苧環
苧環は、アスファルトに倒れています
白良浜 遠矢
「姉さん!」倒れている彼女のもとへ駆け寄る。重力が消え、勢いがつきすぎて少しつんのめりながら。
苧環
「……ん」
薄らと、その目が開く
「遠矢、ちゃん……」
やがて、はっきりとせぬその視界に彼の姿をとらえたか、小さくつぶやいた
白良浜 遠矢
「よかった……、」
「戻ってきて、くれたんだ」
彼女を抱き起こす。
苧環
「ごめんね……私……」
「また、あなたに、無理をさせてしまって……」
ゆるりと持ち上げた手で、破れた袖を撫でる
白良浜 遠矢
「いいよ、大丈夫。……もう一度だけ許してくれて、よかった」
苧環
「いつも……私のわがまま、で、あなたに……」
「辛い思いを……」
白良浜 遠矢
「ううん。……辛くなかったよ。姉さんのために戦えたし、それに」
「みんなが、支えてくれたから」
苧環
「うん……彼らは……友達、なんだね……」
白良浜 遠矢
「うん」
苧環
「友達、できたんだね……遠矢ちゃん」
白良浜 遠矢
「……うん」
「姉さんも、だよ」
「友達だ」
血に濡れたままの指に気づいて、ハンカチでごしごしと拭ってから、彼女の肩を抱く。

トモキ
そろそろ二人の世界を邪魔してもいい?
※みんな雑談でRPやってた
雨宮 レイ
wwwwww
真田宗司
wwww
白良浜 遠矢
いいと思う。なお白良浜は人間体になるのをすっかり忘れてる。>二人の世界の邪魔
雨宮 レイ
人間体に戻ろうかな
トモキ
【変身】解いたままでいようかと思ったけど、【変身】状態じゃないと表情とかないんだったよ私…
真田宗司
しかし不破ちゃんは人間のままあの重力に耐えたのか
トモキ
さぁて…

苧環
苧環を抱き起こした時
GM
一条の光が差し込んできた
龍王が呼び、空を埋め尽くしていた嵐は去り
白良浜 遠矢
ふと、そちらに視線が向く。
GM
その雲の切間から、一筋の光が
そして、その数は徐々に増え
白良浜 遠矢
金色の眼が、射してきた光を受けて輝いた。
GM
空が晴れ渡ってゆく、
その時
トモキ
「綺麗だな……」
GM
白良浜は、己の頭の中にずっと立ち込めていた霧が晴れてゆくのを感じた
白良浜 遠矢
「……あ、」
GM
何故、忘れていたのだろう
何故、思い出すことができなかったのだろう
そう思わずにいられぬほどに鮮明に、その脳裏に記憶が蘇ってきた
トモキ
おっ、きたな?
エンデ
雨宮 レイ
回想だ!
白良浜 遠矢
わーい回想だ
真田宗司
セピアフィルターかけなきゃ
白良浜 遠矢
「……、」ぐ、と目を瞑る。目の前の姉さんに動揺を見せまいと、衝撃を押し殺すように。
GM
自分は、彼の里に永く住む人狼だった
いつの頃からか、それは今この時となっても定かではないほどの昔から
月の姫と共に、彼女を守るために、ただあった
トモキ
虫捕りの記憶は……幻だったか?
雨宮 レイ
お年寄りだったわ
白良浜 遠矢
ヨボヨボ
トモキ
一番動いてた人がなんか言ってる。
GM
時を歪める月の姫の力はとてつもなく大きなもので
その力で彼女も、自分も永くあり続けていたが
ある者はそれを恐れ、ある者はそれを求め、一時も心休まる時は無かったことを、覚えている
それでも、いつか流れ着いた山深くの里で、純粋で穏やかな者たちと出会うことができたことで
ようやく訪れた、平穏の時
それから、時はいくつも流れ
白良浜 遠矢
「……」 目を閉じたまま、ふと押し黙った。何かを噛みしめるように、何かを、己の中に交わらせていくように。
GM
彼女を守る自分と、そのために傷つく自分を気遣う彼女とは、実の姉弟のようになっていった
遠矢
それは、いまの己でない己の記憶だ。
GM
時がすぎ、人の世が華やいでくる頃
苧環
姫は、いつも遠くを眺めるようになっていた

