TRPGリプレイ ゆうやけこやけ 第一話『龍の眠る滝』の六


【♪Ex Industry – 癒しのとき】
語り部
前回までのゆうこや
雪花&しのぶは、かつての氷室に大きな存在を感じて過去に思いをはせます。
ルークは翠の何だかよくわからないおとなのかっとうを聞いてあげ、ついでにおたからのしょゆうけんをじょうとしてもらいました。
翌朝三人はひのでやに向かい、さっそく翠の黒歴史の扉に手をかけるのでした。
しのぶはえっちな切り抜きとバイクの写真をゲットした!
雪花
くろれきし! くろれきし!(歓喜)
【♪PUZZLE MANIAC 2002】
語り部
はじめまーす
雪花
はーい!
語り部
『ひみつぶんしょ かわさきみどり』
謎の紙束にはこう書かれていました。
『おれは しんでしまうかも しれないので 記録をのこす』
しのぶ
シンパシー
ルーク
「まどに? まどに?」
雪花
「な、なんだってー!?」と言いながら読み進めます。
しのぶ
「翠さんはご病気だったんですか?」
語り部
さて、少年の口調で書くとそれだけで一日かかってしまうので、かいつまんで内容を説明しましょう。
雪花
はい!
語り部
まず、彼は見てはならないものを見てしまった、という記述から始まります。
とても信じられないけれど、人に話したら死んでしまうかもしれない。
なぜなら『ゆきおんな』という絵本にそう書いてあったからです。
雪花
頭にはてなを浮かべながら読み進めていきます。
しのぶ
そうなんですか? 
と雪花に。
雪花
「よくわかんない!」としのぶくんに。
語り部
親友の秘密をばらすのもやっぱりよくないだろう、ということも書かれています。
いやでもやっぱり見間違いかもしれない。いや、やっぱり見間違いだと思う。
このへんで何か書いてぐちゃぐちゃと消した跡があります。
で、その先は【しんだらこまるからいちようさいこうけっさくをのこしておく】
ということでなんか小説っぽいものが書いてあります。
雪花
「さいこうけっさく」
語り部
文章の内容はこんな感じですね。
しのぶ
ジャンルはなんだろう
雪花
SFかな?
語り部
冒険ものでしょう。なんかかわいい女の子とバイクに乗る男の子があれこれ冒険しています。
龍もお化けもユーフォ―も出ます。
世界観なにそれおいしいの?
ルーク
「みてはいけないやつをみた? …… これあかんやつ?」 意味もなくひみつぶんしょを振ってみる。
雪花
「おお、なんだかすごいね!?」おめめきらきらしながら興味深そうに読みます。
語り部
まあ、年相応の文章力と内容ですね。
しかし驚くべきことにきちんと完結しています!
雪花
すごい!!!
完結させるのが難しいのに!!! 偉い、偉いわみどりちゃん!!!
ルーク
すごいぞ! 完結している!
「このたんさくしゃはなにをみたのだろう?」
雪花
「たんさくしゃ?」
ナンノコトカナー。
ルーク
「びっくりしてしょうきをへらすやくめ」
雪花
「しょうき、なくなるもの?」
ルーク
「この文章のちぇしゃ、じゃない、ちょしゃはなにかみてはいけないものをみたようだ」
しのぶ
「翠さんが小さい頃に【ゆきおんな】を見た」
「翠さんと雪花ちゃんは幼馴染さんの親友同士」
「翠さんは親友の秘密を見ちゃった」
指をぴっ、ぴっと立て、
「……雪花ちゃん、ちゃんと変化して翠さんと、その、お付合いされてました?」
雪花
「……んー?」
「……んー」
ルーク
「雪花ちゃんのしっぽみえちゃった? うっかり?」
しのぶ
「……うーん、もしかしたらそうなのかなー、と」
雪花
「……私、覚えてない……!?」はっとした顔をします。
しのぶ
なんとなく雪花のお尻のあたりを見てから、いやいや、と頭をぶんぶん
雪花
「……? お尻、何もついてないですよ?」
しのぶ
「お、お尻なんて見てないですよ!」
雪花
「ほんと?」きょとん、とした目でしのぶくんを見る。
しのぶ
つくづくしのぶっておっさん臭いな
雪花
佐久間さんの声なの思い出して!!!
さぁ!!! 可愛い佐久間さんの声で脳内再生して!!!
佐久間さんに言っていい事と言っちゃいけないことを脳内で分別したらいけますよ! いけいけどんどん!
言わせていいことと言わせちゃいけないことだよ!!!
語り部
顔寄せあって目を見合わせている三人におばあちゃんが「おや、どうかしたのかい? もんじゃ焼きもうすぐ用意できるからねぇ、落ちたの片づけてねぇ」
奥からさくさくさく、と野菜を切る音がしています。
ルーク
「もんじゃ! はーい!」
しのぶ
「は、はーい」
お片づけしてごまかす
雪花
「はーい!」といい、あふれ出たものを缶の中に戻していきます。
語り部
おばあちゃんは奥でもんじゃの準備しているのでここにはいないです。
しのぶ
ふしぎ使うならイマノウチ?
語り部
レ・びっしりと文字が書かれた紙、
 ・めんこのようなカードが何枚か、
 ・石のかけらのようなものが少し
 ・キン消し
隠・えっちなほんの切り抜き
隠・バイクの写真
語り部
キン消し、はいくらなんでも古すぎたなと反省したのでベイブレードとかシールということでw
ルーク
この前(?)リメイクされてたようなうろ覚え! <キン消し
雪花
ポケモン鉛筆の可能性も微レ存……?
語り部
ああ、それもいいなぁ。
まあ要するにシナリオに関係ないおもちゃってことですよ!
しのぶ
しかししのぶの能力は情報収集に全く向かないな

