こんばんは
東浪見 海
とうっ!
ちがう!
高瀬川の和樹
こっちこっち
語り手
います
風馬
こっこ
シロ
いるよー
語り手
いっつも忘れるんだけど、糸は関係つながってる人どうし必ずもらえるんだっけ
シロ
もらえるー
ぶっちゃけ、「こんな関係だったよ」っていう記録のためのものだねー
次回会ったら強さ1に戻るつながりだ
高瀬川の和樹
キャラシ欄に関係がいっぱいだー
今回は開通しているつながりはないから、糸とおもいでをいただいて、続行メンバーのつながりが1に戻るだけかな。
語り手
ですなー
シロ
だねぇー
語り手
なので、その処理だけしていただいて、と
それが終わったら、導入かな

今回からシャーリーさんが離脱します
おもいでせいさん
system
[ 風馬 ] おもいで : 28 → 33
system
[ 高瀬川の和樹 ] おもいで : 18 → 23
シロ
つよいつながりはないなー
おもいでは糸の本数分増えるんだっけ?
忘れてもうたな
高瀬川の和樹
「セッション中つながりをもった相手の数」ですね。P75
語り手
なのでつながりはモリモリ増える
シロ
ありがとー!
system
[ シロ ] おもいで : 23 → 28
シロ
まち は対象外だな
いや、どうなんだろ?
風馬
町はさすがにいれてないけれども
シロ
まちは対象外って気がするなー
語り手
町はねぇ
それでいいんじゃないかな
高瀬川の和樹
「そのセッション中に繋がりを持った」じゃないですしね
最終話だし、おもいでをボン! と使うシーンを考えておきたいところ
語り手
おもいでポン
シロ
みんなのおもいでに偏りがあるの、どっかこっか計算ミスかカウントし忘れてるんだろうなぁ。
おもいでつかったひといたっけ
高瀬川の和樹
こちらは使ってないと思うんだけど、わすれた
語り手
まぁまぁ
ことこのシステムにおいては、ささいなことさ
と思ってしまう
高瀬川の和樹
それはある
風馬
んだんだ

語り手
さてさて
では、導入しますかな
皆さん大丈夫?
シロ
ぱちぱちぱち
高瀬川の和樹
おっけーでございます
風馬
はぁい!
高瀬川の和樹
ぱちぱちぱち

語り手
キャンピングカーは、カリスと茜と別れたあと
山道を慎重に下って、平たんな道へと戻って来ました
道も広く、やたらと右や左に曲がったりすることもなく
キャンピングカーは軽快に走ります
途中途中で小さな祠を直してあげたり、ちょっとしたお手伝いをしながら、少しずつ勧進帳も伸ばしながら
シロ
「わーここ見たことあるみちー」
高瀬川の和樹
慎重に下った後の走りやすい道は、爽快感たっぷりだ。
機嫌よく鼻歌などを歌いつつ、東へ走る。
風馬
夜通し活動したので待機モードでうとうと
語り手
そんな中、みんなもようやっと聞き慣れ、過ごし慣れてきた、ある道の駅で
お昼ご飯の休憩を取ろうということになったところでした
道の駅には、その土地土地のおいしいものが食べられる食堂などもついているので
そこでみんなでお昼をいただこうと、降りる準備をしていると
いつもバンクベッドでくつろいでいるちびぎつねさまが、なかなか降りて来ません
シロ
「お方様ー?
ごはんだぞぉー、お方様ぁー」
つれにいこ。
風馬
「きつね?」
高瀬川の和樹
「おおい、お方様ー?」
語り手
和樹が声をかけ、シロと風馬がはしごをのぼってのぞき込むと
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは、たたまれた毛布の片隅で、くるりと丸くなって眠くなっていました
眠っているのでしょうか、みんなが呼んでも、丸まったまま
シロ
ぽふぽふ、とお尻を軽く叩く。
風馬
「……ねてるな」
高瀬川の和樹
「ありゃ。寝ちまったか」
高瀬川の和樹
不穏
ちびきつねさま
シロが、そのお尻を叩こうとすると
その手が、ふわ、とすり抜けてしまいました
まるで、何か柔らかい雲のようなものを触れるような、そんな不思議な感触だけ
シロ
「にゃっ!?
にゃにゃにゃ!?
