TRPGリプレイ Zephyranthes 第七話 『crossroads』2


SCENE 4

キャスト クリフ
DL
君はまんじりともせず客車内を歩いています。
一等客車だね。
クリフ
うん。
自分の部屋の前を熊みたいにうろうろしてます。
DL
うろうろしてるのか(笑)
クリフ
別に部屋で酒飲んでてもいいけどね。
マグノリア
部屋でうろうろしてたら? 外でうろうろしてたらおかしくないかい?
クリフ
部屋でうろうろしてイライラして、外に出てうろうろしてイライラして、中に入って……を繰り返してるよ(笑)
マグノリア
五分おきくらいに。
DL
君が外に出てうろうろしている時に、隣室のドアの前まで来たところで、突然胸倉つかまれて引きずり込まれる。
クリフ
おう? ところで今武器持ってる?
DL
持ってていいよ。

マグノリア
はっ。犯されるー。
DL
そうそう、薔薇の世界(笑)扉が閉じて、薔薇の花びらが散る。
クリフ
そいつの腕を振りほどく……はできる?
DL
いや、とりあえずもう引きずり込まれて、一等客室の床にだーんって転がされる。
クリフ
はぁっ! やべェ~!(半ば悲鳴)
(一同笑)
マグノリア
なされるがままみたいな。
クリフ
俺、《神の恩恵》持ってないんだけど~。
《神の恩恵》……それを持つキャラクタが信じられないほどの美貌の持ち主であるというマニューバ。
DL
部屋の中からギシギシアンアンって物音が聞こえて、牡丹の花がボタッと落ちる(笑)
クリフ
いやぁ~! そういう趣味ないから。ないから~。
マグノリア
クリフ、そういう人だとは思わなかったわ。

DL
君がそうやってどさっと倒れると、引きずり込んだ男はビリーだ。
クリフ
……ん?「何のつもりだ」
ビリー(DL)
「(悪者声で)相変わらず甘ちゃんだなァ、クリフ」
マグノリア
うわ。
クリフ
わーお。撃ち殺してくれって言ってるな、それは。
マグノリア
体勢的にめっちゃ不利じゃないか?
クリフ
うん。ああ、でも《ヒップホップ》持ってるから起き上がれるよ。
「そっちは相変わらず胸糞悪い面してやがんな」って起き上がりざまに一発ぶん殴る。
ビリーはサムライかなぁ……。
ヨハン
そこに「おいビリー」
って出てゆくのはどうだろう。
(一同笑)
DL
それはカラミティー・ルージュが飛ぶね。
マグノリア
「出てくんじゃあねぇ」
クリフ
でもなー、この人《白兵》とか持ってないからなー。
DL
はい、28で《インターセプト》
クリフ
ぶっ(笑)でもとりあえず全力(いいカード)でぶん殴っておくか。
でもね、ぶん殴り系の技はぜんぜん持ってないんだよ、この人。だから、18。
DL
じゃあ差分値10でこっちの攻撃が命中。
《紙一重》と組み合わせて20点のダメージ。
MD引いて16。16は[士気喪失・転倒]へたり込んでしまう。転倒か。
マグノリア
このヘタレ野郎がー。
クリフ
じゃあぶん殴ろうとしたら反対に撃ち返されたわけね。
その場に崩れる。
ビリー(DL)
「おやおや、こんな一発でビビッちまったか? しかし、何だ? その中途半端なナリは」
クリフ
「俺がどんな格好をしていようが、貴様の知ったことか!」
ビリー(DL)
「ふん、てめえを見ているとイラつくんだよ。
さっきもてめえ、銃を取るか医療器具を取るか一瞬迷っていたようじゃねえか」
クリフ
何で知ってんの。
DL
神様の目。
(一同笑)
ビリー(DL)
「そんな中途半端な覚悟でやっているから、どちらに対しても気が張れない。
ま、ボウヤのお前にはお似合いだよ」
クリフ
あ、じゃあそれでぷつっと切れて……
「お前に言われたくないんだよッ!」
起き上がって撃つ。

DL
あ、とりあえずヨハン、銃声が聞こえた。
ヨハン
駆けつける。
マグノリア
一緒に行ってもいい?
DL
いいよ。
クリフ
《零距離射撃》……今抜いたらやばいよな(笑)
(一同笑)
クリフ
ま、いっか。
《零距離射撃》《ガンスリング》《集弾》《ヒップホップ》
マグノリア
自分を崖っぷちに追い詰めていく君が大好き(笑)
クリフ
いやあ、やっぱここは抜かなきゃ駄目でしょ。
マグノリア
そうだね。
DL
その前に、前のシーンでマグノリアからカラミティー・ルージュを買い戻すのを忘れていたね。
クリフ
カラミティー・ルージュが飛んでくるんだ~(笑)
DL
そうだよ。
カラミティー・ルージュが飛ぶよ~。
クリフ
(手札見ながら)どんな数字出しても駄目にされるんだよね(笑)
くそー、2を処理しておきたいけどそれはちょっと私のプライドが許さん。
マグノリア
えらいなー。絶対失敗するの解ってるのに。
クリフ
そらもー、外して撃つような真似はできませんよ。ぶっ殺す積もりでいるんですから私は。
DL
そうだね。
じゃあ君(クリフ)がまさに撃とうと引き金を引き絞った瞬間に、ビリーの背後の扉が開いてヨハンが入ってきた。
そして銃弾はヨハンの顔をかすって飛んでいった(笑)
マグノリア
はっ。後ろの顔を見た瞬間にヨハンを後ろにどーんって押し付けて、クリフの顔に平手打ち。
ヨハン
俺は何が起こったかわからず。
DL
扉開けた瞬間に弾丸が迫ってきて、突然壁にたたきつけられた(笑)
クリフ
吹っ飛ばされた俺はその場に、ランポスタックル食らったときみたいに……ああ、そうかマグノリアはこのネタわかんないか(笑)ごろごろごろって転がる。
マグノリア
「マスターに何て事をするの。それにこのロンさんに何をするの。
さてはあなたが呼び出したのね」
ビリー(DL)
「助かりました、ヨハン神父。
また危うく殺されてしまうところでしたよ」
ヨハン
ビリーにケツを向けながら「どうやら危ないところだったようだな。
私が駆けつけて良かった」
DL
ケツを向けながら?(笑)
ヨハン
頭は荷物の中に突っ込んでるから(笑)

クリフ
さーて、どうしよっかなぁ。
悪いけど、二人に弁解するようなココロの余裕はありませんことよ、わたくし。
マグノリア
うん、弁解もできないでしょう、この状況的に。
クリフ
うん。
マグノリア
「まったく、あなたは医者だ医者だと言っているけれど、こんな卑怯な人間だとは思わなかったわ」
クリフ
うわあ、なんか心がズキズキするね。
そしてズキズキするたんびに、こいつら(ヨハン&マグノリア)との絆がぶっつぶつ切れる音が聞こえるね(笑)
(一同笑)
ヨハン
「クリフ、無抵抗な男に銃に向けるとは。
貴様のスピリッツとやらはその程度か!」
クリフ
「あァ、そうさ。俺はアウトローなんだよ。知らなかったかい? 犯罪者なんだよ、人殺しなんだよ」
出て行こうとする。
マグノリア
うわー(笑)
DL
クリフの視界の中で、ヨハンの後ろにいるビリーがその台詞を聞いて失笑してる。
ヨハン
勿論それを見ていない俺。
(一同笑)
DL
君ら(ヨハン&マグノリア)の視界の外だよ。
マグノリア
うつっていたとしても見えていないから。ヨハンに一点集中で。
DL
とりあえずクリフだけがそれに気づいた。
ヨハン
「見よ、この聖者のような顔を!」
(一同笑)
クリフ
振り向いて、ビリーに銃口を向けてからそのまま立ち去る。
マグノリア
「助けてドラえもーん」
ていうセリフが似合いそうな退場をするクリフが大好き(笑)
クリフ
うっさい。やりようがないんだこれ以外に(笑)弱いんだからクリフくん。
マグノリア
弱くないって。君が思っているほど(笑)
クリフ
でもやろうと思ったらこの二人(ヨハン&マグノリア)撃たなきゃなんないし、なるべくそれはやりたくないの。
マグノリア
俺はかまわないよ。
君がマスターを撃たない限り何もしないから。
クリフ
さっきマスターに当たりそうになったけど。
さっきのパンチでチャラなの? 
部屋に戻って、「何だよ、俺の部屋の隣かよ」
DL
(笑)ビリーの部屋が君の部屋の隣だったんじゃない。
空き室に引きずりこまれた。
クリフ
え、そうなの? じゃあ、空き室にいるってことには何の疑問もないの? 二人とも。
マグノリア
いや、それは「君が空き室に連れ込んだ」って思っているんだ。
クリフ
「ちょっとツラ貸せや」って言って?
マグノリア
自分の部屋で撃ったら怪しまれると思ったから。
クリフ
(すっきりした顔で)いいや、もう。
うん、こっちは犯罪者として見られても、とりあえずあいつ殺せればいいやって思ってるから。
マグノリア
開き直ってるねー。
クリフ
もう信じてもらえないし、あいつらにはあいつらの事情があるんだろうなって思ったから。
それはそれでどうしようもない。
じゃあ、殺るか。みたいなね。
……とりあえず今のフェイトでもらっていいかい?
DL
はい。早くチームを組まないとクリフさんのパワーチップがパンクしてしまう(笑)
クリフ
後で、「全部使って《二丁拳銃》でみんなに攻撃!」とかやるから(笑)

