もののけいっぱい
クロ
フゥ
アシアトツケルナラ イマノウチ
ペタペッタ ペタペッタ ペタペタ
高瀬川の和樹
クロい!
風馬
クロだ!
シロ
シロですぅ
春日 晴姫
「なんだろうあれ……犬かな?こっちおいで~」
クロ
ばうわう
春日 晴姫
「可愛いねぇ」なでなで。
風馬
人だ!
シャーリー
ちゅん。
ヤトノカミ 表
皆さんお揃いで
風馬
龍だ!
シロ
なんかコワいのがいる
高瀬川の和樹
龍じゃん
ヤトノカミ 表
語り手
昨日こんなんで終わってたのか
レアキャラだ
ヤトノカミ……真・女神転生TRPGに出てきた敵キャラ
高瀬川の和樹
蝦夷地が舞台だからって「まつろわぬ仲間……」っていそいそと出てこなくても>ヤトノカミ
もう北海道になってるのよ
語り手
まつろわぬ皆さんと仲良くなりたくて
シロ
ほーでんとかしないならいいぞ
高瀬川の和樹
属性不一致だから放電はやめてね(水属性)
シロ
そういえばそう
風馬
ワイも金属製やわ
高瀬川の和樹
ひらいしん の効果にならない?>風馬くん
風馬
風見鶏ってアースしてるの……?
高瀬川の和樹
わからん……
シロ
シャーリーさんもアブナイ
シャーリー
「……ちょっと難しい……」
ここは北海道 私は燕
語り手
あ、そうだ
時間なくて、GMピンポンまだ未実装です
お手数ですが見落としてたらしつこく呼んでください
高瀬川の和樹
はーい!
風馬
はぁい

語り手
スピーカー通話にされた電話の向こう、しのぶの声で雪花を呼ぶ声が聞こえる
『なぁに?』
『雪花ちゃんにお電話ですよ』
『おでんわ?……ああ、お話できるエアコン』
『いいから、早く』
などと聞こえ、遠くからとたとたという足音が近づいてくる
シロ
えあこん
高瀬川の和樹
「はは、変わらずだなぁ」困りに困った雰囲気が、その声で少し明るくなるようだ。
語り手
『これ、どうすればいいの?』
『もう繋がってますから、お話しできますよ』
などと話していたところで
『おっ?あれ?なんだか聞いたことある声が聞こえるよ』
シロ
「せっちゃんだ!!」
シャーリー
「……どうも……」
風馬
「せっか!」
高瀬川の和樹
「おう、久しいな」
語り手
『わ、みんなの声。久しぶり~~~』
シロ
「おーいせっちゃんせっちやんえあこんてなんだ?」
シャーリー
「……えあこん」知らない顔。
語り手
『エアコンはエアコンだよ。涼しい風出たり、人たくさん乗せて走ったり、遠くの人とお話しできるんだよ』
シロ
「すごい!!」
風馬
「べんりだな」
高瀬川の和樹
そもそもズレて覚えてしまっているものにツッコミを入れるかどうかは悩ましいところだ。まあいいか、と投げる。それどころじゃないし。
えあこんてすごいなー
シロ
シロはでっかいゾウのようなものを想像しました。
ごめんな全力で話逸らしたせいで!!
高瀬川の和樹
いいのよ和んだ!!
シャーリー
シロちゃん可愛いからゆめなげたくなるんだよなぁ
風馬
ほんそれ
シロ
あそんでるとゆめがもらえる!!
シャーリー
可愛いもん
シロ
雪花ちゃんの絵が可愛いんだよなぁ……

語り手
『雪花ちゃん、エアコンの話はそれくらいにして……』
『和樹さん、何かご用事があったのではないですか?』
高瀬川の和樹
「ああ、そうそう。エアコンじゃなくてな、聞きてぇことがあんのよ」
語り手
『おっ、なになに?』
『おススメのアイスなら、今は雪見だいふくだよ』
高瀬川の和樹
「おう、あれ美味いよな。じゃなくてだ、雪花よ。お前さ、雪だろう。雪女」
雪花
『おっ、実はそうなんですよ!』
『よく気づきましたね!』
『最近は寒くなってきたから元気いっぱい』
『アイスも進むよ~』
シャーリー
この雪女明るいな……。
シロ
たしかに季節的に。
ルークはこたつで丸くなるのかな
「(ユキミダイフク……)」
風馬
シロも喜び庭駆け回らないと
シロ
わんわん!!
今チョットこっちは雪が深すぎて埋まっちゃうからなぁ~
シャーリー
おーもちもちもち なんでもないです
シロ
えっ、次回はモチの精霊がPCですって?
シャーリー
やるならかき氷の付喪神かなぁ。
冬に食べるアイスは美味しい。
真夏の鍋的な美味しさがある。真夏の鍋あんまり食べたことないけど。

高瀬川の和樹
「そりゃまあな。で、お前雪女っていう割にラーメンなんかすすってやがるし、暑くても溶ける様子もねえし。何か秘訣でもあんのかと思って聞こうと電話したわけさ」
「そっちにゃ龍だか滝だかいるんだろう、その裏ででも涼んでんのか?」
雪花
『おおっ、鋭い。お兄さんよく知ってるね』
『そうだよ~。夏は暑くて気を抜くとデロデロになっちゃいそうだから』
もののけたちの生まれ
高瀬川の和樹
雪花ちゃんの出生には二和の滝と龍がからんでた気がして(うろ覚え)そこらへんに秘密があるのかなー? と思ったり思わなかったり。
シロ
氷室に溜まった冷気と霊気で生まれたんだよ
霊気は龍の神様~桜の神様発
高瀬川の和樹
おお、そうかそうか 結構たいそうな生まれの雪花ちゃん ありがとうございます>シロ
シロ
あなたもきっかけはそうですよルークさん。
高瀬川の和樹
おっとそうだったか(忘)>シロ
二和のもののけたちは、古い神の最後の贈り物を受けて生まれたのです。

