
ネタバレがあります。
クトゥルフ神話TRPG 目次
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要 紫苑

「サキ!」
KP
要が叫んで、急速に溶け萎み始めたガタノソアの中を駆け寄ってきた。
サキ

「要」
死にまみれて顔を上げる。
ああ、要の声がする。
要は、俺様のこと置いてかないでくれた。
死にまみれて顔を上げる。
ああ、要の声がする。
要は、俺様のこと置いてかないでくれた。
要 紫苑

「サキ、サキ、生きている? 無事だね!」
要 紫苑

「ああ、良かったぁぁ!」
KP
要はあなたの全身を確かめるように抱きしめて、憚ることなく大声で泣いた。
サキ

「要」
不思議な違和感に包まれて、ほろりと目から涙がこぼれた。
不思議な違和感に包まれて、ほろりと目から涙がこぼれた。
サキ

「俺様が生きてること、喜んでくれるん、だな。
俺様、死なない、のに」
要の大きな背に手を回して、ぎゅっと抱きしめる。
俺様、死なない、のに」
要の大きな背に手を回して、ぎゅっと抱きしめる。
サキ

「要のほうが、ずっと死んじゃうのに」
要 紫苑

「当たり前だよ! 生き返るから死んで良いなんて事があるものか!
ああ、良かった。生きていて良かった……!」
ああ、良かった。生きていて良かった……!」
KP
要は子供のように泣きじゃくった。
サキ

「要、よかった。
要も、生きてて……、よかった」
要の身体に身を寄せて目を閉じる。
力強い心臓の鼓動を聞く。
そうしてると、二人とも生きてる気がした。
要も、生きてて……、よかった」
要の身体に身を寄せて目を閉じる。
力強い心臓の鼓動を聞く。
そうしてると、二人とも生きてる気がした。
KP
あなたの中に小さな疑問が浮かぶかもしれない。
KP
おかしなことだ。『要』が『サキ』を案ずるなど。
『■』が『■』を案ずるなど。
意味がない。必要がない。なぜならあなたは死から最も遠い。
なぜならあなたは。
『■』が『■』を案ずるなど。
意味がない。必要がない。なぜならあなたは死から最も遠い。
なぜならあなたは。
サキ

何だっけ。
……何だっけ。
変なことだし、ただの御飯事だって気が突然した。
……何だっけ。
変なことだし、ただの御飯事だって気が突然した。
サキ

でも嬉しかったからいいや。
サキ

「ありがとう、要。俺様、うれしい。
要が俺様のこと心配してくれて。
要が、生きてて」
要が俺様のこと心配してくれて。
要が、生きてて」
KP
あなたの内で間借りしていた男が言う。
KP
(是非とも口でお礼が言いたいのです。
どうぞ一時、その御身をお貸し願えませんか)
どうぞ一時、その御身をお貸し願えませんか)
KP
その意思はゆっくりとモヤのように霞のように揺らいでいる。
見れば、彼らの石像があった所はもはやガタノソアに破壊し尽くされ、無数のヒビと打ち据えた跡が残る中、ただほんの少しのいしくれが転がっているばかりだった。
見れば、彼らの石像があった所はもはやガタノソアに破壊し尽くされ、無数のヒビと打ち据えた跡が残る中、ただほんの少しのいしくれが転がっているばかりだった。
サキ

「そっか、壊れちゃったんだな、ソヨグ」
またちょっと淋しくなるな、と思った。
またちょっと淋しくなるな、と思った。
サキ

「いいよ、借りて」
身体を貸すことを承諾する。
身体を貸すことを承諾する。
KP
ソヨグはお二人にと前置きをして胸に手を当て、万感の思いを込め朗々と言葉を紡ぐ。
KP
「喪われた全てのムーの民に代わり、また私自身より心よりの感謝を! 我らが悲願を達成することができました。
我らの苦難も、何万年の無為な時を過ごしたのも全てはこの時のためだったのです!」
歓喜の叫びがあなたの声帯を震わせる。
あなたには分かる。この男の魂はもはや限界を迎えており、無に還るところなのだ。この男は、最期の力を喜びと感謝を示すことに使うのだ。
我らの苦難も、何万年の無為な時を過ごしたのも全てはこの時のためだったのです!」
歓喜の叫びがあなたの声帯を震わせる。
あなたには分かる。この男の魂はもはや限界を迎えており、無に還るところなのだ。この男は、最期の力を喜びと感謝を示すことに使うのだ。
KP
「何よりあなた様方とともに全ての滅びを止める立役者になれました。ふふ。いい気分です。あの世で自慢してやりますよ」
彼は要に深々と頭を下げる。
彼は要に深々と頭を下げる。
要 紫苑

「こちらからも。ありがとうございました。
あなたが生きていてくれたお陰で、
私たちも無限の退屈を味わうところだったのを救われたわけですから。
本当に。ありがとうございました!」
あなたが生きていてくれたお陰で、
私たちも無限の退屈を味わうところだったのを救われたわけですから。
本当に。ありがとうございました!」
サキ

「ありがとな! おかげで助かった!」
あの世って何だろう。星のことかな。
忘れてしまってて分かんなかったけど、後で要に聞こうと思った。
あの世って何だろう。星のことかな。
忘れてしまってて分かんなかったけど、後で要に聞こうと思った。
サキ

ソヨグは死のうとしている。
数万年の向こうで、ようやく死ぬんだ。
死のうとしてるのに、この時間は何だかやさしくて、穏やかだった。
数万年の向こうで、ようやく死ぬんだ。
死のうとしてるのに、この時間は何だかやさしくて、穏やかだった。
サキ

