TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第十一話『旅するゆうこや』ふたわの九


高瀬川の和樹
にゅるんぷ
風馬
コッコ
シロ
イマシタ
語り手
私は語り手
シャーリー
tikokusimasita
語り手
前回のゆうこや
山道をお掃除した帰りに駄菓子屋によると、不思議な女の子と出会いました
その子は山に住んでいるらしく、時折町に降りてきてはゴミ漁りなどしているそうです
おばあさんいわく、きっともののけさんなので、同じくもののけさんのみんなで、よろしくしてあげてほしいとのことでした
今は、駄菓子屋さんの前でみんなでくつろいでいるところでしたね
高瀬川の和樹
でしたな。和樹が酢イカを気管に入れてしまって悶絶してたとこ。
シロ
なんかよくわかんないけど安請け合いしてみた。
風馬
「それで、今度はあいつを追いかけるのか?」
シロ
「……あれっ?」
「はしるのが好きでー、とかげ?」
シャーリー
「……不思議ですね?」
ゆり
「走るのが得意なだけで、悪気は無い」
高瀬川の和樹
「悪気はねぇが、放っとくわけにゃいかん。自分より遅い奴を見下してる」
ゆり
「でも、それでも被害は出ているわけだし、明日がお祭りだとするなら、『神様』になるために、またあの子は走るわけでしょう?」
高瀬川の和樹
「ああ」
「こりゃ一丁、あいつに勝負で勝って鼻っ柱折ってやるべきかね?」
ゆり
「そうねぇ」
シャーリー
「……」そうだな。
高瀬川の和樹
「まあ、どうすりゃいいかは浮かんでねぇが」
ゆり
「バイク少年がどんな感じなのか、わからないし、あたしたちはあたしたちで、あの子に勝つ算段はしておいた方がいいかもしれないわね」
シロ
「ひとりで? なかまもいなくて??」
なにやら考え込んでいる。
ちびきつねさま
「どうかしたかい、シロ」
シロ
「うん、お方様、さいきんそういうヤツいたような気がするんだ」
シロ
めんどくさいからシロの情報統合しようと思った中の人である。
語り手
ああ、シロの中ではまだ繋がってないのか
シロ
他にもつながってない人いるしねー
風馬
???
シロ
「うーーーん」
「……あっ、もしかして、あのゴミ箱のナナシ、あの乱暴なりゅうが化けたヤツか!!」
凄いことに気づいちゃった! ドヤァ!!!
風馬
「シロ?」
「そうなのか?」
ゆり
「今気づいたの!?」
シャーリー
かわいいねって目で見守ってる。
シロ
「すごい!? あたしすごいか!?」
ゆり
「……まぁ、だいぶんマシになってきたんじゃ無いかしらね?」
シロ
「ましか!! うん!!!」
シロ
これでよしとw
高瀬川の和樹
やったぜ
風馬
「あの恐竜……カラスだったのか……」
シロ
こっちはこっちで妙なつながり方してる…
ゆり
「先祖という意味では、合っているんじゃない……?」
シロ
要は
しのぶくんには「常にひとりで頑張る必要はない、人の力を借りてもいい」
少女には「そんな気張らなくても楽しく走ればいいじゃない!」
って感じでやればいいのかなぁ。