遠矢
フリップ[回想シーン内に会話入れたいです! 短くていいので!] >GM
苧環
もちろんどうぞ
遠矢
わーい
口調をね 微妙に変えるのやりたかったの
トモキ
イイネ

遠矢
 「……姉さん、どうした?」 
 最近いつも遠くを眺めてばかりいる彼女を、気遣うように。
苧環
「……ううん。なんでもないよ、遠矢ちゃん」
そう笑う彼女

トモキ
あれ、名前は遠矢?
遠矢
そういやそうだ そこだけ本名なのかな
トモキ
犬神遠矢さんだったのかな?
雨宮 レイ
人狼だったのは確定として、それがどうなって吸血鬼混じりに
トモキ
そういえばそうだな。
エンデ
なんでだ……?
GM
そこだけ本名ですね
エンデ
ほほう
GM
あと、元から吸血鬼の力は備えていた、ということに。
トモキ
元々そんな感じの種族なのか。
エンデ
もともと!
デフォルト
雨宮 レイ
なるほどなー

遠矢
 「そうか? ……でも、心配だ。姉さんはいつも、背負ってしまうから」
 彼女の横に立つ。
苧環
「ありがとう……遠矢ちゃん」
礼を口にしながらも、彼女の視線は山向こうを臨む
妖しの力は、どこか遠くの世界として忘れられた時代
今ならば、あるいは自分も外界へと出てゆくことができるのではないか、と
強く語ることはなくとも、彼女がそう、外界へと思いを馳せていることに気付くのは、難しいことでは無かった
遠矢
 その眼がどこを見ているのか、すぐに分かった。この穏やかな場所を離れて、彼女がどこへ行きたがっているのか。
苧環
「ねぇ、遠矢ちゃん」
「お買い物、しに行こうか」
遠矢
 「……ああ、そうしよう。今日は、少し遠くまで足を延ばしてみようか?」
苧環
そう答える弟の言葉に、彼女は少し困ったように笑い
「冗談、だよ。そんなこと、できないでしょ」
そう言って微笑む彼女の本心がそうではないことを、自分は痛いほどにわかっていた
遠矢
少し微笑んだまま、彼女の手を取る。
「……本当に望むなら、俺は止めないよ。止めないし、外でも姉さんを守る」

トモキ
この姫から「おぞましい気配」がしているのか? ってのは割と疑問……
雨宮 レイ
やはり鬼姫、暴走か?
トモキ
いきなり人間が攻めてきた理由もまだ不明だからな…
苧環
おっと、すみませんお時間ですが、最大十分まで延長良いですか?
霧のいいとこまで書いちゃいます
トモキ
自衛隊が動くって相当の大事だった筈でね。
遠矢
こちらはOKです!(あと10分ですがご延長はー)
真田宗司
ももちゃん大丈夫?
雨宮 レイ
中身は抜け出るかもしれないですが見てはいます
真田宗司
脱皮ドラゴン
遠矢
中身ーーーー!
トモキ
ドラゴンの脱皮した皮ってすげーご利益ありそう。
エンデ
わかりみがふかい
真田宗司
財布に入れておけば宇宙旅行できるくらいお金が!
エンデ
2021年宇宙の旅!
遠矢
入りきらない!
トモキ
なにも全部入れなくても。
遠矢
鱗だけでもでかそうじゃない? 龍神の皮
トモキ
そういって狩られたのだったな……彼女の種族は。
遠矢
でしたなあ……
真田宗司
竜皮のバッグに竜皮の財布、ブーツにも……
エンデ
そんな蛇の皮みたいな
トモキ
つよそう