にゃーーー!」
みんなに異常を知らせようとする。
高瀬川の和樹
「うぉ!?」
どうしたどうした、と覗き込む。
シロ
「にゃー、にゃーにゃー!」
手をブンブンしてる。
スカスカ
ちびきつねさま
「……ん」
和樹が何事かとのぞき込んだ、ちょうどその時
高瀬川の和樹
「……お方様?」
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは耳をぴくりと動かして、目を開きました
「やぁ、どうしたんだい。もう朝かな」
高瀬川の和樹
「お、おう。お方様、さっき透けてたぜ。本体になんかあった、とかじゃねえよな?」
風馬
「よかった。おきたな」
ちびきつねさま
ちなみに、その時にはシロの手はふかふかのお尻の毛にしっかりと触れることができていました
シロ
「にゃ!?!?」
ちびきつねさま
「ああ。
少し、寝坊してしまったようだね」
シロ
「おか おかおかおか。
すけすけーーーーー!?」
ちびきつねさま
「ん?」
ちびぎつねさまは、みんなの顔を見やってから
「おや、もうお昼かい。食事に行くなら、みんなで行っておいで。
私は、夜更かしが過ぎてしまったようだからね。もう少し休ませてもらうよ」
そう言って、ふわりと笑いました
シロ
「だいじょぶ? だいじょぶ??」
ちびきつねさま
「ああ、もちろんだよ」
風馬
「そうか……じゃあおべんとう買ってくるな」
ゆり
「……」
高瀬川の和樹
「お方様、……無理してねぇ?
なんか困り事あったら言ってくれよ? ほんとによ?」
ちびきつねさま
「ああ……」
シロ
「そうだぞ!
びっくりしたぞ!!」
ちびきつねさま
「ありがとう、藤葛木の子供たち。
大丈夫だよ。少し、長旅の疲れが出ただけさ」
高瀬川の和樹
「ここまで一緒に来たんだからさ。河童が言うのもなんだけど、水臭ぇのは無しだぜ」
ちびきつねさま
「ああ、ありがとうよ」
シロ
なるほど河童が水くさいのは当たり前。
ちびきつねさま
「さ、私なんかより、体の大きなみんなこそ、よく食べてよく動かなければならないよ」
シロ
「はーい……」
きになる……
ちびきつねさま
「ゆり、頼んだよ」
高瀬川の和樹
「……」
ゆり
「わかったわよ。ほら、さっさと行くわよ」
ゆりが、腰に手を当てて、みんなを急かします
風馬
「おう」
シロ
何度も振り返りながら行く。
語り手
そうして、みんなでお昼ごはんを食べて
おいしいごはんと、ちびぎつねさまのためにお土産にお弁当を持って帰るころには、ちびぎつねさまも元気に起きて
そのお土産をおいしそうにぺろりと食べてしまいました
シロ
「よかったー。しんぱいしたんだぞ!!」
ちびきつねさま
「悪かったねぇ。もう大丈夫さ」
高瀬川の和樹
「おう、元気になったんならよかったけどよ」
シロ
「お方様があのままきえちゃったらどーしよーって、すっごいかなしくなっちゃったんだからな!」
小さな体にスリスリする。
ちびきつねさま
「ははは、ごめんごめん」
撫で繰り回されるちびぎつねさまのふかふかのほっぺは、今度はシロが見た時のように透けたりすることはなく、シロの手の中で柔らかくふわふわとしています
シロ
よかったよかった、ちょっとスケちゃっただけなんだ。
ちょっとこわかった。

語り手
などとしながら
お昼の休憩を終えまして
キャンピングカーは再び、走り始めます
ちびぎつねさまが言うには、ひとまず東の方へと走ってみよう、ということでした
それは、和樹とゆりにしかわからない言葉だったと思いますが、中央自動車道という大きな高速道路を走っての道行でした
シロ
おいそぎかー
シロ
「でっかい!! くるまの!! みち!!」
風馬
「こんなみちはひさしぶりだな!」
語り手
比較的ゆるい山肌に沿って、登ったり下ったり、曲がりくねってみたりして続く高速道路
ゆり
「割とぐねぐねする高速だから、ちゃんと座ってベルトしときなさいよー」
シロ
「はぁーい」
高瀬川の和樹
「勢いで転んじまうからなー」
シロ
「ころばないよぉー」
ころがるだけ。
語り手
などとしながら、走っておりますと
ゆりと和樹のスマホから、そろって突然に音が鳴り始めました
※地震アラーム(音を流すのは自重
シロ
「にゃっ!?」
風馬
「わっ」
高瀬川の和樹
「うぉっ」車を路肩に寄せる。
語り手
それは、いやに不安を煽るような音でした
和樹がキャンピングカーをゆるやかに減速させて路肩へと寄せると
その前後の車も、両方のウィンカーをちかちかとさせながら減速し、それぞれに停まってゆきます
高さもあり、やわらかな足を持つキャンピングカーは、ことさらに地面の揺れを車の中へと伝えてきます
それなりに大きな揺れのようでした
シロ
「ヤャャャャャャヤヤヤヤダ」
風馬
「じしんか!」
高瀬川の和樹
「おう。結構でけぇな、少し待つぞ」
シロ
「だいじょぶ? だいじょぶ? みちこわれない??」
高瀬川の和樹
「場合による」
語り手
シロが不安そうに窓の外を見ると
横のところに『NEXCO中日本』と書かれた黄色い車が数台
パトカーのように黄色いランプを光らせながら、停車した車の間を、駆け抜けて行きます
車の上のところの表示板に
『地震発生! 車外に出ない』
という字をぴかぴかとさせながら、走ってゆきます
シロ
「デナイ!!」
語り手
キャンピングカーを完全に停止させた和樹の手の中で、スマホはなおも嫌な音を響かせています
『震度4:間もなく到達』
『震源:埼玉県西部:震度5強』
そんな表示がされておりました
高瀬川の和樹
「おいおい、結構でけぇな」
震度を見るとついそんな発言をしてしまうのだ。
シロ
「デカイの!?」
思わずキョロキョロしてしまう。
ゆり
「……これは、まぁまぁだわね」
風馬
「……みんな大丈夫なのか」そわそわ
語り手
きょろきょろしたり、そわそわしながら後ろの席にいた風馬とシロは、そんな騒ぎにも関わらず、またもバンクベッドの上で丸まって静かにしているちびぎつねさまの姿が目に入ります
シロ
「お方様ぁ?
