こんばんは
ヴィキ
こんばんはーー
神津 樹
ロボお姉さんだ
KP
久しぶりにヴィキしてたんだった
ヴィキ
マシン
二宮 信
マシンだねぇ
神津 樹
大丈夫、ペルソナならロボでも仲間だ。
二宮 信
アイギス!
ヴィキ……CoCのロボット娘。詳しくはVOIDをご覧下さい。
高槻 玲音
今日はこっち
KP
みんなが死神に会いたがっている
アイ
こんばんはー
KP
こんばんはー
あとはヘチナたんだけかな
たん
アイ
ヘチナたん!
二宮 信
俺の嫁
KP
自宅まで押しかけた仲だもんね
二宮 信
お、そうだな
KP
yを忘れるだけで、たちまち一昔前の萌きゃらに
二宮 信
なるほど
ヘチナ
すすすすすみませせせ
神津 樹
まだ10時だ。問題ない。

鎖のSE
ヘチナ
鎖じゃらじゃら音
高槻 玲音
じゃらついてんな
KP
霧に覆われた、静寂の住宅街に何かを引きずる音が響く
道は、上り坂のまま、続いている……
アイ
ブロック塀の後ろとか、隠れられそうな場所を探すぜ
(高槻さんの発案)
高槻 玲音
隠れたいね
KP
なるほど、住宅街であるここならば、身を隠す場所はいくらでもあるだろう
〈隠れる〉+50%で判定
アイ
物陰に隠れて様子をうかがうぜ
隠れる
アイ
CCB<=(10+50) 〈隠れる〉 (1D100<=60) > 55 > 成功
神津 樹
そんなものはないな
CCB<=10+50 〈隠れる〉 (1D100<=60) > 55 > 成功
高槻 玲音
CCB<=10+50 〈隠れる〉 (1D100<=60) > 43 > 成功
ヘチナ
CCB<=10+50 〈隠れる〉 (1D100<=60) > 77 > 失敗
二宮 信
CCB<=(10+50) 〈隠れる〉 (1D100<=60) > 27 > 成功
KP
おやおや
高槻 玲音
あーあーあ
神津 樹
アッ
ヘチナ
ふふっ
高槻 玲音
さらば
アイ
ナンテコッタ!
KP
まぁまぁ、とりあえず
描写いたしますね
アイ
ハーイ
二宮 信
あら~
ヘチナ
先頭にいるうえに急いているからね!
神津 樹
新しいシート用意しとこか……
二宮 信
そうねぇ……

ヘチナが失敗
ヘチナ
「あ、あれみ、みなさんどこに」
KP
鎖の音が響く
その音は、立ち込める霧にまで反響をしているかのように、
まるで、音が蛇のように絡みつき、飲み込もうとでもいうように、迫ってくる
ふと気がつくと、ヘチナは周りに誰もいないことに気付いた
アイ
不可抗力でもって置いてっちゃってごめんな
ヘチナ
「あぇ……道、間違えた……すか?」
「ま、前からも何か……」
助けたい
アイ
【DEX】×5とかで隠れている場所にヘチナちゃん引きずり込むことはできますか?
KP
60に対して55成功か>アイ
アイ
27成功している二宮くんとかいう人もいるよ
KP
では、【DEX】【STR】の平均値x5で判定どうぞ
失敗したら、二人揃って〈隠れる〉失敗だ!
ヘチナ
最初に死ぬヒーラーっているじゃないですか
アイ
5+14=19/2=9.5なんですけども、切り上げ? キリステ? >KP
KP
キリステゴーメン
高槻 玲音
【STR】5なん??????
アイ
5ですよ
か弱いよ
〈ライフル〉より重たい物は持てないよ
高槻 玲音
非力
KP
アンチマテリアルライフルより重たいものは持ったことがない
ちなみに、アンチマテリアルライフルは大体15Kg。
そこまでではないとはいえ、ライフルの重さは一般的に3~5Kg。それ安定させて撃つってそこそこ力があるのでは?
KP
他に代わりの人がやっても良いよ
高槻 玲音
c(9+15)/2 c((9+15)/2) > 12
60%か
KP
ですな
奇しくも先ほどの〈隠れる〉判定と同値
ヘチナ
おろおろ、おろおろ
高槻 玲音
他は努力しないん?
神津 樹
14と12だな
高槻 玲音
斬り捨てだから同値か……
アイ
お、皆さん高い 誰かやってくれたらカッコイー
高槻 玲音
いや神津が65だ
KP
んだね
二宮 信
神津くんが一番いいかな?
神津 樹
OK、どっちにしても何かやろうかなと思ってたから、引きずり込もう。
高槻 玲音
よろしく
アイ
ありがとう カッコイー

