開始前
春日 晴姫
たいき
風馬
たいやき
知らないおねえちゃんだ
高瀬川の和樹
よいしょ
佐倉 光
はろーはろー
シロ
わたしはシロ
語り手
最後の言葉がチンポジでした
高瀬川の和樹
これはひどい
風馬
さいてー
シャーリー
嫌だなぁ
高瀬川の和樹
まあそれもまた重要な文化的交流
語り手
とりあえず皆さんおそろいですかね
シャーリー
いるよ~
高瀬川の和樹
いるよーいるよー
風馬
おります!
高瀬川の和樹
シロがおらん?
シャーリー
わたしはシロって言ってますね
語り手
おや
高瀬川の和樹
あ、おるか
シャーリー
22時ぐらいに。
語り手
ではでは
シロ
いるよよよ

語り手
「さて、そんじゃ、改めて今んところを聞かせてもらいながら、他の連中も叩き起こしてもらうとするか」
ぱん、と水掻きのついた手のひらで快音を立てて、父―――瑞樹はにかりと笑いました
シロ
「おおー、ちっちゃいのにかっこいいなとーちゃん」
シロ
ちっちゃくは、ない。
語り手
「よせやい、おだてたって何も出やしないぜ」
淡雪
「そうですね……」
高瀬川の和樹
「キュウリやると尻尾が出るがな」くく、と微かに笑い。
語り手
「得手不得手ってのは、誰にでもあるもんだ」
ハンチングで目元を隠して
淡雪
「では、カイトさんを―――」
語り手
「そうだ、お客人がた」
シャーリー
「……なんでしょうか?」
高瀬川の和樹
「おん」
シロ
波乱の前にさらっと人払いされる?
語り手
「ちっとドタバタするだろうが、まぁ慌てずに見守ってやってくれや」
シロ
ひとばらいではなかった。
風馬
「どたばた……?」
語り手
「ああ。ちっとな」
高瀬川の和樹
「あぁー…… 分かった」
シロ
「?」
高瀬川の和樹
なんとなーく察した。
語り手
和樹のその言葉を受けて、淡雪が三度手を打ち合わせます
シャーリー
「……?」なんもわからん。
語り手
これまでと同じように、舞うような動きで以て墨壺から墨を呼び起こし、それが字を生み出します
『犬』
と大書きされたその文字が変じると、そこには毛足の長い金色の大型犬の姿
シロ
「いぬ!!」
図鑑を見ていたのでこの字だけ覚えた。
高瀬川の和樹
「おぉ。見事なもんだ」言いながら、身をかわして一歩後ろへ。
風馬
「でかいな」
シロ
「おっきーねー」
シャーリー
「大きいけど……かわいいですね……」
シャーリー
大型犬特有のかわいさあるもんなぁ……。
語り手
その姿は、これまでと同じ様にふわりと宙を降りる―――その途中で、くわ、と目と牙を剥いて突然淡雪に襲い掛かりました
淡雪
淡雪は、それを右の下腕で受け止めます
風馬
「うわっ」
高瀬川の和樹
「まぁ、そうなるよな……」
シロ
「わをわわわわわわ!?」
シャーリー
「ぴゃっ!?」しゅーっと和樹さんの頭の上に飛ぶ。
「食べないで下さい……」ぷるぷる。
シャーリー
ぼくわるいつばめじゃないよ。
淡雪
大型犬の牙は容赦なく淡雪の腕に突き立てられ、微かに赤いものがしぶきました
淡雪の顔が、微かにしかめられます
お前の血は何色だぁ!?
風馬
血が黒くなかった
シロ
そういえばそう。
人間になってるからかな。
高瀬川の和樹
ほんとだ

シロ
「わ、わんわんわん!」
風馬
「おい、だめだ」
ひきはがしにかかろう
シロ
「えっと、そう、はなせばわかる! タブン!!」
シャーリー
「食べないで~……」頭の上でどこかの兎みたいに震えている。
高瀬川の和樹
「お前は食わんよ。あいつが怒ってんのは、淡雪にだ」シャーリーを頭にのっけてやりながら。
シャーリー
「本当……ですか……?」
高瀬川の和樹
「ああ。そら、こっちには来んだろう」
語り手
大型犬は、背筋が寒くなるような唸り声をあげて、前足を淡雪の腕にかけたまま、ぐんぐんと振り回そうとしています
シロ
「まってまってまって」
風馬
「コケ……やめろ、あわゆきをたべるな」
尻尾引っ張ろ
語り手
「カイト、そこまでにしてやんな」
少しの間、黙ってそれを見ていた瑞樹が声を掛けると、犬の体からほんの少し力が抜けて、ようやく風馬に引っ張られるままに淡雪の腕から口を離しました
大型犬は、みんなの顔を改めるようにまだ唸っていましたが、その中に瑞樹の顔を認めて、鼻を一つ鳴らして首を振りました
「瑞樹さん、大丈夫だったんだね」
犬が喋りました
「まぁ、な。お前さんが墨にされた後、色々ありはしたんだが。まぁ、ちと落ち着いて話を聞いてやってくれや」
肩をすくめる瑞樹
シロ
「シャベッタァァァァ」
話せるヒトだったのかぁ……
風馬
「シロの仲間か……?」
シャーリー
な、なんだってーーー!!?