GM
「こんちはぁ、姫さま。今日も良い日和だねぇ」
その時、農作業を終えた里の人が声を掛けてきた
「こんだけ良い陽気だと、日向ぼっこだけじゃたまらんでしょう。たまには、気晴らしにでも行ってきたらどうです」
苧環
里の人に笑顔で微笑み、二言三言言葉を交わし
やがて里の人が去って行ったあと
彼女は、ポツリ、と呟いた
「ちょっとだけ……。ちょっとだけ、お出かけ。しちゃっても、いいかな」
エンデ
\いいよーーー/
真田宗司
お出かけGOサインが出た
雨宮 レイ
あーもしやお出かけしたから見つかったやーつ?
トモキ
ありそう
遠矢
そんな気がするやーつ
遠矢
「……行こう、姉さん。何なら、俺の後ろに隠れてたらいい」彼女の手を引く。彼女の意思ではなく、自分が連れ出したのだ。そうとでも言うように。
GM
永い時の中で、何故彼女らがここでそうしていたのかを忘れてしまっていた、里の人のほんの些細な言葉
その言葉が起こしたささやかな風が、彼女とその弟の心に起こしたさざなみ
遠矢
彼女の願いを、彼女の想いを、ここで朽ちるままにさせたくなかった、自分の少しばかりの我儘。
GM
それが、後に大きな渦となって、この地を、彼女らを巻き込むことになることを、手を引かれ慌てたように、しかし綻んだ笑顔で歩く彼女も、その手をひく弟も
その時は、知る由は無かった

GM
というわけで、本日はここまで!
遠矢
はーい! ありがとうございました!
いまの白良浜は17歳の人間の少年の白良浜だから、永い時を経て逃亡してきた守護者の魔物の遠矢とは、だいぶん精神性とか立ち居振る舞いとか違うだろうなと思ったので、そういうシーンがやれてめちゃ満足
GM
よかった
トモキ
さあ思い出してくれ白良浜。俺が倒さなければならないのは誰なんだ。
真田宗司
なんか物騒なこと言い出したぞ
遠矢
次回をお楽しみに!
場合によってはPvPの巻。
トモキ
それならそれで、【エゴ】【絆】の綱引きをするだけさ……
遠矢
それはそれで、白良浜が現在と過去に引き裂かれることになって楽しい
トモキ
先生が家族になってくれて良かったと、思うのでした。
真田宗司
俺達みんなファミリーだぜ
遠矢
やったぜ
トモキ
半端な「トモキ」でいるのか、それとも……ってのはずっと考えていたから、ひとつのきっかけになる。
遠矢
ああ、いいですなあ。楽しみ
トモキ
今の俺はね、この世界と同じまがいものなんだ……
遠矢
ああー……
トモキくんのそれは自分ではないものなあ

三上 もも
います
雨宮 レイ
いましてよ
遠矢
スコッ
トモキ
来ました
真田宗司
鉄人!
遠矢
タツジン!
ヴェロニカ・
ロジェストヴェンスカヤ
お待たせしました
遠矢
違う人だ
GM
失礼しました
雨宮 レイ
なんかロシア人来た
三上 もも
誰……?
真田宗司
多国籍
GM
みんな無秩序な多国籍料理好きやろ?
遠矢
好きやけど
雨宮 レイ
ボルシチ食べたい
真田宗司
名古屋名物台湾ラーメンアメリカン
三上 もも
トルコ料理食べたい
遠矢
出たなカオスシティNAGOYA
三上 もも
おなかの調子いまいちよくないので霊圧が消えてたらおなかが悪いんやなぁって思ってください。
遠矢
胃腸炎お大事に…… 
真田宗司
おだいじに…
GM
前回からのお続き
トモキ
お大事にね
雨宮 レイ
無理せんでええんやで……
GM
フートンで寝ておれ
三上 もも
無理そうだったら言いますね……。
トモキ
減らすの忘れてた【人間性】減らす。
[ トモキ ] 【人間性】 : 32 → 29
そして前回、これのお陰で暴走免れていたという事実。

