夜だし
KP
よーし、野郎ども集まったな
二宮 信
あ、私野郎ではないんで……。
ヘチナ
JKです
アイ
ワイノワイノ
KP
嘘やん
二宮くんバットもボールもないの
アイ
ないかもしれん
高槻 玲音
ないのか やべえな
二宮 信
二宮にはあったわ
KP
バットじゃなくてギョニソかもしれん
高槻 玲音
じゃあボールは何? 煮卵?
KP
ボールはビー玉
アイ
せめてエー玉にしてあげようや
高槻 玲音
サイズが?
KP
じゃぁ竿はギョニソだけど、玉はハンドボール
二宮 信
???

KP
というわけで、本日は高槻の古雑誌品評会からスタートです
高槻 玲音
品評会……
神津 樹
くっしゃくしゃのまんがタイムスとか置いてあるんだな。
KP
食堂の北西の角には、それらボロボロになってヘリが捲れ上がった古雑誌が詰め込まれたテレビ台、そしてその上に乗ったテレビがある
そこを探るのならば、〈目星〉タイム
高槻 玲音
CCB<=65 〈目星〉 (1D100<=65) > 97 > 致命的失敗
ふっ
致命的な
アイ
!?
神津 樹
あらあら
ヘチナ
幸先がいいね!
アイ
高槻くんがまさかの大ファンブル
KP
来たら面白いな、って思ったら本当になって草
アイ
KPの予知能力が輝いた
高槻 玲音
芸術点くれ
神津 樹
何か見つけちゃっただろうか……
二宮 信
じゃあ〈目星〉しよっかな!
アイ
芸術的なファンブル処理を? >芸術点

KP
では、高槻はめっちゃ状態のいいグラビアを発見した
しかも超好みの子
アイ
wwwwwwwww>表
ヘチナ
www
高槻 玲音
おっ……って思って気を取られて探索がおろそかに
ヘチナ
「……」
神津 樹
「何か見つけ……
…………」
KP
いつもクールな高槻が、それをピラっとめくった瞬間、ぴたりとその動きが止まったのを、皆は確かに見た
アイ
「ん、何見っけたんね?」高槻くんへの信頼で油断して覗き込む。
二宮 信
「ふわぁお」
アイ
「おう。目が変わった」
高槻 玲音
「状態がいいのも混ざってんだなーって」真顔に戻って
神津 樹
「……(もう少し胸は小さい方が)」
二宮 信
「(ほほう、これはなかなか)」
アイ
「持ってっても誰も怒りゃせんよ? たぶん」変な気を回した。
高槻 玲音
「いや、さすがに古いから持って帰るのは……なんか憑いてそうだし」
ヘチナ
「なんか資料とかないっすかね」
へっちー怒りの雑誌に〈目星〉していいですか
二宮 信
俺も俺も
KP
怒りの雑誌に〈目星〉どうぞ
二宮 信
CCB<=53 〈目星〉 (1D100<=53) > 4 > 決定的成功/スペシャル
ヘチナ
CCB<=58 〈目星〉 (1D100<=58) > 72 > 失敗
二宮 信
ははは
アイ
二宮くんwwwwwwww
ヘチナ
二宮くんwww
高槻 玲音
二宮も好みのグラビア見つけたか
二宮 信
現金な奴だな。
神津 樹
www
ヘチナ
もはやクリティカルってそういう
KP
二宮くん、50%でロール
アイ
CCB<=75 〈目星〉 面白いし振ろう (1D100<=75) > 12 > スペシャル
神津 樹
いいもの見てパワーが出たか。
二宮 信
1d100<=50 謎 (1D100<=50) > 95 > 失敗
駄目です。
二宮 信
出目極端だわ。
神津 樹
CCB<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 46 > 成功

二宮 信
「ん? これって」
ヘチナ
「……どうでもいい本ばっかりっすね」
KP
では、その子を見て、
「うわ、この子は無いな」って思った
ていうか思わず口走った
高槻 玲音
好みが真逆
好み
高槻 玲音
高槻は胸は重要視しないしスレンダーが好みだから真逆っちゃ真逆かもしれない
秩父 碧
つまり、秩父はドストライク
高槻 玲音
行動力は低めのがいいです
神津 樹
おっとりさんがお好みか
秩父 碧
見た目だけならドストライクだった
ヘチナ
秩父ちゃんちょっと出合い頭にぶつかろうぜ
秩父 碧
「もしかして私たち……」
ヘチナ
「入れ替わってる~~~!?」

