風馬
コケコッコー!
シロ
いるよー
高瀬川の和樹
ココッコー
語り手
のたくた
春日 晴姫
のろのろ
シャーリー
すりすり
語り手
うぃんうぃん
語り手
前回の旅
伊香保温泉近くの駐車場で、シロは変なものに出会った
シロ
怖かったので早く次のとこ行きたい。
語り手
そして、夜が明けた
風馬
コケコッコー!
シロ
響くぅ
ゆり
「うわっ、何!?」
風馬
「朝だよ?」
ゆり
「そうじゃなくて、何なの、今の遠吠えは!」
高瀬川の和樹
「っだ、声がでけぇよ」
シャーリー
すや……
風馬
「ここの鶏はだらしないな、オレが一番だ」
ゆり
「こんな山の中にそんなコロコロ家禽がいるわけないでしょ!」
シロ
何時なんだろ。四時とかかな?
ゆり
「全くもう……まだ4時半じゃないの……」
バンクベッドの傍に置いた時計を見て、ゆりが呻きます
高瀬川の和樹
「はぁ、宵っ張りの河童にゃちと厳しいぜ。俺は二度寝する」
語り手
風馬はまんじりともせず助手席で日の出を待っていたのかw
風馬
じっとするのは得意でね!
「ここだと風がわからない、少し見てくる」助手席のドアを開けて外に出ちゃう
高瀬川の和樹
「おぅい、あんまり遠くに行くなよー」
言って二度寝を決め込む。
シャーリー
ころころと眠っている。
シロ
「怖いの来るよ」
シャーリー
「怖いのってなんですか……」寝言。
ちびきつねさま
「みんな、おはよう。よく眠れたかい」
シャーリー
「眠れ……ました……」
シロ
寝るぅ……
ゆり
「今、その話題でみんなピリピリしてんの!」
高瀬川の和樹
「zzz……」
シロ
「おはようお方様、おやすみなさい……」
ちびきつねさま
「うん、おやすみ」
シャーリー
「私も……二度寝します……です……」
再びまんじゅうみたいに丸まって眠る。
ゆり
「全くもう……」
襦袢姿のゆりははしごを降りてくると、リビングのドアを開けて外へと出ました
「うぅっ、寒……。標高が高いと、朝晩は冷えるわね」
シロ
ふーちゃんて早起きなんだなぁ……知らなかった……スヤ
シャーリー
すぷすぷと眠りに戻る。
風馬
展望台的なところで周囲をみている
「知らない……山だ」
風馬
背景綺麗
ゆり
「榛名山よ」
いつの間にか隣に来ていたゆりが、そう教えてくれます
シャーリー
何県?
群馬か
違う、群馬は赤城山だ。
ゆり
赤城も榛名もまぁ、近い
風馬
「いい風だ。谷のほうから上がってくる」
ゆり
「そうね。ようやく上がったお天道さまが、少しずつ土地を温めてくれるからね」
「どう?知らない土地での朝は」
風馬
「……不思議だ」
「いつもの朝と同じなのに、いつもと違う朝みたいだ」
ゆり
「そうね」
風馬
「シャーリーみたいに飛べなくても、遠くまでこれた」
「ありがとな、ゆり」
ゆり
「別に、アタシがどうこうしたわけじゃないでしょ」
「アンタが、自分で決めて、アタシに乗り込んだからよ」
「この景色は、アンタが自分でここまで来たから、見れた景色なのよ」
シロ
風馬くんの旅立ちの一歩一歩がいいなぁ。
高瀬川の和樹
わかる。
これはいい会話
シャーリー
わかりみがふかい
シロ
シロも旅立つのは初めてなんだけど、のーてんきなのと道の怪ゆえの旅への抵抗のなさで、この味は出せない。
シャーリー
旅はしてるからね……。
風馬
「オレ、鶏で一番ならそれでいいと思ってた」
「でも、昨日から初めてみるものばかりだ」
ゆり
ゆりは、白い息を漂わせながら、風馬の言葉を聞いています
風馬
「また、別のところにいけば、違うものが見られるんだろう?」
ゆり
「ええ、そりゃもう、たくさんの」
「アンタが旅を続けるなら。世界はまだまだ広いのよ」
風馬
「そうか、見たいな、もっと」
ゆり
「はっはっはー」
「どうだ、旅はいいでしょう、そうでしょう」
腰に手を当てて、胸を反らします
風馬
「帰ったら、ばーちゃんとか、なまずとか、ねこにも話してやりたい」
ゆり
ゆりは、うんうん、と頷きます
「そう。アンタの心のしっぽには、あの町との思いの糸が繋がってんのよ」
「伸びれば伸びるほど、それは少しの寂しさもくれるけれど」
「旅で出会った土地や人と結んだその糸は、アンタやアンタの周りの人を、きっと色彩豊かにしてくれんのよ」
風馬
「……よく、わからない」
ゆり
「いーのよ!」
「今は、その気持ちだけ感じていれば。いつか、なんとなくわかる時がくるわ」
風馬
「そうか」
高瀬川の和樹
「いつかわかる時がくる」か…… どこかでこの会話の伏線回収あったら面白い
風馬
「なあ」
ゆり
「ん?」
風馬
「ゆりは、どこからきたんだ?」
きょとんとしてみている
ゆり
その問いに、ゆりはちょっと面食らった表情をしてから、腕組みをして、うーん、と唸りました
しばらくそうしてから、ふ、っと顔を上げると
「どこだったかしらねぇ。なんか、もう忘れちゃったわ」
と言って、微笑みました
「でも」
「ずっと旅をしてきたアタシだけど、それだけたくさんの『糸』を持ってる」
「だから、もう寂しくはないわね。こうして、アンタたちとまた新しい糸を結べたからね」
風馬
「そうか、行ってみたかったんだ。ゆりがいたところにも」
高瀬川の和樹
ゆりちゃんミステリアスぅ
シャーリー
iiko
いいこ~~~!!!
高瀬川の和樹
イッケメーン
ゆり
「……」
ゆりは、ふと視線を風馬から山の景色へと移し
「もしかしたら、行けるかもしれないわよ」
「旅を、続けていれば、ね」
風馬
「わかった」
ゆり
ゆりは、ん、と小さく頷き
「さ、そろそろ戻りましょ。体が冷えちゃうわ」
風馬
こくん、と頷いて車に戻っていく
シロ
キンッキンに冷えてそうなコンビだ。冷えないんだろうけど。
風馬
暖機運転しなきゃ

風馬
「……寝てるな」
高瀬川の和樹
「zzz……」 軟体動物のようになって惰眠を貪っている。
シャーリー
すぴょすぴょ
高瀬川の和樹
「すかぁ……」
シロ
……
ゆり
「おらー!起きろ、ねぼすけどもォ!」
「朝飯の支度すんぞ!手伝わないやつは、朝飯やらないからな!」
シャーリー
「はわ、おきまふ……」
シロ
「……」
シャーリー
「んー……バタートースト……」へにゃり……。
高瀬川の和樹
「じゃあおれ朝飯無くていい……」 zzzz
ゆり
「ほう、抜かしたわね、河童」
「朝のサラダのために、昨日伊香保できゅうりの浅漬け買ってきたんだけどねェ」
高瀬川の和樹
「……」 ぐにゃんと起き上がる。
「そりゃまじか」
ゆり
冷蔵庫から、ビニール袋を取り出すゆり
その手には、うっすらと色づいた水に浸かったきゅうりが数本
高瀬川の和樹
「よし起きた。今起きた。手伝うぜ」 しゃきん
シロ
「こすらせてくれたらちょっと起きる
風馬
「こすっていいぞ」
シロ
やたー。風馬の足下を八の字に駆け回る。
風馬
「……くすぐったい」
シロ
でも夜行性だから朝ご飯食べたら寝る。
シロ
「ふはー。なんか風馬いいにおいする」
風馬
「シロ、はるなさんの風の匂いだ」
高瀬川の和樹
「はるな? ああ、山か。行ってきたのか?」
風馬
「行ってない、吹いてきた」
シロ
「はるなさんか。これが朝のにおいかぁ」
ゆり
「ほらー、毛玉もスラロームしてないで、手伝う!」
シロ
ぷー。
手伝うって変身しなきゃダメかな?