こわくないのか、さすがだなぁ」
ゆり
「……きつねは?」
ゆりが、助手席からシロたちの方を振り向いて、少し慌てたような声で問いかけます
シロ
「ねてるぞ。スヤスヤだ」
高瀬川の和樹
スマホで震源地を確認する。
危険回避というより野次馬に近い行動だが、ついやってしまうのだ。
語り手
和樹が情報を改めると
『飯能市:震度5弱』
『藤葛木町:震度6弱』
などという情報が目に入ります
高瀬川の和樹
「……え」
風馬
「和樹?」
高瀬川の和樹
「ゆり。藤葛木が揺れてる。
しかも……、6弱だ」
ゆり
「……わかってるわよ」
風馬
「和樹? ゆり?」
シロ
「なんでそんなおっかないカオしてるんだ?」
高瀬川の和樹
「お方様、やっぱりもしかして、本体が……、
ああくそ、ここで言ってもしょうがねぇ」
わしゃわしゃと髪を掻く。
ゆり
「和樹、この様子じゃ、どうせ今夜は渋滞で動けないわ。
すぐそこ、談合坂のEXPASAがあるから、そこに入れて」
ゆりが、高速道路の道の片隅に立つ緑色の看板を指さします
高瀬川の和樹
「分かった」
周囲の様子を確認し、一度ハザードを焚いてからそろそろと動きだす。
シロ
きょうは『きゅうけい』するひだな。
語り手
未だ、様子を伺うように停車したままの車の間を、キャンピングカーは先んじて動き始めます
高瀬川の和樹
「あっちで止まったら諸々話す」
ゆり
「……ええ、そうね」
語り手
なんとなく、不安げな空気をため込んだまま、キャンピングカーは談合坂、と書かれたサービスエリアの中へと入ってゆきました
シロ
おトイレにおやつに……
夢は広がる。
語り手
みんなのキャンピングカーが、ちょうどいい場所を見つけて停めると
そこはこれまでに見たことのある中でも、かなり大きなサービスエリアではありましたが、
次々と入り込んでくる車たちによって、どんどんと場所は埋まってゆきます
トイレに行ったり、夜の飲み物や軽食を買いに出かけると、あちこちから先ほどの大きな地震について、色々な人が話しているのが聞こえてきます
風馬
「みんなこっちにきたな……和樹、さっきとうかっきって」
シロ
「とーかっき? ほんと?」
高瀬川の和樹
「おう。そうだな、話すわ」
フードコートなどがあればそこに落ち着き、なければ車内に戻って飲み物を広げる。
語り手
フードコートは、人が多そうなので、落ち着いて話すのならば車内が良いでしょう
高瀬川の和樹
では車内に戻り、飲み物とおやつを広げよう。

シロ
なんとなくおやつに手をつけずにソワソワと話を待つ。
高瀬川の和樹
スマホでニュースを探してみるが、藤葛木の様子について何かやっていないだろうか。
語り手
そうですね
藤葛木は小さな町ですので、それでもすぐ近くの飯能のあたりで、大きな揺れがあったことや、土砂くずれなどが起きていることなどが
テレビのニュースなどで見ることができるでしょう
高瀬川の和樹
では、そのまま話しだす。

高瀬川の和樹
「藤葛木にな、でけぇ地震があった」
シロ
「わわ。ダイジョブ?」
高瀬川の和樹
「分かんねぇ。ただ、近所じゃあ土砂崩れになったりしてる」
風馬
「……助けにいかないと」
高瀬川の和樹
「藤葛木は小せぇ町だから、ここからじゃ様子が分かんねぇんだ。
……お方様」ちびぎつねに目を向ける。
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは、これまでずっと、丸くなって眠っているようでしたが
和樹にそう呼ばれると、耳がぴくりと動いて
「……ん」
うっすらと目を開けました
「やぁ、みんな。何もなかったかい。大丈夫かい」
シロ
こくこく
高瀬川の和樹
「おう。俺達は大丈夫だ。お方様、しんどいんじゃねぇのか」
ちびきつねさま
「ああ……
少し、ゆれてね。
大丈夫。山は私が抑えてあるから。
ただ、町の方では、電気が使えなくなったり、困っている子らもいるようだ」
シロ
「たいへん……」
風馬
「手伝おう、また、家がこわれたりしてるかもしれない」
シロ
「そうだぞ!! わすれてた!!
