こんばんは
高瀬川の和樹
えほえほ
風馬
ハルウララ
高瀬川の和樹
負けちゃう
シロ
じゅーーーーじぃ!
だけど、ちょっとまってねー
高瀬川の和樹
はーい
シロ
五分くらいかな……
高瀬川の和樹
じゃあその間にメガテンのログを読もう
シロ
ごめんなさい10分下さい。
語り手
最終回にお待たせいたします
高瀬川の和樹
いえいえ、ごゆっくり
シャーリー
ikkena-i!tikokutikoku
メガテンのログ読んでぼーっとしてたら22時だった。
高瀬川の和樹
シャーリーがパンをくわえてぶつかってくる!
語り手
お待たせしました
それでは最終回、参りましょう
シロ
はーい
高瀬川の和樹
おっととよそみしてた はーい!
シャーリー
はーい
風馬
はーい

語り手
静かな静かな雪に埋もれた町の夜、賑やかな一晩を明けて
みんなは、鹿角に最初にたどり着いた、自動販売機がたくさん並ぶお店の前に戻って来たのでした
あれだけ積もっていたはずの雪は、早速暖かく照り始めたお日様と空気にさらされて、黒い地面が見えていました
その駐車場に、ゆりの化けたキャンピングカーも止まっています
シャーリー
ただいま!
シロ
「ちるちるたべるぅーたべるぅー」
「くらくらなおった?」
風馬
「シロあさごはんたべたばっかりだぞ」
ゆり
「バカねぇ。さっき朝ごはん食べたばっかりでしょ。これからすぐに出発するんだから、やめときなさいよ」
シャーリー
味付け海苔のついた美味しいおにぎりのことを考えて思わずおなかが鳴る。
「……」ぐぅぅ……。
高瀬川の和樹
キャンピングカーの横で、静かにVAPEを吹かしている。置いていく空気を懐かしむように。
風馬
「やっとゆりのくーらんと?なおせるのか?」
ゆり
「どうかしらね……これで動かなかったら、格好悪いですまないわね」
高瀬川の和樹
「はは、そん時ぁ諦めてバツ悪くなろうぜ」
ツヅミ
「もう行っちゃうのかぁ」
高瀬川の和樹
「ああ。これ以上居たら根が生えそうなんでな」と、ツヅミに。
ツヅミ
「え、河童なのに木に化けられるの?!」
風馬
「河童は木じゃないぞ」
「水だ!」
シロ
「きーちゃんはきーじゃない」
高瀬川の和樹
「ああそうよ、木のもののけになっちまうのよ。いちどなったら戻れんがね」
風馬
つっこみを放棄している
シロ
「えぇぇぇぇ」
それ聞いてからずっと脚をタシタシしてなるべく動くようにしてる。
ニハル
「それは怖すぎるよ」
高瀬川の和樹
「だろ? だから、根が生えん間に出にゃあならんのよ」
シャーリー
「こわい……です……」一緒に怯えてるフリ。
フリ!?
シロ
フリなのかっ
シャーリー
フリをして信憑性を持たせよう作戦よ。
シロ
ひ、ひどいっ。完全に覚えちゃう。道をゆかねば樹になってしまう。
……ブレスオブファイアの賢樹かな?
高瀬川の和樹
郷愁とちょっとカッコつけに飲まれているせいでみんなが真に受けてることに気づいてないぞ!
賢樹……若いときは草人として歩き回り知識を集め、長じて樹となり智のネットワークを形作る。

カイト
「おれ、ぜんぜん何もできなかったけど……」
「助けてくれて、本当にありがとう!」
シロ
「いーってことよ!」
高瀬川の和樹
「いや、いいってことよ。一緒に考えてくれただけでも随分助かったさ」
風馬
「また今度一緒に遊ぼう」
シャーリー
「是非……遊んでください……」
カイト
「ああ、楽しみにしてる!」
高瀬川の和樹
「そうだな、またいつか来るよ。そん時は一緒に遊ぼうぜ」
ツクハ
「奇妙な縁ではあったが……」
「お前たちが立ち寄ってくれていなければ、この地は氷に覆われてしまっていたことだろう」
「礼をいう」
「本当に、ありがとうございました。母さままで助けていただいて」
高瀬川の和樹
「ああ、そうだ」みんなに振り返って。
「俺達の土地のこと、一緒になって解決してくれて、ありがとう」一度だけ、ツクハたちの位置に立って一礼。
ツクハ
和樹の言葉に、一瞬だけポカンとして
「ああ……そうだったな。そういうことなら、気にするな。そして畏まるのはやめておこう。……ここは本当に良い土地だからな」
微笑みました
高瀬川の和樹
「そうだな」ふっと笑う。
「寒いのは難儀だが、いい所だ。本当にそう思うよ」
さむがり
高瀬川の和樹
本編中ほとんどただの人間状態だったくらいには難儀>寒い
シロ
河童に戻っちゃうと動けなくなっちゃう
高瀬川の和樹
なっちゃう。
シロ
河童は変温動物であった。

シロ
「プンスカするのはホドホドになんだぞ」
「プンスカしてはしってるとなんもきこえなくなるんだぞ」
「そしたらころぶぞ。いたいぞ」
ツクハ
でもそのすぐ後で
「誰がいつもプンスカしているだ!」
シロに爪と牙を剥いて威嚇します
シロ
「ほらあぁぁぁぁ」
シュッと風馬の後ろに隠れる!
シャーリー
じゃあ鳥に戻って風馬くんのポケットに特に意味もなくinしよう。
淡雪
「皆さま」
高瀬川の和樹
「ああ」
シャーリー
「……はい」ポケットからこんにちは。
集まる小動物
シロ
風馬くんまわりがモッコモコしてる
風馬
もっこもっこ
高瀬川の和樹
味わい深い建造物だなぁ>背景
シロ
ゲーセンぽいねぇ
高瀬川の和樹
これが噂のオートレストラン