高瀬川の和樹
「おう、まぁな。不躾ですまんが教えてくれよ、参ってる雪ん子がいるんだ」
雪花
『おや?雪ん子仲間?』
高瀬川の和樹
「そうそう、雪だるま。こっちゃあそろそろ春でな、溶けちまうってからどうしたもんかとな」
雪花
『えぇ~。それは残念。わたし他の子知らないから、お友達になりたいのになぁ』
『その子、お家は無いの?』
シロ
「おうち?」
高瀬川の和樹
「お家かあ。一応は生まれたお社があるっちゃあるが、今はお家って感じじゃねえな」
雪花
『わたしは、滝の裏の冷たいとこで生まれたからさ、そこに戻ると元気になるんだよねぇ』
『そうかぁ~う~~ん』
電話の向こうで、唸る声
腕組みをして考える雪花の姿が目に浮かびます
シャーリー
「……(……私たちが屋根の上に上ると安心するのと似たような感じでしょうか……)」
シャーリーのおうち
シャーリー
my sweet home
風馬
シャーリーの巣もどこかの軒先に……
シロ
ずーっと下にフン受けがあって、「ツバメがいます、見守ってあげてください」って書いてあったり
(きんじょにそういうのある)
シャーリー
どこかの駄菓子屋の軒先だと思う~。

高瀬川の和樹
「悪いな、考えさせちまって。お家か、うーん……」
雪花
『どこか、お家を用意してあげるとか……。あとは……』
高瀬川の和樹
「あとは?」
しのぶ
『雪花ちゃん、いつも持ってる傘は?』
雪花
『あ、そうそう、それだよ!』
シロ
「かさ?」
雪花
『わたし、いつでも雪が降る傘持ってるんだ』
『パッと開くと、雪が降ってくるの』
高瀬川の和樹
「なんだそりゃ、すげぇな」
雪花
『えっへん』
シロ
「すっごい! いつでもふゆになるんだな!!」
風馬
「ゆきがふるからかさをさすんじゃなくて、かさをさしたらゆきがふるのか???」混乱
雪花
『そうだよ?』
さも当然であるかのように
『だから、わたしは暑い夏でもお出かけできるし、みんなと遊べるんだよ』
シャーリー
「……不思議ですね……」
ゆきふるかさ
シャーリー
設定回収ありがとうございます!!!
シロ
道具から見れば不可解だなそれは。
風馬
因果律が壊れる
シロ
防ぐべき物が使われることで発生する……
最初から降ってたわけじゃないんだなぁ。
こんなド真冬の話してるのに、BGM、夏の思い出なんだなぁってのがちょっと面白かった。
風馬
思い出だから!w
高瀬川の和樹
二和のときの話の思い出だとすれば合ってるかもしれない>夏の
シロ
ナルホド

高瀬川の和樹
「そいつは前からお前のなのか? どこかで貰ったとか?」
雪花
『ううん』
首を横に振るような
『もともとは、確かどっかで拾ったんだよ』
『その時、お日様が強かったから、なんとなく挿したら便利だったから、ずっと持ち歩いてたら……』
シャーリー
「どこで……拾ったんですか……」
シロ
「ど、どこでっ!?」
雪花
『気がついたら雪が降るようになってた』
高瀬川の和樹
「成程、お前の気に感化されたかね」
しのぶ
『そんな感じでしょうか……。流石に急すぎるし、もしかしたら』
高瀬川の和樹
「もしかしたら?」
しのぶ
『和樹さん、僕たちはちょっと特別なんです』
高瀬川の和樹
「特別?」
しのぶ
『ええ』
『あ、僕たち、っていうのは、僕と雪花ちゃんとルークさんなんですが』
『僕は製造されてから1年もしない内に付喪神になりましたし、ルークさんはそれまでただの子猫だったのに、猫又になりましたし』
タツミ
『しのぶー。早く来い、ルークも待ってるぞ』
シロ
「あ、りゅう!!」
シャーリー
「どうも……」
しのぶ
電話の向こうで、ぐえ、という声がしました
しのぶの首に絡むタツミの姿が見えるようです
ヨメ
シロ
仲がよろしいことで ヒューヒュー
しのぶの上をちっちゃいタツミが駆け回る姿を想像した。
シャーリー
二和ってすごいんだな
シロ
やっぱタツミってあのタマゴなのかぁー
雪花に抱っこされてたじゃない
いや、違うか? うん、まあいいや。
シャーリー
不思議な力のある土地、厨二心くすぐられる
ビニール傘でも行けそう
シロ
とりあえずなんかアイテム持たせて変質させれば!
マフラー?
マフラーって寒くないと着用しないし
シャーリー
確かに!
高瀬川の和樹
「溶けないためだけなら街全体に雪が降る必要はなくて、木雨の手元にだけ雪が降ればいい」は結構大きなポイントだと思うの
木雨の雪パワーをアイテムに集中させることができれば……?
シロ
そういえば風馬くんがマフラーと話してみるって言ってたの、結局やる機会なかったなって
高瀬川の和樹
これから木雨のいる所へ「たのもーう!」するのに使えそう>マフラーと話してみる
現状居場所不明だし