シャーリー
「バターをたっぷり塗ったトースト……」
ゆり
「パンもバターもあるわよ」
シャーリー
そういえば赤城乳業からバターアイス出てましたね。あれ気になる……。
シャーリー
「そうですね……」
変身します。
ゆり
とりあえずこの場でのコストはいいよw
語り手
まだ正確には場が始まってないということに
風馬
登場のアレがないと思ったら
語り手
拓造じゃねぇーよ!って声が聞こえた気がした
シロ
欠伸しながら変身
「朝からご飯食べるなんて初めてかも……」
シャーリー
変身したぞ!手伝った!!!
語り手
そんなこんなしながら
みんなで朝食を平らげたのでした
風馬
きゅうりの浅漬けとバタートーストとか斬新な朝食
ゆり
トマトと卵もあるよ!
シロ
まともすぎるごはん
シロは面食らってしまうな

語り手
食後。
ゆりが戸棚から出してきた携帯型ミルとビアレッティで淹れたコーヒーを飲みながら
高瀬川の和樹
「はあ、うまい。旅の空で食う飯は格別だな」コーヒーをブラックでいただきつつ、VAPEを吹かす。
シロ
「この汁にがい」
ゆり
「エスプレッソだからね。砂糖たっくさん入れて、イタリアン風にすると美味しいわよ」
シャーリー
「……大人の味ですね……」ミルクを入れる。
高瀬川の和樹
「まあそうだな。ブラックで飲むもんじゃねぇや」自分のことは棚の上。
ちびきつねさま
「今日の行き先なのだけれど」
「目的地はだいぶん、近いようだよ」
高瀬川の和樹
「ほう」
シロ
「お方様のヤツみたいに神社あるの?」
ちびきつねさま
前足で胸元のコンパスを示すと、その針は昨晩に見た時よりも大きく揺れています
「どうだろうねぇ。お社というのは、確かに大切なものではあるけれど」
「目覚めてまもない神であれば、そうしたものを持っていないこともあるかもしれないよ」
風馬
「寝てるのか……」
高瀬川の和樹
「社がないってことは、そこらへんに居るのか?」
ちびきつねさま
「そうかもしれないねぇ」
「でも」
高瀬川の和樹
「でも?」
ちびきつねさま
「その土地に古い社があるならば、そこの神と何らかの交わりごとはあるかもしれないから」
「まずは社を目指してみるのが良いかもしれないねぇ」
高瀬川の和樹
「成程な。ひとまずの目的地はある、か」
シャーリー
「なるほど……です……」
ゆり
「となるとー。この二和神社ってのがそうかしら?」
シャーリー
「ふたわ……」
ゆり
スマホで開いた地図を、皆に見えるようにテーブルへ置きます
シロ
うぅん、文字とか地図とかわかんない。
ちびきつねさま
「社、あるんだねぇ」
「では、そこへ行ってみようかね」
「和樹、もう眠気は大丈夫かい?」
高瀬川の和樹
「おう、身体を動かすと眠気も晴れるもんだ。あとはエスプレッソのお陰かね」
シャーリー
「そうですか……」
ゆり
「そうでしょう、そうでしょう。ビアレッティで淹れるエスプレッソは、言うほど苦くもなくあっさりでいいのよぉ」
シャーリー
知らないメーカーだ>ビアレッティ
ゆり
「バーナーとビアレッティで淹れるコーヒー……。これも旅の醍醐味よねぇ」
ゆりはうっとりと、コーヒーを淹れた銀のポットに頬擦りしています
シロ
「熱くないのか」
ゆり
「冷めたからやってるに決まってるでしょ!」
高瀬川の和樹
「時間がありゃあだが、それこそ山の上で空でも眺めながら一杯やりたいもんだな」
ゆり
「いいわねぇ、それ」
高瀬川の和樹
ここが今の場所、ここが山、ここが社、とみんなに説明してやる。>地図
シロ
なるほどとんとわからぬ。わかんないけど、この山の絵描いた人スゴイネ。
シャーリー
ほんとにね。
シロ
モソモソとサメの間に入る。到着まで寝る気だ。
ゆり
ちょっとじとりとした目でそれを見やりながら、ゆりはもう文句は言いません
シャーリー
鳥に戻ってシロちゃんの上にもぞもぞと乗る。
ちびきつねさま
「それじゃ、出発しようか?」
シャーリー
すぴゅーと寝息で返事。
高瀬川の和樹
「おう」
一度ぐいっと伸びをする。
ゆり
「よ、っと」
片付けを終えたゆりが、運転席とリビングの間を乗り越え、助手席に収まりました
風馬
「今日はオレ後ろでいいのか」
ゆり
「いいわよ。山道で少し揺れるから、ちゃんとシートに座っていなさいよ?」
風馬
「わかった」
ゆり
「それじゃ、和樹。今日も頼むわね」
高瀬川の和樹
「おうよ。そら、出発するぜ!」
シロ
その頭上でシャーリーともども夢の中である。
語り手
ゆりの本身であるキャンピングカーは、エンジン音を響かせながら、駐車場を後にしたのでした
シャーリー
お狐様にあぶらあげを分けてもらう夢を見ている。
風馬
窓の外をみている
高瀬川の和樹
楽し気に鼻歌を唄いながら、車を操っていく。
シャーリー
ころころふわふわすやすや。
語り手
昨晩の出来事は何なのでしょうか
のんびりとした時間に、それを忘れた皆は山道を行きます

語り手
いくつもの曲がり道を抜けて、ずっと上ってきた車は
ころころふわふわすやすや。
気がつけば、湖のほとりを走っていました
ゆり
「へぇ、まぁまぁ大きな湖ね」
高瀬川の和樹
「おお、こりゃ絶景だな」
風馬
「大きな池だ……」
シャーリー
ねんねしてる。
ゆり
「大きな池のことを、湖っていうのよ」
「えーと」
ゆりはカーナビの画面を覗き込み
「これが、二和湖ね。ここから更に少しいったところの二和町があるわね。ここが目的地かしら」
シャーリー
琵琶湖……
ちびきつねさま
「そうだねぇ。きっとそうだよ」
最初、山みちのカーブでころころと転がってしまっていたちびぎつねさまは、今はシートにベルトで固定されたまま、そう答えました
ゆり
「オーケー。和樹、ここからは下りだから、エンブレ使いながら注意して行きなさいよ。車重あるから、ブレーキばっか使ってたら、シューが焦げるわよ」
高瀬川の和樹
