TRPGリプレイ CoC『欠落コディペンデント』モニファ&瀬戸 8

こちらには
『欠落コディペンデント』
ネタバレがあります。

本編見る!
KP
2Fの探索途中で、A~Cの部屋まで探索したところでした。
Dの部屋前には大量の血痕が伸びている。
モニファ
いつもの幻覚から戻ってくるも、怯えたり痛みを堪えているような様子はなく、鼻息一つ吐いて、部屋を出る
Dのドアを改める
KP
今までの物と同じ簡素なドアだ。
音もしない。
ただ……
〈聞き耳〉
モニファ
CCB<=85〈聞き耳〉1D100<=85) > 86 > 失敗
無理だ
瀬戸 赤寧
CCB<=55〈聞き耳〉1D100<=55) > 44 > 成功
モニファ
タスカル
瀬戸 赤寧
「なんか……臭くない?」
モニファ
またか
なんか施設中全体くさそうだけど
KP
建造物全体が臭いのは確かだ。だが乾燥している物も多い。
瀬戸 赤寧
「血のにおい……かな」
モニファ
「なんか今更なんだぞ」
モニファ
熟成室かな
そっと開けてみよう
KP
部屋は殺風景で、今までと同様飾り気のない家具がぽつぽつとあるだけの部屋だ。生活感もない。
ただベッド脇に落ちた棒状の物が異様であり、この施設においてはあまり違和感のないものである。
モニファ
足か
KP
ご名答。切断された人間の足だ。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d3
モニファ
CCB<=72 《SANチェック》 (1D100<=72) > 36 > 成功
瀬戸 赤寧
CCB<=62 《SANチェック》 (1D100<=62) > 71 > 失敗
1d3 (1D3) > 1
モニファ
黒田の足
だな
瀬戸 赤寧
「うぅ、もうやだ」
[ 瀬戸 赤寧 ] SAN : 62 → 61
モニファ
「これ、きっと例の警官のやつなんだぞ」
モニファ
どこから切られてるんだ
膝か
KP
それは、革靴を履いたままの、人間の足。
スラックスをはいた足の膝から下が転がっていた。
切断面から溢れた血がシーツを染め上げている。
モニファは《SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2
モニファ
え、もっかい?
KP
これは拷問チェックね。
モニファ
早いな
スッパリいってるのかな
モニファ
CCB<=72 《SANチェック》 (1D100<=72) > 14 > スペシャル
KP
突如感覚が鈍った。
ぼんやりとした感覚の向こう側、腕はもう傷だらけだ。
実際の傷ならば叫び出したくなるであろうほどの痛々しい見た目と裏腹に、感じるのはぴりぴりとした軽い痛みだけだ。
傷口から血は流れ続ける。その赤だけがやたらと鮮明に見えた。
そしてその赤は床に広がる赤の中に溶ける。
モニファ
「お前なんかもう怖くないんだぞ。首洗って待ってるといいんだぞ」
KP
目の前にあるのは異常なまでに綺麗に切断された足だ。
瀬戸 赤寧
「また、見えてるの」
モニファ
「見えてるけど、もう大丈夫だぞ」
瀬戸 赤寧
「それなら、いいけど」
KP
赤寧は探るようにあなたの顔を見ていた。
モニファ
「吾輩にはアカネがいるし、護符もあるし、やっつける相手がわかってればどうってことないぞ」
KP
赤寧の顔が少しゆるむ。
モニファ
「……どうやったらこんなに綺麗にカットできるんだぞ」
KP
この部屋には、この足以外に気になるようなものはないようだ……
モニファ
足をベッドの下に蹴っ飛ばしておいて、Dの部屋を出よう
KP
あなた方は血生臭い部屋を出た。
モニファ
「どっちかっていうと腹が立って仕方ないぞ」
瀬戸 赤寧
「怒りの鉄拳で……神様を倒せば全部何とかなるのかな。
でも……警察官の人たちもいる……のかな?」
モニファ
「多分そうだぞ」
瀬戸 赤寧
「その人たち、どうしてこんな事をしてるんだろう。
よくわからないな……」
モニファ
「多分、白波とかいう人を助けるためだぞ」
瀬戸 赤寧
「助ける……内臓の入れ替えで?」
モニファ
「そうだぞ。
あれ、でもだとすると……
ここの偉い人とどういう関係なんだぞ……」
瀬戸 赤寧
「うん。そもそもここにその人たちが来たのって捜査のためで、それってここの会社の敵って事だよね?