風馬
「たつみか」
高瀬川の和樹
「おいおい、程々にしてやれよ」
タツミ
『お?なんだ?どっかからあいつらの声が聞こえるぞ』
高瀬川の和樹
「久しいなぁ! ここだよ、今日の俺は糸電話のオバケさ」言ってから、そもそも糸電話が通じない気がして、うーん、となった。
シロ
「おーい、りゅうー! はしってるかー?」
ルーク
『タツミちゃん、しのぶくんはいたですか』
電話の向こうが賑やかになります
タツミ
『おー!久しぶりだな!走ってるぞ!夜はしのぶと一緒に裏山でかけっこしたり、しのぶの上に乗って走ったりしてるぞ!』
シロ
うえにのって? んー、まあいいか
高瀬川の和樹
上に乗って? まあバイクだしそんなこともあるか。
しのぶ
『深い意味は無いですよ!』
タツミ
『糸電話にも化けられるのか!お前らすごいな!』
高瀬川の和樹
「おうよ!」
風馬
「はやそうだな」
ルーク
『みなさん、おひさしぶりなのです』
高瀬川の和樹
「おう、久しいな」
しのぶ
『ああ、なんだかとっ散らかってきた……』
シロ
「るーちゃん!!」
風馬
「ルーク、みんないるんだな」
高瀬川の和樹
「あー、おかげで和んだが、さっきの特別ってのは?」
シャーリー
「……あ……気になります……」
ルーク
『シロちゃん、風馬くん、いますよー。あんころもちもありますよー』
高瀬川の和樹
「もののけが普通に生まれるにゃあ早かった。何がしか力のあるもんが絡んでるんだろう」
しのぶ
『す、すみません。え、えぇ、そうなんです』
『そういえば、タツミも、滝の裏のところで地表に出て来た化石から化けたみたいで……。それはまた今度お話ししますけれど』
『この二和は、昔から神通力と言いますか、不思議な力が強い土地なのだそうで』
高瀬川の和樹
「ほう」
「……一緒だな、こっちと」
しのぶ
『?そうなんですか?』
シロ
「もち!!! たべたい!!!!」
ルーク
『おすそわけしていっしょにたべたいのです~』
しのぶ
『ともかく、雪花ちゃんが平気なのも、傘が突然そうなったのも、もしかしたらそういうことだったりするのかな、と』
高瀬川の和樹
「成程、今度こそ土地の力か……」
シロ
「とちのちからがあればいいんだな」
しのぶ
『和樹さん、大丈夫ですか?何か大変なことでも起きてるのでは……』
シロ
「だいじけんだ! どこもいけなくておなかすいた!!!」
しのぶ
『えぇっ、だ、大丈夫なんですか』
風馬
「オレたちは大丈夫だ」
しのぶ
『本当に……?風馬くんたちが困ってるなら、今すぐにでも力を貸しに行きたいけれど……』
シャーリー
「……ありがとうございます」
高瀬川の和樹
「なぁに、そっちもまだまだ難儀だろう。おかげで糸口が掴めそうだし、もう少しなんとかしてみるさ」
「ありがとうよ」
シロ
「ありがとーーーー!」
しのぶ
『そうですか……わかりました。お手伝いできることがあれば、何でも言ってくださいね』
雪花
『どういたしまして!』
タツミ
『お前ら、ちゃんと今度遊びに来いよ!』
風馬
「またいく」
雪花
『みんな、その子によろしくねぇ。傘とかお家、できるといいね!』
シャーリー
「はい……そうですね……!」
シロ
「かさとおうちがあればいいんだな!! またいく!!」
シャーリー
傘とおうちは無敵なんだ!
高瀬川の和樹
「ああ、一緒に遊びに行けたらいいな」
タツミ
『待ってるからな!必ずだぞ!』
シロ
「かけっこしようなー!」
タツミ
『おぅ、負けないぞ!ズルっこは無しだからな!』
シロ
「(うしろからあしおとだけでついてくのはずるかなぁ?)やろう!!」
シャーリー
「やりましょう……」空から日本を見ています。
しのぶ
『ちょっと、タツミ、電話に近づきすぎ!そ、それじゃ……いただいたお電話で長くなってしまっては何ですから……』
高瀬川の和樹
「おう、ありがとよ。助かったぜ」
しのぶ
『いえ、先日のご恩に少しでも報いることができたら良いのですが。みなさんお気をつけて』
その後ろから、じゃーなー、またなのです、またねー、という声が聞こえて、電話は切れました
高瀬川の和樹
「おう、そっちも気ぃつけて」