シロ
「でっかいなかまだぁ」
シャーリー
「ふわふわ……です……」
語り手
「あれ、おれのほかにも喋れる犬がいたのかぁ」
風馬
「シロだぞ!」
シロ
「シロだぞ!」
シャーリー
「シロちゃん……」
シロだぞ!!
シロ
くっ、読まれてる。
風馬
このシロだぞコール好き
シャーリー
かわいいねぇ。
シロ
最近一緒に言ってくれるなぁと思っていたらとうとう先に言われたッッ
高瀬川の和樹
かわいい
シャーリー
にこ……。
風馬
言わなきゃ(使命感
シロ
そして説明になっていない。
高瀬川の和樹
説明になってるようでなってない感じSUKI

語り手
大型犬は、淡雪を警戒しながらもシロの匂いをふんふんと嗅ぎます
シャーリー
かわいい。
高瀬川の和樹
「犬っつか、まぁいいや。よう、初めまして」
語り手
「はじめまして!あれ、お兄さんどっかで会ったことある?」
高瀬川の和樹
「俺か? いや、ねぇんじゃねえかと思うが……」うーん、と頭をこつこつ叩いて思い出す。
語り手
「そうかぁ。何か嗅いだことのあるような匂いがしたからさ」
風馬
「和樹はこどもだぞ」
高瀬川の和樹
「あぁ、そういうことな。俺ぁ高瀬川の和樹、お前の知り合いの瑞樹の息子よ」
シロ
「でっかいこどもだぞ!!」
語り手
大型犬は、少しだけ首を傾げて見せてから
「えぇっ」
耳がピコんと跳ね上がる様にして驚きました
「瑞樹さんの、こども!?」
高瀬川の和樹
「ああ」
シャーリー
「そうですよ……」
語り手
「ああ、そりゃぁもういいからよ……。どうにも尻がむず痒くなってたまらねぇ」
高瀬川の和樹
「親父ぃ、奇遇だな。俺もだ」
語り手
「でも、瑞樹さんより、大きいよ?」
もう一度、首を傾げます
説明しよう!
シロ
それ言うなら君だって年上のゆきちゃんより大きいでしょうに。
おにいさん意識の表れか。
説明なんてスキル持ってるの和樹とゆりだけなのよ。
風馬は説明する気はあるけど言葉と理解が足りないこと多いし、
あとの一匹と一羽は説明スキルはおろか説明する気がないのよ。
風馬
かわいい……
シャーリー
そうなんだよなぁ……。
語り手
ちなみに犬種はゴールデンレトリーバーです
シャーリー
かわいいよね。もふもふふわふわで。
説明なんて高度なことやってられっか!!!
シロ
られっか!!

高瀬川の和樹
「お前ら獣だって、人の姿の大きさはまちまちだろう。俺ら物怪ともなりゃあ、どうあるかによって大きさなんてまちまちなのさ。どれだけ生きてるかに関わりなくな」
「俺ぁ、少々人に交わりすぎたらしくてね」
語り手
「うーん、おれ頭はそんなによくないから、よくわからないけど、そうかー」
高瀬川の和樹
「ああ、そんなもんだと思ってくれや」
語り手
「わかった!」
そんなやり取りに後ろ頭をがしがしと掻きながら、
「……淡雪、大丈夫か」
そう尋ねました
シロ
「なんであんなおっかないかおしてたんだよぅ」
シャーリー
「本当に……」
風馬
「けがしたか?」
淡雪
「……ええ」
側に置いてあったタオルで腕を拭うと、赤く染まりました
風馬
「……?」
「けが、なおさないのか?」
高瀬川の和樹
「えれぇな。救急箱でも取ってくるか?」一通り終わってからそう声をかける。
語り手
その様子に、大型犬は少しだけ落ち着きなくうろうろとしてから、小さく淡雪に唸りました
淡雪
「構いませんわ。カイトさんのお怒りも、ごもっともですから」
動物チーム
高瀬川の和樹
いわゆる「人に飼われてる動物」がいないんだよねこのパーティ 
人間に交わってる度合いと説明スキルがそのまま直結してて面白いのだった
シロ
そういえばそうだなぁ。
シャーリー
俺は自由だ!!!