風馬
「あわゆき」
淡雪
シロを追っかけ始めたツクハの代わりに、淡雪がみんなの前に立ちます
「わたくしがこう申し上げるのも、大変恐縮なのですが」
「皆さまへのお礼の気持ち、もはや言葉にいたしようもございません」
「それこそ、無理に語ろうというのも野暮というものでしょうから……」
淡雪は、風呂敷の包みを一つ、差し出しました
「せめて、こちらを」
高瀬川の和樹
「お?」
淡雪
「お弁当でございます」
高瀬川の和樹
移動中に食うおべんとっていいよね……
高瀬川の和樹
「おお、そいつは有り難い」
シャーリー
「わ……!」
風馬
「ありがとう!」
高瀬川の和樹
「ありがとうよ、こいつぁいいや。道中、懐かしみながら食わせてもらうぜ」
淡雪
「いえいえ。お口に合えば良いのですが」
シロ
「おべんと!!」
淡雪のあしまわりをこする。
淡雪
「うふふ、くすぐったい」
「皆さまの勧進の道行、恙無くありますように」
言って、頭を下げました
高瀬川の和樹
「ああ、この土地と皆が、変わらず健やかにあるように」
シャーリー
「ありがとうございます……」
風馬
「……」ジーっと見ている
淡雪
「……?何か?」
風馬の視線に、首を傾げます
風馬
「つくはも、あわゆきも、もう怖い顔しないか?」
淡雪
その言葉に、は、と自らの頬に白手袋の指を当て
「ええ……そうですわね。これからはもう少し頬の力を抜いてまいりましょう」
風馬
「よかった」
ツクハ
「誰の顔が怖いだって!?」
シロを追っかけていったツクハの声が遠くから聞こえました
シャーリー
ツクハちゃん可愛いね
高瀬川の和樹
「はは、仲が良いねぇ」
シロ
「ヨクナイゾー」

「みんなっ」
木雨
「……」
お別れ会の順番待ち
シロ
花束持って待ってるの、なんかちょっと気まずいことある。
高瀬川の和樹
「おお、もう大丈夫か?」
「うん!もうすっかり暖かくなってきたし」
風馬
「さき、ささめ」
「なぁに?」
高瀬川の和樹
よう、とひらりと手を上げ、木雨にも挨拶。
木雨
「なんだ」
シャーリー
「どうも……」
シロ
二人の脚の間を一気に駆け抜ける。
「アッタカーイーゾーーー」(ドップラー)
シャーリー
「暖かいです……」
ポケットの中は暖かい……。
サジェスト
シャーリー
ポケットの中って打ったらポケットの中の戦争がサジェストで出てきました。
すげぇなwindows。
嘘だと言ってよ、バーニィ
高瀬川の和樹
たまによからぬものが出てきて慌てるやつだ>サジェスト
シロ
最近スマホの変換が凄まじく邪魔になった。
高瀬川の和樹
我がスマホの変換は逆にあんまりこれっていうのがでてこない
シロ
というか、入力した文字のカナとか素直な変換さておいて「もしかして」を表示するのマジでやめていただけませんかね!!
設定次第なんだろうけど。
高瀬川の和樹
それは邪魔ン!!

「みんな、本当にありがとう」
高瀬川の和樹
「いいってことよ。丸く収まって何よりだ」
「ほら、木雨も」
木雨
咲の陰に隠れるようにしていた木雨は、びっくりした顔で一歩下がります
「みんなのおかげで、これからもずっと木雨と一緒にいられるんだから、ほら」
風馬
「どうした、げんきないのか?」
高瀬川の和樹
「照れてんだろ」
木雨
「て、照れてなどいない」
みんながくれた雪が降る傘に、さっと顔を隠してしまいます
シロ
「ゆきだるまがー、てれてれぼーずーナンダゾー」
走りすぎて変なテンションになってきた。
高瀬川の和樹
「あっおいシロ、ぶつかるぞ」
シャーリー
「危ない……」
シロ
ピャッ
ベチーン
高瀬川の和樹
「あーあー」
シロ
樹にはりついてる。
木雨
くすり、と傘の向こうで小さな声が聞こえました
高瀬川の和樹
「おーい、大丈夫か? のしシロになってねえか?」
のしろ
シロ
のシロ
シャーリー
ノシロ
高瀬川の和樹
能代
シロ
北海道の地名ぽい。
ノシリ ならさらにぽい。
高瀬川の和樹
でも能代は秋田県
シャーリー
そうだったんだ……
きりたんぽ……。

シロ
ポテ、と雪の中に落ちて「びっくりしたー」とか言ってる。
木雨
「……お前たちは、変な奴らだ」
「ただ、春を待って溶けるだけの雪だるまに、こんな傘まで与えて」
高瀬川の和樹
「そうかね?」
シャーリー
「気のせいじゃないですか……?」
風馬
「とけなかったぞ」
高瀬川の和樹
「なぁに、ちょっと物わかりが悪いだけよ」
シロ
「とけてないけどとけてよかった!」
シャーリー
「良かったです……」
木雨
「そうだな……」
晴れ渡った空を見上げて
高瀬川の和樹
「……本当に、なぁ」
ふっと、風馬、シャーリー、シロの顔を見渡して。もう一度VAPEを咥えて煙を吐いた。
木雨
「ああ……」
そして、ほんの小さく
「ありがとう」
と呟きました
高瀬川の和樹
「おう、こっちこそ」
シロ
「ありがとな!!」
木雨
「そっちこそ?……なんでだ?」
高瀬川の和樹
「だってお前が最後に話を聞いてくれにゃあ、こうはならんかったろう」
シロ
「なるほどー」
木雨
木雨は、ちょっとだけきょとんとして
「やっぱり、お前たちは変な奴らだ」
そう言って、微笑みました
そういえば、笑った顔は初めて見るような
そんな気がしました
※特殊グラフィックが表示される
風馬
「あ、さきに似てるな」
「えっ、ほんと?」
シロ
「よかった!!」
咲が嬉しそうに笑うと、木雨の隣に立って頬を寄せました
シャーリー
「可愛い……」
かわいい
シャーリー
あ、かわいい!?
シロ
特殊グラだ
木雨
着物の色とかマフラーの色はご愛嬌
シャーリー
よく見つけてきましたね……。
可愛い……。
高瀬川の和樹
これはかわいい
シャーリー
中の人がPCに移った。
高瀬川の和樹
また中の人が憑依してる

