【♪雨】
語り部
その日は夕方から大粒の冷たい雨でした。
雨脚は少しずつ強くなり風も吹き、ついには嵐のようになりました。
叩きつけるような痛いほどの豪雨。
誰も好き好んで外に出ない、そんな日だというのに。
豪雨の中バイクを駆る少女の姿を見た人もありました。
何かを喋りかけているように鳴く猫たちの声を聴いた人もありました。
しのぶ
「ボクがこのおやしろで初めて目覚めたとき、ひとひらの桜が舞ってた……。お日さまがとてもあたたかくて、なんだか優しく包み込まれているような……。ボクは【家族】とか【おかあさん】なんて知らないけれど、もしかしたら、あんな感じなのかな、って」
「それはボクが見た幻なのかも知れないけれど……もう一度、あなたがキレイに咲いているところを見てみたい。もう一度、あのあたたかさの中で。あなたの目覚めを今度はボクが、ボクたちが……」
雪花
「私も、また桜の下のおまつりでりんご飴とか齧りたいです。そのときには、また……まえみたいにみどりちゃんはいるのかなぁ?」
語り部
ご神体バイクの美しい蒔絵は無残にはりついた泥に覆われ、泥水がミラーを伝います。
雪花の白い肌はまだらに黒く汚れていました。
しのぶ
雪花ちゃん乗ってなければ、スリップダウンや立ちゴケ演出も入れたいところだな(過剰演出
雪花
乗ってるから頑張って!!!(他力本願
ぶおおおおおおおおおお
しのぶ
それは過剰演出をがんばれということなのか、コケないように頑張ってということなのか
雪花
後者です!!!
乙女だから柔肌を傷つけたくないです!!!
しのぶ
じゃぁ、せめて人間態で奔走してる時に雨で濡れた狩衣に足を取られてコケておくかずしゃー
雪花
ずしゃぁ!
こけたら痛いのよ!!!
しのぶ
大丈夫だ、シチュエーションによっては、車で事故るよりも安全だ(謎弁護
雪花
バイクの方が危ないイメージが……。
しのぶ
もちろん全体的にはいざ事故ったらバイクのが危ないけど、最近のフレームスッカスカな軽自動車とかだと、逃げ場の無い車内に閉じ込められたまま、丸ごとぺしゃんこになったりするケースも増えてきてるからねー
雪花
こわい
しのぶ
軽を利用してる人も増えてきてるから、相対的にそういう危険な事故も増えてきてる、らしい

語り部
ずぶぬれになって、跳ね散らされた泥に汚れて、それでも町中の人々に頼んで回ります。
「桜のために祈ってください」
その言葉が何を意味するのか、本当に理解した人はいなかったでしょう。
ほとんどの人々は、おかしな出来事に首を傾げたり、ずぶぬれの少年少女を心配したりするだけ。
それでも……
その夜、人々は千歳桜のことを思い出しました。
桜にまつわる思い出話をほんのひと時でも思い出し、家族がいる人は語り合いました。
ほんの少しずつの想い。しかしそれは町じゅうに満ちていました。
ルーク
「ニィ、ニィ」 わけもわからず歌う小さな猫たちの。 「フミャァーオ」嵐を背に、遠吠えのように鳴く大猫の。その間を駆け抜けるように、まるい眼の黒猫はびしょ濡れになって呼びかけて回る。
語り部
老いた猫たちも、雨が嫌いな猫たちも、普段はルークに嫌味ばかりのおばちゃんも、皆声をあげます。
人々が眠りについた後も、猫たちは鳴き続けていました。
ルーク
人々が眠りについたら、猫形態のまま神社の軒下に滑り込むかな。桜の様子を見ながら、うつら、うつらしてはまた顔を上げる。
しのぶ
しのぶは一晩中傘をさして立っておこう
雪花
じゃあその横に立ってます。一晩中。
しのぶ
「雪花ちゃん、ここはボクだけでも……風邪ひいちゃいますよっ」
……ひくのか>
雪花
「大丈夫! 寒い方が元気出る!」むしろ暑い方がばてそう。
「だから、だからね。大丈夫だよ! ありがとう!」と、笑顔で返しますね。しのぶくんに。
しのぶ
「ボクも……ボクも、ありがとう、雪花ちゃん! 頑張ろう!」
もはやレインウェアも役に立たず、滝のように顔面を伝う雨も気にせず、雪花に笑顔を向ける。
ルーク
ちゃっかり一匹だけ軒下にもぐりこんでいるルークである。
雪花
(可愛い)

【♪風の生まれる場所】
【♪SE STOP】
語り部
やがて雨が弱まった明け方、三人は【夢】をみました。
しのぶ
パトラッシュ……
雪花
もう……疲れたよ……。
語り部
おそらく二和の滝だと思われるところに重なるように巨大な龍が何頭も眠っています。
ルーク
動けるのかな? 夢の中では
語り部
動いてもいいですよ。
ルーク
「竜さん」 眠る竜に向けて、てくてく歩いてゆく。
語り部
気持ちよく眠っているのか、鼻から息をふき出すくらいで反応しません。
ルーク
にゃふ、と気持ちよさそうな様子にちょっと笑う。
語り部
その上にほっそりとした若木が生え、すくすくとのびてゆきます。
若木はきっと桜なのでしょう、桃色の花が満開になりました。
ルーク
「わ」 まるい眼をもっとまんまるにして、満開の花を見上げる。
しのぶ
「これは……記憶……なんでしょうか」
だとしたら、誰の?
雪花
「なんか、暖かくて……気持ちよくて……」ふわふわした気持ちになる。
しのぶ
「そういえば、なんだか暖かいお布団で寝てるみたいな……じゃぁ、これは夢?」
雪花
「うん……何かよくわからないけど、すごく……すごく穏やかで……心地いい……」
語り部
イメェジの世界です。
語り部
いつの間にか桜には鳥の巣がかかっています。巣には雛がいて、口々に餌をねだっています。
と、思えば雛は大人になり巣立ってゆきました。
時間の流れがなんだかおかしいことになっています。
そしてまた鳥が戻ってきて雛が……
そんな中、卵が生まれたときに、卵が地面に落ちたり蛇に食べられたときに、雛が巣を飛び立つ瞬間に、桜の花びらが舞って地面に降り積もってゆきます。
よく見ると、周囲にいろいろな動物がいて、それらが生きる時に桜の花びらが発生して積もってゆくのでした。
あたり一面が桃色になっています。
桜は見る間に天を覆うほどの大樹になりました。
ルーク
「わぁ……」 まるで紙芝居を見ているようだ。めまぐるしく流れていく時をただ、ぽかんと見上げている。
きっとこれはだれかの夢なのだ。
雪花
「……夢だとすると……動物たちの夢、かなぁ。……とても……とても暖かいね」
しのぶ
なんとなく、千歳の言葉を思い出している。
雪花
「きっと、この町の動物たちと桜の記憶かもしれない!」
ルーク
「さくらさんの、ゆめ?」
しのぶ
「はい……」
口を開けば、そのおおらかで雄大なその時間、その場所、その空気に、感嘆の息が漏れるばかり
雪花
「桜の想いが、桜の夢を私たちに見させてるんだよ! ……たぶん」
語り部
やがて人が現れて、喜び、嘆き、生きている姿が見えるようになります。
人はそのうち、龍や樹に祈るようになりました。
樹はより強さと大きさを増し、それそのものが山のようになっていました。