雪花
石の欠片のようなもの見てみていいでしょうか?
語り部
あい。石の破片ですね。
なんか変な凸凹があります。
雪花
へんな凹凸。
「凹凸! あわせてみよう!」きゃっきゃ。
語り部
なんか棒のようにも見えるし、小判のようなギザギザもあるし……
変わった石ですね。マジックで「かわさき」って書いてあります。
雪花
「かわさき」
しのぶ
KAWASAKI
ルーク
自然の石っぽいですか? 人工物? 加工物?
語り部
自然の石、っぽいんですけど、普通の石というにはちょっと……?
雪花
普通の石ではない?
(メモ)
語り部
加工の跡はなさそうですね。割れた跡みたいなものならありますが。
しのぶ
「なんか、お家のカギみたいですね」
棒でギザギザっていうとカギな印象
雪花
「かわさき……?」川でとれたのかなぁ?
ルーク
「ふしぎないし」 凹凸を合わせてみることはできますか?
語り部
ああ、じゃあ判定を。
けもの・おとな・へんげ・こども。いずれかで4以上を出してください。
雪花
こどもで判定を。おもいを1点消費します。
しのぶ
じゃぁ、カギかなー、とか言っているし、ふしぎを2点使って、4で
おとな2、でだ
ルーク
へんげで判定。おもいを1点消費。
語り部
雪花は、なんとなく昨日出逢ったよくしゃべる女のひとの楽しそうな様子を思い出しました。
なんか、その時見せてもらった写真にうつっていたものっぽいです。
雪花
「!」ひらめいたぞ!
語り部
しのぶは、これは何かの骨ではないだろうか。と思いました。
形は確かに骨っぽいのに、あきらかに石なのですが。
雪花
……化石だこれ……。
語り部
あとルークは、何故か昨日渡された卵が暖かくなって少し動いた気がしました。
ルーク
「おっ?」 卵を取り出してなでてみましょう。
動いている様子はあるかな?
しのぶ
「骨……?」
首をかしげ、
「骨、なのに、石っぽい。石、なのに骨っぽい。生き物なのに、石……」
なんとなく、ルークに手渡された石になっちゃった龍を思い出して、ルークを見る
見たら、ちょうど取り出されたとこだったのでナイスタイミン
ルーク
「生き物なのに石……? わかった! これはいしになった龍のほね!」
「でもなんでここにあるんだろう?」
語り部
卵に変化はないですが、卵だったはずなのにただの石。様子がかなり似ています。
雪花
「みどりちゃんが拾ったのかな?」
しのぶ
「そういうことなんじゃないでしょうか」
ルーク
「かもしれない。じけんはここにあった!」
雪花
「事件だ!」
しのぶ
「会議室で起きてるんじゃなくて、駄菓子屋さんで起きてたんですね」
雪花
「みどりちゃんすごいなぁ!」と感心感心。
ルーク
組み立ててみることができるようなパーツはあるかな? 竜の骨だと仮定して。
語り部
いえ、本当に一部しかないです。
ギザギザしたやつがひとつ、棒っぽいのがひとつ。
しのぶ
「でも、ここに骨があるということは……ひょっとして、この龍さんのご家族というのはもう……?」
ちょっと悲しそげなかお
ルーク
「……」 しょんみり。
雪花
「……」しょんぼり。
ルーク
「他のほねはどこかな。いっしょにしてあげたほうがいいかんじ?」
しのぶ
「そうですね」
「長谷部さんにお聞きしたら、何かわかるでしょうか?」
雪花
「……でも、長谷川さんに見せたら何かわかるかも! みどりちゃんもはっぴー!」能天気。
しのぶ
「それとも、翠さんにどこで拾ったのか、お聞きします?」
雪花
「聞いてみよう!」
しのぶ
「お二方に聞いちゃってもいいのか」
目的語の無い雪花の言葉に、なんとなく頷く
ルーク
「どっちにもさんせいー」挙手
雪花
「いいとおもう! みどりちゃんのためにもなるし!」なるし!
しのぶ
語り部、今は何時でしょ
まだ昼過ぎくらいか
語り部
13時くらいだったね。
雪花
もんじゃうめー!
しのぶ
もんじゃジュージューしながら相談してるんだな
「はふはふはふは」
ルーク
長谷部さんが来るのが夕方ごろだから、先にみどりちゃんへ突撃インタビューかな?
「もふもふもふもふ」
雪花
「おいしい!」おめめきらきら!
しのぶ
「ルークさん熱いの大丈夫ですか? ふーふーしてあげましょうか」
ルーク
「あっふーふーおねがいします。ねこじた」
しのぶ
なんとなくクーリングファンめいた音をさせつつ、ふーふーしてあげる
雪花
雪女は熱い食べ物を食べて平気なのかって? おそらく平気。
しのぶ
そうだよ、もっとふーふー必要な人がここにいるじゃんw
ねこじたどころかねこボディ
ていうか氷ボディ
アイスバディ!
語り部
ひとくちごとにふしぎを消費しながらもぐもぐする雪花。
雪花
たぶん口の中で急速冷凍される。大丈夫だって!
「おいしい!」ぼりぼり
しのぶ
シャリッシャリのもんじゃ
語り部
そゆことやってるからバレタのでは……
雪花
どきっ。
しのぶ
銀河鉄道999で触るもの全部凍っちゃってラーメンも食えない悲しい雪女の話あったな
語り部
雪女なのにラーメン食べたいのか……
語り部
「今日はタラコとおもち入りだよ」
しのぶ
もちめんたい!
雪花
たべたい。
しのぶ
もちめんたいは腹が膨れるから、完全に昼飯になったな
ルーク
もんじゃと昼飯は別腹だ。
語り部
ところでカンの中身はどうする?
しのぶ
カンカンごと持って行く?
雪花
持っていきましょうか。
しのぶ
しょゆうけんはいじょうされてるし。
雪花
しょゆうけんのいじょうつよいなー。
ルーク
持っていきましょうか。カンカンはルークの[たからものいれ]になった。
しのぶ
あんころもちしか入ってねぇ!
ルーク
いろんなところから[どろぼうねこ]してきた物も入ってるよ!
しのぶ
川原で拾ったシーグラスとかか
雪花
ちゃんとしょうみきげんはまもるんだよ!
ルーク
まもらないとくさもちになるからね! 守るよ!

