こちらには
奇妙な京都(※シナリオ改変あり)
キルキルイキル
のネタバレがあります。

一回目/二回目/三回目/四回目/五回目/六回目/七回目

 三回目

神谷 舞
すみません遅くなりました!
KP
いえいえ、いらっしゃいませ!
神谷 舞
今日も観光!
カエデさんもうすぐ来ます…・・
KP
はーい
嵐山カエデ
参りました
お待たせをいたしました
KP
いらっしゃいませ
でははじめまーす 音声いけますか?
神谷 舞
音声はもう少しお待ちを
KP
はーい
KP
──二日目、朝。
神谷 舞
食事して身支度してからホテルのロビーで待ち合わせかな。
KP
ホテルの朝食に舌鼓を打ったあなたたちは、部屋を出てロビーで合流する。
神谷 舞
「さて、今日もはりきっていきましょー!」
嵐山カエデ
「おはようっす……」
※寝起き顔
神谷 舞
差分…
嵐山カエデ
ロゴ消すのは間に合わなかったよ
嵐山カエデ
「ちっと飲みすぎたっすね……舞さん平気なんすか、強いなー」
神谷 舞
「お、おはよう……私はそこまで飲んでないから」
「大丈夫? 少し遅れるって連絡しておこうか?」
嵐山カエデ
「いえ、大丈夫っす。ちっとそこの化粧室で顔洗って来ますんで、お待ちを」
神谷 舞
大きなソファに埋もれるようにして座る。
KP
ぽふん。
嵐山カエデ
少ししてから
「お待たせしました。行きましょうか」
神谷 舞
「はい、行きましょう!」
KP
ホテルを出て鳴島珈琲店へ向かう途中、JR京都駅を通ることになる。
大きなロビー、高いガラス天井と、現代的な印象の駅だ。上のほうに空中通路が見える。
神谷 舞
「お掃除大変そうだなぁ」
KP
その前の大きなバス乗り場には、いくつもの路線がひしめいている。そして、それ以上の数の人でごった返している。
嵐山カエデ
「うぇー、今日も混んでんなー」
KP
さて、今日は予定がいくつかある。まず鳴島珈琲店でやる美と合流。本の著者に会って話を聞く。それから、布袋ニルヤの自宅へ向かう。
神谷 舞
「こんな朝から混んでるんだ……」
嵐山カエデ
「平野先生は、京都大学っしたね。えーと、バスは……」
スマホでチェック
神谷 舞
三カ所あんのね
しかも位置がバラバラだ。間違えたら悲劇だな。
KP
最も話が早いのは、直通バスhoopか、206系統だ。ただしhoopは学生や病院患者向けのバスで、休日は昼からしかない。206系統は朝からあるが…… とても需要の大きい地域を走るバスで、ちょっと泣けるくらい混雑する。
まあ、この時期、どの系統もわりに混雑しているが。
嵐山カエデ
今日は平日です?
KP
舞さんは仕事のついで、カエデさんはフリーライターか。なら平日という可能性もあるな。
神谷 舞
そうだねー
嵐山カエデ
じゃぁ、遠慮なくhoopにw
KP
OK、では平日としよう。それでも高齢者やら海外客やら混雑はしているが、昨日よりはマシだ。
料金は230円で、前乗り先払い。
神谷 舞
ICOCAでピッと。
嵐山カエデ
スマホをタッチして乗り込み
バスは手すりも多いので良い
KP
幸い大学生たちの1コマ目の時間は過ぎているおかげか、高齢者を方々で拾ってゆくバスは、それでも埋もれずに済む程度の込み具合だ。
おっと、ICOCAは非対応みたい。
神谷 舞
あ、そうなのかー。
仕方ない、首からかけた小銭入れから出そう。
嵐山カエデ
「おっと、小銭小銭……」
どっかで停車した隙に両替しておこう
KP
WAONだけ対応しているという不思議な対応方針だが、内輪向けのバスゆえにこんなものでも何とかなるのだろう。
神谷 舞
えぇぇ
ワオーン! は持ってるかなぁ? まあ小銭でいいか。
嵐山カエデ
AEON系列なのか

KP
バスは人でごった返す四条河原町── 鴨川沿いの、”四条”と呼ばれる繁華街をかすめ、北へ。京大病院前で高齢者たちがどっと降り、最後に大学前のバス停に到着した。
大学前にある鳴島珈琲店の支店で、やる美と待ち合わせをしている。
神谷 舞
珈琲店までまたおしゃべりでもしながら歩こう。
嵐山カエデ
「ふぇー、結局ゆっくり乗れなかった……。京都こそ電動モビリティを取り入れるべきっすねぇ」
神谷 舞
「結局道が混んでるんじゃあまり意味なさそうだし、結構石畳とかもあるから微妙かも」
朝のティータイムとしゃれ込むぜ
嵐山カエデ
「思い切って、商業車以外の自動車を締め出しちゃうとか……まぁ、他所様の土地事情にどうこう言っても始まらないっすね」
魚津さんはもう来てるかな
KP
彼女はもう来ており、隅の方の四人席にちょこんと座っている。
そこで新聞を読みながらあなたたちを待っていたようだ。
神谷 舞
「お待たせしましたー」
じゃあ早く飲めるようにアイスコーヒーだけ頼もう。
嵐山カエデ
「おはようっす。早いっすね」
KP
「ああ、おはようございます。友人たちと会ってきたあとでして」
からんからん。涼やかな氷の音をさせて、アイスコーヒーが置かれる。
嵐山カエデ
「ほうほう。何か進展はあったっすか?」
KP
「それが……」目撃証言をとっていたらしいが、二週間前から彼を見たものはいないのだという。
神谷 舞
「そうですか……」
嵐山カエデ
「音信不通になったのが1週間前。目撃されなくなったのは更に1週間前からっすか」
「そういや、最後に連絡をとったのって、誰なんすか」
KP
あれ? すみません、音信不通になったのも二週間前です。一週間前になってたらKPのミスです。
神谷 舞
ハァイ
嵐山カエデ
おっと?
記憶違いだったか
KP
失礼しました。
神谷 舞
そうなると結構長いね。
嵐山カエデ
「失踪直前直後、何か彼の周囲や、あるいは彼自身から聞いたとか見たとか、無いっすかね?」
KP
「いえ……」彼女は首を振る。「最後に連絡をとったのは、私です。特に、何という話ではなかったんですが、返事が無くて。もともと不精な人でしたから、気にしてはいなかったんですが…… 少し、長いなと」
神谷 舞
「二週間はちょっと長すぎますね……」
嵐山カエデ
ふーむ、と腕組み
「とすると、今その辺りから何某かのネタを拾うのは難しそうっすね」
「まぁ、今日は氏の自宅も行くわけっすから、そこで何かわかれば御の字、ってとこっすかね」
神谷 舞
「警察の方が真っ先に当たっているところでしょうしね」
KP
頷く。
嵐山カエデ
「そいじゃ、まずは平野先生にお話を伺いに行きましょうか」
言って、グラスの中に残った水っぽいコーヒーを煽り、氷をがりがりと噛み砕く
神谷 舞
手土産買ってこ。
KP
ではあなたたちは店を出て、手土産を買う。それから大学へ。
が、しかし。
神谷 舞
おう
嵐山カエデ
KP
大学の受付であなたたちは知る。どうやら大学を間違えたみたい。
神谷 舞
三箇所! あるって!
いや、学校そのものを?
嵐山カエデ
なぬ
京大じゃないのか
KP
このままここで話を聞いてみてもいいし、肩を落としながら京都教育大学── 京都駅からさらに下り、藤森という地域にある小さな教育系単科大学だ、に向かってもよい。
神谷 舞
ひとまずこの大学に接点はないのかな。
嵐山カエデ
「参ったなー……」
神谷 舞
「うう、すみません。確認不足でした」
KP
残念ながら本の著者と接点はない。幸い時間に余裕をもって動いていたおかげでアポに遅れる心配はないだろう。
KP
Q なんでKP訂正しなかったの A: KPもカエデさんの宣言を見逃していて、描写しようとして「あれ?」ってなった
嵐山カエデ
「いや、アタシもっすよ」
あ、そうなのか
神谷 舞
「急いで向かいましょう!」
KP
なお、大学のすぐ近くに小さな神社があり、名を藤森神社という。ここは紫陽花と駈馬神事で有名な、馬の神社である。結構有名な刀にゆかりがあるだとかで、最近これまた話題になった。
嵐山カエデ
「そうっすね、無理言って取り付けた約束をリスケするわけにゃ行かねっすし」
トモキ
えっ刀?
KP
YES刀
平安時代’s刀
嵐山カエデ
太刀か
KP
いえす太刀
神谷 舞
地下鉄で行けそうね
「地下鉄ならそうかからずに行けそうです。なんとか間に合うかも」
嵐山カエデ
「っすな。地下鉄があってよかった」
急いで京都教育大学へ向かいます
KP
あなたたちは地下鉄に飛び乗って道を急ぐ。さいわい墨染という駅から近く、平日ということもあって難なくたどり着ける。
神谷 舞
藤森学舎かな
KP
そうそう
嵐山カエデ
軽く息を切らせながら
「すみません、平野孝一先生にお約束いただいている、嵐山と申しますが。お取次いただけますか」
神谷 舞
「よ、よかった、間に、合った……」
KP
あなたの名を聞くと受付の人は確認を取り、それからあなたを研究室に通してくれた。教育系の研究室で、歴史の本は副研究的な内容なのかもしれない。
「やあ、いらっしゃい」彼はこころよくあなたたちを迎え入れてくれる。やっぱりちょっと嬉しそうだ。
KP
なんかBGM違ったな 失礼
こっちにしよ
神谷 舞
なんかアドベンチャーゲームで何か真実が明らかになりそうな曲だった
嵐山カエデ
おしゃれな研究室だ
嵐山カエデ
「この度は、無理を聞いていただき、ありがとうございます。改めまして嵐山カエデと申します」
一礼して、名刺を差し出す
神谷 舞
「アシスタントの神谷舞です。宜しくお願いいたします!」
著書買って読む時間は無かったなぁ。
嵐山カエデ
一応、昨日調べ物で一通り目を通した感じでいいかな
神谷 舞
人に会って著書についての話を聞くのに本読んでないって失礼すぎるけど…
KP
「ご存知だと思うけど、僕は平野孝一。まあ、見ての通り今の本業はこっち(教育系)なんだけど、もともと人文系を幅広くやっていてね。道真公の話もその一環かな」
嵐山カエデ
何歳くらいの人ですか?
KP
大丈夫です。>調べもので目を通した
40代くらいのわりに若い教授だね。
嵐山カエデ
なるほどなるほど
KP
「それで、どんな話が気になったのかな?」
嵐山カエデ
「恐れ入ります。DMでもお話しさせていただきましたが、私はフリーのライターをやっておりまして」
「今回、新たに菅公に関する絵巻物が発見されたということで、それを起点にお話を拾うことができないか、と取材に京都を訪れておりました」
神谷 舞
一応隣でメモ取ってる。
KP
「ああ、あの絵巻の件だね。少し…… 気になる点のある絵巻だったよね」
嵐山カエデ
「ええ、そうなんです。格好をつけるわけではありませんが、私は自分で見聞きしたものをもとに書くことにしておりまして。最近の出来事ならばいざ知らず、過去の出来事については文献を当たるほかなく……。先生のご本には大変助けられました」
と、軽くヨイショ入れつつ
「ちなみに先生は、あの絵巻についてどうお考えですか?」
KP
「それはよかった。ああいう本って、わざわざ感想をくれる人があまりいなくてね。嬉しいよ」
彼は少し言葉を選ぶようにして、ううん、と唸る。
「……みんな大体同じ結論になると思うんだけど、正直扱いあぐねているよ。道真公の政敵が彼を貶めるために描いたなんて可能性も考えてはみたけど、題材からあの事件の後だ。あれだけ道真公が怖れられた時期に、あえてそんなものを流布すれば、自分たちの身が危うくなるだけだしね」
嵐山カエデ
「やはり、そうなりますよね」
KP
「ああ」
「ならば稲光の表象かとも思ったんだけど、それもしっくりこなくてね」
嵐山カエデ
「確かに」
頷き、
「先生。実はですね」
「私も絵巻を拝見したのは昨日が初めてなのですが、私なりに少し考えてみたことがありまして」
KP
「なんだい?ぜひ聞かせてほしい」
嵐山カエデ
「ありがとうございます。お耳汚しかもしれませんが、ぜひ先生のご意見を聞かせてください」