語り部
が……突然大きな音がして大地が震え、龍が哀し気な悲鳴を上げて消え去りました。
しのぶ
「あ」
思わず声が漏れる。
【♪神木村の悲しい風習】
語り部
桜は大量の花びらをまき散らして倒れ、宙に散った花弁は灰でできていたかのように粉々に砕けて吹き散らされてゆきます。
雪花
「そんな……!」
ルーク
「さくらさん、」 思わず、ちいさな手を伸ばす。
語り部
見えていた鮮やかな景色から急激に色彩が失われてゆきます。
ルーク
そのころ猫はまだいなかった。だから猫にそれを止めることはできない。それでも、思わずまろびながら花弁を追いかける。
「ぶにゃっ」 こけた。
語り部
倒れた桜の幹から形をとどめたまま何枚か舞い散った花弁は氷室に降り積もり、ちいさな雪だるまができました。
雪花
「……えっ……?」小さな雪だるまが、目に入る。
語り部
ゆきだるまには真っ赤な枯れ葉が傘のように乗っかっていました。
しのぶ
「雪だるま……もしかして」
ルークを助け起こしながら、思わず雪花を見やる
しのぶ
思わずばっかりだ
ルーク
「ぶにゃう、ありがとなのです」 ぽんぽんと裾の砂を払いながら、雪だるまを見る。
語り部
ゆきだるまはちょっと寂しそうに樹を見上げています。
雪花
「もしかして……」言葉が出てこない。
語り部
雪だるまは三人が見つめる前ですっと立ち上がると、赤ん坊のようにトテトテ走っていなくなってしまいました。
人は訪れなくなり、祈る者もいなくなりました。倒れた桜は急速に小さく細くなり、骨のように白くなってゆきます。
倒れた桜からはゆっくりゆっくりと花びらが零れ落ち、長い時間をかけて黒い着物の人形を形作っていきます。
やがて枝が一本、その場に落ちました。その枝にはまだ色あせた桜の花が少しだけついています。
いつの間にかそこにあった金属の絵馬にその花びらが降り積もり、しみこむように消えました。

しのぶ
金属の絵馬とな
雪花
おっ???
しのぶ
ぶら下げるとこが自重で倒壊しそうな絵馬だ
語り部
イ・メ・ェ・ジ!
バイクの模型の方が良かった?
ルーク
きっとアルミの絵馬なんだよ
語り部
アルミw
ルーク
軽いといえば。
しのぶ
もっと軽いナトリウムにしよう

雨が降る

大爆発
語り部
やめろw
雪花
やめよう!?
ルーク
やめたげてェーッ!?
しのぶ
ナトリウム=マグネシウム
ルーク
(無言で着火)>マグネシウム
しのぶ
スポイト一滴の水滴で、おやしろの一つくらい吹っ飛ばせる。そう、マグネシウムならね。
雪花
やめて
しのぶ
その絵馬というには極めて立体的なそれが纏う、樹脂製の特徴的な外殻を見て、息を呑む。
ABS樹脂製だよ?
語り部
樹脂と金属の絵馬w

語り部
最後の一枚の花弁は、まだ目も空いていない子猫の丸い背中にふわりと舞い降り、その髭をくすぐって消えます。
ルーク
ふにゅ、と不思議そうに己の手を見る。
雪花
あぁ~表の描写可愛い~
語り部
なんでルークだけネコなのかっていえば、とっさにネコを連想させるものが想いつかなかったからなのだ。
雪花
子猫は、ルークちゃんと同じような色なのか気になりますね。
※同じ色です。って書くの忘れました。ごめんなさい。
語り部
そして倒れた桜の樹は静かに崩れ落ち、周囲を照らしていたほのかな明かりは消え失せました。
残ったのは闇の中に立ち尽くす三人の体からうっすらともれる燐光だけです。
しのぶ
「それじゃぁ、ボクたちは……」
燐光を帯びた自らの身体を見下ろし、呟く。
雪花
「……なんだろう、この暖かい灯り……」
しのぶ
桜が本当にママンだったなんて
雪花
ままー!!!
語り部
ママン、というか、きっかけかな。
雪花
「……お母、さん……」といって、夢の中で再び眠りましょうか
しのぶ
雪花のその言葉を口中で小さく反芻し、その燐光を抱こうとするように、自らの肩を抱く。
ルーク
「……」 その場で背をまるめて、まるで母の胸元で眠るときのように目を閉じる。

【♪黎明】
語り部
三人の顔に暖かい光が降り注ぎました。今度は本当に暖かい、太陽の光。
そして、夜明けが訪れます。
雨が洗い流していったのか、陰鬱な空気は綺麗に消え失せていました。
雪花
「あれ……もう……朝……?」朝の眩しさに思わず目を細める。
しのぶ
小さく呻いて、身を起こす。
冷たい泥から離れると、穏やかな陽の光が身体をゆっくりと温めてくれる。
寝ぼけた頭で暫く座り込んでいたが、すぐに思い出し、あわてて桜の方を見やる。
語り部
雨で重く垂れていた木々はその背を伸ばし、朝露が流れ落ちてゆきます。
語り部
朝だけど変身コストとかそーゆーカタいこと言うのはやめとこうね!!
【♪夏空】
ルーク
「まふっ、あんころもち……」 寝ぼけながらのそっと目を覚まし、桜のそばにてこてこと歩いていく。
語り部
小さな桜を守るために造られた急ごしらえの砦はそのままの姿で立っていました。
ルーク
おっと、猫形態のままだった。寝ぼけた言葉はにゃごにゃごという鳴き声にしかならなかった。
しのぶ
急いで、しかし傷付けぬように細心の注意を払いながら、むしろや縄など、その砦を形作るものを解体してゆきたい
ルーク
てこてこと歩いて行って、桜を見上げながらその様子を見ている。
雪花
ルークちゃんがかわいいから抱きかかえたいけどいいのかなーという視線をルークちゃんに投げる。
じー。
ルーク
肉球ハンドでサムズアップ、というか肉球ズアップ。オーケイ!
雪花
じゃあ抱きかかえますね! やったね!
語り部
しのぶしか仕事してないw
しのぶ
いいのよ、後ろで固唾を呑んで見守ってさえいただければ。
雪花
しのぶくんDEX高そうだからむしろ我々はいらない方が良いかなって。
15ぐらいありそうだなって>しのぶくんのDEX
しのぶ
最大馬力31PS、最高速度190km程度のしょぼいDEXが唸りを上げる!
語り部
器用度と知力と体力がないと整備はできなさそうだ。
しのぶ
本当の限界の限界までぶん回して、下り坂の力も借りて、だからバイクとしてはしょぼい……
雪花
そうなのですね……。
語り部
バイク用の防水カバー、雨に濡れて重いむしろ、がさがさの荒縄が次々と石畳に放り投げられてゆきます。
そして、桜の樹は以前と変わらない姿でそこに立っていました。
しのぶ
見た目は大丈夫そうだけれど? 
恐る恐るその幹に手を触れる。
ルーク
「ニャ!」 再び肉球ズアップして歓声をあげる。
雪花
珍しく心配そうに見守る。
語り部
黒く湿った枝の先っぽに緑色のものが見えています。
【♪花咲谷】
語り部
昨日まではハゲハゲで薄ぼけた色の葉しかついていなかった枝先に、濃い緑の葉が生えています。
しのぶ
「あぁ……」
感嘆の声とともに膝の力が抜けて、地面にへたり込む。
よかった……良かった……と、目の端に涙を浮かべながら、呟く
雪花
「……! しのぶくん、お手柄! お手柄!」おとなのちからってすごい! って真顔で思ってます。
ルーク
「ニャ!」賛同。
雪花
「良かったね……! 本当に……!」
しのぶ
「ボ、ボクじゃないですよ、これは雪花ちゃんやルークさんの……いいえ」
視線を参道の階段の下、朝もやに煙る町へとやり
「この町が大好きな、みんなの力ですよ……」
ルーク
「ニャ……」 朝もやに煙る町を、しのぶと一緒に見下ろす。
雪花
「うん……!」と言い、二人と一緒に朝もやの町を見下ろす。