語り部
ではどうやって翠をつかまえますか?
くさむらで歩いてたらゲットできるようなものではありませんので
しのぶ
あ! やせいの みどり がとびだしてきた!
翠さんの居所わからないんだったなー、そういえば
雪花
バイクで走り出す?
スタンド使いは惹かれあう的理論で。
しのぶ
Zの排気音を追跡してみるとか……
ルーク
みどりちゃんのアドレス、もとい携帯電話の番号をごそごそ出してきて二人に見せます。
「あのね、今しょうねんたんていだんしてる」
雪花
「えらい!」
ルーク
「竜のほねはじけん! だからでんわしていいはず。おばあちゃーんでんわかしてー」
しのぶ
じゃぁタエばあちゃんにお店の黒電話借りましょう
語り部
「電話かい?」
おばあちゃんはちょっと驚いたようです。
「おやおや、あんたたちも大きくなったもんだねぇ」
雪花
「おおきくなりました!」
ルーク
「なりました!」
しのぶ
「……」
【新参者】である自分に、ちょっと疎外感。
ルーク
「?」きょとん。
雪花
たぶんしのぶくんの葛藤には気付かない系女子。
しのぶ
「あ、なんでもないです、なんでも」
なんとなくさびしげ微笑みでごまかし
しのぶ
黒電話からの着信て、着番出るのだろうか……
雪花
電話番号さえあればいけるのでは?
語り部
交換機に伝わればいいんじゃないかね。
しのぶ
かな? 
まぁ発信元の機械は関係ないかw
語り部
『プルル プルル プルル』
『おかけになった電話はただいま……』「はい、カワサキです」
誰が電話かけてるの?
しのぶ
みんな、じゃないの?
雪花
代表:しのぶくんのイメージだった。
語り部
「もしもし? どなたですか?」
しのぶ
じゃぁ代表で受話器をしのぶ持って、皆で頭くっつけてるかんじでw
ルーク
かわいい。
語り部
ひっそり夢飛ばし
しのぶ
「あっ、もしもし、失礼いたします。こちら、翠さんのお電話でよろしかったですか?」
語り部
「ん? あ、ああ、そうですけど……」
しのぶ
「ボク、しのぶです。あの、二和神社の」
「いま、お時間よろしかったですか?」
語り部
「ああ、昨日の。……どうぞ」 なんか飲み込んだような音がした。
雪花
遠くに居る人と話せるすごいえあこんだ! >電話
「このえあこんすごい……」
しのぶ
電話だけで全部聞いちゃう? 
それとも会って聞く?
語り部
「この番号はルークくんから聞いたのかな」
しのぶ
「あっ、そうです、ルークさんに。すみません勝手をしまして」
語り部
「探偵ごっこかい? いいよ」
しのぶ
「ありがとうございます!」
ちょっとほっとする。
語り部
「どうせ出発まで暇だし」
しのぶ
「……しゅっぱつ」
疑問に思ったことが、つい口に出る
語り部
「ああ、今日の夜帰るんで」
雪花
「みどりちゃんどっかいっちゃうのー!?」
「やだー!」
半泣き状態。
しのぶ
「うわっ、雪花ちゃん受話器とらないで!」
きっと受話器握ったしのぶの手ごと持ってかれてる感じなんだろう
語り部
「おぉ!?」
「雪花もいるのか」
雪花
「やだよー! せっかくまた一緒に遊べると思ったのに!」ぷんすこ!
語り部
「そんな延々と休暇とれるような身分でもないからなー」
「まあ、また遊びに来るって」
「……暇になったら」
雪花
「ほんと? 年に一度はかえってくる?」えぐえぐとしゃくりあげながら。
語り部
「さ、さあ……どうかなぁ」
口ごもります。
雪花
「おりんぴっくの開催されるような間隔じゃやだよ……さみしいよ……」
ルーク
「じゃあこれから一緒に会って遊ぶことをていあんします!」横から。
しのぶ
「もー、ルークさんまでー!」
語り部
「ルークくんか」
「ああ、まあ、いいよ。やることもないし、走ろうと思ってたけど今日雲行き怪しいし」
雪花
「……ほんと? 今から遊んでくれる?」
語り部
「みんなどこにいるんだ?」
雪花
「……駄菓子屋」
語り部
「……駄菓子屋かー……」
しのぶ
「えっ、今日雨ふるんですか?」
どうでもいいことだけど、聞き逃せなくて思わず震える。
語り部
「さっきヤフーが雨の確率60%とか言ってたぞ」
ルーク
「60%…… いがいとあたらないやつだ」
しのぶ
「(しょんぼり)」
カウルは汚れるし、チェーンの油は落ちるし、純正マフラーは錆びる。
雨はイヤだ。
語り部
しのぶずーっと本殿の中じゃないか。
しのぶ
本能的なアレだ。
語り部
「雨はなー。降らないといいんだけど」
雪花
「60パーセントはあてにならないよ! だいじょうぶ!」
しのぶ
スパロボ的にも当たらないな
雪花
60%ってクトゥルフのダイス目で考えると当たらないやつなんだよなぁ……。
語り部
FE的にも当たらないな。
ルーク
「雨がふるとけがぺたぺたになります」
しのぶ
雨キライマンが二人になった
語り部
雪花は溶けちゃったりしないの?
雪花
「雨が降ってもとけない!」
しのぶ
むしろ質量増えそうだけど>雪花
語り部
表面がツヤテカになっちゃう!
雪花
ちょっとぺちゃって雪がなるだけだよ!
ルーク
「みどりちゃんはどこにいますか? どこかで合流をていあんー。駄菓子屋はおいしいけどせまい」
雪花
おいしいけどせまい可愛い。
しのぶ
こどもにとっての定番の雨宿りスポット、公園のコンクリ製滑り台の下、とか思いついたけど、落ち着いて話せる場所ではないし、やめよう
語り部
いい大人と子供がぎゅう詰めになる滑り台下
ルーク
ルークの定番の潜り込みスポットでもありますね。
しのぶ
そして安定の秘密基地用地でもある
語り部
「じゃあ、神社にでも」
ルーク
「さんせい」
雪花
「はーい!」
しのぶ
「わかりました! では境内でお待ちしていますね!」
語り部
「じゃあ30分くらいしたら行くから」
雪花
「まってる!」嬉しそうに笑う。
しのぶ
「はい! お気をつけておいでください!」
語り部
プツ
電話は切れました。
しのぶ
がちゃ、ちーん
受話器を置いた時の、この【ちーん】がたまらなく好きなしのぶ
あと、駄菓子屋さんにある柱時計の【コチコチ】も好きだ
ルーク
「おべんとうのあんころもちとうめジャムを用意!」
「カンカンとたまごのいしも忘れないように用意!」
語り部
今お腹ポンポコポンじゃないのかルーク!
雪花
「あんころもちはふとるっておばあちゃん言ってましたよ!?」
ルーク
あんころもちは別腹ですとルークいわく。
雪花
でも丸い猫も可愛いから個人的にはアリだなぁ。
ルーク
「いまをたのしく生きたいルークです」
雪花
「たのしいの大事だよね!」と言って納得してます。
しのぶ
(猫さんも牛さんと同じで胃ぶくろがたくさんあるのかな……)
なんとなくルークのおなかを見ながら。
語り部
ではみんなが食べ終わって出かけようってところで、おばあちゃんが「カンカン持って行ってくれるんだね」と嬉しそうに言います。
「お店閉まる前に渡せてよかったよ」
雪花
「……え?」きょとん、とした顔でおばあちゃんを見る。
語り部
「ずっとずっと心残りだったんだよねぇ」
しのぶ
「これでわたしの役目も終わるねぇ」
言って、ざぁ、っと灰になるおばあちゃん。
的な。
雪花
やめよう……。
そして若い灰被り姫がこんにちは?
【♪蛍火の里】
ルーク
「えっ?」
「しまっちゃうの?」
語り部
「私もまだやめたくないんだけどねぇ。みんなもよく来てくれるしねぇ」
雪花
「お手伝いするよ!」
ルーク
「おてつだいはいいアイデアです。なんで? なんでやめちゃうの? もんじゃ好きです」
しのぶ
「ボク、まだまだ来ますよ! プラモもまだ全部制覇してないし!」
語り部
「だけどねぇ……もうこの町にはこの店に来てくれるような子供がいないのさ……」
しのぶ
「ボクたちだけじゃ……」
ダメですか、と言おうとしたけれど、それはワガママだしムチャであることを、なんとなくしのぶは理解している。
ルーク
「じぶんたちじゃだめ? だめ?」 ぴょんこぴょんこ
「だめならおとうさんもきょうせいれんこうします」
雪花
「きょうせいれんこうしよ!」
ルーク
ルークはな、おとながひくいんじゃ
語り部
ルークには微笑んで答えず。
「お店やめても遊びに来ておくれねぇ。もんじゃ焼くからねぇ」
ルーク
「うん、また遊びにくる! でもお店やってたほうがうれしいです……」 しょんもり
語り部
「明日やめるって話じゃないからね、もう少し、遊びに来ておくれね」
雪花
「うん、うん……わかった……」しょんぼり。
ルーク
「わかった! おこづかい二割り増しで行く!」
しのぶ
「もちろんです……! 明日だってあさってだって、お小遣いはあまり無いですけど、ボク、遊びに来ますよ!」
雪花
「私もお金全然ないけど遊びに行く!」
語り部
「ありがとうねぇ、ありがとう……」
おばあちゃんは少し涙ぐんで、お店の奥に引っ込んでしまいました。
雪花
「おばあちゃん……」
しのぶ
なんとなくしょんぼりしつつ、駄菓子屋の前に立ち尽くす三人である
語り部
といったところでシーン閉じますよっ。

