【♪風の生まれる場所】
みき
(前回ルーク)
文字色は真鍮色をいただきます。
語り手
(前回しのぶ)語り手はー、黒かなやっぱり
ななくさ
(前回雪花)この色で行こうかしら。
語り手
改めまして、感嘆な自己紹介から始めましょう
データがすでにある人は、キャラシートのURLもお願いします
みき
ではこちらからはじめてよろしいでしょうか> 自己紹介
語り手
どうぞどうぞ

みき
「三木、定駒。西のほうの、三木っていうまちで作られた小刀です」
「むつかしい仕組みとかはないんですけど、折りたためるんですよ。鉛筆を削ったり、ちょっとした細工物に使ったり、……ちょっとまえは、みんな筆箱にいれてたんです」
「でも、最近? は誰も持ってくれなくて、ちょっと淋しいです」
みき
「ぼくをずっと持ってくれてたおばあちゃんがいなくなって、古道具屋さんの車でここに来ました。いつもは店先で寝てるんですけど、そのう…… ときどき、こっそりお散歩にいってます」
「だれか、ぼくを使ってくれますか?」
語り手
みきくんはお店の人には正体バレしていますか?
そして、ご店主はどんな人がいいですか?
みき
明確にはバレていないけど、気がついたらなくなってまた戻ったりしていても、「まあそんなこともあるか」で流してもらっている程度のバレ方で。>お店の人
店主は温和なおじいちゃんで、ほとんど暇つぶしに店を開けているような人でお願いします。よくストーブの横で船をこいでいる。
店、というより近所のがきんちょやおばさんたちのたまり場になっていたり、たまーにオシャレな大学生が「なにこれー」って覗きにきたり。品物は売れない。
色々な品物が半分埃をかぶったまま 所せましと ごちゃぁ っと並べられているような店をイメージしております。それゆえに、小さいナイフひとつ、なんかなくなっていても気づかないのかも。<古道具屋
語り手
見た目、性別、外見年齢もおおよそでお願いします
みき
見た目は小学校低学年くらいの男の子で、洋服ではあるけどちょっと古い感じの服を着ています。短い黒髪に、少し黄色がかったライトブラウンの眼が特徴。
は、そういえばルークとほとんど外見年齢が変わらなくなってしまった……
作られたのは7~80年前くらい。もののけになったのがいつかは未定です。
語り手
人々が風波市と名前で呼ぶこの土地は、広くなだらかな盃のような地形をしています。
高い建物のほとんどないこの街は、朝に昼に夕に夜に、穏やかな風が渡ってゆきます。
それは名前の通り波のように街を広がってゆきます。
いね
(前回語り手)河原とかある?
みき
河原がないと高校生たちがケンカをして仲直りしたり、カップルが将来を語ったり、いろいろできなくなるからたいへんだ
語り手
河原あります
いね
そこをねぐらにしよっと。
ななくさ
河原はいいですね……。
語り手
土地を渡る風のように穏やかなこの土地の中で、わずかながら賑やかな駅のまわりの商店街。
その北のはずれにある古物屋【薫風堂】。
シャッターも無いこの店は、朝になれば自然と柔らかな朝日が差し込んできます。
特に整理もされておらず、ごった煮同然にものを詰め込まれた店先のショウウィンドウの中にも、その曇ったガラス越しにも。
その中で鈍く光る小さな短刀と、それにいい加減に結わえられた、もはや日に焼けて値段も読めない値札にも。
店主の老人は、入り口の引き戸のカギを開けたきり、奥へと引っ込んでしまった。
いつものように、奥の火鉢の横で船でも漕いでいるのだろう。
あの火鉢も、かつては値札が貼られていたはずなのだけれど。
みき
お、火鉢いいすなあ
語り手
もうしばらくすれば、【がっこう】へ行くために若い人間たちがこの店の前を幾人も通り過ぎて行くのだろう。
いつものように、そう、通り過ぎて行くのだろう。
それが三木定駒のいつも通りの朝だ。
彼の今日は、どんな一日になるだろうか。
みき
【がっこう】 へ行くこどもたちの声はなつかしく、いとしい。そこが自分たちの居場所だったときが、確かにあったから。
語り手
あ、適当に動いてしまっていいですぜ。
適当に動いてもらえれば、街や人は何か反応を返すと思いますので
みき
朝の光を受けて、うつらうつらと目を覚ます……。
さて、おじいさんはいつものように船を漕いでいるようだ。ひとつ散歩としゃれこもう。
人目がないのを確認して、くるんと身をひるがえして人間の姿になります。
語り手
街のおおまかな地図、というか地形というか。
街はおおきくなだらかな円状のちょうど盃のような地形の中にあります。
そのほぼ中心を東西に線路が横切り、東北東から西南西へ大きな川が同じく横切っています。
街の中心には、北と南に商店街があり、北は比較的古い町並み、南は比較的新しいです。
とはいえ、新しい街は面積としてはほとんど無く、全体的に古い町です。
北はベッドタウンとして開発された住宅地が高台の斜面に広がっています。
みき
ふむふむ。駅前にだけオサレなニュータウン(ふるい)が少し広がっているような感じですか?
語り手
ですな。
南はマンモス校が存在し、それ以外は割りと自然が広がっています。
みき
とはいえそれ以外も荒れ野というわけではなく、ふるい町があると。
語り手
です
でも自由が丘のような洗練された街という風ではなく、古い町並みにポツポツ新しいお店がまぎれている感じ
みき
なるほど
語り手
日中、勤め人は風波の外へ出て行ってしまうし、若者は南の学校に集中するので、時間はゆっくりと流れています。