「絵巻を見て、私も博物館では同じ感想、疑問にぶち当たりました」
KP
「ああ」
嵐山カエデ
「そこで、素人考えなのですが、“発想を逆転してみてはどうか”と考えたのです」
KP
「逆転?」
嵐山カエデ
「もちろん、あの絵巻が本物であることが前提ではありますが、当時の状況を考えれば、菅公を貶める目的で描かれたものとは考えにくい」
「となれば、その逆。“菅公を持ち上げる、讃える”という目的で描かれたものなのではないか、と」
KP
「ほう」
神谷 舞
「黄色……なのに、ですか?」
嵐山カエデ
「そう」
「たとえば、なんですが。まぁ、作家の想像力の産物とでもお笑いください。風神や雷神。そういった“嵐神や菅公そのものを奉じる”ような、そうした宗教や祭祀といったもの、というのは当時からこれまでに無かったものでしょうか」
神谷 舞
私のオカルト知識で分からないかしらw
嵐山カエデ
「更に、黄色が彼らにとって、特別に意味のある色であるとか。もし、そうしたものが存在したとすれば、彼らにとって、あの絵巻はいわば“聖典”であるとか、そういった意味合いのものとして描かれた可能性もあるのではいか、と」
KP
「……」彼はすこし考える。
「確かに、もっと時代が下れば、そういうのもあるんだ。道真公はその怖れから神として祀られた。その結果、北野の地の地主神と習合して火雷天気毒王となり、他にもあらゆる神々と習合し、あらゆる神格化がなされていった。17世紀の『北野天神縁起絵巻』なんかでは、太鼓を持ったあの雷神の姿で絵描かれている。だが……、ううん」
彼は切れ味よくそう口にしてから、最後にすこし口ごもる。
神谷 舞
「天神様ってそんなに色々混ざってしまっているんですね。意外です」
嵐山カエデ
「昔から、そうしてさまざまな神格を併合して祀る、というのはよくあることなんすよ」
「日本だけに限らずね」
KP
「日本にかぎらず、土着の神格との習合はよくあることでね。土地の征服に伴って習合されたというよりは、単に混ざったようだけど」
神谷 舞
「そうですね」
ギリシャ神話などを思い出している。
嵐山カエデ
「ですね。国津神なんかもその最たる例である、と認識しています」
KP
「そう……、そういうことはあるんだ。だから、いやでもあれは確度が低いしな……」 うーん、と何か考え込んでしまった。
RPでも<言いくるめ/説得/信用>のロールでもよいが、説得してみれば何か出てくるかもしれない。
嵐山カエデ
では、説得で
CCB<=90 《説得》 (1D100<=90) > 51 > 成功
「もし、何かご存じでしたら、ぜひ。私は学者や研究者ではありません。真偽を問わずそうしたものは、作家である私にとって非常に大きな糧となりますので」
神谷 舞
嘘知識でもいいから教えてって言える立場なにげにいいな。
嵐山カエデ
そうなんだよね
KP
「……分かったよ。もし何かに書くときは、確度が低い話だってことをちゃんと付記してほしいな」
嵐山カエデ
「ええ、それはもちろん。何より、フィクションも私の執筆分野ですので」
KP
「君を信用するよ。知っているだろうが、あの事件のあとから、道真公を神格として持ち上げる動きが起こった。道真公が無実を訴える祭文を読み上げ神としての名を賜ったとか、安楽寺の創建者が道真公から託宣を受けて神としての号を与えたとか、そういう話が立ちのぼってきた」
「けど、その中にひとつ、改めて気になるものがあってね」
嵐山カエデ
「……それは?」
KP
「当時、神王会── という、今で言うなら宗教団体っていうことになるのかな。嵐や雷を神格化して祀る、小さな団体があったようなんだ。一応は仏教の傍流ということになってるんだけど、その信仰形態が独特でね。ただ一つの神を祀るような、当時の日本としては少し珍しい形態の信仰があったようで」
嵐山カエデ
「神王会……」
KP
「その団体のシンボルが、黄色の衣だったんだ。その団体の神と道真公が習合したんだと考えれば、黄色でもおかしくはないんだよね」
嵐山カエデ
「唯一神教とは、確かに珍しいですね」
メモをとりつつ
KP
お、では《オカルト》でロール。>舞さん
神谷 舞
CCB<=65 《オカルト》 (1D100<=65) > 61 > 成功
KP
あなたの知識に”その団体はない”。そんなものが知られていない、ということを知っている。
神谷 舞
「……うーん……」
嵐山カエデ
「どうしました、舞さん。何か思い当たります?」
神谷 舞
「そんな団体、聞いたこともありませんけれど……」
KP
それどころか、唯一神教的なものが当時の日本にあったのならば、陰謀論や統一ルーツ派のみなさんが黙ってはいないだろう、ということまで分かる。
嵐山カエデ
「ふーむ」
神谷 舞
「言っては何ですが、そういう怪しいものは大体おさらいしているんですけど、唯一神教といえば、新興宗教のピーとかピーーーくらいで、当時はそういったものはありませんよね」
嵐山カエデ
「物騒な名前っすな」
KP
「ああ。神王会については、まだ確度の怪しい資料しかなくてね。記録が残っていないだけとも、後世の捏造とも、それとも── 時の天皇に記録も残らぬほど掃討されたとも、まだ明らかになっていないんだ」
嵐山カエデ
「仏教の傍流で、しかも存在を知られなかったとすると、密教の類か……」
神谷 舞
しかし悪魔の証明なのである。
KP
だから、一般には話が出ていないはずだよ、と舞さんに。
嵐山カエデ
「密教を空海が持ち込んで金剛峯寺を興したのが816年……。菅公が没したのが903年だから……。知られていない密教がその頃に存在したとしても、おかしくはないけれど……」
KP
「今回の絵巻がその手掛かりになる可能性はあるけど、まだ結びつけるには弱くてね……」 彼は頭を掻く。
嵐山カエデ
「なるほど……」
「いや、大変参考になりました。ありがとうございます、先生」
KP
「そうかい? それならよかった」
嵐山カエデ
「そういえば、件の絵巻を発見されたという、布袋ニルヤ氏について、先生は何かご存じですか?」
神谷 舞
「まだまだ分からない物は歴史に埋もれていますものね」
KP
「ああ。それが面白いところでもあるんだけどね」
嵐山カエデ
「今の先生のお話が真実なら、びっくり仰天の新発見になるっすね」>舞さん
KP
「いや、僕は彼については……、ああ、でも桑原で見つけたらしいってあったな」何かそっちに思い当ることがあるようだ。
嵐山カエデ
まさに瓢箪から駒だw>神王会
嵐山カエデ
「桑原!」
「そうそう、先生のご本を拝見した際に、気になる点がもう一つ。なんでも菅公の末裔の方が、桑原に今もお住まいだとか?」
神谷 舞
「例の巻物が見つかった場所ですか」
KP
「ああ、そうなんだ。僕の古い知り合いでね、和子さんというんだけど」
嵐山カエデ
おっ、芋蔓
神谷 舞
シナリオオリジナルの方らしい。
KP
名前ぶっとんでる人もシナリオオリジナルではあるよ!
神谷 舞
むむむ。そうか。なかなか難易度が高い。
KP
さすがに実在人名は道真公くらいです。
嵐山カエデ
「和子さん……と。姓は菅原のままで?」
KP
「巻物が見つかったのがそこかどうかは分からないけど、あの辺というと彼女のところかな、と思ったんだ」
「ああ。よければ案内しようか」
嵐山カエデ
「本当ですか!それはありがたい!」
神谷 舞
そうか。なんとなく「発掘したのかな」と思ってしまったけれど、誰かの家に人知れず眠っていたという方が自然だ。
神谷 舞
ニャルさん、道路脇を掘って見つけたのかなって謎の風景想像しちゃってた。
嵐山カエデ
ここほれニャルニャル
神谷 舞
化石じゃねーんだよ
KP
まあ道路を広げようとかビルを作ろうとかして掘ったらなにか出るのは京都・奈良・大阪あるあるらしいですが。
神谷 舞
色々掘っちゃいけないものも埋まってそー
嵐山カエデ
うっかり遺構を掘り当てると工事の予定が飛んじゃうから、埋めて見なかったことにする、なんて話も
KP
調べたふりしてちょっとだけ掘ってあとはないないする、なんて噂も聞きましたな。確度謎ですが。
神谷 舞
闇深い
KP
「あ、ただ神王会の話とかはナシで頼むよ。天神さまの話は構わないけど」
嵐山カエデ
「承知しました」
神谷 舞
「さすがに突拍子もないですものね」
KP
「ああ。あと、天神さまの御家系の方でもあるからね」
嵐山カエデ
「その通りですね。気をつけます」
KP
さてそこで博物館から電話。布袋ニルヤへの取材打診について、「NG」との返答。詳しい理由は教えてくれなかったが、まあ察しがつく。あちらも連絡が取れなかったのだろう。
神谷 舞
じゃあそろそろお暇して次の目的地へ。
嵐山カエデ
「……そうですか。ありがとうございます」
「失礼しました、先生。今日はお忙しい中、お時間をいただいて、本当にありがとうございます」
KP
「いやいや、僕も興味深い意見が聞けて嬉しかったよ」
神谷 舞
「興味深いお話を、ありがとうございました」
KP
というわけで、菅原和子さんの住所が判明する。丸太町通沿いの民家で、桑原町からほど近いところにある。

