TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第一話『龍の眠る滝』の四


【♪桜吹雪】
しのぶ
皆でねこむすめ道草日記読もうぜ!
語り部
前回までのゆうこやー
ルーク
やー
語り部
化石まにやのねーさんと話した。
千歳桜の話聞いた。
ですね!
ルーク
・謎の少女あらわる ・恐竜女子登場 ・まさかのジンジャー ・千歳桜
雪花
じんじゃー。
語り部
そこ重要? いや、ルーク的には重要か。

語り部
そういえばしのぶの「おとしもの」は何にしましょうか。
しのぶ
タイヤのパターンとか?
ルーク
室内にもタイヤ!
しのぶ
先生の居間の床にタイヤ痕が
語り部
ひどいw
しのぶ
なんだろうなぁ
バイクで落し物って、そんな落として回ってたらエラいことになるからな
削れたブレーキパッドの粉末が、タイヤやホイールの周りにはよく付着するんだけど
それにしようか
微量の黒い粉末
ルーク
謎のクロイコナを残していくしのぶさんか
雪花
マニアックだなぁ……!
語り部
ああ、においを残していくのもありかなと思ったんだ。
しのぶ
排ガス!
それはあまりにアレだから
温まったタイヤのゴムのにおいとか?
ルーク
くせぇ!
語り部
常にほんのりゴムくさい少年
バイク神社の人だから納得されそうでもある。
雪花
工学系男子かな?
しのぶ
走り終わってエンジン切ったバイクからは、コレとかマフラーやらラジエータグリルのチンチンに焼けた金属臭とかもあるな
じゃぁ、ゴム臭にしようかな
ルーク
アツいなぁ。
しのぶ
ゴム臭限定じゃなくて、それらがない交ぜになった、走り終わったバイク臭ということにしとこう
語り部
それっぽくていいと思いました。

語り部
んで、そろそろ昼回ったあたりですがどうしますか?
ルーク
特に案がなければ千歳桜のところへ行ってみてもいいんじゃ? と思ったり。
語り部
桜の所へ行く前にどっか寄る? コンビニ()とか駄菓子屋とか神社とか。
ああ、桜の所へ行くかどうかもまだだけど。
しのぶ
翠chang家とか寄れるのかな?
いや、寄って行ってもすることないか
語り部
翠ちゃんちはもうないです。彼がどこに宿泊しているかは今のところ不明。
しのぶ
もうないのか
ルーク
長谷部さんも気になるんだけど、連続で話すほどのネタないしな今のところ
あー、駄菓子屋はよりたいすな。桜の話もできそう<写真があった
雪花
駄菓子屋に自分も寄りたいです。
語り部
ところで皆さんここ雑談窓……!
雪花
なんてこった!
語り部
HAHAHAHAかかったな! さあどこへ向かうか宣言するがいいッ!
ルーク
あ、行動宣言の前段階の相談のつもりでいたので雑談窓で話してました>語り部
確定したら表に投げるよ
語り部
ソッカー
しのぶ
じゃぁ、駄菓子屋で食料=おやつを購入して、千歳桜まで遠足Da!
雪花
いえっさー! 駄菓子屋のおばあちゃんからみどりちゃんの話聞けたら聞きたいかな。
ルーク
OK! 同行するぜ!
駄菓子屋のおばあちゃんに桜の話を聞きたい。

語り部
みんなは前回の姿のままでようございますか?
雪花
大丈夫です!
しのぶ
おk
ルーク
人間スタイルになるなら必要な点数は前回と同じ? >語り部
語り部
変身状態を変更しないなら据え置きでいいんでは?
