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▼カリスの事情▼


カリスともうひとりについて
一柱の女神がいました。
何を思ったかは彼女にしか分かりませんが、ある時彼女は己を二つに裂きました。
それにより彼女は、幼いカリスと、乱暴なサメカリスというふたつの神格に別れました。
カリスが眠ればサメカリスが、サメカリスが眠ればカリスが。ふたりは互いを知ることなく、自分の真の姿も忘れて過ごしていました。

とある事件をきっかけに元に戻った彼女は、それぞれを好いてくれた人たちとの繋がりを大事に思い、再び自分を二つに分けたのでした。


語り手がPC買った
高瀬川の和樹
よいしょよいしょ
風馬
ふいー
語り手
うーん、やはり画面が広い
風馬
こんここ! 何インチにしたんです?
語り手
えーと
23.8かな?
そんなに大きくはないんだけど、距離が近くて
風馬
なるほどw
24インチは何をするにも便利なサイズ
語り手
確かに、実物の大きさに対しての広さ感がすごいですな
今までがiPad+Magickeyboardだったから、その距離感だとめっちゃ大きく見える
風馬
それはそうw
高瀬川の和樹
語り手(の画面)がおおきくなった! こんばんは!
語り手
しかし、水冷だとファンの音もほとんどしないし、SDXLで20枚くらい一気にぶんまわしても静かでいい
こんばんは!
高瀬川の和樹
あら水冷SDXLフルぶん回し仕様ガチガチマシン いいですねぇ~~
語り手
簡易水冷ですけどね!
まぁメンテフリーなので、それはそれで
高瀬川の和樹
こちらもそろそろマシンがゲームするにはスペック不足なんですが、超小型PCに味をしめてしまいなかなかフルなサイズに戻れない所
語り手
超小型も、ガジェット的にも見た目的にも気になりますなぁ
高瀬川の和樹
机がPCに占有され感がないのが超小型のいいところ 存在感がさりげない
(そのかわりでかいスキャナーに占有されているわけですが)
語り手
なるほど、スキャナー!
AI術士とリアル絵師の環境の違いが如実に出る
高瀬川の和樹
確かにお絵描き環境が真逆
語り手
こちらはPCはでかく、他は小さく
絵師さんは逆でも良い
んでも加筆修正のためにペンタブはあった方が便利かな、とも
高瀬川の和樹
流石にマウスで加筆修正はなにかとしんどいですしね
こちらも、背景の切り抜きがremove.bgしてもどうにもこうにも無理なもんで、XX年前のペンタブを久々に引っ張り出して動かそうとしております
二宮 信
のそ
シャーリー
よし
風馬
今パイセンが
語り手
remove.bg便利なんですけど、有料にせんと解像度落っこちてしまうのがなぁ
語り手
ようこそー
くーなは寝落ちてる気配
高瀬川の和樹
なんと
お疲れですか
語り手
ちと様子を見に行ってきます
高瀬川の和樹
はーい
体調お悪いと聞きますしどうかご無理なく
シャーリー
あら
私も実は風邪が抜けきってなく、一時間コースでも全然大丈夫なので……
語り手
飛び起きていった
風馬
それはそれは
シャーリー
おはようございます
高瀬川の和樹
おはようございます お疲れ様です
シロ
すみません遅くなりました!
風馬
こんばんは!
語り手
おはよう
風馬
お疲れ様です
高瀬川の和樹
おはようございます 体調など大丈夫ですか? ご無理はなさらず
シロ
はーい、大丈夫ですよ!
ありがとうございます
シャーリー
いえいえ!
高瀬川の和樹
いえいえ
語り手
では皆さんご着席されたかしら
高瀬川の和樹
シャーリーさんも「あ、体調あかん」ってなったらいつでもおっしゃってください
着席しております
シャーリー
はぁい!
ありがとうございます!
シロ
います!
風馬
はぁい!
語り手
ではでは
高瀬川の和樹
いえーいゆうこやだぁ
シロ
ひさびさゆうこや!
語り手
ひさびさすぎて、お話を忘れそうになることしばしばなゆうこや
うーむ、このキーボード、ストローク長いくせに打鍵感気持ちよくて、いつも以上に筆が走るワイ
シロ
それはよいことでございますね。
高瀬川の和樹
おっ、いいですねぇ
イイキーボードはテキセの唯一無二の友
語り手
ダカダカダカ
語り手
このモニターで見ると、シロの表面の微妙なピンクがよく見える
シロ
はっ。シロくないのがばれてる!?
語り手
クリーム色だった
シャーリー
可愛いですよ
シロ
アリガト

