奇妙な京都
嵐山&海野 1
こちらには
奇妙な京都(※シナリオ改変あり)
キルキルイキル
のネタバレがあります。

一回目/二回目/三回目/四回目/五回目/六回目/七回目

 一回目

開始前
KP
こんばんは!
改めましてこんばんは~!
トモキ
こんばんは
あれ、きゃらくたーに舞が出てこないな
KP
こんばんは 今日は博物館で同胞見物ですかトモキくん
トモキ
それもいいなぁ
KP
ログインが解除された状態でコマを作ってしまっていませんか?>舞さん出ない
その場合、一度「しまう」すればわがものにできます
神谷 舞
できたー
秋っぽいカラー
KP
いいですな
神谷 舞
こちらちょっとまだ微妙にゴタついております。
ごめんなさい。
KP
はーい、お待ちしております
神谷 舞
カエデもうちょっとで来ます。
KP
いえいえ、イース6しながらゆっくり待ってますので
神谷 舞
ろく!
なつかしい
KP
公式通販で6・フェルガナ・1&2クロニクルがまだ入手可能ということに気づいてしまいましてまとめてゲットしました
諦めずに通販に置いててくれてたのまじありがたい
神谷 舞
すちーむというてもありますね
KP
すちーむあれ悲しいことに海外版で日本語非対応なんですよ
神谷 舞
あ、そうなんだ
KP
なのです セルセタだけは日本語フル対応だったのですちーむでやりましたが
嵐山カエデ
お待たせしました
KP
お、いらっしゃいませ 文字色設定できたら始めます 音声どうしましょう?
嵐山カエデ
服の色……
うむ、これでいいか
音声は、どちらでもOKでございます!
KP
じゃあせっかくだから進行スム~ズにするためにつなぎますか!

KP
本日はお集まりいただきありがとうございました。まず開始前に、当セッションのハウスルールでございます。
<ダイスロール>
スペシャルは不採用。5以下でクリティカル、96以上でファンブル。
SANチェックでのクリティカルは最小値、ファンブルは最大値のSAN減少とする。
<成長>
クリティカル、ファンブル、および初期値の技能で判定成功した回数1回ごとに1回の成長ロール権を得る。

シナリオ終了後に成長ロール(判定成功した技能で技能ロールし、失敗した場合、1D10の技能成長)を行う。

アイデアロールは興味ポイントを振っている好きな技能、知識ロールは職業ポイントを振っている好きな技能の成長ロールとする。

幸運ロールはシナリオ中で使用した・または関係のある技能の成長ロールとする。

SANチェックでのクリティカル・ファンブルは対象外。
以上でございます。クリティカル・ファンブル・初期値成功の技能と回数については、各々方で「成長」タブに記録なさってください。
嵐山カエデ
ふむふむ
神谷 舞
わかりましたー
KP
ファンブル・クリティカルについては「CCB」でダイスを振りますと、自動的にダイスボットが判定してくれますので、それに従います。
ではでは、始めてまいります。


「奇妙な京都」


KP
11月、京都──七条。
京都の各所で、紅葉が鮮やかに色づくころ。山のように押し寄せる観光客の海にまぎれて、あなたたちは京都を訪れていた。
この季節の京都は、例年酷い混雑に見舞われる。市内中心部から北へ向かう電車は人でいっぱいになり、この時のために雇われたアルバイトが客の背中を押し込んでいたりする。
京都は電車のほかに、市内を細かく巡り、定額運賃で嵐山まで乗りとおせる市バスも魅力だが、普段から定時性の悪いそれが、この時期は客の多さと渋滞でまともに当てにならなくなっている。
そんな時期のこと。
あなたたちは、国立博物館── 通称“京博” で行われているという展示に興味をひかれ、おのおの博物館を訪れていた。

神谷 舞
「ふー、当たり前だけど、人多い……」
ついつい居るはずのない人の姿を探してしまいながら、入ってゆく。
嵐山カエデ
京博は流石に押し合いへし合い、って感じじゃないですよね?
「っあーーーーーー。これだから街中は!どいつもこいつも無闇にでけーんだよ」
KP
京博は広々とした庭園の中に、”平成館” ”明治館” と呼ばれる二つの施設が立っており、その中で展示が行われている。
庭園では人々がめいめいに遊んでおり、長閑なものだ。だが、室内をちらりと覗けば、そこそこ混んでいる様子。
幸い、常設展と企画展に人が分散しており、そのために押し合いへし合いするはめにはならずにすみそうだ。
嵐山カエデ
「うげぇ、博物館も混んでやがんなー。バスや電車よりはマシだけどよ……」
「おっ、でもなかなか風情のある建物じゃぁねーか。悪くねーな」
神谷 舞
「あら、このあたりならカメラ出せそう……」
よいしょ、と唯一の荷物といってもいいようなカメラバッグからカメラを取り出す。
KP
四角くモダンな形をした”平成館” 風情のあるたたずまいの”明治館”。
目的の展示は”平成館” の3階で行われているようだ。
嵐山カエデ
「えーと、展示場所は……。平成館か」
パーカーのポケットから折り目だらけになったパンフレットを取り出し、確認して進む
そして、舞が撮影している前を気づかずに横切ってしまう
神谷 舞
「(あそこか……)」
建物の写真を何枚か撮って
可愛らしい小さい姿が通り過ぎたのに気づかずシャッターを切ってしまった。
そこまで小さくはないよなぁ。
舞だって150代だ
嵐山カエデ
「あ……っと、すんません」
神谷 舞
「いいえー。平成館へ行かれるんですね」
嵐山カエデ
「ええ、そっす。お、そのパンフ(チケット?)、おねーさんも?」
KP
手にしたパンフレットには「菅原道真絵巻――天神の新しい姿」 とある。
神谷 舞
「ええ、そうなんですよ」
KP
『菅原道真絵巻』という絵巻が最近発見されたのを契機に、企画された展示だそうだ。
さて、ここで〈歴史〉または【知識】で判定を。
嵐山カエデ
CCB<=90〈歴史〉 (1D100<=90) > 38 > 成功
神谷 舞
CCB<=90【知識】 (1D100<=90) > 21 > 成功
KP
では、カエデさんは己の知識で、舞さんはネットでこの展示について調べた時に見た内容を思い出す。
絵巻というものは、現代にもなって見つかることは非常に珍しいのだ。城の遺構や古墳の副葬品と違って、工事でもしようと地面を掘ったら出てきた、ということはそうそうない。
嵐山カエデ
「なかなか珍しいっすよね。絵巻物ってだけでもそうっすけど、菅公のものが今になって、てぇのは」
神谷 舞
「学問の神であり、雷神であり、荒ぶる祟り神でもあった菅原道真公。その新たな顔が見られるかも、と思うと」
「ワクワクしちゃいますよね」
嵐山カエデ
「雷神、ね。アタシの中では、嵐―――風神、ってイメージもありますけどね」
「アタシは名前に嵐、って入ってるもんで、ちょっとしたシンパシーなんか感じたりして。それでちょっと今回の展示にはキョーミあるんすよ」
KP
それもあるだろう。道真公は、“天神さま” として京都の地でひろく崇められ、怖れられた人物だ。関連の品々は既にいずこかのお社なりにあることが多い。
神谷 舞
いつ名乗ろうかもしくは名前訊こうか機会をうかがっている。
嵐山カエデ
同じく
神谷 舞
いきなり「五十嵐さんとかですかー」はちょっと空気読めてなさ過ぎ駄科w
嵐山カエデ
いいんじゃないかしらw
KP
さて、お二人に質問。この発見について、事前にネットで調べたりしましたか? それとも、当日のサプライズを楽しみにするタイプ?
神谷 舞
調べるなー
調べて調べて、気持ちを盛り上げて本物に出逢いに行く。
嵐山カエデ
自分はネットでは特に調べたりしませんね。
あ、でもニュースとかになってたら見ているかも
KP
なるほど。では、さきほどの判定に成功したあなたたちは、発見についての記事を見たことがある。京都新聞Web版の一面に挙がっていた記事で、発見者にまつわるものだ。
嵐山カエデ
ほう、発見者
KP
博物館の学芸員である布袋ニルヤ氏が、菅原に縁ある土地で発見したそうだ。発見の詳細は記事になかったが、絵巻を背景に(当の絵巻は写真をぼかしてあった。本物は現地で見てくれということなのだろう)映っている彼の写真を、あなたたちは見たことがある。
嵐山カエデ
ニャル……(空目
KP
彼は── は、と眼をみはるような美男子だ。だが、笑みに比べて目が死んでいる、と思える。深淵をのぞくようなその薄暗い眼に、どうしてか背筋が寒くなった覚えがある。
嵐山カエデ
「そういや、今回の発見は菅公所縁の土地で見つかったとか」
神谷 舞
「布袋さんって方が見つけたんでしたよね」
嵐山カエデ
「そうそう」
神谷 舞
カメラしまいながらなんとなく一緒に歩き始めよう。
「お連れの方はいらっしゃらないんですか?」
嵐山カエデ
「いやぁ、アタシはいつも基本一人で。たまーに編集者と同道することもあるっすけど、一人のが身軽っすからね」
神谷 舞
「そうですか……折角だからご一緒できないかと思ったのですけれど」
嵐山カエデ
「あ、っと失礼。そういう意味ではなくて」
「旅好きなもんで、いつも日本中あっちこっち言ってるんすけど、そういう旅の間は、って話でして」
「むしろ、こういう場なら、おねーさんみたいに歴史とか詳しい人となら、大歓迎っす」
神谷 舞
「正直、女一人というのも心細くて」
嵐山カエデ
「っすよね。アタシも絡まれンの面倒で、格闘とか習いましたし」
神谷 舞
「格闘ですか!」
縁の無い世界だ。
嵐山カエデ
「よければぜひご一緒しましょ」
神谷 舞
「あ、はい、是非! 心強いです」
「私、神谷といいます。神谷 舞です」
「えぇと……嵐なら、五十嵐さん、とか?」
嵐山カエデ
「あ、はは。そうっすね、嵐が名前に入ってるっつーと、そっちが先に出ますよね」
「申し遅れました。アタシ、こういうモンです」
パーカーのポケットから名刺入れを取り出し、一枚差し出す。
文面には『作家・ライター 嵐山カエデ』とある
神谷 舞
「あら、これはどうもご丁寧に……
ごめんなさい、失礼しました」
「えっ、あ、もしかして」
嵐山カエデ
「?」
神谷 舞
「『戦国メロス』の嵐山先生ですか!」
嵐山カエデ
「あ……っは。いや……」
真っ赤な顔で照れ臭そうに笑う
神谷 舞
「あら、あらあら、失礼しました!」
「私ファンなんです! あの、密書を届けるために走るシーン、感動して、何度も泣いてしまいましたもの!」
KP
あなたのその声に、周囲がにわかにざわつき始める。
「えっほんま?」「『戦国メロス』の?」「こんなとこに?」「取材に来はったとか?」
嵐山カエデ
「うぇ……っと、いや、こりゃ参ったな」
たはは、と頭を掻く。
KP
あなたたちは施設の中に逃げ込んでもいいし、そのままサインください!を受けてもよい。
嵐山カエデ
「あああ、いや、すんません、すんません、あ、どーも、こりゃ……。え、っとお名前は?はいはい、遠藤さん江……と。ありがとうございます、はい」
神谷 舞
ちゃっかり並ぶね。
嵐山カエデ
「神谷さん江……と。なんか、すんません。こういうの久しぶりで慣れてませんで。すんませんね」
神谷 舞
あれ、偶然著書持ってるわ。新しいラノベの、「転生したと思ったら10年前の敵国だった件」
神谷 舞
ラノベの題名がひと昔前だな。今なら「敵国に転生しちゃったので云々……」まで書いてる。
嵐山カエデ
「グェーーーーー!そっちも読んではったんですか!?」
神谷 舞
「はい! 文章は変わらないなぁって」
嵐山カエデ
「べ、別ペンネームなのに……。なかなか鋭いっすね……」
「いや、お恥ずかしい……。でも、ありがたいっす。ありがとうございます、恐れ入ります」
中堅どころな上に、色々苦労もしているので、ファンの皆さんという存在は素直にありがたく、きっちり全ての人に対応しますね。
神谷 舞
「後で『戦国メロス』の方もあらためて新刊で買うので、サインしていただけますか」
嵐山カエデ
「アイタ、すんません、ありがとうございます」
神谷 舞
「やった!」
「宝物にします!」
書いて貰ったサイン本をうっとり眺めながらハンドバッグにしまい込んだ。
嵐山カエデ
その様子に、顔を真っ赤にしながら頭を掻き
「まままぁ、今日の主役はこっち(京博)っすから、とりあえず菅公を拝みに行きましょう」
神谷 舞
「先生とご一緒できるなんて光栄です!」
るんるんしてる。
嵐山カエデ
「せ、先生て……。嵐山でOKっすよ」
照れ照れ
神谷 舞
「い、いいんですか!」
「じゃあ、嵐山さん……」
「今日は宜しくお願いします」
嵐山カエデ
「や、こちらこそ」
などしつつ、入館いたしましょう
神谷 舞
しましょう。
KP
そうやって合流したあなたたちは、施設の門をくぐる。

