こんばんは
シロ
チョコン
高瀬川の和樹
えほえほ
語り手
います
アリナミンゼリー
シロ
コーヒーのもー
語り手
あったあった
15歳以上は1日1回1本
知るかぁ!
風馬
30歳で2本、45歳で3本、還暦で4本だオラァ!
語り手
飲めば飲むほど
高瀬川の和樹
鼻血が出るじゃん
風馬
つトマジュー
高瀬川の和樹
リコピンしちゃうじゃん
語り手
そうか、コーヒー飲めばいいのか
風馬
ミルクたっぷり
語り手
ちょっと数分だけください
風馬
はーい
高瀬川の和樹
ごゆっくりー
語り手
あってよかったネスプレッソヴァーチュオ
お待たせしました
シロ
はーい
高瀬川の和樹
おかえりなさーい ネスプレッソすぐコーヒーが欲しい時には便利ですよねぇ
語り手
超便利
あとうまーい
シロ
うまーい。
調子に乗ると財布が死ぬ。
高瀬川の和樹
ランニングコストはなかなか二の足を踏む理由
語り手
一杯ペットボトル一本分
シロ
一杯セブンの珈琲一杯分だよ高くないよ!!
高瀬川の和樹
ゴールドフィルターなのでフィルター代不要で安いしうまいが洗うのめんどくさいという対極の運用ナウ

語り手
前回は皆さんが町の人とお話すべく、公民館へと戻って来たところでした
高瀬川の和樹
どんよりしていたところでしたな
シロ
飴おいしかった。
語り手
というわけで、どにょりしております
シロ
「こんなときにしーちゃんがいればなぁ」
高瀬川の和樹
「時期だからって、南行っちまったもんなぁ」
シロ
とりは《きいてきいて》ができるからねー
語り手
最後の最後にはNPCとして帰ってきていただこう

高瀬川の和樹
商店のおばぁちゃんの所へ行こう。
語り手
商店のおばあちゃんは、相変わらず敷物の上に品物を並べて座っています
しかし、お客さんといえば深刻そうな顔で日用品をいくつか買って行くばかり
語り手
「ああ、おかえり。市長さんには会えたかい」
高瀬川の和樹
「よう、さっきはありがと。
ああ、おかげさんでちゃんと会えたよ。それに、話も聞けた」
風馬
「いっしょにあめたべたぞ!」
語り手
「そうかい、少しは気晴らしになれば良かったのだけれど」
高瀬川の和樹
「……早とちりってのはいけねぇなぁ……。
市長さんのこと、すっかり思い違いしてたよ」
その場にどっかりと座る。
シロ
「わるいひとじゃなかった」
語り手
「あの子もねぇ。根が真面目だから」
言って、おばあちゃんは笑います
高瀬川の和樹
「お方様のお社のことも、ちゃあんと覚えててくれてたよ。
マンションのことだって、お山がきらいでやってんじゃあなかった。
ちゃんと考えがあってやってたけど、俺達がそのこと、聞けてなかったんだなあ」
シロ
「うん」
語り手
「そうかい、そうかい。
それは、ここの人たちも同じさ。
でもまぁ、それも仕方のないことかもしれないねぇ。みんな不安で、自分たちのことばかりで手一杯なのさ」
高瀬川の和樹
「ああ。手前勝手する奴なんかいねぇんだな。
みいんなこの町が好きなんだ。俺、この町を見くびってたよ」
シロ
「じしんだから?」
語り手
「ああ。住んでるところをおんだされて、明日ものどうなるかわからない」
言って、一つ前のお客さんが置いていったお代を、レジ代わりのタッパーにちゃりんと入れながら
「暮らし、お金。
人の営みってのは、どうしたってそれが先に立つ。
そういう時こそ、心にゆとりを持たなきゃいけないけれど、どうしたってねぇ」
シロ
「……じしん、なくなれば。
みんななかよくできる?」
風馬
「……できる」
語り手
「そうだねぇ……。そうなってくれたらうれしいけれど。
みんな、こんな有様じゃぁ、どうだろうね……」
高瀬川の和樹
「少なくとも、地震さえ収まりゃあ、話すことはできるさ」
語り手