語り手
などと皆でお話をしていると
どこからか、夕焼け小焼けの音楽が聞こえてきました
気付けば日は傾き、周りはオレンジ色に染まっています
風馬
「もうすぐ、夜だ」
高瀬川の和樹
「さて、あいつに勝つのはいいが、どうしたもんかねぇ……。しのぶの奴と協力できりゃあいいんだが」
ゆり
「協力、ねぇ」
「それより、走れるの?彼」
シロ
怪我って塗装剥げただけじゃなかったんだっけ。
風馬
他にも少し歪んでたりしたような
語り手
レバーは折れて、ペダルは曲がってましたね
シロ
《そらのみち》は使えんのかな?
語り手
一応、彼は風馬に『今夜もう一度神社に来て』と言っていましたね
備忘
風馬
覚えてるよ!
「あいつは走る」
ゆり
「言い切るじゃないの」
シャーリー
(その心はって聞きたいけど大喜利?って返されそうだと思った私)
風馬
「走るのが好きだからな」
ゆり
「そりゃぁ、バイクですものね」
「じゃぁ、バイク少年は走る気満々だとして……あたしたちはどうしましょうか」
シャーリー
「……応援……?」
シロ
「おうえんだーん!」
押忍! 闘え! 応援団!! は神ゲー。
ゆり
「応援もいいけど……別に、あたしたちが勝ってもいいわけよね?」
高瀬川の和樹
「そうさなぁ。コースは今日整えたろ、補給って訳にもいかん、ゆりお前バイクになれるか?」
ゆり
「成れないことも無いけれど……ホラ、あたしって飛乗物じゃない?」
「原型が籠だから、基本ハコモノの方が得意なのよね」
高瀬川の和樹
「成程なぁ」
シャーリー
「……そうでしたね」
シロ
「あ、そうか」
なるほど私が「参加」しても許されるか?
「みっちゃんに貸してもらうとか!!」
いっそあの人間巻き込んでもいーんじゃ? とか思ってる。
ゆり
「この間はRX-8だったから、シロやシャーリーには原型になってもらって、FCやFD、S2000なんかにすれば、もっと競えると思うわよ」
シロ
ふむふむ。ゆりさんが変化する方向でいいのかな?
シャーリー
MAZDAに優しい卓。
風馬
確かにw
高瀬川の和樹
ここはMAZDA卓だったのか
ゆり
S2000はHONDAだ!
シャーリー
私はHONDAが好きなのでノープロです!!!

シロ
「げんけー……て何?」
ゆり
「人に化ける前の姿……ホラ、アンタならあの毛玉形態よ」
高瀬川の和樹
「車っつぅのは、軽い方がよく走るんだ。重い荷物背負ってると走りづらいだろ」
語り手
※ちなみに、ゆりやちびぎつね様は好き勝手喋りますが、決してそうするのが正解!そうして!という物ではありませんので、大丈夫ですから
シロ
「なるほど! ちっちゃくなればいいんだな」
シャーリー
「小さくなるのは……ちょっとだけ得意です」
高瀬川の和樹
「ああ、そういうこった」
「しかしそりゃいいが、また運転すんのは俺かよ?」
ゆり
「他にいないんだから、仕方ないじゃないの」
高瀬川の和樹
※PL的には風馬くんとしのぶくんの協力が見られるとめちゃくちゃ熱いんだが、今の状態からでは言い出せない
シロ
そうなのよね。
まあ、しのぶが来てって言ってたんだから、あまり考えすぎないで行けばいいんじゃないかと思うよ。
語り手
恐竜娘vsゆり和樹ペアvs風馬しのぶペア
のバトルロイヤルでもいいのよ
風馬
峠の道どんだけ広いんだ
シロ
そしたら風馬のぶん軽くなるしな。
語り手
たまに登坂車線があるだけで、基本片側1車線ですよ
シロ
夢投げるの忘れちゃう。
しのぶくんのSAN値0だけど大丈夫かしら。
※しのぶのステータスがCoCのデフォルトのままになっていた。

高瀬川の和樹
「まぁ、そうだけどよ…… 風馬、お前やるか? 俺よりか、道具には聡いだろう」
風馬
「……」
高瀬川の和樹
「俺は知識で知ってるだけだが、お前は見た感じ、もっとフィーリングでやってそうだ」
風馬
「オレ……」
「もう一度、しのぶと走りたい」
ゆり
「あら」
「何よぅ、気がついたら随分仲良しになっちゃってるんじゃない」
「フラれちゃったのは悔しいけれど、それじゃ仕方ないわね。こちらは和樹がドライバーでいいわよ」
高瀬川の和樹
「あいよ。そういうことなら構わねぇ、こっちは俺に任せな」
ちびきつねさま
「私は、あまり詳しく無いのだけれどね」
「その、オートバイというものは、一晩で治る物なのかい?」
ちびぎつねさまは、小さく首を傾げながら問いました
風馬
「違うのか?」
高瀬川の和樹
「普通のバイクなら、直すのにはそれなりに時間がかかるな。
 だが、お方様。あいつはもののけで、走るって概念で、神だ。……俺たちが願い、あいつが願うなら、無理もねぇんじゃねえか?」そう言って、小さくウィンク。