シロ
だー!
あと動物チーム人間に特段興味がない。(変化しつつはあるけど)
シャーリー
北海道組はみんななんだかんだ人間生活と密接に関わってるんですよね。
シロ
シャーリーは人間と関わらないと生きていけないツバメで、シロはスネ大好きなんだけども。
高瀬川の和樹
ですねぇ 瑞樹が一番遠いくらいで、わりと人間生活に近い。
旅するチームは人間との距離がバラバラ
高瀬川の和樹
距離というか理解度かな。
シャーリー
ただ人間のこと好きかと言われると別に……って感じではあるんだよなシャーリー。
高瀬川の和樹
なんですよねぇ。そこは距離ある。

シャーリー
「……大丈夫……ですか?」
風馬
「カイト……っていうのか」
語り手
「そうだよ。おれはカイト!ゆきが名前を付けてくれたんだ」
シロ
「とーちゃん……むー いみかわっちゃう」
風馬
「オレは風馬、あわゆきを食べちゃだめだ……ゆき?」
語り手
「そうだ!」
風馬
「ゆき?」
語り手
その言葉で、何かを思い出したのか、大型犬は再び淡雪に向かって唸りはじめましたが
「まぁ、その辺り話してやるから、落ち着け」
和樹がそれを諌めます
シャーリー
「ゆき……?」さっきまで見てた白いなにか……?
高瀬川の和樹
「人か何かの名前だろう。この場合」シャーリーに。
語り手
そして、今ひとつ納得の行かぬカイトの前で、瑞樹はことの顛末を話し始めるのでした
なまえ
風馬
そしてあの子咲だったわ
高瀬川の和樹
ゆきって他にいたかな? と思ってたらなるほど>咲
シロ
カイトは、「かーちゃん」でも「とーちゃん」でも支障がある。
なんてムツカシイ名前だ。
風馬
つまりカトちゃんと
シロ
がんばって二文字覚えるかっ
チョットだけよッッ


語り手
それから暫し
瑞樹やみんなの話によって、これまでの事情が説明されたのでした
それと一緒に、カイトからも自己紹介を兼ねて話をされます
彼はこの鹿角に住んでいる、ゆきと言う女の子の家で飼われているゴールデンレトリーバーで、
カイト
件の住民が墨にされた時に、飼い主であり大切な『妹』でもあるゆきが墨にされてしまったために、淡雪に怒って飛びかかったところを墨にされてしまっていたということです
みんなが妖であることがわかったので、カイトも人の姿になりました
シロ
くびのわっかがおっしゃれー
シャーリー
可愛いよなぁこのぴくるーさんの絵
風馬
いつぞやのコンテストのメーカーさんだ
ニハル
「カイトくん、大変だったよね……」
カイト
「うーん、でもおれは墨にされてただけだったからなぁ。ニハルちゃんの方が大変だったみたいだね」
高瀬川の和樹
「俺達ぁニハル達のお陰でここにいる訳でな、あんときゃ助けられたぜ」
ツヅミ
「寿命はだいぶん短くなった気がするね」
高瀬川の和樹
「全部終わったら風呂にでも浸かって戻すがいいさ」
シロ
「オンセン! おんせんはいりたい!」
ゆり
「そういえば、ここからなら阿寒もそんな遠くないし、それもいいわねぇ」
シャーリー
???「大変だったよぉ」
ツクハ
「その話は、全て事が済んでからにしろ」
腕組みでツクハが難しそうに鼻息を吐きます
シロ
「いっっっっつもムツかしいカオしててつかれないか?」
「いっぱいヒトがいるんだし、たまにはねるといいぞ」
シロ
イヌじゃないからすりすりとかだいじょうぶ とか使えなくてすまんな。
ツクハ
「余計なお世話だ!お前は悩みも無さそうで羨ましいな」
シロ
「なやみあるもん……」
さしあたってカイトをどうよぶかで悩んでる。
シャーリー
ぴゅーっとシロちゃんの頭に移動してよしよししてよ……。
高瀬川の和樹
今まさにあるね>なやみ
風馬
それはそう
シャーリー
かーくんに一票。
風馬
なるほどくん
シロ
「(かーくんいいな!!)」
なんか額にルベルクラクついてそうだけど。
※額にルベルクラク……カーバンクルの額にはまっている宝石のこと。とったらカーくんも死んでしまうのでやめたげて。
ツヅミ
「ツクハちゃんはいっつも、眉毛のあいだのとこ、ぎゅーってシワシワにしてるもんね」
ツクハ
ツクハは無言でツヅミのほっぺたをぎゅーっと引っ張りました
語り手
「まぁ、その辺にしといてやれ」
瑞樹がハンチングをかぶり直し
高瀬川の和樹
「はっは、雰囲気が戻ってきたようで何よりだ。さて話を進めようぜ」
語り手
「ああ、感動の再会はひとまず置いておいて、まずはこの雪の問題をなんとかせにゃ」
淡雪
「そうですね……」
「カイトさん。お詫びは全てが終わりました後に、改めていかようにもいたします」