「昔は、大らかでのんびりとしたものだったけれど、今は、どうなんだろうねぇ」
高瀬川の和樹
「ゆっくり、ちょっとずつな。
でも、みんな町が好きなのは変わんねぇんだろ、おばぁちゃん」
語り手
「そう、思いたいね……」
おばあちゃんは、寂しそうにため息を一つ。
高瀬川の和樹
「きっとそうさ。間違ってねぇ」
ゆり
「そう、かしらね」
高瀬川の和樹
「そうだろうよ。今ぁ、ちいと先が見えんようなってるだけさ」
ゆり
「……どうだか」
腕を組んだまま、和樹の視線から目を逸らすようにして、息を吐きます
ゆり
その視線の先には、公民館に避難する人たちの姿
いつもは呆れながらも和樹たちの言葉に付き合ってくれるゆりのそんな様子は、少し珍しいものだったかもしれません
風馬
「ゆり?」
ゆり
「何よ」
風馬の呼びかけにも、どこかつんとした声を返します
シロ
「なんでおこってるんだ」
ゆり
「別に、怒ってないわよ」
でも、その声はちょっと棘のあるような。
高瀬川の和樹
「怒ってるよなぁ」
シロ
「うん」
ゆり
「うっさいわね」
ゆり
そう、吐き捨てて、町の人たちの様子に鼻を一つ鳴らして、公民館の出口へと歩いていってしまいます
シロ
「おこってる」
高瀬川の和樹
「こりゃ怒ってんな」
風馬
「……」

シロ
・とりあえずみんなに言葉を伝えればいい?
・お方様ドコ?
高瀬川の和樹
・みんなに言葉を伝えつつ
・夜に山で満月を浴びにお方様が出てくるのを待つ
かな?
シロ
かなー
語り手
おきつねさまは、夜なら山にいるかも、とナマズは言っていましたね
シロ
夜まで宣伝活動?
語り手
ゆりの行動は『正解は別にあるよ』というやつではないですよ
あくまでゆりの気持ちによる語りてRPです
いつものやつ
シロ
みなさぁぁん! するのにシロはあんまり向いてないけど。
「あのおじさんはあめをくれました! わるいひとじゃありません!」
高瀬川の和樹
アカン!w
シロ
くれたのおじさんじゃないし。
語り手
「飴をくれるなんて、なんていい人なんだ!」
シロ
わーチョロい!
風馬
こんな子供を利用するなんてあの狸ヤロウ!

シロ
「みんなに、あのおじさんのこといえばいい?」
風馬
「和樹、どうしたらみんなわかってくれるんだ」
高瀬川の和樹
「んー、ツンツンしてる所にいきなり言いに行っても聞いてくれねぇんじゃねぇかもな。俺が煽って余計に怒らせちまったし。
まずは、みんなの話聞く所から始めようぜ。聞いて欲しいことなら一杯あるだろうしよ」
高瀬川の和樹
「いきなり帰ってきた奴に話なんかしねぇ、って人もいるだろうけど、そればっかじゃねぇだろうさ」
風馬
「そうか、はなしをきくんだな」
シロ
「おはなしきくのか」
むつかしいな。
高瀬川の和樹
「で、少しなりとも機嫌が和らいだところでおじさんの話すりゃいいんじゃねぇかな……、ってのは、俺の作戦。
それよか思うことがあんなら、思いついたままに動いてもいいんじゃねぇかな。俺、何かと考えすぎだし」
語り手
「あのお嬢さんは、どうかしたのかい」
おばあちゃんは、怒って出て行ってしまった、みんなの友達であろうゆりの様子に、少し心配げです
シロ
「おこってるんだ」
語り手
「こういう時だからこそ、仲良くせんといかんよ?」
高瀬川の和樹
「だなぁ。それこそ、ゆりの話も聞かにゃあな。
灯台の元が暗くなっちまわぁ」
風馬
「けんかしてないぞ」
シロ
「そうか。
ゆーちゃんにもあめをあげればはなしてくれるかな」
高瀬川の和樹
「持ってってみるか、飴。
というわけでおばぁちゃん、水あめもういくつか頂戴。あとラムネ」
語り手
「ああ。
そういうことなら、適当に持ってお行き。どうせここで広げていたって、誰も今は手をつけちゃくれないんだから」
シロ
ごくり
高瀬川の和樹
「ありがと、助かるよ。落ち着いたらちゃんと返す」