神谷 舞
「うーん、神王会……。漫画のお話みたい」
嵐山カエデ
では、先生の研究室、大学を出たところで
「よっしゃぁ!」
ガッツポーズ
KP
「わっ」ちょっとやる美が驚く。
神谷 舞
「はいっ!?」
嵐山カエデ
「ふっふっふっ、これは大きいネタっすよぉ」
神谷 舞
「菅原さんのことは思いがけず分かりましたね」
「ちよっと神王会は気になりますけど……」
嵐山カエデ
「そう、その子孫のお話もそうっすけど。何よりあの絵巻、恐らく神王会絡みというのは、多分間違いねーっす」
神谷 舞
「えぇっ、あのお話がですか?」
KP
「間違いない……、ですか?」
嵐山カエデ
「何せ、これまであの絵巻に漂っていた、矛盾の全てがそれで解決するんすから」
神谷 舞
「うーん……」
でも本当に聞いたこともないんだけどなぁ、そんな集団。
嵐山カエデ
「本当に神王会の連中が描いたものなのか、は置いといて。少なくとも、それに基づいたものってのは、たぶん間違いないっしょ」
「当人たちでなくても、その教義やらを聞いた誰彼かが描いたのか……。いずれにせよ、あの絵巻の正体、出自について探る糸口としては、上々の情報だとアタシは思うっすね」
神谷 舞
「カエデさん、イキイキしてる」
嵐山カエデ
「いやぁ、作家の妄想が激るっすよ」
神谷 舞
「興味深くはあります」
「何が出てくるか、ちょっと気になっちゃいますよね」
嵐山カエデ
「場当たりの話ではあったっすけど、瓢箪から駒、言ってみるもんっすねぇ」
KP
やる美はちょっとタジッタジッしている。
カエデさんの勢いに気圧されているようだ。
神谷 舞
あれ、やる美さんが引いてる。
またオタク喋りしちゃったかな。気をつけなきゃ。
カエデさんのテンションは割と見慣れた属性なので気にならない。
嵐山カエデ
カエデ当人は、尚もブツブツと自分の想像を膨らませているので、やる美の様子には気づかない
KP
舞さん、友人に波照間とかいう男いない?
嵐山カエデ
妖の文通コーナーで通信してそう
神谷 舞
よく行く掲示板に居るかも。
最近ちょっとハイテンションになってきてるんだよあの人。
KP
最近ちょっとヒーホーに。
さて別卓ネタ(※同一メンバー+αでのメガテンTRPG)はさておき、どうしますか?
神谷 舞
折角だし桑原に行こうかー
「桑原、行ってみます?」
嵐山カエデ
「そうっすね。ぜひとも発見当時のことをお聞きしたいところ」
神谷 舞
「予定、なくなっちゃいましたしね」
KP
OK。時間を示しておきますと今は昼過ぎです。なんだかんだドタバタしてPM1時くらい。
おなかすくのがイヤであれば、途中で昼食をとるべきだろう。
嵐山カエデ
「ちっと腹減りましたね……」
「どうっすか、昨日のお話通り、ラーメンでも」
神谷 舞
「あ、いいですね!」
「やる美さんはそれでいいですか?」
KP
「ええ、構いません」
嵐山カエデ
「OK!んじゃ、京都駅で寄り道を!」
神谷 舞
よしラーメンだ。
嵐山カエデ
新福菜館へご案内しよう
神谷 舞
次の目的地が京都御苑の近くなのね。
KP
次の目的地は京都御苑の近くだ。京都駅から行くのならば、もうひとつの”地下鉄”、京都市営地下鉄で行くのが早いだろう。バスはまた混んでいることだし。
新福菜館の描写については、KPよりカエデさんの方が詳しいようなので、描写お任せしても?
嵐山カエデ
恐らくランチタイムのこの時間、多少混んでいるだろう
それに並びながら
神谷 舞
長期戦になるの分かってるから、今回はおばーちゃんが買い物に使うあれをコロコロしながら歩いているだろう。
嵐山カエデ
「この新福菜館の新福そばは、上方の麺料理にしては珍しく、スープは真っ黒の醤油味」
KP
さいわいピークタイムを少し過ぎたおかげか、ラーメン目当ての観光客は駅併設のデパート”伊勢丹”のラーメン屋を集めた一角”ラーメン小路” に行くからか、すこし待つなー、程度ですみそうだ。
嵐山カエデ
「でも、麺は丸麺のストレートで硬めに茹でられているから、決して味が濃すぎることもなく、スルスルっといけちゃうんすよねぇ」
神谷 舞
荷物に腰掛けてお話聞いてる。
KP
へぇ、とやる美もカエデさんの話を聞いている。ラーメン屋は数が多いぶん、どこに行くかは人によって分かれがち。
嵐山カエデ
「って、舞さんおばあちゃんみたい……」
神谷 舞
「うう、ちょっとご覧の通りの細腕で」
差し出す腕は、ちょっと不気味なほど細いだろう。
嵐山カエデ
「うわ、色白!舞さんお嬢さま?」
神谷 舞
「元々そんなに身体丈夫じゃない方なんだけど」
「あまり家から出るの許して貰えなかったもんだから。箱入り、ではあるかなぁ」
「家柄は別にすごくない!」
嵐山カエデ
「なるほどー。それで読書が進んだ、と」
神谷 舞
「そうそう」
「今はKindleがあるから、本を持ち運ばなくても良くなって随分楽になったのよ」
嵐山カエデ
「いいすねー。自分も山ん中に入ってビバークした後ってすることないんで、本を持ち込んで読み耽ったクチっす」
「舞さんが箱入りなら、アタシはテント入り、っすね」
神谷 舞
少し複雑な気分になってしまうが。
「気をつけてくださいね。クマとか、怖いですし」
嵐山カエデ
「まぁ、クマは結構ビビりなんで、ラジオでも流しとけば大丈夫っすよ。でも、ありがとうっす」
神谷 舞
「あ、呼ばれてません?」
嵐山カエデ
「あ、っと」
「舞さん、何にします?アタシは特大新福そばチャーシューメンで!」
メニューはこちら
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260101/26000791/dtlmenu/
神谷 舞
「中華そばにしようかな」
嵐山カエデ
「魚津さんは?」
KP
「じゃあ、この竹入り中華そばで」
嵐山カエデ
「いいっすねー。ここの竹、メンマはスープによく合うっすよ!」
というわけで、いただきましょう
神谷 舞
「美味しい!」
嵐山カエデ
二人のものより二回りは大きな丼から、溢れんばかり、というよりもはや麺と具で溢れかえって銀盆の上に軽くスープが溜まっている代物を、スルスルと腹に収めてゆく
KP
やる美は、ちょっとそれを見て唖然としている。
神谷 舞
「……」
あんなによく入るなぁ。
スープをゆっくり味わいながらすする。
嵐山カエデ
「うんめー!やっぱ、京都来たらとりあえず本店寄っとかんとね!」
「このポクポクした歯切れの良い麺がたまらんっすね」
KP
〈心理学〉せずとも分かる。やる美の視線は、”あの体のどこにあの量が……” と思っている。というか、すれ違う人の視線までそんなかんじだ。
嵐山カエデ
「うーん……ちょっと物足りないかな……ヤキメシの小だけ追加……いや、今日はまだ歩かにゃならんし、腹八分目ってことで!」
周囲の視線など気づかず、メニューと睨めっこしている
神谷 舞
あんなに小柄なのに……
初期の孫悟空を思い出してる。
口に出すような失礼なことはしないけどね!
KP
後ろの関係ない人が箸を落とした音がした。びっくりしたようだ。
神谷 舞
あれぇ、なんか我々今回のセッションの半分の時間何かしら食べたり飲んだりしてない?
嵐山カエデ
観光なので。
菅公だけに
KP
チーン
神谷 舞
うーん、鐘一つ
嵐山カエデ
そんなことしつつ、食べ終わってから
「あっちー」
などと言いながらパーカーの裾をぱたぱたとやっていると、ぴったりとしたアンダーアーマーに包まれたその腹、ちょうどその辺りが胃なのだろう、という辺りが見事にぽっこり膨れている
それも恐らく一刻の後にはすっきりと無くなっているのだろう
神谷 舞
「……」すごいなー
「……」
まあ頭使うとお腹すくっていうしね。
「割と見てるだけでお腹いっぱいになりそう」
……
「そろそろ行きましょうかー」
嵐山カエデ
「っすね、腹ごしらえも済んだことだし」
和子さん家行こう
神谷 舞
いこー

