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こちらには『蒼天のシラユリ』
ネタバレがあります。

また、展開にそこそこ大きめの改変が入り、
シナリオから離れてしまっています。
絶対にプレイ参考にはしないでくださいね!

本編見る!
八重山 アカネ
とうっ! こんばんは!
KP
こんばんはー!
エミーリア
こんばんはー
KP
では、始めまーす。
八重山 アカネ
はーい! よろしくシラユリ!
KP
シラユリ、希、この世界そのもの。
疑念を抱いた騎士と姫たち。

しかしその意味を考えるいとまもなく、謎の都市は浮上を始めた。
このままでは手出しができなくなってしまう。
それを危惧した加奈と有栖は、あなた方の制止も聞かずシラユリに乗り込む。
シラユリは空高く舞い上がっていった……
千寿 有栖
『だめ、それらしきものは見えないわ』
伊藤 加奈
『やはり……クトゥルフの場所はわかりませんわね。いっそルルイエを攻撃してみる……とか』
千寿 有栖
『浮上しているのよ。これを壊したら落ちた破片でこの島も沈むわ』
エミーリア
「そもそも、アレが空に上がる理由は何なのかしら?」
獨芹 希
「…………ああ。
そういうこと、か。
有栖。もう一度、生体反応を調べられないか?」
八重山 アカネ
「そういうこと?」
千寿 有栖
『何、どういう意味?』
獨芹 希
「いいから」
KP
しばらく、有栖は沈黙する。
千寿 有栖
『……う……』
『嘘でしょ』
『生体反応――6? 瑞彩が死んだのに、なんで6なのよッ!』
エミーリア
「……その6つ目の反応は、この島なの?」
獨芹 希
「察しがいいね、エミーリア。
そう、最初からここにいたんだよ。
クトゥルフは君達のすぐ側にね」
KP
希はそっと手でそれに触れる。それは天を分かるほどの大きさの大樹。
木の根は数千の触手のように大地へ伸び、ただそこに眠っていた邪神。
そうあなたが気づくと、元々そうであったかのように姿が変化する。
タコのような頭部、鱗が固まりゴムのように見える皮膚。大きなかぎ爪と対称的に小さく見える黒く細長い翼。
エミーリア
ていうか我々はその真下にいたのでは
八重山 アカネ
「なんてこと……、なんてことよ。最初っから、ここにいたっていうの」
エミーリア
「私たちは、その足元、身の内で過ごしていたと言うことなの」
八重山 アカネ
「それじゃあ、あたしらは……、この島は、最初から」
エミーリア
「……ちょっと待って。
じゃぁ、ルルイエというのは、むしろ……
だから、シラユリさんは、もともと彼方の方にあった……そういうこと?」
KP
旧支配者クトゥルフが目を開ける。
精神が理解を拒む。
SANチェック成功時減少 1d10失敗時減少 1d100
エミーリア
1D100<=78 正気度ロール (1D100<=78) > 66 > 成功
1d10 (1D10) > 4
[ エミーリア・マルガレータ・ヨハンナ・マリア・草加 ]SAN: 78 → 74
KP
つよい
エミーリア
あぶね
八重山 アカネ
赤い宝石、このタイミングで使うことはできますか?
KP
使う事はできますよ。
八重山 アカネ
回復させると《SANチェック》有利になりますからね。
system
[ 八重山 アカネ ] 赤い宝石 : 1 → 0
1d5 (1D5) > 5
[ 八重山 アカネ ]SAN: 51 → 56
KP
でかい。
八重山 アカネ
CCB<=56 《SANチェック》 (1D100<=56) > 13 > 成功
1d10 (1D10) > 7
[ 八重山 アカネ ]SAN: 56 → 49
八重山 アカネ
一時的発狂かな?
KP
しとこうか!
八重山 アカネ
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 93 > 失敗
八重山 アカネ
わからんかったぜ!
エミーリア
やったぜ

KP
あなたの心はその瞬間ひび割れ、何も理解できなかった。
クトゥルフは巨大な手を振り下ろそうとする。
その手よりも早く動いたのはシラユリだ。
シラユリはあなた達と希を抱えると、クトゥルフから遠のく。
伊藤 加奈
『大丈夫なんですの、お姉様方?』
エミーリア
「なんとか……! ありがとう、加奈」
千寿 有栖
『なんて大きさ……』
八重山 アカネ
「ああ……、そう。そう? 何よ、あれ。あれは何? そう、あれがそうなのね? ……ああ。クソ。訳がわからない。
どうして、あんなところに、最初から」
KP
▼おふたりは【アイデア】
エミーリア
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 51 > 成功
八重山 アカネ
CCB<=65 【アイデア】 (1D100<=65) > 53 > 成功
KP
パイロット二人はあのような恐ろしい物を見ているのに、あなた方ほどの衝撃を受けた様子がない。
八重山 アカネ
呆然と、目覚めてゆくそれを、心が受け止められない。
エミーリア
「加奈と有栖ちゃんは大丈夫なの?」
伊藤 加奈
『こ、怖いですわよ!』
『な、な、なんメートルありますの……? こ、こんなもの……到底……』
エミーリア
一度堪えてもなお、視界と意識を歪めようとする異様
「怖いだけなら、良かったけれど。
シラユリさんは、このために生み出された……。だから、搭乗者は保護されているということ?」
獨芹 希
「そうだよ……
君たちと加奈達の事情が違う事にも起因しているだろうね」
エミーリア
「良かった……二人に乗っていてもらって」
KP
クトゥルフはゆっくりと立ち上がる。
その顔ははるか上空にあり確認することすらできない。
伊藤 加奈
『に、逃げましょう。
有栖。無理……ですわ。わたくし達では到底……!』
KP
シラユリの身体が揺れる。
加奈の操縦が乱れ始めてるのだろう。
千寿 有栖
『……加奈……』
『……この戦い、もし、勝てたら』
『幸せになるんでしょ』
『だったら、やるしかないのよ』
伊藤 加奈
『そ、そうですわ! そうです! お姉様方の未来も、私の幸せも! 有栖も!』
『わたくしが守るんですわ!』
八重山 アカネ
「ああ……、クソ。加奈、有栖。
どうすりゃいいのよ、こんなの……」
エミーリア
「希さん。
何か……何か立ち向かうことのできる、手段は無いの?」
獨芹 希
「立ち向かえるのは……シラユリだけだよ」
KP
シラユリを見上げる希は、ほとんど無表情でどこか哀しげに見えた。
エミーリア
ここで実はもう一体なのか、敵としてもう一体出てくるのか
千寿 有栖
『加奈。今、あんたにしかできないわ』
『あんたにしかできないの』
『できるわよ……』
KP
有栖が小さく笑った。
乱れた操縦が、いつも通りの加奈の操縦に変わる。
エミーリア視点
KP
キン、とシラユリから甲高い音がする。
その音には感情があるような気がした。
エミーリア
何らかの判定でその感情や思いを受け取ることはできますか?
KP
〈心理学〉【POW】×3あたりで。
ほか提案があればそれでもいい。
エミーリア
それこそ【アイデア】
KP
ああ、そうだね、それでもいいよ。
エミーリア
CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 48 > 成功
今度はちゃんと成功した!
KP
それは深い悲しみであると思えた。
切実な悲鳴のような。決意の叫びのような。
エミーリア
戦うことに対してのものかな
KP
そこまでは分からない。
エミーリア
悲鳴ってことは、怯えているのか
KP
悲しみですね。
エミーリア
悲しみ……