みき
もうすぐ学校の時間ということで、学校の様子を覗きにいってみましょう。
語り手
薫風堂を後にして南に向かうと、先述の大きな川の小さな支流に繋る小さな橋を越えて、昔ながらの商店街に入ります。
みき
開いている店や人の姿はもうあるかな?
語り手
まだ早朝のこの時間は、開いている見せはあまりなく、店先を掃除する人と学生達が
「おはようございます」
「おはよう」
と穏やかにあいさつを交わしている光景が見られます。
みき
では、商店街を通り過ぎがてら 「おはようございまーす」 と、背筋をのばして挨拶しましょう。
いね
ベンチなどで朝ごはん食べてる人のそばでおこぼれ狙っているハクセキレイがおります。
みき
おやハクセキレイだ。店主のもとから持ち出してきた古いパンをほぐしてあげよう。
語り手
ああ、みんなはすでに知り合いでも構いませんよ
いね
一応今はみきくんのターンだからこれ以上絡む予定はなかったんだけどw
いね
「(みきくんだ。いつも優しい。ごはんおいしい)」
語り手
早朝の一仕事を終えて開店の準備をしているパン屋のおじさんが、応えてくれる
「おはよう、みきくん。今日も早いねぇ」
ななくさ
パンに向かって大人げなくダッシュする散歩中の犬もいますね。
みき
じゃあおじさんと話している間に残りのパンをとられる。
いね
そんなななくさの背中に止まってモフモフに埋まろうとします。
いね
ななくさくんがわんこだったので、『母鳥がわりに温めてくれたのは犬』よって『犬大好き』が決定されました。
ななくさ
「(店主殿、本日も優しい……)」いねちゃんがもふもふすることはあんまり気にしてません。毛を毟らないって信頼してるので。
いね
耳の後ろをつんつんして掻いてあげよう。
ななくさ
「(あぁ! そこ! そこでござるよ!)」背中を掻かれた時の人間みたいな反応をします。
みき
「お掃除、おつかれさまです。なにか、お手伝いしましょうか?」
語り手
じゃぁ、お手伝いのお礼に【ともだち】と分けるための焼き損じのパンを、今日もいくらかわけてもらえるでしょう
みき
ありがとうございます、と目を輝かせて一礼。
語り手
「いつも悪いねぇ。ありがたいけど、学校に遅刻しちゃわないように気をつけるんだよ」
みき
「はい」
いね
鳥語でみきくんに『いってらっしゃーい』とチュンチュン鳴く。
ななくさ
わんっ、とみきくんに向かって元気に吠えます。尻尾振りながら。
語り手
実際に学校に行っているわけではないだろうけどw

語り手
ななくさくんのイメージ
http://www.mochishiba.skj.jp/
いね
もっちもち
みき
まるい!
ななくさ
まるい!