「この落とし前は必ずやつけさせていただきますので、どうかお力をお貸しください」
三つ指をついて頭を下げる淡雪
ゆり
「まぁまぁ、そう根を詰めないで」
「それで、どうしたものかしらね。この問題」
ゆりが窓の外を見ると、そこは相変わらずの雪
シャーリー
根を詰めても疲れるだけよ……。
シロ
「せんどーおおくしてもんじゅのちえ だぞ」ドヤァ
シャーリー
「文殊の知恵……」
高瀬川の和樹
「まぁ、今ばかりはその方がいいかもな」シロに。
「あぁ。あの雪だるまだったか、根本はあいつをどうにかせにゃあならん、そうだったよな」
「あいつは人の願いから力を得ていたが、封じられている間に霊穴から力を得て、もはや願いなぞ関係がなくなっちまった」
「あいつに関係しているやつが、蜘蛛神と……、咲、だったか」
淡雪
「ええ。今や彼女は住人の願いなくとも、これまでほどではないにせよ、確実にこの町を、そしてこの土地を雪に埋めてしまうことができるでしょう」
シロ
「サッちゃんなんでそんなオネガイしたんだ?」
ゆり
「友達の雪だるまが、春になっても溶けて消えてしまわないように、でしょう?」
風馬
「いえのなかで言ってたな」
高瀬川の和樹
「少しだけでよかった、ともな」
シロ
「ユキダルマはサッちゃんをともだちだとはおもってなかったのかなぁ」
「だって、ゆきまみれにしたら、ともだちもしんじゃうだろ?」
ゆり
「今となっては、自分のために雪を降らせているってことか」
シャーリー
「……それはそれで、哀しいと思います……」
高瀬川の和樹
「……」
シロ
「ひとりぼっちになっちゃうよ」
高瀬川の和樹
「なぁシロよ。お前は自分が死んでも友達を助けるか?」
シロ
「うーーーーん」
「シヌって、うごけなくなることだろ?」
高瀬川の和樹
「ああ」
シロ
「うーーーん」
いいながら皆の顔を眺める。
「するかなぁ? でもはしれなくなるのはヤダし」
「でもみんながうごかなくなるのもやだなぁ」
風馬
「おばけなら死んでも動けるぞ」わかってない
シャーリー
「おばけ……?」
シロ
「ムツカシイ」
ゆり
「動けなくなると言うより……自分自身が跡形もなく消えてしまう、って感じかしらねぇ」
シャーリー
「……それは……困りますね……?」
シロ
「えっヤダ」
ゆり
「色々とそれを慰める言葉はあるけれど、少なくとも死んでしまう当人にとっては、きっとそういったものだと思うわ」
風馬
「いなくなるのか、いやだ」
高瀬川の和樹
「あぁ、むつかしい。そうできなくても、友達に助けてほしいって思っちまっても」
「無理はねぇだろうよ」
シロ
「うーーん」
「でも、そうすると、じぶんもみんなもきえちゃうなんて、おもわなかったんだろ? だって、ちょっとだけのおねがいだったんだ」
ちびきつねさま
「少なくとも、咲という少女はそこまで考えてはいなかっただろうねぇ」
シロ
「シヌのやだな。そうかぁ、やだなぁ」
高瀬川の和樹
「あぁ、少しだけでよかった。少しだけ一緒にいてくれれば。……雪だるまにとって、その少しが惜しくなっちまったのかもしれんなぁ」
淡雪
「雪だるまの彼女が、自らのために雪を降らせているのだとしたなら、もはやそれを説き伏せることは難しいのかもしれませんね」
「いずれにせよ、わたくしの力が及ぶところまで近づく事ができれば、『解いて』しまうことはできるかとは思います」
高瀬川の和樹
「あぁ。無論、まだ当て推量だ。淡雪、お前みてぇに、違う理由がある可能性だって残るがね」
淡雪
「違う理由……」
胸に手を当てて、小さくつぶやきました
風馬
「すみにするのはだめだ」
シロ
「うん、スミは、こわい。なんか、ヤダ」
高瀬川の和樹
「……」
シャーリー
「駄目です……」
語り手
「……そうだなァ。墨にされるってのは、どうにもいただけない体験ではあったが……」
シロ
「スミって じをかくやつなんだろ?」
「で、じ って、なんかいろいろおはなしできるやつなんだろ?」
「なのにおはなしもきかないでスミにするのって、なんかヤダ」
淡雪
「シロさん……」
風馬
「すみにするときのあわゆきは、怖い顔になる」
淡雪
「……」
麦茶からのお茶談義
シャーリー
ちょっと眠気がログインし始めたので麦茶キメてきます。
シロ
麦茶は最高だぜェ
風馬
はーいノンカフェイン決めてね
シャーリー
身体を冷やすのだ……。
シロ
カフェインゼロでコストも安くて美味いんだぜぇ
風馬
最近粒麦茶のティーバッグみつけて淹れてます、味が濃い!