汚職警官!?
探偵さんの資料ではいい人っぽかったけどなぁ……」
モニファ
「それか、こいつらも巻き込まれて、奪われた内臓をなんとかするためか……
問題は、いいように使われてるだけなのか、自分たちのためだけに動いているのか、ってことだぞ」

KP
残りの部屋の扉には、「監視室」と書かれたプレートがついている。
モニファ
まずは中の様子を探ろうね
KP
扉の向こうからは相変わらず人の気配がなく、機械の唸りのようなものだけが聞こえてくる。
モニファ
では、新たに手に入れたカードキーをピッ
KP
扉はカードキーで閉ざされているが、拾ったカードキーをかざすとカチリと音がして解錠された。
モニファ
そっと開ける
KP
その部屋には多数のモニターが並んでいる。
モニファ
「アニメの司令室みたいだぞ」
KP
人の姿は……ない。
真っ暗な部屋に、モニタが多数灯っている。
ただ全てのモニタは「NO SIGNAL」と表示されている。
モニファ
電源カットしてるからね
そのほか、何かわかることはないかな~
瀬戸 赤寧
「すごいね。ここで全部見られるんだ。
なのに誰もいないの?」
モニファ
「うーん、もしかしたら、カメラを黙らせてるからかもしれないぞ。
んでも、これまで誰とも会わなかったしなぁ。
施設丸ごとお留守?」
「流石に入れ違いの入れ違いになってるなんて、都合が良すぎるぞ……」
調べてみよう
KP
あなたはコンピューターに詳しかったはずだ。
あなたのスキルなら、ここの機械が何をしているか大体分かるだろう。
モニファ
何をしてるんだろう
KP
ここでは施設全体の監視を行うと同時に、録画も行われている。
過去のデータを調べることができるかも知れない。
モニファ
「おっ」
適当なPCの前に座って、勝手に操作しながら
「録画データがあるぞ。
ロクなもの映ってなさそうだけど、手掛かりになるかもしれないんだぞ」
KP
何か動きがあった場合のみ監視カメラで自動録画がされる仕組みになっている。
モニファ
センサー付きか
それは無駄がなくていい
タイムスタンプと合わせてチェックしてみよう
KP
さて……
マップをご覧ください。
暗転している部分はカメラに信号が長いこと来ていないらしく見ることはできない。
しかし白くなっている部屋であればチェックすることが可能だ。
どうやら音声データはないようだ。
モニファ
どれか指定しないといけないのかな
KP
さて。この膨大なログの山をどこから見ようか。
ここは手分けして調べても良い。
モニファ
じゃぁ手分けしよう
「アカネ、4倍速くらいで見るといいぞ。捗るし、ショッキングな映像もそんなに響かないかもしれないぞ」
瀬戸 赤寧
「うん、そうする」
KP
ではどこから?
モニファ
まだ見たことがない3Fから
KP
ご覧の通り、3Fは見られる部屋がない。
モニファ
あれ? ロビーは?
白くなってるけど
KP
見られるのは部屋に限ります。残念ながら。
モニファ
そうなのか
じゃぁ、1Fから
順繰りに見ていこう
KP
1FAから交互に見る感じで?
モニファ
そうだね
KP
Aはどちらが?