あ、そうか。
これが、この時間がさよならっていうんだと、突然思い出した。
これが、この時間がさよならっていうんだと、突然思い出した。
サキ

「さよなら、ソヨグ。ありがとな」
KP
ソヨグは口をつぐむと、祈るように両手を重ね、微笑んだ。
そして、あなたにだけ届くこころの声で呟く。
そして、あなたにだけ届くこころの声で呟く。
KP
(いつか我々の声に応じてくださると信じておりました。
このような御姿でいるのには何か理由があるのでしょう。)
このような御姿でいるのには何か理由があるのでしょう。)
人類をよろしくお願い致します。
シュブ=ニグラス様
KP
その言葉を最後に、男の魂はほどけて消え去った。
KP
あなたは、思い出す。
みずからが何者であったかを。
あなたに何があったのかを。
みずからが何者であったかを。
あなたに何があったのかを。
自身と同様の存在に飽き、眷属達の崇拝も煩わしかったあなたは、
今も空に整然と輝く星の殆どを訪れ、それでも退屈は満たされなかった。
地球を最後にしようと決めていた。
数多の神々が訪れるのだから、きっと素敵な場所なのだろう。
この星はあなたの期待を裏切らなかった。
醜く愚かで愛おしい人間が、下等生物が、緑が溢れる美しい星をあなたは気に入った。
しかし、地球は滅びた。
あなたの崇拝者達によって。
凄まじい喪失感だった。
もうこの世界にあなたを満たすものは皆無だ。
万物の父であるアザトースを起こして世界を終わらせよう。
だが、今日は何かが起こるかもしれない。
期待してしまうのだから仕方がない。
終わらせるのは明日にしよう。
明日になれば絶望しているだろう。
しかし、あなたが絶望する明日は来なかった。
毎朝願ってしまうのだ。
「今日は最高の日になるはずだ」
サキ
あらあらなるほど命そのもの
そら〈神話〉知識99あるわけだ
そら〈神話〉知識99あるわけだ
注意
KP
ここから少し過去話はいりますので、反応しておきたければ御先に。
サキ
反応なしでOKです。思い出してから思いきり反応しよう。
KP
あ。思い出したらしばらく反応できなくなります!
自らが女神であるという自覚を得ると同時、要に対しての会話が不可能になります。
女神ムーブは少ししてもok。
自らが女神であるという自覚を得ると同時、要に対しての会話が不可能になります。
女神ムーブは少ししてもok。
サキ
なるほど!
でもこの流れでOKです。
でもこの流れでOKです。
KP
では決定的な判定はいります。
サキ
どきどき!
そうかぁそういう意味だったんだ、今日が最高の日になればいい
そうかぁそういう意味だったんだ、今日が最高の日になればいい
最終判定についてのルール提示。
要 紫苑

1d100 50 【要の魅力】!! Sasa 1d100→ 2→決定的成功(クリティカル)!
KP
www
KP
+40(さらに10の補正)で判定どうぞ。
基本値60に40を足して100。
基本値60に40を足して100。
KP
この男【APP】減少を力業で捻じ伏せおった。
要さん乳飲んだときといい、おいしいところでクリティカル出すわね……
要さん乳飲んだときといい、おいしいところでクリティカル出すわね……
サキ
なるほどここで【APP】!!
要さん、ここぞという所で【APP】が強いぞ。
人としてのサキを見ていてくれた要さんのイケ力か……。ありがとう……
要さん、ここぞという所で【APP】が強いぞ。
人としてのサキを見ていてくれた要さんのイケ力か……。ありがとう……
KP
このペアの場合、美醜というより人間力って気がしますね。
サキ
ですね。人として引きつける力。
KP
あと【旧支配者の印】があればギリ耐えられるけど、姿がベールに隠れてボケボケになっちゃう。
サキ
モザイクの向こうで会話することになっちゃう。やめておこう。
多分印はシュブ=ニグラスには効かないんじゃないかな、と後で思いました。
サキ

1d100 99 対抗 Sasa 1d100→ 28→成功
KP
ゴーツウッドでこの人間と出会ってから、今日まで退屈しなかった。
この人間といられるのなら、まだ最高の日を願っていられるかもしれない。
人間として生きてきたあなたは、まだそんなふうに信じることができた。
この人間といられるのなら、まだ最高の日を願っていられるかもしれない。
人間として生きてきたあなたは、まだそんなふうに信じることができた。
要に自身の真実を明かしても明かさなくてもよい。
また、今からいつでも真の姿になることも可能だ。
とはいえ要の為にやめておいた方が無難だろうということもあなたにはわかる。
人間の精神は脆弱で、要は特に傷つき弱っている。あなたの真の姿には到底耐えられまい。
あなたは記憶を辿り、数万年前のゴーツウッドでの出来事を思い出すことができる。
この人間とあなたは、以前に出会ったことがあるのだ。
※あなたはこれから要と会話しても良い。
また、今からいつでも真の姿になることも可能だ。
とはいえ要の為にやめておいた方が無難だろうということもあなたにはわかる。
人間の精神は脆弱で、要は特に傷つき弱っている。あなたの真の姿には到底耐えられまい。
あなたは記憶を辿り、数万年前のゴーツウッドでの出来事を思い出すことができる。
この人間とあなたは、以前に出会ったことがあるのだ。
※あなたはこれから要と会話しても良い。
KP
数万年前のゴーツウッドで眷属達に招来されたあなたは、毎度のように転がっている生贄を掴んだ。
取り込んでも良かったのだが、その時は気まぐれに生かしてみたのだ。
「生きてさえいれば幸い」
生け贄がそう泥土に沈む悪夢の中喘ぐように、乱れた息の下不明瞭な言葉でそう言ったのが聞こえたからかも知れない。
生け贄はハスターリクの病に侵されているようで今にも死んでしまいそうだった。
そこであなたは、生物を異常活性化、または進化を促す効果を持つ自身の母乳を飲ませ、眷属に作り変えて延命させた。
一時的に仮死状態になってしまったが、あなたが呼びかければ目覚める。
眷属とはそういう存在だ。
要は、あの時の人間だ。
取り込んでも良かったのだが、その時は気まぐれに生かしてみたのだ。
「生きてさえいれば幸い」
生け贄がそう泥土に沈む悪夢の中喘ぐように、乱れた息の下不明瞭な言葉でそう言ったのが聞こえたからかも知れない。
生け贄はハスターリクの病に侵されているようで今にも死んでしまいそうだった。
そこであなたは、生物を異常活性化、または進化を促す効果を持つ自身の母乳を飲ませ、眷属に作り変えて延命させた。
一時的に仮死状態になってしまったが、あなたが呼びかければ目覚める。
眷属とはそういう存在だ。
要は、あの時の人間だ。
サキ

「……」要の腕の中で、不意に身体が脱力する。
ぽかん、と空を見上げた。
眼に穿たれた瞳孔が大きく広がり、真っ暗闇の深淵まで落ち込んでゆく。
ぽかん、と空を見上げた。
眼に穿たれた瞳孔が大きく広がり、真っ暗闇の深淵まで落ち込んでゆく。
サキ

「そうか」
色のない声で呟いた。
さよならを知った朝も、千の物語に耳を傾けた夜も、他者の存在を喜んだ昼も、全てわたしの尾につく後日談でしかなかった。
色のない声で呟いた。
さよならを知った朝も、千の物語に耳を傾けた夜も、他者の存在を喜んだ昼も、全てわたしの尾につく後日談でしかなかった。
サキ

最後のひとつが亡びる前から、ずっと、ずうっと、わたしは。
サキ

わけもない願いを抱いてきたのだ。
サキ

それは神には大それた望みだった。
生き物ならぬ命には大それた願いだった。
生き物ならぬ命には大それた願いだった。
サキ

気まぐれに生かした眷属がそこにいる。
それは名を『要』といい。
教えてくれた。
傍らに話しかけるだけで、世界は案外変わるのだと。
それは名を『要』といい。
教えてくれた。
傍らに話しかけるだけで、世界は案外変わるのだと。
サキ