語り手
※マップの画像変わりましたが、薫風堂の回りはこんな感じかな
みき
おお、遠くに時計台があるあたりいい街並みですなぁ
いね
兵庫 出石 だそうですよ
「朝の町」で画像ググって出てきた
語り手
皿そばの出石か
ななくさ
ひょうご!
みき
出石か!
出石そば食べに行きたーい
語り手
大泉洋が「びっくりするほどおいしい、ってワケじゃないんだね」と正直な感想をもらしていた。
みき
正直ィ
ん、もしかしてと思ったけどやっぱり。三木の北ですな。<出石
語り手
ほう、それはご縁だ
だが残念だったな、風波市は埼玉県西部だ!
みき
舞台まで兵庫一色だとななくささんが発狂するから、それくらいでちょうどいい! かも
ななくさ
うん!!!

みき
二匹とおじさんに手を振って、学校の様子を外からのぞきに行きましょう。こっそり。
語り手
商店街を抜けて、駅前の踏み切りを渡る。
お洒落なお店もいくらかある南の商店街を更に抜け、大きな橋を渡るとやがて見えてくる、おおきなおおきな学校。
のぞきに行くのは、初等部~大学、さてどれ?
みき
初等部ですな。小さな子供たちのいるほうにひかれていきます。
語り手
ちいさなにんげんたちが吸い込まれてゆく建物。
その前には大きな運動場があり、幾人ものにんげんの子供たちが朝の時間を使ってそれぞれに遊んでいます。
みき
では、その様子を物陰にかくれながら懐かしそうに眺めています。
語り手
みきくんがその光景を眺めていると、幾人かのこどもがこちらに気付くことでしょう。
見慣れない子なので、いぶかしんでいるようです
みき
逃げ隠れしてもしょうがないので、「おはようございまーす」 と挨拶しましょう。
語り手
「おはよう……」
「おはよう?」
「あれ、何組? 知ってる?」
「しらなーい」
みき
にこにこしていましょう。誤魔化すに限る。
そのうち空気を読んだ感じのチャイムとか鳴らないかな?
語り手
なんとなく硬くなった朝の空気を破るように、鳴るチャイム
「やべぇ、俺日直!」
ボールを持っていたこどもの一人が慌てて言うと、建物へ駆け出してゆき、他のこどもたちもそれに続くように建物へ入ってゆきます。
幾人かはちらちらとみきくんのことを振り返りながら。
みき
ではチャイムに乗じて脱出を試みましょう。少し名残惜しそうに校庭を眺めて、誰もいない公園などへ逃亡。
語り手
それは容易にできるでしょう。
再び茂みの中に隠れ、何に使うかは知らないけれど、よろい戸に覆われた小さな小屋のような白い箱の横をすり抜けて、敷地のはじっこへ。
いね
百葉箱!
おうちかと思ったのに入るところないの。
みき
百葉箱!
地下鉄の駅にあるやつ(誤認)
ななくさ
小学校にあるやつだ……。
語り手
金網はあるけれど、よじのぼるのは簡単そう。
みき
では金網をよいしょとのぼって、ベンチなどがあればちょこんと腰掛けて。
語り手
では、金網を登りきったところで。
語り手
みきくんは近所の大人たちには薫風堂のおじいさんの孫とか言われてそうだ
みき
言われてそう。
孫じゃなければ親戚の子供? くらいでしょうな・
語り手
学校での子供らの人間関係にはそこまで深く知ろうとしない大人たちはそれでいいけど、より近しいコミュニティを形成しているこどもらの反応は、こんな感じなのでしょうな
みき
でしょうなぁ。よほどデカイ学校でない限りはそうなりそう。

【♪蛍火の里】
語り手
ざぁ、っと、この土地にしては珍しく、たまに思い出したように吹く少し強い風がみきくんの髪をかき乱す。
思わず足を止めたきみの目に、大きく開けた景色が飛び込んでくる。
みき
「わっ」 驚いて髪を押さえて足を止める。
語り手
高台にある学校の土地、その端のこの金網の上からは、河も線路も住宅街も越えて、反対側の高台にある森までも見渡せる。
その深い緑の中に、クリーム色の四角い箱のようなものが見える。
いね
ようかいぽすとだ
みき
一面を見渡す風景に、思わず「わぁ、」と声を上げる。 あの箱のようなものはなんだろう? 知っているものだろうか?
語り手
「昔は、小学校が街の上にもあったんだよ」
お店にやってくるおばさんだったか、商店街の誰かだったか、それは忘れてしまったけれど、誰かがそんなことを言っていた。
あれがそうなのだろうか? 
昔は子供達がたくさんいて、当たり前のように皆が学び遊んでいた場所。
今は使われていない場所。
昔は誰もが使っていて、でも今は誰にも使われていないもの。
みき
「昔は、がっこうが、街の上にもあった」 思い出した言葉を繰り返す。 ── そうだ、見に行ってみようか。
語り手
【シーン終了】
いね
いつのまにシーンにw
語り手
なんとなくw
みき
ながながと失礼しました
ななくさ
いえいえ。ショタはよいもの……。