神津はヘチナを物陰に引きずり込むことを試みる。
ゆめ
神津 樹
CCB<=65 (1D100<=65) > 77 > 失敗
ちぇー。
一歩出て、ヘチナの腕を掴んだまでは良かったが、鎖の音に一瞬気を取られた。
KP
おやおや
高槻 玲音
あらら
アイ
あらら でもそうしようとしたのがカッコイイ
二宮 信
わかる!
KP
夢あげようねぇ
神津 樹
その夢食べられる?
二宮 信
55か……まだできそうならやってみようかな。
KP
いやぁ、流石に今度は2人相手で後発だから、かなりしんどいことになるよ
どうしてもというなら、条件考える
二宮 信
いや違うな(計算ミスった顔)
ちょっと条件見て考えてみていいです?
もしかして:泥沼
KP
【STR】【DEX】の平均値x3だな
何? これ結局順番に出ていって、みんなで見つかるやつ?
神津 樹
まあー、死んだら後は皆ヨロシク☆
高槻 玲音
俺は出ませんよ
二宮 信
【DEX】死んでたわ。誰かよろしくねぇ。
高槻 玲音
俺は無力 すまんな
アイ
さすがに全滅は避けたい所存 すまんがひっこんでおく
二宮 信
俺は足が死んでるから。
ごめんね☆
KP
ではでは
神津 樹
一応〈忍び歩き〉はあるけど、もう目撃されてるよね。

KP
神津は咄嗟に飛び出し、ヘチナの腕を掴む
ヘチナ
たぶん不意に触れられてパニックに
「ひぇ!!」
「ぎゃー! 何っすか!?」
神津 樹
「騒ぐな殺すぞ」
KP
どっかで聞いたことのあるセリフだ
ヘチナ
「こ、ころろろろろ」
神津 樹
よし、おとなしくなったら逃げよう、と思ったけど、間に合わなかったね!
高槻 玲音
南無
神津 樹
可能ならヘチナを物陰に突き飛ばすけどー。
ヘチナ
ヘチナけっこうめぐたいだから重いよ?
KP
【SIZ】9じゃなかった?
ヘチナ
でもOPPは?
二宮 信
めぐたい
神津 樹
まあ最悪殴り倒せば済むさ、って、神津は思ってるね。
KP
一際大きく、音が響いた
ヘチナ
「だ、だめっす中学生が……ヒッ!」音にビクゥッ
鎖の音と共にフィールドに現れる、死神のような見た目の影。
KP
またちょうどいい位置にPOPしたな、スクリーン
神津 樹
やべーのきた。ゲームは知らんけど絶対FOEだ。
二宮 信
FOEやねぇ
KP
音に見やると、立ち込める霧の中に、黒い影が佇んでいた
何か、それこそ絵本の中のお化けのように、黒い布を頭からすっぽりと
2m以上はあろうか。
長身の影は、右腕に何か、棹状のものを携え
そして、こちらをじっと伺うように、足を止めていた
高槻 玲音
(うわやばそう……でも悪いな、俺だって自分の命は惜しいんだ)
アイ
真っ先に神津が飛び出してもみ合ったのに虚をつかれ、足が止まってしまう。黒い影を目前にして、動くタイミングを失った。
二宮 信
「(ぜってぇ追いつかれたら……やべぇやつだわ)」
「(俺は足が遅いからなぁ。ここでミイラ取りがミイラになるのは……)」
神津 樹
「なんだこいつ……」
本能的に『敵』と感じる。
目をそらしてはいけないような、見てはいけないような。
アイ
「(なんだありゃ、ホラゲーじゃないんだね……、まさか、あれが)」怪異。その言葉が頭に浮かぶ。
ヘチナ
「ぃ……」硬直
神津 樹
「おい、逃げろよ」
ヘチナの背をどついて声をかける。
ヘチナ
「な、な……」
KP
その姿を目撃した全員は、《【SANチェック】成功時減少 2失敗時減少 1D6
SANチェック
アイ
CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 47 > 成功
system
[ アイ ] SAN : 67 → 65
高槻 玲音
CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 72 > 成功
[ 高槻 玲音 ] SAN : 74 → 72
ヘチナ
CCB<=83 【SANチェック】 (1D100<=83) > 32 > 成功
[ ヘチナ ] SAN : 83 → 81
神津 樹
CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 68 > 失敗
ちぇ、かっこいいことしようとしたのに失敗しちゃった。
1d6 (1D6) > 1
[ 神津 樹 ] SAN : 67 → 66
二宮 信
CCB<=74 【SANチェック】 (1D100<=74) > 98 > 致命的失敗
よかったねここで出しといて。
KP
おおっと
致命的失敗は最大値だZe
二宮 信
あ、了解。
じゃあ【アイデア】しますね。
[ 二宮 信 ] SAN : 74 → 68

二宮が致命的失敗
アイデア!!
二宮 信
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 87 > 失敗
はい
ヘチナ
やるやん
アイ
ナイス
神津 樹
よかった
高槻 玲音
お前ホント【アイデア】成功しないな
二宮 信
まぁ中の人は【アイデア】95外す人間だから。
75ぐらい失敗しますって。
ヘチナ
うわぁあれは! ……なんだろって感じか
二宮 信
うん。
KP
勘が鈍い
二宮 信
なんでや!? いいことじゃろ!?
KP
ルルブ上では、一時的な記憶障害とか、理解することを拒む、ということらしいので
なんか必死に自分を誤魔化してるのかもしれない
二宮 信
でも発狂するメリットはあるんですよね。〈精神分析〉受けれるという。
高槻 玲音
そんなの誰が持ってると思ってるんだ
二宮 信
神津 樹
うぅん。
ヘチナ
ダメじゃん
二宮 信
51しかないけど。
他に〈精神分析〉持ちのお客様は
神津 樹
〈精神分析〉はないな。〈精神分析(こぶし)〉ならあるよ。
二宮 信
こぶし!
神津 樹
〈マーシャルアーツ〉もオマケでつけられるよ。
二宮 信
しんじゃう
俺たったのHP14

