TRPGリプレイ Zephyranthes 第八話 『c』1


SCENE 9-2

DL
あっ、さっきの演出ちょっと変えさせて。
スクリーン突き破ってヴィクトリカが。
マグノリア
あ、やられてるんだ。
DL
キリキリキリキリドシャーン。
クリフ
そこに落ちた?
DL
君らの足元に落ちた。
クリフ
とりあえず近寄って「傷は浅いぞ」って言ってみる。
DL
いや、かなりぼろぼろです。
マグノリア
「あなた程のオートマータがここまでやられるなんて。
どんな子にあたったのかしら。大丈夫かしら?」
DL
いや、完全に動けない、というか、気を失っているというか。
見た感じ死んだような状態になってる。
マグノリア
「あら、オートマータってこれだから困るわ。
死んでいるのか気絶なのか解らないじゃない」
DL
腕とか逆関節に曲がってるし、足にも関節が一個増えてるし、顔も半分えぐれてる。
クリフ
うーん、それってさ、普通の《医術》で治せんのかな。
DL
解りやすく言うと、本当に[死亡]状態に入っている。
スクリーンの映像が止まって、顔面の鼻のところに穴が開いたヨハンのところから「SFぅ、こっちは終わったよ~」って声が聞こえる。
マグノリア
もう一体増えてる(笑)
ヨハン
「ヴィクトリカをここまでやるとはな。
楽しませてくれそうだ」
?(DL)
「なんて言うかさぁ、大姉ちゃんの攻撃ってすごい大味だからさぁ」
DL
と言って出てくるのは、ヴィクトリカよりも更に小柄な、メイド服を着た女の子。
ヨハン
勿論見覚えはあるね。
DL
ないよ。何だと思った?
ヨハン
お姉ちゃんって言うからヴィクトリアかと思った。
クリフ
それは逆だろう。
マグノリア
ヴィクトリカの同型機ってこと?
DL
全く同じではない。
マグノリア
新型が出たって事か。
DL
腰にでっかいリボン結んでるメイドっ子が出てきた。
クリフ
なんでロリとメイドばっかなの。教会が。
マグノリア
「面倒な子がまた増えたのね」
ヨハン
「また教会はこのようながらくたを作りおって。
相変わらず機械いじりが好きな奴らだな」
女の子(DL)
「うわ、ひっどーい」
マグノリア
「マスター、サポートいたします。
クリフ、ついでだからあなたもサポートしてあげるわ」
クリフ
「恩にきるぜ。お前はやっぱりいい女だ」
マグノリア
「(あら。この中で一番年上そうな私を狙っているのね。なんて奇っ怪な男かしら)
(両手を拳にして口元に持ってゆくぶりっ子ポーズ)」
クリフ
「(さっきの鉄面皮と比べりゃ、どんなんでもいい女に見えるもんだよな)」
DL
クリフ君はマグノリアにおネツだね。
マグノリア
「私に恋したら火傷するぞっ(無表情で)」
ヨハン
「ぐははは、ようやった、ようやった」
マグノリア
何を(笑)
クリフ
誰に(笑)
ヨハン
マグノリアに。
マグノリア
じゃあ頭なでられてる。

クリフ
とりあえず、ヴィクトリカ120㎏を物陰にずるずる引きずって応急処置で私の行動終わり。
マグノリア
あ、ビリーさんはどうしてる?
※ここでDLに電話が入って中断。
マグノリア
やっかいな奴が一人増えたね。
クリフ
うーん、私が目一杯頑張っても《イカサマ》でアドバンテージ一個で、マグノリアの援護でもうひとつアドバンテージで、あと《挑発》を組み合わせればハンディ入って行けるかもしれないけど、それだと行動ひとつ無駄にしちゃうんだよね。
マグノリア
両方ともさ、ダーク入ってるのかな。
そうすりゃ止められるかも。
※ヴィクトリカやマグノリアのように貴族の種を使用している敵ならば、マグノリアの《蒸気魔術》《デーモントラップ》で無力化することができます。
ヨハン
ああ、ヴィクトリカの同型機なら入ってるかも。
マグノリア
撃ってみる?
クリフ
スカったら悲しいけどね。
さっきのを見てるから対策うってきそう。
マグノリア
まあ、ボス戦でカラミティー・ルージュが飛ぶことはないだろ。
ヨハン
敵の能力っていうか戦い方を見て種がついてるかどうか判断しよう。
マグノリア
このゲームって怖いよね。
敵の戦い方を見てたら死ぬから(笑)
クリフ
とりあえず撃ってみて反撃40~死んだげふぅ。みたいなね。
ヨハン
向こうの機能の組み合わせ方によって分かるんじゃね?
クリフ
ちなみにさっきは、反撃で撃たれただけで[四散]ダメージに近い数字が出たからね。
しかもその時差分入ってなかったからね。
マグノリア
うわー。

DL
どこまで行ったっけ。
クリフがヴィクトリカをずりずり引きずって行くんだったら、ビリーがヴィクトリカの体を受け取る。
ビリー(DL)
「貴様が今すべきことは何だ、思い出せ」
クリフ
「本ッ当にいちいちムカつく野郎だな」
立ち上がって銃を抜くよ。
……抜いとかないと撃てないからね。
ヨハン
ああ、そうか。《ゲットレディ》がないのか(笑)
マグノリア
切ない一言だな(笑)
クリフ
ちゃんと「早撃ち用ホルスター」持ってるのに意味なし!
ビリー(DL)
「そんな中途半端じゃ何もできないぜ。
貴様がすべきは復讐か、それとも医者の道か。
どっちだ」
DL
その瞬間君の脳裏に先生の言葉がよみがえる。
君が十七歳になる前日だ。

