TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第十一話『旅するゆうこや』ふたわの一


シャーリー
ちょっと自然と飲み物~
桧垣 彩子
スッ
風馬
ちゃうねん
高瀬川の和樹
なんかちゃうひとおる
シャーリー
桧垣さん!?
ただいま~
高瀬川の和樹
おかえりなさ~い
語り手
お待たせしました
シロ
いるよぅ
高瀬川の和樹
お疲れさまです いますよぅ
シャーリー
いきてます
語り手
前回
住み慣れた藤葛木町を後にしたあやかしたちは、飛乗物のあやかしであるゆりが変化したキャンピングカーで北へと向かうのでした
ゆり
「北、って大雑把に言うけどさ。具体的にどこなのよさ」
シャーリー
「はて……どこ……なんでしょうね?」小首をかしげる。
シロ
「どこへ行くのかわかっていれば案内してやるのに」
ちびきつねさま
「北、だよ。そちらに新しい神がいるんだよ」
ちびぎつねさまは、首から提げたコンパスのようなものと背中に背負っていた巻物を眺めながら、つぶやきます
高瀬川の和樹
「とりあえず北へ向かえばいいってことか? ま、道辿りの旅もおつなもんだがよ」
シロ
「新神(しんじん)さんかー」
風馬
だれうま
シャーリー
ほんそれ
シャーリー
くすくすと笑ってる。
シロ
やっと車内には慣れてきたので、上の棚に陣取って落ち着いてる。
ゆり
「はーん?まぁ、私は旅ができるんならどこでもいいけどさ。温泉とかいいわね……って、私のサメちゃん、毛だらけにしないでよね、毛玉!」
高瀬川の和樹
「ほう、温泉か!」 運転席から歓声。
風馬
「座ってるのに動いてるって何か変な感じだ……温泉?」
高瀬川の和樹
「いいじゃねえか、そういうの好きだぜ」
シャーリー
「……温泉……」
「……次は……温泉に向かうんですか……?」
「これは……あなたのサメさんなんですか……」
ゆり
「そうよ。私のサメちゃん。かわいいでしょ」
シロ
「ここは落ち着くんだ」
風馬
「シロは狭いとこ好きだもんな」
ゆり
「温泉、いいわよねぇ。ところで狐、遠いの?近いの?せめてそのくらいわかるんでしょうね?」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。すこぅし、遠いかな」
ゆり
「それじゃ、高速使った方がいいわねぇ。河童、関越道わかる?本庄児玉あたりから乗るといいわよ」
高瀬川の和樹
「少しなぁ。お方様、そりゃちゃんと人間の尺度か?」
ちびきつねさま
「少しだよ。少し」
シャーリー
「高速って……なんなのですか……?」
温泉も高速も初めて聞くものだ。
シロ
「コーソク……聞いたことないやつだ」
ちびきつねさま
「近くなればわかるよ」
風馬
「かんえつどう…?」
シャーリー
「……?」
高瀬川の和樹
「おう。ETC付いてるかコイツ?」ナビの画面を切り替える。
ゆり
「つけといたわよ。高くて通常料金なんて払えないでしょ」
高瀬川の和樹
「おう、そうか。ならよかった。最近は露骨なETC贔屓だからなぁ。ところで道の解説は頼んでいいか?」
と、ゆりに。
「なんせ運転しながら説明はちと骨が折れらあな」
ゆり
「いいわよ。って言っても、藤岡ジャンクションまでは一本道よ。そこで狐が『西だ』って言わなければ、そこからもまっすぐ」
シャーリー
なんか……二人が……高度な話をしてます……。
シロ
「ゆーちゃんて、なんだかわかんないけどすごいんだな。
お方様の次にすごいんだな」
ゆり
「そうよ。伊達に1000年生きて無いんだから。敬いなさいよ」
シロ
「きーちゃんもすごいな。ニンゲンの道具使えるんだな」
風馬
「千年、お前そんなに昔からいるのか」
高瀬川の和樹