アカネ視点
KP
しかし、有栖は。有栖の身体はもう限界だ。
おそらくこの戦闘で彼女は命を落とすだろう。
瑞彩がいなくなった今、どうあがいても彼女の死は覆せない。

エミーリア
「加奈……!」
八重山 アカネ
「ああ、クソ……、クソ。
あいつ……、有栖……!」
伊藤 加奈
『……希さん、お姉様方。あなた方を島の端に下ろしますわ』
『わたくしが作った小舟がありますの。
危なくなったらそれに乗って逃げてくださいまし』
『クトゥルフはわたくし達が倒しますわ』
八重山 アカネ
「逃げるって、どこによ……、他に何もない、このよく分かんない世界で。
どこに、逃げろってのよ……」
エミーリア
「うっ……」
こめかみを押さえ、呻く
「……今のは? シラユリさん?」
空を舞う白い機体を見上げる
伊藤 加奈
それには応える事なく、加奈が操るシラユリはあなた方を浜辺に降ろした。
KP
そこには縄で繋がれた木で出来た小舟がある。
伊藤 加奈
『では、ごめんあそばせ』
八重山 アカネ
「クソ……
まさか、思わないじゃないのよ、こんな……」
エミーリア
「待って、加奈!」
こめかみを押さえたまま、咄嗟に声が出た
「これは……悲しみ? シラユリさん、あなたは何を、そして何に対してそんな悲壮な決意を……」
呻く様に呟く
その視線は、今まさに飛び去らんとする白い機体を見据えている
八重山 アカネ
「リア? 何を」
KP
シラユリは緑色の粒子を纏い、上へ上へ空へ向かっていく。
スピードと高度は増し、肉眼で確認することはできない。
だがあなたと彼女達は繋がっている。騎士と姫として。
クトゥルフは羽虫を落とすようにシラユリにその爪を向けた。
巨大な身体からは想像をつかないほどの速さで腕が動き、シラユリの装甲は貫かれる。
身体から肉が削げるように。空高くからシラユリの装甲パーツはあなたのすぐ側に落ちていく。
KP
シラユリのHPが100減少。
八重山 アカネ
「クソ、何よあれ、大きすぎる」
エミーリア
「――――――!」
叫んだのは、妹の名であったか、白い機体のものであったか
八重山 アカネ
『逃げて、逃げてよ加奈、有栖! 無理よ!』
通信に向かって叫ぶ。逃げてどうすると言えなかった。
そうとしか叫べない。
KP
空いっぱいに緑色の粒子が広がる。
それは空を隠し、力強く発光する。あなたは目を開けていられないだろう。
伊藤 加奈
『まけ、ませんわ!』
『アンタが怪物だろうと、神だろうと!』
『わたくしは殴るッ』
『これが人類の』
『わたくし達の』
『わたくしの』
『拳だぁッ!!』
KP
キン、と甲高い音が鳴る。
緑色の粒子は加奈の言葉と共にクトゥルフの頭に収束し、弾けた。
クトゥルフの身体が倒れ込むのと、シラユリが地面に叩き落ちるのは同時だった。
地面に落ちたシラユリは緑色の粒子を失い、白色の装甲は所々剥げ落ち、怪物達の体液で汚れていた。
エミーリア
白の機体へと駆け出す
八重山 アカネ
「加奈! 有栖!」
思わず、地に墜ちた白い機体へ向かって駆け出す。
エミーリア
「加奈……有栖ちゃん……シラユリさん……」
パルクール独特のフリーランニングで、砂を蹴り、岩を飛び越えながら、走る
八重山 アカネ
「やった……、やったっての? でも、ああ……」
KP
クトゥルフの身体は緑色の雲となり、宙を漂う。
だがこの雲は消える様子はなく、むしろ何らかの形に変化し始めている。
1d10+10 (1D10+10) > 7[7]+10 > 17
八重山 アカネ
「あいつ、消えてない」
KP
鼓動が聞こえる。
再びこの地を支配するクトゥルフの気配を雲の中から感じる。
エミーリア視点
KP
違和感を覚える。シラユリは美しい白の機体。
あなたの目ではそう見えていた。今の今まで。だが、シラユリは多くの戦闘を重ね、ここにいる。
今日に至るまで何故あなたはシラユリを穢れない純白の機体だと思っていたのだろう。
エミーリア
カラーリングはげた?
KP
あなたには違うように見えたかもしれない。
エミーリア
白く擬態してたってこと?
KP
何故かそう思い込んでいた。
あなたは白くはないシラユリを、白いと思い込んでいた。
そのことに気付く。
エミーリア
気づいたってことは
本当の色が見えているのかしら
KP
そのように思う。
黒い。この機体は黒いのだ。
濃い血に塗れているように。

エミーリア
一つ乗り越えるたびに、視界から消え再び現れる機体を見ながら
「シラユリ……さん……白い……?
白……?」
疑問に足が緩やかになり、アカネの言葉に視線を上へと
「まだ、生きている」
その様子に、最後の希望であったはずの、地に落ちた機械仕掛けの騎士を見やる
その姿は……
「……黒い?」
KP
クトゥルフは蘇る。何度でも、なにをしても。17分後、彼は蘇る。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d3
八重山 アカネ
CCB<=49 《SANチェック》 (1D100<=49) > 78 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
[ 八重山 アカネ ]SAN: 49 → 48
エミーリア
1D100<=74 正気度ロール (1D100<=74) > 14 > 成功
[ エミーリア・マルガレータ・ヨハンナ・マリア・草加 ]SAN: 74 → 73
八重山 アカネ
「そんな……、どうしろってのよ、あんなの
殴って、殺して、殺して、飛び立って、喰われて、戦って、殴って。
それでも、これだけしか保たないですって?
そんな、そんなの。
どうしろ、ってのよ」
伊藤 加奈
「ぐ……ぅ……」
KP
シラユリのコックピットが開き、中にいる加奈が見えた。
彼女には傷がない。
クトゥルフの攻撃はコックピットまで届いていなかったのだろう。
それでも地に落ちた衝撃は大きそうに思える。
エミーリア
「……加奈っ!」
駆け寄る
白ではない、黒い機体の装甲をよじ登り、妹に手を貸す
伊藤 加奈
「だい、じょうぶですわ。たった1度落ちたくらいで……」
KP
加奈はシラユリを起き上がらせようと、レバーを引く。
だが、シラユリの身体は動かない。
伊藤 加奈
「お姉様、危険ですわ!
早く、わたくしたちから……」
KP
言いながらレバーを動かしているが、シラユリが動く様子はない。
伊藤 加奈
「シラユリ……?」
エミーリア
「加奈」
伊藤 加奈
「何故わたくしを拒否するんですの……?
また魔法ですわね!?
何か、動きを邪魔するものがいるんですわ!」
エミーリア
「もういいわ、降りなさい」
コクピットの中へと手を差し入れ、静かに声をかける
エミーリア視点
エミーリア
シラユリさん死んだからなのかな?
感覚的にそういうのわかるかしら
KP
シラユリが動かない理由はあなたには分からないが、想像はつくかも知れない。