二宮 信
「……でも、うーん……あんまり好みじゃないかな。
(もうちょっとでかいほうが)」
高槻 玲音
「よしチシャ、今度戦争だ」
二宮 信
「負け戦には参加しませーん」
勝てるわけないだろ!?
KP
なんだか空気が重い……
神津 樹
(そっとしておこう……)
アイ
「性癖の不一致でチーム分裂の危機だねぇ」
秩父 碧
「お持ち帰りしちゃうっすか?」
高槻の手元を覗き込みながら
高槻 玲音
「しねえよ……」
戻そう……
秩父 碧
「いいんすか? 今時レアっすよ、こういう紙媒体」
アイ
「手つきに未練が出とるんね」
二宮 信
「電子書籍の方がよくない?」
高槻 玲音
「外野で盛り上がるな外野で!!」
アイ
「っは、悪い悪い。だって普段冷静なのに目ぇ変わるんだよ。面白い」
電子書籍
二宮 信
好きな絵師さん(兼ネットの友人)が資料のグラビアとかを電子書籍で買ってるって聞いて頭いいって思った(思った)
アイ
電子書籍、でかいタブレットとかないと画面小さくて雑誌読みづらいって問題があるけど、ARあるとそういうのもなさそうでいいよなーって思います
神津 樹
でかいタブレットあると本当に読書が捗る。
ヘチナ
そう、iPadならね

KP
さて、思わぬイベントで脇道に逸れてしまったが
目の前には高槻のお宝が眠っていた書棚兼テレビ台がある
神津 樹
とりあえず成功してはいた
単に面白い本が見つかるか判定だったのかな。
KP
ああ、そうか
つい、高槻の手元を覗き込む〈目星〉かと(素
高槻 玲音
違う〈目星〉もあったはずだ……
KP
では、成功した者は、雑誌を握りしめた高槻の手元の奥、
その雑誌が抜き取られた奥に、空間があることに気付いた
高槻 玲音
なんでやねん
なんでグラビア雑誌でんなもん隠されてんだよ!!!!
KP
別にグラビア雑誌で隠されてたわけではなくてw
二宮 信
せんせー! クリティカルの恩恵はー!?
ヘチナ
袋とじも見つけたとか
KP
CRTの恩恵か
では、二宮くんはバインバインなグラビアを見つけた
あとで高槻とこれを武器に戦争をするのも一興かもしれない
二宮 信
戦争しないよ♡

アイ
「……ん? そりゃいいが、なんなんだねコレ」グラビア雑誌で隠されていた空間を覗いてみる。
KP
みっしり詰め込まれて並べられた雑誌の群の奥に、空間があったんだよw
高槻 玲音
「え、おお、空間……? 俺が雑誌を抜いたおかげでわかったね」そういうことにしとこう
KP
アイが、抜き取られた雑誌の隙間から覗き込むと
差し込まれる仮面のライトの光の向こうに、薄いノートのようなものが落ちているのを発見した
アイ
「あん? ……ノートだ。ホラーでノートか、ヤな予感すんだね」
ノートを拾い上げてみます。
神津 樹
「窓に……?」
アイ
「これアレだろ、開いたら犠牲者の最期の言葉がびっしりってヤツ」
高槻 玲音
「嫌なノートだな……まあなにか書いてあるかもだし、読んでみよう」
神津 樹
誰かのポエムかもしれないじゃん。
KP
それは、どこでも買えるような、薄いピンク色の大学ノートだ
表紙には『社員コミュニケーションノート』とある
ヘチナ
C○mpus!
KP
K⚪︎KUYOかもしれん
アイ
一緒じゃないですか
KP
せやった
高槻 玲音
交換日記か
ヘチナ
「なんすかそれ……」
二宮 信
「見てみなきゃ判らないよ」読みます!
KP
ページをめくると、書き込んだ日付、名前、気が向いた者は記入しているらしいタイトルと、本文が並んでいる
高槻 玲音
「社員の生の声が書いてありそうだ。読む価値はあると思う」
二宮 信
日本ブレ〇ク工業を鼻歌で歌いながら読む。
神津 樹
ブレ○ク工業、なくなっちゃったんだよな……
ブレイク工業社歌作った人、アレがきっかけで音楽で生計立ててんだな、知らなかった……
KP
最初には
『記入者:社長! というわけで皆さん、コミュニケーションノートを設置しました! なんでも書き込んでくださいね! でも、悪口や匿名は禁止! よろしくお願いします!』
と始まり
しかしすぐに
『書き込みにくいですし、匿名もアリじゃ無いですか?』
とあり
二宮 信
最悪だよ
ヘチナ
これあれだ、あまりに誰も書かないから無意味に当番制とかなるやつや
KP
『う~ん、そうだね、では匿名もありで! 皆さん、なんでも書き込んでね!』
と返されている
そこからしばらくは、適当な短文や、時折長文などで、業務に関わること、全く関係もないようなことや、トイレが汚れてる、などといった苦情などが書き連ねられている
時には、ただのイラストなども
アイ
「ふぅん」
神津 樹
ウサギちゃんを幻視した
アイ
「お、マッチョなウサギだ」
マッチョなウサギ
二宮君の中のヒトがそんなの描いてた。