シロ
麦茶はヤカンで煮出すのが美味しいと思うッ
明らかに水出しと味が違うんだ……
シャーリー
むぎちゃおいちい
風馬
水出しは日持ちしないので基本煮出し……
シャーリー
コーン茶もおいしい
風馬
香ばしいよね
シロ
びわ茶もよいー
シャーリー
枇杷茶は未知の世界ですね。
風馬
東京住んでた時に日本橋のおちゃらかって店でよくフレーバー緑茶買ってました
淡雪
三國屋 善五郎もいいぞ
シャーリー
ル、ルピシア……(小声)

高瀬川の和樹
「淡雪ぃ、俺はどうしていいか分からんよ。本当に”死にたくない”が理由なら、聞ける話なんかありゃしない。先んじて、近づいて、一発が一番だ」
「でも、」
「それでいいと全員を説き伏せられるほど、俺ぁ戦慣れしとらん……」
「お母様……」
それまでハラハラとなりゆきを見守っていた綴が口を開きました
「どのような方にも、物語はあるはずです」
「伝えられるはずの、その物語を一読もしないで投げ打ってしまうのは、あまり……綴は好きでは、ないです……」
言って、小さくごめんなさい、と呟きました
淡雪
「綴……」
シャーリー
良い子だ。
淡雪
「……わたくしは、文字です」
みなさま、と淡雪は口を開きました
「その働きどころは、物事をお伝えするものであるとしても、わたくし自身には伝えたり読み解く事は不得手なものです」
「あの、雪だるまの彼女」
「彼女の物語は、本当にそうしたものなのでしょうか?わたくしにはわかりません」
「それでも、彼女の物語を聞くべきなのでしょうか」
風馬
「あわゆき」
「オレは字が書けないけど、あわゆきがあいつの話をきけば本にできる」
高瀬川の和樹
「字を使う連中の合間に片足突っ込んだ身だ、読み解くならば俺が助けよう。伝え聞くならば、声でもってこいつらが助けられる」
「一緒にやろうぜ、淡雪」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。一人が不得手だからといって、それを諦めるという手は無いと思うよ」
風馬
「オレはやっつけるなら手伝わない、あわゆきも、あいつも」ツクハとあわゆきを交互に見て
高瀬川の和樹
「うまくいくたぁ確約できんが、声と字と語が揃うなら、いっぺんやってみてもいいんじゃねえか」
シャーリー
「やる前から諦めたら駄目です……」
シロ
「わんわん!」
いっぱいいるし、いけるいける!
シャーリー
わんお!