時間帯が変わったら再度コスト払ってもらうことにしましょう。朝から昼なのでとりあえず今回はナシとします。
しのぶ
というか、場は変わったということでよいのかな
語り部
変わりました。
雪花
了解です。
しのぶ
シーン登場により、しのぶ のふしぎを+12
シーン登場により、しのぶ の想いを+10
ルーク
シーン登場:ルーク のふしぎを+9した
シーン登場:ルーク の想いを+9した
雪花
シーン登場:ふしぎ+8
シーン登場:おもい+9
ルーク
こちらは改めて人間形態に変身したいです。
雪花
据え置きのままでもいいなら据え置きのままで。
語り部
そろそろ昼過ぎです。
消費は8になりまする。
雪花
ふしぎとおもいを4点ずつ消費で人間になります!
語り部
雪花は払わなくていいよー
前回ヒトになってたし。
雪花
あ、了解ですー!
ルーク
では「ふしぎ」を8点消費して人間形態に。
「こんどはでたらいけないやつでてない、おっけーおっけー」
しのぶ
駄菓子屋には当たりが出ようがはずれを引こうが、箱がカラになるまで あん玉を引きまくるルークさんの姿が!
「ルークさん、それ全部食べちゃったらあんまり意味ないんですよ……?」
ルーク
「はむ?」

語り部
では、駄菓子屋は徒歩ですぐの場所にあります。
真っ赤……だったハゲハゲポストの角を曲がったところにある、小さな木造の店です。
お店の看板にはほとんど消えかけた字で『ひのでや』と書かれています。
ルーク
顔なじみの郵便員さんが集落全部を一人で回収してそう>ポスト
語り部
郵便屋さんもいい加減おじいちゃんですね。
ルーク
「おばあちゃーん」 と明るく声をかけましょう>駄菓子屋
語り部
「はいはい、ルークちゃんかい、こんにちはぁ」
真っ白な髪のかっぽう着を着た丸いおばあちゃんが出てきます。
雪花
「おばーちゃーん!」お店にダッシュで駆け寄ります。
語り部
「はいはい、雪花ちゃん、今日は抹茶アイスが入ってるよ」
雪花
「やったー! あいすー! あいすー!」ぴょんぴょん駆け回る。
語り部
「今日はでたらいけないやつは大丈夫なのかい?」とルークにニコニコ。
ルーク
「こんにちはー! うん、だいじょうぶ。きょうはでてないのでさくらもちください!」
語り部
「さくらもちね、はいはい」
ルーク
「わーい、さくらもちーさくらもちー」 さくらもちーしながら、飾ってあったという桜の写真を探します>語り部
しのぶ
「おばあさん、こんにちは! この間あったCB400のプラモ、まだありますか?」
語り部
「プラモねぇ、あるよ」
ほこりをかぶった、多分マニア垂涎ものが無造作に積まれ、そのてっぺんに割合新しい箱が燦然と輝いています。
しのぶ
「やった! お小遣い持ってきたので、今日はそれ、買います!」
ウキウキ
語り部
「お小遣い貯めたんだねぇ偉いねぇ。じゃあご褒美もつけておくねぇ」
タエおばあちゃんはプラモの箱を取ろうと台に登ろうとします。
雪花
「あ、おばあちゃんてつだうよ!」
といって台に登れたら上りたいです。
しのぶ
宮司さんに正体バレてないのに、しのぶは作ったプラモどこに保管してるんだ……
怪奇! 奉納バイクの周囲に夜毎増えるバイクのプラモ!
雪花
ホラーだな!?
しのぶ
じゃぁ出遅れたので台を押さえる係に就任
ルーク
出遅れたので下から首が痛そうに見上げています。
語り部
プラモの箱を雪花から受け取ると、おばあちゃんは飴ちゃん三個つけてしのぶに渡します。
しのぶ
「うはぁ、ありがとうございます!」
雪花
「飴良いなー」しのぶくんの方をじっと見つめる。たぬきではないぞ。
しのぶ
もちろんせっかく3個いただいているので、雪花ちゃんとルークさんにもおすそ分けするぞー
ルーク
「あっ、あめちゃんありがとう!」
雪花
「ありがとう!」
ルーク
「あんこ味のあめちゃんない?」
しのぶ
https://www.matsuyanet.co.jp/salt_anko/
ルーク
あるwのかwww
意外にあんこの世界は広かったぞ!