クリスタル(DL)
「君が正しいと信じる道なら、絶対に行くべきよ。
たとえ他人になんと言われようとも」

クリフ
「どっちかだって? 両方だッ!」
ビリー(DL)
「(軽いため息)なるほど、欲張りな奴だ」
クリフ
「昔っからそうなんだよ(にやりと笑う)」
ビリー(DL)
「クリスタルもそんな風に言っていたっけな。
貴様は最も苦難であろうその道を行くというのだな?」
クリフ
「勿論だ」
ビリー(DL)
「……良かろう。ならば今こそ貴様にこれを託そう。
クリスタルから預かってきた物だ」
クリフ
がしっと受け取って開ける。
DL
バチンバチンって留め金を外して開けた。
すると、一丁のごつい銃が入っています。
クリフ
なんで先生はこんな物を~!
DL
メッセージカードが入ってます。
クリフ
読む。
DL
「クリフ君へ。十七歳の誕生日おめでとう」
マグノリア
切ねぇー。切なすぎるぜ。
クリフ
(もう笑うしかない)
DL
「私は君に銃を捨てるように言ってきたけれど、君自身が迷わずに銃を使うことを必要だと信じるのであれば、それも君の道なのでしょう。
だから君がどうしてもその道を選ぶのならば、私はこの銃、ThunderErを君に贈ります。
君ならばきっと、私にとっても正しいと信じられることに使うことができるでしょう」
クリフ
その言葉を頭の中でリフレインしながら……演出的には、クリスタルの声で読み上げられるメッセージカードをバックに、弾を込める。
サンダラー? コルト・サンダラー?
DL
違います。
バレルに荒っぽい削りでThunderErって書いてある。
で、弾を込める穴がすげえでかい。
シリンダーをスイングアウトしてみると、5発しか入らない。
クリフ
手持ちの弾丸じゃ入らない! 弾込めようとして止まる(笑)
DL
もう一つ、普通の6発リボルバーのシリンダーもケースに入っている。
そして、穴がでかい方の専用弾丸だろうなって感じの弾丸が10発。
クリフ
じゃあそのでかいのを込める。
DL
弾丸の表面には、Thunder Fellow、雷の供って書いてある。
おつまみみたいな名前が。
クリフ
「(苦笑い)……先生、冗談きついぜ……」
SF(DL)
「準備はお済みでしょうか、お客様」
クリフ
「(シリンダーを収めて)いつでもいいぜ」
DL
それが、《ワン・オブ・サウザンド》の銃です。
※クリフはキャスト強化のため、新規マニューバを取るつもりでした。
それをDLがシナリオに盛り込んだわけです。
DL
サンダーフェローを使う場合はダメージ17。
ただし10発しかありませんし、以後増えることはないです。
そして《ワン・オブ・サウザンド》の効果で、この銃を使う場合はどちらの弾丸でもアドバンテージがつきます。
クリフ
維持コストは?
DL
500$。
クリフ
高ッけぇ!
DL
(笑)
マグノリア
そりゃまあ、そのくらいかかるな。
※同じように作られていても、ほんの少しの違いと偶然が重なり合い、規格外の能力を発揮する奇跡の銃。
《ワン・オブ・サウザンド》とは、名の通り1000丁に1丁の銃です。
ちなみに、ただの《ワン・オブ・サウザンド》ならば維持コストは200$です。
ガンスリンガーとしてはバカ高のコストなのでクリフは驚いていますが、《蒸気魔術》を使うマグノリアには聞きなれた金額なのです(笑)
クリフ
なんでそんな物騒な物持ってんだよ先生。実は武器マニアか?
DL
特注で作ってもらったんだよ。
クリフ
血の気の多い弟子のために? なに考えてんだ先生~。
しかし、どんないい銃を持っていても、このくずカードじゃどうしようもない。