【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
語り部
では本日はこれまで。
しのぶ
おつかれさまでーす!
しのぶ
恐竜と萌えキャラで町おこしするしかないな!
雪花
町おこし!
しのぶ
いずれにせよ何か二和ならではの何かが無いと、萌えキャラも作れない
千歳たんを萌え化しよう

【♪Ex Industry – 癒しのとき】
しのぶ
こういうBGMバックに、こうして【お話しを読む】ゲームを遊んでいると、なんというか往年のPCギャルゲを遊んでいる気分になる。
語り部
前回までのゆうこや!
しのぶくんのお宝から骨らしきものを発見、しのぶくんを呼びつけた。
かみさまがいなくなってゆっくりと死んでゆく土地の現実を、おばあちゃんの言葉でなんとなく突き付けられた。
しのぶ
「え、ボクですか?」
語り部
間違えたw
しのぶくんはお宝をふたつ得ただけだった。
しのぶ
(ボクのお宝……ベッドの下、引き出しの奥、異常なしっ! バレてない……)
語り部
始まる前からグダグダな今週のゆうこや! 黄昏つつはっじまっるよー
背景は黄昏だけど時間はお昼。みんなはひのでや(駄菓子屋)にいます。
30分後に神社へ集まるとみどりに! みどりに!! 連絡済み。
雪花
みどりちゃんいえーい! みてるぅ~?

しのぶ
「……そろそろ行きましょうか」
しんみりムードを振り払いきれないまま、促す
ルーク
*ほんじつのよてい*
・お昼:みどりちゃんとあそぶ
・夕方:長谷部さんとこんたくとをとる
・夜 :きまってない
しのぶ
二和神社にはそれはそれはクソ長い石段があるので、時間には余裕を見た方が良いのだ
ルーク
「うん、いこう! あっ、おみやげついでにうめジャムをあんころもちを! 怒涛のあんころもちを! 買っていきます」
とか騒ぎつつ、梅ジャム・あんころもち・オリオンコーラ等、ひととおりの駄菓子を買っていきます。
しのぶ
あんころもち10個でキングあんころもち
ルーク
さすがにそんなに買えないと思うので、あんころもち3つであんころもちベスくらいです。
しのぶ
(3つだとあんころもちタワーじゃないのか……)
語り部
クソ長い石段を本体はどうやって脱出しているんだろう。
そらのみちか。
雪花
構築されてるキングアンコロモチを横目に、かき氷をしれっと買ってます。
かき氷おいしー!
語り部
ではそんな怒涛のあんころ餅を手に、(雪花はかき氷しゃくしゃくしながら)三人は神社へ行くのですねー
雪花
「かき氷美味しい! 美味しい!!!」
ルーク
「むぐぐぐ、あんころもちはみどりちゃんと遊ぶそのときのためにとっておきます」
しのぶ
こんなこともあろうかと、拙僧、予備のあんころもちを携えてござる
(ウソ)
雪花
「宇治金時とみぞれといちご買っちゃった!」えへへと笑う。
ルーク
まさかのあんころもちタワーだったのか、建設されるタワーは<開始前のやつ
しのぶ
「ウェイトレスさんみたいな持ち方しますね、雪花ちゃん」
危ういバランスのカキ氷に冷や汗
語り部
雪花金持ちだなぁ。
雪花
3000円ぐらいだよ!
語り部
たっか!
雪花
桁間違えました! 300円ぐらいだよ!
しのぶ
フカヒレあんかけカキ氷~干しあわびとナマコを添えて~(3000円)
雪花
食べたくないですね。
ルーク
千疋屋のフルーツクリームかき氷とかなら普通に3000円しそう(偏見)
しのぶ
あれだね、半分に割ったメロンをそのまま器にしちゃってる系
雪花
だべだい
しのぶ
くら寿司で今そういうカキ氷だかパフェだか食べられるよ
雪花
いきたい……。

