シロ
あっついあっつい
シャーリー
あつーい
語り手
ボー
高瀬川の和樹
プスー
語り手
おかえりナス!
高瀬川の和樹
ただいマーボーナス!
シャーリー
茄子!
シロ
おつかれさまだよー
風馬
NAS!
シロ
ゆめはリセットした方がいいかな?
語り手
スポーツクラブ
いや、このまま行きましょう
みなさんが得たものですので
シロ
えっそうなの? それならもっと投げたのになぁー
シャーリー
はーい
語り手
イレギュラーボーナスなので、そこのところは我慢をw
ではでは

語り手
さて、ここに来てようやく本編開始でございます
登場処理および、変身段階の宣言をお願いいたします
現在は夜
シロ
みんなへのつながりは1だね
語り手
ですな
高瀬川の和樹
本編だ~~~!
シャーリー
やったぁ~!
高瀬川の和樹
淡雪さんにアピールするのはこれからかな? ちょっとシート整理中
シャーリー
じゃあまだ鳥でいっか。
語り手
ですな、ちょいお待ちを
高瀬川の和樹
ふしぎから2、おもいから4消費します
風馬
おなじくふしぎ2おもい4で完全変身
語り手
ちょいと失礼いたします
風馬
と思ったけどふしぎ1おもい5にしよう
語り手
人数の都合というものもあり
語り手
きつねとゆりは二人で一つの枠とさせていただきます
風馬
おっと
高瀬川の和樹
おおっと
シャーリー
お、つながりですか?
語り手
そうです
シロ
あと、ゆりさんからの糸はそんざいするの?
高瀬川の和樹
シュリンクされちった ハイコスト完全変身人類としてはしょんぼり
シロ
もらえるらしい。
風馬
うーん、じゃあ半変身にしておこう
シロ
アテクシはそのままです。わんわん。
シャーリー
わんわんお!
私は鳥なんよ。
高瀬川の和樹
こちらは完全変身のまま
語り手
よろしいですかな
高瀬川の和樹
おっけーでございます
シロ
ok

語り手
では
淡雪
「どうぞ、おあがりくださいな」
みんなの前に、雪のように白い指先でお茶が一つずつ置かれます
シロとシャーリーの分も。
その二つは、後から冷ましたものを
シャーリー
「……?」人数分多くない?ときょとんとしてる。
風馬
「ありがとう」
高瀬川の和樹
「おお……、いいねえ。なにより沁みとおる……」ぽやんぽやんになっている。
淡雪
「それは何よりでございます」
にっこりと微笑む
シロ
んー、ばれてないばれてない。
尻尾をピコピコさせながらお茶をペロペロします。
高瀬川の和樹
「はぁー……」
シャーリー
美味しい、沁み渡る。
淡雪
「みなさまは、どちらからおいでに?」
高瀬川の和樹
「東京の方……あー、語弊だ。埼玉から……」うつらうつら
淡雪
「左様でございますか。それはそれは、遠いところから」
風馬
「車とふねできた」
淡雪
「あの大きなお車と、お船……フェリーでおいでになったんですのね」
「さぞやお疲れのところ、災難でございましたわね」
シャーリー
こくんと嘴で器用にお茶を飲む。
シロ
「わん」
高瀬川の和樹
「ああ……。声、かけてくれて……ほんとに……」
風馬
「和樹?ぐらぐらしてるぞ」
ゆり
「ふあー、お茶で緊張も和らぐわねぇ」
高瀬川の和樹
「わぶちゃ」舟をこいでしまってお茶につっこんだ。あちっ!
シロ
「きーちゃ……」
声をかけかけて、慌てて近寄ってペロペロする。
喋ってない、喋ってないから!
淡雪
「あらあら、大変」
高瀬川の和樹
「あーいや起きた起きた、悪ぃ。ぬくいもんだから、眠くなっちまって」
ゆり
「もう、何やってんのよ……火傷してない?」
ゆりが自分のハンカチも出して、援護します
高瀬川の和樹
「すまんすまん、ありがとよ」二人のハンカチで顔を拭きながら。
淡雪
「ああ、そのままにしておいてくださいな。今、タオルなどお持ちしますので」
言いつつ、和樹にとりあえず自分のハンケチを手渡し、淡雪は引き戸を開けて奥へと行きました
高瀬川の和樹
「ああ、悪い。助かる」淡雪さんにはもうちょっと畏まった礼を言う。
シャーリー
「大zy……」おっと思わず声が!