SCENE 9-3

※戦闘再開。
マグノリアは《シークレット・パスト》を使い、新たにマニューバ《ヘイスト》を取得する。
ヨハン
俺の順番飛ばされた。
DL
いや、今のは戦闘前の準備だから。
ヨハン
じゃあ俺はその間に6m進む。
(一同笑)
マグノリア
「マスター、もう少し速くなるようにしますわ、お任せください」
《ヘイスト》をかける。
ヨハン
「素晴らしい。これで12m歩けるぞ」
※《ヘイスト》とは[メジャーアクション]を二回できるようになる《蒸気魔術》です。
DL
相手はSFと赤リボンのちびっ子です。
じゃあクリフはSFとタイマンということで。
クリフ
うわぁお。さっきぶっ殺されたのに。
しかも自分が撃って殺されたのに(笑)しかも差分値0だったのに(笑)
DL
ね(笑)大丈夫、いまアドバンテージ1個あげたから。次はクリフ。
クリフ
(手札を見て)《心機一転》がほしい~。
DL
何故そんなに死んでるの手札(笑)
クリフ
いや、なんかいいカード使っていったらクズカードしか戻ってこなかった。
うーん、こういう時に何ともならないんだよね。
※手札を変えるには使用するしかありませんが、攻撃で低い数字を出せば反撃での[死亡]が確定しています。
この時は《挑発》で安全にカードを消費するという方法には気づいていませんが、それでも1枚分しか変わりません。
しかし、ここでカードを変えていないと、次のSFの攻撃で[死亡]確定という、どうしようもない状態です。
クリフ
仕方ない、一発撃つか。
《ガンスリング》《集弾》《イカサマ》《ワン・オブ・サウザンド》……これでやっと9ですか。……27。
DL
21で《回避》
クリフ
差分値6入って、サンダーフェローとコルトSAAの通常弾25足して31。
やったー、いいカードきたー。
※クリフはしょっちゅうダメージカードを出すのを忘れるようです。
DL
SFのスカートの中からビットみたいなものが出てくる。
それが弾丸を弾いたんだけど、1発足に当たりました。
クリフ
フェイトの書き換えっていつできたっけ。
DL
いつでもできるよ。
今回もらえる経験点が1点減る。
クリフ
【魂】の〈遊び好き〉〈誇り高い〉に書き換えます。
※クリフのプレイヤーは、クリフの成長を表現するためにフェイトの書き換えを行いました。
今後、スペードで判定する場合は「誇り高いセリフを言う」
ことでチップがもらえるようになります。
クリフの場合、主な攻撃用マニューバに使用するスートがダイヤとスペードです。
つまり、「クリスタルの銃を誇りを持って使う」ことができれば彼の【魂】の力が高まるわけです。
※女の子がヨハンを攻撃。ヨハンはその拳をかわして斬り返す。
ヨハン
「貴様のような作られたからくりに負けるわけにはいかん。
それは私が血の通った人間だからだ! 私には決して譲れぬものがある。
武士として弱きものを守るという事だ」
DL
そしたらにゃ。カラミティー・ルージュ
ヨハン
クリフ
おお?
DL
(笑)
ヨハン
……〈武士の誇り〉で1点ください。
DL
はいはい、あげます。2点持っておゆき。
ヨハン
何その「お詫び」みたいなの(笑)まさかカラミティー・ルージュが飛んでくるとは。
クリフ
今のはちょっとびっくりしたねえ。
ヨハン
一番痛いカラミティー・ルージュの使い方ですな。
クリフ
いいカードを出させるだけ出させて。
DL
そうそう……君もさっきしたじゃないか同じ事を(笑)
クリフ
はっはっはっはっはっ。
※クリフのプレイヤーはこの直前に第六話のディーラーをしていました。
その際、この話のディーラー、ヴィクトリカのエースに対抗してカラミティー・ルージュで反撃しているのです。
マグノリア
まだ一回[メジャーアクション]できるぞ。
ヨハン
まあこれでいい手札になったからよし。
クリフ
でもこれで一回カラミティー・ルージュ押し付けられているから何回でも失敗するんだよね。
DL
反撃失敗だから差分値42で命中。
51ダメージ。
マグノリア
死んでるんじゃないか?(笑)
ヨハン
えー、51ぃ~? PD9だから42点。
2点使って[死亡]回避。
※40以上のダメージをくらうと[四散]して[死亡]してしまいます。
が、パワーチップを2枚使用することでどんなにダメージが高くても[死亡]せずに[気絶]で済ますことができるようになります。
もちろん[気絶]してしまうと何もできなくなってしまうのですが。
DL
3点使えば[全身打撲]で[バックファイア]3枚。
っていうか、それだけパワーチップあるんだからもう少し使ってもいいんじゃないか?
クリフ
まあ好きに使ってくれたまい。
ヨハン
[重症]になるとどうなるんだっけ。
マグノリア
次もう一度攻撃されたら死ぬね。
ヨハン
[全身打撲]でいいや。
DL
じゃあ、女の子のリボンが開いて腕になって、それでドカドカ殴ってきた。
君はそれを確かに「見切ったッ!」と思ったのに、全ての攻撃がなぜか1㎜ほど外れてヒットした。
全部ヒットしたので、君は「オラオラ」状態で殴られて吹っ飛んだ。
ヨハン
(気が抜けた声で苦笑気味に)ああ~。わかった。
マグノリア
カバーリングしておけばよかったな。
ヨハン
[バックファイア]引いて。
DL
【魂】にマイナス4、【冷静】にマイナス5、【欲望】にマイナス7。
ヨハン
いいカードが来た。
ハート(【希望】)が無事なら[バックファイア]は効かない。
【欲望】の判定にはスート変更で成功。
女の子(DL)
「あれー、全部当たったのになあ。おじさんしぶといねぇ」
※SFはクリフに銃を向ける。
マグノリア
クリフに《応援》を使います。
攻撃スートはスペードだっけ?
クリフ
うん。わーい、ヨハン(スペードのジャック)だ~。
私はこのカードを破棄して……
《応援》とは、自分の手札を1枚対象に渡すマニューバです。
カードを渡された人はただちに手札を1枚捨てて5枚に戻さなくてはいけません。
ここでマグノリアは手札が寂しいクリフに、銃を撃つのに必要なスペードの絵札を渡しました。
ちなみに、テラガン専用のカードには絵札にキャラクターの絵がかかれています。スペードのジャックは「サムライ」です。
SF(DL)
「これは恐らく決闘と呼ばれる状況であると判断いたします。
ガンスリンガー・SF、その挑戦をお受けいたします」
マグノリア
「(クリフに)なんだか解らないけれど、私の「心」があなたを応援しろと言っているわ。
私のような機械人形ですらそう思うのだから、あなたを応援してあげる。がんばりなさい」
DL
40で攻撃。
クリフ
うがぁ、応援までしてもらったのにちょっと足りん。
マグノリア
《エンチャント》分足したかい?
クリフ
えーと、自分の攻撃カードでしょ、《エンチャント》に、サンダラーの《ワン・オブ・サウザンド》に、《イカサマ》でぎりぎり足りるかもっ。
DL
足りるんじゃね? 44で差分値4。
クリフ
じゃあ、えーと……いかん、早速かっこよく〈誇り高い〉セリフをはこうと思ったら、私《イカサマ》使ってる(笑)
マグノリア
それはいいんだよ~。
DL
かっこいいやり方すればいいんだよ。反撃する時のイカサマかぁ……。
クリフ
なんだろなあ。
マグノリア
思いつかないねえ。
クリフ
……《イカサマ》はロールプレイできないなら使っちゃいけないと思うから、やっぱりチップ使っていこう(笑)チップ2枚使って差分値0で反撃命中。
挑戦受けますって撃たれたんだよね?「その魂ごと地面にうち倒してやる!」35ダメージ。
しっかし、PD高そうだよなぁ。
DL
じゃあ君は撃ったんだけど、轟音とともに腕が振られた。
クリフ
「何だ、この反動は!」
DL
そして弾丸はSFの顔の横をすり抜けた。
ダメージチャートでは[ラッキー! ダメージなし]でした。
クリフ
いやー、これ意味ないな。
DL
今回たまたまだよ。
別にその銃だからその効果になったわけじゃないよ。
クリフ
うん、それはわかる。
けど、さっきからダメージはしょぼいし、ただただ弾が消費されてくのね。
(サンダーフェロー残り8発)
※ヨハンは《サムライ・トランスフォーム》《奇跡》を使用。
ヨハン
《意志力》判定に失敗すると2カットの間[メジャーアクション]にハンディキャップが入ります。28。
DL
28か……
マグノリア
ぎりぎりな使い方してるなあ。
DL
ぎりぎりって?
マグノリア
カラミティー・ルージュの使い方。
「直接キャストを殺すことはできない」って書いてるから。
今の戦闘ぎりぎりだなと思って(笑)
ヨハン
じゃあ「死ぬ」って言った瞬間にそのカラミティー・ルージュは取り消し。
DL
そうなるね。でも君が判定するたびに飛ぶよ。
(一同笑)
DL
君が死なないぎりぎりのところでとどまるまで飛びつつけるよ。
マグノリア
上手い使い方してるなー、と思って(笑)
クリフ
そしてカードをきる人がすんごい嫌な顔をするんだよ。
DL
そうそう(笑)抵抗失敗。次のカットですね。
クリフ
そしてまたカードがクズカードばっかりなんだよな~。
そういえばまた所持金削ってパワーチップ買っておくのを忘れました。
今日は主役だから買っておこうと思ったのに。
心に余裕がなかったんだな、クリフ君。
DL
心配するまでもなくがすがす入ってるから。
(ヨハンからパワーチップ3枚でカラミティー・ルージュを買い取っている)
ヨハン
(笑)ああ、気をつけろ。
とられたぞ、カラミティー・ルージュを。
(一同笑)
ヨハン
カラミティー・ルージュは今ディーラーの手元にあるぞ。

マグノリア
どうしようかな。
(クリフに)手伝わなくても大丈夫だよね?
クリフ
俺は手伝ってほしくないけど手伝ってほしい。
マグノリア
魔法でもダメージカード出してもいいんだよね。
DL
おお、何だ。ガンスリンガーの決闘に口出しするのか?
マグノリア
いや、マスターを助けないと。
クリフ
手伝おうとしたらクリフが怒るけど。
DL
なんかみんなものすごく考え込んでるな。
クリフ
だってぇ、カードがクソなんですものぉ~。
……いや、いつもで言うとそんなに悪くないんだけど。
(6とか8とか。絵札はない)
DL
それで「悪くない」のか(笑)絵札が一枚もないのにか(笑)
クリフ
さっき絵札を何枚も出して、それでもダメージはいらなかったんだから(笑)
DL
パワーチップを使ってダメージを上昇させるとかあるにはあるが。
クリフ
一発食らうと[死亡]決定だからなぁ。

SCENE 9-4

マグノリア
《フィアー》を使って30かな。
《意志力》回避の精神攻撃。
DL
抵抗失敗。
マグノリア
41点のMDダメージ。
(補充した手札を見て)……クソカードだ……。
クリフ
高いなあ。下手すると精神崩壊ですね。
DL
こちらのMDが5なので36に下がって、[両腕貫通]なんだ。
ダメージは山札から1枚カードを引いてその物理ダメージを即時適用。
それをパワーチップで1点下げて[擦過傷]。ひどい流血の割にたいしたことはない。
マグノリア
暗転して頭に衝撃が入って転んで、軽いダメージが入ったってことでしょ。
女の子(DL)
「ああ、びっくりした!(起き上がる)」
マグノリア
俺はこれでもう何もできないよ。
DL
カードゆえに。
マグノリア
「あなたは私の大事なものを傷つけているのよ。だからあなたも傷つくの。
そのままいってしまいなさい」