おなまえもってかえればみんなみんな、だいじょうぶになるんだろ!」
高瀬川の和樹
いま藤葛木からはどれくらい離れた所にいますか? >語り手
語り手
そうですね、藤葛木からは、まだ順調でも2時間と少しかかる距離でしょう
風馬
《水の道》で届くか
高瀬川の和樹
まだ導入だからふしぎが…… はっ、この思い出か!
シロ
なるほどな!?
高瀬川の和樹
「ああ。お方様、今の所他に目的地もねぇんだろう。余震が来ねぇようなら戻ろうや」
ちびきつねさま
「……」
高瀬川の和樹
「この調子じゃ畑の婆さんも、軽トラの爺さんも困ってんだろう。この縁も持って帰りたい。なあ」
風馬
「シャーリー……はとんでく季節だった。飛べないけど、なんとか早く帰ろう?」
ちびきつねさま
ちびぎつねさまは、何かを考えるように、テーブルの上に視線を落とし
ゆり
「……」
高瀬川の和樹
「……お方様。何を考えてんだ」
ちびきつねさま
その背中の勧進帳が、するりとほどけます
それは、みんなを取り巻くようにして広がると
その上には、数えきれないほどの名前と御朱印が記されています
シロ
「いっぱいいっぱい、おなまえもらったな!」
風馬
「すごいな、かみさまのともだちがこんなに」
ちびきつねさま
「ああ、そうだね」
高瀬川の和樹
「ああ……、随分、旅したもんだ」
ちびきつねさま
「……でも、それでも。
まだ、足りない」
ぽつりと、ちびぎつねさまは呟きました
シロ
「たりない!?」
風馬
「……たりないのか」
高瀬川の和樹
「そう、なのか……。こんなに縁を結んでも、まだ、足りねぇのかよ」
ゆり
「……ちがうでしょ」
ゆりが、ちびぎつねさまの言葉を継ぐように、呟きます
高瀬川の和樹
「ゆり?」
ちびきつねさま
「……ゆり」
ゆり
「充分でしょ、もう」
ちびきつねさま
「ゆり!」
ちびぎつねさまの、足りない、という言葉とまったく逆のことを言うゆりに、ちびぎつねさまは珍しく、強い口調で名前を呼びました
高瀬川の和樹
「お方様! 何隠してんだ、言ってくれよ!」
大きく身を乗り出し、迫る。
シロ
「たりないのに、たりなくないの??」
高瀬川の和樹
「俺達の町のことだろうが!」
ゆり
「何よ。都合よく話が運べば、と思って黙ってたけれど、この期に及んであたしは黙ってらんないわよ」
ちびきつねさま
「……」
ゆり
「ちょうどいい機会だもの。この馬鹿が話さないなら、あたしが聞かせてあげるわよ」
高瀬川の和樹
「ああ。頼むぜ」
少し威圧的に、どかりと胡坐をかく。
シロ
ちょっとおろおろ
ゆり
「あんたたち、このきつねが、いつから藤葛木にいると思う?」
苛立つような気配も隠さないで、ゆりは腕組みで鼻を鳴らすと、みんなに尋ねました
シロ
「わかんにゃい」
語り手
思い出してみたとしても、一番長く藤葛木にいたであろう風馬ですらも、お狐さまは、もうその記憶の最初の時には、お山におりました
風馬
「……だがしやのおばあちゃんがこどものときからか?」
高瀬川の和樹
「俺が流れてきた時ぁ、もうお山のお方様だった。みんなのお山だ」
ちびきつねさま
「……」
ゆり
「もっとずっと昔よ。
まだ町なんて無い、ほんの一握りの人間が、あの辺りに住み始めた頃。
痩せて岩場ばかりの土地だったその頃から」
高瀬川の和樹
ゆりしか知らない世界だ
シロ
「……すっごくながいきだった」
風馬
「まちが、ない……?」
高瀬川の和樹
「そうだ……、お方様は言ってたな。あそこに住もうとした人間のために、あるべきうねりを抑えたんだと。
あそこの営みを、ずうっと、ずっと見てきたんだ。
人が住み、人が増え、町ができる、そのずっと前から」
ゆり
「そうよ。
たまたま、あたしが通りがかった、山の中の道沿いに、ちっぽけな社が建てられたその時からね。
ずっと、見てきた……」
シロ
「ゆーちゃんのほーがおばーちゃんだった」
ゆり
「うっさいわね」
ゆり
「見てきた、見守ってきた……あんたたちからすればそうなんでしょうけど。
あんたたち、こいつが山を空けたとこなんて、見たことある?」
高瀬川の和樹
言われて思い起こしてみる。
お狐さま