ちびきつねさま
「なんだか変わった御仁だねぇ」
ちびぎつねさまは、自分の前に置かれた茶碗の中を舌で舐めながら呟きます
語り手
きつねさまの分も出てたね!
風馬
「変わってるのか?」
ちびきつねさま
「シロやシャーリーの分も、お茶を出していただろう?」
シロ
「んー?」
ゆり
「公平に、ってことじゃないの?」
風馬
「お茶飲めないやついないぞ?」
シロ
人間としての常識持ってる人がぼんやりしてるからなぁ
高瀬川の和樹
「普通は鳥や犬の前に茶ぁ出さねえだろうよ。出すにしても、何かしらそれらしい物でも持ってくる。それに」
お茶事件でちょっと目が覚めた。
「それに……? まだ眠ぃ」何を言おうとしたのか自分でわからなくなった。目が覚めたようでも眠いようだ。
シロ
「ふーん?」
お茶美味しい。
シャーリー
お茶美味しい。
ゆり
「ちょっとしっかりしなさいよ……」
と言いつつ、ゆりも口を手で覆いながら大きなあくびを漏らします
シロ
「つかれたーねむーい」
風馬
お茶はそこそこに部屋のなかをぐるりと見回す
高瀬川の和樹
「まあいいや、雪女だとしても悪ぃ奴じゃなかろ。俺らが化かされてて雪の中だったら後は頼んだ」だいぶん眠気に支配されている
語り手
周囲には、たくさんの本が収められた本棚が、これまたたくさん
和樹にしかわからないことかもしれませんが、町中の古書店にありがちな、紐で結えられただけの本が床に置かれているようなことはなく、全てがぴっちりと丁寧に本棚に収められています
風馬
「本がこんなにあるのは初めてだ」
高瀬川の和樹
なんとなく、ほんとうに本を大事にしているのだろうな、と思う。雪女ではなく本の怪かもしれない。そうでなければ、本当に本を愛する雪女だ。
シロ
「ほん、て、このカミのかたまりのことか」
風馬
「そうだ。いろんなことが書いてあるけど、オレはあんまり読めない」
シロ
「これぜんぶ、じ がかいてあるのかー」
ゆり
「絵本とか、図鑑もあるわよ?こっちなら読めるんじゃない?」
シロ
おっどれどれ? 覗きに行こう。
シャーリー
ぱたた、と羽を使って絵本に向かう。
ゆり
ゆりが小さくあくびを漏らしながら立ち上がり、一冊本を棚から抜き取ると、三人の前で開きます
風馬
じっと見る
シロ
うーん、獣の身長だと見づらい。
シロ
よいしょっと半変身
というか半変身にもなってないふっさふさの姿。
というわけで消費は2だぜ
これで読めるね!
風馬
警戒心がばがばである
シャーリー
シロちゃんの肩に止まる。
シロ
肉球のついた前足で本を押さえて覗き込む。
「おー、えがかいてあるぞ」
たぶん今のシロ、ふっさふさの大型犬ぽいのが人間みたいな姿勢になってる感じ。
ゆり
「どれどれ……」
「題名は、『ゆき』なんともタイムリーな本だこと」
シャーリー
どんな絵本なんだろう?
風馬
「ゆき」
ゆり
ゆりは、みんなに聞こえるように、ゆっくりと読み始めます
高瀬川の和樹
再び寝こけながら、ゆりの静かな声をうとうとと聴いている。
「すー……」
シャーリー
すや……。
ゆり
お話は、ある町に雪が降ってきて、
風馬
聞き入る
ゆり
いつしかそれは街をすっかりと白く染め上げ、それに興味を示さない大人を置いて、はしゃぐ子供たちと、他の物語の登場人物たちが遊ぶ、といった内容でした
語り手
全てを読み終えるまでもう少し、といった頃
扉の向こうから、さらさらと床の上を何かが滑るような音が聞こえてきました
奥へと行った淡雪が戻ってきたようです
シロ
集中してる。
風馬
ちらりと視線を向けるけどすぐ聞く方に戻る
高瀬川の和樹
「すかー……」すっかり寝こけている。
みんな情報は頼んだスヤスヤ
シロ
任せろー変身しなくてもいいようにはしとくぜ!
