『おまえがフィギュアになるんかい』
のネタバレがあります。
クトゥルフ神話TRPG 目次
おまえがフィギュアになるんかい 一覧
本編見る！
佐倉 光
そういえば、遊ぶのに夢中になっててちゃんと見てなかったな。
人形に変な文字や切れ目などないかよく調べよう。
呪いの人形だったら、仕込んである髪を取り除けば治るって可能性もなくはないし。
人形に変な文字や切れ目などないかよく調べよう。
呪いの人形だったら、仕込んである髪を取り除けば治るって可能性もなくはないし。
佐倉 光
「悪い、ちょっと脱がせるから」
衣服のパーツを外して、全身をよくよく観察しよう。
どこかに印とか入ってないかな。
衣服のパーツを外して、全身をよくよく観察しよう。
どこかに印とか入ってないかな。
KP
見れば見る程牧志だ。
驚くほど精巧なそれには印の類は見当たらず、切れ目があるといったこともない。
【POW】×3で判定。
驚くほど精巧なそれには印の類は見当たらず、切れ目があるといったこともない。
【POW】×3で判定。
佐倉 光
1d100 45 【POW】 Sasa 1d100→ 4→決定的成功（クリティカル）！
佐倉 光
真面目だねぇ
KP
その人形を見ていると、もっともっと色々なポーズをさせたくなる。
例えば大きな丸を描いてみてはどうだろうか。
例えば飛んだり跳ねたりするポーズ、例えば何かに抱きつかせたり……
手の中に人間の肉体があるということにぞくぞくとした喜びを覚え、もっと好きに操りたくなる。
例えば大きな丸を描いてみてはどうだろうか。
例えば飛んだり跳ねたりするポーズ、例えば何かに抱きつかせたり……
手の中に人間の肉体があるということにぞくぞくとした喜びを覚え、もっと好きに操りたくなる。
佐倉 光
あんなもので実験終わりとしていいのか？
まだまだやってみたいことはいくらでもある。
なにしろ牧志を好きなように弄れるのだ。まだいくらでも……
まだまだやってみたいことはいくらでもある。
なにしろ牧志を好きなように弄れるのだ。まだいくらでも……
KP
……ん？
確かに興味をそそられる品だが、何だかおかしくないか？
人形から湧き上がってくるかのような感情に、ちょっと不審を覚えてもよい。
確かに興味をそそられる品だが、何だかおかしくないか？
人形から湧き上がってくるかのような感情に、ちょっと不審を覚えてもよい。
佐倉 光
「……ん？」
おかしいな、と思った。
俺、こんなに人形でも人間でも弄り回したいとか自由に動かしたいなんて思ったことあったっけ？
おかしいな、と思った。
俺、こんなに人形でも人間でも弄り回したいとか自由に動かしたいなんて思ったことあったっけ？
佐倉 光
「なぁー、旭橋、このフィギュアちょっと持ってみて」
すっぽんぽんの牧志フィギュアを旭橋にパス。
すっぽんぽんの牧志フィギュアを旭橋にパス。
旭橋
「うわっ」
突然フィギュアをパスされた旭橋は、しばらく小動物でも抱くようにそれを手の中に抱いていた。
突然フィギュアをパスされた旭橋は、しばらく小動物でも抱くようにそれを手の中に抱いていた。
旭橋
壊しそうで怖い！ と顔に書いてある。
しばらくの間、それを恐る恐る眺めている。
しばらくの間、それを恐る恐る眺めている。
旭橋
「……これ、すごく細かいな？」
そのうち、恐る恐るそれの手足を動かし始めた。
手を上げたり下げたり、片足を上げさせたり、何だかリズミカルな動きを始める。
そのうち、恐る恐るそれの手足を動かし始めた。
手を上げたり下げたり、片足を上げさせたり、何だかリズミカルな動きを始める。
牧志 浩太
「わ、わわ、ちょっ旭橋！？」
旭橋
「ほんとだ、その通り動く」
大きく両手で丸を描かせたり、猫耳アクセサリーをつけたり、気づけば真顔で人形をいじり始めている。
大きく両手で丸を描かせたり、猫耳アクセサリーをつけたり、気づけば真顔で人形をいじり始めている。
佐倉 光
「旭橋。面白い？」
問いかけてみる。
問いかけてみる。
旭橋
1d100 36 【POW】 Sasa 1d100→ 16→成功
旭橋
「面白いっていうか、つい触っちゃうというか……」
牧志 浩太
「おーい、旭橋ー、それ俺だからな！？」
旭橋
「えっ、あ、そうか、そうだっけ」
旭橋
「ご、ごめん！？」
旭橋は我に返った！
旭橋は我に返った！
佐倉 光
「やっぱおかしいって。
この人形が牧志だって分かってるし、動かしたら牧志に影響が出るのも分かってるのに、どうにも、弄りたくて仕方なくなる」
この人形が牧志だって分かってるし、動かしたら牧志に影響が出るのも分かってるのに、どうにも、弄りたくて仕方なくなる」
佐倉 光
「いやまー、興味はあるよ。ある。正直面白い」
佐倉 光
「それにしても、なんだか変だ。
調べるというより、遊びたくて仕方なくなるんだ。変な魅了でもかかってるんじゃないのか？
事実、さっき俺のこと言ってた旭橋がこうなってんだから」
と、牧志の惨状から目を逸らす。あーあ。
調べるというより、遊びたくて仕方なくなるんだ。変な魅了でもかかってるんじゃないのか？
事実、さっき俺のこと言ってた旭橋がこうなってんだから」
と、牧志の惨状から目を逸らす。あーあ。
牧志 浩太
牧志は全身で輪っかにされ、猫耳アクセサリーとポンポンとメイド服で飾られていた。あーあ。
旭橋
「ご、ごめん」
旭橋は慌てて牧志を元のポーズに戻す。
旭橋は慌てて牧志を元のポーズに戻す。
佐倉 光
変な呪いの人形だ！
そうするとシローも触りたくてむずむずしてんのかな。
そうするとシローも触りたくてむずむずしてんのかな。
KP
シローは直接持ってないのでそんなにむずむずしていませんね。
佐倉 光
なるほどー
牧志 浩太
「この人形に魅了が掛かってて、持つと遊びたくなる……、っていうのか？
確かに旭橋までノリノリだったもんな。ありそうだ。
どんな悪意だよ……、持つ人持つ人に遊ばれるってことだろ、それ」
確かに旭橋までノリノリだったもんな。ありそうだ。
どんな悪意だよ……、持つ人持つ人に遊ばれるってことだろ、それ」
牧志 浩太
「ゲーセンでまだよかった、取ったのが佐倉さんでまだよかったのか？
道に置いていかれたりしたら、酷い目に遭うし、追えなくなる」
道に置いていかれたりしたら、酷い目に遭うし、追えなくなる」
佐倉 光
「しかも驚け、このシリーズ40万円だ」
佐倉 光
「誰もが虜になると考えれば不思議のない値段だな。
持ち歩きには注意が……」
持ち歩きには注意が……」
佐倉 光
「要るようなものがなんでゲーセンにあるんだよ。
悪意しか感じねぇ」
言いながらボードに「お帰りにゃさいませご主人様！」と書いて置いてた。
悪意しか感じねぇ」
言いながらボードに「お帰りにゃさいませご主人様！」と書いて置いてた。
牧志 浩太
「つまり、金目的で奪われるかもしれないって……、いや、本当だよ。
本当に取ったのが佐倉さんでよかった。
知らない奴だったら、もっと酷い目に遭ってたかもしれない」
本当に取ったのが佐倉さんでよかった。
知らない奴だったら、もっと酷い目に遭ってたかもしれない」
牧志 浩太
「……はいいんだけど、なんて書いた？」
佐倉 光
「え？」
置いてからやってたことに気付いた。
置いてからやってたことに気付いた。
KP
「おかえりにゃさいませー」
旭橋
「ご主人様、だって」
牧志 浩太
「ぶっは」
何かを思い出したらしい。
何かを思い出したらしい。
佐倉 光
「いやごめん、つい」
そっとどける。
そっとどける。
佐倉 光
「やっぱおかしいこれ。不便すぎるしさっさと治さないと危ないな。
しかしこれだけ悪意満載の仕様だと……」
治せるのかどうか。その懸念を口に出すのはやめた。意味がない。
メッセージを消した後に迷わずでっかいハートマークを描こうとしているのに気づいて慌てて消す。
しかしこれだけ悪意満載の仕様だと……」
治せるのかどうか。その懸念を口に出すのはやめた。意味がない。
メッセージを消した後に迷わずでっかいハートマークを描こうとしているのに気づいて慌てて消す。
牧志 浩太
「やめよう。きっと治せる。絶対治す。
佐倉さん、頼んだ。
動けないまま一生おもちゃにされるなんて嫌だ」
そうだそうだと言いたげに、胸のあたりで胃袋が鳴いた。
佐倉さん、頼んだ。
動けないまま一生おもちゃにされるなんて嫌だ」
そうだそうだと言いたげに、胸のあたりで胃袋が鳴いた。
佐倉 光
ふと気付くと、いっしょに獲ってきていたレトロPCを前に置いている。
これ、使えるようになるんだろうか？
これ、使えるようになるんだろうか？
牧志 浩太