モニファ
じゃぁこちらが
KP
同時再生して、気になるものがあったら互いを呼んだ、というていでいきますね。
今日のあなた方が部屋を出て行くところからだ。
映像を戻してゆくと、閉じられた棺のそばに男がやって来るのが見える……
逆回しだと描写が誤解を招くので、
ここからは動画戻して時系列一日目の最初から見た、という流れで。
あなた方二人は唐突にこの部屋に現れている。
とくにワープしたというわけではなく、映像が途切れ途切れであるためのようだ。
棺に男が近寄ってくる。
黒い髪の小柄な男で、よろよろしている。
男は開かれたままの棺に横たわる赤寧に、刃物を振り下ろす。
モニファ
「……」
足はついてるのかな
KP
少し引きずっているように見える。
小柄な男だ。
男は赤寧の服をはがすと、刃物で胸から腹にすっと線を引く。
すると冗談のようにあっさりと綺麗に腹が開いた。
男は赤寧の腹に手を差し入れると、内臓を無造作につかみ出す。
男は赤寧の腹の中からごっそりと臓器を取り出すと、
服を戻し、蓋を閉じて足早に部屋を出て行った。
モニファ
モニターを睨みつけている
どうやって持ってったんだ
人の内臓なんて、取り止めもないような気がするが
KP
雑に抱えて行ったように見えた。
モニファ
「えぇ……」
KP
何故か内臓は一塊にある程度安定しているように見える。
モニファ
不思議パワーか
KP
それからしばらくは何もなく、6日前。
蒼井と見られる男が棺の蓋を開けるシーンが再生された。
中から出てきたのはおそらく緋月で、蒼井が緋月を助け起こし、緋月は歩きづらそうにしながらも自立して二人は部屋を出ていく。
6日前、深夜。
緋月が棺の底面を開けて何かを隠す様子が見えた。
モニファ
ふむふむ
KP
7日前
黒田が緋月の腹を割いて臓器を取り出しているシーンが映っていた。
モニファ
処置自体は同じもの?
KP
全く同じように見える。
1週間前、10日前、15日前……
十数回にわたり、棺の中に人が寝かされ、黒田にはらわたを取られるシーンが繰り返された。
吐き気を催す光景だ……
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2
早回しで見たそうなので軽減しておこう。
モニファ
狙い通り
モニファ
CCB<=72 《SANチェック》 (1D100<=72) > 47 > 成功
KP
さて、映像はまだ続くが、続けて見る?
モニファ
見てみる
半年前、埃島と何人もの男達、それと拘束された白波と黒田の姿がある。
白波が拘束され何かを飲まされて死にかける。
黒田は埃島から投げ渡されたナイフを使い、見ていた男の一人の腹を刺して胃を取り出し、白波の腹に『移植』する。
見ていた男は白波の臓器と交換される。
モニファ
「……利用されてるんだぞ」
モニファ
アカネも結局同じもの見てるのかw
瀬戸 赤寧
いや、違う部屋だよ。こちらはB。
瀬戸 赤寧
「……やだ……」
モニファ

「何かわかったんだぞ?」
KP
まちがって1FのB見ちゃった。
モニファ
まぁパソコンに不慣れならしゃぁない
瀬戸 赤寧
「蒼井さんが、死ぬとこ……あと足、きられる、とこ。
蒼井さんの内臓、白波って人と交換されてた」
モニファ
「やっぱり、蒼井さんの足くっつけてるんだぞ?」
瀬戸 赤寧
「うん。ナイフでスパッと切って簡単にくっつけてたわ」
モニファ
「こっちは、黒田がこんなことしでかしてるキッカケがわかったぞ」
瀬戸 赤寧
「何があったの?」
KP
ちなみにアカネが見ていた方、大事な要素は共有しているけど、見たければ描写流すよ。
モニファ
とりあえずアカネが《SANチェック》喰らわない程度にかいつまんで共有
「んー、でもよくわからないぞ」
あ、そうか、あくまで入れ替えでの延命は一時的か
瀬戸 赤寧
「白波さんは無理矢理、なんかされて……入れ替えをしてるってこと?