伊藤 加奈
「そんなこと言っているときではありませんわ!
早く、魔法を使うヤツを倒さないと!
有栖、サーチを!」
KP
返事はない。
エミーリア
「有栖ちゃん?」
KP
有栖は加奈の後ろにいる。顔を下に向けて、動こうとしない。
加奈は後ろを振り向くと、有栖の肩を触った。
有栖の身体は崩れ落ちる。
その目には生気がなく、死んだかのように動かない。
八重山 アカネ
「……有栖?」
伊藤 加奈
「な、何があったんですの!?
さっきまで……普通に会話していたじゃないですこと!?
なんで……どうして……有栖っ、有栖……!」
八重山 アカネ
「ちょっと、有栖」駆け寄る。呆然としていた脚で地を蹴り、駆け寄る。
八重山 アカネ
「ああ……、クソ。そう。あんた、もう限界だった訳」
エミーリア
「……どういうこと?」
KP
有栖の目は見開いたままぴくとも動かない。
獨芹 希
「彼女が姫だからだよ。
君の代わりにシラユリに食われ、死んだんだ」
八重山 アカネ
「そう。もう言っていいの、それ」ゆらりと振り返る。
伊藤 加奈
「どういう……どういうことですの……そんなの、知らない。私、そんなの。
わたくし、わたくし、有栖のために……」
八重山 アカネ
「どうして黙ってたのよ。どうして黙らせてたのよ、今の今まで」
希に駆け寄り、その胸倉をつかむ。
「こうなるなら。最初っからどうしようもないなら、なんで戦わせて、なんで黙っておかせたのよ!」
獨芹 希
その手を軽く掴んで、あなたに言う。
「アカネ、君が説明してくれないか?
大丈夫。加奈にもエミーリアにもバレてしまった。話しても問題ないよ」
KP
希の目には静かな悲しみだけがある。
八重山 アカネ
「ああ、クソ。……クソ」
力なく、希の頬を叩く。
「最後までその態度、ほんと損するわよ、あんた……」
KP
叩き返したりはせず、希は「そうだね」と呟いた。
獨芹 希
「おそらく、私が説明するよりいいだろう」
八重山 アカネ
「クソ。最後まで損な役回り任せて。いいわよ、説明する。あんたが言うより腹が立たないだろうから」
エミーリア
「アカネさん……?」
頭の奥で、もう答えには気付いている
けれど、その瞳は目の前で起きたことへの疑問に揺れていた
八重山 アカネ
「……シラユリは、希望なんかじゃないのよ。あたしら、ここに来た時点でもうどうしようもなかった訳。
あいつは魂を喰う。乗れば乗る程、死んだ方がまし……いいや、それも生温い。
死んでるに違いないって思う程の苦痛で、魂を焼く。
そして、限界が来た時点で、喰われて消滅する。
そう、こいつはあたしに言った。そしてその通り、有栖はこうなった……」
伊藤 加奈
「……え……でも……
わたくし、なんとも……」
エミーリア
「……
そのための、姫?」
八重山 アカネ
「今までは、大丈夫なのよ。一人死ぬまでは、もう一人はね」
伊藤 加奈
「しぬ……?」
八重山 アカネ
「でも、一人が死んだら、次はもう一人の番ってわけ……」
伊藤 加奈
「……え、……え……そんな、冗談。
やめてくださいましお姉様! こんな時に!」
KP
加奈は有栖の体に触れると、短い悲鳴を上げた。
八重山 アカネ
「……クソでしょ、心底。最初っから餌よ。体を作ってくれんなら、魂も作ってくれたらよかったのに」心底苦しげに吐き出す声に、一片の冗談もない。
伊藤 加奈
「あ……ああ……そんな、そんなこと……
わたくし、なにも、知らずに」
エミーリア
その加奈を背中から抱きしめつつ
「……知っていたんですか。最初から」
八重山 アカネ
「そうよ、知ってた。二度目だったか、聞いた」
KP
エミーリア。アカネがあなたの代わりにシラユリに受けていた傷は、アカネの肉体も精神も喰らった大きいものだ。
【アカネ HPが2となる】※ショックロールは発生しない。
[ 八重山 アカネ ]HP: 10 → 2
エミーリア
「何故、黙っていたんですか。
少なくとも、私にだけでも話してくれていれば」
八重山 アカネ
「でも口止めされてた。話したら不味いことになるからって、こいつにね」
希の眼を睨む。
「話したくてたまらなかった。ずっと、ずっとね。
一人で抱えてられるほど、強くなかった。この子がいたから、どうにか共有出来てた」
獨芹 希
「……嘘は、言っていないんだよ」
八重山 アカネ
「嘘は、ってわけ。ねえ、じゃあ真実を言わなかったわけ?」
獨芹 希
「騎士が真実を告げられた場合、遅かれ早かれシラユリに乗れなくなったり、戦えなくなる確率が高いんだ」
エミーリア
「……!
当たり前でしょう!」
八重山 アカネ
「そりゃあそうよ。決まってんじゃない。相棒犠牲にして戦おうなんてさ」
獨芹 希
「結果、勝てる戦いに勝てなくなり、戦死する可能性が高まる。
復活に必要な期間を待たずして……ね。
私は、そういう騎士を、姫を、何度も見て来たんだよ……」
八重山 アカネ
「そう、結局あんたはそうなんだ。嘘はつかないけど、真実を言わず。
世界の為に酷い事できるタイプのいい奴だった、ってこと。
ねえ、あの子、あんたを信じてたわよ。そんな酷い事できる奴じゃない、ってさ。
最後まで」
エミーリア
「……加奈。もういいわ。降りなさい。
有栖ちゃんも、降ろしてあげましょう」
加奈を促す
八重山 アカネ
「ああ、何の意味もなかった。とっとと死んでればよかったわ、それなら。とっとと話してればよかった。二人で、四人で向き合えばよかった。
結局あんたの掌の上だった、ってわけ。クソ。
でも全部お終いよ、愉快でしょ。あんたの守りたかった世界もおしまい」
伊藤 加奈
「う……うぅ……ありすぅ……」
KP
加奈は泣きじゃくっている。
エミーリア
加奈に有栖の姿が見えぬように、コクピットから降ろす
次いで、有栖の亡骸を、運び出す
獨芹 希
「……君たちが……いる」
八重山 アカネ
「あんたらの言う通り世界の為に戦えって? どうして?」
獨芹 希
「君たちが生きている世界でも、あるんだよ」
八重山 アカネ
「どうしてここまで手酷く裏切られて、騙されて、それでも戦えるっていうの?」
KP
あまりにも酷い言葉。裏切り。
それでも、それでも、あなた達はシラユリに乗るだろうか?
八重山 アカネ
「それよりさ。アレをどうやって倒すのよ。何度殴っても、殴っても蘇る。
お終いでしょ、冷静に言って」近くの小石を拾い、ぽいと海に投げる。
KP
アカネ。
あなたの体に痛みが走った。
あ、ごめん。〈回避〉可能だ。
八重山 アカネ
おおっと。
KP
エミーリア。【DEX】×5で判定。
エミーリア
こっちかい
KP
あなたが気付いたんだ。
エミーリア
なるほど
エミーリア
CCB<=16×5 【DEX】×5 (1D100<=80) > 67 > 成功
KP
激高するアカネに物陰から何かが飛んでくる。
それは矢のように思えた。
あなたは考えるより早く動く事ができたた。
アカネの体を突き飛ばし、矢の軌道からずらす。
エミーリア
これはあぶなーい! って言って、代わりにぐさりとくるやつ?
KP
ならない。
エミーリア
あ、良かった
エミーリア
「……! 危ない!」
咄嗟に、彼女の細い体を突き飛ばしていた
八重山 アカネ
「……!?」
エミーリア
その反動で、自らも身を翻し、飛来した方向を睨む
KP
「あら、意外ね。避けられるとは思ってなかったわ」
いるはずのない人がいた。
少女は手にボウガンを持ってくすくすと笑っていた。
エミーリア
うーん、やはり
八重山 アカネ
「瑞彩。……死んだんじゃなかったの、あんた」
エミーリア
「あなたは……? え……?
……何を……」
八重山 アカネ
「何しようっての? 今更」
伊藤 加奈
「瑞彩!? な、なんで……」
片瀬 瑞彩
「死んだと思った? ま、実際、『1回』は死んでるけどね」
エミーリア
「あの時……
あなたは、一体」
目の前の少女が放つ異様な気配に、視線に力が籠る
片瀬 瑞彩
「ヒメコウホ、だけど?
そう、リーダーでもある」
八重山 アカネ
「で? 今更あたし撃って、何しようってのよ。愉快犯?」苦しげに凪いだ目で、呟くように言う。
片瀬 瑞彩
「そろそろ死んで貰おうかと思って。
だって、死んでくれないと終わらないんですもの」
八重山 アカネ
「何が?」
苦しげに凪いだ眼には、悔しさとどうしようもない無力感が滲む。
片瀬 瑞彩
「この地獄が。シラユリの苦しみが」
エミーリア
「やっぱり、知っているのね。
シラユリさんのこと」
八重山 アカネ
「別に、アレ放っといたら死ぬでしょ、そのうち。それじゃいけない理由があるわけ」
KP
クトゥルフから湧き出た霧のようなものは渦巻いて固まりつつある。
あれは再び目覚めるのだ。
瑞彩は小首をかしげて、大地に横たわるシラユリに向けて声をかけた。
片瀬 瑞彩
「ほら。やっぱり今回もクトゥルフは倒せなかったわ。
ねぇ、もう無駄だと思うの。あなたにこの子達は救えないわ」
KP
あーあ、と言いたげに瑞彩は肩をすくめた。
片瀬 瑞彩
「…………そう。それでもするのね。
それじゃ『ループ』しましょう」
KP
瑞彩は指を鳴らす。
キン、と甲高い音がする。
目の前の空間が圧縮されたかのように歪み始めた。
八重山 アカネ
「ああ──、そう。
結局、諦めの悪いこいつの為の、あんたの茶番って訳」
獨芹 希
「これが……
そんな、馬鹿な」
伊藤 加奈
「え、え、なんですの!?」
エミーリア
「加奈、大丈夫」
八重山 アカネ
「本当に、クソね。言う事なんか聞くんじゃなかった。人なんて信用するもんじゃなかった」
KP
その歪みは少しずつ、しかし確実に大きくなっていく。
あなた達が逃げようと思っても、蟻地獄のように歪みに吸い込まれる。
エミーリア
加奈をそっと抱き寄せる
KP
加奈はあなたの胸で有栖を抱きしめたままで目を閉じた。
八重山 アカネ
「気紛れなんか、起こすんじゃなかった」後悔のように、ぽつり、ぽつりと呟く。
「人に気なんか、許すんじゃなかった……」
エミーリア
「大丈夫ですよ」
アカネの言葉に、一言だけ吐いて混沌に飲み込まれた
KP
ぐしゃり、と音を立てて――あなた達は織り込まれた。
KP
…………。
……。

KP
夕方。
天を分かるほどの大樹がそびえ立っていた。
あなた達は大樹の穴の近くにいる。
ルルイエが浮上し始め、地面は悲鳴をあげていた。
伊藤 加奈
「な、なに、これ……」
エミーリア
「……! ここからか」
伊藤 加奈
「時間が巻き戻っている……?
な、なら、有栖は――」
エミーリア
「加奈」
八重山 アカネ
「そう、覚えてんのね」
エミーリア
有栖の姿も探す
KP
有栖、瑞彩はここにはいない。
エミーリア
あ、ハンガーだっけ
KP
そうだね。
エミーリア
「シラユリさんのところへ!」
八重山 アカネ
「ええ」頷き合う。
獨芹 希
「…………冗談だろう」
獨芹 希
「贄すらもなかったことになるのか。そんなの……
これは…………ふむ…………」
KP
希も下へと急ぐ。
八重山 アカネ
「大丈夫、か」ふと、急ぐ合間にエミーリアの顔を振り返る。
「こんな目に遭って、まだそう言えるわけ」
エミーリア
「ええ、そうですね。
だって、少なくとも加奈、有栖ちゃんなら、大丈夫でしょう? もしかしたら、私もだったら嬉しいですけど」
人を信じたことへの後悔、その言葉に、そう返した
八重山 アカネ
「そう。……そうね。そうだったら、いいんだけど。
物好きね、あんた。でも、そういうの。
嫌いじゃない」
一瞬だけ苦しそうにふっと微笑んで、整備室へ向かった。
エミーリア
「ありがとうございます」
礼を返すのもおかしな気がしたが、それでもそう答えたくて、そうした