「要」
名を呼ばわる。人間の形の手を伸ばす。
ああ、そうだ。
傍らに呼びかけるだけで、こうも心がうたうのならば。
明日にしよう。
眠って起きて。
いつかこれが消えるまで、壊すのはやめにしよう。
名を呼ばわる。人間の形の手を伸ばす。
ああ、そうだ。
傍らに呼びかけるだけで、こうも心がうたうのならば。
明日にしよう。
眠って起きて。
いつかこれが消えるまで、壊すのはやめにしよう。
サキ

「要」
名を呼ばわる。
いじらしくも生き続けている、その背を撫でた。
名を呼ばわる。
いじらしくも生き続けている、その背を撫でた。
サキ

※真実は全ては明かさない。
何となく雰囲気が変わったことだけが分かるだろう。
何となく雰囲気が変わったことだけが分かるだろう。
要 紫苑

「……サキ?」
KP
その意志の強さか、運命のいたずらか、人の姿と知性を残したままあなたのものとなった『人間』は、怪訝そうにあなたの顔を見た。
要 紫苑

「どうか、した? 怪我をした? 何か、思い出した?」
サキ

「そうだ。思い出した」
同じ形の肉体から出る声ながら、口調と速度が変わったがために、喉から出る声は少し低く響いた。
同じ形の肉体から出る声ながら、口調と速度が変わったがために、喉から出る声は少し低く響いた。
サキ

「思い出したの……、んだ。
わた……、俺様がいつから、こうしていたか。
要がどうして、そうなったのか」
わた……、俺様がいつから、こうしていたか。
要がどうして、そうなったのか」
サキ

困った。
己の事ながら、あの口調は難しいぞ。
何故あんな喋り方をしておった、わたしは。
分かっておる。忘れておったからだ。
何もかも忘れておったから、野放図に言葉を出すことしか叶わんようになっていたのだ。
己の事ながら、あの口調は難しいぞ。
何故あんな喋り方をしておった、わたしは。
分かっておる。忘れておったからだ。
何もかも忘れておったから、野放図に言葉を出すことしか叶わんようになっていたのだ。
サキ

しかし突然言葉を変えて、びっくりされたらどうする。
それだけならばいい、別人だと思われたらなお困る。
困る。
それだけならばいい、別人だと思われたらなお困る。
困る。
KP
あら可愛い悩み。
要も喋り方変わってるから気にしなくていいのに。
要も喋り方変わってるから気にしなくていいのに。
サキ
確かに。>要さんも
「わたし」という自我の生まれと共に、ちょっとかわいいところも生まれたようです。
「わたし」という自我の生まれと共に、ちょっとかわいいところも生まれたようです。
要 紫苑

「サキが話しやすいように話していいよ」
KP
要は吹き出すように笑った。
要 紫苑

「本当はなんていう名前だったかは、思い出せた?」
サキ

「大丈夫か?
驚かないか?
わたしがわたしでも、おまえのサキとして扱ってくれるか?」
驚かないか?
わたしがわたしでも、おまえのサキとして扱ってくれるか?」
要 紫苑

「君は君だろう?
ずっと僕を助けようとしてくれた、優しいサキ」
ずっと僕を助けようとしてくれた、優しいサキ」
KP
要はあなたの目をまっすぐに見つめた。
サキ

「……要だ。ああ、要の眼が見える。
要の眼がわたしを、サキを見ている」
要の眼がわたしを、サキを見ている」
サキ

「……ありがとう。
強くて優しい、わたしの要」
要の身体からそっと腕を離し、要の眼を見て微笑む。
強くて優しい、わたしの要」
要の身体からそっと腕を離し、要の眼を見て微笑む。
サキ

「全て、思い出したのだ。
わたしがここにある理由も。
要をこうしたのが、わたしであったことも。
かつて呼ばわれた名も、何もかも」
わたしがここにある理由も。
要をこうしたのが、わたしであったことも。
かつて呼ばわれた名も、何もかも」
要 紫苑

「そうなんだ、良かった。
随分雰囲気は変わっているから、正直少し驚いてはいるけれど」
随分雰囲気は変わっているから、正直少し驚いてはいるけれど」
サキ

「そうだな。ああ、うん、驚くな。
驚くだろうな。それは、そうであろう」
驚くだろうな。それは、そうであろう」
KP
要は照れくさそうに笑うと、頷いた。
要 紫苑

「君の話を聞きたい。君のことを教えて欲しい」
サキ

すっかり何もかも砕けてしまった周囲を見回し、座れそうな大きさの岩を探す。
サキ

岩があればその岩に、なければ地面に座り込んで話し始める。
KP
破壊された魔術師達の残骸などもあるし、それを選ばずとも座るに丁度いい岩はそれなりにある。
火山性であるため、座り心地はさほど良くはないが。
火山性であるため、座り心地はさほど良くはないが。
KP
要は少し迷ってあなたの向かいに腰を下ろす。
太陽がゆっくりと頭上を渡ってゆく。
太陽がゆっくりと頭上を渡ってゆく。
サキ

「思い出すまでわたしも、以前は死ぬことがあったのだろうと思っていた。
だが、違った。わたしはこの星の生き物たちが亡ぶよりも、ずっと前からこうだった」
だが、違った。わたしはこの星の生き物たちが亡ぶよりも、ずっと前からこうだった」
要 紫苑

「ずっと前から?」
サキ

「そうだ。
わたしはずっと前から、退屈を持て余していた。
わたしを愛しようと試みるものはいたが、傍らで歩もうとしてくれるものはいなかった」
わたしはずっと前から、退屈を持て余していた。
わたしを愛しようと試みるものはいたが、傍らで歩もうとしてくれるものはいなかった」
サキ

「わたしはずっと彷徨って、ここに来た。
今なら、思い出せる。……色々な生き物たちがいた。
美しいものも、艶やかなものも。醜く愚かなものも。
みながみな、見ていて楽しかった。
なにもかも亡びてしまったときも、わたしはそれを見ていた。
……寂しかった。またあの退屈の来ることが、ただただ悲しかった」
今なら、思い出せる。……色々な生き物たちがいた。
美しいものも、艶やかなものも。醜く愚かなものも。
みながみな、見ていて楽しかった。
なにもかも亡びてしまったときも、わたしはそれを見ていた。
……寂しかった。またあの退屈の来ることが、ただただ悲しかった」
要 紫苑

「ずっと独りで……」
KP
あなたの虚しさと哀しさを、人間のスケールで理解できよう筈もない。
しかし要は寄り添おうとしているようだった。
しかし要は寄り添おうとしているようだった。
サキ