払える分は払っていく。
風馬
「オレもだ」小銭を出す
シロ
お金ないのでぺこりとお礼をする。
語り手
「まったく、正直者なんだから」
おばあちゃんは、困ったようにお代を受け取ります
高瀬川の和樹
「いいだろ正直者。近頃希少、ってことは正直者ならレアリティが上がってレベルアップよ」
よく分からないことを言いながら水あめをしまう。
語り手
「あたしは、横文字には疎いけれど、まぁいいことなんだろうね」
シロ
「わかんない」
高瀬川の和樹
「そうそう、いいこと」
風馬
「だれにはなしをきこうかな」
語り手
ちなみに、日はだいぶ傾いてきています
ゆりの方と、公民館の人にお話しを聞くなら、手分けもした方がいいかもしれませんね
高瀬川の和樹
「おっと、話をするもなんも夜が近ぇな」
シロ
ばんごはんとか配給されてたら、配りながら宣伝を
高瀬川の和樹
なるほど炊き出しを手伝うのはアリ
シロ
ゆりはともかく、人にお話聞くのはきーちゃんじゃないと無理ぽ
風馬
それはそう
語り手
おとなぢから
シロ
炊き出しのちかくで「おじさん悪い人じゃないんだよ飴くれたよ(仮)」って話すくらいならシロでもできるけど。
高瀬川の和樹
人に話を聞くのはあくまで和樹の作戦だから、お二人もっとダイレクトに龍角散してもいいのよ
シロ
あとは子供と遊んでそっちから話広めるとかねー
語り手
手分けしないといけませんよ、とか、私のゆうこやで珍しくTRPGぽいことしてるな
高瀬川の和樹
確かに子供と遊ぶのはかなりアリ 大人は意固地になってるでしょうしな
・ゆりにはなしをきく
・こどもとあそんでせんでん
・ひとにはなしをきく

この辺? >夜までのTODO
風馬
そんなかんじ!
シロ
かんじ!
語り手
ですかな?
下二つはまぁ、同じものとしてもいいかもしれませんが
高瀬川の和樹
ですな
風馬
ここは3手に別れよう?
シロ
バッキャロゥ【こども】パラメーターで戦えるのは大事なことなんだぞぅ
判定はともかく、演出上は別れてもいいと思いまーす
高瀬川の和樹
同感でーす
子供と遊びながら話してるの見たいでーす
語り手
ではどのように別れましょうか
大人:和樹
子供:シロ
ゆり:風馬
とかかな?
高瀬川の和樹
お、分割ありがとうございます こちらもそんなイメージ
風馬
OK!
高瀬川の和樹
和樹はしばらく出ずっぱりだったから、お二人のシーンから見たいのはありますね
風馬
どちらでも!
シロ
たいしたことはしないよー
語り手
ふむ
ではそうだなー
一応、時系列としては同時進行という体で、
ゆりは最後に回しましょうか
風馬
はーい
語り手
まずは子供のシロのところから
シロ
はーい

語り手
おばあちゃんからお菓子などももらって、シロが公民館の中を見渡しますと
シロ
じろー
語り手
大人たちが深刻そうな顔をしてる一方で、子供たちは事態の深刻さというものには、やはり理解が及んでいないようで、どちらかというと今の非日常を楽しんでいるようではあります
しかし、大人たちや、この場の雰囲気もあるので、それぞれの仕切りの中などでゲーム機などで遊んだりしているようです
シロ
「ねーねー、そとであそぼーよ」
声をかけます。
「うるとらまんごっこ、しよー」
風馬
ユニティ!
語り手
「えー?
でもさぁ、外は危ないからって、母ちゃんとかうるせーし」
シロ
「そっかぁー」
語り手
「でも、中でなら、いっか」
シロ
「うん、やろー!
あっちひろいとこあるぞ」
そうやって通りすがりの子に声をかけて仲間を集める。
語り手
「コースケ、舞台のとこで遊ばねー?」
「えー? いいけど」
「ていうか、お前どこのガッコだよ」
などと言いながらも、少しずつ子供たちは集まって来ます
シロ
「ガッコ??」
わかんない!