語り部
「ありがとう……」
唐突に声が聞こえました。
雪花
「これは……ちとせちゃんの声かなぁ?」と、聞こえた声に対して。
語り部
「声だけじゃないって。いるって」
桜の樹の向こう側に座り込んでいる千歳がいます。
あまりにも存在感がなさ過ぎて気付けないレベルで気配がありません。
しのぶ
「千歳さんが、すすすすすスケスケに!」
雪花
「やっほー!」と言って、彼女に手を振る。あえて深いことは考えない!
しのぶ
「大丈夫ですか! まだ力が足りなかったのかなっ」
語り部
「しょーがないじゃない、幽霊だもの」
千歳は頬を膨らませています。
「幽霊が朝に元気なわけないでしょ」
しのぶ
「人が亡くなった後のものでなくて、直接自然発生したものも幽霊って言うんですか?」
真顔でつまらないことを訊く。
前に読んだマンガで【屋敷の幽霊】なんてあったなー、なんて思い出しながら。
雪花
しのぶくんっていつマンガ読んでるの?
(真剣に気になった)
語り部
今ならオンラインでタダでマンガ読めるところ多いし、そういうの使ってるんじゃないかな?
雪花
なるほど!!!
しのぶ
PCに登録されてる宮司さんのカード情報使って、AmazonでKindle使って読んでるよ。
雪花
宮司さん……勝手に残高が減ってるのね……
語り部
ひどいや
しのぶ
おじいさんだからね、リテラシー的なアレはちょっとね
語り部
しのぶくんのガス代の一部はちゃんと境内に置いてある参拝者の皆様からのお心から出ています。
雪花
しのぶくんが身体を張って稼いでるお金ならあるいは……?
しのぶ
問題ないね!
でも授札所でバイトしてる分の給料としてももらってるから、しのぶは二重取得してるね!

雪花
「桜の精って幽霊なの? 私と一緒のようなものだと思ってたよ」
ルーク
「ニャーニャー?」 ユーレイ? と足がなさそうなジェスチャー。
語り部
「だからね、みたいなものだっ……うん……私のことはどうでもいい。このさい本当にどうでもいい」
「ちょっとお礼が言いたかっただけだから」
「ありがとう、小さな神様たち」
ルーク
「ニャ」 気にするな! とばかりに己の胸を張って、とんとんと叩く。
語り部
「あなたたちに逢えて、良かった」
しのぶ
「ボクも、千歳さんに会えてよかったです。……おかあ……桜さんを助けることができましたから」
雪花
「いえいえ、どういたしまして!」ドヤ顔。
ルーク
「……ニャ?」 ふにゅ? と首をかしげて、その表情を見る。寂しそう? 嬉しそう?
語り部
花咲く笑顔ですよ。薄れてはいるけどにこにこです。
雪花
この笑顔が見れて良かったなぁって、心の底から思う。
ルーク
「ニャ」 その笑顔を確認して満足気。
ドニャ顔で嬉しそうなルーク。

※NGシーン
ルーク
「nyニャ」 その笑顔を確認して満足気。
語り部
ルーク君が英語をw
しのぶ
「ニューヨークニャ」
ルーク
「ニューヨクは嫌いニャー」
雪花
ルークちゃんかわいいぞこれ。

語り部
「ここはとても暖かいから少し寝ていっていい?」
しのぶに問いかけてきます。
しのぶ
「……もちろんですよ。ここはこの町が大好きなひとたちの休まる場所ですから」
なんとなくただようこの寂しさを紛らわすように、微笑む。
語り部
「ありがと……」
言うなり千歳は樹に寄りかかるような姿勢のまま寝息を立てて眠ってしまいました。
眠り始めたとたんまた姿が薄れていきます。
寄りかかる、といっても重さなどはなさそうです。
しのぶ
「おやすみなさい、またいつか……」
語り部
まだ消えないよw
しのぶ
なんだ、まだ消えないのか。
消えてしばらく会えなくなるのかと。
雪花
「おやすみぃー!」軽いノリで。
語り部
「まだ消えないわよーぅ」
と寝言が聞こえます。
本当に平和そうに、気持ちよく寝ているのが見えました。
しのぶ
「今の流れで、そうなんだ……」
なんとなく拍子抜けしたような、それでも安堵の表情で微笑む。
【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
語り部
よし、時間ちょうどいいから語り部の方はここで切ろう。
雪花
はーい! お疲れ様でした!
ルーク
お疲れさまでした! こちらもOK!
しのぶ
おk−

語り部
語り部はほんの最近までルークを男の子と勘違いしていました。ごめんなさい。
語り部
前回までのゆうこや
恐竜の骨のことを無事長谷部に知らせることはできました。
しかし雨は激しく降り注ぎ始めていました。
桜の若木を守るため力を尽くした三人は、不思議な【夢】を見ます。
それはかつてこの地を守護していた桜にまつわる記憶。
目覚めた三人は、光の中に立つ桜の若木を目にするのでした。
と、こんなところで
【♪花咲谷】
語り部
桜の若木が嵐を乗り越えた朝。
その日から不思議と、町の景色は変わりました。
やっと夏がやってきたとでもいうように新緑は色鮮やかに、大輪の花が咲き乱れ、
暖かく穏やかに吹く風の中を鳥が舞います。
いつの間にか町全体を覆っていた、重く濁った灰色の霧が消え失せたかのようでした。
さて、シーンには三人登場としたいので、それぞれふしぎと想いの取得をお願いします。
ま、ぼーなすすてーじということで取得なしでやってもいいんですけどね。
ルーク
シーン登場:ルーク のふしぎを+14した
シーン登場:ルーク の想いを+13した
雪花
シーン登場して、雪花 のふしぎを+14しました。
シーン登場して、雪花 の想いを+11しました。
しのぶ
シーン登場により、しのぶ のふしぎを+15
シーン登場により、しのぶ の想いを+11
語り部
場所は神社、あれから数日後のことです。
時間は夕暮れ時としますか。
長谷部と翠は滞在期間を延ばして毎日のように化石の発見現場に行っています。
しのぶ
訪れる人の数は本格的にはまだ増えなくても、報道陣とか来てるのかな
語り部
そうね、ちらほらと姿が見えますよ。
雪花
見知らぬ人々の存在にちょっと楽しそうにしてますね。
語り部
最近セミの鳴き声が少し静かになってきました。
ひぐらしが鳴き始めています。
しのぶ
ふと、境内の掃き掃除をする手をとめて、ひぐらしの声に聞き入っていよう。
ルーク
「あの日から不思議とあんころもちが美味しくなったのです」ひょこっ、と人間形態で登場したく。想いを4消費します。
しのぶ
「なんだか空気が軽く……元気になったような気がしますね」
うまくは言えないんですけど
ルーク
「そうそう、なんだか元気なかんじ。バイクに続いて名物の恐竜あんころもちを…… 駄菓子屋のおばあちゃんがつくってくれるとうれしい」
雪花
「恐竜ソフトクリームもおばあちゃんが作ってくれて、美味しいんですよ!」便乗。
ルーク
「あんころもちソフトクリーム?」
しのぶ
あんこの中から、恐竜のたまご(白玉だんご)を探そう! 恐竜発掘あんころもち
雪花
嬉しそうにアイスクリームを食べてる。
語り部
耳の早いライダーたちもぱらぱらと訪れます。「SNSで見ました!」とかいって。
しのぶ
誰のSNSだろう
語り部
「化石デター!」って。多分長谷部が。
ルーク
かわいいなもう。
語り部
しのぶのSNSかもしれない。
しのぶ
@shinobu_ninja
二和町という町で化石が出たそうですね。
福井からこっち恐竜ブーム来てるし、二和町始まった、ってやつなのかな? 
あ、あとここのバイク神社がなにげに隠れたパワースポットらしくて超ご利益あるらしいです
雪花
自ら広めていくスタイル!
語り部
訪れるライダーたちの中には「このご神体飛んだって本当ですか?」と訊いてくる人もいたりします。
雪花
どきっとしながら、それに聞き耳を立てています。
しのぶ
「バイクですからね、それはもう空駆ける翼を、お参りされるライダーさんに授けるくらいできますよね」
語り部
しのぶに続いて宮司さんが
「ああ、なにしろ神様の乗り物だからこれ。たまに散歩にでちゃうんだよねー」
と本気なのかそうじゃないのかよく分からない言い方で言います。
しのぶ
(宮司さんに深夜のお散歩バレてた!?)
「今ならこの翼マークの当社オリジナルお守りシールが初穂料500円でアナタの愛車に翼を授けます。……宗一郎おじさんのとこのメーカーさんとは関係ありませんよ?」
語り部
バイクのキーを模したお守りも企画中だよ!
しのぶ
狩衣姿で境内で営業活動中