「そんな時に、おまえを見つけた。
おまえは世界を滅ぼす病に身を蝕まれ、死にかけていた。
身のあらゆる肉を苦痛の泉に変えられ、悶えていた。
それでも、その様子でも、おまえは……、生きたいと願っていた。
だから、わたしはおまえを、要を、生かそうとした」
おまえは世界を滅ぼす病に身を蝕まれ、死にかけていた。
身のあらゆる肉を苦痛の泉に変えられ、悶えていた。
それでも、その様子でも、おまえは……、生きたいと願っていた。
だから、わたしはおまえを、要を、生かそうとした」
要 紫苑

「僕を助けてくれたのは、君だったのか!
あのひとときだって落ち着いて眠ることすらできない、痛みも苦しみも消してくれたのは!」
あのひとときだって落ち着いて眠ることすらできない、痛みも苦しみも消してくれたのは!」
KP
要は思わず腰を上げかけ、そして座り、「信じ……」と言いかけて首を振った。
要 紫苑

「今更信じられないものなんてありはしないね」
KP
そのときサキは白いデカいブヨブヨした姿をしていたので、実はそんなに見た目ロマンチックな出会いではない。
まあ女神にとっては些事。
まあ女神にとっては些事。
サキ
些事些事。
サキ

「そうだ。
……不思議な心持ちだ。
それが巡って、わたしにこの無限の時間の間、一度だって知ることのなかったものを、いくつも教えてくれた」
……不思議な心持ちだ。
それが巡って、わたしにこの無限の時間の間、一度だって知ることのなかったものを、いくつも教えてくれた」
要 紫苑

「そうか。それなら恩を返せたかな?」
サキ

「ただその代わりに、少しおまえを変えてしまったけど」
要 紫苑

「そうだな、どうせなら君と同じように死なない体なら良かった」
要 紫苑

「そうしたら」
KP
要は何かを言いかけて首を振った。迫りくるものを忘れようとするように。
サキ

「そうだな、そうしていればよかった。……そうしたかった。
要を……、失いたくない。忘れたく、ない」
ぽたり、と拳の上に水滴が落ちた。
乳ではなく、涙だった。
要を……、失いたくない。忘れたく、ない」
ぽたり、と拳の上に水滴が落ちた。
乳ではなく、涙だった。
要 紫苑

「僕も君を……独りで置いていきたくない」
KP
要はあなたの肩を掌で包んだ。
要 紫苑

「……探そう……
そうだ、ここは科学力が発達しているムー大陸。
もっと探せば何か出てくるかも知れない」
そうだ、ここは科学力が発達しているムー大陸。
もっと探せば何か出てくるかも知れない」
サキ

「科学……、科学か。ああ、そうだな。
探そう。探してみよう。
わたしも知らないものが、ここには眠っていたんだ」
探そう。探してみよう。
わたしも知らないものが、ここには眠っていたんだ」
サキ

……科学、か。
この愚かな生き物が崇めたそれが、どれだけ小さなものだったか、わたしは知っていた。
知っていた、けど。
それが要を生かしてくれた。
だから。
……きっと。
…………もしかしたら。
この愚かな生き物が崇めたそれが、どれだけ小さなものだったか、わたしは知っていた。
知っていた、けど。
それが要を生かしてくれた。
だから。
……きっと。
…………もしかしたら。
KP
「…………」
背後に気配を感じる。
何だかとてももじもじしているというか、気後れしているというか、居たたまれないような、しかし巨大な気配だ。
背後に気配を感じる。
何だかとてももじもじしているというか、気後れしているというか、居たたまれないような、しかし巨大な気配だ。
サキ
サニドさんかな。
KP
はい。
サニド「話しかけづれぇー」
サニド「話しかけづれぇー」
サキ
これは話しかけづらい
サキ

「何だ」
人が、人ではないが、どうしようか考えている時に何だ。振り返る。
人が、人ではないが、どうしようか考えている時に何だ。振り返る。
KP
「おっ。今来たのだ。今来たのだぞ! 立ち聞きはしておらぬぞ!」
巨大な蛸のような姿をした神が取り繕うように言う。
巨大な蛸のような姿をした神が取り繕うように言う。
サキ
サニドさんかわいいなもう。
要 紫苑

「…………?」
KP
要は何事かと振り向く。
一見してクトゥルフにそっくりだが、肢体は星のように輝き、ダイヤモンドをちりばめたかのように飾られている。
その目は、解けた金のように輝く慈愛に満ちた金色であることが見て取れる。
……とはいえ、人智を超えた存在であることには変わりない。
一見してクトゥルフにそっくりだが、肢体は星のように輝き、ダイヤモンドをちりばめたかのように飾られている。
その目は、解けた金のように輝く慈愛に満ちた金色であることが見て取れる。
……とはいえ、人智を超えた存在であることには変わりない。
KP
猊下サニドを目撃した要は、残念ながら正気度喪失が起こる。
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D10》
《SANチェック:成功時減少 1 / 失敗時減少 1D10》
要 紫苑

1d100 26 Sasa 1d100→ 44→失敗
1d10 Sasa 1d10→2
SAN 26 → 24
1d10 Sasa 1d10→2
SAN 26 → 24
乗り越えた!
KP
あっ、軽い。良かった。
サキ
よかったよかった
KP
これ、減り具合によってはここで死ぬの酷くないか?
もうBGMが八時だヨ! 全員集合! の場面転換になって隕石衝突のエフェクトはいるわ。
※【HO重病人】がSAN0になると自動的に【HO不老不死】が発狂して世界をぶっ壊すため。
もうBGMが八時だヨ! 全員集合! の場面転換になって隕石衝突のエフェクトはいるわ。
※【HO重病人】がSAN0になると自動的に【HO不老不死】が発狂して世界をぶっ壊すため。
サキ
ひえぇ。SAN0にならなくてよかった。
それはそれで美しく悲劇的な終わり方ではあるけども。
それはそれで美しく悲劇的な終わり方ではあるけども。
KP
要は悲鳴を上げて座っていた岩から飛びすさり、あの刀を抜いた。
サキ

「ああ、お前か。そういえば、あれを殺したものな。
別に聞いていても構わないのに」
要が悲鳴を上げて飛び退る横、平然と振り返る。
別に聞いていても構わないのに」
要が悲鳴を上げて飛び退る横、平然と振り返る。
KP
「んん。なんというかな。そういうのを人間は気にするとか何とか。人間? まあ細かいことはよいな。
ンン。オホン。
一仕事する前にな。礼を言いに来たのだ。
とにかく助かったぞお前達。我が石化を破れたという事は、ガタノソアを倒したのであろう。よくやった。
我がいれば、残りの旧支配者達を追い出すなり封印なりするのも時間の問題。
後は任せるがいい!」
ンン。オホン。
一仕事する前にな。礼を言いに来たのだ。
とにかく助かったぞお前達。我が石化を破れたという事は、ガタノソアを倒したのであろう。よくやった。
我がいれば、残りの旧支配者達を追い出すなり封印なりするのも時間の問題。
後は任せるがいい!」
KP
サニドは黄金の瞳をキラキラさせてあなた方に礼を言う。
要はあなたの態度とサニドの軽薄な様子に、ぽかんと口を開けて虚脱している。
要はあなたの態度とサニドの軽薄な様子に、ぽかんと口を開けて虚脱している。
サキ