KP
一階には小さなミュージアムショップがあり、その横で音声ガイド端末を貸し出している。ミュージアムショップでは今回の展示の目録のほか、常設展の屏風や皿などのレプリカを売り出したりもしている。
さて、展示は二つあるようだ。常設展と企画展。
まず、常設展「京都の歴史――古代から現代まで」。
神谷 舞
道中、布袋さん怖いくらいイケメンですよね的な話もちょろっと。
音声ガイド借りられるなら借りたいな。
嵐山カエデ
「っすねぇ。ちょっと、暗い感じがするっすけど」
同じく。
KP
音声ガイドは問題なく借りられる。
神谷 舞
いそいそと音声ガイドを首からかけて、ヘッドホン的なのを片耳だけつける。
嵐山カエデ
「えーと、操作は……これ、かな。うわ、音でけぇ!」
苦労しながらぽちぽちして、どうにか装着完了
KP
常設展「京都の歴史――古代から現代まで」
これは京都に関係するものを、古代から現代まで展示しているものだ。京都で出土した中期縄文土器や、京都の歴史の紹介、『紫式部日記』の現物、祇園祭の山鉾などがあるらしい。
こちらは見事に閑古鳥が鳴いている。たまに地元民が見に行くくらいだ。
嵐山カエデ
「偉大なる先達のモノホンが見られるなんて、眼福ですな」>紫式部
神谷 舞
これはリアルである展示なのかな。
KP
特別展示はシナリオ架空のものです。常設展はほんとにあるやつ。
嵐山カエデ
ほほう
KP
一方、特別展示「菅原道真絵巻――天神の新しい姿」は盛況だ。名が知れ渡っている人物のためか、あるいは現代になって絵巻が見つかったという珍しさからか、人混みができている。
神谷 舞
「わぁ、混んでる……」
嵐山カエデ
「うぇー……」
KP
どちらへ向かう?>展示
嵐山カエデ
とりあえず、常設の方を一通り見てから、かな
その間に少しでも空いたらいいなー、と
神谷 舞
そうだね、同じく。
混んでるといつも踏まれたり転んだりろくなことがないんだもの。STR3
嵐山カエデ
混んでると、おっさんの太鼓腹に埋まるんだもの
KP
ぷにん。
なるほど。では、あなたたちはまず常設展へ向かう。
常設展は、「京都の歴史を辿る」という雰囲気がふさわしいものだ。まず古代の出土品── 土器の破片などから始まって、平安時代の京都の地図を現代と重ねたものや、当時の文物などが展示される。
神谷 舞
興味深い。ついつい一生懸命のぞき込んでしまう。
嵐山カエデ
「こういうの、アガるんすよねぇ」
古地図と現代地図との対比を見つつ
神谷 舞
「あー、分かります! 意外と同じところが同じ用途で使われていたりして面白いですよね」
「人間の考える事って、変わってゆくようでいて変わらないなって」
嵐山カエデ
「そうそう!特に京都は区画なんかそのままっすから、地名やその場所にかつての機能が由来になっている店があったり!」
KP
古い城下町がそのまま現代の区画として残る地域は他にもあるが、京都はその最たるものだ。
神谷 舞
「ここのお茶屋さんなんて、まだ現代も営業してましたよね」
「凄いなぁ、ずっと同じ店が続いているなんて」
嵐山カエデ
「これだから歴史ってやつぁたまんねーんすよ」
「知ってます?富嶽三十六景の丸子に描かれたとろろ飯屋が、今でも同じ場所で営業してンの」
なんて豆知識しつつ
KP
京都の展示として独自なものとしては、祇園祭の歴史と、その山鉾の展示があるだろう。勿論全部置かれているわけではないが、ひとつでも近場で見れば大きい。
神谷 舞
こんなに面白いのにどうしてこっちは空いているのだろう?
空いててラッキー! なんだけど。
KP
片隅の小さな写真に、「祇園祭の山鉾と、電線を切るため待機している京都電燈の職員」なんてキャプションのついたものがあった。え? 切るの? 
神谷 舞
え、切るの!?
「通り過ぎたら繋ぐのかな……」
KP
常設展の内容を京博のページ確認したら、特別展のために今は閉めてるよ! ってなってて内容確認できなかったため、よその展示が混じっているかもしれません。>表
神谷 舞
なるほどー。
KP
三条烏丸のとこのと平安神宮のとこのとここのと記憶がごっちゃになりがちで……
KP
祇園祭すごい。と思うかもしれない。
嵐山カエデ
「伝統と歴史のが重視される、てぇのも、京都ならではかもしんないっすね」
神谷 舞
「なかなかお祭りって、色々不思議なことやってますよね」
嵐山カエデ
「祭祀、てぇのは、後の時代になるほど形骸化することが多いっすからね。遡ると一つ一つに色んな意味があったりして、面白いっすよ」
KP
変わり種では、商人の貯蓄だったらしい、地下から出てきた銭がつまった備前焼の大壺、なんてものもあった。へそくりするのも大変だ。
嵐山カエデ
「埋めたまま、忘れちまったんすかね」
「さしづめタンス貯金の化石、ってとこっすかね」
神谷 舞
「色々とドラマも埋まっていそうですよね」
嵐山カエデ
「それも歴史、これも歴史。でっかいのからちっさいのまで、だから歴史は面白い」
「さっきの古地図と現代の比較もそうっすけど、自分はこういうの見ると、まさにそういうドラマを妄想しちまうんすよ」
神谷 舞
夜な夜な「それは私のお金だ返せ!」って騒いでいるかもしれませんよ。
嵐山カエデ
「たっはっは。ありそう」
KP
さて、そうこうしているうちにひと巡りした。そろそろ特別展に行ってもいいだろう。
神谷 舞
「よしっ、気合いれて、行ってみますかっ」
嵐山カエデ
「っすね。少しでも空いてるといーんすけど」
神谷 舞
ではお手洗いに寄ってから、特別展へゴー!