※カードが悪すぎるため、弾数に限りがあるサンダーフェローを撃つのがもったいないと判断したクリフはサンダラーのシリンダー交換を選択。
DL
じゃあクリフが「何だよこの銃炸薬が強すぎるんだよ!」って言いながら入れ替えてる。
で、後ろの方からビリーの「ふう、やれやれ」って声が聞こえる。
マグノリア
まず《ゲットレディ》を持っていないことに全員が驚いてるねえ(笑)
DL
そうだね。《ゲットレディ》がなければ。ガンスリンガーは。
クリフ
んなこと言われたってっ。
※全くルールを知らない人がキャストのフルスクラッチをするとこんな悲喜劇が起こります。

DL
SFの攻撃。
クリフ
次私は反撃できないよね。
シリンダーを外してるんだから。
DL
そうだね。やるとしたら《回避》か。48で攻撃。
クリフ
くはー。死ぬよー。
マグノリア
ごめんねー。
エンゲージしてないから《カバーリング》してあげられないの。
DL
軽々と重機関銃M16二丁を振り回している。
マグノリア
《ラスティー・ブラッド》か。
DL
《ラスティー・ブラッド》? 関係ないよ。
《重火器》《小火器》を組み合わせられるだけだからね。
マグノリア
貴族の種は入ってるでしょ。
DL
入ってないよ。なんで入ってると思った?
マグノリア
だって両手で重機関銃持ってるでしょ。
DL
《超力》か何かあれば行けるよ。
マグノリア
《超力》は重機関銃を両手で一つ使うのに必要なんだよ。
DL
あれ、そうだっけ。
何かと組み合わせたんだよな……ああ、《ザ・ジャイアント》だ。
マグノリア
……はい?
《ザ・ジャイアント》とは、そのキャラクタが人並み外れて巨大であるということを意味するマニューバです。
巨人であるがゆえに、普通の人には両手でないと扱えない重火器を小火器のように軽々と扱えるってわけですね。……っておい!
クリフ
でかいの?
DL
でかくない(笑)でかくないよ。でかくないけとジャイアント(笑)。
ち、小さな巨人。小さな巨人だった。
※それって見かけと設定を歪めてるんだから反則だろう。
と、そんなのと戦わなければならないクリフは思った(笑)
クリフ
34で《回避》……いや、34じゃ死ぬかもしれん。
DL
そりゃないと思……ああ、死ぬな。
この機関銃ダメージでかいからな。
クリフ
パワーチップで補正するには14点も使うのか。
DL
ちなみに一個のダメージ修正が23です。
クリフ
ぅおい。
※武器のダメージは46、クリフのPDは8なのでこの時点で38。
ダメージカードが仮に最低の2でもぴったり[四散]。
しかも差分値が入るのでほぼ間違いなく即死です。
要するに、避け損なったら[死亡]確定というデンジャラスな状況。
クリフ
じゃあ《イカサマ》で……駄目だ《イカサマ》使えねえ!
DL
なんで?
クリフ
スートが合わないから組み合わせられない。
にいしいろっぱー……チームチップ14枚使って《回避》
DL
すごい使ったな。
クリフ
これで攻撃もできなくなりましたよ。
DL
《オーバーアクション》も使って同点で《回避》? じゃあ君はごろごろ転がって、そのすれすれを銃弾の雨が。
クリフ
(そんな状況で換えかけてたシリンダーの弾や銃は無事なんだろーか)
SF(DL)
「申し訳ございません、お客様。
弾丸が切れてしまいました。
少々お待ちのほどを」
クリフ
「せっかちな女は嫌われるぜ。
男のエスコートを待つのが正しい淑女ってもんだろ!」
SF(DL)
「申し訳ございません、SFは優秀なるメイドであるが故に。
SFはレディーである前に一人のメイドでございます」
クリフ
頭の固い女は嫌いです。
〈西部の掟〉でチップくれる? あれだけがりがり稼いだのが一瞬にして消えたよ。
DL
文字どおり硬いぞ。
次。マグノリアをぶん殴る。
マグノリア
はーい。
DL
36。
マグノリア
《アイアンメイデン》《回避》使って《フィジカルエンチャント》分にチームチップ5点使って36。
DL
あ、じゃあまたカラミティー・ルージュ飛ばそうかな。
君は確かにかわしたと思った。のに。
マグノリア
くらうんだね。
DL
全部命中した。
マグノリア
痛いよー。
DL
46。
マグノリア
死んじゃうわ、俺。
クリフ
実はイベント戦闘だったりして。
DL
(笑)
クリフ
……って思いたくもなるような展開。
ヨハン
さっきの俺の《奇跡》の効果でハンディキャップ。
DL
ああ、そうかそうか。3。
じゃあパワーチップ3枚使って相殺。
マグノリア
パワーチップ5点使って喉つぶされます。
DL
じゃあ喉に一発入った。

ヨハン
《ソードマスター》《超力》《竜虎一天流》を使って、「貴様のようなダークに心を奪われたような者に世界を蹂躙されてたまるか!」
マグノリア
もう「アリス」イコール「ダーク」になってる君が大好き(笑)
ヨハン
それが真実かどうかはともかく、俺がダークだと思い込んだ以上はダークだ。46。
「悪に負けるわけにゆかん。それが〈武士の誇り〉だ!」
DL
46で《回避》
女の子(DL)
「うわっちゃっちゃっちゃっ」
マグノリア
聴覚だけでその状況を知覚して言う。
「知っているか、私が動くたびに私の体からじゃらじゃら$が飛んでいるのを」(笑)
DL
じゃあそっち見てぞくっとしてる(笑)

SCENE 10-1

DL
君たちはさっきからおかしな状況に気づいているね。
クリフ&ヨハン
うん。
マグノリア
ああ、殴るたんびにか。
DL
何かがおかしい。
君たちの攻撃は奴らに通じていない。
そして奴らの攻撃に対する君らの《回避》は無効化されている気がする。
クリフ
ゾーマの光の衣に。
DL
そう、そんな感じ。
ヨハン
じゃあ、竜王に会いに行く。
マグノリア
とりあえず《観察》していい?
DL
手札を替えたいらしい(笑)いいよ。
マグノリア
19で、状況が変なんでしょ。とりあえず、その……
クリフ
ダークにとって心地よい環境であるとか。
DL
(笑)だから、みんなダークダークって言うな(笑)
マグノリア
いや、ダークだとは思ってないんだけど、この状況下で、なんて言えばいいんだろう。
向こうに対して有利に働く何かが作用しているのかを調べたいんだ。
DL
働いている。
だけど、「奴らを有利にしよう」ってエネルギーってあるじゃん。
どういう具合に有利にしよう、とかそんなレベルではない。
「奴らが有利になる」ということが根源的な法則の中で固められてしまっているような絶対則を感じる。
クリフ
ここは魔界だ!
DL
つまり奴らが何かをすると絶対に有利になるということだ。
そんな概念を君は知らないけれども、言うとすればそんな感じのものを受ける。
ヨハン
何か風水的なものが。
DL
そうだね、それに近いかも。
ヨハン
どっちの方角から攻撃すれば必ず当たる! のような。
DL
JOJOじゃん(笑)
マグノリア
マスターに一言いっておこう。
「マスター、この状況下で戦うのは不利です。この場所からの撤退を具申します」
DL
どうやって?
マグノリア
さあ。とりあえずそれだけマスターへの忠心で。