【♪山間を渡る風】
【♪目覚めの森 ~ 鳥のさえずり】
語り部
さて、実はそんなに荷物多くないらしいので、雪花のかき氷がなくなるころには神社に到着することでしょう。
曇天模様の空に向かって石段がいつも通りほっそりと伸びています。
石段の上の方、腰かけて足ぶらぶらしてる人がいますね。
ルーク
みどりちゃんかな? 手を振ります。
語り部
いえ、女の子ですね。
雪花
ちとせちゃんかな?
語り部
女の子はルークに気付いたのか手を振り返してきますよ。
ルーク
千歳ちゃんですか? >おんなのこ
語り部
「良かったー、会えて」
言いながら立ち上がったのは千歳です。
しのぶ
「あれ、千歳さん」
ルーク
「こんにちはー。会えてよかったって?」
語り部
なんとなく存在感がうっすらしています。
じっと見つめると透けてしまいそうな雰囲気。
ルーク
「あれ、なんだか見えにくい?」 んん? と目をこしこしします。
語り部
「あのコのことは何か分かった?」
雪花
「んー……? わかったようなわからないような……?」
しのぶ
「ええ、手がかりのような、そうでもないような……でもキッカケになりそうなことが!」
ルーク
「あのこ?」 竜の卵? をこれ? という感じでかかげます。
語り部
「そう、それそれ」とルークの持ってるの卵を指します。
「やっぱりこのコもあそこ離れると元に戻っちゃうんだね……」
しのぶ
「元に……戻る?」
雪花
「……どういうことなの?」
語り部
しのぶの方を見て「おっ、何か分かったんだぁ。さすがね!」
ルーク
「あのねあのね、みどりちゃんのカンカンに竜のほねがはいってました」
雪花
「みどりちゃんはすごいんだよ!」ドヤ顔
しのぶ
「ルークさん、まだそうと決まったわけでは……」
長谷部さんにも聞いてみないと、と苦笑
ルーク
「じゃあ、力強くたぶんってことで」>竜のほね
雪花
「うんうん! 力強くたぶん!」
語り部
「すごいね!」
僅かな羨望のようなものが混じった称賛。
しのぶ
「ですね、力いっぱい【もしかしたら】【恐らく】【あるいは】」
語り部
「うんうん、お任せして良かったよ! 良かった」
「ひとつでも私にもできること、あったんだね」
「……任せただけだけどね!」
ルーク
「……」 そんな千歳ちゃんの顔をじーっと見上げている。
雪花
「任せるのも勇気がいる! すごい!」
しのぶ
「千歳さんがお話しださったから、龍さんのご家族のことがわかりそうなんですよ」
語り部
「で、そのコも私も、こうやって動いたり喋ったりできるのは桜の力なのね」
ルーク
「さくらの?」
語り部
「そう。だんだんわかってきたんだけど、千歳桜ってすごかったみたい。この土地の力のバランスを……」
って言ってもわかんないか、と噴き出して。
「神様だったみたいなんだ、桜」
しのぶ
「かみさま……」
なんとなく社の方を見上げて
語り部
「だから神様の力はとても強くて。残りかすでも私みたいなのが生まれるし、その近くにあった卵が寂しさで動き出しちゃうくらい」
ルーク
「さくらは、かみさま……」
語り部
「でも、さぁ」
雪花
「?」と首を傾げる
ルーク
「でも?」
語り部
千歳はため息をついて空を見上げます。「枯れちゃったから」
ルーク
「枯れちゃったから……、もう、かみさま、いない?」
「あなたはまだいるのに、かみさま、いないの?」
語り部
「力がどんどん散っていっていて、この土地を守ってくれる神様がいない」
しのぶ
「かみさまは……その、死んでしまったのでしょうか?」
「おやしろはあるのに……」
いつもお掃除しているこの境内は、誰のお家の庭なんだろう、と脳内で疑問。
語り部
「神様っていっても、生きている桜だったからねー」
「次の神様、まだいないみたい」
雪花
「千歳ちゃんは、神様にはなれないの?」
ルーク
「竜さんは?」 ひょいん、と卵をもちあげる。
語り部
「ちょっちょっ、待って」
「ええとね、私じゃ神様にはなれないよ。ただの残りかすだから」
「龍さんね……どうかなぁ? そのコじゃ弱すぎると思う」
「で、しのぶくん」
しのぶ
「あっ、はい」
考え事しててふいに呼ばれてびびる
雪花
しのぶくんの方をじっとみる。
じっ
語り部
「このお社の神様はまだ若いの。もう少し、力がいるんだと思う」
しのぶ
(ちゃんとお社に神様住んでるんだ、良かった……)
妙なところで安心するしのぶ。
語り部
「ただ、ちょっと気になることがあって、私もここによく来ているんだけど……」
「駄目だね、なんかわかる前に私ほどけてなくなっちゃいそう」
雪花
「……気になること? ちとせちゃん、消えちゃうのです?」
ルーク
「きになること? きになることって? みんなであいであろーるすればわかるかも」 卵をしまってから、ぴょいんぴょいん。
しのぶ
「あいであろーる……なんだかおいしそうですね」
ロールケーキ的な。
雪花
「あいであろーる……コンビニのロールケーキアイス……」ぐぅぅ……。
雪花
ローソンのロールケーキアイスおいしい……。
ルーク
コンディトライ神戸のロールケーキ美味しい
週末限定スフレもおいしい
しのぶ
ロールケーキを恵方巻喰い
雪花
ずるい。
ルーク
豪快だ。
雪花
神戸テロずるい!!!
語り部
「雨がね……」
空を見上げた千歳の視線は、境内のひょろひょろの桜の木へ落ちました。
しのぶ
その視線の先を追い、
「そういえば、あの桜さんももとは千歳桜さんなんでしたっけ」
ルーク
「千歳桜さんのこね…… …… じゃなかった、こども?」
語り部
「そう。ただ、こどもが生まれてないみたい。弱すぎて生きるのでいっぱいいっぱいで……」
「今度の雨で倒れちゃうかな」
しのぶ
「えええ」
ルーク
「生まれてないの? なんざん? ……生まれさせてあげるには、どうしたら?」
しのぶ
「ど、どうしましょう、傘とか買ってきましょうか」
コンビニで、とあたふた
ルーク
「あんころもちおそなえしたら力がでるとか…… そういう……」
語り部
「何か私が生まれたみたいな、人の嬉しいとか楽しいとかびっくりとか、強い気持ちがあればいいんだと思うんだけど……傘もいいかもね」
「……あっ」
言うなり千歳はふいと消えました。