「調子がいいな。
そうか、お前たちはこういう風に話すのだな」
軽く笑いを漏らす。
そうか、お前たちはこういう風に話すのだな」
軽く笑いを漏らす。
サキ

「物のついでだ。
要にわたしと同様、死を捨てさせることはできないか?」
期待などしていない様子で、冗談のようにさらりと言う。
要にわたしと同様、死を捨てさせることはできないか?」
期待などしていない様子で、冗談のようにさらりと言う。
KP
「悪いがな。そういうのは得意じゃないんだなー。
そもそもそういうのできたとしても、人間の精神の方が保たんだろうに。
我らと違って繊細なんだぞ人間は。
あの石になった連中と話しとらんかったか?
なんとかな。なればいいとは思うけどな。
我は我ですることがあるんでな。
んん。つまり。ああ。がんばれ。できること全部やっとけ。後悔だけはせんようにな」
そもそもそういうのできたとしても、人間の精神の方が保たんだろうに。
我らと違って繊細なんだぞ人間は。
あの石になった連中と話しとらんかったか?
なんとかな。なればいいとは思うけどな。
我は我ですることがあるんでな。
んん。つまり。ああ。がんばれ。できること全部やっとけ。後悔だけはせんようにな」
KP
サニドは気まずそうに言い終わると、きびすを返した。
サキ

「お前こそ、繊細なことを言う。
……後悔しても、いつか忘れてしまうだろうよ。
わたしはお前たちやあれらと違って、概念みたいなものだから」
踵を返すその後ろ姿に、小さな声で返した。
……後悔しても、いつか忘れてしまうだろうよ。
わたしはお前たちやあれらと違って、概念みたいなものだから」
踵を返すその後ろ姿に、小さな声で返した。
KP
サニドは鼻歌を歌いながら歩き去って行った。
要 紫苑

「良く分からないけど、あの神? が地球を何とかしてくれるのかな?」
KP
あなたには分かる。サニドは人類が生きてゆける環境などにはさほど興味がない。
そもそもそうした環境を復活させるようなことはできまい。ただこの星から旧支配者を追い出すだけ。
この星が不毛の地であり続けることには変わりない。
しかしつまりは、環境を変化させようとした際の邪魔者たちがまとめていなくなる、ということである。
そもそもそうした環境を復活させるようなことはできまい。ただこの星から旧支配者を追い出すだけ。
この星が不毛の地であり続けることには変わりない。
しかしつまりは、環境を変化させようとした際の邪魔者たちがまとめていなくなる、ということである。
サキ

「あのガタノソアや、ルリム・シャイコースのようなものたちが、今のこの星を支配している。
サニドは、あれらをこの星から追い出しに行ったんだ。
だから、この星は今よりは静かになる」
サニドは、あれらをこの星から追い出しに行ったんだ。
だから、この星は今よりは静かになる」
要 紫苑

「そうか……良かった」
KP
要はほっとしたような顔をして、巨大な蛸神の背に手を振った。
サキのステータスに変動が起きる。
要 紫苑

「戻ろうか。あの神殿でもう一度考え直そう」
サキ

「そうしよう。戻ろう」
言いながら、おずおずと要の肩に手を伸ばし、そこに乗ろうとする。
言いながら、おずおずと要の肩に手を伸ばし、そこに乗ろうとする。
要 紫苑

「うん」
KP
要は今までそうしてきたように、自然にあなたを抱き上げるようにして肩に乗せると、ゆっくりと歩き出した。
KP
向かう先はムーの都。
KP
石化が解けた人間達が青い光を一気に放出して斃れ、植物は朽ち、ムーの都は何万年もの時を経て死を迎えていた。
要 紫苑

「本当に二人きりになってしまったのか」
サキ

「そのようだ。
彼らはようやく、死を迎えたのだろう。
……誰かと出会っては、二人きりになるな。我々は」
要の肩を囁くように撫で、定位置から要の身体の温もりを感じる。
彼らはようやく、死を迎えたのだろう。
……誰かと出会っては、二人きりになるな。我々は」
要の肩を囁くように撫で、定位置から要の身体の温もりを感じる。
サキ

ムーの都は滅んだ。
サニドは、この星を再び支配したものどもを残らず追い払いにゆくだろう。
この星は、今度こそ静かになる。
……静寂だ。
静寂が、この星を支配する。
サニドは、この星を再び支配したものどもを残らず追い払いにゆくだろう。
この星は、今度こそ静かになる。
……静寂だ。
静寂が、この星を支配する。
KP
ムーを廻り、書物を読みあさっても、めぼしい情報はやはりあの部屋くらいにしか残っていないようだった。
KP
要はどれくらい生き残るだろうか。
今の彼は人間ではないとはいえ命あるものである。栄養を摂取しなければ死を迎えるだろう。
また黒山羊の乳をやれば永らえることはできよう。だがおそらく、回数を重ねるごとに姿と智は歪み、ついには理性も魂も失ったただの一眷属になり、自らの名すら忘れ去ってしまうに違いない。
今の彼は人間ではないとはいえ命あるものである。栄養を摂取しなければ死を迎えるだろう。
また黒山羊の乳をやれば永らえることはできよう。だがおそらく、回数を重ねるごとに姿と智は歪み、ついには理性も魂も失ったただの一眷属になり、自らの名すら忘れ去ってしまうに違いない。
KP
そう。彼はあなたの眷属であり、あなたにとっては仔であるも同然である。
そうなれば、あの魔法は効力を発揮するだろう。全てを思い出したあなたにとって、姿やサイズ差など問題ではない。
そうなれば、あの魔法は効力を発揮するだろう。全てを思い出したあなたにとって、姿やサイズ差など問題ではない。
KP
問題ではない、といえば、時の流れや魔力についても然りである。
それこそ、惑星から水を引き寄せたり、その気になれば惑星の配列を変えることですら。
あなたにとって時は無限だ。いかに時が必要であろうと、いかに魔力が必要であろうと工面は可能だ。
それこそ、惑星から水を引き寄せたり、その気になれば惑星の配列を変えることですら。
あなたにとって時は無限だ。いかに時が必要であろうと、いかに魔力が必要であろうと工面は可能だ。
サキ