クリフ
じゃあ《話術》で……ハートがない(笑)
マグノリア
せつねぇなあ(笑)
クリフ
どうせ鼻で笑われるだろうから失敗でいいや(笑):「おい、お前! 決闘って言ったじゃないか!」
SF(DL)
「確かに申し上げました」
クリフ
「平等な立場で戦わないと『決闘』とは言わないんだよ、この嘘吐きめ」
DL
クリフを見て、自分を見て、自分の持っている銃を見て、「個々の個人がそれぞれ二丁の銃を持って戦っている。
これ以上のフェアな立場はないと判断いたします」
クリフ
「俺はナマモノで軟らかい。お前は硬い」
マグノリア
「自分をナマモノと言うのはどうでしょうか」(笑)
クリフ
「大体その服から出てきたものは何なんだコラ」
DL
SFの周りをひゅんひゅんひゅんってビットが舞ってる。
クリフ
「それ一個俺によこせ」(笑)
SF(DL)
「申し訳ございません。
このオートディフェンスシステムに関しましては、SFがマスターとして登録されておりますが故に、お渡しすることは叶いません」
クリフ
「頭が固いにも程があるっ!」
SF(DL)
「恐れ入ります(頭を下げる)」
マグノリア
それ使うなって言えばいいんじゃないの?
クリフ
くれないなら使うなって言うけどね(笑)どうせ《話術》失敗だから。
ひらひら~ひらひら~ってかわされちゃうから。

ヨハン
「この場に澱む何らかの邪悪なオーラが我々の行動を阻害している。いったんここは退くしかあるまい」
クリフ
カラミティー・ルージュを指差して)阻害している。
DL
(笑):「それには及ばぬ」って声が聞こえる。
マグノリア
何だ。なんなんだ。
ヨハン
「し、師匠ッ!」
DL
じゃあ、「ピンポーン」って正解の音がする。
マグノリア
ドモンと兄者に見えるこのふたり(笑)絶対暁に向かって叫ぶんだわこの人たち(笑)
ギリアム(DL)
「そう、そこの青年の言うとおり、これはフェアな戦いではない」
クリフ
先生の魂(サンダーフェロー)が2発も無駄になったじゃねえかよ馬鹿野郎。
ヨハン
俺はエースを2発も無駄にしたよ。
ギリアム(DL)
「退け、絶対幸運の概念よ!」
DL
ギリアムが叫んだ瞬間にまた舞台が変わる。こんどは採石場。
マグノリア
こんなのばっかり。
DL
そうすると、ちっこい方がすげえ慌ててる。
マグノリア
「自分が絶対的に有利でないと勝てないという、そんな愚かしい機械人形なのかしら」
女の子(DL)
「殴られたら痛いじゃん」
マグノリア
「あら、殴られる痛みを知らないなんてあなたは哀れね。
あなたのような罪子は殴られて真価を発揮するものなのよ。
さ、マスターお殴りください」
ずずいと譲っちゃう。
(一同笑)
女の子(DL)
「ぼうりょくはんたーい」
マグノリア
「散々私たちを殴っていたのに」(笑)
SF(DL)
「衝動的な暴力は人類の英知を否定するものであると判断いたします。
野蛮な行動は控えるべきかと」
クリフ
こっちはその言葉を聞いてすんげームカついてる(笑)
マグノリア
SFに関しては、クリフには絶対的な優位じゃなくても勝ってるんだよね。
それなのになんでこんなに下手に出るんだろう(笑)
クリフ
いや、怖いのは俺じゃなくてきっとヨハンとマグノリアなんだろう。
マグノリア
え、だって君たちの戦いには手を出さないよ。
クリフ
ちょっとだけカードが良くなった。
マグノリア
今ので戦闘は一度終わっているということ?
DL
そうだね。
マグノリア
マナがなくなった。
DL
それこそが目的だったのだよっ。
クリフ
私はやっと来たコレ(いいカード)をいつ炸裂させようかと思っている所なのだが。
DL
どれどれおぢさんに見せてごらん。
クリフ
やだー。
ヨハン
俺はいつこれを炸裂させようかと。
(とんでもなく低いカードを見せる)
(一同笑)
DL
いいじゃん。出して。
クリフ
炸裂させたくてたまらない(笑)(とんでもなく低いカードを見せる)
DL
次の《インターセプト》にでも使えば? 蜂の巣にしてあげるから(笑)
クリフ
一撃で死ぬわッ!

SCENE 10-2

マグノリア
《マグニファイ》《フィジカル・エンチャント》でふたりにアドバンテージが出るようにします。
ヨハン
わーい。じゃあヨハンの体が黒光りして……
DL
黒光りするんだ(笑)
ヨハン
歯をキラーンって光らせる。
(一同笑)
クリフ
兄貴ー!(笑)
DL
毛と髭が全部抜けた(笑)
(一同笑)
クリフ
折角の髭が(笑)
ヨハン
ばさぁ(笑)
マグノリア
モミアゲがびーんとのびてあとの毛が抜けるんでしょ。
DL
ヨハンが《フィジカル・エンチャント》受けて「むん。見ろマグノリア。お前のおかげでここまで逞しくなったぞー」
で、マグノリアが「素敵です、マスター」って言いかけたところで毛が抜ける(笑)
ヨハン
キラン(笑)
DL
マグノリアは凍ってるんだけど、ヨハンは気づいていない。
「どうしたマグノリア」
マグノリア
「いえ……十分素敵です」
ヨハン
服もばさーって脱げて褌一丁で(笑)
(一同笑)
マグノリア
褌に草履っていう、すごいシュールな格好で(笑)
クリフ
褌に「おとこ」って書いてあるんでしょ(笑)
DL
「漢」じゃなくて「男」って書いてある(笑)
マグノリア
赤フンに男って(笑)
「マスター、あなたの美しさは損なわれておりません。
大丈夫です。ご自分をお信じください」(笑)
DL
(ヨハンの真似):「何を言っているんだマグノリア」(笑)
マグノリア
(ヨハンの真似):「まったく私には理解できんな」(笑)