KP
唖然とする周囲の人々を残しつつあなたたちは店を出て地下鉄乗り場へ。変な所から乗り場が生えているため、少しわかりにくい。
地下鉄乗り場、地下街へ続く道の真ん中にいきなり生えている。
嵐山カエデ
「京都って、周囲の遺構との兼ね合いがあるのか、妙な立地になってることあるっすよね」
神谷 舞
「このへんは何かを新しく作るのも色々大変そう」
「ここから、二駅かな?」
嵐山カエデ
「っすかね」
KP
目的地は京都御苑の南側。五条、四条、烏丸御池と続いて、四駅目の丸太町駅が最寄りだ。
嵐山カエデ
「4駅か」
神谷 舞
縮尺が小さくて見えていない駅があったようだ。
KP
この地下鉄は奈良方面から走ってくる近鉄電車との相互乗り入れが特徴だ。つまり……こう…… なんだ。やっぱり混んでいる。
嵐山カエデ
「今回はなんというか、地下鉄旅っすね完全に」
神谷 舞
「フリーパス買っちゃった」
嵐山カエデ
「あ、賢い」
神谷 舞
「なんだかんだ、行ったり来たりしそうだなって」
嵐山カエデ
「確かに。アタシも後で買っとくかなー」
神谷 舞
「混んでなければ、いいんだけどな……」
嵐山カエデ
「もーそこらへんは諦めたっすよ」
KP
京都市中心部の鉄道はたいがい地下に潜っている。景観の問題もあるだろうし、そもそも道が狭くて交通に難があるため、交通改善を目的として地下化された一面もあるようだ。
神谷 舞
そして三人は押されまくりながら丸太町駅に向かいましたっと。
KP
むぎゅむぎゅ。
嵐山カエデ
無表情に地上へと出てくる
KP
電車を降りてホームから上がってようやく一息し、昼下がりの通りをゆく。
たまに見る近くの寺の紅葉などが、道をゆくあなたがたの眼を楽しませてくれるだろう。
神谷 舞
「古風な町並み、いいですねぇ」
嵐山カエデ
「本当に京都ってのは、別に古蹟を回らんでも、歩いてるだけで楽しめるっすね」
「さて、平野先生に教えてもらった住所だと、この辺りなんすけど……」
KP
菅原、という表札が小さくかかっている。
嵐山カエデ
「お、あったあった」
神谷 舞
「布袋さんのことか、巻物のことか、何かご存知だといいけど」
嵐山カエデ
「っすねぇ。まぁ、なんせある意味ご当人な訳っすから、何某かのお話は聞けるっしょ」
「んじゃ、ピンポンするっすよ?」
KP
やる美が小さく頷く。
嵐山カエデ
インターホンを、押し込む
KP
ピンポーン、という至ってスタンダードなチャイムの音が、少しこもって聞こえた。ちょっと古いのかもしれない。
嵐山カエデ
カメラに映るよう、爪先立ちになって、ちょっとふらふらしながら応答を待つ
神谷 舞
あ、手土産こちらにも買ったことにしていいかな。
来る途中どっかで。
嵐山カエデ
そだね、買っときたいな
KP
手土産は買っておいてOKです。
では、しばらくしてインターホンから女性の声がする。
「どちらさまですか?」
嵐山カエデ
「っとと……突然申し訳ありません。私、京都教育大学の平野先生よりご紹介をいただきました、嵐山と申します」
よろろ、としながら
神谷 舞
後ろで会釈
KP
「まあ、平野さんから。それはそれは、よういらっしゃいました」
嵐山カエデ
「恐れ入ります。この度の京博での菅公の絵巻について伺って回っておりまして。よろしければお話をお聞きしたいのですが、ご都合いかがでしょうか」
KP
言いながら、あなたたちの後ろにいるやる美の風体を見て、ちょっと不審そうな目を向けている。名刺なり何なりだしますか?
嵐山カエデ
「カメラ越しに失礼ですが、私、こういうものです」
名刺をカメラの前に
KP
では、しばらくお待ちくださいね、と声がして、しばし沈黙。
おっとインターホン切り忘れてるみたい。平野さん、となんか電話しているような声がする。
嵐山カエデ
アポ電入れといてもらうの忘れてたな
神谷 舞
〈聞き耳〉!?
KP
してもかまいません。>〈聞き耳〉
神谷 舞
する!
嵐山カエデ
〈聞き耳〉は無いんだよなぁ
神谷 舞
CCB<=90 〈聞き耳〉 (1D100<=90) > 58 > 成功
聞こえた
KP
「平野さん、何だか怪しい人が…… え、ほんまに平野さんとこの方なんですか? そらあ失礼しました……」あらあら聞こえた。
神谷 舞
あ、良かった。連絡してくださっていた。
KP
そのあと「あっ」と気まずそうな声がしたのち、インターホンが切れる。
それから、「よういらっしゃいました、どうぞ」と、何食わぬ様子で扉が開く。
神谷 舞
ひっそりと安心する。
嵐山カエデ
「ありがとうございます、お邪魔を致します」
KP
そこにいるのは三十代前半の女性だ。ニットにスカート姿、黒のロングヘア。そこらへんにいそうな人という感じで、雰囲気としては舞さんにちょっと似ているかな。
神谷 舞
あら親近感。
「お邪魔いたします」
KP
「それで、御先祖様の……道真公の絵巻のことについて、いうてましたね」はっきりと関西のことばではあるが、いかにもな京都弁というわけでもない。彼女はそんな言葉で話しながら、お茶を淹れてくれる。
いい香りの焙じ茶だ。お茶菓子はおいしそうな羊羹。
神谷 舞
「ありがとうございます」
ご紹介くださった先生のためにも、カエデさんのためにも失礼なことはできないわ。ちゃんとしなきゃ。
嵐山カエデ
「お構いなく、ありがとうございます。あ、こちら京都の方にはお馴染みのものかも知れませんが、よろしければ召し上がってください」
手土産を渡そう
KP
「まあ、ありがとうございます」彼女は笑って手土産を受け取る。
神谷 舞
意外と地元のお菓子って食べる機会無かったりするんだけど、京都の方ってどうなんだろ。
KP
私もわりと地元のお菓子食べる機会ないあるあるなんですが、妹なんかは和菓子店に詳しかったりするので食べてるかもしれない。八つ橋なんかのド定番お土産はなかなか食べない感じです。
嵐山カエデ
なるほど、敢えて聖護院という手も
KP
私は洋菓子党なのであんま参考にならないんですよね……
洋菓子も北山のへんにはいろいろあるんですけど、京都の洋菓子は京都の店と神戸の店がごちゃごちゃに混在しててカオスになるんですよね
嵐山カエデ
「改めまして、私作家、フリーライターの嵐山カエデと申します」
名刺も併せて。
神谷 舞
「私、アシスタントの神谷舞と申します」
嵐山カエデ
「そしてこちらは、編集者の魚津です。ちょっと風邪気味なもので……マスクのままでご容赦ください」
神谷 舞
憧れの先生のアシスタントを名乗れるなんて、夢みたい。
KP
「まあ、編集さん。それはそれはお大事に。ちょっと驚いてしもうて、失礼しました」
あなたに促され、やる美も小さな手土産を手渡す。
嵐山カエデ
「本日はお忙しいところ、突然のお邪魔を致しまして、申し訳ありません」
頭を下げる
「そうなんです、あの菅公の絵巻について取材をしておりまして」
「なんでも、この辺りで発見されたものだとか」
KP
「ああ、そうなんです。そんなものがうちにあるなんて、私も知らんでね。びっくりしましたよ」
KP
関西弁×丁寧語ってなんか いんとねぇしょん が主体になるので、すご~~~~~~~~く文字にしにくい……
嵐山カエデ
「おお、こちらのお宅で発見されたのですか」
「さすがは菅公のお血筋、蔵の中に眠っていたというわけですね」
KP
「ああ、いえ、実は蔵の中やなくて、埋まってたんですよ。中庭に」
嵐山カエデ
「……中庭?」
「んん?失礼ですが、今回は、その。どういったきっかけで?」
神谷 舞
「それはまた……」
KP
「それが、不思議な話でね。布袋さんは数年前からうちに訪ねてきてくれて、御先祖様やうちの家について色々な話をしてたんですよ」
嵐山カエデ
「ああ、菅公のことについて、そんなに以前からお調べだったんですね」
KP
「ただそれがね、海外に行ってくるだとかでしばらく見なくなった後で、突然戻ってきて。スコップ貸してくれ、なんて言って」
神谷 舞
「何かで確信が得られたんでしょうか?」
嵐山カエデ
「いきなり?」
KP
「それで掘ったら木箱が出てきてね。そう、いきなり。たしかこれくらいの大きさの箱でね、巻物みたいなのと、ええとあと……」
「あと、ああそう。これくらいの小さな本! なんか英語が書いたやつでしたよ。なんでしょうね、あれ」
嵐山カエデ
「英語?」
「菅公の絵巻と、英語の本、ですか」
「ラテン語とかでなく?」
神谷 舞
(予想外のものが出てきた……)
KP
「そこまでよう見てないんですけど、英語かな、って感じでしたよ」
嵐山カエデ
「うーん……」
少し腕組みしてから
「その本ですが、どんな装丁でした?」
「背表紙とか、ありましたか」
KP
<シークレットダイス>
SCCB<=70 (1D100<=70) > 23 > 成功
KP
「何か……、黄色い本やったように思いますよ。背表紙はわからないんですけど」
神谷 舞
「また黄色……ですか」
嵐山カエデ
「黄色……」
その本は、今回の展示の中にはありました?
KP
《アイデア》をどうぞ。
嵐山カエデ
CCB<=90 《アイデア》 (1D100<=90) > 34 > 成功
神谷 舞
CCB<=80 《アイデア》 (1D100<=80) > 62 > 成功
KP
”なかった”。そのような本は、展示のどこにも、なかった。パンフレットにも。
嵐山カエデ
腕組みで唸る
「……それで、布袋氏はどんな様子でした?」
神谷 舞
消えてしまった本……何が書いてあったのだろう。
KP
「不敵に……そう、不敵に笑ってましたね。いつもは人懐っこい感じで、ほんまに楽しい人やったのに、そんときだけこう……確信を持ったみたいな感じで」
嵐山カエデ
この家って、古い感じですか?
KP
そうですね、わりと古い家。築100年の町家!とかではないようですが、彼女がひとりで住むには古い家だと感じさせます。
嵐山カエデ
ふむ
「失礼ですが、菅原さんの御家系はこちらの土地には、どのくらいおいでですか?」
KP
「そうですねえ、ずっと前から。ほんまかどうか分からないんですけど、道真公の領地を守り続けてきたなんて言われますよ」彼女はからりと笑う。ここには両親と一緒に住んでいるそうだ。
神谷 舞
はっ。ここガイアに狙われる。
嵐山カエデ
「なるほど、ご両親と」
「布袋氏は、どのくらいの穴を掘られてらっしゃいました?」
KP
これくらいの、と示す穴は、そう大きくない。既に場所の分かっているものを狙って掘った、といってもいい大きさだ。
嵐山カエデ
「ご両親は、この度の発見について、何か仰っておいででしたか」
「そこに埋められていることについて、何かご存知だったとか?」
KP
「ちょっとあっけに取られてね、それからすごいねえ、なんて言うてましたよ。他にも道真公所縁やって言われてる品は色々あったんですけど、管理しきれんようなって、あらかた博物館にやってしもうたから、まだあったんやねえ、なんて話をしました」
嵐山カエデ
「なるほど……」
KP
あ、この「他に色々あった品」はもっと前の話ですね。家が先細るにつれて管理が困難になって、ひとつふたつずつ博物館に寄贈していった感じ。
嵐山カエデ
なるほどなるほど
神谷 舞
「他でここにあるという情報を得た感じですかね……」
嵐山カエデ
「そういうことでしょうね」
ふむ
「布袋氏とは、その後何かやりとりはされましたか」
KP
「そのあとも何度かお礼を言うてくれてね、ああ、でもそれからはあんまり」
「ええ人でしたから、ちょっと寂しくなりましたね」
嵐山カエデ
「そうですか……」
腕組みで考えながら
他に何か聞きたいこと、あります?
舞さん
神谷 舞
いえ、今は。
嵐山カエデ
では
「ありがとうございます。大変参考になりました」
神谷 舞
「ありがとうございました!」
KP
「いえいえ、こちらこそ。楽しいお話ができまして」
嵐山カエデ
「本日は、これで失礼をさせていただきます。もしまた何か思い出されたり、布袋氏からご連絡がありましたら、ぜひお知らせください」
お手数をおかけしますが、と付け加えて
KP
「わかりました」
では、家を後にする?
嵐山カエデ
そうですね
神谷 舞
あ、掘ったあたりちょっと見て言い?
KP
お、どうぞ。彼女は了承してくれます。
神谷 舞
帰り際に、「ちなみにどの辺だったんでしょう」って声をかけて。
何か変わった物とかはないかな。目印になりそうなヤツとか。
KP
穴は埋め戻されており、見た感じただの中庭だ。花などが植えられていたりもする。
神谷 舞
特に変わった物はない感じかな。
KP
調べてみるなら〈目星〉で。
嵐山カエデ
CCB<=90 〈目星〉 (1D100<=90) > 11 > スペシャル
神谷 舞
〈目星〉
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 91 > 失敗
「綺麗なお花ですねぇ」
KP
変わったものは何もない。目印になるような物も。
嵐山カエデ
「こちらのお宅の間取りは、もう長いことこのままで?」
KP
お花を褒めると、彼女は「まあ」と喜んでくれて、趣味のガーデニングの話をすこしする。
神谷 舞
確信を持って掘れるほどの目印も無いってことかな。
ガーデニングの話はさっきまで出してたメモをもっかい出してメモとったりしつつちょっと盛り上がっちゃう。
KP
「家は昔にいちど建て直してね、そのときに間取りもだいぶん変えたらしいんですけど。この庭とかは、変えたって話は聞きませんねえ」
嵐山カエデ
「なるほど……ありがとうございます」
神谷 舞
「あら……つい話し込んでしまいました」
KP
前にいちどローズマリーを植えたら増えまくって大変だったそうだ。いまはハーブは端っこに寄せ植えにされている。
嵐山カエデ
では、和子さん宅を後にしましょう
で、駅までの道を、パーカーのポッケに両手を突っ込んだまま、難しそうな顔で歩きます
神谷 舞
「どうかしたの?」
嵐山カエデ
「うーん」
「例の絵巻なんすけど」
「多分、埋められたのはかなり最近になってからっすね。ちゅうても、100年くらいの時間は経ってるかもしれないっすけど」
神谷 舞
「あら、そうなの?」
嵐山カエデ
「菅公の時代、ヨーロッパの公用語はほぼラテン語っす。背表紙のとこは覚えてない、っちゅう話っしたけど、もし背表紙があったら、間違いなく近代」
神谷 舞
「うーん、なるほど……確かに」
「歴史に出てくる医学書とかラテン語ばかりですものね」
嵐山カエデ
頷き
「当時は、コプト製本ちゅうてですね、背表紙は無く、木の板を表紙にしたもんだったんす」
「英語で記された、近代製本の書物が、一緒に収められていた」
「しかも、キーワードの黄色の書物」
「思うんすけどね」
神谷 舞
「……」
私たちは一体何を見ようとしているのだろう。
嵐山カエデ
「多分、また神王会」
「存在を知られていない、密教絡みの書物が、欧州から持ち込まれて、その家の住人に気付かれない内にそこに埋められていた」
神谷 舞
「……」
嵐山カエデ
「しかも、それを迷わず掘り当てたとなると……」
「どこにでもありそうなお宅の庭で、そんな正確な情報が、何百年も語り継がれるなんてこと、あると思います?」
神谷 舞
「……そうね、難しいかも」
嵐山カエデ
「なーんか、気持ち悪いなぁ、あの絵巻の周り」
KP
「……」やる美は少しうつむき、黙っている。
神谷 舞
単なる興味で触れていい物なのだろうか?
そんな想いがかすかによぎった。
嵐山カエデ
「……ま、とりあえず布袋氏のお宅に行ってみましょっか。運よく当人にでも会えれば、色々聞けるっしょ」
神谷 舞
それでも、失踪してしまったという青年の影を追えるのならば、と、不吉な予感を黙殺する。
KP
──なんともいえない気味悪さと恐怖感が、あなたを取り巻く。
 本日の最後、SANチェック(成功0/失敗1)。 >お二方
嵐山カエデ
CCB<=85 【SANチェック】 (1D100<=85) > 26 > 成功
神谷 舞
CCB<=80 【SANチェック】 (1D100<=80) > 94 > 失敗
[ 神谷 舞 ] > SAN : 80 → 79
それでも覆い隠した不安は忍び寄り、いつまでもまとわりついていた。
KP
──
では、本日は以上!
ありがとうございました。
嵐山カエデ
お疲れ様です!
神谷 舞
お疲れ様です!
KP
そして次回なのですが、こちら土日夜は10/30・11/7・11月土曜がふさがっています。ひとまず次回10/31 21:00-として、そのあと少し離れて11/14 21:00-でも構いませんか?
嵐山カエデ
OKです!
神谷 舞
okです
KP
ではそれで、よろしくお願いします!
神谷 舞
また次回っ!

