語り手
【♪ボクラノ未来】
語り手
今回は、カイトさんのお宅から始まります。
カイト
はい
語り手
カイトの家の飼い主さんが今日はちょっと帰りが遅くなるのだそうです。
だから、あなたは娘さんの由希さんと初の二人でお留守番です。
無論、カイトひとりでのお留守番はいつものこと。
けれど今日は……
カイト
これはもう妹のために気合を入れなきゃですね
ニハル
かわいい
気合入れるの可愛い(ゆめを進呈)
語り手
【♪限りなき冒険の新天地へ】
語り手
「由希、ちゃんとカイトに餌をあげて散歩もさせてね」
お母さんが言います。
「任せて! ドッグフードあげて、お散歩はちゃんとリードをつけて! でしょ!」
胸を張る由希。
カイト
気合を入れた途端お世話される側に
語り手
まだ登場処理されてないけどまあいいかw
語り手
そしておとうさんがそっとカイトに言います。
「由希のこと、頼むね? あまり引っ張らないであげて」
そうしてふたりは出かけて行ったのでした
カイト
尻尾振ってお見送りします
語り手
どこへ、どうして、そんな大人の事情はよく分かりませんが
大事なのはきちんとお留守番できるかどうか なのです! 
ということで登場お願いします。
カイト
犬姿です!
語り手
ですよねー
時間は夕方。
カイト
で、おうちの効果があるので想いとふしぎは4点ずつですかね
シーン登場により、 三科カイト のふしぎを+4
シーン登場により、 三科カイト の想いを+4
語り手
で、由希さんとのつながりを作成しますか。
カイトからはもうあるのかな
まだか。
カイト
まだです
語り手
由希はカイトに「おとな」っぽく「こども」でアピールしますよ! 
カイトには問答無用で「保護」を取ります。
カイト
家族で取ります!カイトはお兄ちゃんなのでおとなでアピー……あれ!?
鹿児川の瑞樹
おとなっぽくこども!
ニハル
かわいい
鹿児川の瑞樹
おとなっぽくこどもという時点でもうかわいい
語り手
私しかいないんだからちゃんとお世話してあげなくちゃ! 
そんな気合が溢れております。
カイト
(お兄ちゃんはおれなのに……)

語り手
【♪パズル】
語り手
あ、ここから
他のみんなも遊びに来ていてもいいです。
後で合流するチャンスもあるので、無理にここで出る必要はありません。
「さてと! 宿題しなきゃ」
由希は張り切ってランドセルをテーブルの上に上げて、ごそごそと中を覗きます。
カイト
えらい妹だなあ。遊びたい気持ちをぐっとこらえて大人しくしてます
語り手
ごそごそ ごそごそ
鹿児川の瑞樹
では、こちらは登場せず舞台裏からあたたかく見守っておきます。
ニハル
ニハルは自宅でまだすやすや寝てます。
淡雪
ここのおうちの大人の皆さんは、文車堂のお客さんだったりするのだろうか
語り手
おとうさんくらいは立ち寄ることもあるかもね
淡雪
ふうむ
よほどご家族と付き合いがあって、今晩留守にするんですよ、とか聞かされていないとお邪魔する理由も無いかw
由希ちゃんにゴハンつくりにいってあげてほしい、とかあればお邪魔する
語り手
ゴハン作ってまではないけど、ちょっと出かけるので一人でお留守番できるか心配だなぁ、程度の話はしてるかも。
淡雪
でもさすがに頼まれてもないのにお邪魔するのはちょっと……w