お狐さまは、いつも、里山のお社の前で、時折訪れるみんなのことを出迎えてくれました
雨の日も、風の日も、晴れた日も
いつも、そこにいたのです
風馬
「ないぞ」
高瀬川の和樹
「そういやぁ……、お方様はいっつも、お社にいた。
雨の日も、風の日も……
だから俺ぁ、そういうもんだ、あそこがお方様の場所なんだって、思って。
そうじゃねぇ、ってことなんだな」
ゆり
「そうよ。
その土地を守る、地脈を抑える。
土地神になるってことは、そういうこと。
覚えてるでしょ。……こいつ、北海道のことも知らなかったのよ」
高瀬川の和樹
「……ああ」
シロ
「ずーっとあそこだけにいたのか……」
ゆり
「好きに離れるわけにはいかない、ずっと、その土地のためだけにあるもの。それが土地神。
こいつは、さも美談のように抜かすけどね。
力あるものを神上がらせて祀る、ってのは、そういう呪いなのよ」
ちびきつねさま
「ゆり……やめないかい」
高瀬川の和樹
「なんだ……、今だけじゃねぇ。ずっと無理、してたんじゃねぇか」
悔しげにぽつり、と一言漏らす。
シロ
「のろい……」
高瀬川の和樹
「いいんだ。いいんだよ、お方様。知らせてくれよ、教えてくれよ。
知んなきゃ、知りてぇと思うこともできねぇよ。
そうでなきゃ、これからどうするか、考えらんねぇよ」
ちびきつねさま
「みんな、間違わないでおくれ。これは、私がそうと望んだからこそなんだ」
ゆり
「よく言うわよ。今回の道行で、一番はしゃいでたのは、あんたでしょうが。
あんたが、たとえ分け身でも同行するってんじゃなきゃ、あたしだって、こんなことに手を貸したりしなかったわよ」
風馬
「みたかったんだな。まちのそと」
高瀬川の和樹
「風馬……」
ちびきつねさま
「……ああ。そう、なのかもしれない……。いや、そうだったんだねぇ」
高瀬川の和樹
風馬くん本当にこういう所での投げ込みがいいなあ
シロ
うんうん
高瀬川の和樹
いい感じに他の人と視点が違う
ゆり
「でもね」
ゆりは、今一度、言葉を切ります
「ここまでは、まだ話半分よ」
どこか、怒ったような目で、みんなをにらむように
風馬
「はんぶんなのか?」
高瀬川の和樹
「ああ。続けてくれ。
その話だけじゃあ、今に繋がらん」
シロ
「なに??」
ゆり
冗談で怒って見せることはあっても、そんなゆりの目は、みんなも見たことがなかったでしょう
「和樹も、シロもうすうす勘付いてるかもしれないけれど。
きつねは、もう力なんて残ってない」
風馬
「え……」
ゆり
「割れた要石だって、今回のようなことが無くったって、もう限界だったのよ」
シロ
「……」
高瀬川の和樹
「……長すぎた、っていうんだな。俺達がただ見守られている間に。あの町が、いまも、こんども、ずうっとあると思っていた間に。

お方様は、ずっと、ずっと力を使っていた。使われていた。
そういうこと、なのか」
ゆり
「そうよ」
シロ
「そんなのうそだもん」
高瀬川の和樹
「俺達はお方様を喰らって、あそこにいたんだ……」
シロ
「うそだもん!!」
お狐さま
「私は、使われていたつもりなどないさ」
高瀬川の和樹
「だろうな。そう望んだんだろ。無理しいってのは、そういうことだったんだな」
お狐さま
「どうか、私のことを哀れまないでおくれ。それこそ、悲しくなるじゃないか」
高瀬川の和樹
「哀れんでねぇよ。悔しいだけだよ」
俯いた。拳を握り、車の床に押しつける。
風馬
「でも、じゃあ……でも、かみさまを集めればもとにもどるんだろ?」
ゆり
「あの土地を守るには、新たな神懸りがいる。そのための結縁の旅。
きつねはもう……もう、何も残ってないのよ」
風馬
「もう、なおらないのか……?」
ゆりじゃなくてきつねに
お狐さま
「わたしは、もう充分すぎるほどに生きたから、ね。
他の狐が、せいぜいも十を二つも繰り返せば果てるものを、それはもう永く、ね」
高瀬川の和樹
「そうかい。石永姫が言ったように、それがあんたのあるべき終いだって言うのか」
お狐さま
「そういうことさ。
それでも、だからこそ、わたしは満ち足りて逝けるんだ。ちっとも悲しい話なんかじゃない」
