波照間 紅
よいしょ
高瀬川の和樹
って違う違う
シャーリー
by
風馬
ココ
高瀬川の和樹
コココン
シロ
わんわん
高瀬川の和樹
カパッパ
シロ
語り手ちょっとまってね
高瀬川の和樹
語り手もお疲れさまです
風馬
おつかれさまです!
シャーリー
おつかれさまです!
語り手
どうも、騙り手です
シロ
ドーモ カタリテさん シロです
高瀬川の和樹
ドーモ、カッパ=ニンジャです
風馬
アンブッシュ!
語り手
そして、皆さんお揃いですね
アイサツ後のアンブッシュとは一体
高瀬川の和樹
ハーイ
シロ
でも結局何が起きているのかはさっぱりだなぁ。
高瀬川の和樹
問題のキーは糸の方っぽいね、くらいしか
シロ
・糸の記憶は誰の?
・なんで糸に触ったら墨にされるの?
・吹雪の原因は?
・雪で延命しているのは誰?

謎だらけぇ
高瀬川の和樹
謎だらけぇ
シロ
ていうか
・淡雪が事情説明しない理由
もわかんないか。

語り手
前回は、ツクハによって、この街に何が起きていたのかを語られた回でした
糸に触れると異様に陥り、そののちに淡雪によって墨へと溶かれる
ツクハたちの仲間たちも、この町の住人たちも、すべて墨に溶かれてしまったということでした
風馬
「……糸は、どこからくるんだ」
ツクハ
「糸は、不意に現れる」
「それが、どこからともなく現れるものなのか、それとも……。元よりか細い糸だからな。その元を辿れたこともない」
高瀬川の和樹
「ああ……、不意だったな、あんときも」
「気がついたら、ゆりがおかしくなってた」悔しそうに呟く。
シロ
「え、ここにイトあったのか?」
不安げにキョロキョロ
ツクハ
「いや、正確には心当たりが無いでもない」
高瀬川の和樹
「あ?」
ツクハ
「先の話の中で、言ったな。かつて蜘蛛神を神上がらせたことがある、と」
シロ
「くも」
高瀬川の和樹
「ああ。──よもや、蜘蛛か」
ツクハ
「そして、それより前には、今と同じように糸を張り巡らせて、人やもののけの精を吸い上げていたと」
シロ
「たべちゃうのか!」
風馬
「くもは、冬にはいないぞ?」
ツクハ
「神であれば、季節なぞどうということもあるまい」
風馬
「でも、雪がふるとうれしいんじゃないのか?」
ニハル
「みんな、おかしくなるとそう言っていたねぇ」
高瀬川の和樹
「友達、と言っていた。嬉しいのは、当の蜘蛛じゃねぇのかもしらん」
風馬
「くもの友達」
高瀬川の和樹
「ああ、分からんがな」
シャーリー
「はい……」
ツクハ
「いずれにせよ」
「私たちも真っ先にその蜘蛛神めのことに思い当たった」
シロ
「いとっていったらくもだよな」
ツクハ
「だが、彼奴には手出しできん」
シロ
「なんで?」
シャーリー
「どうして……!?」
ツクハ
「彼奴めの社へと近づくことができぬのだ」
悔しそうに、ツクハは言いました
ツヅミ
「あれは、ちょっと近寄れないよね……」
高瀬川の和樹
「できない?」
シロ
「そっかぁ、おうちがあるんだな」
「おうちはくものすじゃないのか?」
ちびきつねさま
「曲がりなりにも神なのだから、社があるのだろうね」
「ツクハ嬢も、言っていたじゃないか。かつての折、蜘蛛神のために社を拵えたと」
風馬
「なんでだ?」
シロ
「みちがないのか?」
ニハル
「言葉で説明するより、見てもらったほうがはやいかも……」
シャーリー
「?」
ツクハ
「……いいだろう。お前たちにも見てもらうとしようか」
高瀬川の和樹
「何となく、どう近づけねぇのかは予想がつくな……」
シャーリー
「……はい」見に行こうのポーズ。
シロ
もちろんいくぞ!
シャーリー
「……雪、ですか……?」こてんと小首をかしげる。
ツクハ
「少し、歩くぞ」
風馬
「わかった」
高瀬川の和樹
「おう」