クリフ
今までアドバンテージを入れてぎりぎりで、私には全くカラミティー・ルージュが飛んでいなかったということは。
DL
うん。
クリフ
状況は全く変わっていないということだッ!
(一同笑)
マグノリア
避けたりしなかったからでしょ。
クリフ
いや、避けるときも力いっぱい避けてたよ。
DL
いや、なんていうか……。
マグノリア
当てたら死んじゃうっていうか(笑)
DL
そうそうそうそう(笑)死んでしまいそうなほど彼がひ弱で儚く見えて(笑)
クリフ
儚いんだよ。年上だから。年取ってっからさ。
※……というより、重機関銃で蜂の巣にされて生きてる奴のほうがおかしいです。
ヨハン
大丈夫。こっちのちびっ子が済めばこんどはSFだから。
クリフ
いやー、だからって普通の銃で撃つのもなんだかなあ、ですし。
自分の手札を2枚捨てて待機とかできればいいのにな。
DL
2枚捨てればいい。それで判定すればいい。
クリフ
死ぬって。
マグノリア
何かないの? とりあえずこのカットを上手く終わらせるようなマニューバ。
DL
そうそう。
くだらない判定をすればいいんだよ。《話術》でいいんだよ、《話術》で。
マグノリア
あ、《挑発》しときゃいいじゃん。
クリフ
《挑発》いきましょう《挑発》
DL
《挑発》されるのかな、こいつ。
SFが挑発されているところを想像できない。
クリフ
いや、スート違いで失敗。
(一同笑)
マグノリア
本当に手札をまわすためだね。
クリフ
高いカード出してちゃんと《挑発》したら役には立つんだけど、そうしたら私の攻撃カードが減る。
DL
じゃあ何て言う?
クリフ
「自分の有利な立場でしか戦えないのか。やっぱり腰抜けだな」
……(捨てたカードよりひどいカードが来た)
マグノリア
さよなら~さよなら~さよなら~(しまいにはクリフも歌う)
SF(DL)
「恐れ入ります(頭を下げる)」
マグノリア
受け止めちゃってる。
ヨハン
あまりにも陳腐な悪口だった。フェイトは使わないの?
クリフ
え。だって今のにフェイトってさあ。……〈西部の掟〉?(笑)
マグノリア
暗に言っているんだよ。「カラミティー・ノワールまわせ」と。
DL
32でクリフに攻撃。
マグノリア
もう一回使えるチャンスが来たよ。
クリフ
《インターセプト》したら死ねるからね。
ヨハン
手札に怯えながら(笑)
クリフ
つーかね、ここでいいカード出したらまたクズカードだけになっちゃうんだよ、私。
DL
さあ、どうする。
クリフ
いてーなー、オイ。
ヨハン
エースが3枚来るかもしれんぞ。
DL
それはない(笑)
クリフ
「俺が持っているから」って?(笑)
マグノリア
何のスートで判定しようとしていらっしゃるの?
クリフ
ダイヤかな。
マグノリア
ダイヤはあげられねえなあ。
クリフ
いや、いいカードくれればスート変えて使うよ。
マグノリア
いいか。じゃあ《応援》
クリフ
(もらったカードを見て)
おお~。ありがとう! とりあえず死ぬ気で避けないと本当に死ぬ。
DL
(笑)
クリフ
27に……(手札と残り少ないチームチップを見て)差分値5。
ここで行動不能になっちゃったら意味がないなあ。
※クリフは、チームチップは攻撃に使うべきだと判断、カードとチップを温存し、敢えて敵の攻撃を受けます。
DL
じゃあドガガガガガって48。
クリフ
固定ダメージ?
DL
そうだよ。ダメージカード出して51。
クリフ
私に死ねと言っているのだね。
DL
がんばれ、耐えろ、耐えるのだー。PD効くよ。
クリフ
それでも43。
ヨハン
4点使って39。[全身打撲]のバックファイアはカットが終われば消えるから。
クリフ
わかった。[全身打撲]をくらっておく。
あとはもうカード様の気分次第ってことだね。
DL
【魂】にマイナス13、【欲望】にマイナス8。
クリフ
それ、撃つな・逃げるなって言ってる(笑)
ヨハン
主要な能力値が潰されたのか(笑)
クリフ
そう、どっちも0になった。
だから銃を撃つのに必要な能力値が全部潰されて、《回避》に使うのも潰された。
マグノリア
(笑)切ねえぜ。切な過ぎるぜ。
クリフ
なんもできね~。
【欲望】の判定に成功しないと駄目だからもう1枚出しとくよ。
「自業自得って言葉を教えてやる!」って叫びながらぶっ飛ばされる。
DL
[全身打撲]で?
クリフ
うん。チップくれ。
DL
ああ、そうか。
全身を銃弾の嵐に叩かれながら何故か一発も弾が通らないという。超人だな。
クリフ
ああ、そういうことになるのか。
でももう私満身創痍なんですけど。

DL
ヨハン見て、「うわあ、気持ち悪いマッチョになった!」ってちっこい方がびびってる。
ヨハン
今までマグノリアに向かって歯を光らせていたんだけど、その言葉を聞いてそいつに向かってキラーン。
女の子(DL)
「こっちくんなばかー」69で攻撃。
ヨハン
うぇ?
DL
(笑)
ヨハン
69だ? どうしようもねえよ。33が限界だな。
マグノリア
うーん、《応援》でハートの10を1枚あげられるけど。
クリフ
こういう時に応援キャラがいるといいんだろうなー。
ヨハン
スペードは?
マグノリア
スペードは9しかない。
ヨハン
うん、それでもいいよ。
マグノリア
いいカードがぼろぼろ来ちゃった。
クリフ
いいねえ。
マグノリア
僕はやるよ。
ヨハン
37。
DL
差分値27ね。
クリフ
死ぬんじゃないの?
DL
43点で攻撃。
ヨハン
43か~。
DL
(山札がなくなった)カードをください。
クリフ
(カードをきりながら)こんな時リアルで《イカサマ》を使いたい(笑)
ヨハン
3点使って[腹部貫通]
DL
[腹部貫通](笑)
ヨハン
バックファイア3。
DL
いきます。
【魂】にマイナス6。【希望】にマイナス10。
ヨハン
両方とも痛いな。
DL
ヨハンが「キラーン」ってやってるところに、腹部にドスッ! て抜き手でぬかれた。

クリフ
私のサンダラーは今通常弾が入っている。
それをまた入れなおさなきゃならない。
そうか、今どうせ《オーバーアクション》の影響ですっコケてんだから、《ヒップホップ》で起き上がりつつシリンダー交換やればいいのか。ペナルティ関係ないし。
そしたらカードも捨てられるっ。
……なんかぎりぎりだな。
※これは間違い。
シリンダー交換に判定は必要ないので、ヒップホップを組み合わせることはできないし、カードも捨てられない……はず。
クリフ
難しいところだな。
本気で避けないと死ぬし、本気で避けたら攻撃できない。

マグノリア
どうしよう。
目の前のこの子(リボンの女の子)をどうかした方がいいのか俺は。
今目の前にある危機だもんな(笑)
DL
今そこにある危機。
マグノリア
それを考えると君(クリフ)へのサポートより目の前の危機を排除したほうがいいのか。
クリフ
こっちはこっちで何とか頑張ってみるよ。
さっきもらったアドバンテージで。
DL
次ヨハンだよ。自分の傷を治す?
ヨハン
【希望】のハートが潰されているのでそれもできません。
次のカットまで「鉄のカーテン」。
DL
じゃあザクってやる(笑)