訳:ふしぎでなんとかしようぜ
「まぁ、あいつが走る気にならにゃあ、なんともならんわけだが……」
シロ
ふしぎがあればバイクも治る!
シャーリー
そうだな!
ちびきつねさま
「なるほど、それは良い考えかもしれないねぇ」
ゆり
「それじゃ、神社へお見舞いに行ってみる?」
シロ
「いくーーーー! あいつワタ好きかな?」
シャーリー
「行きます……」
風馬
「行こう」

語り手
皆が席を立ち、神社へと向かっていると、
そこここで、赤と白の提灯が吊り下げられていることに気が付きます
明日のお祭りの準備をしているのでしょう
町のあちこちでも、赤と白の布が掛けられているのを見つけたり
シロ
「おまつりか!!」
お祭りは好きだ。人がいっぱい来るし、浴衣着てる人も多くて脛まみれになるからな!
シャーリー
「……おまつり……」興味深げに周囲を見る。
風馬
「提灯か。まだ火がはいってないな」
ちびきつねさま
「明日には、これ全部に火が入るのだろうね。きっと賑やかになるねぇ」
シャーリー
「……あの赤と白の布はなんていうんでしたっけ……」
高瀬川の和樹
「あれ? 名前なんてあったかね?」
言いつつ石の道を歩く。
語り手
などと話しながら、歩いているとやがて神社へと到着し
石段を登り、境内へと上がると
宮司さん
「おや……」
掃き掃除をしている宮司さんがいました
風馬
「ぐーじ」
宮司さん
「これはまた、皆さんお揃いで。ご熱心ですな」
高瀬川の和樹
「ああ、邪魔してるぜ。明日の祭り、楽しみだなぁ」
宮司さん
「そうだねぇ。久方ぶりの大きな祭礼だから」
シロ
「ぐーじ!! しーちゃんいるか!?」
宮司さん
「忍かい?それなら、昨夜からずっと社殿だよ」
「突貫工事で、バイクを修理しているようだね」
風馬
「……自分で直せるのか?」
シロ
「治ったかなぁ」
シャーリー
「治りました……?」
高瀬川の和樹
「修理? ……してんのかい?」あるのだろうか。走る気が、踊る気が。
宮司さん
「どうだろうね……私は機械のことはとんと詳しく無いから」
「ただ」
「随分と鼻息を荒くしていたね」
「少し休んだらどうか、と声を掛けたりもしたんだが」
「『約束があるから』と聞かないんだよ。お陰で、今日はこうした雑事も私が務める有様だ」
シャーリー
「……あの、お疲れ様……です」
高瀬川の和樹
「ふうむ、そうか。差し入れでもしていいかい? 茶なりなんなり、あった方がいいだろう」と、近くの自動販売機を指さしながら。
宮司さん
「ああ、それはもちろん。あまり相手もできずに不躾をするかもしれないが、容赦してやってくれるかね」
高瀬川の和樹
「いいよ。ちったぁ話した仲だし、そう根を詰めてると心配でね」
というわけで、自動販売機や駄菓子屋にアクセスしてお茶をゲットしてきます。>語り手
ペットボトルのやつ。
語り手
どうぞ!
駄菓子に関しては、先ほどのところで買ってきたということでOKですよ
シャーリー
駄菓子食べたい~~~!!!
高瀬川の和樹
わーい! 駄菓子は塩気ものを選択していきます。水分 meets 塩分!
風馬
バイクって何が好きなんだ……?>菓子
語り手
しのぶは割となんでも食べますねw

語り手
では、社殿へ向かいますと
扉は半開きで、中からはバイクのエンジン音が聞こえてきます
風馬
「動いてる」
高瀬川の和樹
では、驚かせても大変なので、半開きの扉をまずはノックします。
「わたしメリーさん、いまあなたの後ろにいるの」
風馬
慌てて後ろを振り向く
「?」
高瀬川の和樹
「すまん冗談だ」
「おおーい。差し入れ持ってきたぜ」
風馬
「まだ夜じゃないが、もうきたぞ」
シャーリー
「おじゃまします……」
しのぶ
中を覗き込むと、
ツナギ姿のしのぶが、難しい顔でバイクに繋いだパソコンと睨めっこをしています
ああでもないこうでもないと、暫く何やらぶつぶつと呟いていましたが、みんなの声に、ふと顔を上げました
「皆さん!風馬くん!」
シロ
おっと風馬君だけ特別ですね。
風馬
///
風馬
「自分で直してたのか」
しのぶ
「そうだよ!この町にはバイク屋さんもないからね」
高瀬川の和樹
「お疲れさん。ほれ、差し入れ」お茶のペットボトルと駄菓子を差し出します。
しのぶ
「すみません、お気遣いいただいて……」
お茶と駄菓子を受け取ります
高瀬川の和樹
「いいってことよ。寄ったついでさ」
シロ
「しーちゃん!! バンソーコどうだった?」
しのぶ
「絆創膏は、まだもうちょっとかな」
シロ
ここでバイク屋始めたらもうかるのでは!!
旅人はいっぱい来るし。
シャーリー
天才のそれのはっそう
高瀬川の和樹
確かに。ちょっとした補給や修理ができる店があったら重宝しそう。
ついでにツーリングマップなどを置いたりカフェを設けるとなおよい
シロ
いいね、翠さん新しい商売始めない?
ライターやるより儲かるかもしんないよ!
シャーリー
天才よ