雪花
ありましたねwww
語り部
頼めば仕入れてくれるかもしれないw

語り部
台に上るとあの絵もよく見えます。
ルーク
「さくらだ。おばあちゃん、あのさくらなあに?」
語り部
「千歳桜だねぇ。千歳……とっても長生きの桜の木があるんだよ」
「二和の滝の崖の上にねぇ、それは見事な大きな桜の木がねぇ」
「今はもう行けないけれどねぇ……」
しのぶ
「行けないんですか?」
ルーク
「ないの?」
語り部
おばあちゃんは少し寂しそうにため息をつきました。
しのぶ
奉納絵みたいな絵なんかな? >千歳桜絵
語り部
いや、普通に絵だね。
ただ、かなり力の入った作品で、当時の情景の素晴らしさが伝わってくるようだ。
「前に地震があってね、道も滝も崩れて、桜の木も倒れてしまったんだよ」
おばあちゃんは急に真面目な顔になり、「気になるかもしれないけど、行っちゃあ駄目だよ、危ないし、今はこんな風に綺麗じゃあないからね」
雪花
案外住んでるところに近いんだなーと飴を舐めながら思います。
ルーク
「あのね、えーと、あれ。つぎき? したってきいたよ?」
語り部
「ああ、接ぎ木、したらしいねぇ。しのぶちゃんところの神社でねぇ」
しのぶ
「ええ、そう伺ってます。でも、うまく継げなかったとか……」
語り部
「今年も咲かなかったようだけど、元気がないのかねぇ」
ルーク
二和の滝がどこかはルーク達にもわかりますか?
しのぶ
「うーん……桜さんにお話しを伺ってみましょうか」
さらっと言っちゃう
ルーク
「さくらに? あんころもちおそなえしておはなしするの?」
入りにくい道や何かありそうなところや険しい道にはとっても興味があるよ! @ねこ
「あんころもちはじぶんでたべたい…… でもおそなえ……」
語り部
ルーク可愛いよルークなでくりたい。
雪花
「アイスをそなえればいいんだよ!」私天才って顔で。
ルークちゃんかわいい。なごむ。
しのぶ
「そうですね、お土産は何かあったほうが良いかもしれませんね」
そう言いつつヨーグルのデカボトルを手に取る。
ルーク
「なるほど! あんころもちじゃなければだいじょうぶ!」
「じゃあうめジャムにする」
しのぶ
「うめジャム持って行くなら、おせんべも持っていかなきゃいけませんね」
真顔で薄焼きせんべいもカゴにIN
雪花
「さっすがしのぶくん! プロ!」なんのプロかはわからないが適当に言った。
しのぶ
ドヤァ
「あ、ルークさん、よっちゃんイカは腰が抜けちゃうから食べちゃダメですよ?」
ルーク
「えっ」 今まさによっちゃんイカがルークの手元に
雪花
「あっ」とめなきゃ
ルーク
「すごくあぶなかった」
雪花
「あぶなかった!」
雪花
猫ってすのもの食べると腰が抜けるんです?