高瀬川の和樹
電話を切って、はぁ、と大きく息をつく。
「……傘。そうだ、そうだよ。溶けないためだけなら、なにも街全体に雪が降る必要は無ぇ」
「木雨の手元にだけ、雪が降ればいいんだ」
ゆり
「なるほど。それなら、狐がさっき言ってたみたいな無茶でも無いものねぇ」
シロ
「なるほどぉ~」
「じゃあかさをさがせばいいんだな!!」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。どうだろう、淡雪」
淡雪
「そうですね……」
淡雪は少し考えるようにしてから
「そのくらいであれば、もしかしたらほんの少しの力でも、できるのかもしれません」
高瀬川の和樹
「そうか……。ああ、聞いてみるもんだな。行き詰った時ぁ人に聞くに限るってやつだ」
ゆり
「そうねぇ。二和のみんなとのご縁というやつね」
高瀬川の和樹
「してみるもんだなぁ、旅ってのはよ」
ゆり
「醍醐味、ってやつねぇ」
高瀬川の和樹
「一人旅じゃあ、旅の縁はいつも行きずりだった」
「いいってもんだな、また会う、また会おうってのはよ」
シャーリー
「…………」
シロ
「でもこんなユキのなかじゃ、かささがすのたいへんそうだな……?」
淡雪
「傘でしたら、わたくしのものがございますが」
言って、淡雪は傘たてから一振りの傘を取り出します
それは、いわゆる番傘という、古い作りのものでした
シャーリー
おぉ~!
高瀬川の和樹
「おっと、まだ終わっとらん。淡雪よ、その文字で、傘の下に少しなりとも雪を降らせるこたぁできるか? 少しの間でいいんだ、そうすりゃあいいんだって示してやれるだけでさ」
淡雪
「成程……やってみましょう。少々お待ちくださいね」
淡雪は白い手袋を脱ぐと、その僅かに墨色に染まった指先で、開いた傘の内側をさらさらとなぞりました
指先から溢れた墨で描き出されるのは『雪雲』という文字
書き終わった傘を、何となく翳してみると、その内側で文字はゆっくりと灰色の綿飴のようなものとなり、やがてちらほらと細かい白いものが降り始めました
淡雪
「面積が小さいので、細雪といった程度ですが、いかがでしょうか」
高瀬川の和樹
「おお、そうだ、これだ、これだよ、雪の傘……」
シロ
「すごい」
風馬
「傘の中に雪だ……」
高瀬川の和樹
「ああ、ありがとうよ、助かる。後はこれを示して、木雨にこいつでどうだって示してやれりゃあ、あれだけの力だ。なんとかなるかもしらん」
「後は、そこに少し、力を貸してやれれば」
「どこにも向きは、違えんはずだ」
ツクハ
「やれやれ……土地神の力を、傘1つ拵えるのに使おうとは……」
シロ
「でもそーしないとゆきでうまっちゃうんだろ?」
高瀬川の和樹
「いいじゃねえか、土地神さまもこの方が丸かろう」
シャーリー
「……いいと思います」
「……この土地で暮らす仲間なんですから……」
またもののけ生まれちゃう
シロ
シャーリー良いこと言うなぁ
シャーリー
へへ……。
高瀬川の和樹
うんうん これは字幕が入ってタイトルにぱっと出るタイプのキーフレーズ
シロ
傘はデモンストレーション用で、きさめちゃんにはマフラーで同じような防護策をとって貰うって感じ?
高瀬川の和樹
そんなイッメジ
シロ
マフラーさんも二人を心配してそうだしな。
風馬
大丈夫一反木綿にならない?
シャーリー
なりそう(こなみ)
一反木綿可愛い……。
シロ
キュッて締めないようにお願いして……
高瀬川の和樹
一反化繊または一反ウール
シロ
いったんかせん……
いったんカシミヤかもしれん
風馬
一旦メリノウール
シャーリー
もふもふ……。

ツヅミ
「そうだよー。かわいいし、いいじゃん」
ニハル
「そんな傘、寒くて使えないよ……」
1人丸くなって震えるニハル
カイト
「別にニハルの傘ってわけじゃ無いんだから」
シロ
毛玉仲間だ
語り手
「そうだな、悪かねぇ。何より……」
「風情があらぁ」
ちゃぶ台に頬杖をついて、瑞樹が笑います
高瀬川の和樹
「だろ?」応えるように、からからと笑う。
語り手
「やってみな。俺らも少しは手伝えるだろうよ」
高瀬川の和樹
「ありがとよ。親父に背ぇ押して貰えると、元気が出るね」
語り手
「よせやぃ、倅に褒められるなんざ、尻がむず痒くならぁ」
高瀬川の和樹
「ちったぁむず痒くなれよ、俺は会った時から座りが悪くてなんねぇんだからさ」
語り手
「言いやがる」
そう言って、瑞樹は笑ってそっぽを向きました