DL
次のカットです。
半べそになってヨハンの腹を殴り続けている子がいる(笑)
マグノリア
怖いよ(笑)怖すぎるよ(笑)
クリフ
いやー、戦闘員(ヴィクトリカ)いないと弱いな。
マグノリア
《ブースト》《ウェイト》を使ってハンディキャップをあげる。
DL
要らない。
マグノリア
まあまあ、そんな事言いなさんな。
チームチップも1点使って判定は30で。
DL
かはっ。失敗。
マグノリア
移動力が半減。
全行動にハンディキャップがつきます。
この戦闘中持続で。
DL
はい、クリフ。
クリフ
うーん(まだ悩んでいる)
DL
クリフ、一言叫べばいいんだよ。
「たぁすけーてポパ~イ」
(一同笑)
DL
そんなこと言ったらビリーが後ろから来てぶん殴って、後でそのサンダラーを取り上げるよ(笑)
マグノリア
俺もね、ハンディキャップはまずSFにつけたほうがいいかなと思ったんだけど、「邪魔するな」って言われたしなあ(笑)
で、今目の前に危機がいるわけじゃん。
泣きながらマスターの腹を殴ってる(笑)
ヨハン
ボスケテーって言えばジョージ・ブッシュが。
マグノリア
「少し落ち着きなさい。
あなたもそんな人間的な感情を持つからそんな泣き顔になるのよ」
DL
どすどす殴ってたのが《ウェイト》で重くなって倒れこんだ。
大の字になっている。
マグノリア
そこまで転げはしない(笑):「さあ、泣き止みなさい」
DL
突然重くなったから。はい、クリフ。
クリフ
あ~~~~~~。くそー、八方手詰まりだわ。
《ヒップホップ》使って起き上がりつつシリンダー交換。
一発も撃たずに。かっこ悪いなあ。
そして来たカードはクズカードだし。
DL
SFの方は、両手の銃を回してだんっと置いてからメイドのスカートポケットからじゃらじゃらじゃらって弾出して、コッキングしてまた持ち直す。
《スピードロード》持ってるのね。
クリフ
(うつろな声で)うわ~い。でもこれで一回だけ攻撃できるチャンスができた。

女の子(DL)
「重い~」
ヨハン
俺はにっこり笑ったままで、腹から血がだらーって。
(一同笑)
DL
それ見て「ぎゃ~!」って叫んでまたヨハンを殴る。
47にハンディキャップ一個。38で攻撃。
ヨハン
《見切り》を使ってアドバンテージを一個消します。
DL
20が切れる。
ヨハン
よっしゃ。
《心眼》《ソードマスター》《ゲットレディ》……
DL
《ゲットレディ》いらんよ。
どんだけ準備するんだ君は。
クリフ
毎カット攻撃のたびに《サムライ・トランスフォーム》といてるんだ。
マグノリア
贅沢な使い方だよね。
心力とか霊力とかないから。
※心力とか霊力……天羅万象でサムライに変身するときに使うMPみたいなもの。
ヨハン
色々組み合わせて33。
DL
ここでこの手札がくるのはいかがなものだろうか。
ヨハン
ダメージ34。
「これが武士の心意気じゃーい」
DL
女の子は喉にくらって吹っ飛んだ。

マグノリア
ねえ、ここでクリフに《フィジカル・エンチャント》かけるのも邪魔してるかな。
DL
それはクリフ君がどう判断するかだな。
クリフ
かけてもらわないと勝てないな、とプレイヤー的には思う。
マグノリア
そうだよね。
俺もプレイヤー的にはかけたほうがいいと思ってるんだけど。
決闘ですかって中で、うーん。
DL
マグノリアマグノリア、さっき4枚引いたじゃん。
そのとき来たカードがこれ(絵札4枚)
クリフ
わー。死んどこうか。
DL
いやいや(笑)もう一回じゃあヨハンを攻撃しよう。
ヨハン
「来いッ!(きらーん)」
DL
ぎゃー(笑)
ヨハン
歯の輝きをレーザーに変えて。
DL
なぎはらえ、化け物!
マグノリア
いい? エンチャント。
クリフ
エンチャント? いいよ。
向こうはビット使ってるからね。
マグノリア
まだ使ってるの?
DL
ぎゅんぎゅん使ってますよ。
さっき《話術》に失敗してるし。
クリフ
さっきはそれ入っててぎりぎりだったんだよ。
マグノリア
チームチップ1枚使って《フィジカル・エンチャント》をかけます。
クリフ
いや~、勝てる気がしない。
勝てる気がしないけどつぎ込んじゃう。
DL
ダメージが入ったらチームチップ使ってダメージ上げてもいいんじゃないですか。
クリフ
まずダメージが入らんのですよ。
DL
このゲームの恐ろしいところは手加減のしようがないところだな。
アドバンテージを使わないとかその程度か。
マグノリア
パワーチップを使わないとか?
ヨハン
あるいはエースを使わないとか。
DL
だから(笑)手札にそれしかなかったらだめでしょ。
マグノリア
《回避》しないって言うしかないでしょ(笑)
ヨハン
自分にカラミティー・ルージュを。

クリフ
《ガンスリング》《集弾》《イカサマ》エンチャント分、サンダラーで43。
DL
そうか、エースがあるのか。
クリフ
めいっぱい頑張ってこの数字ッすよ。
DL
38で《回避》。差分値5で命中。
今度引くカードでいいのがくるかもしれないぞ。
クリフ
そうなんだけど、今、場に出ているカードを見る限り期待できないね。
DL
今日は俺が鬼引きだな。
ヨハン
プレイヤーに変な運勢が。
DL
そうだね(笑)絶対幸運の概念が俺のところに(笑)
クリフ
25の……45。
マグノリア
《応援》する(エースを渡す)
クリフ
おおー。じゃあ55。
DL
うわあ(笑)
マグノリア
(手札補充して)うーん、絵札には困らないなあ。
クリフ
(また酷いカードを引いた)ひでー。なんなのこの差は。
マグノリア
今回戦闘が始まってから絵札が切れることがないな。
クリフ
私のさっきディーラーやってた時の札をくれよ(笑)
※第六話ディーラーでいきなりエース3枚を引いていたクリフ。何かと極端です。
DL
パワーチップを5点使って[全身打撲]。
マグノリア
あとは俺たちがしなければいけないことは、奴のパワーチップを削ることだ。
何点あるか知らないけど。
クリフ
今のがいっぱいいっぱいですボク。
DL
サンダーフェローで撃ったんだよね。
オートガードが跳ね返したんだけど、1発が吸い込まれるように奴の胸へ。
クリフ
あれー。この弾丸ってひょっとして対こいつら用?
DL
ヒットした瞬間にものすごい爆発がそこで起こる。
クリフ
わ、滅竜弾だやっぱり。
どっちかっていうと徹鋼榴弾。
DL
SFは30mくらい吹っ飛ぶ。
クリフ
当たるとでかーい。当たらなーい。俺の腕が悪いからー。
DL
向こうは倒れ伏しました。はい、つぎはこっちの番。
女の子(DL)
「あ、あれ? SF? えすえふぅ?」
マグノリア
〈西部の掟〉は使いやすいねやっぱ」
DL
なにが?
マグノリア
相手倒れたんでしょ?「最後に立っていたものが勝ち、それが〈西部の掟〉だ」
DL
ちっこい方がヨハンのエンゲージから外れて脱兎のごとく逃げていきます。
SFの方へ走っていく。
クリフ
じゃあひらがなで「さいごまで たっていたほうの かちだ」って言うから。
ヨハン
「お前たちの負けだ、諦めろ!」
《話術》で15。
DL
今ここで手札交換しなくても(笑)じゃあこれ全部使って70で抵抗。
(一同笑)
クリフ
どんなマニューバ使ってんだよ。
女の子(DL)
「黙れ、肉ダルマー!」
(一同笑)
ヨハン
あまりにも立派な発言だったんで、力強くうなずいている。
DL
SFを抱き起こして、向こうへ走っていって……
クリフ
あ、逃げられた。
DL
物陰に一瞬隠れるんだけど、もっかいヒョッと頭を出して、「覚えてやがれ~!」って逃げてく。
マグノリア
「あら、愛らしいわ。まるで怯えているキツネリスのようね」