風馬
「もう冬になってもさみしくないな」
木雨
木雨は、最初戸惑うように困るようにしていましたが、すぐにその頬は柔らかく溶け、
「……ああ」
少し赤く染めて微笑みました
語り手
みんながそうして、鹿角のみんなと別れを惜しんでいると
ゆり
「ふう、やれやれ」
顔のあちこちに黒い汚れを付けたゆりが、みんなのところに戻ってきました
「お待たせ。どうにかなりそうよ」
高瀬川の和樹
「おう、お疲れさん」
シャーリー
「……良かった……」
シロ
えっ、そんな感じで直すの。
「くらくらなおったかー」
ゆり
「別にくらくらしてたわけじゃないって」
高瀬川の和樹
「そいつぁよかった。そんじゃ、出発と行くかね」
ゆり
「ええ。そうしましょ」
風馬
「……いくか」
シロ
「うん!!」
ゆり
ゆりが、助手席に乗り込みます。
風馬
「またなー」
シロ
「ばいばーーーい!」
シャーリー
「また……!」
高瀬川の和樹
「それじゃあな、元気でな」と、鹿角のみんなに手を振って。
ひょいと運転席に乗り込んだ。
語り手
和樹が運転席に乗り込み、ドアを閉めると
そのドアの窓が、こんこんとノックされました
高瀬川の和樹
「お?」
語り手
見ると、そこには瑞樹の姿
高瀬川の和樹
「ああなんだ、来ちゃあくれんのかと思ったぜ」
シロ
「きーちゃんのちっちゃいとーちゃん!」
語り手
どこにいたのでしょうか
もしかしたら、ちょっと照れ臭くて一人離れていたのかもしれない瑞樹は、
「馬鹿野郎、こういうのはガラにあわねぇんだ」
「ほらよ」
言って、開いた窓から何かを差し入れます
高瀬川の和樹
その様子に少し郷愁の涙が滲みそうになったのを隠して、それを受け取る。
語り手
それは、木の箱に銀色に鈍く光る鮭の皮を張った、小箱でした
高瀬川の和樹
「こいつぁ……、」
語り手
「俺の爺さまが使ってた煙草入れだ。……御大層に受け継いじゃ来たが、俺ぁ煙草はやらんくちでな」
「そのなんとかいう小洒落た機械の煙草にゃむかねぇかもしれねぇが、選別だ。持ってけ」
高瀬川の和樹
「なんだ、煙草はやめたのかい。そう言やぁ、吸ってなかったな」
「……ああ、ああ、ありがとうよ。大事に使わせてもらう」
その小箱は、旅暮らしの自分を、もう一つの地の、あの高瀬川を故郷と定めた自分を。
ここに、繋いでいてくれる気がした。
語り手
瑞樹は、鼻の下を一度擦り
頭のハンチングを取ると、
「皆さま、出来た倅じゃありやせんが、何卒、よろしく面倒を見てやってくだせぃ」
きり、と締まった顔でそう言って、窓越しにキャビンのみんなへと頭を下げました
その頭のてっぺんで、きらりと皿が光りました
おくりもの
高瀬川の和樹
サケ皮の小箱いいなあ
シロ
いいなぁ
風馬
きれいなはこだ!
シャーリー
いいなぁ~!
昨日家の話したから家って出てきちゃった……。
高瀬川の和樹
語り手がやってくれる瑞樹がとても親父でほんと好き
シロ
しかし見た目は15の少年!
そのアンバランスが楽しい。
高瀬川の和樹
いえす!そういうとこがもののけ
語り手
瑞樹和樹コンビほんと好き

シャーリー
「いえ……いつもお世話になってます……」
風馬
「ああ、わかった」
シロ
「おせわ? うーん」されてるほう。
ゆり
「いえいえ、ご立派な御子息ですわ。もちろん、これからも助け助けられながら、参ります」
シャーリー
されてるほうなんだよなぁ……。
ちびきつねさま
「承りました、お父君。幾久しくお健やかに」
高瀬川の和樹
「親父、元気でな」
語り手
みんなの返る言葉に、たっぷりと下げていた頭を上げ
目深にハンチングを被り直すと、少し顔を逸らしながら
「……ああ。手前も、息災でな」
高瀬川の和樹
「おうよ」
語り手
言って、彼はドアをばんばん、と叩いてから車の後ろの方へと行ってしまいました
シロ
「ないてる?」首かしげる。
シャーリー
「泣かないでください……」
高瀬川の和樹
「……さぁて、行くかねぇ」
小箱にVAPEのリキッドを収め、そっと、大事そうに運転席の荷物置きにしまって。
親父の目に光った涙は、見ない振りをして。
ゆり
「えぇ。行きましょ」
和樹の顔は見ないように前を向いて助手席に座り直し、シートベルトを締める
なみだ
シロ
質問はどちらにだったのかはお好きに解釈ください。
じゃあ去ってく瑞樹さん見送りながら「あれぇ?」って思った。
高瀬川の和樹
だいじょぶ和樹も泣いてる。
シャーリー
ゆりさんやさしいなぁ。
シロ
コドモ、空気読まない!
色々片付いたらおくったげるからまたこよう!
徒歩で!!(ポイント)
冬じゃなければ《みずのみち》使えば来られるかー
シャーリー
なるほど~!
風馬
何日かかるのか!
高瀬川の和樹
はなしがはやーい
シロ
不思議空間通ってもそれなりに遠いと思うよ……徒歩。
今度みんなで徒歩で月に行こうね!!
高瀬川の和樹
月!
月に行ったらアポロ計画の反射鏡探しそう>和樹
シャーリー
ロマンだ……
高瀬川の和樹
そしてTwitterに上げようとして「あっ回線無ぇや」ってやってる
シロ
まず空気がないとか、うさぎちゃんいるはずがないとかそういうツッコミを、月の宮殿でうさぎに囲まれてする和樹。
シャーリー
北海道行きたいなぁ。