ヨハン
「ビリー、あのような者がうろついていることだし、あまり勝手に一人で歩き回ってもらっては困るな。
これからは部屋の中でおとなしくしていてもらおう。
あなたは、あなた一人の身ではないのだから」
《話術》〈西部への布教〉
DL
〈西部への布教〉なんだ。
マグノリア
〈西部への布教〉なんて持ってたんだ。
クリフ
いや、意外に役に立ってるよ。
マグノリア
すごいね。
ビリー(DL)
「わかりました。すみません、ご迷惑をおかけしました。
ちょっとゴハンを買いに出ただけだったんですよ」
ヨハン
「そのようなことはあのSFとかいう奴にでも申し付けてくれ」
ビリー(DL)
「はは……いや、それが、頼んだんですが、あのオートマータのお嬢さん、「使いっ走りはSFの任務ではないと判断いたします」
とか言いましてね」
ヨハン
SFを叱りつける。
「馬鹿者ーッ! 仕事に優劣をつけるなーッ! どのような仕事であろうと尊い神に仕える仕事だと思え!」
SF(DL)
「ヨハン様、まずは目的語の提示をお願いいたします」
(一同爆笑)
マグノリア
手強い、手強いぞこの人ー(笑)
SF(DL)
「そのように頭ごなしにおっしゃられても、SFとても戸惑ってしまいます(無表情のまま)」
ヨハン
「このICチップは狂っているのか! 目的語なら「馬鹿野郎」だ!」
(一同笑)
DL
そうやって喋っている口の中に骨を差し込む。
ヨハン
ばりばりって噛み砕いて飲んでから続ける。
SF(DL)
「ヨハン様、いささかカルシウムが足りていないものと判断いたします」
ヨハン
「ええい、足りるかこのような物で。足りぬ、足りぬわ。うはははははは」
(一同笑)
マグノリア
……ねえ……おかしいよ。
DL
君が笑っていると殴り倒される。
マグノリア
じゃあ腕を振り上げるときに《カバーリング》しとこう。
「はっ。マスターが危険だわ。マスタァァ~」
DL
入ってくるなら……またカラミティー・ルージュ買い戻すのを忘れてた。
はっ、クリフの白チップが底をついた(笑)
クリフ
わーい、何もしていないのにがんがん貯まる~(笑)
(予備用のゲーセンコインを貰いながら)私の魂がこんなにちっちゃくなってしまった。
DL
SFがふっとヨハンの方を見て「あっ、ヨハン神父が」
って言う。
マグノリア
そっちに気を取られる。
DL
《カバーリング》外れたヨハン神父を殴り倒す(笑)
ヨハン
じゃあ《心眼》《無拍子》《ソードマスター》で。
DL
やる?(笑)別にダメージは入らないよ。
ヨハン
じゃあ普通によける。
DL
じゃあ殴る。
君が殴り倒されると……
(一同笑)
ヨハン
イベント戦闘かい(笑)
DL
まあ、これはただの冗談シーンだから。
「ヨハン様、周囲のお客様に迷惑です」
ヨハン
「ここは特別客車だ。
誰もおるか!」
DL
そしたら後ろのほうからトントンって警棒鳴らしながら黒人のモヒカンマッチョが。くっちゃくっちゃガム噛みながら。
マグノリア
ぺってやったら食べなきゃならないんだ。「回復ー」って(笑)
クリフ
《格闘》が8レベルくらいありそうな奴が。
ヨハン
「ええい、くせ者め」
マグノリア
「マスター、マスター、シェリフです」
シェリフ(?)(DL)
「お客さーん、困りますねェ」
ヨハン
「ええい、お前がシェリフだというなら名を名乗れ」
DL
じゃあ、ストイッコビッチって名乗る。これ以上このシーンは進まないよ。
(一同笑)
ヨハン
じゃあ閉めて。
DL
ばたーん(笑)
クリフ
うやむやのうちに終わってしまった(笑)
マグノリア
俺たちはもっとクリフに絡んでいかなきゃいけないと思う。
クリフ
だって誰も事情を訊いてくんないんだもん。一人でやさぐれてるから。
マグノリア
もしくは「とうっ!」でどっか行っちゃった暴走っ子を探すか。
DL
どうする? 探す?
ヨハン
ああ、探してみるか。
マグノリア
「(SFに)それではロンさんをよろしくお願いします」
SF(DL)
「かしこまりました」
クリフ
護衛が外れた。ちゃーんす。
ヨハン
「こんどまたビリーがあんな目にあったらお前の責任だぞ」(笑)申し付けておく。
SF(DL)
「SFはただの器物に過ぎないと判断いたします。
故にその責任は所持者であるヨハン神父のものになるかと」
ヨハン
「お前の所持者は聖人アリスだ」
DL
(笑)
マグノリア
若干馬鹿にした感じに「ふっ」て笑われるんでしょ(笑)
DL
うん(笑)
クリフ
嫌な意思持ってるね。

SCENE 5

DL
クリフ、また君は熊のようにうろうろしている?(笑)
クリフ
自室でなんとなく銃の手入れなんかしながら、昔のことを思い出して怒りを燃やしている(笑)
……それで特に何もおきないならヴィクトリカを探しに行く。
DL
そういう事をしているなら、君の部屋の扉がノックされる。
クリフ
扉の横に立って銃を構えて、扉を一気に開ける。
DL
中に入ってくるのはヴィクトリカ。
クリフ
「(銃をおろして)何だ、お前か。驚かすな」
ヴィクトリカ(DL)
「クリフ。彼にはもう手を出すな」
クリフ
「……何でだよ」
ヴィクトリカ(DL)
「あまり彼に関わると君の身が危ない」
クリフ
「何だ、お前まで俺の邪魔をしようってのか?」
ヴィクトリカ(DL)
「邪魔ではない。君のためを思って言っているのだ」
クリフ
「そうか、俺の腕じゃあいつに勝てないって言いたいのか」
ヴィクトリカ(DL)
「うむ、それもある。
だが何よりも、法王庁を敵に回すようなことはしないで欲しい」
クリフ
「法王庁……? 何者だ、あいつは」
ヴィクトリカ(DL)
「(自嘲気味に笑う)法王庁も一枚岩ではない、ということだ」
クリフ
第一話あたりのことを思い出して「そうか」って笑ってるよ。
ヴィクトリカ(DL)
「私は法王庁の命に従い、彼の暗殺をすべく行動している。
しかしヨハン達が彼を守るのもまた法王庁からの依頼だ」
クリフ
「なるほど……しかし俺は法王庁など関係ないからね。
俺の命を弾丸に変えても奴をしとめる」
ヴィクトリカ(DL)
「無駄死にをするつもりか」
クリフ
無駄かなあ、それは。
マグノリア
それは君が無駄ではないと思うなら無駄ではない。
クリフ
うん。無駄かなあ、それは……って考えている。
マグノリア
おいおい、考えちゃだめだろこういう所で(笑)
DL
考える暇があったら口に出せ。
マグノリア
そこで君が無駄かなあと思ってしまったら、クリフの全てのことが無駄になってしまう(笑)この列車に乗ったことの全てが。
クリフ
「俺は奴を殺るんだ!」
ヴィクトリカ(DL)
「そうか。忠告はしたぞ」
クリフ
「なら、お前は味方でもないってことだな」
ヴィクトリカ(DL)
「友の危機であるならばわたしも何らかのことはしようと思うがね。
それを含めて手を出すなと言っている。
わたしの手を煩わせるな」
クリフ
「……まァ、いいさ。これは俺の問題だ。
他の奴らの手を借りようなんて、これっぽっちも思っちゃいなかった。
むしろちょうどいいくらいだ」
ヴィクトリカ(DL)
「……解った。ならばもう何も言うまい」
DL
と、言って去って行く。去って行く去って行く。
クリフ
こいつ(クリフ)がもうちょっと器用な奴なら、ヴィクトリカに任せてさようならってやるところだな。
マグノリア
そんな男ではないからこそ、この列車に乗っているんだよ。

DL
といったところで、ヨハン、マグノリア。
クリフの部屋から出てくるヴィクトリカをハケーン。
クリフ
近いな(笑)
マグノリア
「……はっ。あら、やっと見つけましたわ、マスター。お探しの人物ですわ」
ヨハン
「ちょうどいいところに来た、ヴィクトリカ。
先ほどの件、何故あのような事をしたのか聞かせてもらおう」
マグノリア
さっき撃ち合いがあった隣の部屋をぱたっと開けて、「こちらへどうぞ」
ヴィクトリカ(DL)
「君たちには関係のないことだ」
マグノリア
「こちらにも事情がありまして。ねえ、マスター」
ヴィクトリカ(DL)
「わたしもまた彼を殺す。法王庁の任務のために」
ヨハン
「何、法王庁の任務だと? 法王庁の任務はあいつを守るようにとの事だ。
あれを殺すような任務は受け取っておらんぞ」
ヴィクトリカ(DL)
「その通り。まさにそうであろう」
ヨハン
「ええい、知った風な口を利くな!」
ヴィクトリカ(DL)
「法王庁は君が思っているほど高潔な組織ではない」
マグノリア
変人の集まりだもんね。
クリフ
いやいやいや、そういう意味じゃないから(笑)
マグノリア
広い意味でも高潔な組織ではない。
ヨハン
「了見の狭いことを言うな」
マグノリア
何かっていうとそのセリフは好きですな。
クリフ
天羅生まれの人ですから。おおらかなんだよ。
ヨハン
「神の意思は人間の心で解るようなものではない。
たとえ理不尽なように見えても、必ずそこに意味はあるのだ」
ヴィクトリカ(DL)
「面白い、貴様は法王庁が神だというのだな」
ヨハン
「そんな事は言っておらん」
DL
「ならば目を覚ませヨハン」……とは言わないな。
(一同笑)
ヴィクトリカ(DL)
「まあいい、君たちもその任務を遂行するがいい。
それこそが君たちのためになるだろう」
ヨハン
「人の仕業のように見えようと、全ては神の御心のままに」
ヴィクトリカ(DL)
「おめでたい。おめでたいな、ヨハン」

DL
ちなみにクリフ、ヴィクトリカが隣の部屋に入っていくのは見えているから。
マグノリア
コップを壁に当てて(盗み聞きの姿勢)
ヨハン
大丈夫、声でかいから。
クリフ
じゃあコップ当てて、次ヨハン喋るかなと思ったら外してる(笑)