ゆり
「そうねぇ。もともとワヤになりかけてたところに、あたしたちっていう闖入者があったのも、きっとそういうお話の流れなのよ、きっと」
ツヅミ
「一人では無理でも、みんなで一緒にやれば、いっぱいの事ができるよ、きっと!」
「ヒコーキの部品探したりとか!」
シロ
部品さがしたねぇ…そして誰かが一生懸命ジャマしてたねぇ。ヤキモチ焼いて。
高瀬川の和樹
ふふっ
ニハル
「ハルは、葉っぱかじってねむねむできれば、それでいいんだけどなー」
高瀬川の和樹
「雪に埋もれたら葉っぱ取れんぞ」
ニハル
「それはこまる」
ツクハ
「これまでも、幾度となくやり遂げてきたはずだ。皆の力で以て」
淡雪
「皆さま……」
「ありがとう、ございます」
淡雪はもう一度頭を下げました
「やってみましょう。お力をお貸しください」
高瀬川の和樹
「ああ。異存ねぇ」
シロ
「はーーーい」
風馬
頷く
ツクハ
「よし、決まりだな」
ゆり
「とはいえ、あの子はどこにいるのかしらねぇ」
「あたしたちは凍えちゃうから、どこか屋内にいなくちゃならないけれど、あの子はどこでだって良いわけでしょう?」
風馬
「………」考える
シロ
「ねーねー、あのおやしろのマユってなんだったの?」
風馬
「くもじゃないのか?」
シロ
「くもはここにいないんじゃなかったっけ」
ちびきつねさま
「シャーリーの話では、その咲という少女が囚われているというのではなかったかな」
風馬
「あのなかにさきがいるのか?」
シロ
「ユキダルマが、さわるなっておこってたよな? なんでだろ」
「さわったら、くる?」
風馬
「おこすなっていってたな」
シロ
でなきゃあとは、ここの元気な人全員で「雪やめー」ってくもにオネガイしたら、ゆきだるまちゃん怒って来ないかなって
高瀬川の和樹
「咲は……、あの雪だるまに願いを吸われてる、っつってたな。もう住人の願いなんざ関係ないっつっても、咲の願いがあいつの発端で、根源だ」
シロ
「おこしたらどうなるんだろ」
うずうず
高瀬川の和樹
「咲は、街を雪に埋めようなんて、大それたこと願っちゃいなかったはずだ。咲を起こさないのは、願いを変えられないためかもしれんな」
ゆり
「なるほど?」
風馬
「……えりまき」
シロ
「えりまき?」
シャーリー
「えりまき……?」
風馬
「あいつのいるところはわからない、けどえりまきのいるところはわかるかもしれない」
ゆり
「え、そんなことできるのあんた」
高瀬川の和樹
「ほう」
シャーリー
「すごい……」
「…………私も……空から見てみます……?」
風馬
「さきといたときには何にもなかったけど、あいつがつけてるとき、なにか言いたそうだった」
高瀬川の和樹
「そうかお前、前んときもそうだったな。話を聞けていた」
「ありゃあしのぶやゆりだからかと思ってたが、そうでもねぇってことか」
シロ
「モノとおはなしができるのか!!」
ゆり
「はー、器用ねぇ」
風馬
「よくわからないことも言われるけどな」
高瀬川の和樹
「よく分からないこと?」
風馬
「まえ、かずきのふくがへやぼしはいやだっていってた」
高瀬川の和樹
「えっ」
シャーリー
「?」
風馬
「よくわからない」
シロ
「ヘヤボシ」
シャーリー
「よくわからないですね……」
へやぼしって、新しいお星さま?
そう鳥は思うのでした。
ゆり
「ああ、そういえば、最近気になってたのよ」
「あんた、ちょっとカビ臭いのよ、最近」
高瀬川の和樹
「まじかよ、あー、まぁ、部屋干し臭うもんな……ああー、ばつが悪ぃ……」
ゆり
「あたしの車内で適当に干すんじゃなくて、ちゃんとランドリーで乾燥までしなさいよね」
シロ
おかねかかるじゃない……
高瀬川の和樹
「面と向かって言われるとばつが悪ぃ、分かった分かった……、服に言われちゃ改善するしかねぇや」
和樹さん人間疑惑
シャーリー
和樹さん洗濯物するの!?
風馬
自分のことを河童だと思い込んでいる人間やぞ!
シャーリー
やべぇ人だ……。
シロ
そうだね!!
ヒトに染まりすぎたが故の悲劇。
シロの服は自分の毛を変化したやつだから、くさくないもん!!
シャーリー
ふしぎなちからで衣服とか纏ってたイメージだったよゆうこや!!!
高瀬川の和樹
和樹だったらしそう>洗濯物
なんならGUとかユニクロ着てそう
シャーリー
どうして河童だと思い込んでるんだろう……。
シロ
生まれた街が河童祭ってるとこだからかなぁ。
高瀬川の和樹
実は河童に育てられた人間だったの?
シロ
ナンテコッタイ
シャーリー
スッゴイカワイソ
高瀬川の和樹
鹿児川の中流で瑞樹が煙草をふかしていると、上の方からどんぶらこっこ、どんぶらこっこと……
シャーリー
小さな男の子が……五体満足で良かったね……。
某漫画が始まらなくてよかった……。
シロ
瑞樹さんが体作らなきゃいけなくなっちゃう。
シャーリー
身体を取り戻す話が始まらなくて良かったね!!!