毒漬けの内臓が必要だって書いてあったよね、本に」
モニファ
「毒漬けの内臓を手に入れるのと、自分の手先を作る……一石二鳥ってことか。こいつとんでもないぞ」
瀬戸 赤寧
「じゃあ、全部悪いのはあの動画の人って事ね。
警察の人たちは無理矢理手伝わされてるだけなんだ」
モニファ
「無理やり……」
非難することはできるが、自分が同じ立場だったらどうしていただろうか
そんなことを考えて、黙ってしまう
特にヤバそうなところを、例のカンファレンスのUSBに吸い出しておこう
KP
ok
モニファ
他の部屋も調べておこう

「ていうか、一時的な延命って……ろくに日にち保たないんじゃないか」
瀬戸 赤寧
「数日しか生きられなくても、やっぱり生きて欲しいって、思う……よね」
モニファ
「……」
難しい顔で黙ったまま、先を進める
KP
1F A
鞄があった部屋。
3~4日前まで遡ると、頻繁に探偵達二人が出入りしている姿が見える。
どうやらここを拠点にしていたらしい。
蒼井が適当に鞄を放り投げ、緋月がなにごとか言いながらきちんと机の下に鞄を片付けている様子が映っている。
その前は随分と遡ると、たまに社員らしき人間がうつっている。
ほかは特に気になることはなさそうだ。
モニファ
そんな何日もここにいたのか、探偵組
瀬戸 赤寧
CCB<=61 《SANチェック》 (1D100<=61) > 77 > 失敗
[ 瀬戸 赤寧 ] SAN : 61 → 60
瀬戸 赤寧
「あっ」
KP
アカネが声を上げて口元に手を当てた。
瀬戸 赤寧
「……
うん、ええとこっちは、緋月さんが、死ぬとこ。それだけ」
モニファ
「そっか……」
あの死体を思い出して
「しんどかったらあんまし見なくていいぞ」
瀬戸 赤寧
「大丈夫……時間かけたくないもん」
KP
さて、次。1FDをモニファ、2FAをアカネで良い?
モニファ
OK
誰の部屋だろ
KP
1F Dの部屋。
誰かの私室のような部屋だ。
机やベッドなどがあり、小さな本棚もあった部屋。
4日ほど前、緋月が一人で入ってきて、随分長いことここで本を読んでいた様子が見える。
それから、近くの紙を一枚取り、何かを書き付けている様子が見える。
二枚作ったメモのような物を、一枚は折りたたんで本に挟み、一枚は自分で持って部屋を出て行った後は戻っていない。
更に前……二人でこの部屋に入っている。
モニファ
心の中で、礼を言っておく
KP
緋月が本棚に興味を示す一方、蒼井が机の引き出しをこじ開けようと針金を突っ込み……
何か声を上げたのか、緋月が驚いた様子で振り向き、そしてしばらく蒼井が怒られる映像が録画されていた。
ファンブルしたらしい……
モニファ
ああ
とすると、〈鍵開け〉でも開かなかったのか、あの引き出し
蹴り壊して正解だった
KP
壊すしかありません。鍵壊れちゃってるからね……
KP
もっと前まで遡ると、社員や埃島が出入りする様子がある。
もしかするとどちらかの私室だったのだろうか。
情報は、この程度だ……
2F A
瀬戸 赤寧
「……
こっちは、探偵さんたちが本を読んでる映像しかなかったよ。
緋月さんの方が本に興味があって色々読んでたみたい」
モニファ
「そっか。
あの人には、色々助けてもらってるんだぞ」
瀬戸 赤寧
「そうだね、あの人がいなかったら、モニファの呪いもっと大変なことになってた……
ってことだよね?」
モニファ
「そうだぞ。
他にも、色々情報を残してくれたし」
瀬戸 赤寧
「うん……」
KP
では、残りの映像は3部屋。
モニファ
2FBかな?