語り手
みんなの前では、また不思議な光景が広がっていました
カリス(?)
カリスにそっくりだけれど、少し感じの違う女の子が、病院の扉越しにだれかに食って掛かっている様子ではありますが、その向こうには誰の姿も見えず
しかし、その子のことをイタズラであると決めつけるような、男の人の声
そして、カリスそっくりな子の腕の中には、先ほどの雑貨屋の裏で見かけたような、猫がぐったりと抱かれているのでした
シロ
「オバケ?? マボロシ??」
風馬
「あいつか!」
カリス(?)
「イタズラなんかじゃねぇって!」
シャーリー
「いたずらじゃないんですか……?」
カリス
「……」
カリスは、何か、どこか、考えるような思い出すような顔で、それを見つめています
シロ
「ネコはいますだぞ。
でもセンセがいないぞ」
高瀬川の和樹
「見えねぇもんなぁ、人間には……」ぽつりと呟く。
シャーリー
「ですね……」
風馬
「かりす、いたぞ」
カリス
「……やっぱりだ」
高瀬川の和樹
「どうした、心当たりか」
カリス
「ボク、どこかで見たことがある」
シロ
「みてたのか?」
カリス
「見たことがある……? いや、知ってる……?」
高瀬川の和樹
「この場所をか? それとも、この出来事をか?」
シロ
「みてないのにしってる???」
シャーリー
「……どういうことでしょう」
カリス
「この出来事を……
ここ、もう一人のボクの思い出の中……?」
高瀬川の和樹
「そうか、いまのことじゃねぇっつうんだな、これは?」
カリス
「そんな気がする……」
風馬
「そうなのか……ひといないな」
高瀬川の和樹
「そう、それよ。すこうし、そうじゃねえかとは思ってた。
あん時とは違って、声しかねぇ相手に話しかけてるだろう、あいつ」
ゆり
「この子の記憶の世界だから、かしらね? 茜の時もこんな感じじゃなかった?
あ、町田の町がね」
高瀬川の和樹
「おう。……あん時の街も、あいつも、もしかしたら思い出だったのかねえ」
加須 茜
「そうだったのかもね。私たちの場合は特に」
高瀬川の和樹
「っと、なんだか悪ぃな。つい口に出た」
加須 茜
「いいんだよ。もうスッキリしたから」
カリス
「……
……聞いたことがあるんだ」
シロ
「びょうきなのにみてもらえないのか。イジワルだな」
シャーリー
「意地悪です……」
高瀬川の和樹
「しゃあねぇのよ。人間には人間の言葉しか見えねぇもん。
人間以外の世界は、わからんのよ。たまあに話そうとするものがあるだけだ」
高瀬川の和樹
「で、そりゃいいとしてだ。聞いたことがあるって?」
カリス
「うん。
もう一人のボクは……乱暴者だって」
シロ
「……ソウカモ」
シャーリー
「……」
シャーリー
そうかも
カリス
「言葉とか……あと、叩いたりとか。
ぴーなつとか、リルカと一緒に、イタズラをよくしたりとか」
風馬
害獣ズ
高瀬川の和樹
害獣トリオ
シロ
まあにんげんにとっちゃね。
高瀬川の和樹
「まあ確かに、ガラは悪そうだわな」
カリス
「それで、ボクも突然町のおじさんに怒られたりしたことがあったんだ」
カリス(?)
「いいじゃねぇか、ちょっとくらい!」
語り手
「いい加減にしなさい! あまりしつこいと、駐在さんに叱ってもらうよ」
シロ
「でもいっしょうけんめいだ」
シャーリー
「……ですね……
譲れないものでも……あるんですかね……」
風馬
「ねこもってるぞ」
シャーリー
「ねこは……ゆずれないものなんですね……」
高瀬川の和樹
「ああ見たくれ似てるから。そりゃあ災難だな。
じゃあ……、もしかしたらこれで、なんで乱暴者なのか、少しは分かるかもな。
これが、そいつの思い出ならさ」
語り手
みんなが見つめる先で、とうとう病院の扉は閉じられてしまいました
シャーリー
あらま……。
カリス(?)
「……あ。
……くそ」
うなだれて振り返る、カリスに似た女の子の腕の中には、ぐったりとした猫
風馬
「おーい、どうした?」
高瀬川の和樹
「おう、俺達が見えてるか? そいつを助けたいんだな?」
呼びかけてみる。
語り手
みんなが声を掛けると
カリス(?)
「……なんだ、お前ら」
シロ
「みえてるのか!」
高瀬川の和樹
ん、とカリスの背を軽く押す。
「お前の双子の知り合いよ」
風馬
「追いかけるの大変だったんだぞ」
シロ
「よかったなカッちゃん」
シャーリー
「大変……でした……」
カリス
「えっ、あっ……」
カリス(?)
「……?
俺様の双子?」
語り手
どうにも、その子にはカリスのことが見えていないようです
シャーリー
二人を見比べてみます。
高瀬川の和樹
「ありゃ、見えてねぇのか。とにかくお前の双子に言われて、俺達はお前を探しに来たんだ」
シロ
「ここにいるだろ」
カリスの足元をくるくる回る。
風馬
「なんでだ? あかねはみえたのに」
カリス(?)
「何の話だ……」
高瀬川の和樹
「で、まぁ、そうとなりゃ俺達の事情はいいとして」
語り手
そうですね、みんなは【おとな】【けもの】で判定を
目標値は4とします
シロ
我そんなものなし
風馬
おとな!
[ 風馬 ] おもい : 17 → 15
高瀬川の和樹
お、じゃあここは任せようかな
シャーリー
情報一緒なら任せる、違うなら【けもの】判定をするという感じかなぁ。
語り手
同じとなります
シャーリー
じゃあ任せた!
シロ
まかせた!!