語り手
言って、ツクハはみんなを学校の外へ
シロ
ボスボス
語り手
そして、もう一度町の中へと
案内するのでした
シロ
あれ、町の中なんだ
語り手
重たく柔らかい雪は、町を更に真っ白に、深い景色に埋めてしまっています
その中を、ひざまで埋まりながら歩きます
シロ
変身しないとつらそうだからへんしん! モフモフのままだから消費はなしだ!
風馬
「……みんな、しもやけは大丈夫か」
ニハル
「しもやけは大変だから、気をつけてね」
雨靴を履いたニハル、ツヅミ、ツクハ
高瀬川の和樹
「全くだな。しもやけのヤバさはさっきので思い知ったぜ」
あれば借りよう雨靴。
語り手
そうですね、学校に残っていたものを貸してくれたことにしましょう
高瀬川の和樹
では、ありがたく借りる。
シャーリー
むしろ鳥になったほうが楽かな? 風馬くんの肩にとまろう。
変身を解除します。
シャーリー
Q.なぜ風馬くんなの?
A.和樹さんと比較して体温高そうでなおかつシロちゃんより体力がありそうだから。
シロ
鳥は体温を保たないと危ないから誰かの手の中とかにいないと辛そう
風馬
「シャーリー、寒かったらポケットに入るか?」
人間形態なら少年体温!
シャーリー
ちゅん、と返事。
ポケットの中で寒いけどちょっとだけぬく……ってしてます。
高瀬川の和樹
河童の体温はひんやりしていそう。外見年齢も一番上だし。
シロ
「あしにこおりのつぶがくっつくぅぅぅ」
足の毛の先っぽに小さな氷の粒がひっついてぶらんぶらんしてる。