語り部
桜の若木の下には恐竜あんころもちをほおばるおにいさん(猫)の姿が。
ルーク
人間形態のまま、おにいさん(猫)にあんころもちをあげる少女の姿。
語り部
突然おにいさんの耳がピィンと立ちました。
神社の鳥居の方から何人か人がやってきます。
ルーク
「まふ?」 そちらを見ましょう。
雪花
「ん?」つられてそちらに目が行きますね。
語り部
駄菓子屋のおばあちゃんと、壮年の男性と、まだ溌剌とした感じが残る女のひと。
女の人は白いネコを抱いています。
ルーク
そのネコは知ネコ? それとも知らないネコ?
しのぶ
ちねこ
語り部
知らないけどすっげぇ美少女(ネコ)です。
おにいさんは白猫をじーっと見つめています。
雪花
恋の予感かな?
ルーク
かな?
雪花
「おばあちゃん!!!」嬉しそうにおばあちゃんに駆け寄ります。
まるで御主人様を見つけた犬のように駆け寄ります。
語り部
「おやおや、雪花ちゃんにルークちゃんも。こんばんはぁ」
しのぶ
「こんばんわ、おばあさん!」
ルーク
「あっ、おばあちゃん! こんにちはー」 てくてく小走りでいきましょう。
語り部
「こんにちはぁ。ああ、タカユキ、こちらねぇ、雪花ちゃんにルークちゃんにしのぶちゃんだよぉ」
ルーク
「むすこさん?」
語り部
どうやらおばあちゃんの息子さんとお孫さんみたい。
ルーク
「むすこさんかえってきました? はじめましてなのです」 ぺこり。
おまごさん、という概念の存在はまだルークの中には怪しい。
しのぶ
「あ……は、初めまして、二和神社で権禰宜を務めております、安住しのぶといいます。おばあさんにはいつもお世話に……」
ぺこぺこ
雪花
「はじめまして、雪花です」と言って、ぺこっと。
語り部
「はじめまして、今度引っ越してくることになりましたので神様にご挨拶をと思いましてね」
ルーク
「おひっこし! いらっしゃいませ」
しのぶ
「そんな、わざわざご挨拶だなんて、いいんですよぉ(照れ照れ)」
、あ別にしのぶがご神体=神様ってわけではないんだよな
語り部
ご神体は神の宿る物なわけで。ご神体に宿ってるんだから神様と呼んでもいいんじゃないかなーって
雪花
付喪神なのかと思ってた>しのぶくん
しのぶ
いや、つくもがみなんだよw
つぐももだったバイクがご神体になって、釣られて神格も上がっちゃった感じ? 
たなぼた人事というかなんというか
雪花
「……! よかったね! おばあちゃん!」
大好きなおばあちゃんの家族が帰って来たので感涙して涙が出そうです。
語り部
おばあちゃんはニコニコして何度もうなずいています。
「実はねぇ、ひのでや、タカユキが継いでくれることになったんだよ」
ルーク
「! 駄菓子屋さんなくならない? ない? もんじゃ! あんころもち! おばあちゃん!」 一気に目をきらきらさせて、タカユキさんの周囲を駆け回る。
こける。
「いたいのです」
しのぶ
ほんとうですかっ!」
思わずフキダシが割れるくらい驚く
語り部
「大丈夫?」
女の人がかがんでルークのぶつけたところをなでなでしてくれた隙に、その腕から飛び出した白にゃんこ。
そしてみつめるおにいさん。
ロマンスの神は今ここに降り立ちました、多分。
雪花
恋が始まるんだ。
ルーク
「あっ、ありがとうございます。だいじょうぶ、いたいけどいたくないのです!」ぱんぱんと砂を払って。
しのぶ
これからヘビーカスタマーである我々の鬼チェックがタカユキさんの駄菓子屋経営に向けられるわけだな
雪花
駄菓子屋に課金をするのです……。
雪花
「……おばあちゃん、おばあちゃんよかったね……!」
おばあちゃんの近くでぐすぐす泣いている雪花。
語り部
「ありがとうねぇ、ありがとうねぇ……」
おばあちゃんも涙ぐみます。
「まだもう少し先の話だけどね」
としのぶにタカユキさんが答えます。
「そーよおばあちゃんたら、あの店つぶすなんて勿体ないッッ!」
おばあちゃんの孫、ユカリさんが、いかに今ああいう店が求められていて貴重なのかを熱く語ります。
ルーク
「いたってどうかんなのです! だがしやさんは我々の無二のおかしスペースでありこみゅにけーしょんすぺーすでありあんころもちすぺーす!」 挙手! 復活が早い。
「なおもんじゃはべつばら」
語り部
「ルークちゃん、だっけ。話、わかるね」
ルーク
「はい、ルークなのです。ありがとうなのです」ぺこり。
語り部
やばい適当にやってたら長谷部が二人になった。
雪花
分身の術!
しのぶ
なんとなくこないだKindleで読んだ【菓子メーカーのご令嬢がだがしやの駄菓子に入れ込むマンガ】を思い出してるしのぶ