しのぶ
酢の物じゃなくて、イカ食べると【かっけ】みたいになってまう
ネコはビタミンB1を多量に消費する
イカはビタミンB1を破壊する酵素が含まれてる
ネコがイカ食うと慢性的にビタミンB1足りなくなる
かっけっぽいしょうじょうに陥ってしまうこともある
ルーク
なるほど
雪花
なるほど
語り部
わいわいと騒ぐ三人を見ておばあちゃんは、昔を懐かしむように目を細めます。
「わたしが小さいころ、あの桜の下には子供がいっぱいいたさねぇ」
ルーク
「みんなであそんでたの? たのしそう」
「おばあちゃんがちっちゃいころ…… …… …… たぶんすごいむかし」
語り部
「70年も前のことだねぇ」
しのぶ
「すごいですね、ボクなんかその頃きっとまだ鉄鉱石ですよ」
語り部
「鉄鋼?」
「鉄鋼ねぇ、うんうん」 ニコニコと頷いています。
雪花
「あ、そうだ。おばあちゃん」
「子供と言えば、さっきね、みどりちゃんが来てたみたいだけど……なにかおばあちゃん知らない?」
語り部
「みどりちゃんねぇ? ああ、雪花ちゃんとよく遊びに来てた子かい」
「さあねぇ、とんと姿は見ていないよ」
「ああ、でもねぇ」
雪花
「でも?」
ルーク
「でも?」
しのぶ
「でも」
語り部
ぽんと手を軽くたたくと、おばあちゃんはさっきの踏み台をよいしょと動かし、大きな棚の前によいしょよいしょと移動させます。
しのぶ
あわててお手伝いするよ
雪花
では今度は踏み台を支える係りになりましょう。
語り部
「ありがとうねぇ」
ルーク
踏み台をもう片方からよいしょっと支えましょう。
語り部
ニコニコしておばあちゃんは台によじ登り、ごそごそと棚の中を探していましたが、古いカンカンを引っ張り出します。
雪花
カンカン!
しのぶ
クッキーのやつや
ルーク
クッキーのやつだ。
雪花
クッキーのやつか!
しのぶ
塗装はげて、少しさびてるやつだ
語り部
外装は無数のはがれかけのシールだらけでもう何のカンだったのかは不明ですね。
ルーク
年季入ってんなぁ。
しのぶ
これもう(何のお菓子だったのか)わかんねぇな
語り部
黄色いめくれ上がった紙が、これまた黄色く変色してパリパリのベトベトになったセロテープでとめてあり、『おたから』と書いてあります。
ヘッタクソな字ですね。
雪花
アイスの缶わんちゃん?
微笑ましい。
しのぶ
メンコとかベーゴマとか出てくる系だ
ルーク
「おたから」
語り部
「みどりちゃんねぇ、これを置いて行ってから来なくなっちゃったねぇ」
雪花
「見てもいいのー?」
語り部
「おおきくなったら取りに来るって言ってたよ」
雪花
少年の恥ずかしい秘密(幼少期のおたから)に接触する我々……。
しのぶ
「じゃぁ翠さんはこれを取りに帰ってきたのでしょうか?」
語り部
※彼は『bigになったら取りに来る』と言ったのです。
ルーク
「これなに? なかみ」
語り部
カンカンには「おれいがいあけるのきんし とくにせっか」と書かれています。
雪花
「ぶー」むくれてる。
しのぶ
「ビッグ……スクーターですか? でも翠さんが乗ってたのはZ……」
雪花
「振るのはありだよね!」
しのぶ
そして中から破砕音が
雪花
「開けてはないもん!」そして破壊へ。
嘘です。
語り部
ガシャガシャン
とまで派手な音はしませんが、何か細かいものがいろいろぶつかっていそうな音はしています。
しのぶ
「あーらーらーこーらーらー♪」
雪花を指差して歌う我々。
雪花
「ビーズ……?」
女の子っぽい発想をここぞとばかりにするこの。
語り部
石ころかな??