ヨハン
「やらずに後悔するより、やって後悔するんだ。
とりあえず言ってみろ。後悔するかどうかは俺が決める。
真実ヲ明ラカニシナサーイ」
マグノリア
何故片言なんだ(笑)
ヴィクトリカ(DL)
「相変わらず真っ正直だな、ヨハン。
だからあのSFにからかわれるんだ」
ヨハン
「(マグノリアに)からかわれたのか?」
(一同笑)
マグノリア
「(無言で目をそらし、ヴィクトリカに)聖人アリスって誰?」
ヴィクトリカ(DL)
「ふふん、アリスか……知っているとも」
マグノリア
「本当に聖人なのかしら。聞いたこともないわ」
ヴィクトリカ(DL)
「ううむ。力を持っていることをすなわち聖人と呼ぶのなら、その表現は間違っていない」
※突然男の声がした。
謎の声(DL)
「まあ、いいじゃないか、ヴィクトリカ。
彼らも今の君の一言で混乱しているだろう。
混乱したまま意味のない任務に就くというのも酷な話だ」

マグノリア
どっからッ? 窓の外に身を乗り出してみる。
DL
窓の外で列車に併走している(笑)
ヨハン
風圧に揉まれながら「まあいいじゃないか」って言ってる。
(一同笑)
DL
列車の窓にしがみついて、慣性で真横になりながら「まあいいじゃないか」って言っている奴がいる(笑)

DL
君らが入ったときは誰もいなかったはずなのに、気が付くと君らの後ろのベッドに一人の人物が腰掛けている。
マグノリア
「あら、あなたはどなたかしら」
ヨハン
「貴様もいたのか」
マグノリア
知っているような口ぶりだ(笑)
DL
言う? 言うなら……《観察》しよう。
(一同笑)
ヨハン
「どうやらまたのんびりとした任務は受けられそうにないな」
DL
どんな感じかというと、金髪碧眼、長い髪をして、口の上にわずかなひげをたくわえた男性です。
雅な格好をしている。
クリフ
雅って、どっちの雅? テラの?
DL
テラの雅(笑)天羅の雅ではない。
天羅ならちゃんと「麿は」って言うから(笑)
マグノリア
眉毛そって、点々で眉書いて、白い顔で(笑)
クリフ
だって雅って言うからー。
DL
語尾は「おじゃる」になってるから。烏帽子かぶって(笑)
マグノリア
そんなのが静かに入ってたら怖い(笑)
ヨハン
その男を見て目を見開いて、「クシィじゃないか……!」
(一同笑)
※クシィ……不幸を運ぶ運び屋。クリフがディーラーのときのレギュラーゲスト。
DL
じゃあ、「ほわたぁー!」って目を突く(笑)「貴様の目は腐っているのか!」
マグノリア
「あら、あなたはどなたかしら」
男の声(DL)
「久しぶりだね、弦乃丞。
いや、ヨハン神父」
ヨハン
「誰だ」
DL
誰だ 誰だー。
ヨハン
「この俺を弦乃丞と呼ぶとは」
DL
ジョージ・ブッシュです。
ヨハン
……!
※ジョージ・ブッシュ……ヨハンの師。
天羅に流れ着いた彼を救い、神に仕える者としての道を教えた人物。
クリフ
顔知らんのか(笑)
マグノリア
いや、わかんないよ。
彼の知っているジョージ・ブッシュより若くなっているかもしれないし。
クリフ
ああ、なるほどね。
DL
いや、違う違う。横顔で髪がたれててよく見えなかった。
で、君が《観察》したことで(髪をかき上げる仕草)(笑)
マグノリア
(笑)いや、ごめん、イメージあまりにも違いすぎて(笑)
ヨハン
「はっ、あなたは……!」ははあーっと膝をついて、頭を下げる。
マグノリア
……えっ? って顔をする。
ヨハン
「頭が高いぞ、マグノリア」
マグノリア
「マスターに頭を下げさせるなんて、あなた何様のつもり?」
DL
マグノリア、《事情通》で判定。
なんかこの人すっげえどっかで見たことあると思う。
マグノリア
11。
DL
いつも何か買い物をしているときに見たことがあるような気がする。
クリフ
コインに描いてあるのか(笑)
マグノリア
「……はっ。あなたはまさか、三等車両の乾物屋のお父さん!」
DL
ほわたぁ~!(目潰しの動作)
マグノリア
「マスター、目がー、目がー」
(一同笑)
DL
とりあえず君は自分のポケットの中から札を一枚取り出して広げる。
マグノリア
「……お札の人だわ」
DL
ちなみに描いてある人はこの人。(ルールブックを広げる)

一同

あ~。
クリフ
誰だっけ。
DL
合衆国初代大統領、ギリアム・コルト。
※ギリアム・コルト……三百年以上前、貴族が人間を支配していた頃、後に言う「独立戦争」
においてレジスタンスのリーダーとして立ち上がった男。
彼は何故か、貴族の兵器を無力化する方法を知っていた。
更に彼は各地のレジスタンスをひとつの組織としてまとめ軍となし、その独立軍司令官となり、ついに貴族を西の地へと退けた。
その時、ギリアムは「人類の、人類による、人類のための国家」
を建国することを宣言。
これが合衆国の始まりである。

しかし、ギリアム本人はその後、わずか三ヶ月で謎の病に倒れた。

彼が何故貴族の兵器を無力化する方法を知っていたのかも、そもそも経歴も不明であり、彼自身もまた貴族であったという説もある。
マグノリア
「あなたは死んだのでは……はっ、そっくりさんね」
ギリアム(DL)
「御機嫌よう、鉄のお嬢さん」
マグノリア
「いいえ、あの、どういうことなのかしら」

DL
クリフが隣で聞いていたら、君にとって気になる一言が。
「ではまず、あのビリーという医者が呼ばれた理由について話そう」
というところで声が小さくなる。
クリフ
「(……くそ、聞こえねぇ)」
DL
隣の部屋に入れば聞こえるだろう……当たり前だけど(笑)
クリフ
扉の前に立ってみるけど、もちろん聞こえないよね? 仕方ないなぁ。
しかしここで入っていくのはプライドっつーもんが。
だがここではプライドは捨てなければならない。
捨てるべきところだッ。
DL
よし。
クリフ
じゃあ胸を張って一気にがーんって扉を開ける。
DL
扉開けたら誰もいない。
クリフ
あれっ?(笑)
マグノリア
三百年後とかに飛ばされちゃう。
DL
そう(笑)
マグノリア
いやあああああ。
ドラえも~ん(笑)
ヨハン
一人でビリーと対決してくれ。
クリフ
「……《テレポート》か! マグノリア便利な奴だな、くそっ」
と、扉閉めてすごすごと帰……帰る前に、そのへんに人の気配はないか見るよ。
DL
ぜんぜん。
クリフ
座っていたとか、そういう形跡もない?
DL
ない。君は部屋に入っていくのね。
じゃあ君ら(ヨハン&マグノリア)にだけ見える。
体が少し透けたクリフがドア開けて入ってきて、「ちっ、誰もいねーじゃねーか」って言って帰っていく。
マグノリア
「マスター、どういう事でしょう」
ヨハン
「一体これは……まさか、お師匠様、あなたが何か?」
ギリアム(DL)
「その通りだ」
クリフ
「(自室で)俺、最近疲れてんのかなあ……」(笑)
ギリアム(DL)
「通常の空間で話をしてしまうとね、アリスの力によって全て筒抜けとなってしまうのだよ」
ヨハン
「アリスとは、聖人アリスのことですか」
ギリアム(DL)
「その通りだ。故にこういった空間に招待させてもらった」
ヨハン
「どうやら、我々が引き受けた依頼は尋常ならざるもののようですな」
ギリアム(DL)
「うむ、そうだな」

マグノリア
(クリフに)小さくなった君の魂を1枚もらっておきなさい。
ヨハン
シーンプレイヤー。
DL
ああ、そっかそっか。
でもそれ(カラミティー・ノワール)持ったままでいいよ。
マグノリア
白チップだけが貯まっていくね。
クリフ
使うところもなく。
ヨハン
チームチップが楽しみだぜ~。
クリフ
チーム組むかどうかわかんないしぃ~。
ヨハン
チップのためならチームくらい組みますよ。

SCENE 6

DL
じゃあ君(クリフ)がのこのこと歩いていると……
マグノリア&クリフ
「のこのこ」!?(笑)
(一同笑)
マグノリア
すごい言い方してる(笑)
クリフ
また狩られちゃう~(笑)
さっきみたいなことがあったから、私は重装備で歩いてるよ。
ヨハン
ノコノコと歩いてたら髭を生やしたおじさんに踏まれた。
DL
で、君がのこのこと歩いていると……
クリフ
だから……(笑)
DL
ビュッフェにビリーがいるのが見えるね。飯時だ。
クリフ
しかし、こんな所で撃ったら後が怖いし、一撃目は外されそうな気がするな。
DL
君がじりじりしながら見ていると、ビリーは適当などんぶりを貰って、こう……どんぶり……(笑)
(一同笑)
DL
「カツ丼」って書いてあるどんぶりをもってテーブルに行く。
マグノリア
この列車、天羅の人働きすぎです(笑)
DL
その途中で、彼の手にジュラルミンのケースが握られているのがわかるな。
そのケースに君は見覚えがある。
クリフ
思い出す判定とかする?
DL
いや、いい。……もういいでしょ、チップは(笑)
クリフ
……えっ?(笑)
そのケース見るとなんとなく昔を思い出すかな。
DL
先生が持っていた奴だ。
「そのジュラルミンケースは何なんだ」って訊いても、先生は笑って答えてくれなかった。
「いつかクリフ君が大人になったらあげる」って言われてた。
クリフ
俺、大人なんだけどなー。
DL
当時十七歳でした。
クリフ
はっ、そんな若かったのか。
十年前じゃん!(プレイヤーは二十代を想定していた)
マグノリア
この子なら「俺はもう大人だよ」って言い張るよ。
DL
そうだね(笑)
クリフ
(十七のクリフになって)「俺は大人だよっ!」
DL
(先生になって)「ほら、そんな事言うのが子供の証拠!(軽く額をつつく動作)」(笑)
ヨハン
「子供の証拠(額に指で「突く」動作)」
DL
ほわたぁ~!(笑)指の第二関節まで埋まる。
マグノリア
いやー、健康になった健康になった。
クリフ
最近額にくぼみができているのは、そのころのことを思い出しているからか。
ヨハン
雨が降ると古傷が痛むぜ。