語り部
というわけで、おばあちゃんの息子さんが引っ越してくることになりました。
しのぶ
【あたらしい住人が引っ越してきました】ちりーん♪
二和町の発展ランクが上がった!
雪花
よかったよー! よかったよー!
語り部
タカユキさんだけではありません。神社には最近新たな住人がちらほらと訪れるようになりました。
しのぶ
流れのマスツーリストたちが!
語り部
若い夫婦向けに移住プランがどうとか、ルークは先生から聞いたかもしれません。
雪花
みどりちゃんの姿はないものか……。
ルーク
みどりちゃんは滞在期間を増やして化石発掘現場に通ってるところでは?
語り部
そうそう
だからわりと頻繁にここに来るようになりました。
雪花
やったー!!!
(ド忘れしてましたすみません)
しのぶ
長谷部さんについて専属取材か
語り部
専属取材の代償に機材運びやらされて、発掘手伝わされて、雑用やらされてるらしいです。
おっと、噂をすればアイスケースを手に神社に現れます。

【♪パズル】
語り部
「お、みんないるなー」
雪花
「!」大好物の気配を察知。
語り部
「アイス食う? 暑いよねほんと」
「なんか新作のテスト兼ねてるからタダでいいってさー」
ルーク
「アイス! たべるのです!」
語り部
翠は骨の形をしたキャンデーを突き出します。
ルーク
「ほねだ」
雪花
「ほね」
しのぶ
骨の形したバーに肉の形したアイスついた原始肉アイスとかじゃないのか
語り部
「あとこんなのもある。バイクのタイヤだって」
どうみてもパインアイスですありがとうございました。
ルーク
「タイヤのあじがする……?」
しのぶ
(黒い……パインアイス……味は……サルミアッキ味……)
一口かじって、青い顔のしのぶ
語り部
「俺も骨はともかくタイヤはどーかと思うな」
としのぶの顔を見てしみじみと翠が。
しのぶ
「ど、なんともいえない味ですね」
食いしん坊万歳ばりの無難回答。
「ナッツフレーバーで【Castrol2ストエンジンオイル味】とかどうでしょう」
混乱した頭で投げやり提案。
語り部
「あー、いいねそれ。これよりはずっといいと思うから伝えとく」
とこちらもどこか遠い目で。
ルーク
「タイヤならあんころもちあじでいいとおもう……」 同じくタイヤアイスを手になんともいえない顔をしている。
語り部
「あんこ。ああ、その手が」
雪花
(あずきバーたべたいな)
しのぶ
いつだったかの、あずきバーの秘密製法ネタツイートからの流れで、井村屋と関鍛冶Cafeがコラボするんだってね(余談
雪花
ほー!
語り部
「あ、雪花はこっちにしといたら?」と無難な骨アイスを。
あと普通に綺麗な桜アイスがあったり。
雪花
「あ、ありがとう……!」といって受け取ります。
語り部
「ところで俺ここに何しに来てるんだったか、忙し過ぎて忘れそうになるな」
しのぶ
「アイスの販売員さんですか?」
語り部
「ち・が・う”」
「ああ、宮司さんいる?」
ご不在です。
しのぶ
「あ、いえ、宮司さんなら今日は朝からお出かけに。お急ぎですか?」
語り部
「いや、急ぎじゃないけど……俺が急ぎだからどうしようかなーって……しのぶくん」
しのぶ
「はい?」
語り部
「これ、頼むわ」
くるくると丸められた紙をしのぶに渡すと、「じゃ、宮司さんに渡しておいてー!」叫んでかけ去ってゆきました。
しのぶ
何か封とかしてある?
語り部
してあるけど、急いでいたらしくてもうはがれちゃいそうだ。
雪花
おっ
しのぶ
「バイクみたいな人ですねー」
呟きながら、なんとなく紙を広げてみる
雪花
その横からアイスを片手に横から覗き見る。
語り部
桜舞う中をバイクと一緒に飛ぶ龍の絵が描かれています。
上にはトレーシングペーパーがかけられ、「祭」の文字が。
雪花
トレペを使うあたりおっしゃれー!
語り部
トレペは写植用だよ。
しのぶ
ポスター的なアレか
語り部
そうね、言ってしまうとポスターの草稿だ。
しのぶ
そのバイクに見覚えはある?
語り部
無論ぴっかぴかのあなたです。
しのぶ
じゃぁそれ見て「ふおおおおお」と上がり気味のアイドリングじみて興奮した声を上げるしのぶ。
「これっ、これボクの家宝にしますっ」
言って、トレペがはがれそうになるのも構わずに胸にかき抱く
ルーク
なんですかこのコラボwww 楽しいw
雪花
うれしそうだなぁ(ほのぼの)
ルーク
「おおおー」 横からひょいっとみている。
雪花
ひょいっ。
しのぶ
「ちょっと密林で額縁オーダーしてきますので、ボクはこれで!」
ルーク
「あれっ宮司さんにわたすのは? あれ?」
雪花
「あれ?」
語り部
じゃあそこに宮司さんがやってこよう。
雪花
「宮司さん、しのぶくんが犯人です!」びしっ
語り部
「おやおや、届いたかー。ありがとうしのぶ」
と、受け取ろうと手を出しますよ。
犯人という言葉には首をかしげて。
しのぶ
「違います! この絵に描かれたバイクがかっこよすぎるのが悪いんです! ……あ、ボクか。ボクがかっこよすぎるのが……ん、あれ? ヤだなぁもうそんな、照れちゃいますよぅ」
最終的にくねくねし始めるしのぶからポスターを取り上げるのはたやすかろう。
雪花
じゃあ、手を伸ばしてポスターを奪い取ります。
慈悲はない!
しのぶ
くねくね
語り部
「……。字が入る前のやつ二枚頼んであるから、安心しなさい」と宮司さん。
雪花
……そのまま黙ってしのぶくんの手の中にポスターを入れます。ふぅ。
「一枚しかないと思ったのです」
しのぶ
ポスターの行って戻ってにはまったく気付かず、手の中のポスターを再び広げては、ほぅ、とため息をつき(いやんいやん)とくねくねしているしのぶ
※気持ち悪いなーしのぶ
語り部
「これから町中に貼る予定だからね」
「お祭りがね、ひと月後に決まったからね」
ルーク
「おまつり!!」
雪花
「……! お祭り!」
しのぶ
くねくね
語り部
「準備期間が短くてそれほど大層なことはできないと思うけど、来てくれるかな?」
ルーク
「もちろん! 金魚すくい!」
雪花
「えぇ、もちろん! もちろんです!」行きます!!!
語り部
「そういう屋台も少しは出るはずだからね」
「しのぶ、そういうわけだから今日から本格的に忙しくなるよ」
しのぶ
「(くねくね)……はっ、は、はい、何ですか? ……アレ、何かスケスケの紙とれた……祭って……ひょっとして! とうとうお祭が復活するんですか!?」
周回遅れしのぶ
語り部
「さしあたって掃除だね、宜しく頼むよ」
しのぶ
「もちろんです! おまかせください!」
語り部
宮司さんはポスターの草稿を手に去ってゆきました。
しのぶ
結局とられた
語り部
必要なんだものw
というわけで、時間はぴゅーんと飛んでいきますよ。
雪花
ぴゅーん。
語り部
あ、そうそう
千歳は、桜の若木の傍で眠り続けていました。
たまに目を覚ましてもぼんやりと空を見上げているだけ。
ただいつの間にか、着ている服が真っ黒ではなく、
萌黄色のボタンが付いた薄桃色のブラウスになっていました。
雪花
おぉ……
語り部
三人がくれるおやつは喜んで食べるしおしゃべりもしますが、ふとした瞬間に遠くを見ていて、話をちゃんと聞いていないことも多いのでした。
さて一か月が過ぎて。
お祭りの日です。
よし、シーン絞めて開けなおします。
キュッとしぼりだします。思いとふしぎを。