ルーク
「いろんなものがはいってる? これいつの? とりにきてないんだったらしょゆうけんがいてんしてないかな」 すごく! 気になる!! という顔。
いわゆる受け売り。
雪花
「しょゆうけん?」所有権って難しい。
しのぶ
「むずかしい言葉知っているんですね」
ルーク
「しょゆうけんは、えーと、それをすきにしていいけんり? ひとのあんころもちはたべたらいけない」
雪花
かしこい。
語り部
かしこい。
雪花
「しょゆうけんってなくならないの?」
ルーク
「ずっとほっといてるものはたぶんしょゆうけんない。あるといろいろひろえない」
人のあんころもちにルークがお手付きしたときに、ちょっと酒の入ったお父さんが切々と語ったにちがいない>所有権
しのぶ
「それはそうですけど、人が食べてるあんころもちをこれみよがしにかわいいしぐさでねだって 譲ってもらおうとするのも、【きょうようざい】っていうわるいことなんですよ?」
ルーク
「きょうようざい?」
「あんころもちをくれるのはいいこと」
雪花
「日本語ってそんな難しいっけ?」
語り部
そんなふうに語り続けてふと気づくと夕日が。
雪花
「あ、もう夜だ!」
しのぶ
ゆうやけこやけだ
ルーク
「わー、ゆうがた」
語り部
というのは嘘だけど時間は経過するよ
んー、30ぷんくらい?
ルーク
所有権の話はこれくらいにして移動しましょうか。
雪花
そうですね。所有権のことはよくはないけどどうでもいいんだ。
語り部
ちなみに、滝まではそこそこ距離あるから、今から探し物とかしてから行こうとすると夜になるとだけ言っておくねー

語り部
「一応頼まれたからねぇ。開けるのはちょっとねぇ……」
「わたしが元気なうちに来てくれるといいんだけどねぇ」
しのぶ
「じゃぁ翠さんにコレ開けていいか聞いてみましょう」
ルーク
「さんせいー」
雪花
「でも、みどりちゃんどこにいるかわからない……」
ルーク
「顔かいてはりがみ貼ったらだれか見つけてくれないかな」 それは迷いネコのやつだ。
雪花
バイクにカンってあるのかな、って思いながらしのぶちゃんのほうを見る。
ライダー同士つながるものがあると信じたい。
片方バイクってツッコミは置いときましょう。
しのぶ
この田舎なら、バイク、特にZみたいなルックスのバイクは目立ちそうだし、なんとかならんかな
バイクの足跡追跡とかできればいいのに
語り部
まあ、町は狭いし、旅人が行きそうなところは大体決まっている。
さらに旧知の人間……もといモノならば彼の生きそうなところを知っているかもしれない。
しのぶ
旧知のモノ、というと
語り部
と、いうと
しのぶ
昔からこの街にいるジャンクヤードのボロバイクとか?
語り部
もっとなんかあると思うの! 例えば目の前とか。
しのぶ
ポストか
雪花
目の前。駄菓子屋?
ではないな。
しのぶ
雪花ちゃんなら、翠ちゃんとの思い出の場所を知っている!
語り部
モノというかヒトというか。
しのぶ
MONO
語り部
けしごむ。
雪花
もしかして:おばあちゃん
語り部
とりあえず雪花は思い出そうとしてみる?
雪花
はい! あ、私か!
語り部
いつでも一緒にいたお友達だからねー
雪花
ズッ友ですから!
語り部
もちろんこの駄菓子屋にはよく来ていたし、神社でもよく遊んでいた。
あと、彼はヤンチャ坊主で大人の言うことなんか聞きゃしなかったので、
あの桜のある所へ「ぼうけん!」とかいって遊びに行ったりしていた。
っていうかそうやって遊びに来たとき雪花と会った。
しのぶ
難しいこと考えずに、とりあえず桜のとこに行っていれば出会えてしまっていたパターンでは
語り部
はい実は。
雪花
なるほど……!
ルーク
では桜のところにレッツ移動? 夕方~夜になりそうだけど。
しのぶ
夜のほうが、都合良いかも?
雪花
「……冒険をすればよかったのですか!」ひらめいた!