DL
とにかく、先生のケースだ。
男は席について飯を食っている。
クリフ
どうしようかなー。
メイドさんはいる?
DL
SFはいないね。
マグノリア
仕事してない奴だなあ(笑)
クリフ
じゃあ、ずかずかと近づいていって、適当に自分も飯取って、向かいにどかっと座る。んで無言で食い始める。
ビリー(DL)
「おや、あなたは……随分とご縁があるようですね」
クリフ
「……そうですね(白々しく)」
ビリー(DL)
「それで? 今度はどうしました?」
クリフ
「医者の先輩に教えを請おうかと思ってね」
ビリー(DL)
「ほう……私程度の知識でよければいつでもご教授しますよ」
クリフ
「人助けが上手い奴は人殺しも上手いって言うからな(意味ありげに笑う)
……ところであんた、そのお荷物は何だろうな」
ビリー(DL)
「ん? 何だと思う?」
クリフ
「ケースだ」
ビリー(DL)
「ふふふふ、うん、実に的を射た答えだ」
クリフ
「頭いいだろ」
ビリー(DL)
「それで、このケースがどうかしたかね?」
クリフ
ちなみにさ、クリフってこいつにやられたんじゃないよね?
DL
そこのところははっきりしない。
クリフ
じゃあ別に傷が残っているとかじゃないんだ。
(古傷が痛むんだ、のようなセリフを言おうとしていた)
「俺の記憶がそいつに見覚えがあると言っているんだよな」
ビリー(DL)
「何かの勘違いでは?」
クリフ
「ああ、そうかも知れないな……最近ムカつく野郎がいて、そいつを殺したくてたまらなくて、頭に血が上ってるからな」
マグノリア
危ない人だなあ(笑)
クリフ
……というのを、人当たりのいい笑顔で言うよ(笑)
マグノリア
怖ぇよ~(笑)
クリフ
だから遠くから見ると、ただ談笑しているようにしか見えない(笑)
DL
なるほど。向こうも穏やかな笑みで言う。
ビリー(DL)
「相変わらず堪え性のない男だな、クリフ」
クリフ
「俺は残念ながらガキなんでね。十年経ってもガキのままなのさ」
ビリー(DL)
「(余裕たっぷりに)そんな事は貴様のナリと今までの考え方を見ていれば全てわかる。
貴様はただのガキのままだ」
クリフ
テーブルをばんと叩いて立ち上がりかけて、もっかい座る。
ビリー(DL)
「(周りの客に)ああ、皆さん、すみません。
連れが取り乱してしまったようで申し訳ありません(頭を下げる)」
クリフ
「(笑みを崩さずに)十年経ってもムカつく野郎だな、貴様は」
ビリー(DL)
「そうか、俺も変わっていないか。
だがな、クリフ。俺はこの十年、ひたすら前だけを見て進んでいた。
貴様は何をしていた? 同じところでずっと足踏みをしているだけだ。
だからガキなんだよ」
クリフ
うーん、そこまで挑発されたら抜いちゃうかなあ。
ガキなんだよ~。ガキで悪かったな~。
……うん、抜く。
DL
じゃあ、抜いたときに、それを上回るスピードでジュラルミンのケースが銃口の先に回りこんだ。
ビリー(DL)
「このケース、確かに貴様の師匠の物だった。
お前宛の荷物としてな」
クリフ
「俺宛なら返してもらおうか」
ビリー(DL)
「残念だがそれはできない。
貴様のようなガキに渡すことはできないからな(「ガキ」を強調して言う)ガキにはちょいと刺激の強いオモチャが入っているのさ……
どうする。この状況でまだやり合う積もりか。
俺も多少目に付くのは困るんだがな」
クリフ
じゃあ、三十秒ぐらい息を荒げてビリーを睨み付けてから銃をしまって、残っている食事を一気にかき込んで席を立つ。
ビリー(DL)
「そう、それでいい」
クリフ
うわぁ、ムカつく野郎(笑)
ビリー(DL)
「あまり俺の前でそういったことをしないことだ。
今俺には怖ーいボディガードさんがいらっしゃるからな。
彼女に融通は通じないと思うぞ」
クリフ
ああ、彼女ってSFのほうか。
「いい腕してるな、あの女」
ビリー(DL)
「そのようだな」
クリフ
「そいつの目の届かないところでは遠慮なく撃たせてもらうぞ」(笑)
ビリー(DL)
「冷静になれよ、クリフ。
お前もいつか気づくはずだ」
クリフ
聞く耳持たない。そのまま立ち去る。
DL
じゃあ君たち(ヨハン&マグノリア)に戻ります。
クリフ
結局時間をかけて「お前は何もわかってねえ」って言われただけだったよ(笑)
DL
これはこれでいいんです。後の演出になるから。

SCENE 7

場面は再び無人の客室に戻る。
ヨハンの師でありヴィクトリカの父、また合衆国初代大統領である男の力により、ヨハンとマグノリアは位相のずれた異空間で彼の話を聞いている。
ギリアムが現れた後、さっきまでいたはずのヴィクトリカの姿も消えており、彼らの姿は入ってきたクリフにも見えていなかった。
ジョージ=ブッシュことギリアム=コルトは、話し続けた。
ギリアム(DL)
「法王庁という組織は一枚岩ではない。
かつて『プロテスタント』と『カトリック』と呼ばれた二派があったことを知っているかね」
ヨハン
それはもう分かれているの?
DL
いや、過去に一度分かれているんだけど、今は一つになっているという。
今は新教の方がメインになっていると考えて。
ヨハン
私がこの地にたどり着いたときにはもう一つに。
DL
うん。
ギリアム(DL)
「なかなか人間というものはそういった過去を払拭できるものではないようだよ」
ヨハン
「では、旧教派の人間が」
ギリアム(DL)
「それは勘違いだ、ヨハン神父。
旧教なのは我々の方だよ(笑)
新教というのはなかなか厄介な連中でね。
我々が過去の技術を封印しようと考えていたのに対し、彼らは教義のためなら使えるものは全て使おうという腹積もりだった。
それゆえに長く争ってきたわけだが……。

そして十年前、とある計画が持ち上がった。恐ろしい計画だ。
まさしく神の力をこの世に光臨させようとする計画だ。
それがこの西の果てで起こった」
マグノリア
「人は既に西の果てに着いているということですか」
ギリアム(DL)
「そういうわけではない。
君たちもおかしいとは思わないかね。
難民船がたどり着いたのち、貴族の船がたどり着いた」
※この星に住む人々は、元は地球からの移民船でやって来た人々の子孫であるという設定になっています。
時が過ぎて急速に摩滅していった高度な技術の残りかすが今で言う『ロスト・テクノロジー』です。
『貴族』とは、そうやって人々が原始的な生活までレベルを落としたころに現れた新たな船に乗っていた者たちです。
テラに移住していた人々の期待とは裏腹に『貴族』たちは圧制を布き、そして戦争が起こったのです。
ギリアム(DL)
「だがそれは、この広大なテラの大地で、東部だけに降りたものなのだろうか。
そう、彼らの船は遠く西の地にも降り立っていたのだ。
そしてそこで根を下ろした貴族どもこそが、新教の基礎となった者たち。
彼らはその船に搭載されていたシステムを使い、恐ろしい計画を練り上げた。
それこそが……『プロジェクト・アリス』だ!(目を見開く)」

DL
カッて目を見開く。カッて。カッて。ビーム出す。
(一同笑)
マグノリア
じゃあ黒焦げになっちゃう。
ヨハン
俺もビーム撃ち返す(笑)

ヨハン
「そんなことが……!」
クリフ
プレイヤーは「な、なんだってー!」って言えるけど、キャストは「な、なんだってー!」って言えるほど知ってるのかな?
マグノリア
『プロジェクト・アリス』だ! とか言われても。
DL
船の話が出てきたところでかなり「なんだってー!」な内容になっていると思うよ。
マグノリア
「では、その『プロジェクト・アリス』とやらに関わっているのが聖人アリスということなのですか?」
ギリアム(DL)
「その中心人物、いやむしろプロジェクトそのものと言っておこう」
ヨハン
「では、そのアリスという者を倒せばいいのですな(手を打ち合わせる)腕が鳴る」
マグノリア
似た者同士だー、と思っとくわ(笑)
ギリアム(DL)
「その通りだ(指を鳴らす)」
その瞬間、今まで何もなかった場所にヴィクトリカが現れる。
ギリアム(DL)
「そのために、私の娘、ヴィクトリカにも協力してもらった。
聖人アリスは今体調を崩している。
それも命を失うほどのスピードで。
まかり間違ってもあの名医君をたどり着かせるわけにはいかんのだ」
ヨハン
「そうですか、彼をたどり着かせるわけには行きませんか(残念そうな顔をする)万全な状態で戦わなければ、正々堂々とした武士の戦いとは言えない。
少々物足りないが、彼でも私の退屈しのぎにはなってくれるかも知れませんな」
クリフ
なんで「たどり着かせちゃいけない」がイコール「殺す」になるの(笑)
ギリアム(DL)
「(かつて師であった頃の調子で)ヨハン、その猛る気を静めなさい。君の悪い癖だ」
ヨハン
ちょっとずつ気を静めて「申し訳ございません」
DL
この痴れ者がー! って鉄拳制裁(笑)
ヨハン
ジョージ=ブッシュ派の気の静め方。
(一同笑)
マグノリア
ああ、そういう所から(笑)
DL
座禅組んでるときに肩をピシッて叩かれる要領でガツーンって(笑)
ヨハン
ジョージ=ブッシュ派は体育会系ですから(笑)
DL
「申し訳ございません」って頭差し出すんだろ(笑)
マグノリア
絶対死人出てるよね。
ヨハン
(殴られて)あざーっす。
(一同笑)
クリフ
だから、その流れでヨハンはマグノリアを折檻するんでしょ(笑)
マグノリア
だから俺も殴られるんだ(笑)