神津 樹
すぐに相手の方へ走って横をすり抜ければ、皆から敵の目を逸らしつつ逃げられる。
いつもの喧嘩ならそのまま殴りかかっても良い。
だが体は、動かない。
アイ
今度こそ力を込めて飛び出そうにも、足が動かなかった。
「くっそ」
ヘチナ
「ヤバイヤバイヤバイヤバイ……ッヒ」過呼吸
二宮 信
「……なんだあれ?」なにあれ~!
「わっかんね!」
KP
影は、右手の得物を掲げた
神津 樹
早く行けってんだよ。俺も逃げられないだろ。
わめいたつもりが声が出ず。
相手が動いてやっと、凍結の魔術は解けた。
KP
同時、鎖の音
突如、霧を割って、黒い何かが飛び出してきた!
ヘチナ
黒い何か!
「ングッ」目をつぶる
KP
連続する鎖の音と共に殺到するそれは、まるで影で編まれた鎖のよう
目に止めることができたのは、それが動きを止めたからだ
神津 樹
吼えて殴りかかる。
半分は攻撃のためではなく恐怖に突き動かされて。
KP
打ち出された黒い鎖は、ヘチナと神津の影に、まるで碇のように突き立っていた
瞬間、殴り掛かろうと飛び出した神津の体は硬直する
神津 樹
「……!」
KP
その様子は、隠れている者からも見える
二宮 信
「……!?」
「あいつ、ザ・ワールド持ってる……!?」
ヘチナ
「………?」薄目を開ける
アイ
くっそ、と数度悪態をついて、それでも膝が震えて動けない。くそ、前の一件から、なんだかダッセェことばかりだ。
高槻 玲音
(どうすれば……)
神津 樹
動けないのってなんでだろ。体が物理的に動かない? 精神ダメージで動けない?
ヘチナ
影しばられ
KP
目を開けたヘチナは、自らの影に突き立った鎖が
黒い影が腕を振り上げると同時、巻き上げられるように張り
やがて、めり、あるいは、みち、という音を立てて
アスファルトから引き剥がされて行くのを見た
アイ
影おGETされちゃうやつか
高槻 玲音
(あー、もしかしてこれが「影を取られる」……)
神津 樹
(動け……ない……!?)
二宮 信
「(……)」
ヘチナ
「あ……」
KP
ちょうど首の辺りに撃ち込まれた、その箇所から持ち上げられるようにして
影が引き剥がされてゆく
それは、神津の影も同様だ
身動きできぬままの神津の影が、妙に濡れた音を立てながら引き剥がされてゆく
神津 樹
恐怖を怒りが覆い尽くす。
こんな馬鹿なことがあってたまるか。
影は光が当たらない場所であって、ものじゃない。
はがれる訳がない。
ヘチナ
「か……げ……?」
KP
足掻こうとも、否定しようとも
影は容赦なく引き剥がされてゆく
やがて、剥離はつま先までたどり着き
その爪先で堪えるようにしていた影が、ペリ、という最後は軽い音と共に剥がれ切った
x2 1d6
#1(1D6) > 4
#2(1D6) > 5
ヘチナは正気度に−4
神津は−5
system
[ ヘチナ ] SAN : 81 → 77
[ 神津 樹 ] SAN : 68 → 63
二宮 信
ヒョェ……
ヘチナ
「ひゅ……」
(推しのママになりたい人生だった……)
高槻 玲音
推しってハニワ?
ヘチナ
イケメン埴輪なのかな……
高槻 玲音
いけめんはにわ
二宮 信
じわ
KP
二人の心を絶望が覆う
悲しみや寂しさといった、空虚な感情に抗うための、強い感情が
ポジティブな心の力が、丸ごと奪われたような
そんな心の脱力感
神津 樹
動ける?
KP
動けるが、手足はまるで鉛のように重い
ヘチナ
「ぁぇ」へなへなとその場に座り込む
神津 樹
ではその場に膝をついた。
なんて馬鹿なことをしたんだろう、人を救うなんて、オレなんかにできるはずがなかったのに。
KP
引き剥がされた影2つは、鎖に引かれるままに宙を飛び、黒い影の背後の霧の中へと消えた
ヘチナ
「………」
「ミナノー……無理っす……」
神津 樹
無駄な努力だった。無駄だ、無駄だ、無駄だ。
無言でその場に座り込んだまま、浅く息を吐いている。
神津 樹
戦力外になっちゃった。
高槻 玲音
「……いなくなった? 大丈夫? 怪我は……なさそうに見えるけど」
KP
影は、その場でくるりと背を向け
霧の中へと去ってゆく
高槻 玲音
まだいるんかい!!!!!
引っ込みます
二宮 信
引っ込もうねぇ……。
KP
影が霧の中へと消えると、
それに続くようにして、幾つもの影が連なる
神津とヘチナ以外の3人は〈目星〉
目星
アイ
CCB<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 6 > スペシャル
高槻 玲音
CCB<=65 〈目星〉 (1D100<=65) > 24 > 成功
二宮 信
CCB<=50 〈目星〉 (1D100<=50) > 32 > 成功