ゆり
「さて、じゃぁあとは、あの聞かん坊をどうやって見つけるかね」
「木雨……どこにいるのかな」
風馬
「……さき、きさめのえりまきは、さきがあげたのか?」
「え?……あ、うん。そうだよ」
「寒い時は、ちゃんと暖かくしないといけないから、って」
風馬
「そうか、なにか心配してるようにみえたからな」
「心配?」
高瀬川の和樹
「! もしかして、俺の服ん時と同じ」
風馬
「はなしてないから、わからない」
「そう見えただけだ」
「マフラーが?」
「そうなんだ……木雨が悪いことしちゃってるから、かな」
シロ
「そうかぁ! ふーちゃんおはなしができるんだったな!!」
高瀬川の和樹
「わからんが、ただただ心配なんじゃねぇかなあ」
シャーリー
「……お話し……してみてもいいんじゃないでしょうか……」
ゆり
「でも、あんたここに無いものと話すことできるの?」
シロ
マフラーも糸でできてるなら、いとでつながらないかな……
高瀬川の和樹
お、それいいな
シャーリー
おぉ~!
風馬
「できない、けど」
「さきがいるから、どこにいったかわかるかもしれない」
高瀬川の和樹
「! そうか、糸だ。糸電話だ。この街にも咲にも、糸が」
「もしかしたら、その糸を辿れるかもしれん」
ちびきつねさま
「なるほど、それは良い手立てかもしれないねぇ」
「その襟巻きは、その子とも縁がつながっている」
さがしもの
風馬
《うせものさがし》
知っている品物を見つけだす。よく知っている物なら8、あまり知らないなら12など。
あるよ!
シロ
ナイス能力だ!
語り手
そんな能力まで!
高瀬川の和樹
おおー!
語り手
どういうものか、咲に聞けば教えてくれるでしょう
高瀬川の和樹
これは道具のエキスパート
シャーリー
《つばさをあげる》でサポートできませんかね?
語り手
《つばさをあげる》、は飛行能力の付与でしたっけ?
風馬
つばさがあったらもはや突撃可能に
語り手
なるほど、急行用
シャーリー
《つばさ》
翼が出ている時のみ使用可能。場面が変わるまで自身より小さいものを持って空を飛べる。また逃げるときや物を探すときに使うことで能力値+2
これがつながりもある人が使えるようになるはず……?
高瀬川の和樹
お、物を探せるんだ
語り手
おおお
それは、アリですね!
高瀬川の和樹
ナイス!!
語り手
シャーリーが同時に能力を使うことで、風馬の能力値に加算してOKとしましょう
シャーリー
《つばさをあげる》
つながりを持った人間や仲間の変化に使用し、対象は場面が終わるまで想いかふしぎ2点を代償につばさを使用できる
これなんで、ちょっと2点コスト風馬くんも払ってもらうとは思うんですけどアリかと。
語り手
なるほど
風馬
ふしぎうなってるからへーきへーき
語り手
ウィンウィン
シャーリー
よし、やるかぁ!こっちもふしぎ8点消費します。
シロ
最強の捜索チームだ
風馬
《うせものさがし》のコストは何点になるでしょう!
語り手
咲がいるので、彼女がマフラーのことを教えてくれれば8でOKです
風馬
もちろん教えてもらう!

「あのマフラー?えっと……確か、昭和のイオンでお母さんが買ってくれて……。わたし、可愛いのがいい、ってわがまま言ったら、お母さんと店員さんが探してくれて……」
「すごく嬉しかったから、いっつも巻いて出かけてたんだ」
「お気に入りだったけど、雪だるまも1人で寒そうだったから……」
110Km
風馬
イオンモール釧路昭和!
高瀬川の和樹
ホホー!
YES
高瀬川の和樹
ここか~
シロ
なつい
風馬
一瞬咲ちゃん昭和生まれ??と思ったが地名じゃった
高瀬川の和樹
昭和だとまだイオン無いよ
風馬
ジャスコとかサティとか……
シロ
サキちゃんこう見えて昭和生まれ説

風馬
「そうか、ささめもずっとつけてたな」
語り手
※実は木雨と書いてささめ、と読みます
シロ
あっそうだっけ
ささめ
シャーリー
ささめゆきで覚えよう。
……だからささめって名前なのかな?
シロ
なるほど
風馬
現実はドカ雪だけどね……
シロ
自分のとこにだけ降る細雪に抑えて欲しいね
シャーリー
ささめちゃんができたときは細雪だったとか。
シロ
だめだ、こなぁぁぁぁゆきぃぃぃぃーって連想から白い原稿が浮かぶ。
シャーリー
粉雪よりは3月9日の方が好きなんですよね。
語り手
3月9日に雪どかどか降ってきて~
シャーリー
こっちだと想像もできないけど北海道とか東北だとありそう……。
シロ
東北とか道央あたりなら
高瀬川の和樹
原稿ーッ!!
シャーリー
あぁ~~~
北海道はでかい……。

高瀬川の和樹
「そうか、……大事だったんだろうなあ。おかげで辿れそうだ。ありがとうよ、咲」
と、咲ちゃんの頭を撫でます。だいぶんしょんぼりしてただろうし。
風馬
失礼!
「ううん。わたし、本当に友達みたいにお話ししたりしてたから……」
咲は少し寂しそうに、でもくすぐったそうに笑いました
語り手
咲のマフラーへの思い出を聞いた風馬は、咲の首筋から、何か細いものがきらりと光って伸びているのが見えました
というわけで、消費8で《うせものさがし》OKです
風馬
「いとがみえた……これならさがせるな」
ゆり
「え、糸?ちょっとやだ、どこよ?」
慌てるゆりはキョロキョロとしています
見えているのは、どうやら風馬だけのようです
シャーリー
「……?」きょとん。
風馬
「ゆりにはないから大丈夫だ」
シロ
「いと?」
ゆり
「何よ、それ……」
風馬
「こっちか」糸を追って歩き出す
高瀬川の和樹
「おおい、前も見んと危ねぇぞ」一緒に歩き出す。
シャーリー
無害な鳥ムーブしておきます。
語り手
糸は、頼りなく漂いながら、それでも途絶えることなく続いています
シロ
「どこ????」
よくわかんないけど追ってく。
風馬
「困ったな、上だ……」
「遠くかもしれない」
語り手
そう、風馬がつぶやいた時
糸が、ふと風磨に触れました
風馬
「!」
語り手
その瞬間、
風馬は、雲の上にいました

風馬
「コッ」
「ここはどこだ?」
語り手
目の高さの下の方にもこもことした灰色の綿飴のようなものが広がります
風馬
「ゆき……じゃない」
語り手
そこは、地面の上にいた時のような雪も無く、青い空と降り注ぐ日の光が眩しいところでした
風馬
「みんな、ゆきがやんだぞ」振り返る
語り手
振り返ると、誰もいません
風馬
「……あれ」
語り手
足元を見ると、雲の切間のずっと下の方に町が少しだけ見え、その中の一角にぽつんとどこかで見た屋根が見えます
風馬
「オレ……飛んでるのか?」
語り手
その建物の前で、みんなと、ぼんやりとこちらを見上げる風馬の姿
穏やかな風が吹く中、風馬は確かに空の上にいました
とんだ!
シャーリー
空の上~♪
シロ
すていすてい
風馬
幽体離脱しちゃったじゃん
シロ
「ふーちゃん? どした? おーい??」