語り手
するり、すとん
と引き戸が開けられる音が鳴り
淡雪
「大変お待たせをいたしました。ちょうど今日お洗濯をしたばかりで……あら」
シロ
「わん!」
「……あっ」
淡雪
寝こけてしまった和樹を見てから
「はい、わん」
シロに鳴き真似で答えて、淡雪は微笑みました
ですが、それ以外には何も言わず
「一応、拭いていただいたようですけれど、お風邪を召しては大変」
シロ
「……びっくりしないのか?」
淡雪
「何故ですか?」
持ってきたバスタオルを、二つ折りにして和樹に掛けながら、尋ねます
シロ
「えーと、ヒトはびっくりするんだろ? あたしみたいなのがしゃべったら」
高瀬川の和樹
一番困惑しそうな人が寝てら>表
シロ
「おはなしがおもしろくて、うっかりばけちゃったんだ」
言いながらその視線は、いよいよクライマックスの本の方をさまよっている。
ゆり
「なるほど」
風馬
「シロ、人がみてるところで変身したらだめだぞ?」
ゆり
「大丈夫みたいよ」
高瀬川の和樹
バスタオルを布団を引き寄せるように引き寄せ、その場に座り込んで気持ちよさそうに寝ている。
シロ
きーちゃんねてるし、このヒトびっくりしないし、大丈夫だな、うん!
「つづき! つづきききたい!!」
「じ ってすごいなぁ、いっぱいものをおぼえておけるんだな」
ちびきつねさま
「それは良かったねぇ」
風馬
「大丈夫か。よかった」
淡雪
「はい。大丈夫ですよ。わたくしも、物の怪ですので」
淡雪はこともなげににっこりと微笑みました
シロ
「えっ、そうなのか?」
風馬
「そうなのか?」
シャーリー
すぴゅぅ……。
風馬
「シャーリーも寝てるな…」
淡雪
「みなさん、ご本はお好き?」
シャーリー
好き!
シロ
じーっと見つめる。
「ほんっての、きょうはじめてみたし、じ はわかんない」
「でもおもしろいな!」
風馬
「あんまり読めない……けど(駄菓子屋の)ばあちゃんは本はだいじにするものだって」
淡雪
「そうですか。……それは良かった」
淡雪は目を細めて、嬉しそうに笑いました
「ここにある本は、世の中にある本は、全て『他の人に何かを伝えるため』文字で綴られたもの」
「それをお読みになって、そのお話をお気に召していただけたのなら、どれほど幸いなことでしょう」
「字に想いを乗せて綴られた物語が、誰かの心に届く……」
「なんて、嬉しいことでしょう……」
ですが、その最後の言葉とは逆に、淡雪の顔は少し、悲しそうに見えた、ような気がします
風馬
「……?」
シロ
「どうかしたのか?」
語り手
風馬が不思議に思い、シロがそう尋ねた時
お店の柱に据えられた柱時計が鳴りました
風馬
「わっ」
シロ
「ピャッ!」
びっくりしてへんしんとけたぁ
ゆり
「おっと。もう10時じゃないの」
ゆりは、絵本をパタン、と閉じました
シロ
「えーーーーーーつづきーーーーーー」
「きになるぅぅぅーーーー」
ゆり
「ダーメ。続きは、また今度」
本棚に絵本を戻しながら
シロ
このときシロは、自分も字を読めるようになってやると誓ったのであった
ゆり
「すぐにでも宿を探さないと、本当に車の中で凍えることになるわよ?」
高瀬川の和樹
柱時計の音に反応して、ころんと寝返りを打った。
ゆり
「ほら、和樹も起きる!」
バスタオルの上から、少し強めに叩きます
高瀬川の和樹
「んー……? あ”ー……」ゾンビめいた声を出しながら起き上がる。
「あぁ”ー……、あんだよ……。ねっむ」
「って、うわ。もうこんな時間か」
シロ
「やど? くるまうごくのか?」
ゆり
「動かないわよ。しょうがないから、タクシーでも……」
シロ
「たくし?」
風馬
「凍った車、とかすんじゃないのか?」
シロ
「こんなまっしろのとこじゃむりだぞー」
シャーリー
「……終わっちゃった……」
ゆり
「今更どうしようもないわよ」
淡雪
「あの」
淡雪が口を開きます
「もし、よろしければ、こちらにお泊まりになって行かれては?」
シロ
「おとまり!」
高瀬川の和樹
「あっ? でもこの人数だぜ。さすがに悪ぃよ」
シロ
「あたしはすみっこでねるからだいじょうぶ!」
シャーリー
シロちゃんと二人で固まって寝たいなぁ。
シロ
二人で毛玉になって寝ようぜー
シャーリー
ケダマーズの始まりだ~!