ヨハン
謎は全て解けた。後は倒すだけだ。
クリフ
誰を?
ヨハン
ビリーを。
クリフ
だから、到達させなければいいだけで、倒す必要ないじゃん(笑)
ヨハン
いや、面倒臭い、倒す!
(一同爆笑)
クリフ
いや、そうしていただけると私も助かりますが(笑)

SCENE 8-1

DL
はい、クリフ。歩いては出くわしの繰り返しだけど勘弁して(笑)
クリフ
なんかワンダリングモンスターがうろうろしてるよ(笑)
DL
レールのない所を走っている大陸横断鉄道が今のボクだから(笑)
ヨハン
行く所行く所にビリーが。
クリフ
じゃあ今度はカジノにでも行くか(笑)
マグノリア
クリフがビリーをストーカーしてるんじゃなくて、ビリーが彼をストーカーしているようになっているよね(笑)

DL
君が自室に戻ってくると、テーブルの上にティーセットが置いてあります。
クリフ
銃を抜いてそのへんを警戒する。
ヨハン
冷蔵庫の中に入っていたはずのお酒とか……(笑)
DL
出てる出てる(笑)
クリフ
俺のバレンタイン四十年物がッ!(クリフは元ネタに気づかなかった)
DL
あ、そっちへ行く? ちゃんと言ってよ。
「冷蔵庫の中身が出しっ放しだぜ、このダボがぁー!」って言うと、
冷蔵庫の中からずるーって「なかなか鋭い奴、何故わかった」
クリフ
って出てきたのね(笑)
DL
出てこない(笑)
君が警戒しながら少し進んだところで、後ろからがちゃって音が聞こえる。
クリフ
そのまま前に転がる。
DL
前に転がる?(笑)
SF(DL)
「(ユニットバスの扉を開けて)お帰りなさいませ、お客様」
クリフ
「ちょっと待て、ここは俺の部屋だぞ」
SF(DL)
「はい、その通りでございます」
マグノリア
全裸?
DL
なんで?
マグノリア
いや、なんとなく。
DL
なんでやねん(笑)
クリフ
「ルームサービスは頼んでいない。
出て行ってくれ(ドアを指さす)」
SF(DL)
「申し訳ございません。
当SFの話がまだ終わっておりません故に」
クリフ
「俺からあんたに話はない。
……いや、ちょっと待った。話してもらおう」
そのまま椅子にどかっと腰掛ける。
ティーセット?
DL
お茶っ葉も入っていて、完全に用意された状態。
マグノリア
自分を窮地に追い込む感じだねえ。座るって選択肢は。
クリフ
うん(笑)
「俺の秘蔵の茶が。高いんだぞ、これは」
SF(DL)
「申し訳ございません。
あまり高級な茶葉ではなかったので、思い切って大量に投入いたしました」
マグノリア
お茶を淹れる能力は低いんだろうなあ(笑)
DL
お茶がこんもりしてる。
クリフ
「このヘタクソめ~。俺が淹れなおしてやる。
(茶を淹れながら)男の部屋に女一人で来るとは、覚悟があってのことだろうな?」
SF(DL)
「申し訳ございません。
SFは下品なジョークに対応できるよう教育されておりません」
クリフ
「面白くない奴だな……で、何が言いたい」
SF(DL)
「そうですね、ではまずその一杯のお茶をどうぞ」
クリフ
ああ、そう。じゃあ飲む。
SF(DL)
「末期のお茶になると思われます。十分にご堪能のほどを」
クリフ
じゃあゆっくり飲んじゃう。
DL
それをじーっと待ってる。
クリフ
うーん、じゃあ飲みつつ……しかしアレだなぁ。
この人《ゲットレディ》持ってないんだよなぁ。
DL
ガンスリンガーのくせに!
クリフ
……そういえばそうだね。
※通常、攻撃を仕掛けるためにはまず武器を構える必要があります。
《ゲットレディ》とは、それを攻撃と同時に行えるマニューバです。
ガンマンにとっての《ゲットレディ》は、目にも止まらぬ抜き撃ち、という、西部劇のヒーローにはなくてはならない技能なのです。
しかしクリフのプレイヤーは、《ゲットレディ》が戦術上でも演出上でも大事であることを理解していませんでした。
DL
《ゲットレディ》がなかったら《インターセプト》で「先に抜きな」ができないよ(笑)
クリフ
うん、だからいつも先に抜いてるでしょ。
DL
カコワルイ(笑)
マグノリア
じゃあ早撃ち勝負はできないってことだね。
クリフ
そうだね。次あたりこの『ガキんちょ』の称号が外れたあたりで入れるよ(笑)

クリフ
飲みつつ、その辺に使える物はないかなー、と《観察》
DL
使える物?
クリフ
メスとか。
DL
メスは転がってねえなあ(笑)
クリフ
いや、さっき鞄ぶちまけたでしょ。
DL
でも君だったらほら、ブラックジャックのように懐からメス抜いて(投げる動作)。
クリフ
それはアリなの? でもそういうマニューバは持ってないんだよ。
DL
できないの? じゃあメスが落ちてても何もできないじゃないか。
どうするつもりなんだ君(笑)
クリフ
《イカサマ》と組み合わせて……あいつに効くのかな。
まあ撃つだけ撃ってみよう。
《イカサマ》《ガンスリング》《集弾》《零距離射撃》ティーカップ置く瞬間に撃つ。27。
DL
銃撃ったの? 《ゲットレディ》ないのに?
クリフ
……たった今その話したばかりじゃないか(笑)それだったら《回避》だな。
素手じゃ絶対敵わないもん。
テーブル蹴倒して盾にする。
SF(DL)
「ではお客様、お茶もお召し上がりになられたようですので、サービスをどうぞ」って言って、スカートにずぼっと手を突っ込んで抜くと、両手に重機関銃が二丁握られている。
クリフ
いやーん、怖ぁーい。そこで私も抜いていい?
DL
いいよ。

SCENE 8-2

クリフ
これ騎兵隊来なかったら私蜂の巣になるんじゃないの? 《ガンスリング》《集弾》……
マグノリア
ヨハンどうしたの、すごいにっこり笑ってるよ。
DL
暇だなって?
マグノリア
すげえ満面の笑みになってるの(笑)
ヨハン
ここで出てこようかなと(笑)
クリフ
……《イカサマ》で28。
撃ちながら「まったく、つくづく俺は女運が悪いッ!」
DL
28かー。リアクション有利だっけ。じゃあ同点28。
クリフ
きゃー。
DL
で、《インターセプト》
クリフ
きゃー。
DL
もろもろを組み合わせて……何を組み合わせようかな。
クリフ
《インターセプト》されちゃうと《回避》とかできないからね。
DL
《インターセプト》《アイアンメイデン》《ガンスリング》《集弾》《ブルズアイ》《スマートリンク》《マシンアイ》《タンブルシュート》で攻撃。
クリフ
死ぬわ。
DL
でも差分値がないんだよね。
PDいくつだっけ?
クリフ
8。
DL
46点のダメージ。
クリフ
ぶっ。
※クリフは「机を盾にする」と宣言しているので本当ならば遮蔽物によるハンディキャップが発生するはずですが、この時点で忘れ去られています。
後で話した結果、「机ごと蜂の巣にされた」ということになりました。
さすがに重機関銃二丁は説得力ありますね。
クリフ
46から8引いていい?
DL
もちろん大丈夫です……(ダメージ表を見て)あはは、[頭部貫通][死亡]眉間を打ち抜かれた(笑)
クリフ
さっきと一緒じゃん!
DL
いや、こういう時のために君のその大量のパワーチップがあるのだ。
マグノリア
助が折れろ!(笑)
※このゲーム、いろいろと誤植があります。
肉体ダメージ表の「肋骨が折れた」という表記が「助が折れた」になっているのもその一つ。
よってこのダメージが発生すると、某ご老公の従者が前触れもなくぽっきり折れることになっています(笑)
クリフ
(ダメージ表を見ながら)7……8……
DL
どこまで下げる気だ(笑)
クリフ
この時点で[仮死]になっちゃうからな。
ここで[気絶]したら死ぬよね。
マグノリア
1点プレゼントして[全身打撲]にするとか。
※[全身打撲]とは、[バックファイア]が3枚入るダメージです。
[バックファイア]は引いたカードの数字分能力値を下げるものなので、その状態での行動判定は難しくなりますが、持続が1カットのみなので、とにかく次のカットまで生き残ればまったく後遺症がありません。
とくに、カットの最後でこのダメージを受けた場合、攻撃されることもなく[バックファイア]が消失するので、ほぼ無意味といってもいいのです。
ダメージが高い場合は即死につながるペナルティーが多い中、格好の逃げ道です。
クリフ
プレゼントなんてできないじゃん。6点使って[腰部損傷]。
DL
ショックで[転倒]、治療されるまで立てない。
じゃあ君はズガガガガガガって腰を撃ち抜かれた。
クリフ
その場で倒れて「なんでこんなにツいてないんだ、くそっ!」て言いながら撃……反撃で撃ってきたんだ。
もっかい私が撃たれるんじゃないか(笑)
SF(DL)
「お客様、SFのサービスをご堪能いただけましたでしょうか」
クリフ
「サービス過剰だぜ、姉ちゃん」
SF(DL)
「お褒めの言葉と判断いたします」
クリフ
「過剰ってのは褒め言葉じゃねえんだよ。脳味噌に叩き込んどけ馬鹿!」(笑)
SF(DL)
「かしこまりました。では更なるサービスをどうぞ(機関銃をかまえる)」
クリフ
「要らねぇっつってんだろうがッ!(伏せる)」