KP
三人は、その影の中に
どこかで見たことのあるシルエットを認めた
高槻 玲音
みなのー?
KP
それは、どこか神津、ヘチナ、皆野に似た姿
それらは、体に撃ち込まれた鎖に引きずられるように、
その鎖が集まる先、錫杖を携えた黒い影に従って
ふらふらと霧の中へと消えていった
その姿は、羊を導く牧童のようにも見えた
アイ
「……み、なの……」
高槻 玲音
「……なるほど、影が取られる、ね」小声
二宮 信
「……なるほどね」
KP
鎖の音が遠ざかってゆく……
やがて、聞こえなくなった
残されたのは、へたり込む神津とヘチナ
二宮 信
おおう……。

高槻 玲音
「影、マジで抜かれたな……大丈夫?」今度こそ声をかける
アイ
「ああ、くそ……! 二人とも、生きとるね!?」影が消えてようやく飛び出して、へたり込む二人に声をかける。
ヘチナ
「うぇ……」
二宮 信
「生きててよかった~……」
KP
二人は、倦怠感が身体を覆い、心はずしりと胸の奥に沈んだまま
神津 樹
ぼんやりとアスファルトを見つめたまま、なにごとかつぶやき続けている。
アイ
「ヘチナ……、くそ、やられちまった……」
二宮 信
「神津くん、大丈夫?」
高槻 玲音
「……大丈夫?」
神津 樹
どの程度のだいじょばなさなんだろうなぁー。
高槻 玲音
鬱なんかな
二宮 信
KP
そうだね、鬱々とした気分が心を支配している
めっちゃ頑張れば、だるいけど動けるかも
そう、そして神津とヘチナを除く3人は〈目星〉
神津 樹
その系統の顔はまだ描いてなかったんだなぁー
目星
二宮 信
CCB<=50 〈目星〉 (1D100<=50) > 54 > 失敗
高槻 玲音
CCB<=65 〈目星〉 (1D100<=65) > 69 > 失敗
アイ
CCB<=75 〈目星〉 (1D100<=75) > 47 > 成功

KP
では、アイだけが気付く
うずくまる二人の影が、無いことに
アイ
先程目撃した出来事が確信を帯びる。くそ……、と、再度呟く。
「ダッセェんだね……。何もできなかった」
神津 樹
二人の声には目線だけで反応するけど、今まで自分の影があったところをぼんやりと見つめ続ける。
ヘチナ
「……いいっす」
高槻 玲音
「噂通りなら、化け物を倒さないと影は戻ってこない……らしいけど」
「思った以上にヤバそうだぞ、あれ」
二宮 信
「だな……」
ヘチナ
「もう……無理っす」
高槻 玲音
「え、なにが?」
二宮 信
「影を取り戻すこと……?」
神津 樹
「どうやって……?」
「あんなのに、手が届くはずが、ない……」
ヘチナ
「っす……」
神津 樹
「……なきゃ、良かったんだ」
高槻 玲音
「いや、それはそうだけど……どうしたもんかな、この2人もほっといたらミナノーちゃんみたいにぶっ倒れそうだ」
二宮 信
「……立てる?」ヘチナちゃんに。
KP
抗う気力も尽きかけているので、二宮がある程度強引に引き起こすなら、二人とも立てるだろう
ヘチナ
「………」
神津 樹
「……」
二宮 信
強引に起こしますね。
神津 樹
ふらふらと立ち上がって、果てなき道を空虚な目で見つめている。
高槻 玲音
「……どうする? こんな状態の2人を連れ歩いてまたあれに会ったら、って思うと」
「かといって、あんな化け物を倒すなんて……」
二宮 信
「戻るしかないでしょ」
アイ
「ああ、とにかくいっぺん連れ帰って寝かせた方がいいと思うんだね」
二宮 信
「うん」
ヘチナ
「……帰るっす」
二宮 信
「帰ろう帰ろう」
アイ
「あいつなんとかする方法は、その後なんだね」
高槻 玲音
「そうするっきゃないか……さすがに化け物相手の対策なんてな、RPGじゃあるまいし……」
最後に一度メガネを外してみるけど、何か変化はある?
KP
それは、周りの風景?
高槻 玲音
それに+彼らの様子
KP
では
メガネを外すと、周囲は先刻と同じように濃厚な霧だ
そして、彼らの姿は―――
メガネを外すと、見えなくなった
高槻 玲音
「……えっ」かけたり外したりする
KP
メガネをON・OFFする度に、彼らの姿が消えたり現れたり
きえた
神津 樹
あらあら
二宮 信
あら
神津 樹
戦力外どころか直で消えちゃった。
ヘチナ
幽霊じゃん
神津 樹
つまりオレたちがこの3人のペルソナ兼ガーディアンになると。
二宮 信
なるほど……?
(ケント・デリカット思いだしてしまうなんて言えない)
KP
ユタ馬鹿にしないでよ!
神津 樹
ヤメレ
二宮 信
ユタ?
KP
ケントデリカットのキレ芸ご存じなかったか
二宮 信
わかんない……。
眼鏡しか知らない……。