淡雪
「いえいえ、お気になさらずに。そう広いものではございませんが、わたくしが一人で住まっておりますので、みなさまがお泊まりになるくらいでしたら、大丈夫ですわよ」
「この雪では、タクシーも動いているかわかりませんから」
ゆり
「げっ、そうなの?どんだけのドカ雪なのよ」
風馬
「ここで寝てもいいのか?」
淡雪
「ええ、構いませんわよ」
高瀬川の和樹
スマホを取り上げてタクシーを呼ぼうとするが、しばらくして肩を落とす。
「だめだ、その通りだぜ。まともに動いちゃねえ」
「……悪ぃ、世話になる」
淡雪
「いえいえ、どうぞ、ご遠慮なく」
「それでは、床をご用意して参りますね」
高瀬川の和樹
「手伝おうか。差支えなきゃあだが」
淡雪
「あら。よろしいですか?お客様にお手伝いいただくのも申し訳ございませんが、助かります」
口元に手を当てて、微笑みました
ゆり
「ほら、おチビどももお手伝いする」
風馬
「手伝うぞ」
高瀬川の和樹
「ああ、そこまで世話になっちゃ悪ぃや」
シロ
「はーい」
しゅっと伸びる
シャーリー
「……人間の姿に……なりましょうか……」
じゃあねぇ。想い2を払って変身します。
高瀬川の和樹
「あ、おい。目の前で」寝てた男
シロ
「だいじょぶー、このひと、もののけだって」
風馬
「和樹、大丈夫だ」
シャーリー
「……もののけ……?」
高瀬川の和樹
「あ? なんだ、そうか。あー、寝てたもんな俺」
淡雪
「ええ、そうなんですの」
和樹にコロコロと笑います
高瀬川の和樹
「そうだったか。じゃあ改めて自己紹介しとくかね。高瀬川の和樹、河童だ」
淡雪
「あら……」
和樹の自己紹介に、少し目を丸くします
高瀬川の和樹
「? どうした?」
淡雪
「あ……いえ。失礼いたしました。何でもございませんわ」
ごまかすようにそう言って、みんなに背中を向けると、奥へと歩いて行きます
さらさらという白足袋が床を擦る音が、離れて行きます
高瀬川の和樹
「……?」 どこかで会っただろうか。うーん。
シャーリー
「……?いったい……?」
シロ
「しってるひと?」
高瀬川の和樹
「いや、特段…… どっかで会ったことあったかなあ」
風馬
「河童がめずらしいんじゃないか?」
高瀬川の和樹
「いや、んなこともねぇだろ。俺の親父もここに棲んでたし」
「まぁ結構山の方だったから、淡雪さんと会ってるかどうかはわかんねぇが。それに珍しいっつったら飛乗物の方がだいぶんレアだろ」
シャーリー
「……確かに……」
ゆり
「あたしはまだ正体名乗ってもないわよ」
風馬
「そうか……じゃあ、もしかして」
「あわゆき、きゅうりのもののけか?」
ゆり
「きゅうり?」
シロ
「きゅうりかー」
「なんで?」
風馬
「食われると思ったんじゃないか?」
シャーリー
「……きゅうり……」ほわわ……おいしそう……。
高瀬川の和樹
「おっと、いかんいかん。まあそりゃいいや」
風馬
危険人物2号
シャーリー
きゅうりの漬物が食べたい(これは中の人)
ちびきつねさま
「みんな、淡雪が行ってしまうよ」
シャーリー
はい。
風馬
ゴージャスな和室だ
高瀬川の和樹
旅行いきたさがあっぷする背景だ
シロ
うーん、そこまで察することができるかなこの子。
てててて、と彼女を追って、袖を引く。
淡雪
「あら。どうしました?シロさん」
シャーリー
ゆっくり追いかけます。
シロ
「なんかこまってるのか?」
「なんかこまってたら、えーーと」
「はなしくらいはきく!」
「なんとかはできないし、かんがえたりはむずかしいけど」
淡雪
「……」
シロの真っ直ぐな問いかけに、少し驚いたような顔をしてから
「あらあら。それは、どうもありがとうございますね」
「何故、そうお思いに?」
シロ
「……なんでかなぁ、んー」
「なんかこまってみえた」
所詮幼児!