語り手
では、風馬は女の子に抱かれた猫のおなかが、ふっくらと大きく膨らんでいることがわかります
風馬が長く屋根の上で見下ろしてきた、猫たちの営みの中で、同じような光景を何度も見たことがあるかもしれません
もしかしたら、赤ちゃんがおなかの中にいるのかも……

シャーリー
~こちらが虫を食わせようと一瞬考えた悪い鳥です~
シロ
げんきになってほしいもんな!
シャーリー
ね!
異文化交流になるところだった あぶない
高瀬川の和樹
異文化交流に異文化交流が重なる!
カリス(?)
虫はじゃりじゃりするらしい
シャーリー
おいしくなさそう(人間目線)

風馬
こっこっこ
カリス(?)
風馬が見ていることに気付いたのか
「……こいつ、ここんとこ元気が無くってさ……
どこか、病気なのかもしれねぇ」
風馬
「……こどもがいるぞ」
シャーリー
「えっ……!?」
シロ
「コドモ?」
どこに? ってきょろきょろ。
風馬
「ねこはたまごはうまないからな。ちいさいねこがでてくる」
カリス(?)
「えっ」
シャーリー
「小さい猫……」
高瀬川の和樹
「あー、ああー、そうか。
そいつ、子供がいんのか」
カリス(?)
「そ、それ、本当か?」
カリス
「……!」
高瀬川の和樹
「確実、ってわけじゃねぇが、確かに随分腹が大きくなってる」
シロ
「うまれるのか!」
風馬
「ええと、でも、どうするんだ?」和樹に
シャーリー
「……暖めるとか……?」
ゆり
「卵じゃないっての」
高瀬川の和樹
「いや、だが体温の維持は大事じゃねぇか?」
風馬
「ふとんもってくるか?」どこから
ゆり
「まぁ……それはそうか。人間と違って、人の助けはいらないかもしれないけれど、環境を整えてあげる必要はあるかもね」
高瀬川の和樹
「落ち着ける場所と、あとは水でも用意してやった方がいいかもな。少なくとも衆人環視の中じゃやりづらかろう」
カリス(?)
「お前ら……猫のこと、詳しいのか? 医者なのか?」
シロ
「ふとんはあるけどひとはいないからつかえるぞ」
加須 茜
「なるほど、確かに」
シャーリー
「暖められますね……」
高瀬川の和樹
「んにゃ全然。俺達は医者じゃねぇよ。だが、頭数がいる。
それぞれの知恵を絞ることくらいはできる。