語り部
石段をふうふう言いながら登ってくる男の人がいます。
「この石段こんなきつかったっけ……」
しのぶ
「あれっ、千歳さん?」
ルーク
「うーん、桜さんに驚きとかびっくりとか……」 悩んでいて男性の登場に気づかないルーク。
しのぶ
千歳さーん、と呼びながらきょろきょろするしのぶも気付かない
雪花
「ん?」と遠くの方の声に反応します。
語り部
千歳が神様と桜についてしのぶに話すときの追記
「この神社にもっと力が満ちていれば……ええと、ビニールハウス? みたいに? 桜を守ってくれると思うんだけど」
ルーク
「驚きと……びっくりと……ビニールハウス……」 うーんうーん
雪花
「……お祭り?」
「お祭りをすれば、いいんじゃないかなって思ったの!」
ルーク
「お祭り!」
しのぶ
「そう、それ!」
雪花の言葉に、ズビシ! と指指す
ルーク
「楽しい! びっくり! 最高の驚き!」 ないすあいであ! と飛び上がる。
「それに、お祭りって神様へのおねがい? ささげもの? なんだよね?」
しのぶ
「古来より、神社、つまり神の社で神を奉じ祀ることで、神の力を増し、その庇護を得ようとするのが祭ですっ」
雪花
「よくわからないけど、そうだとおもう!」頷くよ。
ルーク
「わあ、あたまのよさそうなことばで言い換えてもらった!」
しのぶ
※翠ほったらかしナウ
でも進行
なんでこんなに鼻息荒くしてるんだろう。しのぶは祭好きなのか
ルーク
ルークは間違いなく祭り好きですね。楽しくてなにかもらえるイベントと認識している。
しのぶ
「神様のお力を取り戻す、楽しい嬉しいびっくり、はお祭のことに違いありませんっ」
ルーク
「でもどうやってお祭りしてもらおう、なにか記念日とかねつぞう? する?」 みどりちゃんスルーで盛り上がる連中
しのぶ
「ルークさん、難しい言葉知っていますね……」
ルーク
「考古学はねつぞうとのたたかいだっておとうさんがいってた」
しのぶ
「な、なんだかすごそうですね」
「だけど」
うーん、と腕組み&顎に手をあて
「お祭のキッカケかぁ。何かそういう記念日、みたいなの、ありましたっけ?」
雪花
「そこでみどりちゃんの出番ではないかと! 少しおもいました!」和訳:みどりちゃんにパルプ・フィクションっぽいものできたらしてもらいたい。
語り部
「ん? おれ??」
やあと手を上げかけたが三人が全く気づいてくれないので、そのまま固まっていた翠がいる。
ルーク
「あっ、みどりちゃーん」 手をふりふり。
しのぶ
「あれ、翠さんいつのまに」
ルーク
「あのね、この村の桜さんが元気ないからお祭りしよう! お祭りでもりあげよう! って話をしてました」
雪花
「だからね、だからね! ちょっと手伝って! くれたら! 嬉しいよ!」
ルーク
スルーしていたことはスルー。
語り部
「桜って、千本桜? だっけ?」
ルーク
「そうそう千本桜、あれ? なんかちがう?」
雪花
「千本桜!」
しのぶ
「あ、ボクしってます! ミクちゃんの歌ですよね!」
ルーク
※昨日行った夏祭りのBGMにかかってました >千本桜
雪花
wwwwwww
語り部
「祭ね、いいね。毎年やってただろ、ここも」
雪花
りんごあめたべたい
雪花
「やってたやってた!」
しのぶ
※そうなの? >語り部
語り部
やってたよー
「あ……あー、あれか。違うそうじゃない。せん、せん……まあ、でかい桜だ」
しのぶ
時期的にはどうなのだろう
語り部
そろそろかなー
ルーク
「そうそう。あの枯れちゃったさくらのこどもが元気なくて、だからお祭りで元気づけたいのです。それにみるくせんべいもたべたい」 ミクちゃんの歌とは知らなかったもよう
お祭りの時期は例年いつごろでしたか? 今年の予定は?
語り部
十年前がラストだから、しのぶは知らないね。
しのぶ
ああ、そういうことか
雪花
雪花が存在しはじめた頃にやってたんですっけ?
ルーク
なるほど。じゃあルークも知らないか。
語り部
雪花はみどりちゃんと見に来たことがある。
しのぶ
「でもボク、そんなお祭なんて見たことないですよ?」
とだけ。
語り部
「今やってないのか? 金魚の屋台とか、やっすい煎餅とか、飴細工とか」
しのぶ
しのぶは宮司さんから聞いたこととかあるのだろうか
語り部
写真くらい残っているだろうし、話くらいは聞いたことあるかも。>しのぶ
ルーク
ルークは「おとうさん」から聞いたことはありますか? >お祭りについて
語り部
あってもいいと思います
主に甘味のこととか、お魚とり放題の夢あふれる水槽のこととか。
ルーク
「金魚! そうそう、聞いたことがあります。うちの金魚は十年前のお祭りのいきのこり? だって」
「食べようとしたらめっちゃ怒られました」
語り部
「金魚は食えないだろ」とルークの言葉に苦笑する緑。
ルーク
「たべられないのです? あれおいしそう。ちょろちょろしてるのをみるとすごくつかまえたい」
語り部
ルークの言葉にかるく引いてるみどりである。
ルーク
引かれてる理由がわからず、きょとんとしているルーク。
語り部
「そーかー、うん、食べたら腹壊すからやめとけよ?」
ルーク
「おなかこわすのはつらい…… じゃあたべない」
雪花
「たべれないの?」きょとん
語り部
「……うん」
ルーク
「ふなはたべられるのに……」
しのぶ
「ちゃんと火を通せば大丈夫、ということですよね、翠さん!」
自信ありげに
ルーク
「! なるほど! やきざかな!」
雪花
やぎざかな? に空目してみどりちゃんは山羊座だった……? と一瞬思いました。まる。
しのぶ
エクスカリバー!
しのぶ
「まるごとから揚げにしたらちょうど良いサイズですけどね」
あはは、と笑う
ルーク
「からあげ」じゅるり
語り部
「どっかのユーチューバーのネタ?」
ルーク
「ゆーちゅーぶ? なにそれ? 吹奏楽?」
しのぶ
「ユーチューバー! ボク知ってます、ヒカキンさんとか、はじめしゃちょーさんとか、水溜りボンドさんとか!」
相変わらず偏り続けるしのぶの知識

雪花
「今は……やってない……」
「……みどりちゃんが居なくなって、お祭りもなくなっちゃった……」
語り部
「そうかー、祭り、今やってないのか、寂しいな。で、それを復活させる青年団てわけ? 今日の話それ?」
ルーク
「きゅうきょそうなりました。恐竜とバイクとさくらのお祭りとかどうでしょう」
雪花
「バイクってえあこんのお祭りをすれば、全国のバイク好きが集まってきっと盛り上がるんじゃないかな!」って思ったんだ。
しのぶ
「それはいいですね!」
ふはーーっ、と鼻息荒く前のめりなしのぶ>バイク祭
語り部
「祭りねー、バイクはともかく桜と恐竜ってなんだ? ああ、桜はせ……桜か」
そう言う翠の背後でふくれっ面の千歳が舌を出した気がしました。
雪花
「桜とバイクの組み合わせは素敵なのです! ……たぶん」
しのぶ
「桜色オールペイントされた、ホンダさん家のCB400さんがいらしたとかなんとか……」
ルーク
「そうそう、さくらのこどももいるからちょうどいい」
「恐竜はええと、あの、カンカンのりゅうのほね」
「この村には竜がねむっている! たぶん!」
語り部
「カンカンん?」
「えぇぇ?」
「また話がぶっ飛んだなおい」
雪花
「しょゆうけんが私にうつったやつ!」しれっと自らのものにするスタイル。
「ルークちゃんとの共有財産!」しれっと。
しのぶ
「もう、勝手に人のものとっちゃダメですよ」
言いつつ、懐の写真きれっぱしを確かめる
雪花
「きょうゆうざいさん」ちょっと膨れてみる。
語り部
「大したもの入ってなかったろ?」
ルーク
「えーと、これこれ」 とかいいつつ、駄菓子屋でもらってきたカンカンを取り出します。
「なんだか竜のほねっぽい骨がはいってましたよ! 本当に竜のほねかどうかはこれからたしかめます」
語り部
「骨? そんなの入ってた?」
しのぶ
「忘れちゃったんですか?」
ルーク
カンカンの中から竜のほね(仮)を取り出して見せます。
語り部
それをじーっとみて、「かわさき」というマジックの殴り書きを見て「あー、俺だわ」と。
「筆跡俺だもんな。俺のだな」
しのぶ
「ですです」
「今はボクたちのですけど」
雪花
「きょうゆうざいさん!」
ルーク
「これ、どこで見つけたかおぼえてます?」
語り部
しのぶと雪花の言葉にはいはいと苦笑しつつ、首をひねります。
「さぁなぁ……どこだっけ。そもそもいつのだこれ」
雪花
ひとつのものをみんな(みどりちゃん含む)で分け合える喜び!
ルーク
「思い出したらもっとたくさん! ほねが! 見つかるかも。なにかこう…… さきっちょだけでも…… 思い出さない? ない?」
語り部
嘘をついている様子はありません。ちょっと忘れちゃっているみたいです。
何か、封印された記憶を開く鍵をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
しのぶ
そういう不思議な力はバイクには無いっ
語り部
「悪い、ちょっとなぁ、さすがにガキの頃のことは覚えてないなぁ」
くるくると骨をひっくり返して眺めています。
雪花
「私も!」
しのぶ
(子供の頃のことだけ忘れちゃっているなんて、雪花ちゃんみたいだな……」
雪花
まだ子供だけどね!