シロ
「ヤダァ……」
お狐さま
「でも、それでも」
ゆり
「この馬鹿は、それでも土地が気がかりなのよ。
だから、あんたたちに代を替えるつもりだった。それでも。
せめても、充分……いえ、十二分の力を集めることができれば、自分と同じような目に合わせることはなかろうと」
高瀬川の和樹
「悲しんでねぇよ。悲しんでなんかねぇもん。悔しくて、辛いだけだよ」
床につけた拳から、ぎりぎりと軋む音がする。
ゆり
「……悔しい、ってのね、和樹」
高瀬川の和樹
「そうだよ。悔しいよ。手が届かねぇってんだろう。最初から、俺達に遺すつもりだったんだろう。悔しいよ」
ゆり
「なら、あたしの話を最後まで聞きなさいな」
高瀬川の和樹
「おうよ」
ゆり
「ここに並び至る、お歴々の名前。それが不足と、きつねは言ったわね。でも、あたしは充分と言った。
足りるのよ。土地を抑える、新たな土地神を要として据えるだけならね」
シロ
「だけなら?」
ゆり
「それでも、きつねが望む『自由なあり方』を、あんたたちに許すほどには足りない。
きつねの力は、もう限界。
土地を抑える力も、もう消えようとしている。
それでも、あんたたちが、土地神として山に残るなら、抑えることも適うでしょう」
風馬
「オレたちが、きつねのかわりになるのか?」
ゆり
風馬に頷き
シロ
「それならすぐできるんだ」
ゆり
「ただし、向こう1000年。あんたたちは、ただそこに居続けるだけのモノとなり果てる。
その覚悟が、あんたたちにあるかしら?」
風馬
「……そうか、もう、たびができなくなるんだな」
ゆり
「……そうよ」
シロ
「みちをあるけなくなる」
ゆり
「もう、好きに土地を離れることも許されない。
ずっと、来る日も来る日も、ただ山で起きて、日が落ちるまで、そこで過ごすだけ」
お狐さま
「……」
高瀬川の和樹
「ゆりよう、旅はいつか終わるぜ。
道の怪や風見鶏には辛かろうが、河童はいずれ川につくものさ。
それに、ずうっと同じ町じゃあなかったんだろう、あの町も。
変わったはずだ。顔ぶれも、時代も、歴史も。……ああ、なんだ。お方様に言葉を返しちまってるなあ。
お方様の時も、きっとそういうことがあったよな」
風馬
「……でっかい道と、でっかい山と。
みずうみと、しろいゆきと、でっかい海と。
はじめてみたぞ……でも。
オレはとうかっきが一番好きだぞ」
シロ
「はしれなくなるのはいやだぞ……
でも、みんながこすらせてくれるならがまんできるぞ。
……タブン。
…………キット」
風馬
「ゆり、みんなじゃないとダメなのか? きつねはひとりだったのに」
ゆり
「あんたちが結んできた縁でしょうが。
あんたたちじゃないと、ダメなのよ」
風馬
「そうか、そうだな……」
高瀬川の和樹
「シロ抜きで俺と風馬とお前じゃ駄目かね。それこそ、俺のスマホ付喪にでもならんかな」
高瀬川の和樹
土地神が100年くらい抱えてたらなりそうだけど、その前に壊れそう>和樹のスマホ
語り手
二和神社さんとこのは、だいぶレアなケースだからなぁ
風馬
バッテリーを最初につくもんにしないと
シロ
あとあれも実は一人で支えてるわけじゃない……という設定だった
第一話終了時点では三人で一柱でした。
桜が再び育つまでの役目なので、そんなに長くなる予定はなかったですね。
続編ではしのぶくん一人に正式に引き継がれた感があります。
シロ
「ヤダ!!
なかまはずれヤダ!!」
高瀬川の和樹
「おう、すまんそういうつもりじゃない」床につけていた拳を思わずホールドアップ。
シロ
「どっちもヤダけど、みんなにおいてかれるのほうがずっとヤダ」
風馬
「山の中なら走っていいんだろ?」
ゆり
みんなが、それぞれに、自分が土地神になったとして、と考える、そんな様子を見て
ゆりの奥歯が、ばりっと大きな音を立てました
風馬
「わ」
ゆり
「……バッッッッカじゃないの!?」
高瀬川の和樹
「何がよ」
シロ
「ばかじゃないもん!! ばかっていうこがばかなんだもん!!」
風馬
「そうなのか!」
ゆり
「土地神になんてなったらね! 今生ずっと、出られないのよ!