「あいよ」
「まあこの重さじゃな。無理もねえ」
語り手
そんなことを話しながら、更にしばらく山道を降りまして
車は、いつしか人の営みの見えるところへと入って来ました
高瀬川の和樹
お、味わい深い街路
シロ
「ふわあぁ。おはよー。あれ、まちだ」
高瀬川の和樹
「おう、起きたか。おはよう」
語り手
道の横には『ようこそ、バイクと龍の町 二和へ』という看板が時折現れます
高瀬川の和樹
「バイクと龍だぁ? 面白い組み合わせだな」
風馬
「りゅう?」
シロ
「きのう見た怖いの、カニみたいなバイクだったよ」
風馬
「カニみたいなバイク……」
ゆり
「そのカニ、ってのがよくわかんないわね」
「ハサミでも付いてたの?」
高瀬川の和樹
「だなあ」 会話しながら、頭の中にスズキの何かが思い浮かんだ。
シロ
「ハサミはないけど首もなかったよ」
ゆり
「首ぃ?」
シャーリー
「おはよう……ございます……」ふわふわ。
高瀬川の和樹
「で、竜は蛇の親玉みたいなやつで、水の神様だな。鱗があって長ぁい身体してて、滝や山に棲んでんのさ」
ちびきつねさま
「おはよう、シャーリー。よく眠ってたね」
シャーリー
「……恥ずかしいです」ふいっ。
風馬
「おはよう」
ゆり
「龍ねぇ」
「確かに、バイクと龍てのはちぐはぐな感じね」
シロ
「りゅうが神様なのかな」
高瀬川の和樹
「なんだよな。まあ確かに曲がった坂道は龍に例えられたりするが、それでも雰囲気が合わんだろ」
シロ
昨日のケモノは四つ足だったし龍じゃない。それならこれから会う神様は怖いのじゃない。
シャーリー
なるほどな。
シロ
あんなおっかないバイクが神様のわけないしね。
シャーリー
「……ふふ」
ゆり
「龍か。龍神、なんて言われたりするわよね」
「ま、行ってみたらわかるでしょ」
語り手
などと話しながら田舎町を走り
車はやがて、一つの鳥居の前へと辿り着きました
風馬
「神社だ」
シロ
「お方様のとこにもあったやつだ」
風馬
「きつねのとこより家がたくさんある」
高瀬川の和樹
「おお、結構しっかりしてんな」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。お山にあるのは一緒だけれど、私のものより随分とりっぱな社だ」
シャーリー
「……いつかは……これぐらい……」
ちびきつねさま
「分相応というものがあるからね。私は小山の社が似合いさ」
シャーリー
「……むぅ」
「お方様は……立派な方です……」
語り手
さて
皆様、ここから場が展開します
高瀬川の和樹
語り手
登場処理をお願いします
時間は朝です
風馬
不思議4思い2で半変身
登場で7ずつ獲得
シャーリー
はーい
おもい8消費して完全変身します。
高瀬川の和樹
完全変身します。ふしぎ4、おもい4消費。
シロ
おもいを8消費して完全変身

ちびきつねさま
「それじゃ、まずは早速ご挨拶に伺おうか」
語り手
鳥居をくぐると、参道を進みます
高瀬川の和樹
「龍神に挨拶か。ちと緊張するな」
シロ
「りゅうってどれくらいでっかいんだ……?」
風馬
「でかいのか…?」
シロ
「でっかいからいえもでっかいのか」
シャーリー
「大きなお社……ですもんね……?」
語り手
鳥居からしても、古く大きなお社であることがわかりますが、その割にはあまりお参りに来る人はいないようです
途中ですれ違う人も無く
高瀬川の和樹
「しかし、あんまり人は来ねえんだな。ま、騒がしくねえのもいいもんだが」
ゆり
「平日の朝だしねぇ」
ちびきつねさま
「ちゃんと清められてはいるみたいだけれど、土地の者もあまりいないのは、少し寂しいね」
語り手
やがて、長い石段を登ると、境内へと辿り着きました
シロ
石段をぴょんぴょん跳びながら登った。
高瀬川の和樹
スニーカーで地面を踏みしめながら登っていく。
シャーリー
ちょっとワンピースなので歩きにくい。
語り手
境内には、旅をそれなりにして様々な社を見てきた和樹が見ても珍しい、上物が無くアスファルトの敷かれた広い舞台のようなものがあり
その奥には、社務所と授札所を兼ねた建物が、本殿の横に据えられておりました
高瀬川の和樹
「ほぉ」
神楽舞台を思い出すが、それにしては素っ気ない。社務所にパンフレットなどがあれば目を通してみる。
語り手
社務所へと近づくと
果たして、その前に据えられたラックにパンフレットが収まっているのが見えました
パンフレットの表紙には、昇龍とそれに絡むように走るバイクの姿が描かれており
その縁起と、二和という町の名と『二つの輪、つまり二輪』を掛け、現代のバイクを鉄の龍として、祀っているという、少々珍しいことが書いてありました
高瀬川の和樹
「なんだこりゃ、バイク……? 神社も最近色々考えてるたぁ聞くが、それにしても珍しいな」周囲を見回すが、有名なメーカーがある場所というわけでもなさそうだ。
シャーリー
「なるほど……二和とはそのような由来……だったのですね……?」
シロ
「バイク……?」
高瀬川の和樹
その内容を見て軽く吹き出す。
「面白いこと考えるもんだ」
語り手
和樹が思わず噴き出すと
「ん……」
という小さな声が、授札所の売られているお守りの向こうから、聞こえました
シャーリー
しのぶくんか?
高瀬川の和樹
「あ、悪い悪い。馬鹿にしたわけじゃねぇんだ」
語り手
見ると、一人の男の子(?)がその向こうでお守りなどが置かれた台の向こうで、船を漕いでおりました
高瀬川の和樹
「って、寝てら。地元の子供かね」
語り手
狩衣を着ているその姿から、もしかしたらこの神社に務める者なのかもしれない、と思えますが
それにしては、少し幼いような……
風馬
「こどもがいるな」
高瀬川の和樹
「ああ。地元の小学生かなんかが手伝いでもしてんのかね」
シャーリー
「……微笑ましいですね」にこ!