語り手
などとお話をしながら、歩くことしばし
町の片隅に、その神社はありました
雪の中に、佇む石の鳥居
シロ
お堂とは別に神社建てて貰ったのかな
高瀬川の和樹
「……あれか」ぐ、と眼が鋭くなる。
風馬
「きつねの家に似てるな」
シャーリー
ポケットの中からちらっ。
高瀬川の和樹
「まぁ、お社だからな」
語り手
注連縄を渡されたその向こうに、小さいけれど立派な社が立っているのが見えます
高瀬川の和樹
「……あれを一息で作ったか、すげぇもんだな」
向こうの社を見て。
語り手
そして、鳥居をくぐったすぐ先のところには
『封』『閉』『締』『禁』……
様々な、墨で殴り書いたような字が、宙に浮いていました
シロ
「あっ、しってるぞ! あれ、 じ だ!」
「みちがとぎれてる……」
風馬
「字だ、あわゆきの、字か?」
語り手
それらは、びっしりと並び、見えない球の上を右から左、上から下、あるいは逆に滑るように動いていました
高瀬川の和樹
「あぁ。成程こりゃあ近寄れん。ありゃあ、封じ、閉じる字だ。寄るな、来るな、行くな、出るなという字だ」
シロ
「あれでとおせんぼしてるのか」
ツクハ
「……ああ。見ての通りだ」
呆れるように長く白い息と共に、ツクハが言いました
「淡雪めが、ここをこうして守っているのでな」
「まったく近づくことは叶わん」
高瀬川の和樹
「そういうこった。無論ただの言葉だ、構わんと行くこともできるだろうが、あの淡雪の言葉だ」
「力もあるんだろうよ」
風馬
「………」社の方をじーっとみる
シャーリー
「なにかあるんですか……?」風馬くんに。
シロ
「おーーーーい! あーちゃーーーん! なんでこんなことするんだよぉぉぉーー!」
風馬
「くもはいるのか?」
語り手
風馬の見る先、そこにはただ字が流れるだけで、社まで行くのなんて、簡単であるように見えます
高瀬川の和樹
「なぁツクハよ。ありゃあ守ってんのか? それとも、封じているのか」
ツクハ
「いるかも知れぬ。いないかも知れぬ」
高瀬川の和樹
「どっちだ」
風馬
「おーい! くもー! いるのかー!」
ツクハ
「彼奴の思惑なぞ知るものか。ただ、あそこを抜けることは叶わぬ。ならば、その目的も知れようというもの」
シロ
「もーーーーーなーんもわかんないじゃないか!」
「あーちゃんにききにいく!!!」
「なんでこんなことするのかききにいく!!!」
ちびきつねさま
「……成程」
「おいでになるようだね。確かな神気が漏れ出ているのを感じるよ」
ちびぎつねさまはひげをひくひくと動かしながら、言いました
風馬
「なんだ?」
高瀬川の和樹
「そうか。くそ、どう見ても事態の鍵なんだがな」
「寄るなか、来るなか、行くなか、出るなか……」
シロ
危険な暴走してるいとちゃんを封印してる感じ?
ちびきつねさま
「ふむ」
「みんな、どうだろうかね?すこぅしだけ、お邪魔をさせていただくというのは」
シロ
「はいれるのか?」
ツクハ
「馬鹿な、そのようなことできるものか」
「私たちだって、これまでに試してきたことだ」
風馬
「くもにあおう」
高瀬川の和樹
「お方様、行けるのか」
ちびきつねさま
「うん。そうだねぇ。みんなが力を貸してくれるのならば」
高瀬川の和樹
「無論だぜ、お方様。どうすればいい?」
シロ
「どうしたらいいんだ?」
ちびきつねさま
「みんなの神通力を借りるよ。……風馬、だっこしてくれるかい」
風馬
「わかった」おきつねさまをそっと持ち上げる
ちびきつねさま
「ありがとう。……みんな、私のしっぽを掴んでおくれ」
「心の中で、私の方へと、みんなのおもいと力が伝わるように」
シロ
素直にしっぽつかむ。
高瀬川の和樹
「おう」片手で狐の尾をそっと掴む。
シャーリー
掴む……。
いやシャーリーは風馬くんのポケットの中です。
ポケットの中からふわっと包む。
シロ
「……むーん……」
目を閉じてよくわかんないけどおいのり。
語り手
さて、みんなの力が必要です
ふしぎと想い、その合計が100以上となるように、力を振り絞ってください
シャーリー
ふしぎ50出すよ。
語り手
全員合計で大丈夫ですよ!
シャーリー
じゃあ30
風馬
一人25でいいんじゃよ!
シャーリー
そっか!!!
25だ!!!
シロ
まだクライマックスには早そうだから
語り手
ふしぎも想いも使えるからね!
高瀬川の和樹
ふしぎ15おもい10出します。
風馬
ふしぎ13おもい12供出で
シロ
おもい25だすー
シャーリー
ふしぎ25出します~
語り手
OKですね

高瀬川の和樹
「ああ、……」
じっと、静かに思いを寄せる。この街のこと、ゆりのこと、淡雪のこと。
その内に恨みや憎しみが含まれぬように、心をなるたけ清らかにして。
語り手
みんなの力と想いが、しっぽを通じてちびぎつねさまへと注がれます
ちびぎつねさまの体がぼんやりと光ってゆきます
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは、目の前を流れる字の群をそのまましばらくじっ、と見つめ、やがて
「よぅし、そこだ!」
声を上げると、おでこの紋様から、白い光を放ちました
その光は、遠く藤葛木でみんなを待つ、大きなお狐さまの御髪のように、淡い綺麗な白い光でした
高瀬川の和樹
その光のやさしさに、悔しさに囚われかけていた心が、少し洗われるような気がした。
風馬
今日から梅雨入り!
高瀬川の和樹
ヤダー
シャーリー
ヤダー
高瀬川の和樹
アバンストラッ…… なんでもない