淡雪
「シロさんはお優しいのですね」
「でも、わたくしは大丈夫ですわ」
「さ、床を仕立ててしまいましょう。みなさん、お疲れでしょうから」
高瀬川の和樹
「ああ」
シロ
ぜったいぜったい、なんかあるとおもったのになぁ。
そうモヤンモヤンする幼児であった。
シャーリー
つよいねぇ。
「……手伝います……」
不慣れな感じで手伝う。
風馬
「まくら」配置
シロ
布団の上で全力でコロコロする。
ちびきつねさま
「すまないねぇ、私では役にたてなさそうだ」
シャーリー
「……確か……初めて敷きます……」
高瀬川の和樹
「お方様はそこで待ってろよ」手際よくちゃっちゃと敷いていく。
淡雪
「いえいえ、神様のお手を煩わせるわけには参りませんわ」
ちびきつねさま
「……」
風馬
「あわゆき、きつね知ってるのか?」ちょっとびっくり
シロ
「ん?」
なんでそう思うんだろ? って思ってる。
シャーリー
「……お方様を……ご存じで……?」
淡雪
「いいえ、なんとなく。お召し物やお姿が、ご立派でしたので」
言い、最後の布団を仕上げるようにぽんぽんと叩いてから
「みなさま、お手伝いありがとうございます」
シャーリー
「大丈夫……です……」
高瀬川の和樹
「なぁに、こっちこそ。俺らの寝床だしな」
淡雪
和樹の言葉に、軽く頭を下げ
「狭いところで申し訳ございませんが、せめてもごゆっくりお休みくださいましな。おトイレは、出て右手、お店の手前のところにございますので」
高瀬川の和樹
「ああ。改めて、今日は本当に助かった」
シャーリー
「ありがとう……ございます……」
風馬
「ありがとう」
淡雪
「……それでは」
もう一度小さく頭を下げて、淡雪は部屋を出てゆきました
三人には、微笑みだけを返して。
ぱたん、と扉が閉じられました
ゆり
「っは~~~~布団!お布団!」
ゆりが着物のまま大の字に布団に寝転がります
シロ
「おふとんおふとんー」
毛玉に戻ってコロコロする。
ゆり
「まったくもう、どうなることかと思ったわよ」
高瀬川の和樹
「はぁ、眠い。寝る」最後の理性で歯磨きを終えると、着替えてその場に倒れ込む
「すかー……」即寝。
シャーリー
一緒に人間の姿でころころしてる。
ちびきつねさま
みんながそれぞれに寝支度を整え、布団へと向かう中で、ちびぎつねさまは何か考えるように、座った姿勢のまま扉の方を見ていました
風馬
「きつね?」
隣に座る
ちびきつねさま
隣に座った風馬の方をチラリと見てから、
「……どういう物の怪なのだろうね?」
小さくつぶやきました
風馬
「きゅうりじゃないのか?」
シャーリー
すや……。
「……きゅうり」
シロ
「ゆきおんなじゃないのか?」
ちびきつねさま
「単純なきゅうりや雪妖、というわけではなさそうだけれど……」
「……シロが少しとちってしまったところがあったけれど、私たちの正体を、最初から見抜いていたようだったよ」
風馬
「そうなのか」
「きつねが探してる神様でもないのか?」
高瀬川の和樹
本の怪。その言葉を思った男は、すっかりともう眠りの世界へ旅立っていた。
ちびきつねさま
風馬の言葉に、胸元のコンパスを眺め
その針がふらふらとゆっくり回る様を見つめながら
「……どうだろうかね」
風馬
「明日聞いてみよう」
シャーリー
すよ……。
シロ
「そだな、あしたにしよ……」
ちびきつねさま
「……そうだね。変なことを言ってすまなかったねぇ。風馬も疲れたろう。もう休むとしよう」
言って、和樹の布団の上にふとふとと歩いて行き、その上で丸くなります
風馬
「ああ」窓のそばに腰を下ろす
ゆり
「すや……」
高瀬川の和樹
「んー……」
シロ
ゆりの布団の足元あたりで丸くなります。
ゆり
「ううん……湯たんぽ……」
ゆりの足が、シロをそっと挟んだりしながら。
風馬
「電気を消したのに、外が明るいな……」スリープモード
語り手
やがて、みんなの寝息が穏やかに聞こえる中、風馬だけが不思議に白く明るい障子の向こうを眺めておりました
本日は、ここまでに。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。