一回目
 二回目
 三回目
 四回目
 五回目
 六回目
 七回目

 四回目

神谷 舞
■■■■■20211031■■■■■
KP
こんばんは~!
嵐山カエデ
こんばんわおん
昨日は失礼いたしました
KP
WAON!
いえいえ、こちらこそ曜日の記載を誤っていて失礼しました
嵐山カエデ
気がはやって飛び込んだものの、静かな京都でびっくり
KP
さて、音声はいりまーす
嵐山カエデ
準備してまいりまーす
KP
──二日目、夕方。

菅原家で聞いた話には、奇妙な点があった
絵巻と共に発見されたという書物。それは言語といい製本といい、当時の品というには不審な点がありすぎた。

家を出たあなたたちは、さてどうするか。
やる美はカエデさんの話を聞いて、何か考え込んでいる。
神谷 舞
「やる美さん、どうかされましたか?」
嵐山カエデ
難しい顔のまま、やる美を視線だけで振り返る
KP
「いえ……、布袋さんのことが、心配になって。
 今回の絵巻のことは、あれが本当に当時の物なら、大きな発見です。
 でも、嵐山先生がおっしゃるには、一緒にあった書物は最近の物だっていうんでしょう」

彼女は辺りをはばかるように言葉を濁す。
嵐山カエデ
「っすね。一緒に見つかった本てぇのは、近代のもので間違いないと思うっす」
「まぁ、元々昔に描かれたものを誰かが保管していて、それを最近になって埋めた、てんならわからんでもないっすけどね」
「ただ、誰が―――というより、どういう手合いの連中がそれをしたのか、てのが、どうにも気持ち悪くってね」
KP
こくりと彼女は頷く。
神谷 舞
「何が書いてあったのでしょう。大事なのはその書物の方だったのでしょうか」
嵐山カエデ
「そのあたりも、欧州でその話を仕入れて、実際に掘り出したっつう布袋氏に話が聞ければ、まぁ……わかることではあるんすけど」
「事実にそぐわない黄色い衣装の菅公の絵巻。黄色の装丁の近代の本」
神谷 舞
「黄色……ですか……何か意味があるのかしら」
「風水なら幸運の色だけれど」
嵐山カエデ
「キーワードは黄色。そして、神王会」
「神王会のシンボルも、黄色の衣、っしたよね」
KP
「──はい」
嵐山カエデ
「幻の密教、神王会。その教えだけがどういうスジかわからんすけど、近代まで生き残っていて―――」
「その関係者或いは知識を持った者が、欧州にいた」
「或いは、その教義が記された者が、その黄色い本だったのかもしれないっすね―――まぁ、これは多分にアタシの想像が入った仮説っすけど」
神谷 舞
その横で、
「太古の昔に、呪術的な意味を持つ色として使われてきたのが「赤」「白」「黒」「黄」……さすがに原始時代は関係……ないか……黄土色は土星の色……」
と黄色について考えている。
KP
「……」
嵐山カエデ
「やる美さん、一つ質問なんすけど」
KP
「はい」
嵐山カエデ
「今回の発掘から京博での展示まで、布袋氏の周辺で、後援者であるとか、団体の話とか聞いたことはないっすか?」
KP
「……」
「いえ」
<シークレットダイス>
SCCB<=90 (1D100<=90) > 1 > 決定的成功/スペシャル
<シークレットダイス>
SCCB<=75 (1D100<=75) > 62 > 成功
カエデさん。あなたは彼女がそのときだけ、少し言い淀んだことに気づく。そして、黄色い書物の話を聞いてから、彼女の様子がおかしいことにも。
彼女は、”その黄色い本のことを知っている” のではないか? そう確信する。
成長タブに心理学の成長をチェックしてください。>カエデさん
嵐山カエデ
[成長]【心理学】にCRTしたらしいぜ!
OKっす
KP
どっちかはわかりませんよ☆>カエデさん
嵐山カエデ
なるほど!?
「ふーむ……」
彼女の顔をチラリと見てから
「やる美さん。ひょっとしてなんすけどね」
神谷 舞
「……」
嵐山カエデ
「神王会って、今も存在するんじゃないっすか?」
KP
「──、」彼女はそう断言されたとき、明確に動揺する。
神谷 舞
「……」
あら、何か雰囲気が変。現実の方へ戻ってくる。
嵐山カエデ
「これからお話するのは、これまた、アタシの仮説っす」
「かつて、神王会という密教が存在した。それは秘された教義であり、いくらかは変遷を遂げながら、現代まで生き残った」
立てた指を振りつつ歩きながら
「その一部が欧州に渡り、そこで更にアレンジされつつ受け継がれて―――」
「そして、菅公の血筋の方の家に戻された。当人たちも知らぬ間に」
神谷 舞
「そうだとしたら……どうして内緒で戻したのかしら?」
嵐山カエデ
「そりゃぁ、センセーショナルであればあるほど、注目を浴びるからっすよ」
「目的は、日本でも有名な菅公と、自分達の教義を結びつけ、その存在を明確なものとして表出させること」
「菅公について研究をしていた、布袋さんは、それを“発掘する役割”を与えられ、その埋められた情報を与えた」
「アタシが思うに―――」
「この教義ってのは、おそらく菅公の時代よりもっと以前から信仰されていたものなんじゃないっすかね」
「どういうルートで、いつ日本に入ってきたかはわからないっすけど、菅公が“祟り神”となった、というネタを取り入れたのが、あの絵巻」
「当時としてもセンセーショナルな出来事であった、その事件と自分達の教義を結びつけることで、表の世界に進出しようとした」
神谷 舞
「そうだとしたらなかなか、面白いお話ですね……」
「今表に出ようとする理由でもあるのかしら」
嵐山カエデ
「それはイマイチうまく行かなかったけれど、今度も同じようなことをしようとしている」
「いや、まぁ」
「実はここのところは、二つの流れでちとアタシも迷っているとこなんですが」
「つまり、神王会が自ら表へ出そうとしているのか」
「それとも、秘していたい神王会とは別に、彼らの存在を暴露したい何某かがしでかしたことなのか」
神谷 舞
布袋さんが表に出したから……出して欲しくなかった誰かが、本当に公表してはいけない書物ごと……
ここまで考えて思考が止まる。脳が思考を拒絶している。
嵐山カエデ
「いずれにしても、やる美さん」
「今の仮説でアタシが言いたいことは、2つ」
「1つ。神王会の教義は菅公の時代よりも過去から存在していた」
「そしてもう1つ。どういうレベルでかは知りませんが、やる美さん、アンタそのことを知っていた、知っているんじゃぁないっすか?」
KP
「……」
あなたの説を全て聞き終えると、彼女はひとつ、大きく溜息をつく。
それから、いくぶんか低い声で話しだした。
「彼らの動機は、もっと魔術的なもの。我々は── そう考えているわ」
嵐山カエデ
「魔術……」
神谷 舞
「魔術……?」
KP
「そう、彼らがずっと昔から存在したことと、今も存在すること。そして我々がそれを知っていること。すべて合っている」
嵐山カエデ
「我々、ね」
KP
「ええ。私と── 私の友人たち二人。有志、みたいなものね。ある時に彼らの存在を知り、それからずっと彼らを追っている」
嵐山カエデ
「彼ら、ってぇのは神王会って連中ってことで、合ってます?」
KP
彼女は頷く。
「彼らはこの京都に潜伏し、あちこち拠点を変えながら活動している。黄衣の王── それが、彼らがあがめるものの名」
嵐山カエデ
「こういのおう」
神谷 舞
「聞いたことも……ないわ」
KP
「本来、人々が知るべきものではないから」
神谷 舞
知るべきではないものほど知りたくなってしまうのは、ヒトのサガだ。
嵐山カエデ
ふーむ、と腕組み
「そんなカルトを追ってるっつう、アンタ。ひょっとして、公安?」
神谷 舞
「公安の方が、私たちみたいな一般人に声をかけるかしら」
カエデさんは、まあ一般というのは少し違うとは言え……
嵐山カエデ
「潜入捜査の一環てことなら、ありえない話じゃぁないっすよ」
KP
「有志よ。有志に過ぎない。そう、あなたの言う通り。サークルみたいなもの」
嵐山カエデ
「正義の味方?」
KP
「そうね、そのつもり。正義なんてものが我々にあるかどうかはわからないけど、彼らが崇めるもののおそろしさは知っているから」
「彼らはきっと、この絵巻の展示と、ここにあったという書物── ”黄衣の王” を使って、何かを企んでいる」
神谷 舞
「書物の名前を知っているの?」
嵐山カエデ
「なるほど、一緒に見つかった本てぇのは、まさに連中の経典だったわけだ」
KP
「想像に過ぎないわ。けれど、彼らに関わるもので、黄色い表紙の書物といえば、まず思い浮かぶものだから」
嵐山カエデ
「なるほどね」
「じゃぁ、もひとつ、質問」
「アンタ、アタシらに何をさせたいんだ?」
神谷 舞
「そう……ね、私たちは只の、通りすがりよ……その教団の知識があるわけでもない。事情も知らない……」
「そんな人間に何を期待して、何をさせたいの?」
KP
「知識が欲しかった。あなた達の知識と、行動力。表の歴史と、裏の歴史。そうね、利用したと言ってもいい。我々は三人しかおらず、彼らの拠点を探すのに手を取られていた」
「あの展示で、学芸員に質問をしている姿を見て── あなた達なら、一緒に彼らの思惑を追えると、そう思ったの」
嵐山カエデ
「なるほど」
「人が一人、消息不明になってるってぇのに、よくもまぁ巻き込んでくれたな。正義が聞いて呆れるぜ」
神谷 舞
「ごめんなさい……」
この事件に関わることを望んだのは、私だ。
嵐山カエデ
「いや、舞さんのせいってわけじゃ……」
KP
「事情を伏せたのは我々よ。あなた達は巻き込まれた。そう」
そこで、《目星》または《聞き耳》をどうぞ。
神谷 舞
CCB<=90 《聞き耳》 (1D100<=90) > 84 > 成功
嵐山カエデ
CCB<=90 《目星》 (1D100<=90) > 4 > 決定的成功/スペシャル
やったぜ
[成長]《目星》 (1D100<=90) > 4 > 決定的成功/スペシャル
KP
では、あなた達は気づく。
──囲まれている。
嵐山カエデ
「……!」
神谷 舞
「……カエデさん……」
KP
雨が降っているわけでもないのに、雨合羽を着た数人の集団だ。
嵐山カエデ
「舞さん。アタシのそばを離れんでくださいよ」
その雨ガッパの色は?
神谷 舞
「はい」
KP
「お前、魚津やる美の仲間だな」 彼らは低くくぐもった声で、そう言う。雨合羽はみな黄色い。
神谷 舞
黄色い雨合羽って、なんか幼稚園児のイメージだ。
嵐山カエデ
わかるマン
KP
めっちゃわかるマン
KP
S1d3+1 (1D3+1) > 3[3]+1 > 4
嵐山カエデ
「おぅ。たまたまそこで会ってな。てところでどうだい」
KP
彼ら── 四人はほうぼうに拳を構え、あるいは凶器を持ち、あなたたちに襲い掛かってくる。戦闘だ。
嵐山カエデ
「問答無用かよッ」
神谷 舞
まじかw
KP
まじです。彼らのDEXは9。
神谷 舞
STR3に戦闘で何ができると言うんだ。
KP
なお、DEXでの対抗判定に成功すれば、戦闘離脱を試みることができます。
嵐山カエデ
DEXは18
神谷 舞
13だ
やる美さんは……まあ今までやれてたんだし今回もいけるだろ!
嵐山カエデ
対抗判定いけそうだけど、それはそれぞれで判定?
KP
おっと、そうです。それぞれで判定。全員成功すれば無傷で離脱できる。
誰か一人でも成功していれば一緒に離脱できるが、失敗者はダメージを受ける。
嵐山カエデ
とすると、離脱は危ないか
相手、何人です?
四か
KP
4人。対抗判定はDEX9との対抗判定を1回ずつでOKです。
神谷 舞
「カエデさん、逃げましょう」
嵐山カエデ
やる美さんのDEXいくつかな
KP
14。
嵐山カエデ
おっ、高い
舞さんで70%か
「やる美さん、アンタこういうの得意?」
足を前後に開きながら、開いた両手を体の前面で構える
躰道の構えだ
KP
「少しは。でも、相手が多いわね」
彼女は帽子の下から相手を睨む。彼女が取った構えが、ある種の武道のそれだと気づいてよい。
嵐山カエデ
「頼れそうだね……でも、今は……」
ちら、と背後の舞を見る
KP
彼女は頷く。
神谷 舞
ただ真っ青になって震えている。
拳を握りしめてはいるが、それは恐怖を押し殺しているに過ぎないと一目で分かるだろう。
嵐山カエデ
こちらが引き付けることで、舞さんの逃げをサポートすることってできますかね?
神谷 舞
戦闘になるなら通報しようかな?
KP
なるほど。OKです。
サポート、戦闘離脱、通報はいずれも1手番消費するものとします。
嵐山カエデ
となると、まずは我々がサポートして舞さんに逃げていただいて、それから舞さんに通報してもらう?
神谷 舞
通報後離脱の方が戦闘自体が短くなるかも知れない。
嵐山カエデ
なるほど
神谷 舞
じゃあまず通報するね!
それでやられたらごめん。
KP
行動順はDEX順ですね。
戦闘開始してOK?
神谷 舞
お店には他の人いないのかな?
嵐山カエデ
店じゃなくて、歩いてるとこだね
あと、もう一つしっつもーん
回避については、オプションルール採用?
KP
おっと、今の場所は少し歩いたところの道端です。偶然にも少し狭い路地にさしかかっており、人通りはない。
ああ、そうか。オプションルール採用とします。
嵐山カエデ
OK!
では、戦闘開始OKです!