シロ
びっくりしてひっくりかえってる。
ちびきつねさま
真っ直ぐに放たれたその光は、ある一文字へと吸い込まれて行きました
それは『閉』の文字
光がその文字へと突き当たった途端、流れる文字たちはピタリと動きをとめ
「むむむむむ……」
唸るちびぎつねさまの見る先で、『閉』の字はぶるぶるっと震えたかと思うと
真ん中の『才』の部分の文字が割れ、消えてしまいました
まるでガラスが割れるような涼やかな音が響きます
そこに残っているのは、『門』という文字
シロ
「あっ、みちでた!」
高瀬川の和樹
「おお」
「開いたな」
ちびきつねさま
「はふぅ……」
ちびぎつねさまは、全身の毛としっぽをしんなりとさせながら、息をつきました
ツクハ
「馬鹿な、こんな……こんな……」
ツクハは、わなわなと震えています
高瀬川の和樹
「お疲れ様、お方様。さぁて…… 開門と行こうか」
風馬
「これでいけるのか」だっこしたままいこう
シロ
「んー、なんかみちぼやぼやしてる」
少し不安そうにきょろきょろしながらついてく。
語り手
『門』という文字を潜ると、あっさりと文字の壁を抜けることができました
ニハル
「ちょう簡単に通れちゃったね」
シロ
「かんたんじゃないぞ! いっぱいえーいってやったぞ!」
ツヅミ
「お稲荷さんて、やっぱりすごいんだなぁ」
ツクハ
「私だってやったぞ! めいっっぱい!」
風馬
「どうした?怒ってるのか?」
高瀬川の和樹
「まぁなんだ、人数の違いってことにしとこうぜ」ふくれるツクハをいさめながら。
シャーリー
(・ω・` )ツヅミちゃん……
シロ
ツクハちゃんがんばっ
シャーリー
今日はもう駄目だ(ツクハちゃんとツヅミちゃんを間違えたことに今気づいた顔)
風馬
たぬきだってがんばった!
高瀬川の和樹
そこは似てるからしかたない(意図して寄せてそう)
シャーリー
がんばった!!!
高瀬川の和樹
ポンウサチームもめっちゃふしぎを絞ったに違いない
シャーリー
みんなみんないきているんだともだちなんだ
※ごめん名前似ているのはわざとじゃないんだ……
ちびきつねさま
「鹿角のお嬢さん、力というものは、決して相手を圧倒するためだけに使うものではないんだよ」
ツクハ
「……きぃぃぃっ」
高瀬川の和樹
「ちょう簡単でもねぇぞ。結構骨は折れた」
シロ
ぎょっとして和樹を見る。ダイジョブ?
高瀬川の和樹
「ん?」振り返る。物理的に骨は折れてない。
シロ
「きーちゃんがたこになっちゃったかとおもった」
高瀬川の和樹
「あぁ悪い悪い。ひどく力を振り絞って難儀をするのを、骨を折るっていうのさ」
「こうやって思うと、人間の言い回しも珍妙なもんだよなぁ」
シロ
「ナンギしたのか……よくわかんないけどよかった」
ちびきつねさま
「人の言葉、か。使うようになって随分と経つけれど、確かに面白いものだね」
「言葉の伝え方というものは、本当に色々あるものだ」
高瀬川の和樹
「ああ。色んな人の営みが絡まってできてやがる。それこそ糸のようにな」
というわけで、警戒しながら進みましょうね。
シロ
文字については一切絡めないケモノ