「おわ」
牧志の目の前にレトロPCが現われた。
ちょうどフィギュアと同じ縮尺のPCは実物大になり、電源ボタンもちゃんとついている。
ボタンやキーも押せそうだ。
牧志の目の前にレトロPCが現われた。
ちょうどフィギュアと同じ縮尺のPCは実物大になり、電源ボタンもちゃんとついている。
ボタンやキーも押せそうだ。
佐倉 光
「お、これ押せる。すげーCRTモニタだ久しぶりに見た」
ポチポチ。電源も押してみよう。
ポチポチ。電源も押してみよう。
CRTモニタ
佐倉 光
CRT初めてじゃないな。メガテンで出てきた。（最初「初めて見た」と書いていた）
KP
お、そうでしたっけ。
佐倉 光
確かメガテンの科学技術館にありましたね。
KP
ああーーーー。
TRPGリプレイ 真・女神転生 TRPG 魔都東京200X 第二部『東京侵食』第二話 30
真・女神転生セッションで出てきたCRTモニタ
KP
分厚いブラウン管は、PCはおろかテレビでさえもうそうそう見ることがない。
電源ボタンをポチポチと押すと……、緑がかった色でモニターが光った。
どうやら
A:\ INSERT SYSTEM DISK
1024 KB OK
という文字が黒地に透明のシートに印刷されていて、後ろからLEDで照らされて光るようになっているようだ。
そんなミニチュアがそのまま大きくなっている。
電源ボタンをポチポチと押すと……、緑がかった色でモニターが光った。
どうやら
A:\ INSERT SYSTEM DISK
1024 KB OK
という文字が黒地に透明のシートに印刷されていて、後ろからLEDで照らされて光るようになっているようだ。
そんなミニチュアがそのまま大きくなっている。
佐倉 光
「うわー！ システム1Mしかねぇ！ ちっちぇー！ テレビでけぇ！！」
変なところでテンション上げている。
変なところでテンション上げている。
佐倉 光
「なあなあ牧志！ これさぁ！」
佐倉 光
「…………」
牧志 浩太
「ミニチュアをリアルサイズでいじれるって、思いようによっては面白いよな？ これ。
俺も動けたらよかったんだけどな。いじってみたかった」
その様子に苦笑いする。
俺も動けたらよかったんだけどな。いじってみたかった」
その様子に苦笑いする。
佐倉 光
「コホン。そうだな。明日は早めに出るよ。飯とか時間かかりそうだし、早めに始めよう」
牧志 浩太
「ああ、よろしく頼む」
旭橋
旭橋はフィギュアから目をそらし、牧志の世話…… 主にトイレ周りについて考え始めたようだ。変な所で律儀だ。
佐倉 光
この人形は呪われている！
KP
のろわれている！
佐倉 光
ではトイレについては牧志の様子を見つつ、食事とか風呂とかできるだけやれる事しようか。
佐倉 光
「着替えるのだけは楽で助かるな！」
佐倉 光
ワンタッチで裸になり、ワンタッチでヒーロー登場シャキーン！
佐倉 光
……じゃなくて肌着に着替える、と。
KP
さてここでいい感じの肌着があるかどうか【幸運】で判定。
佐倉 光
1d100 75【幸運】 Sasa 1d100→ 86→失敗
佐倉 光
ふふふ
KP
セクシーでレーシーなフリフリネグリジェしかなかった。
佐倉 光
パンイチだとただでさえ寝苦しそうなのに不快になっちゃうから、ない物は仕方ないんでつけようね！
旭橋
「」
牧志 浩太
「」
牧志 浩太
牧志の身体が、何重にも折られたたおやかなレースに包まれた。
柔らかく透ける薄ピンクのネグリジェはあどけなさと誘惑を同時に湛えた形状をしているが、その中にいるのは牧志である。
柔らかく透ける薄ピンクのネグリジェはあどけなさと誘惑を同時に湛えた形状をしているが、その中にいるのは牧志である。
旭橋
まず旭橋が絶句した。
牧志 浩太
その様子を見て、牧志があなたの手元のフィギュアに視線を落として絶句した。
KP
「ふわふわ！」
シローはレースが空気を含む様子に歓声を上げた。
シローはレースが空気を含む様子に歓声を上げた。
佐倉 光
「おっと」
おれはしょうきにもどった。
うわー、すっごーい。
おれはしょうきにもどった。
うわー、すっごーい。
佐倉 光
「……脱いで寝る？」
牧志 浩太
「脱いで寝たらそれはそれで情けない気分になりそうだし、これでいい。
布がちょっと違うだけだ、ちょっと。きっと……」
これ以上悪化したら困ると牧志は現状を選んだ。
布がちょっと違うだけだ、ちょっと。きっと……」
これ以上悪化したら困ると牧志は現状を選んだ。
旭橋
「……」
旭橋が恐ろしいものを見る目でフィギュアを見下ろした。
旭橋が恐ろしいものを見る目でフィギュアを見下ろした。
佐倉 光
「寝心地は良さそうだぜ！」
フォローになっているのかどうなのかよくわからない事をいう。
フォローになっているのかどうなのかよくわからない事をいう。
佐倉 光
「歯磨き……は、やってやらないと無理か」
牧志 浩太
「ああー、そうか、それもあるな」
佐倉 光
立っていられるとやりづらいから、寝かせて膝枕だな。これはなかなか。
旭橋
「し、シローの世話は俺がするから」
旭橋にどちらかの世話を任せてもよいし、旭橋に全部ぶん投げてもよい。
旭橋にどちらかの世話を任せてもよいし、旭橋に全部ぶん投げてもよい。
佐倉 光
前に似たようなことになった時牧志が全部やってくれたらしいし、俺がやるよ。
何日も続くようなら明日から着替えさせる前にやろう……。
何日も続くようなら明日から着替えさせる前にやろう……。
KP
そんなこんなで微妙な気持ちになりつつ、あなた達は諸々を終えて眠りについた……。
前に似たようなことになった時（ネタバレ）
TRPGリプレイ【置】CoC『しんでなんかないよ』 牧志&佐倉 1
前に似たようなことになった時
佐倉 光
牧志から外れたネグリジェだの白スーツ（前だけ）だの魔法少女の服だの巨大鉛筆だのは残っているのかな。
KP
牧志から外したものは消え、元々あった鉛筆やフィギュア用の服パーツだけが残っている。
フィギュアから外すと消えるらしい。
フィギュアから外すと消えるらしい。
佐倉 光
流石に錬金術はできなかったらしい。
まあ巨大鉛筆だの食えないチョコだの残られても困るけどね。
まあ巨大鉛筆だの食えないチョコだの残られても困るけどね。
KP
そういえば先日言っていたKPCが胎児になるホラー、探索ルートとイベント表ができてきたので、何となく回せそうになってきました
佐倉 光
ヒィッ！ 早いっ！
何が起こるんだぁぁ！
怖いですねー楽しみですねー！
何が起こるんだぁぁ！
怖いですねー楽しみですねー！
波照間 紅
翌日。
あなたが出るのに合わせて、波照間はちゃんと来てくれた。
あなたが出るのに合わせて、波照間はちゃんと来てくれた。
牧志 浩太
「旭橋っ、先輩来るまでに服！ 俺の服戻して！」
旭橋
「あわわわ」
そんな一幕もあったが。
そんな一幕もあったが。
佐倉 光
「じゃ、旭橋、向こうで何があるか分かんないからひとまず一緒に来てもらっていいか？
殴り合いになるようなら悪いけど一回帰って貰うことになる」
殴り合いになるようなら悪いけど一回帰って貰うことになる」
旭橋
「うん、分かった」
波照間 紅
「確かに見事に固まっているな……」
フィギュアと同じポーズで動けなくなっている牧志をつついている。
フィギュアと同じポーズで動けなくなっている牧志をつついている。
佐倉 光
「……いやそうだな、波照間さんに来てもらえれば、いざって時に悪魔2体で殴れるな。
何があるかわからないし」
何があるかわからないし」
佐倉 光
「波照間さん、一緒に来てもらえないかな。場所はここなんだけど」
地図を示して説明。
地図を示して説明。
波照間 紅
「それもそうか。
分かった、行こう」
COMPの動作を確認し、背負ったリュックサックに挿し直す。
元々肩掛けの鞄を使っていたが、思う所あって変えたらしい。
分かった、行こう」
COMPの動作を確認し、背負ったリュックサックに挿し直す。
元々肩掛けの鞄を使っていたが、思う所あって変えたらしい。
佐倉 光
「サンキュ、心強いや」
波照間 紅
「随分な山奥だな……。
何がしかが潜んでいてもおかしくはない、か」
何がしかが潜んでいてもおかしくはない、か」
佐倉 光
「ああ、車の中なんかでは会議ツールでも立ち上げておこうかと思ってるよ。
なんかあったらすぐ対応できるしな」
なんかあったらすぐ対応できるしな」
旭橋
「分かった、じゃあ牧志とシローのことは任せて。
こっちに何かあったら、その、連絡する」
こっちに何かあったら、その、連絡する」
佐倉 光