風馬
「……?」周囲をきょろきょろ
語り手
ふと、その風に漂うように、白くキラキラとした糸が
風馬
「あった!」追いかける
語り手
それを辿ると
風馬
「きっと、シャーリーが飛ばせてくれたんだな」
語り手
やがて、雲の山の向こうに、うっすらと透けた何か大きなものが見えて来ました
風馬
「なんだ」
語り手
目を凝らすと、それは風馬の何倍も大きな体を持った蜘蛛でした
風馬
「!」
「くもだ……でかい!」
語り手
蜘蛛は、風馬がこちらに気付いたことに、少し安心をしたように、足の一本で招きます
風馬
羽ばたいて(意味はない)向かう
語り手
近づくと、蜘蛛は柔らかな毛に覆われた足で、風馬をそっと撫でました
いと
シロ
いとちゃんじゃん
風馬
初見だ!
高瀬川の和樹
改めてそう言われると「いとちゃんそんなデカかったのか……」ってなる
シロ
少なくとも学校の廊下埋めちゃう程度にはでかかったからなぁ。
神様になって更に

あらあらまあまあ、見ないうちにおっきくなって
高瀬川の和樹
かわよ
シロ
古い家には蜘蛛が一杯いるからなかよさそう、とか勝手に思った。

風馬
「……あのいえのくもか?」
語り手
『ごめんね』
なんだか、そんな声が聞こえたような気がしました
8つの水晶玉のような目が、風馬をじっと見ます
風馬
「ささめを見なかったか?いいはなしがあるんだ」
語り手
風馬がそう言うと、蜘蛛は足を動かしてぐるりと向きを変え、また足の一本で雲の山の向こうの方を指しました
風馬
「傘で、ゆきをふらせて……ええと、あとは和樹とあわゆきにきいてくれ。あっちにいるのか」
語り手
蜘蛛は、そちらを指したまま、また8つの目で風馬を見つめました
それは、まるで頷いているようでした
風馬
「ささめ、さきもいるのに、遠くに行き過ぎだ!」
語り手
『ごめんね』
また、声が聞こえたような気がしました
風馬
「あやまってるのか?」
「くもはわるいことしてないぞ」
語り手
8つの目が、少し潤んだように光ります
そして、その次の瞬間
風馬はものすごい勢いで雲の山の上を滑るように飛んでいました
風馬
「うわっ!?」
ツバメは速い
風馬
風馬はシャーリーの飛行速度やべえなと思ってる
シロ
ハリマアオツバメなら時速170キロ
風馬
いけるじゃん
シロ
やべぇな
風馬
最高速度320kmか……
高瀬川の和樹
やべぇ
800系つばめよりつばめの方が速いのか
大丈夫?視点移動でウップってならない?>風馬くん
シロ
リアルツバメの方が速いのか……
シャーリー
ただいま800系です。
高瀬川の和樹
おかえりJR九州
シャーリー
この度兄弟にかもめも増えました。
風馬
もしかしてジョナサンとかいう
高瀬川の和樹
ハウステンボスかもしれん
シャーリー
いえ、チャイカです。
チャイカというと苗字が花畑しか出てこない……くっ……。
風馬
あの人鳥だったのか……
シャーリー
まぁ似たようなものですよ。
シロ
今日のトップ絵風馬と木雨どっちにしようかめちゃくちゃ悩んでいるナウ
風馬
ささめちゃんで!!
高瀬川の和樹
両方で!!

語り手
みるみる蜘蛛が遠ざかって行きます
そうして飛んでいる間、風磨の心には色々な言葉のような思いが流れ込んできました
寂しそうにしている女の子が見えたこと
少しだけ助けてあげようと思ったこと
でも、人の思いの扱い方が下手な自分は、うまくその思いを繋げてあげられなかったこと
町の人たちが困っている姿を見て、とても悲しかったこと
自分の心をちゃんと扱うことのできなかった雪だるまが、とても寂しそうにしていること
びゅうびゅうと音を立てて風が流れる中で、そうした思いが流れ込んできて
そして最後に
『あの子を許してあげて』
そんな声が聞こえたような気がした次の瞬間、今度は風馬の体は雲の山の中へと飛び込んで行きました
分厚い雲を抜けると、そこは一面の白が広がる場所
風馬
「オレは怒ってないーー」風圧がすごい
語り手
白く広がる地面の中を、黒い蛇のようなものが走っている、と思ったそれは、幾つもの川のようでした
その白い景色の中、小さく四角く切り取られたように黒く見えるところへ、風馬の体は降りながら近づいて行きます
風馬
「こっちにいるのか」
語り手
風馬がそちらへと意識を向けると
その四角の片隅に、ぽつんと白い影
木雨
真っ白な髪と着物を着た女の子が、一人
風馬
「いた!」
木雨
木雨は、息を白くすることもなく、ただ真っ白に広がるその景色を
睨むように、寂しそうに眺めていました
風馬
「おーい!ささめー!」
木雨
風馬がそう呼んだ時
木雨は、ちょっと驚いた顔をして、空を―――
飛んでくる風馬の方を見上げました
語り手
そして、木雨と目が合った、と思ったら
風馬
「こんな遠くにいたのか?ゆきをふらさなくても……あれ?」
語り手
風馬は、古書店の前にいました
シロ
おかえり
風馬
きょろきょろ
シロ
「おーいおーいおーい???」
「あっ、おきた」
風馬
「シロだ!」
シロ
「シロだぞ!!」
高瀬川の和樹
「おう、起きたか。何か見えたか?」
風馬
「起きた?飛んで、くもがいて、ささめがいたぞ」
ゆり
「ちょっと、あんた何言ってんの」
シロ
「とんでないのにとんだのか??」
首捻りながら聞いてる。
風馬
「シャーリーが飛ばしてくれたんだろ?」
シャーリー
「……あ……」
「はい……そうです……」
風馬
「今までで一番高かったぞ、速かったしな」
ニハル
「そりゃとんでもないなー」
シャーリー
「ニハルさんも……飛びます……?」
ニハル
「うぇぇ?ハルは数え方だけでいいよ、鳥さんになるのは」
シャーリー
「……残念」
ちょっとだけ本気でした。
いちわにわ
シロ
かぞえかたw
高瀬川の和樹
確かにw
風馬
その数え方だとお坊さんにも美味しくいただかれてしまう
シロ
ヒィ