わたしは命そのものだ。
わたし自身の肉を分け与え、要を生かすことはできるだろうか?
乳同様に、彼を歪めてしまうだろうか?
わたし自身の肉を分け与え、要を生かすことはできるだろうか?
乳同様に、彼を歪めてしまうだろうか?
KP
肉体を歪めることはないかも知れない。
が、確実にその精神を軋ませてゆくに違いない。
が、確実にその精神を軋ませてゆくに違いない。
KP
何をすべきか、
どういう手段があるかについて列挙した方が良ければしますねー。
どういう手段があるかについて列挙した方が良ければしますねー。
サキ
お。では、せっかく外なる神たる自身を思い出した所ですし、列挙が欲しいです。
・地球復活について
・要の延命について
いくつかの手段が提示される。
・要の延命について
いくつかの手段が提示される。
これからのみち
KP
サキの選択は……?
サキ
スケールが大きい上に切ない選択で楽しいぞ。
要さんを生かすことを選んだら、記憶だけを抱えて無限の時間、再会を待ち続けることになるんだなぁ。
要さんを生かすことを選んだら、記憶だけを抱えて無限の時間、再会を待ち続けることになるんだなぁ。
KP
これ以外にも、持っている手段でできそうなことがあれば言ってみてくださいねー。
KP
《鋭敏な二人》使う場合は、要はその時だけ起こされるか、それとも常に仮死状態か、という感じでなんともはや。
ルールブック版は数時間しか効果持たないけど、これは流石に年単位で保つと思いたい。
ルールブック版は数時間しか効果持たないけど、これは流石に年単位で保つと思いたい。
サキ
使うのがなんとシュブ=ニグラス(とその眷属)だし、年単位で保つと思いたい。
KP
100年単位でも短いくらいだわ。
サキ
数年でもそれで数万年を乗り切ろうとすると一万回以上かけ直さないといけなくなる。
KP
数万で済むかな……?
サキ
無理かも。
無理だな。
要さんが食べられるような生き物が生まれるまででもえらい期間になる。
無理だな。
要さんが食べられるような生き物が生まれるまででもえらい期間になる。
サキ
一緒にあの水の星へ行って次世代のムー海底都市を!
要さんが息ができない上、まだ微生物しかいない。腹が減る。
要さんが息ができない上、まだ微生物しかいない。腹が減る。
サキ

お、ではRP前に一つ質問。
要さんを《魂の抽出》でサキの肉体に入れ、要さんの意識を保ったまま魂を永らえさせることはできますか?
要さんを《魂の抽出》でサキの肉体に入れ、要さんの意識を保ったまま魂を永らえさせることはできますか?
KP
ああーーー、なるほど?
効果時間については問題なさそうだ。完全に移してしまう呪文のようなので、そのままあなたの精神に間借りをすることになるだろう。
考えられる問題はいくつかある。
まず、あなたにとっての日常が彼にとっての日常ではないことだ。
人間の精神は簡単に壊れるものである。
また、長い時間あなたの中にいることで、彼が自身を見失う可能性はある。あなたという巨大な存在の一部として溶け込んでしまう恐れがある。
※元々の魔法は生者の魂を物品に移す魔法なので、生き物に移した場合の詳細は不明であるが、厶ーの人間の描写から言って、移った先で魂が(正気度喪失により)死んでしまうことはある。
効果時間については問題なさそうだ。完全に移してしまう呪文のようなので、そのままあなたの精神に間借りをすることになるだろう。
考えられる問題はいくつかある。
まず、あなたにとっての日常が彼にとっての日常ではないことだ。
人間の精神は簡単に壊れるものである。
また、長い時間あなたの中にいることで、彼が自身を見失う可能性はある。あなたという巨大な存在の一部として溶け込んでしまう恐れがある。
※元々の魔法は生者の魂を物品に移す魔法なので、生き物に移した場合の詳細は不明であるが、厶ーの人間の描写から言って、移った先で魂が(正気度喪失により)死んでしまうことはある。
最善の手段を探す
KP
肉体を仮死状態にした場合魂はどうなるのかなぁ。
サキ
正気度問題! それはそうだ。要さんが数万年に耐えられない。
KP
面白いアイデアなんだけど主に正気度問題!
とはいえ、このまま要を未来に送ってもいつか寿命が尽きて別れの時は来る。
その時に地球が復活していて淋しくなければいいって話なのかもしれない。(シナリオは多分そんな感じ?)
その後に延命法探すのもアリ?
とはいえ、このまま要を未来に送ってもいつか寿命が尽きて別れの時は来る。
その時に地球が復活していて淋しくなければいいって話なのかもしれない。(シナリオは多分そんな感じ?)
その後に延命法探すのもアリ?
サキ
その後に改めて、蘇った地球の上で延命法を探しに行くのはアリですね。
KP
二人でシムアースするのも楽しそうではあるんだけどねー。
それこそ物品に移して保たせることは可能かもしれない?
すごく丈夫そうなアメノムラクモとか?
(メーのかけらなんかはサキが無理をしたら失われそう。というかサキのはガタノソア戦で失われただろうなぁ)
元のルールブックの呪文をみると、『魂を物品に移して守る。肉体はいつもどおりの生活を送れる』魔法みたいなんですよね。
本体が生命活動を止めた場合精神が残るかは分かんないな。
それこそ物品に移して保たせることは可能かもしれない?
すごく丈夫そうなアメノムラクモとか?
(メーのかけらなんかはサキが無理をしたら失われそう。というかサキのはガタノソア戦で失われただろうなぁ)
元のルールブックの呪文をみると、『魂を物品に移して守る。肉体はいつもどおりの生活を送れる』魔法みたいなんですよね。
本体が生命活動を止めた場合精神が残るかは分かんないな。
KP
《魂の罠》札に精神だけ保存できそうかも?
時折呼び出すこともできる。
移した魂を別の肉体に戻すには何か手段が必要そう。
この魔法をシュブ=ニグラスが使えるかは分かんない。
時折呼び出すこともできる。
移した魂を別の肉体に戻すには何か手段が必要そう。
この魔法をシュブ=ニグラスが使えるかは分かんない。
KP
グランド・グリモア纏めてたときに、《鋭敏な二人》も書いたけど、性的接触要るなんて書いてあったかな? 見落としたか? と思ったら、グランド・グリモアでは「入念に儀式を行いながら心を結びつける」としか書いてなかった。
六版には「近親相姦的儀式が必要」って書いてあった。
コンプラか……
使える幅が広がったとも言えますね
六版には「近親相姦的儀式が必要」って書いてあった。
コンプラか……
使える幅が広がったとも言えますね
サキ
コンプラされてる……。
使える幅が広がったのはいいけども。オカルト魔術らしい要素で好きだったんだけどなぁ。
使える幅が広がったのはいいけども。オカルト魔術らしい要素で好きだったんだけどなぁ。
サキ
いよいよ別れが来たら、《魂の抽出》で一緒になろうなんてこともできますね。
KP
それもありですね。そのまま溶けるまで一緒にいられる。
サキ
そうそう。
サキ
なるほど。
肉体は石にしておいて、意識だけ物品に移しておく?
話せなさそうだから一緒か。
何かしら要さんの精神は眠らせておく必要がありそうかな。
肉体は石にしておいて、意識だけ物品に移しておく?
話せなさそうだから一緒か。
何かしら要さんの精神は眠らせておく必要がありそうかな。
KP
ガタノソアの目で石化した場合どうやって戻るのかはよくわからん……
サキ
なんですよね。
よーし、では大体の方針が決まったあたりで一度RP。
よーし、では大体の方針が決まったあたりで一度RP。
サキ