語り手
由希が首をかしげて、ランドセルをひっくり返しました。
「ん? あれー? あれー?」
教科書、ノート、お便り袋、折りかけの折り紙、古い本などなど
雑多なものが床に散らばります。
「ない!」
由希はばらまいた本はそのままに、さっさと家を出て行こうとします。
カイト
わあー!追いかけますよ出ようとするなら!
(お留守番するんじゃないのー!?)
語り手
慌てて追いかけてきたカイトを見て由希は暫く考え込み、それからポンと手を叩きます。
「そっか、ついでにお散歩しちゃえばいいよね」
そしてさっさとリードを持ってきて、カイトの首につなぎます。
「お散歩に行こう」
カイト
(もしかして、宿題学校に忘れたのかな……) と素直にリード繋げられつつ考えます
語り手
ビンゴ。お散歩ルートはいつもと違い、学校の方へ向かうようです。
あ、鍵はきちんとかけましたよ。
カイトは全力ダッシュします? 
カイト
鍵かけるのえらい!まあ宿題取りに行くだけならなにも起きないよね~と尻尾ふりふりお散歩行きます
子供には優しいので走らないです!
語り手
ではのんびりと歩こうとするカイトを、由希はちょっと引っ張り気味にします。急いでいるみたい。
「カイトはのんびり屋さんだなぁ。もっと急いで」
おねえさんぶって言います。
カイト
それなら由希に足並みそろえます
語り手
揃えてくれるならそれ以上は何も言わずに学校へ急ぎますよ。
カァカァとカラスの鳴き声がします。
陽が落ち始めていました。
「急がなくちゃ、時間切れになっちゃうよ」
校門の前にたどり着くと、由希はカイトをすぐそばのガードレールにつなぎました。
「すぐ帰ってくるからね、ここで待ってて」
カイト
まあ、学校に入るわけにはいきませんもんね
「わん!」と返事しときます
語り手
「よろしい」と言わんばかりに鷹揚に頷くと、由希は校門を抜けて中に消えていきました。
淡雪
そして学童帰りの子供たちにもみくちゃにされるカイト!
カイト
なでられるのは好きだけど激しいよ~!
カイト
お座りしていい子~で待ってますよ
語り手
学童帰りの子供たち、やさしそうなおばあちゃん、強面でちょっと手を振っていく人。
残したコッペパンをくれるようとする子供なんかもいます。
カイト
(ちゃんと全部食べないと大きくなれないよ)と鼻で押し返します>コッペパン
鹿児川の瑞樹
よれんよれんになってそうだ
語り手
【♪黄昏の神話~エルミナージュ】
淡雪
おしゃれサービスにレトリバーの毛をみつあみにしまくってくれる女の子!
カイト
わーん そのためのふさふさじゃないのに~
鹿児川の瑞樹
ほどくのむちゃくちゃ大変そう>レトリバーの毛をみつあみ
語り手
どれくらい待ったでしょうか。
カイトが退屈する暇もないほど通っていた人の数もだいぶ減ってきました。
それでも、学校の方は暗くしぃんと静まり返っています。
カイト
(宿題取りに行くだけじゃなかったのかな……心配になってきた)
語り手
おそらく教職員室であろう部屋の電気がぱっとつきました。
灯が必要なくらい、周囲は暗くなってきていました。
正面の門を、用務員さんが閉めに来ました。
それでも由希の姿は見えません。
カイト
変身したらこのリードブチっといけないですかね
語り手
そこは都合よく外れる、か、器用になった指で外せると思いますよ。
淡雪
変身したらおててではずしたらいいのにw
カイト
流石に心配すぎるので探しに行きたいです~
語り手
ではここで一度シーンを閉じましょう。
次のシーンでは全員登場となります。
カイト
はい
鹿児川の瑞樹
おっ。

語り手
カイトさんは夢でつながり強化をしますか? 
由希はカイトへのつながりを2にします。
カイト
します!由希へを2に上げます!
つながり強化 三科カイト の夢を-5(夢:11->6)
カイト
とってもお姉さんぶられている……
語り手
保護2!! 
カイト
あっはい!