KP
── ☆ 戦闘開始
── 1ラウンド目
── DEX18: 嵐山カエデ
嵐山カエデ
行動を遅らせます
KP
── DEX13: 神谷舞
神谷 舞
通報します!
緊急のボタンがあるならそれで。なければ110番。
KP
OK。通報は宣言のみでよい。
1d3+1ラウンド後に警察がやってきます。
神谷 舞
近くの通りや信号などから住所を読み上げて、大声で。
「暴漢に襲われています、訳が分からなくて、助けてください!」
1d3+1 (1D3+1) > 3[3]+1 > 4
周囲の人にも聞こえるように悲鳴も上げています。
「火事よー!」
KP
── DEX14 : 魚津やる美
すみません、うっかり飛ばしました。
嵐山カエデ
どんまい
KP
彼女は襲撃者A(襲撃者はA~Dとします)に殴りかかる。
<シークレットダイス>
SCCB<=75 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャル
<シークレットダイス>
SCCB<=(9*2) (1D100<=18) > 40 > 失敗
神谷 舞
「きゃっ!」
KP
S1d4 (1D4) > 4
えっ??
嵐山カエデ
お?
KP
彼女の鋭い一撃が襲撃者の鳩尾に食い込む。襲撃者が一瞬息をとだえさせ、なんとか姿勢を立て直したのが見えた。
※クリティカルしました
神谷 舞
「強い……!」
嵐山カエデ
ひゅぅ、と口笛一つ
「やるじゃん」
KP
彼女は応えない。
── DEX9: 襲撃者A~D
襲撃者A、あなたたちに向かって警告を発する。
「魚津とこれ以上関わるな。お前たちは踏み入れてはならない領域に足を踏み入れている。京都を去れ、そうすれば手出しはしない」
嵐山カエデ
「ボコられといて、強気じゃねーか」
KP
最大値クリティカルを喰らった後なのでいまいちカッチョがつかない。
神谷 舞
「あ、あなたがた、布袋さんに何をしたの!?」
KP
舞さんの問いに彼らは応えない。
嵐山カエデ
「警告は承ったぜ。―――っつーたら、引き下がってくれんのかい?」
KP
「いいだろう。我々は去る者を追わない」
「これは警告に過ぎない」
神谷 舞
「……」
嵐山カエデ
「そうかい。んじゃ、今日のとこはお引き取り願うぜ。そこの兄さんも、腹押さえて辛そうだしな」
ぴ、と親指でやる美にやられた男を指しながら。
神谷 舞
いきなり問答無用で獲物を手に襲ってくるアブナイ集団、顔を隠してヤバそうな事件に一般人を平然と巻き込んでくる女……どちらもまともには見えないな。
KP
「──」 彼らはさあっと、波が退くように一斉に去っていく。腹を押さえて呻く男を、ゴミ袋でも負うように担ぎ上げて。
戦闘終了。

神谷 舞
「……ふぅ」
嵐山カエデ
ふぅ、と息を吐き構えをとく。
「存外素直な連中で助かったぜ」
神谷 舞
「怖かった……」
ちょっと涙目で笑っている。
緊張しすぎると笑えてしまうものなのだ。
KP
「……すみません、巻き込んでしまいましたね」彼女はそう言って息を吐く。
嵐山カエデ
「今更かよ」
「連中がこういう手合いだ、ってのを知ってたんじゃねぇのかぃ、アンタ」
KP
「少しは。街中で襲ってくるとは、思いませんでしたが」
神谷 舞
野次馬が現れたなら「もう大丈夫ですから……」って言っとこ。
嵐山カエデ
「このべらんめぇ、ふざけんじゃねぇ」
やる美に近づき、胸ぐらを掴んで低い身長の自分の顔前まで引き寄せる
KP
彼女は帽子の向こうから、平然とあなたを見ている。
KP
(警察の到着はこのシーンが終わってからにします)
神谷 舞
はーい
嵐山カエデ
「おぅ、やる美さんよ」
「もう一つ聞きてぇことが出てきやがったぜ」
KP
「どうぞ」
嵐山カエデ
「んにゃろぅ、涼しい顔しやがって」
神谷 舞
夫に助けを求めるべきだ。そう思ったが、今は大事な仕事中だと言っていた。気苦労をかけたくはないし、巻き込むのも嫌だ。
嵐山カエデ
「布袋、ってぇのも、手前らがそそのかしてたんじゃねぇのか?あぁ?」
「そいで行方知れずになって、慌ててんだろぅが」
神谷 舞
「……」
その可能性。
そうだとして、行方不明になる可能性があると分かっていて、自分たちに声をかけてきたのだとしたら。
嵐山カエデ
「アタシぁな、神王会どものことを表ン出そうとしてやがンのが、手前らじゃねぇのか、っつってんのよ」
KP
その問いには、彼女は首を振る。
「彼がなぜあれを見つけ出す役割を負ったのか、我々は知らない。我々は── 彼らの行いを、阻止したいだけ」
嵐山カエデ
「裏世界での喧嘩なんざ、手前らでやっとけ。アタシぁともかく、舞さんみてぇなカタギに迷惑かけんじゃぁねぇやぃ」
神谷 舞
カエデさんだってカタギだよ……と思った。口は出さないけど。
KP
「この京都に、”────” を呼びいだすという、彼らの目的を」 その名詞は、なぜかノイズがかかったように、あなたの脳がそれを拒否したように、耳にはいらなかった。
神谷 舞
「……え?」
よく聞こえなかった。
KP
彼女は胸倉をつかみあげられたまま、あなたを静かに見ている。
嵐山カエデ
「あ?何だって?」
神谷 舞
「誰を呼ぶって?」
KP
「”────”。黄衣の王。名状しがたきもの」
神谷 舞
おかしい。彼女の口が動いているのは見える気がするのに、声は聞こえているのに、何を意味しているのか分からない。
嵐山カエデ
「っくしょぅ、得体の知れねぇ……」
ノイズに、頭を振る
KP
SANチェック。1/1d3。
嵐山カエデ
CCB<=85 【SANチェック】 (1D100<=85) > 42 > 成功
[ 嵐山カエデ ] > SAN : 85 → 84
神谷 舞
CCB<=79 【SANチェック】 (1D100<=79) > 75 > 成功
[ 神谷 舞 ] > SAN : 79 → 78
KP
さて、そのあたりで警察がやってくる。
神谷 舞
「……あっ、こちらです……通報したの、私です」
嵐山カエデ
警察の到着に、舌打ちしつつ投げ離すようにやる美の襟を離す
KP
やる美はその場にどさりと投げ出される。
神谷 舞
ほっとしてつい声を上げてしまった。
黄色いレインコートの訳の分からない集団に突然襲われた。そう説明する。
黄衣のなんとかについては触れない。
KP
襲撃のことを話すならば警察は捜査を始めてくれて、保護を求めるならばしばらく出歩かないように求められるだろう。
さて、ここで選択肢。