二宮 信
「どったの?」
高槻 玲音
「思ったよりやばそう」
アイ
「どしたんね」
高槻 玲音
「彼ら……拡張現実みたいになってる。裸眼じゃ見えない」
アイ
「な、」
高槻 玲音
え、ちょっと神津にメガネオフ状態でこのあたりかなーって手を突っ込んでみるw
おなかとか
ヘチナ
エッティ
神津 樹
怯えたように身を縮める。触れられるなら力なく抵抗しようとするが。
KP
では、アイと二宮の視界の中で、高槻の手が二人の体に沈み消える
高槻の手には、何の感触も無い
神津 樹
神津の抵抗は無意味だった。
高槻 玲音
「……どーよ?」
手をふりふりしてる
アイ
「な……、ARはARだろ、まさか、そんな、別の世界にでも連れてかれちまったみたいな」
高槻 玲音
「種も仕掛けもありません……ので、俺にもわかりません」腕引っ込めてメガネかける
二宮 信
「どういうこと……?」
じゃあこちらは神津くんの腕掴んでみます。
KP
二宮はコンタクトレンズなので、問題なく触れる
アイ
「まさか、皆野も……」
神津 樹
見えてると触れるんだな。
高槻 玲音
これ、手ぇ突っ込んだ状態でメガネかけたらスプラッタするんかな? やらないけど
神津 樹
やめてぇ
KP
ふふふ
二宮 信
ふふ
KP
さて、
そうして、異常に皆が戸惑い途方に暮れていると
どこかから、音が聞こえてくる
それは時折、じゃっ、という何かが擦れ合わされるような音であったり
ガシャ、という軽い衝突音のような音
それが徐々に近づいて来る
アイ
「!」
高槻 玲音
「やばい、また来るぞ……! 早く戻ろう」
アイ
ヘチナちゃんを引きずって道を戻れますか?
ヘチナ
動き鈍いけど抵抗はしないよ!
神津 樹
「無駄だ、無駄だ、全部無駄なんだ……」
KP
戻ろうとすることはできるだろうが、脱力した人間の手を引いて、というのはなかなかに重たい
やがて、音は見る間に近づき
アイ
「くそ……!」
高槻 玲音
「やばいぞ、俺たちだけでももっかい隠れないと……!」
KP
隠れる?
高槻 玲音
隠れたいにゃあ
二宮 信
隠れるにゃぁ。
KP
〈隠れる〉者は、先刻と同様に+50%でどうぞ
神津とヘチナを引きずって、というのは無理とします
アイ
〈隠れる〉
隠れる
アイ
CCB<=(10+50) (1D100<=60) > 25 > 成功
高槻 玲音
CCB<=10+50 かくれる (1D100<=60) > 94 > 失敗
あふん、じゃあな
二宮 信
CCB<=(10+50) 〈隠れる〉 (1D100<=60) > 90 > 失敗
削るの忘れてた。
アイ
あ~
高槻 玲音
一人残されるアイちゃん どんまい
二宮 信
どんまい

KP
では、アイだけはブロック塀の向こうに再び隠れた
高槻と二宮は、一瞬脱力した2人に気を取られたためか
逃げ遅れた
そんな3人の頭上で、近づいていた音は
ガシャ、という音と共に止まった
高槻 玲音
おそるおそる見上げる
二宮 信
おっ?
見上げよう。
KP
見上げるならば、すぐそばの住宅の屋根の上
その先端に、一つの人影があった


マスクの男
「……」
高槻 玲音
「誰、でしょうかぁ……?」
二宮 信
誰……?
マスクの男
高槻の誰何の声に、男は答える事なく
躊躇せずに2階建ての屋根から飛び降りた
高槻 玲音
「うおっ!?」
神津 樹
ぼんやりと男を見つめている。
二宮 信
「!?」
ヘチナ
「ひと……」
マスクの男
男は、4人のすぐそば、脱力した神津とヘチナの前に降り立つ
着地の瞬間、これまで聞こえたような、じゃっ、という擦過音
高槻 玲音
「あ、あのー、その2人は影を化け物に盗られて……」
「だからちょっとなんかこう無気力っていうか……」
マスクの男
見ると、男の両足には、一昔前のローラーブレードめいたものが穿かれており、着地の衝撃をそれで受け流したようにも見えた
「……ああ」
男は、嘆息と共に答えた
ヘチナ
ローラーブレードで屋根の上に登る行為は良い子は真似しちゃダメだぞ
高槻 玲音
「あんた、この空間の事なにか知ってるのか?」
マスクの男
「まぁ、お前たちよりはな」
アイ
「……」物陰に隠れながら、じっとその会話を聞いている。
マスクの男
高槻へと答えながら、しかしそちらを見ようともせず
男はローラーブレードを履いた足のまま器用にしゃがみ込むと、脱力した二人の様子を改める
高槻 玲音
「この2人みたいに、影を抜かれた知り合いが他にもいるんだ。どうにかする方法ってあるのか……?」
マスクの男
「……抜かれたばかり、ってとこか」
高槻 玲音
「あ、ああ。ついさっき……化け物に遭って、そいつが影になんかぶっ刺して、べりって」
ヘチナ
ぺりっとね
マスクの男
高槻と二宮は【アイデア】どーぞ
二宮 信
(頭の中が誰なんだろうでいっぱいになりつつある)
アイデア
高槻 玲音
CCB<=70 【アイデア】 (1D100<=70) > 49 > 成功
二宮 信
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 11 > スペシャル
成功するやん。