高瀬川の和樹
「だな。他に客はいねぇようだし、寝かしといてやるか」
語り手
などと、皆が話しておりますと
しのぶ
「……はっ」
語り手
男の子は目を覚ましたようです
シロ
「おきたぞ」
高瀬川の和樹
「おう、起きたか。邪魔してるぜ」男の子の前で手を振る。
シャーリー
「おはよう……ございます……」
風馬
「おはよう」
しのぶ
「はっ……?はっ……?」
皆の面々と周囲を見回し
「あっ」
「ああああああの、もしかしてボク、今、寝てました?」
シャーリー
黙って笑顔で頷く。
シロ
「寝てたぞ」
シャーリー
「寝て……ました……」
高瀬川の和樹
「寝てたな」
しのぶ
男の子は、それらの答えに、顔をさっと赤らめると
「たっ、大変申し訳ございません!」
語り手
言い、思い切りよく頭を下げると、ごんっ、という痛そうな音が響きました
風馬
「あっ」
シャーリー
「あ……」
シロ
「……いい音がした」
高瀬川の和樹
「うわ」
「おいおい、大丈夫か?」
しのぶ
「うぐぅぅぅぅ」
涙目で身を起こし
高瀬川の和樹
「俺たちは別に急がねえし、気にすんなよ」
しのぶ
「だ、大丈夫です……どうも」
「い、いえ、いえ」
「こ、この度は、当二和神社へお参りくださり、ご苦労様です」
赤くなった額をさすりながら、今度は小さく頭を下げました
シロ
「かみさまに会いに来たんだぞ」
しのぶ
「神さま……?」
高瀬川の和樹
「ああ。ここはバイクと龍神様の神社なんだってな? 珍しいからお参りに来たんだ」
しのぶ
「あ、ああ~」
「なるほど!そういうことでしたか」
シャーリー
「はい……そういうこと……です」
シャーリー
かわいい これは女性声優
シロ
なんか少しビクビクしている。バイクが絡んできたので気が気では無い。
シャーリー
シロちゃんの頭をポンポンと撫でる。
シロ
シャーリーにすり寄ってちょっぴり安心
しのぶ
「えっと、ちょっとお待ちくださいね!」
そう言うと、男の子は社務所の奥へと姿を消し
語り手
ややあって、中からパタパタという足音。
そしてガラガラという音とともに、社務所の引き戸が開き、また男の子が姿を現しました
しのぶ
「お待たせをいたしました!」
「改めまして、当社の権禰宜を務めております、安住 忍(やすずみ しのぶ)と申します」
深々とお辞儀
風馬
「ねぎ…?」
高瀬川の和樹
「お手伝いじゃなかったのか」口に出た。
しのぶ
「ええ、一応……。まだ見習いも見習いですが」
シロ
「ヤッちゃん」
しのぶ
「や、やっちゃん……なんかそれだと、その筋の人みたいに聞こえてしまいますね」
シャーリー
「しー……くん?」
シロ
「しーくん?」
なるほどそれでもいいかも。と思った。
しのぶ
「なんか、悩み事とか聞いてくれる、謎の水棲生物みたいですね」
シロ
「なまずのおっちゃん?」
しのぶ
「なまず……ですか」
高瀬川の和樹
「っと、悪い悪い。改めて、失礼させてもらうぜ」
しのぶ
「あっ、はい」
「では、改めてご案内をさせていただきますね!」
高瀬川の和樹
「ああ、よろしく頼む」
シャーリー
「……判りました……しーくん」
しのぶ
「なんか、照れちゃいますね……」
後ろ頭を掻きながら
忍と名乗った男の子は、皆を本殿の前へと案内します
「ええと」
シロ
なんだか寒気が。
しのぶ
「近頃では、観光であるとか、古来から交通安全を御祈願するということから、バイクと縁を結ぶ神社が、全国にございますが」
「栃木の安住神社などが有名ですね」
「当社では、この土地の名前である二和、と二輪。つまり二輪であるバイク」
「これを掛け、また」
シャーリー
「また?」
しのぶ
「この土地に残る龍の伝承から、バイクを現代の鉄の龍と見做しまして」
「全国でも珍しく、あるメーカーから奉納されたバイクをお祀りする神社なんです」
高瀬川の和樹
「ほう。そのバイク、公開はしてんのか?」
「せっかく来たし、ぜひ見てみたいもんだが」
しのぶ
「はい、もちろんです!」
なぜか、鼻息荒く答えるしのぶ
「こちらの社殿に奉納されておりますので、ぜひご覧ください!」
シロ
「あたしは怖いからあんまり見たくないけど……」
お方様のためだから仕方ない。
しのぶ
言いながら、懐から出した鍵で、社殿の南京錠を開け始める
風馬
「何があるんだ」よくわからずついていく
高瀬川の和樹
「苦手なら無理すんなよ、おれが見てくるから」と、シロに。
「シロは龍神様に会ってやんな」
しのぶ
「こ、怖いですか……?」
シロ
「きのう、くびなしらいだーともんすたーを見た」
「カニバイクにのってた」
外に居ようかな……。でもBGMが出ない方が面白いぞって言ってる。
シャーリー
「じゃあ一緒に……ここで待ってましょうか……」シロちゃんに。
しのぶ
「うぇっ!?」
しのぶが、変な声を出して固まりました
高瀬川の和樹
「どうした?」
しのぶ
「あ、は、い、いえ……」
「なんでも、なんでもないです……」
語り手
と、なぜかもじもじとしているしのぶの後ろで、
がちゃん、という音とともに開けられた南京錠が落ち
元々立て付けはあまりよくなかったのか、社殿の扉がゆるゆると開いて行きます
その向こうから姿を表すのは―――
シャーリー
何があるかな何があるかな
ダダダダンダダンダダダダン
語り手
深みのある光沢を持った、茶色
その上に星のように金が散った甲殻を身につけた、一台のバイクでありました
シロ
「カニー!?」
語り手
シロの絶叫が、閑散とした境内に響き渡りました
シャーリー
しのぶクラブ……。
語り手
というところで、本日はここまでということに

シャーリー
びっくりしちゃう!
風馬
はぁいw
シロ
おつかれさまー
高瀬川の和樹
おつかれさまでしたー! しのぶくん!
シャーリー
しのぶくん!!!

唐木 奈々
カニカニ
シロ
わたしはシロ
高瀬川の和樹
こんばんは
風馬
コケ……カニだ!