「……ほう。そりゃ、本当に牛車と籠の時代じゃねえか。凄い奴が味方になったもんだな」軽く目を細める。
シロ
「おばーちゃんなのか」
ゆり
「失礼ね、ピッチピチでしょうが」
風馬
「魚なのか?」
シャーリー
「魚……?」
高瀬川の和樹
「そういう機微は通じそうにねえな」からからと笑う。
ゆり
「やめてよ。軟骨魚類以外は認めないわよ」
高瀬川の和樹
「サメならいいのか?」
ゆり
「許す!」
高瀬川の和樹
「……好きなんだなぁ」
シロ
「でっかいさかなー」
口にはまって遊んでいる。
ゆり
「ちょっと!毛だらけになるでしょもう!」
シロ
なんかいいなぁ、このワイワイ感
高瀬川の和樹
そうそう ひとつの車に乗り合わせてワイワイする感じ素敵
研究室旅行とかそういうやつの気分
シャーリー
わかる。
ちびきつねさま
「和樹、大丈夫かい?疲れたら休憩するんだよ」
高瀬川の和樹
「おう。疲れたらちゃんと休ませてもらうから、心配すんな。それに、宿場も旅の醍醐味だろ?」
そう笑う。
ゆり
「宿場、ね。アンタなかなか粋ねぇ。悪く無いわよ」
高瀬川の和樹
「ま、川沿いには宿場があるもんだろ? そういうこった」 と、ゆりに。
シロ
「そのまるいの握ってればいいなら、代われるぞ!」
風馬
「オレもさっき使い方聞いたから動かせるぞ」
シロ
見ていたらなんか簡単そうだ。そう思った。
シャーリー
じっ、と和樹さんとシロちゃんを交互に見る。
ゆり
「アンタたちは免許持ってないでしょ!」
シロ
「めん……?」
風馬
「きょ……?」
シャーリー
「……おいしそう……ですね……?」
「……ラーメンみたいなものでしょうか……」
高瀬川の和樹
「足で踏むのもあるんだ。シロは足が届かねえだろ」
シロ
「下でも何かやってるのか」
風馬
「踏むと走ったり止まったりするらしい」
高瀬川の和樹
「ああ、そうそう。話が早ぇな。踏んで走らせたり止めたりして、こいつで向きを変えるんだ」
シャーリー
「へぇ……」
ゆり
「そうね。ひとまず上里のサービスエリアで少し休憩しましょ。晩御飯もまだなんでしょ?あなたたち」
語り手
お手元に高速道路地図やgooglemap
などご用意いただけると、臨場感マシマシです
シロ
「ごはん!!!」
風馬
「お前、さっきからよくわからないことばかり言う」
シロ
「そうだぞ。わからないぞ」
高瀬川の和樹
「おう、いいな。ほう、色々あるじゃねえか」ナビの案内画面に一瞬目をやって。
「ま、もうすぐしたら飯が食える所でひと休憩、ってことだ」
ゆり
「いいのよ、アンタたちは適当にしてなさいな。いい機会だから人間の社会も学ぶといいわ」
シロ
おとな1に無理を言わないでいただこう!(胸張り)
高瀬川の和樹
臨場感がマシ過ぎて旅行に行きたいですな!おのれコロナ
和樹これおとな4くらいあるんじゃないの???ってレベルだ
シロ
完全に人間としてなじんでるもんね
シャーリー
すげー!!!このSAスタバあるーーー!!!
高瀬川の和樹
最近スタバあるSA増えましたよな~
シロ
お金どうすんの……
木の葉??
高瀬川の和樹
ゆりちゃんが千年の歴史で出資してくれるんじゃないかな(適当をぶっこく)
ゆり
「アンタたち、あとで返しなさいよ」
シャーリー
え、和樹パイセン奢ってくださいよ。
人間のお金ぐらい持ってるんでしょ?
高瀬川の和樹
VAPE買う金はあるけど高速乗る金はちょっとな~
シャーリー
スタバ奢ってくださるんっすよね?いやーお世話になります!
シロ
おやしろつきのきつねだって1万しか使えないのに
高瀬川の和樹
100円の自販機珈琲でよければ。>シャーリー
シロ
和樹さん普通にバイトとかしてそう
シャーリー
スタバの一番安い珈琲でいいので!!!