語り手
さて一方その頃
カイト以外の三人は、葉っぱに書かれた手紙を受け取りました。
それにはとてもとても回りくどい文面で、『助けてほしいので話を聞いて』と書かれていました。
鹿児川の瑞樹
「おんや?」 なんだなんだ、と内容と差出人をあらためます。
語り手
差出人のところには狐の足跡がついています。
淡雪
文字の気配に、読んでいた文庫本から顔を上げる。
鹿児川の瑞樹
「まァたややこしい書き方を…… 狐の連中には素直さがたりねぇなァ」
淡雪
「あら、これは……」
風変りな手紙を手に取り、改める。
「ツクハさん?」
語り手
『話を聞いて欲しいので、お社に集まってほしい』と
あのグライダーがあったあたりですね
ちなみにカイトの家にも届いたんだけど、二人が出かけた後でした。
カイト
4人全員を頼ってくれるのは嬉しいですねw
鹿児川の瑞樹
前回一緒に遊んだ狐の顔を思い出しつつ、ぱしゃんと水に飛び込んでお社へ向かいます。
淡雪
手首の時計をちらりと見て
「お店はもう閉じても良い時間ですし……。お願いされたら断れませんよね」
ツンと澄ました狐の子の顔を思い出し、小さく微笑んで店を後にする。
ニハル
すぷーすぷーと寝息を立てているが、手紙が届いた瞬間ぱちりと目が覚める。
語り手
ニハルの飼い主は、急にどこからか舞い込んだ謎の葉っぱに首をかしげてゴミ箱へ入れてしまいました。
目が覚めたときに葉っぱが捨てられるのを目にすることになります。
鹿児川の瑞樹
アーッ!>葉っぱ
淡雪
そして二度寝を愉しむうさぎ……
ニハル
なんかきたけど、まぁいっかぁ…(すぷーすぷー)
語り手
ではニハルさんは今回目覚めるまで出番はありません! 
そしてラストに謎の力で強制参加させられます。
ニハル
おやすみなさい…(すぴゅー)
choice[起きる,起きない]
DiceBot : (CHOICE[起きる,起きない]) → 起きる
起きます。
語り手
何度も二度寝を繰り返したおかげでちょっと頭がぼうっとしていますが、何故かゴミ箱が気になります! 
カイト
謎の力で起きましたね……
ニハル
お母さんがお仕事に戻るのを確認して、ゴミ箱から葉っぱを拾い上げます。
語り手
とくにゴミ箱に引っ掛かっている、レタスの一番外側の葉っぱが! 
淡雪
そして寝起きの葉物を愉しむうさぎ……
ニハル
大根がいい!!!という訳でスルーします。
語り手
ソウナンダー
ニハル
レタスも美味しいけど大根がいい…。
語り手
ではゴミ箱の中でレタスに紛れた謎の葉っぱを手に入れます。
鹿児川の瑞樹
全力でスルーしようとしているww
カイト
せっかく謎の力で起きたのにw
語り手
葉っぱからは天敵の香りが! 
ニハル
手紙を読みます。天敵?
語り手
きつねさんだからね
淡雪
イヌ科
ニハル
きゃん(すみっこでぷるぷる)
淡雪
丸まっておしりぷるぷるしてるうさぎ
語り手
きつねの主食はねずみそして御馳走はうさぎとにわとり! 
ニハル
ぴゃん
語り手
でもたぶんこの世界ではその辺はぼやんぼやんしてるので心配しなくて良いものと思います。
淡雪
遺伝子に刻まれている恐怖の記憶が……
キツネ・リアリティ・ショック
鹿児川の瑞樹
マイルド表現にされる食物連鎖
語り手
マイルドじゃないときつねは鳥とも鼠とも兎とも絡めないw
語り手
まあ、読めばツクハからだって分かりますね。
ツンツン全開で見下ろすように器用にお願いしてきます。
最後に付け足すように、「手伝ってくれたらお礼はする」と書かれていますよ。
淡雪
言うほど上からだったか?w
ニハル
ツヅミちゃんの友人だもの。悪い子ではないさ。
鹿児川の瑞樹
たぶん「まわりくどいかきかた」の中にもっちりとツンデレが含まれているものと……>上から