「牧志のこと、頼んだぜ」
車に乗って出かける！
車に乗って出かける！
旭橋
「うん、任せてよ」
KP
あなたは牧志とシローを旭橋に任せ、波照間とともに一路、目的地へ向かう。
フィギュアは持っていく？
フィギュアは持っていく？
佐倉 光
フィギュアはやっぱり持って行くべきだろう。
ただし、移動中牧志の様子を見ながらだ。
離れたことで、たとえば牧志の魂と肉体の繋がりが切れたりしたらまずい。
ただし、移動中牧志の様子を見ながらだ。
離れたことで、たとえば牧志の魂と肉体の繋がりが切れたりしたらまずい。
牧志 浩太
車が山中へと分け入りはじめ、渋谷から随分離れた所まで来ても、牧志に何かある様子はない。
牧志 浩太
「特に離れてどうこう、ってことはないみたいだな」ビデオチャット越しに牧志が言う。
牧志 浩太
「離れても俺を操れるのか？ これ。遠い所からでも操れたら本当に怖いな」
佐倉 光
そんなこと言われたら試しちゃう。
おっ、眼鏡と白衣あるな。
こう、眼鏡をクイッとやる感じのポーズに。
おっ、眼鏡と白衣あるな。
こう、眼鏡をクイッとやる感じのポーズに。
牧志 浩太
白衣を着た牧志が、画面の向こうで眼鏡をクイッとやって決めポーズをしている。
どうやら距離が離れても操れるようだ。
どうやら距離が離れても操れるようだ。
佐倉 光
「問題あり。問題なしだな」
これを遠くに捨てて解決するようなものでもないか……
これを遠くに捨てて解決するようなものでもないか……
牧志 浩太
「離れたら俺が死ぬようなものじゃないって点では、問題なし。
でも、離れたら接続が切れて俺は解放される、ってわけじゃないって点では、問題大あり」
でも、離れたら接続が切れて俺は解放される、ってわけじゃないって点では、問題大あり」
佐倉 光
牧志のそんな様子に少し笑みが漏れた。
波照間 紅
「……」
次第にビルが減り、鬱蒼とした緑が増えていく道行きの中。
波照間はじっと前を見て、何か重たげな物思いに耽っていた。
次第にビルが減り、鬱蒼とした緑が増えていく道行きの中。
波照間はじっと前を見て、何か重たげな物思いに耽っていた。
佐倉 光
「波照間さん？ どうかした？」
『Miss This Train.』ネタバレ
波照間 紅
「ああ……、いや、何でもない。
今度は憂いなく協力できるなと、思った。それだけなんだ。
あいつらは僕に……、最後まで協力してくれたな、と。
僕は君達を助けたはずだから、何もかもなかったことになったのかもしれないし、一緒に罪を負わせたのかもしれないが」
前を向いたまま、ぽつぽつと言葉を漏らす。
今度は憂いなく協力できるなと、思った。それだけなんだ。
あいつらは僕に……、最後まで協力してくれたな、と。
僕は君達を助けたはずだから、何もかもなかったことになったのかもしれないし、一緒に罪を負わせたのかもしれないが」
前を向いたまま、ぽつぽつと言葉を漏らす。
波照間 紅
「今でも分からないんだ。
あれがこの世界で起きたことなのか、別の世界のことだったのか」
珍しく歯切れが悪く、纏まりなく、呟きをこぼす。
どうやら、少し前にひどく落ち込んでいた時の話らしかった。
あれがこの世界で起きたことなのか、別の世界のことだったのか」
珍しく歯切れが悪く、纏まりなく、呟きをこぼす。
どうやら、少し前にひどく落ち込んでいた時の話らしかった。
佐倉 光
「何だか良く分からないな、あの時のヤツか。
俺たち何か忘れてるんでしょう。で、波照間さんは俺たちより知っていることが多いんだ」
俺たち何か忘れてるんでしょう。で、波照間さんは俺たちより知っていることが多いんだ」
佐倉 光
で、余程のことが起きたのか、俺たちには話したくない……いやむしろ「口にしたくない」と思っているように見える。
佐倉 光
「話したくなきゃ別にいいですけど、話した方が楽そうなら聞きますよ」
波照間 紅
「話しても構わないか。
……そろそろ、抱えているのが辛くなってきてしまった。
話しておいて勝手なことを言うが、
東雲さんには言わないでくれ、頼む」
……そろそろ、抱えているのが辛くなってきてしまった。
話しておいて勝手なことを言うが、
東雲さんには言わないでくれ、頼む」
波照間 紅
それから、波照間はぽつぽつと、その時『起きた』と彼が認識していることを話しだした。
世界を滅ぼす片棒を担いだこと。その世界の人々を裏切ったこと。
あなた達に、自分達だけ助かるという罪を共に負わせたこと。
ここが、自分のいた世界と同じ世界なのかすら、分からないこと。
聞けば、他に何も取れる手段はない状況だったと思われるが、
彼は常に『片棒を担いだ』『裏切った』と、自らそうしたという口調で話した。
世界を滅ぼす片棒を担いだこと。その世界の人々を裏切ったこと。
あなた達に、自分達だけ助かるという罪を共に負わせたこと。
ここが、自分のいた世界と同じ世界なのかすら、分からないこと。
聞けば、他に何も取れる手段はない状況だったと思われるが、
彼は常に『片棒を担いだ』『裏切った』と、自らそうしたという口調で話した。
波照間 紅
「せっかく救った世界だったのにな」
彼はぽつりと呟いた。
彼はぽつりと呟いた。
KP
こちらも、この世界の佐倉さんたちは知らないことなんですよね。＞せっかく救った
佐倉 光
「……途方もない話だけど、なんとなく納得がいく。
俺、あれから理由もなく警察が怖くてたまらなかったんだ。その時の【経験】が残っているんだな」
俺、あれから理由もなく警察が怖くてたまらなかったんだ。その時の【経験】が残っているんだな」
佐倉 光
「……波照間さん。それは、人間が背負うもんじゃないと思うよ。
だってそりゃ、他にどうしようもなかったことだし、時間が戻ったってことは、【なかったこと】なんだよ。
起きてもいないことを背負えないよ」
だってそりゃ、他にどうしようもなかったことだし、時間が戻ったってことは、【なかったこと】なんだよ。
起きてもいないことを背負えないよ」
佐倉 光
「……ってことで手を打ちません？」
佐倉 光
そういうことにして気を楽にしようよ、と提案した。
波照間 紅
「そうか。君はあの時の君なんだな。
……そうか。
よかったと思うべきじゃないが、それだけでも、少しよかったと感じるな」
……そうか。
よかったと思うべきじゃないが、それだけでも、少しよかったと感じるな」
波照間 紅
「ありがとう。
それでも、僕があの時、そうすることを選んだ……、それだけは変わらないんだ」
そう落とす波照間の視線の先、荒れ果てた森を傍らに道が続いていた。
それでも、僕があの時、そうすることを選んだ……、それだけは変わらないんだ」
そう落とす波照間の視線の先、荒れ果てた森を傍らに道が続いていた。
佐倉 光
「ん……まあ、ですよね」
波照間さん真面目だからな。
波照間さん真面目だからな。
KP
でも自分がそうすることを選んだのは事実だから、って静かに提案をNOする波照間。こういうとこ真面目だなと思います。
佐倉 光
真面目だなぁ。
勿論佐倉も波照間さんは自分の経験に目をつむるような人じゃないのは分かっているから、
あくまで提案してみただけ。
勿論佐倉も波照間さんは自分の経験に目をつむるような人じゃないのは分かっているから、
あくまで提案してみただけ。
KP
ありがとう佐倉さん。
この会話ができたの、地味な所で波照間と二人で行くことにしてよかったですね。
この会話ができたの、地味な所で波照間と二人で行くことにしてよかったですね。
佐倉 光
ですねぇ。
またギャグシで真面目な話してる……
またギャグシで真面目な話してる……
KP
またギャグシで真面目な話してる。
ハードな窮地に巻き込まれない分（牧志はある意味ハードな窮地だけど）、真面目な会話する余裕ができてしまう。
ハードな窮地に巻き込まれない分（牧志はある意味ハードな窮地だけど）、真面目な会話する余裕ができてしまう。
佐倉 光
「俺を助けたいと思ってくれてありがとう。
滅ぼさせられたのが本当なら、俺は知らぬ間に借りが一個増えてるってわけだ」
させられた、に力を込めた。
滅ぼさせられたのが本当なら、俺は知らぬ間に借りが一個増えてるってわけだ」
させられた、に力を込めた。
波照間 紅
「……ありがとう。
そうだな、やってしまったことは変わらない。
あの時君が協力してくれたおかげでもある、そこはお互い様だな」
波照間は静かに、行く道の先に目を向けた。
そうだな、やってしまったことは変わらない。
あの時君が協力してくれたおかげでもある、そこはお互い様だな」
波照間は静かに、行く道の先に目を向けた。