「あたしねーあたしねー、おにやるぅ~」
語り手
「ウルトラマンじゃねぇのかよ……じゃぁ、お前怪獣な。
あ、じゃぁ俺もウルトラマン」
「俺がウルトラマンだって」
「お前知らねぇの? ユニティは色んなウルトラマンいるんだぜ」
シロ
ユニティごっこに始まり、今までの旅で見た色々な話をネタにして遊ぼうとする。
「えっとねー、ゆきだるまとくもがねー」
語り手
「なんだそれ。何のマンガ?」
「アニメじゃねぇの?」
シロ
「ううん、ほんとのはなしー」
語り手
「聞いたことねぇ話だなー」
「でも、おもしれー。ほかには?」
シロ
「あとはねー、ねぶたがねー」
みたいに色々な「設定」を話しながら遊ぼう。
語り手
子供たちは、公民館に押し込められていた気持ちから、ほんのひと時開放されたように、無邪気にシロの話を聞いています
シロ
バイクと恐竜のチェイスだの、スペクタクルねぶただの、なかなか面白い題材は色々あるのだが。
シロの言語能力で伝えられるのか。
【こども】8とかの数値の暴力でなんとか
シロ
そうやってひとしきり遊んだ後で。
「ねーねー、おかたさまのおうち……おやまのおやしろしってる?」
語り手
「おやしろ?
しらねー」
「あれじゃね? なんか里山に探検行ったら、オンボロの小屋があってさ」
「あー、なんかオバケ出るとかって」
高瀬川の和樹
そもそも若年層はお参りに親しまなかった
シロ
正体見せていいかなぁ~w
シロ
「あそこにはおかたさまがすんでて、おやまをまもってくれてたんだよ」
そんなこともしらないのぉ? みたいな言い方。
語り手
「なんだそりゃ」
「でもあそこって、マンション建つんだろ」
「じゃ、ダメじゃん」
「マンションに住むんじゃね?」
「オバケが?」
「藤葛木にもウルトラマンがいればなー」
シロ
「でね、おかたさまさがしてるの……
じゃない。
あそこのおやまにおうちをたてるひとたちね、
おやしろこわしてなくてね、べつのところにたてなおしてくれるんだって」
語り手
「え、オバケも引っ越しすんの」
シロ
「それから、あそこにたつおうちも、じしんにつよいからだいじょうぶなおうちにするんだって」
シロ
「してたらいいなぁ。
してるかなぁ」
耳ピョン
語り手
びっくり、って子供もするんだっけ
シロ
するんじゃない?
別に技使ったわけでもないし、そんな高いびっくりじゃないと思うけど。
「わっ!」って声上げる程度かと。
語り手
「そういや、なんか昼間に来てたおっさんがなんか言ってたなマンションのこと」
シロ
「あのひともわるいひとじゃなかったんだよ」
語り手
「って、お前……」
一人の少年が、シロの頭を指さして
シロ
「ん?」
語り手
「なんだそれ!?」
シロ
「……」
語り手
「犬?!
猫!?」
シロ
「みみ!」
語り手
そおうだなー、【こども】【へんげ】で5いただこうか
足りなければ、パニックします
シロ
どちらも3だぁー!
[ シロ ] おもい†: 3 → 1
こわくないこわくないよー
シロ
「みみくらいあるだろ!!」
語り手
どういう風に誤魔化しますか
シロ
頭何度もナデナデして隠す。
シロ
よし!!
シロ
こう、インパクトをデスネw
語り手
「お前……」
「お前がオバケ!?」
シロ
「オバケじゃないもんシロだもん」
語り手
「茶色じゃねぇか!」
シロ
「シロだもん!!」
語り手
「うわうわうわ、オバケって初めて見た」
「何しにきたんだよ、お前、家こわされた祟りとかか」
シロ
「んーとね。おやまのじしんをとめるためにもどってきたんだけどね。
みんながなかよくしてくれないと、できないの」
語り手
「……なんで?」
少年たちは、顔を見合わせます
シロ
「……なんでかな」
風馬
大暴露パワー
シロ
「えっと、なかよくしてくれないと、もうほかいっちゃっていいかなって……
……そんなかんじだっけ?」
語り手
「えっ」
シロ
そんなかんじだっけ???