DL
(ヨハンとマグノリアに)数秒前に時間を戻そう。
ギリアム(DL)
「む、いかん。どうやら君たちの友人が襲われているようだ」
ヨハン
言ったのはジョージ=ブッシュ?
DL
(笑)ジョージ=ブッシュでありギリアム=コルト。
ヨハン
ああ、別名がギリアム=コルト。
マグノリア
別名はジョージ=ブッシュの方でしょ、どっちかっていうと(笑)
ヨハン
「それでは、こうしてはいられない。
私はこれで失礼させていただきます。では、また。
行くぞ、マグノリア!」
マグノリア
「Yes, Master.」
クリフ
そしたらクリフの部屋の扉が開いてて、壁に銃弾の跡がぼこぼこ空いてるわけだ(笑)
ヨハン
風通しが良くなってる。
マグノリア
あら、暑かったのかしら。
DL
君らが外に出たところでズガガガガガガって銃弾が飛んだ。
ヨハン
俺たちが話しているところに……(笑)((注)ヨハンたちはクリフの部屋の隣にいます)
DL
壁を突き抜けて(笑)じゃあギリアムがパーン(頭を打ち抜かれて倒れる動作)(笑)
ヨハン
「おのれーッ!」
(一同爆笑)
ヨハン
(クリフの部屋に入って):「貴様が誰であろうと師匠を殺した以上……」
マグノリア
殺してない(笑)
ヨハン
[頭部貫通]。
DL
というわけで、えー(笑)君らが駆けつけたとき、見たものとは……ッ!
ヨハン
クリフ、貴様の死は無駄には……ッ!
クリフ
また死ぬのか(笑)

DL
じゃあクリフ。君が「もう駄目だ」と思ったその時! ……思った?
クリフ
思わない(笑)思わないけど、「運が悪かったんだな」と思った(笑)
DL
君の眉間を目指して銃口が引き絞られ、銃声が響きます。
そしてそれが弾き返される音がする。
目の前に男が立っている。
その男は!
クリフ
とっても見たことがあるね?
DL
うん。ジュラルミンのケースを銃弾の盾にして受け流していたようだ。
そこに君ら(ヨハンとマグノリア)も駆けつけてきた。
SF(DL)
「ビリー様、これはどういう事でございましょう」
マグノリア
「あら、マスター。不思議な状況です。
SFがビリー様に銃を向けていらっしゃいますわ。」
ヨハン
「これは一体……どう解釈すべきか……」
ビリー(DL)
「悪いな、メイドの姉ちゃん。
こいつもこのままでは死にたかねえだろうからな」
ヨハン
男らしく正々堂々と「これはどういう事だ!」
ビリー(DL)
「なに、このおっかない姉ちゃんがこの男を殺そうとしていたものでね。
医者としては放っておけなかったのさ」
マグノリア
「ご自分の命を狙う相手ですら助けるとは、なんて素晴らしいお心なのでしょう。ねえ、マスター」
ヨハン
「その心意気やよし」
クリフ
足元で一生懸命弾丸込めてる。
SF(DL)
「理解不能です、ビリー様。
何故あなたの命を狙うこの男性を庇うのでしょうか」
ビリー(DL)
「さっき言っただろう。俺は医者だ。
目の前で死人が出るのは放っておけない」
ヨハン
「医者としての心意気か。その心意気は見上げたものだ。
しかしSFよ、いくら命を狙うからといって、このような勝手な事をして、無事で済むと思うのか。
……お前がアリスの手下である以上」
(一同笑)
マグノリア
えーっ!? あ、ごめん、がって口を押さえるわ(笑)
「マスター、状況がこんがらかります。もう少し黙っていた方がよろしいのでは」
SF(DL)
「ビリー様のお命をお守りするのがSFの任務でございます」
マグノリア
じゃあ血をだくだく流してる彼(クリフ)を見て
「そのような人間は捨てておいてかまいません。
所詮私たちの通る道に落ちている小石のようなものですから」
クリフ
小石呼ばわりされた(笑)朦朧としつつ「後で覚えてろ」って思った(笑)
マグノリア
君を助けるために一生懸命なんだぞ、こっちだって。
SF(DL)
「……了解いたしました(スカートの中に重機関銃二丁をしまって)
出すぎた真似をいたしました、ヨハン神父。
この場はお任せしてもよろしいのですね」
ヨハン
「任せておけ。お前は部屋で待機していろ」
DL
SFはどこかから取り出したほうきとちり取りで部屋に転がっている空薬莢を掃除してから帰ってゆく。
SF(DL)
「では失礼いたします」

SCENE 8-3

クリフ
血ィだらだら流しながら「だ、誰か……」顔が青くなってきたわ(笑)
(一同笑)
ヨハン
とりあえずビリーに治療させる。
クリフ
そんなこと言うなら、近くにある自分の医療器具わしっと掴んで、自分で治療しようとする。
DL
君が道具に手を伸ばしたら、肩にどすっと鍼刺される。
クリフ
あう。
DL
動けなくなる。
ビリー(DL)
「じっとしていることだ」オペの開始だ。腕が鳴るゼェ!
クリフ
うわ俺殺される(笑)
DL
治療を行った。
ヨハンとマグノリアは何かすることはあるかな。
ヨハン
部屋にある酒を飲む(笑)
クリフ
俺の秘蔵の四十年物~!
ヨハン
飲んだら瓶を窓から外に投げる。
DL
窓の外でSFが拾ってる(笑)
ヨハン
列車に併走しながら。
DL
そうそう。
マグノリア
怖ぇよ~怖ぇよ~(笑)
クリフ
何だよそのスーパーマン。

DL
治療は終わった。
ヨハン
マグノリアに、「アリス倒せばいいんじゃねーの」って言う。
(一同笑)
マグノリア
「ま、マスター、まだ状況がはっきり解らないんです」
ヨハン
「ジョージ=ブッシュが嘘をつくわけがなかろう」
マグノリア
「いえ、その、それは解っているのですが……私はブッシュさんの事はよく知りませんが……その……」
ビリー(DL)
「あんたらアリスのことを知っているのか」
マグノリア
「……ほら、マスター、状況が危なくなってきているではないですか」
ヨハン
「アリスという男は知らん」
マグノリア
「女かもしれませんよ。むしろ女の名前ではないでしょうか」(笑)
ヨハン
「そんな男は知らない」
クリフ
「チャンピオン」歌ってそうだよね(笑)
マグノリア
ちょっとはげかけの頭でね(笑)
DL
(笑)
ヨハン
そんなセロテープを鼻につけた男など知らない。

マグノリア
「SFから聖人アリスという名は聞きました。その程度です」
ビリー(DL)
「あんたらも聖人アリスを守る護衛ってわけだ」
マグノリア
「いえ、我々はあなたの護衛をしろと言われただけなので、それ以上のことは……そうですよね、マスター」
ヨハン
「……うん(気が抜けた声で)」
マグノリア
ヨハンさっきから返事から気が抜けっ放し(笑)
ヨハン
「聞いた事を言うべきかどうか」
マグノリア
「ビリーさんはどこまでアリスのことを知っていらっしゃるのでしょうか」
ビリー(DL)
「不思議な訊き方をするな。
あんたら法王庁の人間なんだろう? まるでアリスのことを知らないかのような口ぶりだぜ」
ヨハン
「知らんッ!」
マグノリア
「まあ、いろいろありまして。
何もかも全てを知っているとは限らないということではないでしょうか」
ビリー(DL)
「逆に訊こう。あんたらはアリスの事をどこまで知っているんだ」
ヨハン
じゃあジョージから聞いた「プロジェクト・アリス」のことを。
DL
(笑)
ヨハン
アリスがダークだって事を。
DL
(笑)ダークかどうかはわかんねえけど、悪い人っぽいって言うのね(笑)
ヨハン
悪い人っぽい。悪だ。俺の悪センサーに引っかかった。
(一同笑)
ビリー(DL)
「なるほどな。じゃああんたらに隠しておく必要はないか。
俺はそのアリスを殺すためにここに来た」
マグノリア
「え? 治すのではないのですか?」
ビリー(DL)
「それは俺が奴に近づくための算段だ」
DL
(クリフに)ああ、君うなされてていいや。意識不明で。
クリフ
わかった、熱に浮かされてる。
マグノリア
「状況が込み入ってまいりました」
ヨハン
「だがアリスを倒すのは俺だ」
DL
なんで?(笑)
マグノリア
なんで(笑):「協力しましょう、マスター」
ヨハン
「強い敵は全て私が倒さなければならん」
クリフ
ごめん、ちょっと外すね(退席)
マグノリア
猛り狂う彼の心を聖書でがつーん(笑)
ヨハン
あたぁー。(倒れる)
マグノリア
あら、力加減を間違えたかしら。
ヨハン
ビリーにとってはあまりにも不可思議なことが(笑)何回も「マスターマスター」って言ってた奴がいきなりガツンて(笑)
ビリー(DL)
「あんたはマスターじゃねえのか」(笑)
マグノリア
「いえ、ジョージ派の精神統一法です……と、今さっき習いました」(笑)