※皆、どうしたら翠が思い出してくれるかと考え込んでしまいました。
ルーク
何か能力を使うことを想定してます?
語り部
いいえー。ほら、記憶ってちょっとしたことでどんどん繋がって思い出してくるじゃないですか。
見せたのって龍の骨だけですよね?
雪花
「そういえば昔、みどりちゃん変な切り抜きあつめてたよね?」
今しのぶくんが持ってる、アレ。
しのぶ
(ビクッ)
ルーク
「覚えてない? ない?」 よし、カンカンの中身をずらずらと開陳しましょう。ひみつぶんしょ、めんこ、と並べていきます。
雪花
「あれ? へんな切り抜きないよ?」
ルーク
「きりぬき?」
語り部
「切り抜き?」
ルーク
そんなのあったっけという顔。
雪花
「あのね、セクシーなおねえさんが、どーんって!」
「水着のおねえさんとか!」
しのぶ
「あ、ボクちょっと授札所のお仕事お手伝いに」
雪花
「みどりちゃん、ああいうのが好きなのかなって! 思った!」
語り部
翠の顔が引きつりました。「あぁぁああああ!」
「思い出したッ! いやそんなの思い出したくなかったけど」
雪花
「可愛い女の子からセクシーな女の子まで! いっぱいあった!」
語り部
「いいだろう別に、子供なんだからああいうの一枚や二枚くらい」
ルーク
「いいとおもいます」 わかってない顔でうなずく
しのぶ
「そそそ、そうですよ! 何も問題ないですよ!」
語り部
「そうかー、ルークくんはそういうのまだか」
ルーク
「??? まだってはつじょうきのこと?」
雪花
「はつじょうき?」
ルーク
「うん。せくしーなのきゅーとなのがほしくなるきせつっておにいさんがいってました」 おにいさん:猫。
まとめ: おとうさん:人間。 おかあさん:にんげん。 むすこさん:人間。 おにいさん:猫。
しのぶ
おにいさんも飼い猫なのか
ルーク
野良猫ですね。「おともだち」の一員とかでしょう。
しのぶ
懐をちらりと覗いて、ラインナップを確認する
語り部
しのぶの方をじっと見て、肩に手をぽむ、と置く翠。
「継承しよう」
しのぶ
「ななななななにがですか」
雪花
「みどりちゃん、なあに、それ?」
語り部
「いいからそっとしておいてやれっていうかそっとしておいてくれよ俺のためにも!」
雪花
「……はつじょうきってなにかわかる? ルークちゃん」気になる樹。
「聞いちゃいけないことなのかな」俯く。
ルーク
「たのしいけどやっかいなものっていってました。おにいさんが」
しのぶ
「雪花ちゃんも、そんな言葉おんなのこが言っちゃだめです!」
色々かお真っ赤にして憤慨してごまかすしのぶ
雪花
「あっ、はい!」よくわかってない顔。
しのぶ
なんでバイクのくせにこんな耳年魔なんだしのぶ
というより、情報源がPCとネットしかないからなんじゃないかな……
雪花
ほほう……。

ルーク
「??? まあいいや。思い出したならちゃきちゃきと! 白状を!」
語り部
「ああ、要らんことまで思い出した。俺さ、その箱に何かくっだんない文章突っ込んでなかった?」
ルーク
「これ?」ひみつぶんしょをもって挙手。
語り部
『はいってたー!』 と声なき叫びをあげつつがっくり膝をつくしのぶ。
「それ読んだ?」
雪花
「もうばっちりよ!」
しのぶ
「しっかり拝読させていただきました」
語り部
「なんかさー、ガキの頃の俺がいろいろ勘違いして書いたやつだから。忘れろよ?」
ルーク
「読んだ! あっそうだ、見てはならないものを見たってなに? なに?」
語り部
「黒歴史ってやつだ……うわー、所有権渡すんじゃなかった」
雪花
「くろれきし」聞きなれない単語がたくさんだ!
しのぶ
「でも、小説家の翠さんの原点、なんですよね」
むじゃき
語り部
しのぶの言葉に真顔になってしまう翠。
ルーク
「原点? あっ、それしってる。すごくだいじなもの」
しのぶ
「ですです。小説家翠さんのスタートライン、ですね」
ルーク
「原点はだいじ。おとうさんも原点へやにかざってる」
語り部
「おとうさんの原点ってなんだい?」
ルーク
「えっとね、なにかむつかしいこと書いた紙。ろんぶん? っていうんだって。 よく見て「初心にかえる」っていってる。初心ってなに?」

しのぶ
(`・ω・)つ「夢」*(夢:35->36)forルーク
「初心っていうのは、あれですよ、

送るつもりなかったのに送っちゃった、忘れて
ルーク
おっと、ではもらった夢減らしておきます。>わすれて
しのぶ
ちゃうちゃう、そっちじゃないw
ルーク
あれですよ のほうかw
しのぶ
>「初心っていうのは、あれですよ、
の下りのとこねw

語り部
「原点、そうだな……夢中だったな、あの頃は。初心ってのは、新雪に足つけるみたいなもんかな。道はそこから始まって、そこに戻ってゆく」
ルーク
「はじめての探検……? それすっごく楽しそう。それに帰るの? 初めておうちから出るときみたいなもの?」
雪花
「なるほど、わかりやすい!」
しのぶ
【タイヤの皮むき】【低回転で馴らし運転】という単語を思い浮かべるしのぶ
語り部
「いろいろ馬鹿なこと考えてたなぁ」
ルーク
「ばかなことって?」
語り部
「読んだだろ? 雪花を雪女だと思って勝手に悩んでさー」
「いつもアイス食ってるくらいでそんな思い込めるって子供ってすげぇよな」
雪花
「すごい!」
しのぶ
「するどい」
ルーク
「するどいってなにが? あいすのぼう?」
語り部
おぉ? バラしちゃう方向?
しのぶ
いや、思わず呟いちゃってるだけです
雪花
「あいすのぼうってするどいの?」
しのぶ
「あ、いや、確かに一部のアイスのはするどくって危ないですが、そういうことじゃないです、ていうかなんでもないですごめんなさい」
語り部
「鋭くはないけど喰いながら歩いたら危ないかな?」
何故にいきなりアイスの話。ああ雪花だからか、なんて顔をしている。
ルーク
「このまえ間違ってめにささりそうになったから、たぶんするどい。それだけなやんだってことは、なにかきっかけが?」
「なにかこう、だいじなかんじのことをみちゃったとか。扉をあけたら一羽の鶴がはたをおっていたとか」
雪花
「あ、それは知ってるよ! 鶴の恩返しだよね!」
語り部
「きっかけ、何だったかなぁ? 夏に雪が降ってた?」
雪花
どきっとする。
語り部
「俺が熱射病で朦朧としてた時」
「雪花が氷持ってきてくれて、助けられたことがあんだよ」
ルーク
「おおー、それはいのちのおんじん」
しのぶ
「そんなことがあったんですかー」
語り部
ごめん勝手にイベントはやした
しのぶ
イベント添加物
語り部
「今思うと半分夢見てたんだと思うけど、氷が気持ちよくて周りに雪が降ってた気がしてさぁ」
雪花
「暑くてうなされてたもんね」
語り部
「そうだ!」
ルーク
「おおっ!」
語り部
「その時俺探検してて」
「それ拾った!」
と、骨っぽいものを指さします。
ルーク
「おおっ! 探検! それどこ? どこ? もっとたくさん見つけてがいせん! したい!」
しのぶ
(なんだかファンファーレが聞こえてきそうな)
雪花
「がいせんしよ!」
語り部
「もとの滝の裏あたりの、もと川底の……行けば分かる!」