KP
ムキッフィーのイラストとか、仕事猫のイラストとか
二宮 信
「あー、ムキムキだね」
高槻 玲音
「ヨシって書いてあるなぁ……」
二宮 信
「ハムスター描いてる人もいる」
ヘチナ
「えぇー……」
ムッキムキ
KP
そういえば、公式がムキッフィーしたとかなんとか
二宮 信
マ?
神津 樹
https://j-town.net/2018/11/13268002.html?p=all
これかぁー

ヘチナ
「大人も自分らとあんまりかわんないんすね……」
アイ
「だねぇ」
高槻 玲音
水着の女性とかう○ことかも描いてあったりすんだろうな
KP
それらは、黒いマジックで書き潰されて
『エッチなのは禁止です! 社長』
高槻 玲音
KP
しばらく、そういった特に興味も引かぬような書き込みが続き
あるところで
『記入者:社長 皆さん、TKMから、最新鋭のミシンと裁断機を導入しました! これで更に効率を上げて頑張りましょう!』
という書き込み
それに対する社員たちの反応として、無難な書き込みがいくつか。
高槻 玲音
「あっ」察し
神津 樹
「あっ」
アイ
「あー……」
二宮 信
アチャーって顔してます。
KP
更にそれから日付が進み
その書き込みから少しして
『記入者:武田 大口契約、ゲットしました!」
『記入者:社長 さすが武田くん!』
高槻 玲音
そんなことまでここに書くんかい
KP
コミュニケーションノートだからね
神津 樹
割とアットホーム
ヘチナ
むしろ営業さんしか積極的にかいてくれなさそう
KP
『やっぱり、パワーとスピードのあるマシンはいいですね! 生産キャパも上がったし、バンバン売りますよ~!』
『縫うぜ! 切るぜ! 売ってきて~』
などと言った、向上する売上に比例するように
成功とそれを労う書き込みがちらほらと目につくようになる
高槻 玲音
人を殺すパワーとスピード
アイ
「……」
KP
それらは、更にしばらく続き
自然とページをめくる速度も上がる中
『報告 ミシンの安全装置点検のお願い』
というタイトルが目に入った
高槻 玲音
あーあ
神津 樹
やらかしたか。
ヘチナ
「これって……」
KP
読んでみると、作業をしていたものが点検中、急に動き出した機械に巻き込まれそうになった、という話題のようだった
そして、そう言った機械によって危険な目に遭ったという書き込みが紛れ込む頻度が上昇してゆく
更に日付は進む
読み進める内に、書き込みの頻度は目に見えて低下してゆく
高槻 玲音
人が減っ……?
神津 樹
もうイラストとか描かれてないんだろうな。
高槻 玲音
悪口禁止じゃなかったら社長へのバッシングで溢れてたろうな
二宮 信
でも逆にここまでバッシング無いの民度高すぎて怖い。
ヘチナ
まぁ社長がメンテしてるわけでもないからなあ
KP
ここまで記録を目にしてきた皆は
その書き込みが減ってゆくのが、事務所で見た日報にあった事故が乱発し始める時期と一致していることに気づくのは容易だろう
時折
『先週の整備担当、竹中だったよな? お前どこ見て整備してんだよ!』
だの
『マニュアル通りにやってんだよ、お前らがドジってんじゃねーか』
などと言った過激な内容が増え始めた
高槻 玲音
あーあ始まった
ヘチナ
「ギスってるっす」
高槻 玲音
「そりゃそうもなるよね」
アイ
「……んだねぇ……」
神津 樹
「……」
ヘチナ
「……」すっと離れる
(あんなの見てたら凹むっす)
KP
書き込みは、まだ続いては、いる
さてそこで
1d5 (1D5) > 3
皆が覗き込むノートから遠ざかったヘチナは
その背中を、テレビ台に乗ったテレビにぶつけてしまう
同時、ぱさ、という音を聞いた
ヘチナ
「んぎっ!?
うぇ?」振り返る
神津 樹
「うわ!?」
高槻 玲音
「ん?」
神津 樹
「脅かすな」
アイ
「っ、なんね」咄嗟に振り返る。
ヘチナ
「すすすすみませんちょっとぶつかっただけで」
二宮 信
「大丈夫?」手を差し伸べたいな。
ヘチナ
あっ///
KP
見ると、テレビ台の横に、また別のノートが落ちていることに気付いた
ヘチナ