佐倉 光
ちょっと前に拉致されたことといい、波照間さんも俺たちほどじゃないけどなんかに捕まってるのかな。
KP
随分走ったが、目的の住所はもうすぐだ。
〈目星〉で判定。
〈目星〉で判定。
佐倉 光
1d100 98〈目星〉 Sasa 1d100→ 18→成功
KP
左側に見える大きな湖の傍ら、鬱蒼として人里の気配のない森の中。
ひとかたまりの集落か何かだろうか、草木に埋もれた廃墟が見えた。
その中に、ちょうど目的の住所のあたりだ。
何かの工場だったらしい入り口の奥に。
僅かに、バチバチと光る、火花のようなものと、白い明かりが一瞬見えた。
──あそこには電気が来ている！
ひとかたまりの集落か何かだろうか、草木に埋もれた廃墟が見えた。
その中に、ちょうど目的の住所のあたりだ。
何かの工場だったらしい入り口の奥に。
僅かに、バチバチと光る、火花のようなものと、白い明かりが一瞬見えた。
──あそこには電気が来ている！
佐倉 光
お、もう目的地っぽいとこに着いた？ 意外！
KP
本来わりとショートシナリオなので、真面目に解決する気になると短かったりします
佐倉 光
車は道の端に止めてきた。
牧志人形は箱と一緒に鞄の中だ。
変な圧が掛からないように、椅子に腰掛けた形でタオルに包んで入れてある。
牧志人形は箱と一緒に鞄の中だ。
変な圧が掛からないように、椅子に腰掛けた形でタオルに包んで入れてある。
佐倉 光
「波照間さん、あれ！」
波照間 紅
「ああ」
頷いて、リュックサックからCOMPを取り出し手に持つ。
いつでも展開できる状態だ。
頷いて、リュックサックからCOMPを取り出し手に持つ。
いつでも展開できる状態だ。
佐倉 光
「本当に何かあるとは思ってなかったな……」
なにものかの気配が在る場所へ近づいてゆく。
なにものかの気配が在る場所へ近づいてゆく。
KP
そこには、こぢんまりとした民家ほどの大きさの工場があった。
看板などは壊れたり外されたりしており、それが何の工場だったのか読み取ることはできない。
鍵は掛かっていない。
破損して閉じなくなったシャッターの下から、蔓草が侵入している。
中では切れかけた蛍光灯がバチバチと音を立て、よくわからない器具や機械が残されたまま埃を被っていた。
看板などは壊れたり外されたりしており、それが何の工場だったのか読み取ることはできない。
鍵は掛かっていない。
破損して閉じなくなったシャッターの下から、蔓草が侵入している。
中では切れかけた蛍光灯がバチバチと音を立て、よくわからない器具や機械が残されたまま埃を被っていた。
KP
〈聞き耳〉で判定。
佐倉 光
1d100 85〈聞き耳〉 Sasa 1d100→ 53→成功
佐倉 光
佐倉の〈聞き耳〉ってもう85あるのかー。
初期値だったのにな。
初期値だったのにな。
KP
なんですねぇ。随分伸びた。
耳を澄ませなければいけない機会が多すぎた。
耳を澄ませなければいけない機会が多すぎた。
KP
……奥の方から、何か聞こえる。
にち……、にち、にち、にち。
微かな機械の振動と駆動音に混じって、何か。
粘着質な素材を混ぜるような音。
にち……、にち、にち、にち。
微かな機械の振動と駆動音に混じって、何か。
粘着質な素材を混ぜるような音。
波照間 紅
波照間が身構えた。
KP
この奥には何か、まだ稼働している機械が存在している。
佐倉 光
子供佐倉で行ったあのシナリオを思い出す嫌さ加減だなぁ……>描写
KP
何か＜ﾆﾁﾆﾁﾆﾁ……。
擬音はちょっと盛り気味です。
擬音はちょっと盛り気味です。
あのシナリオ（ネタバレ）
TRPGリプレイ CoC『インモラル・イミテーション』佐倉（子）＆牧志 1
割と色々グロい。
佐倉 光
なんだ？ あれは。
波照間さんも身構えたところを見ると聞こえたらしい。
俺は召喚はできないから波照間さんの援護だ。魔法石や薬瓶の場所を指で確かめる。
ゆっくりと近づいていこう。
波照間さんも身構えたところを見ると聞こえたらしい。
俺は召喚はできないから波照間さんの援護だ。魔法石や薬瓶の場所を指で確かめる。
ゆっくりと近づいていこう。
KP
そこには、上が開いたタンクのような機械があった。
かき混ぜるための爪が内部に食い込み、緩やかに回転しながら粘着質な内容物をかき混ぜている。
内容物は熱されているようで、もったりとした熱が周囲を包んでいる。
かき混ぜるための爪が内部に食い込み、緩やかに回転しながら粘着質な内容物をかき混ぜている。
内容物は熱されているようで、もったりとした熱が周囲を包んでいる。
KP
誰かの呻き声がした。
古びた機械の聞き間違いだろうか、劣化したベルトの擦れる音だろうか、しかし、確かに明らかに、それは人間の声だった。
もったりと熱いタンクの中から、人の呻く声がした。
古びた機械の聞き間違いだろうか、劣化したベルトの擦れる音だろうか、しかし、確かに明らかに、それは人間の声だった。
もったりと熱いタンクの中から、人の呻く声がした。
佐倉 光
すごーーーーーく嫌な予感がする。
十中八九、見ちゃいけない光景だ。
とはいえ、何が起きているのか分からないことには、牧志に何が起きたかも、彼を戻す方法も分からないままだろう。
十中八九、見ちゃいけない光景だ。
とはいえ、何が起きているのか分からないことには、牧志に何が起きたかも、彼を戻す方法も分からないままだろう。
佐倉 光
「波照間さん、俺が見に行くから、なんかあったら攻撃よろしく」
波照間 紅
「ああ」
波照間は少し後ろに下がり、弓を展開して構える。
波照間は少し後ろに下がり、弓を展開して構える。
佐倉 光
周囲に機械の説明などはないかな。
KP
機械に説明の類はない。
知っている人間しかいないことを前提にしている空間特有の素っ気なさの中、古びたタンクがただ呻き声を巻き込んで稼働している。
知っている人間しかいないことを前提にしている空間特有の素っ気なさの中、古びたタンクがただ呻き声を巻き込んで稼働している。
KP
あなたは心構えをした上で、タンクの中を確認することができる。
確認する？
確認する？
佐倉 光
両手でしっかりタンクの縁を掴み、うっかり落ちないようにして覗き込む。
KP
そこには。
熱されどろどろに溶けた樹脂が、あった。
その中でかき混ぜられている、骨と肉があった。
熱い樹脂が人間の形をした骨と肉にまとわりついて、絶えず溶かされ同時に固められながら、悍ましいことにそれは生きていた。
息をしていた。
樹脂で埋まった頭部の口だけを水面に突き出し、必死に息をしていた。
助けを求めるように、溶けた眼窩があなたを見た。
腕がもがいた。こちらに手を伸ばした。
大きくタンクが揺れた。
熱されどろどろに溶けた樹脂が、あった。
その中でかき混ぜられている、骨と肉があった。
熱い樹脂が人間の形をした骨と肉にまとわりついて、絶えず溶かされ同時に固められながら、悍ましいことにそれは生きていた。
息をしていた。
樹脂で埋まった頭部の口だけを水面に突き出し、必死に息をしていた。
助けを求めるように、溶けた眼窩があなたを見た。
腕がもがいた。こちらに手を伸ばした。
大きくタンクが揺れた。
KP
佐倉さんは《SANチェック》。
心構えができていたため、《SANチェック：成功時減少 0 ／ 失敗時減少 1D2》。
心構えができていたため、《SANチェック：成功時減少 0 ／ 失敗時減少 1D2》。
佐倉 光
1d100 58 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 19→成功
佐倉 光
「……エグ……」
予想はしていたがやはり目の前に実物として出てこられると怖い。
ふいと犠牲者（？）から目を逸らしてタンクにしがみつく。
ここにいるのは生きた人間なのか、それともこんな半端な状態で意思を持たされた人形か。
どっちにしても関わりたくはないが、牧志の人形を何とかしなくてはならない。
予想はしていたがやはり目の前に実物として出てこられると怖い。
ふいと犠牲者（？）から目を逸らしてタンクにしがみつく。
ここにいるのは生きた人間なのか、それともこんな半端な状態で意思を持たされた人形か。
どっちにしても関わりたくはないが、牧志の人形を何とかしなくてはならない。
佐倉 光
しかしこの状況とあの【呪いの人形】はいまいち結びつかないが、さて……
佐倉 光
マシンを止めることはできそうかな？
KP
それよりも先に事態が動く。
KP
波照間が矢を放つより、一瞬速かった。
タンクがぐうらりと大きく揺れる。
それは助けを求め、あなたに手を伸ばす。