高瀬川の和樹
シロがしどろもどろになってる
しろろもろろ
シロ
オドシはいってる。
語り手
子供たちは、もう一度顔を見合わせ
語り手
「そういえば、かっちゃんとこ、地震が危ないから引っ越すって」
「マジかよ」
シロ
「ねっ」
語り手
「タケもそんなこと言ってたな……」
「俺たち、バラバラになっちゃうのか?」
「イヤだぞ、俺。来週、タケんとこと川に釣りにいくって約束したんだ」
シロ
「だからね、だからね、こうじのおじさんとかちょうちょうさんのおはなし、ちゃんときいてほしい、」
語り手
「おい、お前。オバケ」
シロ
「シロだもん。
なに」
語り手
「お前なら、地震止められるのか?」
シロ
「うーん」
そう言われたし。
「うん」
シロ
軽はずみなことを言ってしまいました。
語り手
「俺、父ちゃんに話してみる」
「俺も。お前、タケんとこ行って来いよ」
シロ
「えっほんと?
やったぁ!」
語り手
「オバケが、地震止めてくれるって」
「そしたら、引っ越さなくてもいいだろ」
シロ
「えっ、うん」
それであってるよね?
語り手
「でも、信じてくれっかなぁ」
「でも、オバケほんとにいるじゃん」
「なら、本当か」
シロ
「うんうん。ほんとほんと」
語り手
「おい、オバケ約束しろよ。地震、止めてくれるって」
「俺たち、何をすればいい?」
「なんだっけ、話聞くんだろ」
シロ
「う、うん。あのね……」
そんな感じで交渉した!!
がんばって、工事の人たちと大人で話し合って欲しいってことを。
語り手
果たして、シロが頑張って伝えたお話は、町の人たちに響くのでしょうか
それはまだわかりませんが、子供たちだって、この藤葛木を離れたくは無いのです
それだけは、間違いなくシロにもわかったことでしょう
シロ
あと、ここにいるのは人間だけじゃないんだぞアピを
シロ
大丈夫かなこのパートw
語り手
大丈夫かなぁw
和樹に大人の方をサポートしてもらった方がいいかもしれないなw
いやまぁ、なんとでもなるかw
シロ
信心深いとうかっきの人々ならきっと!!
高瀬川の和樹
あんまり和樹が言葉で出張ると、それはそれで言葉が強い=強いになっちゃってイマイチなので「大人と子供の両輪から攻めたぜ!」ってことに!

語り手
では、こどもパートはこのくらいにしまして
次は大人パート参りましょうか
高瀬川の和樹
はーい!
語り手
和樹は、大人たちにどのようにアプローチしますか
高瀬川の和樹
さっき怒っていた人達の所へ向かい、疲れていそうなら煽ってしまったことを詫びに行きます。
車から出せるなら温かいお茶かお湯を、炊き出しがあるなら炊き出しを手伝ってそれを持参する。
語り手
では
軽食程度のものであれば炊き出しのところでもらえるでしょうし、お茶は『ご自由にご利用ください』と張り紙されたポットから持ってゆくことができます
そして、探している大人たちは、疲れているというよりも、落ち着かない心と、それよって休まらない体、そしてこの先の不安のために、少しイライラとしているようでもあり、視線はずっと下を向いたものとなっている様子です
高瀬川の和樹
「ご飯とお茶、運んできたよ。……あの、さっきはごめん。煽っちまって」
遠慮がちにそれらを差し出す。
語り手
「ん……」
現れた和樹に顔を上げ
「あんたは……ええと、誰だったかな」
先ほどの一件では、皆頭に血が上り、周りの様子など気にかけてもいなかったのでしょう
和樹の顔については覚えてはいないようでしたが
語り手
「ありがとう。いや、どうにも、な。こんな時にあんなやつの顔を見ちまったせいさ」
言って、持ってきてくれた軽食を受け取ります
高瀬川の和樹
「タイミング悪いよな、みんな大変な時にさ。あいつ、前からああだったの?」
語り手
「あんなもんだったろ。ずっと開発開発でさ。そりゃぁ町は賑やかになったが、結局治水やら何やら、後回しの拝金主義さ」
男性はそうは言いましたが、和樹はなまずらから、護岸工事など行われていたことも知っています
高瀬川の和樹
「そっか。昔の町ってどんな雰囲気だった? もっとのんびりしてた、って商店のおばぁちゃんが言ってたんだ」
水あめを差し出す。
語り手
「ああ、こりゃ懐かしいな。おばちゃんとこのやつか」
男性は、少しだけ表情を和らげてそれを受け取ります
「そりゃぁ、のんびりしたもんだったよ。時間がゆっくり流れてる、ってのかなぁ。今みたいに建物のすぐとなりに建物があるってわけじゃないから、窮屈じゃなかったし。でも、今はどうだい。
どこも狭くなっちまって、野山はコンクリで固められてるしよ。俺らが昔遊び場にしてた里山まで切り崩しちまって。何がマンションだよ、土建屋の倅が粋がっちまって」
言いながら、少し乱暴に水あめの封を切ります
高瀬川の和樹
「お狐様のお社があった里山だよな。あそこ、昔からよく崩れてたって、ほんと?」
語り手
「俺のばあさんが生きてた頃、聞いたことはあるな。俺らが遊び場にしてた頃は一度だって無かったけどさ。でも、お社のある境内んとこに遊びに行く、って言ったら、気を付けろっていっつも言ってたっけな。
ま、なんだっけ。あっこのお稲荷さんが守ってくださってるから、大丈夫だとかなんとかとも言ってたな……。大方、最近の乱開発に腹を立てたお稲荷さんの祟りとかなんじゃないのかね」
語り手
そんな風に、信じてはいませんが、少し揶揄するような口調で。
高瀬川の和樹
「そっかあ……。あ、でもさ、あのお社移設されるんだって。聞いた?