訳も分からず慌てて拾って戻そうと
高槻 玲音
「なんか落ちてない?」拾い
KP
テレビ台のどこかに隠していたものか、ヘチナがぶつかった衝撃で落ちて来たものだろうか
ヘチナ
3人の手が交差する
二宮 信
ラブロマンスが始まりそうだから二宮はクールに去るぜ……。
ヘチナ
お前も手ぇ出してんだよぉ!
神津 樹
残念ながらハニワじゃないんだよなぁー
KP
PM2.5
アイ
ゲホンゲホン
KP
それは、青い表紙の同じようなノート
アイ
「……またノート?」
ヘチナ
「あぅえ? の、ノート?」
KP
その表紙には、大きく『裏』と書かれ、丸で囲まれている
神津 樹
「うら?」
高槻 玲音
「あー……学校の裏掲示板みたいなやつか」
二宮 信
「あー……」
秩父 碧
「なんかまた、いかにもなアイテムが出てきたっすねー」
目の前の仮ウィンドウに『◉REC』と表示させた秩父が、覗き込む
二宮 信
「女の子は見ない方が良いかも……ね」どんな内容があるか判らないし心配……。
アイ
「んだねぇ。微妙にエグいもん思い出しちまった」
二宮 信
「……」
高槻 玲音
ちょっとぺらっと
二宮 信
こちらも覗き込みます……。
アイ
一緒に覗き込む。
神津 樹
覗く。
ヘチナ
みんなの顔色を伺う
高槻 玲音
ぺら……
KP
めくると
『“表“に書くとやべーことは、こちらに』
と1ページ目に書き込まれており
めくると、ボールペンで綴られたいくつもの書き込みが並ぶ
『とりあえず、あいつに見えるとこで書くとやべーから、ここで続きな』
神津 樹
社長検閲がないやつか
KP
『あいつって、社長?』
『言わなくてもわかんだろ』
という書き込みから始まり
『あいつ、まじやべーぞ。最近イカれてる』
『同意』
高槻 玲音
あーあ
二宮 信
こっわ
KP
『田中が手切っちまった日あったろ。あいつ、救急車待ってる間、ずっと機械のこといじってやがった』
『俺、その週の整備担当だったけど、“いつ業務を再開できるか“とか、そればっか聞いてきたぞ』
『マジか』
高槻 玲音
やべえな
神津 樹
魅入られちゃったかー
KP
皆が事務室で見た、記録の事故のものと思しき書き込みと、
その近辺での社長の奇行や発言に言及するものが並ぶ
『飯田の時も』
と書き込みかけたものを、ぐしゃぐしゃとかき消したものも並ぶ
ヘチナ
「ど、どうっすか、何か書いてあるっすか」
秩父 碧
「シャッチョさんの、悪口大会っすねー。
えぐいなー。いろんな意味で」
高槻 玲音
「事故にあった人たちが機械にご執心だったみたい」
ヘチナ
「うぇ……」
アイ
「フツーにやべぇんね」確かめるように、ARをオフにしてみる。ノートの内容はそのまま?
KP
ARをカットしても、それらは読むことができる
神津 樹
「おかしいのは社長だったのか」
高槻 玲音
「事故ってる人たちも普通ではなさそうだけど」
他にはなんかないかな めぼしい書き込み
二宮 信
「……」
KP
しばらくは、凄惨な事故に関するものが並び
そして、アイの言葉を追うように
『なんかおかしいぞ、あの機械』
という書き込み
『警備の奴から聞いたが、夜にひとりでに動いてたとか』
アイ
「なぁ、スカーレットは思い出しちまったんだよ。あの、なんだ。
“魅入られた” って、ヤツ」
高槻 玲音
「あー、あり得るね……」
神津 樹
「金に目が眩んだだけじゃないのか」
高槻 玲音
「もしかして、今も死に続けてる人たちって……スカレちゃんの言葉を借りるなら、魅入られた人たちの霊とか……だったりして」
秩父 碧
「おおっ」
アイ
「………捕まっちまって、ARの世界に行っちまったって?
やべぇや」
神津 樹
「そんな、非科学的な」
とはいえ、〈オカルト〉じみたものも随分と目にしてしまったのだ。
秩父 碧
「リオさん、スカーレットさんも、段々乗ってきたっすね!」
二宮 信
「……こわ……」
ヘチナ
「なんで嬉しそうなんすか……」
秩父 碧
「だって、これこそ心霊じゃないっすか!」
アイ
「好きなんねぇ」苦笑。
秩父 碧
「そりゃもう!」
サムズアップ
ヘチナ
「人が怪我したり死んだりしてるんすよ……」