語り手
ななくさの家はどんな人が住んでいますか?
ななくさ
一軒家に老夫婦が住んでおります。年齢は60代後半でしょう。
語り手
庭飼い?
てか庭で飼われていないと、いざってときに簡単に出歩けないかw
みき
猫なら恐るべきニャンコ脱走力でいつのまにか脱走してたりするけどな。
ななくさ
ですね。でも寒い夜とかは家に入れてもらえるそうです。
ななくさは人間の文化でななくさがゆの時期に家に来たからななくさという名前がつけられました。
趣味はおひるねと、夫妻の見る時代劇をよく見ています。口調もテレビをまねたものです。
好物はビーフジャーキーで、夫妻の孫(面白がってビーフジャーキーを買ってくれる)が来るのが楽しみな様子です。

一応打ってました!
語り手
ななくさの人間形態ってどんなの?
ななくさ
人間としての姿は黒い髪をショートカットにしています。犬らしく、まゆはきりっとしていますが、ココアブラウンのつぶらな瞳を持ち、どこか中性的な感じを……出していきたいなぁ。と思っています。
大体洋装でベストを着ています。
柴犬の魅力ってきりっとしたまゆとつぶらな目のギャップもあると思うので、人間時もそういう感じかと。
語り手
なるほど
了解ですー

【♪永伏山中】
語り手
さて、みきくんを見送ったあと、公園あたりで焼きたてパンをむさぼっていた、小鳥ともちしばコンビ
いね
ほい
ななくさ
はーい!
いね
モフモフ気持ちいいパンおいしい。幸せ~
語り手
二人は人型? それとも動物のまま?
いね
ななくさくんはひとりで来たの? 飼い主さんと?
語り手
のんきに道草ならぬ道パン食わせてるあたり、一人じゃないかな?
ななくさ
動物のままです。散歩中なので、飼い主の奥さんが。
語り手
ああ、ご一緒か
ななくさ
飼い主の奥さんがいる横でパンに向かってもうダッシュしてた犬です。
いね
じゃあ一度物陰に隠れてくるんと人間に変化してから、更にモフモフを堪能すべくななくさに向かって猛ダッシュします。
「ななくさおはよ」コケッ
ななくさ
わふっ! と挨拶。
いね
何事もなかったかのように立ち上がって、ななくさの飼い主さんにも「おっはよー!」
ななくさにダイブします。
ななくさ
されるがまま、もふもふされています。
語り手
「はい、おはようございます。あらあら、大丈夫? お怪我してないかしら?」
上品なおばさまが、スカートと膝小僧についたほこりを払ってくれます
いね
「お怪我してないのー」モフモフに顔をうずめてすりすりしてます。
語り手
なんだろう、イメージが完全にもちしばなので、もふもふというか首のまわりのおにくをもにもにされている画が脳裏にw
ななくさ
くぅん……と一声。ちょっと心配そう。
心なしか、尻尾と耳がしゅんと垂れ下がっているような気がする。
いね
本人はよく転ぶから慣れっこなのです。
「ななくさどうしたの? おなかすいたの?」
自分が心配されているなんて気づかない『おとな1』
語り手
くんずほぐれつころころしている一人と一匹を あらあらうふふと見守る奥様。

みき
くっ、かわいい。>こけっ
いね
ひよわ とっちゃったので必然的にそうなってしまうのです。
運動できません。夜目もききません。秘密は隠せません。
いねは、よくこける(ひよわ)、よくたべる(鳥だから燃費悪い)五歳児です。
鳥としては一歳以下の若鳥だよ!
みき
なるほど。ひよわだ。
いね
多少どんくさいから巣からも落ちたんじゃないかな!
みき
アブナイ!
ななくさ
ブラウザ落としてしまいました! ただいまです!
いね
ななくさはブラウザを落としたんだから、巣から落ちるくらい平気ってことだね!
いねは雛鳥の時巣から落ちたところをどっかの優しい人間に保護されました。
その人間がよく「かわいいねー」と話しかけていたのを自分の名前だと思っています。
また、その家では犬を飼っていたので、そのわんこのモフモフを母鳥の胸毛代わりに育ちました。そんなわけで犬が大好きです。
肝心の人間のことはもうすっかり忘れちゃって顔もどこの誰かも覚えていないけれど、ニンゲンには何となく感謝しています。
みき
かわいいねってそういうことか!