高瀬川の和樹
「おうよ。……出発だ。忘れ物はねえか?」振り返らないまま、そう車内に声をかける。
風馬
「ないぞ」
シロ
「なーーーい!」
ちびきつねさま
「土産をたくさんいただきすぎて、忘れようもないくらいだよ」
シャーリー
「ないです……」
高瀬川の和樹
「それじゃ、……出発!」
静かに、アクセルを踏んだ。
語り手
キャンピングカーは、ゆっくりと、走り始めました
ツヅミ
「バイバイ、また来てねー!」
ニハル
「お土産は美味しい草がいいな」
カイト
「気をつけて!」
シロ
「またねぇー!」
風馬
「またなー!」
ツクハ
「息災で」
「皆様の道行に、恵みのありますように」
淡雪
綴の祈りに手を合わせて。
シロ
窓に面したテーブルの上でピョンコピョンコ跳ねてる。
「まーたーねー!」
木雨
「……ありがとう」
高瀬川の和樹
「ああ、またな!」涙を拭ってから一度だけ、振り返った。
風馬
風景をじっと見ている
語り手
車は、走ります
シャーリー
寒いけれど普段は見ない雪の景色を見つめる。
ゆり
「……も少し、ゆっくりしてってもよかった?」
シロ
「ねっこはえたらやだから……」
ゆり
「まぁ、それもそうだわねぇ」
ねっこはやはり生える。
高瀬川の和樹
ゆりと和樹が慣用句のまま会話しているから訂正する者がいない>ねっこ
シロ
いない……
シャーリー
いないねぇ……。
ちょっとおみずのんできます
かっぱなので。
高瀬川の和樹
いってらっしゃいませ
風馬
のんでらっしゃい!
シロ
あなたはつばめ
シャーリー
バレたか。
この曲好きです(なんの音源なんだろう)
語り手
これは、ジョージ・ウィンストンのColors Danceです
風馬
ピアニストだっけ
語り手
そうそう
シャーリー
ありがとうございます!
語り手
今回の劇中のBGMは、ジョージ・ウィンストンのアルバムAutumnから全て使用しています
劇中はwinterだけど
風馬
ww
シャーリー
そういえばキツネが結構な確率で出てるんですよね。我々の卓。
シロ
やっぱりもののけといえばきつねさん
風馬
うんうん
シャーリー
たぬきもまたやりたいなぁ。

シャーリー
「私たちは……普段寒さに慣れてないので……」
ゆり
「ていうか、とりあえず走り出しちゃったけど」
「次、どこなのよさ、狐」
高瀬川の和樹
「あ、そういやそうだな」
ちびきつねさま
「ん?うーん、そうだね。ええと」
ちびぎつねさまが、首から下げたコンパスを見ようとしていると
1d5 (1D5) > 5
シロは、ちびぎつねさまの背中に背負った巻物の上に、何かを見つけました
シロ
「なに?」
「なんかついてるぞ」
語り手
それは、黒くて小さくて細い、虫のようでした
人に化けた時のシロの指と同じくらいの黒いものが、
尺取虫のように、くね、くねと動きながら巻物を上を歩いて行きます
シャーリー
こわい
ちょっとおいしそうかも……とか思ってる。鳥だもの。
シロ
「おっきいムシ??」
前足でちょいちょいする。
語り手
シロにつつかれると、虫は慌てたように巻物の隙間から、中へするんと入ってしまいました
シロ
「わわ!」
「むしがまきものにはいった!!」
風馬
「シロどうした?」
ゆり
「え?」
シロ
「なんか くろいのが まきものに くねくねって はいった!!」
高瀬川の和樹
「おん? なんだって?」
風馬
「くろいの?」
語り手
この巻物は、神様の名前を記してゆくはずの、狐の大切な大切なものだったはずなのですが……
シロ
「お方様! たいへんたいへん!!」
ちびきつねさま
「うん?なんだい」
シロ
「むしにたべられちゃうかも!」
ちびきつねさま
「え?」
風馬
「あけてみるか?」
シロ
うんうん、必死で頷く。
シャーリー
頷く。
語り手
風馬とシロとシャーリーが慌てて巻物を広げてみると
今までにいただいた、二和と鹿角の神様の名前が3つ並んでおり
蜘蛛神の名前のすぐ横で、黒い虫はくねくねしていました
風馬
「ほんとだ、むしがついてるな」
シロ
ペシペシ
「だめだぞ、どいてどいて」
語り手
シロが虫を叩くと
ぺしゃっ、という濡れた音を立てて、潰れてしまいました
風馬
「あ」
語り手
真っ黒な小さな飛沫が広がります
シロ
「ピャー!」
高瀬川の和樹
墨だったの?>むし
語り手
墨でした
クロ
「くろいのついた」
風馬
くろだ!!
シャーリー
「!?」
「み……みず……」
高瀬川の和樹
「みみず? おおい何が起きてんだ?」from運転席
ゆり
「ちょっとやだ、やめてよ!ちゃんとティッシュで包んでポイして!外に!」
語り手
シロの体を一瞬だけ、黒く染めてしまった黒い墨は
シロ
染まったことになったw
語り手
今度はシロの前足からゾロゾロと抜け出て、巻物の上をスルスルと滑り
風馬
あわててティッシュを差し出すが、あれ
語り手
蜘蛛神の名前の横で、3つの不思議な模様に変わりました
シロ
「あれれ、とれた」
風馬
「なんか書いたぞ」
シロ
「なんだこれ?」
ちびきつねさま
「これは……」
シャーリー
「これは……?」
ちびきつねさま
「ア・ウ・ワ、だね」
風馬
「あうわ?」
ちびきつねさま
「ずっとずっと、私が生まれるより、もっともっと昔」
「まだ人と神の区別も無いような頃、使われていた文字だよ」
シャーリー
「……どういう意味なんですか……これは……」
ちびきつねさま
「アウワは、この世で1番最初に著された文字で、この世の始まりを表すものだとか」
「これはきっと、あの文字神のご署名なんだろうねぇ」
文字神
シロ
文字を意味する言葉なのかな?
ほー
めっちゃ大物じゃん。
風馬
神代文字!
シャーリー
リアルEDUすごい
シロ
淡雪さん署名忘れてたから慌てて送ってくれた感じ……?
語り手
そんな感じ
お弁当に紛れ込ませて届けてくれました
黒い墨虫を
風馬
できれば虫以外の形でお願いしたかった
シロ
ヨカッタネ、シャーリーのお腹に入っちゃわなくて。
シャーリーの脚が増えちゃうところだった。
風馬
八咫燕になっちゃう
語り手
危うくシャーリーをチェストバスターして出てこなくてはいけなくなるところだった
シャーリー
こわいなぁ……。
高瀬川の和樹
シャーリーの口からにゅるにゅると墨が
風馬
*かもしれない