風馬
「夜までに直せるのか?」
高瀬川の和樹
「そういや、なんだかえらく難儀してたみてぇだが、どした?」
しのぶ
その言葉に、風馬と和樹の顔を見やり
「ペダルとレバーは、交換するだけだったので、すぐ終わりました」
「ただ」
高瀬川の和樹
「ただ?」
しのぶ
「今夜は、ボク、思いっきり走りたいんです」
「だから、マフラーも交換して、スプロケットも……」
「思いきって丁数を増やしたんです。これで、高回転域の伸びが更に良くなる」
「でも、そのためにECUの調整が必要になっちゃって……」
風馬
なるほどわからんという顔で和樹を見る
しのぶ
そこまで話してから
「……すみません、何のことかわかりませんよね」
頭を掻きました
高瀬川の和樹
「俺もさすがに名前しか知らん。バイクの制御コンピュータだっけか?」
しのぶ
「そうです!」
「確かに、わかりにくいと思います」
「……でも、キミなら」
風馬の顔を正面から見つめます
「キミなら、理解できなくても、全部わかる」
「そうなんでしょ?」
シャーリー
「……」じっと見つめる。
風馬
「……触っていいか?」
しのぶ
「いいよ。ボクに……触れてみて」
風馬に場所を譲リます
風馬
《どうぐがたり》
語り手
どうぞ!

風馬
ふしぎとおもい3ずつ消費しますね
[ 風馬 ] ふしぎ : 35 → 32
[ 風馬 ] おもい : 34 → 31
語り手
では、風馬にはわかります
あ、そうだ
能力を使用するときは、消費はふしぎからだけですね
シロ
おもいは能力強化なのよん
高瀬川の和樹
変身には両方使えるから勘違いしがちなのねん
シロ
なのねん
風馬
おっとそうでした
[ 風馬 ] おもい : 31 → 34
[ 風馬 ] ふしぎ : 32 → 29
修正!
語り手
ありがとう!