えーと、猫のお産……」ついスマホに頼ろうとする。
語り手
スマホかぁw
高瀬川の和樹
異世界の中でスマホ通じなさそう。
語り手
そうだなぁ、じゃぁ
語り手
みんな合計で10点の【ふしぎ】が出せたら、なぜかスマホの電波がぴこっとよみがえる

本とかを探すなら、【おとな】で6にするか
高瀬川の和樹
さすがに味わいがアレだから本を探そう本を。
語り手
味わいは守られた

高瀬川の和樹
どうも圏外なスマホは諦めて仕舞う。
そういえばここは思い出の世界なのだ。現実の基地局から電波は来ない。
風馬
「……本とかないのか?」
シロ
「びょーいんなんだろ、ここ」
高瀬川の和樹
「ここは人間の医者だから、猫は専門外だ。
あるとしたら動物の医者がありゃいいが、なきゃ図書館かなんかで本探すしかねぇな。
手分けしようぜ。とりあえず環境を整えてやる隊と、本探す隊」
シャーリー
「……はい」
語り手
というわけで、本を探す場合は【おとな】6です
風馬
さすがにオレには荷が重い
シャーリー
me too
シロ
じゃあ寝床になりそうな場所を探すかー
風馬
ダンボールでも探すか
シャーリー
二人を空から手伝うか~
高瀬川の和樹
じゃあ図書館で本を探そう
おもい3消費して【おとな】6。
[ 高瀬川の和樹 ] おもい : 12 → 9
語り手
OK
では、寝床作る組と、本を探す組に分かれます
カリスは、本を探す組に入りました

高瀬川の和樹
「旅の身空で紙の本とか圧倒的に久々」
カリス
「図書館……たしか、こどもの家の中にあったはずだよ」
カリスが、図書館の場所を案内してくれます
高瀬川の和樹
「おっ、そうか。ありがとよ、助かる!」
語り手
その場所は、和樹らが知るような大きな建物では決してなく、役場の出張所と学童と、ついでに図書館をまぜっかえしたような建物でした
語り手
図書館組に入る人は、和樹以外には誰になりますか?
シャーリー
和樹さんとカリスちゃん以外にはいないはず?
語り手
OK
シロ
そうだね
語り手
では、数えるしか棚が無いような図書館とは名ばかりのような、その建物の一角で、和樹とカリスは本を探し始めます
カリス
「……」
その最中も、カリスは先ほどからと同じように、何かを考えながら
時折、何かを考えこむようにをの手は止まります
高瀬川の和樹
「どうした?」
カリス
「あ。
ごめん」
高瀬川の和樹
「いや、いい。もとはと言えば、お前の心当たりを辿って来てんだ。
何か思い出すか?」
カリス
「思い出すっていうか……
なんか、ちょっと違う」
高瀬川の和樹
「違う? お前の記憶とか?」
カリス
カリスは頷きます
カリス
「さっき、ボクは見たことがある、って言ったけど。
だって、もしこれがもう一人のボクの思い出だとしたら。
そこに、みんなはいなかったはずでしょ?」
高瀬川の和樹
「おう。俺達が絡めてる時点で思い出そのまんまじゃねえわな」
カリス
「うん……
たしか……思い出の通りだったら……」
高瀬川の和樹
「……やなこと、っつったな」
語り手
そう、和樹が尋ねた時
それは、突然でした
図書館に来ている二人も、寝床を用意するために奔走しているみんなも
突然、目の前に違った景色が見えました
シャーリー
お?
シロ
ああ……
高瀬川の和樹
ああー……。
シロ
「ニャー!?」
高瀬川の和樹
「うぉえ」
語り手
それは、どことも知れない、土の地面がある場所
それは、どこかの神社の境内の隅のような場所
シャーリー
「……!?」
風馬
「なんだ?」
語り手
薄く土が盛られて、石が積まれた上に置かれた、桃色のいくらかの花と、手作りの木組みの十字架
カリス(?)
そして、その前でうなだれて佇む、あの女の子の姿
風馬
「……」
シロ
「ニャッ!? ニャワワ!?」
語り手
でも、その光景は、またすぐに消えて、それぞれの作業の最中へと意識は戻ってきます
風馬
あの猫クリスチャンだったのか
シロ
十字架くんだのはカリスちゃんだからカリスちゃん知識だねぇ
カリス(?)
お墓というものはバッテンを差すもの
高瀬川の和樹
近所にキリストの墓があったのかもしれん
風馬
青森じゃねえか!
高瀬川の和樹
バレタ
阿弖流為
われらの出番か
シャーリー
青森の話題かぁ。
高瀬川の和樹
果たして何があったのか、その姿から分かってしまう。
きっとこの子に手を伸べる奴はいなくて、猫を抱えたまま右往左往して、それで。
高瀬川の和樹
「……そうか。
そうだったんだな」