風馬
「あわゆきのなまえなのか?」
シャーリー
「……なるほど……」
シロ
「あうわゆきー……なのか」
ゆり
「ロシア人みたいな名前になっちゃったわね」
高瀬川の和樹
「そいつはまた、大層な物を頂いちまったなあ」
ちびきつねさま
「ともあれ、ありがたいことだよ」
ありがたや、とちびぎつねさまは両手を合わせて、巻物をくるくると巻いて行きます
「そうだねぇ。畏れ多いことだよ」
ゆり
「いいじゃない、縁起がいいてもんだわ」
シロ
「びっくりしたー」
語り手
長い長い、冬に閉ざされていた町、鹿角
その町で、再会と出会いと別れを得て
みんなの旅は続きます
雪のまだ残る道を、キャンピングカーはしゃりしゃりという音を立てて、軽快に走ります
その道端で、目が覚めたばかりの白い花が、揺れていました―――


鹿角のおはなし
おわり

おしまい。次はどこへ?
シロ
ありがとうございました!
風馬
ありがとうございました!
高瀬川の和樹
ありがとうございましたー!!
シャーリー
ありがとうございました!
シロ
ニコニコしてしまった。
高瀬川の和樹
こんな形で実家に帰るとは
シャーリー
にこ……。
シロ
春が来そうな曲になった。
※背景がキャンピングカーに戻る。
シャーリー
背景が。
シロ
サメの間でぬくぬくしよ。
語り手
さて、今後の予定ですが
風馬
はい
高瀬川の和樹
はい(ちょこなん)
語り手
鹿角の直前のフェリーのような、インターミッションをちっさく挟みまして
次のお話へと繋いで参りたいと思います
高瀬川の和樹
お、いいですねぇインターミッション 好き
語り手
次のお話は、かなりシンプルで短めのお話としたいと考えております
シャーリー
いいですね!
シロ
今度は南下かな? またフェリーかな?
シャーリー
次はどこなんだろう。楽しみ。
語り手
今度は本当に短く!
高瀬川の和樹
ふむふむ 次はどこなのか楽しみ
シャーリー
どこだろう~!
語り手
本当に短くやるんだよ!
ええ!?おい!わかってんのか!?
(鏡に向かって指を突きつけながら)
シャーリー
北海道楽しかった……。
風馬
流されてそしてカムチャッカ半島へ
高瀬川の和樹
北海道楽しかったわかる
知らないところを旅する雰囲気好き
実際に行きたくなる
シロ
みんなで流されて北上しちゃうの……
風馬
ほんそれ
語り手
できるだけ、皆さんの旅に出たい欲を刺激できるように
今後も頑張って参ります
シャーリー
ジンギスカン食べたいです。
高瀬川の和樹
キャンピングカーで旅いいなぁああ
つまり次は関西を舞台にすることにより関西オフの実現を
語り手
キャンピングカーの旅、いいですよ
一泊17000円+αβくらいするので、そう気軽にはできませんが
取材という名のオフ会
シャーリー
新幹線で行きます。つばめなんで。
つばめだったら九州に行くな……?
語り手
カリスたちの町は明石のはずれあたりの寂れた漁港にすればいいのか
風馬
寂れたちゃった
シロ
あの話は場所そんなに重要じゃないしなー
千本鳥居もどきもあったしなー(絵本の中だけど)
シャーリー
あー、明石いい……。
語り手
というわけで
高瀬川の和樹
わけで
語り手
あと20分足らずですが
インターミッションの触りだけ
高瀬川の和樹
ワーイ
シャーリー
はい!

スマホは文明の利器
高瀬川の和樹
今回はキャラシ参照しなくてもいいのもあるけど&ゆうこやは判定いらないのもあるけど、結構いけるもんですなスマホで寝ながら参加
語り手
そうなんです
シロ
いけるいける
シャーリー
ノートパソコンからお送りしております。
語り手
ゆうこやですし、のんびり、ご自由な体勢でお楽しみください
シロ
クライマックスにちょいと能力確認するくらいだもん。
シャーリー
うんうん。
高瀬川の和樹
季節の変わり目で体調をやってしまい、おふとんからお送りしております
シャーリー
あ~お大事に……。
シロ
お大事に……
高瀬川の和樹
ありがとうございます
語り手
それはお大事になさってくださいませ
高瀬川の和樹
ありがとうございます スマホは文明の利器
風馬
お大事に…
ちびきつねさま
和樹がいうとなんとも>スマホは文明の利器

小樽の寿司屋と寿司が表示される。
ゆり
「……それで」
ゆりが、むくれたような表情で口を開きました
語り手
みんなの前には、とれたて新鮮、大きな切り身がご飯を隠してしまうほどに乗った、見るからに美味しそうなお寿司が並んでいます
シロ
「おぉいしー!」
「なんだこれ! サカナか!!」
風馬
「コメの上に魚がのってるのか!」
ちびきつねさま
『おぅい、私にも、魚をおくれよぅ』
みんなのテーブルの下から、小さくちびぎつねさまの声が聞こえます
シャーリー
「……初めて食べます……」
高瀬川の和樹
「うーん、複雑だが美味ぇ」水棲生物と会話できる男
シロ
そうかぁ、お魚とお話しできるもんなー
シャーリー
かなしいね……。和樹さん……。
恐る恐るだし巻き卵をつんつんと箸でつつく。行儀とは。
シロ
「そういえば、お方様って変身できないのか?」
分身だってことを忘れかけてる。
ちびきつねさま
『これは写身だからねぇ。そんなに神通力も及ばないのさ』
風馬
魚をきつねさまに渡しつつ
シャーリー
「これってどう食べるんです……?」
ゆり
「無邪気にお寿司堪能してんじゃないわよ!」
「次の目的地、『まだ針が触れないねぇ』とか言いながら、小樽まで来ちゃったじゃないの!」
風馬
「ゆり食べないのか?」
ゆり
「食べるわよ!」
シロ
「これおいしいぞ!!」
ゆりに脂がのってツヤツヤ光ってるぶりを突きつける。
ゆり
「食べるわよ!」
ぶりの握りを口の中に放り込んでから
「あんた、まさかお寿司食べたくて黙ってたんじゃないでしょうね」
高瀬川の和樹
「まあまあ、ここまで来たんだ、堪能せにゃ損だろう」
風馬
「さかなは初めて食べるな……すこしミミズににてる」
語り手
お隣の席のお客さんが、風馬の言葉にそっとお箸を置きました
風馬
ごめんね☆
シロ
みみず……
風馬
ニワトリは何気に雑食性…
シロ
近所のご迷惑になってるw
シャーリー
小樽 何が 美味しい 検索