語り手
この間の夜に触れた時は、お行儀よく整えられていただけのそのバイクが、今は更に前を、先を見るために、欲張りなほど前のめりなものとなっています
そのために、少しだけ乗り方が難しくなっているかもしれません
風馬
端末と会話しながら
「……そうなのか?」
高瀬川の和樹
凄いな、ともらす。あれが、道具を使う、ではなく、道具と話す、ってことか。俺には真似のできん芸当だ。
風馬
「しのぶ、オレ、また乗っていいか?」
しのぶ
その言葉に、しのぶは風磨の目をじっと見ながら
「……うん。ボクは、キミに乗ってほしい」
風馬
「……ありがとう」
「こいつが言ってる。オレが乗るなら少し変えたほうがいいって」
しのぶ
「……こちらこそ」
少し赤くした顔で頷き
「そうか……。わかったよ」
風馬
小首をかしげ
「オレの体重?ってなんだ……?」
しのぶ
その言葉に、ハッとして
「そうか、キミは……っと、ええと」
思わず何かを口走りそうになり
慌ててそれを堪え
「少し、重めなんだね。えっと、これに乗ってもらえる?」
大きめの部品の重量を測るために持ち込んでいた、体重計を差し出す
風馬
「分かった」
5kg!ではなく人間形態なら30kgくらいか
しのぶ
ではそれを写し取り
「OKだよ、ありがとう」
「風馬くん」
「必ず、仕上げてみせるよ。だから、ボクと一緒に、あの龍の先、道の先を見に行こう。キミとなら、きっとそれができる。そう思うんだ」
シロ
ケッコー軽いな
風馬
小3~4くらい?
風馬
「あー……しのぶ」
しのぶ
「うん?」
風馬
「あいつ、カラスだった」
しのぶ
「カラス?」
ぽかんと口を開けます
風馬
「ごみを散らかしてた」
しのぶ
「???」
「アイツ、っていうと、ええと」
風馬
「あの恐竜だ」
高瀬川の和樹
「あー、あいつが、あの恐竜が今日、人の姿になってゴミ漁りしててな」
うんうんと二人の会話を眺めていたが、我に返って補足。
しのぶ
「えぇ!?」
「町に降りてきてたんですか……っていうか、最近のゴミ漁りの被害って、まさか」
「そ、それで、皆さん大丈夫だったんですか?お怪我とか……」
風馬
「ケガ?いや、お店のおばあちゃん見て逃げた」
シロ
「べつにしてないぞ」
「あいつヨーカイのオヤクソク知らないみたいだ」
シャーリー
はわ……。
しのぶ
「?????」
混乱した顔
助けを求めるように、和樹へと視線を向けます
高瀬川の和樹
「あー、それがな」かくかくしかじか。
しのぶ
「そうだったんですか……」
シロ
どっちかっていうと「ニンゲンのオヤクソク」だな
高瀬川の和樹
それいただきました
高瀬川の和樹
「妖怪のっつか、人の社会のお約束、かもなあ」
シロ
「ん、そうか。あたしたちがやらなきゃならないんだから……まあいいか」
しのぶ
「……でも、ボクがしなければいけないことは、一つだけです」
「この勝負は、アイツが仕掛けてきたことだから……」
「まず、アイツに勝ちます!」
「そしたら、ボクの方が神様ですから」
シャーリー
「……!」偉いなぁ。
高瀬川の和樹
「おう! お前らのコンビネーション、楽しみにしてるぜ」
シロ
勝たなきゃ駄目なのかなぁ? 一緒に走れば楽しいのに。
大本の前提をスポーンと忘れているシロである。
風馬
それはシロに共感w
「そうか……」
シロ
ぶっちゃけこの土地が栄えるならどっちが神やってもいいじゃん?
って。
シロは無責任にそんなことを思っていた!!
しのぶ
「アイツに、言って聞かせてやりますよ!」
「変化としての生き方と……楽しい走り方を!」
拾っちゃおう
風馬
「そうだ。名前」
しのぶ
「名前?」
風馬
「カラス、名前がないらしい。しのぶが勝ったら、名前もあげたらいいんじゃないか?」
しのぶ
「そうなんだ……」
「そうか、ずっと一人だったんだもんね」
シロ
「名前あるとべんりだよなー」
しのぶ
「ガウ太とか。龍之介とか……」
などと、思案顔でつぶやいていると
高瀬川の和樹
「ああ…… 成程なあ。名前、か…… ん?」
シャーリー
かわいい