山の中? そんなもの3月で飽きるわよ!」
シロ
「ソンナコトナイモン」
ゆり
「和樹! あんたの親父さんだって、あんたの見えないとこで、寿命で死んでくのよ!」
高瀬川の和樹
「千年生きて、千年前から生きてるけど質問ある? ってやりゃいいじゃねぇか。あ、センスが千年前っつわれるわ。今のなし」
ゆり
「風馬! あんたちょっと長生きかもしれないけれど、しのぶくんや、他の土地で会った人もそうだし! あんたの見てないとこで、知らないうちに代わってくのよ!」
風馬
そう言われても100年間屋根に固定されてたんですがそれは
シロ
かずきさん……
ゆり
「バカ野郎!」
シロ
「ばかじゃないし!!!!」
ゆり
「人間がまとめたら、ぺらぺらの教科書で済んじゃうんでしょうよ! 本当の1,000年て、そんなに薄っぺらくないのよ!」
シロ
「ゆーちゃんなんでそんなイヂワルいうんだよぉ!
いじわる!!!」
ゆり
「うっさい! 1,000年舐めんな!」
風馬
「でも、ゆりはそれくらいきつねをみてたのか?」
ゆり
「……!」
ひゅ、っと息を呑みます
風馬
「ゆりは、外に出て、きつねに話してたのか?」
お狐さま
「ゆり……」
ゆり
「うっっっっさい!!」
肩を怒らせて、ゆりは今日一番の大きな声で怒鳴りました
「あんたたちなんて、旅に連れ出すんじゃなかったわよ!」
高瀬川の和樹
「……心配してくれてんだよな。分かるぜ、ツンデレ」
風馬
「なんで怒るんだ……」
高瀬川の和樹
「図星だからさ」
シロ
「えっそうなのか?」
高瀬川の和樹
「他に言葉に詰まると、人間怒鳴っちまうもんなのよ。あ、人間じゃねぇや」
ゆり
「好きにしろ! バーカ!! 知るか! 後で泣いて吠え面かいても、笑ってやるから!」
そう吐き捨てて、ゆりはのしのしとはしごを登って、バンクベッドへと上がってしまいました
風馬
「どうした、おなかすいたか?」
高瀬川の和樹
「ところでゆり、今まで出たゲーム全部やり込んだら千年かかると思う?」
ゆり
そのまま乱暴にカーテンをぴしゃりと閉じてしまいました
シロ
けっきょくよくわかんないけど、いじわるがいじわるじゃなかった???
シロ
前向きィ
高瀬川の和樹
和樹はあえてアホになってる所がありますね
シロ
そんなきはした
お狐さま
「まぁ、和樹も、その辺で……」
高瀬川の和樹
「お方様。
何も言ってくんなかったの、怒ってるし感謝してるんで、そこんとこよろしく」
お狐さま
「ああ……。みんなには、黙っていたことを申し訳なく思うよ。
わたしが、もう少し上手にやれていればよかったのだけれど。
本当に、ままならないものだ」
高瀬川の和樹
「まぁ分かるさ。最初から分かってたら、こうやって健やかにいられなかった。楽しく旅なんかできなかった。
でも、そんでもやっぱり悔しいよ」
お狐さま
「……そうだね。
でもね、和樹。それにみんな。
わたしからも、一つ、言わせておくれ」
風馬
「ああ」
高瀬川の和樹
「おう」静かに姿勢を正す。
お狐さま
「ゆりもああ言っていたように、これは、わたしが勝手にしでかしたことだ。……1,000年の昔に、土地神を買って出たことも。今回の道行もね。
だから、みんなが土地神になんてなる必要はないんだよ。そりゃぁ、藤葛木のことはある。それでも、たとえ土地を失ったとしても、人はしなやかに生きてゆけるものだ」
風馬
「でも、なくなったらオレも困るぞ」
高瀬川の和樹
「まぁね。そりゃそうだ。土地を捨てることも許されず、田畑を失っちゃあ生きてもいかれなかった時代じゃねぇ」
お狐さま
「せめても、藤葛木の子らの身は、最後に力を尽くして守ろう。でも、みんなはまた他の土地で生きてゆくこともできるろうさ」
高瀬川の和樹
「故郷を失おうが、出ようがどうしようが、また新しい場所を好きになっていけるもんだ」
高瀬川の和樹
「俺だって、そうだった。藤葛木は産まれた土地でもなんでもない。それでも、好きなんだ」
シロ
かるいざわと真逆の結論になる?
そして45分
語り手
すみません、偉い時間になっちゃってますが、ここのシーンだけやらせてくださいまし
風馬
はーい
高瀬川の和樹
はーい!