KP
展示の画像はないので室内っぽい画像です
嵐山カエデ
これは室内っぽい
KP
特別展へ向かうと、やっぱり人出は多いものの、少しは落ち着いてきている。
神谷 舞
これならあちこちで潰されなくて済みそうだ……
KP
特別展示「菅原道真絵巻――天神の新しい姿」
”天神さま”──道真公にまつわる説明と、関連する文物の展示。それから絵巻の説明へ向かい、当の絵巻、という構成になっている。
絵巻の発見は一年半ほど前で、研究・修復などの過程を経て展示された旨が書いてある。ここぞとばかりに裏方の紹介をしたいのか、「絵巻の修復とは」といった小展示もある。
神谷 舞
「修復って大変なのね……」
裏から糊を塗って……みたいな展示を眺めている。
神谷 舞
修復法どっかで読んだけど忘れちゃったなー。
ものすごく面倒くさかったのだけ覚えてる。
KP
前に京博で修復の展示やってて面白かったですね
嵐山カエデ
どういう場面のものなんでしょう
KP
当の絵巻は── いくつかの場面を描いたものだが、どれも荒々しい印象を受ける。大宰府へ流されてゆく道真公。有名な”飛梅伝説”、燃え上がるように枝を振りかざして飛んでゆく梅の木。怖れおののく人々と、雷と風をまとうかの人。
さて、ここで〈目星〉
嵐山カエデ
CCB<=90 〈目星〉 (1D100<=90) > 16 > スペシャル
神谷 舞
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 93 > 失敗
KP
では、カエデさんはかの人の顔が、どれもはっきりと見えにくい書き方をされていることに気づいた。そして、もうひとつ気になることがある。
かの人の服装が黄色で描かれているのだ。
カエデさんは〈歴史〉で判定。
嵐山カエデ
CCB<=90〈歴史〉 (1D100<=90) > 71 > 成功
「ふー……む?」
顎に手を当てて、考え込む
神谷 舞
「どうかしました?」
KP
当時は、色彩と冠位・階級が強く対応付けられていた時代だ。
その関係からして、かの人を描くのに、黄色は相応しくないように思えた。
嵐山カエデ
「いや、ちょいと気になるんすよ」
KP
その間に、舞さんは〈聞き耳〉または〈目星〉で判定。
神谷 舞
CCB<=90〈聞き耳〉 (1D100<=90) > 97 > 致命的失敗
KP
あなたは一瞬、何かの違和感を覚えた。しかし、カエデさんの解説が始まってしまい、見事にそちらに気を取られた。
神谷 舞
CCB<=90〈聞き耳〉 (1D100<=90) > 97 > 致命的失敗
(1D100<=90) > 99 > 致命的失敗
※クリファン記録用にコピペしたが失敗した
KP
間違って振られたダイスまでファンブルになってるなにこれwww>成長タブ
嵐山カエデ
「神谷さんは、位袍って知ってます?」
神谷 舞
「ええと……聞いたことはあります。紫が最上位、とかいう」
嵐山カエデ
「そうそう」
「平安貴族が、色で位階を示してた、ってやつ。それからすると、菅公のこの色は、ちょーっち違うかな、ってね」
神谷 舞
「そうなんですか?」
嵐山カエデ
「てか、どれも菅公のお顔が微妙な描かれ方してるっすよね。描かれている場面からすると、菅公のことを描いているのは間違いねーんでしょうけど」
神谷 舞
「あら、そうですか……そういえば、お顔があまり見えませんね」
嵐山カエデ
「黄色は無位……かなり低い地位っす」
神谷 舞
「? あ、そうなんですか」
嵐山カエデ
「菅公を貶める目的の絵巻……?でも、荒御魂となった後に描かれたモンだから、敢えて貶めすってぇのは……いつ頃、誰が何の目的で描いたんだ、これ……」
KP
紫の合成染料の発明は、科学の時代まで下る。当時は、入手しがたい色ほど高い位を示すものとされた── ともいわれる。
神谷 舞
「書いた方のお名前はないのでょうか」
KP
見た感じ、そのようなものはなさそうだ。>署名
神谷 舞
つまり絵で紫を使うことはないよってことかな。
嵐山カエデ
「ンんん……」
唸り
「これ、本物………?や、紛いなりにも京博の展示だしな……」
そこらへんにキュレーターいないかな
神谷 舞
「あら、そんなに気になってしまうような違和感なんですね」
KP
騒がしい客に注意をしたり、展示環境の確認をしたりしているスタッフはいる。
嵐山カエデ
あまり詳しそうな人はいないか
神谷 舞
「(面白くなってきた)」
KP
探してみるなら〈目星〉で判定。>お二人
嵐山カエデ
CCB<=90 〈目星〉 (1D100<=90) > 29 > 成功
神谷 舞
CCB<=85 〈目星〉 (1D100<=85) > 3 > 決定的成功/スペシャル
すげー振れ幅
KP
わお、見事。では、「片桐」と名札をつけた学芸員が、あなたに応えてくれる。
嵐山カエデ
「あ、すんません。ちっと展示のことで、いいっすか?」
KP
「絵巻の件ですね、どうぞ、ご質問ください」彼は柔らかな笑みであなたに応える。
嵐山カエデ
「どーも。……この絵巻物の菅公のお召し物なんすけどね。黄色、ってぇのは、なんかこう、違くねぇっすか」
KP
彼は頷くだろう。「ええ、気になりますよね。お詳しい方ですか?」
嵐山カエデ
「や、詳しいって程のモンじゃぁ、ねーんですけど。ちっと齧ったことがあるモンで」
「こいつは、どういった経緯で見つかったモンなんすかね?」
KP
「この絵巻は、博物館としての調査で見つかったものではなく、発見者である布袋さんが個人的に見つけてきたものなのです。彼は海外を含めたフィールドワークが得意な方で、今回の件でも道真公に所縁のある土地を地道に調査し直した結果、発見に至ったものだと聞いています」
嵐山カエデ
布袋ニルヤという名前に、覚えとかありますか?
実績のある人なのかな
KP
〈歴史〉で判定を。
嵐山カエデ
CCB<=90〈歴史〉 (1D100<=90) > 66 > 成功
神谷 舞
CCB<=70〈歴史〉 (1D100<=70) > 80 > 失敗
KP
彼の名はあなたも聞いたことがある。新進気鋭の学芸員で、歴史学の研究者としても優秀だ。意気溌剌として旺盛に研究調査に取り組んでおり、今回の発見ほど大きくはないものの、これまでもいくつかの発見をしている。30代後半。
嵐山カエデ
とりあえずニルヤさん自体は怪しい人ではない、と
神谷 舞
二人の会話をひたすら感心しながら聞いている。
さすが本職の方は知識量が多いのだなぁと思いつつ。
嵐山カエデ
「ちなみに、発見されたのは、どのあたりで?」
KP
「詳しい場所に関しては、所有者の方のプライバシーの件もありますからお教えできませんが……」 道真公の最後の領地と言われる場所に、“桑原”という土地がある。 くわばら、くわばら。という災いよけの文言の語源ともなったと言われる土地だ。現在で言えば中京区のあたり。そこで発見されたらしい。
嵐山カエデ
「なるほど、桑原……」
神谷 舞
「桑原……ですか。くわばら、くわばら、の」
嵐山カエデ
「おっ、さすがよくご存じっすね」
神谷 舞
「昔漫画でちょっと」
神谷 舞
主人公が霊丸とか撃つヤツ。
嵐山カエデ
「菅公が荒御魂となった折、奇跡的に被害を免れた土地。そこから転じて、災避けのまじないとして“くわばら、くわばら”というようになった、っつーアレっすね」
神谷 舞
「怖い怖いって意味かと思っていたんですよね、昔」
嵐山カエデ
「わかるっす。アタシもそうでした」
KP
わかる。>舞さん
神谷 舞
『桑原』は今人の住めない土地なのです……
KP
ROAD ONLY
嵐山カエデ
「ニルヤ氏はアタシもお会いしたこたねーんすけど、どんな感じの人なんすかね。見た目イケメンらしいっすけど」
KP
「ああ、話題になっていますね」彼は苦笑する。
「そうですね、とても仕事熱心な方です。それでいて落ち着いていて、本来なら彼に自ら解説してもらってはどうかという話もあったんですが……」
嵐山カエデ
「なるほど、確かに。なんかあったんすか?」
神谷 舞
「お話聞けたら良かったんですけどね」
(なんだか失礼ながらちょっと怖いですけど……)
KP
「ああ、何かあったというわけではなくて、二週間ほど前から休みを取っているんですよ。ここ数年ほど、休みもないほど働いていた所にそれですから、我々としても彼の休養を優先したくて」
嵐山カエデ
「なるほどー。お忙しそうっすもんね」
KP
「ええ。解説の話を受けてしまったら、またしばらくは引っ張りだこでしょうから」
神谷 舞
「それもそうですね」
嵐山カエデ
「っすよね。ちなみに、ニルヤ氏はこの絵巻物、菅公のお召し物について、何か仰ってたりとかは?」
KP
「色々考えてはいたそうなんですが、まだ。正直、我々の中でもまったく結論が出ていなくて、ひとまず一般公開をということで、後世の偽作ではないと分かった時点で展示を急いだのが今回なんですね」彼はそう言って、また苦笑する。
神谷 舞
音声ガイドはそれについて何か言っていたりはしないかな。
KP
音声ガイドの内容も似たようなものだ。これまでの絵巻とは異なる色彩が使われていること、その意味合いについては目下研究中であることについて軽く触れるのみ。
嵐山カエデ
「なるほど、当然っちゃ当然、真偽は改められたと。となると、尚のこと気になるっすね。ニルヤ氏にお話でも聞けるといいんすけど」
神谷 舞
「なるほど、まだまだ研究中、謎だらけのものなんですね」
KP
「はい」
嵐山カエデ
「あ、申し遅れました、すんません。アタシ、こういうモンでして」
名刺を差し出す。
「もしよろしければ、氏に取材をさせていただくことなんて、できないっすかね」
KP
「これはこれは…… なるほど、歴史作家の方ですか。道理でお詳しいわけだ」
嵐山カエデ
「ぃやぁ、真似事みたいなモンでして」
赤面。
KP
カエデさんが名を明らかにして取材を申し込むなら、彼はその申し込みを受けてくれる。博物館側で検討するそうで、明日また連絡をくれるそうだ。
嵐山カエデ
「やぁ、無理言ってすんません。何卒よろしくお願いします」
KP
「こちらこそ、その際はよろしくお願いします」
嵐山カエデ
では、桐谷に礼を言って、そこまで話してから
「すんません、神谷さん。お楽しみのところ、お待たせしちゃって」
頭を下げる
神谷 舞
「嵐山さんっ、お願いが!」
嵐山カエデ
「あ、はい?」
神谷 舞
「あのっ、私も同席させていただきたいのですが!」
「お邪魔でしょうか、やはり」
嵐山カエデ
「あ、えーと……」
ちょっと面食らって、桐谷と神谷の顔を交互に見やってから
「あ、じゃぁ、アシスタントも一人、同行するってことで。ニルヤ氏にお伝え願えるっすかね?」
神谷 舞
荷物持ちは……無理なので……
「えぇっと、資料写真係として、是非」
嵐山カエデ
「えぇ、そんな感じで」
思いついたように、神谷のカメラを指差しながら
KP
お二人が初対面だと口を滑らせなければ、片桐はOKしてくれる。>アシスタント追加
「分かりました」
嵐山カエデ
「お手間お掛けするっす……」
神谷 舞
「ありがとうございます!」
KP
では、そのあたりで他に質問なければ彼は仕事に戻っていく。
あなたから申し込まれた取材の話を博物館側に持っていくのもあるだろう。
KP
進行をおもんばかってくれるPLお二人でわたしはうれしい
神谷 舞
TRPGは協力が大事であります。
PC対決型でもPLは協力するのです。
KP
それな。
嵐山カエデ
だいじ
嵐山カエデ
「……驚いた。神谷さん、割と押せ押せなんすね」
神谷 舞
「え、そ、そうですか? ご迷惑を、すみません」
「つい、気になってしまうと止まらなくて。
ただ、写真に自信があるのは本当なんですよ」
嵐山カエデ
「ああ、いや、無問題っすよ。写真的な資料ってぇのも、確かに重要っすから。アタシはいっつもコレ」
iPhoneを取り出し
「―――だけなんで」
「頼らせてもらうっす」
神谷 舞
「はいっ、頑張ります!」
絵巻の傷み具合とかどんな感じなのかしら。
KP
絵巻は結構綺麗です。もちろん修復された後のもので、参考として挙げられた修復前の写真はそれなりに傷んでいますが、それでも絵の部分の欠けはあまりないですね。
道真公の顔は「欠けてそうなった」のではなく「意図的にそう描かれている」のだと分かるでしょう。
嵐山カエデ
ますます怪しい
では、そんな感じで、展示物を見ながら進みましょう
KP
他の展示は道真公にまつわる文物の展示で、あなたなら以前に見たことがある物かもしれない。
神谷 舞
それでも色々と新たな発見があったりするものだ。
楽しく嵐山に話しかけつつ展示を眺める。
嵐山カエデ
オカルト絡みの菅公のネタを神谷から聞かされまくって
「なんでソッチ方面ばっか詳しーんすか!?」
と引き気味に驚かされたり
神谷 舞
「名前を言ってはいけないあのお方……的なノリで顔や階位を隠したんでしょうかね」
「二歳の子でも怒りをかえば呪い殺されてしまうという恐ろしいお方だったようですし」
嵐山カエデ
「可能性はあるっすね」
「それか、発見された場所が場所だけに、いわば“不名誉“ともとれる内容を伏せて残した、ってぇのも、あるかもしれないっすね」
「菅公のお怒りは、境遇を思えば至極当然なところだとは思うっすけどね」
神谷 舞
「桑原……道真公にとって何か大事な場所だったのでしょうか」
「それとも、強力に対抗する存在が居たとか……その方がちょっと面白いですけれど」
嵐山カエデ
「なるほど……。そういう見方も面白いっすね」
KP
オカルトモード舞さんたのしい
嵐山カエデ
桑原に昔あった寺の井戸に、雷の子が落っこちて、住職が蓋をして閉じ込めたら反省して、その土地には雷が落ちなくなった、て話もありますな
KP
では、そんなこんなで博物館を出る?
神谷 舞
でまーす
嵐山カエデ
はーい
神谷 舞
桑原って道路なのに、そこで巻物発見したの?
っていまふと思った。
KP
ROAD ONLYなのは今の地名としての「桑原町」なので、片桐が言ったのはもう少し広い範囲ですね。>道路
神谷 舞
なるほど
嵐山カエデ
桑原町、というのも今の区分ですからな
昔からのことを考えると、もうちょいアバウトに広い範囲だった?

KP
さて、博物館をちょうど出たところで――
あなたたちは見知らぬ女性に声をかけられる。
神谷 舞
どちら様
嵐山カエデ
どんな人だろう
KP
背の高い女性だ。マスクをして、帽子をかぶったその風合いからは、少しうさんくさいような印象も受ける。

「こんにちは。さっき特別展示、見ていた方ですよね?」
まあUVカットに敏感なのかもしれないが。
嵐山カエデ
確かこの世界線ではコロナないんですよね?
神谷 舞
コロナはない時間軸ですか
KP
ないです。>コロナ
嵐山カエデ
それは怪しい
神谷 舞
「何かご用でしょうか」
嵐山カエデ
「ええ、まぁ。失礼っすけど……?」
KP
「私、魚津やる美といいます。あんまり熱心にお話を聞いていたようですから気になって、ちょっと展示の感想でも話しませんか」
本編見る!
嵐山カエデ
「……偽名?」
素直に口に出してしまう
KP
「いいえ、本名ですけど」彼女は戸惑ったように言う。
嵐山カエデ
「あ、いや、失礼」
「別に構わないっすけど。あの絵巻について何かご存じなので?」
KP
これ元シナリオでは男なんですけど、この二人だと あんまりにも JI A N……!ってなったので性別変更しました
嵐山カエデ
なるほどw
神谷 舞
何を意図して話しかけてきたんだろう? 気になった。
《心理学》振りたいです
嵐山カエデ
同じく
KP
<シークレットダイス>
SCCB<=75 (1D100<=75) > 73 > 成功
KP
<シークレットダイス>
SCCB<=90 (1D100<=90) > 42 > 成功
神谷 舞
今日は随分変わったお名前を耳にする日だ。
そしてやる夫を思い出すのですけれど。
嵐山カエデ
同じく
2chのSSスレにでも迷い込んだ感じだ
神谷 舞
助けてやらない夫。
嵐山カエデ
“助けてやらない夫“という名前だと助けてくれなさそう
神谷 舞
亜種かな?
KP
このシナリオみんな名前がぶっとんでいます(率直)
ちなみに今の背景画像は別の博物館のものです。
神谷 舞
ふむふむ
嵐山カエデ
おしゃれ
何の天秤なんだろう
KP
なおKPも行きそびれました 特別展が激混みのときだった関係もあるでしょうけど、混雑えぐかった
KP
では、二人とも、彼女は何か隠しているように感じる。ただし、あなた達に対する害意は感じない── むしろ何かの目的があって<協力したい>という意図を感じる。
神谷 舞
「(悪い人ではなさそうですけれど……)」
なんだか「口さけ女」を思い出してしまうのだが。
嵐山カエデ
ふむ、と鼻を鳴らし
「良いっすよ。じゃぁ、そこら辺の茶店ででも」
「神谷さんは、どうするっすか?」
神谷 舞
「そうですね、折角ですから、ご一緒させていただいてよろしいですか?」
嵐山カエデ
「もちろん。構わんすよね?」
やる美に。
てか、京博にラウンジあるかな
KP
「ええ、勿論です」
京博にはカフェがひとつ併設されている。それも、そこらの休憩所に毛が生えたようなカフェではなく、室町蛸薬師に本店を構える”前田珈琲”の支店だ。京博の美しい庭園を眺めながら、自慢のブレンドコーヒーが頂ける、観光客にも人気の名店だ。