淡雪
もっちもち
語り手
というわけでお社に来ても構わないけど!? 
カイト
つ、つんでれだー
淡雪
山に入るなら、LED提灯持っていこう
メガネは外してゆく
ニハル
とりあえず一人は寂しいので家を抜け出してダッシュで淡雪さんのお店に行く。
鹿児川の瑞樹
こちらはいつも通り川を泳いでお社にGOします。
語り手
それではニハルの籠の中にはいつも通り、身代わりのうさちゃんぬいぐるみがシレッと置かれたのでした。
ニハル
「淡雪さーん」お店にお邪魔します。
語り手
かぎが あわない! 
淡雪
では、ちょうどガタッ……ガタタッ……と苦労して引き戸を開けたところで
「あら、ニハルさん。おばんですね」
ニハル
「こんにちは。淡雪さんはおやしろ行くの?」
淡雪
「あら?ニハルさんも?」
懐から葉手紙を出して。
ニハル
「うん…あっ、手紙持ってくるのわすれた」
淡雪
「うふふ。では、ご一緒しましょうか」
ニハル
「うん!」
淡雪
言って手を差し出す。
ニハル
手を握りかえそう。
色々お話しながら一緒に行きます。
語り手
このペースなら瑞樹が一番乗りだね
ニハル
…我々変身コスト払ってないな。
淡雪
それ以前にもらうものもらってない
語り手
あ、そうそう
シーンを先に説明しないと変身できないと思って説明入れてたら
なし崩しに進んでしまったな
鹿児川の瑞樹
たしかに
語り手
全員PCとのつながりを1で復活させたうえで、登場して下さい。
淡雪
我々出会っていないから、ふしぎも想いもカスカスなんだ
今回まだ出会っていないみんなの分も1あっていいのかな
鹿児川の瑞樹
カイトくんとは出会ってないけど、カイトくんとのつながりも復活する?>語りて
カイト
カイトもしれっと復活させていいんですか?
語り手
カイト君とはまた後でにしておくか。
カイト
はーい
語り手
あと、ツクハとのつながりもふっかつさせてください。
淡雪
では
シーン登場により、 淡雪 のふしぎを+4
シーン登場により、 淡雪 の想いを+4
あ、街の分もあるか
シーン登場により、 淡雪 のふしぎを+2
シーン登場により、 淡雪 の想いを+2
半分変身でいこう
 淡雪 のふしぎを-3(ふしぎ:6->3)
 淡雪 の想いを-3(想い:6->3)
ちゃう、合計4でいいのか
もどしとく
鹿児川の瑞樹
ニハルさんからのつながり種別なんだっけ
ニハル
信頼ですね。
鹿児川の瑞樹
シーン登場により、 鹿児川の瑞樹 のふしぎを+5
シーン登場により、 鹿児川の瑞樹 の想いを+5
ニハル
シーン登場により、 新条 ニハル のふしぎを+5
シーン登場により、 新条 ニハル の想いを-5
語り手
-5! 
カイト
ニハルさん!!マイナス!
ニハル
減らしてどうすんねん。
シーン登場により、 新条 ニハル の想いを+5
シーン登場により、 新条 ニハル の想いを+5
鹿児川の瑞樹
で、呼んだのはツクハちゃんだよね? 変身なしで行きます。
ふしぎと想いを2ずつ減らします。
 鹿児川の瑞樹 の想いを-2(想い:5->3)
 鹿児川の瑞樹 のふしぎを-2(ふしぎ:5->3)
語り手
夜だしね、瑞樹の移動法なら人との遭遇もないでしょう。
鹿児川の瑞樹
ありゃ、夜だっけ
語り手
あ、夕方だわ
ニハル
夕方だ
淡雪
あ、ゆうがたなの?
じゃぁさらに2返してもらおう
語り手
夕方ですスマソ
鹿児川の瑞樹
夕方ならノーコストだな
ニハル
夕方なら完全な人間になろうかな。
鹿児川の瑞樹
想いとふしぎを5に戻しておきます。
ニハル
変身: 新条 ニハル のふしぎを-2した
あ、ふしぎと想いを2点ずつ消費します。
変身: 新条 ニハル の想いを-2した