「要」
知らず、声が歌うようになった。
知らず、声が歌うようになった。
サキ

「この星に、要が食べられるような生き物は、もうない」
要 紫苑

「……そうかもしれない」
KP
要は静かに呟いた。
だがその静穏は絶望のためではなく、あなたが何かを言おうとしていることを察してのことのようだった。
だがその静穏は絶望のためではなく、あなたが何かを言おうとしていることを察してのことのようだった。
サキ

「けれど……、わたしは、要。
おまえに生きてほしい。生きて、ともに歩んでほしい」
おまえに生きてほしい。生きて、ともに歩んでほしい」
サキ

「おまえの、ようなものはいなかったのだ。
わたしの滴を受けるものはみな、歪み、形を、意を喪って……、わたしと意を交わすことのできないものになった。
だからわた、わたしは、他者というものを知らなかった」
声が震える。今までのなによりもおそろしかった。
わたしの滴を受けるものはみな、歪み、形を、意を喪って……、わたしと意を交わすことのできないものになった。
だからわた、わたしは、他者というものを知らなかった」
声が震える。今までのなによりもおそろしかった。
要 紫苑

「僕も忘れていた」
KP
要は微苦笑した。
要 紫苑

「君が僕を一人にしなかったから、思い出せたよ」
サキ

要がこれを拒んだらどうしよう。望まなかったらどうしよう。
わたしが欲しいのは要の身ではなく、意なのに。
無理をかけるとすぐに壊れてしまいそうな程、はかないのに!
わたしが欲しいのは要の身ではなく、意なのに。
無理をかけるとすぐに壊れてしまいそうな程、はかないのに!
サキ

「ひとつだけ、方法が、ある。
あの魔術を使って、ここに熱と水と、生き物を呼び戻す」
あの魔術を使って、ここに熱と水と、生き物を呼び戻す」
要 紫苑

「地球を、作り直すってことか」
要 紫苑

「神様みたいだ」
サキ

「また、長い時がかかるだろう。
お前を眠らせ、そのあいだ命を保つ方法は、いくつかある」
お前を眠らせ、そのあいだ命を保つ方法は、いくつかある」
要 紫苑

「しかし、それでは……」
サキ

「ただ、ただ。
それだけではならない。
わたしはお前が眠っているあいだに、お前を忘れてしまう。
前にもそうだった。そうだったのだ。
わたしはまたお前を、他者を忘れるだろう。そして思い出すことがない!」
それだけではならない。
わたしはお前が眠っているあいだに、お前を忘れてしまう。
前にもそうだった。そうだったのだ。
わたしはまたお前を、他者を忘れるだろう。そして思い出すことがない!」
要 紫苑

「…………」
サキ

「いけない、それではいけないんだ。
お前を、お前を忘れてしまったら、お前を目覚めさせるものがいなくなる!」
お前を、お前を忘れてしまったら、お前を目覚めさせるものがいなくなる!」
サキ

「方法はある。記憶を保つ呪法を使えばいい。
いまのお前はわたしの仔だ。条件は満たされる。
わたしはお前を憶えていることができる」
いまのお前はわたしの仔だ。条件は満たされる。
わたしはお前を憶えていることができる」
サキ

「ただ、ただ。そのためには、お前と接触しなくてはならない。
お前は……、特別なことと考えているのだろう、それを」
あられもなく声が震えた。
断、断られたらどうしよう。いやだ、要のことを忘れたくない。
お前は……、特別なことと考えているのだろう、それを」
あられもなく声が震えた。
断、断られたらどうしよう。いやだ、要のことを忘れたくない。
サキの心
サキ
肉体を保つ方法はなんとでもなると思っているし、時間の長さも気にしていないけど、要さんに性的な接触断られたらどうしよう! が一番怖いサキです。
肉体を保つ方法どれを選ぶかとかの話は、要さんの返答後に出します。
肉体を保つ方法どれを選ぶかとかの話は、要さんの返答後に出します。
要 紫苑

「そうか。あの魔法。それこそ冗談みたいな。
ああ、そうか。今の君なら問題はない、そういうことなのか」
ああ、そうか。今の君なら問題はない、そういうことなのか」
KP
要は息を呑んだ。そして自らの体と、あなたを見、苦笑して片手で顔を覆う。
サキ

「そうだ」
苦笑いを漏らすさまを、いとしいと感じた。
それが要の語った恋のような資格を持ちうるのか、それとも、そのいとしいはかなしいと言うのか、分からなかった。
苦笑いを漏らすさまを、いとしいと感じた。
それが要の語った恋のような資格を持ちうるのか、それとも、そのいとしいはかなしいと言うのか、分からなかった。
要 紫苑

「そうだね。特別なことだと思っている。
まいったな。こんなことになるなんて思っていなかった。
僕はずっと眠り続けることになる? 君の『仕事』が終わるまで?」
まいったな。こんなことになるなんて思っていなかった。
僕はずっと眠り続けることになる? 君の『仕事』が終わるまで?」
伝え方下手くそか
KP
「まいったな」は「嫌です」ってことじゃないです念のため。
サキ
明示ありがとうございます。その後にそれからのことを聞いてくれていますしね。
KP
ちょっとね。それに関して条件次第で言いたい事があるのだ。
サキ
ほうほう。
サキ

「願うなら。
願うなら、お前とともにそれを。
この星に生命が芽生えていくさまを見たかった。
だが、長すぎる。
わたしにとっては一度過ごした時間でも、要には耐えられまい。
また前のように、お前には眠っていてもらう。
次に目を覚ました時には……、うまく行けば、ここに生命が戻っているはずだ。
お前が愛したようなものになるかは、分からないけど」
願うなら、お前とともにそれを。
この星に生命が芽生えていくさまを見たかった。
だが、長すぎる。
わたしにとっては一度過ごした時間でも、要には耐えられまい。
また前のように、お前には眠っていてもらう。
次に目を覚ました時には……、うまく行けば、ここに生命が戻っているはずだ。
お前が愛したようなものになるかは、分からないけど」
要 紫苑