マスクの男
では、2人は、男が履いている靴が、最近何かと話題になっている遊具―――『新開発ネチリウム単ゼロ電池搭載オーバードライブ磁気モーター式スケートシューズ』であることがわかる
二宮 信
「あっ!?」
「『新開発ネチリウム単ゼロ電池搭載オーバードライブ磁気モーター式スケートシューズ』!!!?」
知っているのか二宮
高槻 玲音
神津 樹
フルw
二宮 信
コピペって便利ですね。
ヘチナ
二宮君説明キャラだったか
アイ
まさかのここで出てきた
高槻 玲音
そうかと思ってたら、そうだった

高槻 玲音
「あー……なんか流行ってるやつ」
神津 樹
「……しん……?」
まあどうでもいいか……地面と会話してよう……
マスクの男
ナウなヤングにバカうけしようと、どこかのネジが飛んだメーカーが販売したものの、身ひとつで時速80kmまで加速が可能であることや、扱いが困難であることから、事故や怪我が相次ぎ、連日マスコミなどに叩かれている代物だ
二宮 信
「『新開発ネチリウム単ゼロ電池搭載オーバードライブ磁気モーター式スケートシューズ』。名前がクソ長いからよくクイズ番組で見るわ」
マスクの男
「ああ。イケてるだろ」
「それは、置いといてな」
二宮 信
「うぃ」
マスクの男
「まだ、間に合うかもしれねぇな」
高槻 玲音
「マジで!?」
「どうすればいいんだ?」
二宮 信
「ほんと?」
アイ
「! そりゃ、ほんとなのだね!?」 思わず顔を出してしまう。
マスクの男
「……もう一人いたのか」
高槻 玲音
コマの端を破いて出てくるアイちゃん
「あー、またあの化け物かと思って……」
アイ
「っ、悪い、思わず出ちまったね。ああ、さっきの奴の仲間かと思って隠れてたんだ」
マスクの男
「牧童、か」
「お前ら、おまじないゴッコはいいが、マジになるんじゃねぇよ」
「中には、笑えねぇネタも混じってたりするんだぜ? ……まぁ、他人のことを言えた義理じゃぁないが」
二宮 信
「ぼくどう」
高槻 玲音
「ぼくどう……? あの影を剥がす化け物のことか?」
マスクの男
「ああ。アレはそう呼ばれてる」
アイ
「牧童? ……言い得て妙じゃあるね。さっき言ったが、この前にいっぺん知り合いがやられてんだ。弱ってくのを見てるだけじゃいられなかった」
マスクの男
「他にもいるのか? ……影を剥がされた奴が」
ヘチナ
「……ミナノー」
アイ
「ああ。アイらのクラスメイトで、皆野っていう」
マスクの男
「……そいつは、どこに?」
アイ
「倒れちまって、病院に入院してる」
高槻 玲音
「今、病院に入院してる。でも、医者も影がないことに気づいてない」
マスクの男
「……?」
高槻の言葉に、マスクの上に見える眉を顰める
「影が……無い?」
二宮 信
「なかったよ」
アイ
「ああそうだ、いまの二人と同じだ。塔を見つけた、って言って戻ってきて、そのまま倒れた」
高槻 玲音
「で、カノジョらはその子と友達で、どうしても助けたいって……そんで、勝利の塔の噂に縋ったって感じ。俺たちは……なんだろう、付き添い?」
マスクの男
「ちょっと待て」
高槻 玲音
「ああ。ていうか、この2人も影ないだろ、今。影ないどころか、これがないと姿さえないんだけど」とんとんってメガネを指先で叩く
マスクの男
「だろうな」
「それはいい」
二宮 信
「いいのか?」
高槻 玲音
「あ、これは正常なんだ……じゃあ何が引っかかってるんで?」
マスクの男
「お前ら、その襲われたって奴に影が無いのが、見えたのか?」
無いのが見えた、というのはおかしな言い回しだが。
高槻 玲音
「え、ああ」
アイ
「ああ、見えたよ。アイたち五人しか見えとらんみたいだった」
高槻 玲音
「……そういや、無いって気づいてるの俺たちくらいだった気がするな。病院にいる子が倒れたとき、結構な騒ぎになったんだけど」
マスクの男
「もしかして、お前ら―――」
マスクの上から、顎に指を当てていた男は、