高槻 玲音
「ノリノリだなぁ……」
秩父 碧
一応、記録を残さないようにとの気遣いか、皆を見る時は目元を手で隠しながら
アイ
「なんだか、分かんなくなってきちまったんだよ。何が本物で、何がゲームなのか。どこまでお化け屋敷で、スカーレットらは何させられてんのか」
アイ
「なぁリオ、ここの事さ、ニュースとかネットに挙がってたりするかね?」
秩父 碧
「人死んじゃってるから、心霊ネタになるんじゃないっすかぁ!」
風俗情報誌の写真のように目元を隠したまま、ニカっと笑う
アイ
「こんな派手なら、なんもなしってこた無ぇんだね」
ヘチナ
「ひっ」
高槻 玲音
「どうかなぁ……事前に調べても動画とかしか出てこなかったし、社長とかそのあたりが頑張って火消ししてたんじゃないかな」
秩父 碧
「あれだけ業績伸びてたら、お金持ってそうっすもんね」
アイ
「ハッ、心霊関係なしに十分やべぇんだね。
ま、最初っから全部お化け屋敷、かもしれんがね」
KP
あまりにあまりな内容に、書き込むものも辟易してきたものか、こちらのノートの書き込みもやがて減ってゆく
そして
『俺、やめるわ。命いくつあっても足らん、ていうか手足もいつまで無事かわかんねーし』
『俺も』『僕も』
そう言った書き込みが続き
高槻 玲音
「そりゃそうなるよな」うんうん
KP
最後に
『地下室からパクっといた。ザマァみやがれ』
その書き込みで、ノートは終わっていた
神津 樹
「地下……」
ヘチナ
「地下のこともかいてるっすか?」
アイ
「また出て来たんね、地下室」
高槻 玲音
「やっぱあるんだ、地下」
二宮 信
「地下ねぇ……」
アイ
「なぁ、スカーレットはヤな考えが浮かんじまった。もしほんとに、機械が人間食ってたとして。ここ廃工場だろ、今。……神隠し、ってさ」
神津 樹
「……」
秩父 碧
「気づいちゃいました? 自分はもうずっとそれ、考えてたっすよ!」
ヘチナ
「ど、どういうことっすか」
神津 樹
「オレたちが見たのは本物じゃなかった」
高槻 玲音
「まあAR外したら見えないしね……」
アイ
「やめとくか。本当に見たのはARだけなんだね、まだ」
二宮 信
「?」
なにもわからん。
神津 樹
微妙に言葉足らず、ってのむつかしいな……と毎度思う。
秩父 碧
「さっきから皆さんが言ってる、ARでARで、って何の話っすか?」
アイ
「ん?」
秩父 碧
「AR外したら見えないとかなんとか」
二宮 信
「あれ?」
神津 樹
「お前が好きそうな奴」
秩父 碧
「自分が好きそうなもの……カルビ定食?」
神津 樹
噴いた。
アイ
「ARカルビ定食空しくないね?」
二宮 信
「ステーキじゃないの?」
秩父 碧
「ステーキもいいっすね!
ARだったら、がっかりっすけど」
神津 樹
「食い物の話なんかしてねぇよ」
高槻 玲音
「そういうのじゃなくてね……」
二宮 信
「じゃなくて、君は誠信学園の子じゃないの?」
アイ
別の学校だよ秩父ちゃん
二宮 信
あ、そっか。
秩父 碧
「自分はカゼコー、って言ったじゃないっすか」
二宮 信
ないないしておこ。
ないないをふさがれた!!!
秩父 碧
秩父は回り込んだ!
二宮 信
「そっか、そうだったね」
二宮 信
(;ω;` )
↑今のPLの心
ヘチナ
どまい!
アイ
「んー、まぁ余計喜びそうだしやめとくんね」
秩父 碧
「え~~~?」
アイ
「とにかく、地下室が鍵ってわけだ。
ま、カルビ定食で和んだんには礼言っとくんだね。味もあったらいんだがねぇ、AR」
秩父 碧
「いやぁ、どういたしまして! デヴァ・ユガは最高っすからね、その内ARでご飯食べられるようになるかもしれないっすね!」
高槻 玲音
「それ食ったことにならないからね……?」
アイ
「あー、そりゃいいんだね。将来ダイエットに困んなくなりそうだ」
神津 樹
「飢え死にするぞ……」
秩父 碧
「なんでしたっけ……スパシーバ効果とかなんとか……」
高槻 玲音
「プラシーボね……」
二宮 信
「(ロシア語だ……)」
二宮 信
なんか段々と秩父ちゃんがホラーに稀にいるアホの子最強枠に見えてきた。