それは大きく口を開く。
何かを話そうとするが、その口に樹脂が流れ込む。
コポコポと漏れる空気は表面の粘液に閉じ込められ、こちらに音を伝えられない。
あなたは直感する。
この手を取れば、この手が届けば、取り込まれる。
そしてもう、二度と戻れない。
タンクがぐうらりと大きく揺れる。
それは助けを求め、あなたに手を伸ばす。
それは大きく口を開く。
何かを話そうとするが、その口に樹脂が流れ込む。
コポコポと漏れる空気は表面の粘液に閉じ込められ、こちらに音を伝えられない。
あなたは直感する。
この手を取れば、この手が届けば、取り込まれる。
そしてもう、二度と戻れない。
KP
あなたはそれを、拒絶せねばならない。
任意の技能で判定すること。
任意の技能で判定すること。
佐倉 光
悪いけど、あんたの不運に巻き込まれてる場合じゃないぜ！
〈目星〉で事態が動くのをいち早く察知してタンクから離れようとする。
〈目星〉で事態が動くのをいち早く察知してタンクから離れようとする。
KP
OK！
〈目星〉で判定！
〈目星〉で判定！
佐倉 光
1d100 98〈目星〉！ Sasa 1d100→ 86→成功
佐倉 光
あっぶねぇ。85の技能で判定しなくて良かった。
さすがに〈目星〉はチキン過ぎるかなと思ったけど、描写が完全にまずいヤツだと思って……
さすがに〈目星〉はチキン過ぎるかなと思ったけど、描写が完全にまずいヤツだと思って……
KP
結果的に出目が危なかったですしね……。
佐倉 光
ふと、何かが勘に触れた。反射的に飛び離れる。
KP
危うい所であなたは兆候を察した。
タンクから離れるあなたの目前で、タンクがぐうらり、と大きく揺れた。
どおん。
タンクが倒れる。
中からだらだらと樹脂が流れ出す。
樹脂に塗れて倒れたそれは、もう、ぴくりとも動かなかった。
タンクから離れるあなたの目前で、タンクがぐうらり、と大きく揺れた。
どおん。
タンクが倒れる。
中からだらだらと樹脂が流れ出す。
樹脂に塗れて倒れたそれは、もう、ぴくりとも動かなかった。
KP
直後にずずんと揺れを感じた。
波照間 紅
「佐倉さん！」
波照間の叫び。
波照間の叫び。
KP
天井を見るとチョコレートが蕩けるように、建物が上からゆっくり溶けていく。
佐倉 光
「うわ、やべぇやべぇやべえ！」
悲鳴を上げて建物の外へ逃げ出す！
悲鳴を上げて建物の外へ逃げ出す！
KP
逃げ出す足よりも、蕩けていく方が速い。
どろどろ、どろどろと、あなた達の上に蕩けたものが降りかかる。
痛みはなかった。
幻のように、ただ蒸発していく。
それは実に五分ほどで、あなた達を外気に剥き出しにした。
足元に溜まった液体は地面にゆっくり染みて、しかし西へ向かっていた。
くすくす、ぎゃっぎゃ、と森の何処かから胸の腐る笑い声が聞こえて、それきりだった。
機械も工場もタンクも樹脂も死体も、何もかも溶けて、蒸発して、消えた。
あなた達はぽかんと開いた野っ原に、ぽつんと立っているばかりだった。
どろどろ、どろどろと、あなた達の上に蕩けたものが降りかかる。
痛みはなかった。
幻のように、ただ蒸発していく。
それは実に五分ほどで、あなた達を外気に剥き出しにした。
足元に溜まった液体は地面にゆっくり染みて、しかし西へ向かっていた。
くすくす、ぎゃっぎゃ、と森の何処かから胸の腐る笑い声が聞こえて、それきりだった。
機械も工場もタンクも樹脂も死体も、何もかも溶けて、蒸発して、消えた。
あなた達はぽかんと開いた野っ原に、ぽつんと立っているばかりだった。
KP
《SANチェック：成功時減少 0 ／ 失敗時減少 1D3》。
波照間の分は省略。
波照間の分は省略。
佐倉 光
1d100 58 《SANチェック》 Sasa 1d100→ 55→成功
佐倉 光
「なん……なんだ、これ……」
建造物自体が食虫植物みたいな、見せかけのものだった？
今更ながら《アナライズ》をしてみる。
建造物自体が食虫植物みたいな、見せかけのものだった？
今更ながら《アナライズ》をしてみる。
波照間 紅
「消えた……、何だったんだ。幻、だったのか？」
波照間も同じように弓に触れ、《アナライズ》をかけている。
しかし、あなた達の《アナライズ》に反応する物はない。
波照間も同じように弓に触れ、《アナライズ》をかけている。
しかし、あなた達の《アナライズ》に反応する物はない。
牧志 浩太
「佐倉さん！」
そこに、ビデオチャット越しに牧志の声がした。
そこに、ビデオチャット越しに牧志の声がした。
牧志 浩太
「動けるようになった！ 解決してくれたのか？」
佐倉 光
「……えっ？」
思いも寄らぬ報せに面食らう。
例の人形は？
思いも寄らぬ報せに面食らう。
例の人形は？
KP
例の人形は……、溶けていなかった。
あなたの手の中に、ある。
しかしそこから、あの異様な誘惑は少し弱まっているように感じられた。
あなたの手の中に、ある。
しかしそこから、あの異様な誘惑は少し弱まっているように感じられた。
佐倉 光
「変な気配は消えてはいないけど……」
これで一件落着なんだろうか？
これで一件落着なんだろうか？
KP
さて、実はこれでシナリオは終わってしまいます。
（フィギュアは三日すると溶けてしまう）
当日特にやりたいことがなければ「数日後」に飛ばしますし、何かあればこのまま当日の帰宅後にしますが、どちらにしましょう？
（フィギュアは三日すると溶けてしまう）
当日特にやりたいことがなければ「数日後」に飛ばしますし、何かあればこのまま当日の帰宅後にしますが、どちらにしましょう？
佐倉 光
やりたいこと……
Barに持ち込んで調べて貰うくらいかな。
Barに持ち込んで調べて貰うくらいかな。
KP
はーい。
佐倉 光
「一応なんかあったっちゃああったよ。何も意味が分からないけどな」
西の方を見る。何か見える？
西の方を見る。何か見える？
KP
そこには点在する廃墟を飲み込む森と、傾いてゆく陽が見えるだけだった。
フィギュアを触って……、みる？
フィギュアを触って……、みる？
佐倉 光
そうだな、動かしてまだ反応があるかだけ確かめようか。
牧志 浩太
「うわぁ！？」
フィギュアを動かすと、油断していたらしい牧志の叫びが聞こえた。
どうやら、まだ効果は続いているらしい。
フィギュアを動かすと、油断していたらしい牧志の叫びが聞こえた。
どうやら、まだ効果は続いているらしい。
KP
このフィギュア、どうしようか。
手元に残す？ 壊す？
手元に残す？ 壊す？
佐倉 光
壊して牧志に影響が出ても困るし、ひとまず西側に見える廃墟の探索をしてみて、何も無ければそのまま帰るかな。
KP
西側に見えている廃墟の間を掻き分けても、崩れ落ちた民家や店舗の間に、今回の事態に関係しそうな物はなかった。
波照間 紅
帰路は、波照間が運転を交代しようと申し出る。
KP
受けるにしろ受けないにしろ、一体何だったのか分からないような感覚を抱えたまま、あなた達は帰路につくことになる。
佐倉 光
言葉に甘えよう。
何が原因かも分からないし結局解決に至ったのかもさっぱり分からないが、ひとまず牧志は治った？ ようだから。
牧志人形を持ってじーっと見つめたままため息ついて。
着替えさせたら反映されるのかな。
何が原因かも分からないし結局解決に至ったのかもさっぱり分からないが、ひとまず牧志は治った？ ようだから。
牧志人形を持ってじーっと見つめたままため息ついて。
着替えさせたら反映されるのかな。
佐倉 光
『フィギュアいじる』
と雑なメッセージ送って、ぱっと手に触った鎧兜のセットをつける。
と雑なメッセージ送って、ぱっと手に触った鎧兜のセットをつける。
牧志 浩太
「うわ」
牧志の驚いた声とともに、ビデオチャットに鎧兜姿の牧志が映し出される。
フィギュアに干渉された瞬間、不自然な動きでフィギュアのポーズと服装になってしまうようだ。関節が痛そう。
牧志の驚いた声とともに、ビデオチャットに鎧兜姿の牧志が映し出される。
フィギュアに干渉された瞬間、不自然な動きでフィギュアのポーズと服装になってしまうようだ。関節が痛そう。
佐倉 光
なんも解決してねぇじゃねーか。
佐倉 光
「とりあえず戻るから」
鎧兜外して、元の服に戻し……たかどうか、いまいち自信ないけど、フィギュア持ったままうとうとし始める。
これの始末は帰ってから考えよう。
鎧兜外して、元の服に戻し……たかどうか、いまいち自信ないけど、フィギュア持ったままうとうとし始める。
これの始末は帰ってから考えよう。
牧志 浩太