1. このままやる美と共に調査を続ける。
2. やる美と離れ、あなたたちだけで今回の件を調査する。
3. 出歩かず、警察に保護してもらう。または、京都を離れる。
4. その他。

KPとしては、どの選択肢をとってもOKです。
神谷 舞
常識的には3、探索者としては2かなw
嵐山カエデ
カエデの性格からこんなアクション取ってしまったので、3になりそうで困っている
>PL
神谷 舞
これ以上は、一般人の手に余るのではないだろうか。
襲撃を受けたのだ。いきなり武器を持って襲われたのだ。
少し胡散臭いとは言え、少し仲間のように思えてきたやる美の鋭い一撃を目にし、彼女が自分たちとは違う世界の人間であることにも薄々感づいている。
ここでおとなしく京都を離れるべきなのだ。
……いや、京都にはあと二日いなければならないから、その間、警察の世話になるべきだろう。
でも……
とりあえず続行するにしてもやる美とは別れるかな?>カエデさん
嵐山カエデ
そうだねぇ
カエデとしては、最悪でもご一緒は避けたいと思っているな
神谷 舞
情報を持っているらしい、しかも腕が立つ相手と別れるのは、危険だ。
それでももう、彼女は信頼できない。
「私……行きます」
「やる美さん、ごめんなさい、もう私、限界です」
「こんな怖いことがあるなら、ご一緒はできません」
嵐山カエデ
「そうっすね。行きやしょう」
警察署に。
KP
彼女は少し残念そうに、「……分かった。後は、我々でやる」そう、どこか決意を秘めた視線を返して、あなたたちを見送るだろう。

神谷 舞
「……さて、と」
「なかなか難しいね、下手につつくと物騒な集団が出てくる」
「警察は、あてになるかなぁ……」
嵐山カエデ
「どうっすかね。ああいったカルトの連中の情報は、上の方では話が通じていても、末端の連中はどうだか」
神谷 舞
「カエデさん、気分転換にお買い物に行きましょう」
嵐山カエデ
「タフっすね、舞さん」
神谷 舞
「お洋服に、美容院もいいかな」
嵐山カエデ
「まぁ、いいか。厄祓いだ」
「お付き合いするっすよ」
KP
買い物や洋服、美容院。そういった要望を叶えるならば、京都随一の繁華街、”四条河原町”。市民の京都とも呼ばれるその場所には、ファッションビルやデパートと土産物屋が混在する、一種奇妙な雰囲気がある。
最も人の多い地域であるその場所に紛れてしまえば、裏路地に迷い込みでもしなければ襲撃の心配もあるまい。
神谷 舞
じゃあ、駅近辺のブティックにでも行って、今の格好(大人っぽいセーターとスカート)と真逆の服にしよう。
パンツルックにシャツにジャケット。髪は切ってしまおうかな。
嵐山カエデ
「っかぁ~~~~。賑やかな場所っすね」
神谷 舞
「お買い物は最終日の予定だったんだけど」
嵐山カエデ
「って、エラいイメチェンしたもんっすね、舞さん」
あんぐりと口を開ける
神谷 舞
「どう、ぱっと見私だって分からなくなったかな」
嵐山カエデ
「え?あ、はぁ、まぁ、そうっすかね。だいぶ印象は変わったっつうか」
神谷 舞
「また襲われたら怖いもの」
「ちょっと肌のライン出過ぎかしら。うーん、でもたまにはいいわよね」
KP
着物の人々や観光客と、地元の学生たちが交わるその場所には、どこか若々しいような古いような、なんともいえない雰囲気がある。
神谷 舞
コンタクトってすぐには買えないんだなぁ、がっかり。
KP
今は夕方。色々とあってショッピング終えたら4時くらい。
嵐山カエデ
「まぁ、アタシらも警察にいっぺん通り話したっすし、あとは観光客してりゃ、襲われるこたないっしょ」
神谷 舞
「昼間に人通りのあるところを動いた方が良いわね……」
嵐山カエデ
「ったく、とんでもねぇ話だぜ。面倒に巻き込みやがって」
神谷 舞
「やる美さんがもう少し信頼できる人なら良かったのに」
嵐山カエデ
「まぁ、スジモンなんてなぁ、あんなモンっしょ」
「むしろ、害がなく見えるヤツのが、よっぽど危ねぇ、ってね」
神谷 舞
「そうねぇ……迂闊だったわ」
「そうだわ、お土産買っていかなくちゃ」
「どなたかいらっしゃるかも知れないものね……」
「さてと、これで準備はよし」
嵐山カエデ
「土産、ったって、旦那さんと合流するの明後日っしょ?時間あるし明日で良いんじゃねぇっすかね」
神谷 舞
周囲を確認してから経路検索します。
「うん? ああ、そうね。これは布袋さんのお宅の分」
「でも明日にした方が良いかしら。もう時間も遅くなってしまいそうだし」
嵐山カエデ
「はっ?」
あんぐりと口を開ける
「ちょ、ちょちょちょ」
「ちょいと待ちねぇ!なんで布袋ン話出てくるんすか」
神谷 舞
「えっ、行かないの?」
きょとん、としている。
嵐山カエデ
「いや、なんでそれをアタシが聞かれるんすか」
「むしろ逆っしょ」
神谷 舞
「でも今のところ、それくらいしか行き先思いつかないし」
嵐山カエデ
「いやいやいや、さっき言われたっしょ、連中に。これ以上踏み込むな、っつって」
神谷 舞
「……ああ」
確かに、言っていた。
「それじゃ、カエデさんは警察の方に事情を説明してもらえる?」
「ここでお別れになってしまうのは残念だけれど、仕方ないものね」
嵐山カエデ
「いやいやいや」
「そうでなくて、なんで布袋ンとこ行くっつう話になるんすか」
神谷 舞
「ああいう連中が出てきた、ということはね、私たちが辿っている道が正しいということだわ」
「それなら、カエデさんが言っていたことも外れてはいないし、何だかよく分からなかったけれど……何かが京都に呼ばれようとしているのも本当のことなんじゃないかなって」
「布袋さんの消息も気になるけれど、それよりも……」
「何が起きようとしているのかの方が気になるわ」
嵐山カエデ
「んな」
「あんにゃろうの言ってること、信じてるんすか!?」
神谷 舞
「ええ、野次馬よ。野次馬。なんの能力もないおばさんの出歯亀根性よ」
「うーん、ちょっと、気になるの」
嵐山カエデ
「んな訳ゃぁ無ぇでしょう、魔術だの、なんだか言う王様だの」
神谷 舞
「魔術が本当かどうかはともかく、
嵐山カエデ
「それこそ宗教の呪いの中、創作の中のお話、っすよ」
神谷 舞
「何も関係ない一般人をいきなり襲わなければならないほどの事情はある」
「余程の理由がなければそこまではしない、と、私は思うの」
嵐山カエデ
眉間を抑えて、ふ―――っと息を吐く
「いいっすか、舞さん」
「そりゃ、連中にとっちゃそうなんでしょうよ。いわば人生以上のものを賭けたモンなんだから」
「それが、マジモンの魔術であるとかとは別にね」
「問題は、それが本当のことだろうがなんだろうが、こう言うことを仕出かす連中が絡んでる、ってことなんすよ」
KP
KPは固唾を呑んでお二人を見守っている
神谷 舞
なんか舞って陰謀論とか好きそうね。
KP
これがCoCでなければ陰謀論は陰謀論だったんだけどね…… ってなるやつ
神谷 舞
「そうね……」
人は時に突拍子もないことを全身全霊で信じるものだ。
「気をつけなきゃ。私非力だし」
嵐山カエデ
「十何年か前にあった、デカいカルトのヤマで、それに抗おうとした弁護士の一家が、丸ごと行方知れずになった、って話あるでしょう」
「下手すりゃ、そう言う連中が相手なんすよ」
神谷 舞
「……それはそう、なんだけど」
神谷 舞
マジモンのヤバいネタじゃないですかヤダー
嵐山カエデ
「そんなヤバい連中がいる、ってんなら、自称正義の味方と公権力にまかしとけがいいんすよ!」
神谷 舞
「あのね……」
「ちょっと訊きたいんだけど、カエデさん」
「さっきやる美さんが最後に言っていた言葉、聞き取れた?」
「何語だった?」
嵐山カエデ
「んあ?……あ~~~」
KP
── 思い出すだけで怖気の走るような、その言葉。
それはたしかにことばであるはずなのに、あなたたちはどうしても、それが何といったのか思い起こすことができないのだ。
嵐山カエデ
腕組みして唸る。
「……よく、聞き取れなかったっす」
神谷 舞
愚かだなと自分でも思う。きっとこれは触れてはいけないことなのだ。
それでも、人間が生きていて、きっと一生知ることもない知識なのだ。
「私もなの。何語でもない、言葉であるかどうかもよく分からない」
「一度目なんだかヘンだなと思ったから聞き返してみて、こんどはちゃんと聞こうとしていたのに」
「脳みそを素通りしていくのよ、言葉が」
「私だけだったのかしら……」
嵐山カエデ
「脳を素通り……」
確かに、そう表現するのがぴたりとくる感覚だった
神谷 舞
「そして、理解もできなかったのに、何か……とても……なんて言ったらいいのかな」
「すっごく嫌な感じがしたの」
嫌な感じ。そんな簡単な言葉では言い現せない、魂が砕けるような、怖気だつ感覚だった。
嵐山カエデ
「不可思議な出来事だった。……だから、彼奴らが言ってることも、真実だろう、と?」
神谷 舞
「真実ではなくたって、一生生きていても出逢えない何かがあるんじゃないかって」
嵐山カエデ
「……好奇心っすか」
神谷 舞
「好奇心は猫をも殺す……かぁ」
「でも、このままじゃ気になりすぎて眠れないわ」
KP
晩秋の冷ややかな風が、あなた達の間をふうっと吹いた。人々のざわめきを遠くに追いやるような、冬へ向かう風。
嵐山カエデ
「……」
尚も腕組みで地面を睨みつつ
「……迅さん、でしたっけ」
「弟さんのことっしょ」
神谷 舞
「……え……ええ」
どきりとする。
嵐山カエデ
「無理に理由つけなくっても、いいっすよ」
顔は下を向いたまま、上目遣いに舞の顔を見る
神谷 舞
「……ええと……まあ、……やっぱりね? 気になる……っていうか?」
たじたじしてる。
神谷 舞
ここで、「あなたも迅さんみたいになったら、弟さんや旦那さん喜ぶっすか?」とか言われてたらごめんなさいして警察に行ってたねw
嵐山カエデ
「行方知れずになったモンがいる。それで、何かのキッカケだけでも掴めれば―――か」
呟いてから、頭をがしがしと掻き
「っあ~~~~~~」
大きく声を上げた
「わかった、わかったっすよ!」
神谷 舞
「あ、あははー、まあ、やだなあ、恥ずかしい」
嵐山カエデ
「しようが無ぇなぁ。―――約束しちまったすしね」
諦めたように、表情から力を抜く
神谷 舞
「や……あの方と?」
嵐山カエデ
「いやいや、舞さんと」
神谷 舞
「あ……」
嵐山カエデ
「多少酒は入っててても、アタシぁ交わした約束は忘れやせんぜ」
神谷 舞
もう、やる美の名は口にしない方がいいだろう。そう思った。
「……」
「カエデさん」
「ありがとう……」
嵐山カエデ
「よしてくだせぇ。手前が言い出したことっすから」
神谷 舞
こんなことをして弟が戻ってくるなんてことはないけれど。
それでも道を失っている誰かを追う、見つけ出すことができるなら。
KP
ごめんな~~~~リアルな一般人としてはそうなるよな~~~ごめんなお二人とも~~~でもありがとう~~~カエデさんも舞さんもめちゃめちゃかっこいい~~~~(KPの叫び)
神谷 舞
舞は普通に考えたら3一択なんだよなーw
自力でなんとかできる方法も無いからな。
嵐山カエデ
もう、方向を無理やりこっちに向けるの大変>カエデは頑固
神谷 舞
ご協力ありがとうございまーす!
迅の話がこんなに役立つと思ってなかったかお
嵐山カエデ
「んじゃ。命綱だけは用立てておきますかね」
言い、ポーチからスマホを取り出す。
コールするのは、やる美だ
神谷 舞
舞は、今どこにいるかこまめに写真を夫に送ることに決めた。
KP
「はい、魚津です。……何か、ありましたか?」
嵐山カエデ
「おぅ、魚津の」
「明日、アタシらは布袋ンとこ行くぜ。アンタも来なよ」
KP
「構わないんですか?」
嵐山カエデ
「おぅ、いいぜ。けどな」
「アンタぁ外の少し離れたとこで、見張りだ」
「アンタぁ連中にマークされてる。一緒に行動して、また目ぇつけられっと面倒だからな」
「見つけたネタは、共有してやる。それでいいよな?」
KP
「いいでしょう。ありがとうございます」彼女は律儀にそう返答する。
嵐山カエデ
その慇懃な様子に、けっ、と隠さずに吐き
「現着の時間は明日、LINEするぜ。じゃぁな」
そのまま、返事を待たずに通話を切る
「ったく、けったくそ悪ぃぜ。だが、腕は立つし、いざとなりゃぁ処し方、ってぇのも心得てやがんだろ」
神谷 舞
かしこい
利用できるものは利用したいよね……
その様子を見て、さすがだなぁ、とため息をつく。
そして改めて「ありがとうございます、カエデさん。心強いです!」
嵐山カエデ
「まぁまぁ」
ちょっと照れくさそうに鼻の下を擦りながら
「礼は、無事に切り抜けてから、ってことで」
神谷 舞
次回は変装バージョンの顔グラ作ってこよw
KP
お、それは楽しみ
神谷 舞
「はい! 私に何か役立てること、ないかしら……」
嵐山カエデ
「そうっすね……」
再び腕組みで考える
「それじゃ、オカルト知識ンとこ、アタシにレクチャーしてもらえるっすかね?」
神谷 舞
「こまめに写真撮って……お裁縫なら少しは」
「オカルト知識? カエデさんの方が詳しそうだけれど」
嵐山カエデ
「この話が、本当にそう言う代物だってンなら、そう言う知識も懐に入れておきてぇモンで」
「いやいやいや」
「アタシは、表面的なとこだけですんで」
神谷 舞
「うーん、分かったわ。帰ったらちょっと調べてみる……」
嵐山カエデ
「作家って、いっつも妄想してるくせに、意外とリアリストなんすよ」
神谷 舞
「そうなの? いつもいつもよくこんなネタを拾ってくるなぁって驚くばかりなのに」
「前作なんて、あれ読者の子供には絶対分からないところだったし」
嵐山カエデ
それを言われ、うわ、と顔を顰める
神谷 舞
「あれなんて、よくあんなマイナーなネタ持ってきたなって感心しちゃった」
嵐山カエデ
「だから売れなかったんすよね……。さんざん出版社から嫌味言われたっすわ」
神谷 舞
マニアには大評判でした。
嵐山カエデ
「企画も原稿も通したのは編集のくせに」
神谷 舞
「あはは……ディープな友達にはメチャクチャ受けてたから」
嵐山カエデ
「そうなんすか?それなら救いっすけど」
神谷 舞
と、仲良くおしゃべりしながら晩ご飯食べられるところ……
今日は寿司屋の約束だったな。
嵐山カエデ
「ま、まぁとりあえず」
気を取り直して
「今晩のところは、寿司でもつまみながら作戦会議といきやしょうか」
神谷 舞
「はーい! メモ取ってあるよ」
お店に向かいましょ。
嵐山カエデ
「さすが!舞さんやるなぁ。本当にアシスタントやらないっすか?」
なんて話しながら向かおう
神谷 舞
ダンナには新しい服着てポーズ決めた写真送っておこう。
「友達ができました!」って
カエデさんも写しておこうかな。万一のために。
嵐山カエデ
横でカチコチに赤面でVサインして写ってる
神谷 舞
CCB<=60 《写真術》 (1D100<=60) > 70 > 失敗
ああん。
嵐山カエデ
旦那「ボケボケでよく見えないんだけど……」
神谷 舞
酔ってると上手くいかないなー
「ま……まあ、雰囲気は伝わるし!」
我らに何かあったら後は任せたぞダンナ。
嵐山カエデ
二次遭難
神谷 舞
重いから着替えた服は駅のコインロッカーに突っ込んじゃうね。