KP
清潔そうな部屋だ。
たまに探偵の二人が出入りしている様子は見えた。
交代で休憩を取る姿も見えた。
それくらいだった。
モニファ
ふむ
瀬戸 赤寧
「あっ!
……ふー。
あ、どう? そっちは何かあった?
こっちは、蒼井さんが黒田って人に追いかけられてあの部屋にスマホ落としてた。
その前は探偵さんが何度か調べてたなってくらい」
KP
2FCの部屋チェックしたので、残りはDだ。
モニファ
「そこではまだ捕まってないんだな」
瀬戸 赤寧
「でも多分、その後にさっきの……」
モニファ
「……そうだぞ」
ではDを
KP
2F Dの部屋。
これは二人で見る?
モニファ
足切られてるとこだろうから、自分だけで
KP
ok。
足を引きずった黒田が入ってくる。
その後ろを、人間の足のようなものをもってついてくる白波もいる。
黒田はベッドに寝転び、自らの足に青銅製のナイフを突き立てる。
すんなりとズボンごと切り取られた足はベッドの外に投げ捨てられ、
白波が黒田の足の切り口に自分が持っていた人間の足を宛がった。
モニファ
ああ、なるほど
蒼井に切られた訳ではないのか
あれ?
さっきアカネがくっつけてるとこも見てなかったっけ?
KP
蒼井は怪我をさせたって言ってたね。
モニファ
足を2回取り替えてるのか
KP
ごめん、さっきのアカネの発言間違ってる。
彼女が見たのは「切るところ」だけだ。失礼。
モニファ
なるほど
KP
しばらくして何事もなかったかのように起き上がった黒田は、
左右の足の長さの違いのせいか少しバランスを崩しながらも歩いていく。
黒田と白波が去った部屋で、置き去りにされた足から流れ出る血がじわじわと床を染めていた。
SANチェック成功時減少 1失敗時減少 1d2
モニファ
CCB<=71 《SANチェック》 (1D100<=71) > 1 > 決定的成功/スペシャル
1クリ
[ モニファ・ナジャ・オサハール・アケナテン ] SAN : 71 → 70
KP
しかし《SANチェック》ある!
1ダメです。
観られる映像は以上だ。
モニファ
「足も臓器扱いなんだぞ……?」
瀬戸 赤寧
「やっぱり足、くっつけられるの」
モニファ
「……ふう」
息を一つ吐いて、USBを抜き取る
瀬戸 赤寧
「あのナイフ、魔法のナイフなのかな」
モニファ
「なんでもアリ……や、そうでもないか……」
瀬戸 赤寧
「うん?」
モニファ
「見てると、そうとしか思えないんだぞ。
あくまで一時的らしいし、すごいけどお世話になりたくはないぞ」
しかし、これまでのおさらいって感じで、めぼしい情報はなかったな
瀬戸 赤寧
「っていうか、それやっちゃうと、最後に心臓を捧げなきゃダメって書いてるのよね?」
モニファ
とりあえず証拠は手に入ったけど
「そうだぞ。
いずれ、破滅する……
でも、吾輩たちと連中では決定的な違いがあるぞ」
瀬戸 赤寧
「……違い?」
モニファ
「毒漬けにされる前に、偽のトートをやっつければ、間に合うぞ」
瀬戸 赤寧
「そう……だよね」
モニファ
白波は、最初に毒を飲まされた時点で、もう助かる術は無かったのだろう
「絶対返してもらうぞ」
瀬戸 赤寧
「うんっ!