カリス
「……!」
カリス
気が付くと和樹の前でカリスもはっとした表情で佇んでいました
高瀬川の和樹
「……よし、急ごうぜ。ここが思い出だろうが何だろうが、目の前で死なれちゃ寝覚めが悪ぃや」
シャーリー
「ですね……」
カリス
「うん……」
風馬
「わかった」
高瀬川の和樹
引き続き本を探すぜ。
シロ
「なんかよくわかんないけどがんばる」
頑張らなきゃ良くないことが起こることは分かった。
語り手
とはいえ、この図書館は狭く
和樹がほんの少し時間をかけると、絵本や図鑑などと並んで『動物のあかちゃん』という本が見つかりました
高瀬川の和樹
「よし!」すぐに本の内容を確認。
語り手
内容は、決して専門書のように医学的知識がわかるようなものではありませんでしたが、自然の中での動物のお産の紹介と並んで、お家で飼っているペットの場合の見守り方、などが幼い子供にもわかるような形で書かれていました
カリス
「あった?」
高瀬川の和樹
「あった!」
カリス
「よかった……」
高瀬川の和樹
貸し出しができるならベチンと貸出票ないし貸出端末で手続きして本を持ち出すぜ。
語り手
では、和樹は誰もいない図書室のカウンターに、形ばかりの貸出票を置いて、図書室を後にするでしょう
シャーリー
えらい!!!
シロ
その間に寝心地の良さそうな箱探してこよ。
語り手
猫が大好きなおさかなのにおいがする木箱が港で見つかるかもしれませんね
風馬
「このはこでいいか?」
シャーリー
「良いと思います……」
ゆり
「ふとん……ふとん……」
加須 茜
「ゆり姐さん、別に羽毛とかこだわらなくっていいから!」
高瀬川の和樹
ゆりさん!w
高瀬川の和樹
こだわりの人している場合じゃないわ
シロ
そんな箱に収まる羽毛布団って条件厳しすぎだ。
シャーリー
www
シロ
小ぶりな夏掛けでもないと。
高瀬川の和樹
それはもはや羽毛枕では?
シロ
「あったかかったらいいんじゃないのか?」
シャーリー
「そうですね……」
カリス(?)
「持ってきたぜ! これで足りるか!?」
それこそ猫のように大きなおなかを揺らしながらやってきた女の子は、そのおなかをばっくりと開いて、まるのみしてきた寝具をたくさん吐き出しました

高瀬川の和樹
まるのみ、便利ィ!
河童の身分
高瀬川の和樹
そういえば和樹は運転免許証を持っているわけですが、マイナンバーカード作る和樹を想像したら大層じわじわ来ました
シロ
持ってそう。
語り手
銀行口座と紐づけられて税金ロックオンされる和樹
高瀬川の和樹
大変だ、人間の医者にかかれないのに保険料とられてしまう
シャーリー
あわわわわ
シロ
何故か書いてある住所が見る度に違って、どっかの池だったり空き地だったり。
どれも高瀬川沿いというミステリー
高瀬川の和樹
ああー、なりそう。書いてある住所や年齢が見る度に微妙に違う。