語り部
そんなイケナイ相談がまとまりつつある三人組に、さよなら代わりにこえをかけるおばあちゃん。
「千歳桜の所へは本当に、行ってはいけないよ。危ないからね。崖は崩れているし、橋も落ちているからね」
ルーク
「はーい」 THE生返事
雪花
「わかった!」わかってない。
しのぶ
「はい! フリですね!」
雪花
「ふり?」
ルーク
「不利?」
しのぶ
「ダチョウ倶楽部っていうおじさん達が、テレビでそんなこと言ってたとかなんとか」
雪花
「映像の映るえあこん! 噂はきいたことあります!」
しのぶ
崩れたとこなら、しのぶの【そらのみち】で皆まとめてゆけるかもしれぬ
そらのみち使ったら夜になる前に着けるか
語り部
 二和の滝だった場所までは細い観光用の道がありますが、あの地震以来崩れて久しく、なかなかの難所となっています。
 とはいえ桜を蘇らせるなんて話もあるせいか完全に道が絶たれているわけでもないようです。道が崩れた場所にはロープが張ってあり、落石や倒木が取り除かれた形跡があります。
 雪花は、あまり地震の影響を受けずに残った裏参道があることを知っています。
 多少遠回りにはなりますし、景観はそれほどではないため人に忘れられたのですが、滝がない今は関係のないことです。
雪花
じゃあ店を出てから上手く共有したいですね。裏参道のこと。
語り部
ちなみに翠ちゃんは表の方通ってました。なにしろ「冒険!」なので。
あくまでも子供のころの話ですけどね。
雪花
東京には表参道はあるけど、裏参道って地名はあるのかな。
語り部
どうなんだろう。
ルーク
しのぶさんのそらのみちで移動 or 裏参道を通る ?
雪花
そらのみちの方が時短にはなりそうですね。
語り部
そらの道を使えば夕方になってすぐ到着、徒歩だと日没寸前あたりになりますよん。
雪花
そらのみち使おう。
使えるものは使いましょう!!!
秘密基地は作ってなかったのかなー。
語り部
ありそうですねー、秘密基地。
あったことにしよう。
しのぶ
桜のとこに秘密基地?
語り部
昔の茶屋に勝手におやつとえっちなほん持ち込んで秘密基地にしてました。
ルーク
ほほえましいけど何持ち込んでるんだw>ほん
語り部
ほんというかびりびりのふやけた雑誌
雪花
THEおとこのこって感じ>本持ち込むの
しのぶ
川原や茶畑で朝露に濡れてシナシナノガビガビになったエロ本を宝物とするのは、昭和の小学生男子の通過儀礼だ

しのぶ
茶屋と桜との位置関係はどうなっているんだろう
語り部
すぐそばです。徒歩二分程度。
しのぶ
じゃぁ行ってしまえば両方行けるな
雪花
れっつごー
ルーク
れつごー。
しのぶ
じゃぁ、社殿から本身呼ぼうかな
口笛ぴーーっと吹いて。
無人バイクが
雪花
かっこいいけどSAN値下がりそうだなぁ。
ルーク
かっけぇ。
しのぶ
見た目Ninja250なのに、ドゥカティのスーサイドスタンドのように、一人でにスタンドが降りて停車するという。
「お待たせしました」
どろろ~んと姿消えて、本身と一体化しよう
雪花
「よくわからないけどいつみてもすごい」こなみかん。
語り部
その頃の宮司さん。
バイクが見当たらないのに気が付くと無言で本殿の扉をぱたんと閉じて、お休みの札を出します。
丁度訪れた参拝客に、「ああ、たまにあるんだよね、悪いね」と。
しのぶ
【御神体お出かけ中につき】
一応2人まで同伴可なので
身長的に雪花ちゃんにライダーズシート、ルークさんにタンデムシートに座ってもらおうか。
雪花
では腰をかけます。ハンドルも握るよ!
ルーク
くるんとタンデムシートに収まるよ!