「『塔』が、見えていたのか」
二宮 信
「うん?」
「あー、見えてた……」
高槻 玲音
「え、ああ、そうだけど」
「……あれ、なんなん?」
アイ
「塔──、ああ、そうだ。幻みたいにして、ぼんやりだが、見えてた」
神津 樹
「……とう……」
KP
そこで、みんなは互いに塔が見えていたことに気づくわけですね
マスクの男
「なるほど、な」
高槻 玲音
「……ってか、ここにあんまり長居してる場合じゃなくない? なんか安全に話せる場所……一旦外に出る?」
マスクの男
「いや」
高槻の言葉を否定する
「このまま外に出てみろ。こいつらも、そいつと同じことになるぞ」
高槻 玲音
「あー……むしろこの中にいたほうがいいのか」
二宮 信
「逆に出ちゃいけないってこと?」
マスクの男
「まぁ、いずれはそうなるがな」
「少なくとも、外に出ればたちまちに『そう』なるだろう」
高槻 玲音
「まあとにかく……このままほっとくのも忍びないから、どうすりゃいいかとか、どういうことなのかとか、教えてもらうことはできるか?」
マスクの男
「ああ」
高槻 玲音
「そりゃ助かるよ、本当に……何がなんだかなんだ」
マスクの男
「こいつらを救う方法はただ一つ」
アイ
「……」ごくり、と息を呑む。
二宮 信
頷く。
マスクの男
言って、男は手に携えていたジュラルミンのアタッシュケースをアスファルトに放る
アイ
ノヅチの鼻汁まみれになってたやつだ(それは前話)
高槻 玲音
やめいやめい
神津 樹
そんな重要アイテムヤーダー
真・女神転生TRPGキャンペーンでそんなイベントがあった。
マスクの男
ごしゃ、という重い音と共に地に落ちたアタッシュケースは
落ちた衝撃で留め具が跳ね上がり、蓋が開く
アイ
自然、そのアタッシェケースに視線が吸い寄せられる。
ヘチナ
なんとなく見てる
二宮 信
そちらに視線が向く。
マスクの男
その中には
敷かれたウレタンマットの上に鎮座する、黒い塊が5つ
高槻 玲音
それ、俺の足のHP-1したやつ
二宮 信
玩具だ。
神津 樹
あぶねーやつだ
高槻 玲音
「あ、それ、あの子が持ってた……」
アイ
「あの子って、皆野が?」
二宮 信
「あ、あの謎の」
高槻 玲音
「うん、あの子のカバンに入ってた」
神津 樹
「……」
億劫そうに銃に視線をやる。
あんな玩具でどうしようっていうんだ。
無駄だ。何を持ち出したって、もう無駄なんだ。
ヘチナ
ミナノーが銃なんか持ってるわけないじゃん
マスクの男
「……? お前ら、こいつを見たことあんのか」
高槻 玲音
「その倒れたカノジョが鞄に入れてた」
アイ
「それは…… 何なんだね? 銃にしちゃあ、妙な形してるが」
マスクの男
「……なるほどな」
「そいつ、それをどこで手に入れた?」
二宮 信
「知らない」
高槻 玲音
「いや、そこまでは……倒れたときに荷物が散らばって見えた感じで」だいぶはしょってる
「だから、それ見たときにはもうカノジョから話は聞けなかった」
マスクの男
「そうか……」
「こいつはな……」
男は、何か説明しようとして、立てた指をしばしくるくるとした後
「……まぁ、玩具だ」
説明を投げ捨てたように、答えた
高槻 玲音
「おもちゃ」
「……まあ、弾でないもんな」
マスクの男
「『それ』専用のな」
高槻 玲音
「それ?」
マスクの男
「こいつを使って、自分の影を取り戻すこと」
「それだけが、助かる方法だ」
高槻 玲音
「……え、えーっと、ツッコミが追いつかないんだけど、とりあえず……どうやって?」
アイ
「どう、使えばいいんだね。こいつは」
体調悪い
二宮 信
すみません、体調の方がちょっとだけ怪しいので念のため0時ちょっと前に終わってくださると助かります!!!
おう早く言えてえらいな
アイ
お大事に!
ヘチナ
はぁい無理はいかんぜよ
高槻 玲音
このあと説明パート入りそうだしそこで切ってもらおうぜ