語り手
しばらくおだやかな時間が流れた頃、
少し賑やかな音楽が聞こえてくる。
二人を横目で見守る、散歩中の小休止の奥様の手元、その中の小さな板から聞こえてきたものだ。
にんげんたちがその小さな板をポチポチしているのを、よく見かける。
いね
ビクゥ
あ、なんだ、ヒトがよく持ってる板だ。
ヒトはあの板をつんつんしないと死んじゃうんだよ。
ななくさ
奥方に向かって尻尾振ってわんっと吠えます。
語り手
ななくさは、その板で[テレビ]が見られることも知っている。
ななくさ
「(時代劇! 時代劇でござるか!? 奥方!)」
ななくさ
ですね!!!
ブラウザ落としても巣から落ちても人間はたくましく生きていけるんですね!
いね
ニンゲンはスマートホン落としたら泣いちゃう。
語り手
そういえば、奥様が好きな[ワイドショー]始まる時間だ。
残念ながら今日は[どようび]ではないので時代劇の時間ではないようだ
小さな板からは、気持ち悪いくらい明るく聞こえるにんげんのおとなの声が漏れ聞こえてくる。
ななくさ
「(時代劇ではなかった……無念……!)」
いね
「なあになあにーみせてー」
無遠慮に近寄って覗き込みます。
語り手
覗き込むと、小さな板の中でカラフルな色と、小さなにんげんが幾人かこちらへ向けてなにやら話しているのが見える。
ななくさ
何の話か音でなんとなくわかりませんか?
語り手
ななくさが耳をぴこぴこと動かして澄ますと、いつものあいさつが聞こえてくる。
「おはようございます! 1月23日午前8時、今日も始まりました~~~~~」
ななくさ
はじまったでござる!!!
いね
この板ヒトがはいってることもあるんだねぇー
語り手
「さて、いよいよ今夜ですね!」
「そうですねー、楽しみです」
いね
何かしら流星かしら。
語り手
「数日前から、望遠鏡などですでにごらんになった方もいるんじゃないでしょうか、彗星ニビルが最接近する日です!」
再びにぎやかな音楽が始まると、奥様といねの視界の中で、きれいな映像が流れ始める。
いやにキラキラとした光の塊が、なんか青い丸いものに向かって飛んでくる。
いね
「きれいだねー」
ななくさ
耳をぴこぴこしながら耳を澄まします。
語り手
ななくさの耳に入ってくる言葉は
「なぜ、たったひとつの彗星がこれだけ注目されているのか―――。それはこの彗星ニビルが、世にも珍しい【スイングバイ】軌道を通過していくからだ―――」
うんぬん。
「この奇跡の天体ショーを特等席で眺めようと、前日のすでに午前3時から並んでいる人もいる―――」
「ちょっとお話を伺ってみましょう―――」
などなどと聞きなれない言葉が次々と飛び出してきて、ななくさの頭はなんだかごちゃごちゃとしてしまうかもしれない。
だが、とにかく今日の夜、何かがあるらしい。
ななくさ
「(なにかあるということだけはわかったでござるな!)」
語り手
奥様も
「あらー、すごいわねぇ、ウチのベランダからも見えるかしら?」
とちょっとだけうきうきしているように見える。
ななくさ
「(奥方もうれしそうでござるな。よきかなよきかな)」奥様ときめく……。
いね
どこをつんつんしたらごはんが出てくるのだろう。画面をつんつんしてしまおう。
「さわっていい?」なんて訊けるほどおとな高くない!
なんだかよくわからないけど、夜にきれいなのが来るって聞こえた。これつんつんしたら出るのかな
語り手
「なんたって、世界的ですもんね、乗るしかない、このビッグ 「さて、今日のMoco’sキッチンは、チキンを使った豪快なグリル料理をご紹介します」
いねがポチポチした途端、たった今まで彗星観察にかける意気込みを語っていたトゲトゲした黒眼鏡のおじさんが、細身のイケメンにすりかわった。
いね
よし、オリーブオイルを持てぃ。
語り手
「あらあらおいしそう」
うれしそうに呟く奥様の手の中で、豪快に焼かれる鶏肉のかたまり。
ちょっとした衝撃映像だ。
いね
ごはんがでた! ……あれ?
ななくさ
肉! 美味しそう(犬から目線)
いね
あれ? うーん、なんかいやな感じ
何だろう、すごく こわい。
ななくさのモフモフに隠れる。
語り手
「あらいけない、もうこんな時間だわ。帰ってパパのごはん用意しなくちゃね」
幸い、不意に思い立った奥様が怖い画面をすぐに消してくれた。
「ごめんね、おじょうさん。おばさんとななくさちゃん、もう帰らないといけないの」
いね
あの板にはこわいのもはいってる。おぼえた。
「うん、わかった」
返事したとたん忘れた。
ななくさ
またね、のニュアンスを込めてわんっ! と一吠え。
いね
「ななくさ、また遊ぼうね!」
ななくさ
わふっ! いえす! オフコース!
いね
またテテテテと走って物陰に行く途中で転ぶ。
コロコロと転がりつつ茂みに入って、その茂みからテテテテテテと鳥が何食わぬ顔で。
語り手
いつも通りの風波のおだやかな朝。
ゆっくりと流れるこの街の時間が、ほんの少しだけ忙しく流れる。
そんな数日が始まろうとしていた――――――。