シロ
家が川ってだけで普通に人間ライフ送ってそう。
高瀬川の和樹
川の中でスマホ使いますしね。
しててもおかしくない>バイト

語り手
キャンピングカーは、よく整備された高速道路を軽快に飛ばします
とはいえ、その速さはたかが知れたもの
車の旅にしてはだいぶんゆっくりとしたものですが、それでも少しずつ進み
シャーリー
「てき……とう……」サメのぬいぐるみを回収する。
シロ
「……」
広い空間で横に転がりだした。
それはそれでなんか楽しんでいる。
シャーリー
サメのぬいぐるみを抱えておとなしくしてます。
ゆり
シャーリーが抱っこしている分には、文句は言わない
たまに
「かわいいでしょ?」
と同意を促してくるくらい
シャーリー
「かわいい……です……」
高瀬川の和樹
「はっは、後ろの車が見てやがる」
風馬
「なんで見るんだ?」
高瀬川の和樹
「珍しいからだよ。ま、結構いるが、それでもこの図体はそこそこ目につく」
ゆり
「そうねぇ。あと、少し憧れもあるんじゃ無いかしら」
風馬
「家みたいな車だもんな」
高瀬川の和樹
「ああ、そうだろうな。昔に比べりゃあ、人も土地を動けるようになったもんだが、それでも長旅ってのはなかなかだ」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。人もあやかしも、住みなれた土地を離れるというのは、それなりの心とお金が入り用だからね」
風馬
「………」
ちびきつねさま
「こうした車は、言うなれば自由のしるし、ともいえるものだから」
「皆、その姿に『自分ならどういう旅をするだろう』と思いを馳せるのかも知れないね」
シャーリー
「……いいですね……」
高瀬川の和樹
「……そうだなあ。人もあやかしも、土地につく」
シロ
「旅はいいぞー。道をどこまでもどこまでもいくんだ」
「……歩いてじゃないけど」
高瀬川の和樹
「ああ、シャーリーとシロはそうさな、元から旅するものか」
風馬
「周り中、車だらけだな」
シロ
「くるまは転ばせられないし、つまんない」
高瀬川の和樹
「おいおい、車を転ばせたらひと悶着だぜ」
シャーリー
「空は……自由ですよ……」
ちびきつねさま
「そうだねぇ」
風馬
「いいな……空……」
シャーリー
「でも……そうですね……。地面の旅は……初めてかもしれませんね」
ゆり
「そうよぉ。こうやってみんなでワイワイ行く旅ってのも、いいものよ?」
高瀬川の和樹
「ま、地面も乙なもんだぜ。途中途中の街が、ようく見える」
シャーリー
「こういう旅は……初めてします……」
ゆり
「土地土地の名物もあるしね」
腕組みでふっふっ、と笑います
シロ
「みんなでっていうのは初めてだ」
高瀬川の和樹
「ああ。……おれも初めてさなあ」
風馬
「そうなのか?」
ゆり
「あらそうなの?意外ね」
シロ
「みんなはじめてかぁ」
ゆり
「河童というのは親離れしたら、川から川へ渡るものと聞いたけれど」
シロ
シャーリーは群れでの渡りはしていそう
                 シロ
シャーリー
地面での旅は初めて!
高瀬川の和樹
「たいがいは一人旅さ。行く先を探してた時も、あの川に流れ着いてからも、人の間に入り混じるときも」
「行きずりの旅の友はいても、そんなもの」
「おれは色々と半端でなあ、歩調が合わねえのさ」
ゆり
「アンタ、人間にかぶれてそうだものねぇ」
高瀬川の和樹
「おう」
風馬
「みんな旅してるんだな」
高瀬川の和樹
小さな渋滞で停まる間、手が一瞬VAPEを探して、流石に人(?)の車じゃ禁VAPEだな…… と思いなおす。
シロ
がっつり人に染まってるなぁ。
ゆり
「いいわよ、別に。煙草じゃなし」
「あ、でもニコチン入りのやつなら、遠慮しなさいよね。小さい子もいるんだから」
高瀬川の和樹
「おう、そうか。助かるぜ。ああ、そりゃ大丈夫だ。ニコチンはやらんくちでな」 それでも控えめに少しだけ咥える。微かな煙。
シロ
「ちびじゃないぞ!」
普通サイズだもん……と思っている。
シャーリー
「かわいいって……ことですよ……」シロちゃんに。
ちびきつねさま
「今の私から見たら、シロもじゅうぶん大きいねぇ」
シロ
「そうか!」満足げ。
シロ
ちびぎつねさまそんなに小さいのか。
