
「……親父はキュウリがいっとう好きだったなァ」野沢菜の漬物を見て、懐かしむように。
シャーリー
「お味噌汁ください……」
きゅうりの漬物もあればください!!!
淡雪
「はい、少しお待ちくださいましね」
お茶碗を受け取り、立ちあがり
シロ
「あ、そだ」
「あたしたち、カミサマさがしにきたんだ」
「あたらしいカミサマ、しらない?」
淡雪
「神様……」
その足が、ふと止まりました
シロ
「カミサマみつけないと、お方様がたいへんなの」
淡雪
「……そうなのですか」
高瀬川の和樹
「ああ、実はな」かくかくしかじか。
淡雪
少し足を止めていた淡雪は、すぐに台所へ向かい、お漬物を切り始めました
和樹の話を背中に聞きながら、しばしとんとんという包丁とまな板の音が響き
高瀬川の和樹
「……」
淡雪
ややあって、お皿に盛り付けたお漬物を持って戻ってきました
「……お困りのようですけれど、わたくしにはわかりませんわね」
シロ
「そっかー」
淡雪
ちゃぶ台に、沢庵と野沢菜を置き
「きゅうりは、あまり浸けたことがございませんので……こちらでお許しくださいな」
シャーリー
「大丈夫……です……」
風馬
「……本に書いてないか?」
「たくさん本があるから、神様が書いてある本、ないか?」
淡雪
「ご本と言いましても、絵本が多ございますから……。あまりお役には立てないかもしれませんわね」
シロ
「そうだな、きーちゃんのおとーさんは しらないかな」
淡雪
「……さぁ……」
シロ
「ふーん」
高瀬川の和樹
《心理学》したい(ルールが違います)
シロ
したいねー
【おとな】で心理できないかなw
淡雪
淡雪の【おとな】も高いからなー
シャーリー
《心理学》したいねぇ……。
シロ
ちなみに【おとな】ならシロは戦力外。
1.おとなしく釧路に戻って情報収集
2.とりあえず鹿児川のぼってみる
高瀬川の和樹
「……悪ぃな、こっちの話を振っちまって。なぁ」
「雪で難儀してんなら、何か手伝って行こうか」
淡雪
「お心遣い、ありがとうございます」
お辞儀
「でも、これでも雪国に住む者ですから。どうかお気遣いなく」
高瀬川の和樹
「そうか」
「すまんな。差し出がましいことを言ったようだ」
淡雪
「いえいえ、とんでもございません。そのお気持ちだけで」
にこりと微笑みました
淡雪
【おとな】で5あれば、心理できてもいいぞ
高瀬川の和樹
お、やってみたい 想いで+することはできます?
語り手
できますよー
シャーリー
こっちは無理
シロ
【へんげ】【こども】なら戦えるんだけどね
高瀬川の和樹
お、じゃあやってみたい 【おとな】3に想い2消費します。
語り手
では和樹は、みんながこの町のことや雪のこと、和樹のお父さんのこと、など話した時に、淡雪がひどく寂しそう、または悲しそうな顔をしたことに気付きます
高瀬川の和樹
「……?」気づいて明確に不審に思う。まさか、ここに何かあったのか? だとすれば、放ってはおけない。
ゆり
「アンタたち、お世話になりっぱなしなんだから、これ以上ご面倒かけるんじゃないわよ」
「一度、釧路にでも取って返して、落ち着いてからまた来てもいいじゃないの」
風馬
「ゆり動けるのか?」
シロ
「そーだぞ。ゆきだいじょうぶなのか?」
ゆり
「……いえ、いっそのこと、阿寒まで足を伸ばすのもいいかもしれないわねぇ」
言って、ニヤリと笑います
シロ
「アカン?」
ゆり
「そう、阿寒。鶴雅っていういいお宿があってねぇ……」
シロ
温泉!! まりもゼリー!!!
シャーリー
まりもぜりー……?
シロ
阿寒湖銘菓あかんシンプイ (りんご味)
超かわいい&美味いので、阿寒にお越しの際はぜひ。
シャーリー
あ、本物のまりもじゃないんだ!
風馬
まさかの緑色
まりもっこり!!
シャーリー
ジンギスカンのジンくんをすこれ
シロ
ゆりさん鶴雅(超高級ホテル)にとまる気なのwww
ゆり
今まで人のお金でしか泊まったことがないので、おいくらなのかは知らない!
シャーリー
イイナー
風馬
いいなぁ
今の時期で5万前後ってとこみたいですね
シャーリー
ひぇ