雪花
シーン登場して、雪花 のふしぎを+14しました。
ルーク
シーン登場:ルーク のふしぎを+13した
しのぶ
シーン登場により、しのぶ のふしぎを+15
シーン登場により、しのぶ の想いを+11
ルーク
シーン登場:ルーク のふしぎを+1した
シーン登場:ルーク の想いを+13した
【♪桜吹雪】
語り部
神社には大勢の人が訪れています。化石ついでに祭りを取材に来た人々、噂を聞いたバイカー、新たな住人達。
かつて崇められていた滝から恐竜の骨が出たこと、桜の樹が蘇ったことによる、神の帰還を慶ぶもの。
そして、おおっぴらには語られませんでしたが『その日』に現れ、
おそらくは神を連れてきてくれたご神体への感謝の祈り。
桜舞う中をバイクと一緒に飛ぶ龍のポスターが町中に貼られ、
町はかつてないほど活気づいていました。
ルーク
幼い猫が初めて経験する賑わいに、知らずのうちに引き込まれてすっかりテンションが上がっている。
しのぶ
エクストリームライディングショーという名の奉納神楽を、巫女装束でですね。
雪花
女装?
しのぶ
いや、奉納神楽って巫女さんのお仕事だけど、巫女さん(しかもバイク乗れる)この神社いるのかなぁと
語り部
いないんじゃない?
そりゃもう白羽の矢が。
ルーク
バイクと踊れる巫女さん…… かっこいいがいなさそうだ。
お稚児さんの女装って結構ありそうだしきっと大丈夫なのでは。
しのぶ
奉納されるのを受ける側である本人が女装するんだし良いんじゃない?
この神社の境内、アスファルト舗装されてそうだな……
違うか、神楽舞のための舞台がアスファルト舗装された石舞台なのか
シートに足をかけた、ほぼ直立状態のウィリーの舞は、舞い踊る龍を表しているのダ!
ぐるんぐるん
雪花
ぐるぐるぐるー。
しのぶ
エクストリームライディング
https://www.youtube.com/watch?v=A0rbMlKEI8A
語り部
しのぶは人だかりの中に名の知れたバイク乗りのユーチューバーやらニコ生主の姿を見ることでしょう。

ルーク
そのころルークはテンションアゲアゲで金魚すくいにトライしている。
語り部
ひのでやのおばあちゃんと息子さんとお孫さんは色とりどりの紐付き飴を売る屋台と、金魚すくいの屋台を出しています。
他にも、町の人々が何軒か屋台を出していますね。
ルークのポイから大きな出目金が逃げ出そうとしている!
ルーク
「あっ!」 思わず手を出した! おてつき!
語り部
「駄目だよお客さん。はい、罰金」
言いながら差し出したおばあちゃんのお孫さんの手にはあんこ飴が。
「残念賞!」
ルーク
「本能が手を出せといったのです。でもすみません」 ぺこり。
しのぶ
あんこ玉というやつか
ルーク
残念賞があんこ飴だ! 喜んでいただく。

雪花
かき氷にもうすっかり夢中。
語り部
かき氷にはスコップの形のスプーンが刺さっています。中に恐竜のちっちゃい人形が入っているらしい。
雪花
ちっちゃい人形!
小さい人形焼でも可愛いかもしれないと思ってしまった。
語り部
雪花の後ろから翠の声がします。
「おー、レアなやつ」
雪花
「あっ、みどりちゃん! ……レアなの? これ」
そういって、人形をまじまじと見てみる。
語り部
「それ俺が作った奴」
しっかり青年団に引き込まれている翠なのだった。
雪花
「……相変わらず、器用だなぁ!」忘れていた。この幼馴染はDEXが高いのだ。

語り部
しのぶの奉納の舞いが終わったら、宮司さんは「少しだけでもお祭りを見ておいで」と送り出してくれますよ。
しのぶ
(やった!)
小さくガッツポーズして、着替えもせずにそのまま境内散策
youtuberや生主さんたちにサインもらいに行こう(ミーハー
語り部
着替えしないなら即報道陣に囲まれるな。
自分から囲まれに行くスタイル。
しのぶ
(神の)踊り子さんには手を触れないでクダサーイ
雪花
「みどりちゃん。昔みたいに、ちょっと時間があったら一緒に回ろ!」と満面の笑みを浮かべて言いますね。
しのぶ
「あっ……あっ……あのっ、ボク、お祭見に行きた、あのっ、通してくださ」
飲まれてゆく
語り部
そんなあわあわするしのぶさんの映像に「萌えー」とか「男の……娘だと?」と弾幕がかぶせられていることを、まだ彼は知らない。
しのぶ
そういう報道陣だった。
語り部
まともな報道陣もいます。
雪花
しのぶくんの明日はどっちだ。
語り部
「あれ助けなくていいのか? ……まあ、楽しそうだし、いいか」
「あっちでくじ引きやってたぜ」
雪花
「あっ、くじ引き! リラックスしているクマとかのキャラクターいるかな?」
語り部
「いるんじゃないかな?」
翠は雪花の手を引いてくじ引きの屋台へ向かいます。

ルーク
長谷部さんは何をやっているんだろう? 裏方や取材とかしてないようなら一緒に周りにいこう。
しているようなら知らない子と意気投合して一緒に回っています。
語り部
長谷部は桜の樹の下でひとりで一杯やってます。
ルーク
「おつかれさまなのです」 てふてふと、祭りにありがち色水ドリンク片手にそちらへいきましょう。>長谷部さん
語り部
桜の葉は少し寂しい感じになっていますが、葉にはつやがありとても元気そうです。
「おー、やってるねー。あ、なつかしー! あっちの屋台にあったねそれ!」
長谷部の頬は桜色になっています。
しのぶ
某個人雑貨輸入商の男:「このわざとらしいメロン味!」>色水
ルーク
「こっちはりんごあじ! こっちはみかんあじ! でもどっちもおなじあじ! おひとつどうぞ」
語り部
「ありがとー、アルコールじゃない奴飲みたかったんだ―」
ルーク
「おまつりたのしんでますか? ルークはめっちゃたのしんでます」
語り部
長谷部は色水のみかん味をもらってくいっと飲みます。
ルーク
わざとらしいオレンジ。
雪花
(色水の概念を初めて知った顔)
語り部
「いいよねー。なんか、あったかくてさ」
ルーク
「あったかい?」
語り部
「なんか懐かしいわ、そういうの」
ルーク
「なつかしい」きょとん。
語り部
「ここってなんていうの、ふるさと? みたいな感じがするよ」
「ルークちゃんさぁ、大きくなったらやっぱり都会に出ていく?」
ルーク
「とかい」 ふーむ、と首をかしげてかんがえる。
「とかいにはなにがあります?」
語り部
「いろいろあるよー。食べ物も着るものも。ひともいっぱい」
ルーク
「あんころもち?」
しのぶ
色とりどり、味よりどりみどりの素晴らしいスイーツの数々が。
語り部
「はい、本日のあんころもちいただきました。いくらでも美味しいのあると思うよ」
長谷部は噴き出して笑います。
「でもあたしは、こっちのほうが好きだなー」
ルーク
「あのね、ルークもおばあちゃんのもんじゃが好きなのです。それにみんなもいるのです」
「だからえーと、うーん? とかいは、いってまたかえってきます。まだ見知らぬあんころもちをおみやげに」
語り部
「ああ、そうだね。うん、帰ってくることろなんだな、ここは。うんうん」
「実はここだけの話なんだけどね!」と大声で言う長谷部。
ルーク
「でっかいここだけなのです!」
語り部
「博物館建てようって話があるんだよ!」
ルーク
「はくぶつかん! むつかしいものがいっぱいあるところ?」
語り部
「骨がいっぱいあるところ。浪漫のるつぼだよ」
ルーク
「はくぶつかんはほねがいっぱい。ろまんがいっぱい」
語り部
「まー、何年かしてからだと思うけどさー、そしたらきっと都会っぽいあんころもちとかも来るんじゃないかな」
ルーク
「とかいのあんころもちと、おばあちゃんのあんころもちのまだ見ぬまりあーじゅ…… じゅるり」
語り部
「変わらないといいな、ここは」
しのぶ
次回、ゆうこや都会編第3話「ルーク、ひやし白玉あずきに出会う」
第4話「猫舌の悲劇。ルーク、栗ぜんざいからの熱い裏切りに会う」
雪花
ゆうこや田舎編第5話「バニラのアイス最中は邪道です。ルーク、小豆アイス最中を食べる」
ルーク
ルークのぼうけんがすごいことに! w
雪花
ちなみに某現在放送中のアニメみたいに一週間二本立てだと面白いとおもいました。まる。