嵐山カエデ
なんて店でしたっけ
KP
三条の寿司店 ”すしてつ” は、鴨川を一望できる大窓が特徴の寿司店だ。
窓の向こうからは、鴨川の街灯やその向こう、祇園の灯りがきらめいて見える。
嵐山カエデ
「うんまそー!」
「アタシは、活け蛸を……」
神谷 舞
「わぁ(回らないお寿司って初めてかも)」
「えーと、何か初心者向けのセットみたいなのはないかなぁ」
嵐山カエデ
「上方の寿司ってな、気取らねぇで喰えるんでいいっすねぇ」
KP
新鮮な真鯛の炙り柚子胡椒、カンパチ、ぷりぷりとした蛸、芽葱などの野菜の寿司。かわりどころでは生ハムロールだの、チーズが入った茶碗蒸しだのもある。
寿司を一人前(二貫)から頼むことになる。あとは一品料理。カウンターに陣取って板前に注文するもよし、テーブル席や座敷で注文を取ってもらうもよし。
嵐山カエデ
「銀座だなんだ、ってぇのは、肩肘張っていけねぇや」
辛口の純米大吟醸も進んで、すっかり砕けた口調で寿司を堪能する
お造りや天ぷらの盛合わせはあるが、寿司の盛合わせはないみたい。
神谷 舞
天ぷらに揚げ出し豆腐に……ああ、目移りする。
嵐山カエデ
握り一人前とかで頼めばいいのかな
カエデは
蛸!蛸!烏賊!烏賊!ヒラメ!
と好みの種ばかり頼んでいる
通とかそう言うのでは全くない
神谷 舞
「イカと、貝類と……あっ、ツブも食べたい」
こちらも日本酒飲んで、カウンターで、目の前の魚たちに目を輝かせている。
板前さんの手が綺麗だわー
嵐山カエデ
ある程度寿司をぱくついたところで
神谷 舞
カエデさんがどうして小説家を始めたのかとかそう言うお話なんかも聞きたいな。
嵐山カエデ
「いやぁ、アタシは元から夢見がちだったんで」
「歴史ってのは、ロマンじゃねぇっすか。色々な形で、今の世の中に伝わってる。その中には必ず因と果ってのがあって、いろんな出来事が積み重なったり、それがそれぞれの時代の人たちの心と体を動かして、今に繋がってるんすよ」
オタクらしく、ベラベラと喋る
神谷 舞
「うんうん」
楽しそうに茶々をいれたりしつつ聞いてる
嵐山カエデ
「でも、文献で残されてるモンってぇのは、どうしたってそれ全部拾うワケにゃいかねぇから、隙間ってのが生まれる」
酒のせいもあってか、ダイナミックな身振り手振りを交えつつ
神谷 舞
「うんうん、わかるー」
行方不明、神隠し、そいうった事柄に大きく引きずられているのは事実だ。
それでも……
怖いこともあったけれど、カエデさんと一緒に謎を追えるのが本当に楽しいのだ。
カエデさんの本を読んでいるときか、もしかするとそれ以上にドキドキする。
嵐山カエデ
「でもね、アタシは思うんすよ。当たり前っすけど、その隙間にだっていろんな人の人生があって、いっぱいの出来事があった……」
「もしかしたら―――いや、きっと、そうしたことすらも、なんとか言うSFの蝶の羽撃きみたいなモンで、のちの大きな出来事に影響を与えてんだろうな、って」
「そこンとこ、妄想すると、っか~~~~~~~↑」
猪口をグイッと煽り、高い息を吐き出しつつ
「たまんねぇっすね!」
神谷 舞
「後世には伝わっていない、とても重要な何かだったり、文献に残っていない一人のわがままだったり」
「そういうものが積み重なって歴史になっているんだものね」
神谷 舞
タイムスクープハンター面白いよなぁぁぁ!
舞はアレ好きそう。
嵐山カエデ
「そう!そうなんすよ~。さすが、舞さんわかってる!ほら、呑んで呑んで」
ふらふらとおぼつかない手つきで、舞の猪口に酒を注ぐ
神谷 舞
「あははー、もうー、おばさん酔わせてどうするつもりぃー」
嵐山カエデ
「ヨイデワ・ナイカ!ほーれほーれ」
言いながら、自分の下駄の上からおすすめの寿司を舞の下駄へ移しつつ
神谷 舞
「おいしー♥」
そんな感じにワイワイと酒盛りして本日終了でいいのだろーか。
嵐山カエデ
黄衣の王の話とか、掘り下げようと思ったけど、でも神話知識ないから、どうしようもないもんなw
神谷 舞
あとこんなとこで酔って大声でしたい話じゃないw
「こちらもイケますのよお殿様」
刺身と揚げ出し豆腐をソッと。
嵐山カエデ
「うむ、クルシュナイ」
神谷 舞
作戦会議は部屋に戻ってどっちかの部屋でかな。
KP
では、今夜は以上ということでいいですかな?
嵐山カエデ
OKです!
神谷 舞
はーい。
KP
──かくして夜は更ける、賑やかな二人の声を、夜なお騒がしい三条の夜の雰囲気に引きずって。
本日は以上!

神谷 舞
おつかれさまー
嵐山カエデ
お疲れ様でした!
神谷 舞
二人とも生きて帰れますように。
KP
お疲れさまでした! お二人が進む方向を決めるシーンがめちゃくちゃダイナミックで、固唾を呑んで見つめておりました
神谷 舞
PCの都合とPLの都合がかみ合わないと難儀するよね!
嵐山カエデ
PLとしては先に進みたい
でもカエデは完全にベタオリ状態
苦労しました
KP
お疲れさまです、リアルな一般人としてはそうなるよな!ごめんな!と思いながら見つめておりました
カエデさんも舞さんもめちゃめちゃかっこよかった
神谷 舞
わぁい
KP
あのシーン大好きです
嵐山カエデ
やったぜ

【置】CoC『blood red decadence』Side:B 牧志&佐倉 6

早く終わってくれ、早く、朝を。
もっと味わいたい、もっと、夜を。

CoC『侵色』月影

ナニカはナニカ囁いてくるかい?

CoC『VOID』継続『やさしい朝をくださいね』ヴィキ&結城 2

「ダメ、なんだよ……。私じゃ……あなたの人生を……幸せにできない」



本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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