高瀬川の和樹
「そりゃいいが外は変わらず雪だぜ。温泉で盛り上がんのはいいが、クーラントは大丈夫かよ」
ゆり
ほくほくとした顔で語り始めてから、風馬と和樹の言葉に、その顔が引き攣ります
「げ……そうだったわ」
「ねぇ、淡雪さん。ポットか何かで、お湯を少し分けていただけないかしら?」
淡雪
「お湯、ですか?ええ、もちろんそのくらいでしたら」
ゆり
「ありがとう~~。さすが和服仲間!」
高瀬川の和樹
「助かる。車が凍って往生しちまってな」
淡雪
「あら、そういえば。うふふ」
口元に白い指を当てて、笑います
「それは大変ですわね。では、ご用意いたしますので、少しお待ちくださいな」
言って、再び台所へと向かいましたシャーリー:「助かります……」

語り手
ちゃぶ台の周りにみんなだけが残りました
シロ
「……なんかへん」
淡雪さんがいなくなってからだよ。
「なにかってゆーのはわかんないけど、んー、なんか、へん」
風馬
「何が変なんだ?」
ゆり
「ちょっと、失礼よ」
高瀬川の和樹
「おい、ゆり」
「気づいたか」
ゆり
「ん?何が?」
高瀬川の和樹
「この町の話を振られた時の、あいつの面だよ。町や、雪の話」
「あからさまに話を逸らしたろう。いかにも触られたかねぇって様子でな。その上、ああも悲しそうな面までされちゃあな」
ゆり
「んん~?そうだったかしら?」
「でも、これだけの雪だもの。難儀してるんじゃないの?」
高瀬川の和樹
「それだけたぁ思えねえよ。よそ者に嘴挟まれたかねぇにしても、様子がおかしい。シロが言ってんのはそのことだろ」
シロ
「うーん」
やっぱりきーちゃんはすごいなぁって思ってる。
高瀬川の和樹
「分からんが……、何かあったんじゃねぇのか。ここに」
ゆり
「何か、って何よぅ」
シロ
「すっごいおおきなユキオンナがでてきたとか?」
高瀬川の和樹
「それが分からんから困ってんだ。この雪に関係しちゃいるんだろうが」
町を出てからはついぞ見ることのなかった、不安そうなような、苛立ったような様子で。
ゆり
「だからって、話したがらないのを根掘り葉掘り聞くってのも、失礼じゃないの」
「……あ」
ゆりが思い当たる
「そっか、アンタのお国だものねぇ」
シャーリー
「お国……」
風馬
「他の誰かに聞いてみるか?和樹の親とか」
シロ
「あれ、そういえば、お方様があたしたちのカミサマだってはなし、いつしたっけ?」
ちびきつねさま
「んん?そうした話はしてないように思うけれどねぇ」
高瀬川の和樹
「ああ。何を今更って話になろうが、ここに何かあったんなら放っちゃおけねぇ。俺はな」
「そうだな、親父に会えりゃいいんだが……」不安そうな、気がかりな雰囲気が、一段深くなる。
ゆり
「わかったわよ。……でも、どっちにしても淡雪さんは話してくれないでしょうし……。他所で聞いてみましょうよ」
高瀬川の和樹
「悪ぃな。世話かける」
ゆり
「いいわよ。旅の仲間なんだから」
高瀬川の和樹
「……ありがとよ」