語り部
轟音とともに、花火が上がります。
ルーク
「ふにゃあ!?」 びっくりした。
「あわあわあわ、ばくはつじこ? じこ?」
「ばすがすばくはつした?」

語り部
「たーまやー」
って言うんだぜ、しらねぇだろ。と雪花に自慢げに言う翠。
雪花
「おばあちゃんが言っていたよ! かーぎやーって続くんでしょ!?」
語り部
「なん……だと……」
「せ、雪花のくせに物知りだな」
雪花
「みどりちゃんが居なくなって、ちょっとは大人になりましたから」だがおとな1だ。
「主におばあちゃんのおかげで」
ルーク
あっ、ここの雪花ちゃん、花火に照らされてふいにちょっと大人っぽい顔してそうで
すごくかわいい
雪花
yattane!
語り部
「そ、そっかー、エアコンとアイスとかき氷しか言わないと思ってた雪花がなー」
雪花
(いえない、いえません……! 今もあまり変わってないなんて)にこにこ。
いつボロができるかというちょっと余裕がない笑顔を浮かべております。
語り部
翠の視線が微妙に変わったのは気のせい……かもしれません。
しのぶ
俺の幼馴染がこんなに大人びているワケがない!

語り部
しのぶは花火に気を取られた取材陣からやっと解放されました。
しのぶ
はだけてよれよれになった格好で、ふらふらと歩いてくるしのぶ
「なんか……なんか、ボクを見るみなさんの目が怖いんですけど」
なにやら押し付けられた大量の名刺を握り締めた手を震わせ、座った目と引きつった笑顔で呟くしのぶ。
語り部
多分次のポスターにはしのぶそっくりの美少女が描かれているに違いない。
雪花
しのぶくんは美人だもの……。
しのぶ
本人は至ってノンケだぞ(念の為
語り部
「しのぶくん、大丈夫ぅ?」
と、桜の樹の下から呼びかける千歳の姿があります。
千歳はしのぶに、
「ちょっとお願いがあるから、お祭りが終わった後に来てくれる?」
と声をかけます。
しのぶ
「あ、コレ テレビ埼玉の人のだ。……え、あ、はい。いいですよ」
そんな意味ありげなお誘いに特に何も反応しないのがしのぶのしのぶたるゆえんだ。
語り部
「ルークちゃんと雪花ちゃんも来てくれると嬉しい。声をかけておいてほしいんだ」
しのぶ
「ルークさんと、雪花ちゃんも。はい、わかりました」
語り部
祭りの夜は更けて。
小規模ながら盛り上がったお祭りは、9時頃には終わり、残って語り合っていた人々も散ってゆきました。

【♪蛍火の里】
語り部
夜の11時ころにはあたりはひっそりと静まり返り、人の姿はありません。
雪花
集合しました。
しのぶ
「千歳さん、ごめんなさいお片づけに時間かかっちゃって」
語り部
「来てくれてありがとう」
楽しそうな皆の姿をまぶしそうに見つめる千歳。まぶしい。ライト目に当てないでください。
ルーク
光るブレスレットとかつけて集合してくる。光はすでに弱まりかけている。
しのぶ
(猫耳カチューシャ……! ネコミミonネコミミ……だと)
ルーク
光るねこみみ!
しのぶ
ルークの姿を見てつばを飲むしのぶ。
雪花
「ルークちゃんかわいい!」きゃっきゃっ!
ルーク
「わーい!」ぴょいんぴょいん
しのぶ
「そういえば、ネコミミの形したエアインテークのついたフルフェイスヘルメットがありましてね……いや、全く関係ないですけど」
ルーク
「ねこみみのかたちしたしんかんせん?」
雪花
「ねこみみのかたちをしたえあこん?」
新幹線=機械=エアコンの図式。
語り部
「でね、お願いなんだけど」
ルーク
「おねがい」 真顔になる。
しのぶ
「はい、焼きそばとかたこやきくらいなら、まだ残ってるのあったのでもって来れますよ」
語り部
「ああー、そういうのもいいんだけど……」
千歳はご神体を指してしのぶに言います。
「改めて。私を乗せて。走れるでしょ?」
雪花
「おぉ!」バイカーが増えるね!
しのぶ
「えっ……あ、はい。ガスは残ってるので、大丈夫ですけど……」
遠くへ行くために、乗せてと言った彼女。
既にどこかへ行く必要もなくなった、と思っていたはずの彼女の言葉に、少し戸惑いながら答える。
語り部
「よっし、決まり! みんなも行こう!」
ルーク
「みんな! お散歩? お散歩ですか? あさにはかえってくる?」
雪花
「うん! 楽しそう!」
しのぶ
みんなは徒歩な!
ルーク
大丈夫、ねこみちでシレっとリアボックスの中から出てくる。
しのぶ
フルカウルにリアボックスなど、認めん!(クワッ
語り部
雪花さぁん、雪花さんも飛べるじゃないですか!
雪花
今はみんなでバイクに乗ることが大事なんだと思いますよ。
ニア意地でも乗る
しのぶ
「ここ日本ですよ」
タイだかベトナムだかの3人乗りカブを思いだすしのぶ
リアシートに乗ってる人が背負うサックに首だけ出して入ってもらおうw>ルーク
ルーク
じゃあそれで。>サック
語り部
「行先はねー」
千歳はにこりと笑って空を指しました。
ルーク
「おそら!」
雪花
「空までおまわりさんは追いかけてきません!」
ルーク
「それだ!」
しのぶ
北海道警は空から来るぞ! 気をつけろ!
しのぶ
では、指笛一つで本身を呼ぼう
語り部
月明かりにキラッキラ光ってる本身が登場。
そらもうしのぶが全身全霊で磨いたピッカピカの車体が。
しのぶ
神楽のあとで、プレクサスしておきました!
語り部
千歳はしのぶに手を差し出します。
「キーを貸してくれる?」
しのぶ
「……はい」
【忍者】の木札根付のついたキーを手渡す。
ルーク
気づけば少女の姿はない。まるい眼の黒猫が、サックの中から首を出して「ニャッ!」と一言鳴く。
語り部
千歳はルークを伴った雪花が乗ったのを確認すると、しのぶにまたがり、キーを回します。
「お祭りだし、みんなで花火あげに行こう!」
雪花
「わーい!」
語り部
しのぶさん、イグニッションをお願いします。
しのぶ
※バイクはキーを回すだけじゃエンジンかかりませんよ(小声)
語り部
「正直に言うと、バイクなんて乗ったことないから……よろしくね」
しのぶ
「よーし」
セルの回る音はほんの一瞬。すぐにエンジンは始動する。
神楽で温まった熱は、まだシリンダーに残っている。
ふしぎ8つかって【そらのみち】使うよ
「大丈夫です、腕、肩、上半身はリラックスして、足でボクを挟むようにしててください。あとはお任せを」
語り部
言われたとおりに素直に従う千歳。しのぶにすべてを預けています。
しのぶ
祭の熱がそうさせるのか、ガラにもなく2,3度吹かしてから、スタート。
境内の石段からそのまま空中に走り出す。
【♪STOP】