KP
あなた達はシラユリの整備室へと向かった。
整備室につくと、既にコックピットが開いている。
そしてシラユリの身体は先ほど同様に傷つき、汚れていた。
伊藤 加奈
「ああ、あああああ、ありすっ!
お姉様方! 有栖が!
有栖が生きてますわ!!」
エミーリア
「加奈、加奈、落ち着いて」
その様子を、慌てて制す
おそらく彼女は、『知らない』であろうから
伊藤 加奈
「だって、だって、心臓、動いて。
有栖! 有栖!」
八重山 アカネ
「有栖」 顔を上げ、呼びかける。
KP
有栖は目を閉じ眠っている、あるいは気絶しているようだが、この顔には生気がある。
贄となったはずの有栖が――生きていた。
エミーリア
あ、気絶してるのか
ここで有栖が全然起きないってシーンを追加すれば良かったなぁと思うKP。
獨芹 希
「……どういうことだ。
贄の死すら『なかった』ことにする。
そんなのこと……許されるはずがない。
それが許されるのであれば……今まで捧げた命が。
世界が無駄だった……ということじゃないか」
片瀬 瑞彩
「そうね。本当に、バカみたいだわ」
KP
階段からゆっくりと瑞彩が降りてくる。
彼女は注射器を持ち、あなた達を嘲笑っていた。
エミーリア
ちゅうしゃき
エミーリア
「……何をするつもり」
獨芹 希
「例えそうだったとしても、君がそんな能力を身につけていられる筈がない。
人の身には余る力だ」
KP
瑞彩は肩をすくめて笑った。
エミーリア
「もう一つ。
さっき―――未来のことをさっきというのはおかしな気分だけれど。
あなたは、やっぱりシラユリさんのことを知っていた。この期に及んで、隠し事はしないでしょうね」
片瀬 瑞彩
「知ってるわよ。当たり前でしょう。シラユリ。大好きなシラユリ。
ループしているのは私じゃなくてシラユリよ」
八重山 アカネ
「やあね、痴情の縺れって。世界で一番厄介」
片瀬 瑞彩
「シラユリを苦しめるばかりの無能な騎士や姫にはもううんざりよ。
あんなにお願いしたのに。
ループの度に何度も何度も何度も……!
シラユリを傷つけないで。シラユリに酷い事をしないで。
聞いてくれないものね、ちっとも」
八重山 アカネ
「共依存」ぽつり、と呟く。
エミーリア
「どちらかというと、一方的なもののような気もしますけど」
八重山 アカネ
「シラユリの方も大概でしょ。たしなめてくれる奴がいないみたいだから。
なんでバンドマンとヤンデレの痴情に付き合わなきゃなんないのよ、あたしらが」
エミーリア
「えーっと」
その例えはピンと来なかったらしい
シラユリ
誰がバンドマンだ。
八重山 アカネ
You
片瀬 瑞彩
「シラユリはねぇ。夢を持ってるの」
エミーリア
「シラユリさんの……夢?」
片瀬 瑞彩
「みんな生きて、この夏を終わらせる、ですって!
できるわけないじゃない!」
エミーリア
「何故そう思うの?」
片瀬 瑞彩
「今までに何度繰り返したと思ってんの?
何回クトゥルフと戦ったと思ってんのよ!
つまらない事で死んで! つまらない事で戦いを放棄して!
そのたびに、世界を犠牲にしなきゃいけないシラユリが泣いて!
バカみたい、バカみたい、バカみたいっ!」
八重山 アカネ
「じゃあやめてやりゃいいじゃないのよ、こんな繰り返しなんか」
片瀬 瑞彩
「そしたら世界が滅ぶんだもの。
それだけはシラユリにはできないもの」
エミーリア
「……世界を犠牲にする?
しなきゃいけない、とは……どういうこと?」
八重山 アカネ
「いいじゃないの。苦しんでほしくないんでしょ」
片瀬 瑞彩
「シラユリは『この世界』のためのものなのよ。
……まあ、いいわ。
誰か死んでくれればそれだけでいいから。
これを打って、人間として死んで頂戴」
エミーリア
「……」
八重山 アカネ
「でもそいつ、また繰り返すんじゃないの。
また誰かを呼んでさ。その度にあんたは呼ばれた奴を殺す、そいつは繰り返す。
諦め悪いってのも、質が悪いもんね」
エミーリア
「瑞彩ちゃん」
一歩、前に出る
片瀬 瑞彩
「だから、シラユリに諦めて貰うの。
夢も使命も、くだらないものぜーんぶ。
あなた達が倒していた魚人のこと、覚えているわよね」
八重山 アカネ
「ええ」
片瀬 瑞彩
「その遺伝子が中に入っている。私の研究結果では人間にそれを注射すると『魚人』に変化するの」
八重山 アカネ
「へぇ?」
エミーリア
「瑞彩ちゃん」
一歩、近づく
片瀬 瑞彩
「贄の命もとらないなんてことするなら、もうどうしようもないもの。
あなたたちが贄や守るべき人類でなくなれば……
倒すべき魚人になってしまえば……
敵を生き返らせる為のループは行うことができないから。ねぇ?
今死ぬのも、シラユリに乗って死ぬのも、同じことでしょ」
エミーリア
「瑞彩ちゃん!」
強い声を上げる
さらに一歩、歩み出る
伊藤 加奈
「瑞彩、どうしてですのっ! どうしてこんなことを……」
八重山 アカネ
その様子を、整備室の小箱に腰かけ、少女のように足を揺らしながら眺めている。
「自分一人で済めば、美徳なのにね。諦めの悪さって。
だいたい誰かを巻き込むんだわ」
片瀬 瑞彩
「怪物達の攻撃を受けるのもシラユリ。攻撃するのもシラユリ
そして……ループを繰り返して、あなた達の代わりに死のうとしてるのも……シラユリ。
その自覚すらあなた達にはないの?」
エミーリア
えーと、目一杯近づいていいですか?
だいなし
KP
エミーリアさんは攻撃の意思がありそうに見えるから距離を取るよ。
エミーリア
攻撃の意思はないよ
私は丸腰だ(海パン刑事
KP
台無しな例えヤメテ?
八重山 アカネ
あーあリアさんのイメージ映像が海パン刑事になった
エミーリア
おっと、ネクタイが曲がっていたな
KP
それとこのシーンで「海パンデカとは」って解説入れなきゃならなくなる私の気持ち考えて?
八重山 アカネ
※これはひどい
海パン刑事とは……『こち亀』のキャラクター。隠し事が嫌いなエリート。ネクタイと海パンのみを着用し、無防備をアピールする事で犯人を説得する男。海パンに色々収めてある。バナナ(文字通り)とか。

KP
触れられるほどの距離までは近寄れない。
何か話しかける?
エミーリア
では、その気になれば注射器の一撃が届くほどの距離まで近付こう
そして、視線の高さを合わせるように片膝をついて
片瀬 瑞彩
「あなたが魚人になってくれる?
この酷いループを終わらせるために」
エミーリア
「……辛かったね。たった一人で」
すまなそうに視線を落として、微笑む
片瀬 瑞彩
「今更なに?」
エミーリア
「ごめんね。あなたの言う通り。
私たちは、何も知らなかった」
エミーリア
えーと瑞彩ちゃんが、シラユリをそこまで特別視する理由は、結局まだ出てないよね
KP
ないね。
エミーリア
「だから、教えてほしい。
あなたが、何故そこまでシラユリさんのことを愛しているのか。そのために何故そこまでできるのか。
それが、少なくともシラユリさんの力を借りて戦ったことがある、私たちの責任だわ」
獨芹 希
「……」
KP
あなたの背後に希が近づいていた。
片瀬 瑞彩
「アハハ! どうして、ですって!?
むしろ、どうしてあなたたちがそういう風に思わないのが不思議!
でも、そうね。リア。
あなたは、一番近かったかも知れない」
八重山 アカネ
小箱から飛び降り、希の手を掴む。
エミーリア
「近い?」
片瀬 瑞彩
「残念だわ。でもだからこそ、あなたに魚人になって貰うのが一番いいかも」
アカネ視点
KP
希は、あなたに囁く。
獨芹 希
「私のUSBメモリ、持っているね?」
八重山 アカネ
「持ってるけど? 結局何よ、あれ」
小声でそう返す。
KP
希は無言であなたの手に紙きれを握らせると、前に出た。
獨芹 希
「なくさないようにね」
八重山 アカネ
ちらりとその内容を確認し、なくさないようにしまう。
紙切れには何がある?
KP
「パスワード: koyuri。
シラユリ起動方法: 対話」と書かれている。
八重山 アカネ
「……
あ、そう」