つまり。

混んでいる。満席、というか並んでいる。
嵐山カエデ
「ありゃ」
神谷 舞
「うーん、残念です」
嵐山カエデ
「ちょっと楽しみだったんすけど。んじゃ、そこらのスタバででも」
KP
さて博物館の外に目を向けると、七条界隈というのは繁華街である四条界隈に比べて、あまり喫茶店のたぐいは多くない。
手近なところに、<鳴島珈琲店>という喫茶店がひとつある。
神谷 舞
「こちらにしましょうか」
嵐山カエデ
有名な店なのかな
KP
これはローカルチェーンというやつで、純喫茶の雰囲気を作った関西資本の地元密着型喫茶店だ。同じようななんとか珈琲、というやつが関西にはいくつかある。旅先で行くものとして、スタバよりは風情があるだろう。
KP
(スタバファンの方すみません)
嵐山カエデ
ふむふむ、それは良さそう
神谷 舞
「折角ですから」
嵐山カエデ
「そうっすね。んじゃ、そこで。構わんっすか?」
>やる美
KP
「ええ、もちろん」
折りよく、その店は本店だそうだ。その割にあまり混雑していないのは、少し奥まった場所にあるからなのだろう。
嵐山カエデ
ではそちらへ向かいましょう
神谷 舞
「素敵なお店ですねぇ」
「いい香りがします」
嵐山カエデ
「純喫茶っぽいっすね」
KP
「ええ。雰囲気が好きで、よく来ています」
KP
この店はシナリオオリジナルですね。
嵐山カエデ
残念なような
KP
背景は神戸のにしむら珈琲です。
嵐山カエデ
おしゃれ
KP
三宮のにしむらは店内の調度がめちゃオシャレで結構好き
KP
メニューはオリジナルブレンドコーヒーと、酸味が特徴のグアテマラ、マイルドなマンデリン、苦めのサントスなど数種類。それから素朴な印象のケーキと、変わり種では京都産の柚子を用いたチーズケーキがある。
嵐山カエデ
「おー、うんまそー」
KP
京都産の柚子は産量があまり多くないらしく、チーズケーキは数量限定だ。
嵐山カエデ
「すんませーん。このチーズケーキ、って今日まだあります?」
神谷 舞
チーズケーキ食べたい。プレイヤーが。
KP
《幸運》で判定をどうぞ。>ケーキあるか
嵐山カエデ
CCB<=85《幸運》 (1D100<=85) > 27 > 成功
神谷 舞
CCB<=80《幸運》 (1D100<=80) > 47 > 成功
良かった
KP
メニューはKPが普段行く喫茶店のメニューをいくつかマゼマゼ+京都要素を追加して捏造しています。
嵐山カエデ
京都ケーキ食べてみたいな
KP
これも神戸のメニューがネタ元なので、柚子ケーキは実在しないんですよね……
嵐山カエデ
そうなのか……
KP
そうなの…… 案外オリジナル要素が多かったんですこのシナリオ…… あ、でも京博のカフェは実在します
ネタ元は神戸産いちごのチーズケーキです。(神戸は萩原珈琲のメニュー)
あっでも京都の柚子のチーズケーキ、喫茶店メニューじゃないんですけどあるみたい
https://kyotosoraao.com/?pid=133290882
KP
幸運なことに、2つだけ残っていた。やる美はガトーショコラとブレンドコーヒーを頼む。
嵐山カエデ
「おっ、ラッキー。んじゃそれとー……コーヒーは合うやつ、なんかテキトーで」
「……あんま高くないやつ」
KP
一番安いのがオリジナルブレンドコーヒーだ。>あんま高くないやつ
神谷 舞
「ブラジルサントスNo.2にチーズケーキで!」
嵐山カエデ
「神谷さん、コーヒー詳しいんすか?」
神谷 舞
「詳しくはないですよ。ただ、酸っぱいチーズケーキには苦い方が合うかなと」
嵐山カエデ
「そういうもんすか」
「アタシも山じゃ自分で挽いて淹れたりするっすけど、ぶっちゃけ豆はいっつもノリとテキトーっすわ」
神谷 舞
「あら、山も登られるんですね」
嵐山カエデ
「山はよく登るっすねー。なんでめんどいンでいっつもこのナリっす」
ショートパンツの裾を少しめくり、コンプレッション系の独特なラインが走る登山タイツを見せる。
神谷 舞
「私そういうの全然ダメなんですよねぇ。ひょろひょろなので……」
嵐山カエデ
「あー、神谷さんお嬢さまっぽいっすもんね」
神谷 舞
「全然そんなことはないんですよ!? ただ、ちょっと、あの、家から出られなかったものですから」
神谷 舞
たぶん弟の行方不明事件から両親が神経質になっちゃったヤツ。
KP
あああ~~~~ なるほど…… 舞さん……
神谷 舞
「本を読んでいる方が楽しかったですしね」
嵐山カエデ
「箱入りじゃないっすかー。あ、それで拙作を……」
神谷 舞
「ええ、文章が綺麗だなぁって、何度も何度も読みまして、二冊ほどすり切れてしまったので」
「今回新しいのを買うのも、なにもお会いできたからってだけじゃないんですよ」
嵐山カエデ
「うはぁ……いや、ありがたいやら恥ずかしいやら……恐れ入ります」
KP
あなたたちの会話がひと段落するのを、彼女は静かに待っている。珈琲を味わう時間も必要だろう。
珈琲は柔らかく、癖のない香りがする。変な酸味がなく、すっきりと抜ける味だ。
神谷 舞
ここ入る前に本屋さんに寄って二冊買った! ことにします。
かたっぽにサインして貰おうっと。
もう一冊は読む用です。
KP
本屋は寄ってかまいません。カエデさんの 売り上げが あっぷ!
嵐山カエデ
「神谷さん江……いつもありがとうございます!、っと……すんませんね。本当は差し上げたいとこなんすけど」
神谷 舞
「いえいえ! やはりこういうのは自分で買いたいですから! ありがとうございます!」
書いて貰った方を丁寧に袋に戻している。
ケーキおいしい。
嵐山カエデ
いやぁ、だの、はわぁ、だのと照れながら、珈琲を一口
「お、スッキリしててうんまい。これ好きかも」
KP
数量限定のチーズケーキは、京都にあるチーズケーキの専門店から仕入れているらしい。すっと抜けていくような甘さが特徴だ。
神谷 舞
コーヒーにはミルクを少々。
さすがにお茶するなら名乗るよね。
嵐山カエデ
「っと。すんませんね、えーと……魚津さん、でしたっけ」
「嵐山カエデっす」
頭を下げる
神谷 舞
「神谷 舞と申します」
嵐山カエデ
やる美はマスクとか外してます?
KP
「いえ、お気になさらず。はい、魚津といいます。よろしくお願いします、嵐山さん、神谷さん」
物を食べるときはマスクを一瞬外すものの、口元を隠すようにしていて、よく分からない。
嵐山カエデ
「……お風邪っすか?」
KP
「いえ……、」彼女は言いにくそうにする。「あまり、見せたくなくて」
神谷 舞
口元を見せるのが苦手な方もいるものねぇ……
嵐山カエデ
「ああ、なるほど……。いや、失礼」
KP
「それより、あの絵巻ですが、お気づきでしたね。色のこと」彼女は口元のことから話を逸らすように、そう切り出す。
というところで、今日はここまでとします。
神谷 舞
はーい
KP
バーチャル京都観光言ってたわりにオリジナル要素ありのシナリオですみません。架空なのは展示の内容とここくらいです。

 二回目

海野 迅
とりゃー
おっと違う
神谷 舞
こっちこっち
KP
いらっしゃいませ
神谷 舞
こんばんはー
しのぶ
遅れました
神谷 舞
ちょいとごたごたしてるので、音声は後ほど繋ぎます
KP
お疲れさまです、はーい
では準備できたら始めていくのでお知らせください
神谷 舞
okです
しのぶ
OKでございます

KP
「それより、あの絵巻ですが、お気づきでしたね。色のこと」
──彼女は、そう切り出した。
「使われるはずのない色が、使われていた……」
嵐山カエデ
「っすね。ちっと菅公の位にはそぐわないような」
KP
彼女は頷く。手元に置いたカップがかちゃりと音を立てた。