それ聞いて、ちょっとだけほっとしてさ」
語り手
「あ、そうなのかい? 金が好きなあいつでも、お稲荷さんのお怒りは怖いってことかね」
言って、鼻で笑います
高瀬川の和樹
「うん。最初からそうするつもりだったんだって。俺全然知らなかったから、驚いちまった」
語り手
「なるほどねぇ。まぁ、連中みたいな仕事でも縁起は担ぐってことか」
高瀬川の和樹
「……お稲荷さんのたたりかぁ、本当にそうなのかな」
少し心細そうに。
語り手
「いや、そりゃ……。俺だって本気で言ってるわけじゃねぇさ」
高瀬川の和樹
「そうだよな、ごめん。
俺、あそこの神主さんにお会いしたことがあんだ。優しそうな人だったから、たたるようなお社には思えなくて」
語り手
「ああ……。そういや、俺もガキの頃に会ったことがあるな。
えらい、静かな人でな。いつも俺らが遊んでるのをにこにこ見てたっけ」
高瀬川の和樹
「そう。にこにこ見ててくれて、お狐様が見守ってくださってるよって言ってくれたんだ、一度だけ。
それで……、ごめん。変なこと言ってる。
マンションできたら、あすこのばぁちゃんも揺れずに住めるかな。
あれ、地震があっても大丈夫なやつって聞いたんだ」
語り手
「そりゃ、地震に弱いです、って建てるやつはいないだろうさ」
男性は、少し呆れたような顔をしてから
「でも、なんだなぁ。これまで地震も無かったような土地だったのは確かだぁな。……てことは、そのお稲荷さんも、いよいよ愛想が尽きたか、疲れちまったか。
やっぱり、潮時、ってことなのかね。ここは」
高瀬川の和樹
「……そっか。なんだか寂しいけど……、そうなのかな。
みんな、引っ越しちまうの?」
語り手
「ああ……そう言ってる奴も、多いな。俺はもう少しだけ、様子を見たい、って思ってるんだが……」
語り手
「歯抜けみたいになっちまったら、この藤葛木も、寂しくなるな……」
高瀬川の和樹
「俺、お稲荷さんにもう一回謝ってくるよ」
高瀬川の和樹
「ごめん、意味ないよな? でも、それくらいしかできること、ないしさ」
語り手
「って、そんなこと言ったら、あいつのしてきたのが良かったことみたいな言い方になっちまう……。何だって?」
和樹の言葉に、目を丸くします
「……最後に俺らにできるのは、神頼み、くらいなもん、ってことかね……」
男性は、肩を落としました
高瀬川の和樹
「……変なこと言っちゃったかな。長話しちゃって、ごめんな。他行ってくるよ」
そう言ってその場を立ち去る。
語り手
男性は、それに答えることなく、和樹はその場を後にしました

語り手
じゃぁ、今日はここまでにしましょうか
次回はゆりと風馬のお話から始まります
高瀬川の和樹
はーい! ありがとうございました
シロ
ありがとうございましたー
風馬
お疲れ様でした!

コメント By.シロ
もののけたちはみんなの話を聞いて回ります。
言葉を伝えればきっとみんながわかり合えると信じて。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。