高瀬川の和樹
「蜘蛛? 会ったのか?」
風馬
「でかいくもだ」
ツヅミ
「それって……」
カイト
「きっと、いとだ!」
風馬
「いと?」
「そうだ、いとを追いかけたら、黒い川がたくさんあったぞ」
「ささめがそこにいた」
高瀬川の和樹
「そうか、辿れたか」
「どのあたりに居たか、詳しく分かるか? 何か目印になる物は?」
ツクハ
「蜘蛛神か。最後の最後で力を貸してくれるか」
シロ
ツクハちゃんは「あのポンコツ神め!!」って思ってるんだよな。
風馬
「くもは、ないてた」
高瀬川の和樹
「泣いてた?」
淡雪
「……」
風馬
「うまくできなかったって」
語り手
「あいつ、不器用で泣き虫だからなァ」
風馬
「でも」
「ささめをゆるしてあげてほしいって」
シロ
「ふぶかせないなら……」
高瀬川の和樹
「…………そうか」ふ、と、重い声で、溜息をつくように、それだけひとこと。
ツクハ
「これだけのことをしでかしておいてか?」
腕組みで鼻息を吐きます
高瀬川の和樹
「誰も悪かぁねえよ、ツクハ。互いがあるように望んだだけだ。すこしばかり、願いが幼かっただけだ」
「誰も、悪かぁない」
その声は、己に言い聞かせるようだった。
ツクハ
「……」
ツクハは腕組みのまま唸りましたが、それ以上何も言いませんでした
シャーリー
「……一回の失敗を許せないのは……辛いです……」
ツヅミ
「ツクハちゃんもよく失敗するしね」
シャーリー
かわいいね!
シロ
あっ、痛いツッコミ
風馬
「和樹、はやくいこう、ささめは遠くにいるぞ」
高瀬川の和樹
「ああ、そうだな」
ゆり
「遠く、って具体的にどこなのよ?」
「目印とか何かないの?」
シャーリー
俺は鳥になるぜ。
風馬
「あっちの川だ!」
シロ
「かわかー……」
ゆり
「川って……鹿児川?」
風馬
「目印か……えっと、雲の山の向こうだな」
高瀬川の和樹
「もうちょっと何かねぇか? 川のどこらへんだったとか、何か目立つ物とか」
「地形がちょっと独特とか、湖があったとか、建物があったとか」
風馬
「くろいとこだ」
シロ
むずかしい……
ゆり
「ちょっと待って、あんた空飛んでったのよね?」
ゆりが懐からまたスマホを取り出しました
「ほら、これでどこか、わかる?」
差し出すスマホの画面には、地図
風馬
「川がたくさんあって、くろいしかくのとこだ……」
ヒントが難しい
シャーリー
くろいしかく
シロ
なんかドラクエ2の鏡探しのようだな。
※「橋が四つ見える沼地」というヒントを元に鏡を探す
ずいぶん上流まで行ったなぁ

ゆり
「川がたくさん……で、あっちの方ね……」
ゆりがスマホの上を指でなぞると、地図がするすると滑って行きます
「川がたくさん……ずっと一本道よ、これ」
なおもスルスルと滑らせた後で、
高瀬川の和樹
その様子を横から覗き込む。
ゆり
「ちょっと待って……川、たくさん、ていうかぐにゃぐにゃに曲がってる感じだけど……ここ?」
覗き込む和樹と風馬に見えるように、スマホを差し出します
そこには、確かに風馬が見下ろしていたようなぐにゃぐにゃの川がいくつも走っているのが写っています
その端っこには、並んで走る道と、途中にある四角い場所が写っていました
シャーリー
背伸びして覗き込む。
風馬
「そうだな……青くなくて黒かったけど」
高瀬川の和樹
「何だここ?」その四角いのをタップして情報を呼び出そうとする。
風馬
「ここか?」
「こんなふうにしかくだな」
語り手
和樹がスマホに触れると
ピコっとピンのようなものが浮かび上がり
『夢ヶ丘展望台』という文字
そしてその横の何もないところには『釧路湿原国立公園』と書かれていました
ゆり
「……遠っ」
小さな震える声でゆりがつぶやきました
シロ
「あったのか?」
風馬
「よめない」
高瀬川の和樹
「釧路湿原国立公園、夢ヶ丘展望台…… 成程な。雪原でも見渡したかったかね」
「釧路湿原の展望台……」
咲も小さくつぶやきます
シャーリー
「……ちゅん」
「そこ、行ったこと、ある」
風馬
「しってるのか」
「うん……」
「お母さんとお父さんと一緒に、白いお花を見に行ったの」
高瀬川の和樹
「ああ、そうか、あの白い花は、ここだったか」
「……本当に、咲との思い出を、大事にしてんだなぁ」
「木雨……」
咲は、胸の前でぎゅっと手を握って、友達の名前を呼びました
高瀬川の和樹
「さあて、迎えに行ってやろうぜ」
おもいで
高瀬川の和樹
「それだけしか知らなかったから」という可能性もあるけど、ここはホッコリとまとめておくぜ
風馬
親友との思いでプライスレス
シャーリー
プライスレス!