「後世の偽作ではない── かの方が雷神として畏れられるようになった後なら余計に、あの色はそぐわない」
神谷 舞
「かの方の力を削ごうとした……とか」
陰謀論唱えちゃう。
嵐山カエデ
「まぁ、あれが稲光を意識した配色だ、ってんならわからんでもないっすけどね」
KP
「……」 彼女は意味深に口ごもる。
「こんな話を知っていますか」
嵐山カエデ
「?」
KP
「あの絵巻の発見者である、布袋さん。彼は、一週間前から失踪している」
神谷 舞
「失踪……?」
嵐山カエデ
「そりゃまた……」
「穏やかじゃないっすね……けど、それと何の関係が?」
神谷 舞
「見てはいけない物を見つけて、公表してしまったから?」
嵐山カエデ
「ヤーさんに金借りて掘ってたとか?」
KP
「彼は研究熱心でしたから……、どこかに引き籠っているか、そんな可能性もあるでしょう。ですが」
「異常な点のある絵巻の発見、それから…… なんの関係もなければ、いいのですが」
嵐山カエデ
「ちょいと物騒にも聞こえる話っすけど……。それを何故アタシらに?」
神谷 舞
不謹慎とは思いつつも興味をそそられてしまう……
KP
「あの絵巻をあれほど気にしていたのは、あなただけでしたから。
……私は京都を回りながら、彼の足取りの情報を集めようと考えています。よければ、ご一緒にどうですか」
嵐山カエデ
「失礼っすけど……」
KP
「はい」
嵐山カエデ
「布袋さんとは、その……何かご関係が?」
KP
「……知人です。そう親しいわけではありませんでしたが」
嵐山カエデ
「なるほど。それは心配っすね」
KP
「……はい」
彼女は両手でカップを抱くようにして、少し視線を落とす。
嵐山カエデ
「失踪、とおっしゃいましたが」
神谷 舞
「警察には通報されたのですか?」
嵐山カエデ
「そう、それ」
ぴ、と神谷を両手で指差す
神谷 舞
「あっはい、それです」
この女性は人捜し、がメインなのだろうか?
KP
彼女は頷く。「……はい。当たってはくれる、そうです。待っていられなくて」
嵐山カエデ
とりあえず、彼女が嘘つきかどうか、心理学できますか
KP
お、では振りますね。
神谷 舞
わたしもー
75!
嵐山カエデ
90
KP
<シークレットダイス>
SCCB<=90 (1D100<=90) > 57 > 成功
<シークレットダイス>
SCCB<=75 (1D100<=75) > 15 > スペシャル
彼女は嘘をついているわけではないようだが、隠していることがある── あなたたちは、ともにそう感じる。
あなたはこの話を受けてもいいし蹴ってもいい。
嵐山カエデ
ふむ、と腕組み
神谷 舞
うーん。ミステリアス。
嵐山カエデ
音声、いけます!
KP
あっしまったマイク 繋ぎます
嵐山カエデ
「彼の失踪、ですが」
「どういったところで、そう判断されたんすか?」
「連絡がつかない、とか?」
KP
彼女は頷く。
嵐山カエデ
「彼の家には、行かれました?」
KP
「まだ。明日にでも行こうと思っていました」
嵐山カエデ
「ふーむ」
「今回の前後で、彼の周辺で何かあった、とか。そういった話は無かったんすか?」
神谷 舞
「怪しい集団が目撃されたとか、黒い影にまとわりつかれていたとか、変な夢を見たとか」
KP
「いえ、そういうことは……」
嵐山カエデ
「神隠しってんじゃないんすから……」
神谷 舞
「……」
神隠し。嫌な言葉だ。
嵐山カエデ
「あ、いや、オカルトを全否定するつもりはないんすよ」
神谷の沈黙を、不機嫌にさせてしまったかとつくろう
KP
ああ…… 舞さん……
神谷 舞
「いえ、ちょっと、そういうことではないんですけど」
「あのっ、私にできることがあるのでしたら、手伝いますからっ」
「何か覚えていることなどありましたら、何でも教えてください!」
嵐山カエデ
「いや、でも揉め事とかあったら、危ないっすよ、神谷さん」
神谷 舞
「でも、もし戻ってこなかったら」
「分かります、不安ですよね。居ても立っても居られないですよね」
「もめ事ですか……でもほら、警察の方も動いてくださっているのでしょう?」
「足取りを追うだけなら、そんなに問題ないでしょうし、危険になりそうなら警察の方にお任せすれば」
「少しでも、痕跡を見つけたい、分かります……」
嵐山カエデ
「……年間、9万人」
ぽそりと呟く
KP
「……」カエデの呟きに、彼女は俯く。
嵐山カエデ
「令和元年のものっすけど、日本国内での失踪者の数っす」
神谷 舞
「……」
嵐山カエデ
「それはイコール、警察で受理されて表沙汰になった件数っす」
「それだけの数が、毎年警察に問い合わされている……」
神谷 舞
そんな数字、聞きたくもない。
そんな大量の数字に紛れて消えてしまったのだ、あの子は。
KP
あの子は当時の年齢を鑑みると、もうちょっとちゃんと探してもらえてるとは思うけどね……
神谷 舞
ひとりは帰ってきているから諦めきれんのじゃ。
KP
つらいな……>諦めきれない
嵐山カエデ
「当然、警察の人的物的リソースでは、それらを捌くことはできない……」
神谷 舞
「なら尚のこと、ほんの少しでも手がかりを」
嵐山カエデ
「……」
「まぁ、つまり。警察なんてアテにならんてことっす」
神谷 舞
「……そうね」
KP
彼女も黙りこくってしまい、その場に沈黙が落ちる。
嵐山カエデ
黙ってしまった神谷の横で、頭をガシガシと掻く
「ま、そういう現実があるわけで。……じゃぁ身内で動くしかない、と」
「仕方ないっすねぇ。ちっとだけ調べてみますか」
神谷 舞
「嵐山さん……!」
KP
はっ、と彼女は顔を上げる。顔を上げたタイミングが舞さんとかぶったかもしれない。
「ああ、ありがとうございます、……よければ、京都を案内くらいはしますから」観光ついでにしてくれてもいい、と彼女は言う。
神谷 舞
「ありがとう……」
何故か彼女の目から涙がこぼれている。
嵐山カエデ
「なんで神谷さんが礼を言うんすか」
神谷 舞
「あらっ? あら、いえ、ちょっと」
「昔、ちょっとあったせいか、つい。すみません」
嵐山カエデ
「ま、でも、一応言わしといてもらうっすけど」
「これは、取材ってことで。話のネタになりそうなら、見させていただいて。危なそうなら、ケツまくらせてもらうっすよ。それでよければ」
神谷の言葉に、ちょっと怪訝そうな顔をしつつ、魚津に告げる>昔ちょっとあった
KP
「ええ、勿論です。それで…… それで構いません」
神谷 舞
「そう、そうですね! 危なくなったらすたこら逃げます!」
神谷 舞
なんか立場的に嵐山先生のオマケで金魚の糞だったから、失踪ってワードは丁度良かったな。
我が事として動けるようになる。
KP
お、なるほど。それはちょうどよかった
嵐山カエデ
「それで、どっか心当たりとかあるんすか?アタシら、布袋さんのことについちゃよく知らんもんで」
「家、は明日行くとして、その他」
神谷 舞
「そうですね、最近よく行っていた場所とか、調べていたものとか……」
KP
「彼は博物館以外では、研究のために大学や、図書館によく行っていたみたいで……、あとは、絵巻の、菅原道真公に関係する場所を当たってみようと思っています」
嵐山カエデ
「ふむ」
KP
京都にはいくつもの大学がある。”学生の街” とも言われる京都は、狭い京都市中心部にいくつもの大学がひしめいているのだ。

だが、その中で最も有名で、研究施設としても名を轟かせる場所といえば、京都大学だろう。
嵐山カエデ
「京大かぁ……」
微妙な顔をする
KP
「なにか……?」
ちなみに小ネタとして、京都には国立大学が複数ある。
嵐山カエデ
「あ、いや、最近、というか割としょっちゅう政治的な意味で揉めてるじゃないっすか。なんか、その時点で京大自体物騒なイメージがあったもんで。失礼」
神谷 舞
「そうなのですか」
KP
「ああ……」 帽子の下で、微妙に納得した眼をして見えた。
嵐山カエデ
「そうなんすよ。まぁ、今回の件ではあんまり関係なさそうだし、問題ないか」
「後は図書館っすか」
「菅公所縁の場所、というと、やっぱり桑原っすか?そういえば、今回の絵巻もそこで見つかったって話っしたね」
「その見つかった場所、てのもご存じなんすか?」
KP
彼女は首を振る。「いえ。天神さま、北野天満宮へ行ってみようと思っていました」そこまでは聞いていなくて、と添える。
神谷 舞
「なるほど、ご本人のおわす場所ですね」
嵐山カエデ
「なるほど、北野の天神さん」
布袋さんは、大学とかに在籍してる人なんでしたっけ?
フリーだったのかな
KP
博物館所属の学芸員ですね。
嵐山カエデ
あ、そうか
神谷 舞
「周囲の方への聞き込みも必要かしら?」
神谷 舞
このシナリオ観光だったわそういや
KP
実はsoなんですよ
神谷 舞
ガチで追うより、ガイドさんの行きたい方について行きながら色々見たり探察したりする方がスムーズなのかな?
嵐山カエデ
なるほど
少々メタいけど、その方がいいのかな
神谷 舞
彼女自身も「観光ついでに」って言ってるからね。
KP
こちらとしてはガチで追いかけても観光ついでにしても、どっちでも大丈夫です。
嵐山カエデ
絵巻が博物館に収められる経緯、ってどうでしたっけ
布袋さんが見つけて、大学とかどこかでお墨付きをもらって、博物館に行ったのかな
KP
そこんとこの細かい経緯はわかりませんね。
嵐山カエデ
ふむふむ
神谷 舞
「ではまず、近いところから行ってみましょうか?」
KP
ではここで、それぞれの立地を。
嵐山カエデ
お願いします!
神谷 舞
観光用の地図には大学とか載ってなさそ。
KP
まず京都府立図書館だが── 南北でいえば二条通のそば、東西で言えば鴨川から少し東。
京阪電車を三条駅で降りて北へ二条まで歩き、そのまま二条通を東に歩いてゆけば、平安神宮の大きな鳥居にゆきあたる。
平安神宮のある公園には美術館などの施設が点在しており、そのすぐそばに府立図書館があるのだ。
嵐山カエデ
「平安神宮かぁ~あそこの門前の鍵善の葛切り、うんまいんすよねぇ」
神谷 舞
「そうなんですか! 美味しい葛きり食べたいなぁ」
嵐山カエデ
「黒蜜と白蜜の二つがあってね。白蜜てぇのはよそじゃあまり食べられないし、さっぱりしててオススメっすよ」
KP
一方の京都大学はもう少し北だ。京都御所の北詰め、今出川通を東へ。駅でいうなら出町柳、かつての都のもっとも北の端。
最後に北野天満宮だが、ちょうど御所をはさんで京都大学の反対側、といった場所だ。
いまいるのは七条、鴨川から少し東へ入ったところ。近いのは府立図書館だろう。
交通手段だが、電車を利用してもよいし、バスでもよい。電車ではいずれも少し歩かねばならない立地だが、バスなら京都駅まで戻ってバスに乗れば、そのものずばりなバス停がある。
嵐山カエデ
スマホで地図をスイスイとスクロールしつつ
「とりあえず、図書館っすかね」
神谷 舞
「そうですね!」
移動はバスが便利ってイメージがあるけど、シーズン中むちゃくちゃ混んで地元の方が大迷惑するとかナントカ。
KP
死ぬほど混みますね 特に中心部通るやつ シーズン中でなくてもいつでも混んでる路線もありますが。
では、店を出る?
神谷 舞
店を出ましょう
嵐山カエデ
っすね
鴨川だ!
>背景
KP
あなたたちは店を出た。京都の特徴は南北をまっすぐ流れる鴨川がよい道標になっていることで、鴨川をさかいに街の雰囲気も少し異なる。
神谷 舞
徒歩40分か。さすがに何か交通機関は使いたいな。
Googleさんはバスで20分くらいだからバス使えよって言ってくる。
「バスで行きましょうか?」
KP
「この時期、バスは混むかもしれませんけど、それでもよければ」
鴨川の東側は観光施設や古い店の多い静かな雰囲気の場所。西側はというと、駅やファッションビルや飲食店といった、市民に人気の実用的な施設が多い。
神谷 舞
混む、という言葉に、少し怯んだ顔。
力のない者は混雑に弱い。
嵐山カエデ
「混むのは、ちょっと……」
「歩こう歩こう、京都の街は歩いてなんぼっすよ」
「……埋まるんすよ。混雑だと」
理由は聞くな、という顔で
嵐山カエデ
身長を142cmに落としました
神谷 舞
「徒歩40分くらいですけど」
歩けなくはないかなぁ、と思う。
「それなら、地下鉄を使ってもいいかもしれませんね。ルート的に」
嵐山カエデ
「っすね。地下鉄なら鴨川沿いに南北に走ってるっすから」
KP
地下鉄はまあ混むのは混むのだが、資金に余裕があるならば、最悪は特急の指定席を使うという手もあるだろう。
嵐山カエデ
京都って、シェアサイクルもありませんでしたっけ
KP
最近になってシェアサイクルが流行りだし、色々な場所にポートがある。ただ問題がひとつある。このシーズン、歩道は歩行者でごった返し、車道は狭いうえにタクシーやらバスやらがひしめいて、非常に走りにくい。
道を迂回すれば走りやすい道もあるが、少し時間がかかるだろう。
嵐山カエデ
「……電車と歩きっすね」
神谷 舞
「そうね」
嵐山カエデ
「そいじゃ、鴨川までちょいとお散歩ってことで」