高瀬川の和樹
手のりサイズなのかしら
シロ
チワワくらいかと
シロは中形犬くらいのイメージ
シャーリー
シロちゃん可愛い。好き。
高瀬川の和樹
「……風馬もこれから行くだろ、おれ達とよ」煙を吹く瓶を口の端に咥えながら、小さく微笑む。
風馬
こくり、と頷く
ちびきつねさま
「皆、それぞれの道行だね。その中で風馬は特に初めて町を離れるという大きな旅をすることになるんだ」
シャーリー
「そうですよ……」ふふ、と笑う。
ちびきつねさま
「きっと、実りあるものになるよ」
風馬
「初めて見るものばかりだ。でも、すぐ後ろに飛んでいくから覚えてられない」
高瀬川の和樹
「もうすぐ一度停まるから、そんときに見りゃいいさ」
ゆり
「そうよ。全部覚えてたら、キリが無いわよ」
高瀬川の和樹
「さあて、そろそろ休憩だ。降りる準備しとけよう」
ゆり
「上里は大きなSAだからね。迷子になるんじゃ無いわよ、アンタたち」
シャーリー
「準備……?」降りるのに、準備が居るんだ……この乗り物は不思議だなぁ。と思う。
語り手
やがて、道の行先に『上里P』という緑色の看板
和樹がハンドルを緩やかに切ると、車はそこへ吸い込まれて行きました
さて、ここでトイレ休憩と夕ご飯休憩になります
風馬
「すごい数の車だ……」
シロ
トイレ……しないかも。
語り手
その間に、第一話の終了処理をいたします
高瀬川の和樹
お、はーい

語り手
まずは、溜まりに溜まった夢で繋がりを強くしましょう
風馬
はーい
シャーリー
はぁい!
高瀬川の和樹
わーい!
語り手
第一話の終わりですので、開通したつながりは思いの糸となり、全てのつながりはリセットされます
高瀬川の和樹
じゃあなるたけ開通させたほうがいいのかな
語り手
なお、この度のキャンペーンでは、思いの糸は特定の人のものではなく、純粋に一本二本とカウントしておいてください
高瀬川の和樹
ゆりちゃんへのつながり取ることはできます?おとなでアピール。>語り手
語り手
そうだね
シャーリー
了解~思い出1ですね。
ゆり
ゆりからは
和樹へ好意で
高瀬川の和樹
お、ありがとうございます。こちらはゆりに「尊敬」でとります。すごいやつじゃん。
シャーリー
こちらもゆりちゃんにおとなであっぴる
シロ
わたしはこどもかな!
風馬
ゆりちゃんかぁ、へんげであぴ
ゆり
風馬 保護
和樹 好意
シャ 保護
シロ 対抗
でそれぞれ取ります
シャーリー
こっちは対抗ですよ!ふんふん!!!なんで保護されようとしてるんですか???
語り手
基本、ゆりは皆に対しては保護の立場ですよw
高瀬川の和樹
千年の妖が相手じゃしょうがない。
シャーリー
くっ……勝てない……。
語り手
その中で、旅路で頼りになりそうな和樹に対しては好意
シロ
対抗されてるー
語り手
サメを毛だらけにされると困るので!
高瀬川の和樹
ゆりちゃんと対等というか、同じラインで話してるの和樹だけですもんね今回
語り手
そうそう
シロ
あたしは「尊敬」だ
みちをはしるでっかいのすごい
あたしは抜け毛なんかないぞ! プンスカ
語り手
人間社会に疎いみんなばかりだと、ゆりがストレスで禿げてしまう
高瀬川の和樹
ゆりちゃんが河童仲間に!
語り手
風馬からは何でいただけます?
風馬
あ、尊敬で
語り手
ありがとうございます!
高瀬川の和樹
どうせ全員おるし~ って更新を面倒がって全員 つながり1 でシートを更新しましたが、もし次話開始時いない人がいれば糸に戻します。(キャラシとメモ更新完了)
語り手
ゆりと狐は原則います

語り手
ではみんなは、もしかしたら初めてのレストランでの食事も終え、車で一息といったところです
高瀬川の和樹
SAのシーンはスキップされたw
語り手
食事シーンしたい?w
高瀬川の和樹
見てみたくはありますが尺がえらいことになりそうなので、語り手の都合ぐあいでどちらでもw
シャーリー
スキップでもいいんですよ
シロ
わんわん
足元でおとなしくしてたぞ。足だらけでむずむずしたぞ。
こすりたいこすりたい
語り手
では、旅路も長いので、先を急ぎましょうw
シャーリー
はぁい!
風馬
はーい
シャーリー
やりたいけど!やってたら!セッションが延々と続く!!!