でも今まで誰にも会っていないけど、白波って人も、黒田って人も、埃島って人も、上にいるのかしら」
モニファ
「……これまで会ってないから、そうかも。
とりあえず、証拠は押さえたんだぞ」
USBメディアをポッケにしまう
「さっさと取り返すもの取り返して、おさらばするぞ」
瀬戸 赤寧
「上、行かなきゃだよね。
下には何も無かったし……」
モニファ
「そうだぞ。
エレベーターか……嫌な感じだぞ」
瀬戸 赤寧
「また落ちたらイヤだなぁ。
でも、階段ここまでしかないもんね。
消防法完全無視じゃない、ここ」
モニファ
「もともと麻薬の密輸とかやってるとこだぞ。最初からそんなもの無視してるんだぞ」
瀬戸 赤寧
「でも火事が起きたらすっごく困る……
ってそんなこと心配してる場合じゃないか」
モニファ
「多分、自社内に専用のメンテナンス部署があるんだぞ。でないと、連中だって危なくて使ってらんないぞ」
とりあえず、エレベーターへ向かおう
瀬戸 赤寧
「メンテされてるのかな、ここ」
ついてく。
モニファ
「そこまで考えてないんだったら、本物のアホだぞ」

KP
エレベーターは相変わらず息苦しいが、問題なく動くようだ。
二人はエレベーターに乗り、3Fを目指す。
3Fのボタンはやはり血に塗れている。
ボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと動き始める。
独特のふわりとした動きでフロアを上昇する……
モニファ
「黒田と白波しか使ってないんだぞ? ここ。
変な施設だぞ」
瀬戸 赤寧
「さっきの映像だと、他の人たちもいそうだったのにね……
カンファレンスルームにも、人が一杯いた感じだったし。
でもそういえば、最近の映像にはその二人と探偵さんしかうつってなかったな……」
モニファ
「それか……」
最初の黒田が男の一人に襲いかかっている様子を思い出す
もともと、ここに集められていた者たちが全て、そのために集められていたか、だ
3Fまでは問題なく到着するかな
KP
エレベーターが止まる。
扉がゆっくりと開く。
モニファ
一応、警戒しておこう
KP
扉の向こうは……今までと似たような廊下だった。
ここは比較的血の臭いが薄く、下層より清潔に思える。
モニファ
廊下
D広いな
KP
やはりエレベーターから何か血のついた物を引きずったような痕跡はある。
廊下には……誰もいない。
血の痕跡は左右に分かれている。
左側は今までとは違いすぐに壁になっている。
そちらにより多くの血の跡がある。
また、右側には扉が二つ。
すぐ隣に血の跡がない部屋、一つ向こうの壁に、こちらは大分薄いが血の跡。
このフロアは部屋が少ないようだ。
エレベーターの駆動音がやむと、あたりは静寂に包まれた。
モニファ
Dは儀式ルームっぽいな
警戒しつつ、降りよう
瀬戸 赤寧
「……」
KP
廊下に降りると背後で扉が閉じた。
相変わらず気配は感じない。
モニファ
Bが袋小路になってるのがイヤな感じだな
Cから行くか
KP
扉の向こうから物音はしない。
モニファ
そっと開けてみる
KP
扉のノブは抵抗なく回った。
扉の向こうは何となく乱れた部屋だった。
汚れている。生活感がある。生きた人間の気配がある。
モニファ
黒田たちの拠点か
KP
机や椅子、ベッドにクローゼットなどがあり、机には雑然とカップ麺の殻が積まれている。
クローゼットは開けっぱなしで、だらしなく服が引っかかっていた。
床やベッドには僅かに血が付着している。
どうやらここの住人は、流血しながら歩いているらしい。
瀬戸 赤寧
「誰も、いないね」
モニファ
生活の気配は2人分かな
KP
寝床はひとつ、シングルだ。
モニファ
「いよいよもって、イヤな感じだぞ」
部屋を調べてみよう
瀬戸 赤寧
「ひっどいにおい。お風呂入ってないみたい」
モニファ
「ゴミも片付けられてないぞ」
KP
クローゼットの服は小柄な人間のものだ。
サイズはS。
娯楽の品などもない。
机には未開封のミネラルウォーターが数本。パッケージを開けていないカップ麺と電気ポット。
部屋の隅に申し訳程度の洗面台。