KP
あらためて地下鉄について。この特急は他の電車でいう快速のようなもので、これ自体は別料金がいらない。指定席とるなら要るが。
あなたたちはすこし下り調子の道を、鴨川と京都タワーの影を目指しててくてくと歩いてゆく。
京都の地では、京都タワーが大体どこからでも見える。
東京のタワーに比べればいうほど高さはないのだが、それがどこからでも見えるのは、いささか驚きのある光景かもしれない。京都駅より北には、高い建築物がほとんどないのだ。
神谷 舞
「蝋燭だっていうけど、どうしてもロケットに見えるんですよ、あれ」
嵐山カエデ
「元は、アメリカで万博があった時のスペースニードルらしいっすよ。なんでも、インスパイアされたとかなんとか」
「東京下町のスカイツリーみたいっすね。京都は建築制限があるから、どこからでもよく見える」
神谷 舞
「そうなんですか。空が広いですね、確かに」
KP
大通りに沿って歩いていくと、道がどこまでも続いているように見える。少し傾きだした陽が、道の向こうへ落ちてゆく。
嵐山カエデ
「お陰で、遭難しても京都駅までは歩いて行けそうっすね」
神谷 舞
「あはは、そうですね。道路も分かりやすいですし」
「急がなきゃ、図書館何時までかな」
嵐山カエデ
「開館時間は……」
手首の登山用のごっつい腕時計を見
神谷 舞
「平日19時、休日17時ですって」
「結構長くやっているものなんですね」
KP
そうやって話していると、ほどなくして鴨川のほとりに辿り着いた。ほぼ唯一の大きな川は、目の前を静かに流れている。
嵐山カエデ
「そんなら間に合いそうっすね」
「えーと、駅は……」
KP
歩いてきた通りと鴨川が交わる位置に、小さな地下への入り口がある。「京阪電車 七条駅」。
嵐山カエデ
「あったあった」
階段を降り、スマホを改札にタッチして、入構する
神谷 舞
SUICAも使えるのだ。べんり!
KP
ピッ。最近は相互利用が発達したおかげで、SUICAがあればだいたいなんとかなる。
神谷 舞
でも折角だからICOCAも持っておくのである。
電車に乗って北へ。
KP
地下へ降りるとこじんまりとした駅があり、人々が列をこしらえている。赤い色の電車が目の前に停車した。
嵐山カエデ
電車に乗ると、ドアの近く、あるいは端の席の位置を陣取る
例え乗降者がいたとしても
もっと低い位置にも吊り革を付ければ良いのだ
自分は悪くない
KP
二階建ての車両がひとつ連結されており、あなたたちはそこへ乗り込むことになる。残念ながらドアのそばの吊革だけ高い位置にある。
人が頭に吊革をぶつけぬようにという配慮なのだろうが、あなたにとっては裏目だ。幸い手すりはある。
嵐山カエデ
手すりにつかまる
神谷 舞
ではつり革の方に掴まっている。
KP
傍らに階段があり、階段の上にも座席が続いているのが見える。
神谷 舞
「二階建てなんですねぇ」
「遠くまで行くならこういうのも楽しそうです」
KP
Q: なんでここだけ描写細かいの A: KPの私情
嵐山カエデ
「二階席で」
いつもは見ることの叶わぬ光景を楽しむのだ
(地下鉄だけど)
KP
残念ながら二階席も通路まで人がひしめいているが、それでも窓の外の風景を眺めることはできるだろう。地下だけど。
神谷 舞
地下だなぁ。
ワァイ、天井の円さがよく見えます!
そんなこんなで三条駅まで。
嵐山カエデ
「……免許取ったらバイクで来よう……」
KP
神宮丸太町駅か、三条駅が最寄りだ。距離は大差がない。
京都には主だった地下鉄がふたつあり、どちらも南北を走る。西側の烏丸通を走る京都市営地下鉄、東側の川端通を走る京阪電車。

いま乗っているのは、鴨川に沿って走る京阪電車のほうだ。
因みに昔は四条通に交わる両路線の駅が、東西に1kmほど離れているにも関わらずどちらも「四条」駅であり、四条ならぬ誤乗が多発したそうな。
嵐山カエデ
「浦和駅みたいだ」
神谷 舞
「浦和ですか」
嵐山カエデ
浦和 (宇都宮線・高崎線・湘南新宿ライン、京浜東北線)
武蔵浦和 (埼京線・武蔵野線)
東浦和 (武蔵野線)
西浦和 (武蔵野線)
南浦和 (京浜東北線・武蔵野線)
北浦和 (京浜東北線)
中浦和 (埼京線)
浦和美園 (埼玉高速鉄道)
KP
ひどいwwwww
中浦和は草しかはえない
嵐山カエデ
「埼玉にゃ、浦和駅が8つあるんすよ」
神谷 舞
「待ち合わせに絶対選んじゃいけない駅ですね……」
嵐山カエデ
「何故後の方が変えようとしなかったのか……」
KP
微妙に違うから「OK!」ってなっちゃったのでは??
神谷 舞
「御利益のある地名なんでしょうか」
嵐山カエデ
「まぁ、でかい街なのは確かっすけどね……」
KP
なお四条駅はそのあと「祇園四条駅」になりました。前になんかつけばいいらしい。
嵐山カエデ
「むしろ、ステータスに憧れたとか。芦屋とか白金みたいな?」
「どこまで行っても埼玉は埼玉なんすけどねぇ……」
などとしょうもない話をしながら、電車に揺られている
神谷 舞
「あ、次ですね」

KP
そうこうしていると、数分の間に三条駅へ着く。このあたりは京都随一の繁華街であり、平安神宮を目指して東側へ行けば、骨董店や土産物屋などがならぶ通りへ行ける。
最近にわかに有名になった、粟田口の神社もこのあたりにあるそうな。
神谷 舞
お買い物は後々。うっかり買い物をしたら動けなくなってしまう。
神谷 舞
ゲーム開始直後のハイドライド3主人公もびっくりの非力さである。
※革の服買ったら重さで動けなくなる
KP
wwww
驚きの人間最低値。
神谷 舞
たぶん普段はおばあちゃんが使うお買い物カートをフル活用してる。
引きずったり上に座ったりできるヤツ。
KP
ああ~~~。
STR3確かにもはやおばあちゃん。
神谷 舞
弟たちに散々荷物持ちをさせた過去が。
何かの病気レベルかなぁ。
嵐山カエデ
腕とか足とか細そう
KP
3、何かの病気レベルでもおかしくない
めちゃめちゃ細そう
神谷 舞
CON15あるんで、体力には問題ないんだけど。
嵐山カエデ
パワーは低い
根性は高い
嵐山カエデ
「う、寒」
「そろそろ夜は冷える時期になってきたっすねぇ」
時間に少しは余裕があるとはいっても、暗くなると気が焦ってくる
早足で図書館へ向かう
神谷 舞
「そうですね、早く行かないと」
「いくら余裕があるとはいっても、調べ物をする時間となるとそれなりに時間は欲しいですしね」
KP
幸い道はわかりやすい。ひどい量の人を詰め込んだバスを横目に十数分歩けばたどり着けるだろう。
神谷 舞
ちょっとした優越を感じつつ図書館へ。
嵐山カエデ
「朝の下り、夜の上りの電車って、優越感あるっすよねぇ」
バスだけど。
KP
京都府立図書館。本や資料を借りたり、読んだり、複写したりすることができ…… おっと、大学生が半泣きの顔で大量の本を傍らに複写機の前にいるのが見える。論文に苦戦しているのだろうか。
神谷 舞
心の中でエールを送りつつ入ろう。
嵐山カエデ
「ネット隆盛の時代になっても、調べるべき文献は大抵過去のものでデジタル化もされてない……。学生の苦労はいつまで続くことやら」
とりあえず、カウンターへゆこう
KP
カウンターには司書がいる。
嵐山カエデ
「あのー、すんません」
KP
「はい」
嵐山カエデ
「突然申し訳ありません。アタシこういうものでして」
名刺を差し出す
KP
あ、そうだ。これはメタ情報ですが、やる美はこの探索中、探索の主導権を取りません。(行き先を決めたりはしません)
ただし、調べものなどは積極的に手伝います。
神谷 舞
はーい
嵐山カエデ
なるほど
KP
PCが主導していってね!というゲーム的な処理ですね。
司書は名刺を確認して、ようこそいらっしゃいました、と一礼する。その言葉は標準語だが、イントネーションに少し関西の響きがある。
嵐山カエデ
いいなぁ、京都や関西の言葉そのものより、少し訛りの残った標準語は好きだ
と思いながら
「実は菅公のことについて、取材のようなことをさせていただいてましてね」
言いながら、絵巻が描かれた京博のパンフを取り出す
「お手数ですが、菅公のことについて書かれた書籍が収められているところを、教えていただけないかと思いまして」
神谷 舞
隣で(プロっぽーい!)というミーハーな感想を抱く。
なにしろ普通の主婦なんである。
KP
わかりました、と頷いて、司書は手慣れた様子であなたを案内してくれる。わりとFAQなのかな、と思わせる。
嵐山カエデ
では、その作業をカウンターのこちら側で待ちながら
「……司書さんは、もうご覧になったっすか?京博の絵巻」
作業の邪魔にならないように話しかける
KP
「はい、見に行きましたよ。そういえば、発見者の布袋さんは、こちらによく調査に来られていたそうで」
嵐山カエデ
「おー、そーなんですか」
少しわざとらしいかもしれないが、驚いたように
神谷 舞
「そうなんですね! 布袋さんが読まれていた本、ぜひ読んでみたいです」
嵐山カエデ
「ええ、よければ彼が読まれた辺りを教えていただけるっすかね」
神谷 舞
個人情報だっていうなら〈言いくるめ〉てなんとか
嵐山カエデ
こちらも〈説得〉するぞ
神谷 舞
取材の嵐山先生がちゃんとした説得で、オマケの舞が言いくるめなの面白いな。
KP
おっと、ロールは不要。