高瀬川の和樹
「鯰のじいさんまたハリ呑んでねぇだろうなあ」
シロ
親子揃って鯰のハリ抜きなの……
風馬
それでいいのかナマズ
シャーリー
「……ひらまさ?美味しいです……」
「くじらってお肉も……」
語り手
和樹が箸で摘んだお寿司の切り身の向こうに、ナマズのおじいさんが「はっはっは」と笑っている姿が透けて見えたような気がします
高瀬川の和樹
「ま、あの爺さんならなんやかやで大丈夫か」
ちびきつねさま
怒ったゆりの手にカバンの奥に押し込まれ、ちびぎつねさまが『むぎゅう』と声を漏らしました
ちびきつねさま
『あっ、待ってゆり、あんまりお腹押すと、食べたお寿司が……』
なおもぎゅうぎゅう、と押されながら
シロ
「お方様つぶれちゃうぞ」
やめたげてよぉ!
「んーで、あしたはなにをたべに……じゃなかった、どこへいくんだ?」
ちょっと心配そうに鞄の方見ながら。
北海道の旅
高瀬川の和樹
小樽は サケが おいしかった(海胆の時期を逃した)
風馬
カニもホッケもホタテもあるしね
シャーリー
私の中のうまい寿司のイメージが山口の下関なのがネック過ぎて(方向的に真逆)
高瀬川の和樹
いい漁港はどこも魚がおいしいけど、どの魚が一番おいしいかは場所によって違うイメージ
鮭だったり鮪だったり鯛だったり鰹だったり烏賊だったり
シャーリー
あー、それは確かに。
烏賊は北の方が美味い。
蛸は南のイメージ。
小樽の方が北だったの!?
語り手
せやで
高瀬川の和樹
しかし釧路から小樽とはずいぶん来ちゃったなあ そりゃゆりもプンスコする
シロ
何時間走ったやら。
海岸線北回りに辿ったのかしら。
語り手
多分道中、十勝で豚丼とか、さらにセイコマでやきとり弁当とか堪能してきた
風馬
ゆりの走行距離がうなぎのぼり
シロ
ワイン城で丸焼きステーキ!
には季節が合わないな。
高瀬川の和樹
コマイの干物をハスカップドリンクと一緒にTwitterに上げるのも忘れません
シャーリー
北海道の位置関係が判らない……。
でかい……。
シロ
たぶん摩周湖とか裏摩周とかでちっちゃいイベントがあってコロポックルに遭遇したりしているに違いない。
風馬
ちっちゃいおっさんだ!
シロ
巻物にちっちゃいサインが増えてる
高瀬川の和樹
かわよ
ゆり
あ、実際にそんな感じです
高瀬川の和樹
いいですな かわよ
シロ
裏摩周大変綺麗なんで、お近くにお寄りの際は是非。
高瀬川の和樹
いいですなぁ 行きたい

ちびきつねさま
『あっ』
ちびぎつねさまはカバンの中で、小さく声を上げました
風馬
「きつねがもっと小さくなるぞ……」
高瀬川の和樹
「あんまやると鞄が惨事になるぜ」
語り手
みんながお寿司を堪能しながら、カバンへと目をやると
少し開いたカバンの口から、にゅ、っとちびぎつねさまの手が生えました
その手には、コンパスが握られています
ちびきつねさま
『大丈夫だよぅ』
『羅盤の針が、揺れたのさ』
シロ
「そっかー、よかった!」
お方様がぺちゃんこになっちゃったかと思った。
シャーリー
「良かったです……」
風馬
「これで迷わないな」
高瀬川の和樹
「おお、今度はどっちだ?」
語り手
みんながやっぱりお寿司を食べながら、テーブルの下を覗き込むと
ちびぎつねさまの手の中で、コンパスの針は揺れ
静かに、南を指しました
シロ
「あっちかぁ」
と他のテーブルを指さす。
語り手
さっきとは逆の席のおじさんとおばさんが、ギョッとしています
高瀬川の和樹
「おーい、おっちゃんが驚いてるぜ」
ゆり
「もういいわよ、ほっときなさい」
「でも、この小樽から南って言うと……」
「札幌?」
ゆりがスマホを取り出して、みんなの前に置きます
表示されているのは、地図
シロ
なんとなくこの絵が行き先っぽいことは分かってきた。
ちびきつねさま
『う~ん』
『この揺れの小ささは、もっと先ではないかなぁ』
ゆり
「じゃぁ、長万部とか」
高瀬川の和樹
「もっと先ぃ? 函館か?」
風馬
南西なのか南東なのか
ゆり
「ちょっと、流石にそれは行き過ぎでしょ。北海道は広いのよ?」
和樹の言葉に、ゆりが笑います
シロ
「ハコ??」
漠然と、遠いのかーって思ってる。
高瀬川の和樹
「ゆりよう、そう言って北海道まで来たんだぜ、俺ら。フェリー使ったとはいえ」
ちびきつねさま
『ううん』
『どうも、和樹の言っていることが当たっているように思うねぇ』
ゆり
「えぇ?」
シロ
「そっかぁー」
「またフネにのるのか?」
高瀬川の和樹
「……こいつぁまたフェリーでも使った方が早かったかもしれんなぁ。言っても詮無いが」
ゆり
「ってことは何?もう北海道とお別れってこと?」
ちびきつねさま
『そうなるねぇ』
シャーリー
「……そういうこと……ですかね」
風馬
「そうか」
高瀬川の和樹
「そうなるなぁ」
シロ
「そっかー。こんどはどこなんだ?」
シャーリー
「どこなんですか……」
ちびきつねさま
『それはまだわからないけれど……』
ゆり
「ああああああああ」
ゆりが、頭を抱えて突っ伏しました
シャーリー
「!?」
シロ
「どした?」
シャーリー
動揺するよ!?
風馬
「わ、どうした」
ゆり
「嘘でしょ?北海道に来て、食べたものって言えば、淡雪さんのとこのご飯と、オートレストランのうどんとパンと……十勝の豚丼くらいしかないわよ?」
風馬
「おすしもたべてるぞ」
高瀬川の和樹
「ここの寿司があるじゃねぇか。美味いぜ」
コンビニ旅行も好きな男は、それはそれで何食わぬ顔をしている。
ゆり
「あんたたち、呑気ね!まだ根室の昆布塩ラーメンと、札幌の味噌ラーメンと、函館の塩バターラーメンも食べてないのよ!?」
「あーもう、あったま来た!あんたたち、今日は溺れるくらいお寿司食べて寝るわよ!」
「北海道の海鮮、ここで全部食べてくんだから!」
シャーリー
「はぁい……」
北海道の食べ物
シロ
根室反対方向だよゆりさん!!
尾岱沼のエビも食べようぜ!!
シャーリー
新千歳付近のラーメン美味しかったな
高瀬川の和樹
和樹はバックパックひとつで安宿や小屋やコンビニや食堂を継いでやるタイプの旅行にも親しんでそうで
シロ
わーん、中の人がお魚たべたいぃー!