高瀬川の和樹
はーい
シロ
はーい
目的地に着くまでリアル数カ月かかるw
高瀬川の和樹
シーン登場しますが時間帯いつですか?
ゆり
夜ですね
夕方に出発し、今はすっかり夜です
シャーリー
もう鳥の姿でいいや。
[ シャーリー ] ふしぎ : 0 → 7
[ シャーリー ] おもい : 0 → 7
語り手
とはいえ車の中ですし、みんな変身は抑え目でもOKですよ
シロ
このままでいいや……
[ シロ ] ふしぎ : 0 → 7
[ シロ ] おもい : 0 → 7
[ シロ ] おもい : 7 → 5
語り手
:ゆめ
高瀬川の和樹
こちら運転席ですし、せっかくだから(和樹の気分上の問題)完全変身します。
シャーリー
普段とは逆にシロちゃんの体によりそってうつらうつらしてる。
シロ
じゃあ全身モフモフの子供になってシャーリーちゃんなでなでしてる
なでなでー
ちびきつねさま
「うんうん、だいぶん近いよ」
高瀬川の和樹
「んー、休憩入れるとやっぱり、どんだけ身体が固まってたか分かるもんだ」
ゆり
「ちゃんとストレッチしておきなさいよ」
高瀬川の和樹
「おう」ちらとナビの画面を見て、現在地を確認します。
シロ
中変身までも行かないから、ほとんど着ぐるみみたいになってる。
ちびきつねさま
「地図を見せてくれるかい」
ちびきつねさまもナビを覗き込みます
「もう少し、北の方だね」
シャーリー
ちゅんっ。
ゆり
「北、ね……」
ゆりが指先で触れると、地図がするすると滑ります
ちびきつねさま
「ああ、ここ、ここの」
ちびきつねさまが爪の先で示すのは、緑色が広がる中の丸い水色
ゆり
「えーと……二和湖……?」
高瀬川の和樹
おっ懐かしい地名 第一話ですな
シロ
「ふたわ?」
ちびきつねさま
「うんうん。その近くだねぇ」
高瀬川の和樹
地図を確認して、近くの駐車場、駐車場がなければ何かの施設か道路に目的地のピンを打つ。ナビを案内モードに切り替え。
シャーリー
「……どこですか……そこは……」
高瀬川の和樹
「二和湖? 湖か。ここの神様ってことは、龍神様か何かかね」
語り手
『ナビが設定されました。案内を開始します。交通規則を守り、安全運転を心掛けましょう』
高瀬川の和樹
これ各話で爆誕させたアレソレをたずねて回る旅なのかな
シロ
アレソレ
風馬
「湖に神様がいるのか」
ちびきつねさま
「どういうものなのかは、私にもわからないよ」
「行って見ないことにはね」
風馬
「この車しゃべるんだな」
ゆり
「そうよぉ。この箱の中に小人がいるのよ」
シロ
「ほんとか!」
「ころぽっくる とかいうやつか?」
風馬
「シロ、たぶん嘘だぞ」
高瀬川の和樹
「説明が面倒くさいのは分かるが、微妙なホラ吹くなよ」
ゆり
「あら」
ゆりは口元を隠して、くすくすと笑います
風馬
「和樹のスマホみたいなものだと思う」
高瀬川の和樹
「……まあ、こいつ自体がゆりの化身なんだから、ゆりが喋ってるでもいいと思うがね」
シロ
「うそなのか?」
疑わしそうにナビをじろじろ。
あっシャーリーさんいつの間にか燕になってる
風馬
あっ、全員糸ついたからつながりは-1しなくていいのか
語り手
『この先しばらく道なりです。その先、約30kmで左方向、渋川伊香保インターチェンジ、高速出口です』
疑わしそうに見つめるシロの前で、また箱がしゃべりました
高瀬川の和樹
「あ、念のため言っとくと、おれのスマホはおれの化身じゃねえからな」
シロ
「よくわからない」
ゆり
「まぁまぁ、細かいことはいいじゃない」
「それよりも聞いた?渋川伊香保ですって!」
「温泉!温泉よ!今晩はそこでお風呂入って一泊しましょうよ!」
風馬
「しぶかわ…なんだって?」
高瀬川の和樹
「おう。何か気になる場所か? それとも温泉か?」
「お、いいねぇ。お方様、それでいいか?」
シロ
「しぶ? いか?」
シャーリー
「……?」
ちびきつねさま
「そうだねぇ。だいぶ遅くなってしまったし、それでもいいかも知れないねぇ」