風馬
尻子玉を5つ集めれば願いが叶う?
※某漫画……どろろ のこと。
尻子玉を5つ……まずは尻子玉レーダーを借りないとなぁ。

高瀬川の和樹
「あ、他には何か文句言ってる奴いなかったか?」
語り手
「旅ガラスってのも、面倒なもんだな」
シャーリー
「ツバメです……」
風馬
「ゆりはいっつも文句いってるぞ?」
ゆり
「あたしゃ小姑か」
シロ
そうね
高瀬川の和樹
「まぁそりゃ程々にしてもらって」
ゆり
「その襟巻きに話を聞くのはいいとしてよ?」
「その襟巻きを雪だるまが着けてるんじゃぁ、結局探せないじゃない」
高瀬川の和樹
「声でもかけりゃ返ってこんかね。こう、おーい、おーいってよ」
風馬
うせものさがしできるんかいな
高瀬川の和樹
「それと、さっきのシャーリーの話だが、空から見てみるっつのも有りかもな。雪の中でも飛べるか?」
シャーリー
「多分……?」
語り手
渡鳥には荷が重いかもしれませんが、短時間ならば飛ぶことはできるかもしれません
ちびきつねさま
「ふーむ」
「わたしは見ていないからわからないのだけれどね」
「お社で糸に触れた時、その襟巻きの件も見たのだろう?」
「あるいは、その中で話を聞くことはできないものかな?」
シロ
「ユメのなかか」
風馬
「糸に触ったらダメなんじゃないか?」わかってない
ちびきつねさま
「この町の縁起を刷り込まれた者ならば問題はあろうけれど、私たちならば問題は無い、という話ではなかったかな」
高瀬川の和樹
「その中…… 糸に触れて見た風景の中でってことか?」
ちびきつねさま
「うん、どうだろうかね」
和樹に頷きます
高瀬川の和樹
「ふむ。夢の中で話を聞く、か。ありなんじゃねぇか、お方様。夢渡とか、ああいう部類になんのかね」
ちびきつねさま
「どうだろうかね、風馬」
風馬
「……でも、さきは、オレが声をかけても聞こえてないみたいだったぞ」
シャーリー
「……そうなんですか?」
風馬
「またあいたいのは、そうだ」
ツクハ
「だが、他にこれと言って手がかりも無しだ。いずれにしても咲という者について知るには、社を訪れるもの良いのではないか?」
シロ
「そうだなー。かんがえるの、あきたし」
風馬
「そうだな、凍ってもあわゆきがなおせる」
ニハル
「ハルも眠たくなってきた」
高瀬川の和樹
「そうだな。考え疲れたのは同感だ、いっちょ足で捜査と行くか」
風馬
「けど、もう暗くなるぞ」
語り手
古書店の壁に掛けられた時計が、5つ、鳴りました
シャーリー
「……ねんねの時間です?」
ゆり
「でも、あまりのんびりしてると、それこそ町が雪に埋まっちゃうわよ?」
ちびきつねさま
「ふむ。どうしようかね」
シャーリー
「……どうしましょう?」つばめの頭のCPUは限界だ!