しのぶ
「あ、クラッチとスロットル操作はボクにまかせて……あああああ」
エンスト がっくん。
ルーク
「おっふ」
雪花
「あぁ!」
ルーク
「かっこよくきめ…… なかった」
雪花
「がんばれ? がんばれ!」
しのぶ
きゅるるる、と改めてセル回してエンジン再始動
雪花
「いいぞー!」
しのぶ
「しっかりニーグリップしててくださいね? 行きますよ」
ルーク
「せたけがたりない! りょうかい!」
雪花
「に……にーぐりっぷ?」捕まればいいのかな。
しのぶ
ひざとふとももで、タンクのとこを挟み込んで、身体と車体に固定すること、ですな>ニーグリップ
雪花
なるほど!!!
しのぶ
「ルークさんは雪花さんのおしりをニーグリップする感じで……」
語り部
爪立ててつかまっちゃいそう。
しのぶ
風になることができるバイクなら、きっと風にも乗れるはず! 
っていう理屈で空飛んで良いのかな
語り部
いいんじゃないかな!
雪花
空飛ぶバイクいいなぁ。
ルーク
カッコE!
しのぶ
じゃぁ軽くパワーリフトしつつ発進、坂道からジャンプするとそのまま空中を駆けて行こう
ルーク
うおぉかっこいい
「みにゃー!」 思わず猫歓声をあげながら飛んでいく。
語り部
山道を見下ろしながらバイクは風を突き抜けてゆきます。
雪花
「みどりちゃんにも乗せてあげたい……好きそう……」と小声で。
しのぶ
「翠さんには、もう相棒さんが居ますから……そして、きっと素敵な翼を付けてあげるはずです。翠さんの身体にも、心にも」
バイクとしての誇りを込めて呟こう。
雪花
「……そうだよね……」バイクってすごいや(二重の意味で)

【♪もののけの森 ~ 白谷雲水峡】
【♪山間を渡る風】
語り部
気流のワインディング・ロードを愉しむように飛び続けるしのぶ。
ほどなく二和の滝が見えてきました。
かつて二和の滝と呼ばれたその地は、今はもう崩れた土砂の山に過ぎません。
その上に、人間の大人10人がかりで手を広げてやっと囲えそうなほどの巨木が倒れています。
すぐ近くに『ひみつきち』も見えます。
雪花
「ひみつきち!」
しのぶ
「桜の木って、あんなに大きくなるんですね……」
どちらに着陸しよう
というか、人の気配とかあるのかな
語り部
それが知りたかったら判定してもらおうかなぁ。
桜の木のあたりに人影は見えます。
しのぶ
じゃぁ、秘密基地の方に降りた方が良いかな?
比較的静かとはいえ、エキゾーストノートで空飛ぶバイクは見つかってそうだけど。
ルーク
バイクのうしろに飛行機雲ならぬバイク雲が……
雪花
けものですかね?
語り部
判定するなら「けもの」ですね。
雪花
お願いします!
ルーク
お願いしまっす!
しのぶ
目標値は?
語り部
空からだし、バイクの音なんかもあるから……6かな。
しのぶ
ではふしぎを2使って、けもの6
冴え渡るバイクの勘
語り部
しのぶは桜の木の近くに何かの気配を感じます。
それはどうやら生きている人間、っぽくはないですが……
呼吸の音などが聞こえません。
他には変わった気配は今のところないです。
雪花
冴えわたったバイクの勘。
しのぶ
じゃぁ一応山肌とかを目隠しにして、秘密基地の方からアプローチかな?