高瀬川の和樹
「渋川伊香保。町の名前だよ」
シャーリー
人間の体になったほうがいいのかなぁ、とか考えている。
風馬
車内で飛んだら風馬がジェラる
シャーリー
飛ばないよぉ><
ゆり
「さ、それじゃ早速行きましょう!公衆浴場や日帰り入浴が閉まって閉まったらいけないわ」
高瀬川の和樹
「そうだな、おれは猫目じゃねえんだ。じゃあ、一度温泉宿にでも車を向けるぜ」
シロ
「よくわかんないけど、そこで休むんだな」
高瀬川の和樹
「そういうこった」
シロ
「わかった!」
風馬
「温泉か……聞いたことはあるけど見るのは初めてだ」
語り手
元気付いたゆりの勢いによってか、和樹がキーを回すより先に、エンジンが唸りを上げます
高瀬川の和樹
「おいおい、キー回すより前に吹かすなよ。おれがびっくりするわ」
「……っつか、ゆりが温泉入りに行ったらこの車、どうなんだ?」
シャーリー
メタ台詞挟むところだった あぶね
高瀬川の和樹
メタシャーリーさんになっちゃう
高瀬川の和樹
「消えるなら駐車代が浮くが」
ゆり
「大丈夫よぉ。これは私の本身なんだから、簡単に消えたりしないわ。ていうか、消えたら荷物とか困るでしょうが」
高瀬川の和樹
「まあそれもそうだな。なら荷物はここに置いてていい、ってことか」
風馬
「和樹は物をたくさん持ってるもんな」
ゆり
「そうよ……。ていうか、早く車、出しなさいよ。温泉閉まっちゃうでしょうが!」
高瀬川の和樹
「分かった分かった」
語り手
そうして、キャンピングカーは上里のサービスエリアを後にします
旅の中で、初めてみんなで過ごす、夜の時間
高瀬川の和樹
置いてけぼりでごめんなもののけ組。もうすぐ温泉につくからな。
和樹「運転して説明してとか無理だ無理無理」
語り手
最初の行先は、ようやく地図の中に見え、そこで皆を待つのは、どういう出会いなのでしょうか
語り手
今日は〆
高瀬川の和樹
おつかれさまでしたー!
シロ
おつかれさまー
風馬
お疲れ様でした!
シャーリー
お疲れ様でした!
シャーリー
メタ発言「語り手……変身したいので一回シーンを切ってくださると……嬉しいです……」
語り手
途中でも変身したらいいじゃない
シロ
燕シャーリーさんの捕獲に成功! ログに反映します!
風馬
鳥かごかな?
シャーリー
いらすとやは最強なんだ。
シロ
ばさっと
すねこすりも適当に描いてあとで差し替えるつもりだったのに
もうこれでいいかなという気がしてしまっている今日この頃です……
高瀬川の和樹
使うとそれなりに馴染んじゃうんですよね……
風馬
そこには水木しげるタッチの貫禄のあるシロの姿が!
シロ
あれイラレで5分で描いたやつなのw
風馬
かわいいw
シロ
なるほど……
語り手
ゆりが「フハッ」てしてしまう>水木タッチ
シロ
みずきしげる版ってほとんどわんこだったような
シャーリー
あの笑い方好き>水木大先生
シロ
アニメ版のすねこすりは泣ける話らしい
語り手
なお、説明についてはゆりが車中で温泉ガイドを片手にベラベラと説明してくれます
高瀬川の和樹
ゆりちゃんテンション上がりすぎててかわいいぞ。
でもテンション高すぎていまいちつたわんなそう
シロ
「ゆーちゃんのいうことはひとつもわかんないぞ!」
「きーちゃんのせつめいならわかるぞ!」
ゆり
「温泉なんて、黙って浸かればそれでいいのよ。そして、風呂上がりに温泉たまごをこう、ぐいっと!そして射的!スマートボール!」
シロ
「わかんない……」
高瀬川の和樹
「そりゃ通じんだろ…… まあ、行きゃわかるのは事実だな」
ゆり
飛乗物ってさ、実際あちこちに出没するし、気がつけば空飛んでどっか行っちゃうから、旅好きなんじゃないかなって
風馬
移動が本質みたいなとこあるし



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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。