疲れたあなたの曖昧な手つきで微妙な服装にされた牧志の、佐倉さん、とこちらを呼ぶ声が何度か聞こえたものの、あなたの意識はうとうとと眠りに落ちていく……。
KP
その後、Barに例のフィギュアを持ち込んでも、分かることはなかった。
その人形が何かの気配を宿していることは分かったものの、それが「何」なのかも分からなかった。
それから数日後、フィギュアは溶けてしまった。
あの工場と同じように、突然。痕跡も残さず。
それから、牧志が突然操られたりといった異変が起きる気配はない。
何だか分からないことは、何だか分からないまま、また手元から去ってしまったようだった。
その人形が何かの気配を宿していることは分かったものの、それが「何」なのかも分からなかった。
それから数日後、フィギュアは溶けてしまった。
あの工場と同じように、突然。痕跡も残さず。
それから、牧志が突然操られたりといった異変が起きる気配はない。
何だか分からないことは、何だか分からないまま、また手元から去ってしまったようだった。
KP
結局何だったのか、それが判明することはなかった。
佐倉 光
「マジでなんだったんだあれは……」
箱やドール用の服なんかも溶けたのかな。
箱やドール用の服なんかも溶けたのかな。
KP
ドール用の服やレトロPCのミニチュアは残っているが、フィギュアと一緒に箱は溶けてしまった。
牧志 浩太
「本当にな。何だったんだあれ」
牧志は思うように身体が動き、それを邪魔されることがないのを確認しながら頷いた。
牧志は思うように身体が動き、それを邪魔されることがないのを確認しながら頷いた。
佐倉 光
「まあ、溶けてなくなってくれて良かった。
下手に壊すこともできなかったし」
なんだか気味悪いものを感じながら、日常に戻ってゆく。
あの工場で見たものを牧志に共有したが、やはり何が何だったのかよく分からなかった……
下手に壊すこともできなかったし」
なんだか気味悪いものを感じながら、日常に戻ってゆく。
あの工場で見たものを牧志に共有したが、やはり何が何だったのかよく分からなかった……
KP
ただただ、訳が分からないまま、牧志も首をかしげて。
それで、おしまい。
それで、おしまい。
おまえがフィギュアになるんかい
END－2にて、両者生還。
佐倉 光
本当になんだったのか分からない！！！ ありがとうございました！
KP
ありがとうございました！
報酬と成長
▼生還報酬
今回は佐倉さんのみ適用とします。
今回は佐倉さんのみ適用とします。
佐倉 光
〈目星〉！
KP
YES！
佐倉 光
とうとう99になってしまった。
これ7版じゃないからMAX99！ かな。
これ7版じゃないからMAX99！ かな。
KP
ですね。MAX！
佐倉 光
普通に正気度 MAXでしたわ。
KP
おおっと。今回そんな減りませんでしたしね。
あ、その前に成長か。結構クリティカルしてましたね。
あ、その前に成長か。結構クリティカルしてましたね。
佐倉 光
クレーンゲーム【DEX】クリティカル
牧志フィギュアを調べる【POW】クリティカル
ですね
割と判断に困るヤツだな
牧志フィギュアを調べる【POW】クリティカル
ですね
割と判断に困るヤツだな
KP
ですね。惜しいけど1クリティカルではない。
佐倉 光
〈操作（クレーンゲーム）〉でもとっとくか！（とれるの？）
KP
いいですぜ！
佐倉 光
1d100 1 〈操作（クレーンゲーム）〉
1d100 1 Sasa 1d100→ 93→失敗
1d100→ 49→失敗
1d10 Sasa 1d10→4
1d100 1 Sasa 1d100→ 93→失敗
1d100→ 49→失敗
1d10 Sasa 1d10→4
佐倉 光
〈クレーンゲーム〉1 → 5
佐倉 光
遊びたい欲への抵抗かー
KP
真面目になることに関する技能（？）
佐倉 光
割とそういう機会多くていつもどう扱ったら良いか困る……
KP
単純に精神力、精神的なものに関する技能としてもいいですし、逆に遊ぶことに知見を深めたとしてもいいかも？
佐倉 光
よし、〈ポージング〉で（？）
KP
おっ、じゃあそれで。
佐倉 光
〈芸術〉とすると初期値5もあるの……？
KP
でも〈芸術〉っぽい。
佐倉 光
1d100 5 〈ポージング〉 Sasa 1d100→ 76→失敗
1d10 Sasa 1d10→10
【ポージング】 5 → 15
1d10 Sasa 1d10→10
【ポージング】 5 → 15
佐倉 光
なにかに目覚めちゃった
KP
フィギュアでの遊び方を覚えてポージングに目覚める佐倉さん
【STR】100シナリオすればいいの？？
【STR】100シナリオすればいいの？？
佐倉 光
なる……ほど？
とりあえず成長はこれで全部です！
とりあえず成長はこれで全部です！
背景情報
KP
では、何だかわけのわからない事件だったので、背景情報・改変ポイントを。
佐倉 光
はーい
【注意事項】・【シナリオ背景】
佐倉 光
あいつ元凶だから助ければなんとかなるのかと思ってたからびっくりした。
KP
実は助けられないし媒体でしかないんですね。元凶は姿を現さないお話です。
【登場神話生物】
佐倉 光
ラッキーで助かってた……
KP
そういうことでした。犠牲者は発生するし、助かったのはただのラッキーだし、わけはわからない。
佐倉 光
牧志がタゲられたのは特に理由はなかったのかな。
KP
シナリオ的には特段の理由はありませんでした。
ただ、本卓独自の理由として……、愛され系ヒューマンだからじゃないでしょうか。
ただ、本卓独自の理由として……、愛され系ヒューマンだからじゃないでしょうか。
佐倉 光
そうですね！ 誰に！！！
KP
ニャルに。
絶対面白がって干渉しそうこんなん。
絶対面白がって干渉しそうこんなん。
佐倉 光
知ってた！！
やっぱり呪いの人形みたいなものなんですね、あれ。
造形は呪いとかでやったのかな……
やっぱり呪いの人形みたいなものなんですね、あれ。
造形は呪いとかでやったのかな……
KP
です。
で、あれの効果については改変ポイントがあります。
で、あれの効果については改変ポイントがあります。
改変について
▼改変ポイント
基本の流れは同一なのですが、
・成功しないと始まらない判定へのゲタ追加、《SANチェック》の値増加などの調整
・佐倉さんに遊んでもらうために人形の効果を盛り倒し
・シナリオに記載がない箇所の描写/効果埋め
・KPの読み間違いによる人形の効果追加
があります。
基本の流れは同一なのですが、
・成功しないと始まらない判定へのゲタ追加、《SANチェック》の値増加などの調整
・佐倉さんに遊んでもらうために人形の効果を盛り倒し
・シナリオに記載がない箇所の描写/効果埋め
・KPの読み間違いによる人形の効果追加
があります。
佐倉 光
効果が盛られてた！
色々めんどくささ発揮して研究したからなぁ、そのせいかな？
色々めんどくささ発揮して研究したからなぁ、そのせいかな？
KP
▼PCに合わせた調整
まず序盤はフィギュア取るための【DEX】ロールがあるのですが、これフィギュア取ってもらわないと始まらないため、判定にゲタ＆失敗しても何かしら取れる処理にしています。
佐倉さんがフィギュアのために熱中して連コインするような人ではないからですね。
まず序盤はフィギュア取るための【DEX】ロールがあるのですが、これフィギュア取ってもらわないと始まらないため、判定にゲタ＆失敗しても何かしら取れる処理にしています。
佐倉さんがフィギュアのために熱中して連コインするような人ではないからですね。
佐倉 光
それはそう。
中身が分かっていればともかく。
そういう意味では東浪見と一緒に行くべきじゃなかったかも知れないけど、うまいことやってくださってありがとうございます。
中身が分かっていればともかく。
そういう意味では東浪見と一緒に行くべきじゃなかったかも知れないけど、うまいことやってくださってありがとうございます。
KP
いえいえ。東浪見と一緒にゲーセン行く佐倉さんが見たかった。
で、箱の中身は分かっていても伏せでもいい処理なのですが、分かっていると佐倉さんは速攻で牧志に連絡してしまうと思われたため、伏せました。
で、箱の中身は分かっていても伏せでもいい処理なのですが、分かっていると佐倉さんは速攻で牧志に連絡してしまうと思われたため、伏せました。
佐倉 光
ああー。そうか。
それはそうだ。
動けないよ！ を先に聞くと面白さちょっとさがるかも。
それはそうだ。
動けないよ！ を先に聞くと面白さちょっとさがるかも。
KP
そうそう。伏せときたかった。