皆月 真冬
私はカニ
シャーリー
じゃない
横瀬 湊
パパパパパパん
誰だ俺は
語り手
俺だ
風馬
あなたもカニ
語り手
カニカニどこカニ
十五夜にこんばんは皆さん
高瀬川の和樹
こんばんは十五夜
風馬
月は若干雲の向こうに

語り手
古く大きな神社の社殿の中にカニが収められていることが発覚したところでした
しのぶ
「えっ、カニ?」
風馬
「シロ? カニなんていないぞ?」
しのぶ
思いもよらぬ叫びに、少年―――しのぶは思わず固まります
シロ
「ばけガニの甲羅がくっついてるの!」
目をそらしながらカウルを指さす。
高瀬川の和樹
「カニってアレか── もしかして、バイクのカウルのことか」
ぽん、と手をたたく。
シャーリー
「かうる……ってなんです……か?」
しのぶ
「ぼ、ボクのカウルは甲羅じゃありませんよ!」
風馬
「あれ、お前のなのか?」指さし
しのぶ
「え、あ、いえいえいえいえ」
「ボクの大切なバイクのカウルは、甲羅じゃありません、ってことです」
シロ
「あれに首のない人が乗ってた!!」
風馬
「ゆうべシロがいってたやつ、これなのか」
高瀬川の和樹
「カウルが何からか説明しなきゃならんと思うぜ」
しのぶ
「あ、そうですね!」
しのぶの目がきらりと光る。
「カウルというのはですね!主にFRPなどによって成形された、風防と整流効果の獲得、増強を目的とした、バイクの外装のことでして―――」
シャーリー
「……???」
ごめん、よくわかってない。という顔。
風馬
「……?」
しのぶ
「これがあると無いとでは、走行時の疲労感の蓄積の軽減はもちろんのこと、加速効率や速度維持効率の向上など、大きな差を生み出して、かつ様ざまな恩恵を得ることができる装備なんです!」
高瀬川の和樹
「ああー……、だめだな、こりゃ」
シャーリー
「……えっと……」助けて、と和樹くんにアイコンタクト。
高瀬川の和樹
「シロ、カウルってのはこの甲羅のことだ。こいつはカニの甲羅じゃなくて、人間が作ったもんだよ」
シロ
「かうる?」
高瀬川の和樹
「こいつは化けカニじゃない。乗り物だ」
「首無しライダーのことは知らんがね」
シロ
「ばいくだよね! それは知ってる!」
しのぶ
「更に、カウルにはビキニカウルやハーフカウル、フルカウルといった様々な形式がありまして―――あ、いえ、ビキニと言っても、えっちな水着じゃないですよ?やだもう、恥ずかしいですよぅ」
何やら勝手に背景で語り出してくねくねしているしのぶ。
シロ
「えっち??」
そういやびっくりした時点で耳出てんだよなシロ
風馬
「よくしゃべるやつだ」
高瀬川の和樹
「ま、そんだけこのバイクが好きなんだろう。堪忍してやりな」オタクを見る目になっている。
シャーリー
「……?」
やっべぇわかんね!!!ってなってる。
シロ
「よくわかんない……」
ゆり
「それは当人の好き好きだから良いけれど」
「このままじゃ、聞ける話も聞けないんじゃないの?」
高瀬川の和樹
「まあそうだな。ま、おれはバイクの話聞いてからでもいいが」
ちびきつねさま
「御神体に愛を持てる権禰宜というのは、感心だねぇ」
シロ
疑わしい目つきでバイクと少年を見ている。
「じとー」
風馬
正体看破するならサポートするよ!
シロ
道にいれば驚かせてやるのに!
ここは屋内、我が力は届かぬ。

語り手
更に十数分ほど。
シロ
もう飽きて外で遊んでる。
風馬
同じく境内を見て回ってよう
しのぶ
「―――というわけなんです。何か、ご質問はありますか?」
たっぷりと話し終えたしのぶ少年は、みんなへと向き直りました
シャーリー
「…………」すぴ……。
聞いてるふりしつつ眠る。
高瀬川の和樹
「ふんふん、ほうほう。おれはバイクにゃ詳しくないが、見事なもんだな」
楽しそうに聞いてる。
シャーリー
こくり、こくり、と舟をこいでいる。
高瀬川の和樹
「そうさなあ、そのバイク動くんだろう? たまに走らせたりしてるのか?」
しのぶ
「そうなんですよっ!このカウルは、純正Ninja250のカウルに、人間国宝である、何某という方の手によって漆が塗装されており―――えっ」
「そ、そうですね~~~。お祭りなどの時に、すこ~~し演舞走行したりするくらいかな~~~~」
ふらふらと目を泳がせながら、答えます
高瀬川の和樹
「ああ、悪い悪い。なに、走らせにゃあ錆びるかと思ってな。……目が泳いでんぜ?」
しのぶ
「えっ。えぇぇぇぇっ、お、泳いでなんかいませんよ……!」
泳いでいる。
高瀬川の和樹
「泳いでるな。まーさか、好きなあまり勝手に持ち出したりなんて……」

風馬
外にいるシロに話しかけよう
シロ
わんわん
風馬
「シロ、バイクの足跡ないか?」
シロ
んー、どうかな
特に能力は無いけど、道に刻まれたタイヤの跡とか見つけられるかな?
語り手
そうですね
シロ
地面に這いつくばってフンフンと鼻を動かす。
語り手
けもので3かな
シロ
ケモノ無いんだよなぁ
風馬
つかわれるものつかって
風馬の2を加算してあげよう
シロ
便利な能力をお持ちだー!
風馬
ふしぎを3消費!
シロ
風馬が指さした方をくねくねと探す。
シャーリー
くねくね!!!
語り手
境内の石畳の上に、土のタイヤ痕が伸びているのが分かります
シロ
いつもはこんなことできないんだけど、不思議とよく見えるぞ!
シャーリー
ふっしぎー!
シロ
「すっごい、はがねとごむのニオイがするぞ」
「たいやのアトだ!」
風馬
「じゃあ、やっぱりシロが見たのはあのバイクなのか」
シロ
しのぶくん常に焼けたタイヤの香りを残すんだっけそういや。
語り手
そうでした>痕跡
シロ
「あんなへんなカニバイク見たことないよ! こーそくにもいなかったし」
「ぜったいあいつだよ!」
風馬
「さっきのやつに聞いてみるか」
とりあえずみんなのところに戻ろうw
シロ
もどろう!

しのぶ
「いえっ!ちゃんと宮司さんが寝静まってからですので、バレてはいません!」
高瀬川の和樹
「本当に持ち出してんのかよ」
思わずツッコミ。
しのぶ
「あわわ……持ち出すというか、乗り出すというか」
高瀬川の和樹
「まあいいや、そこらの事情はおいといて、だ。おれたち龍神様にお参りに来たんだ、龍神様についても聞かせてもらっていいか?」
シャーリー
「はっ……そういえばそうでしたね……」おはよう!
ゆり
「忘れてたの……」
シャーリー
鳥だから……。
高瀬川の和樹
「おう、おはよう」
しのぶ
「り、龍神ですか……?」
「そんな、龍神とか言われても、困ります……」
風馬
「和樹、外にバイクの足跡あったぞ。やっぱりシロがみたのこれじゃないか?」
シロ
「テツとごむのニオイしたぞ!」
しのぶ
ぎくり、と分かりやすいほどに身を震わせます
高瀬川の和樹
「おう、お帰り。ちょくちょく持ち出してるらしいからな」
「……なあ。昨日の夜、ここらの山を走ってたりしたか?」
しのぶ
「な、なんでわかるんですか!?」
高瀬川の和樹
「そりゃ分かるだろ」
シロ
「あたし見たぞ!」
「これとなんかケモノが走ってくの見たぞ!」
シャーリー
「……見ました……嘘です……」
風馬
「でもこいつ首あるぞ?」
シロ
ハッ!
首の所をまじまじと見ます。
「とれるんじゃないのか? スコンって」
風馬
「そうなのか……?」
しのぶ
「取れませんよ!」
シロ
すってんころりかけてびっくりさせて正体暴いてやろうか。
高瀬川の和樹
「まあなんだ。走るのはいいが、こいつが見てびっくりしたらしくてな。夜は静かにしてもらえるとありがたい」
しのぶ
「そ、それは……大変申し訳ないことを……」
目を伏せて、頭を下げ
シロ
ところであたし耳出しっぱなんだけど、しのぶくんはおろか誰も突っ込まない。
シャーリー
可愛いからいいんだよ!