獨芹 希
「ひとつだけこの状況を打破する方法がある」
KP
いつの間にか希がエミーリアの隣に立っていた。
エミーリア
「希さん?」
獨芹 希
「試してもいいかい?」
エミーリア
「……方法によります、と言いたいですが」
アカネの方をチラリと見やる
獨芹 希
「大丈夫だ、君達は死なない。
この数週間、とても楽しかったよ。では、さようなら」
KP
1歩、1歩、希は瑞彩に近づいていく。
片瀬 瑞彩
「あら。あなたが出てくるとは思わなかったわ。
唯一のメカニックが死んだら、結構困るんじゃないかしら」
獨芹 希
「代わりに君がやればいい。シラユリの声を聞けるのだろう?
私より適任だ」
片瀬 瑞彩
「あっそ。ま、いいわ。
あなたが私を殺そうとしているなら無駄よ。
シラユリはまたループする。大人しく死んだ方が楽よ?」
エミーリア
うーん
獨芹 希
「ふふ、君は――」
KP
〈聞き耳〉
エミーリア
CCB<=85〈聞き耳〉1D100<=85) > 53 > 成功
八重山 アカネ
CCB<=60〈聞き耳〉1D100<=60) > 97 > 致命的失敗
エミーリア
WOW
八重山 アカネ
聞く気がねぇええ
KP
体の痛みと脱力感が耐えがたくなっていた。
エミーリア
え、誰の
KP
アカネさん。
エミーリア
なるほど
エミーリア
「……えっ?」
ふと聞こえた彼女の呟きに、そんな声が漏れていた
八重山 アカネ
とすん、と小箱の上に座り込む。
獨芹 希
「君は生きていた頃の記憶がないんだね。
もっと正確に言えば君は転生する以前の記憶がないんだろう?」
片瀬 瑞彩
「だから、何?」
獨芹 希
「…………いや。いいんだ」
エミーリア
「希さん、あなたは、いったい」
エミーリア
なんか今日こればっかだな
獨芹 希
「私はね。無能な騎士の一人さ。
そろそろ罪をあがなうべき時だろう。
瑞彩。その薬を私に打てば、君の願いは果たされる。
他は見逃してくれないか」
エミーリア
「希さん、待ってください、そんな」
片瀬 瑞彩
「は、なんで――」
獨芹 希
「それが一番合理的だからだよ」
KP
希はエミーリアに向かってにっこり笑った。
八重山 アカネ
「合理的、ね。
一人も四人も変わらなければ、それがいい、ってわけ」
獨芹 希
「どの道、クトゥルフを倒さなければシラユリも君も死ぬ。
それは君にとって避けたい事象のはずだ。
君はシラユリに乗れない。
なら、最低でも2人生き残らせなければいけない。
そうだろう、瑞彩」
片瀬 瑞彩
「そう、ね。悔しいけど、あなたの言う通りよ」
エミーリア
だからその辺から説得しようかと思ってたんだよなぁ
獨芹 希
「有栖の精神が元に戻ることはない。生き返ったとはいえ死人同然だ。
有栖を失った加奈も、シラユリに搭乗できるとは思えない」
エミーリア
えっ、そうなの
獨芹 希
「消去法でエミーリアとアカネに搭乗させるしかない。
だが、彼女らは、いつこの世界から消えるか分からない存在だ」
八重山 アカネ
「あ……、そう。完全に元には戻せない、ってわけ。諦め悪い割に案外たちも悪いのね、あいつ」
獨芹 希
「クトゥルフを倒す前に消えるかもしれない。
と、なれば代わりであるパイロット――加奈と有栖が必要になる。
君は望まずともこの4人を生かすしかない。
違うかい?」
片瀬 瑞彩
「……そうなるかしら」
KP
瑞彩は相手の考えを見抜こうとするように目を細めた。
獨芹 希
「君は私を殺すしかない。そして、私は君に殺されてもいいと思っている。
条件はあの4人を生かすこと。
君が持っている薬を私にすべて注入すること。
それだけ。それだけで君の願いは果たされる」
片瀬 瑞彩
「目的は何?」
獨芹 希
「私ひとりの犠牲で4人を救える。なら、その道を選ぶのが普通だろう」
八重山 アカネ
「シラユリは世界を守りたい。瑞彩はシラユリに死んでほしくない。
瑞彩はシラユリに諦めさせたい。……よくわかんないんだけどさ」
心底気怠そうな顔で、長い髪を掻きあげる。その髪は汗でびっしょりと濡れている。
「結局乗る人間残さなきゃいけないなら、希が死んでも死ななくても一緒なんじゃないの。シラユリは諦めないんでしょ」
わかんない……
エミーリア
いかん、PLが軽く宇宙猫になってきてる
KP
ですよね……
エミーリア
結局クトゥルフは倒すことが目的だってんなら、別に希さんを殺す必要もなくね? って
そもそも、もういいや、どうでもなーれ♪が彼女の狙いだったんじゃないのか
KP
巻き戻し防止策ですね、これは。
エミーリア
んー?
KP
贄吸いきろうがなにしようが戻して代わりに命を削らせるのを終わらせたい。
だけどクトゥルフも倒さなきゃいけない。
正直ここの彼女の理屈は通っていない。
エミーリア
繰り返しやめさせるってことは、残機ゼロで突っ込ませるわけだし
KP
そうなんだよ。
エミーリア
それでクトゥルフ倒すのは無理ゲーだし、それはおかしくないか
八重山 アカネ
よし表でツッコミ入れよう。