KP
“表”のノートには、まだ続きがあるようだ
二宮 信
読もう
高槻 玲音
読むぞー
秩父 碧
「おっ?」
アイ
ノートの続きを見てみる。
KP
途中まで読み進めていた続きを開く
目に見えて減った書き込みながら、かろうじてページは進み
そしてあるページの最後の部分
KP
開いたページの、最も右下の部分で
『誰ですか』
という一つの書き込み
二宮 信
これAR切っても見えるのかな>誰ですか
神津 樹
「誰?」
KP
AR切っても見えます
高槻 玲音
今までにその「誰ですか」と似た筆跡あった?
アイ
「あ? 誰?」
KP
ふむ
筆跡鑑定するなら、【アイデア】で半分かな
高槻 玲音
CCB<=70/2 【アイデア】 (1D100<=35) > 30 > 成功
唸ったわ
KP
やるやん
アイ
鮮やか
ヘチナ
ひゅう!
KP
では、高槻は気付く
その筆跡は、記入者:社長と記されたものと似ている
高槻 玲音
「これ……社長の筆跡、かも」
KP
ノートにはまだ続きがあるようだ
高槻 玲音
読もう
KP
そのページをめくる
その視界に飛び込んで来たのは
高槻 玲音
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した?
二宮 信
トラウマやめろ
いたいいたいいたいいたいもうやめてとかも嫌。
KP
『誰ですか』『誰ですか』『誰ですか』『誰ですか』『誰ですか』『誰ですか』『誰ですか』『誰ですか』『返してください』『誰ですか』『誰ですか』『返してください』『誰ですか』『誰ですか』
『誰』
『返せ』
KP
真っ黒に埋め尽くされた字
高槻 玲音
だいたい合ってた
神津 樹
地下の奴か……
ヘチナ
ちらっと視界に入って
「ひぃぃっ!」
二宮 信
「うぁ……」
アイ
「うわ。きっしょわる」
高槻 玲音
「社長、何があったんだ……」
二宮 信
まじでそれ
アイ
「地下にあるやつだろ。パクられたっての」
高槻 玲音
「あー、よっぽど大事ななにかだったのか」
KP
徐々に書き殴るような筆跡に変わり
字体も乱れてゆく
更にページをめくると、ページ一面に