「君を独りにしたくない。
こういうのを歯がゆいというのか」
こういうのを歯がゆいというのか」
要 紫苑

「……ああ。無理だろうなぁ。僕は君のように死なない体を持っていない。
腹も減る。のども渇く。歳を取る。どうやら心の強さでもかなわないみたいだ」
腹も減る。のども渇く。歳を取る。どうやら心の強さでもかなわないみたいだ」
KP
要は血反吐を吐くように潰れた声で呟いた。
サキ

「気に病むな。
お前とわたしのありようが違うだけだ。
わたしよりもお前の方が、無為ではなかっただけだ」
お前とわたしのありようが違うだけだ。
わたしよりもお前の方が、無為ではなかっただけだ」
要 紫苑

「…………」
KP
深呼吸をし、そして早口に、だが途切れ途切れに話し始めた。
要 紫苑

「こういったことには段取りがある、と思っていた。
あんまりじゃないか。あんまりだ。
魔法に必要だからといって、眠っている間に、その。一方的に、というのは」
あんまりじゃないか。あんまりだ。
魔法に必要だからといって、眠っている間に、その。一方的に、というのは」
KP
声が震えていた。要の目線が力なく反れかけてはあなたの目に戻ってくる。
サキ

「……要」
震える声。逸れかけては戻る視線。その中でもただひとつ、強く輝く眼の色。
震える声。逸れかけては戻る視線。その中でもただひとつ、強く輝く眼の色。
要 紫苑

「ああ。だからつまり。その」
要 紫苑

「条件が、ある。
魔術で行う前に。僕が眠る前に。一度、君を抱……あー……」
魔術で行う前に。僕が眠る前に。一度、君を抱……あー……」
KP
言いかけて、少し考えて言い直す。
要 紫苑

「『性的な接触』をしないか」
告白
KP
意外とロマンチストだった要でした。
今なら元の言い方でも通じたんじゃないかって気がしなくもない。
まあ「サキ」への告白だしな……
こっちもこっちで「断られたら凹むなぁ」と思いながら言ってる。
あとサイズ差どうしよう? とも思っているけど、そのへんは雰囲気のあることできればいいか程度に思ってる。
今なら元の言い方でも通じたんじゃないかって気がしなくもない。
まあ「サキ」への告白だしな……
こっちもこっちで「断られたら凹むなぁ」と思いながら言ってる。
あとサイズ差どうしよう? とも思っているけど、そのへんは雰囲気のあることできればいいか程度に思ってる。
サキ
かわいい。かわいいぞ要さん。
要さんはサキに恋を教えてくれたのかもしれない。
要さんはサキに恋を教えてくれたのかもしれない。
KP
「好きになった子との初が魔法のためでしかも寝たままってのは酷くないか」ってのはものすごく女性的な感覚って気もするけどそこはもうわかんないから!
サキ
意外と男はロマンチストだともいいますし、そもそも創作物の中の話なので好きにいっていいと思うんですよ。個人的に。
そもそもシュブ=ニグラス的な感覚が何かなんて私にもわかりませんしね。
(あと人類個体差が多すぎてよくわからない)
そもそもシュブ=ニグラス的な感覚が何かなんて私にもわかりませんしね。
(あと人類個体差が多すぎてよくわからない)
KP
というかこんな方向で大丈夫でしたかね。
サキ
何も問題ありません。すごくいい感じです。好き。
KP
良かったー。
そんな途方もない話聞いて、ひとりで送り出さなきゃならない、自分はまたいつ目覚めるか分からないってなったら、こう言うかなって。
「『性的な接触』をしないか」がプロポーズなの酷い。
そんな途方もない話聞いて、ひとりで送り出さなきゃならない、自分はまたいつ目覚めるか分からないってなったら、こう言うかなって。
「『性的な接触』をしないか」がプロポーズなの酷い。
サキ
結局サキをまた独りにしてしまうわけですしね。
別離の前の日に思い出を残していくような雰囲気もあって好きです。
別離の前の日に思い出を残していくような雰囲気もあって好きです。
割と性的な方のセンシティブ描写は普段はほとんどしていないので、「どこまでOkなんだ??」と探りながらやっていたりするKPでした。
サキ

要が言う事のひとつも、意味は分からなかった。
けれど、分かった。
要がその小さな人の身の中の、あるだけの勇気を、いままさに集めていることを。
それから何よりも、例え眠るのだとしても。
要が、わたしと共に行こうとしてくれていることを。
けれど、分かった。
要がその小さな人の身の中の、あるだけの勇気を、いままさに集めていることを。
それから何よりも、例え眠るのだとしても。
要が、わたしと共に行こうとしてくれていることを。
サキ

「……要」
サキ

「いいだろう。
わたしに……、教えてほしい。
お前の、特別を」
立ち上がる。
要の腰に、そっと手を回した。
わたしに……、教えてほしい。
お前の、特別を」
立ち上がる。
要の腰に、そっと手を回した。
KP
その表情がぱっと明るくなる。それから、何かを言いかけ、そして眉が八の字になった。
要 紫苑

「これは教えられるほど知らないんだ。
二人で見つけようか」
二人で見つけようか」
概念
サキ
概念的な問題。>小さな
KP
命の作り方しか知らない女神に恋や愛を教えるのとんでもないことだな。
そりゃ命を作るのには絶対的には必要ないことだけど、本能に基づいた幻なのかもしれないけど、女神が命を生むのに愛を意識するようになったら色々でかい影響がありそうで。
いやまあないかもしれんけど!
そりゃ命を作るのには絶対的には必要ないことだけど、本能に基づいた幻なのかもしれないけど、女神が命を生むのに愛を意識するようになったら色々でかい影響がありそうで。
いやまあないかもしれんけど!
サキ
荒ぶる野の生命そのものである女神、こういう愛とか恋とは対極にありそうですしね。
「サキという化身」の範囲には収まりそうな気はしています。それでも結構えらいことだけど。
「サキという化身」の範囲には収まりそうな気はしています。それでも結構えらいことだけど。
KP
そして要におしゃれなアクションさせたりしようとして、「この男の概念にそんなのないな。なんか代わりにやるか言うかさせよう」と悩むKP!
クトゥルフ神話TRPG 目次
Good morning ALL 一覧
コメント By.KP(要 紫苑)
全編を通して紡がれてきた絆がここに織り上がる。
……いや本当にこんなことになるなんて予想もしていませんでした。
こんな告白あるかよ。
全編を通して紡がれてきた絆がここに織り上がる。
……いや本当にこんなことになるなんて予想もしていませんでした。
こんな告白あるかよ。
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
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PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」








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