SCENE 10-3

DL
気がつくとさっきの一等車両にいます。
クリフ
ぐっったりして座り込んじゃうぞ。
ヨハン
俺は[全身打撲]と[腹部貫通]か(笑)
クリフ
私も[全身打撲]だ(笑)
マグノリア
君たち満身創痍だね。
DL
君は喉をやられてるけどな。
ヨハン
でも行動に何の支障もない(笑)
クリフ
じゃあ自分で冷静に
「(ああ、内出血が酷ぇなあ。こりゃほっといたら後遺症残るかもな)」
ビリー(DL)
「お疲れ様だったな、クリフ」
クリフ
「あんな強いなら先に言ってくれよ」(笑)
ビリー(DL)
「悪かったな。
俺も奴らがどんな手札を持っているかは知らなかったんでね……じっとしていろ」
DL
手首をきゅっきゅっと動かしてから鍼を刺す。
クリフ
「それ、何だよ」
ビリー(DL)
「知らんのか。『鍼術』という。東洋の医術だ」
クリフ
「……教えてくれ」
ビリー(DL)
「(笑)……まあ、良かろう。
貴様が学ぶつもりがあるのならな」

DL
そんなわけで君たちは無事に列車に帰って来ました。
マグノリア
良かった……。
クリフ
死ぬかと思った。
DL
気がついたら机の上に一通手紙が置いてある。
ヨハン
うん、読んでみる。
手紙(DL)
「どうやら無事勝利できたようだね」
クリフ
ああ、師匠か。
手紙(DL)
「どうであろうか。
君たちはこの先も西へ進むのだろうか。
アリスを倒すために。
おそらく彼らはこの先も同じような絶対幸運の概念に加護された使徒たちを送り込んでくるだろう。
それは大変な苦行になると思われる。
だがしかし、私はそれを承知であえて君たちに言おう。
西へ進んで欲しい、そしてプロジェクト・アリスの全てを潰して欲しい、と」
(間)
ヨハン
手紙は「かしこ」で結ばれてる?
(一同笑)
手紙(DL)
「返事はどうだろうか」

ヨハン
「それはブラザーに言われるまでもない」
マグノリア
師匠がブラザーに成り下がってる(笑)
ヨハン
「既に悪がどこに居るのか解った時点で私の旅は始まっているのだ!」
マグノリア
きらーん。
ヨハン
まだ後遺症が残っている。
DL
じゃあぷちゅって音がして腹から腸がでろーんって。
クリフ
「だぁぁぁ、漏れてる漏れてる」
マグノリア
その漏れてる腸を持ち上げながら
「私はマスターの行くところ、どこにでもお供いたします、マスター」って言いながら腸を戻してる(笑)
クリフ
「俺は指示されるのが大っ嫌いなんだ。言われなくても行ってやる」
ビリー(DL)
「まあ、その意気だな。だがせいぜい死なないように気をつけろ」
クリフ
うん、死ぬかと思った。
DL
(笑)
ビリー(DL)
「俺は次の駅で降りるがな」
マグノリア
え。
クリフ
あれ? アリス殺しに行くんじゃなかったっけ?
DL
殺す殺す。今俺がそのことスポンと忘れてただけ。
(一同笑)
マグノリア
ああ、彼は彼で違う方向からアプローチしていくのね。
DL
そうそう。
マグノリア
びっくりした。
「じゃ、後はお前らに任せるから」って言われたのかと思っちゃった(笑)

DL
君たちは手紙の文面が変わっているのに気付いた。
それぞれ違う文面が見えている。
手紙(DL)
「ありがとう。
君たちの決意、確かに受け取った。
ヴィクトリカも補修を終えたのちまたすぐ君たちに合流させる。
それまで死ぬんじゃないぞ、弟子よ」
ヨハン
列車の窓から外を見ながら「聖人アリスか。……一体どれだけの筋力を持っているのだろう」
(一同笑)
DL
君キャラクターそっちになったんだ。

手紙(DL)
「シスター・マグノリア。彼を補佐してやってくれ」
マグノリア
「私が進むべき道は常にマスターとともにあります」
ヨハン
俺の中で聖人アリスは黒人の男だから。
(一同笑)
マグノリア
「……そして、マスターを正しい道に戻します」(笑)

手紙(DL)
「クリフ君。
君にとっては辛い記憶だっただろう。
だがそれも払拭できた今、彼らとともに西へ向かってくれることを嬉しく思う。
ありがとう」
クリフ
ん~、じゃあいつもの通りコイン弾いて……
「人生運が良いか悪いかだけなんだよ。
この道を選べたのは俺には多分ラッキーなことなんだと思うぜ。
そして、こんな頼れる仲間ができたなんてことも、な」
マグノリア
……初めて仲間って言われたかも。
クリフ
うん。初めて認めた。

ENDING

DL
次の駅に着きました。
ビリー(DL)
「じゃあな、クリフ。ちったあマシなツラになったじゃねえか」
クリフ
「あんたの荒療治のおかげでな(にやりと笑う)」
ビリー(DL)
「それが医者の仕事だ」
クリフ
うわーかっけー。
「今度会ったら鍼を教えてくれ」
ビリー(DL)
(笑):「いいだろう。じゃあまず鍼打ち50万本から」
(一同笑)
クリフ
いやまず鍼を鍛えるとこからでしょ?(笑)
DL
そうだね(笑)焼入れセットをくれる。
マグノリア
なんなのそのドリームメーカーみたいなの。
クリフ
先生きびしー。
DL
そしてまた君たちは大陸横断鉄道に乗り込み西へ向かうのだった。
その先に待ち受けている苦難の道も知らず。
クリフ
……いや、今回で思いっきり思い知りました(笑)毎回アレやるのかよ。
この十年、追ってきたものは幻だった。
それが打ち払われたとて何も変わりはしない。

それでも、男は向かい風に顔を上げる。
その手に握られた重き師の魂に恥じることないように。
あの頃とは違う自分を、誇り、信じられるように。

END