高瀬川の和樹
「この雪ん中で暗がりを動くのもあれだが、淡雪、明かりは出せるか? 懐中電灯でもありゃ、それでもいいが」
淡雪
「懐中電灯でしたら、いくつかご用意はできますわ」
高瀬川の和樹
「つか、旅すんなら電灯くらい持ってくるべきだったな。最近スマホのせいで電灯を忘れてならん」
シロ
「がんばるーーーー」
「みちがうまっちゃったらどこもいけなくなる!」
風馬
「そうだな」
高瀬川の和樹
「おお、助かるぜ。なら、懐中電灯でも持っていっちょ出てみるか」
「それでも暗すぎてどうにもならんようなら、無茶はやめて明日の朝に仕切り直そう」
ゆり
「それじゃ、今からお社へ出発というわけね」
風馬
「くものいえで寝ればいい」
ゆり
「やめてよ。それこそ凍えちゃうわ」
シャーリー
「寒いのは……嫌です……」
北海道の夕方
風馬
北海道の17時は暗そうだなあ
高瀬川の和樹
なんだよなぁ しかも冬
ゆり
大雪だしね
高瀬川の和樹
地域によっては15時には日没するんでしたっけ北海道の冬
あ、稚内の冬至で15時54分だそうで、だからほぼ16時ですな 
微妙にガセで失礼しました
ゆり
まぁ街灯はついてるし、雪明かりあるから大丈夫さ
シャーリー
マジですか
風馬
頑張れ北海道電力
高瀬川の和樹
街灯生きてるのか よかった
シロ
いがいとあかるい

語り手
「全員で動くこともなかろう」
瑞樹が口を開きます
シャーリー
「……じゃあ……空を見てきます……」
語り手
「ツヅミ、ニハル、ツクハ、カイトは、俺らと一緒にここで留守居だ」
シャーリー
一瞬私も待機かな?って思ったら私の前世が待機だったわ。
風馬
「いかないのか?」
高瀬川の和樹
「それがいいかもな。親父達は蜘蛛神の一件に絡んでるんだろう」
語り手
「それもあるが、何か入り用になるかもしれんだろ?そんときゃここに連絡すればいい」
高瀬川の和樹
「成程、そりゃ心強い」
語り手
「俺らがいりゃぁ電話も使える」
「淡雪は、こいつら手伝ってやんな」
淡雪
「かしこまりましたわ」
おとな0
高瀬川の和樹
瑞樹、懐中電灯使えないしな。
シロ
そういやそうだね。おとんはおとな0だ
高瀬川の和樹
そうなのよ ので実は電話もツクハとかに頼む羽目になる
シャーリー
なるほどなぁ。
シロ
伝言げーーーむ
高瀬川の和樹
一方和樹はスマホのせいで懐中電灯を持ってくるのを忘れるのだった

高瀬川の和樹
「頼んだぜ」
風馬
「……ゆりのくつがいるな、しもやけにならないやつだ」
高瀬川の和樹
「ああ確かに、悪い、冬靴あるか?」
淡雪
「長靴もご用意しますわ」
高瀬川の和樹
「頼む」
シロ
じゃあそれ見てがんばってフユグツっぽいの作ろ。
高瀬川の和樹
シロが毛で冬靴を編んでいる
シャーリー
一生懸命作ってて可愛いなって思ってるょ……。
語り手
では、それぞれに準備を整えて
シャーリー
かわいいねぇ
いやされるねぇ
語り手
古書店の前で、皆を見送ります
「倅よ」
高瀬川の和樹
「おう」
語り手
瑞樹が声をかけました
「俺らの町のことで、手間ァ掛けるが、一つ頼んだぜ。……無茶はすんなよ」
シャーリー
パパだ……。
高瀬川の和樹
「水臭ぇぜ、親父。俺の町でもあるんだ、ここは。……おう、やるようにやるさ」
高瀬川の和樹
瑞樹のハンチング帽は淡雪さんがくれたんだっけな
(だいぶん前でうろ覚え)
語り手
でしたな
語り手
それに片手を挙げて答え
「お客人がた」
シャーリー
「……はい」
語り手
他のみんなにも声をかけます
風馬
「どうした?」
シロ
「うん?」
語り手
「知った面してやがるが、俺らの倅だ、性根もわかる」
「すまんが、よろしく頼む」
言って、ハンチングをとって頭を下げました
その頭のてっぺんには、つるんと丸い皿
風馬
「わかった」わかってない
シロ
和樹と同じおさらを見て二カーって笑う。
シャーリー
「わかりました……」
語り手
「ああよ。気をつけてな」
ツクハ
「頼んだぞ、皆」
カイト
「ゆきが入ってるつぼは、おれが守る!」
風馬
喜んで庭駆け回っててね!
シロ
そうだね守らないと。
高瀬川の和樹
ゆきちゃんまだ壺にinしてるもんなあ
シャーリー
守って!
高瀬川の和樹
地震でも起きたらたいへん
風馬
「あ、ニハル。ここにはうまい草があるぞ」
ニハル
「あ、それそれ。どこにあるの?」
風馬
「台所だ」
淡雪
「冷蔵庫のタッパーに入ってますわ。瑞樹さん、適当に出してあげてくださいな」
少し微笑んで、淡雪が言いました
ツヅミ
「何かあったら、言ってね!」
ゆり
「任しときなさいよ」
高瀬川の和樹
「あぁ、任された」
シロ
「がんばるーーー」
がんばるのはふーちゃん。
語り手
そうして、みんなは古書店を後にするのでした

おしまい
語り手
ってところで今日は締めます
風馬
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
お疲れ様でした!
ナイス切りがいい!
シロ
おつかれさまー
語り手
そしてちゃっかり登場人物を削る
高瀬川の和樹
そう、ちゃっかりNPCを削ったなと思ったのでした


ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。