風馬
「あれ……?」
高瀬川の和樹
「ん?」
風馬
「たびにでる前、きつねがきいたんだぞ。このまちが好きかって。わすれたか?」
お狐さま
「ああ……」
シロ
「……ウン」
お狐さま
「そうだね。その通りだ。
そんなみんなの想いが、つないだ縁の要となれば、と。その時はそのようにも考えていたけれど。
今にして思えば、酷なことをしてしまった、と思うよ。
これもすべて、我が身の不甲斐なさ、そして身勝手さ。
だからどうか、それに縛られるようなことにだけはならないでおくれ」
高瀬川の和樹
「つか、悔しいのそこじゃねぇしぃ。お方様がいなくなっちまう、ってこと自体が悔しいんだし。しょうがねぇって呑めるほど俺大人じゃねぇし」
むー、と頬を膨らませる。
風馬
「たびができなくても、ともだちがたくさんできたぞ。でんわとか、てがみすればいいぞ」
シロ
「……サヨナラやだ」
お狐さま
「ああ……
ほんとうに、君たちは……」
お狐さまは、なおもそう言うみんなの前で、そっと目を閉じました
風馬
「きつねは、最初のともだちだ。ずっとだ」
お狐さま
「わかったよ」
お狐さま
ありがとう、とつぶやいて
「みんなは、どうあっても藤葛木へ、戻ってくるのだろう?」
高瀬川の和樹
「そうだよ」
風馬
「早くかえらないと」
お狐さま
「それならば、その時に、改めて話をするとしよう。
だから、今日はゆっくりとお休み。そして、しっかりとお考え」
シロ
「……ウン」
高瀬川の和樹
「おう」
ちびきつねさま
「この分け身も、お役御免だな」
気が付くと、目の前で澄ますように座っていた、ちびぎつねさまの姿が解けるように、薄れるように
「もう、みんなは自分たちで帰ってこられるだろう」
高瀬川の和樹
「……お方様」
風馬
「あ……」
シロ
「アァァ」
高瀬川の和樹
「一緒に旅ができて、楽しかったぜ。またあっちでな」
ちびきつねさま
「ああ。この1,000年で何よりも素晴らしい時だった」
高瀬川の和樹
「そりゃあ何よりだ」
シロ
「いっぱいいっぱい、ムリ、してた。
アリガト」
ちびきつねさま
「自分が好きで仕出かしたことさ。……でも、ありがとう」
高瀬川の和樹
「こっちこそ、ありがとう。今まで、世話んなった。
いや、違うな。
雨の日も風の日も、いつも顔見られてさ、正直、戻る度にほっとしてた。
ありがとう。
嬉しかったよ」
どうにかこうにかその場で言葉を探りながら、ぶつ切りの言葉で言う。
ちびきつねさま
「わたしもだよ」
高瀬川の和樹
「そっか。……そりゃあ、よかった」
ちびきつねさま
「それじゃぁ、この旅の最後の道行。
どうか、気を付けておいで」
高瀬川の和樹
「ああ」
風馬
「わかった」
シロ
「ウン」
語り手
そして、ちびぎつねさまは、いつものように穏やかに微笑むと、ふいとその姿はテーブルの上から消え去りました
高瀬川の和樹
「千年、千年かあ。そんだけあったら大天才になれちまったりしてな。
いや、案外食っちゃ寝食っちゃ寝して、千年後に過ぎちまったら早かったなあ、なんて言ったりしてな」
うーん、と大きく伸びをする。旅の前の夜に、必ずやるように。
風馬
「明日は早起きだぞ、ぜったいだ」
高瀬川の和樹
「おうよ。とっとと寝てとっとと起きるぜ」
シロ
「ちょっとはしってくる……」
高瀬川の和樹
「おう。車に気をつけてな」
シロ
「ウン」
風馬
「ひともたくさんいるしな」
シロ
「こすってくる」
語り手
そうして
藤葛木の町を出た、もののけたちの旅は
とうとう、最後の一日が始まるのでした
お狐さま
まだ、遠く離れた山の中、月の明かりだけが差し込む小さな社の境内で、ひとつの白い影が、白い息を吐きながら、空を見あげておりました
お狐さま
「どうか、子らの道行が、悔いの無いものとなりますように。どうか―――」
語り手
旅するゆうこや
~~最終話~~~

高瀬川の和樹
旅の始まりで始まる話が、永遠の旅の終わりで終わるの、対称形以上の美しさがあって、こう、いいなあ
めちゃくちゃいいなあ
すっっっごくいいなあ(言語消滅)
シロ
さあ、千年を生きるか、土地を離れて旅に出るか
語り手
すみません、めっちゃ長くなりました!
風馬
お疲れ様でした!
高瀬川の和樹
いえいえ!
これはシーン終了まで走り切りたいもの
ありがとうございました!
語り手
ありがとうございました!
シロ
ありがとうございました!
高瀬川の和樹
ここで明らかになる事実がめちゃくちゃいいどんでん返しでいい
語り手
今回の下りがずっとやりたくてここまでやってきたまである
シロ
なるほどねぇ


コメント By.シロ
様子がおかしいお方様。
この旅が本当は何のためのものだったのか?
もののけたちはどうするのか?
物語は最終章へ!

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。