八重山 アカネ
「それとも、魚人になる人間が一人でも出りゃ、そいつを諦めさせられるって踏んでるわけ?」
わかんないよ?
エミーリア
だから説得したかったってのにぃぃぃぃぃ!
あばばばば
なんでこっちの説得切ってまで希出てきた!
そしてなんで、矛盾した理論を展開するんだ貴様! >瑞彩
八重山 アカネ
遠慮なくツッコミの座はもらった
エミーリア
イヤー、ツッコミっていうかさぁ……
八重山 アカネ
シナリオに書いてなくてKPがリアル困るようなら発言消しますぜ
KP
正直ココは理屈で考えるとマジでわけわからん。
瑞彩ちゃん繰り返し繰り返しでおかしくなっている。
贄まで巻き戻されたのでぶち切れてて理屈が通じない。
そのようにしか理解できない。
エミーリア
解きほぐしはもうどうやっても無理ってことね
KP
彼女の心は壊れている。
八重山 アカネ
やっぱりバンドマンとヤンデレじゃないか
エミーリア
みんなでハッピー作戦はもう無理なのかー
KP
というか正直ひとり欠けただけでそれ以降巻き戻さない理由がわからん。
KPが勝手にそれっぽい理屈はつけるけど。
エミーリア
うーん
その一人が欠ける前まで戻せばいいだけだもんな
KP
あ、それは無理らしい。
エミーリア
(宇宙猫
KP
敵のための巻き戻しは無理。という理屈だ。
ここでは人は怪物の手によって以外では死なない。
だからわざわざ魚人にしようとしている。
八重山 アカネ
巻き戻し対象の中に敵が混じっていると巻き戻せなくなる?
エミーリア
あ、うんそこは理解してる
KP
希さんがここで死んだとして、その後巻き戻さなくなる理由わかんないよねって話なんだけどね?
八重山 アカネ
そうそれ。
エミーリア
うん
まぁ
KP
まあそこは、シナリオでは語られていないが、そういう理由もあることにするよ……
エミーリア
そこは色々裏のネタがあるんじゃないかって思ってる
八重山 アカネ
PCとしては死んでほしくないから、説得したいのだけど、
そこの理屈が不明だから説得できないってことよね
エミーリア
イヤー
八重山 アカネ
PCとしてはここ説得できるのか、それともかっこよく死んでもらうとこなのかもわからんし
エミーリア
とりあえず、
「ここまで来たら、もうやるしかないじゃん! やってやろうぜ!」ドン!
方向の説得をしたかったんだけどな
KP
それは今まで何度も失敗を見ている彼女を説得できる材料にはならないな……
エミーリア
いや、そこがですね……
八重山 アカネ
じゃあ巻き戻し止めさせて突っ込んでどうするの? っていうのもよう見えへんところはある
エミーリア
「今ここでやめたい、って言ってるのお前だけやぞ? シラユリも、やりたいって言ってんだろ? じゃぁやるしかないじゃん! シラユリが話せないのをいいことに、お前だけの都合をちゅきちゅき! なシラユリに押しつけてまで、それをやるのか!? ええ、おい!」
って感じにしたかったんだよな
シラユリが傷つくのをもう見たくない! っていうのはわかるけど、それはみんなも同じじゃん! みんなで掴もうぜ! 明るい未来をよ!
って感じに
ただ気になるのが、
彼女の言い分だと勝ってもシラユリはどのみち助からん、みたいなこと言ってるから、
そこがつまりどういうことなんだってばよ!?
って聞きたかったから、お前が知ってるシラユリの正体とか全部話せよ! ってつもりで聞き始めてたとこだったんだ
KP
そこまでは言ってないけど。
普通に勝てば終わるよ。
エミーリア
なんかそんな風に聞こえたもので
でも、それなら尚更頑張ろうぜ!
八重山 アカネ
それなら余計に希さんが死ぬことで繰り返しを止める、を肯定する理由がわからんくなる
それでラスト1回突っ込んで全員死んだとして、結局シラユリも瑞彩も死ぬから意味なくね? ってなる
エミーリア
そうそう
結局お前は何がしたいねん、ってなってる
あと有栖が廃人化してるのもわからんちん
贄として消費されきったから完全復活はNGってことなのか
KP
所詮狂人の言う事など……って突っ走ろうとしたKP涙目。
八重山 アカネ
ここはシナリオ自体の理屈が通ってなくて演出優先、希さんがそれっぽくかっこよく死ぬシーンだ、説得は無意味だし別ルートないよ、全員残ってもハッピーエンドも無理だよ、っていうんならそれっぽい演出するけども
PCからそれは見えないからね現状
エミーリア
まぁ、説得が聞き入れられるかはともかく
「もう何も知らされてないまま、そっちの都合だけで振り回されるのは嫌なんじゃ!
とりあえずわけを聞かせろよ! もしかしたら解決できるかもしれないじゃん! 3人寄れば文珠メルトダウンって言うじゃん!」
っていう気持ち
八重山 アカネ
メルトダウンしてるじゃないか
(元々一本道らしいシナリオに自由度つけて下さってるKPには感謝しかない)
エミーリア
そうなのよね
結局シナリオがそうなってるから、どうしたって無理だよ! って言われるなら、ソウデスカ……ってロボ顔で引き下がる
しかない
でも、せっかくならみんなでハッピーキャットになりたいじゃん? って
KP
ぶっちゃけこのシナリオに希生存ルートはない……のだが。
なんかそれだと嫌かな? と見てて思うのね。
仰るとおり裏事情加味したって何も理屈が通っていないように見えるし。
エミーリア
なんで無いんだw
八重山 アカネ
そうなんですよ。理屈が通ってない。
たぶん演出優先で、NPCが突っ走ってかっこよく死ぬシーンがご用意されてるってことなんちゃうかなとは思うんだけど
エミーリア
多分ね>シーンがご用意
希生存ルートがない理由も、こっちはまだ知らないからなぁw
KP
だって一本道だし。
八重山 アカネ
それにしてもここは理屈が通ってなさすぎて説得したくなっちゃうからね
エミーリア
それよりも何よりも、常にハッピーを目指す自分としてはね
足掻きたかったな……(穏やかな死に顔
って感じ
KP
エミーリアさんにNPCの死を納得させるのは至難の業だしな。
こうなる気がしていたんだぜ!
エミーリア
いや、本当にどうしようもない、その人が死ななきゃ世界が滅ぶ! って言われて強行されたら、さすがに引き下がるけどw
KP
理屈通らないんじゃ納得もできないよな。
ちょっとこれこの場にいる全員が納得できてないのにシナリオに従うのは無理だね、と思ったKP。うまく理屈を盛れなかったKPの責任でシナリオ変更!
KP
よしもー。なるようになーれ。
海のない方に舵を切るからな!
八重山 アカネ
おう! 山に登ろう!
シナリオ規約でエンド改変・NPC生死改変NGとかじゃなければ登ろう
改変NGだったら諦める
(その場合リプレイをさらっと保護公開にしていただくのもアリ)
エミーリア
シナリオが破綻するとか、理屈が通っている上での避けられないアンハッピーだったら、納得できるんだよぅ
某シナリオとかもそうだったじゃなーい
八重山 アカネ
なんですよねぇ。確定死がいやなわけじゃなくて、意味がある確定死とか、災難のようなどうしようもない確定死なら分かる。
人がさらっと死ぬのがCoCだし。
エミーリア
そうそう
八重山 アカネ
でも、ここは本当に無意味な死でしかないところに自分から突っ込もうとしてるから、そら止めたくなるよねって
あと秘匿でもろてるものがあるから、それを公開すれば実は意味が通るんだよ、ってことであれば公開してもいい
KP
秘さなければならない秘匿はもうないですよ。
エミーリア
「もう嫌だ? それしかない? 俺はそうは思わないぜ! 可能性があるなら足掻き続けるぜ! それでもなお強行するなら、全て話して俺を納得させてみろッ! 勝負だッ! 納得は全てに優先するぜッ!」
(荒木飛呂彦 画風のエミーリア)
片瀬 瑞彩
勝負しましょ?
KP
正直理屈で押されたら勝ち目は無いんだよ。
八重山 アカネ
「NPCをどうしても生かしたい、人死にシーンは嫌だ地雷です」じゃなくて、「ただただシーンかっこよくなるための無意味な死に自分から突っ込むの? じゃあ止めるよ」なんだよね。
エミーリア
そうなのよ
八重山 アカネ
そこまで言っておいて、アカネは超どうでもいい…… って顔してるからリアさんに説得お任せしちゃうけども。
エミーリア
何よりリア自身が納得出来ねぇぇぇ! ってなってるから、突っ込むぜ!
既存シナリオここまで大きく曲げるの初めてなんで、KPドッキドキです。

片瀬 瑞彩
「シラユリはね。
皆揃って生きて終わりたい、って言ってるのよ。
それがある限り諦めないわ」
エミーリア
「だったら。
それは、私も、私たちみんな同じ。
瑞彩ちゃん。あなただけだよ。諦めているのは」
片瀬 瑞彩
「……」
獨芹 希
「エミーリア」
エミーリア
「あなたが、大切だ、大好きだと言っている、シラユリさんの願いを曲げてまで、それを通すの?」
片瀬 瑞彩
「シラユリがどんなに苦しんでいるか。
あなたには分からない。
どうせ、真っ白で綺麗だって思ってるんでしょう!」
エミーリア
「……いいえ」
首を振る
佇む巨躯を見上げる
「……気付かなかった。シラユリさんが、その実ここまで傷ついていたなんて」
伊藤 加奈
「お姉様……?」
エミーリア
これまで、純白無垢で、いつも頼もしく見えていたはずの巨躯が
怪物の返り血やいくつもの傷に痛ましく佇んでいる
「今なら、わかる」
視線を瑞彩に戻す
「何故かしらね。わかる。見えているの、私も。
本当の姿が」
伊藤 加奈
「どういうことですの」
エミーリア
「……加奈にも、今はまだ見えてはいないのね」
八重山 アカネ
小箱の上に座り込み、揺らしていた脚を地につけ、やさぐれたように前傾して頬杖をついた姿勢で、その様子を見ている。
片瀬 瑞彩
「あなたなんかに見えるはずない。
シラユリの痛みも傷も、見えるはずがないっ!」
エミーリア
「いいえ」
もう一度、はっきりと
確かな、どこか強い口調で首を振る
「見えているわ。
肩口に引っ掛けられたように、引き攣るように付けられた、爪痕」
特に目立つその痕跡を指して言って見せる
その他の傷もいくつか
片瀬 瑞彩
「!」
伊藤 加奈
「……え、あら……?」
KP
アカネ、あなたにも見える。
シラユリは純白ではない。
血に塗れ、傷だらけの機体だ。
エミーリア
「もしかしたら、あなたが言う通り、シラユリさんは傷ついて、力を落としてしまっているのかもしれない。これまでに私たちに見せまいとしてきた、それらを覆い隠すことができないほどに。
そして、何故シラユリさんがそうしてきたのか。
それも、あなたの言葉を聞いて、ようやくわかった」
ルート分岐
八重山 アカネ
ここで例えば瑞彩が凶行に走って、それを止めるために注射器を自ら受けて…… みたいなのがあると、ああ咄嗟の避けられない死だ、悔しいな、ってそのままかっこよく行けるんですけどね。
な……なるほど? それなら大きく変えなくてもいける……けど!