で、箱に書かれた愛され系ヒューマンは、まあフィギュアの箱ならロゴあるだろで盛りました。
で、箱に書かれた愛され系ヒューマンは、まあフィギュアの箱ならロゴあるだろで盛りました。
佐倉 光
盛られて愛されちゃってた！
それっぽすぎて面白かった。
それっぽすぎて面白かった。
KP
わーい。
佐倉 光
プレイヤーは笑っちゃうんだけど、佐倉はもう嫌な予感しかしない。
KP
ですよね。愛され系ヒューマンって書いてある牧志のフィギュアだもんな。なんかあったのよ確実に。
佐倉 光
何に愛されているかなんてのも嫌って言うほど知っているし。
KP
ですねぇ。まったくだ。
で、一番大きいのが、KPの読み間違い！
どうやらフィギュアがあっても、動けなくなるということはなかったようなのですね。
（動けなくなるのはフィギュアのポーズを変えられた時の一瞬だけ）
電話する前にフィギュアいじりたおす
（＝その度にポーズになってしまって思うように動けずKPCが混乱する）のを前提で書かれてたのを読み違えたっぽい。
で、一番大きいのが、KPの読み間違い！
どうやらフィギュアがあっても、動けなくなるということはなかったようなのですね。
（動けなくなるのはフィギュアのポーズを変えられた時の一瞬だけ）
電話する前にフィギュアいじりたおす
（＝その度にポーズになってしまって思うように動けずKPCが混乱する）のを前提で書かれてたのを読み違えたっぽい。
佐倉 光
ああー、そうなんだ！
KP
序盤に「KPCは思うように動けないのに混乱しているため、連絡が取れない」とあったのを読み間違えてしまったようです。
その結果いらん一幕が増えたり人形が凶悪になったりした。
その結果いらん一幕が増えたり人形が凶悪になったりした。
佐倉 光
おかげでトイレ風呂食事が大変なことに！ 面白かった。
KP
そう大変なことに！
今度は牧志が介護される展開になっちゃった。
今度は牧志が介護される展開になっちゃった。
佐倉 光
正直それだと部屋にフィギュアをそっと置いとけば害はないわけですしね。
そのまま3日経ったら溶けてて、「本当に何だったの？」で終わってしまいそう……
そのまま3日経ったら溶けてて、「本当に何だったの？」で終わってしまいそう……
KP
佐倉さん、面白がっていじりたおすキャラじゃないですしね。結果的によかったかな。
佐倉 光
良かったと思いますよ！
KP
ありがとうございます！
佐倉 光
ギャグシ補正でいつもよりは遊ぶ方になってるけど。
途中で【POW】って言われたから、「あー、遊びたくなる魔力があるなら仕方ないよね★」って無意識遊びをガンガン入れました。
途中で【POW】って言われたから、「あー、遊びたくなる魔力があるなら仕方ないよね★」って無意識遊びをガンガン入れました。
KP
やったぜ★
で、佐倉さんが真面目なので、人形の効果を盛り倒しています。
もともとは「催眠がかかっており、KPCは人形と同じポーズを取ってしまう」だけだったのですが、「催眠掛かってて堕落させるためなら、周囲の人間を誘惑する効果くらいあってもおかしくないよね」と、手に取った人間を遊びたくさせる魔力を追加しました。
で、佐倉さんが真面目なので、人形の効果を盛り倒しています。
もともとは「催眠がかかっており、KPCは人形と同じポーズを取ってしまう」だけだったのですが、「催眠掛かってて堕落させるためなら、周囲の人間を誘惑する効果くらいあってもおかしくないよね」と、手に取った人間を遊びたくさせる魔力を追加しました。
佐倉 光
おもしろがって弄り倒せない程度には酷い目に遭いすぎている。
KP
それ。
佐倉 光
ああー、あれも追加だったのか！
ナイス追加でした！
ナイス追加でした！
KP
でした！
佐倉さん遊んでくれ～！ という念で追加しました。
佐倉さん遊んでくれ～！ という念で追加しました。
佐倉 光
催眠なのに離れててもポーズとっちゃうのヤバい。
KP
離れててもポーズとっちゃうのも、「離せば解決」にしないための追加要素ですね。
あと遠隔で操られる可能性があるとより怖い。
あと、人形の服については「着脱式だ」と描写があるだけで、変更したらどうなるか記載がないんですね。
ので、そこも盛り倒しました。
「催眠の効果」ということなので、あれは周囲作用型の幻覚なんじゃないでしょうか。
あと遠隔で操られる可能性があるとより怖い。
あと、人形の服については「着脱式だ」と描写があるだけで、変更したらどうなるか記載がないんですね。
ので、そこも盛り倒しました。
「催眠の効果」ということなので、あれは周囲作用型の幻覚なんじゃないでしょうか。
佐倉 光
そうだったのかー！ 服を生産してメルカリに売ってウハウハ……にはならなかった。
KP
なりませんでした。
なお牧志フィギュアをもし売っていたら、輸送中に溶けてしまい詐欺容疑でひと悶着になる所でした。（これはシナリオにある）
なお牧志フィギュアをもし売っていたら、輸送中に溶けてしまい詐欺容疑でひと悶着になる所でした。（これはシナリオにある）
佐倉 光
なるほどー！ その辺解決のために溶けるようになってるのか。
工場に行く途中で盗まれる展開とかあるのかなって警戒してました！
単に悪ふざけが過ぎて売っちゃうペア向けのネタだった！
工場に行く途中で盗まれる展開とかあるのかなって警戒してました！
単に悪ふざけが過ぎて売っちゃうペア向けのネタだった！
KP
それも面白かっただろうなーと思います。＞盗まれる展開
ただ今回は解決に向かうとすんなり解決する話でした。
ただ今回は解決に向かうとすんなり解決する話でした。
佐倉 光
子供が悪意なく持ってっちゃったりね！
KP
そういうのも面白いなぁ！ ＞悪意なく
そういうシナリオも作ったりやったりしてみたい。
そういうシナリオも作ったりやったりしてみたい。
佐倉 光
「かしてー」って持っていって遊び始めたら隣のKPCが変なポーズになりまくる。
KP
売っていたらは、解決（？）後にせっかくだから売っちゃうPC向けの記載ですね。
佐倉 光
ああー、終わった後も残るからかー
解決っていっても、「体が動かない」が追加ってことは、何も解決していないのでは……
解決っていっても、「体が動かない」が追加ってことは、何も解決していないのでは……
KP
一応、Z氏が死んだあとはシナリオ標準（動かないのは解除、しかしポーズ取らされてしまう）に戻ってますね。でも解決はしてない！
佐倉 光
工場に行こうが行くまいが、それがワケワカラン危険なフィギュアってことは変わらないじゃないかっ！
KP
YES！
佐倉 光
とりあえず解決した感が出た（？）という意味でも「動けない」の追加は良かったように思いますね。
佐倉と牧志がシリアスすぎるから。
佐倉と牧志がシリアスすぎるから。
KP
あれがないと、解決したの？ が分からないですしね。
二人が継続を潜りすぎてシリアスすぎるがために。
二人が継続を潜りすぎてシリアスすぎるがために。
佐倉 光
解決可能ならすぐ向かっちゃうからなぁ！
おかしな状況に見えていてもいつそれが牙を剥いてくるか分からない、という経験をしすぎていて。
おかしな状況に見えていてもいつそれが牙を剥いてくるか分からない、という経験をしすぎていて。
KP
あとは工場でのエグい描写を盛り気味にしたり、それくらいですね。
あとは時間稼ぎ（1日待たせる）か。
もともとショートシナリオかつ、シリアスにフィギュアを無視して解決に向かってしまうとすぐに終わってしまうシナリオなので、時間稼ぎを入れています。
あとは時間稼ぎ（1日待たせる）か。
もともとショートシナリオかつ、シリアスにフィギュアを無視して解決に向かってしまうとすぐに終わってしまうシナリオなので、時間稼ぎを入れています。
佐倉 光
またエグ味盛られてる！ ありがとうございます！
KP
だってシナリオからして相当エグいんですもん樹脂で煮込まれながら道具として生かされている人間。
佐倉 光
えっぐい。
KP
ジャンル：ホラーコメディとあるだけあり、エグいとこちゃんとエグい。
佐倉 光
そういえばそうだった。
KP
しかもこれ再加工されて利用されていたとあるあたり、最初は純然たる事故で樹脂まみれ人間生成されていたんじゃ？ という匂いもあってさらにエグい。
佐倉 光
フィギュアでポーズをとる、だからギャグっぽく見えているけど、自分の意思と関係なく体が動くのは怖いですしね。
KP
なんですよね。実は結構起きてること怖い。
しかも目の前に状況が見えていないのに、突然変な動きしちゃう。
遠隔でそれは普通に怖い。