それらの物の間に、鍵が一つ無造作に置かれていた。
モニファ
ここに来て鍵
ラベルとかあるかな
KP
特にラベルなどはないシンプルな鍵だ。
モニファ
とりあえずそれはポッケに入れておこう
うーん
KP
ここの住人は、何も持っていないのだと感じるだろう。
モニファ
どこかでロープ調達できないかな
なんなら、この部屋のシーツとか結んだやつでもいいんだけど
KP
ここにはただ生きるために必要なことをしに来ているに過ぎないのだ。
モニファ
「生きてんのか死んでんのかもわかんないぞ」
KP
ロープか。ここのシーツで作ることはできるけど、強度は技術や運次第になるね。
下の倉庫で探すこともできるが、時間はかかる。
モニファ
うーん、無いよりはマシか
KP
あとはどれくらいの長さが欲しいかによる。
モニファ
一応、用意だけはしておこうかな
ていうか、この部屋これだけかな
KP
これだけだ。
モニファ
具体的には、10mくらい欲しいところ
KP
あと個人的な感想を言えば……使い古したシーツでロープ作るのは……やめといた方がいいぞ。
モニファ
え、そんなにボロボロなの
KP
だいぶすり切れている。ろくに洗濯もせずに雑な扱いをしたんだろうな。
モニファ
そうかぁ
KP
10mは結構辛いかな。二つに切って倍の長さくらいなら……
あとは用途による。
モニファ
まぁ、最悪少しでも長さを稼げればいいんだけどね
一応拵えておくかぁ
KP
4m程度のロープは作れることにしよう。
あとは用途次第。
モニファ
4mしか!
布団カバーとか……
まぁいいか
うーん
絶対、Bの部屋からダクト降りることになるんじゃないか、って
3階層あること考えると、10あれば間違いないんだよなぁ
まぁそれはそれとして、この部屋他に調べるところはないのかな
KP
物はそれなりにあるのに、調べられるような意味のある物が全くない部屋だ。
せいぜいここの住人が黒田であることが推察できる程度だろうか。
モニファ
そうか
じゃぁ、ロープチャレンジだけしとこうかな
KP
何メートル作る?
4mは保証。
そこから50cm伸ばすごとに【幸運】-10で判定。
モニファ
じゃぁ6mくらいにしとくか
CCB<=80 【幸運】4.5 (1D100<=80) > 83 > 失敗
いきなりダメやん
じゃぁ4mだけ
KP
では何とか4mのロープを作成できた。
モニファ
てかダクトだったら両手足突っ張ってどうとでもなりそうだけどな
KP
細く切って編んだのかな。
モニファ
かな
KP
突っ張って4フロア分移動するのって結構辛いと思う。
モニファ
では、思案顔でああでもないこうでもないと言いながら、ロープを編んだ
登るならともかく、降りるなら、大丈夫じゃない?
映画マトリックスみたいに
KP
編んでいる手元が突然歪んだ。
熱い砂嵐の向こうに巨大な影が見える。
『あなた』は砂に伏して動けずにいる。その頭を足が踏みつける。
全身に刻まれた傷に入り込む砂が痛みをもたらしているのか、『あなた』は力なくもがいた。
SANチェック成功時減少 0失敗時減少 1d2
モニファ
CCB<=70 《SANチェック》 (1D100<=70) > 63 > 成功
「あ“ー!」
突然叫ぶ
瀬戸 赤寧
「何!? また幻?」
モニファ
「アイツ、いいところで!」
目算が狂って、大きく裂いてしまったシーツを握りしめて、叫ぶ
もはや恐怖も何も無く、ただただ鬱陶しい
KP
それで失敗したか……

KP
といったところで以下次号!
そろそろ佳境だ!
モニファ
お疲れ様でした!
KP
お疲れ様でした。

コメント By.KP
まとめて情報を得られる回。ぼんやりと分かっていたことの補強がされます。
すべきことが見えて、モニファの瞳に力が宿る!

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本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

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