エミーリア
「たとえ、私たちと同じ言葉を話すことができなくても。
シラユリさんは、それでもなお、願った。願っている。
その願いは……あなたの方が、わかっているはず……。そうよね?」
片瀬 瑞彩
「黙りなさいよ……知ったような事を。
……シラユリの事を知っているのは私だけ!」
エミーリア
「知らないわよ」
いいかげん怒気を込めて声を放つ
「あなたが何も教えてくれなかったからね。
ごめんなさいね、瑞彩ちゃん。私も少し、怒っているの」
八重山 アカネ
「やっぱヤンデレじゃないの。
なんでこんなとこ来てまで夢追い野郎とヤンデレの痴話喧嘩に巻き込まれなきゃなんないのよ、アホくさ……
そういうのは本業で間に合ってるっての」
KP
規模ちっちゃ
八重山 アカネ
だって瑞彩の物言いが完全にそれなんですもん……>規模ちっちゃ
KP
もうそういう造形にするしかなくってぇ……
八重山 アカネ
お手数おかけしますKP……
八重山 アカネ
ちょっとここはアカネの本業(うさんくさいスピリチュアルヒーラー)との相性が悪くて(割とそういうのよく見てた)
エミーリア
先生、ここにもカウンセリングの必要な方がいます!
片瀬 瑞彩
「シラユリとずっと一緒にいたのも!
シラユリと話したのも!
シラユリの繰り返しに寄り添ったのも、この私だけ!
戦う度に世界が死ぬのだって知らないでしょ!」
エミーリア
「知らないわよ!
だから、話しなさい! 全て!
傷ついているのが、あなたとシラユリさんだけだと思っているの!?」
冷凍庫の底に秘された、いくつもの亡骸のことを思い、強い口調で叫ぶ
エミーリア
「共に戦い、傷ついてきて!
同じことを願っている仲間が、それを今も願っているというのに、それを捻じ曲げようとしている。
そんな勝手、納得出来ないわ」
片瀬 瑞彩
「……うるさい、うるさい、うるさい!」
KP
注射器を持ち、瑞彩はエミーリアに襲いかかる。
エミーリアは〈回避〉または【DEX】×5
エミーリア
〈回避〉の方が少しだけ高い
八重山 アカネ
咄嗟にエミーリアの手を引いて〈回避〉させることはできる?
エミーリア
CCB<=82〈回避〉1D100<=82) > 39 > 成功
KP
ではアカネ
なんか打とうとしたら成功したわ。
八重山 アカネ
と思ったけど素〈回避〉強かった。
エミーリア
おっ
さらに救いの手が!
KP
アカネさんが手を出したかどうかは押すお好きに。
エミーリア
背中をドンっと注射器の方に
KP、ここで二人して失敗していたら希を犠牲にして既存ルートに戻す事も考えていましたが、PCが自ら運命をはねのけたなら、この船はもう空を飛ぶしかない!

八重山 アカネ
では、それに合わせて手を引いて避けさせたということで。
エミーリア
「!」
では、避けたその注射器を持った手首を掴み上げる
片瀬 瑞彩
「あんたなんか、あんたなんか、あんたなんか!」
八重山 アカネ
「あーもう、めんどくさ。自分だけが知ってる最愛の人に酔いたきゃ、好きにしてれば?
その調子じゃ、まともに声が聞けてるとは思わないけどね。
大体何ムキになってんのよ。ヤキモチ?
あんたが居ようが居まいがシラユリは諦めない。あんたの事なんて眼中にないわけだ。
それが悔しい?」
エミーリア
「アカネさん」
棘のある言葉に、視線をアカネへ向ける
八重山 アカネ
「だってそうでしょうが」
エミーリア
「……ええ、そうかもしれませんね」
苦笑して
八重山 アカネ
「嫌いなのよ。他人巻き込んで痴話喧嘩する奴」
エミーリア
そのまま、掴んだ手首を引き寄せて、鼻先が触れ合うほどに顔を近づけて
「……ねぇ、瑞彩ちゃん」
KP
瑞彩は泣き叫びながら暴れている。
エミーリア
では、もう片方の手首も掴んで
打って変わった穏やかな声で、名を呼ぶ
「すごく、よくわかるよ。
……私も、同じだったから」
八重山 アカネ
アカネ&リアが意図せずしてきつデカやさデカコンビみたいになってる
エミーリア
良い刑事と悪い刑事メソッド
八重山 アカネ
そうそれ
獨芹 希
私の出番ないなぁってw
エミーリア
そして、話し始める
(容赦無く【STR】17で手首抑えつつ)
いつか、加奈に語った、自分の『妹』の話だ
八重山 アカネ
さりげなく容赦ない>【STR】17
エミーリア
「……だから、加奈にはもう戦ってほしくなくてね。もう、シラユリさんに乗ってほしくない、怪物と戦ってほしくない。
そう、お願いしたの。でも。
あの子は、自分の夢と未来のために、戦うと言った。……なんか、どこかで聞いたような話だよね」
片瀬 瑞彩
「…………」
伊藤 加奈
「同じ……?」
エミーリア
「ん」
加奈に、頷く
「……そんな風に、キラキラした瞳で言われたら、もう止められないじゃない」
八重山 アカネ
やさぐれたように前傾していた背筋を、すっと伸ばす。
伊藤 加奈
「わたくしは、ただ、有栖と一緒に生きたかっただけ……」
エミーリア
その言葉に、くすりと微笑む
片瀬 瑞彩
「だったらさっさと倒しなさいよ。
あんたたちが弱いのがいけないのよ!」
エミーリア
「そう、かもね。
でも、それでも。
私たちは、自分たちの死を重ねて、傷を重ねてもここまでやって来た」
八重山 アカネ
「嫌よね。諦め悪いのに付き合わされてさ、そいつが勝手に苦しんで痛むのを、ずうっと見てんのは。
受け止めらんないわよね。好きなら。目の当たりにするのから、逃げたくもなる」
獨芹 希
「……ああ……」
KP
希が声を漏らした。
八重山 アカネ
「でも、そいつはそうしたいんでしょ。諦めらんないんでしょ。
それなら、ちゃんと見てやってもいいんじゃないの。逃げないでさ」
エミーリア
アカネの、その言葉が
瑞彩と、そして自分の耳に染み込んだ、そんな気がして
「……ねぇ、瑞彩ちゃん」
改めて、名を呼ばった
片瀬 瑞彩
「なによ。無能騎士」
エミーリア
息が掛かりそうな、その距離で、穏やかに微笑んで
いつかの病室で、父が、母と自分に掛けた言葉を思い出し
己にも聞かせるようにして、一語ずつ、舌に乗せた
「誰だって」

「誰だって、今日を生きてゆくんだよ」

エミーリア
「それまでに積み上げられた、皆の意思や想い、ある時は命に向き合って、敬意を払って。
遺された私たちは、今日を生きてゆかなければならない。
それが、たとえ辺獄であっても。意思がそこにあるのなら」
片瀬 瑞彩
「やめてよ。
何度繰り返したって同じなのに」
エミーリア
「同じじゃない。
だって、知ったもの。
あなたが教えてくれた、シラユリさんの想い。そして、何よりもあなたの想いを。
だから、きっと前よりも強く戦える」
伊藤 加奈
「そ、そうですわ……」
エミーリア
「それが足りなければ、もう一度立ち上がりましょう。私たちは、自分たちの死を越えて。シラユリさんの傷を越えて」
獨芹 希
サブタイ回収ッ
エミーリア
サブタイ回収大好き侍
KP
ワカルゥ
八重山 アカネ
サイコゥ
KP
どうしようかな。希さん死ぬ流れじゃなくなったし……
ひとこと暴露して終わろうかな。
八重山 アカネ
「全く、夢追い野郎を好いちゃうと、苦労するもんよね。
ま、でも、そういうとこも含めて、好きってもんでしょ」
ふ、と笑った顔は、何やら覚えがあるようだった。
片瀬 瑞彩
「……そんなの」
八重山 アカネ
野郎野郎連呼してごめんなシラユリ。概念上のバンドマン(性別は問わない)ということで許してほしい。
シラユリ
スン
八重山 アカネ
アカネはバンドマン好きになったことがあるの? についてはたった今捏造されたけど何かしらあって、たぶん悲劇的な結末になってる。(今彼氏いなさそうなので)
エミーリア
大人の女には色々な過去が

獨芹 希
「エミーリア。手を放してやってくれないか」
エミーリア
「……
……はい。ごめんね、瑞彩ちゃん」
そっと手首を離し
「これで、私の想い、話はおしまい」
KP
瑞彩はうつむいたままだ。
手に持った注射器を振り上げようとはしない。
エミーリア
じゃぁ、そっと手を差し出そうかな
渡してくれないかな、って
エミーリア
その手にブッスーされたらアババババーッてなるけど
KP
瑞彩は長い事迷って、そして注射器をあなたの手に置いた。
エミーリア
「……ありがとう」
KP
希が、瑞彩を抱きしめる。
獨芹 希
「すまない、瑞彩……もっと早く、話すべきだった」
八重山 アカネ
静かにその様子を眺めている。
獨芹 希
「本当に無能な騎士は、私だよ」
片瀬 瑞彩
「……えっ?」
エミーリア
「……希さん」
獨芹 希
「君がここに来る前、一度私と……私のオリジナルとともに、辺獄へ来た」
エミーリア
「……オリジナル?」
獨芹 希
「君は私の姫だよ、瑞彩。
今まですまなかった。辛い思いをさせたね」
八重山 アカネ
「ああ……、そう。そうか。騎士と姫は常に一組。
あんたがそんなにしてたのは、そういうことでもあったわけ」
獨芹 希
「親が自分の子を守ろうとするのは当たり前、ということさ。
たとえまがい物であってもね」
エミーリア
「あっ……」
彼女の、先刻ふと漏らした言葉を思い出す
八重山 アカネ
「姫は騎士がいないと、姫になれない」
獨芹 希
「エミーリア。アカネ。加奈。そして……有栖。
今まで本当に申し訳なかったね。
話そう、私が知る全てを」
エミーリア
「本当ですよ」
少しわざとらしく、怒ったふりをする
八重山 アカネ
「そうね。そうしてくれると助かるわ。随分回り道したわね、ここまで。
ま、その結果ここまで来たんなら、悪くはないけど?」
片瀬 瑞彩
「え……え、えぇ……希が……」
八重山 アカネ
「あ、豆鉄砲食ってる」
片瀬 瑞彩
「ま……ママ?」
エミーリア
「……ふふ。
積もる話はたくさんありそうだけれど」
八重山 アカネ
「親は自分の子を守ろうとするのが当たり前……、か。
久しぶりに聞いたわ、そんな台詞」
伊藤 加奈
「釈然としませんわ」
ふくれっつら。
KP
そして希は語り出す。
『彼女』が知る、全てを……
というわけで続きは次回!
エミーリア
久しぶりに明るい次回予告ができそうな流れになった