語り手
雪の参道を歩きます
里山をめぐるように通された参道の横には、たくさんの木が生えています
シャーリー
木だ!
語り手
こどもかおとなで判定を
目標値は低いです
4
高瀬川の和樹
お、じゃあ折角だからおとなで。おもい1使用して4。
シロ
じゃあおもい1足してこども4
語り手
シロと和樹だけでOKですか?
シャーリー
おもい2消費してこども4に。
風馬
ふしぎ2でおとな4
語り手
OKです
では、こどもで成功をした、シロとシャーリー
参道の周りの木も、雪の中で真っ白に染まっています
人があまり入ってこないからでしょうか
その雪はすごくきれいで、思わずそちらに足が向いてしまいます
シロ
ふらふらー
シャーリー
ぴちち……
語り手
そして、おとなで成功した和樹と風馬
シャーリーとシロがそちらへととことこと近づいてゆくのを見て、気づきます
雪の白の中で、ほんの一時気がつきませんでしたが、木の幹の真ん中にキラキラときれいに、こんもりと盛り上がって張り付くそれは、雪などではなく
まるで糸車で引いた絹の糸の塊のようでした
風馬
「シャーリー、シロ、ちょっとまて」
シロ
「ん?」
風馬
「それは雪じゃないぞ、いとだ」
高瀬川の和樹
「おい、シロ、シャーリー!」シロの首根っこを片手で掴んで制止しようとします。
シロ
「わわ、なにすんだよぉ!」
シロ
わざわざコスト払ってトラップに引っかかるw
高瀬川の和樹
*ああっと*
語り手
かかったな!語り手の罠だ!
シロ
プンスカ
高瀬川の和樹
「こういうとこで道ぁ逸れん方がいい」
シャーリー
「きゃー……」
語り手
むんずと掴まれて、引き戻されるシロとシャーリー
勢いで振られた二人の手が、ほんの微か、糸玉に触れました
それは、ほんの一瞬の出来事だったのですが、二人の頭の中にはある光景が浮かびました
それは、一人の女の子の姿
シロ
見覚えある?
語り手
無いですね
どこか、お狐さまのお社にも似た、建物の前で
女の子は薄く積もった雪の上で小さな雪だるまを拵えて、にこにことしていました
そんな一瞬だけの光景。
シャーリー
この回まだ未登場誰がいたっけ 結構いそう
シロ
この展開だと前のにあまり関係なさそうだけれど
シャーリー
あ、PCは全員出てるのか(シロさんが前作ってくださったものを見ながら)
シロ
人間チームと七不思議ーズは出てないけど、関係あるとしたら三科さんくらいかな
シャーリー
この回ではまだ風馬(の中の人)さんいなかったんだな……。
高瀬川の和樹
そうそういなかったのよ 懐かしい
風馬
わいルーキー
高瀬川の和樹
風馬さんのTRPG歴は別段ルーキーではないんだよな

高瀬川の和樹
「──おい、シロ、シャーリー?」
シロ
「ゆきだるま!?」
「ゆきだるまだ!!」
高瀬川の和樹
「おい、どうした」血相を変え、もう片方の手をシロの前で振ろうとして、流れる墨が揺れる。
シャーリー
「ゆきだるま……?」
ツクハ
「おい、どうした、何があった」
風馬
「ゆきだるまつくるのか?」
シロ
「おんなのこが、ゆきだるま、つくってた!!」
高瀬川の和樹
「おい、もしかして、もしかしてだ。見たのか、何かを」
ニハル
「雪だるまもいいけど、雪うさぎもね!」
ツヅミ
「雪たぬきも!」
シロ
「ゆきうさぎはつくってなかったしたぬきでもなかった!!」
ニハル
「がっかりだ」
ツヅミ
「ざんねん」
ツクハ
「おい、こやつは何を言っているんだ」
和樹に
高瀬川の和樹
「……言ったろう、異様に陥った連中がいると」
シロ
「にんげんの! おんなのこが!! ゆきだるまつくってた!!!」
ツクハ
「おい、まさか……触れたのか?」
風馬
「どこだ?」きょろきょろ女の子を探す
語り手
周りには雪があるばかりで、女の子などおりません
シャーリー
(これはニハルもツヅミちゃんも可愛いよの夢です)(ダブルクリックしてもうた)
シロ
シロに論理的な説明は無理だよ!?(シャーリーさんちらっ)
シャーリー
ぼくも無理!
シロ
たいへんだ
シャーリー
「一瞬……女の子が見えました……」
シロ
「ここじゃない、ここじゃないけどどっかだ!」
高瀬川の和樹
「シロたちが手を伸ばしかけたのは雪じゃなく、糸だった」悔しそうに、歯噛みする。
ツクハ
「……くそ!」
和樹の言葉に、ツクハは緊張した顔で周りを見回します
高瀬川の和樹
「急いで行くぞ。淡雪に気取られたら水の泡だ」
ニハル
「あわわわわわゆきさんが来ちゃうよぅぅぅぅ」
高瀬川の和樹
言うと、大股で石段を踏み越え、奥を目指す。
シロ
「……」
ツヅミ
「ぶぶぶぶぶぶ」
風馬
「シロはおかしくないぞ」
シロ
「とかされる……?」
ツクハ
「ここに来て、2人も失うのは上手くない!」
シャーリー
そして私が真のルーキーですよみなさん
風馬
ダウと
高瀬川の和樹
実は真のルーキーはカイトくんなんやで恐ろしいことに
シャーリー
あの人はもう修羅だからルーキーではないと思います!!!
風馬
とっくに数で勝ち目なさそうなんですがそれは
高瀬川の和樹
それはその通り
シャーリー
あと私この中だったら一番歴短いと思います!!!
高瀬川の和樹
それはそうかもしれない
風馬
まぁ落ち着こう、歴というのはそれに費やした時間と考えれば
シャーリー
今年でやっと二桁なんで!!!
風馬
ルーキーはわいであってる
高瀬川の和樹
なるほど?
シャーリー
???
やだなぁ。
高瀬川の和樹
確かにブランクあるのは事実
※その理屈で言うとリプレイと動画作っている私がトップだな! などと思うシロであった。