宮司さん
「皆さん、いかがですかな」
宮司さんが、社殿の扉から覗き込みました
高瀬川の和樹
「おっと」あいつ女の子…… と言う前に宮司さん登場だ。
宮司さん
「忍。皆さんもお忙しいのだから、あまり長話は……」
しのぶ
「そうですね、すみません」
シロ
「いそがしいけど、ここのがだいじないそがしいだぞ」
「だいじょぶ!!」
しのぶ
「ありがとう、シロさん」
高瀬川の和樹
「そうそう。旅先じゃ、楽しい話する以上の大事はないってね。俺達ゃ忙しくねぇから大丈夫、こっちこそ邪魔して悪ぃね」
シャーリー
「……そうですよ……」はにかむ。
しのぶ
「いえ、とんでもないです。お陰で、セッティングがまとまりそうですから!」
風馬
「がんばれ」
しのぶ
「うん……ありがとう」
しのぶ
「また、夜にね。風馬くん」
シャーリー
「頑張ってください……」
しのぶ
「ありがとうございます!」
風馬
こくんと頷いて社殿から出ていこう
高瀬川の和樹
いいシーンであればあるほど見入って夢を忘れがち
語り手
では、社殿に残るしのぶを後に境内を通って、石段の辺りまでやって来ますと
宮司さん
「皆さん、今日もありがとうございました」
「忍も、緊張がほぐれた良い顔をしておりましたな」
風馬
「まだ、これからだ」
宮司さん
「……そうですか」
シャーリー
「……できます、大丈夫……」
宮司さん
宮司さんは、みんなの前で、少し黙ってから
「神様というのも、なかなかに大変な仕事でしてな」
「この社にお祀りされている龍神も、それは大変な思いをしたそうです」
「しかし、この土地と交わる内に、あり方というものを学んでいったそうで」
シャーリー
なるほどなぁ
宮司さん
「特に、龍などという、他にない生き物であればこその難しさというものもあったのでしょうが……」
そして、また少し黙り
「皆さんには、感謝しております」
頭を下げました
風馬
「ぐーじ」
宮司さん
「何ですかな」
風馬
「りゅーじんと、会ったことがあるのか?」
宮司さん
「……」
風馬の顔を少し、見つめて
「はは」
小さく笑いました
「宮司を長くやっておりますとな。まぁ色々と知ることも多くありまして」
シロ
ふーん すごいなー って思ってる。
高瀬川の和樹
「ならんねぇ。物知りばかりじゃねぇか、この町は」
「敵いやしねぇや」からからと笑う。
宮司さん
「長谷部先生なんかね」
笑い
シャーリー
「……すごい」
宮司さん
「私はまぁ……皆さんより、少し長く生きているだけの爺ですよ」
シロ
いまいち話はかみ合っていない、というかわざとかみ合せていない気はするが、シロにそんなおとな力ない!
風馬
長生きというが実際この中では若手の可能性
宮司さん
「それだからこそ、皆さんがなさってくれたことも、なんとなく、わかろうというものでして」
「……皆さん」
「旅の途中の皆さんに、こういうのも何だが」
「申し訳ないが、今暫く、何卒よろしくお願いいたします」
「忍のこと、も含め、何卒」
そう言って、もう一度頭を下げました
高瀬川の和樹
「おうよ。なぁに、こういうのも旅の醍醐味さ。持ちつ持たれつ、ってね」
宮司さん
宮司さんはにこりと微笑み、それでは、と社務所の方へと去って行きました
語り手
といったところで、本日締めまする

語り手
で、すみません
この神社へ来るところでシーンを切るべきでしたので
事後となりますが、ふしぎと想いを加算しておいてくだされ
高瀬川の和樹
お、はーい そうなると変身ぶんは減らしておいたほうがよきなのでしょうか
シロ
変身消費は夕方計算かな?
語り手
ですね、最後に減らしておいていただけますと。
ちなみに、今は夕方でした
高瀬川の和樹
ふしぎとおもいから2ずつ消費して完全変身します。ゆうやけっていいな。
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 30 → 48
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 16 → 33
[ 高瀬川の和樹 ] ふしぎ : 48 → 46
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 33 → 31
シロ
完全変身だよー
[ シロ ] ふしぎ : 58 → 77
[ シロ ] おもい : 23 → 38
[ シロ ] おもい : 38 → 34
風馬
:ふしぎ+20-4
[ 風馬 ] ふしぎ : 29 → 45
[ 風馬 ] おもい : 34 → 52

シロ
シロはそんな長生きしてないよ。たぶん生まれて数年とか。
だからヒトにも疎いよ。
風馬
となるとお方様≒ゆり>風馬>宮司さん>和樹>シャーリー>シロなのかしら
高瀬川の和樹
かなあ?
シャーリー
かも?
語り手
風馬は何年ものなんだろう
風馬
製造は大正くらいだけど化けてからは10年もいってなさそう
語り手
大正!
それはなかなかの年季
シロ
めっちゃ先輩だった!!
風馬
一応伝統的には付喪神は100年たたないとw
語り手
それ言ったらしのぶは2年ほどで付喪神になったよw
風馬
まぁそれと民家に風見鶏なんぞ好き好んで付けてた時代ってそんなもんかと
語り手
確かに
多分、昔の庄屋さんの邸だったりしたのでしょう
風馬
庄屋さんが没落……あっ(察し
語り手
GHQに召し上げられた系
シロ
なるほどな!
弾丸とかにならなくて良かったね……
語り手
庄屋さんにとっては、かつての富の名残であり、守り神だったのかもしれない


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。