DL
いやあ、やっぱシナリオ全部組んでこないと駄目だよね。
マグノリア
いいんじゃない? こっちはこっちでどこまで情報を出していいものか。
DL
それは悩んでもらおうと思っていたから狙い通りだ。
マグノリア
信用もできないしね。このビリーさんのこともね。
クリフ
(帰ってきて)進んだかい?
DL
進んでないけど。
マグノリア
意思が揺らぎ始めてる若干ヘタレ気味なクリフ君は、彼がもしも良い事をしようとしていたら殺すのをやめるのかい?
クリフ
いや、先生を殺したのが確実である以上、やめないんじゃないでしょうか。
マグノリア
そうだよねえ。
君との折半の仕方はどうにかなるんだけど、そこにビリー・ロンの意思が介入するのかといわれれば、「いや」としか答えられないんだけど。
クリフ
まあ、先生を殺したことにものすご~く深い理由でもあれば、またそれは別「かも」しれないが。
マグノリア
ヨハンさんはさぁ。信じちゃうの? 彼が「アリスを殺す」って言うのを。
ヨハン
俺は信じる。朴訥な男だから。
そのへんはマグノリアが。
マグノリア
疑っていけってこと?
ヨハン
フォローしていかんと。
(一同笑)
マグノリア
そうか~。どうなんだろう。
クリフ
がんばれマグノリア。
マグノリア
信用できないっていうか、信用する資料がないって言うか……でもなあ、クリフを助けてるもんねえ。
クリフ
二回も助けられてるね、これで。
ヨハン
そこはマグノリアが「信用できません」って言えばヨハンも信用できない。
DL
君ら主従が逆転してるよ(笑)
(一同笑)
クリフ
カラミティー・ノワール誰かに回しておこう。どうせ私は寝てるから。
マグノリア
医者としてのビリーは信用できるしなあ。
ヨハン
今この状態でビリーと戦うには、ビリーが嘘をついているってことを証明しないといけないわけだから。
マグノリア
君そういう、見破る《奇跡》ないの?
DL
あっても覚えてない。
ヨハン
覚えてない。このままビリーを倒して免罪符でその罪を逃れるっていう手はある。
(一同笑)
DL
免罪符あるの?
ヨハン
免罪符ある。
クリフ
自分で作った奴が(笑)
DL
「ごめんちゃい」って書いてあるんだ(笑)
マグノリア
ここは拡大解釈で、《シークレットパスト》をさあ。
俺は覚えなくていいんだよ。
ヨハンにこのタイミングの今のためだけに(笑)
DL
人に与えられるものじゃないだろそれ(笑)
マグノリア
俺がコストを払う!(笑)
DL
いやいや(笑)
ヨハン
目の前で使えるものかって話。
DL
祈りの言葉をいきなり唱え始めるだけだろ。
それが何の効果があるかなんて解んないよ。
ただ、「なんだこの坊主」って思うだけだよ(笑)
ヨハン
「あなたの為に祈らせてください」
(一同爆笑)
DL
駅前にいる人じゃねーか(笑)
「あなたの幸せと健康を五分間祈らせてください」
クリフ
いやいや、横で寝てる人のために祈っていると見せかけて、ビリーに《奇跡》使ってる。
DL
まるでもうクリフが死んでしまうかのようだ(笑)
クリフ
毎回死んでるからクリフ君。私がマスターやると(笑)
ヨハン
ずっとビリーの方を睨みつけながら「神よ哀れな子羊をお救いください」
(一同笑)
DL
うん、ちょっとオモシロげ(笑)
マグノリア
このゲームの上手くできているところだね。
魔法はこういう嘘を見破るような判定にはまったく使えない。
DL
まあ、そんなのが使えてしまったらプライベート・アイ(探偵)とかの立場なくなるからね。
マグノリア
ここは信用してみる? 朴訥さん。
DL
《話術》とかでもいいですよ。
ヨハン
じゃあ《話術》で。《話術》ならばまだ手がある。
DL
君のところにカラミティー・ノワールがあるよ。ちょっとごめんね(退席)

マグノリア
ヴィクトリカとかギリアムさんは信用できるよ。
クリフも事情を聞けば信用できるかもしれない。
……でもビリーを信用する? しちゃう?
クリフ
……ビリーは何でアリスを殺しに行くって言ってたわけ?
マグノリア
ああ、訊いてないね。
クリフ
それは大事じゃない?
マグノリア
それを訊いておこう。それは君(ヨハン)に任せる。
クリフ
私は寝てる。
ヨハン
それに絡めて……
マグノリア
嘘かどうかも訊いておこう。いや~、ドキドキするね。

DL
(戻ってきて)さ、どうします?
マグノリア
とりあえず、なんでビリーがアリスを殺そうとしているのかとか訊くらしいですよ。
DL
じゃあ来いっ。いくつだ。早ーく。
ヨハン
《奇跡》を使おうとする)「天にますます我らが父よ……」
DL
「ますます」(笑)
ヨハン
「(祈り終わって)……AMEN.」チップを1枚使って……23。
クリフ
そういや、未だにチーム組めてないんだよね。
(自分の山盛りチップ指して)チーム組んだらこれが全部行くよ。
……そのぶんモリモリ使うかも知れないけどね(笑)
マグノリア
モリモリ使う分にはかまわないよ。
DL
16。抵抗失敗。
ヨハン
「この男を西部へ連れてゆくことが本当に信仰に適うことなのだろうか」
DL
って話すの?
ヨハン
と、思いつつ(笑)「何故あなたはアリスを……」
マグノリア
殺すのか。
ビリー(DL)
「ふっ。それはな。
……奴の手先が俺の命の恩人を殺したからさ」
マグノリア
……はっ。つながるのか。
ヨハン
「その証拠はあるのか」
クリフ
そういう方向か。……でも私は寝てるっ。
DL
聞こえてきている。ちょっとずつ耳からヒルが入ってくるかのように。

ヨハン
「もっと詳しい話を聞かせてもらいたい。
命の恩人とは誰のことなのか。
どのような手段で殺されたのか」
ビリー(DL)
「昔は俺もかなりの悪事を働いたものさ。
殺した人数も二桁でぎりぎり足りるかってところさ」
マグノリア
随分殺してるね。
ビリー(DL)
「だがあのとき俺はヘマをやっちまった。
その時、そんな俺でも治療してくれる一人の女がいた。
それが……」
DL
……先生の名前なんにする?
クリフ
えっ。
(一同笑)
マグノリア
わー、ここでその質問出ちゃう?(笑)
クリフ
えーと、じゃあランダムチャートでも使う?(笑)
DL
うん、そうだね、使おう(笑)
クリフ
うわ~、ランダムで決められる先生(笑)
マグノリア
考えとこうぜ、それくらい(笑)
※引いたカードで名前が決定される便利な表があるのです。
普通はどうでもいいNPCに対して使われるものですが。
クリフのプレイヤーは恩人の医師を男性と想定していたので、女性名は考えていなかったのです。
クリフ
いや、シナリオに絡んでくるっていうから何か考えてあるのかなと思って私は考えてなかった。
……クリスタルって名前らしいよ。
マグノリア
じゃあKだ。クリスタル・K(笑)
ビリー(DL)
「それがあの女、クリスタルだ。
どうやらそこで寝てるガキの師匠でもあるようだな」
DL
あ~あ~はってっしーない~(「大都会」を歌う)
マグノリア
三人がぐるぐる回りながら。
クリフ
うわ、先生がよく歌っていた歌だ(笑)……そこでがばっと起き上がって「嘘を言うなッ!」て叫んじゃう。
DL
じゃあ全身に激痛(笑)
クリフ
ぐはっ。じゃあそのままベッドから転げ落ちる。
DL
起き上がる?
クリフ
起き上がろうとするけど腰やられてるからね。
マグノリア
ああ、男は腰が大事です(笑)
ビリー(DL)
「起きていたのか。何故そう思う」
クリフ
「俺は見たんだ、お前が先生を殺すところを!」
ビリー(DL)
「そうか。ならばよく思い出してみろ。
貴様はその瞬間、それ以外のことを思い出せるのか
クリフ
思い出せるのかな?
DL
ビリーが銃を持っていて、その目の前の血だまりにクリスタルが倒れている光景はあるんだけれど、周りの光景が思い出せない。
そういえばあの瞬間も意識がぼんやりしている。
クリフ
頭かかえて振ってる。
ビリー(DL)
「思い出せ、思い出すんだ!」
クリフ
《意志力》判定かい?
DL
難易度決めておこう。15。
クリフ
16。
「俺は、先生の仇を、お前だけを追って生きてきたんだ……くそッ、そんな訳はないッ!」
ビリー(DL)
「そんなことだろうと思ったぜ。
単純な貴様のことだ、それをあっさり信じちまったんだろう。
それが奴の手さ、クリフ。
思い出せッ!」
DL
どーん。(指を突きつける)
マグノリア
どーん。(指を突きつける)
クリフ
二方向から衝撃が(笑)じゃあビリーのどーんで思い出してマグノリアのどーんで気絶した(笑)
マグノリア
やらないよ(笑)
クリフ
(カードを補充して)どんどんカードがしょぼくなっていくよ~。

SCENE 8-4

DL
君の脳裏に確かに蘇る。あの日は君の十七歳の誕生日でした。
クリフ
あらま。誕生日覚えてたんだ。
DL
その前日にクリスタル女史が、クリフ君に……
※以下、クリフは少年クリフの演技をしています。

クリスタル(DL)
「そうか、クリフ君も十七なんだね」
少年クリフ
「これで酒飲んでも馬鹿にされないぜ!」
クリスタル(DL)
「お酒と煙草はやめときなさい」(笑)
少年クリフ
「えー(不満げに)」
クリスタル(DL)
「そのかわり先生が大人になったクリフ君にいいものをあげるから」
少年クリフ
じゃあ、いいものの所で良からぬものを想像している(笑)
(一同爆笑)
DL
じゃあ大人にしてあげちゃう(笑)
マグノリア
直球な子だねー(笑)
ヨハン
十七歳ですから。
少年クリフ
十七歳ですから。
ヨハン
こう、クリフが頬を赤らめて「えっ、い、いいものって……まさかー」
DL
もんもんもんもん(何かを妄想している効果音)
少年クリフ
そんな感じで(笑)
ヨハン
そしたらガツンって。
DL
そうだね。ガツーンってやられる(笑)
クリスタル(DL)
「はい、良くないこと想像しない」
DL
手に持っているのは例のジュラルミンのケース。
とがった角のところでがつーんってやられた(笑)
少年クリフ
「い、痛い。十七になる前に死んじゃうよ、俺」
クリスタル(DL)
「これをクリフ君にあげます。中身はまだ秘密です」
少年クリフ
「うーん、秘密か。なんだろなあ」
DL
君が「教えてくれよー」って言っても「ダメ」って言われるような感じだった。
そして翌日、君が十七になった夜。
君は先生にお使いを頼まれて町まで行っていて遅くなってしまいました。
君が帰ってくると、扉に鍵がかかっていない。
少年クリフ
「あれー、いつも俺に鍵かけろって怒るくせに、何やってんだよ(扉を開ける)」
DL
中には数人の男がいて、一斉にそっちを見て、ざわ。ざわわ。
ヨハン
顎と鼻のとがった男たちが。
少年クリフ
私はその時銃は持ってないよな。
「何だ、お前らッ!」
男たち(DL)
「見られたぞ。どうする」
男たち(DL)
「しっ、声が大きい」
男たち(DL)
「仕方があるまい、ここで始末して行く」
少年クリフ
「始末」
って言葉を聞いて反射的に逃げようとするんだけど、先生の姿を探しちゃうね。
DL
すると、彼らが輪になってか囲んでいる足元の血だまりにクリスタル女史が。
少年クリフ
「貴様ら先生に何をしたんだーッ!(飛び込む)」
DL
そしたらあっさり殴り倒される。
少年クリフ
あーれー。倒れる。
DL
君は意識を失ってゆく中で、こんな会話を耳にした。
男たち(DL)
「殺すのか」
男たち(DL)
「いや、殺すのも面倒くさい……丁度いい、アレを試す。
そうすればこのガキがあの男を勝手に始末してくれるだろうさ」
男たち(DL)
「そうだな、それがいい」
DL
そこで君は意識を失った。