八重山 アカネ
加奈ちゃんはそうよね>NO釈然
エミーリア
それもこれも全部含めてスッキリしようぜ
いまさらだけど「釈然としない」なんてことば加奈ちゃんからは出てこないよねって思った。
彼女の語彙なら「モヤモヤしますわ!」くらいだったかな。
有栖ちゃんの真似ってことにして!
八重山 アカネ
そういえば同性バディである理由ってなんだろ? って考えてたんですが
やっぱり共同生活に男女両方いるとトラブルになるからかな
KP
シラユリの趣味だそうです。
八重山 アカネ
趣味か じゃあしょうがない
エミーリア
シラユリは女好き
八重山 アカネ
女好きのバンドマンかあ
(全力で語弊)
PC男同士もイケるからたぶん違うよ!
KP
早く船を空に飛ばせば良かったね!
申し訳なかった!
八重山 アカネ
ですね! KPありがとうございます!
これは大いにお手数をおかけした
エミーリア
非常にスッキリできました
八重山 アカネ
おかげでスッキリして爽やかに進めた
KP
まあ、ぶっちゃけ希さん死のうが死ぬまいが大勢に影響はないから
要は「リセットはもうない」ってことにしたかっただけだと思われるのね。
八重山 アカネ
ひっでぇwwwww
希さんなんで死んでん!! ってなるとこだった
エミーリア
じゃぁ生きてても全く問題ないな!
こうして我々は無事残機をゲットしたのだった
八重山 アカネ
なるほどな! じゃあ生きてても問題ないな!
KP
強い意思でノーコンティニューでクリアしたら問題ないよ。
八重山 アカネ
ノーコンティニューかあ 頑張ろう
ここからハードコアモードなのね
KP
つぎリセット起こしたらオープニングからやり直しな!!
八重山 アカネ
よしRTAしてここまで戻ってこよう
そのうち歴戦のRTAプレイヤーになれるぞ
エミーリア
つまり我々はTASさんだった
KP
ここから先は皆記憶保持だしな。
エミーリア
強くてニューゲーム
八重山 アカネ
そのうち歴戦の勇士になれるのでは>記憶保持
KP
ただ、贄の魂はガリガリされるから実は本当に後がない。
八重山 アカネ
ですよねぇ。
エミーリア
オールユーニードイズキルっていう映画が……
八重山 アカネ
アカネはHP削られてそのうち廃人になる。
KP
『死なずに済む』だけだから、いずれ騎士もすり減って死ぬし、騎士が贄のダメージくらいながら戦うのは無理ではないかと思われる。
八重山 アカネ
つまり頑張ろうってことね。
KP
そう、頑張ろう。
八重山 アカネ
まあ、最初からどっちにしろ詰んでるじゃないからアカネの認識はスタートしてるから、現状変わってないし。
むしろ秘密がなくなったぶんスッキリしてるんじゃないかな。
※アカネは最初から割と世界はどうでもいい
KP
自分の命は!?
八重山 アカネ
<だってどっちにしろ頑張るか死ぬしかないんでしょうが
<じゃあ頑張るしかないじゃないのよ
エミーリア
<そうですよ(頑張るしかない

エミーリア
残機復活ついでに、ハイパームテキガシャットももらえないかな
KP
シラユリにお願いしてみて。
エミーリア
……できそうだな>シラユリにお願い
勝ちゃいいんだ、勝ちゃ!
KP
シラユリが願いを叶えてくれるとき、贄かシラユリの命が削られているわけですが。
エミーリア
シラユリのHP479削っても、ハイパームテキになれるんなら問題なくない?
KP
たぶんそのハイパームテキって、見えないところでシラユリのHPが減るだけだと思われる。
八重山 アカネ
我々さらっと心(SAN)折れるからなぁ>ハイパームテキ
エミーリア
じゃぁやっぱり
「フハハハハハ! これで私のライフは998だ!」
ってなるんじゃないか
八重山 アカネ
っ[いちのこりのは]
KP
自爆!?
八重山 アカネ
いちのこりのはとかディックのかいさんとか、分かる人いるのか謎
KP
では、本日はここまでー!
八重山 アカネ
ありがとうございましたー!!
KP
もしかしたら次回終わる? 終わらないかな?
そんなビミョーなところです。
エミーリア
ラストバトルが果たして一回で終わるかな?
八重山 アカネ
かな?
エミーリア
エンディングもあるのに
KP
エンディング別日とかになりそう。
八重山 アカネ
それは割とアリ。
ここまでやったならエンディングも何かしらかみしめたいですしね
エミーリア
エンディングの打ち込みだけで60分いただくつもりなのに
KP
マジっすか。
八重山 アカネ
多いんwwww
エミーリア
割と毎度そんな感じな気がする>自分自身
KP
そんな気はする。

エミーリア
本日もお疲れ様でした
KP
よーし、一番困るところ終わったぞー!
あとは突っ走るだけダァァァァ!
八重山 アカネ
ウオーーーーー!!
エミーリア
どんどんどん
ルナ・ヴァルガーかよ!!
KP
晴れ晴れとしてるよKP。
八重山 アカネ
ここは困るよなぁ。
エミーリア
総ツッコミ記者会見であった
KP
ただの少女の思い込みでね……
KPはあそこに一応呪術的な意味でものせようかなと思ったけど。
エミーリア
まぁ、そういった意味でも、我々大人PCでよかったですね
少女を諭せた
八重山 アカネ
確かに。
そこに大人二人で来たもんだから全力で諭される瑞彩。
KP
想定少年少女ですからねー
希さんか「大人だからね」って言って犠牲になろうとするんだ。
八重山 アカネ
ああー。
成程なぁ。
とはいえそれはそれで、PCは言語化できないけどPLは納得できひんぞ、みたいになってたかもしれないし、今回の展開は美しかったと思う
KP
イベントも、ゼリーをかけてクイズとか、みんなでスイカ割りとか、みんなで一緒に夏休みを過ごそう的なテイストなんですよね。
八重山 アカネ
なるほど。
そういう所に無理やり巻き込まれる32歳楽しい。
KP
だいぶ味わい変わっていると思いますよ。

KP
船が飛ぶと言っても希の生死くらいなら低空飛行だから大丈夫大丈夫……
リセットしない、なら「シラユリを諦めさせないようにPCが頑張る!」でいいじゃんこんなヒロイックなシナリオなんだからさー。
エミーリア
そうそう
じゃあこれからは簡単に死なないように頑張るわ!
KP
お姉様頑張ってー!
八重山 アカネ
頑張ろう!
エミーリア
しかしダイスの女神さまの機嫌次第
八重山 アカネ
それ
SANcのご機嫌が悪いだけでも吹き飛ぶヒロイック
エミーリア
7版の幸運システムとか、チケットシステムがあればなぁ
八重山 アカネ
あの辺はCoCだけど物語優先したい、っていう時に随所で行われてたハウスルールをルール化したっぽい感じですもんね。
KP
殺気に満ちた瑞彩と気まずそうな加奈と希とともにスタート地点から開始して貰いますね!
っていうかシラユリが死んだ時点で世界が吹き飛んで終わるか。
八重山 アカネ
ですな。
我々はバンドマンと運命を共にするのだ
つまりロックは死なないのだ
それは違うシナリオ。

コメント By.KP
ここ数ヶ月の悩みを吹っ切って、船を空に飛ばす事にしたKP。
TRPGではとにかく納得が大事なんだよ!

ただのKPの理解不足だったら本当にごめんなさぁぁぁい!(割と誤読はあり得るから怖い)

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-25

『そこで君たちは既に出会っているのだ。シャドウに』

TRPGリプレイ CoC『Switch!』子供佐倉&牧志 4

おーしおし、落ち着けよ。
今の俺は戦えるんだ。何とかなる。
最悪牧志が来るまで生き延びればいい……

TRPGリプレイ【置】CoC『しんでなんかないよ』 牧志&佐倉 5(終)

知らなかった? 俺は狂ってるんだよ、最初から。



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