風馬
「とにかくくもにあおう」
高瀬川の和樹
「ああ」
シロ
「スミやだぁぁぁ」
語り手
みんながあわてて奥へと走ってゆくと
やがて、目の前に小さな社が現れました
シロとシャーリーは気付くでしょう
シャーリー
なんだなんだ
語り手
その社は、さっきほんの一瞬見た、あの光景の社だということに
そして、その社は
まるで蚕が繭を編んだかのように、薄く細い糸でできた膜に覆われておりました
シロ
「あっ」
「あそこだ!!」
「さっきみたのあそこ!!」
シロ
んー、雪だるま作った女の子が、ゆきだるまを延命したくて雪を望み、それに応えたいとちゃんが暴走しちゃった感じ?
高瀬川の和樹
あー、雪だるまはありそう
シロ
女の子がイトちゃんって可能性もあるけども。
風馬
「これもいとなのか」
高瀬川の和樹
「見事に覆われてやがるな……。繭じゃねぇか」
風馬
「この中にくもがいるんだな?」
高瀬川の和樹
「だろうな」
シャーリー
ほうほう。
風馬
「おーい、くもー」
語り手
呼び声に応えはありません
風馬
「……」
語り手
ですが
風馬の社を見る目の先、お社の格子の向こうで、ふと小さな灯りが揺れたような気がしました
っていうところで今日は締めましょうか

シロ
キュッ
高瀬川の和樹
キュップイ
シロ
ちっちゃなお堂を校舎脇に立てたつもりでいたら、町外れにでっかい神社もわいてたのが本日のびっくり。
シャーリー
きゅっぷい!
風馬
締めにおきつねさまビームできっと糸と帝に
シャーリー
おきつねさまビーム!
シロ
いとがふえた!!
語り手
文字神vs狐神
ファイッ
シャーリー
滅殺開墾ビーム
シロ
このゆうこや神が力振るいすぎじゃない?(今更)
風馬
開墾してもこの雪じゃなあ
語り手
今日はお社が出てきただけで終わってしまった
じわじわ進む
シロ
じーわじーわ
このお話が終わる頃にはきっと外も雪景色に
高瀬川の和樹
なってそう
語り手
ありうる
まぁメガテンほどではあるまい
現在35パートまでリプレイ進んでるけど、12からこっち全部科学技術館だからな
高瀬川の和樹
メガテンはどこぞのプレイヤーが全力でクリアリングしに行くからなあ
シロ
まあ前半は二日分とか纏めて入ってるから、進みは一定じゃないよ。
高瀬川の和樹
あとCRPGだと一瞬で済む合成とか薬屋とかあーやそーや全部RPするから長いし長いし楽しい
シロ
この頃はプレイ時間は短めだったりするしね。(文章量が少ないとは言ってない)
語り手
楽しればエジャナイザ
高瀬川の和樹
エナジャイザー

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。