クリフ
そんな他力本願な(笑)
マグノリア
その他力本願すら十年かかってまだ達成されてないよ(笑)
ヨハン
新型の毒を試すいい機会だ。
そして目が覚めると子供に。
(一同笑)
DL
頭脳は子供、体は大人! その名は「名探偵・コナン・ザ・グレート!」
容疑者皆殺し!「犯人はお前だー」
マグノリア
グレートソードで真っ二つ(笑)
DL
「違ったか。まあいいや~」
ヨハン
「犯人がこの中にいればいいな!」
(一同爆笑)
マグノリア
「さあ、この「変声機型蝶ネクタイ」で声を変えるぞ。
そしてこの象を一撃で殺す麻酔針!」
DL
腕時計になってるけど、でっかいバリスタなんでしょ(笑)
マグノリア
「さあ、容疑者がこれで三人に減ったぞ」
DL
っていう感じで君の記憶は閉じた。
(一同笑)
クリフ
そんな変な話を先生は好きだった。
……すっげーくだんねーことも思い出しちゃったよ(笑)

クリフ
頭抱えてぶんぶん振りながら「あいつらは誰だッ!」
マグノリア
(低い声で)お前の心の闇だよ……。
DL
結局じゃあ殺したのお前じゃん(笑)
ビリー(DL)
「そう、そいつらこそがアリスの手先さ」
クリフ
「アリスの手先? アリスって誰だ」
ビリー(DL)
「聖人を気取っているいけ好かない奴さ。
俺もそれ以上のことは知らない」
クリフ
それじゃあその場で銃を取って……ああ、駄目だなあ。
どこにいるか解っていればすぐ行くけどなあ。

マグノリア
「マスター、私たちは大変な失敗を犯したかもしれません」
ヨハン
「何がだ」
マグノリア
「先ほどのジョージ=ブッシュ氏のお話で、迂闊な会話は全て筒抜けだとありました」
ヨハン
「この会話を聞かれたところでどうなるものでもあるまい。
我々はアリスを殺す」
マグノリア
「……いえ」
ジュラルミンケース持っている人を指差して「この人が危ないのでは?」
ヨハン
「…………ああ」
(一同爆笑)
マグノリア
そこでたぶんビリーも「えっ?」て思ってジュラルミンケース落としてる(笑)
DL
ヨハンは普通に「うん、危ないと思うよ」(笑)
ヨハン
危ないと思うよ。
でもビリーがいなくなってもあいつは私が倒すから別に何も結果としては関係ないな。

クリフ
「十年も謀られてたってのか? なんて馬鹿だ、俺はッ!」
ビリー(DL)
「だから言っただろう。
お前はいつまで経っても馬鹿なガキだったのさ」
クリフ
「ああ、くそッ、あんたはムカつくがその通りだ!」
ビリー(DL)
「それに、たとえその復讐が正しかったとしても、果たしてクリスタルはそれを望んだかな?」
クリフ
「望みはしないさ。それは解っているんだよ。
俺のためにやるんだ」
ビリー(DL)
「……駄目だ、貴様はまだガキだな、クリフ。
ならばこれはまだ渡せない」
クリフ
わ。
「おあずけ」くらっちゃった(笑)
DL
さて、というわけでしばらくすると……。

SCENE 9-1

SF(DL)
「会話はお済みでしょうか、お客様方」
クリフ
わーい、来たよ~。
さっきまで外で瓶を拾っていた人が(笑)
ヨハン
「併走しながら聞いていたようだな」(笑)
マグノリア
「ビリー様の手際もよく、患者様もこんなに元気になられました」
クリフ
私はまだ歩けないよね?
DL
歩けていいよ。
クリフ
えっ。
DL
東洋の神秘の鍼治療で治された。
クリフ
すげ~!(笑)
マグノリア
「さあ、ビリー様。
私たちもお部屋に戻りましょう」
クリフ
「ちょ、ちょっと待てっ。
こいつと俺を部屋に置いてく気かっ(笑)俺の部屋なんだけど(笑)」
マグノリア
「大丈夫ですよ。
このSFという娘はビリー様をお守りするためにいるのですもの。
あなたなど眼中にないのよ」
クリフ
この傷はあいつにやられたんだけど(笑)
SF(DL)
「SFはアリス様に近づく危険を排除することを第一に教育されております。
故に(武器をかまえる)」
クリフ
お前ら殺す、と。
DL
うん。
マグノリア
随分短絡的な。
「でも、このビリー様がいなければあなたの大好きなご主人様は守れないのよ」
DL
だって殺しに来るんだもん、この人。
マグノリア
そうだね。
「ではじきにあなたの大好きなご主人様は死んでしまうのね」
SF(DL)
「ご心配いただきありがとうございます。
ですが、お客様が心を煩わせるようなことではございません(頭を下げる)」
マグノリア
もう会話はないかな。僕はないよ。
DL
(クリフに)何か言う?
クリフ
私はごそごそガンベルトつけてるよ(笑)
ヨハン
「どうやら話がわかりやすくなってきたようだな。
いいことだ(刀を抜いて聖書をかまえる)」
SF(DL)
「それでは皆様、少々お付き合いのほどを」
DL
SFが頭を下げた瞬間に君らは全員脳震盪みたいにくらっとして、気がついたら君らは……採石場にいる(笑)
いい舞台を思いつかなかった(笑)
(一同笑)
クリフ
待って待って。列車の上とかいろいろあるじゃん。
マグノリア
教会とかあるじゃん。
ヨハン
ここは秩父山中か!
(一同笑)
マグノリア
ごめん、秩父山中、広い(笑)
DL
じゃあ、劇場にいる。
クリフ
また劇場か。じゃあ銀の弾丸を詰めてる……持ってないけど(笑)
ヨハン
「お前に勝ち目がないことを教えてやろう。(指を鳴らす)」ってやると、前回撮った俺たちの映画が現れる。
(一同笑)
※前回撮った映画……キャスト四人が出演した西遊記モドキ。
結局撮影は嘘だったのだが、驚くべきことに、ちゃんと完成した上ある程度人気も出てしまったらしい。
第六話『Go, West!』参照。
DL
流れ始めたよ(笑)
ヨハン
それをバックに戦闘。
DL
戦闘始めるの?
マグノリア
チーム組まない?
クリフ
チーム組もうよ。
DL
どんなチームフェイトにしますか。
マグノリア
とりあえず今のこの危険を乗り切りませんか。
ヨハン
「SFを倒す」でいいんじゃない?
マグノリア
俺たちストーリーフェイトはもらえないの?
クリフ
……そういや私も貰ってないな。
DL
……じゃあ君には、[己の過去の真偽を確かめる]。
君らには[アリスの謎に迫る]。
というわけでクリア済みだ。
マグノリア
長い導入部分だと思いながらドキドキしてたよ(笑)
クリフ
いやー、危険に突っ込んでくプレイって楽しいね(笑)

DL
西遊記が流れ始める(笑)
ヨハン
(MonkeyMagicを口ずさんでいる)
クリフ
モンキー(ヴィクトリカ)がいないぞ(笑)
マグノリア
これが終わる頃には俺たちやられてるってことはないの?
DL
SFはポップコーンぽりぽり食べながら観てる(笑)
クリフ
隣で「俺カメラ映り悪いなー」って言ってる(笑)
DL
二時間の上映が終わったところで、「ではそろそろよろしいでしょうか」ってかまえる。
ヨハン
俺は一人大興奮「やれ、三蔵法師! そこだ、三蔵法師! 危ない、三蔵法師!」
DL
(笑)じゃあ、ヨハンが演じている三蔵法師が大映りになったときに、三蔵法師の眉間のあたりがずばーんと突き破られる。
ビリビリビリビリ。
マグノリア
「いぃやぁー!」って俺が叫ぶ(笑):「マァスタァーの顔が~!」
ヨハン
「貴様、映画館のマナーをわきまえない奴め!」
(一同笑)
DL
びりびりってやって来たのはヴィクトリカ。
クリフ
やはりサルが来た(笑)
マグノリア
自分以外の大映しを許さないサルが来た(笑)
ヨハン
「貴様、一体何の恨みがあってこんなことを!」
ヴィクトリカ(DL)
「悪いな、ちょっと取り込んでてな(跳んで行く)」
マグノリア
何しに来たんだこの人(笑)
DL
すると、後ろから小柄な影が追いかけてゆくのが一瞬見えた。
クリフ
向こうも戦ってるんだ。
DL
何かと戦っているっぽい。
マグノリア
「忙しい子ね」
ヨハン
「興がそがれたな」
もう一回指を鳴らすと新しいスクリーンが下りてくる。
マグノリア
「マスター、いい加減にやりましょう」
ヨハン
いやいや、だからこれをバックに始めたらええやないか。
(一同笑)
DL
じゃあ三蔵法師が大写しになったところで今度はマシンガンで穴だらけに。
ヨハン
「ええい、もはや許さん!」(笑)
SF(DL)
「申し訳ございません。つい」
ヨハン
「貴様、この映画を最後まで観ないで死んでゆくことを後悔するがいい」
DL
じゃあ200$払う。
クリフ
「最後俺いないし」
ヨハン
200$所持金に加える。
DL
(笑)じゃあ戦闘始めるよ。

クリフ
さーあ、このクズカードをまず何とかしなければなりません。
DL
(積み上げられたチームチップを見ながら)いやー、たくましいチップだな。
※チームチップは、クリフが18枚、ヨハンとマグノリアがそれぞれ12枚で、計42枚です。
マグノリアがディファレンスエンジンを起動、《フィジカル・エンチャント》を使用します。
これで全員の肉体的な行動にアドバンテージが入ります。