「貸出履歴は公開できませんが、同じコーナーの書籍でしたら」頷いて案内してくれるのは、歴史、考古学、宗教史、ほかに意外にも日本政治史のコーナーだったりする。

「消された政治家──菅原道真」 そんな少し刺激的なタイトルの文庫本があったり。
神谷 舞
「はぁー、多いですねぇ」
嵐山カエデ
「政治家、ね。確かに、今も昔も政界は伏魔殿」
「むしろダイレクトにお命頂戴されるあたり、今よりよっぽどお互いにドロドロとしてたかもしれないっすね」
KP
そんなこんなで資料をいくつか集められる。資料を調べるなら〈図書館〉でロール。この場で調べるなら夕方くらいまでかかる。
嵐山カエデ
もう夜かと思ってたw
神谷 舞
とりあえずみんなで調べてみよう。
嵐山カエデ
〈図書館〉するぞー
CCB<=90 〈図書館〉 (1D100<=90) > 59 > 成功
KP
調べてたら閉館時間になるかんじですね。>時間
嵐山カエデ
なるほど
神谷 舞
ジャンルの指定必要かしら?
KP
司書に案内してもらったので、指定しなくても大丈夫です。
神谷 舞
〈図書館〉無いわぁ
CCB<=25 〈図書館〉 (1D100<=25) > 58 > 失敗
アフン
歴史関係の本などに載っていたオカルト的な小話をついつい読み込んでしまった。
嵐山カエデ
メインの書籍を中央に開き、それを読みつつ不明な点、気になる点について、他の書籍を当たる
掘り下げながら調べ物をする際のカエデの癖だ
たちまち机の上は開いた書物だらけになるだろう
KP
<シークレットダイス>
SCCB<=50 とそかん (1D100<=50) > 10 > スペシャル
では、カエデさんとやる美が資料をあたり、以下の情報を見つける。
──生前の道真公について。
菅原家は学問に秀でた家柄として有名。
ずば抜けた学才を持ち、宇多天皇の信任を得て右大臣にまで上り詰めた。だが、何をなしたのかという記述は不思議とあまり見つからない。さきほどの本は、それを記録から消されたのだと主張する。
左大臣の藤原時平が、醍醐天皇に謀叛の疑いがあると讒言を流し、道真公は大宰府に左遷されることとなった。
その際に官位は右大臣から、太宰権帥になっている。
──一方、死後の道真公について。
嵐山カエデ
「そう……菅公は右大臣。となると、位袍は緋色のはずだ」
ぶつぶつと呟きながら調べを続ける
KP
清涼殿落雷事件というのがあった。延長8年、宮中の清涼殿に突如落雷があり、大納言以下数名が死亡する。
醍醐天皇はこの事件を期に体調を崩し、そのまま崩御した。
これを道真公の祟りであると噂がたち、道真公は雷神として畏れられるようになった。
神谷 舞
隣でうっかり、物語形式で書いてある叙事詩をがっつり読み込んでいた。
KP
道真公の領地である桑原には落雷が不思議と起こらなかったことから、雷除けのまじないとして「クワバラ、クワバラ」とつぶやくのが流行した。
さてこの桑原、現在は桑原町として地名の残る場所はすべて道路の一部になっているが、これは京都御所のすぐ北側にある。その近くに、道真公の末裔が今も住んでいるという話があるそうな。
KP
「道真公の末裔が今も住んでいる」ところだけはシナリオオリジナルです。
神谷 舞
ふむふむ
嵐山カエデ
「……ほほう?」
顎に手を当てて、おもしろそうに唸る
KP
一方、舞さん。
小話を読み込みまくっていたあなたは、こんな小ネタを発見した。
大阪は東淀川区に「淡路」という地名がある。淡路島でリゾートしようと走る車が、たまに誤ってここに流れつく。
道真公が大宰府へ左遷され淀川を下っていた時、当時は中洲だった淡路の土地を見て淡路島と勘違いし、「淡路」という名がついたのだとか、なんとか。
神谷 舞
「(な、なんだってー!)」
嵐山カエデ
ナビは間違っていなかった
神谷 舞
「(離れているのに同じ名前というのは、本当にはた迷惑な)」
「(はっ、こんなとこ読んでいる場合じゃないわ)」
そんなこんなでしょうもない小ネタにいちいち引っかかっちゃって効率良く調べられなかった。
嵐山カエデ
菅公の位袍について、黄色に関する記述はありますか?
KP
黄色に関する記述はない。ここで、もう一度〈図書館〉ロールをどうぞ。
嵐山カエデ
CCB<=90 〈図書館〉 (1D100<=90) > 55 > 成功
神谷 舞
楓さんだけかな。
KP
<シークレットダイス>
SCCB<=50 (1D100<=50) > 60 > 失敗
あ、です。カエデさんだけ。失礼しました。
「道真公の末裔が今も住んでいるという話があるそうな」そう記述した資料の片隅に、著者の連絡先を見つけた。Twitterアカウントとメールアドレスがある。
神谷 舞
今時珍しいな。
嵐山カエデ
おっ
著者は誰かな
KP
平野孝一、とある。京都教育大学の教授らしい。
神谷 舞
めっちゃ普通の名前だ!
KP
このへんの人名はシナリオオリジナルです。本の著者とかは名前がぶっとんでないんですよね。
神谷 舞
田根さんとかかと。
嵐山カエデ
ぶっ飛んでない人はオリジナル
嵐山カエデ
「ひらの……こういち……と」
手帳に情報を書き留める
「いいね。捗るじゃないか」
大体そんな感じかな?
KP
そうこうしていると閉館のお時間です。
嵐山カエデ
「おっと」
神谷 舞
「あらあら、もうこんなお時間」
嵐山カエデ
手帳をパム、と閉じ、ゴムのバンドをぱちんと留める
KP
手帳、使い込んでそう
嵐山カエデ
そりゃもう、イメージ的にはインディー・ジョーンズ博士が愛用してるやつみたいな年季入ったやつですよ
KP
ちょっと、もとい盛大にひび割れた革手帳みたいな
嵐山カエデ
そうそう
KP
いいですねぇ
嵐山カエデ
ハゲハゲなんだけど、もとが結構お高いやつだったので、まだ十分使えてる感じ
神谷 舞
これ、ここで解散してまた明日集合とかかな?
嵐山カエデ
「菅公について、真新しい話は無かったっすけど……。なかなか面白いものを見つけたっすよ。神谷さんはどうっすか?」
神谷 舞
「え、えぇっと……」
「特に何も」
嵐山カエデ
「そうっすか。まぁ、今更聞かない話が出てくるほど、新しい時代のお人じゃないっすからね」
神谷 舞
「だからこその大発見だったわけですしね」
嵐山カエデ
「っすね。……そいじゃ、本をお返しして出ましょうか」
神谷 舞
「晩ご飯も考えないと……」
嵐山カエデ
「お、良いっすね。秋の京都の味覚、やっぱり栗、からっすかね」
嵐山カエデ
たまたま同じ宿だった、でもいいのよ
神谷 舞
「京野菜も食べたいです」
「食べたいです!」
嵐山カエデ
「圧がすごい……」
神谷 舞
ただの表情ミスの訂正なんだけどね!
嵐山カエデ
「先斗町に、うまい店あるんで行ってみましょ」
KP
図書館を出ると、やる美はあなたたちと分かれる。友人たちが少し動いていてくれて、彼らと落ち合うのだそうだ。
神谷 舞
やる夫とやらない夫か。
嵐山カエデ
あ、
本を司書さんのとこに返しにゆくついでに、もう2、3聞きたいな
KP
お、どうぞ。
嵐山カエデ
「どうも、参考になりました」
司書さんに本を返しつつ
KP
「参考になったならなによりです」
嵐山カエデ
「そういえば、件の布袋氏なんですが」
KP
「はい」
嵐山カエデ
「最後にお見えになったのって、いつ頃なんすかね?」
KP
「ええと…… 一ヶ月くらい前ですね、確か」
神谷 舞
「随分前なんですね」
嵐山カエデ
「そのとき、どんな様子でした?やっぱり“新発見だぜ!うおー!“みたいな?」
神谷 舞
あの冷たい美形が「うぉー」なんて感じだったら少し親近感が出そうだな、などと考える。
KP
「いや、そうですね……」うーん、と少し考える。
<シークレットダイス>
SCCB<=75 (1D100<=75) > 69 > 成功
「変に暗い顔というか…… 何だか、生気のない顔でしたね。疲れているのかな、と思ったんですが」
嵐山カエデ
「あらま」
「なるほどー、そうですか。いや、ありがとうございました」
礼を言って、図書館を出よう
神谷 舞
「わぁ、もう真っ暗ですね」
嵐山カエデ
「っすなぁ。長居しちまいましたね」
KP
図書館を出ると、すっかり暗くなっている。もう神社仏閣や大学図書館などは閉まっている時間帯だ。
神谷 舞
「お食事しましょうか」
折角だから一緒に、と言外に。
嵐山カエデ
「いいっすね。良い店知ってるんすよ。前に来たことあってっすね。すいしん、て店なんすけど」
KP
三条通沿いの店々にはほんのりと灯りがともり、店じまいした骨董店に代わって、まだ開いている土産物屋や、飲食店が目立つ。
神谷 舞
そこなら宿泊施設に帰る方向だ。
「ええ、是非」
嵐山カエデ
「神谷さんはお宿どちら?」
神谷 舞
「都ホテルですね」
嵐山カエデ
「おっ、ウェスティン都ホテルっすか?」
神谷 舞
「ああ、そうです」
嵐山カエデ
「奇遇~~!アタシもそこっすよ!」
神谷 舞
「あら、そうなんですか!}
「なんだかうっかり運命感じちゃいますねぇ」
嵐山カエデ
「いやはや、ご縁っすなぁ」
「蹴上の方っすからね。ちょうど先斗町も方面だし、すいしんには寄ろうと思ってたっすよ」
KP
”すいしん”。
三条通と南北に交わる木屋町通を下り、並び立つ居酒屋やバーなどを眺めながら歩きつつ、もうひとつ奥の通りへ入ると行き当たる、京町家風の店だ。
このあたりはここ最近になってテコ入れがなされ、洒落た雰囲気の通りとなった。
嵐山カエデ
「魚津さんは、どうするっすか?」
KP
「私は、友人たちと合流しようという話をしていて。夕食もそっちで取るつもりなんです」