雪花
異議ないですー。
語り部
茶店もとい秘密基地の前に小さな駐車場があります。
昔はバイクでならここまで来られたらしい。
しのぶ
では、風と地面とのグリップギャップでスリップやロックしたりしないよう、注意しつつ着陸して、駐車スペースに停車しよう
語り部
といったところで一度場面を閉じますよ。
ルーク
はーい。
雪花
バイクってすごいなー。
しのぶ
改めて分身出すよ

語り部
では、秘密基地。
各々「夕方」で再度変身をお願いします。
雪花
誰も見ていないんだったら素の姿でもいいかなぁ。
語り部
一応人間ではなさそうだけど『誰か』はいるけども。
しのぶ
人がいるんじゃなかったっけw
人かどうかはわからんけど
雪花
人間ではなさそうだから油断してもいいかなって思った(思っただけ)
しのぶ
まぁ暗くなってきてるし、不完全な変身でも良いかなぁ
雪花
夕方なので傘をさして半分元の姿になります。夕方なのでコストは0の筈……
しのぶ
半分変身だと2使うよ
ルーク
じゃあ夕方なことですし、しっぽだけ出てるよ状態になりましょうか。想いを2点消費。
しのぶ
むしろこのイラストのような感じじゃダメなのかしらw
語り部
変なコスプレしてる人にしか見えないからなぁw
コスト0なら太ももにタイヤくらいつけといてくださいな。
ルーク
あぁ…… 納得
しのぶ
じゃぁ、ふしぎ2使って、イラストくらいの状態に変身しとこう
雪花
ではふしぎ2点消費しますいえーい。
ルーク
シーン登場:ルーク のふしぎを+9した
シーン登場:ルーク の想いを+9した
雪花
私もそいやっさぁしときます。
しのぶ
シーン登場により、しのぶ のふしぎを+12
シーン登場により、しのぶ の想いを+10
雪花
シーン登場:ふしぎ+8
シーン登場:おもい+9
語り部
みなさんちょい変身ですかね
いまのところ、秘密基地には誰もいないようです。
落書きが壁に貼られたりもしていますが、入り口には黄色いテープが貼ってありますね。
「子供は入っちゃダメ」ってことみたいです。
雪花
入るよ!!!
語り部
翠ちゃん不在中に大人が勝手に聖域を封鎖したのさ!
大人って……大人って……!
しのぶ
エロ本も当然没収
語り部
そうだろうなw
雪花
wwwwwww
しのぶ
えっちなほん、に興味ないフリしながら、それでもちらちら秘密基地に視線が行ってしまうしのぶ
ああ、そうだ
降りたところで、二人にも
「桜の木のところ、誰か居ましたね……ただ……」
と情報共有
雪花
「ただ?」
しのぶ
「人間さん、ではなかったような……桜の人、なんでしょうか。おそなえ、してみましょうか」
ルーク
「ひとじゃない…… さくらさん? あんころもちおそなえする?」
雪花
「梅ジャムの出番!」
ルーク
「こんなときこそうめジャムがかがやく!」テーレッテレー!
雪花
くっそかわいい……
しのぶ
「そしてこのせんべいで挟んだ時、梅ジャムは神々のネクタルにも匹敵する妙味と昇華するのです」ぱぱらぱー
しのぶの脳(ECU)に電波が
ルーク
まずは軽く秘密基地を偵察に1票
しのぶ
とりあえずは桜で良いんじゃないかな
こっそりと。
ルーク
お、了解です>しのぶsan
雪花
桜ですね。了解です。
語り部
では三人はこっそりひっそり桜の方へ向かうということでよろしいか。
【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
語り部
しばらく進むとかつて崖だった場所が見えてきます。
あの絵の面影は既になく、ここがその場所だと確実に知らなければ気づかなかったでしょう。
巨木は完全に横倒しになり、夏も近いというのに葉が一枚もついていません。
枝は折れ、根は腐り、見るからに生きているとは思えない無残な姿です。
倒れた巨木の横に、あの神社で見た少女が素足で佇んでいます。灰色の半袖シャツに黒いスカートが夕暮れに喪服のように揺れています。
少女の肩には小さな小さな龍が爪を引っ掛けてよじ登ろうとしています。
龍……いいえ、蜥蜴でしょうか。特徴的な鶏冠のようなものがついた四足の蜥蜴。このへんでは見かけない種でした。
つ づ く
ルーク
すごいシーンでつづくになった
おつかれさまでした!
雪花
これからどうなるんだ……。
おつかれさまでしたー!


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。