『誰』

『返』



二宮 信
ジャパニーズホラー……。
アイ
「やべぇ」
神津 樹
「頭おかしい」
KP
ノートは、まだ続いているようだ……
高槻 玲音
読もうぜ!
KP
しかし、強烈な筆圧で書かれたためか、その先もずっと
『誰』と『返』だけが続いていることが透けて想像できる……
高槻 玲音
「これ、もう社長以外書けないだろ……」圧が
あーあーあ
アイ
「金に目ぇ眩んだだけって言うには、だいぶんやべぇや」
秩父 碧
「ウヒョ~~~」
高槻 玲音
「地下室から何をパクったんだろうな……」
秩父 碧
「隠し帳簿とかっすかね!?」
高槻 玲音
「それでこんなに狂うかなぁ」
秩父 碧
「狂うんじゃないっすか? 自分は隠し帳簿書いたことないから、よく分からんすけど」
ヘチナ
「機械に執着してたみたいっすから……部品とかっすかね」
神津 樹
「おかしいだろこんなノートに」
高槻 玲音
「いやあ……それにしたって狂いすぎでしょ」
語尾
秩父 碧
語尾が同じだから、へっチーと秩父入れ替わっても気づかれない説
ヘチナ
もしかして
秩父 碧
私たち
ヘチナ
一人称も自分やったんか
神津 樹
ハニワちらつかせてよろこんだらへっちー、〈オカルト〉ちらつかせてよろこんだらちちぶ
秩父 碧
そうっすよ!
神津 樹
〈オカルト〉なハニワを持ってきたら二人とも釣れるな?
高槻 玲音
ヘチナ
いや自分イケハニでないと
秩父 碧
〈オカルト〉なイケハニワ

秩父 碧
「いかにも、って感じっすね~~。
ここまでハイクォリティのスポット、自分初めてっすよ~」
高槻 玲音
「ハイクオリティねえ……」
ヘチナ
「テンション高…」
秩父 碧
「たいていは、あってもヤンキーのアートだけっすからねぇ。
こんなアーティファクトが拝めるとは、眼福眼福」
言って、RECマークを表示させたまま、ノートに顔を近づけている
神津 樹
「あーてぃ……?」
怪訝そうな顔。
高槻 玲音
「そんなレアリティ高いアイテムみたいに……」
アイ
「観測結果に偽の信号が出ること?」
高槻 玲音
「スカレちゃんの言ってる意味のほうがわかんないわ俺……」
神津 樹
ボケが専門的すぎる。
秩父 碧
「量子実験か何かっすか?」>観測
アイ
「なんでもないんね」
KP
2冊のノートの内容は、この程度のようだ
あとは、くたびれた雑誌類が並んでいる
神津 樹
「地下に何かあった」
高槻 玲音
「なかなかの内容だったけど、結局地下って何があるんだか……」
神津 樹
「今はない?」
秩父 碧
「もちろん、行くっすよね!?」
アイ
「意味深しかなくてわからんねぇ。
そりゃま、行くんだね。電源の事もあるしね」
高槻 玲音
「そうだね、行くしかない」
神津 樹
「痕跡があれば」
ヘチナ
「っす……」
二宮 信
「だな」
アイ
「尻尾巻いて逃げる、ってわけにもいかんのだね」
秩父 碧
「よっしゃー! そのイキっす!」
両拳を突き上げて、秩父が叫ぶ
アイ
重たくなった空気を誤魔化すように、ぺちんと雑誌の束を叩く。
KP
ふわ、と少しだけ埃が舞った
マーカー移動していいかな?
と、その前に
ヘチナ
はぁい
生存確認
KP
二宮くんは生きてるかな?
高槻 玲音
うん?
アイ
お?
高槻 玲音
死んだかもしれんな……
二宮の中の人は、体調が良くないので途中で力尽きるかも宣言をしていました。
ヘチナ
あぁ、発言が途絶え……
高槻 玲音
俺たちも寝るか
神津 樹
生存確認……
KP
二宮くんのギョニソがしょんぼりしている
ヘチナ
グラビア程度では
アイ
ギョニソが……
神津 樹
まあ、きりもいいしな……
KP
そう思ってね>キリがいい
高槻 玲音
マジで死んどるやん
アイ
30分様子見てだめだったか、お布団でお休みください 行き倒れはいけない
神津 樹
早く目覚めてちゃんとしたとこで寝ろよー
KP
では、本日はこれまでと
高槻 玲音
それな 布団にいることを願う
高槻 玲音
おつー
ヘチナ
おふとんで寝堕ちてて
神津 樹
おつかれー
アイ
比較的布団にいてくれてる印象あるから大丈夫だと思いたい
お疲れ様でした!
ヘチナ
お疲れ様でした!

二宮くんはスヤァしてました。
本日はこれまで!

ひとこと
神津 樹
好みの女の子見つけてうっかり鼻の下伸ばしちゃうなんてワンシーンの後に訪れるジャパニーズホラー。
どう考えてもここの社長はおかしいぞ!

落差が。ひどい。


CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-2

「私は今、神津くんに聞いているんです」

CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-1

「ほう……埴輪のプリンスさま! か……」

CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-03

もっと他のところで出せよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!