ルーク
ルークが片言めいて偶にむつかしいことばを口にするのは、学者の「おとうさん」といらんこと言いの「おにいさん」の影響かと思われます。
雪花
駄菓子屋入り浸ってるからラジオ(それとも有線かな?)とかテレビでよく聞く単語は何となく知ってそうかなぁ……。
しのぶ
しかし全部えあこん
雪花
ぜんぶエアコンなんだよなぁ……。
しのぶ
_人人人人人人人_
> 全部えあこん <
‾Y^Y^Y^Y^Y^Y^‾
ズレまくって、これもうわかんねぇな

ルーク
今から行こう! といって夕方までに戻れそうな時間ですか? 今>語り部
語り部
徒歩だとちょっと辛いかなー
しのぶ
「あれ? それってやっぱり……あそこのことですかね?」
雪花ちゃんに。
語り部
「秘密基地の近くだよ」
「あーー、そうそう、昨日会った場所の近く」
雪花
「行かねば」
ルーク
「おおっ! よし行こう! あのね、バイクで行けばはやいとおもいます」
語り部
「ああ、バイク? そろそろ降りそうだよ?」
怪しげな空を見上げて。
しのぶ
「やめましょう」
きっぱり
語り部
「何か用事でもあるのか?」
ルーク
「しょうしょうの雨はきあいでどうにか」
しのぶ
「なりません」
雪花
「大丈夫大丈夫、なんとかなる」
しのぶ
「なりません」
全部まがお
ルーク
「ないのかー」
語り部
「ならないな」
雪花
「せくしーなお姉さんみて、がんばっていこ!」とみどりちゃんに向かって。
しのぶ
ビクッ
雪花
なんか違う人が反応した。
語り部
「見なくていいから」
げんなりしつつ突っ込み。
しのぶ
というか、雨降ってきたら桜もやばいんだよね
ルーク
ということだったはず。
語り部
そういってマスター
しのぶ
急がないといけないのに、ワガママなバイクだなしのぶ
翠くんの雨雲ズームレーダーではどうなんだろう
語り部
夕方から雨です。結構降るみたい。
ルーク
「じゃあ歩いていくしかないかー。あのね、夕方からはせべさんが家にくるから、竜のほねをみてもらおうとおもってました」
「でもがいせんとみどりちゃんのほうがゆうせんじこう! です」
語り部
「そうか……だけどその場所にもっと骨があったかどうかはちょっとわからないぞ?」
雪花
「そうなの?」
ルーク
「なかったらなかったで、探検のおもいでがてにはいります」
「おもいでだいじ。ルークのたからものばこに自動的についかされる」カンカンの中に品物をしまいなおしながら。
なお、カンカンを抱えて言っています。>たからものばこに
雪花
尊い……。
語り部
「なにしろ俺は不思議な石を手に入れて舞い上がってたらぶっ倒れて、そのまま退散したし、次の日からひみつぶんしょで頭いっぱいだったし、書き終わった日が引っ越しだったからなー」
ルーク
「あわただしい」
雪花
「いそがしかったんだね!」
語り部
「色々見せてくれたおかげであれこれ思い出した」
しのぶ
謎の遺物を見つけてぶっ倒れて、その夢うつつの最中で雪女の幻みて、起きたら執筆、ってアブドゥル=アルハザードも真っ青な少年時代
ルーク
実はこの「ひみつぶんしょ」が魔導書なのか
しのぶ
ある・あじふ
ルーク
きたーぶ・ある・あじふ
雪花
あるあじふってデモベってことは覚えてるけどなんの魔道書だったか……。
しのぶ
ネクロノミコンの原典だよ

ルーク
「じゃあ早速探検にー、いこう」
語り部
徒歩ですかね?
しのぶ
バイクすっ飛ばしてゆけば、間に合うかな?
語り部
参道は歩きになっちゃうよ。
裏参道はがったがた、表はぶっ壊れております。
しのぶ
いずれにせよ翠がいたらそらのみち、は使えないし、徒歩で行くしかないか
雪花
ですねぇ……。
語り部
「探検か。いいね、面白そうだ」
しのぶ
じゃぁ、お話し的には【ワガママ砲台のしのぶが渋ったせいで徒歩】ってことで。
語り部
大丈夫、翠だって雨の中走りたくないから子供の遊びに付き合うことになったのだ。
ルーク
徒歩ですな。長谷部さんには帰宅ギリギリまでに会えれば、あとはルークがごねてどうにかしよう。
雪花
徒歩だ!
しのぶ
砲台ってなんやねん……徒歩で。
雪花
砲台は砲台ですよ……。
語り部
では、龍の骨探索、つまりドラゴンクエスト隊が組まれたということで
ルーク
ドラゴンクエストwww
雪花
ドラゴンクエスト!
しのぶ
一列縦隊で進むのかー
語り部
一列で進まざるを得ない場所もあるだろうなー

【♪「Reset」~「ありがとう」バージョン~】
語り部
本日はここまでといたしまする。
しのぶ
おつさまー
ルーク
おつかれさまです!
雪花
お疲れ様ですー!
しのぶ
なんかしのぶは毎回ボケ倒してるだけだな
語り部
いいんじゃないかな!
しのぶはポイントポイントでまとめているからいいのだ。
ルークはこまごまとヒントを掘り起こし、雪花がいきなり核心を突き、しのぶがまとめるという鉄壁の布陣。
語り部的には毎週皆に内心拍手を送っております。
雪花
(鉄壁なんだろうか)
しのぶ
カマイタチも真っ青な【三位一体の布陣(トリニティ・ワークス)】! 
※厨二
ルーク
しかし常に脱線とともにある布陣でもある。
語り部
雪花がボケ、ルークが食欲ボケ、しのぶがまとめると見せかけて別方向にボケるという鉄壁の布陣です。
ルーク
ツッコミのみどりちゃんを加えてカルテットか。
しのぶ
話題がどんどん場外に運ばれて行っちゃうけど、昔のファミコン的な意味で逆側の画面端から再度現れて、正しいゴールに到達する感じ


コメント By.

ゆうやけこやけ

第一~二話『龍の眠る滝』『ともだち』
第三話『ふしぎなともだち』
第四~六話『ふたりのかげ』『たそがれのまど』『とびらをひらいて』
第七話 『さくら咲く頃』
第八話 『ふたりの娘』
第九話『みあげればそこに』
第十話『旅するゆうこや』 1 2 3 4 5 6
番外 こどもとTRPG 準備 『まいご』 『たからもの』 『化けニャン』

これは『インコグ・ラボ』が権利を有する『ふしぎもののけRPGゆうやけこやけ』の二次創作物です。