しのぶ
しのぶは、ある理由から見慣れているので>猫耳
風馬
あまり気にする機能をもっていない!
シロ
お前なんで気にしてないんだよってとこから突っつけそうなんだけどw
風馬
頼むで唯一の大人!
高瀬川の和樹
べつに突っ込む気もないし何ならシロの耳が見えていることもスルーしてしまっている。
いつもツッコミ力を発揮するわけではないのだ。
風馬
これが狐とゆかいな仲間たちである
シロ
よし、ガンスルーだ。アトで自分でやっとこう。
しのぶ
なおも暫くもじもじとしてから、
「あの……本当に見ちゃったんですか?」
シロ
「見た」
しのぶ
はぅ……とため息を一つ
「すみません、どうかこのことはご内密に」
高瀬川の和樹
「まあいいが、よく見つからなかったな。まあ夜中ならそんなもんかもしれねぇが」
しのぶ
「誰もいないし、見られてもバレないと思ったのに……」
シロ
「あんなハデなカニ他にいない……」
しのぶ
「う、そ、そうですね……」
高瀬川の和樹
「で、龍神様のことだが、何か本とか、聞ける相手とかいるか? 宮司さんが居るんなら、宮司さんに聞いてみるが」
風馬
「ついでにバイクのことも聞いてみるか」
ないみつという単語は知らない
シャーリー
「……うん、良いと思います……」
内密?こちらも知らない単語ですね。
しのぶ
「宮司さんにはナイショにしてくださいぃ!」
シロ
「他にもヒトがいるのか」
高瀬川の和樹
「勝手に持ち出してることは内緒にしてくれってさ」
しのぶ
「ていうか、宮司さんは今日は寄合でご不在です!残念でしたっ」
ピシャリとそう言い放ち、
「り、龍神のことでしたら、そこのパンフレットをどうぞ!それじゃ、ボクはお勤めがありますので、これでっ」
くるりと回れ右して、社務所へと早足で逃げるように去っていってしまいます
高瀬川の和樹
「程々にしとけよー」
風馬
「なんでだ?おんせん、からも見えたぞ」
シロ
「……あー」
「耳出てた」
シロ
「これでよしっと」
風馬
「そっか、隠すんだったな耳」
高瀬川の和樹
「ん? ああ、出てたのか。スルーしてたぜ」
シロ
「……ミミ見てもなんも言わないニンゲンもいるのか」
シャーリー
「あ……いつものことすぎて……」
高瀬川の和樹
「そういや、何も言わんかったなあ。まあ、飾りだと思ったんじゃねえか」
シロ
あたしは半変身で放置はしてないぞ!
風馬
えらい!
シャーリー
えらえら!
シロ
いつもは「変身してない」だけだから!
高瀬川の和樹
パンフレットを見てみる。
シャーリー
覗き込みましょう。
語り手
授札所の前にあるパンフレットを抜き取り、見てみると、この神社にまつわる縁起などが書かれています。
シャーリー
読む読む!
風馬
「……読めない字が多くてわからない。」のぞき込んだものの
シロ
読めるわけがない。
語り手
元々、この神社では、主なご祭神のほか、境内の土地の更に奥に存在する滝の上に生えていた『千歳桜』を祀っていたそうですが
数年前に起きた地震によって、その桜が枯れてしまったことから、元々奉納をされていた二輪車へと魂移しを行い、
土地で信奉されていた龍神と新たな御神体とを並べ祀ることとした旨が記載されています。
千歳桜の若芽は境内に移され、今もそこにありますが、今のご祭神としては、その龍神=二輪車ということとなっているそうです
シャーリー
ほほう
風馬
ドラゴンバイク
高瀬川の和樹
「桜なあ。そっちも見に行ってみるか」
語り手
桜は、境内へと続く石段を登り切った、そのすぐ脇のところへと植えられているようです
そこへ向かってみると、桜の木、というにはまだまだ幼い若木が、木組によってその細い幹を支えられて立っていることが分かります
風馬
「細い木だ」
シャーリー
「ええ……細いですね……」
シロ
「さくらなのか、これ」
さっきの文って誰かが音読してくれたりしたかな?
シャーリー
和樹くん任せた。
高瀬川の和樹
パンフレットを持ってきているので、改めて読み上げます。
「──ってことらしいぜ」
シロ
ありがとう
「これ神様のこどもで、さっきのカニが今の神様ってこと?」
風馬
「桜が龍でバイクに……?」混乱
高瀬川の和樹
「そういうことだな。まァ、街を盛り上げるためにそれらしい話を作ったりもするから、あそこに本当に神様がいるかはわからんが」
シャーリー
「……???」
風馬
「でも、きつねが探している神様はここにいるんじゃないのか?」
シロ
「じゃああそこでお願いしたらいいんじゃないの?」
高瀬川の和樹
「まあ、ややこしいわな。この桜に神様がいるかもしれんし、あのバイクにいるかもしれん、ってことだ。どうだ、お館様?」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。そのはずなのだけれど」
ちびぎつねさまは、ぐるぐると針の落ち着かない胸元のコンパスをあらためます
「うぅん……。この境内に神気が漂っているのは、誤りないようだけれど」
シャーリー
「どこから……でしょうか……」
ちびきつねさま
「どうも、弱いような、頼りないような。不思議な感じだねぇ」
風馬
「あのバイクに聞いてみるか?」
シャーリー
「聞いてみても……良いと思いますよ……」
ゆり
「アンタ、バイクとお話できるの?」
風馬
「ゆりは使い方教えてくれたぞ?」きょとん
ゆり
「いや、それはアタシはもののけだからね?あのバイクがどうなのか、わからないでしょう」
シャーリー
「……!」バイクと喋れる人ー!!!