語り手
【♪白樹の大陸】
カイト
曲がゼノクロですね!サントラの収録形式を恨んだゲーム……
語り手
カッコよさ重視なのは分かるけど色々不便すぎる
カイト
全く関係のない曲を1トラックに3曲とか詰め込むのはちょっと……
語り手
ではお社にて。
最初に到着した瑞樹が水から上がると同時に、「おっそーい!」という叫び声が聞こえます。
お社でお供え物のお饅頭をかじりながら、ぷりぷりしているのは狐耳の少女です。
鹿児川の瑞樹
「おうおう、元気そうじゃねぇか」 その叫び声に向かってひょいと手をあげます。
語り手
「瑞樹だけなの? 瑞樹だけか……」
イライラと呟いて、それから思案顔。
「それでも最悪何とかなるかな……」
淡雪
「……というわけで、大根さんはごぼうさんや
にんじんさんよりも長くお風呂に入っていたので、真っ白になってしまったんですよ」
とか語りながら出てこようと思ったけど、まだだった?
ニハルに大根まめちしきを披露しながら山歩き
ニハル
「大根すごーい!」キラキラとした瞳で大根の話をする。
語り手
もうちょっとだけかかるかな
「あなた河童なら、水の中通って別の場所に行けるんでしょ? 私を連れて行けない?」
鹿児川の瑞樹
「ああ、どうせ皆来るだろ。こいつでも食いながら待ってるか?」 ニュッとキュウリを差し出す。
語り手
「来る? そう? でももうずいぶん待ったし」
「やっぱりヒトに近い者達は信用できない」
ぷりぷりと怒っています。
鹿児川の瑞樹
「まァまァ、そう急くと転けるぜ。で、何があった」
語り手
瑞樹のキュウリを一口齧って、なんとも言えない顔をします。
「水っぽい……」
鹿児川の瑞樹
「それがいいんだがなァ」
話を聞きだしながら待つことにしたようだ。
淡雪
雨ってゅうのゎ。。