風馬
「いこう、遠いからな」
高瀬川の和樹
「ああ」
「うん……迎えに行ってあげなきゃ……」
「ひとりぼっちは、寂しいもの」
語り手
咲が少し力のこもった目で言いました
シロ
「そうだな!!」

語り手
といったところで、本日は閉めさせていただきます
シロ
おつかれさまー
シャーリー
「……はい……」
風馬
お疲れ様でした!
シャーリー
はーい!
謎傘……。
高瀬川の和樹
お疲れ様でした!
シャーリー
お疲れ様でした!
おわりに
語り手
居場所をうまく説明できない風馬くんを、またゆりの便利スマホでフォローしまくってごめんなさい
シャーリー
文明って便利!
風馬
ありがた!
シロ
しょうがなかろあの説明じゃ分からんもん
高瀬川の和樹
今回のポイント、地図をへーって見ている面々の横でいきなりナチュラルにタップする和樹
語り手
文明あやかしs
風馬
旧岩保木水門ってとこかと思ってたらもっと上流だったぜ
シロ
いわぼっきかー、よく遠足で行くとこだ
語り手
夢ヶ丘展望台、いいところなんですよ
高瀬川の和樹
いいなー湿原国立公園行きたい&御神渡り見たい
シロ
細岡も夢が丘も良いので、是非ノロッコ号に乗りに来るが良いのです
高瀬川の和樹
行きたいのです

シャーリー
ハッつまりスマホの付喪神を作れば
siriとかと繋がれる……?>スマホの付喪神
語り手
というか、むしろSiriなのでは
高瀬川の和樹
むしろSIRIが付喪神になったりして
かぶった
シャーリー
なんか普段は別の人格で検索のときだけsiriモードなのが浮かびましたね。
語り手
「ねぇねぇ、ゾルタクスゼイアンって知ってる?」
風馬
カリフォルニア州クパチーノも霊力の強い土地じゃったか
シャーリー
なるほどなぁ~!

語り手
ともあれ、次回ようやく大詰めです
シロ
みんなで幸せになろうよ!!
語り手
本当は、白い花絡みでもう少しおとなしいところで進めることを想定していたのですが、シャーリーさんのスーパーパワーのことを思い出させていただいたので、一気にご当地にさせて頂いたのが今回です
高瀬川の和樹
おお、なるほど
シャーリー
なるほど~!
風馬
川沿いなら《みずのみち》かと思ったけど寒いね
高瀬川の和樹
そうなんですよ寒くて力がでないよぅ
語り手
そう、流石にそれは……
高瀬川の和樹
和樹はまあずっと話を仕切ってるので力を使うタイプの見せ場はなくても大丈夫
むしろ仕切り過ぎ案件なくらい
風馬
頼むで現地民
高瀬川の和樹
おう現地の人間がんばる
風馬
(やっぱ人間じゃん)
語り手
和樹に話を振るとまとまるので、ついあてにしてしまう
……が、流石に本当にゆうこやのNO文明ぶりからかけ離れすぎるので、次回以降はもうちょっとなんか、こうします
シロ
今回のシロはふしぎブースター毛玉で通すよ~
高瀬川の和樹
次回はこども組がメインということで、NO文明な話になると期待しています
語り手
そのつもりMAXでございます
高瀬川の和樹
和樹は横でにぎやかすぜ
風馬
オレも大人ポジになるぞ!
高瀬川の和樹
しかし今回力は使えないわ文明とおとなで話を仕切るわで、その意味では和樹が人間すぎて面白いのだった
語り手
瑞樹「なんだ、お前までそのなんとかいう板使うのか。かぶれやがって」
シロ
きっと地図見てる当たりで、訳知り顔のわんことうさぎの後ろで「なにやってんだ?」って顔で見ていたのかなって
高瀬川の和樹
「まぁな、若者はかぶれるもんさ」さらっと流しそうなあたりあまり若者感はないの自分でも分かって言ってるやつだ
風馬
河童の技術力は世界一ィ!って聞いた
高瀬川の和樹
それ違う河童や
シロ
河童の技術って相撲だけじゃないんだなぁ
語り手
「電気がこう、ビリっとかこねぇのか、そいつは」
みんなの後ろで恐々見守ってそう
シャーリー
私の子供力は999です 嘘です
高瀬川の和樹
おとな0だもんなあ


コメント
ようやっと解決と晴れが見えてきた鹿角。
みんなみんな笑顔で終わるといいね。
いとちゃんも、またひとりで抱え込んでるっぽい淡雪も。

今回のハイライトはやっぱり風馬くん空を飛ぶ!
シャーリーの台詞もあったかくて良いなぁ。



コメント By.

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。