GM
その日は、まるで夢のような1日であったことは、覚えている
最初は警戒と緊張の中での街歩きだったものが
最後には、徐々に大胆に
遠矢
傍らに彼女を、手を繋いで。おっかなびっくり、久しぶりに歩み出た外の世界は、とても眩しかった。
「姉さん、大丈夫か。疲れてないか?」
苧環
「うん、ちょっと……」
「でも、大丈夫」
「休んでなんていたら、勿体無いもの」
時代は進み、遠くの出来事や有様が、テレビやラジオを通じて知ることができるようになったけれど
GM
それでも、絶対に手は届かないと思っていた日常が、そこら中、手を伸ばせば触れられるところにあるのだ
遠矢
暫く引きこもっていた間に、外の世界は随分と様相を変えていた。
……そんな世界の中で笑う姉は、外の世界そのものよりも、もっと眩しかった。
ずっと、こうしていられたら。そう思う。
GM
やがて日も暮れ、夜も遅くなってから帰っても
結局、何も無かった
苧環
「何だか、拍子抜け」
GM
そう、姉が笑ったのを覚えている
しかし、そのたった1日の外出という、かすかな蝶の羽ばたきが
確実に事態を進めていたことに気付くのは、それから更に、1週間ほどかかった
そして、それは唐突な破壊と共に訪れた―――
白良浜の意識が、そこまで追った時
本当に思い出すことに思わず躊躇を覚えた、あの夜のこと
それに意識が向いた時

GM
『おーっほっほっほ!』
唐突な笑い声
トモキ
リアルで?
GM
リアルで。
雨宮 レイ
誰だ誰だ
GM
見渡せど、姿は見えず
遠矢
なんだなんだ白蛇のナーガか
トモキ
なつかす
GM
懐かし
真田宗司
ずみるい!
トモキ
いまだに児童文学として現役の本
三上 もも
スレイヤーズ読んだことないな……。
トモキ
ノリは独特だけど面白いよ。

八街
「あたたた……今度は何だい」
不破
「……」
遠矢
「えっ?」どちらで声がしたのか分からなかった。どちらの自分が声を発したのかも、分からなかった。回想を裂くその笑い声に、何があったのか周囲を見回す。
真田宗司
「誰だ……?」
GM
『すッげェ~~!本当に龍王x8をやっつけちまうなんてェ~~』
『オレサマ、驚き!』
嫌味なほどにキンキンと響く甲高い声が、その場にいるものの神経を逆撫でる
雨宮 レイ
「なんか頭の悪そうな声がするな」
トモキ
「……」
遠矢
咄嗟に苧環をかばいつつ、声のしたほうを確認する。
GM
(CV:千葉繁)
雨宮 レイ
wwwwwwwwwwwwwwwwww
真田宗司
ハヒフヘホー
トモキ
具体的なイメージありがとうw
GM
はい、これで皆さん具体的に声をイメージできましたね!
雨宮 レイ
ソウダネ
GM
『いやァ~~~、かぐや姫はどうとでもできるとして、龍王だけは、本当にどうしたものかーーーーーー、って、オレサマ本っ当~~~~に悩んでたのよん』
真田宗司
「独り言ならよそでやってくれないか」
GM
『お礼にチューしてあげる。投げキッスぅん』
雨宮 レイ
「めっちゃいらん」
三上 もも
真田先生の後ろに隠れる。
遠矢
「誰だ?」
GM
『おっ?』
『よくぞ、よくぞ聞いてくれましたァ~~』
『オレサマの名は……』
声が、そこまで聞こえた時
不破
「要らん」
トモキ
安定の不破さん
GM
不破の一言と共に、立て続けの三発の銃声
その唐突な行動に、その場にいた者の理解は追いついただろうか
トモキ
名前くらい名乗らせてやれよ……と思った。自分の欲望的に。
名乗りたくたって名乗れない奴だっているんだぞ。
GM
不破の構えるアサルトライフルから放たれた3点バーストは、そう思ったトモキの頭蓋を吹き飛ばしていた



月が見ている

【動画シリーズ】

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【リプレイ】

序章  第一章 第二章 企画 第三章 後夜祭

【続編】

【使用素材など】

「BEAST BIND~魔獣の絆R.P.G.」は井上純弌・藤波智之/
F.E.A.R.(有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチ)の著作物です。