「たしか……に……?」
風馬
「そうなのか?ふつうは少し喋れるんじゃないのか」
ゆり
「そんなワケないでしょ。そんな簡単につぐももになったりしないわよ」
「だいたい、バイクなんてつい最近できた代物よ?それが戦中の陸王とかならまだしも、あのバイク数年前にロンチしたモデルじゃない。そんな簡単につぐももになってたまるもんですか」
シロ
「普通?」
「あたしはわかんないな」
シャーリー
「普通の定義は……難しい……です……」
風馬
「町のポストとかもしゃべったんだが、そうか…」《どうぐがたり》持ちはこれだから
シロ
「ふーちゃんすごいな!」
語り手
そうか、《道具語り》もちかw
風馬
喋れるんだよなぁ
ゆり
「それは、アンタの神通力でしょうが」
風馬
「コケ……」
語り手
おでこのメガネでデコデコでこり~ん♪
(年代ギャップ)
風馬
ノンタックは'85-'92

語り手
などとみんなで桜の前で話していると
石段の下から、明るい声と足音が聞こえてきました
見ると、それは二人の女の子のようでした
風馬
「人が来た、お参りかな」
シロ
耳をチェック。大丈夫大丈夫。
少女1
「夏は暑くて溶けちゃいそうだけど、アイス食べ放題でいい季節だよね」
一人の少女は、両手に持ったアイスを齧りながら
少女2
「あんころもちは一年じゅう食べごろなのでかみ、なのです」
もう一人は、言葉の通りにあんころもちを頬張りながら。
シャーリー
ルークちゃんがいる……。
高瀬川の和樹
おやルークだ
シロ
ルークちゃん耳出してんのかしら。
風馬
これがルーク
語り手
二人はやがて石段を登り切ると、みんなに気づいたのか足を止めます
風馬
「おーい!」階段の上から手を振る
少女1
「あれ、誰かいる」
少女2
「おきゃくさんなのです?」
シャーリー
「……もしもし……」
風馬
「この辺で神様見なかったか?」
高瀬川の和樹
「よう、こんにちは。ちょっと遠くから来てな、龍神様にお参りしてるんだ」
「あんたらは地元の人かい?」
少女1
「こんにちは!そうだよ、私は雪花。アイス食べる?」
少女2
「ルークは、ルーク、なのです」
シャーリー
「アイス……」ふるふると横に首を振る。
高瀬川の和樹
「おれは和樹だ。よろしくな、アイス貰っていいのかい?」ルークという名前に少し「ん?」と思うが、多様性の時代だ。何も言わない。
雪花
「いいですよ!今日はたくさん買ってきたので、太っ腹!」
言い、腕に下げた袋からアイスを一つ取り出し、和樹に差し出します
シャーリー
「……いらない……です……」
シロ
「あたしはシロだ!」
風馬
「氷はビリビリするから苦手だ……」
雪花
「えぇつ!?アイスが嫌いなんて、人生の120%は損してるよ!?」
ルーク
「それだと、アイス苦手なひとがふこうのどん底なのです」
シャーリー
雪花こんなに可愛かったですっけ???
雪花
雪花はお馬鹿かわいいイメージだったのだが(失礼)
シャーリー
いや、解釈の方向性としてはそれであってます。
なんか可愛く見えて。
風馬
「オレは風馬、ニワ……じゃなかった。」
シャーリー
「私はシャーリー……です……」
高瀬川の和樹
「おお、ありがとよ。よければこのお社の神様のこととか、聞かせてくれるかい? 宮司さんが留守らしくてな」
ルーク
「かみさまなのですか」
風馬
「探してるんだ、上にも下にもいない」
雪花
「しのぶくんなら、お店の方にいない?」
高瀬川の和樹
「しのぶくん? ああ、さっきの権禰宜の子か。バイクには詳しいが、龍神様には詳しくないらしくてな」
「む、メロンアイスか。美味い」
雪花
「最近、フッコクされたんだって!」
シャーリー
棒状の三角形のアイスを見ていいなぁ、と少しだけ思う。
風馬
メロン型容器のほうかと思った
シャーリー
~けれど何故かPLは自PCからアイスの施しを貰うなんて……と思ったのであった~
雪花
「詳しいっていうか、しのぶくんが神様だし」
風馬
「何?」
シャーリー
「……さっきの……男の子……?」
高瀬川の和樹
「へ? あいつが? ちと詳しく聞かせてくれるか」
シロ
「えー……?」
ルーク
「ほんとはないしょなのです。とっぷしーくれっと、なのです」
風馬
「あいつ、内緒が多いな」
シロ
さらっと余所者にバラされるトップなシークレット。
シャーリー
「神様って……そういうものなのです……?」お方様に聞いてみたい。
雪花
「あれ?ないしょなんだっけ?」
風馬
内緒と認識していない人も
シロ
もはやどれだけばらまかれたか分からないシークレットだ。
シャーリー
「……内緒……なのですか……?」
ルーク
「ないしょだけど、雪花ちゃんがあっさりりーくしてしまったので」
ちびきつねさま
「うぅん。この国では、いろいろな神がいるからねぇ」
シャーリー
「神様による……ということですか……そうですね……」
高瀬川の和樹
「まあまあ。この瞬間内緒でなくなったんだから、いいじゃねぇか。あ、これお返しの温泉饅頭な」温泉饅頭取り出して二人に渡しましょう。
雪花
「あ、お饅頭!ありがとう、アイスもいいけど、お饅頭も捨てがたいよね!」
シロ
「でも神様ってカニバイクのことじゃないの?」
ルーク
「あんころもちはしこうのあじ……けれど、あんこにこっきょうはないので、ルークはおまんじゅうも大好きなのです」
「それで」
温泉饅頭をかじりつつ、膨らんだほっぺたのまま
「おにいさんたちは、なんでかみさまに会いたいのですか」
シロ
「かみさまに会わないと、お方様が消えちゃう」
風馬
「あたらしい石を作るんだ」
雪花
「石?しのぶくんて石屋さんだっけ?」
ルーク
「むむむ、なにやらふかいじじょうがありそうなのです」
シャーリー
そうだよ(そうだよ)
語り手
二人は、みんなのお話を聞いてくれるようです
全てを隠さずにお話しますか?
シャーリー
話しても~いいんじゃないでしょうか~~~。
風馬
隠すという発想がないな!
シロ
そんなむつかしいことできないな!
シャーリー
そうだな!