明日は鳴島珈琲店で合流しよう、と提案。七条以外にもいろいろと支店があり、次回の探索場所に近い支店を選べる。
嵐山カエデ
「了解っす!あ、そういや布袋氏のご自宅はどちらに?いつ頃行くかとか決めてらっしゃいます?」
KP
「いえ、時間までは」彼の自宅は京都駅から少し南にいったあたりのアパートだそうな。
嵐山カエデ
「なるほど……。まぁ、明日1日で回るのが難しいってとこじゃぁないっすね」
「あ、そうだ連絡先っすけど、こちら、渡しておくっすね」
魚津に名刺を差し出す
神谷 舞
「あっ、私のもどうぞ
メールアドレスが書かれたメモを。
KP
あ、と気がついて、彼女も連絡先を渡してくれる。メールアドレスとLINE IDのメモだ。
嵐山カエデ
「頂戴するっす」
神谷 舞
「ラインのトーク作っちゃいましょうかー」
言って、全員招待しておく。
KP
グループトークができた。
神谷 舞
これでひとまず明日の合流には心配ないだろう。
嵐山カエデ
「っと、そうだ」
今のうちに、さっきの先生にアポとっとかにゃ
手帳を開き、メモを改めつつスマホをタップする
KP
Twitterアカウントは今も有効らしい。内容を見るにプライベートというより、勉強会&研究情報交換向けアカウントという趣。
嵐山カエデ
では、DMを打っておこう
KP
あ、そうだ今日なんですけど1時くらいまで続けちゃってもおっけーですか?せっかく明日日曜だもんで
神谷 舞
okですよ
嵐山カエデ
OK!
KP
ありがとうございます!
嵐山カエデ
自分の身分と、ツイ垢、観光の絵巻を見に京都へ来ていること、先生の著書を拝見してぜひお話を伺いたいこと
などを書いて、送信
KP
しばらくして、ちょっと嬉しそうなトーンで返答が返ってくる。問題なくアポが取れるだろう。
神谷 舞
嬉しそうなの
嵐山カエデ
「速っ」
KP
ワーイ感想だヤッター!って感じ>嬉しそう
嵐山カエデ
「なんだろ、このテンション」
神谷 舞
なるほどなるほど。あまり感想とか貰える感じの著書じゃないのかな。
嵐山カエデ
では、直前で大変申し訳ないけれど、一両日中でお時間いただけそうなお時間について、候補をいただけるよう返しておこう
KP
ちょっと検討しているのか、さすがにすぐには返事がこない。その間に夕食にするといいだろう。
神谷 舞
「す、すごいですね、こんなに簡単にお話ができるなんて思っていませんでした」
嵐山カエデ
「っすねぇ。これなら意外にお話もすんなり聞けるかもしれないっすね」
KP
案外わざわざ感想送る人いないというやつなのかもしれない。
神谷 舞
そうだね……
嵐山カエデ
わかるような気がする。
だからこそ、今回自分もファンの人に囲まれて浮かれてしまったのだ
「とりあえず、これでよし……と。そいじゃ、メシ行きますか」
神谷 舞
「はいっ!」
嵐山カエデ
お食事のところで、神谷さんとお話しても?
神谷 舞
そうだな、私は嵐山先生が何者かは知っているけど、嵐山先生にしてみりゃただの「ファンの人」だからね、食事しながらちゃんと自己紹介しようかな。
とはいっても、ただのおばさんなんだけどね。
KP
通りを下っていくと、古めかしい雰囲気の煉瓦積みの建物が見える。1920年頃にできた歌舞練場で、いまも発表会などに使われているそうだ。
目的の店は、その斜交いである。
嵐山カエデ
「おっ、やってるやってる」
神谷 舞
「このあたりは静かですねぇ」
というか私著者の方に著書についての話をするという超絶贅沢なことができるじゃないですか。
嵐山カエデ
「駅前まで行くとかなりザワザワしてるっすけど、京都の街はなんというか、品みたいなもんがあるっすね。東京の新橋とはワケが違う」
KP
遠くから飲食店がならぶ木屋町通りの、呼び込みの声だの、キャッチの兄ちゃんの声だのが聞こえてくる。
嵐山カエデ
と思ったら、今風のざわめきもしっかりあった
「と、とりあえず入りましょか」
空いてるかな
KP
どちらか代表1名、【幸運】でロールどうぞ。
嵐山カエデ
では私が
CCB<=85 【幸運】 (1D100<=85) > 22 > 成功
空いてた
神谷 舞
トビコミなのか
嵐山カエデ
NO予約
神谷 舞
それはラッキぃ
嵐山カエデ
「二人なんすけどー」
KP
シーズン下の京都は大混雑しているが、飲食店の数も多い。あなたたちは幸運なことに、前のグループが出て行った直後に滑りこめたようだ。
神谷 舞
よし、じゃあオススメって書いてあるコース頼んじゃおう。
でもお高いのかしら。まあいいわ。
旅行だものね!
嵐山カエデ
「ここはコースでも5桁いかねーんで、安心っすよ」
KP
ここで〈聞き耳〉
神谷 舞
CCB<=90 〈聞き耳〉 (1D100<=90) > 32 > 成功
嵐山カエデ
CCB<=25 〈聞き耳〉 (1D100<=25) > 40 > 失敗
聞き耳は無かった!
KP
前のグループは旅行者と地元民の組み合わせのようだ。舞さんイヤーは「近くの寿司屋が安くてうまい」という話をゲットした。鴨川が一望できる立地なのだそうだ。
嵐山カエデ
はしごだ!
神谷 舞
「……はっ」
KP
あなたたちはハシゴしてもよいし翌日の候補にしてもよい。
なお店名もしっかりゲットしたので安心。
「すしてつ」という店だ。
神谷 舞
寿司鉄
嵐山カエデ
乗り鉄
撮り鉄
寿司鉄
KP
www
神谷 舞
「近くのお寿司屋さんが安くて美味しいそうですよ。明日行ってみましょ」
さすがに女子二人でハシゴはどうだろうw
嵐山カエデ
「へー!そりゃいいっすね!京都の寿司か、洒落てらぁ」
神谷 舞
店名からすぐに検索かけて場所と連絡先もゲットだ。
嵐山カエデ
「さて……と。神谷さん、飲み物何にします?」
神谷 舞
「うーん、ビールで」
嵐山カエデ
「とりあえず……ってやつっすね、間違いない。それじゃアタシもまずはビールで!」
神谷 舞
「では偶然の出逢いにかんぱーい!」
嵐山カエデ
「乾杯!」
KP
さて閑話休題。ここのコースは嵐山、東山、桃山といった地名がつけられている。こまごまとした品々があなたの目と舌を楽しませてくれるだろう。
嵐山カエデ
シンパシー感じるので嵐山で
神谷 舞
じゃあ同じやつ頼もうかな。
KP
小鉢、吸い物、くみ上げ湯葉。京野菜。
神谷 舞
京野菜ッッ
KP
メインは牛と豚と湯豆腐から選べる。
神谷 舞
悩むわー。湯豆腐かなー。
KP
牛は七輪焼き、豚はしゃぶしゃぶ、湯豆腐は豆乳仕立て。
KP
描写してると腹がへる
神谷 舞
オヤツ食べながら参加している我々に隙はない!
嵐山カエデ
「迷うっすけど、後の日に南禅寺行きましょ。湯豆腐はそこまでお楽しみにするというのも手っすよ!」
神谷 舞
「……なるほどっ! では豚さんで!」
嵐山カエデ
「あっこの奥丹は絶品っすよ」
「んじゃ、アタシは牛で。よかったらシェアしないっすか?」
こんな店でシェア?細かいことは気にしない
神谷 舞
「嵐山さん京都へはよくいらっしゃるんですか? 詳しいですね」
「あ、私も牛食べてみたかったので是非!」
嵐山カエデ
「いやぁ、歴史ったら京都は外せないっすからね。割とちょこちょこ来てるっす」
神谷 舞
「なるほどぉ、道理で」
嵐山カエデ
「こういう店もいいっすけど、よければ昼飯にラーメンとか、いかがっすか?良いとこご案内するっすよ」
KP
ラーメン。そう── 京都は学生とラーメンの街でもある。京都の北のほうに点在する下宿や寮の住人が、繰り出してきてラーメンをすするのだ。
KP
シナリオ想定は三日なんですけど、いっぱい観光してほしいから四日でもOKです! 生きていればいっぱい観光しような。
神谷 舞
したーい!
神谷 舞
「美味しいところ色々ご存知なんですね! 本当に助かります!」
「私この四日間どう過ごそうか、割と途方に暮れていたので」
嵐山カエデ
「乞うご期待!」
神谷 舞
「いつ頃までいらっしゃるんですか?」
嵐山カエデ
「うーん……」
少し考えて
「ぶっちゃけ、あんま考えてないっす。フリーのライターなんざ、その気になりゃぁ毎日が夏休み!でも良い仕事っすからね。まぁ、干上がりますが」
「今は、幸い前までの仕事の銭もあるんで、比較的ゆっくりできるっすかね」
神谷 舞
「最近だと……歴史漫画の原作とかコラムとか書いていらっしゃいましたね」
嵐山カエデ
「よくご存じっすなぁ……。ええ、幸い連載いただいてるんで、前ほど食うに困るってこたないっす」
「今のご時世、山ン中でも執筆はできるっすからね」
「なんで、いっつもふらふらしてるんすよ」
神谷 舞
「ドコでもお仕事ができるのは便利ですけど、ドコでもお仕事ができてしまうのも大変そうですねぇ」
嵐山カエデ
「前に、八ヶ岳縦走してる時に新しい原稿の飛び込み依頼来たのは流石に“待てや!“って思ったっすねぇ」
通信手段?
イリジウム端末持ってるんだよ
神谷 舞
仕事と言えばアルバイトがせいぜいの身にはいまいちぴんと来ない話ではあるのだけれど、まあ常に仕事と言えば主婦も同じようなものか。
「それはそれは……」
「そういう時は電源切っちゃえばって、素人的には思ってしまいますね」
嵐山カエデ
「いやぁ、フリーってのは仕事いただける内が華なんで……」
「そういや、神谷さんは?お仕事は何を」
神谷 舞
「ただの主婦ですよ~」
嵐山カエデ
「おお、主婦!」
神谷 舞
「夫が会議で出張だったもので、くっついてきたはいいものの、一人でどこ見ていいかも分からないしで、とりあえず博物館にでも行ってみるかと」
嵐山カエデ
「なるほど、旦那さんもご一緒に。仲がよろしいんすなぁ」
神谷 舞
旦那さん忙しいから四日間放置されることが確定してます。
「折角だからってついてきたはいいんですが、旅行というものをしてこなかったせいで、もうどうしていいやら」
嵐山カエデ
「あれ?でもお宿は?旦那さんお待ちでないんすか」
神谷 舞
「ええ、実は別の所に宿泊しているんですよ」
「観光するならこっちの方が良いだろうって」
たぶん旦那さんもっと交通の便の悪いとこで会議。
嵐山カエデ
「そうなんすか……」
まぁ、付き合い方って人それぞれだもんなぁ、と納得
「んじゃ、今回はちょっとした女子会って感じで、楽しみますか!」
KP
ああ~なるほど 仕事についてきたんだ
神谷 舞
そうなの。
気を遣って貰ったんだけど、舞さん基本引きこもりだから何していいか分かんないの。
KP
一人で旅行するとどうしていいのかわかんなくなっちゃうひとだ
神谷 舞
名所をガイドブック通りにまわってみるくらいしか思いつかない。
KP
四日間途方にくれるところだった
神谷 舞
ルートもよく分からないから効率悪くまわってお土産も思うように買えず、混雑するバスでギュウギュウになってたな。きっと。
嵐山カエデ
食事もある程度進んだところで
「さーて、そろそろ日本酒行っちゃおうかなぁ~」
赤らんだ顔で、ドリンクメニューを開く
神谷 舞
舞は酒に強いか?
choice(ウワバミだよ,そこそこ強いよ,まあまあだよ,もうへろへろだよ) (choice(ウワバミだよ,そこそこ強いよ,まあまあだよ,もうへろへろだよ)) > まあまあだよ
まあまあでした。
では少し顔を赤らめて、日本酒一合くらい頼もうかな。
嵐山カエデ
「舞さんは、どれにします?辛口、甘口、淡麗、お好みあるっすか」
と尋ねてから
「あ、っと……。すんません、馴れ馴れしかったっすかね」
>ファーストネーム
神谷 舞
「あ、いえいえー、舞で結構ですよー、みんなそう呼んでますから」
嵐山カエデ
「あざっす!んじゃ、アタシもカエデで!」
神谷 舞
「はいっ、カエデさん!」
嵐山カエデ
一方その頃、中の人はどぶろくを飲んでいた
嵐山カエデ
お互いに酒を注ぎ注がれしながら
神谷 舞
作品についてハイテンションに語りながら。
嵐山カエデ
照れながら困りながら、それを聞いている。
神谷 舞
「おおー、そんな裏話が!」
「確かにそれならあの描写がしっくりきますっ!」
嵐山カエデ
「いやぁ、あんま語りすぎるのも、みっともないんで、裏の話はそんくらいで!」
更に少し酔いの回ったとこで
「そういや……」
神谷 舞
「はい」
嵐山カエデ
「舞さん、今回の布袋さんの件、ずいぶん入れ込んでたっすけど、何かあったりしたんすか」
酔いの勢いで、聞いてしまう
神谷 舞
「あ……そう見えた?」
嵐山カエデ
「ええ、なんかほっとけない!みたいな……。やっぱ、イケメンだから?……なんつって!」
婦女子としては、いかがなものかレベルでゲハハ、と笑う
神谷 舞
「やだなぁ、そんなんじゃないって」
「弟が昔、山に行って帰ってこなかったから」
「そういう話を聞くと、つい……」
嵐山カエデ
「え……」
「そう、だったんすか……」
少し、考えるように黙ってから
「すんません!」
やおら立ち上がり、頭を下げる
神谷 舞
「あ、そんな、気にしないで」
嵐山カエデ
「そんなこととは露知らず、突っ込んだ話を……。山のこととか、語って、すんませんでした!」
神谷 舞
「気にしていないと言えば嘘にはなるけど、もうずっと昔のことだから」
「それでもやっぱり、似た境遇の人とかみかけると、つい、助けてあげたくなってしまって」
「カエデさんが言ったとおり、素人が危険に手を出すのは良くないとは思うんだけど」
「やっぱり、いつまでも、気になってしまうから」
嵐山カエデ
「舞さん……」
KP
舞さん…………
神谷 舞
「まあ、そういうことだから、もし私が入れ込みすぎて前後不覚になってたら教えてね」
「あ、あとどっかで『海野迅』っていう生意気な男の子見つけたら連絡ちょうだい」
嵐山カエデ
それを聞き、しばらくへのじ口でむーん、と唸ってから
どすん、と着席
「わかったっす!“海野 迅”さん、っすね……」
メモに記す
「そういうことなら、不祥この嵐山カエデ、お手伝いさせていただくっす!こう見えて、腐ってもフリーライター。それなりに顔も広いっすから、何か聞いたらご連絡するっす!」
KP
カエデさんアクションかわいい
神谷 舞
「ありがとう……」
「うん、嬉しい……」
嵐山カエデ
「今回の布袋氏の件も、きっちり見届けましょう!ナリは小さいっすけど、これでも黒帯、多少の火の粉は払い除けて見せるっすよ!」
嵐山カエデ
なんだろう、カエデのパーソナリティって江戸っ子な気がする
KP
めちゃめちゃ似合う
神谷 舞
「えぇっと、私はあまり頼りにはならないけど、耳にだけは自信あるからっ。怖いのが来たらすぐ教えてあげられる……かもっ」
嵐山カエデ
「頼りにしてます!」
両手を腰だめに、背筋を伸ばしたまま勢いよく頭を下げる
ごん、というカエデの額がテーブルを打つ音が店内に響く
神谷 舞
「あっ」
「大丈夫?」
嵐山カエデ
「っつ~~~」
赤くなった額をさすりながら、呻く
神谷 舞
慌てて乗り出したウデがグラスに当たって零しそうになる。
「酔ってるねぇ」
言いながらグラスをキャッチ。
嵐山カエデ
「たっはっは……ええ、だいぶ」
神谷 舞
「今日はお開きにしようか。明日からいっぱい歩かなきゃだし」
嵐山カエデ
「っすね。車、呼んどくっす」
スマホでタクシー手配
神谷 舞
そうか! べんりー
嵐山カエデ
では、そんな感じで女子会1日目終了、ということで?
神谷 舞
はーい
KP
では、本日はここまで!
めちゃめちゃのびまして失礼しました

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