語り部
天をかけてゆくバイクの上で、千歳は言います。
「私、あの雨の日にみんなと一緒に若木を助けようと思ってここに来たの。
だけど、来るので精いっぱいで何もできなかった……」
「守ろうと思ってここに来たのに、私が守られてた。
私も消えそうだったけど、みんなの祈りが私を守ってくれたの。
だからいま私はここにいる」
千歳は三人の顔を順番に見つめて微笑みます。
「みんなが私に時間をくれたんだよ」
「ありがとう」
【♪Reset】
語り部
目もくらむような高みを飛ぶバイク。見下ろせば夜の闇に小さな人々の営みの明かりが見えています。
しのぶ
「……千歳さんがボクたちに、お話を聞かせてくれたから、ボクたちは本当に大切な桜を護ることができたんです。そして、千歳さんとのこの大切な時間も。かけがえのない友達を助けることができたのも、今があるのは、みんなやそして何よりも千歳さんのおかげです」
「こちらこそ、ありがとうございます」
「……、もちろん、雪花ちゃんもルークさんも。ありがとうございます」
しのぶ
推敲できないからテキストがガチャガチャだぜ……
雪花
「私も、一人じゃ何もできなかったですよ。お祭りも復活しましたし。昔が戻って来たみたいで、今すっごい楽しいよ。ちとせちゃん。ありがとう」
「ルークちゃんも、しのぶくんもこちらこそありがとう」
ルーク
猫は嬉しそうに髭を揺らしてうなずく。黒いまるい眼が語るのは、こちらこそ、なのか、そのとおり! なのか、あるいは何も考えていないのか。
とにかく、その猫がすっごく楽しそうなことは、事実だ。
語り部
「じゃあ、花火! いくよ!」
しのぶの上で、叫んだ千歳の姿が突然、幾万もの桜の花びらとなって舞いました。
ルーク
「ニャッ!」びっくり! きれい!
語り部
花びらは夜風に乗って、町全体を覆うように舞いおります。それは雪のようにも見えました。
「さよなら」
という声がかすかに聞こえた気がしました。
【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
ルーク
「…… ニャ?」 不思議そうに首をかしげた。さよなら? さよならって?
雪花
「……んっ?」といって、ちとせちゃんが居た方を見てみる。
語り部
千歳の姿はもうそこにありません。
薄桃色の花びらが何枚か残っていましたが、雪のように溶けて消えてゆきました。
ルーク
「ニャ? ニャ?」 サックから手を出して、千歳の姿を探してあたりを掻く。また、戻ってくると思っていたのだ。
しのぶ
「……」
手が離れ戻されたスロットル、閉じられたアクセル。
微かなエンジンブレーキの荷重と、くぐもったアイドリングを響かせながら、なんとなくの予感めいたものがあったしのぶは沈黙。
語り部
……乗り手がいないとそらのみちができない設定だったらどうしよう、と今更思った語り部であった。
しのぶ
いや、それはあくまでしのぶの能力だから問題ないと思うけど。
ルーク
「ニャ」 みみぺたり。
語り部
桜の花びらは淡い光を放って町を覆っていましたが、それもわずかずつ消え去り、あたりには春風を思わせるゆるやかな流れがのこるだけです。
やがて、また満月が輝くだけの空となりました。

【♪花咲谷】
語り部
その翌日……
桜の若木の下で、まん丸の赤ん坊がスヤスヤと寝ているのを三人のうちだれかが発見することでしょう。
赤ん坊は寝ながら指を吸って、ふわっと笑うと消えてしまいます。
雪花
赤ちゃんだ……!
語り部
その姿を、あたらしくこの町にやってきた子供が目撃して、三人を巻き込んだちょっとした事件になったりするのですが……
それはまた別のお話。
おしまい

ルーク
続編フラグ!
あっ続編! 続編? 続編!
語り部
やらないよ!?
雪花
ふらぐではなかった!
続編!
ルーク
やらないの?
しのぶ
都会編ではなさそうだ
語り部
続編やっていいならやるけどもw
ルーク
いいとも!
雪花
やるー!(軽率)
ルーク
おつかれさまでしたーぁあああ!!!
しのぶ
オツカレチャーン
語り部
お疲れ様でしたー!
雪花
お疲れ様でしたー!
ルーク
お疲れさまでした!
語り部
皆様ありがとうございましたー!
しのぶ
じゃぁ、セッション後処理は次回、続編一話目の前枠で行うってことでいいね?
ルーク
前枠了解ー
語り部
やるなら次回はこんな長い話にはしない!よ!
しのぶ
その短い話のあとは、3人が2ケツバイクで全国の怪異や神様を巡る日本一周旅が始まるって聞いたんですけど。
語り部
私が死ヌw
面白そうだけど!
ルーク
すごく楽しかった! リアルな問題と幻想を絡めているのが、ほどよく重たくほどよく温かくてすごく楽しかった! と訴えておきます。また三人のぼうけんみたい。
雪花
暖かくてほんわかしてましたね……大人が多いのもまた良かったです……!
語り部
三人とも大好きです!
しかし主役が神候補ってえらいことに……ならないなきっと。

※というわけで以下はセッション後の会話。
語り部
ちなみに千歳は「みんなに力を与えた」わけじゃなくて、もともとあるものをちょっと揺り動かしただけだったりします。
雪花は龍脈(恐竜)に溜まった霊気(冷気)
しのぶは無数の人の想いと祈り
ルークは実は才能あるコだったんだけど、たぶんそれがちょっと悪い方に転がって親とはぐれちゃったんですね。
しのぶ
漢カワサキの思いが集まってるのに、あんなくねくねしてるしのぶ
語り部
反動かな……
雪花
つまり龍脈こそ我が母……!
語り部
おかあさん発掘中。
ルーク
実はそこにもともとあったんだ、という。
雪花
だから龍脈の近くが暖かかったのかー! なるほど!
しのぶ
※「大変! ママが来た!」という題名の背景に怪獣の姿
語り部
おい!
おい先週のウルトラマンオーブ!
雪花
こんな怖いの私のお母さんじゃないんで!(みどりちゃんの後ろに隠れる雪花)
語り部
ウルトラマン繋がりというか、このシナリオは「ウルトラマンコスモス」の「動け、怪獣」という話と、「Reset(最後に流れた歌)」からできています。
雪花
あー。なるほど!
語り部
まー、話のピースもらっただけだから全然違う話なんですけどね。
雪花
ティガのおばあちゃんの話もなかなか相性良さそうな気がします。ゆうこや。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。