語り手
そうして、みんなはそれぞれに猫のためによかろうと思うものや情報を持ち寄って、また戻ってきます
カリス
「河童のおじさん」
高瀬川の和樹
「おう」
カリス
「もし、ボクたちで猫を助けられたら。
もう一人のボクも、悲しまなくて済むのかな」
高瀬川の和樹
「さぁ……、な。ここで猫を助けたら思い出が変わるのかどうか、わかんねぇんだ。
でも、何かしらすっきりすんじゃねぇのか。茜のときみたいにさ」
シャーリー
「……そうだといいんですけど……」
カリス
「……うん……
ボク、なんとなく、もう一人のボクがいなくなっちゃった理由がわかった気がするんだ」
高瀬川の和樹
「理由?」
風馬
「なんでだ?」
カリス
「もう一人のボクがいなくなっちゃった、ってわかった時、ヤタ兄ちゃんに聞いたんだ。どうしてなのか。
兄ちゃん、悲しそうな顔で言ってた。
『あいつのせいじゃないのにな』って」
高瀬川の和樹
「あいつのせいじゃない……、か」
シロ
かわいそう
カリス
「ボク、その時はわからなかったけど。
ここに来て、なんとなく……
ボク、全然知らないことで、町の人に怒られることとかあって。
それは、もう一人のボクが乱暴者だから、って、ちょっと思うこともあったけど。
……もう一人のボクは……悪いだけのやつじゃ、ないよね?」
シロ
「タブンネ」
高瀬川の和樹
「悪いだけなら、あんな必死になって猫一匹助けねぇさ」
シロ
「ネコだいていっしょうけんめいだったのは、わるいやつじゃないぞ」
高瀬川の和樹
おや被った、とシロと顔を見合わせる。
シャーリー
ちゅん、と一鳴き。
カリス
「……だよね」
カリスは、どこかほっとしたような顔で頷きました
語り手
そして、みんなは集めてきた道具を持ち寄って
急ごしらえの割には充分すぎるほどの立派な寝床をこしらえると
カリス(?)
女の子はその真ん中のくぼみに、そっと猫を横たえました

語り手
さて、ここで
また少々長いこと時間が空いてしまったので
一度、幕間を挟みます
風馬
ゆめをすっかりわすれておったわ
高瀬川の和樹
同じくメッチャ忘れてた
語り手
今のうちに配ってもいいよ!
高瀬川の和樹
シーンに見入ると忘れちゃうんだこれ
シロ
あるある
シャーリー
はい
高瀬川の和樹
ok
シャーリー
おけ~
シャーリー
危うくしれっと自分に入れるところだった あぶね
高瀬川の和樹
あるある
語り手
ではつながり強化をば
高瀬川の和樹
シャーリーへのつながりを1→2、シロへのつながりを2→3して10点消費。
[ 高瀬川の和樹 ] ゆめ : 12 → 2
語り手
風馬とシャーリーを3へアップ
[ 語り手 ] ゆめ : 14 → 4
シャーリー
じゃあ風馬くんと和樹さんを3に上げますわ。
ゆめ10消費。
[ シャーリー ] ゆめ : 13 → 3
高瀬川の和樹
お、ありがとうございます
風馬
きつねゆりを2にあげてかりすを3にしよう
[ 風馬 ] ゆめ : 14 → 4
シャーリー
よし
高瀬川の和樹
ok
語り手
シロは大丈夫かな
……大丈夫かな
シロ
あ、しつれい!
意識が飛んでた!
語り手
お、よかった
シロ
風馬、和樹シャーリーを3にあげたよ。
[ シロ ] ゆめ : 15 → 0
シャーリー
あざます!
語り手
はーい
では、この幕間をもちまして、本日は締めといたします
高瀬川の和樹
はーい!
ちょうどいいタイミングですしね ありがとうございました
シャーリー
あ、KP!
高瀬川の和樹
語り手だ!
風馬
かたりて!
シャーリー
ナンデモナイデス!!!
高瀬川の和樹
ナンダロ
語り手
はーい
シャーリー
ふしぎとおもい足しとかないと忘れそうと思ったけど次回処理したほうが綺麗だな!!! と思っただけです!!!
シャーリー
これが手のひら返し
語り手
OKw
変身消費の処理もありますからね
次回、最初に行いましょう
シャーリー
はい
おつかれさまでした
語り手
シャーリー
らではない
語り手
シロ
ありがとうございました
シロは裸! シャーリーも裸!


コメント By.シロ
やっともうひとりのカリスとであう一行。
カリスもなんとなく何が起こったのか思い出すが……

そういえばカリスがPCとして参加していた話は、かなしいおもいでの話でしたね。

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。