ちびきつねさま
『やった!ねぇねぇ、鯖をおくれよぅ』
シャーリー
鯨美味しいな、シャーリーはそう思いました。小樽に鯨を食べる文化があるかは知りませんが。
風馬
「この根っこうまいな」ガリガリ
シロ
「それカンピロっていうんだぞ!!」
語り手
シロの言葉に、お向かいの席のお兄さんとお姉さんがそっとお箸を置きました


などと。
小樽の寿司屋通りの一角で、みんなは夜が更けるまでお寿司を堪能して
明日の出発に備えるのでした―――
インターミッションおわり

おつかれさま
シロ
おつかれさまおさかなたべたい!!
あとNPCの皆さんとお店の人ごめん!!
シャーリー
お疲れ様でした~!
高瀬川の和樹
お疲れ様でしたー!周囲への被害が大
風馬
ヤバイテーブル客だ
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
お子様だしねしゃあないね
おいしい魚はいついかなるときも食べたい
風馬
躾しないパパ(和樹)とママ(ゆり)
語り手
ママは割と躾(叫)してるような
シャーリー
鯨を黙々と食べる娘その2。
風馬
くじら汁
シャーリー
鯨専門店いきたい……。
高瀬川の和樹
当人は人間に近くても、他のもののけまで人間の枠に収めようとはしないのさ
ツッコミ放棄してるだけのときもあるけど。
シロ
「たまにはツッコミもする!!」えっへん
なお結果

ダンジョン飯だと……
語り手
ダンジョン飯のメンツのようなこのPTで、ゆりは間違いなくマルシルポジション
高瀬川の和樹
ダンジョン飯ww 和樹どこポジションだ
語り手
和樹はチルチャック感
高瀬川の和樹
あー(納得)
風馬
センシ誰だw
語り手
風馬はセンシ感(浮世離れしてる感じが)
シロ
たしかに
風馬
ワイやった
ささめをソルベにして食うべきじゃったか
語り手
シロはライオス
シロ
わぁいー
なんとなく納得。
語り手
シャーリーは……イヅツミ……うーん?
高瀬川の和樹
シャーリーは…… ファリン?
風馬
ファリンにあう
語り手
なるほど、ファリン
シロ
ファリン。なるほど。
高瀬川の和樹
雪だるまのソルベ
語り手
木雨をかき氷器でゴリゴリして
「完成じゃ!」
栄養成分、エネルギーがちょびっとだけ
シャーリー
ダンジョン飯……実は読んだことなくて……。
シロ
途中までお気楽飯漫画かと思いきや、ガチのファンタジー群像劇になったマンガ。
風馬
でも食う
高瀬川の和樹
でも飯は忘れないあたりが好き
風馬
ふたわだとしのぶのかぶと蒸しとドラゴンステーキか……
語り手
バイクに可食部なんて……
カウルの内側に貝みたいな軟体生物張り付いてるのか
風馬
鎧が食えるんだからバイクくらい
シロ
ケンスケだったか……
風馬
あわゆきをどう食ったものか…
語り手
スパゲッティネーロ
風馬
墨パスタ(直球)か
高瀬川の和樹
直球だ
シロ
その墨食べて大丈夫なヤツかなぁ
語り手
とあるイギリス紳士「んまいッなかなかイケるじゃぁねぇーか!」(ズビズバー
シロ
トマトとにんにくとまぜまぜして食べるー
高瀬川の和樹
それでいうと、和樹は活け造り系のメニューは苦手そうだなぁ いかんせん会話対象生存ナウ 生存ナウじゃなければ普通にうまそうに食うけど。
風馬
シテ……コロシテ……
語り手
竜宮城で、鯛やヒラメの舞おどり見たあとで
豪華絢爛なお食事(いけ作り)
「今し方踊ってた鯛やヒラメを出すなぁ!」
ってネタがあったな
高瀬川の和樹
ふふw
まあ生け簀でも舞い踊りますし
シロ
人魚姫が同胞を涙しながら食う(ギャグ)マンガあったなぁ
風馬
過酷な海底王国だ
語り手
八尾比丘尼「あらあらおいし」
これが食物連鎖
殺伐竜宮城……『ついでにとんちんかん』
人魚姫……『人魚姫のごめんねごはん』
八尾比丘尼……人魚食って不老長寿になった人
高瀬川の和樹
いうてもののけ、食物連鎖も含めた自然の存在なので、魚がお寿司になったりすることにどうこうは言わないんですけどね。>和樹
語り手
結局、食うや食われるやの世界の出身ですからな
シロ
なんなら出たきゃ化けて出ればいいしなー
高瀬川の和樹
イエース
風馬
コケコケ
高瀬川の和樹
鶏肉も食うぜ(セイコマでザンギ買いつつ)
風馬
チキンはスン…ってなりそう
高瀬川の和樹
さすがに同行者にトリ多いのでこれ見よがしに正体教えたりはしないぜ