9割以上が水分。。。

そしてきゅうりも、9割以上が水分。。。

そぅ。。これゎもぅ。。。

雨=きゅうりってゅうコト。。。

空から降る一億のきゅうり。。。

もぅマヂ無理。。。

浅漬けにしょ。。。。
語り手
瑞樹が変身不可になる
ニハル
わらう
ニハル
よくあるよくある
語り手
ではなかなか話し始めないツクハ……のところへ二人が到着します。
ツクハは瑞樹に、ヒトに近いもののけたちが堕落しているということについて熱弁をふるっていました。
淡雪
「大根足、なんて笑いますけれど、丈夫でりっぱで抜けるように大根さんみたいな足も、悪くはありませんよね?」
淡雪
抜けるように白い、だ
抜けるようにダイコンさんみたいな、って何さ
ニハル
「あっ、ツクハちゃん」
淡雪
「あら、ツクハさん。お招きありがとうございます」
ニハル
「おーい!」手を振る。
語り手
「まったく、ヒトの便利な道具に頼りきりで力を大事にしな……」
鹿児川の瑞樹
「おう、来た来た」
語り手
「い」
「あっ」
ヒトの便利な道具そのものである淡雪が、人の便利な道具で道を照らしながら訪れたのを見て口をつぐみます。
淡雪
「あら、瑞樹さんもお揃いで。お待たせしてしまいましたかしら?」
うふふと笑う
ニハル
「待ってた?ごめんなさい」
鹿児川の瑞樹
「いんや今来たとこだ。お姫様は随分待ってたみたいで、ぷりぷりお怒りだがな」
残ったキュウリをぼりぼりと平らげながら。
語り手
「遅い! あの、呑気そうなイヌは一緒ではないの?」
ニハル
「そっか…ごめんね」しゅん
鹿児川の瑞樹
「ん? そういやあいつはいねぇのか。家から出そこねでもしたかね」
カイト
家からは出たんだけどねえ……
淡雪
あらあら、ごめんなさいましね、としかし微笑みながら
「ヒトの皆さまが作り上げた、油揚げと小松菜の煮びたしはいかが?ツクハさん」
タッパを開けて、ツクハに差し出す
語り手
「もう、いい」
真っ赤な顔で淡雪が差し出した油揚げと煮びたしを食べます。
語り手
「三人いれば十分。行こう」
淡雪
「あら。夜のお散歩ですの?ロマンチックですわねぇ」
ニハル
「いこいこ」
語り手
「で、瑞樹。水の中を移動は? できるの?」
せかすように問いかけます。
鹿児川の瑞樹
「出来んこたぁない。が、何があったかも何処へ行くかもわからんのじゃ、さすがに荷が重いってもんだ」
鹿児川の瑞樹
実はふしぎが足りないので、あと数シーンくらい待たないと使えないんだけど、そんなことは顔に出さないのだ。
鹿児川の瑞樹
「歩きながらでいい、聞かせろ。何があった」 ふいに、真顔になる。
語り手
「……わかった」
ツクハは顔を背けて呟きます。
「これは、他の狐たちには……ツヅミにも言わないで欲しい」
淡雪
空になったタッパーを風呂敷に包みなおしながら、ツクハの言葉を聞く。
語り手
「私たちはこのちの守護を担うもの」
「けれど、私たちの守護する土地は人が勝手に棲みついてしまっている」
鹿児川の瑞樹
言いたいことはあれど、そのまま口を挟まずに聞く。
語り手
「妙な力が溜まっていて放っておくわけにはゆかないのに、おいそれと入ってゆくこともできない」
淡雪
静かに微笑んで話を聞いている。
語り手
忌々しそうに、怒ったような声で言います。
「人間は馬鹿だ。あのままでは人にも害が及ぼうというのに気づきもしない。それを正そうとしている私を野良犬のようにつまみ出す」
「私は、あそこの守護を全うできないと……」
「とにかくそういうわけだから! 人間が勝手に建てた大きな箱の中に入りたいの!」
ニハル
なるほどなー。
語り手
「わかった!?」
ニハル
「どこかの会社?」
鹿児川の瑞樹
「分かった分かった。で、その箱はどこにある」
語り手
ツクハが指さした方向には、黒々と街の風景の中に陰をおとす、新しい学校がありました。
ニハル
おぉ
語り手
最近新校舎が立てられたばかりの小学校です。
鹿児川の瑞樹
「あれか」
淡雪
「学校、ですわね」
ニハル
「学校」
淡雪
「子供さんたちが、いつもお勉強に励んでいらっしゃいますのよ」
語り手
「子供に捕まりそうになった」と不機嫌に呟きます。
鹿児川の瑞樹
「ありゃあ子供が行く場所なのか。そういや、よく列作って歩いてんなァ」
語り手
【♪明日への風】
淡雪
おそらく、人と文字がその一生の中で、最も濃く文字と触れあうことのできるであろう空間のことを思い、少し誇らしげにも見える顔で微笑む。
文字と文字で文字がかぶってしまった
ニハル
「お兄ちゃんが行ってるところだ」お兄ちゃんは中学校だけど。
語り手
「協力、するだろう? 礼はするよ」
淡雪
「ええ、もちろんですわ」
鹿児川の瑞樹
「ああ、そういうことなら否はねぇ」
ニハル
「ツクハちゃんの頼みだもん」
淡雪
「人の皆さまがご存じでないなら、ツクハさんがなされなければならないのでしょう?なら、ツクハさんを知っている私共もそのお手伝いをいたしませんと。ねぇ」
鹿児川の瑞樹
「(まァ、この子狐が、早とちりか何かしてないか、見極めは要るがな)」 それは口に出さない。
語り手
あぁん信用ナーイ
ニハル
ツヅミちゃんの信じるツクハちゃんなら信じるよ!
鹿児川の瑞樹
信用はしてるよぅ。「早とちりしそう」ってところまで信用してるだけだよぅ。
語り手
皆の優しい言葉に、ツクハは目を丸くしてびっくりしたように「そう」と答え。
そしてにっこりと笑ったのでした。
鹿児川の瑞樹
「おう、そうしてる方が可愛いぜ」
語り手
といったところで以下次回! 


コメント By.

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。