語り手
シロ
シロ
はぁい
語り手
ちょっと、おトイレの気配です
シロ
モジモジ
「ちょっといってくるぅ」
高瀬川の和樹
「おう。行ってこい」
シロ
ヒトになってるし、寒いから中のおトイレでしよっと。
おトイレどこかなーーー
お店の中をウロウロ
語り手
シロは、ちゃぶ台を離れて、戸を潜って廊下を進みます
突き当たりのところに、扉が3つ
どれがトイレって言われたっけ……
シロ
んーーーー、どれだろおトイレ。
「どれにしようかなおかたさまのいうとおり」
高瀬川の和樹
一文字増えたw かわいい
語り手
左の扉で指が止まりました
シロ
よしここだ。ちょっと慌ててるのでノックなしで開けちゃお。
語り手
ぎぃ、という音を立てて扉を開いた先は、薄暗い部屋でした
シロ
「(あれ、ここじゃないのかな?)」
語り手
いろいろなものが置かれていて、でもそれらは全部綺麗に片付けられていました
物置なのかもしれません
その部屋の真ん中に、大きな壺が一つ
シロ
ちょっと興味が出ちゃったので覗き込んじゃう。
語り手
シロのお腹のあたりまであるくらいの大きさのツボには、同じ焼き物の蓋が載っていました
シロ
大丈夫? 神話生物とかいない?
シャーリー
>>神話生物<<
ショゴスか?
シロ
多少やりすぎなくらいの探索ができるのはコドモキャラのいいとこだな。
シロ
「(なんだろ?)」
ペタペタ触ってみる。
語り手
シロが触っていると、蓋が少しだけずれました
シロ
ドラクエの主人公なら持ち上げて割っちゃうところだけど、シロにそんな力はないので、においかいでみよ。
(おつけものとかかな?)
語り手
匂いを嗅いでみると、土の香りのような、そんなシンとした落ち着いた香りが漂っています
シロ
なんだろね。何が入ってるのかな? 覗き込んでみよ。
語り手
覗き込むと、その中は真っ暗でした
……と思ったら、その真っ暗な中に、うっすらと覗き込むシロの顔が映っています
どうやら、真っ黒な水のようなものが、なみなみと壺の中に溜まっているようでした
シロ
「(お水かな?)」
語り手
土のような香りは、その水から漂っています
シロ
「なんだろ????」
ちょっぴり舐めてみるw
語り手
シロがその水に指をつけると、たちまちその指先は真っ黒になってしまいました
シロ
「にゃっ!」
語り手
それはそれは、真っ黒で、まるで光を全部吸い込んでしまいそうな色でした
※ペンタブラック
シロ
そのくせ顔がうつるw
やだなにこれこわい。指ブンブンして振り捨てようとする。
語り手
手を振り回したり、壁などに擦ったりしていると、ようやく色は少し落ちましたが、シロの爪の間は黒くなったままでした
シロ
「(うわぁぁん)」
「……あ、そだ、トイレ」
語り手
といったことが起きたところで、本日は〆ましょう

シロ
溢れんばかりの墨か。
風馬
墨かなあ
高瀬川の和樹
こういうときはシロの無邪気さがありがたい
墨だなあ ずいぶんビッグスケールな
シロ
彼女の墨が溢れるほどの何かがあったのかなぁ。
高瀬川の和樹
淡雪さんの墨は悪意のある言葉を吸い込んだものだ、という話がありましたね前の話で
語り手
ありましたね
高瀬川の和樹
なんだなんだ父ちゃんTwitterで炎上したか
シロ
とーちゃん何やってんの。
風馬
頭に皿がないとか河童権ないわwwwとかやらかしたか
シロ
そもそも頭に皿がない河童はいらっしゃるのか
高瀬川の和樹
世の中広いからいるかもしれない


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。