ゆりのお仕事
語り手
そういえば
高瀬川の和樹
語り手
ゆりってやたら金払いいいし、なんのかんの言って、路銀は全部ゆり持ちだし
一体どうやって現金を稼いでいるんだろう、って
高瀬川の和樹
確かに
語り手
今日の帰り道、割と真面目に考えてたんですが
シロ
どんだけかかってんだか
語り手
間違いなくそろそろ2桁万円の終わりぎわまで来てると思うんですよな
そこで考えたんですが
高瀬川の和樹
おっ?
語り手
多分、NISMOや無限、F1ホンダとかと契約して、テストモデルの開発に協力してるんじゃないかと
なんなら、航空機メーカーやテスラ・モーターズとかとも。
風馬
なるほど?
高瀬川の和樹
なるほど???
何にでも可変できる籠ちゃんめちゃくちゃ便利ですな
シロ
なるほど?
語り手
設計思想と設計図もらえば、変化してそれになれますからな
高瀬川の和樹
そいつぁひっぱりだこだ
シロ
「それ」とは別に出られるのもつよいな
風馬
実機つくるの大変だしね
高瀬川の和樹
ですねえ
語り手
テストモデルをワンオフで作るより、彼女高給払って開発する方が、全然安いしなぁ、ってw
風馬
P活より健全!
高瀬川の和樹
いいですな、そういう世界の裏にさりげなく存在するもののけ
そのうち有人宇宙探査機の開発に協力しだしてゆうこや、月へ
語り手
お仕事&商談中のゆりさん
画像
風馬
月面探査車になるの?
かわいい
シロ
あれ、メーカーなくなったんでは
高瀬川の和樹
うおお商談スタイルかっこいかわいい
シロ
つくってあったの?
語り手
作ってあった
もうこのメーカーないからね……
高瀬川の和樹
用意周到な
語り手
多分、旅の途中でスマホで英語でベラベラ喋って談笑しつつ通話終わって
「誰?」
って聞かれたら、
「ああ、イーロンマスク」
とかしれっと言ってたらウッソだろお前
風馬
バリキャリやん
シロ
路銀がなくなったら「さあ降りた降りた!」ってされてしばらく彼女だけ出稼ぎに行くのかな。
そりゃあ無闇に飲み食いして無駄遣いされたらちょっとムッとしちゃうよな。
頭が下がるわ。
高瀬川の和樹
唯一その普通じゃなさが分かる和樹が最初冗談だと思ったのち道中の費用を計算して「もしや……」って顔に縦線入れてる
シロ
その重さが分かってるの和樹しかいねぇ……
お方様それほど分かってない感
語り手
ゆり的には「お金貯めるために稼いでるわけじゃないし。旅好きだし」なので気にしないけど、まぁ多分みんなとの旅のワイガヤを楽しむ意味で半分フリで怒ってるだけなのではないかと
和樹さんだけが縦線笑う
シロ
もももちろんシロだって「すごいなーありがたいなー」っておもってるよ!
思ってるけど意味はそれほど分かってないだけで!
語り手
ゆりの貸金庫と契約してる弁護士の事務所には、おそらくものすごい束の機密保持契約書が
高瀬川の和樹
顔に思いっきり縦線入れて王家の娘と遭遇した一般人の若者みたいなリアクションした後、「よし忘れよう」ってそれはそれで気分を入れ換える和樹であった
語り手
らしくて好きw
高瀬川の和樹
だからといって引きずったまま態度を変える和樹ではないですしね。ゆりはゆりだし。
語り手
それもすごくらしくてよき
高瀬川の和樹
ワーイありがとうございます


コメント

鹿角編大団円!
いやー、なかなか大変な話でしたね。なにげに日本の危機だったじゃない!
シロはひたすら途方に暮れてオロオロしてる感じでした。
だって! 雪に埋まっちゃって走れないんだもの!!
でも意外と〈みちおくり〉の機会は多かったので、演出で遊んでいましたね。

高瀬川の和樹。
彼らはとにかく、親子関係が最高でしたね!
今回お疲れ気味で精神ダメージが重い和樹には結構きついシーンが多かったように思います。何より〈さむがり〉で全く元気がないのもありますしね。
それでも毎度、果敢に状況に立ち向かい、ヒトの知識で対処し、頭で考え、状況を整理してくれる和樹さんは、本当に頼りになります。
お父さんの瑞樹との関わりもすごく良かったですねぇ。
語り手演じる瑞樹が、いかにも『親父』って感じなんですけど、見た目が15歳の少年だと思うと本当に面白いです。
いやー、まさか和樹の出身地が北海道だったとは……

風馬。
素直な心でものを見て行動する風馬は、大人っぽく見えて物事が実はそれほど見えていなかったり、かと思えば鋭く本質を見抜いていたり。人間の道具に精通しているのに、そのものの意味については良く分かっていなかったり、アンバランスさが魅力的です。
気遣いはパーティー中で一番かなと思ったりします。
今回活躍の場は多かったですね。
いつもは指揮を執っているのに、今回は冷たい現実に打ちのめされている和樹の代わりに、ある程度パーティーを引っ張っていた感があります。
不思議な魅力がありますね、風馬。

シャーリー。
モフモフ仲間。船酔いしないかー、そうかー、鳥さん船酔いしないかー。っていうのが個人的に凄く印象的だったのです。
寒い寒い北国のツバメなんて不安になっちゃうところですが、彼女はいつも風馬のポッケでぬくぬくして無事でした。
状況を見つめて、たまに浮世離れしたコメントを言っている感じの、いかにも鳥さんだなぁって感じの彼女ですが、今回は彼女の言葉、いつもよりも重かった気がします。
いつも食べるシーンになるとイキイキしているのは、シャーリー自身かしら、それとも中のヒトかしら。

今回も、私が語り手をやったお話の後日談だったので、「おーおー、大変だなー」って思いながら参加してました。
ツクハちゃんたらまたツンケンしてる……

出口のない真っ白な雪の町で、不穏な魔女と墨、そして触れると溶かされるという糸に覆われた町、凍てついた心の木雨。
ひたすらホワイトアウトの中もがくような、どこかホラーじみたお話でしたね。
その中で、コンポンウサチームは癒やしだったなぁ。
かと思ったらゆりがあんなことになって、「たいへんだー!」
手がかりっぽいものに触れそうになったら飛ばされちゃって「もうだめだー!」
シロはひたすら右往左往してました。
うーん、まあともあれ、八方丸く収まって、解決して良かった良かった。
ゆりさん今回大変でしたね……
あ、でもゆりさんのお仕事について知れたのがなかなかに興味深かったです。
そんなことしてたのかぁー。

本編中ずっと緊張感があるシーンだったので、最後のお寿司食べるシーンなんかは、開放感からか特に楽しかったですねぇ。
お寿司! お寿司が食べたーい!!
あぁ! 折角釧路に行ったのにお魚食べてないなんて!!

今回も楽しかったです!



コメント By.

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。