【♪星めぐりの歌】
語り手
導入オワタ
みき
おつかれさまでした!
語り手
ななくさの自己紹介がまだだったw
いね
三人の関係も結ばなきゃだけど、次回かな?
ななくさ
あっ(うっかりわすれてたフェイス)
語り手
時間過ぎたからねー、次回で良いかと
みき
ですなー、次回ですの

いね
語り手もう少しだけかかるそうなので、関係結びだけしちゃいます?
ななくさ
ですね。
みき
おっと、了解です。そうですな。
いね
ちなみに選べる感情は
好意・愛情・保護・信頼・家族・憧れ・対抗・尊敬・恋 のいずれかとなりますよ。
仲間へのつながりは今回三人参加なので、すべて強さ1となります。
町へのつながりは2です。
【♪星めぐりの歌】
いね
まず町へ対する感情を。
私は信頼2です。
生まれた町は絶対的なものなので強く信じています。
ななくさ
いねちゃんとかご主人さまとかのイメージでたぶん町には家族という感情を抱いてそうですね。というわけで家族2でいただきます。
みき
こちらは保護2。懐かしいような、守ってあげたいような、自分の生まれた町と少し重ねて見ているような。
いね
町を守りたいわけですか?
みき
というわけです。町をというか、町に住んでいる人々や、町の中にあるもの、そういった全てを守りたい、一緒にいたい、という保護と愛情のちょうど間くらいの感情のイメージです。もののけの中では若造かもしれませんが、それでも変化の中ではそれなりの(80歳)年なので。
そこんとこいまいちわかってないので、NGだったら変更しマース。<年齢的雰囲気
語り手
人間に近しい感情を持ったあやかしというのは、ゆうこやでは非常にありがたいので、全く問題ありません!
というわけでこんばんは、遅れましてすみません
そのまま関係締結をお進めください
いね
せんぱいだ!(零歳)
ななくさ
みきせんぱい!
いね
せんぱいパンちょうだい!
みき
はいどうぞ! (ちょろいせんぱい)
ななくさ
せんぱい! にく! にくをくださいでござる!
みき
にく! にくはなんいどがたかい!
いね
私からみきくんへは『憧れ』を、ななくさくんへは『好意』をとりたいです。
ななくさ
こちらはいねちゃんには【家族】、みきさんには【尊敬】かなぁ。
みき
いねちゃんへは「好意」ななくさくんへは「信頼」を取りたい所存!
いね
こちらへの感情はOKでーす
ななくさ
こちらも大丈夫です!
みき
ありがとう!
シートに反映しまーした!
いね
『好意』を恋愛の芽生えと解釈するならびみょーな三角関係が発生しているw
みき
ななくさ
突然の三角関係!
語り手
関係締結ありがとうございます
ではでは、皆様よろしいか
みき
よろしいですぞー!
肥後守を研いでから卓に臨もうと思ったのに、昨日えらい眠くて研ぎそこねたしょぼん
語り手
みきくんがナマクラになってしまう!
みき
ぐぬぬ!
語り手
では、ゆうこや第一回メインストリーム、始まります―――
みき
ワーイ!(パチパチパチ)


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ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。