ちら、と和樹くんの方を見て説明してくれオーラ出します。
シャーリーは何も言わない クソ雑魚じゃけぇ。
シロ
シロは一応喋るけど。
風馬
3人の胡乱な説明に和樹のサポートを入れてもらう感じにw
高瀬川の和樹
うーん、と少し考える。
「まあいいか。どう思われてもおれたちが損するわけじゃない」隠さず話すことにOKを出します。
胡乱な説明に適宜補足を入れていく。人間っぽい説明になりすぎないようにしながら。
風馬
「オレたちの町で地面が揺れて……」
シロ
「お方様消えちゃったら泣いちゃうよ」
「ニンゲンが全然会いに行かないからかと思ったら、古いからなんだって」
こんなあちこち抜けた説明しかできない。
シャーリー
「……そうなのです……」
語り手
雪花はほえー、と間延びした声を上げながら
ルークはあんころもちをもくもくと頬張りながら
みんなの話を聞いています
シロ
アンコロモチって何だろう。おいしそう。なんだかシンパシー。
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは、みんなが一生懸命話してくれているのを、にこにこと見守っています
風馬
「あたらしい石をつくるのに、いろんな神様を見つけなきゃいけない、だから旅してる」
高瀬川の和樹
「ま、そういうわけで、神様に会いに行ってんだ。まだ、ここが最初だがな」
シャーリー
「神様に会わなきゃ……いけない……です」
高瀬川の和樹
気がつくと「観光みたいなもん」とか、「ま、変な話だよな」などと言いそうになる自分を抑えて話す。知らない場所で、知らない人間の間にいると── 人間のように振舞いそうになるのだ。
だが、今は、一人旅の合間じゃない。
シロ
ニンゲンムーブ板につき過ぎちゃってる和樹さん…
高瀬川の和樹
いえす。
語り手
一通り聞き終わり、
雪花
「はぇー。そうなんだぁ。車の中には、走る家みたいなおっきなえあこんもあるんだねぇ」
雪花の興味は他のところにあるようですが
ルーク
「なるほどなのです。外からきたあやかしさんにあうのは はじめてだけど、じじょうはわかったのです」
ゆり
「舌ったらずの小さい子の方が、話通じてるってのも、変な光景ね」
シャーリー
そうだな(そうだな)
高瀬川の和樹
「は? いや待て待て。もしかしてお前変化か?」
雪花
「え?そうだよ?」
高瀬川の和樹
「まあ、妙に場慣れした子供だとは思ったけどよう…… なんだ、バランス取ろうとしてたおれが馬鹿じゃねえか……」
風馬
「人じゃないのか」
シャーリー
「ああ……私達と同じなんですね……?」
シロ
「そうなのか!?」
ルーク
「ルークはねこなのです」
「このみみはね、いつもはかざり なのです」
自らの頭の上の耳を指さすと、それがピコピコと動きます
風馬
「ネコか……オレはニワトリだ。食うなよ」
シロ
「あたしはすねこすりだぞ! ねこはこすらないぞ!」
高瀬川の和樹
「なら話は早いな。改めて、高瀬川の和樹だ」一瞬だけ元の姿を見せる。
高瀬川の和樹
「見ての通りの河童さな。御館様── 住んでた町を守ってくれてた狐様の要石がだめになっちまったんで、よその神様に話をつけて助けてもらおうとしてんだ」
雪花
「雪花は、雪ん子だよ」
シャーリー
「ツバメの……シャーリーです」
高瀬川の和樹
目の前の二人が変化と分からなかったことに、がっくり肩を落としている。人間に近づきすぎた気がする。
「これが終わったら山ごもりでもするか……」
ゆり
「いいじゃないの。あやかしももののけも、時と共に移ろうものよ」
キャンピングカーにまで化ける飛乗物は、そう和樹を諭します
高瀬川の和樹
「おう、ありがとよ」
ルーク
「なるほどなるほどなのです」
そう頷いてから、しかしルークはうーん、と腕組みをして唸りました
「じじょうはわかったのです。でも、いまはちょっとムリかもしれないのです」
高瀬川の和樹
「……無理?」
風馬
「ルーク、なんでだ?」
シロ
「なんで!?」
シャーリー
「なんで……ですか……?」
ルーク
ルークは、うーんと、と顎に指を当ててから
「しのぶくんは、かみさまだけど、かみさまではないからなのです?」
シロ
「なんで???」
何を言っているのかさっぱり分からない。
「首なしだからか?」
雪花
「なにそれこわい」
高瀬川の和樹
「神様だけど……、神様じゃない?」
シャーリー
「どういうこと……なのです……?」
ルーク
「しのぶくんは、とつぜんかみさまにんていされた、かみさまなので」
「うーん」
シャーリー
「うん……?」
高瀬川の和樹
「つまり、まだなって新しいってことか」
ルーク
「じぶんが、かみさま、ということにじしんそうしつ?なのです?」
高瀬川の和樹
「自信喪失、なあ」
風馬
「そういえばなんか様子が変だったな」
雪花
「いっつも『突然神様とか言われてもぉ~』って頭抱えてるよね」
シロ
それで毎夜毎夜「(社殿から)盗んだバイクで走り出すぅー」してるの?
いつものことじゃないか。
シャーリー
「……神様認定……ゆるいのですね……」
ちびきつねさま
「この国の神は、色々だから、ね」
「それなりにあること、なのさ」
シロ
「へー、いきなりかみさまになれって言われても困るかもなぁ」
ちびきつねさま
「バイクの神社といえば、近頃ではあちらこちらに社が建てられていると聞いたことがあるよ」
シロ
「神様って何するんだろ……」
シャーリー
「……想像……できません……ね?」
ちびきつねさま
「寄せられた願いに、応えてみたり、その土地を守ってみたり」
「神、と呼ばれてはいるけれど、往々にしてその有様といえば人の願いを寄せられてあるものなのさ」
シロ
「ふーん」
高瀬川の和樹
「まあそうだな。それらしい箱を置くだけでも、なんとなく願いが集まるもんだ」
シロ
お賽銭箱を見た。ニンゲンがあそこにキラキラしたの投げ込んでお願いしているのは見たことある。
ちびきつねさま
「それまで、違うものとしてあったのならば、相応に迷いというものはあるのかもしれないねぇ」
風馬
「オレたちが願うんじゃダメか?」
「あいつが、自分を神様だと思えばいいんだろ?」
シャーリー
「願って……みます……か?」
ちびきつねさま
「願うことはできるだろうね。けれど、それに神が応えるか、応えることができるか」
高瀬川の和樹
「自信喪失してんだろう。いきなり願ったら慌てちまうんじゃねぇか?」
ちびきつねさま
「そう。和樹はよくわかっているね」
「願うものと、応えるもの。その両者が共にあってこそ、神はあることができるんだよ」
シャーリー
「バランスを保てってこと……です……?」
ちびきつねさま
「お互いに向かい合っていなければならない、ということだよ」
高瀬川の和樹
「それならまずは、自信をつけてもらわんとなあ」
風馬
「それってどうやるんだ?」
ちびきつねさま
「この社は、古くからあるもののようだから、土地のものからの願いというものも自然と集まるものだろう」
シャーリー
「ほうほう……」
ちびきつねさま
「その願いが何か、を知って、それに己が応えられると知れば、自ずと自信はつくものなのではないのかな」
シロ
「なんかかなえられそうなお願い、持ってきたらいいのか?」
ゆり
「そんな何でも屋みたいなものでいいのかしらね……?」
風馬
「難しいことなら、手伝ってやればいいんじゃないか?」
高瀬川の和樹
「ああ、そりゃいいな。最初はまずできることから、できるって経験を積む、ってやつか」
「自己啓発書みたくなってきたな。そう考えると、神も人ももののけも変わらんなあ」
シロ
「おねがいに来たのに、こっちが助けないといけないのかぁ」
シャーリー
「情けは人の為ならず……というやつ……ですかね……?」
ちびきつねさま
「それはそうだよ。この国の神は、昔から人と近しいものだったのだから。海の向こうの土地の神とはすこぅし、成り立ちが違うのさ」
高瀬川の和樹
「ま、そんなもんだろ。お願いの対価と考えりゃ、ちょうどいいんじゃねえか?」
シャーリー
「そうですね……ちょうど、いい」
雪花
「なんだか、お使いみたいだね」
シャーリー
「ふふ、そうですね……」
ルーク
「まちのひとの おねがいをきくのです?」
シロ
「そーかー。転ばせてってお願いならまかせろ!」
シャーリー
私白髪好きな人みたいになってない!?(雪花は私のPCでした)
私黒髪の方がすきだよ!!!???
シャーリー
「……普通に……困ってる人を助けましょう……」
ゆり
「なんだか、ゲームみたいになってきたわねぇ」
シャーリー
「困ってる人は助けるのです……」
語り手
この土地の神、龍神との縁を契るため
まずは、その神を神たらしめるため
みんなは、神様のお手伝いをすることにしたのでした
といったところで、今日は〆
シャーリー
お疲れ様でしたー!!!
風馬
はぁい
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
おつかれさまでしたー!
シロ
おつかれさまー

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。