マスクの男
「……」
男は、再び何かを考えながら、
「あー」
だの
「んー」
だのと、唸ってから
「……まぁ、持ってみろ」
と投げ捨てた
はいらない
神津 樹
はいらなかった
高槻 玲音
こいつ説明しねえな
KP
説明(できない)
神津 樹
お大事にね
二宮 信
温まって寝ます!!!
終わったら!!!

アイ
「借りるよ」言って、それを手に取る。
マスクの男
「おっ」
高槻 玲音
「結構重いんだよな……」ためらいがちに持つ
ヘチナ
みてるだけー
神津 樹
どんより
マスクの男
では、アイと高槻が手に取ると
KP
黒くガンメタリックの色であった銃は、ウレタンマットから引き上げるその動作に従って、その表面が剥がれ落ち
中から銀色の銃身が現れた
一点の曇りも無いその銀色は、まるで鏡のよう
高槻 玲音
「うおっ!?」
「え、あの子の持った時はこんなんならなかったぞ……?」
マスクの男
男は、その様子にほう、と声を漏らした
「『当たり』か」
アイ
「当たり?」
二宮 信
「あたり」
持ちまーす。
マスクの男
「ああ……こっちの話だ。気にすんな」
男は誤魔化すようにそう言って、アタッシュケースを拾い上げると、
高津とヘチナの前にしゃがみ込み
「ほれ、お前らも」
差し出す
「いーから、ほれっ」
アイ
「そうか、ならいいや。ヘチナ、持ってみろってさ」
ヘチナちゃんの手に手を添えて、指を開かせて銃を持たせようとします。
ヘチナ
「……す」
神津 樹
目の前に出されるなら触れる。
「なん……だ……? これ」
KP
では、ヘチナと神津が触れると、やはり銃は黒から銀に変わる
その瞬間
ヘチナと神津の意識の奥で声が響く
『我は汝、汝は我―――』
神津 樹
どこかで、聞いた、ような。
ヘチナ
「……これ、どっか……」
KP
どこかで聞いた、その声を認識すると同時、この瞬間まで全身を覆っていた無気力感が、風に吹き散らされるようにして消え去った
アイ
「……ヘチナ?」
二宮 信
「どうしたの?」
ヘチナ
「誰、前に。塔。」
アイ
「ヘチナ?」
神津 樹
みるみる目に光が戻り、銃を手に男に詰め寄る。
「何を知ってる、教えろ」
マスクの男
「おっと」
神津 樹
「『これ』は何だ。『塔』って何だ!」
高槻 玲音
「ちょ、ちょ、ちょっと!?」神津を止めようとする
ヘチナ
「うぇぇ、だ、だめっす」
「あ、あれ、動けるっす……?」
二宮 信
「まってまって!?」
高槻 玲音
「いろいろ教えてくれるって言ったよこの人は! 落ち着けって!」
二宮 信
「そーそー!」
アイ
「二人とも、戻ったのか」二人の影があるかどうかチラッと確認します。
KP
影は、未だ見えない
マスクの男
「いや、言ってねぇよ!?」
高槻の言葉に、慌てて男は訂正する
高槻 玲音
「そうでも言わないと止まらない気がしたんだよ乗れよ!!」
二宮 信
「え? 言ってたような気がする」
※言ってない
マスクの男
「ああ、なるほどな」
「だが、悪いな」
高槻 玲音
「つか……当たりって言ってただろ。俺たちはアンタにとって、なんらかの益があるんだろ」
「じゃあ結局説明してくれんじゃないのか?」
マスクの男
「説明が得意な奴は表にいるし、俺も全部知ってるわけじゃねぇんだ」
神津 樹
「ふざけやがって……」
自分の足下を確認して吐き捨てる。とりあえず落ち着いた。
高槻 玲音
「アンタだけじゃないのか」
マスクの男
高槻の言葉に頷く
二宮 信
「なに? 徒党でも組んでるの?」
マスクの男
「聞こえが悪ぃなぁ」
「だが」
「お前らが助かる方法だけは教えてやれる」
ヘチナ
「た、助かるって」
マスクの男
「ま、いいさ」
「とりあえず、トリガーを引いてみろ」
「一回だけな」
ヘチナ
「お、玩具っす、よね?」
アイ
何もない場所に向けてトリガーを引いてみる。
高槻 玲音
「トリガーを……?」壁に向けて、衝撃に備えながら、引いてみる
二宮 信
引くわ。
ヘチナ
「うえぇぇ皆さん!」
神津 樹
銃口を虚空に向け、ぐいと引く。
「一回引いてみたことがある。タマは出ない」
二宮 信
こちらも壁に向けて撃ちます。
KP
トリガーを引いたものの手の中で、ばしゃん、という音を立てて、鉤爪とスパイクが現れる
マスクの男
「……よし」
ヘチナ
「ししし、失礼します」少し遠くの地面の方を向けて恐る恐る引く
マスクの男
「その状態で、もう一度トリガーを引けば、アンカーが打ち出される」
「それで、自分の影を取り戻すんだ」
アイ
「物理的に影を引っ張ってこい、ってことで合ってんだね?」
マスクの男
「そういうことだ」
高槻 玲音
「アンカー……あの牧童ってやつが打ってたみたいなやつか」
「じゃあ、もう一遍アイツに近づけと……」
マスクの男
「……そういうことだ、な」
もう一度、男は言葉を繰り返した
高槻 玲音
「なんとまあ……スリリングな」
アイ
「分かった。これ、一度引いた後元に戻したりできるかね? どんくらい飛ぶか知っときたい」
マスクの男
「射程は、約20m」
神津 樹
けっこう飛ぶな
アイ
「20mね。長いような気もするが、あいつ相手じゃ短いような気もすんね」
マスクの男
「外れれば、ウィンチで勝手に巻き戻る」
「だが、できれば外すな。二発目は無ぇかもしれねぇ」
高槻 玲音
「じゃあ試し打ちしない方がいいんじゃね?」
神津 樹
敵に近づいて巻き上げて二発目は無理って事では
アイ
「目の前で外しちゃならんって事じゃないかね?」
高槻 玲音
「あー……」
ヘチナ
「あ、あの……」
マスクの男
「なんだ」
ヘチナ
「ヒッ! ひ、ひとのでも、とれるんす……か?」
マスクの男
「……ひとの?」
ヘチナ
「ミナ……と、友達もとられたっす」
「もって、帰れば。ミナノーも」
マスクの男
「ああ……そういうことか」
ヘチナの意図を知り、男が唸る
しばし、迷うような沈黙の後
「無理だな。そいつは、手にした時から『そいつ』専用だ」
アイ
「……連れてくるしかねぇ、ってか。皆野を」
ヘチナ
「……ッ」
高槻 玲音
「その前に、自分が外に出られるように、自分のを取り返すのが先だよ」
「前も言ったけど……君が自分と同じ状況になることをカノジョは喜ぶような人か?」
アイ
「そだね、いっぺんづつ進めよう。全員動けるようになりゃ、皆野をかついで来れるかもしれん」
KP
「……悪いな」
歯がみするような男の言葉が、ずしりと空気を重くするのを感じつつ
次回へ続く


コメント By.

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』2-08

こいつ見たもの全部アッパーテンションでぶちまけるよw なんなら画像と動画共有で。

そこまでは関知できねぇよw

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』3-11

「な、なんで皆さんが!?」
「なんで君が!?」
「ぴゃっ!?」

TRPGリプレイ CoC『ペルソナ 勝利の塔』1-9

「新たなライバルの誕生に、その面を拝みに来たのさ」