しかも目の前に状況が見えていないのに、突然変な動きしちゃう。
遠隔でそれは普通に怖い。
佐倉 光
外から見えるのはギャグじみた光景でもね。
服がいきなり脱げるのも怖すぎる。
KPC女性だったら……いや男性ならいいってわけじゃないんだけど。
元々のシナリオに着脱はないんだったそういえば。
服がいきなり脱げるのも怖すぎる。
KPC女性だったら……いや男性ならいいってわけじゃないんだけど。
元々のシナリオに着脱はないんだったそういえば。
KP
ないんでした。じゃあ服入れ替えたらどうなるのってところに、佐倉さんが華麗なクリティカルしたから盛っちゃった。
佐倉 光
服変えボード変えたのしかったです……
KP
わーい。目いっぱい遊んでいただいてこちらも楽しかった！
目の前で自分（によく似た牧志）をいじりたおしてしまうことになる旭橋。
目の前で自分（によく似た牧志）をいじりたおしてしまうことになる旭橋。
佐倉 光
しかも「そういうの引くなぁ」みたいな反応した直後に！
KP
えっ……、ってなった直後に！ こわい。でも面白い。
改変ポイントとしてはこの辺ですね。
改変ポイントとしてはこの辺ですね。
佐倉 光
お陰で心置きなく遊び倒せました！ ありがとうございます！
なかなかね！ PLは安全（？）だと分かっていてもPCは遊べないことはザラにありますからね。
なかなかね！ PLは安全（？）だと分かっていてもPCは遊べないことはザラにありますからね。
KP
ありますからね。明らかにおかしいことが起こっていて、手掛かりがあって、でも置いといて遊ぼう！ とはなかなかなれない。
佐倉 光
終わってみれば平和な異変だったけど本当にあれは何だったのだ、ということになっていそう。
牧志の日記困惑で埋め尽くされていそう。
牧志の日記困惑で埋め尽くされていそう。
KP
フィギュアを取ってくれたのが佐倉さんでよかったけど、でも何だったんだあれ……、って困惑だらけになってそう。
佐倉 光
シロー君に触らせてあげなかったのかわいそうだったので、帰った後で少し触らせてあげていたかも知れない！
KP
それはありそう！
結局シローは直接触ってないですもんね。
解決はした？ わけだし。
牧志だと分かっているのもあり、あんまり乱暴な遊び方はしなさそう。
結局シローは直接触ってないですもんね。
解決はした？ わけだし。
牧志だと分かっているのもあり、あんまり乱暴な遊び方はしなさそう。
佐倉 光
しなさそう。魅了の力も弱くなっていそうだし、牧志が前触れもなくポーズ変えられたり変身させられたりすることもあまりなくなっているでしょう。
KP
ですね。平和的にちょっと遊んでいつのまにかフィギュアが消えている。
佐倉 光
消えたらちょっとだけがっかりする。
KP
ちょっとだけがっかりしてそっかーってなる。
佐倉 光
そういや訊くの忘れたけど、フィギュアに無理な力かけてパーツ外していたらどうなっていたんでしょうね。
KP
牧志の手足が外れ……、たように一瞬見えるものの、外れるところまでは反映されず、フィギュアのパーツだけが外れていました。
さすがに幻覚が破綻するからですね。
さすがに幻覚が破綻するからですね。
佐倉 光
あー、やっぱり本当に外れたりはしないのか。
でもやっぱり基本反映されるから怖くてできなかったんですよねー
でもやっぱり基本反映されるから怖くてできなかったんですよねー
KP
「催眠」ということを考えると、そうかなと。
でも催眠とはわからないし、反映されるとなるとパーツ外すのは怖いですよね。
でも催眠とはわからないし、反映されるとなるとパーツ外すのは怖いですよね。
佐倉 光
も一つ疑問点あった！ フィギュア工場でﾆﾁﾆﾁしてた人に手を掴まれていたらどうなっていたんだろ。
あと、溶けた物が西へ向かっていたのにはとくに意味はなかったのかな。
あと、溶けた物が西へ向かっていたのにはとくに意味はなかったのかな。
KP
さらに近づかれて、成功するまで追加で《SANチェック》が発生します。
掴まれてしまってロストみたいなことはありません。
振り払わず手を取る！ 展開は想定されていません。
（もしやったら、タンクが揺れて相手がバランスを崩し、真横にドバーってなる展開にしていたと思います）
西へ向かう理由については明言がないんですよね。
恐らくそちらに元凶がいるんじゃないかと。
掴まれてしまってロストみたいなことはありません。
振り払わず手を取る！ 展開は想定されていません。
（もしやったら、タンクが揺れて相手がバランスを崩し、真横にドバーってなる展開にしていたと思います）
西へ向かう理由については明言がないんですよね。
恐らくそちらに元凶がいるんじゃないかと。
KP
あ、おまえがフィギュアになるんかいのエンド分岐の話を忘れてた。
フィギュアを壊すと正気度 報酬がさらに＋1d5され、エンド描写が少し（一行）変わるだけです。
今回は三日後に飛ばしたせいで、END－1と2が混ざったような描写になってしまったので、実質どちらでも変化無しです。
フィギュアを壊すと正気度 報酬がさらに＋1d5され、エンド描写が少し（一行）変わるだけです。
今回は三日後に飛ばしたせいで、END－1と2が混ざったような描写になってしまったので、実質どちらでも変化無しです。
佐倉 光
解決したんだから早く壊してあげなさいよってことなのかなｗ
メタではシナリオ終わってるって分かるけど、
正直ぶっ壊したら同じ形に八つ裂きになられても怖いから壊せなかったなぁー
メタではシナリオ終わってるって分かるけど、
正直ぶっ壊したら同じ形に八つ裂きになられても怖いから壊せなかったなぁー
KP
ですよね。呪いの人形だもんな。当然考えてもおかしくない。
次!
佐倉 光
そんな平和になったお二人なんですが。
KP
おっ？
佐倉 光
『箱庭不成立』能力値的には佐倉が監禁すべき？ と思ったりするのですが
どっちがいいですかっ
どっちがいいですかっ
KP
佐倉さんがまた牧志を監禁する！
繭のときとちょっと構図が被るのが迷う所なんですよね。
繭のときとちょっと構図が被るのが迷う所なんですよね。
佐倉 光
もしくはミッドナイトジャンクション
KP
ただ「肉体的に強い」だから、佐倉さんが監禁するほうが合うのも事実。
佐倉 光
なんか牧志が弱くなってる、というのもアリではあるんですが。
KP
いや、ここは佐倉さんに監禁して頂こうかな！
牧志が強引なことする方が構図的に合いそうなんですよね。
牧志、案外【STR】に物を言わせること多いし。
佐倉さんが牧志を監禁し、牧志がSTRに物を言わせて「どうしちゃったんだよ、おかしいだろ！」って強引に佐倉さん引きずり回して探索するの、すごく似合いそう。
牧志が強引なことする方が構図的に合いそうなんですよね。
牧志、案外【STR】に物を言わせること多いし。
佐倉さんが牧志を監禁し、牧志がSTRに物を言わせて「どうしちゃったんだよ、おかしいだろ！」って強引に佐倉さん引きずり回して探索するの、すごく似合いそう。
佐倉 光
では買って読んでみます！
KP
わーい、ありがとうございます！
その後あたりに妊婦シナリオしますか。
その後あたりに妊婦シナリオしますか。
佐倉 光
BOOTHに置いてあるシナリオのログ公開は禁止です。
となっているので、これは非公開ログかな。
となっているので、これは非公開ログかな。
KP
おっとなるほど。非公開ログですね。
佐倉 光
リプレイ小説を不特定多数の人物が見える場所に公開することは禁止です（相互のみのふせったーやプライベッターなど、身内で楽しむだけなら可）。
ともありますし。
ともありますし。
KP
てことは非公開ですね。
佐倉 光
ああー。これは被るがゆえにある意味面白いかも……しれない。
KP
ほほう？ それは楽しみ
佐倉 光
明日あたりから開始しますねー
KP
はーい！ よろしくお願いします
おまけ。イメージクリエイターで出力したフィギュア画像を
ChatGPTに合成して貰いました。
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コメント By.佐倉 光
なにがなんだか分からないが???
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本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
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